投資商品再考

 ここ最近の組閣ニュースについて本当の国民の声は何かと言えば、組閣とは「入閣期待組」のための組閣では無く、国家の政(まつりごと)のための組閣をお願いしたい、と言うものです。“当選5回以上で閣僚経験が無い議員”を「入閣期待組」と呼んでいるようですが、お国のための仕事も、たいした仕事もしていないにも関わらず強力な3バンによって偶然5回以上も当選している議員も居ます。国会議員本来の仕事や能力とは別の理由で複数回当選しているだけと言うことです。
 この国の政治家はいつまで寝言を言っていれば気が済むのでしょう?無能な入閣期待組を満足させるために国を滅ぼすつもりか?と問いたい。「いや、その中に能力の高い方がいらっしゃるから。」と言った詭弁も止めて欲しい。今までこのやり方で何度国政の舵取りを間違えてきたか真摯に反省せねば本当に日本は沈没します。事実、阿呆太郎やド鳩の頃に日本は本当に沈没しかけました(汗)。

 さて、小職のコラムも今回で200回目となります。今までお付き合いいただいた読者の皆様には深く御礼申し上げます。

 ここでは再度、日本の金融商品事情について簡単なお浚いをしてみたいと思います。

 7月の週刊東洋経済にて「証券動乱」とのタイトルで3回の連載がありました。その中で「何故日本の投資信託は育たないのか」について詳しい記述があります。
 同誌にもありましたが、2004年からの10年間で平均すると日本では(なんと!)毎月44本もの新たな投資信託が組成され販売されていました。にもかかわらず残高でみると米国では約1,500兆円もの投資信託残があるのに対し、日本ではまだ80兆円しかありません。

 何故かと言えば幾つかの理由がありますが、最も大きな理由として、年がら年中、販売会社(大手銀行や証券会社)が販売し易い投信を作るよう運用会社に指示している為に、投資家のための投資信託が生れない、育たないからです。

 彼らが作る投信は投資家のための投信ではなく販売会社が売り易い投信です。その時期ごとに投資家が関心を持つテーマを探しだし、(中身は似たり寄ったりでも)新しい投信として売り出します。日本人の新しい物好きも関係しているのでしょう。そしてこれが新規資金を呼び込むのならまだマシなのですが、大半が乗り換えとなります。つまりは金融機関の手数料稼ぎの為に次から次へと投信が生み出される仕組みとなっています。

 小職も何度も指摘しております通り、運用会社は親会社(系列の大手銀行や証券会社)に逆らえません。言われた通りの投資信託を大量に作り続けねば運用会社の役員(大半が親会社からの天下り)の首が飛びます。何とも酷い業界慣行ですが、管轄業界を守る為、そして天下り先を確保したいが為に、これほど分かり易い弊害を当局(財務省)は放置し続けています。これらの理由により、気概のある、そして投資家のための、投資家を向いた独立系の運用会社が育ちませんし、排除され易い土壌が作られています。

 欧米であれば3年以上のトラックレコード(実績記録)が無ければ評価対象になり辛いですし、第三者が評価したデータがなければ投資家は中々動きません。ましてや運用会社や販売会社が新商品用に作った手前味噌な資料なぞ誰も信じません。が・・・、日本では堂々と(恥ずかしげも無く)回転売買を促すために使われています。

 そんなことをしている一方で、昨年からの当局検査では大手金融機関による組織的な投資信託の乗り換え営業が問題視され、厳しい検査が繰り返されています。結果として真面目にやっている販売会社までもがとばっちりを受けている構図になります。日本の経済犯罪への罰則が緩すぎて、「何でもかんでも儲かるならやった者勝ち」の悪習がいつまでも続きます。

 投資信託の購入に際しては原則として金融機関のお勧め商品は疑ってください。購入時手数料については「手数料に見合うほど説明が大変な商品なのか?」の観点から、信託報酬についてもその内訳で、「費用に見合うほど運用に手間がかかるものなのか?」「それほど良い商品なのか?」「毎月分配の見返りとして余計なコストが隠れていないか?」などをしっかりと見極めねばなりません。

 債券にしても同様です。美味しいところの大半は機関投資家や法人投資家が買ってしまいます。個人に廻ってくるのは大手投資家が買わないものが多いです。もちろん小口販売ですから手間もかかりますし説明も大変ですから、ある程度は止むを得ないものの、取引所なりが主導してもっと普及させる努力が必要です。まあ、敢えて言えば、これを投資信託が肩代わりすべきなのですが、超低金利下では今の標準的な販売手数料や信託報酬などを差し引くと投資家の儲けが無い、またはマイナスになるから取り扱わない訳ですね。

 つまり、それほど旨味が無いと投資信託を取り扱わないと言っている訳です。これでは個人投資家の裾野が広がりません。一昔前には「中期国債ファンド」と言う商品が爆発的に広まりました。これは個人にとって利便性がとても高かったからですが、市場の変化により今や作れない商品となってしまいました。

 最近では債券の中でも様々な仕組債が個人向けで売り出されていますが、これとて手間賃が高くて、小職のような作る側にいた人間から見ると単なる「かすめ取り商品」にしか映らない商品が多々あります(^^;)

 NISAの枠を広げたり、次世代への贈与を促すための子供NISAを作るのも悪くありませんが、まずは「枠内であれば何回売買しても非課税」などの利便性を高める方が理に叶っていると考えます。いくらNISA枠を拡大しても、そもそもNISAを最大限活用すべき現役世代はそれほどの金融資産を持っていません。
 世間知らずの政治家やご都合主義の役人に任せておくと実のある政策にならず、単なる「富裕層優遇」と「格差の固定」を進展させるだけになってしまいます。このままでは富裕層の資産移転を有利にするだけの施策で終わってしまうからです。

 日本の投資に於ける(財務省主導から民主導への)運営思想の大転換が迫られています。今までのような「罰則の軽い、且つ規制と裁量行政だらけ」の無駄の多い、役人のための運営思想では日本の金融市場は衰退するのみです。

(街のコンサルタント)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)

このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
http://clap.mag2.com/stuweaweslクリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!


JUGEMテーマ:ビジネス

JUGEMテーマ:株・投資

JUGEMテーマ:社会の出来事

JUGEMテーマ:経済全般



億の近道2014/07/31


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
投資情報メールマガジン                  2014/07/31号
              イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

===================================

             −本日の目次−
        (本日の担当:街のコンサルタント)

     ◆コラム 「投資商品再考」:街のコンサルタント

===================================

◆コラム 「投資商品再考」

 ここ最近の組閣ニュースについて本当の国民の声は何かと言えば、組閣とは
「入閣期待組」のための組閣では無く、国家の政(まつりごと)のための組閣
をお願いしたい、と言うものです。“当選5回以上で閣僚経験が無い議員”を
「入閣期待組」と呼んでいるようですが、お国のための仕事も、たいした仕事
もしていないにも関わらず強力な3バンによって偶然5回以上も当選している
議員も居ます。国会議員本来の仕事や能力とは別の理由で複数回当選している
だけと言うことです。
 この国の政治家はいつまで寝言を言っていれば気が済むのでしょう?無能な
入閣期待組を満足させるために国を滅ぼすつもりか?と問いたい。「いや、そ
の中に能力の高い方がいらっしゃるから。」と言った詭弁も止めて欲しい。今
までこのやり方で何度国政の舵取りを間違えてきたか真摯に反省せねば本当に
日本は沈没します。事実、阿呆太郎やド鳩の頃に日本は本当に沈没しかけまし
た(汗)。

 さて、小職のコラムも今回で200回目となります。今までお付き合いいた
だいた読者の皆様には深く御礼申し上げます。

 ここでは再度、日本の金融商品事情について簡単なお浚いをしてみたいと思
います。

 7月の週刊東洋経済にて「証券動乱」とのタイトルで3回の連載がありまし
た。その中で「何故日本の投資信託は育たないのか」について詳しい記述があ
ります。
 同誌にもありましたが、2004年からの10年間で平均すると日本では
(なんと!)毎月44本もの新たな投資信託が組成され販売されていました。
にもかかわらず残高でみると米国では約1,500兆円もの投資信託残がある
のに対し、日本ではまだ80兆円しかありません。

 何故かと言えば幾つかの理由がありますが、最も大きな理由として、年がら
年中、販売会社(大手銀行や証券会社)が販売し易い投信を作るよう運用会社
に指示している為に、投資家のための投資信託が生れない、育たないからです。

 彼らが作る投信は投資家のための投信ではなく販売会社が売り易い投信です。
その時期ごとに投資家が関心を持つテーマを探しだし、(中身は似たり寄った
りでも)新しい投信として売り出します。日本人の新しい物好きも関係してい
るのでしょう。そしてこれが新規資金を呼び込むのならまだマシなのですが、
大半が乗り換えとなります。つまりは金融機関の手数料稼ぎの為に次から次へ
と投信が生み出される仕組みとなっています。

 小職も何度も指摘しております通り、運用会社は親会社(系列の大手銀行や
証券会社)に逆らえません。言われた通りの投資信託を大量に作り続けねば運
用会社の役員(大半が親会社からの天下り)の首が飛びます。何とも酷い業界
慣行ですが、管轄業界を守る為、そして天下り先を確保したいが為に、これほ
ど分かり易い弊害を当局(財務省)は放置し続けています。これらの理由によ
り、気概のある、そして投資家のための、投資家を向いた独立系の運用会社が
育ちませんし、排除され易い土壌が作られています。

 欧米であれば3年以上のトラックレコード(実績記録)が無ければ評価対象
になり辛いですし、第三者が評価したデータがなければ投資家は中々動きませ
ん。ましてや運用会社や販売会社が新商品用に作った手前味噌な資料なぞ誰も
信じません。が・・・、日本では堂々と(恥ずかしげも無く)回転売買を促す
ために使われています。

 そんなことをしている一方で、昨年からの当局検査では大手金融機関による
組織的な投資信託の乗り換え営業が問題視され、厳しい検査が繰り返されてい
ます。結果として真面目にやっている販売会社までもがとばっちりを受けてい
る構図になります。日本の経済犯罪への罰則が緩すぎて、「何でもかんでも儲
かるならやった者勝ち」の悪習がいつまでも続きます。

 投資信託の購入に際しては原則として金融機関のお勧め商品は疑ってくださ
い。購入時手数料については「手数料に見合うほど説明が大変な商品なのか?」
の観点から、信託報酬についてもその内訳で、「費用に見合うほど運用に手間
がかかるものなのか?」「それほど良い商品なのか?」「毎月分配の見返りと
して余計なコストが隠れていないか?」などをしっかりと見極めねばなりませ
ん。

 債券にしても同様です。美味しいところの大半は機関投資家や法人投資家が
買ってしまいます。個人に廻ってくるのは大手投資家が買わないものが多いで
す。もちろん小口販売ですから手間もかかりますし説明も大変ですから、ある
程度は止むを得ないものの、取引所なりが主導してもっと普及させる努力が必
要です。まあ、敢えて言えば、これを投資信託が肩代わりすべきなのですが、
超低金利下では今の標準的な販売手数料や信託報酬などを差し引くと投資家の
儲けが無い、またはマイナスになるから取り扱わない訳ですね。

 つまり、それほど旨味が無いと投資信託を取り扱わないと言っている訳です。
これでは個人投資家の裾野が広がりません。一昔前には「中期国債ファンド」
と言う商品が爆発的に広まりました。これは個人にとって利便性がとても高か
ったからですが、市場の変化により今や作れない商品となってしまいました。

 最近では債券の中でも様々な仕組債が個人向けで売り出されていますが、こ
れとて手間賃が高くて、小職のような作る側にいた人間から見ると単なる「か
すめ取り商品」にしか映らない商品が多々あります(^^;)

 NISAの枠を広げたり、次世代への贈与を促すための子供NISAを作る
のも悪くありませんが、まずは「枠内であれば何回売買しても非課税」などの
利便性を高める方が理に叶っていると考えます。いくらNISA枠を拡大して
も、そもそもNISAを最大限活用すべき現役世代はそれほどの金融資産を持
っていません。
 世間知らずの政治家やご都合主義の役人に任せておくと実のある政策になら
ず、単なる「富裕層優遇」と「格差の固定」を進展させるだけになってしまい
ます。このままでは富裕層の資産移転を有利にするだけの施策で終わってしま
うからです。

 日本の投資に於ける(財務省主導から民主導への)運営思想の大転換が迫ら
れています。今までのような「罰則の軽い、且つ規制と裁量行政だらけ」の無
駄の多い、役人のための運営思想では日本の金融市場は衰退するのみです。

(街のコンサルタント)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び
調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)

このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
http://clap.mag2.com/stuweaweslクリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!

===================================

【石川臨太郎の有料メルマガ、好評配信中! カード決済対応!】

 億の近道(NPO法人イノベーターズ・フォーラム)では、執筆者の石川臨
太郎氏の有料メールマガジンを好評配信中です。

 今週配信の有料メルマガでは、長い歴史を持ち、多くの土地の含み資産があ
り、外部環境にかかわらず安定的に収益を出しつつ成長できると考えられる企
業を、研究銘柄として掲載しています。
 また、コラムでは、「『投資家が買うから株価が上がるのではなく、株価が
上がるから投資家が買うのだ』ということを心に刻み込み含み資産銘柄の上昇
相場の再スタートを待つ我慢の時だと考えている」と題し、現在の投資環境の
分析と対応に加え、60歳を期にお金に対する考え方の変化に言及してます。

 是非この機会にご購読下さい。
 ★クレジットカード決済に対応しました!★

有料メルマガは週1回・火曜日配信です。
詳細は http://www.iforum.jp/magazine.htm をご参照下さい。

過去サンプル(研究銘柄)
 http://okuchika.jugem.jp/?eid=5007
 http://okuchika.jugem.jp/?eid=4234
 http://okuchika.jugem.jp/?eid=4244

過去サンプル(コラム)
 http://okuchika.jugem.jp/?eid=4935
 http://okuchika.jugem.jp/?eid=4222
 http://okuchika.jugem.jp/?eid=4235
 http://okuchika.jugem.jp/?eid=4245
 http://okuchika.jugem.jp/?eid=4256

なお、この有料メールマガジンの売り上げの一部は億の近道の発行運営に活用
されます。皆様のお申し込みをお待ちしております。

===================================

 「億の近道」のwebはバックナンバー閲覧を重点に置いた、ブログ風の作
りになっております。現在、2005年1月分まで掲載しておりますが、順次
過去分を追加していく予定です。コメントなどはつけられませんが、まとめ読
みなどに是非ご利用下さい。
 http://okuchika.net/

===================================

 「億の近道」は特定非営利活動法人イノベーターズ・フォーラムの登録商標
です。この名称での有償のサービス等は「石川臨太郎の有料メールマガジン」
以外行っておりません。紛らわしい名称のサービスは弊社と一切関係ありませ
んのでご注意下さい。

===================================

当メルマガは以下のシステムを利用して発行しております。
 ◆まぐまぐ ID:0000020640
       購読解除:http://www.kaijo.com/
 ◆melma!  ID:m00010868
       購読解除:http://www.melma.com/

編集者:億の近道発行プロジェクト
発行者:NPO法人イノベーターズ・フォーラム
 email:okuchika.mail@gmail.com
 http://okuchika.net/
このメールマガジンの無断転載・引用を禁じます。
==================================


JUGEMテーマ:株・投資


JUGEMテーマ:社会の出来事


JUGEMテーマ:ビジネス



年金の状態がわかる!5年に一度の『年金財政試算』

 今回は皆さんが納めている、年金の本当のお話です。

 旧社会保険事務所のあまりにもずさんな年金記録が発端に「年金不安」が叫ばれて久しいですが、年金そのものの財政についても

「納めていても、将来は貰えないのではないか?」

などの不安が常に消えません。

 今年平成26年は、そうした不安にこたえるための5年に1度の年金財政を計算する年になっています。
(そもそも何故5年に1度しか計算しないのかもよくわかりません。重要な事であれば毎年確認のために計算しても良いような気がします)

 その年金財政検証の結果が先月6月3日に発表されています。

 5年前の財政検証についてもこのメルマガで解説しました。
http://www.okuchika.net/?eid=3582

 今回の財政検証は5年前の「超楽観的」な検証との批判を反省してか、かなりのパターンを検証しています。
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/nenkin/nenkin/zaisei-kensyo/dl/h26_kensyo_kekka.pdf

 具体的にはA〜Hまでの9つの経済成長パターンによって年金財政を試算しています。

 今回の財政試算も全体的に言えば甘めの試算です。

・賃金が物価よりも1〜2%も上昇するようになっている
(実際には、日本人の平均給与書所得はあまり上がっていませんし、今後も厳しいと思います)

・年金積立金の運用が賃金上昇率よりも1〜2%上昇するようになっている。
 (物価上昇率も含めると4〜5%の運用利回り水準)

という前提条件が、これまでの日本経済の成長率を考えると高い水準になっているように感じます。


 一方で今回の試算明らかになったのは、

・年金は賦課方式を取っているので、積立金がなくなったからと言って、制度破たんするわけではない

・積立金がなくなった後は、現在の給付水準の7割程度になる

ということは、資料から明らかです。


私は常々、

「年金の積立金は、このままいけば2030年代に無くなる公算が大きい」
「しかし、積立金が無くなっても制度破綻はせずに、給付水準が現在の70%程度に下がる」

と指摘しています。

 今回の試算では、まだまだ楽観的な部分もありながら、一番悲観的なケースでは、支給額の減額も予測される結果が出ていました。

 個人の皆さんは、将来の年金が「必ず減額になる」という心構えで、老後の準備に取り掛かってほしいと思います。


株式会社マネーライフプランニング
代表取締役 小屋 洋一
http://www.mlplanning.co.jp/

■小屋洋一の資産運用メール講座■
 資産運用についてメール講座で学びませんか?
 これまで300人以上にアドバイスしてきた資産運用のプロ、小屋洋一が、
 資産運用で成功する人と失敗する人の違いをお教えします。

詳しくは http://mlplanning.co.jp/mail/

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
http://clap.mag2.com/presouthiaクリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!

banner02s.jpg


JUGEMテーマ:経済全般

JUGEMテーマ:株・投資

JUGEMテーマ:社会の出来事



億の近道2014/07/30


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
投資情報メールマガジン                  2014/07/30号
              イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

===================================

             −本日の目次−
          (本日の担当:小屋洋一)

◆コラム「年金の状態がわかる!5年に一度の『年金財政試算』」:小屋洋一

===================================

◆コラム「年金の状態がわかる!5年に一度の『年金財政試算』」

 今回は皆さんが納めている、年金の本当のお話です。

 旧社会保険事務所のあまりにもずさんな年金記録が発端に「年金不安」が叫
ばれて久しいですが、年金そのものの財政についても

「納めていても、将来は貰えないのではないか?」

などの不安が常に消えません。

 今年平成26年は、そうした不安にこたえるための5年に1度の年金財政を
計算する年になっています。
(そもそも何故5年に1度しか計算しないのかもよくわかりません。重要な事
であれば毎年確認のために計算しても良いような気がします)

 その年金財政検証の結果が先月6月3日に発表されています。

 5年前の財政検証についてもこのメルマガで解説しました。
http://www.okuchika.net/?eid=3582

 今回の財政検証は5年前の「超楽観的」な検証との批判を反省してか、かな
りのパターンを検証しています。
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/nenkin/nenkin/zaisei-kensyo/dl/h26_kensyo_kekka.pdf


 具体的にはA〜Hまでの9つの経済成長パターンによって年金財政を試算し
ています。

 今回の財政試算も全体的に言えば甘めの試算です。

・賃金が物価よりも1〜2%も上昇するようになっている
(実際には、日本人の平均給与書所得はあまり上がっていませんし、今後も厳
 しいと思います)

・年金積立金の運用が賃金上昇率よりも1〜2%上昇するようになっている。
 (物価上昇率も含めると4〜5%の運用利回り水準)

という前提条件が、これまでの日本経済の成長率を考えると高い水準になって
いるように感じます。


 一方で今回の試算明らかになったのは、

・年金は賦課方式を取っているので、積立金がなくなったからと言って、制度
 破たんするわけではない

・積立金がなくなった後は、現在の給付水準の7割程度になる

ということは、資料から明らかです。


私は常々、

「年金の積立金は、このままいけば2030年代に無くなる公算が大きい」
「しかし、積立金が無くなっても制度破綻はせずに、給付水準が現在の70%
程度に下がる」

と指摘しています。

 今回の試算では、まだまだ楽観的な部分もありながら、一番悲観的なケース
では、支給額の減額も予測される結果が出ていました。

 個人の皆さんは、将来の年金が「必ず減額になる」という心構えで、老後の
準備に取り掛かってほしいと思います。


株式会社マネーライフプランニング
代表取締役 小屋 洋一
http://www.mlplanning.co.jp/

■小屋洋一の資産運用メール講座■
 資産運用についてメール講座で学びませんか?
 これまで300人以上にアドバイスしてきた資産運用のプロ、小屋洋一が、
 資産運用で成功する人と失敗する人の違いをお教えします。

詳しくは http://mlplanning.co.jp/mail/

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
http://clap.mag2.com/presouthiaクリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!

===================================

【石川臨太郎の有料メルマガ、好評配信中!】

 億の近道(NPO法人イノベーターズ・フォーラム)では、執筆者の石川臨
太郎氏の有料メールマガジンを好評配信中です。

 今週配信の有料メルマガでは、長い歴史を持ち、多くの土地の含み資産があ
り、外部環境にかかわらず安定的に収益を出しつつ成長できると考えられる企
業を、研究銘柄として掲載しています。
 また、コラムでは、「『投資家が買うから株価が上がるのではなく、株価が
上がるから投資家が買うのだ』ということを心に刻み込み含み資産銘柄の上昇
相場の再スタートを待つ我慢の時だと考えている」と題し、現在の投資環境の
分析と対応に加え、60歳を期にお金に対する考え方の変化に言及してます。


 是非この機会にご購読下さい。
 ★クレジットカード決済に対応しました!★

有料メルマガは週1回・火曜日配信です。
詳細は http://www.iforum.jp/magazine.htm をご参照下さい。

過去サンプル(研究銘柄)
 http://okuchika.jugem.jp/?eid=5007
 http://okuchika.jugem.jp/?eid=4234
 http://okuchika.jugem.jp/?eid=4244

過去サンプル(コラム)
 http://okuchika.jugem.jp/?eid=4935
 http://okuchika.jugem.jp/?eid=4222
 http://okuchika.jugem.jp/?eid=4235
 http://okuchika.jugem.jp/?eid=4245
 http://okuchika.jugem.jp/?eid=4256

なお、この有料メールマガジンの売り上げの一部は億の近道の発行運営に活用
されます。皆様のお申し込みをお待ちしております。

===================================

 「億の近道」のwebはバックナンバー閲覧を重点に置いた、ブログ風の作
りになっております。現在、2005年1月分まで掲載しておりますが、順次
過去分を追加していく予定です。コメントなどはつけられませんが、まとめ読
みなどに是非ご利用下さい。
 http://okuchika.net/

===================================

 「億の近道」は特定非営利活動法人イノベーターズ・フォーラムの登録商標
です。この名称での有償のサービス等は「石川臨太郎の有料メールマガジン」
以外行っておりません。紛らわしい名称のサービスは弊社と一切関係ありませ
んのでご注意下さい。

===================================

当メルマガは以下のシステムを利用して発行しております。
 ◆まぐまぐ ID:0000020640
       購読解除:http://www.kaijo.com/
 ◆melma!  ID:m00010868
       購読解除:http://www.melma.com/

編集者:億の近道発行プロジェクト
発行者:NPO法人イノベーターズ・フォーラム
 email:okuchika.mail@gmail.com
 http://okuchika.net/
このメールマガジンの無断転載・引用を禁じます。
==================================


JUGEMテーマ:株・投資


JUGEMテーマ:ビジネス


JUGEMテーマ:経済全般



有料メルマガライブラリから(112)投資家の恐怖が急速に膨らんで株価の調整色が強まってきています。個人投資家が踏ん張り切れずにセリングクライマックスが近づいていると感じます。

 有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を再編集して毎週掲載いたします。自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。


=「投資家の恐怖が急速に膨らんで株価の調整色が強まってきています。個人投資家が踏ん張り切れずにセリングクライマックスが近づいていると感じます。」=
  (有料メルマガ第231回・2013/6/11配信号)

※注 2013年6月現在の内容ですので留意下さい。

【前略】

 高値覚えで、高値から下げてしまうと、まだ買値より高くても売れなくなってしまう投資家がよくいます。私も昔はそんな投資家の一人でした。しかし長年投資を続けているうちに、高値から下落していても、より有利だと自分が判断した銘柄にシフトすることができるようになりました。買値より下げていても、躊躇なく銘柄シフトができるようにもなりました。

 今年のように株価の上昇が強く早かったために、利喰い売りして払った税金の金額も大きい投資家の方も多いと思います。このような買値より下がってしまっている銘柄を損切りして他の銘柄にシフトをするときは、税金を取り戻すチャンスが来たと考えれば、精神的には少し楽になります。

 早く売りすぎて売ってから強く上昇されてしまったと後悔したり、買い損なって勢いよく上げられて指をくわえてみていた銘柄の多くが、この調整で下落して、投資してもよいと感じられる水準まで下落してきました。まだ株価の調整が続く可能性も十分あるので、急いで飛びつき買いをしてしまうと、高値掴みをさせられてしまう可能性も高くなります。

 ここはじっくりと株価の動きを観察して、もう大丈夫と感じた時から打診で買い増しをスタートするくらいの慎重さで、十分間に合うのではないかと考えています。

 慌てずに、そして恐れずに、収益力の高い割安な企業の株をしっかりと見極めて、より安くポートフォリオに迎え入れたいものですね。

経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎

★有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」を週1回配信しています。石川臨太郎が特定銘柄を挙げて詳細研究する「銘柄研究」が好評です。ご興味がある方はぜひ一度ご購読下さい。

 本日配信の有料メルマガでは、長い歴史を持ち、多くの土地の含み資産があり、外部環境にかかわらず安定的に収益を出しつつ成長できると考えられる企業を、研究銘柄として掲載しています。
 また、コラムでは、「『投資家が買うから株価が上がるのではなく、株価が上がるから投資家が買うのだ』ということを心に刻み込み含み資産銘柄の上昇相場の再スタートを待つ我慢の時だと考えている」と題し、現在の投資環境の分析と対応に加え、60歳を期にお金に対する考え方の変化に言及してます。

 今週金曜までに購読された方には、もれなく今週配信号も差し上げます。
 是非この機会にご購読下さい。
 ★クレジットカード決済に対応しました!★

有料メルマガは週1回・火曜日配信です。
詳細は http://www.iforum.jp/magazine.htm をご参照下さい。

過去サンプル(研究銘柄)
 http://okuchika.jugem.jp/?eid=5007
 http://okuchika.jugem.jp/?eid=4234
 http://okuchika.jugem.jp/?eid=4244

過去サンプル(コラム)
 http://okuchika.jugem.jp/?eid=4935
 http://okuchika.jugem.jp/?eid=4222
 http://okuchika.jugem.jp/?eid=4235
 http://okuchika.jugem.jp/?eid=4245
 http://okuchika.jugem.jp/?eid=4256

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)

このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
http://clap.mag2.com/baicraeclaクリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!

JUGEMテーマ:株・投資

JUGEMテーマ:社会の出来事

lowerbanner01.jpg


孫子の投資法 敵を知り己を知る その6

 本連載を初めてお読みになる方は<孫子の投資法その1>を先にご覧ください。 http://okuchika.jugem.jp/?eid=4482


■勝利を得るためには五つのことがある。

1)戦ってよい時と戦ってはいけないときをわきまえていれば勝つ。
2)大軍と小勢のそれぞれの活用法を知っていれば勝つ
3)上下の人々が心を合わせていれば勝つ。
4)よく準備をして油断をしている敵にあたれば勝つ。
5)将軍が有能で主君がそれに干渉しなければ勝つ。

 基本は「戦わずして勝つ」ですから、大半は「戦ってはいけない時」になります。
 戦っていいのは、「絶対相手に勝てる」と確信を持つことができるときと、相手が攻めてきてどうしても守らなければならない時です。ただし、後者の場合は、もし相手に勝つことができないと判断したときには、迷わず退却すべきです。退却は立派な戦術の一つで、決して恥ではありません。退却する自軍を追いかけてきた相手を罠に誘い込むなど、敵に最終的に勝利する方法はいくらでもあります。

 投資では、「相手(市場)から攻めてくる」ことはあり得ません。自分から投資を始めない限り何も失いませんし、守る必要もありません。ですから、投資家が戦っていいのは「絶対相手(市場)に勝てる」と確信できる時だけです。

 バフェットは、このことを「投資はいくら見逃しをしても三振にならない野球だ」と例えます。自分が「絶好球」だと思うボールが来るまで決してバットを振ってはいけないのです。バットを振らない限り、投資家が失うものは何もありません。

1)大軍と小勢のそれぞれの活用法を知っていれば勝つ

 米軍のような巨大な軍隊と、チェ・ゲバラやカストロが率いた革命軍とでは、自ずから、戦略・戦術が異なります。強大な軍隊がゲリラ戦をやっても、巨大な組織の統制がとれないだけですし、逆に革命軍(ゲリラ)が正面攻撃を仕掛けても、一瞬にしてハチの巣にされるのがおちです。

 バフェットは、100万円クラスの投資家からスタートし、数兆円単位の資産家になりました。100万円の投資であれば、ゲリラ戦術も有効でしょうが、数兆円規模の投資では、当然戦術が異なってきます。

 11歳から投資を始めたバフェットは、少額(小勢)の投資法にも、多額(大軍)の投資法にも通じていたからこそ、傑出した投資家になることができました。投資法というのは、それぞれのステージにおいて、変化させなければならないのです。多額(大軍)の投資を行っている現在のバフェットの手法を単純に真似しても、少額(小勢)で成功することは難しいでしょう。


3)上下の人々が心を合わせていれば勝つ。

 どれだけ勇猛な武将がそろっていても、内部でお互いに不和な軍隊が戦争に勝利するのは困難です。チームワークこそが、勝利のカギです。

 投資は、基本的に一人で行う孤独な作業ですが、たった一人で行う時でも「心を合わせる」ことは大事です。つまり、心の中で色々な意見が飛び交わない=<迷いが無く一つの判断を自分で貫ける>状態の時に勝利できるのです。

 あれこれ迷うのならば、決して投資を始めてはいけません。心が乱れていれば、勝利の可能性はとても少なくなります。繰り返しますが、投資はいくら見送りをしても三振にならない野球ですから、迷いが吹っ切れるまで待てばよいのです。


4)よく準備をして油断をしている敵にあたれば勝つ。

「油断大敵!」
 この言葉は多くのことを教えてくれます。多くの戦争での敗因は、戦術の失敗や戦力の不足ではなく、この油断です。
 例えば、バブルで株価が急騰し多くの人が浮かれているときに、「いつやってくるかわからないが必ずやってくる危機」に対する備えを怠らないのがバフェットです。
 ですから、バブルが崩壊し人々がパニックに陥っている時、準備を怠らないバフェットは、市場に総攻撃をかけて大勝利をわがものにするのです。


5)将軍が有能で主君がそれに干渉しなければ勝つ。

「君臨すれども統治せず」
 これこそが、理想的な君主です。英国女王と英国議会、あるいは天皇陛下と日本の国会(江戸幕府)のような「二権分立」が大事だということです。国家などの集団の統合を象徴する権力と、世俗の事柄を上手にこなす権力は分離しなければなりませんし、お互いに過度に干渉しあってもいけません。

 少々厳しく言えば、統合の象徴が健在であれば、世俗の権力はいつ交代しても構わないということです。最近は、国王の象徴としての力が衰えてきたように見えるタイですが、過去において国王の威信は絶大で、何回クーデターが起こっても国内政治は安定していました。
 バークシャー・グループにおける国王=<象徴的権力>は、もちろんバフェットです。
 そして、傘下企業の経営実務を行う経営者達が<将軍>です。バフェットがすごいのは、人材を見極める鋭い選択眼を持っているということで、そのおかげで彼はバークシャー傘下の経営はそれぞれの経営者=<将軍>に任せて、口を出す必要はありません。

 ただし、統治をしなくても<君臨>はしていることには注意しなければなりません。どうしても見過ごすことができない問題が生じたときには、「伝家の宝刀」を抜いて傘下企業の経営者に辞職を促したり、解雇をすることもあるのです。

☆BIg tomorrow 9月号(7月25日発売)に、「バフエット流」に関するインタタビュー記事が掲載されています。
☆8月下旬に「バフェットに学ぶ【永久不滅投資法】」−損を出さないで永遠に資産を増やすことは可能か−(同友館)を発刊予定です。

(大原浩)

【大原浩のバフェットの本】
日本株で成功する バフェット流投資術 (日本実業出版社)
企業情報を読み解け! バフェット流<日本株>必勝法=永久保有銘柄を見抜く18のポイント(日本実業出版社)
『勝ち組投資家は5年単位でマネーを動かす』(PHP研究所)
「バフェットからの手紙」に学ぶ(2014)大原浩著 昇龍社<Kindle版>
★「バフェットからの手紙」に学ぶ(2013)大原浩著 昇龍社<Kindle版>
 http://goo.gl/iz1GUV
★GINZAX30社! 大原浩著 昇龍社<Kindle版>
 上巻
 下巻
 GINZAXグローバル経済・投資研究会・代表大原浩著


アマゾン・Kindle版の書籍は、プレイストアなどからスマホやタブレットに無料ソフトをダウンロードすればどなたでもご覧いただけます。

*ブログ「大原浩の金融・経済地動説」http://www.actiblog.com/ohara/

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
http://clap.mag2.com/wriatavoupクリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!


JUGEMテーマ:株・投資


JUGEMテーマ:ビジネス



億の近道2014/07/29


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
投資情報メールマガジン                   2014/07/29

             イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

===================================

             −本日の目次−
        (本日の担当:石川臨太郎&大原浩)

  ◆コラム「有料メルマガライブラリから(112)」:石川 臨太郎
  ◆コラム「孫子の投資法 敵を知り己を知る その6」:大原浩

===================================

◆コラム「有料メルマガライブラリから(112)」

 有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライ
ブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を再編集して毎週掲載い
たします。自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致し
ないことを予めご了承下さい。


=「投資家の恐怖が急速に膨らんで株価の調整色が強まってきています。個人
  投資家が踏ん張り切れずにセリングクライマックスが近づいていると感じ
  ます。」=
  (有料メルマガ第231回・2013/6/11配信号)

※注 2013年6月現在の内容ですので留意下さい。

【前略】

 高値覚えで、高値から下げてしまうと、まだ買値より高くても売れなくなっ
てしまう投資家がよくいます。私も昔はそんな投資家の一人でした。しかし長
年投資を続けているうちに、高値から下落していても、より有利だと自分が判
断した銘柄にシフトすることができるようになりました。買値より下げていて
も、躊躇なく銘柄シフトができるようにもなりました。

 今年のように株価の上昇が強く早かったために、利喰い売りして払った税金
の金額も大きい投資家の方も多いと思います。このような買値より下がってし
まっている銘柄を損切りして他の銘柄にシフトをするときは、税金を取り戻す
チャンスが来たと考えれば、精神的には少し楽になります。

 早く売りすぎて売ってから強く上昇されてしまったと後悔したり、買い損な
って勢いよく上げられて指をくわえてみていた銘柄の多くが、この調整で下落
して、投資してもよいと感じられる水準まで下落してきました。まだ株価の調
整が続く可能性も十分あるので、急いで飛びつき買いをしてしまうと、高値掴
みをさせられてしまう可能性も高くなります。

 ここはじっくりと株価の動きを観察して、もう大丈夫と感じた時から打診で
買い増しをスタートするくらいの慎重さで、十分間に合うのではないかと考え
ています。

 慌てずに、そして恐れずに、収益力の高い割安な企業の株をしっかりと見極
めて、より安くポートフォリオに迎え入れたいものですね。

経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎

★有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」を週1回配信し
 ています。石川臨太郎が特定銘柄を挙げて詳細研究する「銘柄研究」が好評
 です。ご興味がある方はぜひ一度ご購読下さい。

 本日配信の有料メルマガでは、長い歴史を持ち、多くの土地の含み資産があ
り、外部環境にかかわらず安定的に収益を出しつつ成長できると考えられる企
業を、研究銘柄として掲載しています。
 また、コラムでは、「『投資家が買うから株価が上がるのではなく、株価が
上がるから投資家が買うのだ』ということを心に刻み込み含み資産銘柄の上昇
相場の再スタートを待つ我慢の時だと考えている」と題し、現在の投資環境の
分析と対応に加え、60歳を期にお金に対する考え方の変化に言及してます。

 今週金曜までに購読された方には、もれなく今週配信号も差し上げます。
 是非この機会にご購読下さい。
 ★クレジットカード決済に対応しました!★

有料メルマガは週1回・火曜日配信です。
詳細は http://www.iforum.jp/magazine.htm をご参照下さい。

過去サンプル(研究銘柄)
 http://okuchika.jugem.jp/?eid=5007
 http://okuchika.jugem.jp/?eid=4234
 http://okuchika.jugem.jp/?eid=4244

過去サンプル(コラム)
 http://okuchika.jugem.jp/?eid=4935
 http://okuchika.jugem.jp/?eid=4222
 http://okuchika.jugem.jp/?eid=4235
 http://okuchika.jugem.jp/?eid=4245
 http://okuchika.jugem.jp/?eid=4256

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、
当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が
変化している可能性があります。)

このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
http://clap.mag2.com/baicraeclaクリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!

===================================

◆コラム「孫子の投資法 敵を知り己を知る その6」

 本連載を初めてお読みになる方は<孫子の投資法その1>を先にご覧くださ
い。 http://okuchika.jugem.jp/?eid=4482

■勝利を得るためには五つのことがある。

1)戦ってよい時と戦ってはいけないときをわきまえていれば勝つ。
2)大軍と小勢のそれぞれの活用法を知っていれば勝つ
3)上下の人々が心を合わせていれば勝つ。
4)よく準備をして油断をしている敵にあたれば勝つ。
5)将軍が有能で主君がそれに干渉しなければ勝つ。

 基本は「戦わずして勝つ」ですから、大半は「戦ってはいけない時」になり
ます。
 戦っていいのは、「絶対相手に勝てる」と確信を持つことができるときと、
相手が攻めてきてどうしても守らなければならない時です。ただし、後者の場
合は、もし相手に勝つことができないと判断したときには、迷わず退却すべき
です。退却は立派な戦術の一つで、決して恥ではありません。退却する自軍を
追いかけてきた相手を罠に誘い込むなど、敵に最終的に勝利する方法はいくら
でもあります。

 投資では、「相手(市場)から攻めてくる」ことはあり得ません。自分から
投資を始めない限り何も失いませんし、守る必要もありません。ですから、投
資家が戦っていいのは「絶対相手(市場)に勝てる」と確信できる時だけです。

 バフェットは、このことを「投資はいくら見逃しをしても三振にならない野
球だ」と例えます。自分が「絶好球」だと思うボールが来るまで決してバット
を振ってはいけないのです。バットを振らない限り、投資家が失うものは何も
ありません。

1)大軍と小勢のそれぞれの活用法を知っていれば勝つ

 米軍のような巨大な軍隊と、チェ・ゲバラやカストロが率いた革命軍とでは、
自ずから、戦略・戦術が異なります。強大な軍隊がゲリラ戦をやっても、巨大
な組織の統制がとれないだけですし、逆に革命軍(ゲリラ)が正面攻撃を仕掛
けても、一瞬にしてハチの巣にされるのがおちです。

 バフェットは、100万円クラスの投資家からスタートし、数兆円単位の資
産家になりました。100万円の投資であれば、ゲリラ戦術も有効でしょうが、
数兆円規模の投資では、当然戦術が異なってきます。

 11歳から投資を始めたバフェットは、少額(小勢)の投資法にも、多額
(大軍)の投資法にも通じていたからこそ、傑出した投資家になることができ
ました。投資法というのは、それぞれのステージにおいて、変化させなければ
ならないのです。多額(大軍)の投資を行っている現在のバフェットの手法を
単純に真似しても、少額(小勢)で成功することは難しいでしょう。


3)上下の人々が心を合わせていれば勝つ。

 どれだけ勇猛な武将がそろっていても、内部でお互いに不和な軍隊が戦争に
勝利するのは困難です。チームワークこそが、勝利のカギです。

 投資は、基本的に一人で行う孤独な作業ですが、たった一人で行う時でも
「心を合わせる」ことは大事です。つまり、心の中で色々な意見が飛び交わな
い=<迷いが無く一つの判断を自分で貫ける>状態の時に勝利できるのです。

 あれこれ迷うのならば、決して投資を始めてはいけません。心が乱れていれ
ば、勝利の可能性はとても少なくなります。繰り返しますが、投資はいくら見
送りをしても三振にならない野球ですから、迷いが吹っ切れるまで待てばよい
のです。


4)よく準備をして油断をしている敵にあたれば勝つ。

「油断大敵!」
 この言葉は多くのことを教えてくれます。多くの戦争での敗因は、戦術の失
敗や戦力の不足ではなく、この油断です。
 例えば、バブルで株価が急騰し多くの人が浮かれているときに、「いつやっ
てくるかわからないが必ずやってくる危機」に対する備えを怠らないのがバフ
ェットです。
 ですから、バブルが崩壊し人々がパニックに陥っている時、準備を怠らない
バフェットは、市場に総攻撃をかけて大勝利をわがものにするのです。


5)将軍が有能で主君がそれに干渉しなければ勝つ。

「君臨すれども統治せず」
 これこそが、理想的な君主です。英国女王と英国議会、あるいは天皇陛下と
日本の国会(江戸幕府)のような「二権分立」が大事だということです。国家
などの集団の統合を象徴する権力と、世俗の事柄を上手にこなす権力は分離し
なければなりませんし、お互いに過度に干渉しあってもいけません。

 少々厳しく言えば、統合の象徴が健在であれば、世俗の権力はいつ交代して
も構わないということです。最近は、国王の象徴としての力が衰えてきたよう
に見えるタイですが、過去において国王の威信は絶大で、何回クーデターが起
こっても国内政治は安定していました。
 バークシャー・グループにおける国王=<象徴的権力>は、もちろんバフェ
ットです。
 そして、傘下企業の経営実務を行う経営者達が<将軍>です。バフェットが
すごいのは、人材を見極める鋭い選択眼を持っているということで、そのおか
げで彼はバークシャー傘下の経営はそれぞれの経営者=<将軍>に任せて、口
を出す必要はありません。

 ただし、統治をしなくても<君臨>はしていることには注意しなければなり
ません。どうしても見過ごすことができない問題が生じたときには、「伝家の
宝刀」を抜いて傘下企業の経営者に辞職を促したり、解雇をすることもあるの
です。

☆BIg tomorrow 9月号(7月25日発売)に、「バフエット流」
 に関するインタタビュー記事が掲載されています。
☆8月下旬に「バフェットに学ぶ【永久不滅投資法】」−損を出さないで永遠
 に資産を増やすことは可能か−(同友館)を発刊予定です。

(大原浩)

【大原浩のバフェットの本】
日本株で成功する バフェット流投資術 (日本実業出版社)
企業情報を読み解け! バフェット流<日本株>必勝法=永久保有銘柄を見抜く18のポイント(日本実業出版社)
『勝ち組投資家は5年単位でマネーを動かす』(PHP研究所)
「バフェットからの手紙」に学ぶ(2014)大原浩著 昇龍社<Kindle版>
★「バフェットからの手紙」に学ぶ(2013)大原浩著 昇龍社<Kindle版>
 http://goo.gl/iz1GUV
★GINZAX30社! 大原浩著 昇龍社<Kindle版>
 上巻
 下巻
 GINZAXグローバル経済・投資研究会・代表大原浩著


アマゾン・Kindle版の書籍は、プレイストアなどからスマホやタブレッ
トに無料ソフトをダウンロードすればどなたでもご覧いただけます。

*ブログ「大原浩の金融・経済地動説」http://www.actiblog.com/ohara/

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
http://clap.mag2.com/wriatavoupクリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!

===================================

 「億の近道」のwebはバックナンバー閲覧を重点に置いた、ブログ風の作
りになっております。現在、最新〜2005年1月分まで掲載しておりますが、
順次過去分を追加していく予定です。コメントなどはつけられませんが、まと
め読みなどに是非ご利用下さい。
 http://okuchika.net/

===================================

 「億の近道」は特定非営利活動法人イノベーターズ・フォーラムの登録商標
です。この名称での有償のサービス等は「石川臨太郎の有料メールマガジン」
以外行っておりません。紛らわしい名称のサービスは弊社と一切関係ありませ
んのでご注意下さい。

===================================

当メルマガは以下のシステムを利用して発行しております。
 ◆まぐまぐ ID:0000020640
       購読解除:http://www.kaijo.com/
 ◆melma!  ID:m00010868
       購読解除:http://www.melma.com/

編集者:億の近道発行プロジェクト
発行者:NPO法人イノベーターズ・フォーラム
 email:okuchika.mail@gmail.com
 http://www.iforum.jp/
このメールマガジンの無断転載・引用を禁じます。
==================================


JUGEMテーマ:株・投資


JUGEMテーマ:社会の出来事



先読み投資術

 四半期決算が発表されるようになって忙しくなったと実感している投資家の皆さんにとって3月期決算企業の第1四半期の発表はどのように映っているでしょうか?

 お手持ちの銘柄の第1四半期は8月上旬に集中しているかと思います。第1四半期決算は年間の4分の1に該当し、期初に示している通期計画の進捗度がどの程度なのかを見て通期を占うことになります。

 多くの企業はいくら第1四半期が好調で進捗が良くても通期を変えるまでには至らないと考えられます。
 また、多少悪くても通期を変えないままにするケースが多いのかと思います。

 こうした第1四半期決算の発表前の株価評価と発表後の株価評価では内容によってかなり違ってきます。
 第1四半期が良かったとしても通期を変えないのであれば、株価にはさほど変化はないのかも知れませんが、当然のごとく企業はその好調の背景などを短信でコメントします。更には第1四半期が良くて通期を変えない理由もコメントします。結果としては進捗度の高い企業の通期業績は上方修正の可能性が高まります。

 株価は一旦それを織り込みにいくものと考えられます。反対に進捗度が低い企業は投資家の評価は落ちてしまいます。これも企業からその背景について説明がなされます。それが妥当かどうかを投資家は見極める必要があります。

 決算発表の内容を分析し、一歩先を読み解くことが個人投資家の皆さんにも必要になりますが、既に投資され株主となっておられる投資家であれば短期の決算内容に余り過剰反応し過ぎないで企業から発信される情報を冷静に見守りながらポートフォリオを構築していくことにしましょう。

 四半期決算を先読みする投資にはその想定される内容が株価にどのように折り込まれているかを考えておく必要があります。内容が良くても既に株価に折り込まれている場合もありますが、株価にまったく反映されないまま推移している場合もあります。
 サプライズがあるかどうかを推理してその自信があれば先回りして投資することも可能ですが、予想が外れると結果は残念なものとなります。発表後の内容分析をして基本的には取り組みたいところです。


【プラスのサプライズ決算例】

アクセル(6730)の場合

 主にパチンコ・パチスロ機向けのグラフィックLSIのファブレスメーカーであるアクセル(6730)は7月25日に第1四半期決算を発表しました。

 期初に発表した業績見通しは中間期が売上高53億円(▲6.6%)、経常利益7億円(▲21.9%)、通期が売上高105億円(▲4.9%)、経常利益10.5億円(▲45.9%)というものでしたが、第1四半期の業績は売上高33億26百万円(+5.5%)、経常利益8.9億円(+71.9%)となりました。期初計画の経常利益7億円を第1四半期で大きく超えているにも関わらず、中間期も通期も修正はしていません。

 しかも受注残が第1四半期末現在で33億26百万円ありますので、中間期の売上は53億円の計画からよほどのことがない限り上回る可能性が高いと見られます。

 パチンコなどの遊技機業界の市場縮小が言われる中で同社の業績も停滞を余儀なくされており、期初計画が慎重なのは仕方ないとしても、第1四半期のこの業績をどう見たら良いのでしょうか。会社側の説明が既になされていますが投資家は納得がいかないだろうと思われます。

 パチンコ機の生産状況次第ですが、同社は市場縮小の中で次世代製品の投入などで中長期的には同市場でのシェアを高めていこうとしています。遊戯機器向けの依存度を下げるために、デジタル簡易無線向け製品の投入などを行っています。中長期的な成長性と足下の業績動向とをどう評価し、株価にどの程度折り込まれているかを吟味してみる必要があります。(時価:1528円)

 株価は25日の後場に1400円台後半から1500円台前半にやや出来高を伴って上昇。決算は3時半に発表されていますのでインサイダー的な要素が感じられます。


【これから発表予定の第3四半期内容が注目される事例】

第3四半期発表を8月8日に控えるアビスト(6087)

 自動車向け機械や機械部品の設計開発アウトソーシング企業であるアビストは昨年12月に上場したばかりの企業。45万株の公募(公募価格3450円⇒時価2320円)増資を行い15億円の資金を得ていますが、上場後の株価は時価2300円前後と低迷しています。同社は今9月期決算の中間決算を5月14日に発表し、期初計画の2億88百万円に対して3億56百万円と計画を上回っています。但し、通期の業績計画は据え置いています。

 アビストは水素水事業を新たに開始しており、そのために専用工場を熊本に建設。その立ち上げ費用を見込んで今期の経常利益が前期比若干のマイナスとなると計画していますが、第2四半期までの業績が堅調であった点が第3四半期で更にどこまで進捗したかを確認することができます。

 下期の経常利益は2億81百万円の計画ですので下期は比較的余裕のある決算となるものと期待されます。


 皆さんにはこうした短期、中長期の業績動向を先読みしながら投資されることで成果を高めて頂きたいと思います。

(炎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
http://clap.mag2.com/tainumalioクリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!


JUGEMテーマ:社会の出来事


JUGEMテーマ:ビジネス


JUGEMテーマ:株・投資



地味株で成果を上げる

 敢えて銘柄名は出しませんのでデータを見て推察頂きたいと思いますが、私は今、地味株を密かに研究中です。数字だけを掲げておきます。次回で明らかにします。

【東証1部のA社】

 今期業績計画は売上高212億円、経常利益14億90百万円、EPSは45円、一株配当10円という企業です。PERは7.6倍、PBR0.44倍、配当利回り2.9%です。

 時価総額は87.8億円、無借金経営の優良企業ながら知名度は低く、株価は人気薄です。ところがその会社の株価は6月に入って上昇傾向に入ってきました。スタート時点からはまだ10%余りの上昇に留まっており、アベノミクス相場にはまだ乗り切れていません。地味株の典型のような銘柄ですが、果たして今後の株価の行方は・・・?8月7日に第1四半期決算の発表を予定しています。


【機械セクターのB社】

 ロボット関連銘柄なのに地味な銘柄もあります。投資家へのアピール不足なのか、それとも実体が悪いのか研究中です。
 借金が比較的多いのもマイナス評価になっているのかも知れませんし、業績が不安定なのも影響しているのかも知れません。

 今期の年商は460億円と比較的規模が大きくグローバル指向で着実に成長しているように見えますが、時価はPER9.9倍、PBRは0.33倍、配当利回りは2.0%となっており、バリュー銘柄に甘んじています。設備投資関連銘柄ですが、今期の業績が前期の反動もあり大きくマイナスとなる中で株価が低迷している状態です。業績のデコボコが見られますが、果たして今期の業績は期初計画を上回ることができるのか・・・。第1四半期決算を8月11日に発表予定。
 2006年に上場した後の株価は低落傾向。上場直後の決算が業績のピークでした。上場時の公募増資150万株の公募価格は2200円と時価の3.5倍もあってその後一度も分割などをしていませんが、業績さえ良くなれば株価も上向くと期待。同族経営ですが、まとまった株を持たずM&Aの対象となる要素を持っていると思われます。


【JASDAQ上場のC社】

 今期予想PER7倍、PBR0.4倍、配当利回り2.35%の地味株。株価はまったく動く気配がなく株主はいらついているだろう。時価総額は33億円でこちらも同族経営。ビジネスも地味ですが、製品性能を高めて他社と差別化しています。8月7日に第1四半期発表を予定。今期の業績が減益見通しなので株価は低迷している状態。少しでもプラスのサプライズがあれば株価は水準訂正が期待されます。


 地味株投資には忍耐が必要。静かな時こそ仕込みの好機と捉えています。

(炎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
http://clap.mag2.com/tainumalioクリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!


JUGEMテーマ:ビジネス


JUGEMテーマ:株・投資


JUGEMテーマ:社会の出来事



億の近道2014/07/28


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
投資情報メールマガジン                   2014/07/28

             イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

===================================

             −本日の目次−
       (本日の担当:炎のファンドマネージャー)

  ◆コラム「先読み投資術」:炎のファンドマネージャー
  ◆コラム「地味株で成果を上げる」:炎のファンドマネージャー

===================================

◆コラム「先読み投資術」

 四半期決算が発表されるようになって忙しくなったと実感している投資家の
皆さんにとって3月期決算企業の第1四半期の発表はどのように映っているで
しょうか?

 お手持ちの銘柄の第1四半期は8月上旬に集中しているかと思います。第1
四半期決算は年間の4分の1に該当し、期初に示している通期計画の進捗度が
どの程度なのかを見て通期を占うことになります。

 多くの企業はいくら第1四半期が好調で進捗が良くても通期を変えるまでに
は至らないと考えられます。
 また、多少悪くても通期を変えないままにするケースが多いのかと思います。

 こうした第1四半期決算の発表前の株価評価と発表後の株価評価では内容に
よってかなり違ってきます。
 第1四半期が良かったとしても通期を変えないのであれば、株価にはさほど
変化はないのかも知れませんが、当然のごとく企業はその好調の背景などを短
信でコメントします。更には第1四半期が良くて通期を変えない理由もコメン
トします。結果としては進捗度の高い企業の通期業績は上方修正の可能性が高
まります。

 株価は一旦それを織り込みにいくものと考えられます。反対に進捗度が低い
企業は投資家の評価は落ちてしまいます。これも企業からその背景について説
明がなされます。それが妥当かどうかを投資家は見極める必要があります。

 決算発表の内容を分析し、一歩先を読み解くことが個人投資家の皆さんにも
必要になりますが、既に投資され株主となっておられる投資家であれば短期の
決算内容に余り過剰反応し過ぎないで企業から発信される情報を冷静に見守り
ながらポートフォリオを構築していくことにしましょう。

 四半期決算を先読みする投資にはその想定される内容が株価にどのように折
り込まれているかを考えておく必要があります。内容が良くても既に株価に折
り込まれている場合もありますが、株価にまったく反映されないまま推移して
いる場合もあります。
 サプライズがあるかどうかを推理してその自信があれば先回りして投資する
ことも可能ですが、予想が外れると結果は残念なものとなります。発表後の内
容分析をして基本的には取り組みたいところです。


【プラスのサプライズ決算例】

アクセル(6730)の場合

 主にパチンコ・パチスロ機向けのグラフィックLSIのファブレスメーカー
であるアクセル(6730)は7月25日に第1四半期決算を発表しました。

 期初に発表した業績見通しは中間期が売上高53億円(▲6.6%)、経常
利益7億円(▲21.9%)、通期が売上高105億円(▲4.9%)、経常
利益10.5億円(▲45.9%)というものでしたが、第1四半期の業績は
売上高33億26百万円(+5.5%)、経常利益8.9億円(+71.9%)
となりました。期初計画の経常利益7億円を第1四半期で大きく超えているに
も関わらず、中間期も通期も修正はしていません。

 しかも受注残が第1四半期末現在で33億26百万円ありますので、中間期
の売上は53億円の計画からよほどのことがない限り上回る可能性が高いと見
られます。

 パチンコなどの遊技機業界の市場縮小が言われる中で同社の業績も停滞を余
儀なくされており、期初計画が慎重なのは仕方ないとしても、第1四半期のこ
の業績をどう見たら良いのでしょうか。会社側の説明が既になされていますが
投資家は納得がいかないだろうと思われます。

 パチンコ機の生産状況次第ですが、同社は市場縮小の中で次世代製品の投入
などで中長期的には同市場でのシェアを高めていこうとしています。遊戯機器
向けの依存度を下げるために、デジタル簡易無線向け製品の投入などを行って
います。中長期的な成長性と足下の業績動向とをどう評価し、株価にどの程度
折り込まれているかを吟味してみる必要があります。(時価:1528円)

 株価は25日の後場に1400円台後半から1500円台前半にやや出来高
を伴って上昇。決算は3時半に発表されていますのでインサイダー的な要素が
感じられます。


【これから発表予定の第3四半期内容が注目される事例】

第3四半期発表を8月8日に控えるアビスト(6087)

 自動車向け機械や機械部品の設計開発アウトソーシング企業であるアビスト
は昨年12月に上場したばかりの企業。45万株の公募(公募価格3450円
⇒時価2320円)増資を行い15億円の資金を得ていますが、上場後の株価
は時価2300円前後と低迷しています。同社は今9月期決算の中間決算を5
月14日に発表し、期初計画の2億88百万円に対して3億56百万円と計画
を上回っています。但し、通期の業績計画は据え置いています。

 アビストは水素水事業を新たに開始しており、そのために専用工場を熊本に
建設。その立ち上げ費用を見込んで今期の経常利益が前期比若干のマイナスと
なると計画していますが、第2四半期までの業績が堅調であった点が第3四半
期で更にどこまで進捗したかを確認することができます。

 下期の経常利益は2億81百万円の計画ですので下期は比較的余裕のある決
算となるものと期待されます。


 皆さんにはこうした短期、中長期の業績動向を先読みしながら投資されるこ
とで成果を高めて頂きたいと思います。

(炎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
http://clap.mag2.com/tainumalioクリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!

===================================

◆コラム「地味株で成果を上げる」

 敢えて銘柄名は出しませんのでデータを見て推察頂きたいと思いますが、私
は今、地味株を密かに研究中です。数字だけを掲げておきます。次回で明らか
にします。

【東証1部のA社】

 今期業績計画は売上高212億円、経常利益14億90百万円、EPSは4
5円、一株配当10円という企業です。PERは7.6倍、PBR0.44倍、
配当利回り2.9%です。

 時価総額は87.8億円、無借金経営の優良企業ながら知名度は低く、株価
は人気薄です。ところがその会社の株価は6月に入って上昇傾向に入ってきま
した。スタート時点からはまだ10%余りの上昇に留まっており、アベノミク
ス相場にはまだ乗り切れていません。地味株の典型のような銘柄ですが、果た
して今後の株価の行方は・・・?8月7日に第1四半期決算の発表を予定して
います。


【機械セクターのB社】

 ロボット関連銘柄なのに地味な銘柄もあります。投資家へのアピール不足な
のか、それとも実体が悪いのか研究中です。
 借金が比較的多いのもマイナス評価になっているのかも知れませんし、業績
が不安定なのも影響しているのかも知れません。

 今期の年商は460億円と比較的規模が大きくグローバル指向で着実に成長
しているように見えますが、時価はPER9.9倍、PBRは0.33倍、配
当利回りは2.0%となっており、バリュー銘柄に甘んじています。設備投資
関連銘柄ですが、今期の業績が前期の反動もあり大きくマイナスとなる中で株
価が低迷している状態です。業績のデコボコが見られますが、果たして今期の
業績は期初計画を上回ることができるのか・・・。第1四半期決算を8月11
日に発表予定。
 2006年に上場した後の株価は低落傾向。上場直後の決算が業績のピーク
でした。上場時の公募増資150万株の公募価格は2200円と時価の3.5
倍もあってその後一度も分割などをしていませんが、業績さえ良くなれば株価
も上向くと期待。同族経営ですが、まとまった株を持たずM&Aの対象となる
要素を持っていると思われます。


【JASDAQ上場のC社】

 今期予想PER7倍、PBR0.4倍、配当利回り2.35%の地味株。株
価はまったく動く気配がなく株主はいらついているだろう。時価総額は33億
円でこちらも同族経営。ビジネスも地味ですが、製品性能を高めて他社と差別
化しています。8月7日に第1四半期発表を予定。今期の業績が減益見通しな
ので株価は低迷している状態。少しでもプラスのサプライズがあれば株価は水
準訂正が期待されます。


 地味株投資には忍耐が必要。静かな時こそ仕込みの好機と捉えています。

(炎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
http://clap.mag2.com/tainumalioクリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!

===================================

 「億の近道」のwebはバックナンバー閲覧を重点に置いた、ブログ風の作
りになっております。現在、最新〜2005年1月分まで掲載しておりますが、
順次過去分を追加していく予定です。コメントなどはつけられませんが、まと
め読みなどに是非ご利用下さい。
 http://okuchika.net/

===================================

 「億の近道」は特定非営利活動法人イノベーターズ・フォーラムの登録商標
です。この名称での有償のサービス等は「石川臨太郎の有料メールマガジン」
以外行っておりません。紛らわしい名称のサービスは弊社と一切関係ありませ
んのでご注意下さい。

===================================

当メルマガは以下のシステムを利用して発行しております。
 ◆まぐまぐ ID:0000020640
       購読解除:http://www.kaijo.com/
 ◆melma!  ID:m00010868
       購読解除:http://www.melma.com/

編集者:億の近道発行プロジェクト
発行者:NPO法人イノベーターズ・フォーラム
 email:okuchika.mail@gmail.com
 http://www.iforum.jp/
このメールマガジンの無断転載・引用を禁じます。
==================================


JUGEMテーマ:株・投資


JUGEMテーマ:社会の出来事


JUGEMテーマ:ビジネス



calendar
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< July 2014 >>
selected entries
mag2year2016_0000020640_asset-stock_200x200.png mag2year2016_0000020640_asset-stock_200x200.png
twitter
twetter
okuchika
購読無料! 億の近道メルマガ申込はこちらから!
億近申込バナー
まだ登録していない方はこちらからどうぞ!週5回無料で届きます。
億近執筆陣の本
億近本
億近執筆陣の書籍/DVDをご紹介。億の近道コラムのエッセンスをぜひ。
【石川臨太郎】人生最後の著書好評発売中!

「資産を作るための株式投資 資産を遺すための株式投資〜余命宣告を受けた「バリュー投資家」の人生最後の教え〜」
生涯投資家であり続けた故石川臨太郎氏の、投資人生の集大成とも言える最後の書籍が、好評発売中です。石川臨太郎 著、パンローリング刊 2,800円+税
石川臨太郎有料メルマガの特別研究版!
元火曜日執筆者、故石川臨太郎氏の"研究"メルマガ全12回分をイッキ読み出来ます。 著名エコノミスト村田雅志氏による分かりやすい分析が好評です。 詳細は以下のページを参照下さい。
 
categories
archives
recent comment
  • 情熱投資家、相川伸夫が語る注目銘柄 東北特殊鋼(5484)
    内燃機関関係 (01/20)
  • 1981年2月2日 愛知県立春日井高校:コーヒー牛乳の青春。(天国の幸宏へ捧げる)part 2
    ■ (08/19)
  • 1981年2月2日 愛知県立春日井高校:コーヒー牛乳の青春。(天国の幸宏へ捧げる)part 2
    内藤朝雄 (10/12)
  • 情熱投資家、相川伸夫が語る注目銘柄 特殊電極(3437)
    reformer21 (06/15)
  • 公立中学校という選択:区立から難関大学へ その6
    m (05/01)
  • 公立中学校という選択:区立から難関大学へ
    m (03/30)
  • アンジェスMG(4563)の相場シナリオ
    暇潰亭 (10/01)
  • 日本でトップクラスの低PER銘柄
    kkk (02/19)
  • 粘り強くつきあっていれば億の資産ができる
    億の近道 (12/04)
  • 粘り強くつきあっていれば億の資産ができる
    せーねん (12/04)
links
mag2year2016_0000020640_asset-stock_240x65.png メルマガ大賞2008ノミネートバナー
profile
search this site.
others
mobile
qrcode
powered
無料ブログ作成サービス JUGEM