金融市場とどう向き合うか

 呆れるほど買い手不在(参加者少数)の東京株式市場となっています。
 為替や債券市場も主体性が感じられませんし(為替に主体性があるのか?笑)、余った資金がひたすら債券市場に出たり入ったりしているだけの市場です。

 事業継続に不安の無い会社の時価総額が解散価値から半減しても、剰余金以下になっても、そして多少業績が回復しても買われない。上にしても下にしても、投機筋が喜んで介入したくなる程のニュースが出てこない限りトレンドが出ない。
 親会社(特定株主)が株式の過半を押さえていて変革が期待出来ない為か、用もないTOB防衛策を導入しているからか、まともな企業買収を仕掛けても監督官庁の態度や司法判断が保守的・硬直的、しかも遅過ぎることを市場が嫌っているためか、それと並行して、不遜な投資家に対する罰則が軽いままに放置され、その弥縫策として恣意的な且つ効果不明な通達等が出されるリスクが懸念されているためか、規制や税制などが中途半端なため個人投資家(最終投資家)が安心して投資できる環境整備がされていないからか、はたまたそれらの会社の経営者から向上意欲や投資家への責任感を感じられない為か・・・。もちろん、これら全てが密接に絡んでいるのだと思います。

 とある投資情報誌からの抜粋です。

「日経新聞にも掲載されておりましたが、東京市場はヘッジファンドなど海外投機筋の相場への影響力が強まっています。このヘッジファンドは世界の経済情勢を分析し、様々な金融資産を取引するグローバルマクロと呼ばれる戦略を用いるヘッジファンドで、CTA業者と合わせて運用資産は28兆円と言われています。当然、これらの業者はレバレッジをかけて運用していますので、実際に取引されている金額ベースは数百兆と言われており、東京市場の売買代金が1兆そこらである事を考えると、いかに市場に与える影響が大きいのか分かります。これらの業者が買えば急騰。売れば急落。個人投資家の割合も減少して、現時点で東京市場の売買の7割は海外勢によるものです。いかに日本という国が株式市場において個人投資家の育成に力を注いでこなかったかという事です。」
(以上、抜粋終わり)

 全ての省庁が天下りを是とした暗黙の取り決めにより、大手企業や経済力のある組織、特定(天下り受け入れ)団体寄りの行政手法を執ってきました。
 彼らの私欲(小さな利益)のために、消費者(真の国民、最終投資家)の為の施策はなおざりにされ、国富(大きな利益)が失われてきたと言わざるを得ません。そして、その利権を与えることと引き換えに政治家は後押しをしてもらい政治世襲を維持し、結果として政治家の質の低下と、行政の硬直化が深化してきた歴史です。
 昨今の新興諸国の内政でよくみられる「権力と金との取引」「腐敗が生まれる土壌」が日本でも続いている訳です。平和であり、国民の生活が概ね安定していたがゆえに問題がクローズアップされず、隠されて見え辛くなっていました。が、ここ一年の東電関連のニュースを見るだけでも、どれほど彼らに都合の良い開示しかされてこなかったか(国民不在であること)が判りますね。旧社保庁でもJALの破たんでも、粉飾決算疑惑や責任の所在の検証など不都合なところは依然として究明されないままです。
 旧社会保険庁の杜撰(腐敗)運営が暴かれた頃からの約10年間で、厚労省、国交省、経産省ときました。しかもそれら全てがまだ治療中であり、過去の責任者の大半は何のお咎めも無く、そしてまた国民の監視が緩めばいつでも元の症状に戻る危険性を孕んだままなのです。そして次はどこでしょう?文科省?・・・硬直的な教育現場にもメスが入って欲しいですね。ここにも様々な癒着や呆れた実体があるようです。もちろん腐敗しているのは現場の職員ではなく、圧倒的にマネジメントレベルの役職員です。私も色々な経営に係わっていますが、まさにどの組織もトップ次第と感じています。

 金融に於いては、日銀の消極的な態度に批判が増えているようですが、政治の無策を批判する意図で、または責任を取りたくないとの消極策で日銀が控えめな態度しか示せないのだとしたら、これまた本当に残念な状況であると言わざるを得ません。
 監督官庁が形式的な審査や、重箱の隅をつつくような行政指導をもって「仕事をしている振り」をし続けるのも無駄でしかありません。自分たちの仕事を作るための仕事や、その仕事を維持するための仕事などはサッサと止めて、もっと大きな、大局的な見地からの仕事、国益全体を見据えた仕事をしなければいけない時なのに。
 行政でも民間でも若手からはその硬直的な組織運営についての不満を聞きます。意欲ある若い人たちに仕事を任せられる土壌が必要です。

 今一度再認識しなければいけないことは、日銀に限らず、政治も政府も何のために存在するのかと言えば、それは「国民の利益のため、幸福のため」…これが全てです。
 国民の誰もが、政治や行政(権限を持っている組織)に所属している人達に生活をエンジョイしてもらうために、その組織運営を任せている訳ではありません。

 短絡的かもしれませんが積極的な投資再開のタイミングとは、政権運営に大きな変化が出るか政権交代の選挙に向かう傾向が出た時、海外の投機的ファンドが相場操縦する理由を見つけ辛い環境になった時、金融行政が大企業や大手金融機関の為ではなく投資家の為の市場構築を目指そうとの発想の転換が見えた時・・・。こんなときくらいでしょうか。それまでは無理はいけません。敢えて言うなら「海外成長国の債券や預金などに少しずつ慎重に分散投資しておく」・・・、しばらくはこれくらいかなと。

 株式市場については、本音ではお金さえあれば買収者になりたいくらい売られ過ぎと感じる会社が沢山あるのですが、先日はとある証券会社の営業マンが「ここ何年間も、空売りでしか儲からないんですよ」と言っていたのが印象的で・・・、やはりここは目先で動いてはいけない、と考えている次第です。

 夜明け前が一番暗いと言われますが・・・、仮に短期的な売買益を狙うなら、業績などを調べるより、単なるリターンリバーサルでしょうか?
 業績が安定している(増益見込みがある)割には不思議と売られ過ぎと感じられ、且つ個人好みで変動率が高く、信用期日迎えで投げ売りされた銘柄、そしてファンドが売り仕掛け易い規模の銘柄・・・こんなところでしょうか?
 とりあえずのリスク回避(需給要因)で売られてきたので当面の業績評価については、大きな悪化懸念さえ無ければ気にしなくて良いのでしょう。

 そろそろ(とりとめの無い)ギリシャ政局のニュースにも飽きてきましたし、ギリシャの離脱だけなら何とかなりそうな態勢は出来つつあるように感じます。これからは南欧主要国の動向に注視すべきで、重点がそちらに移行すると解決までに相当の長丁場になることを覚悟しなければなりません。が・・・、最近は今後の方向性について、ちょっと別の見方をし始めています。そのストーリーだと今年後半から投資に対して少々前向きにならねばいけないのですが。

(街のコンサルタント)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
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億の近道2012/05/31


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投資情報メールマガジン                   2012/05/31

             イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
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【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

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             −本日の目次−
        (本日の担当:街のコンサルタント)

    ◆コラム「金融市場とどう向き合うか」:街のコンサルタント

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◆コラム「金融市場とどう向き合うか」

 呆れるほど買い手不在(参加者少数)の東京株式市場となっています。
 為替や債券市場も主体性が感じられませんし(為替に主体性があるのか?笑)
、余った資金がひたすら債券市場に出たり入ったりしているだけの市場です。

 事業継続に不安の無い会社の時価総額が解散価値から半減しても、剰余金以
下になっても、そして多少業績が回復しても買われない。上にしても下にして
も、投機筋が喜んで介入したくなる程のニュースが出てこない限りトレンドが
出ない。
 親会社(特定株主)が株式の過半を押さえていて変革が期待出来ない為か、
用もないTOB防衛策を導入しているからか、まともな企業買収を仕掛けても
監督官庁の態度や司法判断が保守的・硬直的、しかも遅過ぎることを市場が嫌
っているためか、それと並行して、不遜な投資家に対する罰則が軽いままに放
置され、その弥縫策として恣意的な且つ効果不明な通達等が出されるリスクが
懸念されているためか、規制や税制などが中途半端なため個人投資家(最終投
資家)が安心して投資できる環境整備がされていないからか、はたまたそれら
の会社の経営者から向上意欲や投資家への責任感を感じられない為か・・・。
もちろん、これら全てが密接に絡んでいるのだと思います。

 とある投資情報誌からの抜粋です。

「日経新聞にも掲載されておりましたが、東京市場はヘッジファンドなど海外
投機筋の相場への影響力が強まっています。このヘッジファンドは世界の経済
情勢を分析し、様々な金融資産を取引するグローバルマクロと呼ばれる戦略を
用いるヘッジファンドで、CTA業者と合わせて運用資産は28兆円と言われ
ています。当然、これらの業者はレバレッジをかけて運用していますので、実
際に取引されている金額ベースは数百兆と言われており、東京市場の売買代金
が1兆そこらである事を考えると、いかに市場に与える影響が大きいのか分か
ります。これらの業者が買えば急騰。売れば急落。個人投資家の割合も減少し
て、現時点で東京市場の売買の7割は海外勢によるものです。いかに日本とい
う国が株式市場において個人投資家の育成に力を注いでこなかったかという事
です。」
(以上、抜粋終わり)

 全ての省庁が天下りを是とした暗黙の取り決めにより、大手企業や経済力の
ある組織、特定(天下り受け入れ)団体寄りの行政手法を執ってきました。
 彼らの私欲(小さな利益)のために、消費者(真の国民、最終投資家)の為
の施策はなおざりにされ、国富(大きな利益)が失われてきたと言わざるを得
ません。そして、その利権を与えることと引き換えに政治家は後押しをしても
らい政治世襲を維持し、結果として政治家の質の低下と、行政の硬直化が深化
してきた歴史です。
 昨今の新興諸国の内政でよくみられる「権力と金との取引」「腐敗が生まれ
る土壌」が日本でも続いている訳です。平和であり、国民の生活が概ね安定し
ていたがゆえに問題がクローズアップされず、隠されて見え辛くなっていまし
た。が、ここ一年の東電関連のニュースを見るだけでも、どれほど彼らに都合
の良い開示しかされてこなかったか(国民不在であること)が判りますね。旧
社保庁でもJALの破たんでも、粉飾決算疑惑や責任の所在の検証など不都合
なところは依然として究明されないままです。
 旧社会保険庁の杜撰(腐敗)運営が暴かれた頃からの約10年間で、厚労省、
国交省、経産省ときました。しかもそれら全てがまだ治療中であり、過去の責
任者の大半は何のお咎めも無く、そしてまた国民の監視が緩めばいつでも元の
症状に戻る危険性を孕んだままなのです。そして次はどこでしょう?文科省?
・・・硬直的な教育現場にもメスが入って欲しいですね。ここにも様々な癒着
や呆れた実体があるようです。もちろん腐敗しているのは現場の職員ではなく、
圧倒的にマネジメントレベルの役職員です。私も色々な経営に係わっています
が、まさにどの組織もトップ次第と感じています。

 金融に於いては、日銀の消極的な態度に批判が増えているようですが、政治
の無策を批判する意図で、または責任を取りたくないとの消極策で日銀が控え
めな態度しか示せないのだとしたら、これまた本当に残念な状況であると言わ
ざるを得ません。
 監督官庁が形式的な審査や、重箱の隅をつつくような行政指導をもって「仕
事をしている振り」をし続けるのも無駄でしかありません。自分たちの仕事を
作るための仕事や、その仕事を維持するための仕事などはサッサと止めて、も
っと大きな、大局的な見地からの仕事、国益全体を見据えた仕事をしなければ
いけない時なのに。
 行政でも民間でも若手からはその硬直的な組織運営についての不満を聞きま
す。意欲ある若い人たちに仕事を任せられる土壌が必要です。

 今一度再認識しなければいけないことは、日銀に限らず、政治も政府も何の
ために存在するのかと言えば、それは「国民の利益のため、幸福のため」…こ
れが全てです。
 国民の誰もが、政治や行政(権限を持っている組織)に所属している人達に
生活をエンジョイしてもらうために、その組織運営を任せている訳ではありま
せん。

 短絡的かもしれませんが積極的な投資再開のタイミングとは、政権運営に大
きな変化が出るか政権交代の選挙に向かう傾向が出た時、海外の投機的ファン
ドが相場操縦する理由を見つけ辛い環境になった時、金融行政が大企業や大手
金融機関の為ではなく投資家の為の市場構築を目指そうとの発想の転換が見え
た時・・・。こんなときくらいでしょうか。それまでは無理はいけません。敢
えて言うなら「海外成長国の債券や預金などに少しずつ慎重に分散投資してお
く」・・・、しばらくはこれくらいかなと。

 株式市場については、本音ではお金さえあれば買収者になりたいくらい売ら
れ過ぎと感じる会社が沢山あるのですが、先日はとある証券会社の営業マンが
「ここ何年間も、空売りでしか儲からないんですよ」と言っていたのが印象的
で・・・、やはりここは目先で動いてはいけない、と考えている次第です。

 夜明け前が一番暗いと言われますが・・・、仮に短期的な売買益を狙うなら、
業績などを調べるより、単なるリターンリバーサルでしょうか?
 業績が安定している(増益見込みがある)割には不思議と売られ過ぎと感じ
られ、且つ個人好みで変動率が高く、信用期日迎えで投げ売りされた銘柄、そ
してファンドが売り仕掛け易い規模の銘柄・・・こんなところでしょうか?
 とりあえずのリスク回避(需給要因)で売られてきたので当面の業績評価に
ついては、大きな悪化懸念さえ無ければ気にしなくて良いのでしょう。

 そろそろ(とりとめの無い)ギリシャ政局のニュースにも飽きてきましたし、
ギリシャの離脱だけなら何とかなりそうな態勢は出来つつあるように感じます。
これからは南欧主要国の動向に注視すべきで、重点がそちらに移行すると解決
までに相当の長丁場になることを覚悟しなければなりません。が・・・、最近
は今後の方向性について、ちょっと別の見方をし始めています。そのストーリ
ーだと今年後半から投資に対して少々前向きにならねばいけないのですが。

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 ては御自身の責任と判断で願います。)

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近12年間安定配当を維持している、明治創業の老舗企業を研究銘柄として掲
載しています。
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為替市場動向〜資金が流れる〜ドイツ金利、史上最低を更新〜

 来月で今年も半年。欧米会計年度では半期決算の前月にあたる5月は本決算前月の11月と同様に毎年、相場が崩れる事が多いのですが、今年もその例に漏れずお金という臆病な生き物はリスク回避に走っています。

 主要通貨の対米ドルのリターンは年初来で見ると、プラスのリターンは台湾ドル(+2.3%)とシンガポール・ドル(+0.34%)でブラジル・レアル(−8.14%)のワーストに続き、スウエーデン・クローネ(−5.36%)に豪ドルの−5.3%、ユーロ−4.36%と続きます。このところの欧州問題でユーロばかりが売られているような印象ですが、「ドル買い」高リスク通貨売りと言った方が近いでしょう。対主要通貨での米ドル指標、ドル・インデックスは直近で82.615という2010年9月以来の高水準まで上昇しています。リスク回避の時に買われる傾向だった日本円は動きが限られており別の意味で注目すべき変化です。

 連日のように報じられていますが、5月月初のギリシャ、フランスの選挙、特に再選挙になったギリシャ総選挙の結果は、ギリシャのユーロ離脱(最近ではギリシャがユーロを出ていくことを、Greexitと造語で呼ぶ向きもあるようですが)、旧通貨ドラクマへの回帰準備で紙幣を刷り始めているなどというような噂がまことしやかにメディア記事に出ることもあり、煽動の悪意が見え隠れしているようにも伺えることがあります。このように少々ヒステリックな背景もありますが、ユーロ圏の経済成長はドイツを除くと、多くの国のマイナス成長が今後も続くと予想され、スペインの金融機関の不良債権問題の悪化(公的資金の投入を余儀なくされた)、加えて最近落ち着いていたアイルランドの金融機関の問題も再燃、同国の国債の信用保証料は5月に入って急上昇(信用力が急低下)約1.5%程度リスク・プレミアムが上昇。今後、銀行への公的資金投入の可能性も言われ始めています。

 このように、ギリシャのみならず、未だあちこちの地雷を恐れている中で、お金はどんどん安全な方に流れています。以前からこのコラムでもお話ししていましたが、問題国からの資金がドイツへの流入。ドイツの金利は史上最低レベルを更新。直近5月29日のドイツ2年物金利は0.027%という最低レベルをつけました(昨年同時期の2年物金利は1.9%前後)。また、3カ月物はマイナス金利をつける日が多くなっています。一方で、スペインの2年物金利は直近4.628%。通貨は同じユーロ建です。スペインの2年物金利は昨年暮れに債務問題が深刻化した時、6.1%まで跳ね上がったことがありましたが、その後は欧州中銀の長目の期間オペ実施など潤沢な資金供給を背景にして今年3月には2.15%の低水準まで落ち着いてきていましたので、市場が再びスペイン国債の信用度に大きな疑問符を投げているのが見えます。

 ギリシャのユーロ離脱問題は今や金融関係者以外の人達との飲み会の席でも話題に出るほどの関心事になっています。6月17日の再選挙の動向に関心が集まっているわけですが、これで新政府が決まらないと7月再々選挙になり、その場合7月の資金借り換えの条件を満たすことが出来るのか?という問題も出て来るでしょうし、ユーロ離脱といったセンセーショナルな方向は避けられたとしても、債務返済への道はかなり厳しいことには間違いないでしょう。前述した資金の大移動は各国の政治問題、経済問題、金融不安が今後数年或いはそれ以上の間繰り返されるだろうという心配が大きく影響しているでしょう。

 ドイツの長期金利の指標10年物国債利回りは直近で1.3%台まで低下してきました。資金流入と共に今後低成長が継続する見込みを織り込んでいるようにも思えます。我が日本が金融危機後に低金利水準を更新し、それが一時的なものでなく長年続いているという状況に近づいて来ているのかもしれません。

 通貨ユーロは今のところ、売り玉をそろそろ買い戻したとしても、買いから入っていくのはかなりのリスク・テイクではないかと思います。対米ドルで昨年の安値1.2624をブレーク、節目1.25もブレークして、次は1.20割れ?と煽られそうですが、為替レートは通貨ペア。対する米ドルも今後どうなの?と考えると恐怖心を煽られたあたりでコツンと来ることも可能性として、あり、だと思います。相場は欲と恐怖の戦いですので、しっかり自分の中心を保っておきたいところです。

 通貨ユーロは21世紀の欧州の壮大な実験通貨。万が一、解体になれば世界的に大きなショックになることは疑いないでしょう。ただ飛躍して考えると、解体後にそれぞれの国の経済を比較しながら投資する選択肢が増えるとしたら、投資家にとってはそちらの方が良さそうな気もしてきます。

 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

*本号の情報は5月29日のニューヨーク時間の終値レベルをベースにしています。

式町 みどり拝

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指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

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             −本日の目次−
          (本日の担当:式町みどり)

 ◆コラム「為替市場動向〜資金が流れる〜ドイツ金利、史上最低を更新〜」
      :式町みどり

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【海外投資実践入門セミナーDVD好評発売中!】

◆ご要望にお応えして、クレジットカードの購入に対応しました!◆

 先月銀座で開催した「海外投資実践入門セミナー」のDVDが発売です。
 ベトナム、中国、中東、インドそれぞれに精通した講師による、他では聞く
ことの出来ない充実した内容です。
 当日所用で来られなかった方、地方にいて参加できなかった方はもちろん、
国際分散投資をお考えの方や、各国の最新の情報を知りたい方にも最適です。

 銀行振込に加えて、クレジットカード決済にも対応いたしました。

 詳細は http://www.iforum.jp/dvd/ へ。サンプル動画もあります。

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◆コラム「為替市場動向〜資金が流れる〜ドイツ金利、史上最低を更新〜」

 来月で今年も半年。欧米会計年度では半期決算の前月にあたる5月は本決算
前月の11月と同様に毎年、相場が崩れる事が多いのですが、今年もその例に
漏れずお金という臆病な生き物はリスク回避に走っています。

 主要通貨の対米ドルのリターンは年初来で見ると、プラスのリターンは台湾
ドル(+2.3%)とシンガポール・ドル(+0.34%)でブラジル・レア
ル(−8.14%)のワーストに続き、スウエーデン・クローネ(−5.36
%)に豪ドルの−5.3%、ユーロ−4.36%と続きます。このところの欧
州問題でユーロばかりが売られているような印象ですが、「ドル買い」高リス
ク通貨売りと言った方が近いでしょう。対主要通貨での米ドル指標、ドル・イ
ンデックスは直近で82.615という2010年9月以来の高水準まで上昇
しています。リスク回避の時に買われる傾向だった日本円は動きが限られてお
り別の意味で注目すべき変化です。

 連日のように報じられていますが、5月月初のギリシャ、フランスの選挙、
特に再選挙になったギリシャ総選挙の結果は、ギリシャのユーロ離脱(最近で
はギリシャがユーロを出ていくことを、Greexitと造語で呼ぶ向きもあ
るようですが)、旧通貨ドラクマへの回帰準備で紙幣を刷り始めているなどと
いうような噂がまことしやかにメディア記事に出ることもあり、煽動の悪意が
見え隠れしているようにも伺えることがあります。このように少々ヒステリッ
クな背景もありますが、ユーロ圏の経済成長はドイツを除くと、多くの国のマ
イナス成長が今後も続くと予想され、スペインの金融機関の不良債権問題の悪
化(公的資金の投入を余儀なくされた)、加えて最近落ち着いていたアイルラ
ンドの金融機関の問題も再燃、同国の国債の信用保証料は5月に入って急上昇
(信用力が急低下)約1.5%程度リスク・プレミアムが上昇。今後、銀行へ
の公的資金投入の可能性も言われ始めています。

 このように、ギリシャのみならず、未だあちこちの地雷を恐れている中で、
お金はどんどん安全な方に流れています。以前からこのコラムでもお話しして
いましたが、問題国からの資金がドイツへの流入。ドイツの金利は史上最低レ
ベルを更新。直近5月29日のドイツ2年物金利は0.027%という最低レ
ベルをつけました(昨年同時期の2年物金利は1.9%前後)。また、3カ月
物はマイナス金利をつける日が多くなっています。一方で、スペインの2年物
金利は直近4.628%。通貨は同じユーロ建です。スペインの2年物金利は
昨年暮れに債務問題が深刻化した時、6.1%まで跳ね上がったことがありま
したが、その後は欧州中銀の長目の期間オペ実施など潤沢な資金供給を背景に
して今年3月には2.15%の低水準まで落ち着いてきていましたので、市場
が再びスペイン国債の信用度に大きな疑問符を投げているのが見えます。

 ギリシャのユーロ離脱問題は今や金融関係者以外の人達との飲み会の席でも
話題に出るほどの関心事になっています。6月17日の再選挙の動向に関心が
集まっているわけですが、これで新政府が決まらないと7月再々選挙になり、
その場合7月の資金借り換えの条件を満たすことが出来るのか?という問題も
出て来るでしょうし、ユーロ離脱といったセンセーショナルな方向は避けられ
たとしても、債務返済への道はかなり厳しいことには間違いないでしょう。前
述した資金の大移動は各国の政治問題、経済問題、金融不安が今後数年或いは
それ以上の間繰り返されるだろうという心配が大きく影響しているでしょう。

 ドイツの長期金利の指標10年物国債利回りは直近で1.3%台まで低下し
てきました。資金流入と共に今後低成長が継続する見込みを織り込んでいるよ
うにも思えます。我が日本が金融危機後に低金利水準を更新し、それが一時的
なものでなく長年続いているという状況に近づいて来ているのかもしれません。

 通貨ユーロは今のところ、売り玉をそろそろ買い戻したとしても、買いから
入っていくのはかなりのリスク・テイクではないかと思います。対米ドルで昨
年の安値1.2624をブレーク、節目1.25もブレークして、次は1.2
0割れ?と煽られそうですが、為替レートは通貨ペア。対する米ドルも今後ど
うなの?と考えると恐怖心を煽られたあたりでコツンと来ることも可能性とし
て、あり、だと思います。相場は欲と恐怖の戦いですので、しっかり自分の中
心を保っておきたいところです。

 通貨ユーロは21世紀の欧州の壮大な実験通貨。万が一、解体になれば世界
的に大きなショックになることは疑いないでしょう。ただ飛躍して考えると、
解体後にそれぞれの国の経済を比較しながら投資する選択肢が増えるとしたら、
投資家にとってはそちらの方が良さそうな気もしてきます。

 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

*本号の情報は5月29日のニューヨーク時間の終値レベルをベースにしてい
 ます。

式町 みどり拝

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。)

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有料メルマガライブラリから(19) 投資という戦闘を実行する兵士としての自分をいかに鍛えるか

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 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。


==「投資という戦闘を実行する兵士としての自分をいかに鍛えるか」==
 (有料メルマガ第48回・2009/11/24配信号)


 株価はいろいろな理由で上がったり下がったりします。投資家の人気が集中すれば、どんなに業績が悪い株でも、財務内容に不安があっても株価は上がります。

(中略)

上手の手から水が漏れ、いつも儲けている人が、大損することも、もちろんあります。こんなサーカスの綱渡りのような芸当を身につけなくても、もっと堅実に資産を増やすことを考えたほうが良いと思います。

 そこで、株に投資すると決めた資金を、いくつかの企業の株に分散投資するポートフォリオ戦略がお薦めです。

 私が20年近く株式投資を続けてきて、やっと最近できるようになったことがあります。個々の投資銘柄で儲かった、損したと、いちいち考えて、悔やんだり、嘆いたり、株式投資をすることで、かえってストレスを貯め、自分が不幸になるなんて、本末転倒なことをしなくてすむようになりました。

 投資したすべての株で損をしないという考え方は、一見すごく正しそうな考え方に見えてしまいます。投資した株で、一度も損をしなければ、確かに確実に儲かったことになります。真っ当で業績が継続的に伸びている企業に投資すれば、投資家の都合で売られたり、投資環境の悪化で売られて一時的に下がったとしても、よほど割高なところで買ったのでなければ、5年くらいのスパンで考えれば、大体株価は買い値にもどってくれるでしょう。

 しかし、私達の投資の目的は、時間がかかっても投資した株ですべて儲けるということではありません。投資資金をゆっくりでも着実に、できればなるべく時間をかけないで、効率的に増やしていくことです。すべての投資した株で損をしないことよりも、投資資金が増えていくことを優先すべきだということです。

 そのためにはポートフォリオに一度組み込んだ銘柄でも、何かの理由で、たとえば会社が発表している月次売上の数字が減少しており、業績が急速に悪化することが分かったりして現在より株価が下がることが誰にも予想できた場合には、買い値より安くなっていても、一旦売却し、更に株価が下がって資金が減少するリスクを避ける、という戦闘術もありえます。
 ただ機械的に買い値の10%下がったら損切する、というような機械的な損切りルールとは違うと考えてください。主力工場が地震で壊滅したなどということが分かったら、一旦撤退する。そんなイメージです。

 または、業績が素晴らしい企業を見つけて、その企業の対する投資家の注目が集まり、投資資金が群がってくると予想されたら、その企業の株価は上がることになるでしょうから、その企業の株に資金をシフトするために、買い値より下がっていても持ち株を売る、という戦闘術も有効だと考えます。

 このようにポートフォリオの銘柄を売る必要ができたと、自分が判断した時は、その決定に基づいて、たとえその銘柄だけを考えると損をすることになったとしても、ポートフォリオ全体での資産額をより早く増やす、または更なる資産の減少を未然に防ぐ。このような行動が取れるようになるためには、買った株ですべて儲けるという考え方は邪魔になります。

 「タイム・イズ・マネー」、「時は金なり」という大切なことを忘れている投資家は多いです。時間を節約し効率的に資産を増やしていくためには、ポートフォリオの銘柄入れかえをつまらない理由で躊躇してはいけないのです。

 かといって、無意味なポートフォリオの入れ替えも、また時間の無駄になってしまいます。株価は市場環境や投資家の人気などによって、必要以上に動きます。上に行ったり下に行ったり、フラフラとサイクルを描いて動きます。なぜその銘柄を自分のポートフォリオに加えたか。その理由を自分でしっかり理解していなければ、欲と恐怖に踊らされる群集心理に巻き込まれます。企業に投資するのではなく、株価を追いかけるだけのトレーダーになってしまいます。その点も、忘れないようにしたいものです。

(中略)

 でも株式投資の目的は、投資した企業の株価が上がって自分が豊かになること。それでいいのだと思います。変に格好つけたことを言って、自分を美化するようなことは、投資の邪魔です。自分を豊かにしてくれるものを応援するのは、大切なことで、恥ずべきことではありません。

 そして自分の資産を減らす可能性のある企業は、さっさとポートフォリオから外す。ドライでビジネスライクのお付合いを、持ち株とは、すべきだと思っています。

 そこで、自分のポートフォリオを早く大きく増やすために有効だと思える企業をポートフォリオに迎え入れます。投資資金には限度があるので、自分のポートフォリオを育てるために必要な企業を厳選して、取り入れなければなりません。より貢献してくれる可能性が高い企業を見つけたら、持ち株を手放して、シフトする必要も出てきます。

 そのとき大切なことは、ポートフォリオから外した銘柄が暴騰し、ポートフォリオに迎え入れた株が下落してしまっても、後悔して、その暗い感情を引きずらないことです。

 人間には判断ミスは起こります。自分の判断が甘かった時もあれば、たまたまタイミングがずれていたり、天災や人災が起こったり、人気が出たりという、自分にはコントロールできない原因で株価が動くことは、日常茶飯事です。

 大事なことは、自分で考えて、決断し、実行したことに、責任を持ち、その結果を受け入れること。その判断をした理由をしっかり把握して、それを分析し、将来の投資に生かしていけばよいのです。

経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎

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億の近道2012/05/29


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投資情報メールマガジン                   2012/05/29

             イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
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【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

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             −本日の目次−
          (本日の担当:石川臨太郎)

  ◆コラム「有料メルマガライブラリから(19)」:石川 臨太郎

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 ベトナム、中国、中東、インドそれぞれに精通した講師による、他では聞く
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ブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を再編集して毎週掲載い
たします。自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致し
ないことを予めご了承下さい。


==「投資という戦闘を実行する兵士としての自分をいかに鍛えるか」==
 (有料メルマガ第48回・2009/11/24配信号)

 株価はいろいろな理由で上がったり下がったりします。投資家の人気が集中
すれば、どんなに業績が悪い株でも、財務内容に不安があっても株価は上がり
ます。

(中略)

上手の手から水が漏れ、いつも儲けている人が、大損することも、もちろんあ
ります。こんなサーカスの綱渡りのような芸当を身につけなくても、もっと堅
実に資産を増やすことを考えたほうが良いと思います。

 そこで、株に投資すると決めた資金を、いくつかの企業の株に分散投資する
ポートフォリオ戦略がお薦めです。

 私が20年近く株式投資を続けてきて、やっと最近できるようになったこと
があります。個々の投資銘柄で儲かった、損したと、いちいち考えて、悔やん
だり、嘆いたり、株式投資をすることで、かえってストレスを貯め、自分が不
幸になるなんて、本末転倒なことをしなくてすむようになりました。

 投資したすべての株で損をしないという考え方は、一見すごく正しそうな考
え方に見えてしまいます。投資した株で、一度も損をしなければ、確かに確実
に儲かったことになります。真っ当で業績が継続的に伸びている企業に投資す
れば、投資家の都合で売られたり、投資環境の悪化で売られて一時的に下がっ
たとしても、よほど割高なところで買ったのでなければ、5年くらいのスパン
で考えれば、大体株価は買い値にもどってくれるでしょう。

 しかし、私達の投資の目的は、時間がかかっても投資した株ですべて儲ける
ということではありません。投資資金をゆっくりでも着実に、できればなるべ
く時間をかけないで、効率的に増やしていくことです。すべての投資した株で
損をしないことよりも、投資資金が増えていくことを優先すべきだということ
です。

 そのためにはポートフォリオに一度組み込んだ銘柄でも、何かの理由で、た
とえば会社が発表している月次売上の数字が減少しており、業績が急速に悪化
することが分かったりして現在より株価が下がることが誰にも予想できた場合
には、買い値より安くなっていても、一旦売却し、更に株価が下がって資金が
減少するリスクを避ける、という戦闘術もありえます。
 ただ機械的に買い値の10%下がったら損切する、というような機械的な損
切りルールとは違うと考えてください。主力工場が地震で壊滅したなどという
ことが分かったら、一旦撤退する。そんなイメージです。

 または、業績が素晴らしい企業を見つけて、その企業の対する投資家の注目
が集まり、投資資金が群がってくると予想されたら、その企業の株価は上がる
ことになるでしょうから、その企業の株に資金をシフトするために、買い値よ
り下がっていても持ち株を売る、という戦闘術も有効だと考えます。

 このようにポートフォリオの銘柄を売る必要ができたと、自分が判断した時
は、その決定に基づいて、たとえその銘柄だけを考えると損をすることになっ
たとしても、ポートフォリオ全体での資産額をより早く増やす、または更なる
資産の減少を未然に防ぐ。このような行動が取れるようになるためには、買っ
た株ですべて儲けるという考え方は邪魔になります。

 「タイム・イズ・マネー」、「時は金なり」という大切なことを忘れている
投資家は多いです。時間を節約し効率的に資産を増やしていくためには、ポー
トフォリオの銘柄入れかえをつまらない理由で躊躇してはいけないのです。

 かといって、無意味なポートフォリオの入れ替えも、また時間の無駄になっ
てしまいます。株価は市場環境や投資家の人気などによって、必要以上に動き
ます。上に行ったり下に行ったり、フラフラとサイクルを描いて動きます。な
ぜその銘柄を自分のポートフォリオに加えたか。その理由を自分でしっかり理
解していなければ、欲と恐怖に踊らされる群集心理に巻き込まれます。企業に
投資するのではなく、株価を追いかけるだけのトレーダーになってしまいます。
その点も、忘れないようにしたいものです。

(中略)

 でも株式投資の目的は、投資した企業の株価が上がって自分が豊かになるこ
と。それでいいのだと思います。変に格好つけたことを言って、自分を美化す
るようなことは、投資の邪魔です。自分を豊かにしてくれるものを応援するの
は、大切なことで、恥ずべきことではありません。

 そして自分の資産を減らす可能性のある企業は、さっさとポートフォリオか
ら外す。ドライでビジネスライクのお付合いを、持ち株とは、すべきだと思っ
ています。

 そこで、自分のポートフォリオを早く大きく増やすために有効だと思える企
業をポートフォリオに迎え入れます。投資資金には限度があるので、自分のポ
ートフォリオを育てるために必要な企業を厳選して、取り入れなければなりま
せん。より貢献してくれる可能性が高い企業を見つけたら、持ち株を手放して、
シフトする必要も出てきます。

 そのとき大切なことは、ポートフォリオから外した銘柄が暴騰し、ポートフ
ォリオに迎え入れた株が下落してしまっても、後悔して、その暗い感情を引き
ずらないことです。

 人間には判断ミスは起こります。自分の判断が甘かった時もあれば、たまた
まタイミングがずれていたり、天災や人災が起こったり、人気が出たりという、
自分にはコントロールできない原因で株価が動くことは、日常茶飯事です。

 大事なことは、自分で考えて、決断し、実行したことに、責任を持ち、その
結果を受け入れること。その判断をした理由をしっかり把握して、それを分析
し、将来の投資に生かしていけばよいのです。

経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎

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休むも相場

 3月19日をピークに株式相場は調整傾向にあります。休むも相場という格言どおり、既に2ヶ月余りの休養となっています。
 もうそろそろ反転しても良さそうだと期待はしても、外部環境が悪化して身動きが取れない状況です。

 PERは既に11.5倍、PBRも0.9倍とあって、自然に割安感が出て底堅い展開になってもおかしくはないのですが、なかなか底打ちしない展開に逆に不安感が出てしまいます。
 これは何かおかしい・・・と不安になってしまうのですが週刊誌が金融危機を言い始めるなどまたぞろ不安感を増長させるメディア報道がなされ始めている状況が見られます。
 欧州債務危機再燃の懸念によって円高が再び進展すれば日経平均は底割れするのではとの見方が浮上しそうですが、1ドル=76円を突破するような円高には至っておらず、今のところは1ドル=79円台での推移となっておりますので、日経平均は為替の反転待ちの状況にあると考えられます。

 仮に円高傾向がまだ続くとしても、個別には国内産業を中心に業績を伸ばして行ける企業もあり、そうした内需銘柄を主体としたJASDAQ指数などは反転の可能性があります。

 ここは十分に休養をとって、次の展開に備えることに致しましょう。いつまで休養するかは皆さん次第ではありますが4月活躍して2ヶ月の休養ですから、そろそろ良いのではとの意見も出てきそうですが、当面は6月から7月にかけボトムを打ち、9月にまた高値をつけにいくパターンを想定しておきたいと思います。
 休養してきた復興関連や好業績の内需銘柄が物色の中心となるかと思われます。自動車株も1−2人乗りの新基準車が認可の動きとあってにぎやかになりそうです。

 電気自動車で市場をリードする三菱自動車(7211)や英国風パブを展開するハブ(3030)がオリンピックイヤーとあって調整から脱却の動きが期待されます。材料株では商業施設受注が好調なイチケン(1847)の底打ちに期待しています。

 相場は休んでも銘柄研究に休みはありません。
 この時期こそじっくりと研究しておきたいところです。

(波野磯平)

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億の近道2012/05/28


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             −本日の目次−
          (本日の担当:波野磯平)

      ◆コラム「休むも相場」:波野磯平

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◆コラム「休むも相場」

 3月19日をピークに株式相場は調整傾向にあります。休むも相場という格
言どおり、既に2ヶ月余りの休養となっています。
 もうそろそろ反転しても良さそうだと期待はしても、外部環境が悪化して身
動きが取れない状況です。

 PERは既に11.5倍、PBRも0.9倍とあって、自然に割安感が出て
底堅い展開になってもおかしくはないのですが、なかなか底打ちしない展開に
逆に不安感が出てしまいます。
 これは何かおかしい・・・と不安になってしまうのですが週刊誌が金融危機
を言い始めるなどまたぞろ不安感を増長させるメディア報道がなされ始めてい
る状況が見られます。
 欧州債務危機再燃の懸念によって円高が再び進展すれば日経平均は底割れす
るのではとの見方が浮上しそうですが、1ドル=76円を突破するような円高
には至っておらず、今のところは1ドル=79円台での推移となっております
ので、日経平均は為替の反転待ちの状況にあると考えられます。

 仮に円高傾向がまだ続くとしても、個別には国内産業を中心に業績を伸ばし
て行ける企業もあり、そうした内需銘柄を主体としたJASDAQ指数などは
反転の可能性があります。

 ここは十分に休養をとって、次の展開に備えることに致しましょう。いつま
で休養するかは皆さん次第ではありますが4月活躍して2ヶ月の休養ですから、
そろそろ良いのではとの意見も出てきそうですが、当面は6月から7月にかけ
ボトムを打ち、9月にまた高値をつけにいくパターンを想定しておきたいと思
います。
 休養してきた復興関連や好業績の内需銘柄が物色の中心となるかと思われま
す。自動車株も1−2人乗りの新基準車が認可の動きとあってにぎやかになり
そうです。

 電気自動車で市場をリードする三菱自動車(7211)や英国風パブを展開
するハブ(3030)がオリンピックイヤーとあって調整から脱却の動きが期
待されます。材料株では商業施設受注が好調なイチケン(1847)の底打ち
に期待しています。

 相場は休んでも銘柄研究に休みはありません。
 この時期こそじっくりと研究しておきたいところです。

(波野磯平)

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MM2Hについて その2

 マレーシア移住後に金融関係の先輩方や経営者から連絡を頂くようになり、新しいご縁に恵まれております。皆様がマレーシアに注目されている理由は様々ですが、これだけ注目を浴びているので、何か新しいムーブメントが創出される気がします。

 さて、MM2H(ロングステイビザ)の申請関係で動きあるというような話が伝わってきております。今までも月額の収入の最低金額が倍になったりと、突然の変更はありましたが、夏以降にまた申請条件(収入証明の他に銀行口座で収入等の移動明細が確認できるものの添付の提出、資産証明の金額の増加等)が厳しくなるとの話が伝わってきました。真偽については裏を取った情報ではありませんのでご了承下さい。
 しかし、お隣のシンガポールでも投資ビザ関係が4月末で打ち切りになったりと、ビザ関係に関しては各国で発給条件がどんどん厳しくなっておりますので、このような動きがマレーシアであっても何ら不思議ではありませんので、条件が良いうちにビザに関しては取得するというのが良いのではないかと思います。

 MM2H(ロングステイ)について下記でおさらいをさせて頂きます。

◎MM2Hの申請条件(1RM=24.5円で計算)

〇50才以上の申請者
・最低RM350,000(約857.5万円)資産証明の提出
・RM10,000(約24.5万円)/月額の収入証明の提出or公的年金受取証明書
・仮許可後、マレーシア国内銀行にRM150,000(約367.5万円)の定期預金口座の開設(定期預金は、1年後に不動産購入、教育、医療目的でRM50,000(約122.5万円)まで解約可能、その後は残高RM 100,000(約245万円を維持)。
〇50才未満の申請者
・最低RM500,000(約1225万円)資産証明の提出
・月収入でRM10,000(約24.5万円)/月額の収入証明の提出
・仮許可後、マレーシア国内銀行にRM300,000(約735万円)の定期預金口座の開設(定期預金は、1年後に不動産購入、教育、医療目的でRM150,000(約367.5万円)まで解約可能、その後は残高RM150,000(約367.5万円を維持)。

 MM2Hは50歳以上、以下で条件が違いますが、年齢に関わらず、10年までの長期滞在が許可され更新可能なビザで滞在義務がないというのが特徴です。上記の条件を満たせば良いので、他国と比較すると条件は比較的緩やかなビザになります。昨年は例年より申請件数が倍になっており、今後もこの流れは加速すると思われます。

 移住前の方に一つアドバイスですが、住居の選択は非常に大事なポイントになりますが、不動産の仲介業者は入念に選ぶことをお勧めします。希望するエリアや物件の条件を明確に伝え、良い物件の候補を出して貰い、物件決定後はオーナーに新しい設備(家具、クーラー、家電製品等々)を増やして貰う要望を出し、強く交渉する事をお勧めします。
 今、KL(クアラルンプール)の大部分の地域で物件が供給過剰状態なので、借り手が強い立場で交渉できる局面にあります。日本人の多くはこのような交渉が下手ですが、仲介人にそのような役割を担ってもらうのが良いと思います。海外では多いのですが、仲介人は成功報酬で働いており、物件成約時にはじめて貸し手よりフィーを貰える仕組みになっているので、うまく活用するにこした事はありません。

 居住地の選択ですが、我が家ではエリアはアンパン、バンサー、モンテキアラ、TTDIと見れる限りの物件を視察しました。同じコンドミニアムでもオーナーによって物件の状態は雲泥の差なので、コンドミニアムが決まったらいくつもの部屋を見る事をお勧めします。また、コンドミニアムのマネジメントオフィスによる物件の管理状態やセキュリティーガードの方々の質等も入念にチェックする事をお勧めします。

 その他にもアドバイスをしたい事は多々ありますが、また次回に書かせて頂きたいと思います。

(番頭さん)

【筆者プロフィール】
 大学卒業後、某都市銀行勤務、某外資銀行勤務を経て独立。専門は個人富裕層業務。
 幼少期に6年間ドイツで過ごし帰国、その時の経験が後の人生に大きく影響。
日本人の基本的なフィナンシャルリテラシーの向上を願いつつ日々奔走中。

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても当方は一切の責任を負いません。)

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億の近道2012/05/25


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投資情報メールマガジン                   2012/05/25

              イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

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             −本日の目次−
          (本日の担当:番頭さん)

   ◆コラム「MM2Hについて その2」:番頭さん

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===================================

◆コラム「MM2Hについて その2」

 マレーシア移住後に金融関係の先輩方や経営者から連絡を頂くようになり、
新しいご縁に恵まれております。皆様がマレーシアに注目されている理由は様々
ですが、これだけ注目を浴びているので、何か新しいムーブメントが創出され
る気がします。

 さて、MM2H(ロングステイビザ)の申請関係で動きあるというような話
が伝わってきております。今までも月額の収入の最低金額が倍になったりと、
突然の変更はありましたが、夏以降にまた申請条件(収入証明の他に銀行口座
で収入等の移動明細が確認できるものの添付の提出、資産証明の金額の増加等)
が厳しくなるとの話が伝わってきました。真偽については裏を取った情報では
ありませんのでご了承下さい。
 しかし、お隣のシンガポールでも投資ビザ関係が4月末で打ち切りになった
りと、ビザ関係に関しては各国で発給条件がどんどん厳しくなっておりますの
で、このような動きがマレーシアであっても何ら不思議ではありませんので、
条件が良いうちにビザに関しては取得するというのが良いのではないかと思い
ます。

 MM2H(ロングステイ)について下記でおさらいをさせて頂きます。

◎MM2Hの申請条件(1RM=24.5円で計算)

〇50才以上の申請者
・最低RM350,000(約857.5万円)資産証明の提出
・RM10,000(約24.5万円)/月額の収入証明の提出or公的年金
 受取証明書
・仮許可後、マレーシア国内銀行にRM150,000(約367.5万円)
 の定期預金口座の開設(定期預金は、1年後に不動産購入、教育、医療目的
 でRM50,000(約122.5万円)まで解約可能、その後は残高RM
 100,000(約245万円を維持)。
〇50才未満の申請者
・最低RM500,000(約1225万円)資産証明の提出
・月収入でRM10,000(約24.5万円)/月額の収入証明の提出
・仮許可後、マレーシア国内銀行にRM300,000(約735万円)の定
 期預金口座の開設(定期預金は、1年後に不動産購入、教育、医療目的でR
 M150,000(約367.5万円)まで解約可能、その後は残高RM
 150,000(約367.5万円を維持)。

 MM2Hは50歳以上、以下で条件が違いますが、年齢に関わらず、10年
までの長期滞在が許可され更新可能なビザで滞在義務がないというのが特徴で
す。上記の条件を満たせば良いので、他国と比較すると条件は比較的緩やかな
ビザになります。昨年は例年より申請件数が倍になっており、今後もこの流れ
は加速すると思われます。

 移住前の方に一つアドバイスですが、住居の選択は非常に大事なポイントに
なりますが、不動産の仲介業者は入念に選ぶことをお勧めします。希望するエ
リアや物件の条件を明確に伝え、良い物件の候補を出して貰い、物件決定後は
オーナーに新しい設備(家具、クーラー、家電製品等々)を増やして貰う要望
を出し、強く交渉する事をお勧めします。
 今、KL(クアラルンプール)の大部分の地域で物件が供給過剰状態なので、
借り手が強い立場で交渉できる局面にあります。日本人の多くはこのような交
渉が下手ですが、仲介人にそのような役割を担ってもらうのが良いと思います。
海外では多いのですが、仲介人は成功報酬で働いており、物件成約時にはじめ
て貸し手よりフィーを貰える仕組みになっているので、うまく活用するにこし
た事はありません。

 居住地の選択ですが、我が家ではエリアはアンパン、バンサー、モンテキア
ラ、TTDIと見れる限りの物件を視察しました。同じコンドミニアムでもオ
ーナーによって物件の状態は雲泥の差なので、コンドミニアムが決まったらい
くつもの部屋を見る事をお勧めします。また、コンドミニアムのマネジメント
オフィスによる物件の管理状態やセキュリティーガードの方々の質等も入念に
チェックする事をお勧めします。

 その他にもアドバイスをしたい事は多々ありますが、また次回に書かせて頂
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