定期預金型割安株投資VS投機的材料株投資

 天高く馬肥ゆるの秋を迎え、皆さんの運用成績は着実に向上しているものと拝察申し上げます。

 全体相場は日経平均15000円を前にジワジワと値を上げ、9月配当落ちもあっさり埋めて強い展開が継続しています。

 そうした2013年の秋相場到来の中、多くの読者の皆様におかれましては投資先企業の将来性を吟味しながら、運用に努めておられるものと思われます。

 全体相場は上昇していても個別株はまた千差万別。投資したけどなかなか上がらないとぼやく多くの投資家の悩みが株式市場にはうごめいたりもします。バイアンドホールド型のオーソドックスな運用では我慢も必要ですが、限られた資金を効率的に売り買いして儲けようという投資家(投機家)にとっては日中や日々の値動きこそチャンスと捉えて市場に向き合っておられるものと拝察致します。

 ただ、究極の目標は投資資産(アセット)の増殖にあるのであって、個別株の株価に過度に一喜一憂しても仕方がないと思います。

 買った株がいつ上がるのかわからないというのはリスクに挑戦するタイプよりも割安感のある銘柄ながら流動性に欠けている銘柄への投資にあります。

 誰でも知っている有名ブランド銘柄には多くのファンがついていて全体相場が上昇相場する局面では多少でも連動して動きますが、余り知られていない銘柄については余程IRへの注力がないと変動が見られません。力のある投資家に先導役となってもらうしかないのが現状で、そうした意識のある投資家がたまにまとめて買い出すと変動をするというのが常なのかと思います。

 時価総額は企業が稼ぐ利益(特に経常利益)の倍率で表すことができます。当期利益をベースとしたPERと似た尺度ですが、特損の計上でイレギュラーになりがちな当期利益よりも企業の実力を表す経常利益をベースにその5倍とか10倍といった時価総額データを企業評価の根底として考えていくことになります。およそ3600社近い上場企業の時価総額合計が日本の国力の象徴となります。

 時価総額を増加させる企業に投資家は関心を持つ必要がありますが、市場人気はそうした冷静さを時に失うこともあります。

 需給に影響されて形成された株価に個人投資家はついつい、つられることになります。気がつくとそこには誰もいなかったなんてこともあり、大きな評価損を抱えてしまうという事例が過去たくさんありましたし、これからもたくさん出てくることでしょう。

 資産の増殖を安定的に図るには割安かどうかを判断しながらリスクを分散しないとなりません。株は生き物のようで、変動が激しく明日一度にどうなるかわからないようなリスクを冒してまで取り組む必要はないと思われます。

 着実な運用を心掛けておられる方にとってはバリュー価値のある銘柄、成長の芽がある銘柄、材料を内包している銘柄などに分散投資されて投資した銘柄がスポットライトを浴びる日を待ちわびる姿勢が必要です。

 短期に動きそうな銘柄に目がいきがちなことから、PBRが0.5倍前後でPERも8倍以下といった割安感のある銘柄がなかなか動かない状況の中で我慢の局面が続きます。市場平均並みにそれらが評価されるようになれば比率にもよりますが運用資産は増殖します。市場平均並みの評価を意識していくには発行体企業も相応の努力が必要であり投資家とのコラボが求められますが、市場参加者にとっては自然体で新たなリスクマネーを投じる投資家を待つ姿勢が必要となります。

 需給を考えるとそうしたニューリスクマネーは年が明けてから動きが出てくると考えられます。それまでは一般個人投資家として割安銘柄の下値をコツコツと投資していくことにしてはどうでしょうか。

 こうした言わば定期預金型の割安株投資がある一方で、やや投資というより投機的な材料株による株式運用も時折々の局面で華やかになります。東京でオリンピック開催が決まった瞬間からその関連企業に投資しようとする流れが活発になったのもその材料株物色の流れと言うことができます。創薬ベンチャーへの物色も材料株による運用の典型例です。足下では新たなノーベル賞受賞者の発表が10月7日に迫っていることからその関連銘柄(コスモバイオ、医学生物学研究所など)への物色が見られますが、目まぐるしく動く材料株投資についていくのはなかなか大変だと思いますがそこにはスピード感とタイミングが問われます。

 多くの投資家は新たな材料やテーマを求めています。ここでは秋相場の2面性を理解しながら運用に努めていきたいところです。

(炎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
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流動性に乏しいが割安感のある銘柄研究

 流動性重視の相場展開なのに敢えて流動性に乏しい銘柄を研究対象にするのは、それは私の趣味だからです。

 オリンピックに向けた上昇相場が展開されるというのに、一人だけ取り残されてしまいそうな考えもまた限られた方々には支持されていると自負していますが、皆さんは決して真似をしないで下さい。(真似は自由ですが…)

 でも私は面白いのでやるのです。
 3600社分の1でも2でも限定された品薄株で楽しむのです。孤独さはありますが結果はついてきます。

 でも今年は広島に本社を置くアスカネット(2438)が株価10倍となり、凄いことになってしまいました。社長面談も行い、展示会にも2度足を運び、アピールしようとした銘柄なのですがああだこうだと周りの方々は相手にしてくれなかった銘柄です。
 写真サービスではここまでの評価はできないでしょうからどうも開発中の特許化技術、結合映像技術で大化けしたのだろうと思います。
 過ぎたるは及ばざるがごとし。ここまで来ると異常なように思われますが、勢いはどこまで続くかといったところです。

 本メルマガでも取り上げたことがあってもしかしたら読者の皆さんの中には投資されたことがあるのかも知れません。

 友人に言ってもほとんどが首をかしげた銘柄なのですが、今やノンストップの上昇です。

 これは品薄株の妙味でしょうか?材料株の妙味でしょうか?

 今年はユナイテッド(2497)も大化けしましたが、これらに共通する某銘柄は一切上がりませんが、一体どういう現象でしょうか?

 期待がそうさせる・・・。小型株の上昇には期待の膨らみがあります。

 期待ということではMTI(9438)ががんの診断ビジネスで急騰した後調整していますが、今後の行方に注目です。

 明日からのCEATECHジャパンに出展しているそうなので一度見てこようと思います。

中期的には岡山にあるミニリクルートと呼ばれるKG情報(2408)はアベノミクス相場には乗り切れていないが、来年まで見渡すと高い運用成果が期待できると考えています。
 札幌に展開しはじめていますが、これは全国展開の第一歩だそうです。
 現実の収益向上となれば株価はフェアバリューまでは上昇してもおかしくないでしょう。

【参考銘柄】

KG情報(2408)
 直近の株価変動ゾーン 440円から460円
 時価:449円 今期予想EPS55.6円 実績BPS899円
 今期予想1株当たり配当金13.5円
 PER8.1倍 PBR0.50倍 配当利回り3.0%
 時価総額33.2億円(保有現預金44億円、無借金)
 今期予想経常利益6.8億円 時価総額倍率4.9倍
 東証1部市場平均8倍(PER16倍の半分)
 市場平均並みの時価総額54億円
 来期予想経常利益8.1億円(最新四季報)
 市場平均並みの時価総額65億円
 来期の想定株価878円(前提:先行投資実施による継続的な成長と増配)

(炎)

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億の近道2013/09/30

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投資情報メールマガジン                   2013/09/30

             イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

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             −本日の目次−
      (本日の担当:炎のファンドマネージャー)

   ◆コラム「定期預金型割安株投資VS投機的材料株投資」
       :炎のファンドマネージャー
   ◆コラム「流動性に乏しいが割安感のある銘柄研究」
       :炎のファンドマネージャー

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【海外投資実践入門セミナー、ストリーミング好評配信中!】

 「(きっと)世界初。動画のマーケットプラットフォーム。ネクフル」を利
用し、従来DVDでのみ販売していた「海外投資実践入門セミナー」をストリ
ーミング配信しております。

 テーマ別に視聴いただける形式になっておりますので、中東だけ、ベトナム
だけ、インドだけといった興味のある内容のみご覧いただけます。パソコンか
らもスマホからも視聴可能です。冒頭3分間は無料でご覧いただけますので、
まずは見てみてください!

また、お支払い方法が従来のBitCash、Paypalに加えて、クレジッ
トカード(VISA,Master,Diners)にも対応いたしました。
ますます購入しやすくなったコンテンツをぜひおためし下さい!

「これから始める!香港株、ベトナム株:小屋洋一氏」
 http://necfru.jp/video?id=125

「大きな魅力!中東への株式投資:岡村聡氏」
 http://necfru.jp/video?id=126

「ついに解禁!インド株式投資」:松田憲明氏」
 http://necfru.jp/video?id=127

 なお、テーマ全てを見たい方には、DVDも引き続き販売していますので、
こちらもご利用下さい。 http://www.iforum.jp/dvd/

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◆コラム「定期預金型割安株投資VS投機的材料株投資」

 天高く馬肥ゆるの秋を迎え、皆さんの運用成績は着実に向上しているものと
拝察申し上げます。

 全体相場は日経平均15000円を前にジワジワと値を上げ、9月配当落ち
もあっさり埋めて強い展開が継続しています。

 そうした2013年の秋相場到来の中、多くの読者の皆様におかれましては
投資先企業の将来性を吟味しながら、運用に努めておられるものと思われます。

 全体相場は上昇していても個別株はまた千差万別。投資したけどなかなか上
がらないとぼやく多くの投資家の悩みが株式市場にはうごめいたりもします。
バイアンドホールド型のオーソドックスな運用では我慢も必要ですが、限られ
た資金を効率的に売り買いして儲けようという投資家(投機家)にとっては日
中や日々の値動きこそチャンスと捉えて市場に向き合っておられるものと拝察
致します。

 ただ、究極の目標は投資資産(アセット)の増殖にあるのであって、個別株
の株価に過度に一喜一憂しても仕方がないと思います。

 買った株がいつ上がるのかわからないというのはリスクに挑戦するタイプよ
りも割安感のある銘柄ながら流動性に欠けている銘柄への投資にあります。

 誰でも知っている有名ブランド銘柄には多くのファンがついていて全体相場
が上昇相場する局面では多少でも連動して動きますが、余り知られていない銘
柄については余程IRへの注力がないと変動が見られません。力のある投資家
に先導役となってもらうしかないのが現状で、そうした意識のある投資家がた
まにまとめて買い出すと変動をするというのが常なのかと思います。

 時価総額は企業が稼ぐ利益(特に経常利益)の倍率で表すことができます。
当期利益をベースとしたPERと似た尺度ですが、特損の計上でイレギュラー
になりがちな当期利益よりも企業の実力を表す経常利益をベースにその5倍と
か10倍といった時価総額データを企業評価の根底として考えていくことにな
ります。およそ3600社近い上場企業の時価総額合計が日本の国力の象徴と
なります。

 時価総額を増加させる企業に投資家は関心を持つ必要がありますが、市場人
気はそうした冷静さを時に失うこともあります。

 需給に影響されて形成された株価に個人投資家はついつい、つられることに
なります。気がつくとそこには誰もいなかったなんてこともあり、大きな評価
損を抱えてしまうという事例が過去たくさんありましたし、これからもたくさ
ん出てくることでしょう。

 資産の増殖を安定的に図るには割安かどうかを判断しながらリスクを分散し
ないとなりません。株は生き物のようで、変動が激しく明日一度にどうなるか
わからないようなリスクを冒してまで取り組む必要はないと思われます。

 着実な運用を心掛けておられる方にとってはバリュー価値のある銘柄、成長
の芽がある銘柄、材料を内包している銘柄などに分散投資されて投資した銘柄
がスポットライトを浴びる日を待ちわびる姿勢が必要です。

 短期に動きそうな銘柄に目がいきがちなことから、PBRが0.5倍前後で
PERも8倍以下といった割安感のある銘柄がなかなか動かない状況の中で我
慢の局面が続きます。市場平均並みにそれらが評価されるようになれば比率に
もよりますが運用資産は増殖します。市場平均並みの評価を意識していくには
発行体企業も相応の努力が必要であり投資家とのコラボが求められますが、市
場参加者にとっては自然体で新たなリスクマネーを投じる投資家を待つ姿勢が
必要となります。

 需給を考えるとそうしたニューリスクマネーは年が明けてから動きが出てく
ると考えられます。それまでは一般個人投資家として割安銘柄の下値をコツコ
ツと投資していくことにしてはどうでしょうか。

 こうした言わば定期預金型の割安株投資がある一方で、やや投資というより
投機的な材料株による株式運用も時折々の局面で華やかになります。東京でオ
リンピック開催が決まった瞬間からその関連企業に投資しようとする流れが活
発になったのもその材料株物色の流れと言うことができます。創薬ベンチャー
への物色も材料株による運用の典型例です。足下では新たなノーベル賞受賞者
の発表が10月7日に迫っていることからその関連銘柄(コスモバイオ、医学
生物学研究所など)への物色が見られますが、目まぐるしく動く材料株投資に
ついていくのはなかなか大変だと思いますがそこにはスピード感とタイミング
が問われます。

 多くの投資家は新たな材料やテーマを求めています。ここでは秋相場の2面
性を理解しながら運用に努めていきたいところです。

(炎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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◆コラム「流動性に乏しいが割安感のある銘柄研究」

 流動性重視の相場展開なのに敢えて流動性に乏しい銘柄を研究対象にするの
は、それは私の趣味だからです。

 オリンピックに向けた上昇相場が展開されるというのに、一人だけ取り残さ
れてしまいそうな考えもまた限られた方々には支持されていると自負していま
すが、皆さんは決して真似をしないで下さい。(真似は自由ですが…)

 でも私は面白いのでやるのです。
 3600社分の1でも2でも限定された品薄株で楽しむのです。孤独さはあ
りますが結果はついてきます。

 でも今年は広島に本社を置くアスカネット(2438)が株価10倍となり、
凄いことになってしまいました。社長面談も行い、展示会にも2度足を運び、
アピールしようとした銘柄なのですがああだこうだと周りの方々は相手にして
くれなかった銘柄です。
 写真サービスではここまでの評価はできないでしょうからどうも開発中の特
許化技術、結合映像技術で大化けしたのだろうと思います。
 過ぎたるは及ばざるがごとし。ここまで来ると異常なように思われますが、
勢いはどこまで続くかといったところです。

 本メルマガでも取り上げたことがあってもしかしたら読者の皆さんの中には
投資されたことがあるのかも知れません。

 友人に言ってもほとんどが首をかしげた銘柄なのですが、今やノンストップ
の上昇です。

 これは品薄株の妙味でしょうか?材料株の妙味でしょうか?

 今年はユナイテッド(2497)も大化けしましたが、これらに共通する某
銘柄は一切上がりませんが、一体どういう現象でしょうか?

 期待がそうさせる・・・。小型株の上昇には期待の膨らみがあります。

 期待ということではMTI(9438)ががんの診断ビジネスで急騰した後
調整していますが、今後の行方に注目です。

 明日からのCEATECHジャパンに出展しているそうなので一度見てこよ
うと思います。

中期的には岡山にあるミニリクルートと呼ばれるKG情報(2408)はアベ
ノミクス相場には乗り切れていないが、来年まで見渡すと高い運用成果が期待
できると考えています。
 札幌に展開しはじめていますが、これは全国展開の第一歩だそうです。
 現実の収益向上となれば株価はフェアバリューまでは上昇してもおかしくな
いでしょう。

【参考銘柄】

KG情報(2408)
 直近の株価変動ゾーン 440円から460円
 時価:449円 今期予想EPS55.6円 実績BPS899円
 今期予想1株当たり配当金13.5円
 PER8.1倍 PBR0.50倍 配当利回り3.0%
 時価総額33.2億円(保有現預金44億円、無借金)
 今期予想経常利益6.8億円 時価総額倍率4.9倍
 東証1部市場平均8倍(PER16倍の半分)
 市場平均並みの時価総額54億円
 来期予想経常利益8.1億円(最新四季報)
 市場平均並みの時価総額65億円
 来期の想定株価878円(前提:先行投資実施による継続的な成長と増配)

(炎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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 「億の近道」のwebはバックナンバー閲覧を重点に置いた、ブログ風の作
りになっております。現在、最新〜2005年1月分まで掲載しておりますが、
順次過去分を追加していく予定です。コメントなどはつけられませんが、まと
め読みなどに是非ご利用下さい。
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 「億の近道」は特定非営利活動法人イノベーターズ・フォーラムの登録商標
です。この名称での有償のサービス等は「石川臨太郎の有料メールマガジン」
以外行っておりません。紛らわしい名称のサービスは弊社と一切関係ありませ
んのでご注意下さい。

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当メルマガは以下のシステムを利用して発行しております。
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編集者:億の近道発行プロジェクト
発行者:NPO法人イノベーターズ・フォーラム
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詐欺師達の跋扈


 子供のスマホに下記のようなメールが頻繁に入ります。「またメアド換えなくちゃ。」と言っておりましたが、世も末のような詐欺メールです。

(ご参考)
申し遅れました。私、【法護會/債権処理部:中谷初男】と申します。
今回、19人の【出会い系/なりすまし】被害者の方から訴訟の依頼を受けておりまして、高額被害者のリストの中に貴方のIDもありましたので、ご連絡させて頂きました。
集計の結果貴方の返金額は【3,610,000円】となっておりますがお間違えありませんか?
此方既にサイト側を相手どって訴訟を起こす準備を進めておりますが、最初に起訴手数料として【10万】だけそちらでご負担いただきたいです。
既に他19人の方からは受け取っておりますので、貴方に起訴の了解を得て、手数料をお支払頂いた段階で訴訟を起こさせて頂き、【3,610,000円】を返金という形をとらせて頂きたいです。
連絡頂ければ、折り返し詳細をお伝えしますので、まずはこちらまでご連絡お願いします!
当事務所では悪徳な督促業者の差し押さえを法律の力によって合法的に消去させることが出来ます。当連合会が調査した結果あなたの情報が債権回収業者の間で出回っており〜〜〜(※ 以上コピペ)

 こんなので人を騙せるのか?と思うほどアホらしく、日本語としても拙い内容ですが、いずれにしても詐欺を目的としていることは明白です。
 そこで、この手の詐欺メールを撃退する方法は無いか?をアチコチ調べたところ、その殆どが、ご存じの通り、「無視してください」と言うものでした。が…、黙って迷惑メールが来るのを放置するのも癪だし、10代20代の若者の中には慌ててしまい詐欺に巻き込まれる人も出て来そうですから、「迷惑メール防止法(通称)」以外でも何か解決方法は無いものか?と探しましたが、これといった有効な方法は無く、「メールによる不正等が発見された場合には、当該業者に対して業務停止命令が出される」と言うくらいの文章しか見つけられませんでした。

 ただでさえ発見が困難な詐欺相手に対して、逮捕されても個人なら最大1年の禁固刑または100万円の罰金が限界で、その詐欺性を十分に証明できない限りは(最も厳しくても)単なる業務停止命令…と言う程度の罰則であれば、安易に詐欺に手を染める者が増えるのではないでしょうか?最近摘発されたのも高校生でしたし、これが大人のITの専門家なら捕まる可能性は限りなく低くなるのでしょう。

 「恥を知れ」と言う文化が廃れる中で、悪いことをしても見つからなければ良いとばかりに「やったもの勝ち」が氾濫する世の中では正直者が馬鹿を見ます。詐欺によって人様の人生を狂わせようが、生活苦に追い込もうが、自分が金を得られれば良い、捕まらなければ良いと言う考えが蔓延しているように感じます。
 政治の世界でもありました。鳩○という首相まで輩出した日本を代表するエリートファミリーでは、子供に政治資金を与える為に脱税を試み失敗し(摘発され)ました。日本人として恥ずかしい限りですが、首相一族までがこれでは子供に倫理観を説くこと自体が空しく感じます。

 例えば私など、「酒気帯運転、飲酒運転」と言えばそれは既に殺人目的行為であり、業務上過失などは有り得ず、全てが「危険運転致死傷罪」だと思っています。運転が危険なほど酔っていたか否かを審議するなど無意味で、飲酒が原因の事故と分かれば問答無用で適用すべき法律だと思うのですが、如何でしょうか?
 随分以前の北九州市での飲酒運転による追突で車が橋から転落して家族ごと死傷した事故や、京都での無謀運転による事故など、悲嘆にくれる遺族からしてみれば心情的には無期懲役以上を求めるでしょう。悪質な事故や犯罪に付いては単なる懲役刑だけではなく、「テレビで鞭打ち刑を公開する」なんていうのも必要な時代になってきたのではないか?と考えている次第です。余りの激痛に顔がゆがみ失神するような映像でも見せれば無責任に飲酒運転をする輩も減るのではないかと想像しますので。ちょっと過激ではありますが、もし自分の子供が被害者になった場合は?などと考えたら、多分それくらいしてくれないと気が済まなそうです。

 金融市場でここ最近流行っている詐欺手口では、単なる未公開株詐欺では中々上手くいかないので、今度は、まず左前になった小型証券会社を安く買収した上で、そこに紐づく金融商品仲介業者を名乗り、未公開株詐欺をはじめとした金融商品詐欺に手を染めるケースが増えているようです。
 何故なら、金融商品仲介業者登録をすれば大したコストを掛けずに堂々と金商業が出来ますし、当局からも登録番号を得られるので、それを見せることで、まるで国のお墨付きを得た業者のように振る舞えるからです。これからも増えそうです。

 残念ではありますが、日本人の心も随分と荒んできているようですから、厳罰化への法整備が急がれる時代になってきたと考えます。
 法整備の遅れが指摘されて久しいですが、是非とも立法府(国会議員)は地元後援会関連業務より国民のための業務(立法や法改正など)を優先して頂きたいし、一般投資家の皆様には、美味い話に対しては必ず疑うクセを付けて頂きたいと思っています。

(街のコンサルタント)

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億の近道2013/09/26


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投資情報メールマガジン                  2013/09/26号
              イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
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【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

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             −本日の目次−
        (本日の担当:街のコンサルタント)

     ◆コラム「詐欺師達の跋扈」:街のコンサルタント

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【海外投資実践入門セミナー、ストリーミング好評配信中!】

 「(きっと)世界初。動画のマーケットプラットフォーム。ネクフル」を利
用し、「海外投資実践入門セミナー」をストリーミング配信中です。

 テーマ別に視聴いただける形式になっておりますので、中東だけ、ベトナム
だけ、インドだけといった興味のある内容のみご覧いただけます。パソコンか
らもスマホからも視聴可能です。冒頭3分間は無料でご覧いただけますので、
まずは見てみてください!

また、お支払い方法が従来のBitCash、Paypalに加えて、クレジッ
トカード(VISA,Master,Diners)にも対応いたしました。
ますます購入しやすくなったコンテンツをぜひおためし下さい!

「これから始める!香港株、ベトナム株:小屋洋一氏」
 http://necfru.jp/video?id=125

「大きな魅力!中東への株式投資:岡村聡氏」
 http://necfru.jp/video?id=126

「ついに解禁!インド株式投資」:松田憲明氏」
 http://necfru.jp/video?id=127

 なお、テーマ全てを見たい方には、DVDも引き続き販売していますので、
こちらもご利用下さい。 http://www.iforum.jp/dvd/

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◆コラム「詐欺師達の跋扈」

 子供のスマホに下記のようなメールが頻繁に入ります。「またメアド換えな
くちゃ。」と言っておりましたが、世も末のような詐欺メールです。

(ご参考)
申し遅れました。私、【法護會/債権処理部:中谷初男】と申します。
今回、19人の【出会い系/なりすまし】被害者の方から訴訟の依頼を受けて
おりまして、高額被害者のリストの中に貴方のIDもありましたので、ご連絡
させて頂きました。
集計の結果貴方の返金額は【3,610,000円】となっておりますがお間
違えありませんか?
此方既にサイト側を相手どって訴訟を起こす準備を進めておりますが、最初に
起訴手数料として【10万】だけそちらでご負担いただきたいです。
既に他19人の方からは受け取っておりますので、貴方に起訴の了解を得て、
手数料をお支払頂いた段階で訴訟を起こさせて頂き、【3,610,000円】
を返金という形をとらせて頂きたいです。
連絡頂ければ、折り返し詳細をお伝えしますので、まずはこちらまでご連絡お
願いします!
当事務所では悪徳な督促業者の差し押さえを法律の力によって合法的に消去さ
せることが出来ます。当連合会が調査した結果あなたの情報が債権回収業者の
間で出回っており〜〜〜(※ 以上コピペ)

 こんなので人を騙せるのか?と思うほどアホらしく、日本語としても拙い内
容ですが、いずれにしても詐欺を目的としていることは明白です。
 そこで、この手の詐欺メールを撃退する方法は無いか?をアチコチ調べたと
ころ、その殆どが、ご存じの通り、「無視してください」と言うものでした。
が…、黙って迷惑メールが来るのを放置するのも癪だし、10代20代の若者
の中には慌ててしまい詐欺に巻き込まれる人も出て来そうですから、「迷惑メ
ール防止法(通称)」以外でも何か解決方法は無いものか?と探しましたが、
これといった有効な方法は無く、「メールによる不正等が発見された場合には、
当該業者に対して業務停止命令が出される」と言うくらいの文章しか見つけら
れませんでした。

 ただでさえ発見が困難な詐欺相手に対して、逮捕されても個人なら最大1年
の禁固刑または100万円の罰金が限界で、その詐欺性を十分に証明できない
限りは(最も厳しくても)単なる業務停止命令…と言う程度の罰則であれば、
安易に詐欺に手を染める者が増えるのではないでしょうか?最近摘発されたの
も高校生でしたし、これが大人のITの専門家なら捕まる可能性は限りなく低
くなるのでしょう。

 「恥を知れ」と言う文化が廃れる中で、悪いことをしても見つからなければ
良いとばかりに「やったもの勝ち」が氾濫する世の中では正直者が馬鹿を見ま
す。詐欺によって人様の人生を狂わせようが、生活苦に追い込もうが、自分が
金を得られれば良い、捕まらなければ良いと言う考えが蔓延しているように感
じます。
 政治の世界でもありました。鳩○という首相まで輩出した日本を代表するエ
リートファミリーでは、子供に政治資金を与える為に脱税を試み失敗し(摘発
され)ました。日本人として恥ずかしい限りですが、首相一族までがこれでは
子供に倫理観を説くこと自体が空しく感じます。

 例えば私など、「酒気帯運転、飲酒運転」と言えばそれは既に殺人目的行為
であり、業務上過失などは有り得ず、全てが「危険運転致死傷罪」だと思って
います。運転が危険なほど酔っていたか否かを審議するなど無意味で、飲酒が
原因の事故と分かれば問答無用で適用すべき法律だと思うのですが、如何でし
ょうか?
 随分以前の北九州市での飲酒運転による追突で車が橋から転落して家族ごと
死傷した事故や、京都での無謀運転による事故など、悲嘆にくれる遺族からし
てみれば心情的には無期懲役以上を求めるでしょう。悪質な事故や犯罪に付い
ては単なる懲役刑だけではなく、「テレビで鞭打ち刑を公開する」なんていう
のも必要な時代になってきたのではないか?と考えている次第です。余りの激
痛に顔がゆがみ失神するような映像でも見せれば無責任に飲酒運転をする輩も
減るのではないかと想像しますので。ちょっと過激ではありますが、もし自分
の子供が被害者になった場合は?などと考えたら、多分それくらいしてくれな
いと気が済まなそうです。

 金融市場でここ最近流行っている詐欺手口では、単なる未公開株詐欺では中々
上手くいかないので、今度は、まず左前になった小型証券会社を安く買収した
上で、そこに紐づく金融商品仲介業者を名乗り、未公開株詐欺をはじめとした
金融商品詐欺に手を染めるケースが増えているようです。
 何故なら、金融商品仲介業者登録をすれば大したコストを掛けずに堂々と金
商業が出来ますし、当局からも登録番号を得られるので、それを見せることで、
まるで国のお墨付きを得た業者のように振る舞えるからです。これからも増え
そうです。

 残念ではありますが、日本人の心も随分と荒んできているようですから、厳
罰化への法整備が急がれる時代になってきたと考えます。
 法整備の遅れが指摘されて久しいですが、是非とも立法府(国会議員)は地
元後援会関連業務より国民のための業務(立法や法改正など)を優先して頂き
たいし、一般投資家の皆様には、美味い話に対しては必ず疑うクセを付けて頂
きたいと思っています。

(街のコンサルタント)

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為替市場動向〜量的緩和の出口はいつ?〜

 材料盛りだくさんの9月も実質月末。株式市場は今日が9月の最終受渡し、為替取引も明日26日が月末受渡し取引日。月末、四半期末、半期末の節目のためか、全体的にエネルギーが停滞している印象です。

 為替相場の9月の最大注目点は、米国の金融政策だったことは周知の通りです。また、それにからんで米国の金融政策を決定するFRB(連邦準備理事会)の議長人事も大きな注目材料でした。金融政策に関しては、18日(日本時間19日)に量的緩和第三弾QE3の縮小の決定はなく、また、議長人事もオバマ大統領が候補者にあげたサマーズ氏は予想される米上院議会の反対を主な理由に自ら辞退したため、現在の副議長イエレン氏を筆頭に現議長続投論まで含めて、複数候補があげられており、今後も次期議長人事への思惑が市場に影響を与えていくでしょう。

 マーケットが勝手に事前予想したこともあり、量的緩和縮小が実施されなかった影響は、為替相場の対米ドル通貨パフォーマンスに表れています。8月月末比較の対ドル最大の上昇(主な新興国も含めて)は、ブラジル・レアルの8.3%、ついでニュージーランド・ドル、豪ドルなど新興国や資源国通貨が続きます。逆に、下落したのは、引き続き売られているインドネシア・ルピー、債務問題が言われているアルゼンチン・ペソ、そして0.6%下げた日本円です。縮小がなかったことで、米国の長期金利が下がり株が上昇し、市場全体がいわゆるリスク・オンのムードが上がったことが背景となりました。

 米国の量的緩和縮小は、今年中には開始され、12月の可能性が高いとみられていますが、一部では終了後に記者会見の予定がない10月のFOMCもバーナンキ氏が臨時記者会見を実施しないとも限らないと見る向きもあるようです。どちらにしても、縮小実施はバーナンキ議長の「米経済指標次第」に集約されるでしょう。また、次期議長が誰になるかについては、政治がからんで来るわけですが、誰が次期議長になろうと「米経済指標」が決め手となることは確かです。

 米FRBが設立理念に掲げているのは、雇用と物価の安定です。米国の失業率は、リーマンショック後に一時10%台に上昇した後、直近では7%台前半に下落しています。ただ、リーマンショック直前は5%前後、それ以前の5年も5〜6%で推移していましたので、改善傾向とはいえ、以前と比較すると本格的な雇用回復とは言い難いとも言えます。8月の雇用統計では、労働参加率が1978年8月以来の最低水準でしたので、本格的な雇用回復と判断するには時間が必要かもしれません。

 FRBのもう一つの政策目標である物価は、目安である2%を下回り、食品、エネルギーを除く消費者物価指数は直近1.8%。米国の消費者物価は、長いところでは50年間平均で3.8%、20年間平均は2.3%で推移してきましたが、リーマンショック以降2%を下回って推移、2010年には一時マイナスになってこともありました。最近は1.6〜1.8%程度の推移ではありますが、著名なデフレ研究者であるバーナンキ議長にとっては、雇用と同様に懸念材料となっているのではないかと推測されます。

 FRBによる量的緩和縮小観測で3%近くまで上昇した米10年金利は直近2.6%台まで下落。しばらくは2.5%〜3%レンジでの推移が予想されます。長期金利の急上昇が米住宅市場の動向に与える影響も政策変更を実施しなかった大きな要因とされます。

 9月のFOMCの議事録が発表されるのが10月9日。どのような議論で行われたのかを知ることで今後の政策スタンスが分かりやすくなることを期待したところです。

 9月のイベントを経ての主要な通貨の推移ですが、ドル・円相場は引き続きレンジ相場での動きです。9月の動きは97.76を下値に100円61銭高値。9月始値が98円32銭でしたので、直近レベルで終了すると、8月に続き小さな陽線の月足になります。

 米経済の好調さによるドル高、日本の期待インフレ率の上昇(脱デフレ)、貿易収支の赤字などを材料にした円安でドル・円相場は今年急上昇してきました。日米の中央銀行によるお金のばらまき度(マネタリーベース)の今後のスケジュールの違いから、ドル・円相場の大きな流れはドル高円安で変わりないと思っています。ただ、材料の新鮮さが薄れてきたことも確かです。このレンジ相場の間に貯めるエネルギーが重要になってくると思いますので、虚心坦懐で環境の変化に耳を澄ませておきたいと思います。
 先日、金融関係者向けのセミナーに出席したときに、今後のドル・円相場のアンケートがありました。75%以上の方々が103円以上を予想。私も多数派の一人ではありますが、予想が偏りすぎていて、やや心配にもなりました。

 その他の主要通貨として注目しておきたいのがユーロの動きです。売られそうで上昇してきているユーロ。金融支援体制の整備が進んでいることに加えて、ユーロ圏の貿易収支の黒字化、緊縮財政が進み経常収支も改善していること、また、コアの消費者物価は直近では1.1%で推移。デフレ化と貿易収支黒字、経常収支改善は通貨高につながり、ユーロ圏の日本化とも言われます。デフレ下の通貨高は日本も経験してきました。対ドルでは上値1.35が重いとされていますが、静かなユーロ高傾向は続くのではないかと思います。また、景気が回復しつつある英国も注目しておいた方が良いでしょう。

 米国の量的緩和縮小の見送りでオセアニア通貨、豪ドル、ニュージーランド・ドルもリバウンドしました。特に、ニュージーランド・ドルは金融当局者から今後の利上げの可能性についてコメントが出ていることもあり、注目度が上がっていくものと思います。

 波乱含みと予想された9月も終了。オリンピック祝い気分も一段(余談ですが、テレビの人気ドラマも終了)。10月からはムード一新かもしれません。引き続き米国の金融政策が注目材料ではありますが、第4四半期は決算も含めて会計上の要因も影響しますので、注意が必要です。

 最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。

*9月25日12時執筆。
 本号の情報は9月24日のニューヨーク市場の終値レベルを基本的に引用、記載内容は参考情報として記しています。

式町 みどり拝

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

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億の近道2013/09/25


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投資情報メールマガジン                  2013/09/25号
              イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
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             −本日の目次−
          (本日の担当:式町みどり)

  ◆コラム「為替市場動向〜量的緩和の出口はいつ?〜」:式町みどり

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 なお、テーマ全てを見たい方には、DVDも引き続き販売していますので、
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◆コラム「為替市場動向〜量的緩和の出口はいつ?〜」

 材料盛りだくさんの9月も実質月末。株式市場は今日が9月の最終受渡し、
為替取引も明日26日が月末受渡し取引日。月末、四半期末、半期末の節目の
ためか、全体的にエネルギーが停滞している印象です。

 為替相場の9月の最大注目点は、米国の金融政策だったことは周知の通りで
す。また、それにからんで米国の金融政策を決定するFRB(連邦準備理事会)
の議長人事も大きな注目材料でした。金融政策に関しては、18日(日本時間
19日)に量的緩和第三弾QE3の縮小の決定はなく、また、議長人事もオバ
マ大統領が候補者にあげたサマーズ氏は予想される米上院議会の反対を主な理
由に自ら辞退したため、現在の副議長イエレン氏を筆頭に現議長続投論まで含
めて、複数候補があげられており、今後も次期議長人事への思惑が市場に影響
を与えていくでしょう。

 マーケットが勝手に事前予想したこともあり、量的緩和縮小が実施されなか
った影響は、為替相場の対米ドル通貨パフォーマンスに表れています。8月月
末比較の対ドル最大の上昇(主な新興国も含めて)は、ブラジル・レアルの8.
3%、ついでニュージーランド・ドル、豪ドルなど新興国や資源国通貨が続き
ます。逆に、下落したのは、引き続き売られているインドネシア・ルピー、債
務問題が言われているアルゼンチン・ペソ、そして0.6%下げた日本円です。
縮小がなかったことで、米国の長期金利が下がり株が上昇し、市場全体がいわ
ゆるリスク・オンのムードが上がったことが背景となりました。

 米国の量的緩和縮小は、今年中には開始され、12月の可能性が高いとみら
れていますが、一部では終了後に記者会見の予定がない10月のFOMCもバ
ーナンキ氏が臨時記者会見を実施しないとも限らないと見る向きもあるようで
す。どちらにしても、縮小実施はバーナンキ議長の「米経済指標次第」に集約
されるでしょう。また、次期議長が誰になるかについては、政治がからんで来
るわけですが、誰が次期議長になろうと「米経済指標」が決め手となることは
確かです。

 米FRBが設立理念に掲げているのは、雇用と物価の安定です。米国の失業
率は、リーマンショック後に一時10%台に上昇した後、直近では7%台前半
に下落しています。ただ、リーマンショック直前は5%前後、それ以前の5年
も5〜6%で推移していましたので、改善傾向とはいえ、以前と比較すると本
格的な雇用回復とは言い難いとも言えます。8月の雇用統計では、労働参加率
が1978年8月以来の最低水準でしたので、本格的な雇用回復と判断するに
は時間が必要かもしれません。

 FRBのもう一つの政策目標である物価は、目安である2%を下回り、食品、
エネルギーを除く消費者物価指数は直近1.8%。米国の消費者物価は、長い
ところでは50年間平均で3.8%、20年間平均は2.3%で推移してきま
したが、リーマンショック以降2%を下回って推移、2010年には一時マイ
ナスになってこともありました。最近は1.6〜1.8%程度の推移ではあり
ますが、著名なデフレ研究者であるバーナンキ議長にとっては、雇用と同様に
懸念材料となっているのではないかと推測されます。

 FRBによる量的緩和縮小観測で3%近くまで上昇した米10年金利は直近
2.6%台まで下落。しばらくは2.5%〜3%レンジでの推移が予想されま
す。長期金利の急上昇が米住宅市場の動向に与える影響も政策変更を実施しな
かった大きな要因とされます。

 9月のFOMCの議事録が発表されるのが10月9日。どのような議論で行
われたのかを知ることで今後の政策スタンスが分かりやすくなることを期待し
たところです。

 9月のイベントを経ての主要な通貨の推移ですが、ドル・円相場は引き続き
レンジ相場での動きです。9月の動きは97.76を下値に100円61銭高
値。9月始値が98円32銭でしたので、直近レベルで終了すると、8月に続
き小さな陽線の月足になります。

 米経済の好調さによるドル高、日本の期待インフレ率の上昇(脱デフレ)、
貿易収支の赤字などを材料にした円安でドル・円相場は今年急上昇してきまし
た。日米の中央銀行によるお金のばらまき度(マネタリーベース)の今後のス
ケジュールの違いから、ドル・円相場の大きな流れはドル高円安で変わりない
と思っています。ただ、材料の新鮮さが薄れてきたことも確かです。このレン
ジ相場の間に貯めるエネルギーが重要になってくると思いますので、虚心坦懐
で環境の変化に耳を澄ませておきたいと思います。
 先日、金融関係者向けのセミナーに出席したときに、今後のドル・円相場の
アンケートがありました。75%以上の方々が103円以上を予想。私も多数
派の一人ではありますが、予想が偏りすぎていて、やや心配にもなりました。

 その他の主要通貨として注目しておきたいのがユーロの動きです。売られそ
うで上昇してきているユーロ。金融支援体制の整備が進んでいることに加えて、
ユーロ圏の貿易収支の黒字化、緊縮財政が進み経常収支も改善していること、
また、コアの消費者物価は直近では1.1%で推移。デフレ化と貿易収支黒字、
経常収支改善は通貨高につながり、ユーロ圏の日本化とも言われます。デフレ
下の通貨高は日本も経験してきました。対ドルでは上値1.35が重いとされ
ていますが、静かなユーロ高傾向は続くのではないかと思います。また、景気
が回復しつつある英国も注目しておいた方が良いでしょう。

 米国の量的緩和縮小の見送りでオセアニア通貨、豪ドル、ニュージーランド
・ドルもリバウンドしました。特に、ニュージーランド・ドルは金融当局者か
ら今後の利上げの可能性についてコメントが出ていることもあり、注目度が上
がっていくものと思います。

 波乱含みと予想された9月も終了。オリンピック祝い気分も一段(余談です
が、テレビの人気ドラマも終了)。10月からはムード一新かもしれません。
引き続き米国の金融政策が注目材料ではありますが、第4四半期は決算も含め
て会計上の要因も影響しますので、注意が必要です。

 最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。

*9月25日12時執筆。
 本号の情報は9月24日のニューヨーク市場の終値レベルを基本的に引用、
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全体相場とは動きの違う銘柄

 日本ではアベノミクス相場が展開されています。これには国内投資家よりも外国人投資家が関心を持っていて、政策に沿った銘柄が着実に値を上げています。
 一方では全体相場とはほとんど影響を受けない展開を続けている銘柄もあります。ポートフォリオでは100%上昇トレンドの銘柄を買う方が効率的と考えがちですが、上昇相場の期間によってはポートフォリオに長期下落銘柄を少し入れておくのも、ヘッジの意味では良いのかと思います。

 全体相場は昨年10月から本年5月まで上昇し、その後は短期調整場面を迎えておりましたが、9月からはオリンピック開催が東京に決まったこともあり、上昇相場が再び始まった感があります。

 そうした中で主力銘柄を中心に上昇トレンドが続いている状態です。ですから多くの投資家は資産の増強に成功していると考えられますが、5月高値を抜けないでいる多くの中小型株を抱えている個人投資家にとっては復活に向け挑戦中という局面なのかと思います。

 市場にはまだ多くの低PBR銘柄(PBR0.4倍から0.7倍程度での無借金企業)や低PER銘柄がありますし、数年前の高値から長期下落トレンドを続けている銘柄もあります。つまり過熱している状況にはないと言えます。

 アベノミクス相場の流れに沿う銘柄が人気を集めていますが、過去の上昇期間からして既にかなり佳境に入ってきている銘柄もありそうです。短期投資家の関心は投資家がどの銘柄に関心を持つかになります。外国人頼みの展開では流動性も加味して銘柄選定をしないとなりません。

 中小型株も中にはイレギュラーに実態以上に評価されてしまった銘柄もあります。
 ここから新たにそうした銘柄に投資するのはリスクが大き過ぎます。上がってしまった

 コア銘柄だといつか来た道で高値恐怖症もあって頭重い。こうした投資家の悩みにどう応えれば良いのかを中小型銘柄を中心にカバーしている私は今、真剣に考えています。


 先日お目にかかった投資家もこれまでは大型コア銘柄、アベノミクス銘柄で大きく稼いできたけど多少、中小型株にも関心を持たれているということで、いくつかの中小型株を話しておきました。

 彼らの悩みは流動性がなくて数億円の規模で投資する場合、買いにくいということ。
 あるIT系銘柄を買ってもらいましたが時価総額の0.2%まできてなかなか同じ水準では買いにくくなったという状態だと私に話して頂きました。買いにくいということは売りにくいことの裏腹です。このことを十分承知して投資をしないとならないことが面倒だということになってこのような大口個人投資家は時価総額100億円以下の銘柄には手が出せないということになるのです。

 ところが、かつて時価総額が1000億円以上もあったようなIPO銘柄もその多くは評価を低下させ、株価が長期低迷に至り、時価総額100億円どころとなってしまったような銘柄も見かけることができます。下がっている理由は業績の低迷にあるのですが、株主となった投資家が見切りをつけているのが、背景なのかと思います。あきらめてしまって益金と合わせ切りというのが現在の流れです。それを大口投資家が拾ってしまえば売り株は切れてくるので、そうなれば下降トレンドは終焉し、上昇トレンドに転換するということになるのです。発行会社は業績の向上に努力し、投資家の期待に応える必要がありますが、投資家は経営陣の努力を理解し、業績の回復を待つという姿勢が必要です。

 今でこそ人気の創薬ベンチャーですが、年初はまだそうした状況が見られました。
 iPS細胞の研究推進、事業化推進で赤字でも評価できるという創薬ベンチャー人気は一気に高まり、既に9か月の時間が経過してきました。

 今、長期低迷のなかにあっても蘇る素質のある銘柄、全体相場とは反対の動きを続けている銘柄をポートフォリオに入れておくことの重要性を本メルマガでは皆さんに問いたいと思います。但し、そうした低迷傾向の銘柄のボトムをうまく捉えるのは至難の技と言えます。

 更に下落する余地もあるので、そこはある程度は慎重に考えて対応しないとなりませんがポートフォリオに入れるのは上がっている銘柄との組み合わせでヘッジになると考えてのものなので、ある意味ファンダメンタルズはそれほど重要視しない選定となります。

 参考までにそうした逆行安銘柄(時価総額50億円以上)を書いておきます。


TOPIX:昨年末終値859.8⇒時価1218.98(+41.8%)

1.ミクシィ(2121)
 昨年末終値1938円(100分割換算)⇒時価1216円(▲37.3%)
 業績ダウントレンド継続が背景、直近安値1144円、時価総額189億円(保有現預金120億円)

2.トーメンデバイス(2737)
 昨年末終値1794円⇒時価1684円(▲6.1%)
 サムスン製などの半導体商社、時価総額115億円、PBR0.5倍

3.グリー(3632)
 昨年末終値1338円⇒時価773円(▲42.2%)
 直近安値750円(9月2日)業績ピークアウトで株価低迷、時価総額1820億円
 今期予想経常利益350億円(四季報)

4.ザッパラス(3770)
 昨年末終値83700円⇒時価70000円(▲16.4%)
 モバイル向けコンテンツ配信、占いが主力、スマホへの移行期で業績低迷、時価総額94.7億円

5.東洋炭素(5310)
 昨年末終値1762円⇒時価1788円(+1.5%)7月安値1450円
 等方性黒鉛の世界シェア3割でトップ、業績の低調、決算期変更による変則決算で株価低迷
 時価総額371億円、PBR0.67倍のグローバル企業、来12月期業績回復がポイント

6.ダブルスコープ(6619)
 昨年末終値416円⇒時価364円(▲12.5%)
 リチウムイオン電池セパレーター専業、今期赤字転落で株価低迷、時価総額51.6億円

7.メルコホールディングス(6676)
 昨年末終値1520円⇒時価1393円(▲8.4%)
 業績停滞で株価の下落トレンドが続く、40円配当が下支え。時価総額310億円

8.ザインエレクトロ二クス(6769)
 昨年末終値576円⇒時価593円(+3.0%)
 ファブレス半導体企業、無借金経営、期末現預金82億円、時価総額73.2億円

9.パイオニア(6773)
 昨年末終値214円⇒時価170円(▲20.6%)
 業績悪化で5月の高値から株価低迷。直近安値146円。時価総額633億円

10.船井電機(6839)
 昨年末終値1110円⇒時価1050円(▲5.4%)
 営業赤字継続で株価低迷。6月安値933円、時価総額379億円(実質保有現預金340億円)

11.信越ポリマー(7970)
 昨年末終値328円⇒時価343円(+4.6%)
 信越化学系、半導体ウェハ容器が主力、時価総額283億円(現預金274億円)

12.関西アーバン銀行(8545)
 昨年末終値115円⇒時価110円(▲4.3%)
 直近5月高値152円から株価低迷中。3円配当が下支え。時価総額812億円


【上記12銘柄から選定した5銘柄・1000万円ポートフォリオ】

   銘柄     (コード)   時価   投資株数  投資金額
1.ミクシィ    (2121)1216円 2000株 244万円
2.トーメンデバイス(2737)1684  1000  169
3.東洋炭素    (5310)1788  1000  179
4.メルコHD   (6676)1393  1500  209
5.関西アーバン銀行(8545) 110 18000  198
  合計                        999

**トーメンデバイスの1日当たりの出来高は1万株以下と流動性が低い点に注意。
**関西アーバン銀行は105円までの押し目形成の可能性がある点に注意。

(炎)

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有料メルマガライブラリから(77)投資という戦闘を実行する兵士としての自分をいかに鍛えるか

 有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を再編集して毎週掲載いたします。自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。

==「投資という戦闘を実行する兵士としての自分をいかに鍛えるか」==
 (有料メルマガ第20回・2009/05/12配信号)


 先週の『ワキタ戦についての考察』については短期の時間軸で投資した場合の例でしたが、生涯パートナーの研究で取っている2つの戦術のうち
「高技術力は持っていないけれど、安定的な事業基盤を確立しており、過去の利益ですでにバランス・シートに資産を豊富に蓄積している財務内容が良く、高いインカムゲイン(配当+優待)を継続的にはらってくれる確率の高い企業の株を高利回りのときに買って所有する」
という戦術に基づいて戦闘行為を行なうときの、戦闘術としても役に立つことが沢山含まれています。

 以前のコラムで書いたように、この戦術で投資した企業群は、いま現在の生活費を確保することも目的としているので、株価が下がったり、動かなければ持ち続けるスタンスです。

 資産背景的に見て充分割安なところまで株価が下がっているので、そこから更に株価が下がっても、資産背景を自分が投資し続ける気力の支えと考えて、じっと我慢をするわけです。景気にはサイクルがあり、景気がいずれ回復するなら、株価も戻るであろう。そんな中長期の時間軸でおこなう気長なスタンスの投資です。

 しかし、なんらかの株価上昇の触媒(=カタリスト)が発生し、株価上昇により配当や優待の数年分のインカム・ゲイン分の利益をキャピタル・ゲインで一気に得られる状況となったときは、売却してインカム・ゲインではなくキャピタル・ゲインで利益を確定することも行ないます。

 このキャピタル・ゲインを得るための実戦での戦闘術として、活用するべきこと(→戦闘術の基礎)が沢山含まれていると考えます。

「現在の生活費を確保することも目的としている」高配当優待利回り株は、繰り返しになりますが基本的には中長期の時間軸で投資することになります。

 中長期で投資するのだからタイミングは見る必要が無い。すでに割安なのだから、いますぐ投資するべきでタイミングは選ぶべきではないという意見もありますが、暴論だと考えます。

 ワキタの例で言えば、わざわざ権利落ち後の高いところで買う必要があったのだろうか、ということです。相場環境が良ければ、正解の場合も大いにあると思います。
 ただ、2009年の2月末から3月の初旬にかけての日本株の投資環境は、非常に劣悪で不安定であったことに異論のある方は少ないと思います。

 投資する時点の相場環境や、他の銘柄の動きを見ていれば、権利落ち後に10%〜20%程度の下落は充分予想できたことです。そして実際にワキタの株価は権利落ち後にズルズルと20%程度まで下落していきました。

 ここで注意すべきことをまとめたいと思います。

 まず第一に、投資を実行する場合は、その投資の投資期間=投資軸をはっきり決めて行なう必要があると考えます。

 第二に、投資するにしても、どうせ買うなら、より安いところで手に入れる。投資時点の株式市場の投資環境に注意を怠らないということです。戦場の状況を把握しておくということです。

 第三に、自分が充分安いと考えて投資を実行したならば、その後更にどんなに安くなろうとも握りこんだら離さない。他人の投資行動に影響を受け「30%下がったら損切りする」などという、愚にもつかない投資方針を立てないこと。危険だから損切りラインを10%に設定するというような、更に愚かな方針を立てないことです。

 もちろんこれは、「中長期の時間軸で安定的な生活費を稼ぐために高配当優待のバリュー株に投資する」という時間軸で投資をする戦略をとっている投資家については、そうあるべきだと考えているということです。

 最後にもう少し大事なことをまとめて書きます。生活費を稼ぐための投資なので、通常は株価が余り上がらなくても耐えられる株に投資をしています。だからといって常にインカム・ゲインだけで生活費を得なくても良いわけです。株価が急に上昇することにより、何年分かのインカム・ゲインを短期で一気に確保できる幸運が訪れたなら、躊躇せず短期投資に切り替えることも「戦術の想定している選択肢の一つである」ということです。

 インカム・ゲイン目的で投資したのだから、売らないで持ち続ける。このように融通のきかない頑なな態度をとるのが、自分の投資の性格に合っているなら問題ないです。しかし普通の投資家は大きな利益を確保するチャンスが出来たときに、行動しないで、その後株価が反落して、儲けるチャンスを逃した時は大きな後悔の念を持つことが多いです。そんなことが多い投資の性格を持っている方には、利益を確保できるチャンスが来たときは、そのチャンスを生かしても良いという、柔軟な対応が必要ではないかということなのです。
 ただし、手放した株が更に上昇して、より大きなキャピタル・ゲインを逃してしまっても、悔やまないという覚悟は当然必要です。もう少しいうと、すでに手のひらに入った利益をつかみ損なったときの後悔と、もしかしたら得られたかもしれない(将来の利益)を掴みそこなったときの損への後悔。どちらの損が自分にとって精神的な負担が大きいかによって、とるべき戦闘術が違ってくると考えます。
(後略)

経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎

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半沢直樹・続編の可能性

 半沢直樹の最終回が終わり、その視聴率が話題になっています。
 最後の結末を見た私としては早くも続編があるのではと勝手に思ってしまいました。それはいかにも続編がありそうな終わり方だったからです。つまり証券会社に出向となった半沢直樹が株の損を100倍返しで取り戻す話なんてありそう…。と勝手に想像してしまいました。

 それも半沢直樹がバブル崩壊後の証券界で暴れまくり、転勤先の東京セントラル証券を大改革したり、合併劇で活躍したりと話は様々に展開しそうだと思いめぐらした次第。そこに政治も絡むかも知れませんし、アベノミクスが話題として出るかも知れません。

 バブルのピークから23年も経過した時代のなかで半沢直樹が歩む世界が描かれるのではないか…。と勝手な妄想で申し訳ありませんが期待は膨らみます。

 ところで半沢直樹では上場企業の本社がロケ現場として使われていましたね。ちょっとだけながら白あり駆除のアサンテ(6073)が東京中央銀行名古屋支店として登場したのですが、皆さんはご覧になりましたでしょうか?
 アサンテの本社自社ビルがよほど銀行の入居ビルのようにしっかりとしていたのでしょう。なぜアサンテ本社が選ばれたかは知りませんがロケ現場としてアサンテの名前が登場したので今後も記憶に残るでしょう。
 アサンテ株が9月9日に975円の高値までついたのも半沢効果なのか、それはちょっとうがった見方なのかも知れませんが…。

 半沢直樹の視聴率は間もなく出ますが、視聴率低迷で苦戦してきたTBS(9401)の復活がなるか。この後の業績動向にも関心が寄せられます。
 半沢人気でややプレミアムがついてきた株価ですが、4月高値1623円への挑戦が再びあるのか注目しておきたいところです。

 それにしてもドラマ・半沢直樹は面白かった。続編を期待する一視聴者の期待に応えてのアナウンスメントを待つことにしよう。

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