市場潮流

 本年最後にお届けする「市場潮流」となりました。
 11月半ばから執筆を始めさせていただきましたが、日経平均株価は本日(27日)で8日続伸。年末にかけ国内株式相場は久々に「掉尾の一振(とうびのいっしん)」の様相を呈しています。14年も有益な情報をお届けできま
すよう努力してまいります。何卒宜しくお願い致します。

 先週も触れましたが、14年1〜3月の株式相場の最大の注目ポイントは日銀の追加緩和の時期と考えます。日銀の金融政策決定会合の日程は、1月(21〜22日)、2月(17〜18日)、3月(10〜11日)、4月(7〜8日、30日)、5月(20〜21日)となっています。追加緩和の時期に関するESPフォーキャストによる民間エコノミストの予想は、(1)3月以前、(2)4月、(3)7月の3通りに大別され、構成比は(1)が21%、(2)が47%、(3)が13%と4月あるいは4月以前とみる向きが有力となっています。
 日銀の声明文での景気、物価に対する見方の整合性が問題になりますが、やはり、「兵力の逐次投入はしない」、「市場の期待に訴えかける」との黒田総裁のポリシーからすれば、4月以前にサプライズを伴う規模・内容で実施する可能性は大きいといえましょう。これらを踏まえて円安が進行、自動車など外需依存型製造業を中心に業績改善期待が高まり、株式相場は当面上昇基調を維持するとみています。

 突発的なニュースとしては、安倍首相が靖国参拝を実施したことが挙げられます。12年12月に安倍首相が就任して以来、中国、韓国との外交関係は好転の兆しが見えませんでした。このため、中韓両国との関係の株式相場への影響は軽微にとどまるものと考えます。ただ、米国が「失望」という表現で懸念を表明したことは気になります。これは中韓両国への配慮による米国の「ポーズ」の要素も多分にあるとみていますが、これまで「アベノミクス」に対して理解を示し、「円安政策」を黙認してきた米国が、安倍政権に対し強硬姿勢に転じることは、「円高→株安」の再現につながりかねない事態として懸念されます。中韓両国との関係よりも対米折衝を注視したいと思います。

 14年1月からはNISA(少額投資非課税制度)がスタートしますし、同じく1月から、日本証券取引所グループと日本経済新聞社が共同で開発した新たな指数「JPX日経インデックス400」の算出が開始されます。120兆円超の資産を擁する公的年金の運用改革論議が高まっており、今後株式投資が拡大された場合、ROE(自己資本利益率)が高い銘柄など成長株への選別投資にあたり同指数が採用される可能性があります。

 以前取り上げました100円ショップのセリア(2782)は、今期および来期営業最高益を更新見込みであり、実績ROEも24.8%と高く、新指数にも採用されています。本日は年初来高値となる4370円をつけました。
 また、無人時間貸し駐車場を運営するパーク24(4666)も同じく今期および来期営業最高益を更新見込みであり、実績ROEは22.1%に達しています。

 こうしたROEの高い銘柄には要注目ですが、一方で研究開発などに資金を投入することであえて低い利益率にとどまって企業にも注目したいと思います。
 東京海上アセットマネジメント投信運用本部チーフファンドマネジャー兼チーフストラテジストの平山賢一氏は、「日本には営業利益の半分を研究開発に使うような企業がたくさん存在する。本当であれば、ROEを世界標準の15%に出来るのに、あえて8%に抑えて利益率を半分にし、研究開発にお金を使う。これを上場企業がやっているのが日本。ドイツにも似たようなことをやっている企業があるが、大半は非上場企業。研究開発に熱心な企業に投資家が資金を投入しやすいという点でも日本の株式市場はすごく面白い」と著書「インフレ時代の資産運用塾」(朝日新聞出版)で言及しています。



 一面的な見方だけでなく、日本の市場、企業の特性にも目配りした銘柄選択をしていきたいものと考えます。

 それでは、皆様良い年をお迎え下さい。

(水島寒月)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
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億の近道2013/12/27


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投資情報メールマガジン                  2013/12/27号
              イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

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             −本日の目次−
          (本日の担当:水島寒月)

        ◆コラム「市場潮流」:水島寒月

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【年末のご挨拶】

 本年も億の近道をご愛読いただき、ありがとうございました。
 11月に15年目に突入し、通算発行数も2800回近くになりました。
 今年は今号で211号目となります。

 ここまで継続できたのも読者の皆さんの支援のお陰です。
これからも良質なコンテンツをお届けしていくよう、がんばって参りますので
変わらずのご支援とご愛読をよろしくお願い申し上げます。

 また、各執筆者は読者皆さんの感想を心待ちにしています。ぜひコメントや
感想をお寄せ下さい!

2013年は今号で最終となります。
年始は1/6(月)からとなります。

それでは、良いお年をお迎え下さい。
来年もよろしくお願いいたします。

(ぢんぢ部長)

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【海外投資実践入門セミナー、ストリーミング好評配信中!】

 「(きっと)世界初。動画のマーケットプラットフォーム。ネクフル」を利
用し、従来DVDでのみ販売していた「海外投資実践入門セミナー」をストリ
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 テーマ別に視聴いただける形式になっておりますので、中東だけ、ベトナム
だけ、インドだけといった興味のある内容のみご覧いただけます。パソコンか
らもスマホからも視聴可能です。冒頭3分間は無料でご覧いただけますので、
まずは見てみてください!

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トカード(VISA,Master,Diners)にも対応いたしました。
ますます購入しやすくなったコンテンツをぜひおためし下さい!

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「大きな魅力!中東への株式投資:岡村聡氏」
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 http://necfru.jp/video?id=127

 なお、テーマ全てを見たい方には、DVDも引き続き販売していますので、
こちらもご利用下さい。 http://www.iforum.jp/dvd/


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◆コラム「市場潮流」

 本年最後にお届けする「市場潮流」となりました。
 11月半ばから執筆を始めさせていただきましたが、日経平均株価は本日
(27日)で8日続伸。年末にかけ国内株式相場は久々に「掉尾の一振(とう
びのいっしん)」の様相を呈しています。14年も有益な情報をお届けできま
すよう努力してまいります。何卒宜しくお願い致します。

 先週も触れましたが、14年1〜3月の株式相場の最大の注目ポイントは日
銀の追加緩和の時期と考えます。日銀の金融政策決定会合の日程は、1月(2
1〜22日)、2月(17〜18日)、3月(10〜11日)、4月(7〜8
日、30日)、5月(20〜21日)となっています。追加緩和の時期に関す
るESPフォーキャストによる民間エコノミストの予想は、(1)3月以前、
(2)4月、(3)7月の3通りに大別され、構成比は(1)が21%、(2)
が47%、(3)が13%と4月あるいは4月以前とみる向きが有力となって
います。
 日銀の声明文での景気、物価に対する見方の整合性が問題になりますが、や
はり、「兵力の逐次投入はしない」、「市場の期待に訴えかける」との黒田総
裁のポリシーからすれば、4月以前にサプライズを伴う規模・内容で実施する
可能性は大きいといえましょう。これらを踏まえて円安が進行、自動車など外
需依存型製造業を中心に業績改善期待が高まり、株式相場は当面上昇基調を維
持するとみています。

 突発的なニュースとしては、安倍首相が靖国参拝を実施したことが挙げられ
ます。12年12月に安倍首相が就任して以来、中国、韓国との外交関係は好
転の兆しが見えませんでした。このため、中韓両国との関係の株式相場への影
響は軽微にとどまるものと考えます。ただ、米国が「失望」という表現で懸念
を表明したことは気になります。これは中韓両国への配慮による米国の「ポー
ズ」の要素も多分にあるとみていますが、これまで「アベノミクス」に対して
理解を示し、「円安政策」を黙認してきた米国が、安倍政権に対し強硬姿勢に
転じることは、「円高→株安」の再現につながりかねない事態として懸念され
ます。中韓両国との関係よりも対米折衝を注視したいと思います。

 14年1月からはNISA(少額投資非課税制度)がスタートしますし、同
じく1月から、日本証券取引所グループと日本経済新聞社が共同で開発した新
たな指数「JPX日経インデックス400」の算出が開始されます。120兆
円超の資産を擁する公的年金の運用改革論議が高まっており、今後株式投資が
拡大された場合、ROE(自己資本利益率)が高い銘柄など成長株への選別投
資にあたり同指数が採用される可能性があります。

 以前取り上げました100円ショップのセリア(2782)は、今期および
来期営業最高益を更新見込みであり、実績ROEも24.8%と高く、新指数
にも採用されています。本日は年初来高値となる4370円をつけました。
 また、無人時間貸し駐車場を運営するパーク24(4666)も同じく今期
および来期営業最高益を更新見込みであり、実績ROEは22.1%に達して
います。

 こうしたROEの高い銘柄には要注目ですが、一方で研究開発などに資金を
投入することであえて低い利益率にとどまって企業にも注目したいと思います。
 東京海上アセットマネジメント投信運用本部チーフファンドマネジャー兼チ
ーフストラテジストの平山賢一氏は、「日本には営業利益の半分を研究開発に
使うような企業がたくさん存在する。本当であれば、ROEを世界標準の15
%に出来るのに、あえて8%に抑えて利益率を半分にし、研究開発にお金を使
う。これを上場企業がやっているのが日本。ドイツにも似たようなことをやっ
ている企業があるが、大半は非上場企業。研究開発に熱心な企業に投資家が資
金を投入しやすいという点でも日本の株式市場はすごく面白い」と著書「イン
フレ時代の資産運用塾」(朝日新聞出版)で言及しています。
 一面的な見方だけでなく、日本の市場、企業の特性にも目配りした銘柄選択
をしていきたいものと考えます。

 それでは、皆様良い年をお迎え下さい。

(水島寒月)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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【大原浩氏より、Kindle版新刊書籍のお知らせ】

★GINZAX30社!<特選・優良企業>(上巻)+(下巻)
GINZAXグローバル経済・投資研究会・代表大原浩著
昇龍社<アマゾン・Kindle版>
http://goo.gl/VvFVQI

が発刊されました。

☆アマゾン・Kindle版の電子書籍は、専用端末をお持ちでなくても、ス
 マホやタブレットでアプリストアやプレイストアなどからKindle用ア
 プリ(無料)をダウンロードすることにより、簡単に読むことができます。


 本書では、毎月開催されているGINZAX・銀座セミナーやGINZAX
・グローバル経済投資・メールマガジンなどで取りあげた企業の中から、30
社を厳選しています。

 選択の基準は、序章や準備編にて詳しく解説しますが、いわゆる推奨銘柄で
はありません。あくまで、経営者や従業員も含めた企業のクオリティーとビジ
ネスモデルに着目し、将来も安定的高成長を遂げるであろう企業を発掘するこ
とが基本です。

 もちろん、優良かつ成長性の高い企業を選択することは、投資で成功する上
で極めて重要ですが、単純に優良成長企業に投資を行うだけでは大きな成果を
望むことができません。
 大事なのは「いつ購入するのか?」というタイミングです。基本的には株価
が、会社が本来持っている価値(=定価)をできる限り下回った【割安】な水
準で購入すべきです。

 しかし、自動車、電化製品、食品などと違い、定価や標準小売価格が存在さ
れない企業の適正な価格(株価)を判断するのは必ずしも簡単ではありません。
そこで以下に、企業の定価を判断するために役立つ私の著書をご紹介します。

★『勝ち組投資家は5年単位でマネーを動かす』(PHP研究所)
 前半部分は投資の基本的知識や金融商品全般に関する解説と評価の方法、後
半部分は5年単位で長期投資を行うのに適した企業の発見方法などについて述
べています。企業だけではなく、各種金融商品の「定価」を判断する上で大い
に役立ちます。
http://goo.gl/1543MI

★日本株で成功する バフェット流投資術 (日本実業出版社)
 「世界一の投資家」であるウォーレン・バフエットがどのような観点で企業
の「定価」を判断し大成功を収めたのかを、具体的な日本企業の事例を挙げな
がら、基礎からわかりやすく解説します。
http://goo.gl/ZIzYtF

★企業情報を読み解け! バフェット流【日本株】必勝法=永久保有銘柄を見
 抜く18のポイント(日本実業出版社)
 バフエット投資の真骨頂ともいうべき「永久保有銘柄」を見出す方法を解説
します。四季報、決算書、企業ホームページの読み解き方に重点が置かれてい
ます。これらのデータを読み解くことは、「企業の定価」を決める上でも極め
て重要です。
http://goo.gl/nrtqVO

 以上の書籍を熟読いただいた後、御自身で判断された企業の「定価」よりも
実際の株価が下回っていれば投資のチャンスということです。

 なお、上巻で15社下巻で15社、合計で30社の企業をご紹介しますが、
「はじめに」と、「序章」「準備編」は上下巻共通の内容です。

<著者プロフィール>
大原浩(おおはら・ひろし)

GINZAXグローバル経済・投資研究会代表
(株)大原創研代表取締役

1960年、静岡県に生まれる。
1984年、同志社大学法学部を卒業後、上田短資(上田ハーロー)に入社。
外国為替・インターバンク資金取引などを担当。
1989年、フランス国営・クレディ・リヨネ銀行入行。金融先物・デリバテ
ィブ・オプションなど先端金融商品を扱う。
1994年大原創研を設立して独立。国内外のビジネス・投資に広くかかわる
が、特に中国株投資・日本株投資などで成功を収める。
また、2007年に中国・韓国の変調を感じ、両国のすべての投資から撤退。
2008年の著書『韓国企業はなぜ中国から夜逃げするのか』(講談社)では、
現在の中国や韓国の状況をズバリ的中させた。
また、リーマンショック後の日本経済復活・株価上昇も著書やブログで的確に
予想。『証券新報』の顧問を約7年にわたり務める。

著書は「銀座の投資家が『日本は大丈夫』と断言する理由」「勝ち組投資家は
5年単位でマネーを動かす」(いずれもPHP研究所)、「日本株で成功する
バフェット流投資術」「企業情報を読み解け! バフェット流<日本株>必勝
法=永久保有銘柄を見抜く18のポイント」(日本実業出版社)、「韓国企業
はなぜ中国から夜逃げするのか」(講談社)他多数。

【著者ブログ等】
AFP・BBニューズ・オフィシャルブログ
大原浩の「金融・経済地動説」
http://www.actiblog.com/ohara/
大原浩の「金融・経済・グルメ」ブログ
http://profile.ameba.jp/toshino-ochan/
GINZAX・グローバル経済・投資メールマガジン
http://www.mag2.com/m/P0008114.html

(大原)

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【有料メールマガジン好評配信中!】

 億の近道(NPO法人イノベーターズ・フォーラム)では、執筆者の石川臨
太郎氏の有料メールマガジンを好評配信中です。

 今週配信の有料メルマガでは、年末特別号として、研究銘柄を2銘柄掲載し
ています。
 1銘柄目は、財務内容が良く、キャッシュ・リッチで、含み益の大きな土地
を所有しており、低PER・低PBRかつ自己資本比率が高い上に、配当優待
利回りが高い企業です。
 2銘柄目は、高い技術力を生かして、高シェア製品を作り出し成長を続けて
おり、円安も業績の追い風になり、株主優待もある企業を、研究銘柄として掲
載しています。
 また、コラムでは、「掉尾の一振に期待しつつ、来年の投資戦略をじっくり
考える」と題し、年末相場をにらみつつ、今後有望と思われる投資テーマや、
研究銘柄候補を挙げています。
 是非この機会にご購読下さい。

 なお年末年始は12/30(月)申し込み分まで受付いたします。
 年始は1/6(月)からとなります。

有料メルマガは週1回・火曜日配信です。
詳細は http://www.iforum.jp/magazine.htm
 をご参照下さい。

過去サンプル(研究銘柄)
 http://okuchika.jugem.jp/?eid=4234
 http://okuchika.jugem.jp/?eid=4244

過去サンプル(コラム)
 http://okuchika.jugem.jp/?eid=4222
 http://okuchika.jugem.jp/?eid=4235
 http://okuchika.jugem.jp/?eid=4245
 http://okuchika.jugem.jp/?eid=4256



なお、この有料メールマガジンの売り上げの一部は億の近道の発行運営に活用
されます。皆様のお申し込みをお待ちしております。

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 「億の近道」のwebはバックナンバー閲覧を重点に置いた、ブログ風の作
りになっております。現在、2005年1月分まで掲載しておりますが、順次
過去分を追加していく予定です。コメントなどはつけられませんが、まとめ読
みなどに是非ご利用下さい。
 http://okuchika.net/

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 「億の近道」は特定非営利活動法人イノベーターズ・フォーラムの登録商標
です。この名称での有償のサービス等は「石川臨太郎の有料メールマガジン」
以外行っておりません。紛らわしい名称のサービスは弊社と一切関係ありませ
んのでご注意下さい。

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編集者:億の近道発行プロジェクト
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新しい日本へ

 2度の政権交代を経て少しは浄化するか?と期待していた政治や行政の在り方ですが、元都知事の借金問題では改めて既視感を覚えました。

 徳洲会にとっては数少ないブランド病院が手に入るなら5,000万円なんてはした金であり、(無期限、無利息、無担保と言うことは)あげても良いお金。一方の大都市の知事として事務所を切り盛りする個人にとっては必要な金だったのでしょう。俗世から離れている作家だから大丈夫かも?と思っていましたが、人の世は変わらないと言う事なのでしょうか。別に猪瀬氏が好きな訳でもなく、どちらかと言えば、あの少々横柄な物言いが嫌いでしたが、グレーな金であることを知りつつ何故に貰っちゃったんだろうか?と・・・辞任で幕引きをしたいのでしょうが、依然として腑に落ちない部分が多々残ります。

 大都市東京の知事のスキャンダルとしてはこの程度の借金(贈賄?)は実は大したニュースでは無いかも知れないのに、マスメディアが(毎度のことですが、大事な部分の究明は何一つせず、単に)大騒ぎをしていることにも落胆しました。元知事のお蔭で過去に利権を奪われた役人達の逆襲であり、普段はろくすっぽ仕事(政治)もしていない無能政治家のアピールの場になっています(苦笑)。
 AIJと言う小型投資顧問の詐欺が2,000億円。米国ナスダック元会長の詐欺に至っては約5兆円が失われました。年金詐欺(社保庁問題)による国民の損失も巨額でしたが誰か責任を取ったのでしょうか?もちろん比較対象になるのか?とのご批判もごもっともですし、都知事と言う立場や倫理観の有りようも大事ですが、とは言え詐欺ではないですし、経済的観点からすれば、道路公団改革など猪瀬元都知事による無駄の削減効果は巨額だったし(最近は土木系議員による巻き戻しの動きが活発化しています、嘆息)、革新的な発言も多かったと思います。全体を俯瞰すること無く、また本質を究明することもせず、この時とばかりに役人(既得権者)の手先となってワアワア騒ぐだけではジャーナリズムの欠片も感じません。
 この騒ぎの中で、税金による原発処理の表明、行政予算の改善見送り、診療報酬の増額、天下り機関への役人の返り咲き等々、国民が気を許した隙を見て血税の分捕り合いとなっています。この一医療法人の贈賄事件の最中だけで複数のデジャブを感じました。

 この調子では来年になっても期待できるレベルの第3の矢は放たれず、有り得るのは第1の矢(金融緩和)と第2の矢(公共工事)の追加が出てくるだけになるのではないのか?為替や景気、或いは日本の将来性に期待するなどとは関係無く、目先ではありますが、上伸する株式は公共事業に関係する銘柄とセミプロしか参加できない仕手系銘柄ばかり?と考えておくのも安全策かも知れません。質の悪いバブル発生が懸念されます。

 特に12月からは投機的資金ばかりが目立ちます。ここ一年で相当の体力がついた大口のデイトレーダー、インデックスとデリバティブをベースにした短期売買、そしてインデックスの動きにばかりに敏感な機関投資家などが中心でしょうか。そこに悪意を持った(相場操縦目的の)投資家が大挙して参戦している構図です。最近はこの手の話しを多く聞くようになりました(困)。

 足元では、一般的なファンドマネジャーは「この相場では無理をしない方が良い」として、新規資金はそれなりに組み入れているものの、どちらかと言えば静観しています。大半の個人投資家によるヤレヤレ売りと節税売りが今日
(水曜日25日)まで続いているようですが、明日からはそれも一旦途切れ休みモードに入るのか?それとも短期資金中心に行けるところまで行ってしまうのか?幾ら待機資金があるとは言っても明日から直ぐにでもNISAを使って投資を始めるって人はそう多くはないと考えているのですが・・・。

 とは言え株式市場は色々な事柄を前倒しで織り込んできますから、案外年前半に高値を取りに来る可能性もあります。大半のアナリストが来年末頃の高値を予想していますので、このような時は5〜6月頃が高値になっていたケースが多かったような。
 NISAについては大手金融機関がお祭り騒ぎをしていましたが、5年を待たずともNISA口座を替えられることが決まってからは少し落ち着いたようです。毎度のことですが、結果は広告代理店の一人勝ちでしたね・・・(笑)。

 来年は先進国を中心とした株式市場には期待出来そうです。新興国の株式市場も景気の動向が見えてくればボトムアウトのタイミング待ちとなっているのではないでしょうか。一方で金利上昇が顕在化してきますので債券市場については注意が必要になります。

 あと注意点としては、韓国が予想以上に「想定外の行動をとること」です。民間ベースでの日本との金融取引についても政府が口出しを始めたようです。最近得ている情報では朴政権の動向に付いては予断を許さない状況になっているようで、特に韓国の民間企業がその万が一の動向変化に身構えているとのことです。この国が可笑しな方向に動き出すようだと中国と北朝鮮を中心として東アジアが極めて不安定な状況に陥る懸念があります。

 来年こそは日本が新しくなる予感(変化)が必要です。まずは国家運営の不具合を直さねば改善が望めないことは今回の予算編成で明らかになりました。やはり全ての歪みの元となっている票格差を是正することが「急がば回れ」の道理ではないのか?それを出来るのは政権安定期しかない・・・、などと(毎度ですが)考えている次第です。

 今年も拙い文章に付き合っていただき恐縮しています。

 イノベーターズ・フォーラムの方から「何件のアクセスがあったよ」と教えていただけるのを拠り所に、何とかネタを探しつつ書いています(汗)。

是非良いお年をお迎えください。

(街のコンサルタント)

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億の近道2013/12/26


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投資情報メールマガジン                  2013/12/26号
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         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
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【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
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             −本日の目次−
        (本日の担当:街のコンサルタント)

      ◆コラム「新しい日本へ」:街のコンサルタント

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【お知らせ】

 億の近道の年末年始スケジュールは以下の通りです。

●年末
 12/27(金)年内最終号

●年始
 1/6(月)年始開始号

12/28〜1/5まで休刊といたします。
本年もご愛読ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。

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【海外投資実践入門セミナー、ストリーミング好評配信中!】

 「(きっと)世界初。動画のマーケットプラットフォーム。ネクフル」を利
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だけ、インドだけといった興味のある内容のみご覧いただけます。パソコンか
らもスマホからも視聴可能です。冒頭3分間は無料でご覧いただけますので、
まずは見てみてください!

また、お支払い方法が従来のBitCash、Paypalに加えて、クレジッ
トカード(VISA,Master,Diners)にも対応いたしました。
ますます購入しやすくなったコンテンツをぜひおためし下さい!

「これから始める!香港株、ベトナム株:小屋洋一氏」
 http://necfru.jp/video?id=125

「大きな魅力!中東への株式投資:岡村聡氏」
 http://necfru.jp/video?id=126

「ついに解禁!インド株式投資」:松田憲明氏」
 http://necfru.jp/video?id=127

 なお、テーマ全てを見たい方には、DVDも引き続き販売していますので、
こちらもご利用下さい。 http://www.iforum.jp/dvd/


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◆コラム「新しい日本へ」

 2度の政権交代を経て少しは浄化するか?と期待していた政治や行政の在り
方ですが、元都知事の借金問題では改めて既視感を覚えました。

 徳洲会にとっては数少ないブランド病院が手に入るなら5,000万円なん
てはした金であり、(無期限、無利息、無担保と言うことは)あげても良いお
金。一方の大都市の知事として事務所を切り盛りする個人にとっては必要な金
だったのでしょう。俗世から離れている作家だから大丈夫かも?と思っていま
したが、人の世は変わらないと言う事なのでしょうか。別に猪瀬氏が好きな訳
でもなく、どちらかと言えば、あの少々横柄な物言いが嫌いでしたが、グレー
な金であることを知りつつ何故に貰っちゃったんだろうか?と・・・辞任で幕
引きをしたいのでしょうが、依然として腑に落ちない部分が多々残ります。

 大都市東京の知事のスキャンダルとしてはこの程度の借金(贈賄?)は実は
大したニュースでは無いかも知れないのに、マスメディアが(毎度のことです
が、大事な部分の究明は何一つせず、単に)大騒ぎをしていることにも落胆し
ました。元知事のお蔭で過去に利権を奪われた役人達の逆襲であり、普段はろ
くすっぽ仕事(政治)もしていない無能政治家のアピールの場になっています
(苦笑)。
 AIJと言う小型投資顧問の詐欺が2,000億円。米国ナスダック元会長
の詐欺に至っては約5兆円が失われました。年金詐欺(社保庁問題)による国
民の損失も巨額でしたが誰か責任を取ったのでしょうか?もちろん比較対象に
なるのか?とのご批判もごもっともですし、都知事と言う立場や倫理観の有り
ようも大事ですが、とは言え詐欺ではないですし、経済的観点からすれば、道
路公団改革など猪瀬元都知事による無駄の削減効果は巨額だったし(最近は土
木系議員による巻き戻しの動きが活発化しています、嘆息)、革新的な発言も
多かったと思います。全体を俯瞰すること無く、また本質を究明することもせ
ず、この時とばかりに役人(既得権者)の手先となってワアワア騒ぐだけでは
ジャーナリズムの欠片も感じません。
 この騒ぎの中で、税金による原発処理の表明、行政予算の改善見送り、診療
報酬の増額、天下り機関への役人の返り咲き等々、国民が気を許した隙を見て
血税の分捕り合いとなっています。この一医療法人の贈賄事件の最中だけで複
数のデジャブを感じました。

 この調子では来年になっても期待できるレベルの第3の矢は放たれず、有り
得るのは第1の矢(金融緩和)と第2の矢(公共工事)の追加が出てくるだけ
になるのではないのか?為替や景気、或いは日本の将来性に期待するなどとは
関係無く、目先ではありますが、上伸する株式は公共事業に関係する銘柄とセ
ミプロしか参加できない仕手系銘柄ばかり?と考えておくのも安全策かも知れ
ません。質の悪いバブル発生が懸念されます。

 特に12月からは投機的資金ばかりが目立ちます。ここ一年で相当の体力が
ついた大口のデイトレーダー、インデックスとデリバティブをベースにした短
期売買、そしてインデックスの動きにばかりに敏感な機関投資家などが中心で
しょうか。そこに悪意を持った(相場操縦目的の)投資家が大挙して参戦して
いる構図です。最近はこの手の話しを多く聞くようになりました(困)。

 足元では、一般的なファンドマネジャーは「この相場では無理をしない方が
良い」として、新規資金はそれなりに組み入れているものの、どちらかと言え
ば静観しています。大半の個人投資家によるヤレヤレ売りと節税売りが今日
(水曜日25日)まで続いているようですが、明日からはそれも一旦途切れ休
みモードに入るのか?それとも短期資金中心に行けるところまで行ってしまう
のか?幾ら待機資金があるとは言っても明日から直ぐにでもNISAを使って
投資を始めるって人はそう多くはないと考えているのですが・・・。

 とは言え株式市場は色々な事柄を前倒しで織り込んできますから、案外年前
半に高値を取りに来る可能性もあります。大半のアナリストが来年末頃の高値
を予想していますので、このような時は5〜6月頃が高値になっていたケース
が多かったような。
 NISAについては大手金融機関がお祭り騒ぎをしていましたが、5年を待
たずともNISA口座を替えられることが決まってからは少し落ち着いたよう
です。毎度のことですが、結果は広告代理店の一人勝ちでしたね・・・(笑)。

 来年は先進国を中心とした株式市場には期待出来そうです。新興国の株式市
場も景気の動向が見えてくればボトムアウトのタイミング待ちとなっているの
ではないでしょうか。一方で金利上昇が顕在化してきますので債券市場につい
ては注意が必要になります。

 あと注意点としては、韓国が予想以上に「想定外の行動をとること」です。
民間ベースでの日本との金融取引についても政府が口出しを始めたようです。
最近得ている情報では朴政権の動向に付いては予断を許さない状況になってい
るようで、特に韓国の民間企業がその万が一の動向変化に身構えているとのこ
とです。この国が可笑しな方向に動き出すようだと中国と北朝鮮を中心として
東アジアが極めて不安定な状況に陥る懸念があります。

 来年こそは日本が新しくなる予感(変化)が必要です。まずは国家運営の不
具合を直さねば改善が望めないことは今回の予算編成で明らかになりました。
やはり全ての歪みの元となっている票格差を是正することが「急がば回れ」の
道理ではないのか?それを出来るのは政権安定期しかない・・・、などと(毎
度ですが)考えている次第です。

 今年も拙い文章に付き合っていただき恐縮しています。

 イノベーターズ・フォーラムの方から「何件のアクセスがあったよ」と教え
ていただけるのを拠り所に、何とかネタを探しつつ書いています(汗)。

是非良いお年をお迎えください。

(街のコンサルタント)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

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5期目を終了して投資家に対して思う事

 おかげさまで、2008年の11月というリーマンショック真っ只中の中にこうしたFPビジネスを始め、2013年11月を迎えて開業よりまる5年経過しました。

 思えばあっと言う間の5年間でしたが、マーケットの方は良くも悪くもとてもボラティリティの高い5年間であったとも感じます。

 私の仕事は主に金融資産や不動産を保有する方(投資家)のアドバイスを行っていますが、開業から5年間を通じてその時々でもトレンドがあったように感じますので、振り返ってみましょう。


【2008年】

 2007年には18,000円もあった日経平均も半額以下である8,000円を割れる事態となり呆然としている相談者も多かったものです。

 また海外投資を積極的に展開していた方(私も含めて)も、2007年には120円=米ドル出会った為替が、100円を割れる円高が進行してしまい、こちらも海外資産がみるみるうちに目減りしていく様子に呆然としていました。

 私としては、こうした市場が「最低」の時期に開業した方が、これから市場が良くなる一方で、経営が楽になると言う期待があったのですが、それは市場の予測と言う意味ではその通りとなりました。

 アドバイザーとしては、こうした市場が冷え込んでいる時に強く、ニューマネーの投入をアドバイスしました。
 幸い初期のお客様は、これまで投資を経験したことのない顧客が多かったのでリーマンショック自体もほぼ自身の下落の経験としていたのでもなかったためにアドバイス通り実行してくださる方も多く存在しました。

【2009年】

 2009年はリーマンショックの反動後、各国政府が非常に強力な財政政策を導入していたこともあり、世界中の株価が2009年初頭から急速に反発を始めました。

 しかし、一方で円高はとどまることを知らずに100円を切り、90円を切りと急速に切り上げていきました。
 その結果、米国株価は上がれども、円建てで見ればそれほど変化しない、日経平均は円高で企業業績も改善せずにちっとも上がらないという日本の個人投資家にとって厳しい時期が続きました。

 投資家と言うのは気まぐれで、投資した資金に対してすぐに結果をもとめるものです。投資して1年しか経っていないのに結果が出ないことに対して焦れるという印象を受けました。
 相場が1〜3年程度膠着状態になるということを経験をしてもらう大切な時期でした。

【2010年、2011年】

 2010年、11年は2009年に財政的に大盤振る舞いをした諸国の財政に焦点が当たった時期でした。特にEUROを巡る財政問題は、ギリシア、スペイン、ポルトガル、イタリアなどに波及し、その結果として株式市場は報道が出るたびにボラティリティの大きな展開になりました。

 日本円は相変わらず独歩高で、欧州経済が不安定になればなるほど円が買われるという展開が続きました。米国株式など見ると調整を経ながら着々と切りあがって来ているのですが、そうした傾向も円高の中では全くの無力で、日本人の投資家にとっては、日本株も外国株、外国債券も全くさえない時期でした。

 これではパフォーマンスを求めれば、日本債券に資金が集まっても仕様がないという展開でした。

 私としては、このような時期にやはり海外株式に投資をすることをアドバイスしましたが、こうした先の見えない膠着状態が長く続くと、投資家もなかなか動いてくれないことを実感しました。

 本来であれば、円が通貨として最強である時期に、多通貨に資産を移すと言う行動が合理的なのですが、日本人の顧客に通貨と言う概念を理解してもらうのはかなり難しい作業であることも感じました。

 逆にこの時期にきちんと行動できる投資家だけが、2012年以降に大きな利益を上げているものです。

【2012年、2013年】

 2012年も全く変わらない展開が続き、膠着状態も丸4年にかかり始めたところで民主党の野田首相が「解散」と言う重大な決意を行います。
(その意味ではもう少し野田さんを評価しても良いと思うのですが)

 その後自民党安倍政権になってからは、皆さんもご承知の通り、円高是正が急速に始まりました。これは日銀総裁の黒田さんの金融緩和政策も非常に大きな貢献をしていると思います。

 その結果として80円付近であった円が100円まで戻し、それにつられて企業業績も大きく回復し、現在の日経平均も16,000円付近まで戻してきました。

 現状では、通貨も株価も正常な状態までリバウンドしてきたと考えるのが妥当であり、今後は企業業績と金融政策次第で株価が変化していく2014年になってくものと想定しています。

 2009年〜2012年までに投資を始めた、資金を投入した投資家は大きく儲かった一方で、リーマンショック前から塩漬けにしたままの投資家もようやく一息つけるレベルまで回復してきました。

 「5期目を終了して投資家に対して思う事」としては、やはり個人投資家は感情で判断することが圧倒的で、とても合理的な判断をしているようには見えないと感じています。

 また、新聞や雑誌で目にする「投資」関連の情報はよっぽど精査しなければこちらも一般投資家の「感情」に訴える情報であふれていて、とても合理的な投資判断として役に立つ情報ではありません。

 その意味では個人投資家へのアドバイスとしてはシンプルに

「多くの個人投資家が取っている行動と反対の作業を行う」

という事だけでも相当のアドバンテージがあると思いますし、私のようなアドバイザーが活躍する可能性の土壌も十分にあると感じた5年間の活動でした。

株式会社マネーライフプランニング
代表取締役 小屋 洋一
http://www.mlplanning.co.jp/

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♪「日本ホワイト化」大作戦!

〜従業員は正当な権利を主張しよう。経営者は思い切った賃上げで応えよう!〜

 忙しさにかまけて、コラムの執筆を1年程度、さぼってしまいました。申し訳ありません。ファンドマネージャ稼業を相変わらず続けております。

今日は、ファンドマネージャという立場から、経営者に対して厳しいことを書きました。

題して、♪「日本ホワイト化」大作戦!です。


■囲碁を楽しむ職場

長閑な光景を思い出した。

小さい頃、母に連れられて、役所に行った時のこと。窓口の向こうで、仕事時間中にも関わらず、役所のおじさん(職員たち)が囲碁を打っていた。わたしたちの姿を見ると、ああ、お客さん(住民)が来たかと気づいて、おじさんが囲碁をやめて、窓口の対応をしてくれた。窓口の業務が終わると、再び、碁盤に戻っていった。数十年前のことである。ふと、なぜか、そんな長閑な光景が、懐かしく思い出された。

いま、役所に行って、このような光景を目にすることはない。


■権利を主張した組合

子どものころ、国鉄が春になるとストライキを行って、電車が止まってしまうということが度々あった。スト権ストという、スト権がないからスト権を求めてストライキを行う団体行動だった。

国労への国民の支持は低かった。ストライキで、国民は移動の手段を失う。駅のホームで動かない電車を待って、困り果てたサラリーマンの姿をテレビニュースが映し出していた。国労はバッシングを受けた。自分たちの権利を主張するのはよいが、国民に迷惑をかけない範囲でストを行え、という感じで。確かに、電車が動かないのは迷惑だ。だが、同じ働く者として、働く仲間を応援するという立場もあった。

いつの時代も、公務員に対するバッシングは強い。リストラがない、恵まれた労働環境、安定した身分。世間一般は、必ずしもそうとは限らない。世間のねたみを買うのであろう。

ゆったりとした、みんながいいねと思う、そういう職場が、あなたの周りにあるだろうか。公務員のゆとりを批判することで失われるものがある。公務員の権利を拡張することが、民間の権利の拡大となる。(批判は承知だ。いつの間にか、国労が国鉄を潰した。JALは組合が潰した、ということになっているが、会社の経営責任は経営者が負うべきだ。)

歴史は、労働者の権利を徐々にはく奪し、働く者たちにしっぺ返しをした。この20年間、先進国で唯一、劇的に個人所得(年収、給料)が下がり続けた国がある。我が国、日本である。600万円だった平均年収が、いつのまにか、400万円になってしまった。ありえないことだ。憲法25条で保障された生存権さえ守られているとは言い難い。

スト権ストを迷惑だという立場で、職場で囲碁をすることをけしからんということで、自分で自分の首を絞めてきたのが日本の会社員だ。日本は、企業内労働組合が多く、それらは、御用聞きの「なんちゃって」組合だ。賃上げを真剣に達成するどころか、企業の言いなりになって、この20年、賃下げを主導してきた。組合は賃金を守ることが仕事のはずだが、結果だけを見れば、日本の組合は、一貫して従業員の敵であった。

その結果が、長期のデフレ。

日本経済の長期の消費の不振。

広がる貧困。この体たらくである。


■ブラック、ブラック、ブラック。泣き寝入りの国日本

ブラック企業が日本にはたしてどれだけあるだろうか?

パワハラ、セクハラ、長時間労働、過度の管理や締め付け、コンプラ強化。日本企業は、ほとんどがブラック企業ではないのか。上場企業の代表であるユニクロやワタミでさえ、社会問題になるほどの離職率である。3年で新入社員が5%もやめたら、会社は大反省しなければならない。それが30−50%もやめるというのは、人間の使い捨てだ。一部上場企業で離職率がこれほど高いのは異常だ。

「厚生労働省は17日、事前の電話相談や情報などを基に「問題がある」と判断した全国5111の事業所を重点的に抜き出して実施した過重労働などの監督結果を公表した。全体の82%にあたる4189事業所で長時間労働や残業代不払いなどの労働基準法違反があったほか、過労死のラインとされる月80時間以上の残業をさせていた事業所も1230(24.1%)に上った。こうした重点監督は初めて。過酷な働き方で若者らを使い潰す「ブラック企業」の実態が浮かんだ。」(毎日新聞より)


■殺気を感じる朝の電車

都心では、朝の駅のホームや階段が危険だ。人々の中には、遅刻を恐れて、朝の駅で、必死で走る人がいるからだ。どうして走るのだろうか。朝の地下鉄で、わたしは殺気を感じる。人とぶつかりそうになりながら、一刻を争う様を見るにつけ、日本はつくづく貧しい国だと思う。

お昼もそうだ。12時を過ぎたとたん、一斉にオフィスから人があふれる。外にランチに出て、オフィス界隈のレストランはどこも混雑する。地方の方は信じないだろうが、東京では、食事をするために、行列を作ってレストランに並ぶ、ということが当たり前なのだ。もう少し前に、ほんの20分程度早くランチに行けば空いているのに。ほんの20分、30分前の時間さえ、自由にならない。そんなわずかな時間さえ、労働者は自由にならない。20分早くランチに行き、20分早くオフィスに戻ればいいだけであろう。

日本人は、有給の消化率が悪い。夏休みも、冬休みも、春休みも短い。年間何十日とあるはずの有給をなぜ、きっちりと100%消化しないのだろうか。

もう、群れるのはやめて、しっかりと有給を取り、残業代を請求し、賃上げを要求してもいいのではないか。過去20年、ずっと下がってきた給料。2倍、3倍とはいわないが、30−40%ぐらい上げてくれと主張してもいいのではないだろうか。


■従業員はもっと主張すべきだ

会社員は、権利を主張した方がいい。

お昼休みは、たまには、2−3時間とってもいいのではないか。

毎日は困るだろうが、週に1回ぐらいは、3時間ぐらいのゆっくりとした昼休みをとってもいいのではないか。有給は年間30日ぐらい、とってもいいのではないか。疲れず、余裕をもって集中して働くために、朝、1時間程度の遅刻をするぐらいは、許容されてもいいのでないだろうか。毎日では困るだろうが、週に1日ぐらい、2時間ぐらい遅刻しても許されるべきだ。仕事は成果だ。やるとき、やればいい。

人間が人間らしく働くためには、自己裁量が必要だ。規則から自由になることが人らしく生きるための必須の条件だ。


■稼ぎまくるブラック企業

再び言おう。この20年間、先進国で唯一、劇的に個人所得(年収、給料)が下がり続けた国がある。日本だ。600万円ほどだった平均の年収が、いつのまにか、400万円程度になってしまった。シングルマザーの半数が年収100万円程度で暮らしており、深刻な貧困に苦しむ世帯が増えているという。若者の給料は上がらず、ボーナスは業績連動で当てにできない。経済的な理由から結婚できない若者が増えているという。先が見えない中で、少子化が加速し、人口は減少し、高齢化が進展している。

一方で、上場企業の利益剰余金は過去最高の水準だ。企業からの配当は、過去最高を記録した。上場企業の9月中間期の純利益も、過去最高を更新した。

自民党政権になって、プロビジネスの流れが定まった。

法人税は減税の方向、所得税や消費税は増税の方向だ。

今後も、これまでと同様に、企業がしっかり稼ぎ、株主が利益を得る一方で、当然のことのように、従業員や家計が犠牲になるだろうか。

総理大臣でさえ、企業に賃上げを要請している。異例だ。企業と従業員とのバランスは一方的に失われた。日本の購買力は低下し、景気の低迷が長期化した。働く人は、圧倒的な多数なのだから、もっと報われていい。労働者は団結し、みんなで声をあげて、賃上げを求めるべきだ。


■ホワイト、ホワイト、ホワイト。「日本企業ホワイト化」計画!

わたしはファンドマネージャであり、日本企業の株式を評価し、株式を売買することを生業としている。土地バブルのころに、この業界に入って20年以上が経った。

経営者は、賃金を上げれば競争力が低下する、という。

だから、景気がよくなっても、賃上げはしない。

戦後最長の景気拡大期があった。景気拡大は2007年まで継続したが、景気がよくなっても、経営者は賃上げしなかった。それで、どうなったか。

結果は、従業員のモチベーションのガタ落ち。

経営者が成果主義の導入で給料を下げておいて、成果が上がっても給料は上げなかったからだ。

日本企業は、従業員への管理が厳しすぎる。

従業員は自由にさせ、遅刻を許容し、昼休みなど設けず、たとえ定時前に帰宅しても構わない。そうすべきだ。仕事中に囲碁や将棋をやっても問題ない。

そうなれば、いい職場。恵まれている。社員は意気に感じるだろう。離職率はゼロ。「ホワイトな」職場ではないか。

経営者の仕事は、まず、職場をホワイトに変えることだ。社員のやる気をそがないことに尽きる。人間は余裕があれば、本来、やる気に満ちる。ルールで縛れば、やる気が失せ、仕事は義務になり、つまらなくなる。

管理をやめて、賃金を上げて、自由に仕事をさせる。そうすれば、その企業はつぶれるどころか、活性化し、やる気に満ち、収益は上がるというものだ。

人間という生き物の本質がわからないのであれば、経営者はやめるべきだ。

業績が出ているのに、競争に負けるとか、アホなことを抜かす経営者はやめるべきだ。

景気拡大期に給料を下げてしまった日本企業の経営者たちは、そのことを、深く恥じて反省しなければならない。デフレの長期化は、バカな経営者たちの盲目的な集団行動が招いた人災という側面があるのは疑いようがない。

アメリカのように1%の人々が社会の過半の富を所有するのは公正な社会とはいえない。

経営者は速やかに賃上げを実行せよ!といいたい。


ブラック企業をホワイト化せよ!


P.S.
早いもので、証券業界に入って四半世紀が経過しました。
新入社員のころ、わたしの横でいつも仕事時間中に将棋をさしていた2人の有能な先輩のことを思い出しました。10年ほど前、仕事が暇なときに、仕事時間中にみんなで映画見たり、ボーリングに行ったりしたことを懐かしく思い出しました。自由な職場でした。一緒に映画にいったメンバーたちと、今、一緒に働いています。

日本株ファンドマネージャ
山本 潤

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山本潤氏の過去コラム → http://okuchika.jugem.jp/?cid=6
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億の近道2013/12/25


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
投資情報メールマガジン                  2013/12/25号
              イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

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             −本日の目次−
        (本日の担当:小屋洋一&山本潤)

  ◆コラム「5期目を終了して投資家に対して思う事」:小屋洋一
  ◆コラム「♪「日本ホワイト化」大作戦!」:山本潤

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「これから始める!香港株、ベトナム株:小屋洋一氏」
 http://necfru.jp/video?id=125

「大きな魅力!中東への株式投資:岡村聡氏」
 http://necfru.jp/video?id=126

「ついに解禁!インド株式投資」:松田憲明氏」
 http://necfru.jp/video?id=127

 なお、テーマ全てを見たい方には、DVDも引き続き販売していますので、
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◆コラム「5期目を終了して投資家に対して思う事」

 おかげさまで、2008年の11月というリーマンショック真っ只中の中に
こうしたFPビジネスを始め、2013年11月を迎えて開業よりまる5年経
過しました。

 思えばあっと言う間の5年間でしたが、マーケットの方は良くも悪くもとて
もボラティリティの高い5年間であったとも感じます。

 私の仕事は主に金融資産や不動産を保有する方(投資家)のアドバイスを行
っていますが、開業から5年間を通じてその時々でもトレンドがあったように
感じますので、振り返ってみましょう。


【2008年】

 2007年には18,000円もあった日経平均も半額以下である8,00
0円を割れる事態となり呆然としている相談者も多かったものです。

 また海外投資を積極的に展開していた方(私も含めて)も、2007年には
120円=米ドル出会った為替が、100円を割れる円高が進行してしまい、
こちらも海外資産がみるみるうちに目減りしていく様子に呆然としていました。

 私としては、こうした市場が「最低」の時期に開業した方が、これから市場
が良くなる一方で、経営が楽になると言う期待があったのですが、それは市場
の予測と言う意味ではその通りとなりました。

 アドバイザーとしては、こうした市場が冷え込んでいる時に強く、ニューマ
ネーの投入をアドバイスしました。
 幸い初期のお客様は、これまで投資を経験したことのない顧客が多かったの
でリーマンショック自体もほぼ自身の下落の経験としていたのでもなかったた
めにアドバイス通り実行してくださる方も多く存在しました。

【2009年】

 2009年はリーマンショックの反動後、各国政府が非常に強力な財政政策
を導入していたこともあり、世界中の株価が2009年初頭から急速に反発を
始めました。

 しかし、一方で円高はとどまることを知らずに100円を切り、90円を切
りと急速に切り上げていきました。
 その結果、米国株価は上がれども、円建てで見ればそれほど変化しない、日
経平均は円高で企業業績も改善せずにちっとも上がらないという日本の個人投
資家にとって厳しい時期が続きました。

 投資家と言うのは気まぐれで、投資した資金に対してすぐに結果をもとめる
ものです。投資して1年しか経っていないのに結果が出ないことに対して焦れ
るという印象を受けました。
 相場が1〜3年程度膠着状態になるということを経験をしてもらう大切な時
期でした。

【2010年、2011年】

 2010年、11年は2009年に財政的に大盤振る舞いをした諸国の財政
に焦点が当たった時期でした。特にEUROを巡る財政問題は、ギリシア、ス
ペイン、ポルトガル、イタリアなどに波及し、その結果として株式市場は報道
が出るたびにボラティリティの大きな展開になりました。

 日本円は相変わらず独歩高で、欧州経済が不安定になればなるほど円が買わ
れるという展開が続きました。米国株式など見ると調整を経ながら着々と切り
あがって来ているのですが、そうした傾向も円高の中では全くの無力で、日本
人の投資家にとっては、日本株も外国株、外国債券も全くさえない時期でした。

 これではパフォーマンスを求めれば、日本債券に資金が集まっても仕様がな
いという展開でした。

 私としては、このような時期にやはり海外株式に投資をすることをアドバイ
スしましたが、こうした先の見えない膠着状態が長く続くと、投資家もなかな
か動いてくれないことを実感しました。

 本来であれば、円が通貨として最強である時期に、多通貨に資産を移すと言
う行動が合理的なのですが、日本人の顧客に通貨と言う概念を理解してもらう
のはかなり難しい作業であることも感じました。

 逆にこの時期にきちんと行動できる投資家だけが、2012年以降に大きな
利益を上げているものです。

【2012年、2013年】

 2012年も全く変わらない展開が続き、膠着状態も丸4年にかかり始めた
ところで民主党の野田首相が「解散」と言う重大な決意を行います。
(その意味ではもう少し野田さんを評価しても良いと思うのですが)

 その後自民党安倍政権になってからは、皆さんもご承知の通り、円高是正が
急速に始まりました。これは日銀総裁の黒田さんの金融緩和政策も非常に大き
な貢献をしていると思います。

 その結果として80円付近であった円が100円まで戻し、それにつられて
企業業績も大きく回復し、現在の日経平均も16,000円付近まで戻してき
ました。

 現状では、通貨も株価も正常な状態までリバウンドしてきたと考えるのが妥
当であり、今後は企業業績と金融政策次第で株価が変化していく2014年に
なってくものと想定しています。

 2009年〜2012年までに投資を始めた、資金を投入した投資家は大き
く儲かった一方で、リーマンショック前から塩漬けにしたままの投資家もよう
やく一息つけるレベルまで回復してきました。

 「5期目を終了して投資家に対して思う事」としては、やはり個人投資家は
感情で判断することが圧倒的で、とても合理的な判断をしているようには見え
ないと感じています。

 また、新聞や雑誌で目にする「投資」関連の情報はよっぽど精査しなければ
こちらも一般投資家の「感情」に訴える情報であふれていて、とても合理的な
投資判断として役に立つ情報ではありません。

 その意味では個人投資家へのアドバイスとしてはシンプルに

「多くの個人投資家が取っている行動と反対の作業を行う」

という事だけでも相当のアドバンテージがあると思いますし、私のようなアド
バイザーが活躍する可能性の土壌も十分にあると感じた5年間の活動でした。

株式会社マネーライフプランニング
代表取締役 小屋 洋一
http://www.mlplanning.co.jp/

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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◆コラム「♪「日本ホワイト化」大作戦!」

〜従業員は正当な権利を主張しよう。経営者は思い切った賃上げで応えよう!〜

 忙しさにかまけて、コラムの執筆を1年程度、さぼってしまいました。申し
訳ありません。ファンドマネージャ稼業を相変わらず続けております。

今日は、ファンドマネージャという立場から、経営者に対して厳しいことを書
きました。

題して、♪「日本ホワイト化」大作戦!です。


■囲碁を楽しむ職場

長閑な光景を思い出した。

小さい頃、母に連れられて、役所に行った時のこと。窓口の向こうで、仕事時
間中にも関わらず、役所のおじさん(職員たち)が囲碁を打っていた。わたし
たちの姿を見ると、ああ、お客さん(住民)が来たかと気づいて、おじさんが
囲碁をやめて、窓口の対応をしてくれた。窓口の業務が終わると、再び、碁盤
に戻っていった。数十年前のことである。ふと、なぜか、そんな長閑な光景が、
懐かしく思い出された。

いま、役所に行って、このような光景を目にすることはない。


■権利を主張した組合

子どものころ、国鉄が春になるとストライキを行って、電車が止まってしまう
ということが度々あった。スト権ストという、スト権がないからスト権を求め
てストライキを行う団体行動だった。

国労への国民の支持は低かった。ストライキで、国民は移動の手段を失う。駅
のホームで動かない電車を待って、困り果てたサラリーマンの姿をテレビニュ
ースが映し出していた。国労はバッシングを受けた。自分たちの権利を主張す
るのはよいが、国民に迷惑をかけない範囲でストを行え、という感じで。確か
に、電車が動かないのは迷惑だ。だが、同じ働く者として、働く仲間を応援す
るという立場もあった。

いつの時代も、公務員に対するバッシングは強い。リストラがない、恵まれた
労働環境、安定した身分。世間一般は、必ずしもそうとは限らない。世間のね
たみを買うのであろう。

ゆったりとした、みんながいいねと思う、そういう職場が、あなたの周りにあ
るだろうか。公務員のゆとりを批判することで失われるものがある。公務員の
権利を拡張することが、民間の権利の拡大となる。(批判は承知だ。いつの間
にか、国労が国鉄を潰した。JALは組合が潰した、ということになっている
が、会社の経営責任は経営者が負うべきだ。)

歴史は、労働者の権利を徐々にはく奪し、働く者たちにしっぺ返しをした。こ
の20年間、先進国で唯一、劇的に個人所得(年収、給料)が下がり続けた国
がある。我が国、日本である。600万円だった平均年収が、いつのまにか、
400万円になってしまった。ありえないことだ。憲法25条で保障された生
存権さえ守られているとは言い難い。

スト権ストを迷惑だという立場で、職場で囲碁をすることをけしからんという
ことで、自分で自分の首を絞めてきたのが日本の会社員だ。日本は、企業内労
働組合が多く、それらは、御用聞きの「なんちゃって」組合だ。賃上げを真剣
に達成するどころか、企業の言いなりになって、この20年、賃下げを主導し
てきた。組合は賃金を守ることが仕事のはずだが、結果だけを見れば、日本の
組合は、一貫して従業員の敵であった。

その結果が、長期のデフレ。

日本経済の長期の消費の不振。

広がる貧困。この体たらくである。


■ブラック、ブラック、ブラック。泣き寝入りの国日本

ブラック企業が日本にはたしてどれだけあるだろうか?

パワハラ、セクハラ、長時間労働、過度の管理や締め付け、コンプラ強化。日
本企業は、ほとんどがブラック企業ではないのか。上場企業の代表であるユニ
クロやワタミでさえ、社会問題になるほどの離職率である。3年で新入社員が
5%もやめたら、会社は大反省しなければならない。それが30−50%もや
めるというのは、人間の使い捨てだ。一部上場企業で離職率がこれほど高いの
は異常だ。

「厚生労働省は17日、事前の電話相談や情報などを基に「問題がある」と判
断した全国5111の事業所を重点的に抜き出して実施した過重労働などの監
督結果を公表した。全体の82%にあたる4189事業所で長時間労働や残業
代不払いなどの労働基準法違反があったほか、過労死のラインとされる月80
時間以上の残業をさせていた事業所も1230(24.1%)に上った。こう
した重点監督は初めて。過酷な働き方で若者らを使い潰す「ブラック企業」の
実態が浮かんだ。」(毎日新聞より)


■殺気を感じる朝の電車

都心では、朝の駅のホームや階段が危険だ。人々の中には、遅刻を恐れて、朝
の駅で、必死で走る人がいるからだ。どうして走るのだろうか。朝の地下鉄で、
わたしは殺気を感じる。人とぶつかりそうになりながら、一刻を争う様を見る
につけ、日本はつくづく貧しい国だと思う。

お昼もそうだ。12時を過ぎたとたん、一斉にオフィスから人があふれる。外
にランチに出て、オフィス界隈のレストランはどこも混雑する。地方の方は信
じないだろうが、東京では、食事をするために、行列を作ってレストランに並
ぶ、ということが当たり前なのだ。もう少し前に、ほんの20分程度早くラン
チに行けば空いているのに。ほんの20分、30分前の時間さえ、自由になら
ない。そんなわずかな時間さえ、労働者は自由にならない。20分早くランチ
に行き、20分早くオフィスに戻ればいいだけであろう。

日本人は、有給の消化率が悪い。夏休みも、冬休みも、春休みも短い。年間何
十日とあるはずの有給をなぜ、きっちりと100%消化しないのだろうか。

もう、群れるのはやめて、しっかりと有給を取り、残業代を請求し、賃上げを
要求してもいいのではないか。過去20年、ずっと下がってきた給料。2倍、
3倍とはいわないが、30−40%ぐらい上げてくれと主張してもいいのでは
ないだろうか。


■従業員はもっと主張すべきだ

会社員は、権利を主張した方がいい。

お昼休みは、たまには、2−3時間とってもいいのではないか。

毎日は困るだろうが、週に1回ぐらいは、3時間ぐらいのゆっくりとした昼休
みをとってもいいのではないか。有給は年間30日ぐらい、とってもいいので
はないか。疲れず、余裕をもって集中して働くために、朝、1時間程度の遅刻
をするぐらいは、許容されてもいいのでないだろうか。毎日では困るだろうが、
週に1日ぐらい、2時間ぐらい遅刻しても許されるべきだ。仕事は成果だ。や
るとき、やればいい。

人間が人間らしく働くためには、自己裁量が必要だ。規則から自由になること
が人らしく生きるための必須の条件だ。


■稼ぎまくるブラック企業

再び言おう。この20年間、先進国で唯一、劇的に個人所得(年収、給料)が
下がり続けた国がある。日本だ。600万円ほどだった平均の年収が、いつの
まにか、400万円程度になってしまった。シングルマザーの半数が年収10
0万円程度で暮らしており、深刻な貧困に苦しむ世帯が増えているという。若
者の給料は上がらず、ボーナスは業績連動で当てにできない。経済的な理由か
ら結婚できない若者が増えているという。先が見えない中で、少子化が加速し、
人口は減少し、高齢化が進展している。

一方で、上場企業の利益剰余金は過去最高の水準だ。企業からの配当は、過去
最高を記録した。上場企業の9月中間期の純利益も、過去最高を更新した。

自民党政権になって、プロビジネスの流れが定まった。

法人税は減税の方向、所得税や消費税は増税の方向だ。

今後も、これまでと同様に、企業がしっかり稼ぎ、株主が利益を得る一方で、
当然のことのように、従業員や家計が犠牲になるだろうか。

総理大臣でさえ、企業に賃上げを要請している。異例だ。企業と従業員とのバ
ランスは一方的に失われた。日本の購買力は低下し、景気の低迷が長期化した。
働く人は、圧倒的な多数なのだから、もっと報われていい。労働者は団結し、
みんなで声をあげて、賃上げを求めるべきだ。


■ホワイト、ホワイト、ホワイト。「日本企業ホワイト化」計画!

わたしはファンドマネージャであり、日本企業の株式を評価し、株式を売買す
ることを生業としている。土地バブルのころに、この業界に入って20年以上
が経った。

経営者は、賃金を上げれば競争力が低下する、という。

だから、景気がよくなっても、賃上げはしない。

戦後最長の景気拡大期があった。景気拡大は2007年まで継続したが、景気
がよくなっても、経営者は賃上げしなかった。それで、どうなったか。

結果は、従業員のモチベーションのガタ落ち。

経営者が成果主義の導入で給料を下げておいて、成果が上がっても給料は上げ
なかったからだ。

日本企業は、従業員への管理が厳しすぎる。

従業員は自由にさせ、遅刻を許容し、昼休みなど設けず、たとえ定時前に帰宅
しても構わない。そうすべきだ。仕事中に囲碁や将棋をやっても問題ない。

そうなれば、いい職場。恵まれている。社員は意気に感じるだろう。離職率は
ゼロ。「ホワイトな」職場ではないか。

経営者の仕事は、まず、職場をホワイトに変えることだ。社員のやる気をそが
ないことに尽きる。人間は余裕があれば、本来、やる気に満ちる。ルールで縛
れば、やる気が失せ、仕事は義務になり、つまらなくなる。

管理をやめて、賃金を上げて、自由に仕事をさせる。そうすれば、その企業は
つぶれるどころか、活性化し、やる気に満ち、収益は上がるというものだ。

人間という生き物の本質がわからないのであれば、経営者はやめるべきだ。

業績が出ているのに、競争に負けるとか、アホなことを抜かす経営者はやめる
べきだ。

景気拡大期に給料を下げてしまった日本企業の経営者たちは、そのことを、深
く恥じて反省しなければならない。デフレの長期化は、バカな経営者たちの盲
目的な集団行動が招いた人災という側面があるのは疑いようがない。

アメリカのように1%の人々が社会の過半の富を所有するのは公正な社会とは
いえない。

経営者は速やかに賃上げを実行せよ!といいたい。


ブラック企業をホワイト化せよ!


P.S.
早いもので、証券業界に入って四半世紀が経過しました。
新入社員のころ、わたしの横でいつも仕事時間中に将棋をさしていた2人の有
能な先輩のことを思い出しました。10年ほど前、仕事が暇なときに、仕事時
間中にみんなで映画見たり、ボーリングに行ったりしたことを懐かしく思い出
しました。自由な職場でした。一緒に映画にいったメンバーたちと、今、一緒
に働いています。

日本株ファンドマネージャ
山本 潤

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 億の近道(NPO法人イノベーターズ・フォーラム)では、執筆者の石川臨
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 今週配信の有料メルマガでは、年末特別号として、研究銘柄を2銘柄掲載し
ています。
 1銘柄目は、財務内容が良く、キャッシュ・リッチで、含み益の大きな土地
を所有しており、低PER・低PBRかつ自己資本比率が高い上に、配当優待
利回りが高い企業です。
 2銘柄目は、高い技術力を生かして、高シェア製品を作り出し成長を続けて
おり、円安も業績の追い風になり、株主優待もある企業を、研究銘柄として掲
載しています。
 また、コラムでは、「掉尾の一振に期待しつつ、来年の投資戦略をじっくり
考える」と題し、年末相場をにらみつつ、今後有望と思われる投資テーマや、
研究銘柄候補を挙げています。
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量的緩和縮小、表明後の株式相場

 米国FRBで量的緩和の縮小が発表され、ふっきれたようにNYダウが高騰。円安の進展、世界的な株高で日本株も上昇の動き。日経平均は5月高値に挑戦の動き。年末に向けた掉尾の一振が日本株にも期待される状況となっています。

 市場の受け取り方は米国での量的緩和縮小=景気回復とポジティブなものでした。
 日本は4月からの消費税引き上げを前に駆け込み需要が景気の撹乱要因となりそうですが、株高効果が景気の向上に反映される可能性が見えてきました。

 大企業、富裕層を中心にしたお金の循環が中小企業、庶民に回っていく好循環への変わっていくと2014年も明るい年となるのかと思われます。

 株式相場はインデックスに連動する主力株がメインですので、個別株、特に中小型株では蚊帳の外の状態なのかも知れませんが、おっつけ追いついてくるでしょう。割安感の強い銘柄にも物色気運が高まるものと期待されます。
 基本的にはカネ余りの展開となります。キャピタルゲイン課税率の10%から20%への引き上げを前に売りものがちだった相場はNISAの開始を期待材料として上昇に転じるというのが基本的なシナリオとなりそうですが、皆さんはどのようにお考えでしょうか?

 相場の主体が余りに主力株ばかりで面白くない展開が続いていますが、ここは次の相場展開に向けた我慢の時。お金はまためぐりめぐります。

 今年も残すところ1週間。最後まで油断せずに資産の形成に向けて頑張りましょう。

(炎)

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往く株、来る株

 ミクシィ(2121)、アスカネット(2438)、エムティ―アイ(9438)、アドソル日進(3837)、イマジカ・ロボット(6879)、きちり(3082)などなど私がフォローしている銘柄の中で今年の活躍株を言い出したらきりがありません。活躍した理由は様々ですが、じっくり見ているとヒントは隠されています。

 これらが来年も活躍する保証はありませんが、引き続きウォッチしていきたいと思います。それぞれが株価倍増、?倍増を演じましたが、今後の展開は不透明です。

 なぜ上昇したかの理由を見いだせれば、同様の発想でまだ上がっていない来る株への応用ができます。上がった株を追うのもそれなりに価値はありますが、できればまだ動きのない新たな銘柄への投資で運用成果を高めていきたいと思います。

 どのような活躍株も旬の時期を過ぎれば、その後何ごともなかったように静かになってしまうこともあります。
 株式相場は非情の世界。上がり下がりが常の世界で一攫千金を夢見る投資家が集まってきます。
 今年の相場はもう過去のものになりかけていますが、来るべく年の相場をどのように思い描くのか、そこで活躍する株をどう考えるのかそれぞれの投資家の自由な発想で取り組んだ結果が運用成果につながります。

 来年は水面下で広がりつつあるM&Aがテーマになる可能性があります。
 上場企業の中にはPBRが0.5倍以下でキャッシュリッチな価値のある企業がたくさんあります。それらの収益向上、業績拡大へのトレンドが見いだせれば株価は上がります。M&Aされる候補銘柄、M&Aの主体となって成長する銘柄を今のうちにピックアップしてみてはいかがでしょうか?

 インデックスのトレンドがどうであれ個別銘柄で活躍する銘柄は企業価値に基づく評価の高まりで株価水準を高めるものと期待されます。
 株投資は楽しいもの。そうした醍醐味を来年も味わって頂くと幸いです。

 大化け銘柄は収益が既に上がっている銘柄よりも誰もがネガティブに考えるつぶれる心配のない赤字銘柄からも時には生まれます。
 創薬ベンチャー株やゲーム関連株など常識外れのような銘柄こそ大きく化ける可能性があります。それでも常識を持った多くの投資家はそうした銘柄には関心が持てない。まじめにコツコツと良い株を探す努力をしながら資産の形成に努めているかと思います。

 億の近道ではそうした投資家にエールを送りたいと思いますが、肝心なのは業績の成長が未来において続くのかということ。これを予測するのは至難の技。
 過去を論じるアナリストは出てきた結果を評価します。未来を予測できるアナリストこそ本物のアナリストであり、近未来を予測しながら投資家を誘導していく担い手となります。独立系のアナリストである私が、そうした担い手となることができたと豪語できるほどの自信はないですが、企業の成長を占う取材を怠らず、地道に取り組んできた自負を持っているので、そうした取材のなかから来年もまた活躍期待株を皆さんにお届けしたいと思います。


【年末のご挨拶】

2013年も残りわずかとなってきました。
月曜日としては年内最後のメルマガとなりますのでご挨拶をさせて頂きます。

 アベノミクス相場がスタートして1年余りが経過し、徐々に景気も上向く兆しが見えてきました。
 円安、株高の構図は日経平均株価の上値追いとなって現れ、既に年初来の高値水準へと誘っています。

 山あり谷ありの株価変動ながら多くの投資家の皆さんが希望に胸ふくらます展開となり、大納会を迎えようとしています。

 億の近道月曜版も多くの読者の暖かい励ましの言葉を頂戴しながら執筆を続け、あっと言う間の1年となりました。リスクに挑戦する読者の皆さんに御礼申し上げますとともに来る新年も良い年となりますことをお祈り申し上げます。皆さん良いお年をお迎えください。

 新年もまた本メルマガを宜しくお願い申し上げます。

 各執筆陣の皆さん、編集長のぢんぢ部長にも御礼申し上げます。

 皆さんにとって来る2014年も良い年となりますように祈願申し上げます。

(炎)

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有料メルマガライブラリから(90)投資という戦闘を実行する兵士としての自分をいかに鍛えるか

 有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を再編集して毎週掲載いたします。自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。

==「投資という戦闘を実行する兵士としての自分をいかに鍛えるか」==
  (有料メルマガ第43回・2009/10/20配信号
)


【前略】

 株式投資の目標を正しく認識しておくことは大事なことです。

 いままで書いてきた本やコラムなどの中でも、株式投資で稼いだお金で何を実現したいのかという究極の目的(=自分のミッション)をしっかり認識しておくことが、面白すぎる株式投資に溺れて、自分を見失い、過大なリスクを背負って財産を失ってしまうという本末転倒の結果を防ぐための良い手段であることは述べてきました。

 しかし究極の目的を達成するためには「株式投資を行うことで、資産を増やしていくことが大事で、全ての投資銘柄で利益を上げることが大事ではない」という目標も正しく認識しておくことも大事だと思います。

 なぜならば資産を全体で増やしていくということを忘れてしまって、「投資したすべての株で損をしない。」このような愚かな投資ルールを作って、私は10年以上も無駄に時間を浪費し続けていました。すべての株で損をしないことより1勝9敗でも、1勝で増やした資金が、9敗の損した(=減らした)資金の合計より、ずっと大きければ、当たり前のことですが、資産は増えていくのです。

 大事なことは資産運用では野球のように勝率を争うものではなく、具体的に増やした金額合計で成果を考えるべきものなのだということを意識して実行できていなかったことは、私の大きな反省材料でした。

 資産残高全体で増やしていくことを重要視すべきである。投資した全ての個別銘柄で利益を上げることを自分の投資の目標と勘違いしては勿体無い。時間の浪費になる。このことを本日のコラムでは強調しておきたいと思います。

【以下次回】

経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎

★有料メルマガはこのほかにも特定銘柄を挙げて詳細研究する「銘柄研究」があります。ご興味がある方はぜひ一度ご購読下さい。

 本日配信の有料メルマガでは、年末特別号として、研究銘柄を2銘柄掲載しています。
 1銘柄目は、財務内容が良く、キャッシュ・リッチで、含み益の大きな土地を所有しており、低PER・低PBRかつ自己資本比率が高い上に、配当優待利回りが高い企業です。
 2銘柄目は、高い技術力を生かして、高シェア製品を作り出し成長を続けており、円安も業績の追い風になり、株主優待もある企業を、研究銘柄として掲載しています。
 また、コラムでは、「掉尾の一振に期待しつつ、来年の投資戦略をじっくり考える」と題し、年末相場をにらみつつ、今後有望と思われる投資テーマや、研究銘柄候補を挙げています。
 今週金曜までに購読された方には、もれなく今週配信号も差し上げます。
 是非この機会にご購読下さい。

 なお年末年始は12/30(月)申し込み分まで受付いたします。
 年始は1/6(月)からとなります。

有料メルマガは週1回・火曜日配信です。
詳細は http://www.iforum.jp/magazine.htm をご参照下さい。

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