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投資情報メールマガジン 2014/03/31
イ意 の 近 道
−プロが導く「億」資産への近道− 週5回発行
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【ご挨拶】
将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!
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−本日の目次−
(本日の担当:炎のファンドマネージャー)
◆コラム「株高の予兆」:炎のファンドマネージャー
◆コラム「マクロ景気動向に強気の意見台頭」:炎のファンドマネージャー
◆コラム「韓国企業の成長ストップで浮上する日本企業」
:炎のファンドマネージャー
◆コラム「研究中の個別銘柄」:炎のファンドマネージャー
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◆コラム「株高の予兆」
昨年末の日経平均16300円台をピークに調整局面を続けてきた株式相場
も3か月も経過すると、そろそろ再びリスクに挑戦しようとする投資家も出て
きそうなタイミングとなってきました。
消費税増税後のマクロ経済停滞を織り込んできた格好の株式市場ですが、3
月決算銘柄の配当落ち日の安値14227円から14696円まで一気に戻っ
てきたことで底堅い動きに変わってきました。桜の花咲く季節の到来の中で株
高の予兆が感じられる3月末となっていますので多少の下振れを覚悟しながら
銘柄物色に努めようとお考えの投資家も増えているものと思います。
指数連動型の主力株ではソニー(6758)や一時1900円台に乗せるな
ど調整局面から抜け出そうとする銘柄が見出されるようになっています。また、
5500円割れで目先のボトムをつけたトヨタ(7203)が5日間の続伸。
多くの主力銘柄が強含みの展開になりつつあります。
桜の花が咲き誇る季節となり、投資家心理も上向いてくれそうな気配が漂い
つつある昨今ですが、日経平均は14200円から14700円どころでの変
動を継続しており、基本的には依然として調整局面の中です。個別銘柄では配
当落ちが終わり、これからは企業決算の発表に関心が移っていきます。
株価の上昇にとって必要なのは企業業績の向上です。日本の基幹産業の多く
は輸出型でグローバル展開をしているため、為替の動向が注目されます。為替
が小康状態にあってはなかなか株式相場も一気に上向かない状況が見られます。
消費税増税後の先行き不安がある中ではありますが、その際の景気対策への期
待がありますので、その恩恵を受ける企業には関心が集まると期待されます。
3か月という調整期間を経て、そろそろ次の上昇局面がやってくるという期
待感の中で明日からの4月相場に突入します。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
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◆コラム「マクロ景気動向に強気の意見台頭」
全体相場を動かす要因は景気動向。消費や設備投資の循環をとらえて今後の
景気動向を占うエコノミストの中で強気論を唱えている三菱UFJモルガンス
タンレー証券の嶋中雄二氏は短期・中期・長期・超長期の4つの景気循環がす
べて重なるゴールデンサイクルが、46年振りに2013年からスタートし、
2年間経過する今年に一旦終焉したとしても、新たにシルバーサイクル(中期
・長期・超長期の循環が重なっている現象)がスタートするというのです。
詳細は同証券の月例報告書をご覧頂きたいと思いますが、結論から言って2
011年から2017年までは明治時代以降5回目となるこのシルバーサイク
ルが続き景気を押し上げていくという考え方です。
更に、同氏は明治時代以降3回目のブロンズサイクル(短期循環と中期循環
が下降局面に入っても長期循環と超長期循環という2つの景気循環が重なって
いる現象)が2023年までは続くため今後も日本経済の上向きトレンドは続
くという心強い意見なのです。株式相場は半年先の景気を織り込みながら進展
していきますので現状の調整は消費税増税後の景気の停滞を既に織り込んでい
る可能性があります。株式相場は調整完了が確認できれば一気に上向いてきま
す。
昨年末の高値からの調整が終焉し上向くためには、多くの投資家の自信が復
活する必要がありますが、こうした景気循環の視点で今後の景気動向を見てい
きますと、ここで決して弱気に傾く必要はないと判断されます。
(炎)
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◆コラム「韓国企業の成長ストップで浮上する日本企業」
反日政策が続く韓国の経済がウォン高でピンチに立っているという報道が盛
んです。その中で韓国企業も苦境にあえいでいるという話ですが、そうなると
逆に日本企業が浮上してくるという構図が見られます。
【サムスン電子没落で浮上するのかソニー(6758)?】
韓国経済の中枢となる財閥系企業の中で最大規模の企業として急成長を辿っ
てきたサムスン電子が四半期ベースで8000億円以上の営業利益を達成した
後、停滞局面を迎えています。
GALAXYの売れ行きが不振で外資系証券がネガティブな意見を述べた後
に株価も低落傾向にあるという状況。日本の電子部品を用いて製造したスマホ
頼みのサムスン電子が成長が止まった反面、サムスンとの合弁で技術流出した
日本のソニーはテレビ事業などを積極的にリストラし、ゲームやエンタメ、金
融で浮上の兆しが出てきました。
【海外建設市場】
ウォン高によってASEANなどの建設市場で韓国の建設会社の優位性失わ
れる一方で、円安傾向で日本の建設会社の優位性が高まっています。国内に留
まらず大手ゼネコンの多くは海外での工事獲得に動いています。売上構成比1
0%以上の建設会社は以下の通り。
東京オリンピック後の建設会社の継続的な事業展開方向として技術力をベー
スにした海外展開が必要になるという観点をもち、現状は国内中心にニーズが
高まっていますが、人員の増強を踏まえて海外事業を並行して体制構築してい
く必要があります。
企業名 海外売上構成比 外国人持ち株比率
1)大林組 16% 29.6%
2)鹿島 15% 17.3%
3)西松建設 18% 24.7%
4)三井住友建設 21% 8.3% ○
5)ナカノフドー 43% 2.6% ◎
6)東亜建設 18% 10.2% ○
7)東洋建設 15% 6.7% ○
8)五洋建設 30% 14.7% ○
9)大成温調 21% 3.4% ◎
10)住友電設 28% 14.0% ○
11)日本工営 44% 12.4% ○
12)サンテック 45% 8.5% ◎
13)日揮 77% 44.5% ○
14)中外炉 55% 6.5% ◎
15)高砂熱学 13% 10.5%
16)明星工業 15% 11.8%
17)大気社 57% 21.7% ○
18)東芝プラント 18% 14.2%
19)東洋エンジニア81% 12.9% ◎
20)千代田化工建設62% 24.8% ○
【造船】
韓国の現代自動車が停滞する一方でトヨタ、ホンダの躍進が見られる自動車
産業と同様に造船業にも復活の兆しが見えてくる可能性が感じられます。
海洋国家日本の基幹産業の一つは造船。円高もあり人件費の安い韓国や中国
企業との競合に負け、日本の造船産業は造船不況に苦しんできました。一部企
業は大幅な赤字に転落していますが、円安進展で収益がボトムを打つのではな
いかという期待があります。三菱重工や川崎重工、IHI、三井造船などの大
手造船会社ではエネルギー関連ビジネスなどで収益を稼いでいますが、それら
に比べ造船の比重が大きな佐世保、名村造船、内海造船といった中堅造船会社
の受注増、収益回復が注目されます。
1)佐世保(7007)
時価:144円
時価総額:233億円
バラ積み船、タンカーの中堅造船会社。艦艇の修繕も手掛ける。
2015年3月期も赤字見通しですが、期末の前提為替レートが1ドル=9
5円が前提で現状の102円台ではメリット発生。受注がようやく、ボトムを
打ち、船価も最悪期を脱してきた点は注目されます。
2)名村造船(7014)
時価:909円
時価総額:439億円
準大型船中心の中堅造船会社。子会社函館どっくで艦艇の修繕も手掛ける。
造船不況下で手持ち仕事量は3年分と比較的恵まれており、円安下で収益も高
水準を示しています。2014年3月期が想定以上の収益で着地する可能性が
ありますが、2015年3月期は反落するという可能性が指摘されていますが、
市況回復、受注の底打ちが期待材料となります。株価は昨年10月の高値15
60円という高値から775円まで下落して反転上昇の動きが見られます。
(炎)
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◆コラム「研究中の個別銘柄」
全体相場が調整局面の中で、大きく値下がりした個別銘柄も調整から反転上
昇するタイミングを伺う局面になってきました。
それぞれ、高値をつけたあとの比較的大きな値下がりを見せている銘柄がど
のように反転するのかも含めてここはしっかりと研究していかれると良いでし
ょう。
テクニカル上の動き+ファンダメンタルズ上のポイントを吟味してしかるべ
き上昇相場に備えることにしてはいかがでしょうか。
私がウォッチしている銘柄の中で直近の状況を簡単にコメントしておきまし
たのご参照賜りましたら幸いです。
1)桧家ホールディングス(1413)
時価:1300円
時価総額:176億円
今12月期予想経常利益47億円
配当利回り:3.85%
名証2部上場ながら東京周辺で分譲エコ住宅事業を展開。M&Aで事業拡大
中。PER7倍で成長株としては割安感強い。全国展開の連結子会社日本アク
ア(今期予想経常利益13億円)の時価総額だけでも174億円。昨年5月高
値2179円から40%下落した株価水準で小浮動続いていますが、そろそろ
のタイミングなのかどうかです。
2)サンヨーホームズ(1420)
時価:606円
時価総額:76.5億円
来3月期予想経常利益24.5億円(会社四季報春号)
配当利回り:2.48%
昨年4月に上場(公募価格700円)した関西から中部、首都圏を地盤とし
た戸建住宅、マンション分譲会社。オリックス、セコム、LIXIL、関西電
力の4社が6割の株式を保有。来期予想PER5.5倍で割安感あり。上場後
の高値1266円から良いところなしで株価下落。半値水準での反転上昇待ち
の状況。
3)太洋基礎工業(1758)
時価:1100円
時価総額:45億円(自己株を除いた実質時価総額は35億円)
今1月期予想経常利益10.5億円(前期は10.47億円)
配当利回り:1.14%
今期予想PER:7.13%
特殊土木工事と住宅地盤改良工事会社。新工法開発に注力。業績の拡大基調
継続で株価は順調に上昇トレンドを描く。前1月期決算を発表した3月13日
に年初来高値1305円をつけましたが28日に安値1080円をつけていま
す。決算発表後の17日に上限25万株の自社株買いの実施を発表。翌日に市
場外で20万株の買い付け(単価1102円)を行っています。この結果、自
社株は57万株となり、自社株を除いた発行済み株式数は352.6万株とな
り、実質時価総額は35億円余りとなっています。期初段階での業績計画は資
材高、人件費高もあり、前期同様に固めに出している可能性もあります。前期
は営業キャッシュフローが急拡大し有利子負債が1億44百万円と抑えられて
いる一方で現預金は40億円余りに増加するなど財務内容の向上が見られます。
提携先のテノックス(1905)と同様の事業内容で国土強靭化計画の具体
化で更に事業発展の可能性を秘めています。
4)大成温調(1904)
時価:403円
時価総額:57.9億円
2014年3月期予想経常利益5.5億円(会社四季報春号6.0億円)
2015年3月期予想経常利益7.0億円(会社四季報春号予測)
配当利回り:3.22%
配当落ちの前日に工事現場での火災の発生を発表し、その内容が不透明で配
当落ちが想定より拡大してしまいました。
第3四半期までの業績が赤字で第4四半期に利益が集中している点が評価を
高められないでいる結果となっています。PBRは0.3倍を割れており、バ
リュー価値は高い。業績面での評価が高まると株価の位置が変わってくると考
えられます。1月28日高値468円から403円安値まで14%下落の水準
です。2014年3月決算の実績と2015年3月期の期初見通しが当面のポ
イント。受注の好調さからは今期も業績向上が期待されます。
5)テノックス(1905)
時価:541円
時価総額:41.6億円(実質時価総額37億円)
2014年3月期予想経常利益10億円
2015年3月期予想経常利益10億円(会社四季報春号)
配当利回り:2.21%
太洋基礎工業と資本・業務提携。独自工法の基礎工事大手で業績上方修正し
たことを背景に直近の株価は上昇してきました。ただ、期待された2014年
3月期の増配幅が2円に留まったことで失望売りが出て直近の高値652円か
ら537円という安値まで押してしまいました。2013年9月からの上昇ト
レンドに一旦はブレーキがかかった格好ですが500円台前半の安値は実質時
価総額が保有現預金を大幅に下回っていることからバリュー価値が高まってい
ます。換金売りの一巡から再度上昇トレンドに入るかは2015年3月期の業
績拡大がポイントとなります。実績PBRは0.55倍で下値は限定的と考え
られます。保有現預金並みの時価総額であれば47億円となります。なお、太
洋基礎工業の株式を10万株保有しており、その株価上昇で含み益が発生して
います。
6)中広(2139)
時価:309円
時価総額:20.9億円
2014年3月期予想経常利益4.3億円
2015年3月期予想経常利益5.0億円(会社四季報春号)
配当利回り:2.27%
岐阜県地盤の広告代理店。地域密着型フリーペーパー、生活情報誌の展開を
推進し営業増益基調を堅持しています。
こちらも名証2部銘柄でマイナーですが、このところ着実に業績を向上させ
てきていますので、連れて株価の上昇トレンドも続いています。
類似企業はサイネックス(2376)やKG情報(2408)でいずれも評
価は低いのですが、同社は2011年3月期以来の着実な増益基調が目につく
一方で時価総額は20億円余りに留まっている点が注目されます。資本蓄積が
まだなされていない状態で収益が向上しており、ROEは24%を越える水準
となっています。毎期着実に増収増益を堅持し増配を重ねるとともに株価も上
昇傾向を辿っています。社名の読み方はちゅうこうで中部圏から全国展開に向
けて布石を打っています。直近高値は26日の312円で現状もほぼ高値圏に
ありますが、名古屋での地域密着型の生活情報誌を展開するなどビジネス展開
が活発化しています。
7)サイネックス(2376)
時価:632円
時価総額:40.9億円(実質35億円)
2014年3月期予想経常利益6.7億円
2015年3月期同経常利益7.5億円(会社四季報春号)
配当利回り:1.58%
無料の広告入り電話帳が本業でしたが、本来は自治体が税金を用いて発行す
る暮らしの便利帳を広告入りで発行する事業が拡大し収益基盤のコアに成長。
その電子書籍化も進展しつつあります。収益の向上を背景に年10円配当に増
配し株主還元にも努めています。既に暮らしの便利帳は全国470都市で発行
され累計3800万部の発行に至っています。とは言っても株価はまだ時価総
額が実質で35億円に留まっており、市場での評価は想定の範囲に留まってい
ます。ここからの収益拡大は紙媒体から電子媒体への拡大に加え、更なる発行
領域の拡大で事業拡大気運が高まる必要があります。また、Eコマースの進展
などITやモバイルへの事業領域の拡大が今後の評価を高めるものと期待され
ます。
8)KG情報(2408)
時価:504円
時価総額:37.3億円
今12月期予想経常利益5.3億円
配当利回り:2.14%
岡山を地盤にするミニリクルート的存在。中四国から九州、北海道に続き首
都圏へも事業エリアを拡大。新規事業への取り組みで年商50億円から100
億円へと事業規模の拡大を図ろうと計画中。直近のピーク経常利益は10億円
で、新たなビジネスモデル構築でこの水準を超えるための先行投資を実行。今
期の経常利益は3億円の先行費用計上で減益となるが、年後半からの収益貢献
に期待。
9)パル(2726)
時価:1964円
時価総額:454億円
今2月期予想経常利益70億円(会社四季報春号)
配当利回り:2.55%
ヤングレディス衣料や雑貨店を展開し成長。「一流になろう」が合言葉。
前2月期決算は4月8日に発表予定ですが、実績は減益でしかも下方修正と
なるというのが四季報の予想となっています。ただ、次期の計画については、
増収増益に転じる可能性が高く、3月17日に1698円まで売られてきた株
価には反転上昇の動きが見られます。独特の流行の動向をとらえるパルマップ
を活用した安定した成長性に特徴をもっています。ユニクロとは対極にある存
在感があります。
10)新日鉄住金(5401)
時価:277円
時価総額:2兆6324億円
2014年3月期予想経常利益3400億円
2015年3月期予想経常利益4500億円(会社四季報春号)
配当利回り:1.80%
全体相場の調整に歩調を合わせるように年初の350円水準から下落歩調を
続けてきましたが260円台で反転上昇の動き。「鉄は国家なり」というキャ
ッチコピーを象徴する日本国を代表する企業としての評価の高まりに期待。2
015年3月期の業績向上が四季報の見通し通りとなるかは不明ですが、価格
改善効果を前提として業績向上が見込まれる中、2012年7月の143円安
値をボトムとする株高トレンドが継続している状況で、久々の調整局面は投資
チャンスと考えられます。
11)日本ピストンリング(6461)
時価:174円
時価総額:145.7億円
2014年3月期予想経常利益23億円
2015年3月期予想経常利益29億円(会社四季報春号)
配当利回り:2.87%
自動車エンジンの中枢部品であるピストンリングの国内3大メーカーのうち
の1つです。事業規模はTPR、リケンに続く3番目ですので本来は上位企業
を投資対象とするべきですが、独特のR&D指向を踏まえて敢えてチェックし
ています。年5円配当への評価もあり、同社株への根強いファンも多く、昨年
後半より調査開始。結果として180円前後の株価は年初に230円前後まで
の上昇を演じています。その後は全体相場の調整を背景に株価は170円割れ
まで下落。3月期業績の下方修正(会社四季報が経常利益23億円を21億円
に修正)を織り込みにきています。次期の経常利益見通しは29億円から30
億円台へと伸びが見込まれるため、ここでの調整局面は投資チャンスが生まれ
ていると感じられます。PBRは0.59倍でバリュー面での投資価値も高ま
っています。
12)アクセル(6730)
時価:1693円
時価総額:210億円
2014年3月期予想経常利益18.5億円
配当利回り:2.95%
エンターテインメント(パチンコ)業界向けグラフィックLSIメーカー。
パチンコ依存からの脱却を図るためのデジタル画像配信のための簡易無線用
LSIを投入。2014年3月期は製品の端境期にあたり業績は停滞していま
すが、期初計画に対しては上方修正。2015年3月期も小幅増益程度でまだ
本格的な回復には至っていませんが、2016年3月期からは大きく伸びる計
画です。無借金経営のキャッシュリッチ企業であるにも関わらず株価は200
9年のピーク水準から低迷傾向が見られます。上場来安値は2012年の13
51円。パチンコ機器依存体質からの脱却が図れれば評価は一変する可能性を
感じています。
13)日本フェンオール(6870)
時価:1270円
時価総額:74.8億円
今12月期予想経常利益15.13億円(会社四季報春号予想は16億円)
配当利回り:3.15%(40円配当が前提)
熱制御技術を持つ防災関連機器メーカー。3部門でポートフォリオ構築。
私が3、4年前からロングランで注目している銘柄のひとつ。好業績を背景
に1月高値1496円をつけたのち1100円台まで調整していますが、現状
は1270円。世界最小の煙感知器に吸引型を加え、製品展開を積極化。ビル
の防火機器も手掛けており、東京オリンピックに向けた製品需要の伸びに期待
が寄せられます。四季報ベースの今期予想PERは7.9倍で成長企業として
は割安感が感じられます。長期の株価上昇トレンドを期待する向きもあり、全
体相場調整局面の中で再び見直される可能性があります。
14)KSK(9687)
時価:671円
時価総額:51.2億円(実質時価総額42.7億円)
2014年3月期予想経常利益8.7億円
2015年3月期予想経常利益8.9億円
配当利回り:4.47%(年30円配当継続が前提)
独立系ソフトウェア開発メーカー。第3四半期現在の有利子負債は1億円。
一方で有価証券を含めた現預金を51億円保有するなど財務内容は良好。過去
3期間業績は横ばい傾向を続けており、成長株というよりバリュー株としての
要素が強い。ただ、5月に新中期計画を策定する予定としており、そこで成長
のベクトルが示されれば評価は変わることになると期待されます。設立40周
年の記念配を含む年30円の配当落ちで700円台前半で推移してきた株価は
670円台に下落しましたが、次期の配当金も高水準を維持できれば、改めて
見直されると期待されます。
(炎)
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