為替市場動向〜欧州優等生国にもリスク波及&米ドル需要〜

 明日から師走。例年この季節は街のクリスマスの飾り付けが醸し出す空気に何かと急かされているような気分になります。米国の感謝祭からクリスマスあたりまでの休暇シーズンには市場は年末の決算を控えてポジション調整取引が中心になり、そしてクールダウンしていくことが多いのですが、今年は欧州債務問題の広がりから不安定な動きが続きそうです。

 ギリシャ債務問題から南欧諸国いわゆるPIIGSの債務問題に波及。市場に黄色信号がともる都度に欧州金融安定化基金やECBによる国債買い入れなど様々な対策が打たれてきました。そして、ここへ来てリスクはイタリア債務問題のクローズアップとともに周辺国からユーロ圏の核となる諸国へと広がり、また国債のソブリン・リスクと共に社債リスクへの影響も大きくなっておりこれまでの欧州債務問題からの波及に質を変えたリスクも加わったことを意識させます。
 これまで逃避資金の受け皿とされてきたドイツ国債が下落。直接のきっかけとなったのはドイツ10年国債の入札が大幅な札割れ(39%がドイツ連銀引受)でした。ブンズと呼ばれるドイツ国債の10年物金利は年初の3%水準を最高にして債務問題や景気の悪化とともに低下を続け、9月末には1.6%台の最低利回りまでつけましたが、札割れショック後は1.9%水準から直近2.33%まで利回り上昇(価格低下)しました。
 国債の保証料を取引するクレジット・デフォルト・スワップ市場でドイツ国債(5年物)は年初の59BPから11月25日には117BPまで上昇。秋口からフランスとドイツの信用保証料の上昇には注目していましたが、ベルギー、オランダ、フィンランド、そして特にオーストリアといった問題国ではない国にも国債信用問題が伝染してきた事が金融市場の恐さを示しています。日本では代表的な投資信託や生命保険会社はイタリア国債などの売却を行ったと伝えられています。あるリスク回避が他のリスクを高めていく恐さがあります。
 日本国債も米系格付け会社による信用格下げに加えて国債リスクへの上昇と共に保証料は月初の96BP水準から直近では130BP水準まで上昇。このところリスク回避の受け皿の一つとも言われていた日本国債でしたが、10年物日本国債は月初の1%割れから直近で1.07%まで売られる場面があり日本の深刻な債務問題にも市場の焦点があたるのでは!?との連想も浮かびます。

 このところ、リスク回避の受け皿となっているのは、米国債、英国債とされています。両国の債務問題での苦戦は知られるところですが、前者は流動性、後者は更なる金融緩和期待に支えられているということでしょう。

 国債市場での信用問題は社債市場にも当然波及。欧州の金融機関発行の債券を中心に世界的に社債市場がリーマンショック後最悪のリターンになっており今後の影響が心配されます。最近ではノルウエイ輸出金融公社が投機的格付け(ジャンク級)に7段階格下げされました。日本においても発行されている債券が複数あり、この影響がサムライ債(海外企業が日本で発行する円建て債)市場、そして日本の投資家への悪影響も懸念されます。株式市場と債券市場は一般的には逆相関の動きになるので資産分散が基本と言われていますが、市場環境が更に悪化すると株も債券も売られる悪い場面もあり得ることを想定外にしない方が良いと思います。

 そんな中、外国為替市場では、欧州問題によるユーロ売り、リスク回避姿勢による高金利通貨売りが目立ったわけですが、このところ少し違う動きも見受けられます。まず、リスク回避でこれまで目立っていたのは円買いやスイス・フラン買いでした。特に円は独歩高となっていました。最近の米国経済指標の穏やかな改善を背景に、年末要因や欧州金融機関の信用問題にからんだ米ドルへの資金需要によるドルの反転傾向が出ています。主要通貨に対するドル指数は10月終りの74.72を本年9月来の安値にして反騰。直近では10月月初の高値79.80に迫る79.70台をつけました。
 年初来の通貨別リターンは対ドルで上昇したのは円(4%)、スイス・フラン(1.6%)のみでユール、豪ドル、他アジア通貨も対ドルでの下落が目立ち、円の独歩高ではありますが、10月末には7%近い上昇でしたのでリスク回避が緩和された環境でもない中での変化に注目したいところです。
 日本政府による市場単独介入で75円台から一時79円台をも示現しましたが、その後は76円台に戻した後は下値を徐々に切り上げて78円がらみまでの円反落(ドル上昇)が見らます。
 もう一つ気づくのは、人民元の動きです。国際圧力により人民元の水準調整による人民元高傾向にありましたが、最近中国の金融政策委員会筋から、人民元の調整は終わり、人民元は今後2年間に下落圧力に直面する可能性がある主旨の発言も出ており、上昇続けてきた人民元相場にも反落の兆しも見られています。
 円も含めたこのような動きが一時的なのか、中長期的なトレンド転換なのか未だ見えない部分もありますが、年末から年始にかけての動きにはトレンド転換の可能性も含めて注意を払っていく必要がありそうです。

 本号も最後までお読みいただきまして、大変ありがとうございました。

*上記コメントは11月29日終値の情報を元にしています。

式町 みどり拝

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
http://clap.mag2.com/phaeuounioクリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!

JUGEMテーマ:株・投資


JUGEMテーマ:経済全般


JUGEMテーマ:社会の出来事



億の近道2011/11/30


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
投資情報メールマガジン                  2011/11/30号
              イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

===================================

             −本日の目次−
          (本日の担当:式町みどり)

 ◆コラム「為替市場動向〜欧州優等生国にもリスク波及&米ドル需要〜」
      :式町みどり

===================================

◆コラム「為替市場動向〜欧州優等生国にもリスク波及&米ドル需要〜」

 明日から師走。例年この季節は街のクリスマスの飾り付けが醸し出す空気に
何かと急かされているような気分になります。米国の感謝祭からクリスマスあ
たりまでの休暇シーズンには市場は年末の決算を控えてポジション調整取引が
中心になり、そしてクールダウンしていくことが多いのですが、今年は欧州債
務問題の広がりから不安定な動きが続きそうです。

 ギリシャ債務問題から南欧諸国いわゆるPIIGSの債務問題に波及。市場
に黄色信号がともる都度に欧州金融安定化基金やECBによる国債買い入れな
ど様々な対策が打たれてきました。そして、ここへ来てリスクはイタリア債務
問題のクローズアップとともに周辺国からユーロ圏の核となる諸国へと広がり、
また国債のソブリン・リスクと共に社債リスクへの影響も大きくなっておりこ
れまでの欧州債務問題からの波及に質を変えたリスクも加わったことを意識さ
せます。
 これまで逃避資金の受け皿とされてきたドイツ国債が下落。直接のきっかけ
となったのはドイツ10年国債の入札が大幅な札割れ(39%がドイツ連銀引
受)でした。ブンズと呼ばれるドイツ国債の10年物金利は年初の3%水準を
最高にして債務問題や景気の悪化とともに低下を続け、9月末には1.6%台
の最低利回りまでつけましたが、札割れショック後は1.9%水準から直近2.
33%まで利回り上昇(価格低下)しました。
 国債の保証料を取引するクレジット・デフォルト・スワップ市場でドイツ国
債(5年物)は年初の59BPから11月25日には117BPまで上昇。秋
口からフランスとドイツの信用保証料の上昇には注目していましたが、ベルギ
ー、オランダ、フィンランド、そして特にオーストリアといった問題国ではな
い国にも国債信用問題が伝染してきた事が金融市場の恐さを示しています。日
本では代表的な投資信託や生命保険会社はイタリア国債などの売却を行ったと
伝えられています。あるリスク回避が他のリスクを高めていく恐さがあります。
 日本国債も米系格付け会社による信用格下げに加えて国債リスクへの上昇と
共に保証料は月初の96BP水準から直近では130BP水準まで上昇。この
ところリスク回避の受け皿の一つとも言われていた日本国債でしたが、10年
物日本国債は月初の1%割れから直近で1.07%まで売られる場面があり日
本の深刻な債務問題にも市場の焦点があたるのでは!?との連想も浮かびます。

 このところ、リスク回避の受け皿となっているのは、米国債、英国債とされ
ています。両国の債務問題での苦戦は知られるところですが、前者は流動性、
後者は更なる金融緩和期待に支えられているということでしょう。

 国債市場での信用問題は社債市場にも当然波及。欧州の金融機関発行の債券
を中心に世界的に社債市場がリーマンショック後最悪のリターンになっており
今後の影響が心配されます。最近ではノルウエイ輸出金融公社が投機的格付け
(ジャンク級)に7段階格下げされました。日本においても発行されている債
券が複数あり、この影響がサムライ債(海外企業が日本で発行する円建て債)
市場、そして日本の投資家への悪影響も懸念されます。株式市場と債券市場は
一般的には逆相関の動きになるので資産分散が基本と言われていますが、市場
環境が更に悪化すると株も債券も売られる悪い場面もあり得ることを想定外に
しない方が良いと思います。

 そんな中、外国為替市場では、欧州問題によるユーロ売り、リスク回避姿勢
による高金利通貨売りが目立ったわけですが、このところ少し違う動きも見受
けられます。まず、リスク回避でこれまで目立っていたのは円買いやスイス・
フラン買いでした。特に円は独歩高となっていました。最近の米国経済指標の
穏やかな改善を背景に、年末要因や欧州金融機関の信用問題にからんだ米ドル
への資金需要によるドルの反転傾向が出ています。主要通貨に対するドル指数
は10月終りの74.72を本年9月来の安値にして反騰。直近では10月月
初の高値79.80に迫る79.70台をつけました。
 年初来の通貨別リターンは対ドルで上昇したのは円(4%)、スイス・フラ
ン(1.6%)のみでユール、豪ドル、他アジア通貨も対ドルでの下落が目立
ち、円の独歩高ではありますが、10月末には7%近い上昇でしたのでリスク
回避が緩和された環境でもない中での変化に注目したいところです。
 日本政府による市場単独介入で75円台から一時79円台をも示現しました
が、その後は76円台に戻した後は下値を徐々に切り上げて78円がらみまで
の円反落(ドル上昇)が見らます。
 もう一つ気づくのは、人民元の動きです。国際圧力により人民元の水準調整
による人民元高傾向にありましたが、最近中国の金融政策委員会筋から、人民
元の調整は終わり、人民元は今後2年間に下落圧力に直面する可能性がある主
旨の発言も出ており、上昇続けてきた人民元相場にも反落の兆しも見られてい
ます。
 円も含めたこのような動きが一時的なのか、中長期的なトレンド転換なのか
未だ見えない部分もありますが、年末から年始にかけての動きにはトレンド転
換の可能性も含めて注意を払っていく必要がありそうです。

 本号も最後までお読みいただきまして、大変ありがとうございました。

*上記コメントは11月29日終値の情報を元にしています。

式町 みどり拝

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。)

このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
http://clap.mag2.com/phaeuounioクリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!

===================================

【石川臨太郎の有料メルマガ、好評配信中!】

 億の近道(NPO法人イノベーターズ・フォーラム)では、執筆者の石川臨太郎
氏の有料メールマガジンを好評配信中です。

 昨日配信の有料メルマガでは、堅調な業績に加えて、豊富な資産を所有し、
さらに海外進出を強化させている銘柄を研究対象として取り上げています。
 今週金曜まで購読された方には、もれなく今週配信号も差し上げます。是非
この機会にご購読下さい。

有料メルマガは週1回・火曜日配信です。
詳細は http://www.iforum.jp/magazine.htm をご参照下さい。

過去サンプル
 http://okuchika.net/?eid=2170
昨年4/28レポートのコンテンツ
 http://okuchika.net/?eid=2392

なお、この有料メールマガジンの売り上げの一部は億の近道の発行運営に活用
されます。皆様のお申し込みをお待ちしております。

===================================

 「億の近道」のwebはバックナンバー閲覧を重点に置いた、ブログ風の作
りになっております。現在、2005年1月分まで掲載しておりますが、順次
過去分を追加していく予定です。コメントなどはつけられませんが、まとめ読
みなどに是非ご利用下さい。
 http://okuchika.net/

===================================

 「億の近道」は特定非営利活動法人イノベーターズ・フォーラムの登録商標
です。この名称での有償のサービス等は「石川臨太郎の有料メールマガジン」
以外行っておりません。紛らわしい名称のサービスは弊社と一切関係ありませ
んのでご注意下さい。

===================================

当メルマガは以下のシステムを利用して発行しております。
 ◆まぐまぐ ID:0000020640
       購読解除:http://www.kaijo.com/
 ◆melma!  ID:m00010868
       購読解除:http://www.melma.com/

編集者:億の近道発行プロジェクト
発行者:NPO法人イノベーターズ・フォーラム
 email:okuchika.mail@gmail.com
 http://okuchika.net/
このメールマガジンの無断転載・引用を禁じます。
==================================
JUGEMテーマ:株・投資


JUGEMテーマ:経済全般


JUGEMテーマ:外国為替



有料メルマガライブラリから(5)

 有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を再編集して毎週掲載いたします。自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。

=投資という戦闘を実行する兵士としての自分をいかに鍛えるか=
 (有料メルマガ第57回・2010/01/26配信号)

 会社四季報や会社情報のほかに、多くの投資家が利用しているものにチャートブックがあると思います。

 一般の個人投資家は、日足チャートや週足チャートを利用しても、月足チャートを利用する人は少ないように思います。チャートを利用したテクニカル投資を行なっていないため、私は日足チャートや週足チャートを利用して株を売買することはありません。しかし、私は投資レーダーの月足チャートは3年に一度程度は購入して、銘柄選択に利用しています。特に7月か1月に発売される特別編集号を買うことが多いです。月足チャート集にもいろいろありますが、私の投資手法に役立ってくれるのは投資レーダー社の月足チャート集だけです。

 たまに日足チャート集を買うことがありますが、日足チャートは(株)ゴールデンチャート社のものを買うことにしています。(株)投資レーダーのものを買うことはありません。チャート集にしても、自分の投資スタイルにあっているものを選ぶことが大事だと考えます。

 投資レーダー社は6月(毎年7月発売)と12月(毎年1月発売)の月足チャートについては、東証・大証・名証の1・2部全銘柄が載っています。

 更に投資レーダー社の月足チャート集を、投資銘柄選択の材料として多用する理由は、投資レーダー社の月足チャート集には過去6期の業績推移と今期、来期の業績予想が載っているからです。

 景気循環には長短4つのサイクルがあるといわれていますが、一番短い短期のサイクル、在庫循環が3〜4年と言われているので、その一サイクル以上の長きにわたって、継続的に増収増益を続けている企業を第一次投資候補として選択します。

 企業が増収増益を続けていると、多くの投資家が株価の上昇に期待して、その企業に投資してきます。株価は投資家の需給によって決まります。買いたい投資家が売りたい投資家より多ければ、すなわち需要が供給を上回れば、株価は上がっていきます。株価が右肩上がりで上がっていくと、更に多くの投資家が投資してきます。

 そのためにその企業に投資家の人気が集中し、株価が業績の伸び以上に高くなっていきます。いわゆるバブル化が起こります。そうすると何かのきっかけで、その人気プレミアムが剥げるようなことが起こると、増収増益が続いているのに、株価が大きく下げてしまうことが起こります。

 例えば、2007年の大阪チタニュウムの株価チャートと業績の推移や、SUMCOの株価チャートと業績の推移を眺めていただくと、そのバブル化と崩壊の過程を見ることができます。

 多くの企業の業績を、同じような基準で比較する手段として、多くの指標が考案されています。同じ企業の指標の変化を数期比べることにより、バブル化しているかどうかの予測がつきます。しかしバブル化したといって、直ぐに株価が暴落するわけではありません。

 バブルの崩壊時期を正確に当てられる人はいません。しかし、バブルは必ずいつかは破裂するということが、過去の経験則からわかっています。またマイナスのバブル(=株価の資産価値をはるかに下回る大きな下落)も、時間がたてば回復していきます。

 いまの株価が10年単位の長期トレンドで、どのへんの位置にいるのかを確認する手段としても月足チャートは大変役に立ってくれます。

 決算短信や有価証券報告書の見方等については、いろいろな専門書が出ています。もちろん決算短信や有価証券報告書は企業を理解するうえで、とても大切な情報源です。私も投資する企業の決算短信や有価証券報告書はよく読みます。

 しかし、ほとんどの投資家が余り気にしていない企業のホームページには、有価証券報告書や決算短信では知ることの出来ない、貴重な情報が沢山開示されています。私は、ホームページを調べてから投資を決断するようになって2年程度になりました。いまではホームページを調べないで株を買うことは、とても怖くてできなくなってしまいました。

経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎

★有料メルマガはこのほかにも特定銘柄を挙げて詳細研究する「銘柄研究」がありますので、ご興味がある方はぜひ一度ご購読下さい。
 本日配信の有料メルマガでは、堅調な業績に加えて、豊富な資産を所有し、さらに海外進出を強化させている銘柄を研究対象として取り上げています。
 是非この機会にご購読下さい。

有料メルマガは週1回・火曜日配信です。
詳細は http://www.iforum.jp/magazine.htm をご参照下さい。

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)

このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
http://clap.mag2.com/baicraeclaクリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!

JUGEMテーマ:株・投資



億の近道2011/11/29


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
投資情報メールマガジン                   2011/11/29

             イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

===================================

             −本日の目次−
          (本日の担当:石川臨太郎)

  ◆コラム「有料メルマガライブラリから(5)」:石川 臨太郎

===================================

◆コラム「有料メルマガライブラリから(5)」

 有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライ
ブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を再編集して毎週掲載い
たします。自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致し
ないことを予めご了承下さい。

=投資という戦闘を実行する兵士としての自分をいかに鍛えるか=
 (有料メルマガ第57回・2010/01/26配信号)

 会社四季報や会社情報のほかに、多くの投資家が利用しているものにチャー
トブックがあると思います。

 一般の個人投資家は、日足チャートや週足チャートを利用しても、月足チャ
ートを利用する人は少ないように思います。チャートを利用したテクニカル投
資を行なっていないため、私は日足チャートや週足チャートを利用して株を売
買することはありません。しかし、私は投資レーダーの月足チャートは3年に
一度程度は購入して、銘柄選択に利用しています。特に7月か1月に発売され
る特別編集号を買うことが多いです。月足チャート集にもいろいろありますが、
私の投資手法に役立ってくれるのは投資レーダー社の月足チャート集だけです。

 たまに日足チャート集を買うことがありますが、日足チャートは(株)ゴー
ルデンチャート社のものを買うことにしています。(株)投資レーダーのもの
を買うことはありません。チャート集にしても、自分の投資スタイルにあって
いるものを選ぶことが大事だと考えます。

 投資レーダー社は6月(毎年7月発売)と12月(毎年1月発売)の月足チ
ャートについては、東証・大証・名証の1・2部全銘柄が載っています。

 更に投資レーダー社の月足チャート集を、投資銘柄選択の材料として多用す
る理由は、投資レーダー社の月足チャート集には過去6期の業績推移と今期、
来期の業績予想が載っているからです。

 景気循環には長短4つのサイクルがあるといわれていますが、一番短い短期
のサイクル、在庫循環が3〜4年と言われているので、その一サイクル以上の
長きにわたって、継続的に増収増益を続けている企業を第一次投資候補として
選択します。

 企業が増収増益を続けていると、多くの投資家が株価の上昇に期待して、そ
の企業に投資してきます。株価は投資家の需給によって決まります。買いたい
投資家が売りたい投資家より多ければ、すなわち需要が供給を上回れば、株価
は上がっていきます。株価が右肩上がりで上がっていくと、更に多くの投資家
が投資してきます。

 そのためにその企業に投資家の人気が集中し、株価が業績の伸び以上に高く
なっていきます。いわゆるバブル化が起こります。そうすると何かのきっかけ
で、その人気プレミアムが剥げるようなことが起こると、増収増益が続いてい
るのに、株価が大きく下げてしまうことが起こります。

 例えば、2007年の大阪チタニュウムの株価チャートと業績の推移や、
SUMCOの株価チャートと業績の推移を眺めていただくと、そのバブル化と
崩壊の過程を見ることができます。

 多くの企業の業績を、同じような基準で比較する手段として、多くの指標が
考案されています。同じ企業の指標の変化を数期比べることにより、バブル化
しているかどうかの予測がつきます。しかしバブル化したといって、直ぐに株
価が暴落するわけではありません。

 バブルの崩壊時期を正確に当てられる人はいません。しかし、バブルは必ず
いつかは破裂するということが、過去の経験則からわかっています。またマイ
ナスのバブル(=株価の資産価値をはるかに下回る大きな下落)も、時間がた
てば回復していきます。

 いまの株価が10年単位の長期トレンドで、どのへんの位置にいるのかを確
認する手段としても月足チャートは大変役に立ってくれます。

 決算短信や有価証券報告書の見方等については、いろいろな専門書が出てい
ます。もちろん決算短信や有価証券報告書は企業を理解するうえで、とても大
切な情報源です。私も投資する企業の決算短信や有価証券報告書はよく読みま
す。

 しかし、ほとんどの投資家が余り気にしていない企業のホームページには、
有価証券報告書や決算短信では知ることの出来ない、貴重な情報が沢山開示さ
れています。私は、ホームページを調べてから投資を決断するようになって2
年程度になりました。いまではホームページを調べないで株を買うことは、と
ても怖くてできなくなってしまいました。

経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎

★有料メルマガはこのほかにも特定銘柄を挙げて詳細研究する「銘柄研究」が
ありますので、ご興味がある方はぜひ一度ご購読下さい。
 本日配信の有料メルマガでは、堅調な業績に加えて、豊富な資産を所有し、
さらに海外進出を強化させている銘柄を研究対象として取り上げています。
 是非この機会にご購読下さい。

有料メルマガは週1回・火曜日配信です。
詳細は http://www.iforum.jp/magazine.htm をご参照下さい。

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、
当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が
変化している可能性があります。)

このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
http://clap.mag2.com/baicraecla
クリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!

===================================

【石川臨太郎の有料メルマガ、好評配信中!】

 億の近道(NPO法人イノベーターズ・フォーラム)では、石川臨太郎氏の有
料メールマガジンを好評配信中です。

 研究銘柄として取り上げた66銘柄中56銘柄が上昇。
 最高は、233.5%(配当・優待含む)上昇!!
 昨年3/31現在のパフォーマンスをご参照下さい。

 http://www.iforum.jp/pafo20100331.pdf

有料メルマガ詳細は以下のページを参照下さい。
 http://www.iforum.jp/magazine.htm
過去サンプル
 http://okuchika.net/?eid=2170
昨年4/28レポートのコンテンツ
 http://okuchika.net/?eid=2392

なお、この有料メールマガジンの売り上げの一部は億の近道の発行運営に活用
されます。皆様のお申し込みをお待ちしております。

===================================

 「億の近道」のwebはバックナンバー閲覧を重点に置いた、ブログ風の作
りになっております。現在、最新〜2005年1月分まで掲載しておりますが、
順次過去分を追加していく予定です。コメントなどはつけられませんが、まと
め読みなどに是非ご利用下さい。
 http://okuchika.net/

===================================

 「億の近道」は特定非営利活動法人イノベーターズ・フォーラムの登録商標
です。この名称での有償のサービス等は「石川臨太郎の有料メールマガジン」
以外行っておりません。紛らわしい名称のサービスは弊社と一切関係ありませ
んのでご注意下さい。

===================================

当メルマガは以下のシステムを利用して発行しております。
 ◆まぐまぐ ID:0000020640
       購読解除:http://www.kaijo.com/
 ◆melma!  ID:m00010868
       購読解除:http://www.melma.com/

編集者:億の近道発行プロジェクト
発行者:NPO法人イノベーターズ・フォーラム
 email:okuchika.mail@gmail.com
 http://www.iforum.jp/
このメールマガジンの無断転載・引用を禁じます。
==================================
JUGEMテーマ:株・投資



底割れ後の株式相場


 TOPIXが先行して底割れしたのに続き首の皮一枚で抵抗してきた日経平均もついに底割れ。買い手不在の中での底割れの展開で一段と暗いムードが漂うかに見える株式相場ですが、むしろ底堅いと見る向きもあるようです。
 テクニカル上は、反転上昇局面が接近していると見るテクニカルアナリスト(私の友人であるルナージア・インベストメント株式会社の浅井取締役もその一人)もいますし、何しろPBRの水準が既に0.9倍となり、多くの低PBR銘柄があるほか、配当利回りも2.4%と2%以上となればバリュー面での割安感が強いので待機していた資金が底練り状態の株式に向かう可能性があります。
 年末に向けて動きの悪い銘柄を売却し損金を確定させて来年を迎えようとする個人投資家も例年この時期は多く、こうした潮流の中で残すところ1ヶ月余りとなってタイミングではもうまとまった売りは出ないと見る向きもあります。このため新春高に向けた新規投資を開始する格好のタイミングと見る向きもあるようです。

 実は私もそうした考えの一人です。海外市場に比べて神経質な日本の株式市場は出遅れ感が顕著。オリンパス問題や大王製紙問題などコーポレートガバナンスの不備が日本の株式市場に悪影響を与え、全体相場を波乱に陥れていますが、3月の大震災に続くこうした市場不安を乗り越えて2012年がやってきます。
 2012年の日本経済が大震災からの復興に向け本格的に活動し始めるとの思惑が株式相場を下支えするとの信念を持てば、ここでの最終調整局面を来春に向けた投資のチャンスと見ることも可能です。

 底割れ相場ながらここは冷静に来年を展望しながら徐々にリスクマネーを株式相場にも配分してみてはどうでしょうか。PER5倍、配当利回り4%という成長企業が安値圏で放置されています。市場にはびこる沈滞ムードを一新する出来事を多くの投資家は期待しているのかも知れませんが、市場ムードが一新される前にこの際、思い切って銘柄の入れ替えをしてみていかがでしょうか。
 今年はお掃除グッズが売れると踏んで品揃えしているトランザクション。放射能問題で不安感がある昨今。せめて家の掃除ぐらいしっかりしておこうという傾向なのでしょうか?
 同様に株式ポートフォリオのお掃除もお忘れなきよう願います。

(波野磯平)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
http://clap.mag2.com/tainumalioクリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!


JUGEMテーマ:社会の出来事


JUGEMテーマ:株・投資


JUGEMテーマ:経済全般



2012年の日本・世界経済見通し(週刊朝日増刊・定年後のお金と暮らし)

 11月30日発売の、週刊朝日増刊「定年後のお金と暮らし」の巻頭特集で、同志社大学大学院教授・浜矩子氏・第一生命経済研究所主席エコノミスト・永浜利廣氏とともに、「世界経済」・「為替」・「日本の景気」について語っています。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0062O0L8O/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&tag=iforum-22&linkCode=as2&camp=247&creative=7399&creativeASIN=B0062O0L8O

 私は、最近「日本以外全部沈没」という言葉をよく使います。これまで多くの人々が「世界」だと思っていた欧州、米国、それにいわゆる新興国は2012年においても困難な局面との戦いに明け暮れるでしょう。

 イスラム圏・アフリカ・南アジアなどの潜在成長力には大いに期待しています。しかし、「アラブの春」がなかなかか「夏」に向かわない中東・北アフリカの状況。インフレのコントロールに苦労しているインドなどを見ると、爆発的成長を迎えるにはもう少し時間が必要かもしれません。

 その中で、「日本」だけが長期的な成長軌道のスタートをすでに切っていると考えていることは、これまでも述べた通りです。

 日本がこれから素晴らしい時代を迎える理由はたくさんありますが、危機においては国民的コンセンサスのもとに「オセロゲームのように、いっせいに白から黒に変わることができる」国民性もその一つです。

 明治維新の際、それまで数百年続いた幕藩体制が「大政奉還」という形で平和的に新政府に引き継がれたこと。第二次世界大戦の敗戦後、「鬼畜米英からギブミー・チョコレート」への大転換をやってのけたことなどから、日本人の有事における団結力、変身力!には疑いの余地がありません。

 日本以外の多くの国々では、このような大改革の際には、流血や社会・経済の大混乱が避けられません。発展途上国はもちろんのこと、欧州での暴動や、米国の激しいデモがそれを物語っています。

 世界中が混とんとしている中で、日本だけが流血を見ずに大改革をやってのけることができます。

 注目された大阪のダブル選挙は「大阪維新の会」の圧勝に終わりました。利権にまみれた幕藩体制に、大阪府民・大阪市民がノーを突きつけたわけです。

 それは、日本国民の多くの意見と同じだと思います。今の日本の閉塞感は、日本の社会・経済が既得権益によって、がっちりと固められていて、若者などが新たにチャレンジできる機会がとても限定されていることによって生じています。

 政治の世界では、「大阪維新の会」によってその天井がぶち破られ、青空がかいま見えてきました。この流れは国政にも大きな影響を与えるでしょう。明治維新も九州の田舎侍が実現したのはよく知られていることです。

 経済においても、政治同様「既得権益」という天井をぶち破る頼もしい人物が出てくるはずです。

 2012年においても、「日本の素晴らしさ」について大いに語ることを楽しみにしています。

 なお、オーストラリアやロシアなどの資源国は、世界景気が弱含みの中でも絶対量が不足しているエネルギー、鉱石、食糧などの価格の高止まり、ないしは価格の高騰で堅調な経済を維持すると考えています。

(OH)

*ブログ「大原浩の金融・経済地動説」http://www.actiblog.com/ohara/

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
http://clap.mag2.com/wriatavoup
クリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!


JUGEMテーマ:株・投資


JUGEMテーマ:ビジネス


JUGEMテーマ:社会の出来事



億の近道2011/11/28


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
投資情報メールマガジン                   2011/11/28

             イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

===================================

             −本日の目次−
    (本日の担当:波野磯平&グルメ投資家おーちゃん)

 ◆コラム「底割れ後の株式相場」:波野磯平
 ◆コラム「2012年の日本・世界経済見通し」:グルメ投資家おーちゃん

===================================

◆コラム「底割れ後の株式相場」

 TOPIXが先行して底割れしたのに続き首の皮一枚で抵抗してきた日経平
均もついに底割れ。買い手不在の中での底割れの展開で一段と暗いムードが漂
うかに見える株式相場ですが、むしろ底堅いと見る向きもあるようです。
 テクニカル上は、反転上昇局面が接近していると見るテクニカルアナリスト
(私の友人であるルナージア・インベストメント株式会社の浅井取締役もその
一人)もいますし、何しろPBRの水準が既に0.9倍となり、多くの低PB
R銘柄があるほか、配当利回りも2.4%と2%以上となればバリュー面での
割安感が強いので待機していた資金が底練り状態の株式に向かう可能性があり
ます。
 年末に向けて動きの悪い銘柄を売却し損金を確定させて来年を迎えようとす
る個人投資家も例年この時期は多く、こうした潮流の中で残すところ1ヶ月余
りとなってタイミングではもうまとまった売りは出ないと見る向きもあります。
このため新春高に向けた新規投資を開始する格好のタイミングと見る向きもあ
るようです。

 実は私もそうした考えの一人です。海外市場に比べて神経質な日本の株式市
場は出遅れ感が顕著。オリンパス問題や大王製紙問題などコーポレートガバナ
ンスの不備が日本の株式市場に悪影響を与え、全体相場を波乱に陥れています
が、3月の大震災に続くこうした市場不安を乗り越えて2012年がやってき
ます。
 2012年の日本経済が大震災からの復興に向け本格的に活動し始めるとの
思惑が株式相場を下支えするとの信念を持てば、ここでの最終調整局面を来春
に向けた投資のチャンスと見ることも可能です。

 底割れ相場ながらここは冷静に来年を展望しながら徐々にリスクマネーを株
式相場にも配分してみてはどうでしょうか。PER5倍、配当利回り4%とい
う成長企業が安値圏で放置されています。市場にはびこる沈滞ムードを一新す
る出来事を多くの投資家は期待しているのかも知れませんが、市場ムードが一
新される前にこの際、思い切って銘柄の入れ替えをしてみていかがでしょうか。
 今年はお掃除グッズが売れると踏んで品揃えしているトランザクション。放
射能問題で不安感がある昨今。せめて家の掃除ぐらいしっかりしておこうとい
う傾向なのでしょうか?
 同様に株式ポートフォリオのお掃除もお忘れなきよう願います。

(波野磯平)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
http://clap.mag2.com/tainumalioクリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!

===================================

◆コラム「2012年の日本・世界経済見通し(週刊朝日増刊・定年後のお金
     と暮らし)」

 11月30日発売の、週刊朝日増刊「定年後のお金と暮らし」の巻頭特集で、
同志社大学大学院教授・浜矩子氏・第一生命経済研究所主席エコノミスト・永
浜利廣氏とともに、「世界経済」・「為替」・「日本の景気」について語って
います。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0062O0L8O/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&tag=iforum-22&linkCode=as2&camp=247&creative=7399&creativeASIN=B0062O0L8O

 私は、最近「日本以外全部沈没」という言葉をよく使います。これまで多く
の人々が「世界」だと思っていた欧州、米国、それにいわゆる新興国は201
2年においても困難な局面との戦いに明け暮れるでしょう。

 イスラム圏・アフリカ・南アジアなどの潜在成長力には大いに期待していま
す。しかし、「アラブの春」がなかなかか「夏」に向かわない中東・北アフリ
カの状況。インフレのコントロールに苦労しているインドなどを見ると、爆発
的成長を迎えるにはもう少し時間が必要かもしれません。

 その中で、「日本」だけが長期的な成長軌道のスタートをすでに切っている
と考えていることは、これまでも述べた通りです。

 日本がこれから素晴らしい時代を迎える理由はたくさんありますが、危機に
おいては国民的コンセンサスのもとに「オセロゲームのように、いっせいに白
から黒に変わることができる」国民性もその一つです。

 明治維新の際、それまで数百年続いた幕藩体制が「大政奉還」という形で平
和的に新政府に引き継がれたこと。第二次世界大戦の敗戦後、「鬼畜米英から
ギブミー・チョコレート」への大転換をやってのけたことなどから、日本人の
有事における団結力、変身力!には疑いの余地がありません。

 日本以外の多くの国々では、このような大改革の際には、流血や社会・経済
の大混乱が避けられません。発展途上国はもちろんのこと、欧州での暴動や、
米国の激しいデモがそれを物語っています。

 世界中が混とんとしている中で、日本だけが流血を見ずに大改革をやっての
けることができます。

 注目された大阪のダブル選挙は「大阪維新の会」の圧勝に終わりました。利
権にまみれた幕藩体制に、大阪府民・大阪市民がノーを突きつけたわけです。

 それは、日本国民の多くの意見と同じだと思います。今の日本の閉塞感は、
日本の社会・経済が既得権益によって、がっちりと固められていて、若者など
が新たにチャレンジできる機会がとても限定されていることによって生じてい
ます。

 政治の世界では、「大阪維新の会」によってその天井がぶち破られ、青空が
かいま見えてきました。この流れは国政にも大きな影響を与えるでしょう。明
治維新も九州の田舎侍が実現したのはよく知られていることです。

 経済においても、政治同様「既得権益」という天井をぶち破る頼もしい人物
が出てくるはずです。

 2012年においても、「日本の素晴らしさ」について大いに語ることを楽
しみにしています。

 なお、オーストラリアやロシアなどの資源国は、世界景気が弱含みの中でも
絶対量が不足しているエネルギー、鉱石、食糧などの価格の高止まり、ないし
は価格の高騰で堅調な経済を維持すると考えています。

(OH)

*ブログ「大原浩の金融・経済地動説」http://www.actiblog.com/ohara/

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
http://clap.mag2.com/wriatavoupクリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!

===================================

【お知らせ】

■「客家大富豪18の金言」復刊のお知らせ■

 長きにわたって、入手困難な状態が続き、アマゾンで数千円〜1万円以上の
プレミアムがついていた「客家大富豪18の金言」(講談社)ですが、発刊以
来4年の歳月を経てようやく復刊が決定しました。

 この本の復刊を待ち望んでいた方々の熱い気持ちが下記メールにあふれてい
ると思います。
『本を読まない私でも読みやすく、ビジネスに関心がない方でも、「生き方」
が学べる本だと思いました。手元に持っておきたいので是非復刊して欲しいで
す!』
『客家という今注目されている民族に、ユダヤ人のような先祖伝来の教えがあ
ることをたまたま知った。ぜひ読んでみたい。』
『大きなうねりの根源には、あたたかい、人間として忘れてはならないエッセ
ンスが流れているんだと改めて感じさせてくれた本です。』

 今回の復刊では、細かな描写をあえてカットし、金言の内容により集中でき
る構成になっています。大胆に編集したため、全256ページとオリジナル版
より40〜50ページほど短くなっていますが、金言の内容や基本的なストー
リーに変化はありません。むしろ、より読みやすくわかりやすくなっているの
ではないかと思います。
 12月4日(日曜日)には紀伊国屋などの大手書店に平積みされる見込みで
す。

「客家大富豪の教え」18の金言」に学ぶ、真の幸せをつかむ方法
著者:甘粕正 出版社:PHP研究所 定価:1500円(税別)

(OH)

===================================

 「億の近道」のwebはバックナンバー閲覧を重点に置いた、ブログ風の作
りになっております。現在、最新〜2005年1月分まで掲載しておりますが、
順次過去分を追加していく予定です。コメントなどはつけられませんが、まと
め読みなどに是非ご利用下さい。
 http://okuchika.net/

===================================

 「億の近道」は特定非営利活動法人イノベーターズ・フォーラムの登録商標
です。この名称での有償のサービス等は「石川臨太郎の有料メールマガジン」
以外行っておりません。紛らわしい名称のサービスは弊社と一切関係ありませ
んのでご注意下さい。

===================================

当メルマガは以下のシステムを利用して発行しております。
 ◆まぐまぐ ID:0000020640
       購読解除:http://www.kaijo.com/
 ◆melma!  ID:m00010868
       購読解除:http://www.melma.com/

編集者:億の近道発行プロジェクト
発行者:NPO法人イノベーターズ・フォーラム
 email:okuchika.mail@gmail.com
 http://www.iforum.jp/
このメールマガジンの無断転載・引用を禁じます。
==================================

JUGEMテーマ:経済全般


JUGEMテーマ:ビジネス


JUGEMテーマ:社会の出来事


JUGEMテーマ:株・投資



TPPって? その2

 欧州の債券市場はボラティリティーが高いままですが、株式市場ではVIXが何となく落ち着いてきたように感じます・・・。一旦大きく動いた後で小幅な上下動になっておりますし、フランス国債にまで問題が波及しておりますので、幾ら問題が解決されていないとは言え、ここから先への急展開は想像し難いですから、今後数か月程度はユーロ問題も少々落ち着くかと思うのですが…。

 月曜日の株価で主力銘柄を見ると、トヨタがPER21倍、PBRで0.82倍、三菱商事がPER5.5倍、PBRで0.78倍、日立がPER9倍、PBR1.27倍。どうしちゃたの?と言うほど株価は低迷し続けています。今期予想で1株当たり275円の利益を出し、4%以上の配当利回りとなっている商事が、突然今下期以降大幅な赤字に転落するとでも言う事なのでしょうか?
 私が好きな銘柄でいつも見ている、三菱商事、三井物産、大阪チタン、古河スカイ、JUKIなどなど・・・、成長性の低い国内市場は多少諦めても海外での事業拡大が可能な会社と考えているのですが、「もう会社の成長が無い」と言うのか、もしくは「上がらなさそうだから」との理由で売られているのか。はたまた、これからの金融市場がどうなるか分からないから、ひたすらリスクマネーが市場から逃げ出していると言うことなのでしょうか。何とも言いようの無い不気味な市場の動きです。

 2003年前半の株式市場もこんな雰囲気でした。2002年末頃から翌春まで、

「バリュエーションからも、もう十分に安い」
「これでは日本の主要企業は皆海外企業に買収されてしまう」
「誰が売っているんだろう?」

こんな会話が日々交わされていたと記憶しています。
 その後、2003年の連休明け頃から、まずは売り込まれていた金融株辺りからじわじわと買い戻され、約1年をかけて翌年の春まで買われ続けました。日本は長く低金利の状況が続いていましたが、この頃既に米国でも過剰流動性の供給によりサブプライムが本格的に増加しつつあった時期であり、この海外のジャブジャブの資金が日本にも向かい始めた兆候であったのだと思われます。

 今回の金融危機も、もとはと言えば米国のサブプライム危機によるバブルの崩壊が発端ですので、この世界的な信用収縮を止めるためには、やはり、世界GDPの約20%の米国での資産収縮(減価)を止めなければ解決しません。この米国発のバブルを原因としてヨーロッパや日本でも資産バブルが発生し、崩壊した訳ですし、PIIGSと言われる国々も全てこの資産バブルの崩壊が問題の根源であると考えられます。
 となると、最終的な解決手段は意図的なインフレ発生となるのでしょうか?とすると、米国も欧州も日本も、これから一層の資金供給合戦へと向かうのかも知れません。万が一の金融市場崩壊を止めるためには、まずは資産収縮を止めることで金融機関の評価損失の拡大を止めるしかありません。このアンバランスな金融市場から日本国民の資産を守るためには、日銀も流動性供給に一段の参加をするしか手が無いのか?

 しかしながら、これらの政策は世界経済に巨大モルヒネを打つようなものです。副作用としてアチコチに弊害が現れるのでしょう。そして一時的には問題を回避できても、やがてモルヒネの効用は薄れてきます。その効果が薄れるまでに主要国の政治家たちは政争を棚上げし、順当なそして公平な、各国国民に支持される経済拡大、規制緩和を目指さなくてはなりません。本当にそんなことが出来るのか?本当にモルヒネが打たれるのか?それとも回避できるのか?結論から言えば回避はとても難しいと言わざるを得ません。


 ところで、政治家の討論番組やニュースではTPPに参加して何をするのかが明確になっていない、というより、マスメディアからは国民が議論するための分析なりデータなりの情報提供がほとんどありません。相変わらずですが、何か事が起きると「ワアワア」と大騒ぎするだけで中身がありません。視聴率が大目的ですので、特に災害などのニュース番組では「大変だ!大変だ!」と走り回り、目を引く映像を繰り返し流すだけのニュースが氾濫し、そして喉元過ぎればパタリと止みます。

 余談ですが、最近はBSフジのプライムニュースが好きです。従来の民放番組より露出度が少ない為に言いたいことが言えるのか?結構面白いときがあります(笑)。
 ただ、昨日のプライムニュースでは「TPPと医療」を取り上げ、日本医師会の原中会長がゲストで出演しておりましたが、交渉に参加すると直ぐにも皆保険制度が崩壊するかのような危機感を煽るだけの発言が中心で、具体性が乏しく無理のある反対理由ばかりでしたので、残念ながらこの番組では本質を考える機会は得られませんでした。
 高校生の娘と見ていましたが「このオジサン何を言いたいのかサッパリ解らない・・・」と言って一緒に笑っていました。情けない限りですね・・・。まあ、小職などは、開業医の中でも一部の不勉強な医師(日々の勉強を怠けている)と天下り木端役人の利益を代弁しているだけの団体ではないのか?と疑っていますので、無理があっても止むを得ないかとも思いますが、不遜な厚労省と既得権団体ががっぷり四つに組んでいる、これら医療業界の壁を壊さないことには医療費は膨れ上がるばかりですね・・・。

 TPPに関しては、まだ情報が不十分であることからも、私としてもまだそれほど乗り気ではないのですが、とは言え視点を変えれば、何故TPPに参加するのかの理由を探すのは案外簡単かもしれません。

 今後日本の国力が相対的に落ちてゆくと考えるのであれば・・・、

1)強大化する中国と個別に交渉するより団体交渉した方が有利だから。もちろん同時にAPECにも積極的に参加すべきだし、中国とのFTAなどにも意欲的に取り組むべき。
2)少なくとも軍事面(安全保障面)で米国のプレゼンスを利用すべきと思われるから。
3)そのためには、ある程度の米国への見返りは止むを得ないことと考えます。
4)日本は人的資源の国であり、一方のTPP参加国は概ね資源が豊富な国が多いこと、且つ日本と友好的な国家群であることなどからも、将来の為にも関係強化が必要であること。
5)高率な関税障壁を設けることにより、他の先進諸国に比較して食料品などの価格が高く消費者は不利益を蒙っており、故に一人当たりGDPが高いにもかかわらず、基礎的な生活における満足感が得られ辛い国になってしまっています。もういい加減に消費者利益を考えるべき時期のはずです。
6)個別交渉の中で、今まで開示されなかった不均衡な部分(既得権や利権部分)を検証する(炙り出す)良い機会となります。

 一律のバラマキで意欲の無い農家まで支援するより、生き残れる農業者を選別(選定)しテコ入れするうえでも、具体的な情報開示を基に協議する場が得られる良い機会であり、閉鎖的な(役所が主導する目的で設置される御用会議であるところの)有識者会議などより遥かに国民の為になり、且つ納得を得られるものになると思われます。
 もちろん、その生活を支えるための支援が必要な農家に対しては、生活基盤の転換なども含めた具体的な支援策を決めつつ進めるべきなのでしょう。言わずもがなですが、関連上部団体(JAなど)の存続目的などは出来る限り排除せねばなりません。

 「外国から食料を止められたら国民が餓死する。」と考えるのも大事ですが、では資源は止められても大丈夫なのでしょうか?そのため、政府は国内資源企業を守るために輸入原油に高率な関税をかけている・・・などと言うことは聞いたことがありません。たぶんに自身の票田を確保するために平気で嘘をついている政治家が沢山居るということです。
 ここでも社会保障と同様、「今の農政は本当に国民の将来を考えているのか?」「弱者保護になっているのか?」「国益を優先しているのか?」との疑問が湧いてきます。
 地方の実情を棚に上げたまま勝手なことを申し上げて恐縮なのですが、私の住んでいる大田区(東京23区や首都圏近郊でも)にはもう農地はほとんど無いのに地域JAの事務所が複数あります。またここでは営農者(地主)はまったく弱者では無く、車庫にベンツが並んだ御殿のような家に住んでいます。

(街のコンサルタント)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
http://clap.mag2.com/stuweaweslクリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!

JUGEMテーマ:ビジネス


JUGEMテーマ:社会の出来事


JUGEMテーマ:株・投資


JUGEMテーマ:経済全般



億の近道2011/11/25


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
投資情報メールマガジン                   2011/11/24

             イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

===================================

             −本日の目次−
        (本日の担当:街のコンサルタント)

     ◆コラム「TPPって? その2」:街のコンサルタント

===================================

◆コラム「TPPって? その2」

 欧州の債券市場はボラティリティーが高いままですが、株式市場ではVIX
が何となく落ち着いてきたように感じます・・・。一旦大きく動いた後で小幅
な上下動になっておりますし、フランス国債にまで問題が波及しておりますの
で、幾ら問題が解決されていないとは言え、ここから先への急展開は想像し難
いですから、今後数か月程度はユーロ問題も少々落ち着くかと思うのですが…。

 月曜日の株価で主力銘柄を見ると、トヨタがPER21倍、PBRで0.8
2倍、三菱商事がPER5.5倍、PBRで0.78倍、日立がPER9倍、
PBR1.27倍。どうしちゃたの?と言うほど株価は低迷し続けています。
今期予想で1株当たり275円の利益を出し、4%以上の配当利回りとなって
いる商事が、突然今下期以降大幅な赤字に転落するとでも言う事なのでしょう
か?
 私が好きな銘柄でいつも見ている、三菱商事、三井物産、大阪チタン、古河
スカイ、JUKIなどなど・・・、成長性の低い国内市場は多少諦めても海外
での事業拡大が可能な会社と考えているのですが、「もう会社の成長が無い」
と言うのか、もしくは「上がらなさそうだから」との理由で売られているのか。
はたまた、これからの金融市場がどうなるか分からないから、ひたすらリスク
マネーが市場から逃げ出していると言うことなのでしょうか。何とも言いよう
の無い不気味な市場の動きです。

 2003年前半の株式市場もこんな雰囲気でした。2002年末頃から翌春
まで、

「バリュエーションからも、もう十分に安い」
「これでは日本の主要企業は皆海外企業に買収されてしまう」
「誰が売っているんだろう?」

こんな会話が日々交わされていたと記憶しています。
 その後、2003年の連休明け頃から、まずは売り込まれていた金融株辺り
からじわじわと買い戻され、約1年をかけて翌年の春まで買われ続けました。
日本は長く低金利の状況が続いていましたが、この頃既に米国でも過剰流動性
の供給によりサブプライムが本格的に増加しつつあった時期であり、この海外
のジャブジャブの資金が日本にも向かい始めた兆候であったのだと思われます。

 今回の金融危機も、もとはと言えば米国のサブプライム危機によるバブルの
崩壊が発端ですので、この世界的な信用収縮を止めるためには、やはり、世界
GDPの約20%の米国での資産収縮(減価)を止めなければ解決しません。
この米国発のバブルを原因としてヨーロッパや日本でも資産バブルが発生し、
崩壊した訳ですし、PIIGSと言われる国々も全てこの資産バブルの崩壊が
問題の根源であると考えられます。
 となると、最終的な解決手段は意図的なインフレ発生となるのでしょうか?
とすると、米国も欧州も日本も、これから一層の資金供給合戦へと向かうのか
も知れません。万が一の金融市場崩壊を止めるためには、まずは資産収縮を止
めることで金融機関の評価損失の拡大を止めるしかありません。このアンバラ
ンスな金融市場から日本国民の資産を守るためには、日銀も流動性供給に一段
の参加をするしか手が無いのか?

 しかしながら、これらの政策は世界経済に巨大モルヒネを打つようなもので
す。副作用としてアチコチに弊害が現れるのでしょう。そして一時的には問題
を回避できても、やがてモルヒネの効用は薄れてきます。その効果が薄れるま
でに主要国の政治家たちは政争を棚上げし、順当なそして公平な、各国国民に
支持される経済拡大、規制緩和を目指さなくてはなりません。本当にそんなこ
とが出来るのか?本当にモルヒネが打たれるのか?それとも回避できるのか?
結論から言えば回避はとても難しいと言わざるを得ません。


 ところで、政治家の討論番組やニュースではTPPに参加して何をするのか
が明確になっていない、というより、マスメディアからは国民が議論するため
の分析なりデータなりの情報提供がほとんどありません。相変わらずですが、
何か事が起きると「ワアワア」と大騒ぎするだけで中身がありません。視聴率
が大目的ですので、特に災害などのニュース番組では「大変だ!大変だ!」と
走り回り、目を引く映像を繰り返し流すだけのニュースが氾濫し、そして喉元
過ぎればパタリと止みます。

 余談ですが、最近はBSフジのプライムニュースが好きです。従来の民放番
組より露出度が少ない為に言いたいことが言えるのか?結構面白いときがあり
ます(笑)。
 ただ、昨日のプライムニュースでは「TPPと医療」を取り上げ、日本医師
会の原中会長がゲストで出演しておりましたが、交渉に参加すると直ぐにも皆
保険制度が崩壊するかのような危機感を煽るだけの発言が中心で、具体性が乏
しく無理のある反対理由ばかりでしたので、残念ながらこの番組では本質を考
える機会は得られませんでした。
 高校生の娘と見ていましたが「このオジサン何を言いたいのかサッパリ解ら
ない・・・」と言って一緒に笑っていました。情けない限りですね・・・。ま
あ、小職などは、開業医の中でも一部の不勉強な医師(日々の勉強を怠けてい
る)と天下り木端役人の利益を代弁しているだけの団体ではないのか?と疑っ
ていますので、無理があっても止むを得ないかとも思いますが、不遜な厚労省
と既得権団体ががっぷり四つに組んでいる、これら医療業界の壁を壊さないこ
とには医療費は膨れ上がるばかりですね・・・。

 TPPに関しては、まだ情報が不十分であることからも、私としてもまだそ
れほど乗り気ではないのですが、とは言え視点を変えれば、何故TPPに参加
するのかの理由を探すのは案外簡単かもしれません。

 今後日本の国力が相対的に落ちてゆくと考えるのであれば・・・、

1)強大化する中国と個別に交渉するより団体交渉した方が有利だから。もち
  ろん同時にAPECにも積極的に参加すべきだし、中国とのFTAなどに
  も意欲的に取り組むべき。
2)少なくとも軍事面(安全保障面)で米国のプレゼンスを利用すべきと思わ
  れるから。
3)そのためには、ある程度の米国への見返りは止むを得ないことと考えます。
4)日本は人的資源の国であり、一方のTPP参加国は概ね資源が豊富な国が
  多いこと、且つ日本と友好的な国家群であることなどからも、将来の為に
  も関係強化が必要であること。
5)高率な関税障壁を設けることにより、他の先進諸国に比較して食料品など
  の価格が高く消費者は不利益を蒙っており、故に一人当たりGDPが高い
  にもかかわらず、基礎的な生活における満足感が得られ辛い国になってし
  まっています。もういい加減に消費者利益を考えるべき時期のはずです。
6)個別交渉の中で、今まで開示されなかった不均衡な部分(既得権や利権部
  分)を検証する(炙り出す)良い機会となります。

 一律のバラマキで意欲の無い農家まで支援するより、生き残れる農業者を選
別(選定)しテコ入れするうえでも、具体的な情報開示を基に協議する場が得
られる良い機会であり、閉鎖的な(役所が主導する目的で設置される御用会議
であるところの)有識者会議などより遥かに国民の為になり、且つ納得を得ら
れるものになると思われます。
 もちろん、その生活を支えるための支援が必要な農家に対しては、生活基盤
の転換なども含めた具体的な支援策を決めつつ進めるべきなのでしょう。言わ
ずもがなですが、関連上部団体(JAなど)の存続目的などは出来る限り排除
せねばなりません。

 「外国から食料を止められたら国民が餓死する。」と考えるのも大事ですが、
では資源は止められても大丈夫なのでしょうか?そのため、政府は国内資源企
業を守るために輸入原油に高率な関税をかけている・・・などと言うことは聞
いたことがありません。たぶんに自身の票田を確保するために平気で嘘をつい
ている政治家が沢山居るということです。
 ここでも社会保障と同様、「今の農政は本当に国民の将来を考えているのか
?」「弱者保護になっているのか?」「国益を優先しているのか?」との疑問
が湧いてきます。
 地方の実情を棚に上げたまま勝手なことを申し上げて恐縮なのですが、私の
住んでいる大田区(東京23区や首都圏近郊でも)にはもう農地はほとんど無
いのに地域JAの事務所が複数あります。またここでは営農者(地主)はまっ
たく弱者では無く、車庫にベンツが並んだ御殿のような家に住んでいます。

(街のコンサルタント)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
http://clap.mag2.com/stuweaweslクリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!

===================================

【石川臨太郎の有料メルマガ、好評配信中!】

 億の近道(NPO法人イノベーターズ・フォーラム)では、億近執筆者の石川
臨太郎氏の有料メールマガジンを好評配信中です。

 今週火曜配信の有料メルマガでは、国内シェアがダントツに高く、今後の海
外展開を着実に実行している銘柄を研究対象として取り上げています。
 また、過去の研究銘柄に関して再度の調査内容と、今後の研究銘柄として調
査中の銘柄について言及しています。
 今週金曜まで購読された方には、もれなく今週配信号も差し上げます。是非
この機会にご購読下さい。

有料メルマガは週1回・火曜日配信です。
詳細は http://www.iforum.jp/magazine.htm をご参照下さい。

過去サンプル
 http://okuchika.net/?eid=2170
昨年4/28レポートのコンテンツ
 http://okuchika.net/?eid=2392

なお、この有料メールマガジンの売り上げの一部は億の近道の発行運営に活用
されます。皆様のお申し込みをお待ちしております。

===================================

 「億の近道」のwebはバックナンバー閲覧を重点に置いた、ブログ風の作
りになっております。現在、最新〜2005年1月分まで掲載しておりますが、
順次過去分を追加していく予定です。コメントなどはつけられませんが、まと
め読みなどに是非ご利用下さい。
 http://okuchika.net/

===================================

 「億の近道」は特定非営利活動法人イノベーターズ・フォーラムの登録商標
です。この名称での有償のサービス等は「石川臨太郎の有料メールマガジン」
以外行っておりません。紛らわしい名称のサービスは弊社と一切関係ありませ
んのでご注意下さい。

===================================

当メルマガは以下のシステムを利用して発行しております。
 ◆まぐまぐ ID:0000020640
       購読解除:http://www.kaijo.com/
 ◆melma!  ID:m00010868
       購読解除:http://www.melma.com/

編集者:億の近道発行プロジェクト
発行者:NPO法人イノベーターズ・フォーラム
 email:okuchika.mail@gmail.com
 http://www.iforum.jp/
このメールマガジンの無断転載・引用を禁じます。
==================================


JUGEMテーマ:社会の出来事


JUGEMテーマ:株・投資


JUGEMテーマ:経済全般


JUGEMテーマ:ビジネス



顧客の立場を考えない不動産業者

 前回までお伝えしてきた米国のFP事務所ではFeeという考え方を重視して、顧客の為に行動をしていること、いわゆるcommissionを中心とした活動は顧客と利益相反関係になりやすいという事を説明しました。

 最近、私の経験した事例でまさにこのような問題の典型例がありましたので読者の皆様にもお話しておきます。

 今回のお客様からは、土地購入の相談を受けました。土地(不動産)と言うものは、もちろん売買市場も、取引相場もあるのですが、株式とは違って値段がなかなかオープンになっていない部分もあり、専門家以外では値段に関してあまり理解ができないのも、事実です。

 今回のお話では、「土地を買わないか?」と不動産事業者が話を持ちかけてきたのですが、どうやらその価格が市場よりも高いのではないか?

 と不信感を持たれてのご相談でした。

 きちんと調査をしてみたところ、不動産事業者が言っている値段は市場価格よりも2,000万円以上も高く、はっきり言ってぼったくりに遭っているに等しいものでした。

 このことを仲介している不動産事業者に確認したところ担当している不動産事業者の社長はなんと、逆切れ状態になってしまいました。

「余計な事を吹き込みやがって」

という感情むき出しで迫ってきました。

 おそらく土地の売主である地主にたいして如何に買主をだまして高く売るかしか考えてこなかったのでしょう。不動産仲介事業者は本当に顧客の事を考えていないということの典型例でした。

 こんな時代になっても、こんな顧客の事を考えない業者がいるものなのだと正直びっくりしたところです。

 不動産の売買は、本当に専門的な知識が必要ですので、売買を行う場合には、ぜひ信頼できる専門家に相談されることをお勧めいたします。

株式会社マネーライフプランニング
代表取締役 小屋 洋一

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
http://clap.mag2.com/presouthiaクリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!


JUGEMテーマ:株・投資


JUGEMテーマ:社会の出来事



calendar
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930   
<< November 2011 >>
selected entries
mag2year2016_0000020640_asset-stock_200x200.png mag2year2016_0000020640_asset-stock_200x200.png
twitter
twetter
okuchika
購読無料! 億の近道メルマガ申込はこちらから!
億近申込バナー
まだ登録していない方はこちらからどうぞ!週5回無料で届きます。
億近執筆陣の本
億近本
億近執筆陣の書籍/DVDをご紹介。億の近道コラムのエッセンスをぜひ。
【石川臨太郎】人生最後の著書好評発売中!

「資産を作るための株式投資 資産を遺すための株式投資〜余命宣告を受けた「バリュー投資家」の人生最後の教え〜」
生涯投資家であり続けた故石川臨太郎氏の、投資人生の集大成とも言える最後の書籍が、好評発売中です。石川臨太郎 著、パンローリング刊 2,800円+税
石川臨太郎有料メルマガの特別研究版!
元火曜日執筆者、故石川臨太郎氏の"研究"メルマガ全12回分をイッキ読み出来ます。 著名エコノミスト村田雅志氏による分かりやすい分析が好評です。 詳細は以下のページを参照下さい。
 
categories
archives
recent comment
  • 情熱投資家、相川伸夫が語る注目銘柄 東北特殊鋼(5484)
    内燃機関関係 (01/20)
  • 1981年2月2日 愛知県立春日井高校:コーヒー牛乳の青春。(天国の幸宏へ捧げる)part 2
    ■ (08/19)
  • 1981年2月2日 愛知県立春日井高校:コーヒー牛乳の青春。(天国の幸宏へ捧げる)part 2
    内藤朝雄 (10/12)
  • 情熱投資家、相川伸夫が語る注目銘柄 特殊電極(3437)
    reformer21 (06/15)
  • 公立中学校という選択:区立から難関大学へ その6
    m (05/01)
  • 公立中学校という選択:区立から難関大学へ
    m (03/30)
  • アンジェスMG(4563)の相場シナリオ
    暇潰亭 (10/01)
  • 日本でトップクラスの低PER銘柄
    kkk (02/19)
  • 粘り強くつきあっていれば億の資産ができる
    億の近道 (12/04)
  • 粘り強くつきあっていれば億の資産ができる
    せーねん (12/04)
links
mag2year2016_0000020640_asset-stock_240x65.png メルマガ大賞2008ノミネートバナー
profile
search this site.
others
mobile
qrcode
powered
無料ブログ作成サービス JUGEM