■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
投資情報メールマガジン 2016/09/29号
イ意 の 近 道
−プロが導く「億」資産への近道− 週5回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【ご挨拶】
将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!
★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★
===================================
−本日の目次−
(本日の担当:街のコンサルタント&山本潤)
◆コラム「株式相場雑感」:街のコンサルタント
◆コラム「ファンドマネージャ、株を語る(2)」:山本潤
===================================
◆コラム「株式相場雑感」
今年7月28日のコラムの最後に下記の記述をしました。
〜引用〜
それら割安銘柄の中から、いずれはニュースになりそうなもの、TOBなど
のテーマとして取り上げられ易いものを連想するというのも面白い作業です。
例えば売却などの俎上に乗った会社が主要株主になっている万年割安会社と
か。まだニュースとして流れていないので目立ちませんが、いずれはM&Aな
どの対象となる候補と思われます。石川臨太郎さんが書いていたレポートの中
で見つけました。
〜引用終わり〜
当時400円台半ばをウロウロしていたものが予想より早く動き出し、書い
てから既に30%も値上がりました。何らかのM&Aに絡む話が出てくる可能
性が高い銘柄と期待していますが、割安株物色の一環なのでしょうか?
年初からの円高局面でも余り業績を落としていませんでしたから、その辺り
も評価されているのか?
書いておきながら自分では買っていないのが残念ですが(苦笑)、久しぶり
に気分は良いです(^^)
最近では2年ほど前に買っていたIT銘柄が急騰したので半分を売って、こ
こ1年以上に渡って売られ続けていた株主優待銘柄を新たに買ってみたりなど
しています。円高デメリット銘柄と見られて売られていたのでしょうが、その
割には今年からの円高局面でも余り業績が落ちていないことを確認できました
ので。
今年に入って失敗しているものとしては、来年から航空機向けの新素材の需
要が見込めるとの見立てと安くなったからとの判断で買った銘柄が、何とその
後に2割以上も下げて参ってます。ちょっと早過ぎたかなと(^^;)。
まあこの会社は来年からは間違いなく業績回復をしてくると期待しています
ので頑張って持ち続けようと思っています。
全体としては、東証一部は日銀のETF買いに支えられているために指数は
持ち直しているものの時価総額の伸びが追い付きません。つまり指数採用銘柄
は買われ、それ以外が売られている(投資家の株離れの)構図と考えられます。
先日の日銀会合ではTOPIX型を増やす方針が示され時価総額が大きい銀
行株が買われましたが、どちらかと言えばマイナス金利の深堀りに期待して売
っていたショート筋のカバーが多かったようです。
これらの点を顧慮すると投資家離れによって必要以上に売られている(下げ
ている)銘柄が多い訳ですから、中長期投資の観点からは中小型銘柄なら当面
はJASDAQ市場の銘柄も物色対象として面白いのではないかと考えている
次第です。
もちろん、当面は指数採用の品薄株やTOPIXで日銀購入に影響され易い
銘柄などの方が上がり易いのかも知れませんが、政策的な側面からばかり見て
いては投資がつまらなくなります。
お金があれば、買い占めた後に解散して投資回収してしまいたいと感じる万
年割安会社が沢山あります。ここ数日はそれらの割安株にも資金が少しずつ戻
りつつあるようにもみえますが、まだまだ短期資金が中心です。
まず投資家への還元率の悪い会社が止むを得ず還元しなければならない仕組
みの導入。配当の二重課税の問題、キャピタルゲイン課税や控除方法などの見
直し、有価証券取引税の再検討、投資家の為になる(投資を活発化させる)N
ISAの仕組み、悪質な投資家や金融業者への罰則の強化、形式が優先する当
局指導の見直し等々・・・、掛け声や事前規制のような建前的なポーズばかり
では無く、本質的な投資家の為の市場整備が進まないことにはこの国の市場は
活性化しません。
(街のコンサルタント)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び
調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)
このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
http://clap.mag2.com/stuweaweslクリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!
===================================
◆コラム「ファンドマネージャ、株を語る(2)」
■「ファンドマネージャ、株を語る」執筆のきっかけ
現役ファンドマネージャが株式投資について語る日々雑感です。
個別株の売り買いの推奨はありません。
それどころか、個別株についての言及はしません。
それでも、わたしは、株式投資が持つ本来の社会的意義については、
十分に伝えることができると思っています。
そして、投資のプロセスそのものが、投資家自身を幸福へ導く道標になる
と考えています。
わたし自身がそうでした。
投資を通して、世の中の仕組みがわかるようになりました。
投資により、経済的に恵まれるだけではなく、
投資というプロセスを通して、人としても成長できたように思うのです。
つまり、投資家とは、お金だけを企業に預けているのではありません。
投資とは、投資家自身の膨大な時間も高度な専門性も貴重な経験も
失敗から学んだ知恵もすべてを投資分析に費やすことです。
そして、その投資行為は、人を成長させます。
投資は以下の変化をもたらします。
単なる消費者から創造者に。
偏見やバイアスに支配される偏狭さを克服し、
普遍的で自由な思想を身につけることができます。
大多数の中に埋もれる受動的な存在から、
他者を導く能動的なリーダーへと変貌することができます。
ゼロサム的な思考や矛盾に悩む人は、矛盾を克服し、問題を解決し、
矛盾点を昇華する術を身につけることができます。
短期で利己的な人が、長期で意味のあることを成す人になることができます。
すぐに結果を出そうとする拙速な人も、
思慮深く、ステップ・バイ・ステップで成果を出すようになります。
たとえお金がなくても、株について考えることが、
豊かで幸せな人生を生きることに繋がっていくのです。
多少、大げさに響くかもしれませんが。
さて、わたしですが、外資系機関投資家(日本株アナリスト、日本株ファンド
マネージャ)としての職歴はおよそ20年になります。
15年前に自らの運用手法を書籍「インベストメント」(北星堂書店2001
年)にしましたが、多少、取材手法のみに偏った感がありました。
ファンドマネージャが株を語ることは、
すなわち、職業について語ることでもあります。
株式ファンドマネージャという仕事はこういう仕事である、
という内容でもあります。
また、アナリストやファンドマネージャを育成するのための
ガチのガイドブックともいえるでしょう。
株式投資のもつ、社会的な価値が、あまり意識されない状況となっていること
も執筆の動機のひとつです。
個別株の推奨はありませんし、具体的な運用戦略は紹介しません。
株式投資に関するノウハウは千差万別であり、どんな個別の戦略であっても、
メリットとデメリットがあるからです。
みなさんが「株式投資」についての考えを深めるための一助となるように、
株についての必要最低限の事柄を整理しました。
■ファンドマネージャ、株を語る 0002
☆☆ 株式運用の最初のステップ
株式運用の最初のステップは、
「世の中をしっかりと見る」
ことだと思いますね。
世の中をしっかりと見ます。
現在だけではなくて、過去の世の中も知るようにします。
その観察に基づいて、株価にとって重要な未来を考えます。
客観的な「曇りなき眼」で世の中を見る。
「よい目」を持っていることが、よいストックピッカー※の必要条件です。
(※stock picker: 上手に株を選ぶ人)
☆☆何でしょうか?「よい目」とは。
知らず知らず、人は偏見を持ち、時には間違った思い込みをしてしまいます。
間違った認識を改める機会は多くの人は持ちません。
だから、わたしも含めて、ほとんどの現代人は、
公平な目で素直に世の中を見ることができてはいません。
好きか嫌いかで物事を判断するケースが誰にもあります。
もちろん、人間ですから、それでいいのです。
ですが、株式投資に際しては、よい悪いという善悪や好き嫌いという価値観は
抑えるようにしたいものです。
よい目とは、ありのままの姿をそのまま受け入れて見ることができる目です。
☆☆何を具体的に「見る」のでしょうか?
わたしたち、株式アナリスト※が「世の中を見る」とき、
それは、「企業が提供する商品やサービスを見る」という意味になります。
(※equity analyst: 株式アナリスト。企業業績を予測して
適正な株価を算定する人)
その商品が世の中にどう役立つのか。
その商品が産まれた時代背景について分析をします。
商品について、よい点、悪い点、他のライバルにない特徴や
他と似た特徴を理解します。
株式アナリストにできることは、企業の提供する商品について、
よき観察者となることです。
「現在だけではなく、過去を見る」とはどういうことでしょうか。
商品の歴史を知ることです。
上場企業トヨタの理論株価を算出する際、その最初の一歩は、
彼らの主力商品である車を見ることから始めます。
車を例にとれば、歴史を徐々に遡っていくにつれて、
昭和初期のガソリン車、明治時代の人力車、江戸時代の籠、
平安時代の牛車まで到達します。
トヨタの車ということであれば、クラウンやカローラを時代を遡り辿り、
年表やそれぞれの車種の性能などを記述していきます。
時の流れを見ようとするのです。
時代を超えて残った商品の本質部分を見ようとするのです。
一般に、株式アナリストは、変化を好み、変化を期待します。
変化を知ることは大事ですが、それだけでは十分ではありません。
時代を超えて変化しないものも見るべきです。
変化するものを知り、変化しないものも知るのです。
時代が変わっても変わらない摂理を知ることは、
商品の持つ本質的な部分を知ることですし、
変化する部分を知ることは技術進化やイノベーションを理解することに通じま
す。
☆☆感じることができますか? 時代の風を。
株式アナリストは、過去の商品を継続的に観察することで、
時代を感じることができるようになります。
時代の風が吹く。
自分の言葉でこの時代の精神を表現するとしたら、
現代とはどんな時代でしょうか。
時代の精神を、各企業が提供する個々の商品やサービスの脈々たる歴史を俯瞰
することで、記述することができます。
たとえば、電車を例にとりましょう。
21世紀は
「時速600キロメートルで東京ー名古屋に超電導による磁石道が開通する」
時代。
20世紀は
「時速60キロメートルで新橋ー横浜に蒸気機関による鉄道が開通した」
時代。
速度が10倍になることの意味は、他の条件が変わらなければ、
投資効率も10倍になる、ということです。
車両が10倍の距離を走ることができれば、
それだけ多くの人を運ぶことができるからです。
同じだけの投資で実入りが10倍になれば投資家は得をします。
ですが、変化しない部分もあります。
短距離輸送の速度はどうでしょうか。
例えば、日本橋と新橋とはタクシー、自転車、地下鉄、長期輸送ほどの大きな
差が歴史的にあるとは思えません。
21世紀も20世紀もそれほど変わっていないのではないでしょうか。
それはなぜでしょうか。
事業の本質を理解するには、
変化する部分と変化しない部分を両面合わせて知り、
総合的に事業への投資価値を判断しなければなりません。
各企業の提供する代表的な財やサービスについて、その歴史を記述する。
それが株式投資の第一歩です。
まずは、対象を定めて整理する。
各々の事業について、投資家として考える材料を集める。
それが第一歩だということです。
日本株ファンドマネージャ
山本 潤
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
http://clap.mag2.com/tiatraebudクリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!
山本潤氏の過去コラム →
http://okuchika.jugem.jp/?cid=6
===================================
【石川臨太郎の有料メルマガ、好評配信中!】
【通算400号!国内外で高いニーズを誇る製品群を持ち、増収増益を継続、
株主優待を新設し、リバウンド開始と思われる企業を研究!】
本日配信の有料メルマガでは、国内外で必要不可欠な製品群を持つ技術企業
で、国内トップシェアの製品もあり、今後の製品需要も大きく、過去増収増益
を継続しており、株主優待を新設して株価がリバウンドし始めたと期待できる
企業を、研究銘柄として掲載しています。
また、コラムでは、「日銀が新たな金融政策を発表し、FOMCが米国金利
の9月の引き上げを延期しました。もちろんリスクもたくさんあります。米国
の大統領選挙もあり北朝鮮などの挑発は続いています。しかし個人的には出遅
れている日本株の見直しがあるのではないかと密かに期待しています。」と題
し、今後の日本株のリバウンド相場を見越した戦略と、その心構えを考察して
います。
さらに、本日掲載したように、7月と8月の研究銘柄から、比較的時価総額
が高い内需株3社を挙げて、検証を行っています。
加えて、2週間前のコラムで取り上げた優待イベント投資戦術で、4銘柄の
検証も行っています。
そして、業種的に割安な優待企業から、今後の研究銘柄候補として3銘柄ピ
ックアップしています。
来るべき相場に備えて、準備の参考にどうぞ!
金曜日までにご購読の方へは、もれなく最新号を差し上げます。
是非この機会にご購読下さい。
■購読料改定まであと1日!!■
2009年の創刊以来、購読料を据え置きとしておりましたが、諸般の事情
により10月1日より、現在の内税から外税へ改定させていただきます。
9月30日までにお申し込み&入金であれば、現在の価格で購読できますの
で、価格改定前の最後の機会にぜひお申し込みください。
改定前(9/30まで) 改定後(10/1以降)
9,000円/3ヶ月 → 9,000円+税720円/3ヶ月
有料メルマガは週1回・火曜日配信です。
詳細は
http://www.iforum.jp/magazine.htm をご参照下さい。
過去サンプル(研究銘柄)
銘柄研究 帝国電機製作所(6333)
銘柄研究 わらべや日洋(2918)
銘柄研究 ミライアル(4238)
過去サンプル(コラム)
特別掲載 バランス・シートを読むための簡単な知識(2)
今年の3月末の状況を見る限りでは低PER銘柄が有利だと感じる
現代の錬金術である株式投資を使って、老後の生活を少しでも豊かにしようとするための心得(2012/10/30)
現代の錬金術である株式投資を使って、老後の生活を少しでも豊かにしようとするための心得(2012/11/06)
なお、この有料メールマガジンの売り上げの一部は億の近道の発行運営に活用
されます。皆様のお申し込みをお待ちしております。
===================================
【炎のファンドマネージャー有料メルマガ第112号配信中!
ご購読をお待ちしております!】
「炎のファンドマネージャー」の有料メルマガ「炎の投資情報」第112号が
本日配信です。
★創刊号から第5号まで公開しました!ぜひお読み下さい!★
創刊号→
http://okuchika.net/?eid=5177
第2号→
http://okuchika.net/?eid=5362
第3号→
http://okuchika.net/?eid=5361
第4号→
http://okuchika.net/?eid=5360
第5号→
http://okuchika.net/?eid=5359
【9/26第112号では】
■株式相場・為替相場
■直近のIPO銘柄動向
■今週のマザーズ市場IPO5銘柄
■炎の株式放浪記
■祝!!時価総額100億円台乗せのアドソル日進(3837)
■今週のテノックス(1905) 〜時価710円からの投資戦略〜
→ ご案内ページ
http://www.honohfm.com/
→ 申し込みフォーム
http://goo.gl/ikAUu3
【9/20第111号を読む】
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
http://okuchika.net/?eid=6580
【9/26第112号を読む】
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
http://okuchika.net/?eid=6589
===================================
「億の近道」のwebはバックナンバー閲覧を重点に置いた、ブログ風の作
りになっております。現在、2005年1月分まで掲載しておりますが、順次
過去分を追加していく予定です。コメントなどはつけられませんが、まとめ読
みなどに是非ご利用下さい。
http://okuchika.net/
===================================
「億の近道」は特定非営利活動法人イノベーターズ・フォーラムの登録商標
です。この名称での有償のサービス等は「石川臨太郎の有料メールマガジン」
以外行っておりません。紛らわしい名称のサービスは弊社と一切関係ありませ
んのでご注意下さい。
===================================
当メルマガは以下のシステムを利用して発行しております。
◆まぐまぐ ID:0000020640
購読解除:http://www.mag2.com/kaijo.html
◆melma! ID:m00010868
購読解除:http://www.melma.com/
編集者:億の近道発行プロジェクト
発行者:NPO法人イノベーターズ・フォーラム
email:okuchika.mail@gmail.com
http://okuchika.net/
このメールマガジンの無断転載・引用を禁じます。
==================================