本日の日経新聞1面に下記のような記事が掲載されておりました。
(引用開始)
「760兆円が預貯金に眠る一方、外国為替証拠金取引(FX)や高リスクの投資信託に巨額のお金が流れる。日本の個人マネーの実態だ。長期投資の文化が育たない中、さまよう個人投資家の風景を追った。−
(中略)
総口座数は約275万(10年3月末、矢野経済研究所調べ)。複数口座を持つ人も多いが、5年前の15倍だ。人気の裏側には銀行のサービス不足もある。証拠金と購入額が同額の倍率1なら銀行の外貨預金と商品性はほぼ一緒だが、取引コストは外貨預金にかかる手数料の100分の1以下のこともある。投資家に主婦も多くミセス・ワタナベがFX利用者の愛称。1日の円と外貨の取引額(1〜6月の平均)を推計すると約5.8兆円だ。業者内で相殺される部分もあるが、世界の市場で円関連の取引額(昨年4月時点で1日28兆円)と単純比較すると約2割。8月には倍率上限が25倍に下がり1人当たりの取引は減りそうだが、利用者の裾野は広がるとの声もある。
(中略)
近年、電子取引の普及で世界的に個人の為替売買が拡大。ドイツ証券の大西知生外国為替部長は「日本の取引額は恐らく米国の10倍以上、欧州と比べても5倍以上だろう」と話す。
(引用終了)
ここ数年で身の回りでも外国為替証拠金取引を実施する人が増えてきている実感があったが、実際数字でここ5年で15倍に口座数が増加するという数字を目の当たりにすると、日本人も投資に関して目覚めたような気さえする。
一般の日本人の場合は、例えば為替であれば対円でのレートはUSDJPY、EURJPYぐらいはニュースで流れているので、為替レートを気にしている方が多いのだが、外国為替証拠金取引の普及によりクロス円、対USD等々をウォッチしている方も多少増えている。
読者の方でも利用されている方もいるかもしれないが、海外の一般の人でもwww.xe.comのような通貨比較サイトなどを駆使している方が多い。最近は海外からの旅行者がANDROID端末のアプリ等を使って為替レートをチェックしている姿を目にする事も多くなった。
為替となると外貨預金をイメージされる方が多いと思うのだが、大部分の方は銀行を利用するというのが一昔の常識だったが、記事に記載されている通り外国為替証拠金取引でコストも抑え外貨預金の代替として利用するという方向に変換される事は止められない流れではないだろうか。日経新聞の記事には記載はなかったが、外貨預金の場合は金融機関が破綻した場合には預金保険の対象外であるが、外国為替証拠金取引の場合は信託保全されるので、金融機関が破綻した場合でも保全されるというメリットもある。
2011年8月からは25倍まで制限される事になっているが、通常の外貨預金を作成の代替として使用するには影響はない。また上記のような規制により外為証拠金会社の統廃合が進むと思われるので、同業界のイメージ改善により利用する方が増えればそれはそれで良いのではないかと思う。
リスクコントロールができ上記のレバレッジ以上で取引される方にとってはこの規制はたまったものではないと思うが、そのような方は日本という枠組みに捉われず、国外の金融機関で外国為替証拠金の口座を開設して取引すれば良いのではないかと考える。また国内で高レバレッジ取引を続けるのであれば、一般投資家から特定投資家へ移行して、レバレッジ規制の影響を受けずに取引を続けるという方法を考える必要もあるかもしれない。
(番頭さん)
【筆者プロフィール】
大学卒業後、某都市銀行勤務、某外資銀行勤務を経て独立。専門は個人富裕層業務。
幼少期に6年間ドイツで過ごし帰国、その時の経験が後の人生に大きく影響。
日本人の基本的なフィナンシャルリテラシーの向上を願いつつ日々奔走中。
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても当方は一切の責任を負いません。)
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(引用開始)
「760兆円が預貯金に眠る一方、外国為替証拠金取引(FX)や高リスクの投資信託に巨額のお金が流れる。日本の個人マネーの実態だ。長期投資の文化が育たない中、さまよう個人投資家の風景を追った。−
(中略)
総口座数は約275万(10年3月末、矢野経済研究所調べ)。複数口座を持つ人も多いが、5年前の15倍だ。人気の裏側には銀行のサービス不足もある。証拠金と購入額が同額の倍率1なら銀行の外貨預金と商品性はほぼ一緒だが、取引コストは外貨預金にかかる手数料の100分の1以下のこともある。投資家に主婦も多くミセス・ワタナベがFX利用者の愛称。1日の円と外貨の取引額(1〜6月の平均)を推計すると約5.8兆円だ。業者内で相殺される部分もあるが、世界の市場で円関連の取引額(昨年4月時点で1日28兆円)と単純比較すると約2割。8月には倍率上限が25倍に下がり1人当たりの取引は減りそうだが、利用者の裾野は広がるとの声もある。
(中略)
近年、電子取引の普及で世界的に個人の為替売買が拡大。ドイツ証券の大西知生外国為替部長は「日本の取引額は恐らく米国の10倍以上、欧州と比べても5倍以上だろう」と話す。
(引用終了)
ここ数年で身の回りでも外国為替証拠金取引を実施する人が増えてきている実感があったが、実際数字でここ5年で15倍に口座数が増加するという数字を目の当たりにすると、日本人も投資に関して目覚めたような気さえする。
一般の日本人の場合は、例えば為替であれば対円でのレートはUSDJPY、EURJPYぐらいはニュースで流れているので、為替レートを気にしている方が多いのだが、外国為替証拠金取引の普及によりクロス円、対USD等々をウォッチしている方も多少増えている。
読者の方でも利用されている方もいるかもしれないが、海外の一般の人でもwww.xe.comのような通貨比較サイトなどを駆使している方が多い。最近は海外からの旅行者がANDROID端末のアプリ等を使って為替レートをチェックしている姿を目にする事も多くなった。
為替となると外貨預金をイメージされる方が多いと思うのだが、大部分の方は銀行を利用するというのが一昔の常識だったが、記事に記載されている通り外国為替証拠金取引でコストも抑え外貨預金の代替として利用するという方向に変換される事は止められない流れではないだろうか。日経新聞の記事には記載はなかったが、外貨預金の場合は金融機関が破綻した場合には預金保険の対象外であるが、外国為替証拠金取引の場合は信託保全されるので、金融機関が破綻した場合でも保全されるというメリットもある。
2011年8月からは25倍まで制限される事になっているが、通常の外貨預金を作成の代替として使用するには影響はない。また上記のような規制により外為証拠金会社の統廃合が進むと思われるので、同業界のイメージ改善により利用する方が増えればそれはそれで良いのではないかと思う。
リスクコントロールができ上記のレバレッジ以上で取引される方にとってはこの規制はたまったものではないと思うが、そのような方は日本という枠組みに捉われず、国外の金融機関で外国為替証拠金の口座を開設して取引すれば良いのではないかと考える。また国内で高レバレッジ取引を続けるのであれば、一般投資家から特定投資家へ移行して、レバレッジ規制の影響を受けずに取引を続けるという方法を考える必要もあるかもしれない。
(番頭さん)
【筆者プロフィール】
大学卒業後、某都市銀行勤務、某外資銀行勤務を経て独立。専門は個人富裕層業務。
幼少期に6年間ドイツで過ごし帰国、その時の経験が後の人生に大きく影響。
日本人の基本的なフィナンシャルリテラシーの向上を願いつつ日々奔走中。
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても当方は一切の責任を負いません。)
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