市場からの贈り物

 需給の好転で上昇が続くと余剰資金でいつ買うか迷ってしまいますが、1986年から1990年にかけてのバブル経済下のファンドマネジャー時代でも似たような経験をしたのが記憶に残っています。

 当時、投資経験がまだ浅かった私にとって市場の潮流についていけないで、上がっていく株式を横目に眺めている状態が続き、100%の組み入れなどできず、上昇時に多少でも押し目が入った時にやっと買いの手を入れたと思うと、そこから日々、下落する状況に胃の痛む思いをしたことがあります。

 誰しも天井づかみはしたくない。でも株式市場では高値つかみはつきもの。投資家は、いつも高値掴みする恐怖を持ちながら、さりとて怖い物知らずで積極果敢に投資してリターンを得ようとします。

 さて、先週末の株式市場は日経平均が15400円乗せで勢いが出るかと思いきや為替が円高となり、騰落レシオが24日に164%となるなど指標面での過熱感もあり、一旦は調整場面を迎えて終えました。長期的にはなおも上昇相場が続くとの期待が底流には残り、15100円割れで終わった日経平均は、適度の押し目を形成したということが言えると考えられます。

 相場には予期せぬ出来事が生じがちで、リーマンショックのような出来事が起きては大変ですが、適度な下げは株式市場が投資家にくれた最高の贈り物です。適度な下げというのは上昇トレンドの中で起きる一時的な下げです。多くの短期投資家が3日間動いて1,2日休むというリズムを持つならこうした現象は生じがちです。特に週末に一休みするというのは相場のリズムにとっては良い傾向です。

 6月だけを見ますと1万4,777円でスタートした6月の日経平均はその後これを下回ることなく6月23日の高値15442円まで4.5%、665円上昇。先週末はその上げ幅の半値押し(15109円)水準を下回って終えました。昨年5月に急落した相場のトラウマから5月までは高かった警戒感が薄れる一方で、年金など公的資金運用株式比率向上提言、NISAの非課税枠拡大など政策の後押しもあり、15000円台乗せからヘッジファンドの買戻しも加わり一気に株高に向かったと見られます。

 こうした上昇後の適度な下げは投資家にとっては有難いひと時です。北朝鮮や韓国、中国など近隣諸国との問題が浮上しつある点は多少ネガティブに映る可能性もありますが、経済力をますます高めつつある日本を自国投資家がもっと評価していく局面となりつつあります。

(炎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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年金とヘッジファンドの株高競演

 日経平均を改めてチェックしますと5月19日の1万3,991円、5月21日の1万3,964円から6月3日の1万5,000円台乗せまで上昇し、その後一旦は1万4,600円どころまでの調整も考えられたのですが、6月の安値は1万4,830円に留まりました。そこからまた1万5,000円台に戻り、今度は6月23日に高値1万5,442円まで一気に上昇し、先高感が強まった格好です。

 そこではヘッジファンドの買戻しと信託銀行(年金勘定)の大幅な買い越し後押ししています。信託銀行は株価が倍にも上昇した結果、2013年は4兆円もの売り越しとなりました。2014年も3月、4月と売り越していましたが、5月は一気に6800億円も買い越しています。ここに外国人投資家が目をつけ、買い戻しを図ったというのがここでのバックグランドだと見られます。いわば年金とヘッジファンドの株高競演が見られたことになります。

 NISAの非課税枠を100万円から2〜300万円に拡大する案や5年から10年へと期間の延長を図ることなどが安倍政権の政策に盛り込まれたのも株価上昇へのきっかけとなりました。日本の個人資産は1644兆円とされ、そのうちの53%は現預金で、株式の占める比率はその現預金に対して10%しかありません。米国では金融資産の4割から5割が株式や投資信託ですから日本の個人の買い余力は極めて大きなものがありますが、多くの投資家はサヤ取り運用に徹していてなかなか保守的な日本人の長期的なスタンスでの株式投資には期待しにくい状態です。

 発行体である企業は自社株買いを行うほか、個人投資家は主として投信で市場に参加しているのが現状です。また、個人投資家は長期的には売り姿勢を継続してきましたが、NISAの非課税枠の拡大や期間延長でスタンスが変化してくるとの見方が台頭してきました。

 また、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の株式運用比率の引き上げ(20%程度まで引き上げか?昨年末は株価の上昇で17%台にまでアップ)が信託銀行の買いに表れているとの見方が出ており、それを察知したヘッジファンドの買戻しが、ここでの相場上昇につながっていると専門家は分析しています。

 こうした相場の背景を分析するとここでの弱気は禁物で、指標面でもPERはまだ穏健な水準にありますし、何よりも政府の株高への取り組みは積極的です。相場に相応の山と谷はあっても、方向としては株高にありますので、年金運用にしても個人にしても現金部分は株にシフトして来ざるを得ない。しからば何に投資してくるのか・・・。
 デフレ経済下の日本にはPBR1倍以下の銘柄が1800社以上もあります。上場企業の半分がそうした評価がなされているのです。かつてバブル形成期のPBRは1倍が最低で、多くの企業のPBRは1.5倍から2倍といった評価がなされていました。デフレ経済がインフレに向かうという今、株式資産を保有しようとする国民が選択する投資先は、出遅れた評価不足の銘柄であろうかと思われます。
 経済全体のかさ上げが図られると収益ベースも全体的に持ちあがり、株価が上がってもPERは大きく上がらないことになります。

 流動性重視のバリュー株相場、重厚長大産業への見直し相場、商社・金融などの出遅れセクター銘柄などへの関心の高まりなど、長期バブル形成時の展開をもう一度、再現するかどうかを吟味してみてはいかがでしょうか?

(炎)

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保守的で地味な銘柄に日が当たる時

 ここからの底上げ型の上昇相場では保守的で普段はなかなか注目をされない銘柄にも日があたるのではと経験豊富な投資家の一人(Yさん)が私にお話してくれました。
 機関投資家のサラリーマン投資家は面倒なことをしたくない一心で、上司に言い訳できないような地味な株には手を出さないのかと思いますが、機械的にPBR水準を洗い出して、機械的に一定株数を時間を置いて投資していく手法をファンド運用者がするようになれば全体が底上げされてくると、その投資家は考えています。
 機関投資家や外国人投資家に加えて個人投資家がリスクマネーをそうした企業の浮動株を対象に徐々に投資してくれば株価は上がるしかないと読んでいます。

 先日来、Yさんに話した大成温調(1904)がそうした類の銘柄なのかも知れません。一緒に会社訪問までした私に対して、Yさんはすぐにリアクションがありました。万株単位で買ったと・・・。大成温調のPBRは上場企業でもトップクラスの0.3倍台。先週の株高で多少上がってきましたが、それでもまだ0.33倍。現預金よりも低い実質的な時価総額は61億円で有利子負債を控除した実質現預金+有価証券=124億円の半分しかない状態に気がついていない投資家はいないはずですが、Yさんもその価値にようやく気がついたようです。
 同類項のテノックス(1905)と合わせて、20年から30年に一度の上昇相場がこれから展開されることを私が指摘すると、にっこりと笑ってくれました。大物投資家のSさんにはテノックスを万単位で400円以下の水準で買ってもらいましたが、その価値にまだ気がついておられないように思います。

 実は種あかししますと、これらの企業は本当は地味な銘柄ではないのですがIRをやっておらず、アナリストがカバーしていないために投資家へのアピールが不足しているのが、わかったのです。しっかりIRして自社株をフェアバリューに高める作業を怠っているのすから低PBRも仕方ありません。

 その方はどういう訳か2銘柄以外にもっと日の当たらない地味株を教えてくれと私に依頼されましたので、致し方なく私はこれまで見てきた銘柄の中から本当に株価の上がらない地味な銘柄でPBRが1倍以下で時価総額が30億円以上という条件で以下の10銘柄を挙げておきました。果たして反応はいかに・・・。

【広告系2社】

1.KG情報(2408)時価487円
 PBR0.52倍 時価総額36億円 ミニリクルート IR不熱心

2.サイネックス(2376)時価618円
 PBR0.75倍 時価総額40億円 官民協働事業 保守的経営


【上下水道関連2社】

1.前澤工業(6489)時価299円
 PBR0.39倍 時価総額64億円(実質54.8億円)
 官公庁向け中心で保守的

2.前澤給装(6485)時価1358円
 PBR0.55倍 時価総額170億円 35円配当 M&A対象


【機械・造船等】

1.平田機工(6258)時価646円
 PBR0.35倍 時価総額69億円
 生産設備エンジニア、産業用ロボット

2.名村造船(7014)時価962円
 PBR0.7倍 時価総額465億円
 佐世保重工と統合 地味ながら再編のコアに

3.ニッチツ(7021)時価185円
 PBR0.36倍 時価総額39億円 地味株の典型

4.タカノ(7885)時価562円
 PBR0.33倍 時価総額88.4億円 地味だがキャッシュリッチ

5.コンセック(9895)時価164円
 PBR0.42倍 時価総額31億円 燃料電池関連

6.日本ピストンリング(6461)時価190円
 PBR0.64倍 時価総額159億円 地味だが技術開発力あり

(炎)

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億の近道2014/06/30


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投資情報メールマガジン                   2014/06/30

             イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

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             −本日の目次−
       (本日の担当:炎のファンドマネージャー)

◆コラム「市場からの贈り物」:炎のファンドマネージャー
◆コラム「年金とヘッジファンドの株高競演」:炎のファンドマネージャー
◆コラム「保守的で地味な銘柄に日が当たる時」:炎のファンドマネージャー

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【億の近道執筆陣の書籍/DVD 好評発売中!】

億の近道の執筆陣は、数多くの書籍を上梓しております。

いつも読んでいるあの人のコラム、深層には、書籍に著された思考や哲学があ
ります。また、違った一面が垣間見えるかも知れません。

ぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか?

また、各種セミナーDVDも発表されています。
こちらもきっと参考になることでしょう。
ぜひご覧になって投資にお役立て下さい。

詳細はこちら↓↓↓↓
http://www.iforum.jp/book.htm

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◆コラム「市場からの贈り物」

 需給の好転で上昇が続くと余剰資金でいつ買うか迷ってしまいますが、19
86年から1990年にかけてのバブル経済下のファンドマネジャー時代でも
似たような経験をしたのが記憶に残っています。

 当時、投資経験がまだ浅かった私にとって市場の潮流についていけないで、
上がっていく株式を横目に眺めている状態が続き、100%の組み入れなどで
きず、上昇時に多少でも押し目が入った時にやっと買いの手を入れたと思うと、
そこから日々、下落する状況に胃の痛む思いをしたことがあります。

 誰しも天井づかみはしたくない。でも株式市場では高値つかみはつきもの。
投資家は、いつも高値掴みする恐怖を持ちながら、さりとて怖い物知らずで積
極果敢に投資してリターンを得ようとします。

 さて、先週末の株式市場は日経平均が15400円乗せで勢いが出るかと思
いきや為替が円高となり、騰落レシオが24日に164%となるなど指標面で
の過熱感もあり、一旦は調整場面を迎えて終えました。長期的にはなおも上昇
相場が続くとの期待が底流には残り、15100円割れで終わった日経平均は、
適度の押し目を形成したということが言えると考えられます。

 相場には予期せぬ出来事が生じがちで、リーマンショックのような出来事が
起きては大変ですが、適度な下げは株式市場が投資家にくれた最高の贈り物で
す。適度な下げというのは上昇トレンドの中で起きる一時的な下げです。多く
の短期投資家が3日間動いて1,2日休むというリズムを持つならこうした現
象は生じがちです。特に週末に一休みするというのは相場のリズムにとっては
良い傾向です。

 6月だけを見ますと1万4,777円でスタートした6月の日経平均はその
後これを下回ることなく6月23日の高値15442円まで4.5%、665
円上昇。先週末はその上げ幅の半値押し(15109円)水準を下回って終え
ました。昨年5月に急落した相場のトラウマから5月までは高かった警戒感が
薄れる一方で、年金など公的資金運用株式比率向上提言、NISAの非課税枠
拡大など政策の後押しもあり、15000円台乗せからヘッジファンドの買戻
しも加わり一気に株高に向かったと見られます。

 こうした上昇後の適度な下げは投資家にとっては有難いひと時です。北朝鮮
や韓国、中国など近隣諸国との問題が浮上しつある点は多少ネガティブに映る
可能性もありますが、経済力をますます高めつつある日本を自国投資家がもっ
と評価していく局面となりつつあります。

(炎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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◆コラム「年金とヘッジファンドの株高競演」

 日経平均を改めてチェックしますと5月19日の1万3,991円、5月2
1日の1万3,964円から6月3日の1万5,000円台乗せまで上昇し、
その後一旦は1万4,600円どころまでの調整も考えられたのですが、6月
の安値は1万4,830円に留まりました。そこからまた1万5,000円台
に戻り、今度は6月23日に高値1万5,442円まで一気に上昇し、先高感
が強まった格好です。

 そこではヘッジファンドの買戻しと信託銀行(年金勘定)の大幅な買い越し
後押ししています。信託銀行は株価が倍にも上昇した結果、2013年は4兆
円もの売り越しとなりました。2014年も3月、4月と売り越していました
が、5月は一気に6800億円も買い越しています。ここに外国人投資家が目
をつけ、買い戻しを図ったというのがここでのバックグランドだと見られます。
いわば年金とヘッジファンドの株高競演が見られたことになります。

 NISAの非課税枠を100万円から2〜300万円に拡大する案や5年か
ら10年へと期間の延長を図ることなどが安倍政権の政策に盛り込まれたのも
株価上昇へのきっかけとなりました。日本の個人資産は1644兆円とされ、
そのうちの53%は現預金で、株式の占める比率はその現預金に対して10%
しかありません。米国では金融資産の4割から5割が株式や投資信託ですから
日本の個人の買い余力は極めて大きなものがありますが、多くの投資家はサヤ
取り運用に徹していてなかなか保守的な日本人の長期的なスタンスでの株式投
資には期待しにくい状態です。

 発行体である企業は自社株買いを行うほか、個人投資家は主として投信で市
場に参加しているのが現状です。また、個人投資家は長期的には売り姿勢を継
続してきましたが、NISAの非課税枠の拡大や期間延長でスタンスが変化し
てくるとの見方が台頭してきました。

 また、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の株式運用比率の引き
上げ(20%程度まで引き上げか?昨年末は株価の上昇で17%台にまでアッ
プ)が信託銀行の買いに表れているとの見方が出ており、それを察知したヘッ
ジファンドの買戻しが、ここでの相場上昇につながっていると専門家は分析し
ています。

 こうした相場の背景を分析するとここでの弱気は禁物で、指標面でもPER
はまだ穏健な水準にありますし、何よりも政府の株高への取り組みは積極的で
す。相場に相応の山と谷はあっても、方向としては株高にありますので、年金
運用にしても個人にしても現金部分は株にシフトして来ざるを得ない。しから
ば何に投資してくるのか・・・。
 デフレ経済下の日本にはPBR1倍以下の銘柄が1800社以上もあります。
上場企業の半分がそうした評価がなされているのです。かつてバブル形成期の
PBRは1倍が最低で、多くの企業のPBRは1.5倍から2倍といった評価
がなされていました。デフレ経済がインフレに向かうという今、株式資産を保
有しようとする国民が選択する投資先は、出遅れた評価不足の銘柄であろうか
と思われます。
 経済全体のかさ上げが図られると収益ベースも全体的に持ちあがり、株価が
上がってもPERは大きく上がらないことになります。

 流動性重視のバリュー株相場、重厚長大産業への見直し相場、商社・金融な
どの出遅れセクター銘柄などへの関心の高まりなど、長期バブル形成時の展開
をもう一度、再現するかどうかを吟味してみてはいかがでしょうか?

(炎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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◆コラム「保守的で地味な銘柄に日が当たる時」

 ここからの底上げ型の上昇相場では保守的で普段はなかなか注目をされない
銘柄にも日があたるのではと経験豊富な投資家の一人(Yさん)が私にお話し
てくれました。
 機関投資家のサラリーマン投資家は面倒なことをしたくない一心で、上司に
言い訳できないような地味な株には手を出さないのかと思いますが、機械的に
PBR水準を洗い出して、機械的に一定株数を時間を置いて投資していく手法
をファンド運用者がするようになれば全体が底上げされてくると、その投資家
は考えています。
 機関投資家や外国人投資家に加えて個人投資家がリスクマネーをそうした企
業の浮動株を対象に徐々に投資してくれば株価は上がるしかないと読んでいま
す。

 先日来、Yさんに話した大成温調(1904)がそうした類の銘柄なのかも
知れません。一緒に会社訪問までした私に対して、Yさんはすぐにリアクショ
ンがありました。万株単位で買ったと・・・。大成温調のPBRは上場企業で
もトップクラスの0.3倍台。先週の株高で多少上がってきましたが、それで
もまだ0.33倍。現預金よりも低い実質的な時価総額は61億円で有利子負
債を控除した実質現預金+有価証券=124億円の半分しかない状態に気がつ
いていない投資家はいないはずですが、Yさんもその価値にようやく気がつい
たようです。
 同類項のテノックス(1905)と合わせて、20年から30年に一度の上
昇相場がこれから展開されることを私が指摘すると、にっこりと笑ってくれま
した。大物投資家のSさんにはテノックスを万単位で400円以下の水準で買
ってもらいましたが、その価値にまだ気がついておられないように思います。

 実は種あかししますと、これらの企業は本当は地味な銘柄ではないのですが
IRをやっておらず、アナリストがカバーしていないために投資家へのアピー
ルが不足しているのが、わかったのです。しっかりIRして自社株をフェアバ
リューに高める作業を怠っているのすから低PBRも仕方ありません。

 その方はどういう訳か2銘柄以外にもっと日の当たらない地味株を教えてく
れと私に依頼されましたので、致し方なく私はこれまで見てきた銘柄の中から
本当に株価の上がらない地味な銘柄でPBRが1倍以下で時価総額が30億円
以上という条件で以下の10銘柄を挙げておきました。果たして反応はいかに
・・・。

【広告系2社】

1.KG情報(2408)時価487円
 PBR0.52倍 時価総額36億円 ミニリクルート IR不熱心

2.サイネックス(2376)時価618円
 PBR0.75倍 時価総額40億円 官民協働事業 保守的経営


【上下水道関連2社】

1.前澤工業(6489)時価299円
 PBR0.39倍 時価総額64億円(実質54.8億円)
 官公庁向け中心で保守的

2.前澤給装(6485)時価1358円
 PBR0.55倍 時価総額170億円 35円配当 M&A対象


【機械・造船等】

1.平田機工(6258)時価646円
 PBR0.35倍 時価総額69億円
 生産設備エンジニア、産業用ロボット

2.名村造船(7014)時価962円
 PBR0.7倍 時価総額465億円
 佐世保重工と統合 地味ながら再編のコアに

3.ニッチツ(7021)時価185円
 PBR0.36倍 時価総額39億円 地味株の典型

4.タカノ(7885)時価562円
 PBR0.33倍 時価総額88.4億円 地味だがキャッシュリッチ

5.コンセック(9895)時価164円
 PBR0.42倍 時価総額31億円 燃料電池関連

6.日本ピストンリング(6461)時価190円
 PBR0.64倍 時価総額159億円 地味だが技術開発力あり

(炎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
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りになっております。現在、最新〜2005年1月分まで掲載しておりますが、
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市場潮流

 今週(6月23日〜27日)の東京株式市場は、日経平均株価で254円、率にして1.7%の下落となりました。
 米株式市場が軟調に推移したことや、為替がやや円高方向に動いたことなどが要因ですが、基本的には5月以降の上昇による短期的な過熱感の広がりが大きいといえます。ある意味、当然の調整といえそうです。

 5月以降の株式相場の復調の要因としては、それまでの相場の抑制要因が薄れたことが挙げられます。

 それは、

1)日銀の追加緩和への過度の期待
2)消費税増税の影響への懸念
3)企業側の14年度業績見通しが保守的なものとなること

などです。

 消費増税に伴う駆け込み需要の反動は当然ありますが、国内景気は底堅く推移しており、デフレ脱却へ向け、消費者物価も強含んでいます。「日銀の追加緩和がなくとも景気は着実に上向きつつある」、「消費税増税の影響も想定に比べれば軽微にとどまりそうだ」といった安心感が広がりつつあり、企業側の業績見通しも保守的ではありますが、概ね想定の範囲内に収まっています。

 13年度決算発表を踏まえたアナリスト予想は、自動車、電機・精密、機械などを中心に製造業が堅調に推移するとするものが多く、非製造業は電力・ガスを除き、総じて控えめな予想でした。ところが、消費増税にともなう内需の落ち込みが軽微にとどまるとの見方から、非製造業、内需株の増額修正期待が高まっています。
 かなり強いエルニーニョの発生の兆しから冷夏になることで消費が失速するとの懸念もありましたが、ここへきて、逆に猛暑になるとの見通しも出てきました。
 設備投資の盛り上がりに加えて、7〜9月期には公共工事も集中的に執行される見込みです。海外の地政学リスクは依然くすぶりますが、国内に関しては、懸念材料はかなり薄れてきた感があります。

(水島寒月)

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億の近道2014/06/27


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投資情報メールマガジン                  2014/06/27号
              イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
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指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
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             −本日の目次−
          (本日の担当:水島寒月)

        ◆コラム「市場潮流」:水島寒月

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◆コラム「市場潮流」

 今週(6月23日〜27日)の東京株式市場は、日経平均株価で254円、
率にして1.7%の下落となりました。
 米株式市場が軟調に推移したことや、為替がやや円高方向に動いたことなど
が要因ですが、基本的には5月以降の上昇による短期的な過熱感の広がりが大
きいといえます。ある意味、当然の調整といえそうです。

 5月以降の株式相場の復調の要因としては、それまでの相場の抑制要因が薄
れたことが挙げられます。

 それは、

1)日銀の追加緩和への過度の期待
2)消費税増税の影響への懸念
3)企業側の14年度業績見通しが保守的なものとなること

などです。

 消費増税に伴う駆け込み需要の反動は当然ありますが、国内景気は底堅く推
移しており、デフレ脱却へ向け、消費者物価も強含んでいます。「日銀の追加
緩和がなくとも景気は着実に上向きつつある」、「消費税増税の影響も想定に
比べれば軽微にとどまりそうだ」といった安心感が広がりつつあり、企業側の
業績見通しも保守的ではありますが、概ね想定の範囲内に収まっています。

 13年度決算発表を踏まえたアナリスト予想は、自動車、電機・精密、機械
などを中心に製造業が堅調に推移するとするものが多く、非製造業は電力・ガ
スを除き、総じて控えめな予想でした。ところが、消費増税にともなう内需の
落ち込みが軽微にとどまるとの見方から、非製造業、内需株の増額修正期待が
高まっています。
 かなり強いエルニーニョの発生の兆しから冷夏になることで消費が失速する
との懸念もありましたが、ここへきて、逆に猛暑になるとの見通しも出てきま
した。
 設備投資の盛り上がりに加えて、7〜9月期には公共工事も集中的に執行さ
れる見込みです。海外の地政学リスクは依然くすぶりますが、国内に関しては、
懸念材料はかなり薄れてきた感があります。

(水島寒月)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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バックナンバーから「市場のマネジメントその6」

 街のコンサルタント氏の過去配信ライブラリから、コラムを再編集して掲載いたします。
 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。
  (億の近道・2013/7/11配信号)

※注 2013年7月現在の内容ですので留意下さい。


 投資信託の販売が好調のようで、最近では似たり寄ったりの新ファンドの広告を頻繁に目にすることや、「運用は大丈夫か?」と感じるファンドもあったため昨日この文章を書き終えたものの、今朝の紙面に投信統合の記事がありましたので少し加筆します。

 販売会社(販売力のある大手銀行・証券)ありきの日本の投資信託業界の事情ゆえに、投資家のメリットがなおざりにされた運営がされてきました。売り易さばかりが優先され、大手金融傘下の運用会社(日本では大半が大手金融の子会社)は販売会社の言うなりで、その時その時に売り易い(沢山売れそうな)商品を作り続けています。もちろん運用会社の役員陣は親会社(販売会社、金融業者)の天下りで占められ、親会社の顔色ばかり見つつ、言われるがままに商品を開発しています。

 そんな訳ですから、見栄えばかりでロクな運用しかせず、保有コストも高い商品が増え続けています。そんな中で今年からは、過去からのレコード(実績記録)がある同様の商品があるにもかかわらず、中身がほぼ同じ金融商品が従来より高いコスト設定で新商品として沢山出てきています。
 買った投信が値上がりすれば「利益確保」と称して売らされ(解約され)、値下がりすれば「今度良い商品が出ました」として売られる(乗り換える)ことで残高を減らし続け、残高が数十億円にでも減れば真面な運用自体が出来なくなることと、解約に備えるために資産の大半がキャッシュで保持されるなどで、結果として、一度大きく値下がりし、時間が経って資産が小さくなってしまった投信は、(待てど暮らせど)市場が回復しても基準価格は上がらずに信託報酬だけが日々引かれ続けるという現象が起こります。

 紙面では綺麗な書き方がされていますが、実質的には、小さくなって手間をかけるのも面倒なほど信託報酬も僅かなファンドを集めて、出来れば統合して大きくしてちゃんと運用し直すとともに管理コストも減らしたい訳です。もちろん、ただ解約を進めるだけでは資金流出に繋がりますし、市場環境や投資家の事情を無視して売りを勧めれば今度は「適合性原則違反」として金商法違反を指摘されるため、今までは中々手が打てずにいました。
 まあ、大手金融が監督官庁に相談して(二人三脚で)動ける建付けが出来たために、やっと記事になったと言う事でしょう。日経と言えば体制紙の代表であり、金融行政とも密接に絡んでいますので「あ、なるほど」と感じた次第です。

 今春以降は堅調な国内株式市場に引っ張られるように株式関連の投資信託の販売が好調となり、4月以降においては設定上限額に届くオープン投信が増えているようです。それに伴って新規設定の投資信託も増加しており、新聞広告等でも頻繁に目にするようになりました。大手金融ほど「ここぞとばかりに」全面広告を打ち、販売推進をしています。まあ、大手銀行にとっては預金に置いておかれても1円も儲かりませんから有効活用したいのですね。投信になれば黙っていても毎年1%内外の収益が入りますし、販売時には2〜3%も儲かりますから。とは言え良く見ると、今までとどこが違うのか?・・・が不明な「新商品」が以前より高い販売時手数料と信託報酬を引っ提げて出回っています。

 以前から書いていますが、日本の投資信託では新規設定(新ファンド)がやたらと多いです。その主な理由として2点があげられます。

1)過去の類似の投信のパフォーマンス(運用実績)が悪過ぎて、既存の投信では買ってくれない、またはセールストークが組みにくい。

2)日本人の新しい物好きに付け込んだ、エコロジーやエネルギー関連だとして、現時点では海の物とも山の物ともつかない新商品を作っては、イメージだけを前面に押し出す手法のテーマファンドが売り易かった。

 そして、特に2000年代に入ってからは、配当金の高さを売りにした毎月分配型や、海外資産を組み入れた投信が人気を博しました。

※毎月分配や為替のリスクを取らせるばかりが良い訳では全く無いのですが、高齢者に「毎月高い分配金が入りますョ〜」「年金替わりになりますョ〜」との詐欺もどきのセールストークや資料を使って金をかき集め、当局もそれを許していました(余りに杜撰でクレームが増えた為ようやく規制を強めましたが)。

 そんな日本の投資信託事情ですが、それらの中で、幾らか不安に感じるものが散見されます。ここからはあくまでも個人的な感想であり裏が取れた訳ではありませんが(と言うか具体的に書けませんため)、これはまともな運用をしているのかと首をかしげたくなるような投信もあります。
 それらファンドの運用経過や組み入れを時系列で追っていくと気になる部分が見えて来ます。業界の幾人かは既に気が付いているのかも知れませんが、本当に公正なそして問題の無い運用をしているのか?小職の感覚では何ともキナ臭い。
 単にパフォーマンスが良いからと投資するには少々怖いと言うべきか?…例えば、大型の資金で比較的時価総額の小さな銘柄ばかりに投資すれば株価は上がり、基準価格も上がり易くなりますが、果たしてイグジットは大丈夫なのか?オーソドックスなネーミングの公募ファンドなのに、何故に運用ポリシーぎりぎりと感じるほどの偏った投資をするのか?なども気になります。

 毎度のことながら被害者が出てから、または不正が公になってから当局が動き出すようでは、またしても日本の金融市場が信頼性を失います。
 今日明日に何が起こると言う話では無いのかもしれませんが、国内金融市場の将来のためにも、監督庁等の当局に対しては一層の調査力の厚み、業務クオリティーの向上を望みます。もちろん株式及び債券を含めて時価1,000兆円以上の市場を監視するのですから、それこそもっと沢山の予算を組み、そして人材を登用して然るべきと考えます。
 毎度しつこいですが、地元への利益誘導の為に、無用な道路やダムに何千億円もかけている場合ではありません。

(街のコンサルタント)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)

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億の近道 2014/06/26


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
投資情報メールマガジン                  2014/06/26号
              イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
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             −本日の目次−
        (本日の担当:街のコンサルタント)

   ◆コラム バックナンバーから「市場のマネジメントその6」
        :街のコンサルタント

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◆コラム バックナンバーから「市場のマネジメントその6」

 街のコンサルタント氏の過去配信ライブラリから、コラムを再編集して掲載
いたします。
 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致し
ないことを予めご了承下さい。
  (億の近道・2013/7/11配信号)

※注 2013年7月現在の内容ですので留意下さい。


 投資信託の販売が好調のようで、最近では似たり寄ったりの新ファンドの広
告を頻繁に目にすることや、「運用は大丈夫か?」と感じるファンドもあった
ため昨日この文章を書き終えたものの、今朝の紙面に投信統合の記事がありま
したので少し加筆します。

 販売会社(販売力のある大手銀行・証券)ありきの日本の投資信託業界の事
情ゆえに、投資家のメリットがなおざりにされた運営がされてきました。売り
易さばかりが優先され、大手金融傘下の運用会社(日本では大半が大手金融の
子会社)は販売会社の言うなりで、その時その時に売り易い(沢山売れそうな)
商品を作り続けています。もちろん運用会社の役員陣は親会社(販売会社、金
融業者)の天下りで占められ、親会社の顔色ばかり見つつ、言われるがままに
商品を開発しています。

 そんな訳ですから、見栄えばかりでロクな運用しかせず、保有コストも高い
商品が増え続けています。そんな中で今年からは、過去からのレコード(実績
記録)がある同様の商品があるにもかかわらず、中身がほぼ同じ金融商品が従
来より高いコスト設定で新商品として沢山出てきています。
 買った投信が値上がりすれば「利益確保」と称して売らされ(解約され)、
値下がりすれば「今度良い商品が出ました」として売られる(乗り換える)こ
とで残高を減らし続け、残高が数十億円にでも減れば真面な運用自体が出来な
くなることと、解約に備えるために資産の大半がキャッシュで保持されるなど
で、結果として、一度大きく値下がりし、時間が経って資産が小さくなってし
まった投信は、(待てど暮らせど)市場が回復しても基準価格は上がらずに信
託報酬だけが日々引かれ続けるという現象が起こります。

 紙面では綺麗な書き方がされていますが、実質的には、小さくなって手間を
かけるのも面倒なほど信託報酬も僅かなファンドを集めて、出来れば統合して
大きくしてちゃんと運用し直すとともに管理コストも減らしたい訳です。もち
ろん、ただ解約を進めるだけでは資金流出に繋がりますし、市場環境や投資家
の事情を無視して売りを勧めれば今度は「適合性原則違反」として金商法違反
を指摘されるため、今までは中々手が打てずにいました。
 まあ、大手金融が監督官庁に相談して(二人三脚で)動ける建付けが出来た
ために、やっと記事になったと言う事でしょう。日経と言えば体制紙の代表で
あり、金融行政とも密接に絡んでいますので「あ、なるほど」と感じた次第で
す。

 今春以降は堅調な国内株式市場に引っ張られるように株式関連の投資信託の
販売が好調となり、4月以降においては設定上限額に届くオープン投信が増え
ているようです。それに伴って新規設定の投資信託も増加しており、新聞広告
等でも頻繁に目にするようになりました。大手金融ほど「ここぞとばかりに」
全面広告を打ち、販売推進をしています。まあ、大手銀行にとっては預金に置
いておかれても1円も儲かりませんから有効活用したいのですね。投信になれ
ば黙っていても毎年1%内外の収益が入りますし、販売時には2〜3%も儲か
りますから。とは言え良く見ると、今までとどこが違うのか?・・・が不明な
「新商品」が以前より高い販売時手数料と信託報酬を引っ提げて出回っていま
す。

 以前から書いていますが、日本の投資信託では新規設定(新ファンド)がや
たらと多いです。その主な理由として2点があげられます。

1)過去の類似の投信のパフォーマンス(運用実績)が悪過ぎて、既存の投信
 では買ってくれない、またはセールストークが組みにくい。
2)日本人の新しい物好きに付け込んだ、エコロジーやエネルギー関連だとし
 て、現時点では海の物とも山の物ともつかない新商品を作っては、イメージ
 だけを前面に押し出す手法のテーマファンドが売り易かった。

 そして、特に2000年代に入ってからは、配当金の高さを売りにした毎月
分配型や、海外資産を組み入れた投信が人気を博しました。

※毎月分配や為替のリスクを取らせるばかりが良い訳では全く無いのですが、
 高齢者に「毎月高い分配金が入りますョ〜」「年金替わりになりますョ〜」
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 を許していました(余りに杜撰でクレームが増えた為ようやく規制を強めま
 したが)。

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為替市場動向〜米債市場もドル円相場も方向感不足〜

 サッカー・ワールドカップに注目が集まっているからというわけではないでしょうが、為替相場は低い変動率での推移が続いています。ドル円相場の先月末から昨日までの動きは、安値101円61銭、高値102円80銭で、取引の殆どが101円90銭台周辺に集まっています。米国の雇用統計、欧州中銀理事会、米国金融政策決定会合(FOMC)と注目のイベントをこなしてなお、異常に静かな動きです。

 外債投資、為替相場を見るうえで、金利動向は重要なポイントです。
 米国の金融政策を決定する直近のFOMCは6月17〜18日に行われました。今年に入ってから毎月実施されてきた資産購入の100億ドル減額は予想通りでしたが、イエレンFRB議長が米国経済の成長予測を下方修正したことのは少し意外感がありました。イエレン氏は又、資産購入が終わっても相当の期間、政策金利を低水準に維持する方針とのコメントを述べています。

 米国債10年物は、5月に一時2.4%台まで利回り低下しましたが、2.44%を下に、徐々に利回りは上昇。6月に入ると、2.6%台半ばまで、じわじわ上昇して、利回りは底打ちして上昇基調に移るかのようにも見えましたが、FOMC後には再び2.5%台に戻すなど、方向感が見えにくい展開が続いています。

 5月の消費者物価指数は前年比2%に上昇して、FRBの目安とする水準に戻してきていることを見ると、長期金利はもう少し高いレベルにあったもおかしくないはずです。米債利回りが上昇しない背景には、ウクライナやイラク情勢の悪化などの地政学リスクによる、いわゆる「質への逃避」的債券買いもあると言われますが、中長期的な米国経済への楽観的見方が薄れつつあるのかもしれません。

 一方、FRBの一部の理事からは、利上げの必要性について言及する向きもあります。今後の政策金利を占う上で参考になる2年債利回りは、じわじわと上昇を見せています。直近の水準は、過去1年では一番高い0.49%(過去1年の平均0.35%)まで上昇していて、1年後(2015年夏位)の利上げを織り込みつつあるように見えます。

 イエレン議長の発言からは、利上げは将来の経済環境次第、決め手は?マーク、出口戦略を未だ見直し中、というようなニュアンスが伝わってきます。住宅市場や資産市場に混乱を及ぼさないような出口への最善策と時期を模索しているのでしょう。このあたりの骨格が見えてこないと、動きにくい状況は続きそうです。

 中銀総裁の発言で早期の利上げ期待が盛り上がり、買われたの英国ポンドです。カーニー中銀総裁が、利上げは市場の予想よりも早く行われる可能性を示唆したことがきっかけになりました。英ポンドは対ドルで1.7039まで上昇、対円でも173円70銭水準まで買われました。
 ところが、昨日は一転、カーニー総裁が、ややトーンダウンした発言をしたことからポンドは反落しましたが、主要通貨の中で今後もっとも利上げに近い位置にいる英ポンドは買われやすい状態が続くものと思われます。ただし、一方通行に動いた後の反動も大きい通貨なので、付き合うのに注意が必要でしょう。

 日本の公的年金運用の資産配分で、国内債を減らして株式比率を増やすという「国策」への期待が日本の株式市場の下値を支える要素の一つとなっていると思いますが、外国債券や外国株式への投資も5%程度増えるとの話も聞こえてきます。巨大な年金運用資金の海外投資は、円相場(ドル円、クロス円)に大きな影響を与えるものと思います。運用の詳細は秋頃には出てくるものと言われていますが、どのような詳細で、どの通貨に影響があるのか、しっかり注目していく必要があります。

 月初から直近までの期間、主要通貨で最も上昇したのは利上げをしたニュージーランド・ドルの2%、次に年内の利上げが予想されている英国ポンドの1.4%上昇でした。どちらも、利上げがらみでの動きです。

 狭いレンジ相場が続くドル・円相場。そろそろ方向が見えてきても良さそうな気がします。諦めず、方向感を注意深く見ていきたいと思います。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

*6月25日15時執筆。
 本号の情報は6月24日のニューヨーク市場終値レベルを基本的に引用、記載内容は参考情報として記しています。

式町 みどり拝

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億の近道2014/06/25


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投資情報メールマガジン                  2014/06/25号
              イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
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【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

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             −本日の目次−
          (本日の担当:式町みどり)

  ◆コラム「為替市場動向〜米債市場もドル円相場も方向感不足〜」
       :式町みどり

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 なお、テーマ全てを見たい方には、DVDも引き続き販売していますので、
こちらもご利用下さい。 http://www.iforum.jp/dvd/

===================================

◆コラム「為替市場動向〜米債市場もドル円相場も方向感不足〜」

 サッカー・ワールドカップに注目が集まっているからというわけではないで
しょうが、為替相場は低い変動率での推移が続いています。ドル円相場の先月
末から昨日までの動きは、安値101円61銭、高値102円80銭で、取引
の殆どが101円90銭台周辺に集まっています。米国の雇用統計、欧州中銀
理事会、米国金融政策決定会合(FOMC)と注目のイベントをこなしてなお、
異常に静かな動きです。

 外債投資、為替相場を見るうえで、金利動向は重要なポイントです。
 米国の金融政策を決定する直近のFOMCは6月17〜18日に行われまし
た。今年に入ってから毎月実施されてきた資産購入の100億ドル減額は予想
通りでしたが、イエレンFRB議長が米国経済の成長予測を下方修正したこと
のは少し意外感がありました。イエレン氏は又、資産購入が終わっても相当の
期間、政策金利を低水準に維持する方針とのコメントを述べています。

 米国債10年物は、5月に一時2.4%台まで利回り低下しましたが、2.
44%を下に、徐々に利回りは上昇。6月に入ると、2.6%台半ばまで、じ
わじわ上昇して、利回りは底打ちして上昇基調に移るかのようにも見えました
が、FOMC後には再び2.5%台に戻すなど、方向感が見えにくい展開が続
いています。

 5月の消費者物価指数は前年比2%に上昇して、FRBの目安とする水準に
戻してきていることを見ると、長期金利はもう少し高いレベルにあったもおか
しくないはずです。米債利回りが上昇しない背景には、ウクライナやイラク情
勢の悪化などの地政学リスクによる、いわゆる「質への逃避」的債券買いもあ
ると言われますが、中長期的な米国経済への楽観的見方が薄れつつあるのかも
しれません。

 一方、FRBの一部の理事からは、利上げの必要性について言及する向きも
あります。今後の政策金利を占う上で参考になる2年債利回りは、じわじわと
上昇を見せています。直近の水準は、過去1年では一番高い0.49%(過去
1年の平均0.35%)まで上昇していて、1年後(2015年夏位)の利上
げを織り込みつつあるように見えます。

 イエレン議長の発言からは、利上げは将来の経済環境次第、決め手は?マー
ク、出口戦略を未だ見直し中、というようなニュアンスが伝わってきます。住
宅市場や資産市場に混乱を及ぼさないような出口への最善策と時期を模索して
いるのでしょう。このあたりの骨格が見えてこないと、動きにくい状況は続き
そうです。

 中銀総裁の発言で早期の利上げ期待が盛り上がり、買われたの英国ポンドで
す。カーニー中銀総裁が、利上げは市場の予想よりも早く行われる可能性を示
唆したことがきっかけになりました。英ポンドは対ドルで1.7039まで上
昇、対円でも173円70銭水準まで買われました。
 ところが、昨日は一転、カーニー総裁が、ややトーンダウンした発言をした
ことからポンドは反落しましたが、主要通貨の中で今後もっとも利上げに近い
位置にいる英ポンドは買われやすい状態が続くものと思われます。ただし、一
方通行に動いた後の反動も大きい通貨なので、付き合うのに注意が必要でしょ
う。

 日本の公的年金運用の資産配分で、国内債を減らして株式比率を増やすとい
う「国策」への期待が日本の株式市場の下値を支える要素の一つとなっている
と思いますが、外国債券や外国株式への投資も5%程度増えるとの話も聞こえ
てきます。巨大な年金運用資金の海外投資は、円相場(ドル円、クロス円)に
大きな影響を与えるものと思います。運用の詳細は秋頃には出てくるものと言
われていますが、どのような詳細で、どの通貨に影響があるのか、しっかり注
目していく必要があります。

 月初から直近までの期間、主要通貨で最も上昇したのは利上げをしたニュー
ジーランド・ドルの2%、次に年内の利上げが予想されている英国ポンドの1.
4%上昇でした。どちらも、利上げがらみでの動きです。

 狭いレンジ相場が続くドル・円相場。そろそろ方向が見えてきても良さそう
な気がします。諦めず、方向感を注意深く見ていきたいと思います。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

*6月25日15時執筆。
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