今回は特別に、有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の本日配信号より、コラムの一部分を抜粋して掲載いたします。自立した投資家、石川臨太郎の最新コンテンツをお楽しみ下さい。
「減益修正と減配があるとバリュー銘柄でも大きく下げる」より一部抜粋
今日は、カルソニックカンセイ(東証第1部銘柄:日産系の部品メーカーで1300億円程度の時価総額の企業です)が40%の筆頭株主である、低PERかつ低PBRの東京ラヂエーター製造を、TOB候補銘柄として書こうと思います。
http://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr2/tdnetg3/20111108/75rfvp/140120111108041605.pdf
東京ラヂエーターは、いすゞ自動車への売り上げが例年総売上の40%前後で、売掛金の大口先を見ると、いすゞ自動車第1位、日立建機が第2位です。
リーマンショック時には赤字化しましたが、その後は従来の利益水準に復帰しています。経常利益の額と一株利益で動きを見ると以下の通りです。
2007年3月期 22.5億円 163.2円
2008年3月期 21.1億円 91.8円
2009年3月期 4.4億円 10.0円
2010年3月期 0.9億円 ▲12.6円
2011年3月期 22.4億円 102.2円
そして2012年3月期の予想は、2012年3月期の第2四半期の決算短信では、経常利益は23.5億円、一株利益は97.30円です。自己資本比率は55.9%。一株純資産は850.4円です。
http://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr1/tdnetg3/20111108/75rfvp/140120111108041605.pdf
株価は、リーマンショック時には120円まで暴落しましたが、東日本大震災直前までは700円くらいまで回復していました。しかし現在は、11月に320円くらいまで売りこまれて、1月27日の終値は431円です。自己株式を除いて時価総額は62.0億円です。
東京ラヂエーターのチャートです。
http://www.nikkei.com/markets/company/chart/chart.aspx?scode=7235&ba=1&type=2year
まず現金性資産をたっぷり持っています。そして、神奈川県藤沢市の工場がちょうど公示地になっており、この公示地価格を時価として計算すると、含み益が43.8億円(簿価は12.6億円)ある企業です。
「自動車関連の工場が多い区画整然とした工業地域」という説明がなされています。
http://www.land.mlit.go.jp/webland/servlet/MainServlet?LY=2011&TDK=14&SKC=14205&X=502004.651&Y=127385.368
http://www.land.mlit.go.jp/landPrice/FullDataServlet?CLASS=0&NO1=14205&NO2=9&NO3=1&YER=2011&KENFLAG=false&MOD=2&SKC=14205&CHI=&YFR=2011&YTO=2011&YOU=7,9&PFR=&PTO=&LATEST_YEAR=1
現・預金12.6億円
+日産グループファイナンスに対する預け金23.7億円
+投資有価証券4.1億円
+売掛債権89.0億円
+在庫16.4億円
−全ての負債91.2億円
=54.6億円
(「日産グループファイナンスに対する預け金23.7億円」は、2011年3月期の有価証券報告書の数字「その他26.4億円=を日産グループファイナンスに対する預け金23.7億円+その他2.7億円」のうちの預け金の数字を代用しました。)
そのほかの資産は以下の通りです。
土地簿価12.6億円
+建物等19.3億円
+設備等34.3億円
+その他6.1億円=72億円
です。
工場底地の土地の含み益43.8億円も考えるとかなり割安で、いすゞ自動車がインドネシア展開を計画しており、その対応として去年、東京ラヂエーターもインドネシアで子会社を設立する決定をしてIRしています。
http://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr1/tdnetg3/20111226/78mpb2/140120111226059390.pdf
12月発売の最新の四季報などでは、東京ラヂエーターの来期の業績は、いすゞ自動車や日立建機への売り上げがさらに伸びるという予想なのだと思いますが、経常利益29億円、一株利益121.6円になると予想しています。
TOBということではなく、好業績の割安株を見直しで買うという点でも、すでに東京ラヂエーターの株価には動きも出ており、私には東京ラヂエーターの株価は動意づいていると感じられます。
先週のコラムで書いたハリマ化成などは、第3四半期の決算短信が発表されて、業績予想に大きな下方修正が無いことが確認できて、米国やユーロ諸国の債務問題が落ち着いているならば、株価が大底離れをする可能性があるのではないかと、注目している状況です。
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
★有料メルマガはこのほかにも特定銘柄を挙げて詳細研究する「銘柄研究」がありますので、ご興味がある方はぜひ一度ご購読下さい。
本日配信の有料メルマガでは、安定した業績と、低PERかつ低PBRで、96年以降、一度も赤字になったことの無い収益力の強い、財務内容も良好な企業を銘柄研究として掲載しています。
また、コラムではこの東京ラヂエーターの他にも、低PERかつ低PBRかつ株主優待も楽しめる銘柄を複数掲載しています。
是非この機会にご購読下さい。
有料メルマガは週1回・火曜日配信です。
詳細は http://www.iforum.jp/magazine.htm をご参照下さい。
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)
このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
http://clap.mag2.com/baicraeclaクリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!
「減益修正と減配があるとバリュー銘柄でも大きく下げる」より一部抜粋
今日は、カルソニックカンセイ(東証第1部銘柄:日産系の部品メーカーで1300億円程度の時価総額の企業です)が40%の筆頭株主である、低PERかつ低PBRの東京ラヂエーター製造を、TOB候補銘柄として書こうと思います。
http://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr2/tdnetg3/20111108/75rfvp/140120111108041605.pdf
東京ラヂエーターは、いすゞ自動車への売り上げが例年総売上の40%前後で、売掛金の大口先を見ると、いすゞ自動車第1位、日立建機が第2位です。
リーマンショック時には赤字化しましたが、その後は従来の利益水準に復帰しています。経常利益の額と一株利益で動きを見ると以下の通りです。
2007年3月期 22.5億円 163.2円
2008年3月期 21.1億円 91.8円
2009年3月期 4.4億円 10.0円
2010年3月期 0.9億円 ▲12.6円
2011年3月期 22.4億円 102.2円
そして2012年3月期の予想は、2012年3月期の第2四半期の決算短信では、経常利益は23.5億円、一株利益は97.30円です。自己資本比率は55.9%。一株純資産は850.4円です。
http://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr1/tdnetg3/20111108/75rfvp/140120111108041605.pdf
株価は、リーマンショック時には120円まで暴落しましたが、東日本大震災直前までは700円くらいまで回復していました。しかし現在は、11月に320円くらいまで売りこまれて、1月27日の終値は431円です。自己株式を除いて時価総額は62.0億円です。
東京ラヂエーターのチャートです。
http://www.nikkei.com/markets/company/chart/chart.aspx?scode=7235&ba=1&type=2year
まず現金性資産をたっぷり持っています。そして、神奈川県藤沢市の工場がちょうど公示地になっており、この公示地価格を時価として計算すると、含み益が43.8億円(簿価は12.6億円)ある企業です。
「自動車関連の工場が多い区画整然とした工業地域」という説明がなされています。
http://www.land.mlit.go.jp/webland/servlet/MainServlet?LY=2011&TDK=14&SKC=14205&X=502004.651&Y=127385.368
http://www.land.mlit.go.jp/landPrice/FullDataServlet?CLASS=0&NO1=14205&NO2=9&NO3=1&YER=2011&KENFLAG=false&MOD=2&SKC=14205&CHI=&YFR=2011&YTO=2011&YOU=7,9&PFR=&PTO=&LATEST_YEAR=1
現・預金12.6億円
+日産グループファイナンスに対する預け金23.7億円
+投資有価証券4.1億円
+売掛債権89.0億円
+在庫16.4億円
−全ての負債91.2億円
=54.6億円
(「日産グループファイナンスに対する預け金23.7億円」は、2011年3月期の有価証券報告書の数字「その他26.4億円=を日産グループファイナンスに対する預け金23.7億円+その他2.7億円」のうちの預け金の数字を代用しました。)
そのほかの資産は以下の通りです。
土地簿価12.6億円
+建物等19.3億円
+設備等34.3億円
+その他6.1億円=72億円
です。
工場底地の土地の含み益43.8億円も考えるとかなり割安で、いすゞ自動車がインドネシア展開を計画しており、その対応として去年、東京ラヂエーターもインドネシアで子会社を設立する決定をしてIRしています。
http://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr1/tdnetg3/20111226/78mpb2/140120111226059390.pdf
12月発売の最新の四季報などでは、東京ラヂエーターの来期の業績は、いすゞ自動車や日立建機への売り上げがさらに伸びるという予想なのだと思いますが、経常利益29億円、一株利益121.6円になると予想しています。
TOBということではなく、好業績の割安株を見直しで買うという点でも、すでに東京ラヂエーターの株価には動きも出ており、私には東京ラヂエーターの株価は動意づいていると感じられます。
先週のコラムで書いたハリマ化成などは、第3四半期の決算短信が発表されて、業績予想に大きな下方修正が無いことが確認できて、米国やユーロ諸国の債務問題が落ち着いているならば、株価が大底離れをする可能性があるのではないかと、注目している状況です。
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
★有料メルマガはこのほかにも特定銘柄を挙げて詳細研究する「銘柄研究」がありますので、ご興味がある方はぜひ一度ご購読下さい。
本日配信の有料メルマガでは、安定した業績と、低PERかつ低PBRで、96年以降、一度も赤字になったことの無い収益力の強い、財務内容も良好な企業を銘柄研究として掲載しています。
また、コラムではこの東京ラヂエーターの他にも、低PERかつ低PBRかつ株主優待も楽しめる銘柄を複数掲載しています。
是非この機会にご購読下さい。
有料メルマガは週1回・火曜日配信です。
詳細は http://www.iforum.jp/magazine.htm をご参照下さい。
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)
このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
http://clap.mag2.com/baicraeclaクリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!
JUGEMテーマ:株・投資
JUGEMテーマ:ビジネス