大魔神のアンテナ 株式市場は大きな節目に来ました




 1月から「新型コロナウイルス」問題が出て、世界的に感染拡大が続いている状況で、2月中旬まで頑強な動きを演じていた米国株式市場が、今週に入ってから大きく変化しました。

 2月12日の高値2万9568.57ドルから、2月27日安値2万5766ドルへと僅かな期間で約3600ドル超の下落を記録しました。昨年も2000ドル超下落する場面もありましたが、ここまで短期間で下落することは有りませんでした。


 今回の「新型肺炎」騒動でも、米国国内での感染はまだ限定的で、「韓国」「イタリア」「日本」などに比べて感染拡大は見られていません。それでも、ここまで売り込まれたことはちょっと今までとは違った動きになっている感じがします。私の経験則でも対処できない感じになっているようです。

 ひとまず大きく下落後、自律反発狙いの買い戻しも入り、米国市場は戻す場面も有りましたが、その戻りに対してかなり大きな売り圧力があって押し戻されていました。このような動きは滅多にないことです。


 感染拡大を問題視している株式市場は先を読み取り、織り込むことがまだ出来ていないようです。3月に入り、各経済指標がどの程度悪化したのかを見極めて、投資家が判断を下すと予想しています。今はその悪化した分、どの程度の影響を受けているのかハッキリしていないことが売り材料になっているようです。
 いずれ、その経済指標の内容がはっきりすれば、株式市場の混乱も悪材料出尽くし感が出て収まると見ています。


 来週は米国において「ISM製造業指数、雇用統計」など重要な経済指標の発表があり、その内容で今後の株式市場の行方も大きく変化すると考えています。悪ければ、金融財政当局からのコメントや、景気浮揚策も出るでしょう。そうなれば株式市場にとっては大きなプラス要因になります。

 それが時期的、期間調整を経て、株式市場が悪材料を織り込んで回復基調を取る展開になることでしょう。

 しかし、今回はテクニカル面で見た場合、久々に底打ち気配の状況になって来ています。直近で2018年の12月25日、また2019年8月26日でも示現しなかった。騰落レシオが60ポイント割れ、サイコロジカルラインが3勝9敗になる場面です。いずれかのテクニカル指標が低水準に達したことはありましたが、今回は2つの指標が底値を暗示しました。

 2月27日の騰落レシオ59.36.サイコロ25%(3勝9敗、12日間で上昇した日が3日、下落した日が9日です。過去、日経平均がこの水準になることは、年に1度か2度程度)単にテクニカル面では買い場が直ぐそこにあると暗示し、買いサインをだしたことになります。


 その意味でも3月初めは大きなポイントになる週でしょう。


(大魔神)


■お知らせ

 億の近道金曜日執筆でおなじみの大魔神氏が名古屋でセミナーを行います!


【東京・大阪で大人気の大魔神銘柄研究会】名古屋で開催です!

 毎月の相場の傾向と対策だけでなく、注目個別銘柄と長年の相場経験から、資産を着実に増やす思考やテクニカルまで、銘柄研究会特別版として開催いたします。

 お席に限りがありますので直前のキャンセルが無いようにご予約お願いいたします。

※初参加、投資経験が浅い方、お一人参加の方も多数いらっしゃるのでお気軽 にご参加ください。

交流懇親会:
 大魔神、参加者皆さんで交流できる場を設ける予定です。スクールの質問、トレードの手法、銘柄談義、トレードのお悩み、何でも楽しく情報交換して頂きます。(ご参加の方、別途飲食代金、詳細当日お知らせします)


【名古屋】銘柄研究会特別版

 3月14日(土)15:00〜17:00
 会場:愛知県名古屋市中村区
 参加費2200円

 チケットは↓こちら↓

https://www.kabudaimajin.com/blank-4/nagoya-meigarakenkyukaitokubetsuban


 リンクスリサーチアナリストで、名古屋在住投資家の相川伸夫氏による、大魔神リアルタイムトレードセミナーのレポートはこちら

 ⇒ http://www.okuchika.net/?eid=8156


■主催:大魔神投資教室


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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市場潮流

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 今週(2月25〜28日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で2243円78銭下落し(率にして9.6%の下落)、2万1142円96銭で取引を終えました。3週連続の下落です。

 22日(土)〜23日(日)に、サウジアラビア・リヤドで開催されるG20財務相・中央銀行総裁会議では、景気の下振れリスクに対し、各国が財政出動など政策を総動員する必要性が確認されました。しかし、新型肺炎の感染が世界的に拡大してきた警戒感から、週明けの24日(月)の米国株が急落。NYダウが前週末比1031.61ドルの大幅な下落となりました。
 これを受け、3連休明けの25日(火)の国内株式相場は日経平均株価が同781円33銭安の2万2605円41銭と急落。その後も、米国株が連日急落したことを受けて、日経平均株価も5日間続落。19年9月5日以来、約半年ぶりの安値水準まで売られました。


 28日の騰落レシオ(東証1部、25日移動平均)は53.31まで低下しており、テクニカル的には売られ過ぎの水準と言えます。また、日経平均株価を構成する225銘柄の実績PBRは1.06倍まで低下しています。これも、1.0倍(2万円前後)の水準が近づいてきました。

 今後も、振幅の大きな展開が継続するとは思いますが、中長期的な観点で個別銘柄を絞り込んでいく好機ではないでしょうか。


(水島寒月)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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億の近道2020/02/28


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投資情報メールマガジン                  2020/02/28号

              イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
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【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

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             −本日の目次−
        (本日の担当:水島寒月&大魔神)


◆コラム「市場潮流」:水島寒月
◆コラム「大魔神のアンテナ 株式市場は大きな節目に来ました」:大魔神


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■お知らせ■


 四季報セミナー第2弾開催!
 『ガチャ氏×山本潤氏 四季報の裏側、全部お話しします!その2』


■日時 2020年3月15日日曜日
 13:30〜16:45(15分程度の延長あり)

「記者一人あたり何社担当?」「社長に取材しているの?」
「業績予想の表現の違いは?」「企業から圧力はあるの?」
「新人記者が担当する企業は?」など四季報の疑問が解消します!

■ガチャ氏の四季報コラムはこちら
 ⇒ http://okuchika.net/?eid=9011


 昨年12月に開催され、大好評だった四季報セミナーが、たくさんのご要望
にお応えして第2回を開催することになりました。
 前回参加できなかった方はもちろん、参加された方も楽しめる内容を予定し
ています。

 今回はさらに、既発売の四季報新春号から注目表現の銘柄をピックアップ&
解説します。
 ※春号がセミナー開催翌日の発売となったため、最新号ではなく新春号を
  題材といたします。四季報は通常は金曜日発売ですが、希にある月曜発売
  に当たってしまいました。

 四季報執筆&調査に5年間携わっていたガチャ氏が、その裏側と興味深い
トピックを全部開示。
 実際に携わってきた人間だけが分かる深い話が聞けます!

 また、事前にご質問を募集いたしますので、普段から疑問に思っていること、
ぜひ聞いてみたいことなどをお寄せ下さい。当日セミナー内で回答致します。

 また第2部では、ダイヤモンドフィナンシャルリサーチ運用者の山本潤氏を
加え、企業情報誌のポイントや活用法を含む裏側を語り合ってもらいます。
※山本氏は以前、ダイヤモンド株データブック(ダイヤモンド版四季報)を
 立ち上げ、世に出したことがあります。


■前回四季報セミナー参加者の声

「非常に参考になり、来て良かったです。もっと前(10年以上前に)来て、
四季報のことを知っていたら投資への活用の仕方も変わったのにな、と思いま
した。これからもさらに活用していきます。(40代・投資歴10年以上)」

「山本さんのガチャさんへの質問がとても良かった(50代・歴1〜3年)」

「講演内容や資料はとてもわかりやすく、参考になりました。(40代・歴4
 〜6年)」

「対談で深掘りできて良かった(60代・歴10年以上)」


詳細、お申込はこちら ⇒ http://okuchika.net/?eid=8764


■主催:NPO法人イノベーターズフォーラム

※「四季報」「会社四季報」は東洋経済新報社の登録商標です。


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◆コラム「市場潮流」


 今週(2月25〜28日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で224
3円78銭下落し(率にして9.6%の下落)、2万1142円96銭で取引
を終えました。3週連続の下落です。

 22日(土)〜23日(日)に、サウジアラビア・リヤドで開催されるG2
0財務相・中央銀行総裁会議では、景気の下振れリスクに対し、各国が財政出
動など政策を総動員する必要性が確認されました。しかし、新型肺炎の感染が
世界的に拡大してきた警戒感から、週明けの24日(月)の米国株が急落。N
Yダウが前週末比1031.61ドルの大幅な下落となりました。
 これを受け、3連休明けの25日(火)の国内株式相場は日経平均株価が同
781円33銭安の2万2605円41銭と急落。その後も、米国株が連日急
落したことを受けて、日経平均株価も5日間続落。19年9月5日以来、約半
年ぶりの安値水準まで売られました。


 28日の騰落レシオ(東証1部、25日移動平均)は53.31まで低下し
ており、テクニカル的には売られ過ぎの水準と言えます。また、日経平均株価
を構成する225銘柄の実績PBRは1.06倍まで低下しています。これも、
1.0倍(2万円前後)の水準が近づいてきました。

 今後も、振幅の大きな展開が継続するとは思いますが、中長期的な観点で個
別銘柄を絞り込んでいく好機ではないでしょうか。


(水島寒月)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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■ お知らせ ■


 億の近道月曜版執筆でおなじみの炎のファンドマネージャーが、肉声で相場
を語る炎チャンネル。
 第96回「ピンチはチャンス キャッシュリッチを狙え」がアップされま
した。


第96回「ピンチはチャンス キャッシュリッチを狙え」 2月26日収録
 【ニコニコ動画】https://www.nicovideo.jp/watch/so36430832
 【YouTube】https://youtu.be/fnFqWucbDDw

【今回登場企業】GCA SBSホールディングス テノックス

 ぜひご視聴下さい。

 相場のサマリーや個別銘柄動向などを5〜6分にまとめておりますので、
 ご登録頂ければ幸いです。


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◆コラム「大魔神のアンテナ 株式市場は大きな節目に来ました」


 1月から「新型コロナウイルス」問題が出て、世界的に感染拡大が続いてい
る状況で、2月中旬まで頑強な動きを演じていた米国株式市場が、今週に入っ
てから大きく変化しました。

 2月12日の高値2万9568.57ドルから、2月27日安値2万576
6ドルへと僅かな期間で約3600ドル超の下落を記録しました。昨年も20
00ドル超下落する場面もありましたが、ここまで短期間で下落することは有
りませんでした。


 今回の「新型肺炎」騒動でも、米国国内での感染はまだ限定的で、「韓国」
「イタリア」「日本」などに比べて感染拡大は見られていません。それでも、
ここまで売り込まれたことはちょっと今までとは違った動きになっている感じ
がします。私の経験則でも対処できない感じになっているようです。

 ひとまず大きく下落後、自律反発狙いの買い戻しも入り、米国市場は戻す場
面も有りましたが、その戻りに対してかなり大きな売り圧力があって押し戻さ
れていました。このような動きは滅多にないことです。


 感染拡大を問題視している株式市場は先を読み取り、織り込むことがまだ出
来ていないようです。3月に入り、各経済指標がどの程度悪化したのかを見極
めて、投資家が判断を下すと予想しています。今はその悪化した分、どの程度
の影響を受けているのかハッキリしていないことが売り材料になっているよう
です。
 いずれ、その経済指標の内容がはっきりすれば、株式市場の混乱も悪材料出
尽くし感が出て収まると見ています。


 来週は米国において「ISM製造業指数、雇用統計」など重要な経済指標の
発表があり、その内容で今後の株式市場の行方も大きく変化すると考えていま
す。悪ければ、金融財政当局からのコメントや、景気浮揚策も出るでしょう。
そうなれば株式市場にとっては大きなプラス要因になります。

 それが時期的、期間調整を経て、株式市場が悪材料を織り込んで回復基調を
取る展開になることでしょう。

 しかし、今回はテクニカル面で見た場合、久々に底打ち気配の状況になって
来ています。直近で2018年の12月25日、また2019年8月26日で
も示現しなかった。騰落レシオが60ポイント割れ、サイコロジカルラインが
3勝9敗になる場面です。いずれかのテクニカル指標が低水準に達したことは
ありましたが、今回は2つの指標が底値を暗示しました。

 2月27日の騰落レシオ59.36.サイコロ25%(3勝9敗、12日間
で上昇した日が3日、下落した日が9日です。過去、日経平均がこの水準にな
ることは、年に1度か2度程度)単にテクニカル面では買い場が直ぐそこにあ
ると暗示し、買いサインをだしたことになります。


 その意味でも3月初めは大きなポイントになる週でしょう。


(大魔神)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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 題して山本潤監修「グロース銘柄発掘隊」。


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 今週は、業容拡大にM&Aを活用して成長する企業を分析。多岐にわたる事
業を丁寧に取材・分析したレポートで業績予想し、理論株価を算出しています。

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 生涯投資家であり続けた故石川臨太郎氏の、投資人生の集大成とも言える
最後の書籍が、以下の通り好評発売中です。


[現代の錬金術シリーズ153]
 資産を作るための株式投資 資産を遺すための株式投資
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 内容を一部閲覧出来ますので、ぜひご利用下さい。

詳細はこちら ⇒ http://okuchika.net/?eid=8742


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 「億の近道」のwebはバックナンバー閲覧を重点に置いた、ブログ風の作
りになっております。現在、2005年1月分まで掲載しておりますが、順次
過去分を追加していく予定です。まとめ読みなどに是非ご利用下さい。

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株の玉手箱 嵐が過ぎ去るのを待ち、視界良好で船出




 新型コロナウィルスの感染が世界各地で確認され、NYダウが連日で急落したので投資家心理も下向きになり、先週まで対岸の火事のように思っていた欧米株が今週一気に崩れ、アッと言う間に苦しいポジションに巻き込まれたのでないでしょうか。

 安倍首相によるイベントの中止や延期、規模縮小を要請したことも嫌気されたようです。
 本家本元の上海株式相場は政府の買い支え観測から2/3を安値に戻り歩調です。
 今回はこの嵐に巻き込まれ、良い銘柄まで利食いまたはポジション調整の対象となり売り先行となり値を消した銘柄が多々あります。

 今回はそんな中からの銘柄ピックアップです。


−−−

◆日本エム・ディ・エム(7600) [東証一部]

【事業紹介】

 同社の事業は、整形外科分野を中心とした医療機器の開発、製造、販売。医療器具の輸入販社で(※1参照)骨接合材料や(※2参照)人工関節などを輸入し自社製品が9割を占める。

 様々な骨疾患は、高齢化やスポーツ人口の増大等による骨折や食生活の変化に伴う若年層におけるカルシウム不足等で世代を超えた広がりを見せており、整形外科分野製品の需要は着実に拡大しており、当社への社会からの期待も増大している。

 同社は米国子会社Ortho Development Corporation社と共同で「日本人患者の骨格体型に合致し、日本人医師ニーズを満たす製品の提供」というコンセプトで骨接合材新製品の開発、薬事承認を取得し販売を開始した。同社オリジナルライン「MODE」として販売している。

 高齢化が進むことにより骨接合材市場は伸張することが想定される中で、「日本人向け骨接合材料」の投入を機に売上を伸張させ、巨大かつ成長領域においてシェア拡大を図っている。


 人工関節分野に進出するにあたって、1996年に人工股関節「ODCバイポーラシステム」の販売を日本で開始した。2001年に人工膝関節「バランスド・ニー・システム」、2011年に人工股関節「オベーション ヒップ ステム」、2012年に人工股関節「エンコンパス ヒップ ステム」、2016年に人工股関節「アルパイン ヒップ ステム」を発売しています。また、2012年に「ESCALADE アセタビュラー カップ & ライナー」、「APPLAUS フェモラルヘッド」を販売し、人工股関節慢性疾患分野へ本格参入を果たしている。

 同社の提供する(※3参照)人工骨は、日本特殊陶業株式会社で製造され供給されている。高齢化の進行により、骨粗鬆症の増加に伴う骨折は増加しており、人工骨の需要は、今後さらに増すものと考えており、2005年11月より人工骨ペースト『プリマフィックス』、2009年1月より焼結体『プリマボーン』、2016年11月より『セラリボーン』の販売を行い、整形外科分野の他製品への相乗効果も期待できる。


【業績面】

 人工股関節製品「OVATION HIPシステム」や大腿骨頚部骨折向けの骨接合材料「Prima Hip Screwシステム」などの商品が好調。同社では20年3月通期の業績予想は据え置いたが、市場の一部では28億5000万円の営業利益見通しに対して30億円への増額修正を予想している向きもある。

 1月31日に発表した決算は20年3月期第3四半期累計(4−12月)の連結経常利益は前年同期比24.3%増の19.9億円に伸びた。

 また、国内では人工股関節製品や骨接合材料分野製品、(※4参照)脊椎固定器具が好調で米国では人工膝関節製品の販売が伸び、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げた。

 中長期戦略として米国をはじめオーストラリアなど海外の市場開拓を進めていることから、海外売上高の拡大による高水準の成長が期待できる。

※1 骨接合材料(市場規模約525億円/2016年)
   骨接合材料とは、骨折した骨の固定を行うための体内に埋め込む製品を言い、スクリュー、プレート、髄内釘等がある。

※2 人工関節(市場規模約1,005億円/2016年)
   人工関節とは、何らかの疾患によって関節の機能が損傷を受け、その機能を回復するために人工の材料を使って置き換える製品を言う。

※3 人工骨
   骨折や骨腫瘍などで生じた、骨の欠損した部分に対してその隙間を埋める為の人工物。骨の無機成分であるHAp(水酸アパタイト)をはじめとして、ヒトの骨と非常に類似した成分で構成されている。経時的に骨と直接結合して、骨と同様の働きを担う。欠損部の形状に合わせ易いペースト状の製品や、長期的に安定した成績が知られている焼結体(固形状)の製品がある。

※4 脊椎固定器具(市場規模約446億円/2016年)
   脊椎固定器具とは、脊髄や神経を圧迫している因子である椎間板や靭帯を取り除く手術を行うことにより、不安定となった脊髄を矯正・固定するために使用する器具を言う。


 足元の株価は1/15の2623円を高値にして1700円台まで調整をしており、安値が固まってくれば注目したい銘柄である。


(あすなろ産業調査部 藤井勝行)


[藤井勝行氏 過去掲載]
 相場の本質を知ろう http://okuchika.net/?eid=8755
 過去の栄華を振り返り、相場の心得を知る http://okuchika.net/?eid=8829
 今年の相場を振り返る http://okuchika.net/?eid=8904
 上がる銘柄の必要条件を理解する http://okuchika.net/?eid=8974


[藤井勝行氏プロフィール]
 1991年中央大卒業後、山一證券で個人営業を担当。その後国内外の証券会社で機関投資家向けに日本株式セールスを担当、独自のファンダメンタル・チャート分析に定評がある。経済専門新聞や週刊誌、国内外情報ベンダー等に市況コメントを掲載し株式セミナー講師としても活躍。相場の本質を伝えることをモットーとする。


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株式会社あすなろ/関東財務局長(金商)第686号/加入協会 一般社団法人日本投資顧問業協会


(提供情報はあくまでも情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘及び、売買指示ではございません。株式投資には価格の変動等によって損失が生じるおそれがあることをご理解の上、投資にあたっての最終判断はご自身の判断にてお願い致します。信頼できると思われる各種情報、データに基づいて作成しておりますが、その正確性及び安全性を保証するものではありません。)


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444記念号




 さて、記念号とは書きましたが困りました。単なる数字並びの記念ですから(苦笑)
※編集部註:今回が街のコンサルタント通算444回目のコラムです。

 今週は新型肺炎の蔓延への再認識との理由でNY株式市場が大幅下落したことで、週明け数日の下げで投げを余儀なくされた(信用取引の)投資家も多かったのではないかと思われます。

 とは言え、1,000ドル幅の下げは大きく見えますが、実態はNYダウで直近高値を付けた2月12日の引け値から26日の引け値までの下落率は約8.8%ほどですから、もちろん注意は怠れませんが、暴落と言う程ではなく、大きめの「調整」との印象を持っています。
 それこそ1987年のブラックマンデーの時には2,500ドル辺りから数日で1,800ドルを割る水準まで売られたのですから、これぞ暴落と言えるのでしょう。

 昨年秋の27,000ドル近辺からの一段の上昇はFRBによる短期資金の供給に悪乗りした(金余り)ファンド勢のヤリ過ぎではなかったか?と感じています。
 特にNASDAQの買われ方は常軌を逸していると感じましたし、アップルなどは昨年年初から倍にもなりました。新型肺炎の影響が出ていると言われていたにもかかわらず業績面から見れば期待値が高過ぎると思われる買われ方でした。
 これから上がるのか下がるのかなど小職には分かりませんが、まずは行き過ぎた分の調整と考えれば、今回の下落により今後の方針を決める時間的猶予を得たと考えています。
 米国株は少なくとも昨年秋の水準に戻りましたし、春に向けて日本株に対する悲観的な見通しが後退するなら打診買いのタイミングにもなりそうです。


 いよいよ来週には米国のスーパーチューズデーがありますが、過去を振り返ると大騒ぎする割に毎度この時期は株式市場の変動はそれほど大きく無かったようです。また過去20年ほどの期間で選挙の年に米国株式市場が下げたのは2000年と2008年でしょうか?
 選挙の年は下げ辛いとのジンクスは余り信用していません。やはり経済対策や景況感、金利動向が強く影響しています。

 直近では2017年は大型減税により、そして昨年2019年は利下げが米国株式市場に大きく貢献したと考えられます。今後も株価を押し上げる方策としてトランプ大統領が執れる施策は再度の減税、および利下げくらいしかありません。

 どこまで続けられるのか分かりませんが、行きつくところまで無理をして「後は野となれ山となれ?」・・・どの国の政治家も同じですかね(苦笑)


(街のコンサルタント)


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億の近道2020/02/27


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したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

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             −本日の目次−
    (本日の担当:街のコンサルタント&あすなろ産業調査部)


  ◆コラム「444記念号」:街のコンサルタント
  ◆コラム「株の玉手箱 嵐が過ぎ去るのを待ち、視界良好で船出」
       :あすなろ産業調査部


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■お知らせ■


 四季報セミナー第2弾開催!
 『ガチャ氏×山本潤氏 四季報の裏側、全部お話しします!その2』


■日時 2020年3月15日日曜日
 13:30〜16:45(15分程度の延長あり)

「記者一人あたり何社担当?」「社長に取材しているの?」
「業績予想の表現の違いは?」「企業から圧力はあるの?」
「新人記者が担当する企業は?」など四季報の疑問が解消します!

 昨年12月に開催され、大好評だった四季報セミナーが、たくさんのご要望
にお応えして第2回を開催することになりました。
 前回参加できなかった方はもちろん、参加された方も楽しめる内容を予定し
ています。

 今回はさらに、既発売の四季報新春号から注目表現の銘柄をピックアップ&
解説します。
 ※春号がセミナー開催翌日の発売となったため、最新号ではなく新春号を
  題材といたします。四季報は通常は金曜日発売ですが、希にある月曜発売
  に当たってしまいました。

 四季報執筆&調査に5年間携わっていたガチャ氏が、その裏側と興味深い
トピックを全部開示。
 実際に携わってきた人間だけが分かる深い話が聞けます!

 また、事前にご質問を募集いたしますので、普段から疑問に思っていること、
ぜひ聞いてみたいことなどをお寄せ下さい。当日セミナー内で回答致します。

 また第2部では、ダイヤモンドフィナンシャルリサーチ運用者の山本潤氏を
加え、企業情報誌のポイントや活用法を含む裏側を語り合ってもらいます。
※山本氏は以前、ダイヤモンド株データブック(ダイヤモンド版四季報)を
 立ち上げ、世に出したことがあります。


■前回四季報セミナー参加者の声

「非常に参考になり、来て良かったです。もっと前(10年以上前に)来て、
四季報のことを知っていたら投資への活用の仕方も変わったのにな、と思いま
した。これからもさらに活用していきます。(40代・投資歴10年以上)」

「山本さんのガチャさんへの質問がとても良かった(50代・歴1〜3年)」

「講演内容や資料はとてもわかりやすく、参考になりました。(40代・歴4
 〜6年)」

「対談で深掘りできて良かった(60代・歴10年以上)」


詳細、お申込はこちら ⇒ http://okuchika.net/?eid=8764


■主催:NPO法人イノベーターズフォーラム

※「四季報」「会社四季報」は東洋経済新報社の登録商標です。


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■ お知らせ ■


 億の近道月曜版執筆でおなじみの炎のファンドマネージャーが、肉声で相場
を語る炎チャンネル。
 第96回「ピンチはチャンス キャッシュリッチを狙え」がアップされま
した。


第96回「ピンチはチャンス キャッシュリッチを狙え」 2月26日収録
 【ニコニコ動画】https://www.nicovideo.jp/watch/so36430832
 【YouTube】https://youtu.be/fnFqWucbDDw

【今回登場企業】GCA SBSホールディングス テノックス

 ぜひご視聴下さい。

 相場のサマリーや個別銘柄動向などを5〜6分にまとめておりますので、
 ご登録頂ければ幸いです。


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◆コラム「444記念号」


 さて、記念号とは書きましたが困りました。単なる数字並びの記念ですから
(苦笑)
※編集部註:今回が通算444回目のコラムです。

 今週は新型肺炎の蔓延への再認識との理由でNY株式市場が大幅下落したこ
とで、週明け数日の下げで投げを余儀なくされた(信用取引の)投資家も多か
ったのではないかと思われます。

 とは言え、1,000ドル幅の下げは大きく見えますが、実態はNYダウで
直近高値を付けた2月12日の引け値から26日の引け値までの下落率は約8.
8%ほどですから、もちろん注意は怠れませんが、暴落と言う程ではなく、大
きめの「調整」との印象を持っています。
 それこそ1987年のブラックマンデーの時には2,500ドル辺りから数
日で1,800ドルを割る水準まで売られたのですから、これぞ暴落と言える
のでしょう。

 昨年秋の27,000ドル近辺からの一段の上昇はFRBによる短期資金の
供給に悪乗りした(金余り)ファンド勢のヤリ過ぎではなかったか?と感じて
います。
 特にNASDAQの買われ方は常軌を逸していると感じましたし、アップル
などは昨年年初から倍にもなりました。新型肺炎の影響が出ていると言われて
いたにもかかわらず業績面から見れば期待値が高過ぎると思われる買われ方で
した。
 これから上がるのか下がるのかなど小職には分かりませんが、まずは行き過
ぎた分の調整と考えれば、今回の下落により今後の方針を決める時間的猶予を
得たと考えています。
 米国株は少なくとも昨年秋の水準に戻りましたし、春に向けて日本株に対す
る悲観的な見通しが後退するなら打診買いのタイミングにもなりそうです。


 いよいよ来週には米国のスーパーチューズデーがありますが、過去を振り返
ると大騒ぎする割に毎度この時期は株式市場の変動はそれほど大きく無かった
ようです。また過去20年ほどの期間で選挙の年に米国株式市場が下げたのは
2000年と2008年でしょうか?
 選挙の年は下げ辛いとのジンクスは余り信用していません。やはり経済対策
や景況感、金利動向が強く影響しています。

 直近では2017年は大型減税により、そして昨年2019年は利下げが米
国株式市場に大きく貢献したと考えられます。今後も株価を押し上げる方策と
してトランプ大統領が執れる施策は再度の減税、および利下げくらいしかあり
ません。

 どこまで続けられるのか分かりませんが、行きつくところまで無理をして
「後は野となれ山となれ?」・・・どの国の政治家も同じですかね(苦笑)


(街のコンサルタント)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び
調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)


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■ お知らせ ■


■第48号配信中!山本潤監修「グロース銘柄発掘隊」


 大好評個人投資家向け高品質企業レポート、
 題して山本潤監修「グロース銘柄発掘隊」。


【第48号レポート配信中!!】


 今週は、業容拡大にM&Aを活用して成長する企業を分析。多岐にわたる事
業を丁寧に取材・分析したレポートで業績予想し、理論株価を算出しています。

ぜひご購読を。

詳細はこちら ⇒ http://okuchika.net/?eid=8345


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◆コラム「株の玉手箱 嵐が過ぎ去るのを待ち、視界良好で船出」


 新型コロナウィルスの感染が世界各地で確認され、NYダウが連日で急落し
たので投資家心理も下向きになり、先週まで対岸の火事のように思っていた欧
米株が今週一気に崩れ、アッと言う間に苦しいポジションに巻き込まれたので
ないでしょうか。

 安倍首相によるイベントの中止や延期、規模縮小を要請したことも嫌気され
たようです。
 本家本元の上海株式相場は政府の買い支え観測から2/3を安値に戻り歩調
です。
 今回はこの嵐に巻き込まれ、良い銘柄まで利食いまたはポジション調整の対
象となり売り先行となり値を消した銘柄が多々あります。

 今回はそんな中からの銘柄ピックアップです。


−−−

◆日本エム・ディ・エム(7600) [東証一部]

【事業紹介】

 同社の事業は、整形外科分野を中心とした医療機器の開発、製造、販売。医
療器具の輸入販社で(※1参照)骨接合材料や(※2参照)人工関節などを輸
入し自社製品が9割を占める。

 様々な骨疾患は、高齢化やスポーツ人口の増大等による骨折や食生活の変化
に伴う若年層におけるカルシウム不足等で世代を超えた広がりを見せており、
整形外科分野製品の需要は着実に拡大しており、当社への社会からの期待も増
大している。

 同社は米国子会社Ortho Development Corporation社と共同で「日本人患者の
骨格体型に合致し、日本人医師ニーズを満たす製品の提供」というコンセプト
で骨接合材新製品の開発、薬事承認を取得し販売を開始した。同社オリジナル
ライン「MODE」として販売している。

 高齢化が進むことにより骨接合材市場は伸張することが想定される中で、
「日本人向け骨接合材料」の投入を機に売上を伸張させ、巨大かつ成長領域に
おいてシェア拡大を図っている。


 人工関節分野に進出するにあたって、1996年に人工股関節「ODCバイ
ポーラシステム」の販売を日本で開始した。2001年に人工膝関節「バラン
スド・ニー・システム」、2011年に人工股関節「オベーション ヒップ 
ステム」、2012年に人工股関節「エンコンパス ヒップ ステム」、20
16年に人工股関節「アルパイン ヒップ ステム」を発売しています。また、
2012年に「ESCALADE アセタビュラー カップ & ライナー」、
「APPLAUS フェモラルヘッド」を販売し、人工股関節慢性疾患分野へ
本格参入を果たしている。

 同社の提供する(※3参照)人工骨は、日本特殊陶業株式会社で製造され供
給されている。高齢化の進行により、骨粗鬆症の増加に伴う骨折は増加してお
り、人工骨の需要は、今後さらに増すものと考えており、2005年11月よ
り人工骨ペースト『プリマフィックス』、2009年1月より焼結体『プリマ
ボーン』、2016年11月より『セラリボーン』の販売を行い、整形外科分
野の他製品への相乗効果も期待できる。


【業績面】

 人工股関節製品「OVATION HIPシステム」や大腿骨頚部骨折向け
の骨接合材料「Prima Hip Screwシステム」などの商品が好調。
同社では20年3月通期の業績予想は据え置いたが、市場の一部では28億5
000万円の営業利益見通しに対して30億円への増額修正を予想している向
きもある。

 1月31日に発表した決算は20年3月期第3四半期累計(4−12月)の
連結経常利益は前年同期比24.3%増の19.9億円に伸びた。

 また、国内では人工股関節製品や骨接合材料分野製品、(※4参照)脊椎固
定器具が好調で米国では人工膝関節製品の販売が伸び、売上高が計画を上回る
ことが利益を押し上げた。

 中長期戦略として米国をはじめオーストラリアなど海外の市場開拓を進めて
いることから、海外売上高の拡大による高水準の成長が期待できる。

※1 骨接合材料(市場規模約525億円/2016年)
   骨接合材料とは、骨折した骨の固定を行うための体内に埋め込む製品を
   言い、スクリュー、プレート、髄内釘等がある。

※2 人工関節(市場規模約1,005億円/2016年)
   人工関節とは、何らかの疾患によって関節の機能が損傷を受け、その機
   能を回復するために人工の材料を使って置き換える製品を言う。

※3 人工骨
   骨折や骨腫瘍などで生じた、骨の欠損した部分に対してその隙間を埋め
   る為の人工物。骨の無機成分であるHAp(水酸アパタイト)をはじめ
   として、ヒトの骨と非常に類似した成分で構成されている。経時的に骨
   と直接結合して、骨と同様の働きを担う。欠損部の形状に合わせ易いペ
   ースト状の製品や、長期的に安定した成績が知られている焼結体(固形
   状)の製品がある。

※4 脊椎固定器具(市場規模約446億円/2016年)
   脊椎固定器具とは、脊髄や神経を圧迫している因子である椎間板や靭帯
   を取り除く手術を行うことにより、不安定となった脊髄を矯正・固定す
   るために使用する器具を言う。


 足元の株価は1/15の2623円を高値にして1700円台まで調整をし
ており、安値が固まってくれば注目したい銘柄である。


(あすなろ産業調査部 藤井勝行)


[藤井勝行氏 過去掲載]
 相場の本質を知ろう http://okuchika.net/?eid=8755
 過去の栄華を振り返り、相場の心得を知る http://okuchika.net/?eid=8829
 今年の相場を振り返る http://okuchika.net/?eid=8904
 上がる銘柄の必要条件を理解する http://okuchika.net/?eid=8974


[藤井勝行氏プロフィール]
 1991年中央大卒業後、山一證券で個人営業を担当。その後国内外の証券
会社で機関投資家向けに日本株式セールスを担当、独自のファンダメンタル・
チャート分析に定評がある。経済専門新聞や週刊誌、国内外情報ベンダー等に
市況コメントを掲載し株式セミナー講師としても活躍。相場の本質を伝えるこ
とをモットーとする。


■【無料銘柄毎日更新】■
https://1376partners.com/lp?ad=okuchikafujii

株式会社あすなろ/関東財務局長(金商)第686号/加入協会 一般社団法
 人日本投資顧問業協会


(提供情報はあくまでも情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘及び、
売買指示ではございません。株式投資には価格の変動等によって損失が生じる
おそれがあることをご理解の上、投資にあたっての最終判断はご自身の判断に
てお願い致します。信頼できると思われる各種情報、データに基づいて作成し
ておりますが、その正確性及び安全性を保証するものではありません。)


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■ お知らせ ■


【石川臨太郎】著者人生最後の新刊好評発売中!


 生涯投資家であり続けた故石川臨太郎氏の、投資人生の集大成とも言える
最後の書籍が、以下の通り好評発売中です。


[現代の錬金術シリーズ153]
 資産を作るための株式投資 資産を遺すための株式投資
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「"生涯パートナー銘柄の研究"の研究」が、各号ごとに購入いただけるように
なりました!800円です。
 全12号公開中です。

[第1号] http://bit.ly/ishiken01
[第2号] http://bit.ly/ishiken02
[第3号] http://bit.ly/ishiken03
[第4号] http://bit.ly/ishiken04
[第5号] http://bit.ly/ishiken05
[第6号] http://bit.ly/ishiken06
[第7号] http://bit.ly/ishiken07
[第8号] http://bit.ly/ishiken08
[第9号] http://bit.ly/ishiken09
[第10号] http://bit.ly/ishiken10
[第11号] http://bit.ly/ishiken11
[第12号] http://bit.ly/ishiken12


 内容を一部閲覧出来ますので、ぜひご利用下さい。

詳細はこちら ⇒ http://okuchika.net/?eid=8742



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 「億の近道」のwebはバックナンバー閲覧を重点に置いた、ブログ風の作
りになっております。現在、2005年1月分まで掲載しておりますが、順次
過去分を追加していく予定です。コメントなどはつけられませんが、まとめ読
みなどに是非ご利用下さい。
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発行者:NPO法人イノベーターズ・フォーラム
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JUGEMテーマ:株・投資



JUGEMテーマ:社会の出来事




"欲しいもの"が"必要なもの"に変わる?




 億近読者の皆様、こんにちは。
 お金の教育特化のFP、遠藤功二と申します。

 私は、家庭でできるお子様むけの金融教育の方法について、連載しております。
 本日が、2回目の寄稿となります。宜しくお願い致します。


 まず、私が大切にしている金融教育論の土台についてご紹介します。

 それは、「金融リテラシーマップ」というものです。

 「金融リテラシーマップとは」
 金融リテラシーマップは、金融庁、消費者庁、文部科学省の他、全国銀行協会や、日本証券業協会など、10以上の組織をメンバーとして結成された金融経済教育推進会議という、金融広報中央委員会(日本銀行情報サービス局内)に設置された会議で策定された、日本人が「最低限身に付けるべき金融リテラシー」を示したものです。

(出典)知るぽると 金融リテラシーマップ
https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/literacy/


■最低限身に付けるべき金融リテラシー

 金融リテラシーマップでは、
 小学生に
「必要なもの(ニーズ)と欲しいもの(ウォンツ)を区別できる考え方を持つこと。働くことでお金を得て、将来を考えて計画的にお金を使うこと。」
を求めています。

「欲しいもののためにクレジットカード切ってしまっている。」
「将来のお金の計画については、深く考えていない。」

 このような大人の方も多いのではないでしょうか。
 実際、私も子供が生まれるまではそうでした。

 お子様がいる家庭の方々は、幸運です。
 お子様にお金の教育を行うことで、自分もお金に対する考え方を学び直すことができるからです。

 それでは、今回は、金融リテラシーマップで言及されている「必要なもの」と「欲しいもの」について考えていきます。


■「必要なもの」と「欲しいもの」を区別する

 大人なら簡単です。
 生活にかかるもの、つまり消費財は大抵「必要なもの」。
 お酒やブランドバッグなど娯楽や贅沢品は、「欲しいもの」でしょうか。


 では、子供にとって「必要なもの」とは何でしょうか。

 学校で使う鉛筆や消しゴム。ノートや運動靴。
 お金の教育のためとは言っても、こういったものを子供たちに
「必要なものなのだから自分のお小遣いで買いなさい」
というのは酷です。
 保護者として親が与えるものでしょう。
 親にとっては、子供の教材は未来への投資なわけですから。

 ただし、無駄な使い方をする、すぐに無くしてしまう、ということであれば、物やお金の大切さを学んでもらうために、お小遣いで買うように促すようなケースもあって良いと思います。


 このように、子供がお小遣いの範囲内で「必要なもの」にお金を使う体験をさせることは、案外難しいのです。機会が少ないのです。

 ゆえに、私は、
子供と「必要なもの」を考える際は、
大人にとっての「必要なもの」ではなく、
子供にとって「必要なもの」を一緒に考えることが大切だと思っています。

 大人が子供にとっての「欲しいもの」と「必要なもの」を決めてしまっては、せっかくの考える機会を奪ってしまいます。

 私は、子供のうちは「必要な物」=「欲しい物」でも良いと思っています。

 なぜなら
「欲しい物」が「必要な物」に変わるケースもあるからです。


 例えば、私たちにとってのスマホ。

 出始めの時は、皆さんにとって「欲しいもの」だったのに、今は「必要なもの」になっています。
 継続的に使うもの、なくてはならないものは「必要なもの」に定義されていくということです。


 子供たちにとってはどうでしょうか。

 例えば、私の息子は「ポケモン大図鑑」をボロボロになるまで何年もかけて読んでいます。
 多くの子供達がポケモン博士さながら、ポケモン大図鑑を繰り返し読みます。
 これは子供にとって、「欲しいもの」が「必要なもの」になっているケースです。

 想像してみてください。
 もしも、子供から、夢中になっているポケモン大図鑑を取り上げたら、あまりに可哀想ですよね。


■「欲しいもの」の例

 ある時、息子がゲームセンターで使えるポケモンの装置を欲しいと言い出しました。
 息子は、その装置を買うために、家でお仕事をしてお小遣い(給与)を貯めました。

 私の家庭では、1仕事10円ですから、数百円のおもちゃを買うのにも、時間がかかります。

 息子はお金が貯まった頃には、欲しい気持ちが失せてしまい、

「もういらない」

となりました。

 ポケモン大図鑑だったら、間違いなくそうはなっていなかったでしょう。
 ゲームの装置は、子供にとっては、「欲しいもの」から「必要なもの」に格上げされなかったわけですね。

 余談ですが、息子は、おばあちゃんの家に遊びに行った時に買ってもらったラジコンで、全然遊んでいません。

 このような、「買い与え」を続けていてはいけないな、と感じています。


■「必要なもの」≒「資産」

 会社では、資産とは売上を生み出す原資です。
 しかし、個人にとっての「資産」とは、必ずしも株や不動産などのような、お金を生み出すためのものだけとは限りません。
 公共交通機関が充実していない地域では、車も大切な資産です。
 つまり、個人にとっては、生きるために「必要なもの」が「資産」となります。

 ポケモン大図鑑は、子供にとっては人生を豊かに過ごすための資産なのかもしれません。大人にとっては、娯楽に見えてもです。

 子供たちは、わざわざ大人が説教をしなくても
 生活必需品を「必要な物」、
娯楽のためのものが「欲しい物」
であることは、人生で段々と学んでいきます。

 私は、子供たちが
「自分の人生にとって資産になるものにお金を使うこと」
を学んで欲しいと考えています。


 先日、私の息子がクイズの本をお小遣いで買った時に、言っていました。

「この本なら、面白いから何度でもボロボロになるまで読むと思う。」

 私は思いました。
「この子にとって、クイズの本は資産なんだな。」と。


 ここまで、お読み頂き有難うございます。

 次回は、金融リテラシーマップの「働くことでお金を得ること」について、掘り下げていきます。


(遠藤)


[遠藤 功二氏 プロフィール]

 日本FP協会認定CFP
 1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
 MBA(経営学修士)

 大学時代に借金に追われた経験からFPの資格を取得し、金融機関に就職。
 証券会社と外資系銀行で延べ1,000人以上の顧客を資産運用アドバイザーとして担当したが、組織のしがらみで顧客中心のサービスが提供できず、雇われFPとして働くことに限界を感じる。しかし、収入が途絶えることの恐怖から簡単には、会社から踏み出すことができず、ストレスを貯める日々を送る。
 FP資格やMBAをとっても、会社にお金で縛られていたら何もできない。
「お金のためだけに働くつまらない生き方を他の人たちにはさせたくない。」
という志をもち、お金が原因で不幸になる人を少しでも減らすべく、教育特化のFPとして奔走中。
web:https://fpkun.com
メルマガ:https://mailseminar.fpkun.com/


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)

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億の近道2020/02/26


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投資情報メールマガジン                  2020/02/26号

              イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
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の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

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             −本日の目次−
        (本日の担当:遠藤功二&ガチャ)


 ◆コラム「"欲しいもの"が"必要なもの"に変わる?」:遠藤功二
 ◆コラム「四季報の"裏"を知れば投資がもっと楽しくなります!」:ガチャ


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■ お知らせ ■


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■企業決算説明会報告(2銘柄)
■中小型銘柄動向(5銘柄)

 → ご案内ページ http://www.honohfm.com/


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◆コラム「"欲しいもの"が"必要なもの"に変わる?」


 億近読者の皆様、こんにちは。
 お金の教育特化のFP、遠藤功二と申します。

 私は、家庭でできるお子様むけの金融教育の方法について、連載しておりま
す。
 本日が、2回目の寄稿となります。宜しくお願い致します。


 まず、私が大切にしている金融教育論の土台についてご紹介します。

 それは、「金融リテラシーマップ」というものです。

 「金融リテラシーマップとは」
 金融リテラシーマップは、金融庁、消費者庁、文部科学省の他、全国銀行協
会や、日本証券業協会など、10以上の組織をメンバーとして結成された金融
経済教育推進会議という、金融広報中央委員会(日本銀行情報サービス局内)
に設置された会議で策定された、日本人が「最低限身に付けるべき金融リテラ
シー」を示したものです。

(出典)知るぽると 金融リテラシーマップ
https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/literacy/


■最低限身に付けるべき金融リテラシー」

 金融リテラシーマップでは、
 小学生に
「必要なもの(ニーズ)と欲しいもの(ウォンツ)を区別できる考え方を持つ
こと。働くことでお金を得て、将来を考えて計画的にお金を使うこと。」
を求めています。

「欲しいもののためにクレジットカード切ってしまっている。」
「将来のお金の計画については、深く考えていない。」

 このような大人の方も多いのではないでしょうか。
 実際、私も子供が生まれるまではそうでした。

 お子様がいる家庭の方々は、幸運です。
 お子様にお金の教育を行うことで、自分もお金に対する考え方を学び直すこ
とができるからです。

 それでは、今回は、金融リテラシーマップで言及されている「必要なもの」
と「欲しいもの」について考えていきます。


■「必要なもの」と「欲しいもの」を区別する

 大人なら簡単です。
 生活にかかるもの、つまり消費財は大抵「必要なもの」。
 お酒やブランドバッグなど娯楽や贅沢品は、「欲しいもの」でしょうか。


 では、子供にとって「必要なもの」とは何でしょうか。

 学校で使う鉛筆や消しゴム。ノートや運動靴。
 お金の教育のためとは言っても、こういったものを子供たちに
「必要なものなのだから自分のお小遣いで買いなさい」
というのは酷です。
 保護者として親が与えるものでしょう。
 親にとっては、子供の教材は未来への投資なわけですから。

 ただし、無駄な使い方をする、すぐに無くしてしまう、ということであれば、
物やお金の大切さを学んでもらうために、お小遣いで買うように促すようなケ
ースもあって良いと思います。


 このように、子供がお小遣いの範囲内で「必要なもの」にお金を使う体験を
させることは、案外難しいのです。機会が少ないのです。

 ゆえに、私は、
子供と「必要なもの」を考える際は、
大人にとっての「必要なもの」ではなく、
子供にとって「必要なもの」を一緒に考えることが大切だと思っています。

 大人が子供にとっての「欲しいもの」と「必要なもの」を決めてしまっては、
せっかくの考える機会を奪ってしまいます。

 私は、子供のうちは「必要な物」=「欲しい物」でも良いと思っています。

 なぜなら
「欲しい物」が「必要な物」に変わるケースもあるからです。


 例えば、私たちにとってのスマホ。

 出始めの時は、皆さんにとって「欲しいもの」だったのに、今は「必要なも
の」になっています。
 継続的に使うもの、なくてはならないものは「必要なもの」に定義されてい
くということです。


 子供たちにとってはどうでしょうか。

 例えば、私の息子は「ポケモン大図鑑」をボロボロになるまで何年もかけて
読んでいます。
 多くの子供達がポケモン博士さながら、ポケモン大図鑑を繰り返し読みます。
 これは子供にとって、「欲しいもの」が「必要なもの」になっているケース
です。

 想像してみてください。
 もしも、子供から、夢中になっているポケモン大図鑑を取り上げたら、あま
りに可哀想ですよね。


■「欲しいもの」の例

 ある時、息子がゲームセンターで使えるポケモンの装置を欲しいと言い出し
ました。
 息子は、その装置を買うために、家でお仕事をしてお小遣い(給与)を貯め
ました。

 私の家庭では、1仕事10円ですから、数百円のおもちゃを買うのにも、
時間がかかります。

 息子はお金が貯まった頃には、欲しい気持ちが失せてしまい、

「もういらない」

となりました。

 ポケモン大図鑑だったら、間違いなくそうはなっていなかったでしょう。
 ゲームの装置は、子供にとっては、「欲しいもの」から「必要なもの」に格
上げされなかったわけですね。

 余談ですが、息子は、おばあちゃんの家に遊びに行った時に買ってもらった
ラジコンで、全然遊んでいません。

 このような、「買い与え」を続けていてはいけないな、と感じています。


■「必要なもの」≒「資産」

 会社では、資産とは売上を生み出す原資です。
 しかし、個人にとっての「資産」とは、必ずしも株や不動産などのような、
お金を生み出すためのものだけとは限りません。
 公共交通機関が充実していない地域では、車も大切な資産です。
 つまり、個人にとっては、生きるために「必要なもの」が「資産」となります。

 ポケモン大図鑑は、子供にとっては人生を豊かに過ごすための資産なのかも
しれません。大人にとっては、娯楽に見えてもです。

 子供たちは、わざわざ大人が説教をしなくても
 生活必需品を「必要な物」、
娯楽のためのものが「欲しい物」
であることは、人生で段々と学んでいきます。

 私は、子供たちが
「自分の人生にとって資産になるものにお金を使うこと」
を学んで欲しいと考えています。


 先日、私の息子がクイズの本をお小遣いで買った時に、言っていました。

「この本なら、面白いから何度でもボロボロになるまで読むと思う。」

 私は思いました。
「この子にとって、クイズの本は資産なんだな。」と。


 ここまで、お読み頂き有難うございます。

 次回は、金融リテラシーマップの「働くことでお金を得ること」について、
掘り下げていきます。


(遠藤)


[遠藤 功二氏 プロフィール]

 日本FP協会認定CFP
 1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
 MBA(経営学修士)

 大学時代に借金に追われた経験からFPの資格を取得し、金融機関に就職。
 証券会社と外資系銀行で延べ1,000人以上の顧客を資産運用アドバイザ
ーとして担当したが、組織のしがらみで顧客中心のサービスが提供できず、雇
われFPとして働くことに限界を感じる。しかし、収入が途絶えることの恐怖
から簡単には、会社から踏み出すことができず、ストレスを貯める日々を送る。
 FP資格やMBAをとっても、会社にお金で縛られていたら何もできない。
「お金のためだけに働くつまらない生き方を他の人たちにはさせたくない。」
という志をもち、お金が原因で不幸になる人を少しでも減らすべく、教育特化
のFPとして奔走中。
web:https://fpkun.com
メルマガ:https://mailseminar.fpkun.com/


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、
当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が
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■ お知らせ ■


■第48号本日配信!山本潤監修「グロース銘柄発掘隊」


 大好評個人投資家向け高品質企業レポート、
 題して山本潤監修「グロース銘柄発掘隊」。


【第48号レポート本日配信!!】


 今週は、業容拡大にM&Aを活用して成長する企業を分析。多岐にわたる事
業を丁寧に取材・分析したレポートで業績予想し、理論株価を算出しています。

ぜひご購読を。

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◆コラム「四季報の"裏"を知れば投資がもっと楽しくなります!」


 こんにちは。ガチャと申します。
 「億の近道」に執筆させていただくのは今回が初めてとなります。

 昨年12月に「会社四季報(以下、四季報)」について講演させていただき
まして(ご参加いただいた皆様には深く感謝申し上げます)、3月15日に第
2回を開催させていただくことになり、そのご紹介も兼ねて執筆させていただ
きました。

 第2回詳細 ⇒ http://okuchika.net/?eid=8764


 まず、簡単に自己紹介をいたします。
 端的に申し上げますと、四季報を発行する東洋経済新報社で記者として働い
ており、会社四季報の執筆も担当しておりました。在籍期間は3〜7年(匿名
なので幅をもたせています!)。四季報で800記事ほどを書いてきたことに
なります。
 今は東洋経済を離れ、機関投資家向けのリサーチ会社で働いております。


■四季報イコールよく分からない雑誌?

 四季報記者を始めてから今に至るまで、投資家の方に「四季報を書いていま
す/書いていました」と話すと非常に興味を抱かれます。
 「なぜこんなに関心を引くのだろう」と長らく不思議に思っていましたが、
最近になってだんだん分かってきました。その答えは「四季報のことがよく分
からないから」でした。

 時に投資家のバイブルとも言われ、市場にも少なからずの影響を与える四季
報ですが、その裏側はミステリーに満ちています。
 どのような人が執筆しているのか、いつ、どの様に取材・分析しているのか、
どのような編集体制でチェックしているのか、などなど、基本的なことでさえ
も意外と知られていないことが多いのが四季報という媒体です。

 もちろんそれらの中には「秘伝のタレ」として企業秘密の部分はあります。
 が、それを差し引いても四季報について知られていないことが多く、そのこ
とが読者のより良い四季報ライフ・投資ライフを阻害しているのではないかと
考えております。それらの障害を取り除き、四季報の中にある情報をより引き
出して貰うことが、私が四季報について活動を行う理由の一つです。


■パターンで読み解く四季報:いくつかの「お約束」を知る

 さて、ここで土産話代わりに、四季報について基本的な、けれど重要なポイ
ントを皆様にお伝えしようと思います。

 四季報には19文字×9行の記事欄が存在します。
 そのうち前半を「業績欄」、後半を「材料欄」と言います。
 今回はそのうちの「業績欄」のお話です。

 業績欄に使える文字数は100文字足らず。その枠でその会社の業績動向を
伝えきるのは大変です。規定の文字数から多すぎても少なすぎてもダメで、わ
ずか1文字の文字余りに泣くことも多々あります。
 限られた枠に言いたいことを収めきるために、記者はあの手この手で無駄を
削ぎ落としてコンパクトにします。

 自由度が高くないということは、パターンがあるということです。
 四季報の文体はいくつかのパターンに分類できます(もちろん例外は常にあ
りますが)。
 私は企業を分析・取材した上で、その企業を表現するのに最も適したパター
ンに当てはめる、というやり方で執筆していました。

 四季報のパターン化は会社で教わったものではなく、私が独自に発見・分類
してきたものですが、他の記者に聞いたところ、誰でも多かれ少なかれパター
ン化は行っているようです。


 例題に入ってみましょう。

 今回は、

【好 調】柱の四季報は「四季報オンライン」の伸長とデータ販売客数増で拡
大。週刊東洋経済底打ち。採用積極化に伴う人件費増こなし営業増益。21年
9月期は「四季報オンライン」の成長により営業増益続く。

という記事を例に説明します。
(記事の中身自体はテキトーなのでご注意下さい!)。

 これは最もオーソドックスな増益企業で使われるパターンで、私もよくお世
話になっていました。


 この記事は大きく分けて、

 1)増益要因その1
 2)増益要因その2
 3)減益要因その1(けれど大勢に影響なし)
 4)今期は営業増益=結論その1
 5)来期の増益要因
 6)来期は営業増益=結論その2

といった構成になっています。

 さらにざっくり分けると、「結論」と「その要因」です。
 この場合の「結論」は、4行目及び最終行にある「営業増益」です。
 なぜ営業増益が結論なのかというと、四季報は営業利益を重視しており、基
本的に営業利益の増減で会社の好調・不調を判断しているからです。

 この点を押さえるだけでも、グッと四季報を読みやすくなると思います。

 結論が営業増益なら、他の記述は何を示しているか。
 それは、その結論に至った要因です。
 例題のケースでは「四季報事業の拡大」と「週刊東洋経済の底打ち(おそら
くは前期は業績が悪化していたのでしょう)」の二つが理由として書かれてい
ますね。

 また、たとえ増益の会社でも良いことばかりとは限りません。
 その場合は「増益要因が」「現役要因をカバーし」「営業増益」と記述する
ことが多いです。
 例題を見ると、「人件費増をこなし」と経費増が減益要因になっていること、
それによる減益を増益が上回っていることが分かる記述になっています。

 最後に、「21年3月期は〜」と、来期予想についても一言触れています。
 これも枠組みは一緒です。
 「営業増益続く」という結論を「「四季報オンライン」の成長により」と説
明しています。


 以上、代表的なパターンの説明でした。
 実際には特別損益の扱いや前号比で業績予想が変わった場合など、派生的な
パターンはいくつもあります。ただ、全体としては「営業利益の増減(結論)」
と「その説明」であることさえ押さえておけば大丈夫です。


 さらに一点。
 文章の枠組みをパターンとして理解したら、次は「語彙」に注目してみると
良いでしょう。
 例題のケースでも、パターンを変えなくとも強い語彙を使えばだいぶ印象は
変わります。

【飛 躍】柱の四季報が「四季報オンライン」の大幅拡大とデータ販売続伸で
躍進。週刊東洋経済V字回復。人件費増蹴散らし大幅営業増益。21年9月期
も増勢の「四季報オンライン」が業績牽引で増益基調続く。


 記者がどのような言葉を使ったか、なぜ別の言葉を使わなかったのか、など
妄想しながら読むとさらに四季報を楽しめると思います。

 ここで語りきれなかった四季報読書のコツや四季報のそもそも話(誰が、ど
のようにして作っているのか)、3月16日に発売される春号の特徴などは3
月15日のセミナーでお話していければと思いますので、ご興味のある方は是
非お越し下さい。


■四季報セミナー第2弾開催!
 『ガチャ氏×山本潤氏 四季報の裏側、全部お話しします!その2』


■日時 2020年3月15日日曜日
 13:30〜16:45(15分程度の延長あり)
詳細、お申込はこちら ⇒ http://okuchika.net/?eid=8764


■主催:NPO法人イノベーターズフォーラム

※「四季報」「会社四季報」は東洋経済新報社の登録商標です。


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【石川臨太郎】著者人生最後の新刊好評発売中!


 生涯投資家であり続けた故石川臨太郎氏の、投資人生の集大成とも言える
最後の書籍が、以下の通り好評発売中です。


[現代の錬金術シリーズ153]
 資産を作るための株式投資 資産を遺すための株式投資
  〜余命宣告を受けた「バリュー投資家」の人生最後の教え〜
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 レビューの投稿もお願い致します!!


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「"生涯パートナー銘柄の研究"の研究」が、各号ごとに購入いただけるように
なりました!
 全12号公開中です。

[第1号] http://bit.ly/ishiken01
[第2号] http://bit.ly/ishiken02
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[第4号] http://bit.ly/ishiken04
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[第7号] http://bit.ly/ishiken07
[第8号] http://bit.ly/ishiken08
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[第10号] http://bit.ly/ishiken10
[第11号] http://bit.ly/ishiken11
[第12号] http://bit.ly/ishiken12


 内容を一部閲覧出来ますので、ぜひご利用下さい。

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 「億の近道」のwebはバックナンバー閲覧を重点に置いた、ブログ風の作
りになっております。現在、2005年1月分まで掲載しておりますが、順次
過去分を追加していく予定です。まとめ読みなどに是非ご利用下さい。

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編集者:億の近道発行プロジェクト
発行者:NPO法人イノベーターズ・フォーラム
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相川伸夫の相場展望

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■相川伸夫ピックアップ銘柄フォロー
 ※2月21日(金)執筆時点

・山王(3441)2016年12月19日配信
 株価560円⇒710円(+27%)
・テノックス(1905)17年2月20日配信
 株価815円⇒982円(+20%)
・特殊電極(3437)17年6月12日配信
 株価2922円⇒5070円(+74%)
・東北特殊鋼(5484)17年9月4日配信
 株価1831円⇒1515円(−17%)
・新報国製鉄(5542)17年10月2日配信
 株価1577円⇒997円(−37%)
・パウダーテック(5695)18年2月19日配信
 株価4845円⇒3950円(−18%)
・東京エレクトロンデバイス(2760)18年4月6日配信
 株価1970円⇒2838円(+44%)
・アバント(3836)18年6月25日配信
 株価473円⇒981円(+107%)
・神戸天然物化学(6568)18年8月13日配信
 株価2718円⇒1545円(−43%)
・丸順(3422)18年9月18日配信
 株価826円⇒582円(−30%)
・クロスフォー(7810)18年10月9日配信
 株価421円⇒331円(−21%)
・カンロ(2216)19年11月5日配信
 株価1665円⇒1561円(−6%)

※ピックアップ銘柄は買い推奨ではありません。
 私の目で面白い、アツイ要素がある!という理由で記事を執筆した企業の経過観察です。
 執筆から3年程度は継続ウォッチしていきたいと考えていますので、銘柄は今後さらに増える見込みです。


■相川伸夫の相場展望


 コロナウイルスを契機にした世界中での波乱の展開が巻き起こっていることで短期的には大きく株価は暴れる事が想定されます。
 しかし、そうしたときにはオーバーシュートすることも多い為、そうした局面で行き過ぎた銘柄は積極的に拾っていくのが長期投資家です。

 PBRという良く知られた指標があります。企業単体での投資判断ではこれだけで買ったり売ったりを判断するのには全く扱えません。しかし、日経平均という225銘柄を一つとして捉えて俯瞰するのにはPERよりも指標として役に立ちます。
 リーマンショックの時の一番安い下限でPBRは0.81でした。
 BPSは毎年企業の経済活動をして税金を払い、配当を払った後に企業に積み増されていくものです。
 日経225は日本を代表する企業群であり、当然BPSは右肩上がりで増加していきます。
 アベノミクスが始まった2012年末以降だと16年7月のブレグジットでPBR1.03で下げ止まり、反転を開始しました。18年の12/25の朝一の日経は19400円でPBR0.99でこれをそこに反転しました。
 19年の8/26も20260円でPBR1.01で反発です。
 単純な日経平均の数字だけを見ると23000円という数字が昔より大きい値になっており、不安に感じるのかもしれませんが、企業が成長していることに着目しなければだめです。

 2020年2/21の執筆現在のBPSは20700円です。
 この10年足らずでBPSは10000円以上増加し、企業が投資家に分配する配当金も格段に増加しました。実績ベースで現在の日経225の配当利回りは2.1%、私が計算した今期予想配当利回りベースでは2.6%の水準です。
 これを踏まえて日経平均がPBR1.0で反発すると仮定するなら、日経平均の下落余地は5%強という事になるでしょう。

 私にはこの状況がリーマン級とは思えません。
 コロナも終息するでしょうし、GDPの大幅マイナスというのも消費増税とコロナによるインバウンドマイナスの効果の一過性の要因が大きいです。

 景気後退になろうが日本企業の稼ぐ力の増加傾向や財務の盤石化はごまかしようのない実力であるので上値は仮に重くとも下値はここから深くはないというのが私の見解です。

 未知の事が起こると誰しもが不安になりますが、今日も明日も世界中の70億人の人は生活をしていきます。ウイルスに罹ってしまう人もいますが、それでも生活は回ります。
 非日常は長くは続きません。必ず日常が非日常に勝るようになります。

 それを忘れずに中期目線で買いに向かう事で1年以内に報われる可能性は極めて高いと思っています。
 もちろん、銘柄選びに気を付ける事と今が底値ではないので、段階的に買いを入れる事がオススメです!


 銘柄選びの際には減益でも減配をしない傾向のある企業で3%以上、好ましくは4%以上かつ、過去の10年来チャートから判断したときにBPSの増加や配当金の増加での下値ラインを引いた時にそれを割っているものはオーバーシュートしているという捉え方も出来る。
 また、大きく勝負したいならコロナの影響の直撃を受ける銘柄のオーバーシュートを段階的に下に掘っていく戦略。一過性の影響なのでコロナが終息すれば元の株価まで戻ります。1年も辛抱すれば下で買ったものが報われます!

 よく『落ちるナイフは拾うな』と言われますが、これは短期投資の鉄則です。
 長期投資家は落ちるナイフを選びながらゆっくり拾うのが良いのです。
 19年8月の日経平均20400円だった時の株価を大きく割り込んでいる落ちるナイフを選びながら下に切られながら拾っていくと1年後には笑える可能性が高いと思われます!
 ※信用の場合は頑張り過ぎないように気を付けてくださいね!


それではまた。


『全力全開全力前進!!!』


(相川伸夫)


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ここでの投資作戦




〜株価の低迷続く銘柄への投資チャンスを窺う〜


 株式相場というのは摩訶不思議な世界。ここまでの新型肺炎流行で日経平均に代表される全体相場はもっと下落するかと思われたが案外、強い展開が見られ、ここまでのところ2月3日の節分につけた22775円が今年の安値ということになっている。

 警戒感が強まる中でなおも下値不安は残るが、全体相場は一部の銘柄の堅調さに支えられているのか、日銀によるETF買いなのか、為替が円安に振れたからなのか、様々な要因でもみ合い商状が見られる。

 問題は個別銘柄である。

 多くの投資家は弱い銘柄を売って強い銘柄につこうとするため、二極化が見られる。弱い銘柄は今期の業績見通しが何らかの理由で減益だったり、先行きの不安感からリスクオフ行動に出る投資家の行動でついた株価が現実の弱さになって反映されている。

 一方の強い銘柄もどちらかと言うと足が速く、短期急騰型だと短命に終わり、その後は乱高下の運命が待っている。長期上昇パターンを描いてきた銘柄も一旦の利益確定売りスタンスの投資家が多いためやや頭重くなっている現状が拝察される。

 この局面を投資チャンスだと思う投資家とネガティブに見てリスクオフの行動に出る投資家が市場でせめぎ合っている。

 企業業績は多くの銘柄が新型肺炎問題でとても不透明な状況下で株どころではないという印象だが、事態は徐々に明るい方向に向かいつつあるとも考えられる。目に見えない敵との戦いだけにやっかいなのはわかるが、最初の発生
(12月9日)から2か月余りが経過し、感染者自体はなおも増加の一途で今や不要不急の外出は手控えるように政府からも通達があり、各種のイベントも自粛ムード。女子ゴルフの開幕戦も観客なしでの開催というから驚きだ(テレビでは放送されるのか?)。

 この際、国家ぐるみで2週間の長期休暇として自宅待機とすれば感染者は減る。感染対策の不備が言われているクルーズ船の乗客も毎日500人づつ下船し、徐々に話題のネタから消えていこうとしている。感染者情報はあっても治癒した方の情報は聞こえてこないが日本での死者は1名。むしろ米国でのインフルエンザの大流行で亡くなった方が1万4000人というデータの方が深刻。それでも米国の株式相場は高値更新を続けているのだから日本株を過度に弱気する必要はない。

 むしろ日本株は消費税増税による景気の腰折れが関心事。米国のGDPが3%の伸びが見込まれる中で日本は10−12月期の年率GDP(速報値)の伸びが▲6.3%となったのは深刻だ。内閣府では自然災害による影響をこのマイナス成長の原因としているが、消費税増税による消費者マインドの委縮がもたらしている景気停滞と言う点を隠蔽する動きだとの見方もできる。

 この景気対策に政府は真剣に取り組む必要がある。
 つまり補正予算を組むなどの景気対策の施策が具体化する必要がある。既に中小企業向けの緊急融資等も打ち出されてはいるが今後一段の財政投資に向けた動きが期待される。
 企業側としては業績の落ち込みを最小限に食い止める努力が求められる。

 ここに来て原油価格が低下しロジスティック企業などではガソリン価格の下落でかなりコスト削減が見られるとの話もある。在宅勤務の流れも一層の進展が見られるだろう。モノやコトなどの消費については一時的(1−3月期)な停滞を余儀なくされるだろうが、一過性となれば4−6月期あたりからの回復局面がやってくるということも念頭に入れる必要がある。

 中国との関係が強い日本だけに今回の出来事を教訓として今後は国内回帰ということもテーマとなるだろう。
 生産体制の見直し、サプライチェーンの見直しなども今後の課題となるだろうが、それは中長期のテーマにもなる。

 企業にとってはここでの業績停滞局面を乗り越えた先の施策を打ち出す必要がある。それは3月決算企業であれば5月上旬の決算発表シーズンになる。

 個別銘柄の値動きは既存株主が一番良く知っている。数は少ないが年初からこれまでに上がった株もあれば大きく下がった株も市場には存在する。それぞれに対応の方法は異なることは言うまでもない。

 今回のパンデミック相場で大活躍したマスクや防護服、除菌剤、消毒剤などの関連銘柄は歴史に残るような派手な値動きを見せたが、今後は市場のムードやメディアから伝えられるニュースによって過敏に反応し引き続きの大きな変動が予想される。
 短期に変動する銘柄に多くの投資(投機)家の目は釘付けとなるだろう。歴史に残るパンデミック相場にのるかそるかは投資家のスタンス次第だ。

 長期的に下げ続けている銘柄群は既存株主の何らかの理由による投げが背景。この場合、今期の業績見通しが大幅な減益となっていることが背景になっている。下げトレンドが続く銘柄も企業価値では既に売られ過ぎの局面となっている銘柄もあると推察される。あとは反転のタイミングと何らかのきっかけがポイントと言える。


 以下の2銘柄はその対象と言えるが、これらで短期に運用成果を求めるのは好ましいとは言えない。短期視点ではなく中長期の視点が求められるが、時間がかかるのは嫌だという投資家には不向きだと言える。いずれはボトムを打つという前提で時間分散でコツコツと投資するスタンスが求められる。


1.日創プロニティ(3440)
 1215円から738円まで半年で下落。
 今8月期の減益見通しが背景。前期のソーラー架台の大型納入が一巡したことでの減益見通し。EPSは前期の204円から今期153円を見込み時価はPER5倍の水準。既存の株主はこの見通しをネガティブに見ている。
 IRへの取り組みはネガティブな印象があるが中長期的に見ると経営の面では後継者難の企業のM&A戦略を有すなどポジティブな印象。
 成長指向のモノづくり(金属加工、ゴム加工、材工一貫した建設業)企業としての立ち位置を評価するならPER5倍(実際には下方修正などあれば当てにはならないが・・)はとても魅力的ではないか。時価総額は、50億円を割れてきた。
 コツコツと分散投資する投資作戦でいきたい。


2.リンクバル(6046)
 1765円から317円まで1年2か月で下落。
 前期の経常利益10.3億円に対して今期は先行的な費用(広告、人件費など6.7億円)の計上で5.3億円という見通しを出したのが背景。
 2015年4月のIPO時の公開株価400円(6分割後)を大きく下回ってきたが、上場時の経常利益3億円を今期の予想は上回っている点からは売られ過ぎの局面に入ってきたと言える。予想PER20倍割れの水準でまだ市場平均PERよりはやや高めではあるが、ベンチャー的な要素が強い点で評価の仕方ではこの水準を投資チャンスと見ることもできる。

 今期は2Q以降において新型コロナウイルス問題で街コンイベントの参加者減が予想され、この面でも業績の停滞が想定され、株価はそのことを折り込んでいるところだと思われる。企業側の対応としては先行的な投資の比重は下期に偏っており、今後の情勢によっては投資を手控える可能性もあるとはコメントしている。
 また、新規事業室を設置して今後の新たなサービス展開を目論む。
 結婚サービス、就活、終活のほか飲食業とのコラボなども想定される。
 時価総額は63億円の水準でこの局面ではコツコツと時間分散投資作戦で臨みたい。


 下落トレンド銘柄はIRが下手。上記の2銘柄はその典型だとも言える。

 IR下手だった企業が担当者が代わっただけでがらっと変化した事例もある。
 例えば熊本の生産設備エンジニアリング会社、平田機工(6258)はIR担当者が積極的な活動をされる方に変わった途端に株価は20倍になった。

 また2015年7月にIPOした平山HD(7781)は消極的なIR担当者の下で公開価格2130円を大きく下回る900円以下で株価が低迷したが、その後IR担当者が代わったことと業績の向上もあってそこから株価は4倍以上の水準にまで跳ね上がった。

 この話は実話なのではあるが、なかなか理解して頂けない。投資家にとっては大事なポイントなので今後もそうした事例を取り上げていきたいと考える。


(炎)


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