米国FP業界事情視察〜その1

 億の近道読者の皆様、こんにちは。

 今月の9月15日〜24日まで9日間、米国のFP(Financial Planning)事情を調査に米国へ出張してきました。

 今回から4回に渡り、現在の米国のFP事情について観てきたこと、聞いてきたことを中心に読者の皆様にお伝えいたします。

 まず、最初に参加してきたのはFPAカンファレンス。

 FPAとは、Financial Planning Associationの略で、Fainancial Planningのプロによって組織される団体です。

 Financial Planningに携わるメンバーや企業を中心として、メンバーのビジネスやスキルアップの支援、消費者へのFinancial Planningの必要性について啓蒙しています。

 今回カリフォルニア州サンディエゴで開催されたカンファレンスには、全米のみならず全世界からメンバーやFinancial Planningに関係する人々が集まり、情報交換やセミナーを通じてスキルの研鑽を行います。

 セミナーの内容も、株式投資や債券投資など運用手法に関わるものから、クライアントとの信頼関係の構築手法や顧客獲得のマーケティング手法、FP事務所そのものの経営手法にわたるまで、FPビジネスを展開するにあたっての幅広い内容について展開されています。

 そのセミナーも、カンファレンス会場で同時に多数開催されているので、参加者は好きなセミナーに自由に参加することができるようになっています。


 今回受けたセミナーの中で、一番内容として面白かったのは、Life Planningのセミナーでした。

 Life Plannningとは、Financial Planningよりも少し進んだ概念で、Financial Planningが、どちらかというと顧客の経済的な状態(収入や支出、保険や運用など)に重点があるのに対して、Life Planningは、顧客の自己実現や問題の解決などより顧客にとってのより良い人生について焦点を合わせた考え方です。

 つまり、Financial Planningだけでは、顧客の真の幸せにつながっていないのではないか?という疑問からよりトータルコンサルティングの視点で新しいFinancial Plnanningの領域が広がってきているという話でした。

 またLife Planninngに利用可能なツールや考え方なども学べたので、私個人にとっても非常に有意義なセミナーでした。

 セミナー終了後の夜には、交流会が開催される日が多く、特にインターナショナル交流会では、米国以外のFPの方々と交流することができて、世界中でのFP事情について意見交換することができました。

 FP業界は、米国を筆頭に欧州、オセアニアが進んでおり、日本を初めとするアジア各国は発展途上国という位置付けに思えます。

 特に金融商品販売における、FeeとCommissionの考え方に大きな隔たりがあるのですがこの話は、次回に報告いたします。

株式会社マネーライフプランニング
代表取締役 小屋 洋一

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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億の近道2011/09/28


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投資情報メールマガジン                  2011/09/28号
              イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
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【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

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             −本日の目次−
          (本日の担当:小屋洋一)

     ◆コラム「米国FP業界事情視察〜その1」:小屋洋一

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◆コラム「米国FP業界事情視察〜その1」

 億の近道読者の皆様、こんにちは。

 今月の9月15日〜24日まで9日間、米国のFP(Financial Planning)
事情を調査に米国へ出張してきました。

 今回から4回に渡り、現在の米国のFP事情について観てきたこと、聞いて
きたことを中心に読者の皆様にお伝えいたします。

 まず、最初に参加してきたのはFPAカンファレンス。

 FPAとは、Financial Planning Associationの略で、Fainancial Planning
のプロによって組織される団体です。

 Financial Planningに携わるメンバーや企業を中心として、メンバーのビジ
ネスやスキルアップの支援、消費者へのFinancial Planningの必要性について
啓蒙しています。

 今回カリフォルニア州サンディエゴで開催されたカンファレンスには、全米
のみならず全世界からメンバーやFinancial Planningに関係する人々が集まり、
情報交換やセミナーを通じてスキルの研鑽を行います。

 セミナーの内容も、株式投資や債券投資など運用手法に関わるものから、ク
ライアントとの信頼関係の構築手法や顧客獲得のマーケティング手法、FP事
務所そのものの経営手法にわたるまで、FPビジネスを展開するにあたっての
幅広い内容について展開されています。

 そのセミナーも、カンファレンス会場で同時に多数開催されているので、参
加者は好きなセミナーに自由に参加することができるようになっています。


 今回受けたセミナーの中で、一番内容として面白かったのは、Life Planning
のセミナーでした。

 Life Plannningとは、Financial Planningよりも少し進んだ概念で、
Financial Planningが、どちらかというと顧客の経済的な状態(収入や支出、
保険や運用など)に重点があるのに対して、Life Planningは、顧客の自己実現
や問題の解決などより顧客にとってのより良い人生について焦点を合わせた考
え方です。

 つまり、Financial Planningだけでは、顧客の真の幸せにつながっていない
のではないか?という疑問からよりトータルコンサルティングの視点で新しい
Financial Plnanningの領域が広がってきているという話でした。

 またLife Planninngに利用可能なツールや考え方なども学べたので、私個人
にとっても非常に有意義なセミナーでした。

 セミナー終了後の夜には、交流会が開催される日が多く、特にインターナシ
ョナル交流会では、米国以外のFPの方々と交流することができて、世界中で
のFP事情について意見交換することができました。

 FP業界は、米国を筆頭に欧州、オセアニアが進んでおり、日本を初めとす
るアジア各国は発展途上国という位置付けに思えます。

 特に金融商品販売における、FeeとCommissionの考え方に大きな隔たりがある
のですがこの話は、次回に報告いたします。

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代表取締役 小屋 洋一

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
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【お知らせ】

■水曜日執筆者、小屋洋一の新刊無料立ち読み延長!■

隔週水曜日に執筆しています小屋洋一の新刊、

「35歳で貯金ゼロなら親のスネをかじりなさい!」(すばる舎・刊)

の出版を記念して、億近読者のために無料立ち読みサイトをご用意させていた
だきました。

序章から第2章までの全94Pを「無料」でお読みいただけます。

お金が無くても運用が始められる?
そんな裏技が知りたい方は、ぜひご一読をオススメいたします。

7月27日〜29日の3日間限定で無料立ち読みキャンペーンを実施して
きましたが、延長する事にしました。

というのも、本来、この書籍は、マネー教育が世界に比べて圧倒的に遅れてい
る日本において、出来るだけたくさんの人に、マネープランの作り方について
知ってもらい、安心の日々を送って頂くためのものだからです。

期間を3日間に絞った方が、その間にしっかりと読んでもらえるのではないか、
と思って今回、3日間限定で無料立ち読みを実施していたのですが、
より広く多くの方に読んでもらえるように、
今後も無料立ち読みを継続する事にしました。

財政破たんリスクを抱えながら、大増税、低社会保障時代を迎えていている
日本において将来の安心を作るために今出来る事について書いています。

下記のページから無料立ち読み出来るので、
ぜひ一度ご覧になって下さい。

http://123direct.info/tracking/cr/PRctvrdt/95665/8921764

株式会社マネーライフプランニング
代表取締役 小屋 洋一

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【石川臨太郎の有料メルマガ、好評配信中!】

 億の近道(NPO法人イノベーターズ・フォーラム)では、木曜日執筆者の
石川臨太郎氏の有料メールマガジンを好評配信中です。

 研究銘柄として取り上げた66銘柄中56銘柄が上昇。
 最高は、233.5%(配当・優待含む)上昇!!
 昨年3/31現在のパフォーマンスをご参照下さい。

 http://www.iforum.jp/pafo20100331.pdf

有料メルマガ詳細は以下のページを参照下さい。
 http://www.iforum.jp/magazine.htm
過去サンプル
 http://okuchika.net/?eid=2170
昨年4/28レポートのコンテンツ
 http://okuchika.net/?eid=2392

なお、この有料メールマガジンの売り上げの一部は億の近道の発行運営に活用
されます。皆様のお申し込みをお待ちしております。

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 「億の近道」のwebはバックナンバー閲覧を重点に置いた、ブログ風の作
りになっております。現在、2005年1月分まで掲載しておりますが、順次
過去分を追加していく予定です。コメントなどはつけられませんが、まとめ読
みなどに是非ご利用下さい。
 http://okuchika.net/

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 「億の近道」は特定非営利活動法人イノベーターズ・フォーラムの登録商標
です。この名称での有償のサービス等は「石川臨太郎の有料メールマガジン」
以外行っておりません。紛らわしい名称のサービスは弊社と一切関係ありませ
んのでご注意下さい。

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編集者:億の近道発行プロジェクト
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投資のタイミング

 株式相場は山あり谷あり。その変動はまるで海岸に押し寄せる波のようです。人が作り出しているのにまるで自然現象のような世界でもあります。

 いまや世界経済はそれぞれのエリアの枠を超えてリンクし、世界の経済現象は世界中の株式相場に変化をもたらすようになってきました。
 オイルショックにブラックマンデー、リーマンショックと日本で起きた東日本大震災のような予期せぬ出来事とは違う、それらと同様の経済上の変化の兆しを予期することのできる世界経済の変調とそうした事態への対応が語られる局面が続く今、調整局面が継続するのも止むを得ないのかも知れません。

 欧米主体の経済から世界経済の中心軸がアジア、中東、アフリカへと変化していこうとする今、当面は慎重にいくべきだとの投資家心理は止むを得ないところですが、いつまでこうした状況が続くのかということが重要です。

 世界経済のリーダーたるアメリカの景気に暗雲が漂う中、中国やインドといった米国に代わる主体となる国家がどのように経済のリーダーシップを担うようになるのかを注意深く見守っている状況が見られます。
 米国の世界戦略に追随して成長してきた日本もグローバル戦略をアジアを中心にした戦略に本格的にシフトする必要が出てきました。

 GDPの成長が経済成長のベンチマークと言えるのでしょうが、日本国は1990年のバブル経済崩壊後の低成長経済の中に陥り、はや20年以上が経過してしまいました。少子高齢化の中で人口が減っていく国の経済成長が拡大するには、物の製造販売だけでは困難で技術、ノウハウ、特許、コンテンツなどの知的財産の世界市場への提供が不可欠です。過去蓄積されてきた新製品開発のパワーと世界市場を開拓するベンチャースピリットが不可欠です。国内の限られた市場の中でお金が循環するだけではなく海外市場へのアプローチで新たな資金循環をつくっていく必要があります。
 大震災後の日本人同士の団結心、経済復興に向けた志、信頼関係構築がなされて新たな成長への意気込みが醸成された時に復活ののろしがあがるものと考えられます。

 最近では日本の底力、クールジャパンを世界に向けた復活の原動力にしようとする活動も見出されるようになってきました。日本の財政はパンク寸前ですが日本には過去から今日まで蓄積されてきた資産の裏付けがあります。PBRが1倍を割れ、配当利回りが市場全体で2%となっている日本の株式市場に投資タイミングが訪れつつあるという現状は逆に言うと日本の株式市場がまともに評価されていない証左ではないでしょうか。

 確かに割安だけど投資魅力に欠ける企業が多いというのも本音の意見かも知れません。
 機能不全に陥ってしまった株式市場には本来のリスクマネーが入っていません。それがPER1倍割れの日本市場を象徴している真実の姿です。明日の日本が信じられないからこそ市場平均のPBRが1倍を割れてくるのです。
 また裏を返せば企業が自らが貯めこんできた金融資産を有効活用できずにいる結果なのかも知れません。
 これから1年から2年先に明日の日本を信じる投資家が増加してくれるには発行体企業の先進的な成長への取り組みが不可欠です。

 全体相場の投資タイミング探しは模索中ですが、成長企業探しはそれぞれの投資家ごとに既に進んでいます。どのような局面でも成長しうる企業に自信をもって投資する自立した投資家に皆様自身が成長されることで結果として300兆円という時価総額水準にまでなった日本の株式相場を下支えしてくれるものと期待されます。

(波野磯平)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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老子と投資 59章

 今回も、老子の第59章を題材に、投資の本質へ迫ってみます。

※AFPBBニューズブログ「大原浩の金融・経済地動説」の2008年2月8日の日記、(<老子と投資>その1)http://www.actiblog.com/ohara/52816 を先にご覧になることをお勧めします。

59、人を治め天に事(つか)うるは、嗇(しょく)若(し)くは莫し。

○リーダーとして、人を治めるには、ものを惜しんで、無駄使いしないことが大切である。
○無駄使いをしなければ、無駄な欲も無くなり、そのエネルギーを本来の目的に向けることが出来る。
○一度にエネルギーを放出するのは無駄が多い。細く、長く、着実に進むのが最も効率が良い。

 世の中に「一発屋」といわれる人々がいます。芸能界あるいは新興分野の企業経営者によくみられます。

 偶然転がり込んできた運によって、一瞬だけ流れ星のように輝いた後、闇の中に吸い込まれ二度と姿を現さない人々です。

 もちろん、一瞬だけでも成功するのは立派なことですが、できるならば成功を永続的なものにしたいものです。

 そのためには、強欲な気持ちで大きなヤマを当てようなどということをせずに、確実な成功を積み上げていかなければなりません。

 例えば飲食店を例に挙げましょう。店がオープンしたときには、色々なメディアにも採りあげられ、もの珍しさもあって数多くの来店客があります。また、スタッフも、開店の時には『さあ、これからやるぞ!』と元気満々です。
 ところが開店後半年あるいは1年たつと、他の新しい店がどんどんオープンし、もの珍しさは薄れます。従業員も日々の仕事の繰りかえしでマンネリに陥ります。
 実際ほとんどの飲食店は、開店の時に売上のピークをつけ、その後の売上げは徐々に下がっていきます。特別なリニューアルやキャンペーンなどをしない限り売上が復活することはまずありません。
 しかし、飲食業やホテル業などにおいて顕著なのですが、店の大きさや席数によって一度に受け入れることができる顧客の数には限りがあり、それ以上の来店客は無駄になってしまいます。店に入ることができなかった来店客にも不満を残します。これは他のビジネスでも多かれ少なかれ起こる現象です。

 また目新しいとか特別割引だからといってやってくる顧客は、他の新しい店が開店したりもっと安い商品があれば、さっさとそちらに流れます。そのような一時的な来店客に多大なエネルギーを費やすことは、老子が言うようにまったくエネルギーの無駄使いであるだけでなく、受け入れのキャパシティという面からもとても非効率です。

 ビジネスの上でもっとも効率が良いのは、一定の割合でコンスタントに来店客があることです。そのためには、やはり常連と呼ばれるリピーターを数多く獲得することが必要です。

 常連客が求めるのは、「一時的なお得」ではありません。いつも変わらぬ誠意あるもてなしです。

 そのためには、エネルギーを「細く、長く、コンスタント」に放出する必要があるのです。

(OH)

*ブログ「大原浩の金融・経済地動説」http://www.actiblog.com/ohara/

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

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実践株式ポートフォリオ運用

【はじめに】

 リスクを分散させることで安定した運用結果を求める投資家の期待に応えようとある投資助言サービス会社はクライアントに対して専用ポートフォリオの構築支援に努めています。
 3600社も上場会社があるので株式投資の経験が浅い投資家にとってポートフォリオの構築は大変だとお考えになるのかも知れませんが、100万円から1000万円程度の資金を運用されている多くの投資家の皆さんにもこうしたポートフォリオ運用を実践してもらいたいと思います。

【実践的ポートフォリオ構築まで】

 まずは全体の宇宙のごとき3600社の全体ユニバースから50社まで絞り込むことから入ります。どうやって絞り込むかというとアトランダムでも構いません。自分が何らかの情報で好きな企業、興味のある企業、なじみのある企業を選定してみることから入ります。最終的にはその50社から5社程度まで絞り込むのですが、この作業はそう難しいことではありません。

 50社まで絞込みができましたら、選ばれた企業をテクニカル要素とファンダメンタル要素に分けて位置づけを吟味してみることです。

その選定された企業のテクニカルパターンはどうなっていますか?
過去5年程度の期間の中で高値水準になっていますか?
安値水準になっていますか?
時々は変動していますか?
安定的ですか?
変動が激しいですか?
底打ち傾向ですか?

 投資家はそのテクニカルパターンを吟味しておく必要があります。

 ファンダメンタルズでは
業績の状況はどうですか?
財務状況はどうですか?

 株価の水準として常識となっているPER、PBR、配当利回りなどのモノサシを利用してしっかりと吟味してみることです。ポートフォリオ銘柄の選定のためには流動性も加味しておく必要がありますが、すべての銘柄を流動性重視で選定する必要はありません。未来のことは誰しもわかりませんのでポートフォリオはリスクを分散してできれば良いリターンを得たいという発想で構築するものです。
 投資家はリスク資産である株式に集中投資して後で失敗しないようにしないとなりません。
 全体相場が不透明な時こそこうしたポートフォリオ運用を実践して頂きたいものです。

 5、6銘柄が選定されてポートフォリオを構築する際に少し気をつけたいのは全体の投資金額を均等にするか、ややメリハリをつけるかということです。筆者は3ヶ月程度の期間で結果を求めるポートフォリオを構築する場合は選定された銘柄の中で多少割安感のある銘柄に配分を多くします。運用開始においてはベンチマークを必ず、設定します。それは日経平均でも良いですしTOPIXでも構いませんが、筆者は機関投資家に準じてTOPIXにしています。

 運用開始日のTOPIXが728であればそこを基準にして構築したポートフォリオと1週間ごとに比べてみて下さい。個別株ポートフォリオを頻繁に構築してベンチマークであるTOPIXと絶えず比べてそれをアウトパフォームすることができるようになればあなたはもうプロの投資家に近づいたということができるでしょう。

 欲を言えばインデックスにアウトパフォームするだけではなく絶対額をプラスにするという目標を持って運用期間においてリターンを出せるかが個人投資家にとっては重要なポイントなのかも知れません。


【モデルポートフォリオ】

 輸出ハイテク株中心のモデルポートフォリオ300万円コース
  by NAMINO

 NYダウや欧州株が反転に向かうなどとは断言できませんが、ここから3ヶ月のタームの中ではそろそろ反転するタイミングもやってくるのではないかとお考えの投資家にお奨めの輸出ハイテク株中心のモデルポートフォリオ。
(株価は9月26日終値)

 銘柄
 /時価/株式数/投資金額/時価総額/コメント

1.リコー(7752)
 /623円/1000株/63万円/4641億円/配当利回りの高さがよりどころ

2.ローランド(7944)
 /577円/1000株/58万円/148億円/期末現金残を下回る時価総額

3.ホンダ(7267)
 /2245円/200株/45万円/4兆667億円/2000円接近場面

4.BS(5108)
 /1620円/400株/65万円/1兆3172億円/時価総額1兆円割れはないと見るが・・・

5.ダイキン(6367)
 /2098円/300株/63万円/6150億円/インド市場の拡大を見込む

合計 294万円
現金   6万円
総合計300万円
TOPIX 728.85

(波野磯平)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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億の近道2011/09/26


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投資情報メールマガジン                   2011/09/26

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             −本日の目次−
    (本日の担当:波野磯平&グルメ投資家おーちゃん)

    ◆コラム「投資のタイミング」:波野磯平
    ◆コラム「老子と投資 59章」:グルメ投資家おーちゃん
    ◆コラム「実践株式ポートフォリオ運用」:波野磯平

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◆コラム「投資のタイミング」

 株式相場は山あり谷あり。その変動はまるで海岸に押し寄せる波のようです。
人が作り出しているのにまるで自然現象のような世界でもあります。

 いまや世界経済はそれぞれのエリアの枠を超えてリンクし、世界の経済現象
は世界中の株式相場に変化をもたらすようになってきました。
 オイルショックにブラックマンデー、リーマンショックと日本で起きた東日
本大震災のような予期せぬ出来事とは違う、それらと同様の経済上の変化の兆
しを予期することのできる世界経済の変調とそうした事態への対応が語られる
局面が続く今、調整局面が継続するのも止むを得ないのかも知れません。

 欧米主体の経済から世界経済の中心軸がアジア、中東、アフリカへと変化し
ていこうとする今、当面は慎重にいくべきだとの投資家心理は止むを得ないと
ころですが、いつまでこうした状況が続くのかということが重要です。

 世界経済のリーダーたるアメリカの景気に暗雲が漂う中、中国やインドとい
った米国に代わる主体となる国家がどのように経済のリーダーシップを担うよ
うになるのかを注意深く見守っている状況が見られます。
 米国の世界戦略に追随して成長してきた日本もグローバル戦略をアジアを中
心にした戦略に本格的にシフトする必要が出てきました。

 GDPの成長が経済成長のベンチマークと言えるのでしょうが、日本国は1
990年のバブル経済崩壊後の低成長経済の中に陥り、はや20年以上が経過
してしまいました。少子高齢化の中で人口が減っていく国の経済成長が拡大す
るには、物の製造販売だけでは困難で技術、ノウハウ、特許、コンテンツなど
の知的財産の世界市場への提供が不可欠です。過去蓄積されてきた新製品開発
のパワーと世界市場を開拓するベンチャースピリットが不可欠です。国内の限
られた市場の中でお金が循環するだけではなく海外市場へのアプローチで新た
な資金循環をつくっていく必要があります。
 大震災後の日本人同士の団結心、経済復興に向けた志、信頼関係構築がなさ
れて新たな成長への意気込みが醸成された時に復活ののろしがあがるものと考
えられます。

 最近では日本の底力、クールジャパンを世界に向けた復活の原動力にしよう
とする活動も見出されるようになってきました。日本の財政はパンク寸前です
が日本には過去から今日まで蓄積されてきた資産の裏付けがあります。PBR
が1倍を割れ、配当利回りが市場全体で2%となっている日本の株式市場に投
資タイミングが訪れつつあるという現状は逆に言うと日本の株式市場がまとも
に評価されていない証左ではないでしょうか。

 確かに割安だけど投資魅力に欠ける企業が多いというのも本音の意見かも知
れません。
 機能不全に陥ってしまった株式市場には本来のリスクマネーが入っていませ
ん。それがPER1倍割れの日本市場を象徴している真実の姿です。明日の日
本が信じられないからこそ市場平均のPBRが1倍を割れてくるのです。
 また裏を返せば企業が自らが貯めこんできた金融資産を有効活用できずにい
る結果なのかも知れません。
 これから1年から2年先に明日の日本を信じる投資家が増加してくれるには
発行体企業の先進的な成長への取り組みが不可欠です。

 全体相場の投資タイミング探しは模索中ですが、成長企業探しはそれぞれの
投資家ごとに既に進んでいます。どのような局面でも成長しうる企業に自信を
もって投資する自立した投資家に皆様自身が成長されることで結果として30
0兆円という時価総額水準にまでなった日本の株式相場を下支えしてくれるも
のと期待されます。

(波野磯平)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
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◆コラム「老子と投資 59章」

 今回も、老子の第59章を題材に、投資の本質へ迫ってみます。

※AFPBBニューズブログ「大原浩の金融・経済地動説」の2008年2月
8日の日記、(<老子と投資>その1)http://www.actiblog.com/ohara/52816
を先にご覧になることをお勧めします。

59、人を治め天に事(つか)うるは、嗇(しょく)若(し)くは莫し。

○リーダーとして、人を治めるには、ものを惜しんで、無駄使いしないことが
 大切である。
○無駄使いをしなければ、無駄な欲も無くなり、そのエネルギーを本来の目的
 に向けることが出来る。
○一度にエネルギーを放出するのは無駄が多い。細く、長く、着実に進むのが
 最も効率が良い。

 世の中に「一発屋」といわれる人々がいます。芸能界あるいは新興分野の企
業経営者によくみられます。

 偶然転がり込んできた運によって、一瞬だけ流れ星のように輝いた後、闇の
中に吸い込まれ二度と姿を現さない人々です。

 もちろん、一瞬だけでも成功するのは立派なことですが、できるならば成功
を永続的なものにしたいものです。

 そのためには、強欲な気持ちで大きなヤマを当てようなどということをせず
に、確実な成功を積み上げていかなければなりません。

 例えば飲食店を例に挙げましょう。店がオープンしたときには、色々なメデ
ィアにも採りあげられ、もの珍しさもあって数多くの来店客があります。また、
スタッフも、開店の時には『さあ、これからやるぞ!』と元気満々です。
 ところが開店後半年あるいは1年たつと、他の新しい店がどんどんオープン
し、もの珍しさは薄れます。従業員も日々の仕事の繰りかえしでマンネリに陥
ります。
 実際ほとんどの飲食店は、開店の時に売上のピークをつけ、その後の売上げ
は徐々に下がっていきます。特別なリニューアルやキャンペーンなどをしない
限り売上が復活することはまずありません。
 しかし、飲食業やホテル業などにおいて顕著なのですが、店の大きさや席数
によって一度に受け入れることができる顧客の数には限りがあり、それ以上の
来店客は無駄になってしまいます。店に入ることができなかった来店客にも不
満を残します。これは他のビジネスでも多かれ少なかれ起こる現象です。

 また目新しいとか特別割引だからといってやってくる顧客は、他の新しい店
が開店したりもっと安い商品があれば、さっさとそちらに流れます。そのよう
な一時的な来店客に多大なエネルギーを費やすことは、老子が言うようにまっ
たくエネルギーの無駄使いであるだけでなく、受け入れのキャパシティという
面からもとても非効率です。

 ビジネスの上でもっとも効率が良いのは、一定の割合でコンスタントに来店
客があることです。そのためには、やはり常連と呼ばれるリピーターを数多く
獲得することが必要です。

 常連客が求めるのは、「一時的なお得」ではありません。いつも変わらぬ誠
意あるもてなしです。

 そのためには、エネルギーを「細く、長く、コンスタント」に放出する必要
があるのです。

(OH)

*ブログ「大原浩の金融・経済地動説」http://www.actiblog.com/ohara/

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

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◆コラム「実践株式ポートフォリオ運用」

【はじめに】

 リスクを分散させることで安定した運用結果を求める投資家の期待に応えよ
うとある投資助言サービス会社はクライアントに対して専用ポートフォリオの
構築支援に努めています。
 3600社も上場会社があるので株式投資の経験が浅い投資家にとってポー
トフォリオの構築は大変だとお考えになるのかも知れませんが、100万円か
ら1000万円程度の資金を運用されている多くの投資家の皆さんにもこうし
たポートフォリオ運用を実践してもらいたいと思います。

【実践的ポートフォリオ構築まで】

 まずは全体の宇宙のごとき3600社の全体ユニバースから50社まで絞り
込むことから入ります。どうやって絞り込むかというとアトランダムでも構い
ません。自分が何らかの情報で好きな企業、興味のある企業、なじみのある企
業を選定してみることから入ります。最終的にはその50社から5社程度まで
絞り込むのですが、この作業はそう難しいことではありません。

 50社まで絞込みができましたら、選ばれた企業をテクニカル要素とファン
ダメンタル要素に分けて位置づけを吟味してみることです。

その選定された企業のテクニカルパターンはどうなっていますか?
過去5年程度の期間の中で高値水準になっていますか?
安値水準になっていますか?
時々は変動していますか?
安定的ですか?
変動が激しいですか?
底打ち傾向ですか?

 投資家はそのテクニカルパターンを吟味しておく必要があります。

 ファンダメンタルズでは
業績の状況はどうですか?
財務状況はどうですか?

 株価の水準として常識となっているPER、PBR、配当利回りなどのモノ
サシを利用してしっかりと吟味してみることです。ポートフォリオ銘柄の選定
のためには流動性も加味しておく必要がありますが、すべての銘柄を流動性重
視で選定する必要はありません。未来のことは誰しもわかりませんのでポート
フォリオはリスクを分散してできれば良いリターンを得たいという発想で構築
するものです。
 投資家はリスク資産である株式に集中投資して後で失敗しないようにしない
となりません。
 全体相場が不透明な時こそこうしたポートフォリオ運用を実践して頂きたい
ものです。

 5、6銘柄が選定されてポートフォリオを構築する際に少し気をつけたいの
は全体の投資金額を均等にするか、ややメリハリをつけるかということです。
筆者は3ヶ月程度の期間で結果を求めるポートフォリオを構築する場合は選定
された銘柄の中で多少割安感のある銘柄に配分を多くします。運用開始におい
てはベンチマークを必ず、設定します。それは日経平均でも良いですしTOP
IXでも構いませんが、筆者は機関投資家に準じてTOPIXにしています。

 運用開始日のTOPIXが728であればそこを基準にして構築したポート
フォリオと1週間ごとに比べてみて下さい。個別株ポートフォリオを頻繁に構
築してベンチマークであるTOPIXと絶えず比べてそれをアウトパフォーム
することができるようになればあなたはもうプロの投資家に近づいたというこ
とができるでしょう。

 欲を言えばインデックスにアウトパフォームするだけではなく絶対額をプラ
スにするという目標を持って運用期間においてリターンを出せるかが個人投資
家にとっては重要なポイントなのかも知れません。


【モデルポートフォリオ】

 輸出ハイテク株中心のモデルポートフォリオ300万円コース
  by NAMINO

 NYダウや欧州株が反転に向かうなどとは断言できませんが、ここから3ヶ
月のタームの中ではそろそろ反転するタイミングもやってくるのではないかと
お考えの投資家にお奨めの輸出ハイテク株中心のモデルポートフォリオ。
(株価は9月26日終値)

 銘柄
 /時価/株式数/投資金額/時価総額
 /コメント

1.リコー(7752)
 /623円/1000株/63万円/4641億円
 /配当利回りの高さがよりどころ

2.ローランド(7944)
 /577円/1000株/58万円/148億円
 /期末現金残を下回る時価総額

3.ホンダ(7267)
 /2245円/200株/45万円/4兆667億円
 /2000円接近場面

4.BS(5108)
 /1620円/400株/65万円/1兆3172億円
 /時価総額1兆円割れはないと見るが・・・

5.ダイキン(6367)
 /2098円/300株/63万円/6150億円
 /インド市場の拡大を見込む

合計 294万円
現金   6万円
総合計300万円
TOPIX 728.85

(波野磯平)

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為替市場動向〜会議は踊り、そして進むか?〜

 欧州ではギリシャのデフォルト回避のための会議が頻繁にもたれ、また米国連邦準備理事会による追加支援が注目されるFOMCは会議日程を一日延期して本日21日(日本時間22日未明)声明が発表される予定です。市場では米国のFOMC結果待ちを理由にポジション調整、様子見姿勢が見られます。かつてのウィーン体制時代の「会議は踊る、されど進まず」ではなく、要人の皆さまには世界経済のために事態進展を期待したいところです。

 市場でのギリシャの「デフォルト懸念」の上昇と共に、問題国の国債を多額に保有するフランスの有力銀行の格下げが先週行われたのに続き、20日にはイタリア国債の格下げ、また、中国銀行がフランス有力銀行2行との為替スワップ取引を停止したとの報により両行の株式が下落したなど欧州の信用状況についての悪材料は続いています。
 通貨ユーロは9月8日に対米ドルで200日移動平均である1.4020水準をクリアにブレークして以来1.3495を安値に主に1.35から1.38を中心に上下しています。対円では10年ぶりに103円台まで下落。ユーロ対円レート下落は欧州への輸出比重が大きい企業にとっては大きな痛手であり株価に影響しています。日欧消費者物価でみた購買力平価は1ユーロ=102円95銭水準なので、この点から見た以前のユーロ対円での割高感はかなり剥がれた感があります。また、対米ドルではユーロの割高感、対スイス・フランや豪ドルではユーロの割安感が目立ちます。これは今後調整の場面もあろうかと思っています。特にスイス・フランは、先日発表されたユーロ・スイス1.20死守政策から更に1.25水準にレベルを上げるという話も直近で聞こえてきていますので要注意かもしれません。

 国債保証料を取引するCDS市場(5年物)ではギリシャが9月14日の5000BP(9月14日)から3535BP(9月21日)に低下したものの、イタリア国債は500BPを超え、ポルトガル国債のCDSも1120BPという高水準にあり信用状態の改善には程遠い状態です。中でも気になるのは、ドイツの信用保証料の上昇です。直近では最高水準の94BPまで上昇してきており、昨年は一時30BP台だったことと比較してドイツの負担増への懸念が表れています。ちなみに、米国債の信用保証料は直近51BP、英国84BP、日本127BPです。
 ギリシャ国債のデフォルト「懸念」と言われ支援策が協議されていると伝わっていますが、会議で協議されているのは、「デフォルトは避けられない」こととして、これを如何に影響少なく整然と実施していくか、というプランニングではないかとも言われています。緊縮財政でギリシャが効果を上げて現在の債務を返済していけると考えるのは非現実的で毎回の支援でいわゆる追い貸しを続けてきた支援国負担が増え続ける悪影響を考えると如何に仕組みを作り軟着陸させるか?が議論されているのではないかと推測されます。この辺りは要人発言からも漏れてきます。
 ポイントはギリシャが債務再編となると元本のどの程度がヘアカットされるのか?(現在は50%という声が多く聞かれますが)それによって投資家への影響が試算されるでしょうし金融機関の資本への影響などがわかってくるでしょう。

 そのギリシャがユーロを離脱するのでは?という見方は以前から聞かれます。弱い国に強い通貨、の悪影響を見せつけられた感がありますが、欧州のギリシャ取り込みは続くのではないかと思います。ギリシャの立地を見ると多くの勢力・戦略が交錯するバルカン半島の地域にありますし、中東やアフリカも近隣です。財政的には大きな負担ながら、ギリシャを欧州の一員として支援を続けていく理由はこのあたりにもありそうです。また、加入や離脱の規程の条約改正などを考えるとユーロ離脱は現実的ではなさそうです。

 冒頭でも記しましたが、FOMCの結果が待たれます。大かたの予想では、FRBのポートフォリオ中の短期国債を売って長期国債を買い長期金利低下の効果を狙うオペレーション・ツイストが主でQE3の可能性はインフレ状態がQE2決定時と異なることなどを理由に低いとされています。市場ではツイスト・オペ効果を期待しての米国長期債の買いも活発に入っているようです。今回のFOMCは会議日程を延長して開催するという事実からもサプライズが当然のごとく期待されてはいますが、議長への反対意見も多いと聞く会議。どんな声明になるのか市場は待ち姿勢です。

 今朝の新聞にも掲載があるように、IMFは世界経済の成長率予測を引き下げています。欧米もさることながら、新興国の成長の不透明感も気になるところですし、また新興国通貨の対ドルでの弱さも目立ちます。大きな相場の流れの中で米ドル安は根底にあると思いますが現在のところでは通貨によるばらつきが見られます。年初来、主要全通貨に対して上昇したのは日本円のみです。
為替動向とは必ずしも一致はしませんが、日本の底力は?という視点で世界を見る機会を作ってみても良いかもしれませんね。

 再び大きな台風で被害を受けた方々に心からお見舞い申し上げます。21日には日本の西から東へと台風の影響が広がりそうです。お気をつけてお過ごしください。
 本日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!

*上記のコメントは2011年9月21日午前までの情報をもとにしています。

式町 みどり拝

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億の近道2011/09/21


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投資情報メールマガジン                  2011/09/21号
              イ意 の 近 道

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【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

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             −本日の目次−
          (本日の担当:式町みどり)

 ◆コラム「為替市場動向〜会議は踊り、そして進むか?〜」:式町みどり

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◆コラム「為替市場動向〜会議は踊り、そして進むか?〜」

 欧州ではギリシャのデフォルト回避のための会議が頻繁にもたれ、また米国
連邦準備理事会による追加支援が注目されるFOMCは会議日程を一日延期し
て本日21日(日本時間22日未明)声明が発表される予定です。市場では米
国のFOMC結果待ちを理由にポジション調整、様子見姿勢が見られます。か
つてのウィーン体制時代の「会議は踊る、されど進まず」ではなく、要人の皆
さまには世界経済のために事態進展を期待したいところです。

 市場でのギリシャの「デフォルト懸念」の上昇と共に、問題国の国債を多額
に保有するフランスの有力銀行の格下げが先週行われたのに続き、20日には
イタリア国債の格下げ、また、中国銀行がフランス有力銀行2行との為替スワ
ップ取引を停止したとの報により両行の株式が下落したなど欧州の信用状況に
ついての悪材料は続いています。
 通貨ユーロは9月8日に対米ドルで200日移動平均である1.4020水
準をクリアにブレークして以来1.3495を安値に主に1.35から1.3
8を中心に上下しています。対円では10年ぶりに103円台まで下落。ユー
ロ対円レート下落は欧州への輸出比重が大きい企業にとっては大きな痛手であ
り株価に影響しています。日欧消費者物価でみた購買力平価は1ユーロ=10
2円95銭水準なので、この点から見た以前のユーロ対円での割高感はかなり
剥がれた感があります。また、対米ドルではユーロの割高感、対スイス・フラ
ンや豪ドルではユーロの割安感が目立ちます。これは今後調整の場面もあろう
かと思っています。特にスイス・フランは、先日発表されたユーロ・スイス1.
20死守政策から更に1.25水準にレベルを上げるという話も直近で聞こえ
てきていますので要注意かもしれません。

 国債保証料を取引するCDS市場(5年物)ではギリシャが9月14日の5
000BP(9月14日)から3535BP(9月21日)に低下したものの、
イタリア国債は500BPを超え、ポルトガル国債のCDSも1120BPと
いう高水準にあり信用状態の改善には程遠い状態です。中でも気になるのは、
ドイツの信用保証料の上昇です。直近では最高水準の94BPまで上昇してき
ており、昨年は一時30BP台だったことと比較してドイツの負担増への懸念
が表れています。ちなみに、米国債の信用保証料は直近51BP、英国84B
P、日本127BPです。
 ギリシャ国債のデフォルト「懸念」と言われ支援策が協議されていると伝わ
っていますが、会議で協議されているのは、「デフォルトは避けられない」こ
ととして、これを如何に影響少なく整然と実施していくか、というプランニン
グではないかとも言われています。緊縮財政でギリシャが効果を上げて現在の
債務を返済していけると考えるのは非現実的で毎回の支援でいわゆる追い貸し
を続けてきた支援国負担が増え続ける悪影響を考えると如何に仕組みを作り軟
着陸させるか?が議論されているのではないかと推測されます。この辺りは要
人発言からも漏れてきます。
 ポイントはギリシャが債務再編となると元本のどの程度がヘアカットされる
のか?(現在は50%という声が多く聞かれますが)それによって投資家への
影響が試算されるでしょうし金融機関の資本への影響などがわかってくるでし
ょう。

 そのギリシャがユーロを離脱するのでは?という見方は以前から聞かれます。
弱い国に強い通貨、の悪影響を見せつけられた感がありますが、欧州のギリシ
ャ取り込みは続くのではないかと思います。ギリシャの立地を見ると多くの勢
力・戦略が交錯するバルカン半島の地域にありますし、中東やアフリカも近隣
です。財政的には大きな負担ながら、ギリシャを欧州の一員として支援を続け
ていく理由はこのあたりにもありそうです。また、加入や離脱の規程の条約改
正などを考えるとユーロ離脱は現実的ではなさそうです。

 冒頭でも記しましたが、FOMCの結果が待たれます。大かたの予想では、
FRBのポートフォリオ中の短期国債を売って長期国債を買い長期金利低下の
効果を狙うオペレーション・ツイストが主でQE3の可能性はインフレ状態が
QE2決定時と異なることなどを理由に低いとされています。市場ではツイス
ト・オペ効果を期待しての米国長期債の買いも活発に入っているようです。今
回のFOMCは会議日程を延長して開催するという事実からもサプライズが当
然のごとく期待されてはいますが、議長への反対意見も多いと聞く会議。どん
な声明になるのか市場は待ち姿勢です。

 今朝の新聞にも掲載があるように、IMFは世界経済の成長率予測を引き下
げています。欧米もさることながら、新興国の成長の不透明感も気になるとこ
ろですし、また新興国通貨の対ドルでの弱さも目立ちます。大きな相場の流れ
の中で米ドル安は根底にあると思いますが現在のところでは通貨によるばらつ
きが見られます。年初来、主要全通貨に対して上昇したのは日本円のみです。
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【お知らせ】

■水曜日執筆者、小屋洋一の新刊無料立ち読み延長!■

隔週水曜日に執筆しています小屋洋一の新刊、

「35歳で貯金ゼロなら親のスネをかじりなさい!」(すばる舎・刊)

の出版を記念して、億近読者のために無料立ち読みサイトをご用意させていた
だきました。

序章から第2章までの全94Pを「無料」でお読みいただけます。

お金が無くても運用が始められる?
そんな裏技が知りたい方は、ぜひご一読をオススメいたします。

7月27日〜29日の3日間限定で無料立ち読みキャンペーンを実施して
きましたが、延長する事にしました。

というのも、本来、この書籍は、マネー教育が世界に比べて圧倒的に遅れてい
る日本において、出来るだけたくさんの人に、マネープランの作り方について
知ってもらい、安心の日々を送って頂くためのものだからです。

期間を3日間に絞った方が、その間にしっかりと読んでもらえるのではないか、
と思って今回、3日間限定で無料立ち読みを実施していたのですが、
より広く多くの方に読んでもらえるように、
今後も無料立ち読みを継続する事にしました。

財政破たんリスクを抱えながら、大増税、低社会保障時代を迎えていている
日本において将来の安心を作るために今出来る事について書いています。

下記のページから無料立ち読み出来るので、
ぜひ一度ご覧になって下さい。

http://123direct.info/tracking/cr/PRctvrdt/95665/8921764

株式会社マネーライフプランニング
代表取締役 小屋 洋一

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 研究銘柄として取り上げた66銘柄中56銘柄が上昇。
 最高は、233.5%(配当・優待含む)上昇!!
 昨年3/31現在のパフォーマンスをご参照下さい。

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高齢化社会と調剤薬局業界

 9月19日の敬老の日を前に総務省が16日発表した高齢者推計人口(9月15日現在)によると、65歳以上の人口は前年より24万人増え2980万人、総人口に占める割合は0.2ポイント増の23.3%と、いずれも過去最高を更新したとのことです。80歳以上の人口は前年比38万人増の866万人、割合も0.3ポイント増の6.8%と、こちらも過去最高となっています。日本はまさに本格的高齢化社会に突入し、まだまだ今後少子高齢化が進むと予想されています。
 かく言う私も徐々にその年齢に近づいています。晴れて2023年には私も高齢者の仲間入りとなります。電車の中を見渡しても高齢者の姿がやたら目立つようになってきました。昔のコントで描かれた世界がまさに現実のものとなろうとしています。

 社会保障制度の将来ビジョンが議論されており、そこでは2055年の人口は9000万人を割り込み8993万人となるとの見通しが示されています。これに対して高齢者の数は3646万人で高齢化率は40.5%となります。一体これからの日本はどうなっていくのか・・・。

 心配ばかりしていても仕方ありません。高齢化社会の中で活躍する企業もある筈です。

 5月9日の億の近道でお届けしました調剤薬局業界レビューを私も引き継いで久々に行ってみました。高齢化で日本の医薬品関連産業が着実に成長。武田やアステラス、第一三共などの医薬品メーカーを筆頭にアルフレッサなどの医薬品卸会社が既に巨大化し内需を取り込んで(医薬品メーカーは外需の取り込みも拡大)、着実に成長してきました。また、ツルハやマツモトキヨシといったドラッグストア業界が事業規模を拡大し、日本の株式市場で一定の存在感を示しています。
 一方で、5万軒以上もの中小の店舗がひしめく調剤薬局業界の市場規模は4.7兆円ですが年率6%程度の着実な成長が続いており、数年後に6兆円規模になると見られます。継続的な薬価引き下げによる中小店舗の経営難や後継者難で上場企業への集約化が進展しており、アインファーマシーズ(9627)などの上場調剤薬局の事業規模拡大傾向が見られます。医薬分業化の進展と高齢化が背景になっていますが、これに加え中小調剤薬局の集約化が進展していることも背景になっています。
 いずれの企業も集約化の流れで自社店舗の拡大とM&Aによる店舗増による事業規模の拡大を続けており、売上、利益とも拡大基調にあります。
 その成長傾向の割にはまだ市場での評価は低いと感じられますので本メルマガでは過去よりこの業界のことを取り上げて参りました。今回も改めてチェックしてみたいと思います。

【調剤薬局を展開する上場6社の予想経常利益と時価総額比較】
時価は9月16日終値
企業名/決算期/今期予想経常利益/時価総額/倍率/今期経常利益伸び率

1)アインF(9627)
 /4月/95億円/554億円/5.8倍/15.7%
             (1Q経常:22.7億円)
 3月以降株価の高値/安値/時価⇒3585円/2158円/3475円

2)日本調剤(3341)
 /3月/61.5億円/239億円/3.9倍/41.1%
             (1Q経常:16.5億円)
 3月以降株価の高値/安値/時価⇒3225円/2120円/2984円

3)総合メディ(4775)
 /3月/46.6億円/218億円/4.7倍/10.6%
             (1Q経常:10.5億円)
 3月以降株価の高値/安値/時価⇒2989円/1740円/2839円

4)クオール(3034)
 /3月/35.9億円/166億円/4.6倍/27.8%
             (1Q経常:7.2億円)
 3月以降株価の高値/安値/時価⇒155800円/65200円
 /132400円

5)MSNW(4350)
 /9月/19.0億円/54.5億円/2.9倍/42.9%
             (3Q経常:16.6億円)
 3月以降株価の高値/安値/時価⇒1073円/430円/839円

6)ファーマR(2796)
 /5月/14.6億円/30億円/2.1倍/8.9%
 3月以降株価の高値/安値/時価⇒136000円/62000円
  /115800円

 この中では日本調剤の株価がやや出遅れ気味となってきました。
 また、メディカルシステムネットワークは先般1073円の高値をつけるなどようやく評価が高まってきましたが、またここに来て評価が低下。9月決算の進捗率は3Qまでで87%と高く9月決算の上方修正が期待される中、決算期を3月期に変更。来期の評価はしずらくなってしまいましたが、業績の拡大基調に変化はないと見られます。

(波野磯平)

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億の近道2011/09/19


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投資情報メールマガジン                   2011/09/19

             イ意 の 近 道

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             −本日の目次−
           (本日の担当:波野磯平)

     ◆コラム「高齢化社会と調剤薬局業界」:波野磯平

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【お知らせ】
 本日は休刊日ですが、波野氏より原稿が寄せられましたので特別に配信いた
 します。

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◆コラム「高齢化社会と調剤薬局業界」

 9月19日の敬老の日を前に総務省が16日発表した高齢者推計人口(9月
15日現在)によると、65歳以上の人口は前年より24万人増え2980万
人、総人口に占める割合は0.2ポイント増の23.3%と、いずれも過去最
高を更新したとのことです。80歳以上の人口は前年比38万人増の866万
人、割合も0.3ポイント増の6.8%と、こちらも過去最高となっています。
日本はまさに本格的高齢化社会に突入し、まだまだ今後少子高齢化が進むと予
想されています。
 かく言う私も徐々にその年齢に近づいています。晴れて2023年には私も
高齢者の仲間入りとなります。電車の中を見渡しても高齢者の姿がやたら目立
つようになってきました。昔のコントで描かれた世界がまさに現実のものとな
ろうとしています。

 社会保障制度の将来ビジョンが議論されており、そこでは2055年の人口
は9000万人を割り込み8993万人となるとの見通しが示されています。
これに対して高齢者の数は3646万人で高齢化率は40.5%となります。
一体これからの日本はどうなっていくのか・・・。

 心配ばかりしていても仕方ありません。高齢化社会の中で活躍する企業もあ
る筈です。

 5月9日の億の近道でお届けしました調剤薬局業界レビューを私も引き継い
で久々に行ってみました。高齢化で日本の医薬品関連産業が着実に成長。武田
やアステラス、第一三共などの医薬品メーカーを筆頭にアルフレッサなどの医
薬品卸会社が既に巨大化し内需を取り込んで(医薬品メーカーは外需の取り込
みも拡大)、着実に成長してきました。また、ツルハやマツモトキヨシといっ
たドラッグストア業界が事業規模を拡大し、日本の株式市場で一定の存在感を
示しています。
 一方で、5万軒以上もの中小の店舗がひしめく調剤薬局業界の市場規模は4.
7兆円ですが年率6%程度の着実な成長が続いており、数年後に6兆円規模に
なると見られます。継続的な薬価引き下げによる中小店舗の経営難や後継者難
で上場企業への集約化が進展しており、アインファーマシーズ(9627)な
どの上場調剤薬局の事業規模拡大傾向が見られます。医薬分業化の進展と高齢
化が背景になっていますが、これに加え中小調剤薬局の集約化が進展している
ことも背景になっています。
 いずれの企業も集約化の流れで自社店舗の拡大とM&Aによる店舗増による
事業規模の拡大を続けており、売上、利益とも拡大基調にあります。
 その成長傾向の割にはまだ市場での評価は低いと感じられますので本メルマ
ガでは過去よりこの業界のことを取り上げて参りました。今回も改めてチェッ
クしてみたいと思います。

【調剤薬局を展開する上場6社の予想経常利益と時価総額比較】
時価は9月16日終値
企業名/決算期/今期予想経常利益/時価総額/倍率/今期経常利益伸び率

1)アインF(9627)
 /4月/95億円/554億円/5.8倍/15.7%
             (1Q経常:22.7億円)
 3月以降株価の高値/安値/時価⇒3585円/2158円/3475円

2)日本調剤(3341)
 /3月/61.5億円/239億円/3.9倍/41.1%
             (1Q経常:16.5億円)
 3月以降株価の高値/安値/時価⇒3225円/2120円/2984円

3)総合メディ(4775)
 /3月/46.6億円/218億円/4.7倍/10.6%
             (1Q経常:10.5億円)
 3月以降株価の高値/安値/時価⇒2989円/1740円/2839円

4)クオール(3034)
 /3月/35.9億円/166億円/4.6倍/27.8%
             (1Q経常:7.2億円)
 3月以降株価の高値/安値/時価⇒155800円/65200円
 /132400円

5)MSNW(4350)
 /9月/19.0億円/54.5億円/2.9倍/42.9%
             (3Q経常:16.6億円)
 3月以降株価の高値/安値/時価⇒1073円/430円/839円

6)ファーマR(2796)
 /5月/14.6億円/30億円/2.1倍/8.9%
 3月以降株価の高値/安値/時価⇒136000円/62000円
  /115800円

 この中では日本調剤の株価がやや出遅れ気味となってきました。
 また、メディカルシステムネットワークは先般1073円の高値をつけるな
どようやく評価が高まってきましたが、またここに来て評価が低下。9月決算
の進捗率は3Qまでで87%と高く9月決算の上方修正が期待される中、決算
期を3月期に変更。来期の評価はしずらくなってしまいましたが、業績の拡大
基調に変化はないと見られます。

(波野磯平)

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