情熱投資家、相川伸夫の『株の買い方と売り方を考える』

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 最近は以前より自分の記事へのコメントが増えてきており、とてもうれしく思います。
 読者の皆様からのコメントを頂けることは素直に執筆する励みになりますし、自分としても様々な考えを知ることができ、大変勉強になっています。

 記事に対してどんなふうに思ったとか、こんなことについて調べて欲しいなどどんな内容でもコメント頂けた物は全て読ませて頂いておりますので、これからもお気軽にコメントくださいね!


 今回は株式投資について、自分の考えを書きたいと思います。


 そもそも皆さんはどんな目的で株式投資をされていますか?
 きっと、ほとんどの方が株の売買による利益(キャピタルゲイン)を目的に株式投資をされていることと思います。

 そして、究極的には資産を億越えまで増やして日々の株価等に囚われずに配当金だけでの利益(インカムゲイン)による悠々自適な生活などを夢見たりしていることではないでしょうか?

 もちろん自分が株式投資をしているのも、株の売買によって利益を上げることにあります。

 記事を気に入ってくださっている読者の方はご存じの通り、自分が好む銘柄の条件は↓になります

・業績、財務が良好である(もしくは成長している)
・株価が業界、全体から見ても割安なバリュー銘柄である
・会社が化けようとしている(株主、株価に対して向き合おうとしている)兆しがある

 基本的にはこの銘柄選定のやり方で利益を上げ続けており、様々な御縁によって、こうやって執筆させて頂けることになったわけであります。


 しかし、これは銘柄選定の仕方であって、『買うタイミング』が正しいかどうかは別の判断も必要なのだと今までの投資の中で痛感してきました。

 つまり、『銘柄選定だけで利益が出せる訳ではない。』

 もちろん、銘柄選定が正しければ長期的には株価は右肩上がりに伸びます。

 自分が個別記事を執筆する時もその点は考慮して執筆していますが、あくまでご自身で判断をしてくださいm(_ _)m


■テクニカル手法とファンダメンタル手法


 こんな言葉を聞いたことがあるはずでしょう。知らない方はぜひ一度検索しましょう。

 投資を始めてすぐはまずテクニカルを勉強しました。
 勉強したてのテクニカルなど全く実用的でもなく、利益も出ませんでした。

 次に、ファンダメンタルを勉強しました。
 自分にとって決算書や財務諸表など全くの未知のものであったために、教科書的な知識だけを元に銘柄を買いましたが…同じく利益も出ません。

 投資を始めて半年くらいまではどうすれば勝てるのか四苦八苦もがいたのが懐かしい思い出です(笑)

 もちろん、今も自分の投資手法をより洗練していく…といった点ではもがき続けています。


そして、良く耳にする言葉があります。


・テクニカルで株式投資は利益を出し続けられるのか?
・ファンダメンタルを『正しく』判断することなんてできるのか?


 同じことを自分も疑問に思っていた時期があります。


『答え』

…なんてものは経験や環境によって姿を変えてしまうあやふやな物ですが、今の自分としての答えは『どちらも正しい』です。


 先日、知り合いの紹介で自分とは全く異なる投資手法のセミナーに参加させていただきました。


・『テクニカル手法だけで資産を一年で2.5倍にする』
…という主旨のセミナーです。

 セミナーの講師の方は売買の判断基準を原則、チャートのみで判断する投資手法で相場を張って30年。過去の実績も見せて頂きましたがさすがにあっぱれ!!の実績を誇っていました。

 その方のテクニカル投資の手法はローソク足の日足と週足を10年以上前からの歳月から俯瞰することにあります。

 そのセミナーではあくまで触りの部分の講義までしか無かったのですが、

「なぜそこまでチャートだけで勝てるのか?」

と質問をしたら次のように答えて頂けました。


「自分は今のようにネット証券の無い時代から株式投資をやってきた。株価の終値を毎日調べてチャートを方眼紙に描き、遠方まで投資セミナーに通った。今の人は簡単に情報が手に入る。株価はリアルタイムで見れるし、チャートだって勝手に描かれている。情報もどこにでも溢れている。だから何もわかっていない。見ていないのだ」

と……


 頭を金づちで殴られた想いでした。
 その人の言っていることは自分も度々言っていることです。
 投資の手法が違えども本質的にはほとんど同じことを言っているのです。


 これはどういうことなのか。


 結論は次のようになると思います。


・テクニカルであろうがファンダメンタルであろうが『株価の動き』が【なぜ】起こるのかを見定める努力さえできれば投資で利益は出せる!

…ということに他ならないということです。


■企業を調べる投資=未来のチャートを先読みする投資


 自分の投資スタイルはどちらかと言えばファンダメンタル投資です。
 とはいえ、株価が割安なだけではなく、その会社に『光る何か』が無ければ打診買いを越えることはありません。

 テクニカルで買うというのは比較的近いタイミングでの上がり下がりを狙って買う投資の仕方です。
 前触れの無いストップ高に乗れることは稀です。そういう銘柄は相場が一服してからの売買で相場に乗ります。

 一方、企業に『光る何か』を感じて投資をする場合。すぐに利益を出せるということは少ないです。
 その代わり、選別眼さえあればいきなりのストップ高になる『その日』や右肩上がりのチャートになる『その時』を確信して時間を投資します。


 自分の投資手法で投資をする銘柄も、テクニカル的にも買う銘柄になるタイミングがある訳です。


 テクニカル投資だけで投資を成功している人の中には次のように豪語する方がいます。

「企業分析なんていうのはまやかしだ。チャートだけで買いか売りか判断できない人ほど企業情報や指標でああだこうだ屁理屈をこねるんだ。」

…と。


 テクニカルだけで勝てるのだからそういう考えに至るのも理解できます。


 自分も企業分析や指標が万能だとは思っていません。
 かといって、テクニカルこそ万能だとも思いません。

 何かに重きを置く形で自分で利益を出せる投資手法を確立するのが最初の成功地点なのかもしれません。
 しかし、そのあとは『バランスこそ重要!!』だと自分は思います。


 これは究極に難易度が高いことです。

 テクニカルだけで利益が出せる力を持ち、チャートが右肩上がりになる前からその銘柄に投資する力を持ち、かつ、その銘柄が急騰した時には冷静に売却した後に調整後の押し目が拾える。

 そんなことが出来るようになれば最強ですよね!!是非そんな投資が出来るようになりましょう!!


 自分もこのテクニカル投資の講師のようにローソク足のチャートを手書きで書くことをしてみようと思います。
 まだやってない時点でダメとか言わないでくださいね(笑)



 ちなみに余談ではありますが…

『インプット(入力)とアウトプット(出力)』という言葉があります。

 人の脳の構造上インプット(聞く、見る)だけでは知識や知力を効率的に身に付けることが出来ないと言われています。

 インプットに対してアウトプット(書く、話す)することで初めて自分の考えを整理したり、理解が深まるのです。

 抱えている悩みを人に話すことでとても楽になったり、問題解決の糸口が見えたという経験はありませんか?

 アドバイスをもらうことも良いですが、大概の事はアドバイスというインプットよりも相談するというアウトプットによって解決するものです。


 是非皆さんも自分の考えを整理したりより深い知見に至るためにも投資に関する考えを人に説いてみてください。
 日記やメモに書く(アウトプット)ということでも考えは整理され洗練されるものです。

 自分も執筆を通じて考えを整理・洗練させて頂いています。


 コメントというアウトプット。是非使ってみてください(笑)


 これからも読者の皆様同様、自分も精進して参りたいと強く思います!!

 最後までお読み下さってありがとうございますm(_ _)m


 それではまた。


『全力全開全力前進!!!』


(相川伸夫)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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高配当利回り銘柄で個人年金創り

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 全体相場は日経平均が2万円前後で小浮動するなど膠着状態。この先の株価の行方を強気で見る投資家とやや弱いと見る投資家のせめぎあいが見られます。


 そうしたこととは別に市場内では高配当利回りの銘柄を物色しようとする潮流があるように感じられます。

 土曜日のセミナーでもそうした高配当利回り銘柄を活用しての個人年金創りを行ってはどうかとの提言をさせて頂きました。

 銀行に預けていてもリターンは限られます。変動の激しい株式投資にはリスクはあってもリターンが得られる自明の現実を踏まえて、より具体的な候補銘柄を掲げておきましたのでポートフォリオ構築の参考にして頂きたいと思います(有料メルマガでは更に細かく分析しているほか、セミナーで取り上げた他の銘柄についてのご報告もしております)。


【個人年金創りのためのキャッシュリッチな高配当利回り銘柄】


1.キング(8118・東証1部)時価418円 時価総額79億円

 今期予想EPS36.8円 同PER11.4倍
 実績BPS1064円 同PBR0.39倍
 今期予想DPS14円 同配当利回り3.35%
 期末保有現預金85.8億円 投資有価証券15.5億円
 合計101.3億円 有利子負債4.1億円 差し引き97億円


2.蔵王産業(9986・東証1部)時価1483円 時価総額93億円

 今期予想EPS119.6円 同PER12.4倍 1Q堅調
 実績BPS1758円 同PBR0.84倍
 予想DPS55円 同配当利回り3.7%
 1Q末保有現預金49.0億円 投資有価証券1.28億円
 合計50.28億円 有利子負債ゼロ


3.JBCCホールディングス(9889・東証1部)1Q進捗率高く株価上昇

 時価907円 時価総額151億円
 今期予想EPS74.2円 同PER12.2倍
 実績BPS830.1円 同PBR1.09倍
 予想DPS28円 同配当利回り3.08%
 1Q末保有現預金83.1億円 有利子負債6.8億円


4.トリニティ工業(6382・東証2部)時価855円 時価総額156億円

 今期予想EPS90.6円(1QのEPS35.5円で進捗率高く上方修正
 の可能性出てきたが現状は据え置き) 同PER9.4倍
 実績BPS1215.5円 同PBR0.7倍
 予想DPS28円 同配当利回り3.27%
 1Q末保有現預金140.3億円 有利子負債ゼロ


5.テノックス(1905・JQ)時価928円 時価総額65.4億円

 今期予想EPS129.7円(1Q発表は8月4日)同PER7.2倍
 実績BPS1549円 同PBR0.6倍
 予想DPS29円 同配当利回り3.13%
 前期末保有現預金71.7億円 有利子負債ゼロ


(炎)


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改めて配当について

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 上場企業の多くは期間利益を株主に配分しています。これを配当と言います。

 「そんなの知ってるよ。」と言われそうですが、投資家の皆さんにとって結構奥の深い大事な話です。

 投資家の株式投資の目的はインカム(配当金)ゲインとキャピタルゲイン(値上がり益)ですが、時にはキャピタルロス(値下がり損)も生じます。

 未来永劫まで投資した株を売却しないのであればインカムゲインのみがまずは目的となります。

 企業は日々営業活動をしながら予め決められた月に決算として集計します。多くの企業が3月期決算を採用していますので、投資家はその決算内容を見て評価します。
 過去から直近までの業績推移を前提に評価されるほか、企業が描く未来の業績を評価の対象とします。

 3月期決算では第1四半期決算が7月後半から8月上旬に示され、中間期や通期見通しの進捗を知ることになります。第2四半期決算(中間決算)、第3四半期決算、通期決算と忙しく決算データが公表され、その都度株価は変動を示す場合も出てきます。
 通常、配当は中間期か通期決算集計後に開かれる株主総会後に株主に支払われることになります。

 その原資となるのは売上から原価と販売費一般管理費を差し引いて得られる営業利益、そこから営業外収支を除いた経常利益、さらにそこに特別損益を加え、そこから税金を差し引いた残りの当期利益です。


 当期利益は次年度の決算に向け安定した収益を確保するために内部留保に充当された残りが配当と言うことができます(実際には配当に回った利益の残りが内部留保となり、利益剰余金として計上されます)。

 売上ないし総収入をトップラインと称し、企業は利益の源泉となるトップラインの伸びを目指すのが一般的です。マクロ経済の向上が味方するほか、新製品や新サービスの投入など、何らかの形で売上が伸びるとともに原価を下げ、販売費一般管理費(人件費、広告宣伝費など)を抑制することができれば営業利益が伸びることになります。
 また、これに金融収支の改善や為替差損益など営業外の収入増で経常利益は向上してきます。
 企業の中にある資産を売却した場合は特別損益が生まれたり、法人税の低下が当期利益を押し上げ、配当の原資が増加してくると増配期待が生まれます。

 企業は配当性向を一定にした配当政策を採るか安定配当を実施するのかの選択に迫られます。中には配当性向100%という企業も登場していますが、中には赤字が続いたり収益水準が低いと無配といったこともあります。


 多くの企業は10%〜50%程度の配当性向を方針として打ち出しており、単純に配当利回りで銘柄選定をしないで増配余地の高い低配当性向銘柄(低PER銘柄)も選定の対象とすべきかと思います。

 低金利、ゼロ金利時代が続く今、株式市場では配当利回りの高い銘柄への関心が高まっています。短期売買の対象とならない流動性の低い銘柄であっても配当利回りが高いのであれば自然体で中長期資金が流入しているようです。

 3%以上の配当利回り銘柄が過去3か月程度の期間で見ても上昇率が高くなっているように感じられます。


 金融商品としての株式の魅力は配当の原資である期間利益の増加による企業価値の拡大とともに配当性向の引き上げによる増配傾向が続く可能性があることです。もちろん逆のケースもありますので投資家は企業が発する業績情報を確認しながらじっくりとリスクマネーを投じる活動を続ける必要があります。


 配当以外にも投資家には株主優待制度(最近はQUOカードなど準配当金も多い)によるメリットもありますが、これは100株単元株主を増やす効果があって企業が株主数を増やす(市場の昇格をねらってのものなど)施策になっている点を理解する必要があります。

 多くの発展形で意欲的な投資家にとってはキャピタルゲイン狙いがメインであろうかと思いますが、まずは中長期的な視点でのインカムゲイン狙いも結果としては良い成果を生むものと期待されます。
 配当性向が長期に20%以下と低い企業にはなぜ配当性向が低いのかをぜひ企業側に問い合わせしてみて下さい。できれば30%程度へ引き上げてほしいぐらいの要望を株主として出し続ければ企業側にもそうした声が届くことになるかも知れません。


(炎)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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盛況だったオクチカセミナー



 7月29日に渋谷で開かれた億の近道セミナーには雨の中にも関わらず多くの読者の皆さんにご来場頂き、熱心な質問も飛び交うなど盛況でした。

 ご参加頂いた皆様や主催されたNPO法人の代表理事、関係者に心より御礼申し上げます。


 炎の投資情報発刊150号&億の近道配信3600号を記念しての読者の皆様に向けたセミナーは創刊18年にして初めてのケースでしたが、ご参加頂いた皆様の情熱を講師としてお話しさせて頂きました私も強く感じることができました。

 今回は東京周辺だけでなく大阪や愛知からも足を運んで頂くなど、遠方からのご来場を賜るなど億の近道に集う皆さんの思い感じることができました。


 私が今回掲げたセミナーのテーマは「株で創る個人年金」ということでしたが、頂いた1時間ほどの時間が知らないうちに過ぎてしまいました。

 最後にいくつか質問も頂きました。十分な回答になったかどうかはわかりませんが、皆様とは今後も本メルマガを通じてきっと長いおつきあいを頂けるものと思います。ですから本メルマガの中でもご質問への回答を改めて行っていければと思います。


 ご来場いただいた皆様、読者の皆様お一人一人のステージや立ち位置が異なりますので単純な回答という訳にはいきませんが、投資のヒントとなれば幸いです。

 今後とも皆様が株式投資を楽しんで頂くよう本メルマガの執筆活動を通じて微力ながら頑張って参りますので引き続き宜しくお願いします。


(炎)


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億の近道2017/07/31


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投資情報メールマガジン                   2017/07/31

             イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

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             −本日の目次−
    (本日の担当:炎のファンドマネージャー&相川伸夫)

 ◆コラム「盛況だったオクチカセミナー」:炎
 ◆コラム「改めて配当について」:炎
 ◆コラム「高配当利回り銘柄で個人年金創り」:炎
 ◆コラム「情熱投資家、相川伸夫の『株の買い方と売り方を考える』」
     :相川伸夫


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■ お知らせ ■

【炎のファンドマネージャー有料メルマガ本日第155号配信!
 ご購読をお待ちしております!】


 「炎のファンドマネージャー」の有料メルマガ「炎の投資情報」第155号
が本日配信されました。


【株で個人年金創りポートフォリオ詳細!上場後狙い目IPO銘柄情報も!】


【7/31第155号では】

■相場展望
■上場後の安値圏にある2017年前半のIPO銘柄(5銘柄)
■特別報告:高配当利回り銘柄をメインにしたポートフォリオで個人年金創り


 → ご案内ページ http://www.honohfm.com/
 → 申し込みフォーム http://goo.gl/ikAUu3


【7/24第154号を読む】
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
http://okuchika.net/?eid=7158


【7/31第155号を読む】
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
http://okuchika.net/?eid=7175


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◆コラム「盛況だったオクチカセミナー」


 7月29日に渋谷で開かれた億の近道セミナーには雨の中にも関わらず多く
の読者の皆さんにご来場頂き、熱心な質問も飛び交うなど盛況でした。

 ご参加頂いた皆様や主催されたNPO法人の代表理事、関係者に心より御礼
申し上げます。


 炎の投資情報発刊150号&億の近道配信3600号を記念しての読者の皆
様に向けたセミナーは創刊18年にして初めてのケースでしたが、ご参加頂い
た皆様の情熱を講師としてお話しさせて頂きました私も強く感じることができ
ました。

 今回は東京周辺だけでなく大阪や愛知からも足を運んで頂くなど、遠方から
のご来場を賜るなど億の近道に集う皆さんの思い感じることができました。


 私が今回掲げたセミナーのテーマは「株で創る個人年金」ということでした
が、頂いた1時間ほどの時間が知らないうちに過ぎてしまいました。

 最後にいくつか質問も頂きました。十分な回答になったかどうかはわかりま
せんが、皆様とは今後も本メルマガを通じてきっと長いおつきあいを頂けるも
のと思います。ですから本メルマガの中でもご質問への回答を改めて行ってい
ければと思います。


 ご来場いただいた皆様、読者の皆様お一人一人のステージや立ち位置が異な
りますので単純な回答という訳にはいきませんが、投資のヒントとなれば幸い
です。

 今後とも皆様が株式投資を楽しんで頂くよう本メルマガの執筆活動を通じて
微力ながら頑張って参りますので引き続き宜しくお願いします。


(炎)


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ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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◆コラム「改めて配当について」


 上場企業の多くは期間利益を株主に配分しています。これを配当と言います。

 「そんなの知ってるよ。」と言われそうですが、投資家の皆さんにとって結
構奥の深い大事な話です。

 投資家の株式投資の目的はインカム(配当金)ゲインとキャピタルゲイン
(値上がり益)ですが、時にはキャピタルロス(値下がり損)も生じます。

 未来永劫まで投資した株を売却しないのであればインカムゲインのみがまず
は目的となります。

 企業は日々営業活動をしながら予め決められた月に決算として集計します。
多くの企業が3月期決算を採用していますので、投資家はその決算内容を見て
評価します。
 過去から直近までの業績推移を前提に評価されるほか、企業が描く未来の業
績を評価の対象とします。

 3月期決算では第1四半期決算が7月後半から8月上旬に示され、中間期や
通期見通しの進捗を知ることになります。第2四半期決算(中間決算)、第3
四半期決算、通期決算と忙しく決算データが公表され、その都度株価は変動を
示す場合も出てきます。
 通常、配当は中間期か通期決算集計後に開かれる株主総会後に株主に支払わ
れることになります。

 その原資となるのは売上から原価と販売費一般管理費を差し引いて得られる
営業利益、そこから営業外収支を除いた経常利益、さらにそこに特別損益を加
え、そこから税金を差し引いた残りの当期利益です。


 当期利益は次年度の決算に向け安定した収益を確保するために内部留保に充
当された残りが配当と言うことができます(実際には配当に回った利益の残り
が内部留保となり、利益剰余金として計上されます)。

 売上ないし総収入をトップラインと称し、企業は利益の源泉となるトップラ
インの伸びを目指すのが一般的です。マクロ経済の向上が味方するほか、新製
品や新サービスの投入など、何らかの形で売上が伸びるとともに原価を下げ、
販売費一般管理費(人件費、広告宣伝費など)を抑制することができれば営業
利益が伸びることになります。
 また、これに金融収支の改善や為替差損益など営業外の収入増で経常利益は
向上してきます。
 企業の中にある資産を売却した場合は特別損益が生まれたり、法人税の低下
が当期利益を押し上げ、配当の原資が増加してくると増配期待が生まれます。

 企業は配当性向を一定にした配当政策を採るか安定配当を実施するのかの選
択に迫られます。中には配当性向100%という企業も登場していますが、中
には赤字が続いたり収益水準が低いと無配といったこともあります。


 多くの企業は10%〜50%程度の配当性向を方針として打ち出しており、
単純に配当利回りで銘柄選定をしないで増配余地の高い低配当性向銘柄(低P
ER銘柄)も選定の対象とすべきかと思います。

 低金利、ゼロ金利時代が続く今、株式市場では配当利回りの高い銘柄への関
心が高まっています。短期売買の対象とならない流動性の低い銘柄であっても
配当利回りが高いのであれば自然体で中長期資金が流入しているようです。

 3%以上の配当利回り銘柄が過去3か月程度の期間で見ても上昇率が高くな
っているように感じられます。


 金融商品としての株式の魅力は配当の原資である期間利益の増加による企業
価値の拡大とともに配当性向の引き上げによる増配傾向が続く可能性があるこ
とです。もちろん逆のケースもありますので投資家は企業が発する業績情報を
確認しながらじっくりとリスクマネーを投じる活動を続ける必要があります。


 配当以外にも投資家には株主優待制度(最近はQUOカードなど準配当金も
多い)によるメリットもありますが、これは100株単元株主を増やす効果が
あって企業が株主数を増やす(市場の昇格をねらってのものなど)施策になっ
ている点を理解する必要があります。

 多くの発展形で意欲的な投資家にとってはキャピタルゲイン狙いがメインで
あろうかと思いますが、まずは中長期的な視点でのインカムゲイン狙いも結果
としては良い成果を生むものと期待されます。
 配当性向が長期に20%以下と低い企業にはなぜ配当性向が低いのかをぜひ
企業側に問い合わせしてみて下さい。できれば30%程度へ引き上げてほしい
ぐらいの要望を株主として出し続ければ企業側にもそうした声が届くことにな
るかも知れません。


(炎)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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◆コラム「高配当利回り銘柄で個人年金創り」


 全体相場は日経平均が2万円前後で小浮動するなど膠着状態。この先の株価
の行方を強気で見る投資家とやや弱いと見る投資家のせめぎあいが見られます。


 そうしたこととは別に市場内では高配当利回りの銘柄を物色しようとする潮
流があるように感じられます。

 土曜日のセミナーでもそうした高配当利回り銘柄を活用しての個人年金創り
を行ってはどうかとの提言をさせて頂きました。

 銀行に預けていてもリターンは限られます。変動の激しい株式投資にはリス
クはあってもリターンが得られる自明の現実を踏まえて、より具体的な候補銘
柄を掲げておきましたのでポートフォリオ構築の参考にして頂きたいと思いま
す(有料メルマガでは更に細かく分析しているほか、セミナーで取り上げた他
の銘柄についてのご報告もしております)。


【個人年金創りのためのキャッシュリッチな高配当利回り銘柄】


1.キング(8118・東証1部)時価418円 時価総額79億円

 今期予想EPS36.8円 同PER11.4倍
 実績BPS1064円 同PBR0.39倍
 今期予想DPS14円 同配当利回り3.35%
 期末保有現預金85.8億円 投資有価証券15.5億円
 合計101.3億円 有利子負債4.1億円 差し引き97億円


2.蔵王産業(9986・東証1部)時価1483円 時価総額93億円

 今期予想EPS119.6円 同PER12.4倍 1Q堅調
 実績BPS1758円 同PBR0.84倍
 予想DPS55円 同配当利回り3.7%
 1Q末保有現預金49.0億円 投資有価証券1.28億円
 合計50.28億円 有利子負債ゼロ


3.JBCCホールディングス(9889・東証1部)1Q進捗率高く株価上昇

 時価907円 時価総額151億円
 今期予想EPS74.2円 同PER12.2倍
 実績BPS830.1円 同PBR1.09倍
 予想DPS28円 同配当利回り3.08%
 1Q末保有現預金83.1億円 有利子負債6.8億円


4.トリニティ工業(6382・東証2部)時価855円 時価総額156億円

 今期予想EPS90.6円(1QのEPS35.5円で進捗率高く上方修正
 の可能性出てきたが現状は据え置き) 同PER9.4倍
 実績BPS1215.5円 同PBR0.7倍
 予想DPS28円 同配当利回り3.27%
 1Q末保有現預金140.3億円 有利子負債ゼロ


5.テノックス(1905・JQ)時価928円 時価総額65.4億円

 今期予想EPS129.7円(1Q発表は8月4日)同PER7.2倍
 実績BPS1549円 同PBR0.6倍
 予想DPS29円 同配当利回り3.13%
 前期末保有現預金71.7億円 有利子負債ゼロ


(炎)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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◆コラム「情熱投資家、相川伸夫の『株の買い方と売り方を考える』」


 最近は以前より自分の記事へのコメントが増えてきており、とてもうれしく
思います。
 読者の皆様からのコメントを頂けることは素直に執筆する励みになりますし、
自分としても様々な考えを知ることができ、大変勉強になっています。

 記事に対してどんなふうに思ったとか、こんなことについて調べて欲しいな
どどんな内容でもコメント頂けた物は全て読ませて頂いておりますので、これ
からもお気軽にコメントくださいね!


 今回は株式投資について、自分の考えを書きたいと思います。


 そもそも皆さんはどんな目的で株式投資をされていますか?
 きっと、ほとんどの方が株の売買による利益(キャピタルゲイン)を目的に
株式投資をされていることと思います。

 そして、究極的には資産を億越えまで増やして日々の株価等に囚われずに配
当金だけでの利益(インカムゲイン)による悠々自適な生活などを夢見たりし
ていることではないでしょうか?

 もちろん自分が株式投資をしているのも、株の売買によって利益を上げるこ
とにあります。

 記事を気に入ってくださっている読者の方はご存じの通り、自分が好む銘柄
の条件は↓になります

・業績、財務が良好である(もしくは成長している)
・株価が業界、全体から見ても割安なバリュー銘柄である
・会社が化けようとしている(株主、株価に対して向き合おうとしている)兆
 しがある

 基本的にはこの銘柄選定のやり方で利益を上げ続けており、様々な御縁によ
って、こうやって執筆させて頂けることになったわけであります。


 しかし、これは銘柄選定の仕方であって、『買うタイミング』が正しいかど
うかは別の判断も必要なのだと今までの投資の中で痛感してきました。

 つまり、『銘柄選定だけで利益が出せる訳ではない。』

 もちろん、銘柄選定が正しければ長期的には株価は右肩上がりに伸びます。

 自分が個別記事を執筆する時もその点は考慮して執筆していますが、あくま
でご自身で判断をしてくださいm(_ _)m


■テクニカル手法とファンダメンタル手法


 こんな言葉を聞いたことがあるはずでしょう。知らない方はぜひ一度検索し
ましょう。

 投資を始めてすぐはまずテクニカルを勉強しました。
 勉強したてのテクニカルなど全く実用的でもなく、利益も出ませんでした。

 次に、ファンダメンタルを勉強しました。
 自分にとって決算書や財務諸表など全くの未知のものであったために、教科
書的な知識だけを元に銘柄を買いましたが…同じく利益も出ません。

 投資を始めて半年くらいまではどうすれば勝てるのか四苦八苦もがいたのが
懐かしい思い出です(笑)

 もちろん、今も自分の投資手法をより洗練していく…といった点ではもがき
続けています。


そして、良く耳にする言葉があります。


・テクニカルで株式投資は利益を出し続けられるのか?
・ファンダメンタルを『正しく』判断することなんてできるのか?


 同じことを自分も疑問に思っていた時期があります。


『答え』

…なんてものは経験や環境によって姿を変えてしまうあやふやな物ですが、
今の自分としての答えは『どちらも正しい』です。


 先日、知り合いの紹介で自分とは全く異なる投資手法のセミナーに参加させ
ていただきました。


・『テクニカル手法だけで資産を一年で2.5倍にする』
…という主旨のセミナーです。

 セミナーの講師の方は売買の判断基準を原則、チャートのみで判断する投資
手法で相場を張って30年。過去の実績も見せて頂きましたがさすがにあっぱ
れ!!の実績を誇っていました。

 その方のテクニカル投資の手法はローソク足の日足と週足を10年以上前か
らの歳月から俯瞰することにあります。

 そのセミナーではあくまで触りの部分の講義までしか無かったのですが、

「なぜそこまでチャートだけで勝てるのか?」

と質問をしたら次のように答えて頂けました。


「自分は今のようにネット証券の無い時代から株式投資をやってきた。株価の
終値を毎日調べてチャートを方眼紙に描き、遠方まで投資セミナーに通った。
今の人は簡単に情報が手に入る。株価はリアルタイムで見れるし、チャートだ
って勝手に描かれている。情報もどこにでも溢れている。だから何もわかって
いない。見ていないのだ」

と……


 頭を金づちで殴られた想いでした。
 その人の言っていることは自分も度々言っていることです。
 投資の手法が違えども本質的にはほとんど同じことを言っているのです。


 これはどういうことなのか。


 結論は次のようになると思います。


・テクニカルであろうがファンダメンタルであろうが『株価の動き』が【なぜ】
 起こるのかを見定める努力さえできれば投資で利益は出せる!

…ということに他ならないということです。


■企業を調べる投資=未来のチャートを先読みする投資


 自分の投資スタイルはどちらかと言えばファンダメンタル投資です。
 とはいえ、株価が割安なだけではなく、その会社に『光る何か』が無ければ
打診買いを越えることはありません。

 テクニカルで買うというのは比較的近いタイミングでの上がり下がりを狙っ
て買う投資の仕方です。
 前触れの無いストップ高に乗れることは稀です。そういう銘柄は相場が一服
してからの売買で相場に乗ります。

 一方、企業に『光る何か』を感じて投資をする場合。すぐに利益を出せると
いうことは少ないです。
 その代わり、選別眼さえあればいきなりのストップ高になる『その日』や右
肩上がりのチャートになる『その時』を確信して時間を投資します。


 自分の投資手法で投資をする銘柄も、テクニカル的にも買う銘柄になるタイ
ミングがある訳です。


 テクニカル投資だけで投資を成功している人の中には次のように豪語する方
がいます。

「企業分析なんていうのはまやかしだ。チャートだけで買いか売りか判断でき
 ない人ほど企業情報や指標でああだこうだ屁理屈をこねるんだ。」

…と。


 テクニカルだけで勝てるのだからそういう考えに至るのも理解できます。


 自分も企業分析や指標が万能だとは思っていません。
 かといって、テクニカルこそ万能だとも思いません。

 何かに重きを置く形で自分で利益を出せる投資手法を確立するのが最初の成
功地点なのかもしれません。
 しかし、そのあとは『バランスこそ重要!!』だと自分は思います。


 これは究極に難易度が高いことです。

 テクニカルだけで利益が出せる力を持ち、チャートが右肩上がりになる前か
らその銘柄に投資する力を持ち、かつ、その銘柄が急騰した時には冷静に売却
した後に調整後の押し目が拾える。

 そんなことが出来るようになれば最強ですよね!!是非そんな投資が出来る
ようになりましょう!!


 自分もこのテクニカル投資の講師のようにローソク足のチャートを手書きで
書くことをしてみようと思います。
 まだやってない時点でダメとか言わないでくださいね(笑)



 ちなみに余談ではありますが…

『インプット(入力)とアウトプット(出力)』という言葉があります。

 人の脳の構造上インプット(聞く、見る)だけでは知識や知力を効率的に身
に付けることが出来ないと言われています。

 インプットに対してアウトプット(書く、話す)することで初めて自分の考
えを整理したり、理解が深まるのです。

 抱えている悩みを人に話すことでとても楽になったり、問題解決の糸口が見
えたという経験はありませんか?

 アドバイスをもらうことも良いですが、大概の事はアドバイスというインプ
ットよりも相談するというアウトプットによって解決するものです。


 是非皆さんも自分の考えを整理したりより深い知見に至るためにも投資に関
する考えを人に説いてみてください。
 日記やメモに書く(アウトプット)ということでも考えは整理され洗練され
るものです。

 自分も執筆を通じて考えを整理・洗練させて頂いています。


 コメントというアウトプット。是非使ってみてください(笑)


 これからも読者の皆様同様、自分も精進して参りたいと強く思います!!

 最後までお読み下さってありがとうございますm(_ _)m


 それではまた。


『全力全開全力前進!!!』


(相川伸夫)


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炎の投資情報サンプル#155 2017/07/31

□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□
投資情報メールマガジン                   2017/07/31

         炎 の 投 資 情 報 (第155号)

        −プロが導くお金創造のための投資情報−
                              週1回発行
◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆



 株式投資には不安がつきもの。山あり谷ありの株式相場を冷静に眺めるアナ
リストが発信する情報をお楽しみ頂ければ幸いです。

 志を大きく持たれた読者各位の大いなる発展と成功を祈願しております。
 ご一緒に頑張りましょう!!

 なお、一部を「億の近道」に掲載することがありますので、あらかじめご了
承下さい。


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□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□


              −本日の目次−

■はじめに
■相場展望
■上場後の安値圏にある2017年前半のIPO銘柄(5銘柄)
■特別報告:高配当利回り銘柄をメインにしたポートフォリオで個人年金創り
■次回予告


         報告者:炎のファンドマネージャー


□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□


■はじめに


 先週末は炎の投資情報配信第150号及び億の近道配信3600号記念セミ
ナーにお見え頂いた皆様、心より御礼申し上げます。

 個人年金は自らが努力して創っていくものとの思いから、株式投資のベテラ
ンでもある皆様に勝手な提言をしてしまいましたが、何らかの参考になったの
であれば幸いです。

 限られた時間の中でのセミナーでしたので物足らなさはあったかも知れませ
んが有料メルマガの読者の皆様にはより積極的にフォローアップして参りたい
と思っておりますので宜しくお願い申し上げます。


 国の年金制度が崩壊しつつある中で、憲法に掲げてあるような健康で文化的
な最低限度の生活を維持していくためのお金を得るための株を使った運用を心
がけて頂くために高配当利回り銘柄を活用しようということではありますが、
結果として皆様のベースとなる資産形成が果たせればと思っております。


 明日から8月相場入り。夏の暑い時期を乗り越え皆様の資産が順調に増殖し
ていきますよう本メルマガでは有益なコンテンツ提供に邁進する予定ですので
宜しくお願いします。


(炎)






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市場潮流

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 今週(7月24〜28日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で139円91銭下落し(率にして0.69%の下落)、1万9959円84銭で取引を終えました。2週連続の下落です。

 週初は前週末の米国株の下落、円高の進行(一時1ドル=110円台に)などを嫌気して日経平均株価は2万円を割り込みました。米国株の持ち直しや円相場の下落で小反発する場面もありましたが、週末28日は27日の米国市場でハイテク株が下落したことを受けて半導体関連銘柄などが売られ、日経平均株価は2万円を割り込みました。


 27日のナスダック総合株価指数(ハイテク株の比率が高い)の下落のきっかけは、著名投資家で「新債券王」との異名を持つジェフリー・ガンドラック氏が米国株のプット・オプションを購入したと伝わったとされています。
 米連邦準備理事会(FRB)が保有資産の縮小を9月にも始める可能性があることに対する警戒感もあるとされています。筆者はこうした下落は一時的なものと考えています。

 昨年7月初旬、英国が6月下旬に国民投票で欧州連合(EU)から離脱を選択し、世界経済に対する悲観的なムードが支配的となったなか、主要国の長期金利は底打ちから上昇に転じました。株式市場では景気敏感銘柄を物色する動きが広がりました。

 大きな意味で、こうした流れは継続しているものと考えます。


(水島寒月)


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億の近道2017/07/28



■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
投資情報メールマガジン                  2017/07/28号
              イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

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             −本日の目次−
          (本日の担当:水島寒月)


         ◆コラム「市場潮流」:水島寒月


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◆コラム「市場潮流」


 今週(7月24〜28日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で139
円91銭下落し(率にして0.69%の下落)、1万9959円84銭で取引
を終えました。2週連続の下落です。

 週初は前週末の米国株の下落、円高の進行(一時1ドル=110円台に)な
どを嫌気して日経平均株価は2万円を割り込みました。米国株の持ち直しや円
相場の下落で小反発する場面もありましたが、週末28日は27日の米国市場
でハイテク株が下落したことを受けて半導体関連銘柄などが売られ、日経平均
株価は2万円を割り込みました。


 27日のナスダック総合株価指数(ハイテク株の比率が高い)の下落のきっ
かけは、著名投資家で「新債券王」との異名を持つジェフリー・ガンドラック
氏が米国株のプット・オプションを購入したと伝わったとされています。
 米連邦準備理事会(FRB)が保有資産の縮小を9月にも始める可能性があ
ることに対する警戒感もあるとされています。筆者はこうした下落は一時的な
ものと考えています。

 昨年7月初旬、英国が6月下旬に国民投票で欧州連合(EU)から離脱を選
択し、世界経済に対する悲観的なムードが支配的となったなか、主要国の長期
金利は底打ちから上昇に転じました。株式市場では景気敏感銘柄を物色する動
きが広がりました。

 大きな意味で、こうした流れは継続しているものと考えます。


(水島寒月)


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詳細は http://www.iforum.jp/magazine.htm をご参照下さい。


【高技術力で半世紀以上連続黒字!業界を牽引する低PERの増配も期待でき
 るグローバル企業を研究!!】


 今週配信の有料メルマガでは、高い技術力で業界を牽引する大手で、50年
以上連続黒字を達成しており、今期も増益が期待でき、財務状況が良好で、低
PER高自己資本比率の、5期連続増配と株主優待のあるグローバル企業を、
研究銘柄として掲載しています。


 また、コラムでは、「今年の上期は去年(=2016年)と比較して、日経
平均225が大きく下落することが少なかったように感じます。その為に私も
含めた多くの投資家の皆さんが去年より良い運用成績を獲得しているのではな
いかと感じます。しかし油断した時には、いつも大きな下落が忍び寄ってくる
ことも多いので、用心をしています。そして大きな下落が起きたら、その下落
をチャンスにできるように準備も始めています。」と題し、相場環境に合わせ
てポートフォリオの見直しや、暴落に備えた準備などについて、自身の経験と
実績から、いま行っていることに言及しています。


 さらに、本日の研究銘柄と最後まで悩んだ銘柄のついての詳細や、第1四半
期の決算短信発表をにらんだ投資戦略について、考察しています。

 加えて、低PERの期待銘柄を3社、9月に株主優待があるリバウンド期待
の3社も、研究銘柄候補として取り上げています。

 最後に、6月にコラムで取り上げた優待新設銘柄のその後のフォローを行っ
て、同様のパターンで稼げる戦術を提案しています。

 金曜日までにご購読の方へは、もれなく最新号を差し上げます。

 ぜひご購読下さい。


【2016研究銘柄パフォーマンストップ3】

 1月12日〜11月22日
 配信分 全45銘柄 12月16日現在

 1位 エージーピー(9377)+233.33% 3月29日配信
 2位 エージーピー(9377)+213.68% 8月9日配信※
 3位 東京ラヂエーター製造(7235) +117.09% 7月5日配信
 ※この銘柄は2回配信しました。

 研究銘柄パフォーマンス分布
 +100%以上   3銘柄
 +50%〜100% 2銘柄
 +25%〜50% 14銘柄
 +10%〜25% 15銘柄
    0〜10%  8銘柄
 0%以下      3銘柄

 42勝3敗となりました。なお、配当・優待は加算しておりません。


 コラム銘柄は、261勝9敗でした。コラム銘柄の最高パフォーマンスは、
 7月26日配信メガチップス(6875)の+121.06%でした。

 コラム銘柄パフォーマンス分布
 +100%以上    1銘柄
 +50%〜100% 31銘柄
 +25%〜50%  66銘柄
 +10%〜25%  98銘柄
    0〜10%  65銘柄
 0%以下       9銘柄


有料メルマガは週1回・火曜日配信です。
詳細は http://www.iforum.jp/magazine.htm をご参照下さい。

過去サンプル(研究銘柄)
 銘柄研究 ニチリン(5184)
 銘柄研究 帝国電機製作所(6333)


過去サンプル(コラム)
 増益修正や増配発表企業の株価が下落するのはチャンス(2017/02/28)
 安心できる企業の株でポートフォリオの再構築したい(2017/01/10)
 割安企業を選んで分散投資を行えばリバウンド相場で大きく稼げる(2016/12/27)
 現代の錬金術である株式投資を使って、老後の生活を少しでも豊かにしようとするための心得(2012/11/06)



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 ご購読をお待ちしております!】


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【7/24第154号では】

■相場展望
■先週のIPO銘柄動向(3銘柄)
■8月のIPO2銘柄
■炎の注目銘柄フォロー(7銘柄)


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 → 申し込みフォーム http://goo.gl/ikAUu3


【7/18第153号を読む】
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【7/24第154号を読む】
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温故知新 back to the future




[要旨]

 40年前、投信の回転売買率は100%程度であった。
 現在は、それを大きく上回る。
 どうして日本で低売買回転率の良質な投信が育たなかったのか?
:::::::::::::::::::::::::::::::::::


==古きを温ねて、新しきを知る==


 このコーナーは、古き良き時代の証券レポートを紹介し、現在の証券業界への警鐘を鳴らします。




==1978年 財団法人日本証券経済研究所 証研レポートより==



▼証研レポート 971号 昭和53.7.3

::::: タイトル:==「回転売買」について by むく :::::


 ニューヨークやイギリス、フランクフルト、パリなどの欧米の取引所に比べて東京の売買回転率は非常に高い。
 東証1部49%に対してニューヨークは22%。フランクフルトは9%。
 イギリスは3%。パリは14%。

 主因は日本の投資信託と個人の売買回転率が非常に高いため。
 昭和50年度においては日本においては個人の売買回転率が70%、銀行が2%、生保が2%、投信が73%と投信が個人より高い。
 昭和51年度においては、個人70%に対して、投信は172%と極めて高い。
 一方で、事業法人や銀行や生保は持ち合いだから極めて低い。
 二極化しているのである。


【個人の高い回転率】

 個人の回転率が高くなるのは、外人が買いそうな銘柄、法人が買いそうな銘柄というように、「他者追随型」になっているからである。
 自己の基準ではなく、他者に追随して投資する場合にはどうしても回転率は高くならざるをえない。
 なぜならば外人や法人がいつ買うのをやめるか、いつ売るか、個人にはわからないのだから、長期間持続しているわけにはいかないからだ。


【投信の高い回転率 − 毎日投資決定主義】

 たとえば、昭和52年については投信は1兆5709億円買って、1兆4084億円売り、差引き1625億円の買い越し。
 1625億円の株式を買越すためにその10倍近い株式を買っているのである。

 一体、投信はなぜこれほど売買回転率を高くしなければならないのだろうか。

 ここでアメリカの場合と比較してみよう。
 アメリカでは日本と同様に投信の回転率がもっとも高いがそれでも1970年以降50%を越えたことはない。
 アメリカの機関投資家の投資行動として「投資決定一回主義」ということがいわれた。

 アメリカの機関投資家は買い方針を一回決定すると、あとは買い上がっていく一方で、値ごろをみて売ったり、買ったりするということはなかった。
 ニフティ・フィフティといわれるのような少数の銘柄に投資を集中し。成長性が高いと思う銘柄は徹底的に買い上がっていくというやり方である。

 日本の投信は「毎日投資決定主義」ともいうべきものであろう。組み入れ株式をひんぱんに入れかえ、同じ銘柄でも値ごろによって売ったり買ったりしながら値ざやを稼ぐというやり方である。

 一体なぜこのようなことをしなければならないのか。
 アメリカのように投資決定一回主義を日本で行えば自らの買いで株価が急騰してしまうし、自らの売りで株価が急落してしまうことがわかっているからであろう。

 株式の供給不足の中では投信のひとり相撲になる危険性がある。
 そこで短期の値ざや稼ぎを繰り返していく以外にないのである。
 もっともこの場合、投信の売りに個人が買い回れば、ひとり相撲にはならない。しかし個人は他者追従だから投信が売ったら個人も売るのである。


【成長株投資から回転売買へ】

 個人は他者追随。投信は短期値ざや取り。
 昭和30年代には「利回り革命」による成長株投資が一般的であった。(株式は成長株でも利回りがよかったのだ。)
 そのころは増資が事実上の増配であった。

 しかし、時価発行増資が一般的になるについて成長株の論理は崩れた。
 昭和40年証券不況による共同証券、保有組合による株式凍結を契機に供給不足による需給相場の様相を濃くしていった。
 その後も、回転売買を中心にした需給だけによる相場になってしまった。


::::以上、証研レポート 1978年 むくさんのコラムでした:::



【本質をついた証研レポート、投信の毎日投資決定主義】


 back to year 2017!!

 現在に戻ります!!


 むくさんネーミングは鋭い。
 個人投資家を「他者追随型」と呼び、さらに投信を「毎日投資決定主義」と断じました。

 本質をついています。

 残念ながら、40年後の今もなお、投信は、「毎日投資決定主義」です。
 ニューヨークが、などとファンドマネジャーが話しているのを聞くと、とても残念な気持ちになります。
 機関投資家って、いまでも、日経新聞を毎日読んで、毎朝運用会議を開くという習慣なんです。

 彼らの行動がすでに本質的じゃないのです。


 いま、一番良心的な部類といわれている、直販のH投信でも売買回転率は高い。
 毎年100%を超えています。


【回転率と投信のパフォーマンス】

 一般に、売買回転率が高ければ高いほど、売買手数料が高くなるため、パフォーマンスは悪化します。

 0.1%程度売買手数料を証券会社に払っているとすれば売買回転率200%でファンド内の年間手数料は0.2%程度悪化します。


0.2%??


 なんだ、大したことないと感じた人はいませんか??


 そうではないんですよ。

 株式市場は、売値と買値の差、スプレッドがあり、「板」とか「バイカイ」と呼ばれていますが、99円買い100円ヤリなどと呼ばれるものがあります。
 そのとき、売りたい方は100円では売れず、99円で売れる。
 買う人は99円では買えず100円なら買える。
 この場合のスプレッドは1円です。つまり1%も開いている。
 これは投資家は知ることができないコスト。

 しかし、実際に発生している売買「コスト」なんです。

 このスプレッドの部分が結構大きいのですよ。
 特に投信のような大きな注文を出す場合はスプレッドは拡大します。

 ざっと0.2−0.3%程度はインパクトがあります。
 これで、手数料と売買スプレッドコストでトータルすれば0.4%程度の悪化になります。

 これが「わずか」であるとはいえないのは、0.4%の年率のコストは40年で16%になるからです。

 回転率という側面だけを取り上げるのはフェアではないかもしれませんが、ひふみ投信は日本でナンバーワンの投信のひとつです。

 彼らでさえ、100%を超えてしまう回転売買なのです。


【理想のポートフォリオ】

 理想は、長期成長株を選び切る眼力。
 そして、30〜40銘柄に絞り込む力量です。

 わたしは機関投資家としてリスクを抑えつつ、過去20年間でTOPIXを400%アウトパフォームするポートフォリオを構築してきました。

 銘柄数は最大でも40銘柄にして、売買回転率は年によっては50%以下です。


【超高速超頻度投信の登場で運用者は投資哲学を失った】

 近年、驚愕すべき投信が現れました。
 東証が2010年に売買システム「アローヘッド」を導入。

 売買処理能力を1秒間に1000回もの注文を処理できるようにしたためです。

 それを活用した超高速・超頻度の投信が登場。
 いまこの超高速・超頻度の売買が東証の6割を占めています。

 こうした悪種の投信はゆくゆくは規制されると思います。
 なぜならば、一秒間に1000回も注文を出したりキャンセルしたりすることは、最終投資家のお金で投機をしていることになります。

 こうした投機に社会的な付加価値があるとは認めがたいからです。


 このような投信は、儲かればそれでよい、後は知らん、という運用業界の貧困な思想が見え隠れします。

 運用者は投資哲学を失ったのではないか。そう思われても仕方ありません。


 むく氏のレポートから約40年。

 売買回転率の観点からは、現状は昔よりもずっとひどい。

 どうして日本には良質の投信が育たなかったのでしょうか??
 金融業界の怠慢でしょうか??


 むくさんや先人に対して、金融業界人の一人として、申し訳なく思います。


Slow Investment
山本 潤


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米ドル安

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 先々週からの一方的なドル安の要因は何だったのか?

 日本円も対米ドルでは、7月10日の114円台から僅か10営業日で110円台まで買われました。
 目に付いたのは新興国(特に資源国)の通貨高と債券高です。両方が同時に買われていましたが、これが所謂、米国金利の上昇期待が下がったための資金移動(逆流)なのか、または単なるショートカバーだったのかは不明です。

 足下の各指標からは為替を大きく動かすほどの変化は感じられませんでしたが、先々週辺りからはFRBのスタンスに若干の変化を感じるニュースが増えています。ユーロでも緩和策を見直す発言が増えていましたから、ユーロ・ショートの巻き戻しが中心になっていたのかも知れません。
 VIX指数が下げているとのニュースも増えていますから、このレンジ相場に変化が出たときはちょっと怖くもあります。


 それにしても世界的な金融緩和の影響から投機資金の活発化がうかがえます。
 これらの短期資金はここ数か月ほど日本市場を離れているようですが、動き出してトレンドが出ると一方的に且つ大きく動きます。株式市場に限らず為替でも債券市場でも機械的な売買による無機質な動きも感じます。


 各種統計からは世界的な景気回復の芽が多少なりとも出てきているようですが、とは言え為政者たちが期待するほどの回復の芽は見当たりません。
 また日本に至っては一部の輸出企業は潤っているものの回復とまでは言えそうもありません。第一四半期の業績発表が始まり若干なりとも景気持ち直しへの期待感も出始めていますが、余り力強さを感じられません。


 雇用増や企業増益となっても賃金は上がらず、どちらかと言えば、若干程度の賃金増加があっても社会保障費の上昇がその増加分を打ち消しています。
 ここ10年程を見ても社会保障費は着実に増えています。足元では毎年約30万人の人口が減り、2020年を過ぎれば毎年40万人を超える人口減少(=内需の減少)と労働生産人口の減少が顕著になります。

 成長戦略はもとより、日本にとって人口問題と財政問題は喫緊の課題ですが、視聴率が取れないためメディアが取り上げず、結果として政治も行政も動きません。
※日本のメディアは本当に役に立ちません。


 対米ドルで110円〜120円程度の上下で一喜一憂しているうちに根本的な問題、すなわち目に見える形での国力低下と日本円が趨勢的に下落する環境が迫っているのか。

 このままでは日銀は行き着くところ(金融政策の限界)までベースマネーを供給し続けることになるような気がしてなりません。


 バラエティー番組の最強コンテンツになってしまった加計学園問題など、国会での情けないほどレベルの低い議論を見るにつけ、将来を悲観せずにはいられません(苦笑)


 「一億総活躍」などの意味不明の標語や日本復活待望論などに惑わされず、着実な将来設計や資産分散が必要と感じる昨今です。


(街のコンサルタント)


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