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投資情報メールマガジン 2011/09/26
イ意 の 近 道
−プロが導く「億」資産への近道− 週5回発行
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【ご挨拶】
将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!
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−本日の目次−
(本日の担当:波野磯平&グルメ投資家おーちゃん)
◆コラム「投資のタイミング」:波野磯平
◆コラム「老子と投資 59章」:グルメ投資家おーちゃん
◆コラム「実践株式ポートフォリオ運用」:波野磯平
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◆コラム「投資のタイミング」
株式相場は山あり谷あり。その変動はまるで海岸に押し寄せる波のようです。
人が作り出しているのにまるで自然現象のような世界でもあります。
いまや世界経済はそれぞれのエリアの枠を超えてリンクし、世界の経済現象
は世界中の株式相場に変化をもたらすようになってきました。
オイルショックにブラックマンデー、リーマンショックと日本で起きた東日
本大震災のような予期せぬ出来事とは違う、それらと同様の経済上の変化の兆
しを予期することのできる世界経済の変調とそうした事態への対応が語られる
局面が続く今、調整局面が継続するのも止むを得ないのかも知れません。
欧米主体の経済から世界経済の中心軸がアジア、中東、アフリカへと変化し
ていこうとする今、当面は慎重にいくべきだとの投資家心理は止むを得ないと
ころですが、いつまでこうした状況が続くのかということが重要です。
世界経済のリーダーたるアメリカの景気に暗雲が漂う中、中国やインドとい
った米国に代わる主体となる国家がどのように経済のリーダーシップを担うよ
うになるのかを注意深く見守っている状況が見られます。
米国の世界戦略に追随して成長してきた日本もグローバル戦略をアジアを中
心にした戦略に本格的にシフトする必要が出てきました。
GDPの成長が経済成長のベンチマークと言えるのでしょうが、日本国は1
990年のバブル経済崩壊後の低成長経済の中に陥り、はや20年以上が経過
してしまいました。少子高齢化の中で人口が減っていく国の経済成長が拡大す
るには、物の製造販売だけでは困難で技術、ノウハウ、特許、コンテンツなど
の知的財産の世界市場への提供が不可欠です。過去蓄積されてきた新製品開発
のパワーと世界市場を開拓するベンチャースピリットが不可欠です。国内の限
られた市場の中でお金が循環するだけではなく海外市場へのアプローチで新た
な資金循環をつくっていく必要があります。
大震災後の日本人同士の団結心、経済復興に向けた志、信頼関係構築がなさ
れて新たな成長への意気込みが醸成された時に復活ののろしがあがるものと考
えられます。
最近では日本の底力、クールジャパンを世界に向けた復活の原動力にしよう
とする活動も見出されるようになってきました。日本の財政はパンク寸前です
が日本には過去から今日まで蓄積されてきた資産の裏付けがあります。PBR
が1倍を割れ、配当利回りが市場全体で2%となっている日本の株式市場に投
資タイミングが訪れつつあるという現状は逆に言うと日本の株式市場がまとも
に評価されていない証左ではないでしょうか。
確かに割安だけど投資魅力に欠ける企業が多いというのも本音の意見かも知
れません。
機能不全に陥ってしまった株式市場には本来のリスクマネーが入っていませ
ん。それがPER1倍割れの日本市場を象徴している真実の姿です。明日の日
本が信じられないからこそ市場平均のPBRが1倍を割れてくるのです。
また裏を返せば企業が自らが貯めこんできた金融資産を有効活用できずにい
る結果なのかも知れません。
これから1年から2年先に明日の日本を信じる投資家が増加してくれるには
発行体企業の先進的な成長への取り組みが不可欠です。
全体相場の投資タイミング探しは模索中ですが、成長企業探しはそれぞれの
投資家ごとに既に進んでいます。どのような局面でも成長しうる企業に自信を
もって投資する自立した投資家に皆様自身が成長されることで結果として30
0兆円という時価総額水準にまでなった日本の株式相場を下支えしてくれるも
のと期待されます。
(波野磯平)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
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◆コラム「老子と投資 59章」
今回も、老子の第59章を題材に、投資の本質へ迫ってみます。
※AFPBBニューズブログ「大原浩の金融・経済地動説」の2008年2月
8日の日記、(<老子と投資>その1)http://www.actiblog.com/ohara/52816
を先にご覧になることをお勧めします。
59、人を治め天に事(つか)うるは、嗇(しょく)若(し)くは莫し。
○リーダーとして、人を治めるには、ものを惜しんで、無駄使いしないことが
大切である。
○無駄使いをしなければ、無駄な欲も無くなり、そのエネルギーを本来の目的
に向けることが出来る。
○一度にエネルギーを放出するのは無駄が多い。細く、長く、着実に進むのが
最も効率が良い。
世の中に「一発屋」といわれる人々がいます。芸能界あるいは新興分野の企
業経営者によくみられます。
偶然転がり込んできた運によって、一瞬だけ流れ星のように輝いた後、闇の
中に吸い込まれ二度と姿を現さない人々です。
もちろん、一瞬だけでも成功するのは立派なことですが、できるならば成功
を永続的なものにしたいものです。
そのためには、強欲な気持ちで大きなヤマを当てようなどということをせず
に、確実な成功を積み上げていかなければなりません。
例えば飲食店を例に挙げましょう。店がオープンしたときには、色々なメデ
ィアにも採りあげられ、もの珍しさもあって数多くの来店客があります。また、
スタッフも、開店の時には『さあ、これからやるぞ!』と元気満々です。
ところが開店後半年あるいは1年たつと、他の新しい店がどんどんオープン
し、もの珍しさは薄れます。従業員も日々の仕事の繰りかえしでマンネリに陥
ります。
実際ほとんどの飲食店は、開店の時に売上のピークをつけ、その後の売上げ
は徐々に下がっていきます。特別なリニューアルやキャンペーンなどをしない
限り売上が復活することはまずありません。
しかし、飲食業やホテル業などにおいて顕著なのですが、店の大きさや席数
によって一度に受け入れることができる顧客の数には限りがあり、それ以上の
来店客は無駄になってしまいます。店に入ることができなかった来店客にも不
満を残します。これは他のビジネスでも多かれ少なかれ起こる現象です。
また目新しいとか特別割引だからといってやってくる顧客は、他の新しい店
が開店したりもっと安い商品があれば、さっさとそちらに流れます。そのよう
な一時的な来店客に多大なエネルギーを費やすことは、老子が言うようにまっ
たくエネルギーの無駄使いであるだけでなく、受け入れのキャパシティという
面からもとても非効率です。
ビジネスの上でもっとも効率が良いのは、一定の割合でコンスタントに来店
客があることです。そのためには、やはり常連と呼ばれるリピーターを数多く
獲得することが必要です。
常連客が求めるのは、「一時的なお得」ではありません。いつも変わらぬ誠
意あるもてなしです。
そのためには、エネルギーを「細く、長く、コンスタント」に放出する必要
があるのです。
(OH)
*ブログ「大原浩の金融・経済地動説」http://www.actiblog.com/ohara/
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◆コラム「実践株式ポートフォリオ運用」
【はじめに】
リスクを分散させることで安定した運用結果を求める投資家の期待に応えよ
うとある投資助言サービス会社はクライアントに対して専用ポートフォリオの
構築支援に努めています。
3600社も上場会社があるので株式投資の経験が浅い投資家にとってポー
トフォリオの構築は大変だとお考えになるのかも知れませんが、100万円か
ら1000万円程度の資金を運用されている多くの投資家の皆さんにもこうし
たポートフォリオ運用を実践してもらいたいと思います。
【実践的ポートフォリオ構築まで】
まずは全体の宇宙のごとき3600社の全体ユニバースから50社まで絞り
込むことから入ります。どうやって絞り込むかというとアトランダムでも構い
ません。自分が何らかの情報で好きな企業、興味のある企業、なじみのある企
業を選定してみることから入ります。最終的にはその50社から5社程度まで
絞り込むのですが、この作業はそう難しいことではありません。
50社まで絞込みができましたら、選ばれた企業をテクニカル要素とファン
ダメンタル要素に分けて位置づけを吟味してみることです。
その選定された企業のテクニカルパターンはどうなっていますか?
過去5年程度の期間の中で高値水準になっていますか?
安値水準になっていますか?
時々は変動していますか?
安定的ですか?
変動が激しいですか?
底打ち傾向ですか?
投資家はそのテクニカルパターンを吟味しておく必要があります。
ファンダメンタルズでは
業績の状況はどうですか?
財務状況はどうですか?
株価の水準として常識となっているPER、PBR、配当利回りなどのモノ
サシを利用してしっかりと吟味してみることです。ポートフォリオ銘柄の選定
のためには流動性も加味しておく必要がありますが、すべての銘柄を流動性重
視で選定する必要はありません。未来のことは誰しもわかりませんのでポート
フォリオはリスクを分散してできれば良いリターンを得たいという発想で構築
するものです。
投資家はリスク資産である株式に集中投資して後で失敗しないようにしない
となりません。
全体相場が不透明な時こそこうしたポートフォリオ運用を実践して頂きたい
ものです。
5、6銘柄が選定されてポートフォリオを構築する際に少し気をつけたいの
は全体の投資金額を均等にするか、ややメリハリをつけるかということです。
筆者は3ヶ月程度の期間で結果を求めるポートフォリオを構築する場合は選定
された銘柄の中で多少割安感のある銘柄に配分を多くします。運用開始におい
てはベンチマークを必ず、設定します。それは日経平均でも良いですしTOP
IXでも構いませんが、筆者は機関投資家に準じてTOPIXにしています。
運用開始日のTOPIXが728であればそこを基準にして構築したポート
フォリオと1週間ごとに比べてみて下さい。個別株ポートフォリオを頻繁に構
築してベンチマークであるTOPIXと絶えず比べてそれをアウトパフォーム
することができるようになればあなたはもうプロの投資家に近づいたというこ
とができるでしょう。
欲を言えばインデックスにアウトパフォームするだけではなく絶対額をプラ
スにするという目標を持って運用期間においてリターンを出せるかが個人投資
家にとっては重要なポイントなのかも知れません。
【モデルポートフォリオ】
輸出ハイテク株中心のモデルポートフォリオ300万円コース
by NAMINO
NYダウや欧州株が反転に向かうなどとは断言できませんが、ここから3ヶ
月のタームの中ではそろそろ反転するタイミングもやってくるのではないかと
お考えの投資家にお奨めの輸出ハイテク株中心のモデルポートフォリオ。
(株価は9月26日終値)
銘柄
/時価/株式数/投資金額/時価総額
/コメント
1.リコー(7752)
/623円/1000株/63万円/4641億円
/配当利回りの高さがよりどころ
2.ローランド(7944)
/577円/1000株/58万円/148億円
/期末現金残を下回る時価総額
3.ホンダ(7267)
/2245円/200株/45万円/4兆667億円
/2000円接近場面
4.BS(5108)
/1620円/400株/65万円/1兆3172億円
/時価総額1兆円割れはないと見るが・・・
5.ダイキン(6367)
/2098円/300株/63万円/6150億円
/インド市場の拡大を見込む
合計 294万円
現金 6万円
総合計300万円
TOPIX 728.85
(波野磯平)
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「億の近道」のwebはバックナンバー閲覧を重点に置いた、ブログ風の作
りになっております。現在、最新〜2005年1月分まで掲載しておりますが、
順次過去分を追加していく予定です。コメントなどはつけられませんが、まと
め読みなどに是非ご利用下さい。
http://okuchika.net/
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です。この名称での有償のサービス等は「石川臨太郎の有料メールマガジン」
以外行っておりません。紛らわしい名称のサービスは弊社と一切関係ありませ
んのでご注意下さい。
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編集者:億の近道発行プロジェクト
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