炎の投資情報サンプル#273 2019/12/30

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投資情報メールマガジン                   2019/12/30
         炎 の 投 資 情 報 (第273号)

        −プロが導くお金創造のための投資情報−
                              週1回発行
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 株式投資には不安がつきもの。山あり谷ありの株式相場を冷静に眺めるアナ
リストが発信する情報をお楽しみ頂ければ幸いです。

 志を大きく持たれた読者各位の大いなる発展と成功を祈願しております。
 ご一緒に頑張りましょう!!

 なお、一部を「億の近道」に掲載することがありますので、あらかじめご了
承下さい。


    ★当メルマガは等幅フォントでの閲覧を前提にしております★


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              −本日の目次−


   ■はじめに
   ■炎が読み解く相場の視点
   ■調整局面を脱する可能性を模索中の銘柄(5銘柄)
   ■高値圏に来たが引き続き株高への期待が残る銘柄群(5銘柄)
   ■次回予告


         報告者:炎のファンドマネージャー


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■はじめに


 光陰矢の如し。2019年の株式相場も本日が最後。日時の過ぎ行く早さを
感じながらの大納会を迎えています。

 本メルマガの読者の皆様にはこの1年のご愛読を心より御礼申し上げます。
 皆様にとってこの1年はいかがだったでしょうか。

 昨年の12月には米中貿易摩擦の先行き不透明感を背景にしたブラッククリ
スマスとも言うべき調整相場の中で運用成果は悪化した困難な状況が見られた
かと思いますが、今年はそのあたりをボトムにした堅調な株高が見られ、振り
返ってみますと運用成果は高まったという投資家の皆さんが多いものと見られ
ます。
 ただ個別銘柄を見ますと二極化が激しく一筋縄にはいかなかったという投資
家もお見えになるものと拝察致しております。相場全体は堅調でもポートフォ
リオの構築内容によっては資産全体の評価額が増加しなかったという結果もあ
るかとは思いますが、そうした投資家にとってはポートフォリオを越年し、来
年の運用成果の向上に期待して頂く必要があるものと思われます。

 本メルマガで取り上げてきた銘柄も多少は悲喜こもごもあったとは思います
が概ね順調な株価トレンドを醸成できたと感じています。期待外れとなった銘
柄については来年の活躍に期待することに致しましょう。


 この1年のご愛読に感謝し、オリンピックイヤーとなる来る2020年が皆
様にとって明るく希望に満ちた1年となりますことを祈願したいと存じます。
 そして来年も本メルマガをご愛読賜りましたら幸いです。

 それでは良いお年をお迎え下さい。


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■次回予告


 次号は新年の1月6日からの配信となりますので宜しくお願い申し上げます。

 皆様の株式投資に役立つヒントをまた来年も大いにお届け申し上げたいと存
じますので宜しくお願い申し上げます。

 来る令和2年が皆様によって良い年となりますことを祈願申し上げて本メル
マガの掉尾を飾りたいと存じます。





(本メルマガは限定された購読者様への情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、ご購読の皆様が損失を被っても執筆者および発行者ならびに配信者は一切の責任を負いません。)



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孫子と三賢人のビジネス その16



産業新潮 
http://sangyoshincho.world.coocan.jp/
1月号連載記事


■その16 有利な地形(マーケット)で戦え

●負けてはいけない


 孫子はある意味究極の平和主義者です。なぜなら、戦いは国や民を傷つけ疲弊させるので、「戦ってはいけない」と厳しく諭しているからです。ただし無防備でいいというわけではありません。
 例えば隣国が日本を侵略すれば、日本国民は当然立ち向かわなければなりません。こちらがどれほど平和主義であっても、隣の野蛮な独裁国家が攻め込んで来れば戦わざるを得ません。逆に隣の野蛮な独裁国家に立ち向かうことこそ「平和」を守るための必須条件です。
 もし日本が負けて侵略されてしまえば、国民は地獄に突き落とされます。

 「永世中立国」であり、平和イメージの強いスイスですが、2013年の国民投票で男性に対する徴兵制の維持が決定されました。決して政府に押し付けられたのではなく、国民の総意です。
 参考までに、2002年にフランス(最近の報道のように、徴兵制の「復活」が議論されています)、2011年にドイツで徴兵制が廃止され、米国でも1973年から長期にわたって徴兵制は「停止」(いつでも復活できる)されています。

 また、スイスの兵隊の数は人口の1・9%ですから、日本の人口に当てはめてみると250万人という巨大な軍隊になります。
 「平和」はただぼんやり座っているだけでは得ることができないというのが孫子の考えです。できる限り(高度な駆け引きや戦略で)平和的に解決するよう努力し「専守防衛」を貫いても、どうしても戦わなければならないときがあります。その時は、逆に準備を完全に整えて「完全な勝利」を手に入れなければなりません。

 太平洋戦争についてはいろいろな議論がありますが、この戦いにおいても同様です。「一度始めた戦いは必ず勝たなければならない」ということです。
 当時の政府や軍部の非は、「戦争に負けたことに」にあります。(一度始めた)戦争は絶対に勝たなくてはなりませんし、敗戦国の国民はとてもみじめな状態に追いやられます。


●有利な地形で戦う

 孫子はズバリ「戦いにおいて地形はとても大事なものである」と述べています。具体的には次のようなことです。

◎自由に往来できる開けた土地では、敵よりも先に高台の日当たりのよい場所を確保すべし。兵糧補給の道を断たれないようにして戦うと有利だ。

◎行くのは簡単だが、帰るのは難しいような、障害のある地形で敵が備えをしていないときには、こちらから出て行っても勝てる。しかし、既に敵が備えをしている場合には、戦っても勝てず、帰ってくるのも難しくなり危険である。

◎枝道に分かれた地形では、こちらから出て行っても、あちらが出てきたとしても、どちらにとっても不利である。したがって、敵がこちらに餌(利益)を投げかけてきても、決して手を出してはいけない。むしろ、軍をその場から立ち去らせ、敵を誘って半分餌(利益)を出させてから攻撃をするのが有利だ。

◎両軍の陣地がお互いに遠く離れている場合には、攻撃を仕掛けるのは難しく、攻撃を仕掛けた方が不利である。


続きは「産業新潮」
http://sangyoshincho.world.coocan.jp/
1月号をご参照ください。


(大原 浩)


★2018年4月に大蔵省(財務省)OBの有地浩氏と「人間経済科学研究所」(JKK)を設立しました。HPは<https://j-kk.org/>です。
★夕刊フジにて「バフェットの次を行く投資術」が連載されています。(毎週木曜日連載)


【大原浩の書籍】

★バフェット流で読み解くGINZAX30社2019年度版<上巻+下巻>
(昇龍社・アマゾンキンドル版)が発刊されました。
 上巻:https://amzn.to/2ztqB3m
 下巻:https://amzn.to/2L7olUf

★「バフェット38の教え・応用編」(昇龍社、アマゾンキンドル版)
 https://amzn.to/2Lxd8sJ

★「バフェット38の教え」(昇龍社、アマゾンキンドル版)
 http://amzn.to/2f7AZkD

★終身雇用の実力主義―バフェットとポーターに学ぶナンバーワン企業戦略―
 アマゾン・キンドル版
 https://amzn.to/2GdMYx2

★バフェット流で読み解くGINZAX30社(2018年度版、上巻、下巻)
 <発行:昇龍社>(アマゾン・キンドル版)が発刊されました。
 上巻:http://amzn.to/2wtdH3m
 下巻:ttp://amzn.to/2wjJTFE

★バフェット流で読み解くGINZAX30社(2017年度版、上巻、下巻)
 <発行:昇龍社>(アマゾン・キンドル版)
 上巻:http://amzn.to/2clE4yw
 下巻:http://amzn.to/2clFbxZ

★バフェット流で読み解く、GINZAX30社<特選・優良企業>
 昇龍社、アマゾン・キンドル版<上・下巻>2016年度版
 http://goo.gl/3icB5G
 http://goo.gl/ltVLIs

★『投資の神様』(バフェット流投資で、勝ち組投資家になる)<総合法令>
  http://goo.gl/MKtnf6

★「客家大富豪の教え」18の金言」に学ぶ、真の幸せをつかむ方法
 著者:甘粕正 <アマゾンキンドル版>
 http://goo.gl/rKIvhB

★「賢人バフェットに学ぶ・投資と経営の成功法則」
 昇龍社(アマゾン・キンドル版)
 http://goo.gl/UMxBYs

★「バフェットからの手紙」に学ぶ(2014)大原浩著 昇龍社<Kindle版>
 http://goo.gl/Blo6KT

★「バフェットからの手紙」に学ぶ(2013)大原浩著 昇龍社<Kindle版>
 http://goo.gl/iz1GUV



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大魔神のアンテナ 年後半の株式市場と来年の展望




 年後半の株式市場は、やはり外国人投資家の独り舞台であったようです。
 今も本日発表の投資家別売買動向でも、外国人投資家が小幅ながらも買い越しになっていました。8月、3度にわたる下値確認(20100円台)を経て8月末から反転上昇に転じた時から外国人投資家の買い越しが始まりました。そして、今に至っているわけです。
 この12月SQの時に日経平均は年初来高値を更新、24050円を示現した。その上昇幅は約4000円弱と大きく跳ね上がりました。

 このような相場を演じることができるのは、外国人投資家だけ。
 毎回、このコラムでも指摘してきたが、外国人投資家に付くことが重要だということです。
 外国人投資家が買い越しの姿勢になると、必ず「個人投資家」は売り越し姿勢を取る。不思議なことですが、このスタイルは15年前から変わりないことです。超寂しい現実です。

 そして、利益を上げている投資家は誰かと言えば、外国人投資家です。

 その意味で、今の株式市場を展望する時、依然と外国人投資家が買い越し姿勢を続けているならば、その姿勢に習い、買い方姿勢を取りたいと思います。

 今、東証で発表されている報告書は1週間遅れですが、十分判断材料になります。
 毎週木曜日(連休など祝日がある場合は金曜日になることもある)の16時前後に発表されるので、東証のホームページを閲覧して下さい。


 さて、株式市場もあと数日。
 本年、皆さん様におかれてはどのような株式市場であったでしょうか?

 私個人では「米中貿易摩擦」が大きなポイントであったよう思えます。
 特に「トランプ大統領のツイッター」に振り回された1年間でした。
 結果的には合意はされませんが、双方落ち着きどころを見出して終了したようです。
 ただ、海外株式市場に比べて東京市場の戻りは鈍く、「消費税増税」が足かせになっていた。今でも消費に際してはその影響があるので、消費動向はチェックしたいです。寂しい状況です。


 しかし、安倍政権はこの12月に13兆円規模の景気対策を打ち出し、その対策効果は年明け後になると考えられる。その他でも企業の内部留保の資金を出させる為の法律も作成(企業投資をする際に税金を免除する法案)、世の中に資金流入させる為の方策も出したことで、海外投資家も評価しているようです。ちょっと楽しみ。


 ここで、年末、年始の株式市場について、経験則ですが、年末株高だと年初株安から始まることも多く、大納会までの動きは重要です。
 また、気掛かりなことは、株式市場の天敵、「金価格が上昇」ちょっと怖いです。


 体験学習会(学科授業・リアルトレード授業)を開催しております。
 詳しくは@Sdaimajin ツイッターをご覧ください。


(大魔神)


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市場潮流

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 今週(12月23〜27日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で21円09銭上昇し、2万3837円72銭で取引を終えました。2週ぶりの上昇です。

 今週は、さすがに高値警戒感から日経平均株価も上値の重い展開になりました。しかし、米中通商交渉の進展、各種経済指標の好転などから、世界景気の底入れ機運は高まりつつあります。
 来年1月下旬から本格化する19年度第3四半期(3Q)の決算も、回復が期待されます。

 今年19年は主要国の中央銀行の金融緩和を背景に、総じて堅調な相場展開となりました。来年は、米国大統領選挙に向けた選挙戦の展開、東京五輪が開催される国内の景気動向によっては、波乱の展開も考えられます。日経平均株価で「3万円」を予想する声も出てきています。


 今年も1年間、お読みいただきまして、ありがとうございました。
 来年もよろしくお願いいたします。

 20年が皆様にとって素晴らしい年になることをお祈り申し上げます。


(水島寒月)


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客員アナリスト&個人投資家が選ぶIR大賞!




 いつもご愛読ありがとうございます。

 今回は年末企画として、IR大賞を独断と偏見で決定します。
 有料メルマガ「山本潤監修グロース銘柄発掘隊」の客員アナリストを中心に調査致しました。多くの取材をしており、個人投資家でもある彼らの声はいちばん投資家の声として反映していると言えるのではないでしょうか。

 実はこのIR大賞、古参の読者にはおわかりかも知れませんが、億近創刊の1999年から2003年まで毎年年末企画としてお贈りしていたものです。今回16年ぶりの企画復活です。


 それでは早速発表です。
 今年のIR大賞は…


 中央自動車工業(8117)


 です!


[コメント]
・個人投資家向け説明会でのユーモアあふれる社長の説明と質疑応答が良い。
・個人投資家IRの会に二回も社長が登壇してくれた
・今まで投資家向けIRをほとんどやってこなかったが個人投資家向けIRを提案をしたところ受け入れて説明会を開催してくださった。変化を受け入れる姿勢を評価。


 12月にアイルさんの個人投資家勉強会に2回目の登壇をしていただいて、非常に印象深かった企業です。1回目の登壇のあと、株価は堅調に上昇しています。個人投資家に理解が進んだ結果ではないでしょうか。

 坂田社長、おめでとうございます。


 このほか、大賞へノミネートした12銘柄は以下の通りです。


[他ノミネートした銘柄&コメント]
※コード順

1.エスプール(2471)
・取材ではいつも丁寧に対応していただいている。個人投資家向けIRに社長にご登壇いただいた。

2.セック(3741)
・東証IRフェアにて、社長と櫻井英名さんとのトーク形式が楽しく、セミナー後も、社員のこと(大卒が8割、服装は自由でなく相手に失礼の無い格好を繰り返し説く、研究は自由に)、はやぶさのことなど、分かりやすい説明をにこにこしながら、お話。

3.メディカルデータビジョン(3902)
・業績が思うように進捗せず、常に忙しく奔走されていても個人投資家向け説明会には社長自ら登壇されること

4.日本空調サービス(4658)
・50年間、名古屋の企業らしい堅実な業績。東証IRフェアで、ブースでのセミナーの後、質問へもしっかり回答頂けた。株主への説明会&懇親会を名古屋だけでなく、東京、大阪でも開催、株主へ対話する姿勢が良い。

5.三浦工業(6005)
・ そのアイデアに 愛はあるか?というスローガン IRの対応がよかった

6.日進工具(6157)
・工場見学の開催。展示会に多数出店。IRの対応もよい

7.技研製作所(6289)
・社長が思いをぶつけた政府への提言書が檄文だった

8.ズーム(6694)
・野村IRフェアで社長自ら対応し、投資家の質問や要望にも気軽に応じてくれていた。

9.日本ホスピスHLDGS(7061)
・取材対応及び前後のメールでの度重なる質問にも丁寧に対応いただいた。

10.マーキュリアインベストメント(7190)
・IR担当者様の対応が丁寧。メールの質問も込み入る場合はTELをかけて回答してくれる。長時間(10分以上)も回答してくれたこともあった。

11.Casa(7196)
・個人投資家向けIRにも積極的で、常に社長自ら登壇され、思いを熱く語られる姿勢を評価したい。

12.ナガイレーベン(7447)
・取材のたびに社長が対応してくれた


 このほか、様々な企業&IRご担当者に取材対応いただきました。
 御礼申し上げます。

 個人投資家へ開示が良い企業は、株主を大事にする企業と同義だと思います。

 ぜひご参考にしていただければと思います。


(億の近道 IR大賞事務局)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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億の近道2019/12/27


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投資情報メールマガジン                  2019/12/27号

              イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
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【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

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             −本日の目次−
       (本日の担当:水島寒月&大魔神&大原浩)


 ◆年末企画「客員アナリスト&個人投資家が選ぶIR大賞!」
 ◆コラム「市場潮流」:水島寒月
 ◆コラム「大魔神のアンテナ 年後半の株式市場と来年の展望」:大魔神
 ◆コラム「孫子と三賢人のビジネス その16」:大原浩


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■お知らせ■


 いつもご愛読ありがとうございます。
 億の近道の年末年始配信スケジュールは以下の通りです。

 年末:12月27日(金)年内最終号
 年始: 1月 6日(月)年始開始号

 本号が年内最終号となります。
 今年は創刊20年の節目の年でもありました。
 21年目の来年もよろしくご愛読のほど、お願いいたします。

 良いお年をお迎え下さい。


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■お知らせ■


 『空想的バリュー投資から科学的バリュー投資へ!
 山本潤氏が提唱する新バリュー投資セミナー』

★既に席の1/4が埋まりました!ご希望の方はお早めにお申込を!★


■日時 2020年2月8日土曜日
 18:30〜21:00(15分程度の延長あり)

「成長株投資家とカテゴライズされる私がバリュー投資?
 バリュー投資にはギャンブル的な要素が満載されているので、確率論を介在
させなければバリュー計算が推定できません。その初歩的な解法を講義いたし
ます。
 今回は「科学的」バリュー投資へのステップアップ講座となります。
 その席では、空想的バリュー投資のお葬式をいたします。」
(山本潤氏)

■場所 東京都渋谷区(詳細はお申込後にご案内します)

■受講料 5,500円(税込)

 別途懇親会あります。 3,000円(税込)

お申込はこちら ⇒ http://bit.ly/value20200208

※12月30日13時〜新年1月6日9時までの間、入金対応及び事務対応が
 出来ない場合がありますので、あらかじめご了承下さい。


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◆年末企画「客員アナリスト&個人投資家が選ぶIR大賞!」


 いつもご愛読ありがとうございます。

 今回は年末企画として、IR大賞を独断と偏見で決定します。
 有料メルマガ「山本潤監修グロース銘柄発掘隊」の客員アナリストを中心に
調査致しました。多くの取材をしており、個人投資家でもある彼らの声はいち
ばん投資家の声として反映していると言えるのではないでしょうか。

 実はこのIR大賞、古参の読者にはおわかりかも知れませんが、億近創刊の
1999年から2003年まで毎年年末企画としてお贈りしていたものです。
今回16年ぶりの企画復活です。


 それでは早速発表です。
 今年のIR大賞は…


 中央自動車工業(8117)


 です!


[コメント]
・個人投資家向け説明会でのユーモアあふれる社長の説明と質疑応答が良い。
・個人投資家IRの会に二回も社長が登壇してくれた
・今まで投資家向けIRをほとんどやってこなかったが個人投資家向けIRを
 提案をしたところ受け入れて説明会を開催してくださった。変化を受け入れ
 る姿勢を評価。


 12月にアイルさんの個人投資家勉強会に2回目の登壇をしていただいて、
非常に印象深かった企業です。1回目の登壇のあと、株価は堅調に上昇してい
ます。個人投資家に理解が進んだ結果ではないでしょうか。

 坂田社長、おめでとうございます。


 このほか、大賞へノミネートした12銘柄は以下の通りです。


[他ノミネートした銘柄&コメント]
※コード順

1.エスプール(2471)
・取材ではいつも丁寧に対応していただいている。個人投資家向けIRに社長
 にご登壇いただいた。

2.セック(3741)
・東証IRフェアにて、社長と櫻井英名さんとのトーク形式が楽しく、セミナー
 後も、社員のこと(大卒が8割、服装は自由でなく相手に失礼の無い格好を
 繰り返し説く、研究は自由に)、はやぶさのことなど、分かりやすい説明を
 にこにこしながら、お話。

3.メディカルデータビジョン(3902)
・業績が思うように進捗せず、常に忙しく奔走されていても個人投資家向け説
 明会には社長自ら登壇されること

4.日本空調サービス(4658)
・50年間、名古屋の企業らしい堅実な業績。東証IRフェアで、ブースでの
 セミナーの後、質問へもしっかり回答頂けた。株主への説明会&懇親会を名
 古屋だけでなく、東京、大阪でも開催、株主へ対話する姿勢が良い。

5.三浦工業(6005)
・ そのアイデアに 愛はあるか?というスローガン IRの対応がよかった

6.日進工具(6157)
・工場見学の開催。展示会に多数出店。IRの対応もよい

7.技研製作所(6289)
・社長が思いをぶつけた政府への提言書が檄文だった

8.ズーム(6694)
・野村IRフェアで社長自ら対応し、投資家の質問や要望にも気軽に応じてく
 れていた。

9.日本ホスピスHLDGS(7061)
・取材対応及び前後のメールでの度重なる質問にも丁寧に対応いただいた。

10.マーキュリアインベストメント(7190)
・IR担当者様の対応が丁寧。メールの質問も込み入る場合はTELをかけて
 回答してくれる。長時間(10分以上)も回答してくれたこともあった。

11.Casa(7196)
・個人投資家向けIRにも積極的で、常に社長自ら登壇され、思いを熱く語ら
 れる姿勢を評価したい。

12.ナガイレーベン(7447)
・取材のたびに社長が対応してくれた


 このほか、様々な企業&IRご担当者に取材対応いただきました。
 御礼申し上げます。

 個人投資家へ開示が良い企業は、株主を大事にする企業と同義だと思います。

 ぜひご参考にしていただければと思います。


(億の近道 IR大賞事務局)


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■ お知らせ ■


 億の近道月曜版執筆でおなじみの炎のファンドマネージャーが、肉声で相場
を語る炎チャンネル。
 第88回「億の近道編集長登場」がアップされました。


第88回「億の近道編集長登場」
 【ニコニコ動画】https://www.nicovideo.jp/watch/so36138377
 【YouTube】https://youtu.be/-AGiyYronDQ

【今回登場企業】信和 ズーム Libwork


 ぜひご視聴下さい。

 相場のサマリーや個別銘柄動向などを5〜6分にまとめておりますので、
 ご登録頂ければ幸いです。


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◆コラム「市場潮流」


 今週(12月23〜27日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で21
円09銭上昇し、2万3837円72銭で取引を終えました。2週ぶりの上昇
です。

 今週は、さすがに高値警戒感から日経平均株価も上値の重い展開になりまし
た。しかし、米中通商交渉の進展、各種経済指標の好転などから、世界景気の
底入れ機運は高まりつつあります。
 来年1月下旬から本格化する19年度第3四半期(3Q)の決算も、回復が
期待されます。

 今年19年は主要国の中央銀行の金融緩和を背景に、総じて堅調な相場展開
となりました。来年は、米国大統領選挙に向けた選挙戦の展開、東京五輪が開
催される国内の景気動向によっては、波乱の展開も考えられます。日経平均株
価で「3万円」を予想する声も出てきています。


 今年も1年間、お読みいただきまして、ありがとうございました。
 来年もよろしくお願いいたします。

 20年が皆様にとって素晴らしい年になることをお祈り申し上げます。


(水島寒月)


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■ お知らせ ■


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◆村田雅志氏による石川臨太郎有料メルマガ研究コンテンツ◆

「"生涯パートナー銘柄の研究"の研究」が、各号ごとに購入いただけるように
なりました!
 全12号公開中です。

[第1号] http://bit.ly/ishiken01
[第2号] http://bit.ly/ishiken02
[第3号] http://bit.ly/ishiken03
[第4号] http://bit.ly/ishiken04
[第5号] http://bit.ly/ishiken05
[第6号] http://bit.ly/ishiken06
[第7号] http://bit.ly/ishiken07
[第8号] http://bit.ly/ishiken08
[第9号] http://bit.ly/ishiken09
[第10号] http://bit.ly/ishiken10
[第11号] http://bit.ly/ishiken11
[第12号] http://bit.ly/ishiken12


 内容を一部閲覧出来ますので、ぜひご利用下さい。

詳細はこちら ⇒ http://okuchika.net/?eid=8742



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◆コラム「大魔神のアンテナ 年後半の株式市場と来年の展望」


 年後半の株式市場は、やはり外国人投資家の独り舞台であったようです。
 今も本日発表の投資家別売買動向でも、外国人投資家が小幅ながらも買い越
しになっていました。8月、3度にわたる下値確認(20100円台)を経て
8月末から反転上昇に転じた時から外国人投資家の買い越しが始まりました。
そして、今に至っているわけです。
 この12月SQの時に日経平均は年初来高値を更新、24050円を示現し
た。その上昇幅は約4000円弱と大きく跳ね上がりました。

 このような相場を演じることができるのは、外国人投資家だけ。
 毎回、このコラムでも指摘してきたが、外国人投資家に付くことが重要だと
いうことです。
 外国人投資家が買い越しの姿勢になると、必ず「個人投資家」は売り越し姿
勢を取る。不思議なことですが、このスタイルは15年前から変わりないこと
です。超寂しい現実です。

 そして、利益を上げている投資家は誰かと言えば、外国人投資家です。

 その意味で、今の株式市場を展望する時、依然と外国人投資家が買い越し姿
勢を続けているならば、その姿勢に習い、買い方姿勢を取りたいと思います。

 今、東証で発表されている報告書は1週間遅れですが、十分判断材料になり
ます。
 毎週木曜日(連休など祝日がある場合は金曜日になることもある)の16時
前後に発表されるので、東証のホームページを閲覧して下さい。


 さて、株式市場もあと数日。
 本年、皆さん様におかれてはどのような株式市場であったでしょうか?

 私個人では「米中貿易摩擦」が大きなポイントであったよう思えます。
 特に「トランプ大統領のツイッター」に振り回された1年間でした。
 結果的には合意はされませんが、双方落ち着きどころを見出して終了したよ
うです。
 ただ、海外株式市場に比べて東京市場の戻りは鈍く、「消費税増税」が足か
せになっていた。今でも消費に際してはその影響があるので、消費動向はチェ
ックしたいです。寂しい状況です。


 しかし、安倍政権はこの12月に13兆円規模の景気対策を打ち出し、その
対策効果は年明け後になると考えられる。その他でも企業の内部留保の資金を
出させる為の法律も作成(企業投資をする際に税金を免除する法案)、世の中
に資金流入させる為の方策も出したことで、海外投資家も評価しているようで
す。ちょっと楽しみ。


 ここで、年末、年始の株式市場について、経験則ですが、年末株高だと年初
株安から始まることも多く、大納会までの動きは重要です。
 また、気掛かりなことは、株式市場の天敵、「金価格が上昇」ちょっと怖い
です。


 体験学習会(学科授業・リアルトレード授業)を開催しております。
 詳しくは@Sdaimajin ツイッターをご覧ください。


(大魔神)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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■第40号配信中!山本潤監修「グロース銘柄発掘隊」


 待望の個人投資家向け高品質企業レポート、
 題して山本潤監修「グロース銘柄発掘隊」。


【第40号レポート好評配信中!!】


 今週は年末合併号と言うことで、2銘柄のレポート掲載。
 1社は情報流通を主とする社会の縁の下の力持ちを分析。
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◆コラム「孫子と三賢人のビジネス その16」


産業新潮 
http://sangyoshincho.world.coocan.jp/
1月号連載記事


■その16 有利な地形(マーケット)で戦え

●負けてはいけない

 孫子はある意味究極の平和主義者です。なぜなら、戦いは国や民を傷つけ疲
弊させるので、「戦ってはいけない」と厳しく諭しているからです。ただし無
防備でいいというわけではありません。
 例えば隣国が日本を侵略すれば、日本国民は当然立ち向かわなければなりま
せん。こちらがどれほど平和主義であっても、隣の野蛮な独裁国家が攻め込ん
で来れば戦わざるを得ません。逆に隣の野蛮な独裁国家に立ち向かうことこそ
「平和」を守るための必須条件です。
 もし日本が負けて侵略されてしまえば、国民は地獄に突き落とされます。

 「永世中立国」であり、平和イメージの強いスイスですが、2013年の国
民投票で男性に対する徴兵制の維持が決定されました。決して政府に押し付け
られたのではなく、国民の総意です。
 参考までに、2002年にフランス(最近の報道のように、徴兵制の「復活」
が議論されています)、2011年にドイツで徴兵制が廃止され、米国でも
1973年から長期にわたって徴兵制は「停止」(いつでも復活できる)され
ています。

 また、スイスの兵隊の数は人口の1・9%ですから、日本の人口に当てはめ
てみると250万人という巨大な軍隊になります。
 「平和」はただぼんやり座っているだけでは得ることができないというのが
孫子の考えです。できる限り(高度な駆け引きや戦略で)平和的に解決するよ
う努力し「専守防衛」を貫いても、どうしても戦わなければならないときがあ
ります。その時は、逆に準備を完全に整えて「完全な勝利」を手に入れなけれ
ばなりません。

 太平洋戦争についてはいろいろな議論がありますが、この戦いにおいても同
様です。「一度始めた戦いは必ず勝たなければならない」ということです。
 当時の政府や軍部の非は、「戦争に負けたことに」にあります。(一度始め
 た)戦争は絶対に勝たなくてはなりませんし、敗戦国の国民はとてもみじめ
 な状態に追いやられます。


●有利な地形で戦う

 孫子はズバリ「戦いにおいて地形はとても大事なものである」と述べていま
す。具体的には次のようなことです。

◎自由に往来できる開けた土地では、敵よりも先に高台の日当たりのよい場所
 を確保すべし。兵糧補給の道を断たれないようにして戦うと有利だ。

◎行くのは簡単だが、帰るのは難しいような、障害のある地形で敵が備えをし
 ていないときには、こちらから出て行っても勝てる。しかし、既に敵が備え
 をしている場合には、戦っても勝てず、帰ってくるのも難しくなり危険であ
 る。

◎枝道に分かれた地形では、こちらから出て行っても、あちらが出てきたとし
 ても、どちらにとっても不利である。したがって、敵がこちらに餌(利益)
 を投げかけてきても、決して手を出してはいけない。むしろ、軍をその場か
 ら立ち去らせ、敵を誘って半分餌(利益)を出させてから攻撃をするのが有
 利だ。

◎両軍の陣地がお互いに遠く離れている場合には、攻撃を仕掛けるのは難しく、
 攻撃を仕掛けた方が不利である。


続きは「産業新潮」
http://sangyoshincho.world.coocan.jp/
1月号をご参照ください。


(大原 浩)


★2018年4月に大蔵省(財務省)OBの有地浩氏と「人間経済科学研究所」
(JKK)を設立しました。HPは<https://j-kk.org/>です。
★夕刊フジにて「バフェットの次を行く投資術」が連載されています。
(毎週木曜日連載)


【大原浩の書籍】

★バフェット流で読み解くGINZAX30社2019年度版<上巻+下巻>
(昇龍社・アマゾンキンドル版)が発刊されました。
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★「バフェット38の教え・応用編」(昇龍社、アマゾンキンドル版)
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★「バフェット38の教え」(昇龍社、アマゾンキンドル版)
 http://amzn.to/2f7AZkD

★終身雇用の実力主義―バフェットとポーターに学ぶナンバーワン企業戦略―
 アマゾン・キンドル版
 https://amzn.to/2GdMYx2

★バフェット流で読み解くGINZAX30社(2018年度版、上巻、下巻)
 <発行:昇龍社>(アマゾン・キンドル版)が発刊されました。
 上巻:http://amzn.to/2wtdH3m
 下巻:http://amzn.to/2wjJTFE

★バフェット流で読み解くGINZAX30社(2017年度版、上巻、下巻)
 <発行:昇龍社>(アマゾン・キンドル版)
 上巻:http://amzn.to/2clE4yw
 下巻:http://amzn.to/2clFbxZ

★バフェット流で読み解く、GINZAX30社<特選・優良企業>
 昇龍社、アマゾン・キンドル版<上・下巻>2016年度版
 http://goo.gl/3icB5G
 http://goo.gl/ltVLIs

★『投資の神様』(バフェット流投資で、勝ち組投資家になる)<総合法令>
  http://goo.gl/MKtnf6

★「客家大富豪の教え」18の金言」に学ぶ、真の幸せをつかむ方法
 著者:甘粕正 <アマゾンキンドル版>
 http://goo.gl/rKIvhB

★「賢人バフェットに学ぶ・投資と経営の成功法則」
 昇龍社(アマゾン・キンドル版)
 http://goo.gl/UMxBYs

★「バフェットからの手紙」に学ぶ(2014)大原浩著 昇龍社<Kindle版>
 http://goo.gl/Blo6KT

★「バフェットからの手紙」に学ぶ(2013)大原浩著 昇龍社<Kindle版>
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株の玉手箱 今年の相場を振り返る




 皆さん、こんばんは。あすなろ投資顧問の藤井勝行です。

 早いもので今年も残り少なくなりました。このコラムの今年最後の出番が私になりましたので月並みですが今年の相場を振り帰ってみたいと思います。


 まずは日経平均に焦点を当てて振り返ります。(数字は終値ベース)


・昨年12/25に19155円を付けてとんでもないクリスマスプレゼントとなりましたがそこを起点として今年4/25の22307円まで令和ムード漂うご祝儀的な相場で戻りを試しました。

・GW明けはトランス抱により急落してしまいその後の安値は8/26の20261円で止まりました。

・現在の相場はこの8/26の20261円を起点とした戻り相場が継続中です。


 8/26以降の調整値幅が今後は重要になって来ます。即ち現在の上昇トレンドがどこかで調整に入る時、目安になる目幅を観測しておきます。

 どれくらいの値幅が下に出るとこの上昇トレンドに変調が起きて一旦休憩になるでしょうか?テクニカル面からのアプローチをしてみたいと思います。


・8/26の20261円を起点した相場の中で調整した値幅は11/12の23520円から11/21の23038円の【482円】と9/24の22098円から10/3の21341円の【757】円です。

 この二つの調整値幅が重要になります。現在は12/17の24066円が高値になっていますがこの高値から上記二つの値幅を拡大する値幅が出た時は要注意となります。


・8/26の20261円を起点した相場はこの値幅の範囲内でおさまって来たので上昇トレンドが続きました。是非頭に入れておきたい数値です。

 24066円−482円=23584円
 24066円−757円=23309円

 この二つの水準となります。
 23584円を下回ると23309円に繋がり易く、23309円を下回ると22700円程度の調整が観測されます。


 さて、個別銘柄ではこの銘柄を今年は忘れるわけにはいきません。
 ワークマン(7564)です。
 そう今年、TV・マスコミで話題になった銘柄ですが、この銘柄は昨年の9/1にあすなろ投資顧問でいち早く無料の株式セミナーでご紹介した銘柄なのです。ご紹介時に株価は2915円(分割考慮)足元では10530円(12/17)で引けています。

 まずこの銘柄に目を付けたのは2018/8でした。年初からチャートは綺麗な下値切り上げ型を形成していたので目に止まりました、事業内容をより詳細に取材することにしたのです。取材して行くうちに興味が確信に変わり、大きな成長力を感じました。そして、9月1日の記念すべき第一回のあすなろ投資顧問主催の株式投資セミナーで私がご紹介する銘柄第一号に決めたのです。

 下記は昨年のセミナーのご紹介レポートの一部です。

【企業概要】ワークマン(7564)

 同社はベイシアグループの中核企業。ベイシアグループとは、ベイシア(本社群馬県伊勢崎市のスーパー)、カインズ(本社埼玉県本庄市のホームセンター)、セーブオン(ベイシアから分離した本社群馬県前橋市のコンビニ)など物販チェーン6社を中心に29社からなる企業集団で、「グループ売上1兆円」構想を現在進めている。

 同社もその一翼を担い、早期の1000店舗、売上1000億円達成をめざしている。グループ企業間では、出店情報の共有、商品開発情報の共有、IT活用の共有化など、グループとしてのメリットを追求し、他社にはない強みを発揮している。

 キャッチコピーは「やる気ワクワク、ワークマン」で、北海道札幌には6店舗、東京都に50店舗、埼玉県に77店舗、神奈川県に47店舗、大阪府に38店舗、兵庫県に28店舗と、日本全国に825店舗を擁し、工場・土木現場向け用品の専門店としては、国内最大規模の売上げを誇る。年間新規出店ペースは30店舗前後を予定。(店舗数は当時の数字)

 同社がベイシアグループということは意外と知られていない。ベイシア創業者でもある土屋嘉雄氏が1982年に同社を分社化した。フランチャイズ(以下FC)出店がほとんどで、全国825店のうちのFCを支える根幹は「手厚い創業支援」と「加点主義」です。同社の場合、出店立地は本部が探します。

 ホームセンターや飲食店などが並ぶ幹線道路に近いが、地代が安めの少し外れた生活道路沿いに本部が店舗を建てる。この際に新聞の折り込みチラシを使って地元の夫婦を対象にFC加盟店(=店長)を募集する。作業着という毎日使う用品を扱う店の持続的な成長には地元に密着して客数を増やす店作りが不可欠。このためFC加盟店も手厚い支援でじっくり育てる方針を取ります。

 開業資金200万円を払って加盟した店長の「来客数が少ない」といった初期不安を払拭するのが「Bタイプ」と呼ばれる1年間の業務委託契約だ。月間売上高が350万円を超すまでは店舗運営費として毎月50万円、350万円を超えた場合は超過分の3%分をさらに歩合給として支給する。

 この「固定給+歩合給」で毎月生活ができる仕組みです。毎月の売上高が目標より不足した際に補填するコンビニの「最低保証制度」に近いが、目標を上回れば補填分を返済する必要があるコンビニと違い、同社は支給分を返済する必要はない。

 その後、通常2〜3年で軌道に乗り年間売上高が6200万円を超すといわゆる通常のFC契約(6年間)に移行する。ここで月給方式から荒利益分配方式に変わり、利益の6割を本部が持っていく。

 一見、厳しい条件がだが、実は通常はFC店が払う地代や広告宣伝費、物流費などは本部の負担。店は水道光熱費やパート・アルバイトの人件費の負担だけで済む。こうした取り組みの結果、FC既存店の平均年間売上高は9600万円にもなる。

 2018/3現在でありがちなFCとの訴訟トラブルは「過去1件もない」とのこと。FC契約の1回目の更新率は体調不良などを除けば100%という。オーナーを支えるシステムにも力を入れているため、同社をフランチャイズで始めたい人たちにも好評である。

 同社の一番の強みは同業の他社が殆どおらず、同社が独走状態であること。殆どの働く人対象に様々なアイテムを販売している同社だが、自社開発のオリジナル商品も多数販売している。同社では自社工場を持っていないが、国内外の工場で直接発注するなど、コストカットの努力もしている。作業着や作業グッズ(軍手・長靴など)に特化した店輔を作ることで成長して来た。今後は海外進出も視野に入れておりグローバル企業になる日も近いと思われる。

 営業時間は顧客層に合わせ、午前7時から午後8時までを基本とし、午前6時から営業している店舗もある。定休日は店舗によって異なるが、公式サイトの店舗一覧で確認できる。同社の特徴は、商品の値段は安く「作業服のユニクロ」とも呼ばれているが、2019/3会社側予想の営業利益率は19%台と非常に高い、因みにユニクロは2017/8の営業利益率は9%台。

以上。

 今後もユニクロを越える成長力を内包する銘柄と思われます。


 それでは皆さま良いお年をお迎えください、そして新年またお会いしましょう。


(あすなろ産業調査部 藤井勝行)


過去掲載 「過去の栄華を振り返り、相場の心得を知る」
      http://okuchika.net/?eid=8829

[藤井勝行氏プロフィール]
 1991年中央大卒業後、山一證券で個人営業を担当。その後国内外の証券会社で機関投資家向けに日本株式セールスを担当、独自のファンダメンタル・チャート分析に定評がある。経済専門新聞や週刊誌、国内外情報ベンダー等に市況コメントを掲載し株式セミナー講師としても活躍。相場の本質を伝えることをモットーとする。


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株式会社あすなろ/関東財務局長(金商)第686号/加入協会 一般社団法人日本投資顧問業協会

(提供情報はあくまでも情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘及び、売買指示ではございません。株式投資には価格の変動等によって損失が生じるおそれがあることをご理解の上、投資にあたっての最終判断はご自身の判断にてお願い致します。信頼できると思われる各種情報、データに基づいて作成しておりますが、その正確性及び安全性を保証するものではありません。)


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良いお年を

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 間もなく2019年(令和元年)も終わります。
 今年も拙い文章にお付き合いいただき、ありがとうございました。


 街コンの名前通り、庶民目線で金融商品や投資環境について(愚痴も含めて、笑)思い付いたことを書いてきましたが、今年の特徴としては、世界的な金利の低下傾向が顕著に見られた年だったと思います。5年前から続いてきた米国の利上げ方針から一転し、今年はFRBが利下げに動いたことによっても、世界の金利がこれに引きずられたものと思われます。

 米国10年物金利は昨年10月からの1年間で約半分(3%→1.5%)になり、現在も1%台後半を上下しています。感覚的には9月初旬につけた1.5%辺りがボトムと感じますが、これも今後の景気次第でどうなるか分かりません。
 2011年後半からの8年間は1.5%〜3%のレンジを上下していましたが、景気鈍化となれば米国の金利はもう一段低い水準へと下がるのかもしれません。

 1980年頃の16%から2%以下の金利水準まで落ち込んだ最大経済国家である米国の政治の迷走と景気の低迷が重なるとどうなるのか?
 今は景気回復に期待が持たれているようですが、さてどうなることやら?

 個人的には、今ある諸問題がそう簡単に解消されるとは考えられず、来年は様々な面で不安定さが増すと考えています。


 日本の金利も既に2016年から4年間もゼロ前後ないしはマイナス金利となっていますし、ドイツもこの1年間で約0.5%→約−0.5%となり、他の欧州主要国でもマイナス金利が常態化しています。

 10年ほど前には破綻寸前までいき20%もの金利があったギリシャでさえ、昨年の4%から足元では更に1%台前半まで下がり(債券価格は持ち直して)います。加えて、元利払いに安心感が無い新興諸国の金利までも随分と下がりました。
 5〜6年前には全く想定できなかった、過去に例の無い水準になっています。

 どの主要国もが成長性を追う、またはデフレ回避のためと言う理屈で「低金利への操作=需要の先食い」に走っているように感じます。
 時とともに加速している格差の拡大や中間層の弱体化などに考えを馳せれば、この成長と言う言葉は本当は庶民のためでは無く、為政者の権力維持のための成長なのかも知れません。


 スウェーデンの活動家、グレタさんが言うように「How Dare You!」と言う気持ちを我々誰もが意識し始めているのではないでしょうか。

 ここ20年間の中国などによる不遜な行為も含めて、トランプ大統領が(無茶なやり方ではあるものの)何十年にも渡り積み上ってきた世界の矛盾を気付かせてくれているようにも感じます。
 来年からはいよいよ未知の世界に入って行く心境です。


 未知の来年に向けて、読者の皆様のご資産運用が上手く行きますよう、そして何よりも皆さまのご健康をお祈り申し上げます。

 良いお年をお迎えください。


街のコンサルタント 拝


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)


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億の近道2019/12/26


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
投資情報メールマガジン                  2019/12/26号
              イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

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             −本日の目次−
    (本日の担当:街のコンサルタント&あすなろ産業調査部)


  ◆コラム「良いお年を」:街のコンサルタント
  ◆コラム「株の玉手箱 今年の相場を振り返る」:あすなろ産業調査部


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■お知らせ■


 いつもご愛読ありがとうございます。
 億の近道の年末年始配信スケジュールは以下の通りです。

 年末:12月27日(金)年内最終号
 年始: 1月 6日(月)年始開始号

 今年は創刊20年の節目の年でもありました。
 21年目の来年もよろしくご愛読のほど、お願いいたします。


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■お知らせ■

★既に席の1/4が埋まりました!ご希望の方はお早めにお申込を!★


 『空想的バリュー投資から科学的バリュー投資へ!
 山本潤氏が提唱する新バリュー投資セミナー』


■日時 2020年2月8日土曜日
 18:30〜21:00(15分程度の延長あり)

「成長株投資家とカテゴライズされる私がバリュー投資?
 バリュー投資にはギャンブル的な要素が満載されているので、確率論を介在
させなければバリュー計算が推定できません。その初歩的な解法を講義いたし
ます。
 今回は「科学的」バリュー投資へのステップアップ講座となります。
 その席では、空想的バリュー投資のお葬式をいたします。」
(山本潤氏)

■場所 東京都渋谷区(詳細はお申込後にご案内します)

■受講料 5,500円(税込)

 別途懇親会あります。 3,000円(税込)

お申込はこちら ⇒ http://bit.ly/value20200208

※12月30日13時〜新年1月6日9時までの間、入金対応及び事務対応が
 出来ない場合がありますので、あらかじめご了承下さい。


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■ お知らせ ■


 億の近道月曜版執筆でおなじみの炎のファンドマネージャーが、肉声で相場
を語る炎チャンネル。
 第88回「億の近道編集長登場」がアップされました。


第88回「億の近道編集長登場」
 【ニコニコ動画】https://www.nicovideo.jp/watch/so36138377
 【YouTube】https://youtu.be/-AGiyYronDQ

【今回登場企業】信和 ズーム Libwork


 ぜひご視聴下さい。

 相場のサマリーや個別銘柄動向などを5〜6分にまとめておりますので、
 ご登録頂ければ幸いです。


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◆コラム「良いお年を」


 間もなく2019年(令和元年)も終わります。
 今年も拙い文章にお付き合いいただき、ありがとうございました。


 街コンの名前通り、庶民目線で金融商品や投資環境について(愚痴も含めて、
笑)思い付いたことを書いてきましたが、今年の特徴としては、世界的な金利
の低下傾向が顕著に見られた年だったと思います。5年前から続いてきた米国
の利上げ方針から一転し、今年はFRBが利下げに動いたことによっても、世
界の金利がこれに引きずられたものと思われます。

 米国10年物金利は昨年10月からの1年間で約半分(3%→1.5%)に
なり、現在も1%台後半を上下しています。感覚的には9月初旬につけた1.
5%辺りがボトムと感じますが、これも今後の景気次第でどうなるか分かりま
せん。
 2011年後半からの8年間は1.5%〜3%のレンジを上下していました
が、景気鈍化となれば米国の金利はもう一段低い水準へと下がるのかもしれま
せん。

 1980年頃の16%から2%以下の金利水準まで落ち込んだ最大経済国家
である米国の政治の迷走と景気の低迷が重なるとどうなるのか?
 今は景気回復に期待が持たれているようですが、さてどうなることやら?

 個人的には、今ある諸問題がそう簡単に解消されるとは考えられず、来年は
様々な面で不安定さが増すと考えています。


 日本の金利も既に2016年から4年間もゼロ前後ないしはマイナス金利と
なっていますし、ドイツもこの1年間で約0.5%→約−0.5%となり、他
の欧州主要国でもマイナス金利が常態化しています。

 10年ほど前には破綻寸前までいき20%もの金利があったギリシャでさえ、
昨年の4%から足元では更に1%台前半まで下がり(債券価格は持ち直して)
います。加えて、元利払いに安心感が無い新興諸国の金利までも随分と下がり
ました。
 5〜6年前には全く想定できなかった、過去に例の無い水準になっています。

 どの主要国もが成長性を追う、またはデフレ回避のためと言う理屈で「低金
利への操作=需要の先食い」に走っているように感じます。
 時とともに加速している格差の拡大や中間層の弱体化などに考えを馳せれば、
この成長と言う言葉は本当は庶民のためでは無く、為政者の権力維持のための
成長なのかも知れません。


 スウェーデンの活動家、グレタさんが言うように「How Dare You!」と言う気
持ちを我々誰もが意識し始めているのではないでしょうか。

 ここ20年間の中国などによる不遜な行為も含めて、トランプ大統領が(無
茶なやり方ではあるものの)何十年にも渡り積み上ってきた世界の矛盾を気付
かせてくれているようにも感じます。
 来年からはいよいよ未知の世界に入って行く心境です。


 未知の来年に向けて、読者の皆様のご資産運用が上手く行きますよう、そし
て何よりも皆さまのご健康をお祈り申し上げます。

 良いお年をお迎えください。


街のコンサルタント 拝


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び
調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)


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◆コラム「株の玉手箱 今年の相場を振り返る」


 皆さん、こんばんは。あすなろ投資顧問の藤井勝行です。

 早いもので今年も残り少なくなりました。このコラムの今年最後の出番が私
になりましたので月並みですが今年の相場を振り帰ってみたいと思います。


 まずは日経平均に焦点を当てて振り返ります。(数字は終値ベース)


・昨年12/25に19155円を付けてとんでもないクリスマスプレゼント
 となりましたがそこを起点として今年4/25の22307円まで令和ムー
 ド漂うご祝儀的な相場で戻りを試しました。

・GW明けはトランス抱により急落してしまいその後の安値は8/26の20
 261円で止まりました。

・現在の相場はこの8/26の20261円を起点とした戻り相場が継続中で
 す。


 8/26以降の調整値幅が今後は重要になって来ます。即ち現在の上昇トレ
ンドがどこかで調整に入る時、目安になる目幅を観測しておきます。

 どれくらいの値幅が下に出るとこの上昇トレンドに変調が起きて一旦休憩に
なるでしょうか?テクニカル面からのアプローチをしてみたいと思います。


・8/26の20261円を起点した相場の中で調整した値幅は11/12の
 23520円から11/21の23038円の【482円】と9/24の
 22098円から10/3の21341円の【757】円です。

 この二つの調整値幅が重要になります。現在は12/17の24066円が
高値になっていますがこの高値から上記二つの値幅を拡大する値幅が出た時は
要注意となります。


・8/26の20261円を起点した相場はこの値幅の範囲内でおさまって来
 たので上昇トレンドが続きました。是非頭に入れておきたい数値です。

 24066円−482円=23584円
 24066円−757円=23309円

 この二つの水準となります。
 23584円を下回ると23309円に繋がり易く、23309円を下回る
と22700円程度の調整が観測されます。


 さて、個別銘柄ではこの銘柄を今年は忘れるわけにはいきません。
 ワークマン(7564)です。
 そう今年、TV・マスコミで話題になった銘柄ですが、この銘柄は昨年の9
/1にあすなろ投資顧問でいち早く無料の株式セミナーでご紹介した銘柄なの
です。ご紹介時に株価は2915円(分割考慮)足元では10530円(12
/17)で引けています。

 まずこの銘柄に目を付けたのは2018/8でした。年初からチャートは綺
麗な下値切り上げ型を形成していたので目に止まりました、事業内容をより詳
細に取材することにしたのです。取材して行くうちに興味が確信に変わり、大
きな成長力を感じました。そして、9月1日の記念すべき第一回のあすなろ投
資顧問主催の株式投資セミナーで私がご紹介する銘柄第一号に決めたのです。

 下記は昨年のセミナーのご紹介レポートの一部です。

【企業概要】ワークマン(7564)

 同社はベイシアグループの中核企業。ベイシアグループとは、ベイシア(本
社群馬県伊勢崎市のスーパー)、カインズ(本社埼玉県本庄市のホームセンタ
ー)、セーブオン(ベイシアから分離した本社群馬県前橋市のコンビニ)など
物販チェーン6社を中心に29社からなる企業集団で、「グループ売上1兆円」
構想を現在進めている。

 同社もその一翼を担い、早期の1000店舗、売上1000億円達成をめざ
している。グループ企業間では、出店情報の共有、商品開発情報の共有、IT
活用の共有化など、グループとしてのメリットを追求し、他社にはない強みを
発揮している。

 キャッチコピーは「やる気ワクワク、ワークマン」で、北海道札幌には6店
舗、東京都に50店舗、埼玉県に77店舗、神奈川県に47店舗、大阪府に3
8店舗、兵庫県に28店舗と、日本全国に825店舗を擁し、工場・土木現場
向け用品の専門店としては、国内最大規模の売上げを誇る。年間新規出店ペー
スは30店舗前後を予定。(店舗数は当時の数字)

 同社がベイシアグループということは意外と知られていない。ベイシア創業
者でもある土屋嘉雄氏が1982年に同社を分社化した。フランチャイズ(以
下FC)出店がほとんどで、全国825店のうちのFCを支える根幹は「手厚
い創業支援」と「加点主義」です。同社の場合、出店立地は本部が探します。

 ホームセンターや飲食店などが並ぶ幹線道路に近いが、地代が安めの少し外
れた生活道路沿いに本部が店舗を建てる。この際に新聞の折り込みチラシを使
って地元の夫婦を対象にFC加盟店(=店長)を募集する。作業着という毎日
使う用品を扱う店の持続的な成長には地元に密着して客数を増やす店作りが不
可欠。このためFC加盟店も手厚い支援でじっくり育てる方針を取ります。

 開業資金200万円を払って加盟した店長の「来客数が少ない」といった初
期不安を払拭するのが「Bタイプ」と呼ばれる1年間の業務委託契約だ。月間
売上高が350万円を超すまでは店舗運営費として毎月50万円、350万円
を超えた場合は超過分の3%分をさらに歩合給として支給する。

 この「固定給+歩合給」で毎月生活ができる仕組みです。毎月の売上高が目
標より不足した際に補填するコンビニの「最低保証制度」に近いが、目標を上
回れば補填分を返済する必要があるコンビニと違い、同社は支給分を返済する
必要はない。

 その後、通常2〜3年で軌道に乗り年間売上高が6200万円を超すといわ
ゆる通常のFC契約(6年間)に移行する。ここで月給方式から荒利益分配方
式に変わり、利益の6割を本部が持っていく。

 一見、厳しい条件がだが、実は通常はFC店が払う地代や広告宣伝費、物流
費などは本部の負担。店は水道光熱費やパート・アルバイトの人件費の負担だ
けで済む。こうした取り組みの結果、FC既存店の平均年間売上高は9600
万円にもなる。

 2018/3現在でありがちなFCとの訴訟トラブルは「過去1件もない」
とのこと。FC契約の1回目の更新率は体調不良などを除けば100%という。
オーナーを支えるシステムにも力を入れているため、同社をフランチャイズで
始めたい人たちにも好評である。

 同社の一番の強みは同業の他社が殆どおらず、同社が独走状態であること。
殆どの働く人対象に様々なアイテムを販売している同社だが、自社開発のオリ
ジナル商品も多数販売している。同社では自社工場を持っていないが、国内外
の工場で直接発注するなど、コストカットの努力もしている。作業着や作業グ
ッズ(軍手・長靴など)に特化した店輔を作ることで成長して来た。今後は海
外進出も視野に入れておりグローバル企業になる日も近いと思われる。

 営業時間は顧客層に合わせ、午前7時から午後8時までを基本とし、午前6
時から営業している店舗もある。定休日は店舗によって異なるが、公式サイト
の店舗一覧で確認できる。同社の特徴は、商品の値段は安く「作業服のユニク
ロ」とも呼ばれているが、2019/3会社側予想の営業利益率は19%台と
非常に高い、因みにユニクロは2017/8の営業利益率は9%台。

以上。

 今後もユニクロを越える成長力を内包する銘柄と思われます。


 それでは皆さま良いお年をお迎えください、そして新年またお会いしましょ
う。


(あすなろ産業調査部 藤井勝行)


過去掲載 「過去の栄華を振り返り、相場の心得を知る」
      http://okuchika.net/?eid=8829

[藤井勝行氏プロフィール]
 1991年中央大卒業後、山一證券で個人営業を担当。その後国内外の証券
会社で機関投資家向けに日本株式セールスを担当、独自のファンダメンタル・
チャート分析に定評がある。経済専門新聞や週刊誌、国内外情報ベンダー等に
市況コメントを掲載し株式セミナー講師としても活躍。相場の本質を伝えるこ
とをモットーとする。


■【無料銘柄毎日更新】■
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株式会社あすなろ/関東財務局長(金商)第686号/加入協会 一般社団法
 人日本投資顧問業協会

(提供情報はあくまでも情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘及び、
売買指示ではございません。株式投資には価格の変動等によって損失が生じる
おそれがあることをご理解の上、投資にあたっての最終判断はご自身の判断に
てお願い致します。信頼できると思われる各種情報、データに基づいて作成し
ておりますが、その正確性及び安全性を保証するものではありません。)


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億の近道2019/12/25


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
投資情報メールマガジン                  2019/12/25号

              イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

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             −本日の目次−
           (本日の担当:山本潤)


 ◆コラム「億近クラシックス2005:ファンダメンタルズ分析入門(5)」


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■お知らせ■


 いつもご愛読ありがとうございます。
 億の近道の年末年始配信スケジュールは以下の通りです。

 年末:12月27日(金)年内最終号
 年始: 1月 6日(月)年始開始号

 今年は創刊20年の節目の年でもありました。
 21年目の来年もよろしくご愛読のほど、お願いいたします。


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◆コラム「億近クラシックス2005:ファンダメンタルズ分析入門(5)」


※このコラムは、2005年9月27日に掲載されたものです。
 当時の経済的背景に基づいていますので、ご留意の上お読み下さい。


★連結優先 単体と連結(その1)

 さて、本決算ですが、連結優先で考えてください。
本決算には2つの種類があります。ひとつはグループ経営の状態を表す連結決
算。もうひとつは、親会社のみの収益動向を表す単独決算です。
連結優先とは、連結決算を優先的に採用して売買タイミングを判断してくださ
いという意味です。

ただし、連結決算がない単独決算だけの企業場合は、単体の決算を基準に判断
するということです。単体の決算でみるべきところは、表紙に書かれている
「今期の配当予想」です。それ以外はすべて連結の利益の数字を判断材料にし
てください。


★投資タイミングは決算発表後すぐにやってくる

 遅かれ早かれ、会社の決算発表時の予想数値が市場コンセンサスを醸成する
ようになります。ですから、増益率の改善がわかった瞬間、つまり、決算発表
時が投資判断のベストタイミングです。
利益率の変化の度合いを計り、買いを決定した場合、決算発表後はできるだけ
早く買いをいれることが肝心です。発表後の翌日午前中。できれば朝一番で寄
り付きで買うのがベストです。

ただ、決算発表が前日の場中に発表されている場合もあるので注意してくださ
い。そういう場合は、昨日の株価が急騰していないかをチェックします。前日、
それほど株価が動いていないことを確認して、決算発表後はすぐに買いを入れ
るのがコツです。

発表前に会社予想の数字に山をかけて、買うことはお勧めできません。
理由は二つです。

1つ目の理由は、多くの人にとって、決算予想で山を張ることは難しい訓練を
要するからです。

2つ目の理由は、企業の業績修正は決算発表前数週間前に行われるからです。
もし、山が大きく外れたり、決算前に購入した企業が、決算の数日前に運悪く
下方修正(会社計画値を下方に修正すること、株価に大きな悪影響を及ぼす)
を発表したら株価が下がる危険性があります。基本的には決算発表後に仕込ん
でも十分に間に合うという点を理解してください。

決算前の仕込み、つまり、見込み買いが危険なことは、ベテランのアナリスト
でさえ決算の山をはることに失敗することを見れば十分にわかることです。


ベテランのアナリストといえば、その企業だけを何年も見ている専門家です。
業績動向を知り尽くしているにもかかわらず、会社の計画を事前に当てられて
ないのです。なぜかといえば、外部環境の前提をひとつ変えただけで、企業の
業績は簡単に変わってしまうからです。

たとえば、市況産業の場合、市況の前提ひとつで業績の予想は変わってしまい
ます。たとえば、外部環境が良好である場合、業績は大幅な増益となるだろう
とベテランアナリストは考えてします。しかし、往々にして会社が悲観的な予
想で発表する場合があります。その場合、増益予想を期待して先回り買いをし
たのにもかかわらず、実際の会社予想は減益予想だったということが生じ、株
価は暴落してしまいます。外部環境がよいことよりも、実際の会社側の発表数
字を投資家は信じる傾向が強いのです。ですから、会社発表の出るまでは、極
端な思い込みは避けるのが無難なのです。


モメンタムの変化、つまり、増益率・減益率の「変化」を評価し、投資タイミ
ングに活かすということは、これまで体系だって説明されてきませんでした。
ただし、株の格言の中には同様のことをうたっているものがあります。たとえ
ば、ベテランの株の営業マンの中には、こんなことをいう人がいます。
「相場で儲けるコツ? 普通の人と逆をやればいいんだよ。PERの高いとき
に買い PERの低いときに売れば儲かるよ」などとしたり顔でいったりしま
す。


「PERが高いときに買うべきだ」というパラドックス(=逆説)は、相場に
関係する人であれば一度は耳にしたことはあると思います。PERの安いもの
を買って、高いものを売るというのが本来の投資の教えです。なぜ、こんな矛
盾するような教えが市場には混在しているのでしょうか。それは、このモメン
タムの変化のことを言い表しているからです。つまり、業績が悪いときは、収
益低迷からPERは高くなります。一見、割高になるのです。

しかし、業績は底打ち、急回復することがあります。急回復過程で収益は戻り、
PERは低下していきます。業績の変化率の大きな企業にとって、しかも、業
績の循環性が高い企業にとっては、PERの高いときが業績の底打ち局面です。
業績が循環する業種には、たとえば、半導体におけるシリコンサイクルや液晶
におけるクリスタルサイクルなどがあります。サイクルがこれから上を向いて
回復局面に入るとき、循環株は物色される傾向があるのは事実なのです。


 株は循環的な性格を持ちます。どんな企業であっても、景気の循環の影響を
多かれ少なかれ受けるからです。公共投資関連や食品などの生活必需品を扱う
会社は、景気の波の影響を受けにくいのは確かです。

景気動向の影響が比較的少ない株をディフェンシブ株といいます。ディフェン
シブの反対は、オフェンシブですが、株式市場では、オフェンシブ株とはいい
ません。景気動向を色濃く受けてしまう株のことを景気敏感株といいます。景
気敏感株にしろ、ディフェンシブ株にしろ、景気動向の影響はどちらも受ける
のです。

ただ、景気動向の影響を受ける度合いが大きい株を、シクリカル株、循環株、
景気敏感株などといいます。機械株などの設備投資関連や商品市況などに左右
される化学株や鉄鋼株も循環株です。


一方で、構造的な要因から景気動向の影響をそれほど受けないで成長している
企業を、成長株といいます。また、景気がよくなっても不振から脱出できない
ような企業を衰退企業といいます。

ただし、衰退株という表現はなく、成熟株と呼びます。厳密にいえば、衰退と
成熟は違います。しかし、衰退株というとその企業に失礼に当たるからなのか、
成熟株と呼んでいるのです。

成熟株とは成長性が低い企業です。成熟企業であっても、買収などを通して、
規模を大きくしながら収益を成長させる手段が残されています。しかし、成熟
企業の多くは、景気循環に大きく株価が左右される循環株です。
循環株の中には、景気敏感株とディフェンシブ株とがあるという構造となって
います。循環株のアナリストの仕事の一つは、企業の業績の循環、つまり、収
益の動向を読み、株価を予想するというものです。構造的な要因から追い風が
吹いている成長株の分析よりも、景気循環を当てる方がわたしは難しいと思い
ます。

成長株は、構造的な要因があるため、企業の強みや参入障壁などを調べること
である程度、将来の業績動向が把握できます。しかし、循環株は、業界におけ
る需給を予測しなければなりません。その循環をぴたりと毎回当てるアナリス
トに出会ったことはありません。そのぐらい循環を正確に当てるのは難しいこ
となのです。


たとえば、景気循環の流れ等を読むことで、相場の方向性を当てるのが仕事で
あるストラテジストという職があるのですが、彼らの中には、絶えず「買い」
を主張する万年強気の人もいれば、逆に、何をいっても弱気のことしかいわな
い万年弱気の人もいます。いつも強気であれば、意見さえ変えなければ、いつ
かは当たります。目先の1−2年は運悪く弱気相場が来て外しても、3年目に
強気相場がくれば、「ほら、自分の言ったとおりになった」と自慢できます。
そして、「この人はいつも強気なんだよね」と世間的に「認知」されます。マ
スコミも、「この人はいつも相場に対して強気だ。強気の意見が聞きたいから
この人に取材しよう」ということになり、いつも強気であることが職業上有利
に働くことさえあるのです。

証券会社のアナリストやストラテジストは人気商売ですから、当たる意見も重
要ですが、彼らの目的は、当てることではなくて、高給の職業を続けることで
す。ですから、人々に受ける意見や人をけなす意見や逆に投資家を励ますよう
な意見も言ったりするのです。つまり、説得力がある意見で「なるほど」と思
わせれば目的は達成されます。

みなさんは、株を当てなければなりません。株を当てて儲けることが目的です。
いつも強気な人がいる。いつも弱気な人がいる。ということは、専門家でさえ、
循環を当てるのは難しいということの裏返しです。いつも同じ意見を言ってい
ればいつかは当たるだろうという戦略も間違いではありません。首尾一貫して
いてよいともいえるのです。

逆に、もし、循環を当てるのが簡単だったら、ストラテジストという商売自体
が不要になります。企業の業績がどのように変化しているかを短信から読み取
り、素直にサポートしていくことで、業績変動の大きな波に乗って儲けること
ができます。


混乱させてしまいますが、わたしは「PERが高いときが買い」であるとは思
っていません。正確には、「PERが高くても、投資判断が買いとなる場合も
ある」ということです。PERが高いから、即買っていいのであれば、これほ
ど楽なことはありません。


(山本潤)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)


■山本潤氏のセミナー開催!■

 『空想的バリュー投資から科学的バリュー投資へ!
 山本潤氏が提唱する新バリュー投資セミナー』


■日時 2020年2月8日土曜日
 18:30〜21:00(15分程度の延長あり)

「成長株投資家とカテゴライズされる私がバリュー投資?
 バリュー投資にはギャンブル的な要素が満載されているので、確率論を介在
させなければバリュー計算が推定できません。その初歩的な解法を講義いたし
ます。
 今回は「科学的」バリュー投資へのステップアップ講座となります。
 その席では、空想的バリュー投資のお葬式をいたします。」
(山本潤氏)

■場所 東京都渋谷区(詳細はお申込後にご案内します)

■受講料 5,500円(税込)

 別途懇親会あります。 3,000円(税込)

お申込はこちら ⇒ http://bit.ly/value20200208


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山本潤氏の過去コラム → http://okuchika.jugem.jp/?cid=6


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[第10号] http://bit.ly/ishiken10
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[第12号] http://bit.ly/ishiken12


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