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投資情報メールマガジン 2014/06/30
イ意 の 近 道
−プロが導く「億」資産への近道− 週5回発行
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【ご挨拶】
将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!
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−本日の目次−
(本日の担当:炎のファンドマネージャー)
◆コラム「市場からの贈り物」:炎のファンドマネージャー
◆コラム「年金とヘッジファンドの株高競演」:炎のファンドマネージャー
◆コラム「保守的で地味な銘柄に日が当たる時」:炎のファンドマネージャー
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◆コラム「市場からの贈り物」
需給の好転で上昇が続くと余剰資金でいつ買うか迷ってしまいますが、19
86年から1990年にかけてのバブル経済下のファンドマネジャー時代でも
似たような経験をしたのが記憶に残っています。
当時、投資経験がまだ浅かった私にとって市場の潮流についていけないで、
上がっていく株式を横目に眺めている状態が続き、100%の組み入れなどで
きず、上昇時に多少でも押し目が入った時にやっと買いの手を入れたと思うと、
そこから日々、下落する状況に胃の痛む思いをしたことがあります。
誰しも天井づかみはしたくない。でも株式市場では高値つかみはつきもの。
投資家は、いつも高値掴みする恐怖を持ちながら、さりとて怖い物知らずで積
極果敢に投資してリターンを得ようとします。
さて、先週末の株式市場は日経平均が15400円乗せで勢いが出るかと思
いきや為替が円高となり、騰落レシオが24日に164%となるなど指標面で
の過熱感もあり、一旦は調整場面を迎えて終えました。長期的にはなおも上昇
相場が続くとの期待が底流には残り、15100円割れで終わった日経平均は、
適度の押し目を形成したということが言えると考えられます。
相場には予期せぬ出来事が生じがちで、リーマンショックのような出来事が
起きては大変ですが、適度な下げは株式市場が投資家にくれた最高の贈り物で
す。適度な下げというのは上昇トレンドの中で起きる一時的な下げです。多く
の短期投資家が3日間動いて1,2日休むというリズムを持つならこうした現
象は生じがちです。特に週末に一休みするというのは相場のリズムにとっては
良い傾向です。
6月だけを見ますと1万4,777円でスタートした6月の日経平均はその
後これを下回ることなく6月23日の高値15442円まで4.5%、665
円上昇。先週末はその上げ幅の半値押し(15109円)水準を下回って終え
ました。昨年5月に急落した相場のトラウマから5月までは高かった警戒感が
薄れる一方で、年金など公的資金運用株式比率向上提言、NISAの非課税枠
拡大など政策の後押しもあり、15000円台乗せからヘッジファンドの買戻
しも加わり一気に株高に向かったと見られます。
こうした上昇後の適度な下げは投資家にとっては有難いひと時です。北朝鮮
や韓国、中国など近隣諸国との問題が浮上しつある点は多少ネガティブに映る
可能性もありますが、経済力をますます高めつつある日本を自国投資家がもっ
と評価していく局面となりつつあります。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
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◆コラム「年金とヘッジファンドの株高競演」
日経平均を改めてチェックしますと5月19日の1万3,991円、5月2
1日の1万3,964円から6月3日の1万5,000円台乗せまで上昇し、
その後一旦は1万4,600円どころまでの調整も考えられたのですが、6月
の安値は1万4,830円に留まりました。そこからまた1万5,000円台
に戻り、今度は6月23日に高値1万5,442円まで一気に上昇し、先高感
が強まった格好です。
そこではヘッジファンドの買戻しと信託銀行(年金勘定)の大幅な買い越し
後押ししています。信託銀行は株価が倍にも上昇した結果、2013年は4兆
円もの売り越しとなりました。2014年も3月、4月と売り越していました
が、5月は一気に6800億円も買い越しています。ここに外国人投資家が目
をつけ、買い戻しを図ったというのがここでのバックグランドだと見られます。
いわば年金とヘッジファンドの株高競演が見られたことになります。
NISAの非課税枠を100万円から2〜300万円に拡大する案や5年か
ら10年へと期間の延長を図ることなどが安倍政権の政策に盛り込まれたのも
株価上昇へのきっかけとなりました。日本の個人資産は1644兆円とされ、
そのうちの53%は現預金で、株式の占める比率はその現預金に対して10%
しかありません。米国では金融資産の4割から5割が株式や投資信託ですから
日本の個人の買い余力は極めて大きなものがありますが、多くの投資家はサヤ
取り運用に徹していてなかなか保守的な日本人の長期的なスタンスでの株式投
資には期待しにくい状態です。
発行体である企業は自社株買いを行うほか、個人投資家は主として投信で市
場に参加しているのが現状です。また、個人投資家は長期的には売り姿勢を継
続してきましたが、NISAの非課税枠の拡大や期間延長でスタンスが変化し
てくるとの見方が台頭してきました。
また、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の株式運用比率の引き
上げ(20%程度まで引き上げか?昨年末は株価の上昇で17%台にまでアッ
プ)が信託銀行の買いに表れているとの見方が出ており、それを察知したヘッ
ジファンドの買戻しが、ここでの相場上昇につながっていると専門家は分析し
ています。
こうした相場の背景を分析するとここでの弱気は禁物で、指標面でもPER
はまだ穏健な水準にありますし、何よりも政府の株高への取り組みは積極的で
す。相場に相応の山と谷はあっても、方向としては株高にありますので、年金
運用にしても個人にしても現金部分は株にシフトして来ざるを得ない。しから
ば何に投資してくるのか・・・。
デフレ経済下の日本にはPBR1倍以下の銘柄が1800社以上もあります。
上場企業の半分がそうした評価がなされているのです。かつてバブル形成期の
PBRは1倍が最低で、多くの企業のPBRは1.5倍から2倍といった評価
がなされていました。デフレ経済がインフレに向かうという今、株式資産を保
有しようとする国民が選択する投資先は、出遅れた評価不足の銘柄であろうか
と思われます。
経済全体のかさ上げが図られると収益ベースも全体的に持ちあがり、株価が
上がってもPERは大きく上がらないことになります。
流動性重視のバリュー株相場、重厚長大産業への見直し相場、商社・金融な
どの出遅れセクター銘柄などへの関心の高まりなど、長期バブル形成時の展開
をもう一度、再現するかどうかを吟味してみてはいかがでしょうか?
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
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◆コラム「保守的で地味な銘柄に日が当たる時」
ここからの底上げ型の上昇相場では保守的で普段はなかなか注目をされない
銘柄にも日があたるのではと経験豊富な投資家の一人(Yさん)が私にお話し
てくれました。
機関投資家のサラリーマン投資家は面倒なことをしたくない一心で、上司に
言い訳できないような地味な株には手を出さないのかと思いますが、機械的に
PBR水準を洗い出して、機械的に一定株数を時間を置いて投資していく手法
をファンド運用者がするようになれば全体が底上げされてくると、その投資家
は考えています。
機関投資家や外国人投資家に加えて個人投資家がリスクマネーをそうした企
業の浮動株を対象に徐々に投資してくれば株価は上がるしかないと読んでいま
す。
先日来、Yさんに話した大成温調(1904)がそうした類の銘柄なのかも
知れません。一緒に会社訪問までした私に対して、Yさんはすぐにリアクショ
ンがありました。万株単位で買ったと・・・。大成温調のPBRは上場企業で
もトップクラスの0.3倍台。先週の株高で多少上がってきましたが、それで
もまだ0.33倍。現預金よりも低い実質的な時価総額は61億円で有利子負
債を控除した実質現預金+有価証券=124億円の半分しかない状態に気がつ
いていない投資家はいないはずですが、Yさんもその価値にようやく気がつい
たようです。
同類項のテノックス(1905)と合わせて、20年から30年に一度の上
昇相場がこれから展開されることを私が指摘すると、にっこりと笑ってくれま
した。大物投資家のSさんにはテノックスを万単位で400円以下の水準で買
ってもらいましたが、その価値にまだ気がついておられないように思います。
実は種あかししますと、これらの企業は本当は地味な銘柄ではないのですが
IRをやっておらず、アナリストがカバーしていないために投資家へのアピー
ルが不足しているのが、わかったのです。しっかりIRして自社株をフェアバ
リューに高める作業を怠っているのすから低PBRも仕方ありません。
その方はどういう訳か2銘柄以外にもっと日の当たらない地味株を教えてく
れと私に依頼されましたので、致し方なく私はこれまで見てきた銘柄の中から
本当に株価の上がらない地味な銘柄でPBRが1倍以下で時価総額が30億円
以上という条件で以下の10銘柄を挙げておきました。果たして反応はいかに
・・・。
【広告系2社】
1.KG情報(2408)時価487円
PBR0.52倍 時価総額36億円 ミニリクルート IR不熱心
2.サイネックス(2376)時価618円
PBR0.75倍 時価総額40億円 官民協働事業 保守的経営
【上下水道関連2社】
1.前澤工業(6489)時価299円
PBR0.39倍 時価総額64億円(実質54.8億円)
官公庁向け中心で保守的
2.前澤給装(6485)時価1358円
PBR0.55倍 時価総額170億円 35円配当 M&A対象
【機械・造船等】
1.平田機工(6258)時価646円
PBR0.35倍 時価総額69億円
生産設備エンジニア、産業用ロボット
2.名村造船(7014)時価962円
PBR0.7倍 時価総額465億円
佐世保重工と統合 地味ながら再編のコアに
3.ニッチツ(7021)時価185円
PBR0.36倍 時価総額39億円 地味株の典型
4.タカノ(7885)時価562円
PBR0.33倍 時価総額88.4億円 地味だがキャッシュリッチ
5.コンセック(9895)時価164円
PBR0.42倍 時価総額31億円 燃料電池関連
6.日本ピストンリング(6461)時価190円
PBR0.64倍 時価総額159億円 地味だが技術開発力あり
(炎)
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りになっております。現在、最新〜2005年1月分まで掲載しておりますが、
順次過去分を追加していく予定です。コメントなどはつけられませんが、まと
め読みなどに是非ご利用下さい。
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編集者:億の近道発行プロジェクト
発行者:NPO法人イノベーターズ・フォーラム
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