株の玉手箱 着眼大局着手小局



■はじめに


 一般的に株式投資は「株価」を割安(低PER、低PBR、高ROE)だ、と評価して判断・行動する人が多い。また、相場の説明や解説は材料重視で語られることから、材料を評価し株価の“騰落”(価格変動)のみを考えることが一般的常識となっている。

 その反面、連続する株価の推移(波)を捉えて「相場変動」を考える人は極めて少ないようだ。

 つまり“材料”のみを気にして「価格変動」を考えることが主流となっている。その結果、『偶然性の追求』となり、株式投資で重要な「相場変動」を軽視・無視する傾向が強まってしまうのである。


 よって、株式投資は“相場をやる”ことであり、そこには固定観念や思い込みなどを排除する努力(常識を疑う常識を持つ)が必要だ。

 何しろ、株式投資には「株価変動と相場変動」の二つのリスクが常時つきまとっており、リスクに対する敏感さが求められるものだ。

 “理屈を通せば道理が引っ込む!”と言われるように、株式投資を「理屈一本槍!」でするか、あるいは素直に相場の「道理!」に従うかが分岐点となろう。


 したがって、相場は“どう動けばどうなる”か、を知ることで『必然性の追求』が重要となる。

 まず、最初に「波動」を認識し「方向性」を予測(予想ではない)すること。
 次に「水準」を観測しておくことが大事だ。これが“相場観測”となる。


 以上の相場観測は、非常に簡単であることから軽視されがちだが『簡単明瞭』で利用価値が高く重要視したいものである。是非、お試しあれ!!


−以下、相場の観測−


【日足参照】

※チャートを用いた説明は、こちらにて掲載しております。
 https://1376partners.com/content_page/10225


・昨年12月安値(A)19,155円を基点とする上げは、今年4月(D)22,307円を高値に反落した。同高値(D)22,307円以降は、安値(E)20,408円〜高値(H)21,756円〜安値(I)20,261円と推移し、下げの三波動形成(D〜E〜H〜I)からの切り返しとなった。

・また、安値(I)20,261円を基点とする上げは、高値(J)22,098円〜安値(K)21,341円を経て直近高値(L)22,799円と上伸し、前高値(J)22,098円を上回り上げの三波動形成(I〜J〜K〜L)へ進展している。

・さらには4月高値(D)22,307円の更新で安値(I)20,261円が前安値(A)19,155円から切り上がったことから、昨年12月安値(A)19,155円以降のやや大きな波動も三波動構成(A〜D〜I〜L)入りとなっている。

・値幅と水準面では、安値(I)から高値(J)までの上げ幅1,837円(I〜J)と前上げ幅1,348円(E〜H)から拡大し、やや前値幅1,899円(D〜E)の影響を受ける格好で反落した。ただ、安値(K)21,341円までの下げ幅が757円(J〜K)と上げ幅1,837円に対して小幅に留まって切り返して高値に進んでいる。


 よって、現在は上値トライの経過となっている。
(※上値(観測水準)については、下記の週足で記載)


・また、安値(I)20,261円を基点とする上げ基調を維持するには反動安値幅が757円(J〜K)程度に収まることが条件となる。同値幅を上回ると下げ幅の拡大に繋がりやすくなる。
 ※時間関係(バランス)にも留意しておきたい。

・その場合の値幅(前騰落値幅から)としては、1)1,348円(E〜H)や2)1,495円(H〜I)のほか、3)1,899円、4)2,046円が挙げられる。

・ただ、値幅1)や2)で収まることができれば出直りのタイミングをうかがう経過へつながる可能性があることから下げ幅とその下値水準に焦点が移る。
 (数値基準日:2019年10月25日)


【週足参照】

※チャートを用いた説明は、こちらにて掲載しております。
 https://1376partners.com/content_page/10225


・2018年高値(O)24,270円からは下げの三波動(O〜P〜Q〜R)構成となった。また、戻り高値(Q)〜安値(R)までの下げ幅▲3,419円は前下げ幅▲3,121円(O−P)からやや拡大する短期二段下げとなった。

・ただ、高値(O)24,270円から安値(R)19,155円までの下げ幅▲5,115円は前騰落値幅(下げ幅)▲5,060円(C〜D)にほぼ見合う格好(55円差)で急反発した。

・高値(O)以降の短期第4波動は、基点の安値(R)19,155円から4月の戻り高値(S)22,307円までの上げ幅が△3,152円と前値幅▲3,121円(O〜P)から拡大し、その水準22,276円を上回った。

・さらに、高値(S)22,307円以降の調整局面(ボックス相場)は、安値(T)20,261円までの下げ幅が▲2,046円(S〜T)とやや拡大したが値幅△2,385円(L〜M)の範囲に収まって切り返した。

 直近では(U)22,799円(安値Rからの上げ幅△3,644円)と前高値(S)22,307円を上回り前値幅(△3,653円:L〜O)の水準22,808に急接近している。


 よって、現在は4月高値(S)22,307円を上回り、安値を切り上げ(R19,155円<T20,261円)を形成したことから上値を追う経過となっている。

・また、上値22,808円=R+(O−L)を上回ると一旦伸びやすくなる可能性がある。

・その場合、上値は以下の水準が挙げられる。
(数値基準日:2019年10月25日)


(1)23,093円=R+(A−B)
(2)23,178円=日足参照:K+(J−I)
(3)23,413円=T+(S−R)
(4)24,005円=R+(K−J)
(5)24,151円=R+(O−J)
(※)24,270円…昨年高値(O)
(6)24,353円=S+(S−T)


 ただ、高値トライの経過も反動安が生じた場合は、日足で述べたとおり“値幅”に留意したい。


(あすなろ産業調査部 長森伸行)


[長森伸行氏プロフィール]
 元山一證券投資情報部次長・国内で「一目均衡表」チヤート分析の第一人者。
 元日本テクニカルアナリスト協会セミナー講師で「一目均衡表」を担当。
 証券業会に50年間携わった重鎮、自立して儲けられる投資家のインストラクター的な存在。


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株式会社あすなろ/関東財務局長(金商)第686号/加入協会 一般社団法人日本投資顧問業協会

(提供情報はあくまでも情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘及び、売買指示ではございません。株式投資には価格の変動等によって損失が生じるおそれがあることをご理解の上、投資にあたっての最終判断はご自身の判断にてお願い致します。信頼できると思われる各種情報、データに基づいて作成しておりますが、その正確性及び安全性を保証するものではありません。)


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JUGEMテーマ:株・投資




億の近道2019/10/31


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
投資情報メールマガジン                  2019/10/31号
              イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

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             −本日の目次−
      (本日の担当:山本潤&あすなろ産業調査部)


 ◆コラム「億近クラシックス2004:設備投資 そのメリットとデメリット」
      :山本潤
 ◆コラム「株の玉手箱 着眼大局着手小局」:あすなろ産業調査部


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■ お知らせ ■


 2つのセミナー&イベント申込受付中!


★億の近道創刊20周年記念セミナー&イベント 11/24★
 11/24 17:15開場
 ●炎のファンドマネージャ氏セミナー
  「年末に向けての相場動向と注目銘柄(仮)」
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 セミナー受講料+食事+飲み放題=8,000円(税込)
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 12/7 18:15開場
 ●四季報記者歴5年のガチャ氏による「四季報の裏側セミナー」
 ●山本潤氏×ガチャ氏座談会「四季報など情報誌活用法とプロからの目線」

 セミナー受講料=8,000円(税込)
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 どちらも東京都内での開催です。
 皆さまのお申込をお待ちしております!!

■主催:NPO法人イノベーターズ・フォーラム


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■ お知らせ ■


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最後の書籍が、以下の通り好評発売中です。


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「"生涯パートナー銘柄の研究"の研究」が、各号ごとに購入いただけるように
なりました!
 第7号、第8号追加! 後続も順次追加中。

[第1号] http://bit.ly/ishiken01
[第2号] http://bit.ly/ishiken02
[第3号] http://bit.ly/ishiken03
[第4号] http://bit.ly/ishiken04
[第5号] http://bit.ly/ishiken05
[第6号] http://bit.ly/ishiken06
[第7号] http://bit.ly/ishiken07
[第8号] http://bit.ly/ishiken08

 内容を一部閲覧出来ますので、ぜひご利用下さい。

詳細はこちら ⇒ http://okuchika.net/?eid=8742


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◆コラム「億近クラシックス2004:設備投資 そのメリットとデメリット」

※このコラムは、2004年3月16日に掲載されたものです。
 当時の経済的背景に基づいていますので、ご留意の上お読み下さい。


 設備投資をしなければ、売上が増えない企業の場合、設備投資を前提にして、
市場の拡大に対応しなければなりません。

 市場の拡大が見込まれても、設備投資ができない企業は、シェアは低下して、
市場から退出してしまうでしょう。

 半導体市況が悪いとき、韓国の三星電子や台湾のTSMCが積極的に投資を
行ったことで、業界の勢力地図は大きく変わりました。

 半導体や液晶では、日本勢のシェアは激減し、アジア勢のシェアが激増して
しまいました。


 三星電子のように効率の高いよいタイミングで設備投資をすると、売上増に
結びつき、利益が増えるというシナリオが描きやすいのです。

 しかし、日本の総合電機のように、業界が横並びで、みんな一斉に投資をす
ると、業界としては生産能力過剰となり、期待した収益が上げられなくなりま
す。


 設備投資をすれば、従業員のやる気は落ちないで、元気になるといった効用
もあります。また、技術レベルが高い場合は、他社への委託をやめて内作にす
ることで、技術の流出も防げます。
 しかし、日本の総合電機は、台湾や韓国に積極的に技術を供与して、安く作
らせることを優先させてしまったため、肝心のノウハウが委託先に流出してし
まいました。


 一方で、設備投資は、借り入れの場合は、財務内容を悪化させますし、エク
イティファイナンスをすれば、株数を増加させ、1株当たりの利益を薄めると
いう結果になります。


設備投資の利点と欠点:
○ 売上増加や収益増加につながる
○ 自社製造にこだわれば、請負業者への技術流出を防ぐことができる
○ 設備投資はプロジェクトであり、基本的に楽しいものだ。従業員や研究員
 のやる気が上がる
× 供給過剰で減益となるリスク
× 借入でまかなうと財務内容が悪化してしまう
× 公募増資などのエクイティファイナンスで株数が増加して希薄化が生じる


■設備投資の評価■

 設備投資の効率を比較することで、企業の収益力を計ることができます。
収益力とは、差別化や競争力の反映です。
また、収益の見通しは、株価には重要な要素です。
需要が見込まれるとき、設備投資の効率が高ければ、収益の拡大に結びつきま
す。


■リスクの多様性とリスクの評価■

 設備投資の効率が高いところは、リスクも小さい。
しかし、設備投資の効率が高いところは、みながやりたがる事業でしょうから、
新規の参入のリスクが高いといえます。

リターンはリスクの裏返しです。リターンが高いと、それに見合ったリスクが
発生します。
リスクは多数の種類があります。
たとえば、投資効率を優先させると、利益率は確保できます。一方で、そのよ
うな事業の機会は少ないため、売上の増加を犠牲にすることになります。
シェア拡大を諦めるわけですから、シェア低下のリスクを犯していることにな
ります。


 投資効率が高いということは、利益率が高いということであり、顧客から見
れば、値段が高いということになります。
顧客は、高い値段のものを、代替できないか、そういうチャンスを常々狙って
います。
日本企業の製品は高いから、安い中国製に切り替える。
純正品は高いから、模倣品に切り替える。
そういうリスクを代替リスクと呼びます。


投資効率を高めると、リスクが発生します。
1)リスク 売上成長力を犠牲(シェアが低下するリスク)
2)リスク 製品が代替されるリスク
3)リスク 新規参入のリスク
ということになります。


 逆に、投資効率がよくないものを敢行してしまうとどうなるでしょうか。
供給過剰になれば、価格下落のリスクで、事業が赤字になるリスクを負うこと
になります。
撤退の障壁が生じてしまう。


■投資家としてのチェック・ポイント■

 投資効率がよい。定義は、たとえば、「投資のリターンが10%以上ある」
と定義するのはどうでしょうか。

たとえば、聖書はどうでしょうか。ビジネスとしてみるのは不遜かもしれませ
んが、聖書の値段は大きさにもよりますが、買うと3000円程度します。

 1000冊刷っても、500冊刷っても、印刷コストはあまり変わりません。
版のコストが高いからです。
印刷コストは2000部で80万円程度としましょう。

編集コストが低く、著作権が消滅しています。
つまり、固定費が80万円。
変動コストは、インターネットでの直販にすれば、HPがすでにある場合、物
流と梱包のコストだけになります。
在庫保管が自宅の押し入れでよければ、コストはかかりません。。
宛名書きは結構大変そうですね。

流通コストは、一冊あたり400円程度でしょうか。
送料を顧客に負担していただくと、聖書のビジネスは、限界利益率が100%
となります。

ブレイク・イーブンは、267冊。
一生かけて、販売できます。
100年間で、2000冊売り切るとしましょう。
年間20冊のペースです。

総収入は600万円。
コストは80万円。
今後100年間のリターンは、年率で2%となります。
複雑になりますので、金利の前提はゼロとおきました。


ビジネスモデルとしては、どうでしょうか。

●限界利益率は高い。変動費ゼロ。
●100年後も売れる内容である。
●初期投資が大きい。80万円もかかります。
●回収期間が長い。13年かかります。


すべての事業は、上記のような計算が成り立ちます。
どんな事業も、事業計画を立てることができます。
どんな事業でも、投資効率を計算することができます。

 しかし、その前提条件をちょっといじるだけで、投資効率は、大きく変わり
ます。そこが欠点です。


ビジネスモデルとは、限界利益率を何%に設定するかということです。
上記のケースでは、限界利益率を87%に設定することで、郵送無料のビジネ
スとなります。
顧客負担が軽くなるため、販売部数はそうしなかった場合に比べて増加するで
しょう。
しかし、利益が犠牲になります。
総売上が減ります。


上記と同じだけの投資効率を実現するためには、100年かけて売っていては
駄目です。
92.9年以内で売り切ることができるのであれば、送料を負担した方がよい
ということがわかります。

いや、10年で2000部ぐらい売れるだろうという方がいたら、すごいです
ね。

投資利回りは20%を超えてきます。
いや、自分なら1年で2000冊ぐらい売れそうだという方、天才ですね。
投資利回りは750%。

80万の投資で600万のリターン。


100年間安泰なビジネスを組み、1年で回収。これがビジネスとしては最高
なんですけどね。
ゆっくりと100年かけて売るようなシステムをつくるのが経営者の仕事かも
しれませんね。


山本 潤
スロー・インベストメント
〜ゆっくり考え ゆったり投資〜


このコンテンツは、特定の銘柄を推奨するものではありません。アイデアとい
うものは、単なる思い付きの部分も多く、投資判断を導くには未成熟・不十分
・不正確なものです。ここで紹介しているようなレベルのアイデアでは、投資
の役には立ちません。内容についても、関係者との立ち話が中心なので、わた
しの取り間違いや聞き違いも含まれているかもしれません。内容の正確さを保
証するものではありません。


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山本潤氏の過去コラム → http://okuchika.jugem.jp/?cid=6


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■ お知らせ ■


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けます。


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◆コラム「株の玉手箱 着眼大局着手小局」


■はじめに


 一般的に株式投資は「株価」を割安(低PER、低PBR、高ROE)だ、
と評価して判断・行動する人が多い。また、相場の説明や解説は材料重視で語
られることから、材料を評価し株価の“騰落”(価格変動)のみを考えること
が一般的常識となっている。

 その反面、連続する株価の推移(波)を捉えて「相場変動」を考える人は極
めて少ないようだ。

 つまり“材料”のみを気にして「価格変動」を考えることが主流となってい
る。その結果、『偶然性の追求』となり、株式投資で重要な「相場変動」を軽
視・無視する傾向が強まってしまうのである。


 よって、株式投資は“相場をやる”ことであり、そこには固定観念や思い込
みなどを排除する努力(常識を疑う常識を持つ)が必要だ。

 何しろ、株式投資には「株価変動と相場変動」の二つのリスクが常時つきま
とっており、リスクに対する敏感さが求められるものだ。

 “理屈を通せば道理が引っ込む!”と言われるように、株式投資を「理屈一
本槍!」でするか、あるいは素直に相場の「道理!」に従うかが分岐点となろ
う。


 したがって、相場は“どう動けばどうなる”か、を知ることで『必然性の追
求』が重要となる。

 まず、最初に「波動」を認識し「方向性」を予測(予想ではない)すること。
 次に「水準」を観測しておくことが大事だ。これが“相場観測”となる。


 以上の相場観測は、非常に簡単であることから軽視されがちだが『簡単明瞭』
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−以下、相場の観測−


【日足参照】

※チャートを用いた説明は、こちらにて掲載しております。
 https://1376partners.com/content_page/10225


・昨年12月安値(A)19,155円を基点とする上げは、今年4月(D)
 22,307円を高値に反落した。同高値(D)22,307円以降は、安
 値(E)20,408円〜高値(H)21,756円〜安値(I)20,2
 61円と推移し、下げの三波動形成(D〜E〜H〜I)からの切り返しとな
 った。

・また、安値(I)20,261円を基点とする上げは、高値(J)22,0
 98円〜安値(K)21,341円を経て直近高値(L)22,799円と
 上伸し、前高値(J)22,098円を上回り上げの三波動形成(I〜J〜
 K〜L)へ進展している。

・さらには4月高値(D)22,307円の更新で安値(I)20,261円
 が前安値(A)19,155円から切り上がったことから、昨年12月安値
 (A)19,155円以降のやや大きな波動も三波動構成(A〜D〜I〜L)
 入りとなっている。

・値幅と水準面では、安値(I)から高値(J)までの上げ幅1,837円
 (I〜J)と前上げ幅1,348円(E〜H)から拡大し、やや前値幅1,
 899円(D〜E)の影響を受ける格好で反落した。ただ、安値(K)21,
 341円までの下げ幅が757円(J〜K)と上げ幅1,837円に対して
 小幅に留まって切り返して高値に進んでいる。


 よって、現在は上値トライの経過となっている。
(※上値(観測水準)については、下記の週足で記載)


・また、安値(I)20,261円を基点とする上げ基調を維持するには反動
 安値幅が757円(J〜K)程度に収まることが条件となる。同値幅を上回
 ると下げ幅の拡大に繋がりやすくなる。
 ※時間関係(バランス)にも留意しておきたい。

・その場合の値幅(前騰落値幅から)としては、1)1,348円(E〜H)や
 2)1,495円(H〜I)のほか、3)1,899円、4)2,046円が挙げ
 られる。

・ただ、値幅1)や2)で収まることができれば出直りのタイミングをうかがう経
 過へつながる可能性があることから下げ幅とその下値水準に焦点が移る。
 (数値基準日:2019年10月25日)


【週足参照】

※チャートを用いた説明は、こちらにて掲載しております。
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・2018年高値(O)24,270円からは下?げの三波動(O〜P〜Q〜
 R)構成となった。また、戻り高値(Q)〜安値(R)までの下げ幅▲3,
 419円は前下げ幅▲3,121円(O−P)からやや拡大する短期二段下
 げとなった。

・ただ、高値(O)24,270円から安値(R)19,155円までの下げ
 幅▲5,115円は前騰落値幅(下げ幅)▲5,060円(C〜D)にほぼ
 見合う格好(55円差)で急反発した。

・高値(O)以降の短期第4波動は、基点の安値(R)19,155円から4
 月の戻り高値(S)22,307円までの上げ幅が△3,152円と前値幅
 ▲3,121円(O〜P)から拡大し、その水準22,276円を上回った。

・さらに、高値(S)22,307円以降の調整局面(ボックス相場)は、安
 値(T)20,261円までの下げ幅が▲2,046円(S〜T)とやや拡
 大したが値幅△2,385円(L〜M)の範囲に収まって切り返した。

 直近では(U)22,799円(安値Rからの上げ幅△3,644円)と前
 高値(S)22,307円を上回り前値幅(△3,653円:L〜O)の水
 準22,808に急接近している。


 よって、現在は4月高値(S)22,307円を上回り、安値を切り上げ
(R19,155円<T20,261円)を形成したことから上値を追う経過
となっている。

・また、上値22,808円=R+(O−L)を上回ると一旦伸びやすくなる
 可能性がある。

・その場合、上値は以下の水準が挙げられる。
(数値基準日:2019年10月25日)


(1)23,093円=R+(A−B)
(2)23,178円=日足参照:K+(J−I)
(3)23,413円=T+(S−R)
(4)24,005円=R+(K−J)
(5)24,151円=R+(O−J)
(※)24,270円…昨年高値(O)
(6)24,353円=S+(S−T)


 ただ、高値トライの経過も反動安が生じた場合は、日足で述べたとおり
“値幅”に留意したい。


(あすなろ産業調査部 長森伸行)


[長森伸行氏プロフィール]
 元山一證券投資情報部次長・国内で「一目均衡表」チヤート分析の第一人者。
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 証券業会に50年間携わった重鎮、自立して儲けられる投資家のインストラ
 クター的な存在。


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売買指示ではございません。株式投資には価格の変動等によって損失が生じる
おそれがあることをご理解の上、投資にあたっての最終判断はご自身の判断に
てお願い致します。信頼できると思われる各種情報、データに基づいて作成し
ておりますが、その正確性及び安全性を保証するものではありません。)


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為替市場動向〜FOMC、年内利下げは10月で終了?〜

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 10月も最終週になり、今週のトピックは、米国の利下げ実施が予想されるFOMC、そして、その結果に続いて翌日行われるのがBOJ会合です。一部ではマイナス金利の深堀りを予想する向きもあるものの、現状維持が過半数という調査結果(ブルームバーグ)。もしも、少数予想の金利深堀りが出たとしたら、多少のインパクトはあるでしょうが、限定的と推測します。

 今回のFOMCでの0.25%の利下げは既に市場では織り込み済みとみられ、(1.5〜1.75%への)利下げ確率は95%。前回の会合の時には年内あと1回とのコメントがあったので、年内はこれでお仕舞いと見るのか、直近調査では12月の利下げ確率は3割ほどです。

 気になるのは、今回のFOMCでの利下げを織り込む中、米国の長期金利は上昇していることです。月初の10年債は1.635%でしたが、直近は1.83%。長短金利差も順イールド。注目されてきた2年VS10年差も、月初の0.08%から直近0.20%に拡大。単なる調整なのか、景気後退への懸念が薄れてきたのか。見極めたいところです。

 今後のFRBの金融政策は、貿易関税協議の進捗や国内のインフレ状況によると見られます。FRBはこれまで、なかなか上がらないインフレについて言及してきました。
 FRBの金融政策の目標「雇用と物価」から考えると、貿易問題による影響が限定的でも、インフレ率が目標を下回る限り、利下げの方向性を保持していくのではないかと思います。


 今週後半に注目されるのは、日米の金融政策会合のみならず、直後の金曜日11月1日に発表される10月の雇用統計と、その1時間半後に出るISM製造業景況指数という市場に影響を与えてきた重要指標が発表されることです。雇用統計で反応して、ISMで逆方向に反応するということもあるかもしれないので、雇用統計でアクションを早まらない方が良さそうです。

 10月月初には、9月のISM製造業指数の悪さで大きく相場が下げました。8月に続く50割れ(8月49.1、9月47.8)となったことで、リスクオフの株安、通貨ではドル高円高という反応でした。

 ただ、その後の米中貿易協議の進展やBREXIT問題の進展でリスクオンへ傾き、現在に至ったと言えます。ヘッジファンド決算を控えた荒れるとされる10月。今年は、ショートカバーの嵐になった感があります。


 月末の終値はまだ分かりませんが、為替市場では、今までのところ、10月の主要通貨対米ドルの動きは、英ポンド4.7%上昇を筆頭にブラジルレアル、南アランドが続き、1%前後下落をみせたノルウエイクローネと日本円以外はドル安で終わりそうです。ドル安円安は、リスクオンでの基本パターンともいえます。

 リスクオンの円安とはいえ、ドル円相場は、月初108円一時下値106円上値109円台をかすめるも滞在時間からすれば108円の半ば中心の動き。今月に限らず、動かないドル円相場には、トレードする者としては困ったものです。

 円だけでなく、主要通貨であるユーロ相場も同じく。
 時として大きく動いた後は、まったりと狭いレンジで冬眠するがごとく。冬眠のエネルギーは、いつか爆発するのか、目をはなさず、忍耐強くウオッチ続行と参ります。


 一方で、このところ大きく動いたのは、中国政府が示したブロックチェインへの興味、人民銀行が世界初のデジタル通貨発行か?のニュースでジャンプアップした仮想通貨でした。フェイスブック主導のリブラの発行が延期になったりで機運が後退するなか、中国のこの動き、注目されます。


 さて、冒頭に記したように今週は日米の金融政策決定会合が開催予定ですが、欧州中銀の理事会は先週行われました。この理事会で、8年間総裁をつとめたマリオ・ドラギ氏が退任しました。ドラギ・ファンの私としては、なんとも淋しい限りです。

 イタリア財務省時代には、イタリアの通貨危機を救い、欧州中銀総裁になってからは、ユーロ圏の債務危機もありました。「できることは何でもやるWhatever it takes」と宣言。重債務国の無制限の国債購入プログラムをはじめ
として、様々な政策を駆使して窮地を救ってきました。
 「できることは何でもやる」は有名なドラギ発言で、相場を動かし、ドラギ・マジックとも呼ばれました。また、欧州に1000万人以上の新たな雇用を生み出したのも大きな功績でした。ドラギさんには、「ありがとう!」でしょう。

 11月1日に新たに就任する第4代ECB総裁は、元IMF専務理事のラガルド氏。
 元々は弁護士で経済が専門ではないことを指摘されてもいますが、閣僚経験も多々ある彼女がどのような手腕をみせるのか。注目していきたいと思います。


 最後までお読みいただき、ありがとうございました。


【筆者よりご挨拶】

 2010年2月から、億の近道で隔週に執筆させて頂いてきましたが、個人的勝手な都合により、今回で一旦終了させていただきたいと存じます。
 長年に渡り、サポートいただき、ありがとうございました。

 外資系金融機関でディーラーとして相場に長年関わってきた経験から、少しでもお役にたてればという思いから執筆して参りました。拙コラムが投資に幾ばくかでもお役に立てていたなら幸いです。今後は、一読者として億の近道を応援していきたいと思っています。

 読者の皆さまの今後の投資活動が健やかに発展されますことを祈念申し上げます。


※10月30日東京時間12時執筆
 本号の情報は10月30日東京市場始値ベースを参照しています。
 なお、記載内容および筆者見解は参考情報として記しています。


式町 みどり拝


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)


【編集部より】

 式町みどり様、通算235回にわたってコラムを提供いただきました。
 9年8ヶ月に及ぶ億の近道での執筆、ありがとうございました。

 式町みどり氏の過去コラムはこちら ⇒ http://okuchika.net/?cid=35
★式町氏へのお便りは okuchika.mail@gmail.com まで。


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億の近道2019/10/30


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指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
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             −本日の目次−
          (本日の担当:式町みどり)


  ◆コラム「為替市場動向〜FOMC、年内利下げは10月で終了?〜」


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◆コラム「為替市場動向〜FOMC、年内利下げは10月で終了?〜」


 10月も最終週になり、今週のトピックは、米国の利下げ実施が予想される
FOMC、そして、その結果に続いて翌日行われるのがBOJ会合です。一部
ではマイナス金利の深堀りを予想する向きもあるものの、現状維持が過半数と
いう調査結果(ブルームバーグ)。もしも、少数予想の金利深堀りが出たとし
たら、多少のインパクトはあるでしょうが、限定的と推測します。

 今回のFOMCでの0.25%の利下げは既に市場では織り込み済みとみら
れ、(1.5〜1.75%への)利下げ確率は95%。前回の会合の時には年
内あと1回とのコメントがあったので、年内はこれでお仕舞いと見るのか、直
近調査では12月の利下げ確率は3割ほどです。

 気になるのは、今回のFOMCでの利下げを織り込む中、米国の長期金利は
上昇していることです。月初の10年債は1.635%でしたが、直近は1.
83%。長短金利差も順イールド。注目されてきた2年VS10年差も、月初
の0.08%から直近0.20%に拡大。単なる調整なのか、景気後退への懸
念が薄れてきたのか。見極めたいところです。

 今後のFRBの金融政策は、貿易関税協議の進捗や国内のインフレ状況によ
ると見られます。FRBはこれまで、なかなか上がらないインフレについて言
及してきました。
 FRBの金融政策の目標「雇用と物価」から考えると、貿易問題による影響
が限定的でも、インフレ率が目標を下回る限り、利下げの方向性を保持してい
くのではないかと思います。


 今週後半に注目されるのは、日米の金融政策会合のみならず、直後の金曜日
11月1日に発表される10月の雇用統計と、その1時間半後に出るISM製
造業景況指数という市場に影響を与えてきた重要指標が発表されることです。
雇用統計で反応して、ISMで逆方向に反応するということもあるかもしれな
いので、雇用統計でアクションを早まらない方が良さそうです。

 10月月初には、9月のISM製造業指数の悪さで大きく相場が下げました。
8月に続く50割れ(8月49.1、9月47.8)となったことで、リスク
オフの株安、通貨ではドル高円高という反応でした。

 ただ、その後の米中貿易協議の進展やBREXIT問題の進展でリスクオン
へ傾き、現在に至ったと言えます。ヘッジファンド決算を控えた荒れるとされ
る10月。今年は、ショートカバーの嵐になった感があります。


 月末の終値はまだ分かりませんが、為替市場では、今までのところ、10月
の主要通貨対米ドルの動きは、英ポンド4.7%上昇を筆頭にブラジルレアル、
南アランドが続き、1%前後下落をみせたノルウエイクローネと日本円以外は
ドル安で終わりそうです。ドル安円安は、リスクオンでの基本パターンともい
えます。

 リスクオンの円安とはいえ、ドル円相場は、月初108円一時下値106円
上値109円台をかすめるも滞在時間からすれば108円の半ば中心の動き。
今月に限らず、動かないドル円相場には、トレードする者としては困ったもの
です。

 円だけでなく、主要通貨であるユーロ相場も同じく。
 時として大きく動いた後は、まったりと狭いレンジで冬眠するがごとく。冬
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行と参ります。


 一方で、このところ大きく動いたのは、中国政府が示したブロックチェイン
への興味、人民銀行が世界初のデジタル通貨発行か?のニュースでジャンプア
ップした仮想通貨でした。フェイスブック主導のリブラの発行が延期になった
りで機運が後退するなか、中国のこの動き、注目されます。


 さて、冒頭に記したように今週は日米の金融政策決定会合が開催予定ですが、
欧州中銀の理事会は先週行われました。この理事会で、8年間総裁をつとめた
マリオ・ドラギ氏が退任しました。ドラギ・ファンの私としては、なんとも淋
しい限りです。

 イタリア財務省時代には、イタリアの通貨危機を救い、欧州中銀総裁になっ
てからは、ユーロ圏の債務危機もありました。「できることは何でもやる
Whatever it takes」と宣言。重債務国の無制限の国債購入プログラムをはじめ
として、様々な政策を駆使して窮地を救ってきました。
 「できることは何でもやる」は有名なドラギ発言で、相場を動かし、ドラギ
・マジックとも呼ばれました。また、欧州に1000万人以上の新たな雇用を
生み出したのも大きな功績でした。ドラギさんには、「ありがとう!」でしょ
う。

 11月1日に新たに就任する第4代ECB総裁は、元IMF専務理事のラガ
ルド氏。
 元々は弁護士で経済が専門ではないことを指摘されてもいますが、閣僚経験
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 最後までお読みいただき、ありがとうございました。


【筆者よりご挨拶】

 2010年2月から、億の近道で隔週に執筆させて頂いてきましたが、個人
的勝手な都合により、今回で一旦終了させていただきたいと存じます。
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ばくかでもお役に立てていたなら幸いです。今後は、一読者として億の近道を
応援していきたいと思っています。

 読者の皆さまの今後の投資活動が健やかに発展されますことを祈念申し上げ
ます。


※10月30日東京時間12時執筆
 本号の情報は10月30日東京市場始値ベースを参照しています。
 なお、記載内容および筆者見解は参考情報として記しています。


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有料メルマガライブラリから(312)「用心しながらリスクの低い企業を投資対象として選択する」

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 有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
 自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。


=コラム「用心しながらリスクの低い企業を投資対象として選択する」=
 (有料メルマガ第403回・2016/10/18配信号)

※注 2016年10月現在の内容ですので留意下さい。


【前略】


 株式投資では投資家の恐怖を生み出すリスクオフの状況が発生すると、どんな企業の株価でも急速に下落します。

 だから、株式投資には資産を減らしてしまうリスクがあります。しかしその反面で、投資環境が平常に戻ったときには、下げ過ぎた株価が大きくリバウンドすることも当然のように起きてきました。


 過去のコラムでも何度か触れてきていますが、私のように、株式投資で上げた利益を使って、自宅の購入、賃貸不動産の購入とか私設年金のための掛け金などに資金をシフトすることで、自宅も賃貸不動産も年金もすべて株の利益
(すなわち株式投資を行うこと)で手に入れたという体験をしてくると、資産形成のために株式投資ほど役に立つ運用手段は、他には思いつかないと考えていることも、また事実です。

 いまの景気環境でデフレが続いているなら、私の生活資金はいままで作って来た賃貸不動産の家賃収入や、年金の金額だけで充分に賄うことが出来て、不安は生じません。また、株式投資を続けているので、配当収入や優待も入るために、サラリーマン時代よりも余裕のある生活を確保できています。

 しかし、高いインフレが到来してしまうと、いま確保している家賃収入や年金だけでは生活に不安が生じるリスクがあると考えて、配当や優待を得る目的ばかりではなく、インフレ対策ということも意識して株式投資を続けています。

 ただ、投資環境が強烈に悪くなると、株式投資で資産を大きく減らしてしまうリスクも生じることから、投資する企業のファンダメンタルズや事業特性を把握したうえで、どんな景気の状態でも黒字を維持して、配当を確実に払ってくれると自分で確信が持てる高配当利回り株に、分散で投資をする方針を堅持しています。
 なお、最終利益が赤字でも、減価償却が大きくて、キャッシュフロー的に充分に配当ができる企業については投資対象に含めています。

 赤字企業ではなく、黒字ではあるが見た目のPERが他の企業より高いと感じる企業でも、減価償却額が大きいために、利益が小さくなってしまう含み益の大きな賃貸不動産や、自社使用の土地を持つ含み資産銘柄は、有望な分散投資の対象になると考えて、コラムで取り上げることがありました。

(中略)

 もし10月にまた日本株の暴落が起きたなら、含み資産銘柄などは、投資していてリスクが低い企業に該当すると考えています。

(中略)


 株式投資も経済戦争です。だから勝つこともあれば、負けることもあり、負けたら目的を達成できない危険な行為です。勝算がないままで戦争を仕掛けるのは愚の骨頂ですし、必要もないのに戦争を仕掛けるのも愚かなことです。

 だから、株式投資に関して言えば『リスク管理』が大事です。株式投資するときの『リスク管理』とは、株式市場につきものの不確実性を考慮して、賢明な投資を実行することです。

 株式投資では『絶対に儲かる確実な投資』というものは、ありません。
 ただ、他の企業(=株)より、リスクが低い企業(=株)は存在します。

 『リスク回避』というのは、個々の企業ごとに投資した時のリスクやそのリスクの起こる確率を具体的に検討し、投資家としての自分のリスク許容度も合わせて考えて、自分には避けるべきリスク(=取ってはいけないリスク)を回避することです。

 注意したいのは『リスク回避』を言い訳に使い、早めに投資している株から逃げ出す理由につかってしまう可能性があることです。株式投資のように利益を上げるためには、何らかのリスクを果敢にとっていかなければならないゲームでは、稼げる見込みが低くなり、致命傷になる結果を生むことになるかもしれないからです。

 私も過去の多くの株式暴落を体験してきて、一時的に大きく運用資産を減らしても、しばらくしたら多くの企業の株価が回復して、暴落前より資産を増やす体験を繰り返してきました。

 ただ株価が暴落している時に、運用資産が大きく減ってくると、株に資金を張り続けるのは怖くなります。だから損するリスクはなるべく避けたいという思いが、とにかくリスクというものはなるべく避けたいという気持ちにつながりやすいのです。

 不安が強すぎて精神的の余裕がないままで株式投資を続けていくと、暴落が続いた時にリスクが高すぎて、本当にリスクを回避する必要がある時に『不毛な選択肢しか残っていない』という羽目に陥ることになりかねません。

(中略)

 だからリスク回避は賢明な選択である場合もあります。しかしリスクをゼロにすることは、株式投資をする以上不可能ですし、不可能を求めるとろくなことはありません。安全プレイでは株式投資で利益を上げることは極端に難しくなります。


【後略】


経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)


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億の近道2019/10/29


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             −本日の目次−
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【前略】


 株式投資では投資家の恐怖を生み出すリスクオフの状況が発生すると、どん
な企業の株価でも急速に下落します。

 だから、株式投資には資産を減らしてしまうリスクがあります。しかしその
反面で、投資環境が平常に戻ったときには、下げ過ぎた株価が大きくリバウン
ドすることも当然のように起きてきました。


 過去のコラムでも何度か触れてきていますが、私のように、株式投資で上げ
た利益を使って、自宅の購入、賃貸不動産の購入とか私設年金のための掛け金
などに資金をシフトすることで、自宅も賃貸不動産も年金もすべて株の利益
(すなわち株式投資を行うこと)で手に入れたという体験をしてくると、資産
形成のために株式投資ほど役に立つ運用手段は、他には思いつかないと考えて
いることも、また事実です。

 いまの景気環境でデフレが続いているなら、私の生活資金はいままで作って
来た賃貸不動産の家賃収入や、年金の金額だけで充分に賄うことが出来て、不
安は生じません。また、株式投資を続けているので、配当収入や優待も入るた
めに、サラリーマン時代よりも余裕のある生活を確保できています。

 しかし、高いインフレが到来してしまうと、いま確保している家賃収入や年
金だけでは生活に不安が生じるリスクがあると考えて、配当や優待を得る目的
ばかりではなく、インフレ対策ということも意識して株式投資を続けています。

 ただ、投資環境が強烈に悪くなると、株式投資で資産を大きく減らしてしま
うリスクも生じることから、投資する企業のファンダメンタルズや事業特性を
把握したうえで、どんな景気の状態でも黒字を維持して、配当を確実に払って
くれると自分で確信が持てる高配当利回り株に、分散で投資をする方針を堅持
しています。
 なお、最終利益が赤字でも、減価償却が大きくて、キャッシュフロー的に充
分に配当ができる企業については投資対象に含めています。

 赤字企業ではなく、黒字ではあるが見た目のPERが他の企業より高いと感
じる企業でも、減価償却額が大きいために、利益が小さくなってしまう含み益
の大きな賃貸不動産や、自社使用の土地を持つ含み資産銘柄は、有望な分散投
資の対象になると考えて、コラムで取り上げることがありました。

(中略)

 もし10月にまた日本株の暴落が起きたなら、含み資産銘柄などは、投資し
ていてリスクが低い企業に該当すると考えています。

(中略)


 株式投資も経済戦争です。だから勝つこともあれば、負けることもあり、負
けたら目的を達成できない危険な行為です。勝算がないままで戦争を仕掛ける
のは愚の骨頂ですし、必要もないのに戦争を仕掛けるのも愚かなことです。

 だから、株式投資に関して言えば『リスク管理』が大事です。株式投資する
ときの『リスク管理』とは、株式市場につきものの不確実性を考慮して、賢明
な投資を実行することです。

 株式投資では『絶対に儲かる確実な投資』というものは、ありません。
 ただ、他の企業(=株)より、リスクが低い企業(=株)は存在します。

 『リスク回避』というのは、個々の企業ごとに投資した時のリスクやそのリ
スクの起こる確率を具体的に検討し、投資家としての自分のリスク許容度も合
わせて考えて、自分には避けるべきリスク(=取ってはいけないリスク)を回
避することです。

 注意したいのは『リスク回避』を言い訳に使い、早めに投資している株から
逃げ出す理由につかってしまう可能性があることです。株式投資のように利益
を上げるためには、何らかのリスクを果敢にとっていかなければならないゲー
ムでは、稼げる見込みが低くなり、致命傷になる結果を生むことになるかもし
れないからです。

 私も過去の多くの株式暴落を体験してきて、一時的に大きく運用資産を減ら
しても、しばらくしたら多くの企業の株価が回復して、暴落前より資産を増や
す体験を繰り返してきました。

 ただ株価が暴落している時に、運用資産が大きく減ってくると、株に資金を
張り続けるのは怖くなります。だから損するリスクはなるべく避けたいという
思いが、とにかくリスクというものはなるべく避けたいという気持ちにつなが
りやすいのです。

 不安が強すぎて精神的の余裕がないままで株式投資を続けていくと、暴落が
続いた時にリスクが高すぎて、本当にリスクを回避する必要がある時に『不毛
な選択肢しか残っていない』という羽目に陥ることになりかねません。

(中略)

 だからリスク回避は賢明な選択である場合もあります。しかしリスクをゼロ
にすることは、株式投資をする以上不可能ですし、不可能を求めるとろくなこ
とはありません。安全プレイでは株式投資で利益を上げることは極端に難しく
なります。


【後略】


経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、
当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が
変化している可能性があります。)


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◆過去コラム「ぬくぬくホッコリ株日記 第6回」


※編集部注:
 このコンテンツは、2007年4月から石川臨太郎氏が億の近道に連載した
 コラムです。当時の雰囲気をお楽しみ下さい。


■連載「ぬくぬくホッコリ株日記 定年後は株で楽しく暮らしたい(6)」


 前回は世界に溢れかえるペ−パーマネーを実物資産に変える動きが続くので
儲けを生む力を持つ企業も買われるだろうという自分に都合の良い皮算用を述
べました。
 世界的にはそのような動きになると思います。それでは日本国内でのお金の
動きはどのようになるのでしょうか。まずは団塊の世代が定年を迎え、大量の
退職金を手にして、投資家として動き出すと考えています。

 団塊の世代というのは、お金のあるもの(だけ?)が価値があるという、い
びつな価値観を日本中に蔓延させ定着させた、過去の日本人とはかなり違った
価値観をもつに至った人々だと、考えています。

 子育てにも失敗して、老後はお金しか頼るものが無いなんていっている人も
多いと聞いています。だからお金を増やしたい。いままでは仕事で忙しかった
ので資産運用などには全力を投じることは出来なかったが、バブル期は株式投
資などで美味しい汁を吸ったこともある。仕事にかけた情熱を株式投資につぎ
込めば、お金をたっぷり稼ぐことも可能だろう。こんな考えでお金を株式市場
に投入してくれる人もいれば、まずは投資信託からスタートしようという慎重
派もいるでしょう。しかし、いずれにしろお金が株式市場に入ってくる点では
同じです。

 株を買いたい人が多くなれば、株価は上がります。需要と供給の関係です^^;
株を買う資金が流れ込んでくれば株価は上がっていくと考えて良いと思ってい
ます。

 日本政府も景気振興のために国債を刷りまくり、資金をジャブジャブにして
います。海外からも巨大な投機資金が実態のある日本企業を買収しようと、虎
視眈々と狙っていると思います。

 当然、株価には変動がありますが、2007年5月に株式を利用した三角合
併が認められるようになるので、株式相場のテーマとしてもM&Aは注目され
ると考えています。そして実質的に価値のある企業の株は長い目で見れば買わ
れていくと考えています。

 それならば、株式市場にお金を預けておくのは資産を増やすためには良い作
戦だと思うのです。


経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎


※2007年5月8日掲載。

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【石川臨太郎】著者人生最後の新刊好評発売中!


 生涯投資家であり続けた故石川臨太郎氏の、投資人生の集大成とも言える
最後の書籍が、以下の通り好評発売中です。


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[現代の錬金術シリーズ153]
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 石川臨太郎氏最後の書籍、ぜひお手にとって下さい。
 レビューの投稿もお願い致します!!


◆村田雅志氏による石川臨太郎有料メルマガ研究コンテンツ◆

「"生涯パートナー銘柄の研究"の研究」が、各号ごとに購入いただけるように
なりました!
 続巻も順次追加予定。

[第1号] http://bit.ly/ishiken01
[第2号] http://bit.ly/ishiken02
[第3号] http://bit.ly/ishiken03
[第4号] http://bit.ly/ishiken04
[第5号] http://bit.ly/ishiken05
[第6号] http://bit.ly/ishiken06
[第7号] http://bit.ly/ishiken07
[第8号] http://bit.ly/ishiken08

 内容を一部閲覧出来ますので、ぜひご利用下さい。

詳細はこちら ⇒ http://okuchika.net/?eid=8742


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 億の近道月曜版執筆でおなじみの炎のファンドマネージャーが、肉声で相場
を語る炎チャンネル。
 第79回「ソフトバンクGが市場資金を吸い取る」がアップされました。


第79回「ソフトバンクGが市場資金を吸い取る」
 【ニコニコ動画】https://www.nicovideo.jp/watch/so35861116
 【YouTube】https://youtu.be/jTMUjOMUFa0

【今回登場企業】ソフトバンクG libwork クロスフォー 日本精密


 ぜひご視聴下さい。

 相場のサマリーや個別銘柄動向などを5〜6分にまとめておりますので、
 ご登録頂ければ幸いです。


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 「億の近道」のwebはバックナンバー閲覧を重点に置いた、ブログ風の作
りになっております。現在、2005年1月分まで掲載しておりますが、順次
過去分を追加していく予定です。まとめ読みなどに是非ご利用下さい。

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JUGEMテーマ:株・投資



JUGEMテーマ:社会の出来事




来年から変わる学校教育で日本はIT先進国になれるか?




 日本の経済停滞とともに教育の在り方が問われている。
 義務教育、しかも小学校から英語教育を盛んにして国際的な人材の養成に努めようとするわが国の文科省の狙いは日本経済の復活に果たしてつながるのだろうか。
 私はどちらかと言うとやや懐疑的なのだが、既に制度が始まっているから、結果は20年後ぐらいには出るということになる。


 グローバルな事業展開を行う企業の経営にとっては英語教育が早期にスタートし採用した人材が即戦力で海外とのやり取りができてビジネスにもつながるという意味では有意義なのかも知れませんが、却って子供の頃に英語嫌いになったりしてそのまま大人になってしまいやしないかと考えてしまう。
 英語が好きになって実際に海外の人々と会話を楽しめるかどうかが大事なので、まだ道半ばの施策なのかと思われる。


 さて、英語に限らず文科省は来年度からプログラミング教育を必修化するという。知育絵本「ルビィのぼうけん」(翔泳社)を始めとして、蔦屋などの書店にはこのような子供向けのプラグラミングに関する本が並んでおり、来年からの教育内容の変化を先取りした動きが始まっている。
 コンピュータは大人の世界の話だと思っていたが、今や多くの子供たちがゲーム機やPC、スマホ、タブレット端末に接し大人顔負けの活動をし始めている。コンピュータ社会は既に情報を中心としたインターネットからモノとモノがつながるIoT及びAIの時代へと更に深化しつつある。

 ソフトバンクGの孫社長がAI群戦略を打ち出し世界の各分野のナンバーワンAI企業に投資し、成果を上げるとしているが日本は遅れていて投資対象がないという厳しい発言をしている。確かに日本では米国のGAFAに匹敵する世界企業は見当たらない。

 過去もAIがブームになったことはあり、今回は3回目のブームとも言われるが、ディープラーニングによる機械学習が進む中でその応用編は様々な分野に広がろうとしている。決してブームだけで終わる話ではなくビジネスにAIは不可欠になるとの認識を持つ必要がある。

 ソフトバンクGに別の出来事で降りかかった困難を前にAIと言うテーマが消えつつある昨今で直近のIPO銘柄でAIをテーマにした銘柄も一緒に評価を下げつつある中で、筆者が改めてAI関連企業に関心を持つに至った理由は短期的な問題よりも長期的な方向性が決して間違ってはいないことだ。
 それは未来の大人になる子供たちの生活にそのタネが撒かれようとしているからだとも言える。
 小学校でのプログラミング教育は何も将来大人になった子供たちがIT専門従事者になるという目的だけではなく、物事を順序よく組み立てて考えられるようになるための必須スキルにあると言える。プログラミング教育は遊びの要素も取り入れた新たな教育カリキュラムを子供たちに提供し、未来の社会を担う人材を当たり前のように輩出することになると期待される。


 受験戦争に勝ち抜くための教育、つまり知識に重きを置く教育ではなく知っていることをいかに活用するかが求められる未来社会に向けた教育。AI社会を恐れる意見もあるが、新たな教育制度の取り組みが未来を担う人々にAIに指示を与え、AIを使いこなす能力が備わることになれば時代は今とは大きく変わることになるだろう。
 できればこうした教育制度は10年前に導入してほしかったがIT後進国となってしまった感がある日本社会にとって、遅まきながらも新制度の導入によって光明がもたらされれば幸いだ。


【参考:高値から調整中のAI関連5銘柄】

1.ソフトバンクG(9984)
 時価4017円 先週の安値3958円
 高値6045円(4.16)⇒安値3958円(10.25)

2.PKSHA Tech(3993)
 時価4210円
 高値7280円(6.17)⇒安値4070円(10.7)

3.オプティム(3694)
 時価2695円
 高値3825円(6.17)⇒安値2647円(8.22)

4.アクセル(6730)
 時価602円
 高値750円(7.8)⇒安値1)561円(8.29)
             安値2)570円(10.23)

5.ニーズウェル(3992)
 時価702円
 高値848円(6.21)⇒安値672円(10.17)


(炎)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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JUGEMテーマ:株・投資



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ほぼ同じ株価の銘柄比較

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 光陰矢の如し。今年もはや11月を目前にしている。

 3700もの銘柄の中から有望銘柄を皆さん流で探し出しリスクテイクして成果を上げる。成果が上がれば本望だが、時には失敗に終わることもあり、株式投資は楽しくもあり悲しいこともあり。悲喜こもごもの投資歴を重ねているうちに、いつの間にか時が過ぎている。


 本日は過去の株価変動はともかくほぼ同じ株価水準の銘柄同士を比べてどっちが良いのかを検討してみることにする。

 本日取り上げるのは堅物2銘柄。
 堅物という意味は皆さんで考えて頂きたいのだが、投資家のことは意識しないでわが道を行く一風変わった企業と考えて頂いて良い。真面目に事業には取り組んでいて儲かってはいるが自社のPRが下手くそ。なかなか変わろうとしない堅物の2銘柄は今日も市場人気が得られないまま推移している。


1.基礎工事業界のパイオニア的存在のテノックス(1905・JQ)

〜ポイント〜

 1)相変わらず大人しい値動きが続くがそろそろ見直しのタイミングではないか
 2)3月の安値780円から時価828円は6%上昇した水準+約4%の配当金
 3)11月8日に中間決算発表。見通しは未公表ではあるが、経常利益の進捗率が50%を超えるかどうかに注目
 4)今期予想EPS118円でPERは7倍の水準。今期の業績下方修正はないと見るが下期以降の業績は不透明。受注が端境期となることに注意必要。
 5)PBRは0.5倍以下で時価配当利回りは4%の水準
 6)一昨年高値1355円から4割値下がりした水準
 7)オリンピック需要に絡んだ受注の減少が株価に影響しているが指標は割安な水準にある。
 8)今期予想経常利益12億円に対して時価総額は57億円で倍率は4.8倍
 9)過去の経常利益のピークは2016.3期の19億円
 10)保有する現預金は82億円で無借金経営
 11)出来高は日々1万株以下で推移しており流動性に乏しいがこのところは比較的出来高が増加傾向にある。
 12)経営者は取引先で筆頭株主でもある住友商事の出身でサラリーマン社長
 13)浮動株は95万株と推定
 14)従業員数は連結ベースで277名
 15)社員の年収は平均年齢42.7歳で650万円
 16)発行済み株式数は769.4万株、自己株は89.4万株(ESOP含む)
 17)個人投資家向けのIRセミナーを開催するなどようやく注力はし始めたがまだまだ熱心さには欠ける。アナリスト向け説明会を早期に開催すべきか?


2.建築材料の金属加工メーカー日創プロニティ(3440・東証2部)

〜ポイント〜

 1)前期業績は想定を上回ったが今期の業績見通しを売上高110億円(▲18.4%)、経常利益14.5億円(▲26.6%)としたことで株価急落。
 2)年初来安値を更新中だが、指標面では割安感出ており、見直しのタイミングを探る局面と見られる。それにしてもこの水準でよく売りが出てくる。
 3)7月16日の東証2部上場後の高値1215円から時価820円は32.5%下落した水準。
 4)今期予想EPS152.5円に対してPER5.4倍。PBRは0.58倍、配当利回りは3%の水準
 5)過去5期間で7回の業績上方修正を行っており、期初計画は控え目な可能性
 6)但しソーラー用架台の売上増が見られた前期に対して今期はソーラー架台を中心に受注が大きく減少した中での見通しである点には注意。
 7)M&Aに積極的ではあるが収益の稼ぎ頭はまだソーラー用の架台に依存している。M&Aは来期にかけ50億円の資金枠を用意
 8)今期予想経常利益14.5億円に対して時価総額は52.7億円で倍率は3.6倍。
 9)過去の経常利益のピークは2014年8月期の28.4億円
 10)前期末で保有する現預金は46.4億円。投資有価証券0.4億円。これに対して長短借入金は30.3億円
 11)決算発表以降の出来高は1日平均約6万株。
 12)戻り売りも含めて売り圧力が強いが下値では買いも入っている。
 13)石田会長、石田社長(親子か)によるオーナー経営で成長意欲は強い
 14)浮動株は110万株程度と推定。直近の8日間で出来高は50万株あり、約半分は入れ替わったと推察される。
 15)連結従業員数278名で社員の年収は平均43.8歳で485万円
 16)発行済み株式数は736万株、自己株93.5万株
 17)東証2部昇格後もIRには不熱心。時価総額からは考えにくいが、機関投資家にしか説明しない方針。個人向けもアナリスト向けも一切説明会を実施せず。


 業種は違えども堅物で似たモノ同士の株価の変動。
 皆さんは果たしてどちらに興味を持たれましたか。

 どっちもどっちだが、株価が同じ水準なのでここからスタートで3か月後、半年後、1年後をチェックしていきたい。


(炎)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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億の近道2019/10/28


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投資情報メールマガジン                   2019/10/28

             イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

【ご挨拶】

 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

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             −本日の目次−
       (本日の担当:炎のファンドマネージャ)


  ◆コラム「ほぼ同じ株価の銘柄比較」
  ◆コラム「来年から変わる学校教育で日本はIT先進国になれるか?」


===================================


■ お知らせ ■


【億の近道創刊20周年記念セミナー&イベント開催】


 億の近道が、本年11月で創刊満20年を迎えます。
 これもひとえに執筆陣の皆さま、関係者の皆さま、そして何より読者の皆さ
まのおかげです。
 誠に感謝に堪えません。ありがとうございます。

 そこで、億の近道創刊満20年を記念して、セミナー&イベントを開催致し
ます。

 億近の執筆陣が登壇し、ミニセミナーやアトラクションなどを行います。
 美味しい料理とお飲み物をいただきながら楽しめます。
 お飲み物はアルコール含む飲み放題です。


■ミニセミナー

 ・年末に向けての相場動向と注目銘柄(仮) 炎のファンドマネージャ氏

 ・個人投資家への提言(仮) 山本潤氏

 ほか


■日時:11月24日(日) 17:15〜21:00
             (最大15分程度の延長あり)
 受付:17:15(この時間前には入場出来ません)
 乾杯:17:45予定

■場所:東京都目黒区(お申込後、詳細をお知らせします)

■参加費:8,000円(お食事・飲み放題込 税込)

■登壇予定:炎のファンドマネージャ氏、山本潤氏、小屋洋一氏、楠浦崇央氏、
      ぢんぢ部長氏ほか

■注意事項:
 なお、通常のセミナーと会場が異なり、定員の関係で早期に募集終了になる
 可能性があります。ご希望の方はお早めにお申し込み下さい。
 また、お席は自由席で当日の先着順となります。あらかじめご了承下さい。
 お申し込み後、ご入金頂いた参加費は当日遅刻及び欠席された場合でも原則
として返金致しませんので、重ねてご了承下さい。


お申込はこちらのフォームからお願いします。 ⇒ http://bit.ly/semi20th


 皆さまのご参加をお待ちしております。

■主催:NPO法人イノベーターズ・フォーラム


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◆コラム「ほぼ同じ株価の銘柄比較」


 光陰矢の如し。今年もはや11月を目前にしている。

 3700もの銘柄の中から有望銘柄を皆さん流で探し出しリスクテイクして
成果を上げる。成果が上がれば本望だが、時には失敗に終わることもあり、株
式投資は楽しくもあり悲しいこともあり。悲喜こもごもの投資歴を重ねている
うちに、いつの間にか時が過ぎている。


 本日は過去の株価変動はともかくほぼ同じ株価水準の銘柄同士を比べてどっ
ちが良いのかを検討してみることにする。

 本日取り上げるのは堅物2銘柄。
 堅物という意味は皆さんで考えて頂きたいのだが、投資家のことは意識しな
いでわが道を行く一風変わった企業と考えて頂いて良い。真面目に事業には取
り組んでいて儲かってはいるが自社のPRが下手くそ。なかなか変わろうとし
ない堅物の2銘柄は今日も市場人気が得られないまま推移している。


1.基礎工事業界のパイオニア的存在のテノックス(1905・JQ)

〜ポイント〜

 1)相変わらず大人しい値動きが続くがそろそろ見直しのタイミングではな
   いか
 2)3月の安値780円から時価828円は6%上昇した水準+約4%の配
   当金
 3)11月8日に中間決算発表。見通しは未公表ではあるが、経常利益の進
   捗率が50%を超えるかどうかに注目
 4)今期予想EPS118円でPERは7倍の水準。今期の業績下方修正は
   ないと見るが下期以降の業績は不透明。受注が端境期となることに注意
   必要。
 5)PBRは0.5倍以下で時価配当利回りは4%の水準
 6)一昨年高値1355円から4割値下がりした水準
 7)オリンピック需要に絡んだ受注の減少が株価に影響しているが指標は割
   安な水準にある。
 8)今期予想経常利益12億円に対して時価総額は57億円で倍率は4.8
   倍
 9)過去の経常利益のピークは2016.3期の19億円
 10)保有する現預金は82億円で無借金経営
 11)出来高は日々1万株以下で推移しており流動性に乏しいがこのところは
   比較的出来高が増加傾向にある。
 12)経営者は取引先で筆頭株主でもある住友商事の出身でサラリーマン社長
 13)浮動株は95万株と推定
 14)従業員数は連結ベースで277名
 15)社員の年収は平均年齢42.7歳で650万円
 16)発行済み株式数は769.4万株、自己株は89.4万株(ESOP含
   む)
 17)個人投資家向けのIRセミナーを開催するなどようやく注力はし始めた
   がまだまだ熱心さには欠ける。アナリスト向け説明会を早期に開催すべ
   きか?


2.建築材料の金属加工メーカー日創プロニティ(3440・東証2部)

〜ポイント〜

 1)前期業績は想定を上回ったが今期の業績見通しを売上高110億円
  (▲18.4%)、経常利益14.5億円(▲26.6%)としたことで
  株価急落。
 2)年初来安値を更新中だが、指標面では割安感出ており、見直しのタイミ
   ングを探る局面と見られる。それにしてもこの水準でよく売りが出てく
   る。
 3)7月16日の東証2部上場後の高値1215円から時価820円は32.
   5%下落した水準。
 4)今期予想EPS152.5円に対してPER5.4倍。PBRは0.5
   8倍、配当利回りは3%の水準
 5)過去5期間で7回の業績上方修正を行っており、期初計画は控え目な可
   能性
 6)但しソーラー用架台の売上増が見られた前期に対して今期はソーラー架
   台を中心に受注が大きく減少した中での見通しである点には注意。
 7)M&Aに積極的ではあるが収益の稼ぎ頭はまだソーラー用の架台に依存
   している。M&Aは来期にかけ50億円の資金枠を用意
 8)今期予想経常利益14.5億円に対して時価総額は52.7億円で倍率
   は3.6倍。
 9)過去の経常利益のピークは2014年8月期の28.4億円
 10)前期末で保有する現預金は46.4億円。投資有価証券0.4億円。
   これに対して長短借入金は30.3億円
 11)決算発表以降の出来高は1日平均約6万株。
 12)戻り売りも含めて売り圧力が強いが下値では買いも入っている。
 13)石田会長、石田社長(親子か)によるオーナー経営で成長意欲は強い
 14)浮動株は110万株程度と推定。直近の8日間で出来高は50万株あり、
   約半分は入れ替わったと推察される。
 15)連結従業員数278名で社員の年収は平均43.8歳で485万円
 16)発行済み株式数は736万株、自己株93.5万株
 17)東証2部昇格後もIRには不熱心。時価総額からは考えにくいが、機関
   投資家にしか説明しない方針。個人向けもアナリスト向けも一切説明会
   を実施せず。


 業種は違えども堅物で似たモノ同士の株価の変動。
 皆さんは果たしてどちらに興味を持たれましたか。

 どっちもどっちだが、株価が同じ水準なのでここからスタートで3か月後、
半年後、1年後をチェックしていきたい。


(炎)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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■炎のFMが相場を読む
■高値から調整中のAI関連5銘柄
■特別報告:株価が同水準にある2銘柄の比較
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◆コラム「来年から変わる学校教育で日本はIT先進国になれるか?」


 日本の経済停滞とともに教育の在り方が問われている。
 義務教育、しかも小学校から英語教育を盛んにして国際的な人材の養成に努
めようとするわが国の文科省の狙いは日本経済の復活に果たしてつながるのだ
ろうか。
 私はどちらかと言うとやや懐疑的なのだが、既に制度が始まっているから、
結果は20年後ぐらいには出るということになる。


 グローバルな事業展開を行う企業の経営にとっては英語教育が早期にスター
トし採用した人材が即戦力で海外とのやり取りができてビジネスにもつながる
という意味では有意義なのかも知れませんが、却って子供の頃に英語嫌いにな
ったりしてそのまま大人になってしまいやしないかと考えてしまう。
 英語が好きになって実際に海外の人々と会話を楽しめるかどうかが大事なの
で、まだ道半ばの施策なのかと思われる。


 さて、英語に限らず文科省は来年度からプログラミング?教育を必修化する
という。知育絵本「ルビィのぼうけん」(翔泳社)を始めとして、蔦屋などの
書店にはこのような子供向けのプラグラミングに関する本が並んでおり、来年
からの教育内容の変化を先取りした動きが始まっている。
 コンピュータは大人の世界の話だと思っていたが、今や多くの子供たちがゲ
ーム機やPC、スマホ、タブレット端末に接し大人顔負けの活動をし始めてい
る。コンピュータ社会は既に情報を中心としたインターネットからモノとモノ
がつながるIoT及びAIの時代へと更に深化しつつある。

 ソフトバンクGの孫社長がAI群戦略を打ち出し世界の各分野のナンバーワ
ンAI企業に投資し、成果を上げるとしているが日本は遅れていて投資対象が
ないという厳しい発言をしている。確かに日本では米国のGAFAに匹敵する
世界企業は見当たらない。

 過去もAIがブームになったことはあり、今回は3回目のブームとも言われ
るが、ディープラーニングによる機械学習が進む中でその応用編は様々な分野
に広がろうとしている。決してブームだけで終わる話ではなくビジネスにAI
は不可欠になるとの認識を持つ必要がある。

 ソフトバンクGに別の出来事で降りかかった困難を前にAIと言うテーマが
消えつつある昨今で直近のIPO銘柄でAIをテーマにした銘柄も一緒に評価
を下げつつある中で、筆者が改めてAI関連企業に関心を持つに至った理由は
短期的な問題よりも長期的な方向性が決して間違ってはいないことだ。
 それは未来の大人になる子供たちの生活にそのタネが撒かれようとしている
からだとも言える。
 小学校でのプログラミング教育は何も将来大人になった子供たちがIT専門
従事者になるという目的だけではなく、物事を順序よく組み立てて考えられる
ようになるための必須スキルにあると言える。プログラミング教育は遊びの要
素も取り入れた新たな教育カリキュラムを子供たちに提供し、未来の社会を担
う人材を当たり前のように輩出することになると期待される。


 受験戦争に勝ち抜くための教育、つまり知識に重きを置く教育ではなく知っ
ていることをいかに活用するかが求められる未来社会に向けた教育。AI社会
を恐れる意見もあるが、新たな教育制度の取り組みが未来を担う人々にAIに
指示を与え、AIを使いこなす能力が備わることになれば時代は今とは大きく
変わることになるだろう。
 できればこうした教育制度は10年前に導入してほしかったがIT後進国と
なってしまった感がある日本社会にとって、遅まきながらも新制度の導入によ
って光明がもたらされれば幸いだ。


【参考:高値から調整中のAI関連5銘柄】

1.ソフトバンクG(9984)
 時価4017円 先週の安値3958円
 高値6045円(4.16)⇒安値3958円(10.25)

2.PKSHA Tech(3993)
 時価4210円
 高値7280円(6.17)⇒安値4070円(10.7)

3.オプティム(3694)
 時価2695円
 高値3825円(6.17)⇒安値2647円(8.22)

4.アクセル(6730)
 時価602円
 高値750円(7.8)⇒安値1)561円(8.29)
             安値2)570円(10.23)

5.ニーズウェル(3992)
 時価702円
 高値848円(6.21)⇒安値672円(10.17)


(炎)


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■ お知らせ ■


 億の近道月曜版執筆でおなじみの炎のファンドマネージャーが、肉声で相場
を語る炎チャンネル。
 第79回「ソフトバンクGが市場資金を吸い取る」がアップされました。


第79回「ソフトバンクGが市場資金を吸い取る」
 【ニコニコ動画】https://www.nicovideo.jp/watch/so35861116
 【YouTube】https://youtu.be/jTMUjOMUFa0

【今回登場企業】ソフトバンクG libwork クロスフォー 日本精密

 ぜひご視聴下さい。

 相場のサマリーや個別銘柄動向などを5〜6分にまとめておりますので、
 ご登録頂ければ幸いです。


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■ お知らせ ■


■四季報セミナー ガチャ氏×山本潤氏 四季報の裏側、全部お話しします!


 四季報執筆&調査に5年間携わっていたガチャ氏が、その裏側と興味深い
トピックを全部開示。
 実際に携わってきた人間だけが分かる深い話が聞けます!

 また、事前にご質問を募集いたしますので、普段から疑問に思っていること、
ぜひ聞いてみたいことなどをお寄せ下さい。当日セミナー内で回答致します。
※時間の都合上、全ての質問にお答え出来ないことをご了承下さい。


 また第2部では、ダイヤモンドフィナンシャルリサーチ運用者の山本潤氏を
加え、企業情報誌のポイントや活用法を含む裏側を語り合ってもらいます。
※山本氏は以前、ダイヤモンド株データブック(ダイヤモンド版四季報)を
 立ち上げ、世に出したことがあります。



■セミナー第1部「四季報の裏側」
 登壇者:ガチャ氏

 ・そもそも四季報とはどのような雑誌か
 ・四季報ができるプロセス(誰が、どのように作っているのか)
 ・四季報取材の様子
 ・業績予想はどのようにして作られているのか
 ・読者として四季報を読むコツ
 ほか


■セミナー第2部「四季報など情報誌活用法とプロからの目線」
 登壇者:ガチャ氏+山本潤氏

 ・普段から「四季報は読まない!」と公言する山本潤氏を加え、
  座談会形式でお二人に語っていただきます。
 ・質疑応答の時間も設けます。

※内容は変更することがあります


[ガチャ氏プロフィール]
 元四季報記者。
 学生時代に株式投資をはじめ、新卒で東洋経済新報社に入社。
 株ができなくなる代わりに四季報を書くようになる。
 在職中は5年間記者として四季報執筆に携わり、製造業からエンタメ産業
 まで幅広く担当。
 その後機関投資家向けの調査会社に転職し、現在も企業調査を中心に活躍
 している。


「山本潤氏プロフィール]
 ダイヤモンドフィナンシャルリサーチ運用者。勝率80%を誇る運用のプロ。
 精緻なボトムアップリサーチからの運用は他の追随を許さない。
 成長株投資を目指す若いアナリストを育成するため奔走中。


■日時:12月7日(土) 18:30〜21:00(開場18:15)
            (最大15分ほどの延長あり)

■場所:東京都渋谷区(詳細はお申込後ご案内いたします)

■参加費:8,000円(税込)

■懇親会
 21:30〜近隣飲食店にて。90分ほどで終了予定。途中退出可能です。
 参加費3,000円(税込)
 申込時にフォームにて参加有無をお知らせ下さい。


お申込はこちら ⇒ http://bit.ly/shikiho01


■ご注意
 申込締め切り日前でも定員に達した場合は受付終了致しますのであらかじめ
 ご了承下さい。
 お申し込み後、ご入金頂いた受講料は当日遅刻及び欠席された場合でも
 原則として返金致しませんので、ご了承下さい。
 当日の会場での録音・録画・生中継・画像撮影などは固くお断り致します。


■主催
 NPO法人イノベーターズフォーラム

※「四季報」「会社四季報」は東洋経済新報社の登録商標です。


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 株式投資には不安がつきもの。山あり谷ありの株式相場を冷静に眺めるアナ
リストが発信する情報をお楽しみ頂ければ幸いです。

 志を大きく持たれた読者各位の大いなる発展と成功を祈願しております。
 ご一緒に頑張りましょう!!

 なお、一部を「億の近道」に掲載することがありますので、あらかじめご了
承下さい。


    ★当メルマガは等幅フォントでの閲覧を前提にしております★


□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□


              −本日の目次−


     ■はじめに
     ■炎のFMが相場を読む
     ■高値から調整中のAI関連5銘柄
     ■特別報告:株価が同水準にある2銘柄の比較
     ■銘柄フォロー(5銘柄)
     ■次回予告


         報告者:炎のファンドマネージャー


□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□


■はじめに


 今年も渋谷の街が盛り上がった令和時代初のハロウィーンの季節。お店を彩
るカボチャのお化けとともに仮装した若者で町中が溢れかえる土日の渋谷は例
年通りの風物詩。
 先行きが不安な経済情勢で日常生活をしばし忘れて、今を生きる証として盛
り上がる次代を担う若者の気持ちも理解できる。

 様々な不安要素を抱えて鬱積した日本の株式相場が意外な強さを見せるのも
ハロウィーンで盛り上がる若者の心理と同様なのか。今週もどこまで戻るかを
期待する声に混じって不安感を募らせている投資家の心理が見え隠れしている。

 ソフトバンクGに対してのネガティブな報道がなされ同社の株価が先週末4
000円を割れたことは15万人を超える株主にとっては気が重いのではない
か。同社に対してはネット上での不安感を煽る意見が蔓延し、冷静な見方がど
こかに消えてしまった状態なのである。
 孫社長は11月6日に2Q決算の発表を予定しているが、更に前進できるの
かどうか関心は尽きない。

 ソフトバンクGの株価が低迷していても日経平均やTOPIX、JASDA
Q指数など指数は堅調でソフトバンクGに吸い取られてきたリスクマネーが他
の銘柄に乗り移った格好でむしろポジティブに働いているのではないかと思っ
てしまうが皆さんのお考えはいかがだろうか。

 日本市場から離れてしまった外国人投資家の戻りを待つ形で日銀によるET
F買いと企業の自己株買いが市場の需給をタイトにしつつあるようだが、物色
人気は好業績見通しの銘柄に限りなく限定されている。ただ、業績が停滞し相
変わらず元気のなかった銘柄の下値も徐々に固まりつつある。こうした流れを
踏まえ今週の株式相場を期待と不安で見守ることにしたい。


□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□


■次回予告


 事情で配信が遅れましたことを謹んでお詫び申し上げます。

 次号では本日配信できずに終わったIPO銘柄についてコメントさせて頂く
予定ですので宜しくお願いします。





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