暫くは辛抱

 3月8日に前回の原稿を書いてから大変な日々が続いています。
 被災した方々のお気持ちはいか程なのか?目の前で肉親を失う悲しさ、日々を生きる厳しさ、将来への不安、それに寒さ、被災を免れても福島では原発事故により生活基盤を放棄させられてしまった人が多数います。大変な事態であり、被災地の皆さんのご無事を祈らずに居られません。知り合いが福島や山形にいますが、2週間経った今でも余震で眠れぬ夜が続き、その不安に原発事故が追い打ちをかけているとのことです。
 我が家でも14日から節電に努め、暖房も付けなくなりました。少し不謹慎な言い方で申し訳ありませんが、平和ボケした日本人が無防備な生活態度を見直す大きな転換点になるのかも知れません。便利な生活にドップリと浸かっていたことに気付かされます。

 とは言え節約だけではダメで、お金を使える立場の人はこの時とばかり積極的に使ってもらわないと景気にはダブルパンチとなってしまいます。この点からは、お金持ちの60歳以上世代が消費に消極的になってしまうのは避けたいところです。年金ですら預貯金に回ってしまうようでは、社会保障費用確保のために国債を発行している現状からは本末転倒となってしまいます。
 そんなことを考えていると、慌ててカップヌードルやパンを買い漁って、その後に賞味期限切れで捨てている人達をどう評価して良いのか迷ってしまいますね。確かに無駄ですし、安全な場所に住みながら被災地に回す分まで買ってしまうのですから大変迷惑な連中ですが、お陰で普段は売れないものまで大量に売れますし、お荷物だった在庫を定価で一掃出来た企業もあるのでしょう。
 いつも物が溢れているスーパーマーケットでの12日の日曜日の夕方、米からパンからレトルトまで、凡そ保存のききそうな食品の棚がスッカラカンになっているのを見てびっくりした次第です。米なんて余っているのに…。缶詰も、カニ缶とホタテ缶を残して全て。無駄にならなければ良いのですが(苦笑)。

 この状況下で、情報が小出しに出る原発のニュースには苛立ちを感じざるを得ません。JALに続いて東電、みずほ銀行と、「親方日の丸」企業が次々と日本国民を窮地に陥れています。原発の現場では命がけで事故に挑んでいる人達がいる一方で、本社(経営陣)の本気度が伝わってきません。
 これでもし原発で死傷者が出て、そして東電や監督官庁に意図的な情報隠ぺいの存在などが後々の調査で発覚するような事態となれば、これは大変なことになります。それこそ監督官庁や東電の全主要役員は国家転覆謀議、殺人容疑で逮捕されねばなりません。
 百歩譲っても、彼らの全私財を投げ打ってでも損害を償わねば国民は納得しないでしょう。腐りきった日本のマスメディアにも今回ばかりは期待したいのですが、彼ら(為政者を含めて)はどう報道するのか?

 そして震災から約10日後の連休明け、すでに民放ではバラエティー番組だらけになっています。ネットを検索していたら、某大手TV局の女性アナウンサー達が被災地での取材の合間に、集まってピースをして記念撮影をしていたなどの投稿も見つけました。直ぐに削除されていましたが・・・(呆)。

 以前から「原発がそれほど安全と言うのなら、上級役員の親族が原発の施設内に居住すれば周辺住民は納得するのに」と考えていました。東電には代表取締役が8人も居ます。それぞれの家族がアチコチの施設内に居住するくらい真剣であれば、誰もが納得するかもしれませんし、今回の事故も無かったかもしれません。
 協力会社や現場の職員達は周辺に住まわせても、偉いさん達の大半は安全で快適な住宅地に住んでいるのでしょうか?そしてまた、この世界最大の地域独占民間電力会社へは、関係会社を含めて今までに経産省から何人の天下りがあったのでしょう?政治献金の実態はどうなのでしょう?国民は知りたいのですが日本のマスメディアには期待できません。もしこの辺りを徹底追求するジャーナリストがいたら、多分その方の家族は路頭に迷われてしまうのでしょう。
 ただし、その一部が26日付け「日刊ゲンダイ」で記事になっているのをみつけました。私としては裏付けは取っていませんので、あくまでご紹介レベルですが、旧通産省、文部科学省などから多数の役職員を受け入れている、これまた多数の「天下り団体」が多額の国費を使ってあらゆる手段で原発の安全性を訴え、原発建設を推進していた訳だが、「莫大な予算を得ながら運営されてきたはずの技術研究団体がこの緊急の事態に何も出来ず、そしてじっと鳴りを潜めている」と言った記述もありました。ここでも原発という金壺に我も我もと手を突っ込んでいた鬼畜の姿が目に浮かびます。
 東電という箱を使った、政官財をひっくるめた巨大利権がこの事故により制度疲弊を露わにしてしまい、今その裏にいる連中は息を潜めているようです。

 今回に限らず現政権では日本国のマネジメントは無理と分かった訳ですから、民主党はマニュフェストに固執せず、今回ばかりは最後のご奉公と腹をくくり、潔い政治をして全力で国民の期待に応えてもらいたいものです。

 いつも前振りが長くて済みません。

 3月15日の昼頃に、原発について首相の臨時会見があるとのニュース。これに驚いた投機家、信用の追証に迫られていた個人または決裁が必要な投資家、ポジションの見直しをしていた投資家達が慌てて一斉に売りに動きました。しかも、昼の現物市場が閉まっている間に先物市場が一時7,800円まで気配を下げたのですから。私もいよいよ原発がメルトダウンしたか?!と考えましたが、同時に何故に先物だけ通しで取引き出来るようにしてしまったのか?とも感じました。なんともチグハグですよね。
 ただでさえ、震災で弱気に傾いていた市場の、そのまさに信用の強制決裁がされる時間帯に(意味不明な)首相の臨時会見です。結果として会見では特にこれと言ったサプライズ(内容)は無いのにこのタイミングでやったものですから、善良な投資家はこの余計な会見によって追加の痛手を負ったはずです。今に至っては責任のなすり合いをしている様相ですが、今回もまた、どれほど金融市場、経済市場を理解していないトップであるかを露呈しました。

 これらの人災が重なることにより、予想より早くセリングクライマックスが来たように感じます。15日は日本経済の消滅、または困難を(相当本気で)感じた売りだったのではないでしょうか?海外の投資家達もこの機会を見逃さなかったようです。
 日経平均9,000円前後でPBR1倍、今期EPS予想650円としてPER13倍以下まで下がった訳ですから割安なのですが、足元の業績が思ったより良かったために、来期EPS予想800円にでもなれば早い段階で12,000円(PER15倍)も視野に・・・などと期待していた前提は変更せざるを得ない状況になりました。

 来上半期の企業業績が見えてくるまでは暫くは辛抱で、当面は日本経済に対する視点を替えて、生活パターンの変化や復興需要など、個別の業績や事象を加味した投資方針を考えねばいけないと思っています。少なくとも、これからは復興の時期が長く続くこともあるでしょうから中長期の展望が必要かと。早速、建設や資材、建機、インフラ関係の会社の株価が上がっていますが、確かにこれは国策に繋がるものであるし、既に裏では利権が始動しているのかも知れません。

 投資に無理は禁物です。石川臨太郎さんのように時間をかけて投資銘柄を選別し、じっくりとタイミングを待てる投資態度が大事ですね。
 通勤にも暑い夏においても暫くは我慢を強いられるのでしょう。この長丁場の我慢に耐えられるよう、ここは一つ、今までの生活パターン(常識)を見直して、環境に適応する柔軟な生活方法や投資方針を早めに確立した人がその後も有利な投資環境を得られるのではないかと感じます。

(街のコンサルタント)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

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力まず楽しく老後の資金を作りたい(13)

〜リスクをしっかりと管理した株式投資〜

 株式などのリスク資産に投資する時は「リスクは避けるものではなく管理するものである」ということを知った上でバトルフィールドに参加することが大事です。常に自分にそう言い聞かせてリスクをとりにいっています。

 しかし、地震国日本でも充分以上に高い耐震設計をしてリスクは管理されていると考えられてきた原発でも、想定以上の自然災害(=地震による大津波)により、大変な危機状態に落ち込みました。
 株式投資においても株価が暴落したばかりではなく、みずほ銀行ATMのシステム障害により、信用取引を行っていた投資家がみずほ銀行を使って追証を入金しても証券口座に反映されず、強制退場させられる事態が発生しました。みずほ銀行ATMのシステム障害は、14日(月)に起りました。まさに大暴落のさなかです。このトラブルは数日間も復旧されずに続きました。

http://www.mizuhobank.co.jp/company/release/2011/pdf/news110317.pdf

 資金的な余裕があったのに強制退場を実施されて、巨額な損失をこうむった投資家も多いと予想されます。仕事でも、人生でも、常にリスクは存在しています。リスクは避けようとしても避けられるものではありません。どんなに現状でリスクの存在を想定して、リスクにかかわり、リスクをコントロールできていると考えても、リスクは予想をすり抜けて襲いかかってくるのです。

 だからこそ、自分の収入や資産背景など経済的実力を、しっかりと自分で把握した上で、いろいろな資産への分散投資を行う。さらに借金を活用したレバレッジ投資は厳に慎む。このようなことが大事なことだと思います。

 さて、本日は有料メルマガ『生涯パートナーの研究』の今週のコラムに書いたことを一部ご紹介しようと思います。

(引用開始)

『福島原発の被災による放射能汚染のヨードをグループ全体で日本で
     一番生産している東京電力の持分法適用会社、関東天然瓦斯開発
     (過去の研究銘柄)について

 原発事故によりヨウ素に必要性が高まり、クリーンなガスエネルギーに注目
が集まって来ています。更に関東天然瓦斯開発には東京電力の関連会社として
の注目が高まっています。

(中略)

 ヨウ素(ヨード)については、東京12チャンネルのビジネスサテライトで
紹介されました。原子力汚染対策ばかりではなく、今後ますます使用価値が高
まりそうです。
http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/highlight/img20101005_wb_o1.html

 さらにノーベル賞で話題のクロスカップリング技術で、立命館大学がヨウ素
を触媒に使った研究成果を発表しています。
http://www.ritsumei.jp/news/detail_29_j.html

(中略)

 過去の研究レポートの中で、私は関東天然瓦斯開発のガス田だけの価値を以
下のように推計しました。採掘可能な600年分の天然ガスの価値も、カン水
に含まれているヨードの価値も高いと考えますが、開示されている資料から推
計できるのは天然ガスの価値だけです。

(中略)

 関東天然瓦斯開発単体での可採埋蔵量は上記の数字ですが、これとは別に連
結子会社の日本天然ガス、22.4%の出資持分を持つ持分法適用関連会社の
合同資源産業などの保有する可採埋蔵量(可採埋蔵量は開示されていません)
も、毎年の生産量から勘案すればかなりの量だと推察できます。

 この天然ガスの価値とヨードの価値から、関東天然瓦斯開発の株価が適正に
評価され、東京電力の持ち株を投資家に売却できれば、原発事故による東京電
力の損害賠償金も、かなりの部分を政府に頼らず調達できるのではないかと考
えたりしていました。

(中略)

。東京電力が関東天然瓦斯開発を売却するかどうかは分かりませんが、投資
家としては関東天然瓦斯開発の経営陣が目覚めて、筆頭株主の東京電力に寄与
するために配当性向を高めたりすることも期待して、関東天然瓦斯開発の株価
の推移を注目していきたいと考えています。』

経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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億の近道2011/03/31


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投資情報メールマガジン                   2011/03/31

             イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

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             −本日の目次−
     (本日の担当:街のコンサルタント&石川臨太郎)

 ◆コラム「暫くは辛抱」:街のコンサルタント
 ◆コラム「力まず楽しく老後の資金を作りたい(13)」:石川 臨太郎

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◆コラム「暫くは辛抱」

 3月8日に前回の原稿を書いてから大変な日々が続いています。
 被災した方々のお気持ちはいか程なのか?目の前で肉親を失う悲しさ、日々
を生きる厳しさ、将来への不安、それに寒さ、被災を免れても福島では原発事
故により生活基盤を放棄させられてしまった人が多数います。大変な事態であ
り、被災地の皆さんのご無事を祈らずに居られません。知り合いが福島や山形
にいますが、2週間経った今でも余震で眠れぬ夜が続き、その不安に原発事故
が追い打ちをかけているとのことです。
 我が家でも14日から節電に努め、暖房も付けなくなりました。少し不謹慎
な言い方で申し訳ありませんが、平和ボケした日本人が無防備な生活態度を見
直す大きな転換点になるのかも知れません。便利な生活にドップリと浸かって
いたことに気付かされます。

 とは言え節約だけではダメで、お金を使える立場の人はこの時とばかり積極
的に使ってもらわないと景気にはダブルパンチとなってしまいます。この点か
らは、お金持ちの60歳以上世代が消費に消極的になってしまうのは避けたい
ところです。年金ですら預貯金に回ってしまうようでは、社会保障費用確保の
ために国債を発行している現状からは本末転倒となってしまいます。
 そんなことを考えていると、慌ててカップヌードルやパンを買い漁って、そ
の後に賞味期限切れで捨てている人達をどう評価して良いのか迷ってしまいま
すね。確かに無駄ですし、安全な場所に住みながら被災地に回す分まで買って
しまうのですから大変迷惑な連中ですが、お陰で普段は売れないものまで大量
に売れますし、お荷物だった在庫を定価で一掃出来た企業もあるのでしょう。
 いつも物が溢れているスーパーマーケットでの12日の日曜日の夕方、米か
らパンからレトルトまで、凡そ保存のききそうな食品の棚がスッカラカンにな
っているのを見てびっくりした次第です。米なんて余っているのに…。缶詰も、
カニ缶とホタテ缶を残して全て。無駄にならなければ良いのですが(苦笑)。

 この状況下で、情報が小出しに出る原発のニュースには苛立ちを感じざるを
得ません。JALに続いて東電、みずほ銀行と、「親方日の丸」企業が次々と
日本国民を窮地に陥れています。原発の現場では命がけで事故に挑んでいる人
達がいる一方で、本社(経営陣)の本気度が伝わってきません。
 これでもし原発で死傷者が出て、そして東電や監督官庁に意図的な情報隠ぺ
いの存在などが後々の調査で発覚するような事態となれば、これは大変なこと
になります。それこそ監督官庁や東電の全主要役員は国家転覆謀議、殺人容疑
で逮捕されねばなりません。
 百歩譲っても、彼らの全私財を投げ打ってでも損害を償わねば国民は納得し
ないでしょう。腐りきった日本のマスメディアにも今回ばかりは期待したいの
ですが、彼ら(為政者を含めて)はどう報道するのか?

 そして震災から約10日後の連休明け、すでに民放ではバラエティー番組だ
らけになっています。ネットを検索していたら、某大手TV局の女性アナウン
サー達が被災地での取材の合間に、集まってピースをして記念撮影をしていた
などの投稿も見つけました。直ぐに削除されていましたが・・・(呆)。

 以前から「原発がそれほど安全と言うのなら、上級役員の親族が原発の施設
内に居住すれば周辺住民は納得するのに」と考えていました。東電には代表取
締役が8人も居ます。それぞれの家族がアチコチの施設内に居住するくらい真
剣であれば、誰もが納得するかもしれませんし、今回の事故も無かったかもし
れません。
 協力会社や現場の職員達は周辺に住まわせても、偉いさん達の大半は安全で
快適な住宅地に住んでいるのでしょうか?そしてまた、この世界最大の地域独
占民間電力会社へは、関係会社を含めて今までに経産省から何人の天下りがあ
ったのでしょう?政治献金の実態はどうなのでしょう?国民は知りたいのです
が日本のマスメディアには期待できません。もしこの辺りを徹底追求するジャ
ーナリストがいたら、多分その方の家族は路頭に迷われてしまうのでしょう。
 ただし、その一部が26日付け「日刊ゲンダイ」で記事になっているのをみ
つけました。私としては裏付けは取っていませんので、あくまでご紹介レベル
ですが、旧通産省、文部科学省などから多数の役職員を受け入れている、これ
また多数の「天下り団体」が多額の国費を使ってあらゆる手段で原発の安全性
を訴え、原発建設を推進していた訳だが、「莫大な予算を得ながら運営されて
きたはずの技術研究団体がこの緊急の事態に何も出来ず、そしてじっと鳴りを
潜めている」と言った記述もありました。ここでも原発という金壺に我も我も
と手を突っ込んでいた鬼畜の姿が目に浮かびます。
 東電という箱を使った、政官財をひっくるめた巨大利権がこの事故により制
度疲弊を露わにしてしまい、今その裏にいる連中は息を潜めているようです。

 今回に限らず現政権では日本国のマネジメントは無理と分かった訳ですから、
民主党はマニュフェストに固執せず、今回ばかりは最後のご奉公と腹をくくり、
潔い政治をして全力で国民の期待に応えてもらいたいものです。

 いつも前振りが長くて済みません。

 3月15日の昼頃に、原発について首相の臨時会見があるとのニュース。こ
れに驚いた投機家、信用の追証に迫られていた個人または決裁が必要な投資家、
ポジションの見直しをしていた投資家達が慌てて一斉に売りに動きました。し
かも、昼の現物市場が閉まっている間に先物市場が一時7,800円まで気配
を下げたのですから。私もいよいよ原発がメルトダウンしたか?!と考えまし
たが、同時に何故に先物だけ通しで取引き出来るようにしてしまったのか?と
も感じました。なんともチグハグですよね。
 ただでさえ、震災で弱気に傾いていた市場の、そのまさに信用の強制決裁が
される時間帯に(意味不明な)首相の臨時会見です。結果として会見では特に
これと言ったサプライズ(内容)は無いのにこのタイミングでやったものです
から、善良な投資家はこの余計な会見によって追加の痛手を負ったはずです。
今に至っては責任のなすり合いをしている様相ですが、今回もまた、どれほど
金融市場、経済市場を理解していないトップであるかを露呈しました。

 これらの人災が重なることにより、予想より早くセリングクライマックスが
来たように感じます。15日は日本経済の消滅、または困難を(相当本気で)
感じた売りだったのではないでしょうか?海外の投資家達もこの機会を見逃さ
なかったようです。
 日経平均9,000円前後でPBR1倍、今期EPS予想650円としてP
ER13倍以下まで下がった訳ですから割安なのですが、足元の業績が思った
より良かったために、来期EPS予想800円にでもなれば早い段階で12,
000円(PER15倍)も視野に・・・などと期待していた前提は変更せざ
るを得ない状況になりました。

 来上半期の企業業績が見えてくるまでは暫くは辛抱で、当面は日本経済に対
する視点を替えて、生活パターンの変化や復興需要など、個別の業績や事象を
加味した投資方針を考えねばいけないと思っています。少なくとも、これから
は復興の時期が長く続くこともあるでしょうから中長期の展望が必要かと。早
速、建設や資材、建機、インフラ関係の会社の株価が上がっていますが、確か
にこれは国策に繋がるものであるし、既に裏では利権が始動しているのかも知
れません。

 投資に無理は禁物です。石川臨太郎さんのように時間をかけて投資銘柄を選
別し、じっくりとタイミングを待てる投資態度が大事ですね。
 通勤にも暑い夏においても暫くは我慢を強いられるのでしょう。この長丁場
の我慢に耐えられるよう、ここは一つ、今までの生活パターン(常識)を見直
して、環境に適応する柔軟な生活方法や投資方針を早めに確立した人がその後
も有利な投資環境を得られるのではないかと感じます。

(街のコンサルタント)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

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◆コラム「力まず楽しく老後の資金を作りたい(13)」

〜リスクをしっかりと管理した株式投資〜

 株式などのリスク資産に投資する時は「リスクは避けるものではなく管理す
るものである」ということを知った上でバトルフィールドに参加することが大
事です。常に自分にそう言い聞かせてリスクをとりにいっています。

 しかし、地震国日本でも充分以上に高い耐震設計をしてリスクは管理されて
いると考えられてきた原発でも、想定以上の自然災害(=地震による大津波)
により、大変な危機状態に落ち込みました。
 株式投資においても株価が暴落したばかりではなく、みずほ銀行ATMのシ
ステム障害により、信用取引を行っていた投資家がみずほ銀行を使って追証を
入金しても証券口座に反映されず、強制退場させられる事態が発生しました。
みずほ銀行ATMのシステム障害は、14日(月)に起りました。まさに大暴
落のさなかです。このトラブルは数日間も復旧されずに続きました。

http://www.mizuhobank.co.jp/company/release/2011/pdf/news110317.pdf

 資金的な余裕があったのに強制退場を実施されて、巨額な損失をこうむった
投資家も多いと予想されます。仕事でも、人生でも、常にリスクは存在してい
ます。リスクは避けようとしても避けられるものではありません。どんなに現
状でリスクの存在を想定して、リスクにかかわり、リスクをコントロールでき
ていると考えても、リスクは予想をすり抜けて襲いかかってくるのです。

 だからこそ、自分の収入や資産背景など経済的実力を、しっかりと自分で把
握した上で、いろいろな資産への分散投資を行う。さらに借金を活用したレバ
レッジ投資は厳に慎む。このようなことが大事なことだと思います。

 さて、本日は有料メルマガ『生涯パートナーの研究』の今週のコラムに書い
たことを一部ご紹介しようと思います。

(引用開始)

『福島原発の被災による放射能汚染のヨードをグループ全体で日本で
     一番生産している東京電力の持分法適用会社、関東天然瓦斯開発
     (過去の研究銘柄)について

 原発事故によりヨウ素に必要性が高まり、クリーンなガスエネルギーに注目
が集まって来ています。更に関東天然瓦斯開発には東京電力の関連会社として
の注目が高まっています。

(中略)

 ヨウ素(ヨード)については、東京12チャンネルのビジネスサテライトで
紹介されました。原子力汚染対策ばかりではなく、今後ますます使用価値が高
まりそうです。
http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/highlight/img20101005_wb_o1.html

 さらにノーベル賞で話題のクロスカップリング技術で、立命館大学がヨウ素
を触媒に使った研究成果を発表しています。
http://www.ritsumei.jp/news/detail_29_j.html

(中略)

 過去の研究レポートの中で、私は関東天然瓦斯開発のガス田だけの価値を以
下のように推計しました。採掘可能な600年分の天然ガスの価値も、カン水
に含まれているヨードの価値も高いと考えますが、開示されている資料から推
計できるのは天然ガスの価値だけです。

(中略)

 関東天然瓦斯開発単体での可採埋蔵量は上記の数字ですが、これとは別に連
結子会社の日本天然ガス、22.4%の出資持分を持つ持分法適用関連会社の
合同資源産業などの保有する可採埋蔵量(可採埋蔵量は開示されていません)
も、毎年の生産量から勘案すればかなりの量だと推察できます。

 この天然ガスの価値とヨードの価値から、関東天然瓦斯開発の株価が適正に
評価され、東京電力の持ち株を投資家に売却できれば、原発事故による東京電
力の損害賠償金も、かなりの部分を政府に頼らず調達できるのではないかと考
えたりしていました。

(中略)

。東京電力が関東天然瓦斯開発を売却するかどうかは分かりませんが、投資
家としては関東天然瓦斯開発の経営陣が目覚めて、筆頭株主の東京電力に寄与
するために配当性向を高めたりすることも期待して、関東天然瓦斯開発の株価
の推移を注目していきたいと考えています。』

経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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為替市場動向〜注目は米欧の金融政策

 明日は3月31日。平成22年度期末。3月11日から時間は毎日経過し市場も動いているものの時計が止まったような感覚も同時にあります。
 震災から3週間近く様々な不安はあるものの、少しずつ復旧の報も伝わり、あちこちから復興への息吹と世界中からの支援の輪に背中を押されます。液状化が心配された浦安のデイズニーランド営業再開のニュースも入りました。
 一方で依然として行方不明者が届出分だけで1万人以上いるという現実に今回の天災の容赦なさを改めて思い、犠牲者の方々とご家族に改めてお見舞いを申し上げます。また、壮絶な現場で救援・支援活動に携わっておられる方々、原発事故対応の危険な作業に従事されている方々に衷心より敬意を表し感謝を申し上げずにはいられません。

 さて、震災直後の外国為替市場では日本の機関投資家による海外資産売却、円の日本回帰の連想から円買いの投機的動きが起こり、米ドルは対円で3月17日早朝、瞬間で76円25銭の円高最高値をつけました。翌日18日にG7による協調円売り介入実施で80円を回復。直近では83円台目前。3月11日から昨日29日までの主要通貨の対円でのリターンはニュージーランド・ドルの2.61%を筆頭にデンマーク・クローネ(2.32%)、ユーロ、豪ドル(2.3%)と対主要通貨全てで円安での推移となっています。

 協調介入後の円安の背景の1つには各国の金融政策の今後の見方があります。まず、ユーロに関しては、欧州中央銀行がインフレ抑制のための利上げに来週の政策決定会合で動くことがほぼ確実との予想もあります。短期金利の指標であるロンドン銀行間貸出金利の3カ月ものは29日付で1.161%に対して先渡し金利FRA市場で3カ月後の3カ月物金利レベルは1.591%、更に6カ月後の3カ月物金利レベルは1.873%(共に出し手レート)で推移しており、先高観は強まっています。欧州債務問題というネガテイブ要因との綱引きで、ユーロ買い要因が金利です。超低金利政策の長期化を余議なくされる日本との金利差からユーロ・円は買われやすく29日には10カ月ぶりの116円台に乗ってきました。ユーロ・円相場は日経平均とも相関関係が強いので要注目です。
 格付け機関によるポルトガル、ギリシャの格下げも昨日聞かれましたが、欧州債務問題と通貨ユーロの動きの相関が薄れてきています。これは、EMU債務危機の打開のための包括的パッケージが「ほぼ」合意された事が大きく影響していると見られます。一時心配されたスペインも銀行改革、政府の改革案による効果が市場での信頼回復につながり、国債の保証料を取引するCDS5年ものも昨年11月末の高値365ベーシスポイント(BP)から現在は213水準まで低下しています。中東情勢懸念による原油高→インフレ警戒の利上げがユーロ買い要因として働き、相場の調整材料としてポルトガルなど周辺国の財政赤字問題を頭に残しておく必要があると個人的には考えています。

 米国経済の要因もこのところ動きがありました。米セントルイス連銀総裁の発言「極度に緩和的な金融政策の転換を始めるべき時」の発言が一時ドル買い戻しにつながり、前回の3月15日のFOMCで決定された国債6000億ドル購入の計画の前倒しペースダウンへの考え方を示唆した事が米国の早期の出口戦略を連想させ一時的なドル買戻しにつながりましたが、ドルの対合成通貨指数であるドル指数は引き続き中期的下落基調から抜けてはいません。セントルイス連銀総裁が金融政策で投票権のない総裁であることを考慮すると、先日の発言は個人的見解に過ぎず、今後の経済指標を慎重に見ていく必要がありそうです。昨日、発表された個人消費関連の指標、3月の消費者信頼感指数は63.4(前月72)へと低下、住宅価格指数のケースシラー指数も3.1%(前年同月比)低下しました。特に個人消費はこのところエネルギー価格や食料品価格の上昇で消費マインドが低下している兆候もあります。また、金融政策との相関が大きい不動産動向も気になります。米国REIT指数は3月初めの高値の後、約4%程度(MSCI,米国REIT)下落しています。今週末発表の3月雇用統計の内容が注目されます。

 最後に注目しておきたいのが円金利と円相場です。超緩和の金融政策の長期化は避けられないと思いますが、財政問題への懸念から短期金利と超長期金利とのスプレッドが1年ぶりに高水準です。大震災の被害額が25兆円にも上る見通しから赤字国債発行、超長金利の上昇へと影響しているようです。5年物の日本国債保証料CDSは3月16日パニック時の117.75BPから現在は99BP程度まで低下していますが、今後国債増発とその引き受け手については議論が増えていくのではないかと思います。
 円相場は前述したように76円25銭が当面の対ドル高値との見方も多くあり、財政問題への懸念と低金利で直近では円安方向の動きとなっていますが、今後災害への多額の保険金支払いの再保険金支払い関連での実需の円買いが数カ月後にある可能性も頭の片隅におきたいと思います。直近の28年ぶりの豪ドル高の一要因は昨年12月のクイーンズランド州の大洪水の被害への保険金の再保険金支払いでの豪ドル買いvs米ドル売りとも言われますので同様の動きが可能性として考えられます。一方で、原発問題で石油、天然ガス、石炭などの輸入が増えることに焦点をあてると、円安が過ぎると国内経済には逆に厄介な影響も出ることが懸念されます。

 震災後の市場混乱では流動性リスクと共に、日頃からの資金管理・保全の重要性が浮き彫りになったのではないかと思います。著名投資家・バフェット氏の「潮が引いてみて初めて、誰が裸で泳いでいたか分かる」という言葉が響きました。

 明後日は桜も咲く4月。明るい月でありますように。
 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

式町 みどり拝

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

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億の近道2011/03/30


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投資情報メールマガジン                  2011/03/30号
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【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

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             −本日の目次−
          (本日の担当:式町みどり)

  ◆コラム「為替市場動向〜注目は米欧の金融政策」:式町みどり

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◆コラム「為替市場動向〜注目は米欧の金融政策」

 明日は3月31日。平成22年度期末。3月11日から時間は毎日経過し市
場も動いているものの時計が止まったような感覚も同時にあります。
 震災から3週間近く様々な不安はあるものの、少しずつ復旧の報も伝わり、
あちこちから復興への息吹と世界中からの支援の輪に背中を押されます。液状
化が心配された浦安のデイズニーランド営業再開のニュースも入りました。
 一方で依然として行方不明者が届出分だけで1万人以上いるという現実に今
回の天災の容赦なさを改めて思い、犠牲者の方々とご家族に改めてお見舞いを
申し上げます。また、壮絶な現場で救援・支援活動に携わっておられる方々、
原発事故対応の危険な作業に従事されている方々に衷心より敬意を表し感謝を
申し上げずにはいられません。

 さて、震災直後の外国為替市場では日本の機関投資家による海外資産売却、
円の日本回帰の連想から円買いの投機的動きが起こり、米ドルは対円で3月1
7日早朝、瞬間で76円25銭の円高最高値をつけました。翌日18日にG7
による協調円売り介入実施で80円を回復。直近では83円台目前。3月11
日から昨日29日までの主要通貨の対円でのリターンはニュージーランド・ド
ルの2.61%を筆頭にデンマーク・クローネ(2.32%)、ユーロ、豪ド
ル(2.3%)と対主要通貨全てで円安での推移となっています。

 協調介入後の円安の背景の1つには各国の金融政策の今後の見方があります。
まず、ユーロに関しては、欧州中央銀行がインフレ抑制のための利上げに来週
の政策決定会合で動くことがほぼ確実との予想もあります。短期金利の指標で
あるロンドン銀行間貸出金利の3カ月ものは29日付で1.161%に対して
先渡し金利FRA市場で3カ月後の3カ月物金利レベルは1.591%、更に
6カ月後の3カ月物金利レベルは1.873%(共に出し手レート)で推移し
ており、先高観は強まっています。欧州債務問題というネガテイブ要因との綱
引きで、ユーロ買い要因が金利です。超低金利政策の長期化を余議なくされる
日本との金利差からユーロ・円は買われやすく29日には10カ月ぶりの11
6円台に乗ってきました。ユーロ・円相場は日経平均とも相関関係が強いので
要注目です。
 格付け機関によるポルトガル、ギリシャの格下げも昨日聞かれましたが、欧
州債務問題と通貨ユーロの動きの相関が薄れてきています。これは、EMU債
務危機の打開のための包括的パッケージが「ほぼ」合意された事が大きく影響
していると見られます。一時心配されたスペインも銀行改革、政府の改革案に
よる効果が市場での信頼回復につながり、国債の保証料を取引するCDS5年
ものも昨年11月末の高値365ベーシスポイント(BP)から現在は213
水準まで低下しています。中東情勢懸念による原油高→インフレ警戒の利上げ
がユーロ買い要因として働き、相場の調整材料としてポルトガルなど周辺国の
財政赤字問題を頭に残しておく必要があると個人的には考えています。

 米国経済の要因もこのところ動きがありました。米セントルイス連銀総裁の
発言「極度に緩和的な金融政策の転換を始めるべき時」の発言が一時ドル買い
戻しにつながり、前回の3月15日のFOMCで決定された国債6000億ド
ル購入の計画の前倒しペースダウンへの考え方を示唆した事が米国の早期の出
口戦略を連想させ一時的なドル買戻しにつながりましたが、ドルの対合成通貨
指数であるドル指数は引き続き中期的下落基調から抜けてはいません。セント
ルイス連銀総裁が金融政策で投票権のない総裁であることを考慮すると、先日
の発言は個人的見解に過ぎず、今後の経済指標を慎重に見ていく必要がありそ
うです。昨日、発表された個人消費関連の指標、3月の消費者信頼感指数は6
3.4(前月72)へと低下、住宅価格指数のケースシラー指数も3.1%
(前年同月比)低下しました。特に個人消費はこのところエネルギー価格や食
料品価格の上昇で消費マインドが低下している兆候もあります。また、金融政
策との相関が大きい不動産動向も気になります。米国REIT指数は3月初め
の高値の後、約4%程度(MSCI,米国REIT)下落しています。今週末
発表の3月雇用統計の内容が注目されます。

 最後に注目しておきたいのが円金利と円相場です。超緩和の金融政策の長期
化は避けられないと思いますが、財政問題への懸念から短期金利と超長期金利
とのスプレッドが1年ぶりに高水準です。大震災の被害額が25兆円にも上る
見通しから赤字国債発行、超長金利の上昇へと影響しているようです。5年物
の日本国債保証料CDSは3月16日パニック時の117.75BPから現在
は99BP程度まで低下していますが、今後国債増発とその引き受け手につい
ては議論が増えていくのではないかと思います。
 円相場は前述したように76円25銭が当面の対ドル高値との見方も多くあ
り、財政問題への懸念と低金利で直近では円安方向の動きとなっていますが、
今後災害への多額の保険金支払いの再保険金支払い関連での実需の円買いが数
カ月後にある可能性も頭の片隅におきたいと思います。直近の28年ぶりの豪
ドル高の一要因は昨年12月のクイーンズランド州の大洪水の被害への保険金
の再保険金支払いでの豪ドル買いvs米ドル売りとも言われますので同様の動
きが可能性として考えられます。一方で、原発問題で石油、天然ガス、石炭な
どの輸入が増えることに焦点をあてると、円安が過ぎると国内経済には逆に厄
介な影響も出ることが懸念されます。

 震災後の市場混乱では流動性リスクと共に、日頃からの資金管理・保全の重
要性が浮き彫りになったのではないかと思います。著名投資家・バフェット氏
の「潮が引いてみて初めて、誰が裸で泳いでいたか分かる」という言葉が響き
ました。

 明後日は桜も咲く4月。明るい月でありますように。
 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

式町 みどり拝

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震災後の世界のマーケット状況

 このコラムでは、最新グローバル投資ということで、グローバル投資の最前線についてのシリーズです。本日は6回目で、震災後の世界のマーケット状況について書かせていただきます。

 震災後の月曜日は日経平均が約6.2%下落しました。次の日は投機筋により大幅な円高傾向になったこともあり、パニック的に約10.6%も下落しました。その後、G7の緊急会合により協調介入も発表され、円高に歯止めがかかりました。一時は日経平均が、8,230円と震災前から20%以上の下げを記録しておりましたが、震災前から9%ほどの下げまで回復しました。

 現在、NYのダウインデックスは、震災が起きる前の水準に戻り、原油は2年ぶりの高値をつけ、金は史上最高値を更新しました。バロンズによると、世界の上位15の経済大国のうち13カ国で、日本の震災前の水準に株式市場は回復しました。今回の震災で、日本経済が世界に与える影響は軽微であり、投資家のリスク志向も回復をしたとマーケットが判断したと思われます。

 戦後の史上最高値を更新した円高は、日本にとってマイナス影響の多いと思われますが、アジア諸国にとっては、震災の復興需要と合わせて、日本への輸出が増える要因となり、アジアの特にインフラ関係の株式は堅調に推移してきています。

 私たちは、国内株式は割安であると考えており、投資のチャンスがあると思いますが、円高局面では海外投資にも多くのチャンスがあるのも間違いありません。私たちが投資を多く行っている中東市場も、3月に入ってからサウジを始め治安が安定している事から、値を戻し、年初来高値に近付く所まで回復しております。リビアやバーレーンの情勢が思わぬ形で飛び火しない限りは新興国株式も堅調に推移していくと考えております。

 もう一点気がついたことは、震災後の月曜日、日経平均が1万円を割った日の東証一部の出来高は過去最高になりました。日本に不安を持ち、早く株を売り現金化したいニーズと、割安で買い増したというニーズが、どちらも激増した結果だと思います。 

 これは、震災後のマーケットは、確かにパニックになり投げ売りをした投資家も多かったかもしれませんが、同時に、安値で株式を購入するチャンスと、リスクを取る投資家も一定量は存在したということだと思います。

 阪神大震災では、1995年1月17日に震災が発生してから、震災前の価格まで日経平均が回復するのは、11か月弱経てからでした。911テロ後のダウは、2ヶ月でテロ前の水準まで回復しました。パニックが落ち着くと共に、緩やかであっても、日本の株価が回復していくことを期待したいと思います。また、一日も早い復旧復興をお祈り申し上げます。

(岡村さとみ)

■プロフィール
 早稲田大学理工学部卒、早稲田大学大学院理工学部経営システム工学科卒。
外資系証券会社の自己勘定部門&ヘッジファンドにおいて、5年半日本株の運用に携わる。計量的分析を用いて、マーケットに左右されない絶対的リターンを追求したトレードを行う。

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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億の近道2011/03/29


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             −本日の目次−
          (本日の担当:岡村さとみ)

  ◆コラム「最新グローバル投資 震災後の世界のマーケット状況」
       :岡村さとみ

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◆コラム「震災後の世界のマーケット状況」

 このコラムでは、最新グローバル投資ということで、グローバル投資の最前
線についてのシリーズです。本日は6回目で、震災後の世界のマーケット状況
について書かせていただきます。

 震災後の月曜日は日経平均が約6.2%下落しました。次の日は投機筋によ
り大幅な円高傾向になったこともあり、パニック的に約10.6%も下落しま
した。その後、G7の緊急会合により協調介入も発表され、円高に歯止めがか
かりました。一時は日経平均が、8,230円と震災前から20%以上の下げ
を記録しておりましたが、震災前から9%ほどの下げまで回復しました。

 現在、NYのダウインデックスは、震災が起きる前の水準に戻り、原油は2
年ぶりの高値をつけ、金は史上最高値を更新しました。バロンズによると、世
界の上位15の経済大国のうち13カ国で、日本の震災前の水準に株式市場は
回復しました。今回の震災で、日本経済が世界に与える影響は軽微であり、投
資家のリスク志向も回復をしたとマーケットが判断したと思われます。

 戦後の史上最高値を更新した円高は、日本にとってマイナス影響の多いと思
われますが、アジア諸国にとっては、震災の復興需要と合わせて、日本への輸
出が増える要因となり、アジアの特にインフラ関係の株式は堅調に推移してき
ています。

 私たちは、国内株式は割安であると考えており、投資のチャンスがあると思
いますが、円高局面では海外投資にも多くのチャンスがあるのも間違いありま
せん。私たちが投資を多く行っている中東市場も、3月に入ってからサウジを
始め治安が安定している事から、値を戻し、年初来高値に近付く所まで回復し
ております。リビアやバーレーンの情勢が思わぬ形で飛び火しない限りは新興
国株式も堅調に推移していくと考えております。

 もう一点気がついたことは、震災後の月曜日、日経平均が1万円を割った日
の東証一部の出来高は過去最高になりました。日本に不安を持ち、早く株を売
り現金化したいニーズと、割安で買い増したというニーズが、どちらも激増し
た結果だと思います。 

 これは、震災後のマーケットは、確かにパニックになり投げ売りをした投資
家も多かったかもしれませんが、同時に、安値で株式を購入するチャンスと、
リスクを取る投資家も一定量は存在したということだと思います。

 阪神大震災では、1995年1月17日に震災が発生してから、震災前の価
格まで日経平均が回復するのは、11か月弱経てからでした。911テロ後の
ダウは、2ヶ月でテロ前の水準まで回復しました。パニックが落ち着くと共に、
緩やかであっても、日本の株価が回復していくことを期待したいと思います。
また、一日も早い復旧復興をお祈り申し上げます。

(岡村さとみ)

■プロフィール
 早稲田大学理工学部卒、早稲田大学大学院理工学部経営システム工学科卒。
外資系証券会社の自己勘定部門&ヘッジファンドにおいて、5年半日本株の運
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 4月10日(日)有楽町(15時〜17時)(定員15人)5,000円
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 4月17日(日)恵比寿(13時〜16時)(定員15人)7,000円
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おかげ様で、S&Sのセミナーの延べ受講者数が750人を超えました。
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それでも私たちは生きている!!

 今回の大震災で亡くなった方は行方不明者まで含めれば約3万人に達すると推察されます。ただただ犠牲になった方々のご冥福を祈るばかりです。今回は阪神大震災の約5倍から6倍もの人々が一度に命をなくしてしまったのですから、言葉にもなりません。人間いつかは死ぬ運命にあるとは言え、とても悲しい出来事です。
 平和国日本が自然との戦いに敗れ、復興を目指して立ち上がったというのであれば、それはそれで犠牲になった皆さんには申し訳ないですが意義深いものがあります。

 生き残った私たちは生きていかないとなりません。放射能汚染で先行き不安はあっても生きるしかないのです。これからもきっと神様は私たちに試練を与えるに違いありませんが、自然とともに生きていく私たちに試練を与えることで数々の生きる知恵を授けていると考えるとちょっと元気が出てきます。

 15メートルの高さの大津波への警戒が海の近くで住む人々には必要だと教えてくれました。アニメ風に言えば、海岸にせり上がる防潮堤を作るといった大掛かりな細工を施すか大津波にも耐えられる逃げ場を街中に造るといったプロジェクトが必要になります。人口の羽で空を舞って逃げるというのは空想の世界なのかも知れませんが、命を守るためには必要かも知れません。
 ただ、そうした防御にはコストがかかります。本当に国を思う学者と政治家の力で街の復興や国の復興に向けた時間をかけた努力が求められます。

 また、原発は危険なものとの認識を与えてくれました。これも不測の事態への備えが不足していたとしか言いようがありません。たとえ、これで解決したからと言って安易な原発利用は手控えないといけないのです。エコに良い原発が一転してエコに悪い原発となってしまいました。それでも推進派は今回は1000年に一度のことでこうすれば安全だと主張するに違いありません。反対派は一気に危険性を論じやすくなりました。

 私たちは生きていくために電力を使いますが、節電という行為がいかに大切かが今回の出来事でわかりました。節電のノウハウは私たち一人一人がもつものです。原発なしで生きていくための知恵と工夫が世界で最も進んだ国と言われるようになりたいものです。

 どのような苦難があろうとそれでも私たちは生きているのです。生きていくためにはたとえ小さくてもエネルギーを使わずに生きていく創意工夫が必要です。

 株式相場も復興に向けて動き出した日本を早くも評価しはじめたようです。一生忘れることのできない2011年3月11日午後2時46分は私たちの生活にとっても大きな区切りになったのではないでしょうか。

株式会社アイリス・ジャパン
代表取締役 松尾範久

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大震災ビフォーアフター

 3月11日2時46分に発生した東北関東大震災。あれから早くも17日が経過しました。
 福島原発での事故が放射能汚染をもたらし、食品や水に影響を及ぼしているほか、電力を必要とする私たちの生活に脅威となっています。ただ、徐々にではありますが各地で復旧に向けた活動が続いています。
 1000年に一度という大震災の発生前と発生後では私たちの生活も一変しましたし、株式投資へのスタンスも大震災の前と後では大きく変化しています。平和時の投資から緊急時の投資に変化が起きていると言うことができると思われます。

 この変化は結果として待機していた急落時の個人マネーの出動(ネット証券の口座開設増加)、短期戻り売りによる現金ポジションの増加、震災復興ビジネスや原発関連ビジネスへの局地的投資の増加などをもたらしました。
 こんな時こそと割り切った個人投資家の出動は即時に口座開設が可能なネット証券の店頭に長い行列ができたことで推測されます。短期投資家がこのリバウンド相場を演出したとなれば今後も株価の変動は大きくなると考えられますが、大きく下がれば買おうと考えている多くの個人投資家が存在していることがわかった訳です。

 今回の震災が通常の災害ではない大津波を伴う大災害であったことが日本経済や日本の株式市場にも影響をもたらしています。
 これが終わりではなく始まりと考えるのか終わりで復興に向かう入り口と考えるのかで投資のスタンスは変化しますが、大震災前にもこうした大震災に備えたポートフォリオは構築できた筈ですし、3月11日の大震災直後1日だけかも知れませんが思い切ってポートフォリオの内容変更を行なうこともできたと考えられます。

 大震災が起きて17日も経過していますので既に手遅れではないかと思われるかも知れませんが、今後は投資家の皆さんも痛んだポートフォリオの復興に向けた銘柄の選定と今後の方向を改めてチェックしておかないとなりません。

 各上場企業は何らかの震災関連のお知らせを自社HP上にてしていますので、ある程度の情報の把握は可能かと思いますが、予め事業の内容を知っている投資家なら単純に関連企業か否かを判断できるかと思います。

 まず、ポジティブな面で言うと復興に向けての需要が発生するビジネスを展開している建設関連企業はまず真っ先に注目されました。阪神大震災で不動建設の株価が急騰したことを記憶にとどめておられる方はピンとこられたと思いますが、今回も不動建設ならぬ現在の不動テトラ株は一気に株価は倍増しています(今日は流石に急落しています)。これだけの家屋や建物、道路、橋、港湾設備が被害を受けているので、当然です。
 3月11日の夜、事務所での避難騒ぎの際に若い女性スタッフにこんな中だとどういう株が上がるのですかと聞かれ、私は阪神大震災では不動建設の株価が急騰したという話をしました。その際は被害の全貌がわからずまさかここまでの被害となるなど思いもよらなかったのですが現実になってしまいました。

 建設関連銘柄としてはコマツ(6301)、カナモト(9678)、西尾レントオール(9699)、共成レンテム(9680)などの建機メーカー、レンタル企業の株価水準を高めました。仮設住宅、ユニットハウスのナガワ(9663)、三協フロンテア(9639)の株価も人気を集めています。財政難で公共工事が抑制される中でこれらの銘柄は長年にわたり不人気状態でしたが、この大震災で一気に人気が高まった格好です。
 直近は復興に向けてニーズ復活の可能性がある建設コンサルタント株(建設技研、オリジナル設計など)も人気化しています。

 水道関係では水道機工(6403)、前澤工業(6489)、前澤給装(6485)、前澤化成(7925)などが人気化しています。これまで見向きもされなかった様々なインフラ関連銘柄が短期投資家の間で人気化していることが伺えます。

 また、原発問題からヨウ素の供給を行う関東天然ガス開発(1661)、伊勢化学(4107)も人気化しています。防護服のアゼアス(3161)やミネラル水事業の中京医薬品(4558)なども人気を集めています。

 これらの銘柄はまず第一弾の物色が終わったところです。これで終わりかどうかは判断が難しいところですが、今後も折に触れて人気化する可能性は残っています。先駆株には急落するものもありますが、出遅れ銘柄には根強い物色人気が見られますので現状はなおも循環物色が続いていると言って良いかと思いますが、徐々に買い疲れ感も出ています。

 以下、思いつくままに今後も物色人気を集めそうな復興関連銘柄や原発関連銘柄の株価推移を掲載しておきます。これら以外にも住宅関連や住宅資材関連が物色されつつあり、本日は積水化学(4204)が急騰しています。目まぐるしい循環物色の動きが今後も続くと見ておく必要がありそうです。原発に替わる電力源となるソーラーや風力発電が人気化しはじめていますが、相場は仕手性が優先のようです。

銘柄(コード)
/3月11日終値/その後安値/その後高値/時価(本日)/値上がり率
 ※値上がり率は安値から高値のもの

桧家住宅(1413)
/15.5万円/9万100円/17万7900円/13万3000円/97%

ショーボンド(1414)
/1744円/1774円/2315円/2175円/30%

関東天然ガス開発(1661)
/448円/357円/595円/572円/66%

不動テトラ(1813)
/61円/91円/243円/160円/167%

鉄建(1815)
/87円/71円/156円/125円/119%

西松建設(1820)
/114円/86円/153円/136円/78%

大豊建設(1822)
/85円/65円/151円/123円/132%

東鉄工業(1835)
/636円/561円/837円/815円/49%

戸田建設(1860)
/295円/257円/352円/334円/37%

熊谷組(1861)
/63円/79円/121円/94円/53%

PS三菱(1871)
/298円/285円/415円/349円/46%

青木マリーン(1875)
/253円/225円/314円/287円/40%

NIPPO(1881)
/549円/549円/734円/710円/34%

前田道路(1883)
/705円/705円/903円/903円/28%

五洋建設(1893)
/137円/168円/241円/215円/43%

住友林業(1911)
/694円/633円/876円/773円/38%

日本基礎(1914)
/238円/185円/384円/340円/108%

日成ビルド(1916)
/71円/101円/260円/178円/157%

ライト工業(1926)
/230円/215円/338円/316円/57%

日特建設(1929)
/70円/66円/233円/190円/253%

ユアテック(1934)
/372円/377円/545円/542円/45%

三晃金属(1972)
/166円/109円/289円/252円/165%

明星工業(1976)
/337円/187円/375円/359円/101%

コマツ(6301)
/2502円/2454円/2815円/2791円/15%

カナモト(9678)
/481円/478円/627円/622円/31%

西尾レントオール(9699)
/577円/577円/820円/776円/42%

共成レンテム(9680)
/405円/400円/548円/520円/37%

北越工業(6364)
/159円/142円/260円/237円/83%

ナガワ(9663)
/585円/671円/1160円/961円/73%

三協フロンテア(9639)
/209円/289円/448円/340円/55%

建設技研(9621)
/449円/399円/637円/583円/60%

オリジナル設計(4642)
/120円/85円/165円/134円/94%

水道機工(6403)
/153円/95円/290円/188円/205%

前澤工業(6489)
/215円/144円/346円/287円/140%

前澤給装(6485)
/1090円/915円/1258円/1183円/37%

前澤化成(7925)
/746円/552円/889円/840円/61%

伊勢化学(4107)
/567円/550円/748円/689円/36%

前田工繊(7821)
/1095円/1095円/1485円/1420円/36%

日本上下水道設計(2325)
/12万2000円/9万8900円/14万6000円/12万7100円/48%

フジコー(2405)
/3010円/2500円/8630円/8630円/245%

中京医薬品(4558)
/233円/185円/375円/269円/103%

アゼアス(3161)
/332円/291円/409円/404円/41%

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億の近道2011/03/28


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投資情報メールマガジン                   2011/03/28

             イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

===================================

             −本日の目次−
           (本日の担当:松尾範久)

    ◆コラム「それでも私たちは生きている!!」:松尾範久
    ◆コラム「大震災ビフォーアフター」:松尾範久

===================================

◆コラム「それでも私たちは生きている!!」

 今回の大震災で亡くなった方は行方不明者まで含めれば約3万人に達すると
推察されます。ただただ犠牲になった方々のご冥福を祈るばかりです。今回は
阪神大震災の約5倍から6倍もの人々が一度に命をなくしてしまったのですか
ら、言葉にもなりません。人間いつかは死ぬ運命にあるとは言え、とても悲し
い出来事です。
 平和国日本が自然との戦いに敗れ、復興を目指して立ち上がったというので
あれば、それはそれで犠牲になった皆さんには申し訳ないですが意義深いもの
があります。

 生き残った私たちは生きていかないとなりません。放射能汚染で先行き不安
はあっても生きるしかないのです。これからもきっと神様は私たちに試練を与
えるに違いありませんが、自然とともに生きていく私たちに試練を与えること
で数々の生きる知恵を授けていると考えるとちょっと元気が出てきます。

 15メートルの高さの大津波への警戒が海の近くで住む人々には必要だと教
えてくれました。アニメ風に言えば、海岸にせり上がる防潮堤を作るといった
大掛かりな細工を施すか大津波にも耐えられる逃げ場を街中に造るといったプ
ロジェクトが必要になります。人口の羽で空を舞って逃げるというのは空想の
世界なのかも知れませんが、命を守るためには必要かも知れません。
 ただ、そうした防御にはコストがかかります。本当に国を思う学者と政治家
の力で街の復興や国の復興に向けた時間をかけた努力が求められます。

 また、原発は危険なものとの認識を与えてくれました。これも不測の事態へ
の備えが不足していたとしか言いようがありません。たとえ、これで解決した
からと言って安易な原発利用は手控えないといけないのです。エコに良い原発
が一転してエコに悪い原発となってしまいました。それでも推進派は今回は1
000年に一度のことでこうすれば安全だと主張するに違いありません。反対
派は一気に危険性を論じやすくなりました。

 私たちは生きていくために電力を使いますが、節電という行為がいかに大切
かが今回の出来事でわかりました。節電のノウハウは私たち一人一人がもつも
のです。原発なしで生きていくための知恵と工夫が世界で最も進んだ国と言わ
れるようになりたいものです。

 どのような苦難があろうとそれでも私たちは生きているのです。生きていく
ためにはたとえ小さくてもエネルギーを使わずに生きていく創意工夫が必要で
す。

 株式相場も復興に向けて動き出した日本を早くも評価しはじめたようです。
一生忘れることのできない2011年3月11日午後2時46分は私たちの生
活にとっても大きな区切りになったのではないでしょうか。

株式会社アイリス・ジャパン
代表取締役 松尾範久

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【お知らせ】

●株式・企業情報メルマガ「株知道」について

 長寿社会の資産運用ライフスタイルは未来に成長する企業を見出し、長期ス
タンスで投資すること。株式相場の流れを理解し、ご自身のオリジナリティあ
るポートフォリオを構築するためのサポートができればと弊社は長年メールマ
ガジンを配信させて頂いております。タイトルは「株知道」。ついては皆様の
購読申し込みを受け付けておりますので宜しくお願い申しげます。諸般の事情
から億の近道のように無料という訳にはいきませんが、活動資金として多少の
購読料を頂戴しております。
 大震災で大きく痛んだ株式市場ですが復興に向けて動き出しています。私た
ちの日本の復興を応援する意味でも株式市場を通じて積極的に社会参画されま
せんか?日本の未来を信じて投資しようという皆さんのためにメルマガを通じ
て投資アイデアを御提供申し上げたいと思います。
 ご購読のお申し込みは下記のアドレスまでお願い申し上げます。直近の見本
メルマガをお送りしますので宜しくお願いします。目標をもって取り組まれる
皆様にお届けする有料メルマガです。ぜひとも下記のアドレスにお申し込み下
さい。
(株)アイリスジャパン 有料コンテンツ係
mag@irisjapan.co.jp


●御礼 バングラデシュ独立40周年前夜祭イベント

 3月25日に六本木ワールドインベスターズカフェにて開催されましたバン
グラデシュ独立40周年記念前夜祭には延べ110名もの皆さんが足を運び大
盛況となりました。億の近道の読者の皆さんとは直接お目にかかることはでき
ませんでしたが、もし来られていたのであればこの場をお借りして御礼申し上
げます。パネラーの皆さんと御来場の皆さんの交流会も活発に行われ、本当に
有意義な時間を過ごすことができました。
 大震災の直後で開催が危ぶまれたのですが、大成功に終わりバングラデシュ
への関心の高さが伺えるイベントとなりました。
 皆様、本当に有難うございました。


●バングラデシュの本、出来

 私が3名の同じ大学の仲間と執筆しました本が徳間書店より3月31日に発
売されます。
 タイトルは  成長著しい「次の新興国マーケット」バングラデシュ経済が
わかる本(南谷猛、浅井宏、松尾範久著)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4198631379/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&tag=iforum-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4198631379

 バングラデシュに関する経済本としては初めての本です。ぜひともご購読賜
れば幸いです。早いところでは30日に書店に並ぶそうです。

(松尾)

===================================

◆コラム「大震災ビフォーアフター」

 3月11日2時46分に発生した東北関東大震災。あれから早くも17日が
経過しました。
 福島原発での事故が放射能汚染をもたらし、食品や水に影響を及ぼしている
ほか、電力を必要とする私たちの生活に脅威となっています。ただ、徐々にで
はありますが各地で復旧に向けた活動が続いています。
 1000年に一度という大震災の発生前と発生後では私たちの生活も一変し
ましたし、株式投資へのスタンスも大震災の前と後では大きく変化しています。
平和時の投資から緊急時の投資に変化が起きていると言うことができると思わ
れます。

 この変化は結果として待機していた急落時の個人マネーの出動(ネット証券
の口座開設増加)、短期戻り売りによる現金ポジションの増加、震災復興ビジ
ネスや原発関連ビジネスへの局地的投資の増加などをもたらしました。
 こんな時こそと割り切った個人投資家の出動は即時に口座開設が可能なネッ
ト証券の店頭に長い行列ができたことで推測されます。短期投資家がこのリバ
ウンド相場を演出したとなれば今後も株価の変動は大きくなると考えられます
が、大きく下がれば買おうと考えている多くの個人投資家が存在していること
がわかった訳です。

 今回の震災が通常の災害ではない大津波を伴う大災害であったことが日本経
済や日本の株式市場にも影響をもたらしています。
 これが終わりではなく始まりと考えるのか終わりで復興に向かう入り口と考
えるのかで投資のスタンスは変化しますが、大震災前にもこうした大震災に備
えたポートフォリオは構築できた筈ですし、3月11日の大震災直後1日だけ
かも知れませんが思い切ってポートフォリオの内容変更を行なうこともできた
と考えられます。

 大震災が起きて17日も経過していますので既に手遅れではないかと思われ
るかも知れませんが、今後は投資家の皆さんも痛んだポートフォリオの復興に
向けた銘柄の選定と今後の方向を改めてチェックしておかないとなりません。

 各上場企業は何らかの震災関連のお知らせを自社HP上にてしていますので、
ある程度の情報の把握は可能かと思いますが、予め事業の内容を知っている投
資家なら単純に関連企業か否かを判断できるかと思います。

 まず、ポジティブな面で言うと復興に向けての需要が発生するビジネスを展
開している建設関連企業はまず真っ先に注目されました。阪神大震災で不動建
設の株価が急騰したことを記憶にとどめておられる方はピンとこられたと思い
ますが、今回も不動建設ならぬ現在の不動テトラ株は一気に株価は倍増してい
ます(今日は流石に急落しています)。これだけの家屋や建物、道路、橋、港
湾設備が被害を受けているので、当然です。
 3月11日の夜、事務所での避難騒ぎの際に若い女性スタッフにこんな中だ
とどういう株が上がるのですかと聞かれ、私は阪神大震災では不動建設の株価
が急騰したという話をしました。その際は被害の全貌がわからずまさかここま
での被害となるなど思いもよらなかったのですが現実になってしまいました。

 建設関連銘柄としてはコマツ(6301)、カナモト(9678)、西尾レ
ントオール(9699)、共成レンテム(9680)などの建機メーカー、レ
ンタル企業の株価水準を高めました。仮設住宅、ユニットハウスのナガワ(9
663)、三協フロンテア(9639)の株価も人気を集めています。財政難
で公共工事が抑制される中でこれらの銘柄は長年にわたり不人気状態でしたが、
この大震災で一気に人気が高まった格好です。
 直近は復興に向けてニーズ復活の可能性がある建設コンサルタント株(建設
技研、オリジナル設計など)も人気化しています。

 水道関係では水道機工(6403)、前澤工業(6489)、前澤給装(6
485)、前澤化成(7925)などが人気化しています。これまで見向きも
されなかった様々なインフラ関連銘柄が短期投資家の間で人気化していること
が伺えます。

 また、原発問題からヨウ素の供給を行う関東天然ガス開発(1661)、伊
勢化学(4107)も人気化しています。防護服のアゼアス(3161)やミ
ネラル水事業の中京医薬品(4558)なども人気を集めています。

 これらの銘柄はまず第一弾の物色が終わったところです。これで終わりかど
うかは判断が難しいところですが、今後も折に触れて人気化する可能性は残っ
ています。先駆株には急落するものもありますが、出遅れ銘柄には根強い物色
人気が見られますので現状はなおも循環物色が続いていると言って良いかと思
いますが、徐々に買い疲れ感も出ています。

 以下、思いつくままに今後も物色人気を集めそうな復興関連銘柄や原発関連
銘柄の株価推移を掲載しておきます。これら以外にも住宅関連や住宅資材関連
が物色されつつあり、本日は積水化学(4204)が急騰しています。目まぐ
るしい循環物色の動きが今後も続くと見ておく必要がありそうです。原発に替
わる電力源となるソーラーや風力発電が人気化しはじめていますが、相場は仕
手性が優先のようです。

銘柄(コード)
/3月11日終値/その後安値/その後高値/時価(本日)/値上がり率
 ※値上がり率は安値から高値のもの

桧家住宅(1413)
/15.5万円/9万100円/17万7900円/13万3000円/97%

ショーボンド(1414)
/1744円/1774円/2315円/2175円/30%

関東天然ガス開発(1661)
/448円/357円/595円/572円/66%

不動テトラ(1813)
/61円/91円/243円/160円/167%

鉄建(1815)
/87円/71円/156円/125円/119%

西松建設(1820)
/114円/86円/153円/136円/78%

大豊建設(1822)
/85円/65円/151円/123円/132%

東鉄工業(1835)
/636円/561円/837円/815円/49%

戸田建設(1860)
/295円/257円/352円/334円/37%

熊谷組(1861)
/63円/79円/121円/94円/53%

PS三菱(1871)
/298円/285円/415円/349円/46%

青木マリーン(1875)
/253円/225円/314円/287円/40%

NIPPO(1881)
/549円/549円/734円/710円/34%

前田道路(1883)
/705円/705円/903円/903円/28%

五洋建設(1893)
/137円/168円/241円/215円/43%

住友林業(1911)
/694円/633円/876円/773円/38%

日本基礎(1914)
/238円/185円/384円/340円/108%

日成ビルド(1916)
/71円/101円/260円/178円/157%

ライト工業(1926)
/230円/215円/338円/316円/57%

日特建設(1929)
/70円/66円/233円/190円/253%

ユアテック(1934)
/372円/377円/545円/542円/45%

三晃金属(1972)
/166円/109円/289円/252円/165%

明星工業(1976)
/337円/187円/375円/359円/101%

コマツ(6301)
/2502円/2454円/2815円/2791円/15%

カナモト(9678)
/481円/478円/627円/622円/31%

西尾レントオール(9699)
/577円/577円/820円/776円/42%

共成レンテム(9680)
/405円/400円/548円/520円/37%

北越工業(6364)
/159円/142円/260円/237円/83%

ナガワ(9663)
/585円/671円/1160円/961円/73%

三協フロンテア(9639)
/209円/289円/448円/340円/55%

建設技研(9621)
/449円/399円/637円/583円/60%

オリジナル設計(4642)
/120円/85円/165円/134円/94%

水道機工(6403)
/153円/95円/290円/188円/205%

前澤工業(6489)
/215円/144円/346円/287円/140%

前澤給装(6485)
/1090円/915円/1258円/1183円/37%

前澤化成(7925)
/746円/552円/889円/840円/61%

伊勢化学(4107)
/567円/550円/748円/689円/36%

前田工繊(7821)
/1095円/1095円/1485円/1420円/36%

日本上下水道設計(2325)
/12万2000円/9万8900円/14万6000円/12万7100円/48%

フジコー(2405)
/3010円/2500円/8630円/8630円/245%

中京医薬品(4558)
/233円/185円/375円/269円/103%

アゼアス(3161)
/332円/291円/409円/404円/41%

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