こんな株買うなんて

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 国内外の不透明要因を背景にして最近の株式相場は限られた銘柄のみが、変動を見せる展開となっている。上向く変動ならまだしも、下を向きっぱなしの展開は個人投資家の元気をなくしてしまう。

 良い銘柄だと思って買ったのに一向に上がる気配がないとあきらめの境地になった投資家は株式市場に関心を示さなくなってしまう。それでも時々は多少でも動きはある筈だからと待ちの姿勢でタンスの引き出しに入れて放置していればいずれは動きが出てくると言うのは筆者の考え。
(本日は相川さんがそうした右肩下がりながら何か魅力を感じさせてくれる銘柄を取り上げてくれているようですのでご参照下さい。因みに私も有料メルマガで取り上げておきます。)


 上がらない理由は米中貿易摩擦による負の影響、イラン問題、英国のEU離脱、日韓の軋轢、消費税増税、景気停滞など様々であろうが、筆者は日本株の評価が高まらない背景は未来への自信がないからと考える。
 日本の企業には米国のようなダイナミックさがないとの指摘は確かに的を得ている。とは言え税金を払わずに活動を続ける米国のGAFAと呼ばれる企業群への批判も根強く、もしかしたらこれらに向かってきたリスクマネーはこれまで見向きもされてこなかった日本の出遅れ銘柄、割安感のある銘柄群に戻ってくるかも知れない(これは淡くて軽くすぐにはじけるシャボン玉のような期待かも知れませんが・・)。


 高い水準で投資して塩漬け状態の銘柄にもリターンを上げられるタイミングはやってきても不思議ではないが、機関投資家から一様に言われるのは流動性の無さだとも言われる。

 運用資産額1000億円を超えるファンドであれば1ショットの投資で1億円規模は当たり前でそうした比較的高い流動性を備える銘柄で成果を上げていける銘柄となれば時価総額は少なくとも300億円程度は最低ライン。これは新たに設定されようとしている東証1部の最低時価総額250億円と符合するが、そのための施策としては小規模時価総額企業同士が合併するか自らの業績を向上させるしかない。

 せっかく東証1部銘柄になったのに時価総額が100億円以下に留まってまた市場替えになれば勿体ない。だからと言って業績が簡単に上がる訳ではないので、残りはM&Aによる業績拡大、他社との合併などが施策として打ち出される可能性はあるだろう。


 何でこんな株買ったんだろうとぼやいていないで今一度その銘柄の立ち位置をチェックしてみてはどうでしょう。上向く気配がまったく感じられない銘柄にもどこかにチャンスはある筈。

 因みに私に時々相談が寄せられる銘柄としてはサイネックス(2376・東証1部・時価総額34.5億円)がある。同社は東証1部でこの時価総額だから、そろそろ東証1部の新たな基準を意識した事業展開を意識しないとならないが、その小さな片鱗は感じられる。

 テレパル電話帳や自治体が発行する暮らしの便利帳というオールドメディアとも言うべき紙媒体を主力に着実に業績を維持してきた点ではこのデジタル時代の中でよく頑張っていると評価できるが、成長性の芽がないと評価は高まらない。時価総額が現預金並みにしか評価されていないのは未来への期待に乏しいからだと断言できる。

 2年半前の高値1298円から右肩下がりの展開が続き株価が630円前後で低迷する同社が先般リリースしたことは奈良県でのAI自治体アプリ。同社もようやく時代の流れについてきたのかも知れない。

 スキー場のゲレンデのように低迷する株価の行方は果たして・・。


(炎)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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相川伸夫のクロスフォー決算説明会報告(ポジティブ)

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■相川伸夫ピックアップ銘柄フォロー
 ※9月27日(金)執筆時点

・山王(3441)2016年12月19日配信
 株価560円⇒705円(+26%)
・テノックス(1905)17年2月20日配信
 株価815円⇒816円(+0%)
・特殊電極(3437)17年6月12日配信
 株価2922円⇒4885円(+67%)
・東北特殊鋼(5484)17年9月4日配信
 株価1831円⇒1420円(−22%)
・新報国製鉄(5542)17年10月2日配信
 株価1577円⇒1106円(−30%)
・パウダーテック(5695)18年2月19日配信
 株価4845円⇒2810円(−42%)
・東京エレクトロンデバイス(2760)18年4月6日配信
 株価1970円⇒2092円(+6%)
・アバント(3836)18年6月25日配信
 株価945円⇒2072円(+119%)
・神戸天然物化学(6568)18年8月13日配信
 株価2718円⇒1344円(−51%)
・丸順(3422)18年9月18日配信
 株価826円⇒560円(−32%)
・クロスフォー(7810)18年10月9日配信
 株価421円⇒333円(−21%)

※ピックアップ銘柄は買い推奨ではありません。
 私の目で面白い、アツイ要素がある!という理由で記事を執筆した企業の経過観察です。
 執筆から3年程度は継続ウォッチしていきたいと考えていますので、銘柄は今後さらに増える見込みです。



 7月から10週に渡り毎週講義をしていた株の学校(名古屋)が9月14日に終了しました!
 名古屋卒業生6人にアンケートをしたところ、総合満足度は10段階評価中9.5点という異常なまでの高評価を頂きました!!!

・株の学校に参加したことで自身がどの程度レベルアップしたかについては10段階評価中7.8点とこちらも高評価でした!
※全く成長していない=1、想定以上の成長=10という設定での回答
・28万円という受講価格に関しても6人中5人が安い!1人は丁度いい価格とのことでバリューという評価を頂きました!!

 大変嬉しく思います!ありがとうございました。
 次の株の学校は2020年5月頃に東京、その次は大阪でやってみたいな〜という予定です。
↓もし、今後の株の学校の開催について連絡が欲しい方は下記よりコンタクトください
https://double-growth.com/contact/



■クロスフォー決算説明会に参加した感想


 結論から言いますと、とてもポジティブという評価です。
 前からアツいと言っていたテニスチェーンの事業にプラスアルファでイージークラスプという強力な新武器までプラスオンされての現在株価は非常に投資妙味が高いと感じています。
 もちろん、前々から伝えているようにホームランか三振をする豪快なバッターがクロスフォー社長である土橋氏です。
 私としてはもちろん三振しても構わないからビビらずに思いっきりバットを振って頂きたいと前々からエールを送っています。

 私が書くピックアップ記事は市場が認知されていない時点に先出しで書きたいという想いがあるので、株価的にはピックアップ記事掲載後に下がっているように見えるのが宿命だと理解しています。
 歯がゆい(記事執筆と投資タイミングは別物)のですけどね。
 アバントなんかは記事執筆後に割とすぐに市場から評価されました。
 基本は私が最初に取り上げてから1年〜3年くらいの時間を要すると考えています。
 これから特に面白くなるのはクロスフォー以外には丸順・東京エレクトロンデバイスにも期待しています。
 ただし、投資判断はタイミングを含めてすべて各自でどうぞご判断くださいませ。


・2018年10月に執筆したピックアップ記事
 http://okuchika.net/?eid=8000
・みんなの運用会議で私の執筆記事
 https://double-growth.com/7810-crossfor/


■今回の決算説明会のポイント!

 ◇前期の減収減益になった理由
 ◇中国の貸し倒れ引当金について
 ◇イージークラスプ・テニスチェーンの引き合いは絶好調!
 ◇新製品のブリリアントブレスレットの生産準備スタート

↓クロスフォーIRページへのリンク
 http://www.crossfor.com/ir/

 この記事は
−2019年09月27日リリース−
『2019年7月期 決算説明会資料』をもとに解説します

 説明会資料を見ながら読んでもらうのが良いと思います

※山口取締役・土橋代表の説明をもとに解説


 ◇前期の減収減益になった理由
  ・P12にあるハイライトの理由説明
   売上が落ちた一番は国内向けの高額商品のOEM製品の販売量が落ちたことが原因です。
   P17の地域別を見ると前々期は28億円だったのが前期23億と−5億円と大きく後退しています。
   前々から説明してきたようにクロスフォーのビジネスモデルは国内向けと海外向けで売っている商品が異なるのです。国内向けOEMはジュエリー完成品(10万円以上の高額)と自社ブランドの手ごろ(1万円程度)のラインナップの商品。対して海外には完成品ではなくダンシングストーンのパーツ(パーツ1個当たりは非常に安い)を売っています(高利益率)。
   ジュエリー商品の売れ行きはジュエリー自体の人気以外にも景況感に左右されてしまいます。米中がドンパチやって、世界中がわちゃわちゃしている不透明な時には高額商品は伸びにくい。想像しやすいと思います。
   「老後2000年問題が―」って言ってるときにボーナスで20万円のジュエリーを買う人が減ってしまうのはしょうがないでしょう。
   また、国内販売低下には大水による災害も多かったから。というのも言い訳に聞こえるかもしれないですがこれを「業績には関係ない」とは私は言えないと思います。中国で起きた貸し倒れ引当金についても減益の大きな理由です。
   会社側の説明においても「ダンシングストーンの需要が下がったとは認識していない」とのコメントです。

 ◇中国の貸し倒れ引当金について
  そもそも何が起こったのか?から説明します。
  海外に対してのパーツ販売は先に前金で地金代をクロスフォーがもらってからパーツを輸出、商品を受け取ってから代金をクロスフォーに払うという流れになっています。
  問題になったのは中国の取引先の1社だけで、海外ではここだけ代理店形式(代理店に在庫を持たせて置き、売れたらその代金をクロスフォーに払う)にしており、代金の支払い猶予も2か月程度持たせていたとのことです。
  アメリカと中国は経済戦争していることもあり、カントリーリスクがさらに上昇しています。
  そこで海外戦略上、中国のその会社を代理店制にして、海外での基軸になる香港本社では東南アジア、タイ・インド・ミドルイースト・イスタンブール・ロシア等への営業注力をしているという構図です。ここ以外の中国の会社に直販しているところもあるようですが、そことの売上バランスに関しては分かりません。
  問題が起こったのは中国当局が金の流れに関して非常に監査が厳しくなったことが原因です。
  日本に対しての送金、および香港経由での送金に対して厳しいチェックが掛かるようになり「待った!」がかかり、なんだかんだ半年滞ってしまったことにより監査法人より売掛金の回収不能の可能性から「貸し倒れ引当金の計上」を余儀なくされてしまった。これは中国全土での話とのことです。
  ダイヤは数億円でもポケットに忍ばせて国外に簡単に持って行けたりすることからアンダーマネーに非常に都合がいいです。よって宝飾関連の金の動きには特に厳しいとのこと。
  クロスフォーは上場企業のコンプライアンスがある以上正規のルート、つまり中国当局の許可をもらったのちの送金に関する伝票を提出したりしてやり取りしていたのですが、それでも上手くはいかずに引当金計上に至ったとの流れです。
  現在、中国代理店には預金も支払い能力もあるとの情報認識であり、回収できた場合には純利益に計上されるとの説明でした。また、再発防止としてその1社との取引は現在中止していることにより「二次災害は起こらないし、これで完結している事象」との回答です。

 ◇イージークラスプ・テニスチェーンの引き合いは絶好調!
  P28のイージークラスプについて
  今年の5月からイージークラスプは生産スタート、6月からこの留め具を付けたテニスブレスレットも販売開始している。
  テニスチェーンの製造機械は現在3台で1直生産している。
  9月25日に香港の展示場でも大変な引き合いがあった(by土橋代表)。
  受注は好調で、新規受注(テニスチェーン、イージークラスプ)も来年の1月納期になる程に好調!
  生産に間に合わせるためにもテニスチェーン製造を3交代体制に切り替えて24H稼働に移行する計画もしている。
  しかし、まだまだ生産効率に人手がかかっているから急激に売り上げは立てられない。
  P28〜P32などでテニスチェーンをイージークラスプに付けてるのはテニスチェーンも売れてきたからそのアピールも兼ねて資料に掲載している。
  イージークラスプはテニスチェーンにもダンシングストーン(ネックレス等)にもつけていく戦略をしている。

  ・現状の問題点はイージークラスプをキャストで作っていること
   これをすべてプレスにして、組みつけも機械でやれるようにしたい。
   かかっている原価は加工・組付けコスト、これをすべて機械化できれば加工コストは今の10分の1にもできると考えている。
   また供給能力も機械化によって大きく上がる。
   半年くらいで半自動化、今期中に全自動化への足掛かりを作りたいと考えている。
   もちろんイージークラスプもすべて特許、意匠登録もしている(特許申請中)。
  ・P10の世界での市場規模に対してのP37
   世界でのジュエリー市場規模は50兆円。
   ブレスレットだろうがネックレスであろうが留め具は必ずついている。
   留め具は裏方役のパーツであり、裏方は表に出てこない。
   留め具はブランドがいらない商品であり、品質やコスト、供給能力が重要。
   そして一度定着するとすごく長い定着が起こるので引き輪・カニカン・差し込み式からのリプレイスを十分に狙えるし、展示会での感触からも自信がある。
   イージークラスプによるリプレイスが狙える自信はなんと言っても従来多くの方がブレスレットの付けにくさを不満と言っていたものがこれで全て改善され、かつデザインの連続性からも優れているから。
   ※実際に私もイージークラスプを試させていただきましたが正直感動しました!今年の3月の企業IRの際にはクラスプのところがバネになっておらず、まだイージーではない印象でしたが、今回の物はホントにイージーに取りつけることが出来ました!
  ・P39、ブリリアントブレスレットについて
   しばらく後に製品サンプルが上がってくる。
   市場で一番高い高級時計というのはダイヤがちりばめられているもの。
   そこから時計を取ってブレスレットだけにしたもの。
   ブリリアントブレスレットにはテニスブレスレットを用いてP41のような構造を考えている。
   国内の有名時計バンドメーカーと一緒に作ろうとしている。
   クロスフォーでも他の製品同様の粗利率50%以上を狙っており、来年の4月に発売予定で考えている。
   ブリリアントチェーンは従来のキャストのような作りになっており、見た目のエレガントさに加えて光りが下に抜ける作りになっている事からこれまでになかった商品価値が提案できる。
   ⇒これも特許を申請中(特許庁に10年以上勤めていた人間が現在クロスフォーの特許戦略担当をしているから当社は知財に強い)


 主要な内容は上記になります。

 ここでポイントになるのは前から伝えているようにクロスフォーは世界中に年間400万個のダンシングスト―ンパーツを供給しています。
 イージークラスプはまだまだ手作業の部分が多くて、原価コストが高いですが、全自動になれば世界シェアを取りに行ける可能性は十分にあると思います。
 また、クロスフォーの役員名簿を見てもらうとYKKの副社長とユニクロの役員経験を持つ井上社外取締役が2018年10月から参画しています。こういうところも評価できるポイントです。

 今期の業績予想の数字に対して、今期の業績は大きく乖離する可能性もあるのではないか?
 私は大きな期待をしています(笑)

 一番のリスクはテニスチェーン製造&イージークラスプがトラブって結局生産が進まないというリスク(これは小さくないリスク)。
 その次は中国の代理店の1社との取引中止にしたことによって中国売上が減る可能性(中国以外の東南アジアなどにしっかりと拡販できるのか?)。というところに大きなリスクがあります。


 投資判断は必ずご自身で行い、自己責任でよろしくお願いします。


 それではまた。


『全力全開全力前進!!!』


(相川伸夫)


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頑張れ!!上場企業(その2)




 上場企業は押し並べて業績を向上させながら、企業価値の向上に努めることになる。その経営の過程で株主をはじめとしたステークホルダーと対話を重ねながら業績の向上を目指す。

 上場企業にとって株主、経営陣を含めた従業員及びその家族、取引先(上場、未上場企業)、提携先などステークホルダーとの関係は重要だ。株主は期間限定で保有することが多いが中長期スタンスで保有する安定株主も多い。
 同じ発行済み株式数、浮動株数ならできるだけ中長期で持ってもらうことが良いし、そのためにも明確なビジョンを描いて株主に説明する努力が求められるが、IR不足の企業、説明が不得手な企業にあっては現実は厳しい。
 そこには自社の評価を少しでも高めるための工夫が求められるが、これがうまくいくかどうかで市場での評価は異なってくる。


 とにかく上場企業には頑張れ!!と言いたい。


 既存株主に長期にわたって自社株に投資してもらう努力も重要だが、完璧に長期投資家ばかりに保有してもらうことになると流動性が気になることになる。このために過去に投資していたけど、現状は保有していない投資家やまだ投資したことのない投資?家に新たな株主になってもらうことになるがこれには地道なIR活動が求められる。

 株価の位置を理解して投資家と阿吽の呼吸で自社のビジョンを説明することが求められる。


 とにかく上場企業には頑張れ!!と言いたい。


 長期で仕事をしてくれる自社従業員にインセンティブ制度に基づいて自社株を保有してもらうことも意義のあることだろう。給与水準の高い低いに関わらず上場企業であれば持株会制度で優遇措置を施してこうした自社従業員に持株会に入ってもらうべきだ。
 役員を中心にしたストックオプション制度を全社員にも広げていってはどうだろう。


 昨年12月に上場した関西系の塗料専門商社オーウエル(7670)の株価は上場してからほとんど上向く兆しが感じられない。今期業績も減益見通しで足踏み状態のため、PER7倍台、PBRは0.4倍以下の低水準で評価されている。

 同社の従業員持株会は13.7%の筆頭株主になっており、毎月19日か20日に従業員持株会と見られる買いが入り、その日の寄り付きだけ株価が上昇するといったアノマリーによる変動が見られるが、発行済み株式数(自己株を除く1034万株)が徐々に吸い取られているとの感触がある。
 この場合、将来の業績向上が各従業員の資産形成にも役立つことと現状の配当利回りの高さが従業員に恩恵をもたらすことへの意義もある。また同社の場合は取引先との株式持ち合いも活発で、取引先である日本ペイント?や関西ペイントに株式を保有してもらっている。
 同社が保有する取引先の株式総額は93億円(受取配当金総額2.1億円余り、前期支払い配当金2億円を若干上回る)近くにも及び、保有する現預金63億円(有利子負債44.5億円)を加味すると66億円という時価総額を大きく上回っている。つまり同社の従業員持株会は同社株を財務面でのリスクをさほど気にしないで機械的、定期的に確保していることになる。

 いずれは市場での評価が高まる時が来るだろうから、現在平均年齢42歳の同社従業員はいずれはメリットを享受することになると推察される。

 上場後元気のない同社株だが、引き続き頑張ってほしい。


(炎)


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目標と現実

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 生きていく限り私たちは様々な目標を設定しその達成に向けて努力をする。
 個人も企業もこれは同じこと。ただ企業の場合はそれをステークホルダーに示す必要があるので個人とは趣が異なっている。


 上場企業の場合はとりわけ、決算目標で掲げた数字の達成に邁進することになる。変化の激しい時代なので期初掲げた業績の達成が叶わないことなど日常茶飯事。それでも企業が掲げた業績目標を拠り所に投資家は企業を評価し株価が形成されることになる。

 細かく見ていくと業績目標も様々な視点でその達成度が分析できる。
 売上、利益、利益率、財務、新製品、生産、原価率、R&D、販管費、設備投資、在庫、既存店、輸出など目標は様々だ。これら以外にもROEや配当性向、キャッシュフローなど経営に対する目標は数えきれない。


 いくら売上が目標を上回ったとしても利益が下回ったら投資家の評価は通常は高まらない。ただ、その目標未達の要因をきちんと説明を受けて、その対応をどう進めるのか説明を受けるとポジティブな評価に変わることもある。
 現実、実績が目標を上回れば良し、何らかの理由で目標を下回っても理路整然とした説明がなされ翌期に向けた対応が明確に示されればポジティブな受け取られ方をされて評価は一変するだろう。


 こうした企業からのメッセージを皆さんもじっくりと読み解いて頂くことが求められる。

 こうして上場企業は1年を一区切りにした経営目標を打ち出しながら投資家に評価をしてもらうことになる。その結果として株価は日々変動することになり、当然のごとく時価総額(株価×発行済み株式数)も変動を続けることになる。
 前期末の株価と当期末の株価を単純に比べて上がったか下がったかが経営者や役員に対する評価にもつながることになる。既存株主、それも長期株主としては企業の評価の証でもある株価が上がってくれることを願っているだろうが、この程度の株価はあっても良い、あってほしいといくら願っても現実には株主の目標株価には届かない現実に茫然としてしまうことの方が多いのかも知れない。


 それでは日本という国ではどうだろう。

 なかなか目標通りには経済の成長が進まない現実に多くの経済の専門家たちは声を荒げて国の施策を批判しがちだが、その根本原因がどこにあるのかと問われるとずばりの答えは見出しにくい。
 それでも犯人捜しをするとまずは1990年のバブル経済の崩壊とその後の対応のまずさが考えられる。もちろん、過去3回の消費税増税が日本を停滞に導いた原因であることに違いない。
 いよいよ10月1日から8%から10%への消費税増税が行われる。生活防衛で消費者の財布のひもは固くなりインフレにはならず引き続きデフレ経済低成長経済の中で私たちの現実の生活が続くことは容易に想像できる。


 こうした国の目標は単にGDPやインフレといった指標だけではなく環境、エネルギー、雇用、財政、教育など優秀な役人の定めた目標が様々に掲げられるが意外と見落とされがちなのは中長期ビジョンなのかも知れない。
 かつては中長期ビジョンを下に日本国はダイナミックな経済発展を遂げてきたことを思い起こすと夢をもう一度と言いたくなるが皆様のお考えはどうだろう。


(炎)


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億の近道2019/09/30


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投資情報メールマガジン                   2019/09/30

             イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

【ご挨拶】

 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

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             −本日の目次−
     (本日の担当:炎のファンドマネージャ&相川伸夫)


  ◆コラム「目標と現実」:炎
  ◆コラム「頑張れ!!上場企業(その2)」:炎
  ◆コラム「クロスフォー決算説明会報告(ポジティブ)」:相川伸夫
  ◆コラム「こんな株買うなんて」:炎


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■ お知らせ ■


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 ご購読をお待ちしております!】


 「炎のファンドマネージャー」の有料メルマガ「炎の投資情報」第260号
が本日配信です。


【9/30 第260号では】

■相場の視点
■注目中小型バリュー4銘柄の四半期株価推移と投資ポイント
■炎の決算説明会報告
■日本フェンオール(6870)説明会報告


 → ご案内ページ http://www.honohfm.com/


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◆コラム「目標と現実」


 生きていく限り私たちは様々な目標を設定しその達成に向けて努力をする。
 個人も企業もこれは同じこと。ただ企業の場合はそれをステークホルダーに
示す必要があるので個人とは趣が異なっている。


 上場企業の場合はとりわけ、決算目標で掲げた数字の達成に邁進することに
なる。変化の激しい時代なので期初掲げた業績の達成が叶わないことなど日常
茶飯事。それでも企業が掲げた業績目標を拠り所に投資家は企業を評価し株価
が形成されることになる。

 細かく見ていくと業績目標も様々な視点でその達成度が分析できる。
 売上、利益、利益率、財務、新製品、生産、原価率、R&D、販管費、設備
投資、在庫、既存店、輸出など目標は様々だ。これら以外にもROEや配当性
向、キャッシュフローなど経営に対する目標は数えきれない。


 いくら売上が目標を上回ったとしても利益が下回ったら投資家の評価は通常
は高まらない。ただ、その目標未達の要因をきちんと説明を受けて、その対応
をどう進めるのか説明を受けるとポジティブな評価に変わることもある。
 現実、実績が目標を上回れば良し、何らかの理由で目標を下回っても理路整
然とした説明がなされ翌期に向けた対応が明確に示されればポジティブな受け
取られ方をされて評価は一変するだろう。


 こうした企業からのメッセージを皆さんもじっくりと読み解いて頂くことが
求められる。

 こうして上場企業は1年を一区切りにした経営目標を打ち出しながら投資家
に評価をしてもらうことになる。その結果として株価は日々変動することにな
り、当然のごとく時価総額(株価×発行済み株式数)も変動を続けることにな
る。
 前期末の株価と当期末の株価を単純に比べて上がったか下がったかが経営者
や役員に対する評価にもつながることになる。既存株主、それも長期株主とし
ては企業の評価の証でもある株価が上がってくれることを願っているだろうが、
この程度の株価はあっても良い、あってほしいといくら願っても現実には株主
の目標株価には届かない現実に茫然としてしまうことの方が多いのかも知れな
い。


 それでは日本という国ではどうだろう。

 なかなか目標通りには経済の成長が進まない現実に多くの経済の専門家たち
は声を荒げて国の施策を批判しがちだが、その根本原因がどこにあるのかと問
われるとずばりの答えは見出しにくい。
 それでも犯人捜しをするとまずは1990年のバブル経済の崩壊とその後の
対応のまずさが考えられる。もちろん、過去3回の消費税増税が日本を停滞に
導いた原因であることに違いない。
 いよいよ10月1日から8%から10%への消費税増税が行われる。生活防
衛で消費者の財布のひもは固くなりインフレにはならず引き続きデフレ経済低
成長経済の中で私たちの現実の生活が続くことは容易に想像できる。


 こうした国の目標は単にGDPやインフレといった指標だけではなく環境、
エネルギー、雇用、財政、教育など優秀な役人の定めた目標が様々に掲げられ
るが意外と見落とされがちなのは中長期ビジョンなのかも知れない。
 かつては中長期ビジョンを下に日本国はダイナミックな経済発展を遂げてき
たことを思い起こすと夢をもう一度と言いたくなるが皆様のお考えはどうだろ
う。


(炎)


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ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
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■ お知らせ ■


 億の近道月曜版執筆でおなじみの炎のファンドマネージャーが、肉声で相場
を語る炎チャンネル。
 第75回「これからの地味銘柄」がアップされました。


第75回「これからの地味銘柄」
 【ニコニコ動画】https://www.nicovideo.jp/watch/1569553938
 【YouTube】https://youtu.be/Xz989jjO7jA

【今回登場企業】クロスフォー Lib Work 日創プロニティ
        日本フェンオール


 ぜひご視聴下さい。

 相場のサマリーや個別銘柄動向などを5〜6分にまとめておりますので、
 ご登録頂ければ幸いです。


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◆コラム「頑張れ!!上場企業(その2)」


 上場企業は押し並べて業績を向上させながら、企業価値の向上に努めること
になる。その経営の過程で株主をはじめとしたステークホルダーと対話を重ね
ながら業績の向上を目指す。

 上場企業にとって株主、経営陣を含めた従業員及びその家族、取引先(上場、
未上場企業)、提携先などステークホルダーとの関係は重要だ。株主は期間限
定で保有することが多いが中長期スタンスで保有する安定株主も多い。
 同じ発行済み株式数、浮動株数ならできるだけ中長期で持ってもらうことが
良いし、そのためにも明確なビジョンを描いて株主に説明する努力が求められ
るが、IR不足の企業、説明が不得手な企業にあっては現実は厳しい。
 そこには自社の評価を少しでも高めるための工夫が求められるが、これがう
まくいくかどうかで市場での評価は異なってくる。


 とにかく上場企業には頑張れ!!と言いたい。


 既存株主に長期にわたって自社株に投資してもらう努力も重要だが、完璧に
長期投資家ばかりに保有してもらうことになると流動性が気になることになる。
このために過去に投資していたけど、現状は保有していない投資家やまだ投資
したことのない投資?家に新たな株主になってもらうことになるがこれには地
道なIR活動が求められる。

 株価の位置を理解して投資家と阿吽の呼吸で自社のビジョンを説明すること
が求められる。


 とにかく上場企業には頑張れ!!と言いたい。


 長期で仕事をしてくれる自社従業員にインセンティブ制度に基づいて自社株
を保有してもらうことも意義のあることだろう。給与水準の高い低いに関わら
ず上場企業であれば持株会制度で優遇措置を施してこうした自社従業員に持株
会に入ってもらうべきだ。
 役員を中心にしたストックオプション制度を全社員にも広げていってはどう
だろう。


 昨年12月に上場した関西系の塗料専門商社オーウエル(7670)の株価
は上場してからほとんど上向く兆しが感じられない。今期業績も減益見通しで
足踏み状態のため、PER7倍台、PBRは0.4倍以下の低水準で評価され
ている。

 同社の従業員持株会は13.7%の筆頭株主になっており、毎月19日か2
0日に従業員持株会と見られる買いが入り、その日の寄り付きだけ株価が上昇
するといったアノマリーによる変動が見られるが、発行済み株式数(自己株を
除く1034万株)が徐々に吸い取られているとの感触がある。
 この場合、将来の業績向上が各従業員の資産形成にも役立つことと現状の配
当利回りの高さが従業員に恩恵をもたらすことへの意義もある。また同社の場
合は取引先との株式持ち合いも活発で、取引先である日本ペイント?や関西ペ
イントに株式を保有してもらっている。
 同社が保有する取引先の株式総額は93億円(受取配当金総額2.1億円余
り、前期支払い配当金2億円を若干上回る)近くにも及び、保有する現預金6
3億円(有利子負債44.5億円)を加味すると66億円という時価総額を大
きく上回っている。つまり同社の従業員持株会は同社株を財務面でのリスクを
さほど気にしないで機械的、定期的に確保していることになる。

 いずれは市場での評価が高まる時が来るだろうから、現在平均年齢42歳の
同社従業員はいずれはメリットを享受することになると推察される。

 上場後元気のない同社株だが、引き続き頑張ってほしい。


(炎)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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■ お知らせ ■


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 先般お知らせいたしましたとおり、石川臨太郎氏は旅立たれましたが、氏の
投資人生の集大成とも言える最後の書籍が、以下の通り好評発売中です。


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◆コラム「相川伸夫のクロスフォー決算説明会報告(ポジティブ)」


■相川伸夫ピックアップ銘柄フォロー
 ※9月27日(金)執筆時点

・山王(3441)2016年12月19日配信
 株価560円⇒705円(+26%)
・テノックス(1905)17年2月20日配信
 株価815円⇒816円(+0%)
・特殊電極(3437)17年6月12日配信
 株価2922円⇒4885円(+67%)
・東北特殊鋼(5484)17年9月4日配信
 株価1831円⇒1420円(−22%)
・新報国製鉄(5542)17年10月2日配信
 株価1577円⇒1106円(−30%)
・パウダーテック(5695)18年2月19日配信
 株価4845円⇒2810円(−42%)
・東京エレクトロンデバイス(2760)18年4月6日配信
 株価1970円⇒2092円(+6%)
・アバント(3836)18年6月25日配信
 株価945円⇒2072円(+119%)
・神戸天然物化学(6568)18年8月13日配信
 株価2718円⇒1344円(−51%)
・丸順(3422)18年9月18日配信
 株価826円⇒560円(−32%)
・クロスフォー(7810)18年10月9日配信
 株価421円⇒333円(−21%)

※ピックアップ銘柄は買い推奨ではありません。
 私の目で面白い、アツイ要素がある!という理由で記事を執筆した企業の経
過観察です。
 執筆から3年程度は継続ウォッチしていきたいと考えていますので、銘柄は
今後さらに増える見込みです。



 7月から10週に渡り毎週講義をしていた株の学校(名古屋)が9月14日
に終了しました!
 名古屋卒業生6人にアンケートをしたところ、総合満足度は10段階評価中
9.5点という異常なまでの高評価を頂きました!!!

・株の学校に参加したことで自身がどの程度レベルアップしたかについては10
 段階評価中7.8点とこちらも高評価でした!
※全く成長していない=1、想定以上の成長=10という設定での回答
・28万円という受講価格に関しても6人中5人が安い!1人は丁度いい価格
 とのことでバリューという評価を頂きました!!

 大変嬉しく思います!ありがとうございました。
 次の株の学校は2020年5月頃に東京、その次は大阪でやってみたいな〜
という予定です。
↓もし、今後の株の学校の開催について連絡が欲しい方は下記よりコンタクト
ください
https://double-growth.com/contact/



■クロスフォー決算説明会に参加した感想


 結論から言いますと、とてもポジティブという評価です。
 前からアツいと言っていたテニスチェーンの事業にプラスアルファでイージ
ークラスプという強力な新武器までプラスオンされての現在株価は非常に投資
妙味が高いと感じています。
 もちろん、前々から伝えているようにホームランか三振をする豪快なバッタ
ーがクロスフォー社長である土橋氏です。
 私としてはもちろん三振しても構わないからビビらずに思いっきりバットを
振って頂きたいと前々からエールを送っています。

 私が書くピックアップ記事は市場が認知されていない時点に先出しで書きた
いという想いがあるので、株価的にはピックアップ記事掲載後に下がっている
ように見えるのが宿命だと理解しています。
 歯がゆい(記事執筆と投資タイミングは別物)のですけどね。
 アバントなんかは記事執筆後に割とすぐに市場から評価されました。
 基本は私が最初に取り上げてから1年〜3年くらいの時間を要すると考えて
います。
 これから特に面白くなるのはクロスフォー以外には丸順・東京エレクトロン
デバイスにも期待しています。
 ただし、投資判断はタイミングを含めてすべて各自でどうぞご判断ください
ませ。


・2018年10月に執筆したピックアップ記事
 http://okuchika.net/?eid=8000
・みんなの運用会議で私の執筆記事
 https://double-growth.com/7810-crossfor/


■今回の決算説明会のポイント!

 ◇前期の減収減益になった理由
 ◇中国の貸し倒れ引当金について
 ◇イージークラスプ・テニスチェーンの引き合いは絶好調!
 ◇新製品のブリリアントブレスレットの生産準備スタート

↓クロスフォーIRページへのリンク
 http://www.crossfor.com/ir/

 この記事は
−2019年09月27日リリース−
『2019年7月期 決算説明会資料』をもとに解説します

 説明会資料を見ながら読んでもらうのが良いと思います

※山口取締役・土橋代表の説明をもとに解説


 ◇前期の減収減益になった理由
  ・P12にあるハイライトの理由説明
   売上が落ちた一番は国内向けの高額商品のOEM製品の販売量が落ちた
   ことが原因です。
   P17の地域別を見ると前々期は28億円だったのが前期23億と−5
   億円と大きく後退しています。
   前々から説明してきたようにクロスフォーのビジネスモデルは国内向け
   と海外向けで売っている商品が異なるのです。国内向けOEMはジュエ
   リー完成品(10万円以上の高額)と自社ブランドの手ごろ(1万円程
   度)のラインナップの商品。対して海外には完成品ではなくダンシング
   ストーンのパーツ(パーツ1個当たりは非常に安い)を売っています
   (高利益率)。
   ジュエリー商品の売れ行きはジュエリー自体の人気以外にも景況感に左
   右されてしまいます。米中がドンパチやって、世界中がわちゃわちゃし
   ている不透明な時には高額商品は伸びにくい。想像しやすいと思います。
   「老後2000年問題が―」って言ってるときにボーナスで20万円の
   ジュエリーを買う人が減ってしまうのはしょうがないでしょう。
   また、国内販売低下には大水による災害も多かったから。というのも言
   い訳に聞こえるかもしれないですがこれを「業績には関係ない」とは私
   は言えないと思います。中国で起きた貸し倒れ引当金についても減益の
   大きな理由です。
   会社側の説明においても「ダンシングストーンの需要が下がったとは認
   識していない」とのコメントです。

 ◇中国の貸し倒れ引当金について
  そもそも何が起こったのか?から説明します。
  海外に対してのパーツ販売は先に前金で地金代をクロスフォーがもらって
  からパーツを輸出、商品を受け取ってから代金をクロスフォーに払うとい
  う流れになっています。
  問題になったのは中国の取引先の1社だけで、海外ではここだけ代理店形
  式(代理店に在庫を持たせて置き、売れたらその代金をクロスフォーに払
  う)にしており、代金の支払い猶予も2か月程度持たせていたとのことで
  す。
  アメリカと中国は経済戦争していることもあり、カントリーリスクがさら
  に上昇しています。
  そこで海外戦略上、中国のその会社を代理店制にして、海外での基軸にな
  る香港本社では東南アジア、タイ・インド・ミドルイースト・イスタンブ
  ール・ロシア等への営業注力をしているという構図です。ここ以外の中国
  の会社に直販しているところもあるようですが、そことの売上バランスに
  関しては分かりません。
  問題が起こったのは中国当局が金の流れに関して非常に監査が厳しくなっ
  たことが原因です。
  日本に対しての送金、および香港経由での送金に対して厳しいチェックが
  掛かるようになり「待った!」がかかり、なんだかんだ半年滞ってしまっ
  たことにより監査法人より売掛金の回収不能の可能性から「貸し倒れ引当
  金の計上」を余儀なくされてしまった。これは中国全土での話とのことで
  す。
  ダイヤは数億円でもポケットに忍ばせて国外に簡単に持って行けたりする
  ことからアンダーマネーに非常に都合がいいです。よって宝飾関連の金の
  動きには特に厳しいとのこと。
  クロスフォーは上場企業のコンプライアンスがある以上正規のルート、つ
  まり中国当局の許可をもらったのちの送金に関する伝票を提出したりして
  やり取りしていたのですが、それでも上手くはいかずに引当金計上に至っ
  たとの流れです。
  現在、中国代理店には預金も支払い能力もあるとの情報認識であり、回収
  できた場合には純利益に計上されるとの説明でした。また、再発防止とし
  てその1社との取引は現在中止していることにより「二次災害は起こらな
  いし、これで完結している事象」との回答です。

 ◇イージークラスプ・テニスチェーンの引き合いは絶好調!
  P28のイージークラスプについて
  今年の5月からイージークラスプは生産スタート、6月からこの留め具を
  付けたテニスブレスレットも販売開始している。
  テニスチェーンの製造機械は現在3台で1直生産している。
  9月25日に香港の展示場でも大変な引き合いがあった(by土橋代表)。
  受注は好調で、新規受注(テニスチェーン、イージークラスプ)も来年の
  1月納期になる程に好調!
  生産に間に合わせるためにもテニスチェーン製造を3交代体制に切り替え
  て24H稼働に移行する計画もしている。
  しかし、まだまだ生産効率に人手がかかっているから急激に売り上げは立
  てられない。
  P28〜P32などでテニスチェーンをイージークラスプに付けてるのは
  テニスチェーンも売れてきたからそのアピールも兼ねて資料に掲載してい
  る。
  イージークラスプはテニスチェーンにもダンシングストーン(ネックレス
  等)にもつけていく戦略をしている。

  ・現状の問題点はイージークラスプをキャストで作っていること
   これをすべてプレスにして、組みつけも機械でやれるようにしたい。
   かかっている原価は加工・組付けコスト、これをすべて機械化できれば
   加工コストは今の10分の1にもできると考えている。
   また供給能力も機械化によって大きく上がる。
   半年くらいで半自動化、今期中に全自動化への足掛かりを作りたいと考
   えている。
   もちろんイージークラスプもすべて特許、意匠登録もしている(特許申
   請中)。
  ・P10の世界での市場規模に対してのP37
   世界でのジュエリー市場規模は50兆円。
   ブレスレットだろうがネックレスであろうが留め具は必ずついている。
   留め具は裏方役のパーツであり、裏方は表に出てこない。
   留め具はブランドがいらない商品であり、品質やコスト、供給能力が重
   要。
   そして一度定着するとすごく長い定着が起こるので引き輪・カニカン・
   差し込み式からのリプレイスを十分に狙えるし、展示会での感触からも
   自信がある。
   イージークラスプによるリプレイスが狙える自信はなんと言っても従来
   多くの方がブレスレットの付けにくさを不満と言っていたものがこれで
   全て改善され、かつデザインの連続性からも優れているから。
   ※実際に私もイージークラスプを試させていただきましたが正直感動し
    ました!今年の3月の企業IRの際にはクラスプのところがバネにな
    っておらず、まだイージーではない印象でしたが、今回の物はホント
    にイージーに取りつけることが出来ました!
  ・P39、ブリリアントブレスレットについて
   しばらく後に製品サンプルが上がってくる。
   市場で一番高い高級時計というのはダイヤがちりばめられているもの。
   そこから時計を取ってブレスレットだけにしたもの。
   ブリリアントブレスレットにはテニスブレスレットを用いてP41のよ
   うな構造を考えている。
   国内の有名時計バンドメーカーと一緒に作ろうとしている。
   クロスフォーでも他の製品同様の粗利率50%以上を狙っており、来年
   の4月に発売予定で考えている。
   ブリリアントチェーンは従来のキャストのような作りになっており、見
   た目のエレガントさに加えて光りが下に抜ける作りになっている事から
   これまでになかった商品価値が提案できる。
   ⇒これも特許を申請中(特許庁に10年以上勤めていた人間が現在クロ
    スフォーの特許戦略担当をしているから当社は知財に強い)


 主要な内容は上記になります。

 ここでポイントになるのは前から伝えているようにクロスフォーは世界中に
年間400万個のダンシングスト―ンパーツを供給しています。
 イージークラスプはまだまだ手作業の部分が多くて、原価コストが高いです
が、全自動になれば世界シェアを取りに行ける可能性は十分にあると思います。
 また、クロスフォーの役員名簿を見てもらうとYKKの副社長とユニクロの
役員経験を持つ井上社外取締役が2018年10月から参画しています。こう
いうところも評価できるポイントです。

 今期の業績予想の数字に対して、今期の業績は大きく乖離する可能性もある
のではないか?
 私は大きな期待をしています(笑)

 一番のリスクはテニスチェーン製造&イージークラスプがトラブって結局生
産が進まないというリスク(これは小さくないリスク)。
 その次は中国の代理店の1社との取引中止にしたことによって中国売上が減
る可能性(中国以外の東南アジアなどにしっかりと拡販できるのか?)。
というところに大きなリスクがあります。


 投資判断は必ずご自身で行い、自己責任でよろしくお願いします。


 それではまた。


『全力全開全力前進!!!』


(相川伸夫)


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■ お知らせ ■


■村田雅志氏のお墨付き!TVや日経マネー等で活躍中のプロフェッショナル
 鈴木氏のセミナーです。

■【日本株の個人投資家向け】鈴木一之の負けない株式投資セミナー■

 日時:2019/10/05(土)13:00〜15:00
 会場:東京・西新宿

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★鈴木一之氏と村田雅志氏の最新対談動画はこちら★
 無料で視聴出来ます。9月24日収録。

 https://www.jikiden.co.jp/library/3491


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◆コラム「こんな株買うなんて」


 国内外の不透明要因を背景にして最近の株式相場は限られた銘柄のみが、変
動を見せる展開となっている。上向く変動ならまだしも、下を向きっぱなしの
展開は個人投資家の元気をなくしてしまう。

 良い銘柄だと思って買ったのに一向に上がる気配がないとあきらめの境地に
なった投資家は株式市場に関心を示さなくなってしまう。それでも時々は多少
でも動きはある筈だからと待ちの姿勢でタンスの引き出しに入れて放置してい
ればいずれは動きが出てくると言うのは筆者の考え。
(本日は相川さんがそうした右肩下がりながら何か魅力を感じさせてくれる銘
柄を取り上げてくれているようですのでご参照下さい。因みに私も有料メルマ
ガで取り上げておきます。)


 上がらない理由は米中貿易摩擦による負の影響、イラン問題、英国のEU離
脱、日韓の軋轢、消費税増税、景気停滞など様々であろうが、筆者は日本株の
評価が高まらない背景は未来への自信がないからと考える。
 日本の企業には米国のようなダイナミックさがないとの指摘は確かに的を得
ている。とは言え税金を払わずに活動を続ける米国のGAFAと呼ばれる企業
群への批判も根強く、もしかしたらこれらに向かってきたリスクマネーはこれ
まで見向きもされてこなかった日本の出遅れ銘柄、割安感のある銘柄群に戻っ
てくるかも知れない(これは淡くて軽くすぐにはじけるシャボン玉のような期
待かも知れませんが・・)。


 高い水準で投資して塩漬け状態の銘柄にもリターンを上げられるタイミング
はやってきても不思議ではないが、機関投資家から一様に言われるのは流動性
の無さだとも言われる。

 運用資産額1000億円を超えるファンドであれば1ショットの投資で1億
円規模は当たり前でそうした比較的高い流動性を備える銘柄で成果を上げてい
ける銘柄となれば時価総額は少なくとも300億円程度は最低ライン。これは
新たに設定されようとしている東証1部の最低時価総額250億円と符合する
が、そのための施策としては小規模時価総額企業同士が合併するか自らの業績
を向上させるしかない。

 せっかく東証1部銘柄になったのに時価総額が100億円以下に留まってま
た市場替えになれば勿体ない。だからと言って業績が簡単に上がる訳ではない
ので、残りはM&Aによる業績拡大、他社との合併などが施策として打ち出さ
れる可能性はあるだろう。


 何でこんな株買ったんだろうとぼやいていないで今一度その銘柄の立ち位置
をチェックしてみてはどうでしょう。上向く気配がまったく感じられない銘柄
にもどこかにチャンスはある筈。

 因みに私に時々相談が寄せられる銘柄としてはサイネックス(2376・東
証1部・時価総額34.5億円)がある。同社は東証1部でこの時価総額だか
ら、そろそろ東証1部の新たな基準を意識した事業展開を意識しないとならな
いが、その小さな片鱗は感じられる。

 テレパル電話帳や自治体が発行する暮らしの便利帳というオールドメディア
とも言うべき紙媒体を主力に着実に業績を維持してきた点ではこのデジタル時
代の中でよく頑張っていると評価できるが、成長性の芽がないと評価は高まら
ない。時価総額が現預金並みにしか評価されていないのは未来への期待に乏し
いからだと断言できる。

 2年半前の高値1298円から右肩下がりの展開が続き株価が630円前後
で低迷する同社が先般リリースしたことは奈良県でのAI自治体アプリ。同社
もようやく時代の流れについてきたのかも知れない。

 スキー場のゲレンデのように低迷する株価の行方は果たして・・。


(炎)


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りになっております。現在、2005年1月分まで掲載しておりますが、順次
過去分を追加していく予定です。まとめ読みなどに是非ご利用下さい。

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炎の投資情報サンプル#260 2019/9/30

□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□
投資情報メールマガジン                   2019/09/30
         炎 の 投 資 情 報 (第260号)

        −プロが導くお金創造のための投資情報−
                              週1回発行
◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆


 株式投資には不安がつきもの。山あり谷ありの株式相場を冷静に眺めるアナ
リストが発信する情報をお楽しみ頂ければ幸いです。

 志を大きく持たれた読者各位の大いなる発展と成功を祈願しております。
 ご一緒に頑張りましょう!!

 なお、一部を「億の近道」に掲載することがありますので、あらかじめご了
承下さい。


    ★当メルマガは等幅フォントでの閲覧を前提にしております★


□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□


              −本日の目次−


    ■はじめに
    ■炎の相場の見方
    ■注目中小型バリュー4銘柄の四半期株価推移と投資ポイント
    ■炎の決算説明会報告
    ■日本フェンオール(6870)説明会報告
    ■次回予告


         報告者:炎のファンドマネージャー


□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□


■はじめに


 9月も本日で終わりを告げ明日からは10月に入ります。秋の訪れを感じさ
せる今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 明日からの消費税増税で日本経済の先行きが不透明となる中、日本株は海外
株高にも支えられてこのところは比較的堅調な推移が見られましたが、先行き
はなおも波乱含みの展開が想定されます。
 ここではソフトバンクGなど一部の銘柄に左右されがちな日経平均の変動よ
りも全体相場の動向を表すTOPIXに関心を寄せておきたいと思います。

 また、まだ下降トレンドにあるマザーズ指数が上向きに転じるタイミングに
関心を寄せ中小型株の出番に備えたいところです。そろそろここから年末に向
けての展開も念頭に入れながらうまくリスクテイク、リスクオフのタイミング
を図って頂くことが肝要です。

 波乱となるか秋晴れ相場となるか、なかなか一筋縄にはいきませんが、令和
元年秋の株式相場をお楽しみ下さい。


□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□


■次回予告


 次号ではこのところ株価の動きが堅調なズーム(6694)についてのご報
告その他中小型銘柄の動向報告を予定しておりますのでお楽しみに願います。





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市場潮流

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 今週(9月24〜27日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で200円19銭下落し(率にして0.9%の下落)、2万1878円90銭で取引を終えました。4週ぶりの下落です。

 日経平均株価は週初の24日(火)に前週から3日続伸し、4月26日以来、およそ5カ月ぶりの高値水準となりました。ただ、さすがに高値警戒感が広がったうえに、トランプ大統領の弾劾問題が浮上。25日(水)は利益確定売りも出て反落。26日(木)は小反発しましたが、27日(金)は前日比169円安と沈みました。個別では、前週に続いてゲーム関連が買われました。


 来週は、恒例の月末月初の経済指標を確認しつつ、神経質な展開になるのではないでしょうか。10月1日はいよいよ消費税率が8%から10%に引き上げられます。消費動向への関心も高まるものと思います。

 ただ、世界的に、金融緩和に加えて、財政出動への期待も高まっています。
 株式相場は上値は重いものの、下値も固いのではないでしょうか。


(水島寒月)


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億の近道2019/09/27


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投資情報メールマガジン                  2019/09/27号

              イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
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             −本日の目次−
           (本日の担当:水島寒月)


           ◆コラム「市場潮流」


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◆コラム「市場潮流」


 今週(9月24〜27日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で200
円19銭下落し(率にして0.9%の下落)、2万1878円90銭で取引を
終えました。4週ぶりの下落です。

 日経平均株価は週初の24日(火)に前週から3日続伸し、4月26日以来、
およそ5カ月ぶりの高値水準となりました。ただ、さすがに高値警戒感が広が
ったうえに、トランプ大統領の弾劾問題が浮上。25日(水)は利益確定売り
も出て反落。26日(木)は小反発しましたが、27日(金)は前日比169
円安と沈みました。個別では、前週に続いてゲーム関連が買われました。


 来週は、恒例の月末月初の経済指標を確認しつつ、神経質な展開になるので
はないでしょうか。10月1日はいよいよ消費税率が8%から10%に引き上
げられます。消費動向への関心も高まるものと思います。

 ただ、世界的に、金融緩和に加えて、財政出動への期待も高まっています。
 株式相場は上値は重いものの、下値も固いのではないでしょうか。


(水島寒月)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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第75回「これからの地味銘柄」
 【ニコニコ動画】https://www.nicovideo.jp/watch/1569553938
 【YouTube】https://youtu.be/Xz989jjO7jA

【今回登場企業】クロスフォー Lib Work 日創プロニティ
        日本フェンオール


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 相場のサマリーや個別銘柄動向などを5〜6分にまとめておりますので、
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強運




 前々回はヤフーによるZOZOへのTOBについて、孫社長からみずほFGへの手数料のプレゼントか?と、冗談交じりに書きましたが(笑)、次の成長の種を探していたヤフーにとっては大事なディールになりそうです。
 ZOZOの買収はヤフーにとってメリットばかりではありませんが、やはり具体的なメリットは営業利益率の違いと、800万ユーザーとも言われる20代〜30代へのアクセスですが、この2点を活かせるのか?に成否がかかっています。

 ZOZOはヤフー傘下に入ることで財務面の後ろ盾を得られますが、今までのブランドイメージを維持できるのか?ヤフーとしては買収価格である時価総額8,160億円もの投資案件に見合うシナジーを発揮できるのか?・・・と言う辺りが評価基準になると思います。今回の買収にその価値があるのか否か?


 ZOZOの時価総額が高いと書いたのが1年近く前の10月下旬でしたから、これまたあっという間の1年でした。今回書きたかったのはヤフーによる買収とZOZOの企業価値・・・と言った投資の話とは別の話になりますが(汗)、前澤社長と言う人は強運の持ち主だなぁ〜、と感じた辺りを書きます。

 もちろん彼はこれまでも高額な報酬や配当収入を得ていましたが、昨年は借入れを含めて自社株の高値圏で数千億円もの社長個人の資金調達を成功させ、その後、今回のTOBに応じることで、その収入を確定させる(借金もゼロに)ことになります。

 通常は事業を成功させたとは言え、大半の経営者は資産家と言われながらも幾らかなりとも自社株を現金化するには大変な労力を必要とします。つまり幾ら資産家と言われても上場している創業社長は簡単には株を売れませんから。
 それがZOZO社長の場合には事業が拡大すると共に、折しも過剰流動性に影響された株価も大きく上昇し、且つその高値圏でのキャッシュ化に成功した訳です。

 このTOBで保有株を売却できれば、結果として6%強の株式を手許に残しつつ(知り得る範囲では自社株担保の借入れ分を含めて)約2,500億円ものキャッシュを得るのですから、当初の投入額(元手)約1,000万円を約3万倍にした計算になります。
 つまり事業家としての能力も高いのですが、同時に投資家としても素晴らしいレコードを残すことになります。一時は株価の下落により借金の返済は大丈夫か?といった噂も流れましたが、見事に克服しました。


 孫社長もSBGの成長過程において、その溢れるばかりの能力は勿論のこと、何度も難局を乗り越えた程の強運を感じました。もちろんそれらの強運は努力の結果としてしか現れませんが、今回は久しぶりに稀にみる強運な方を目撃しました。


 さて、この2,500億円は高額な美術品収集や派手な生活費、および宇宙旅行に消えてしまうのか?いや既に消えてしまったのか?それとも次の事業育成に繋がるのか?この才能と強運の人の今後に興味があります。


(街のコンサルタント)


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億の近道2019/09/26


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投資情報メールマガジン                  2019/09/26号
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             −本日の目次−
      (本日の担当:街のコンサルタント&山本潤)


◆コラム「強運」:街のコンサルタント
◆コラム「億近クラシックス2004:投資アイデアの創出その5 急落銘柄につ
     いて考える」:山本潤


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◆コラム「強運」


 前々回はヤフーによるZOZOへのTOBについて、孫社長からみずほFG
への手数料のプレゼントか?と、冗談交じりに書きましたが(笑)、次の成長
の種を探していたヤフーにとっては大事なディールになりそうです。
 ZOZOの買収はヤフーにとってメリットばかりではありませんが、やはり
具体的なメリットは営業利益率の違いと、800万ユーザーとも言われる20
代〜30代へのアクセスですが、この2点を活かせるのか?に成否がかかって
います。

 ZOZOはヤフー傘下に入ることで財務面の後ろ盾を得られますが、今まで
のブランドイメージを維持できるのか?ヤフーとしては買収価格である時価総
額8,160億円もの投資案件に見合うシナジーを発揮できるのか?・・・と
言う辺りが評価基準になると思います。今回の買収にその価値があるのか否か?


 ZOZOの時価総額が高いと書いたのが1年近く前の10月下旬でしたから、
これまたあっという間の1年でした。今回書きたかったのはヤフーによる買収
とZOZOの企業価値・・・と言った投資の話とは別の話になりますが(汗)、
前澤社長と言う人は強運の持ち主だなぁ〜、と感じた辺りを書きます。

 もちろん彼はこれまでも高額な報酬や配当収入を得ていましたが、昨年は借
入れを含めて自社株の高値圏で数千億円もの社長個人の資金調達を成功させ、
その後、今回のTOBに応じることで、その収入を確定させる(借金もゼロに)
ことになります。

 通常は事業を成功させたとは言え、大半の経営者は資産家と言われながらも
幾らかなりとも自社株を現金化するには大変な労力を必要とします。つまり幾
ら資産家と言われても上場している創業社長は簡単には株を売れませんから。
 それがZOZO社長の場合には事業が拡大すると共に、折しも過剰流動性に
影響された株価も大きく上昇し、且つその高値圏でのキャッシュ化に成功した
訳です。

 このTOBで保有株を売却できれば、結果として6%強の株式を手許に残し
つつ(知り得る範囲では自社株担保の借入れ分を含めて)約2,500億円も
のキャッシュを得るのですから、当初の投入額(元手)約1,000万円を約
3万倍にした計算になります。
 つまり事業家としての能力も高いのですが、同時に投資家としても素晴らし
いレコードを残すことになります。一時は株価の下落により借金の返済は大丈
夫か?といった噂も流れましたが、見事に克服しました。


 孫社長もSBGの成長過程において、その溢れるばかりの能力は勿論のこと、
何度も難局を乗り越えた程の強運を感じました。もちろんそれらの強運は努力
の結果としてしか現れませんが、今回は久しぶりに稀にみる強運な方を目撃し
ました。


 さて、この2,500億円は高額な美術品収集や派手な生活費、および宇宙
旅行に消えてしまうのか?いや既に消えてしまったのか?それとも次の事業育
成に繋がるのか?この才能と強運の人の今後に興味があります。


(街のコンサルタント)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び
調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)


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◆コラム「億近クラシックス2004:投資アイデアの創出その5 急落銘柄
     について考える」

※このコラムは、2004年2月に掲載されたものです。
 当時の経済的背景に基づいていますので、ご留意の上お読み下さい。


■1.下方修正で株価下落はチャンスか
■2.安いのには理由がある 熱いテーマの蚊帳の外
■3.蚊帳の外のまとめ
■4.アナリストはカタリストを求める カタリストがないと勧められない
■5.諦めないでさらに考えを進めると
■6.懐かしき従量制と投資効率
■7.先は長そうだが


■1.下方修正で株価下落はチャンスか

 2月2日に古河電工、フジクラが業績を下方修正しました。株価も反応して
下落したため、前よりも買いやすくなりましたね。

「安くなった銘柄をチェックする」

というのが、本日のアイデアです。

 ブルームバーグの端末で、証券会社のアナリストの評価を見ると、古河は、
本当に人気がない。買いはゼロ。売りは8人。
 バランスシートを見ると、相当に、やばい状況である。


■2.安いのには理由がある 熱いテーマの蚊帳の外

 今年に入って、北米市場で、通信インフラの底打ち期待が高まっており、米
国では、すんなりとアジレントなどの関連銘柄が取り上げられている。
 通信インフラとはいっても、注目は、
(1)第三世代の無線インフラや、
(2)VoIP関連、つまり、ルーターやスイッチ類であり、
(3)ネットワーク構築のフォーカスは、メトロと呼ばれる市街地内ネットワ
ーク拡充やラスト・ワン・マイル(電柱から各家庭までの接続)だ。

残念ながら、古河が強い、長距離のバックボーン投資ということではないよう
だ。


■3. 蚊帳の外のまとめ

 株式市場の熱い眼差し Vs. 蚊帳の外
 無線インフラ   Vs.   有線インフラ
 ルーターおよびスイッチ Vs.中継局やATM
 ラスト・ワン・マイル Vs. ロングホール(長距離インフラ)

 ということで、古河君の手がけているWDM関連機器や光ファイバーは、ま
ったくの蚊帳の外であることがわかる。


■4.アナリストはカタリストを求める カタリストがないと勧められない

 それでは、アナリスト諸氏に意見を聞くと、やはり、
Y氏「古河ですかー?? うーん、連想で上がるかもしれませんが…」
M氏「古河ですか。推したいのは山々なんですがね。もっと下がらないと。」

結局、北米の通信インフラ期待も、長距離インフラのニーズを掘り起こしまで
は、期待できないということらしい。

カタリストの存在は、株価にとって重要であり、とくに数ヶ月の短期投資の場
合、カタリストなしでの売買は危険である。カタリストという言葉は、市場に
いるものであれば、誰でも知っている言葉であるから、使い慣れてほしいと思
います。

 古河の場合、よいニュースが目先なさそうということです。これをカタリス
トがないという。

残念!!
とすぐに諦めないのが、投資家の世界。


■5.諦めないでさらに考えを進めると

●過去の売上げ出荷のサイクルの確認をしてみること
●製品の寿命はあるのか。あるならチェックを
●投資効率はどの程度なのか

この3つをチェックしました。
寿命は案外、短いものです。インフラとしては。とくにレーザーは電通劣化と
いって、発光効率はどんどん落ちていくことがわかった。これは、固体であっ
ても、結晶の欠陥へのストレスが原因となって、その欠陥範囲が広がっていく
ため。

過去のサイクルは、過去の短信などから、とれますから、ここでは触れません。

さて、問題なのが、投資効率。これは、キャリアの側からの視点ですね。

松下幸之助さんが、水道哲学なるものを提唱しましたが、家電製品は、いまは、
水よりも安くなってしまいました。電卓よりも、ミネラルウォーターの方が高
かったりする。


■6.懐かしき従量制と投資効率

 水やガスや電力は、大切な資源です。ですから、戦争は、資源を巡って繰り
返されるわけです。資源価格が高騰している現状は、一速即発、いつ、どこか
で戦争が起こってもおかしくないぐらい、地球の資源は放蕩されてしまってい
ます。
ですから、水も原油も、これから、世界需要はますます大きくなっていきます。
ひとりあたりの消費量が増えていくからです。日本だって、昔は、アパートに
は炊事場はひとつしかありませんでしたね。水やガスは、みんなで使うものだ
ったのです。それが、個室になり、家族単位で、水を使えるようになり、水洗
トイレで、じゃんじゃん流すようになりました。

従量制という考え方は、使った分だけ払うというものです。

ところが、クレイジーな通信業界では、定額制というものが主流になってしま
いました。これは、通信インフラをどれだけ使おうが料金は同じということで
す。

従量制と定額制とどちらが投資効率が高いでしょうか。
一旦定額制を導入すると、追加投資の見返りはゼロです。新規ユーザーが獲得
できても、しれています。人口は増えませんから。

電気もガスも水も従量制なのに、情報だけは無料だったりする。

これは、情報が頭の中でつくられる無限の資源だからなのかもしれません。

これでは、健全な通信業界は育たないでしょう。
コンテンツ流通や自らの顧客へのマーケティングを前提にした通信業者の戦略
がとれるから、定額制でも将来像が描けるという人もいるかと思います。


■7. 先は長そうだが

 動画像プラス音声を扱うのに、これまでの音声会話時代と同じ従量制にして
しまうと、とんでもない課金になってしまうのも事実です。そういう意味では、
iモードは、コンテンツとキャリアが持ちつ持たれつのよいモデルかもしれま
せん。コンテンツが揃って、ラスト・ワン・マイルが整備され、データ伝送ス
ピードが一定以上となり、さらに、コピーライトの問題が片付いて、初めて、
コンテンツを流すことによるメリットが生じ、それが起爆となって、情報量が
劇的に増加することになる。

これは、多分、そういう流れにはなるのでしょう。ただし、それが、いつ実現
するかはまだわからないというのが真相なのかもしれません。

気長にそれを待ってもいいのかもしれません。
しかし、バランスシートは悪すぎる。
古河君は、長期的に待つには、体力が持つかどうかという問題があるのです。


絶望の中で、希望を見い出す。こういうかっこいい投資をしたいんだけど。


山本 潤
SLOW INVESTMENT2004
〜ゆっくり考え ゆったり投資〜

このコンテンツは、特定の銘柄を推奨するものではありません。アイデアとい
うものは、単なる思い付きの部分も多く、投資判断を導くには未成熟・不十分
・不正確なものです。ここで紹介しているようなレベルのアイデアでは、投資
の役には立ちません。内容についても、関係者との立ち話が中心なので、わた
しの取り間違いや聞き違いも含まれているかもしれません。内容の正確さを保
証するものではありません。


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