バングラデシュ進出企業の狙い

 ユニクロがここまで成長した背景は高品質で安価な衣料品をコストの安い中国などの生産国で製造し、それを日本の消費者に販売したからにほかありません。
 そのユニクロが更に低コストで製造できる現場を求めて行った先がバングラデシュです。同社はグラミン銀行と合弁でバングラデシュでの製造企業を立ち上げ、現地の人々の雇用の場を提供するほか、安価な衣類の提供を行うことで同国の発展に貢献しようとしています。
 ユニクロは日本の消費者だけではなく世界の消費者に訴求するパワーを持っていることから製造や商品調達も世界中で行う必要があります。とりわけ賃金の高騰が見られる中国のリスク回避のためにもベトナムやラオス、バングラデシュといった新興国を活用していく必要があります。バングラデシュの労働者の賃金は最低賃金が月額約3200円に引き上げられたとは言え、平均の月額賃金は約4200円で、まだ中国の5分の1、4分の1程度です。JETROの資料では既に100社の企業がダッカかチッタゴンに進出していますが、インフラの整備が進めば低コストの労働力を求めて日本からの進出企業が増加してくると思われます。

 バングラデシュは、日本の40年前の世界だとお考え下さい。
 確かに道路や鉄道、電気ガスといったインフラの整備は遅れていますが、今後4つの高速道路計画があり、既に空港から市内中心地を結ぶプロジェクトは着手されています。
 また、グラミン銀行の傘下にあるグラミンフォンという携帯電話会社の設立から携帯電話の普及が進んでいるほか、テレビ受像機の普及率も30%と高まっています。人口1億6000万人という世界で7番目の人口を抱える同国の巨大な消費市場の拡大も目前です。海外の出稼ぎ労働者による仕送り金が家計にゆとりをもたらしています。
 これからの成長が期待される同国には既に欧米企業や中国や韓国の企業がたくさん進出しているそうですが、今からでも決して遅くはありません。日本の様々な企業が進出をする姿を思い浮かべて頂くと幸いです。

 日本の上場企業でバングラデシュに進出ないし積極的に活用している企業としてはユニクロ(ファーストリテイリング:9983)のほか、約20年前に進出した工業用ミシン製造販売のJUKI(6440)、印刷用インク製造販売のT&K TOKA(4636)、Yシャツ製造販売の山喜(3598)、発光ダイオードの製造を行う光波(6876)の連結子会社オプシード、エコバッグなどの雑貨品を製造するトランザクション(7818)の子会社トレードワークスがあります。変わったところではチッタゴンでゴルフシャフトを製造しているマミヤOP(7991)があります。
 また、農業分野での進出企業として話題を集めている雪国まいたけ(1378)もバングラデシュを積極活用しつつあります。同社はグラミン銀行と組んでもやしの原料となる緑豆の栽培をバングラデシュ国内で行うことになりました。実験栽培を終えて今年から本格栽培に移行する予定です。
 このほかバングラデシュへの進出企業として大手商社(三菱商事、三井物産、住友商事、伊藤忠、丸紅、豊田通商、蝶理など)やミシン3社(JUKIのほかブラザー、ペガサスミシン)、ゼネコン2社(清水建設、大林組)、物流(川崎汽船、日本郵船、日通、近鉄エクスプレス)、銀行(東京三菱UFJ)、通信(NTTドコモ、KDDI)などの上場企業が駐在員事務所を置くなど拠点を設けています。
 最近ではハニーズ(2792)が定番品やベーシックデザイン商品の委託生産を開始。チャイナプラス1の取り組みで人件費の高騰が見られる中国からバングラデシュやミャンマーなどでの商品調達を図っています。
 また、同様に低価格の靴の販売で有名なヒラキ(3059)も衣料企画部隊を結成し様々なところに当たっているとされ既に発注もかけ始めています。将来は靴の製造もバングラデシュで行うことになるかも知れません。

 これら以外にも多くの企業が進出ないし活用を計画しているものと推察されます。なお、今後、逐一そうした状況についてご紹介して参りたいと思っておりますので宜しくお願い申し上げます。

【バングラ関連注目企業で構築したポートフォリオ
 :バングラ未来成長モデルポートフォリオ】

設定金額:100万円

1.JUKI(6440)      166円 1000株 16.6万円
2.T&K TOKA(4636) 1182円  200株 23.6万円
3.トランザクション(7818) 1074円  200株 21.5万円
4.ハニーズ(2792)     1056円  200株 21.1万円
5.雪国まいたけ(1378)    538円  300株 16.1万円

合計  98.9万円
TOPIX 919.69

株式会社アイリス・ジャパン
代表取締役 松尾範久

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

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老子と投資 51章

 今回も、老子の第5章を題材に、投資の本質へ迫ってみます。

※AFPBBニューズブログ「大原浩の金融・経済地動説」の2008年2月8日の日記、(<老子と投資>その1)http://www.actiblog.com/ohara/52816
を先にご覧になることをお勧めします。

51、道、これを生じ、徳、これを養い、物、これを形づくり、器これを成す。

○TAO(道)は、万物を生み出す根源であり、万物はTAOを尊敬する。
○万物がTAOを尊ぶのは、誰かに命令されたからでは無い。自然にそうなるのである。
○TAO(道)は、万物を生み出してもそれを自分の物にしようとはしないし、高い地位についても居座ったりしない。だからこそ尊敬されるのである。
○選ばれるべき人物は自然に選ばれる。

 老子の思想の底流には「自然体」という概念があります。

 長い目で見れば、「宇宙の法則やこの世の中の原理は一貫していて不変」で、その原理に一時的に逆らうことが出来るように見えても、結局、最後は普遍的原理に回帰する。だから、自分の浅はかな智恵で、原理を捻じ曲げようとするのは愚かなことだというわけです。

 ところで、最近、チュニジアでの独裁政権の崩壊やそれに続くエジプトなどでの政情不安が注目されています。もちろん、それらの国々に限らず、「独裁政権」というのは、不安定なものです。なぜかといえば、ほとんどの場合、それは国民の大多数の意思に逆らうものだからです。

 たしかに、古代世界のように、国民に情報が行き渡らなかった時代なら、事情を知らない国民をうまく操ることが出来たかもしれません。しかし、今日のように、インターネットや携帯電話で情報が瞬時に伝わるような時代に、大多数の国民の意思に逆らうような政治を続けるのは大変困難です。

 今回の動乱は、アラブの産油国に広がるのではないかと懸念されています。事実、大多数の産油国は独裁政権に支配されていますが、それらの国々はオイルマネーで潤っており、比較的豊かです。ですから、色々なリスクはあるにせよ、大多数の国民の生活が脅かされない限り意外に踏ん張るのではないかと思います。

 その事情はシンガポールでも同じです。この国は、集会の自由が全く無い一党独裁国家ですが、世界でも有数の豊かな国であり、国民がその豊かさを享受しているので、現在のところ国情はとても安定しています。

 それに対して、新興国としてもてはやされている国々の中でも、中国・ベトナムのような共産主義・社会主義国家には赤信号が灯っています。「前門のインフレ、後門の失業」が襲ってきて、身動きが取れない状況です。つまり、国民の生活を直撃するインフレを予防しようとして金融引き締めを行うと、経済が減速し失業者が増大する。インフレと失業、どちらに転んでも国民の不満は高まり、暴動の引き金になりかねないということです。

 特に、中国の一人当たりGDPはチュニジアと同じくらいの水準ですから要注意です。チュニジアの暴動も、貧しい人々の生活を直撃するインフレが大きな要因となりました。中国でもインフレは着実に進行しています。

 国民が豊かであれば、少々の独裁は許されるでしょうが、国民がその豊かさが失われたと感じたとき、独裁政権への怒りが爆発します。

 そして、国民のほとんどが貧しい時よりも、ある程度豊かになって貧富の差が激しくなったときに、独裁政権への怒りが爆発します。単に貧しいことよりも、汚職や格差のような不公平感が、人々をさらに怒らせるのです。

 そして、結局は色々な騒乱・動乱の末、より国民の意思が反映される「自然体」の政治へ一歩近づくわけです。

(OH)

*ブログ「大原浩の金融・経済地動説」http://www.actiblog.com/ohara/

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

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おおきなかぶ KG情報(2408)が開始した新絵本事業

 最近、親子のふれあいが希薄になっているような気がしますが皆様のご家庭ではいかがでしょうか?

 そうした親子の会話を促す事業を開始した企業があります。JASDAQ上場のKG情報(2408)です。先週開催された同社の決算説明会で益田社長は新規事業として絵本型フリーペーパーの展開について説明されました。

 驚くことに全国に300万人います3歳から5歳までの幼稚園や保育園に通う児童向けに絵本型のフリーペーパー(月刊誌)を発行するというものです。
http://www.mamayonde.jp/

 以前から全国展開できるビジネスをやると明言しておられた益田社長の新規事業がついにベールを脱いだ格好です。フリーペーパーって只なのになぜ儲かるの?なんていう方は改めてフリーペーパーの仕組みを考えて下さい。

 もちろん広告入りですからきちんとした収益が発生します。要は広告媒体としての価値があるかどうかなのです。
 広告のスペースは数ページに限定されていますが、子供たちは喜んで持って帰り、お母さんに見せますのでどこかのフリーペーパーとは違って家庭に保管され繰り返し見てもらえます。母親は自分の子供にその絵本を読んで聞かせてあげることができます。そこで親子の会話が生まれることになります。

 同社では全国300万人の児童に対して発行できれば数年後には年間30億円程度の売り上げになると計算しています。既に岡山・香川でテスト的に発行し反響を呼んでいるそうです。
 現在の同社の年商は43億円ですが、この新規事業だけでも30億円程度が上乗せできれば、なかなかインパクトがあります。真似される可能性もあって途中で競争も起きるかとは思いますが先行している同社に優位性があります。

 絵本のタイトルは今回、「おおきなかぶ」。みんなで力を合わせて大きくなったかぶを抜く話ですが、これでKG情報の株価も大きくなるのか注目したいと思います。

株式会社アイリス・ジャパン
代表取締役 松尾範久

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億の近道2011/01/31


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投資情報メールマガジン                   2011/01/31

             イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

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             −本日の目次−
     (本日の担当:松尾範久&グルメ投資家おーちゃん)

 ◆コラム「バングラデシュ進出企業の狙い」:松尾範久
 ◆コラム「老子と投資 51章」:グルメ投資家おーちゃん
 ◆コラム「KG情報(2408)が開始した新絵本事業」:松尾範久

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◆コラム「バングラデシュ進出企業の狙い」

 ユニクロがここまで成長した背景は高品質で安価な衣料品をコストの安い中
国などの生産国で製造し、それを日本の消費者に販売したからにほかありませ
ん。
 そのユニクロが更に低コストで製造できる現場を求めて行った先がバングラ
デシュです。同社はグラミン銀行と合弁でバングラデシュでの製造企業を立ち
上げ、現地の人々の雇用の場を提供するほか、安価な衣類の提供を行うことで
同国の発展に貢献しようとしています。
 ユニクロは日本の消費者だけではなく世界の消費者に訴求するパワーを持っ
ていることから製造や商品調達も世界中で行う必要があります。とりわけ賃金
の高騰が見られる中国のリスク回避のためにもベトナムやラオス、バングラデ
シュといった新興国を活用していく必要があります。バングラデシュの労働者
の賃金は最低賃金が月額約3200円に引き上げられたとは言え、平均の月額
賃金は約4200円で、まだ中国の5分の1、4分の1程度です。JETRO
の資料では既に100社の企業がダッカかチッタゴンに進出していますが、イ
ンフラの整備が進めば低コストの労働力を求めて日本からの進出企業が増加し
てくると思われます。

 バングラデシュは、日本の40年前の世界だとお考え下さい。
 確かに道路や鉄道、電気ガスといったインフラの整備は遅れていますが、今
後4つの高速道路計画があり、既に空港から市内中心地を結ぶプロジェクトは
着手されています。
 また、グラミン銀行の傘下にあるグラミンフォンという携帯電話会社の設立
から携帯電話の普及が進んでいるほか、テレビ受像機の普及率も30%と高ま
っています。人口1億6000万人という世界で7番目の人口を抱える同国の
巨大な消費市場の拡大も目前です。海外の出稼ぎ労働者による仕送り金が家計
にゆとりをもたらしています。
 これからの成長が期待される同国には既に欧米企業や中国や韓国の企業がた
くさん進出しているそうですが、今からでも決して遅くはありません。日本の
様々な企業が進出をする姿を思い浮かべて頂くと幸いです。

 日本の上場企業でバングラデシュに進出ないし積極的に活用している企業と
してはユニクロ(ファーストリテイリング:9983)のほか、約20年前に
進出した工業用ミシン製造販売のJUKI(6440)、印刷用インク製造販
売のT&K TOKA(4636)、Yシャツ製造販売の山喜(3598)、
発光ダイオードの製造を行う光波(6876)の連結子会社オプシード、エコ
バッグなどの雑貨品を製造するトランザクション(7818)の子会社トレー
ドワークスがあります。変わったところではチッタゴンでゴルフシャフトを製
造しているマミヤOP(7991)があります。
 また、農業分野での進出企業として話題を集めている雪国まいたけ(137
8)もバングラデシュを積極活用しつつあります。同社はグラミン銀行と組ん
でもやしの原料となる緑豆の栽培をバングラデシュ国内で行うことになりまし
た。実験栽培を終えて今年から本格栽培に移行する予定です。
 このほかバングラデシュへの進出企業として大手商社(三菱商事、三井物産、
住友商事、伊藤忠、丸紅、豊田通商、蝶理など)やミシン3社(JUKIのほ
かブラザー、ペガサスミシン)、ゼネコン2社(清水建設、大林組)、物流
(川崎汽船、日本郵船、日通、近鉄エクスプレス)、銀行(東京三菱UFJ)、
通信(NTTドコモ、KDDI)などの上場企業が駐在員事務所を置くなど拠
点を設けています。
 最近ではハニーズ(2792)が定番品やベーシックデザイン商品の委託生
産を開始。チャイナプラス1の取り組みで人件費の高騰が見られる中国からバ
ングラデシュやミャンマーなどでの商品調達を図っています。
 また、同様に低価格の靴の販売で有名なヒラキ(3059)も衣料企画部隊
を結成し様々なところに当たっているとされ既に発注もかけ始めています。将
来は靴の製造もバングラデシュで行うことになるかも知れません。

 これら以外にも多くの企業が進出ないし活用を計画しているものと推察され
ます。なお、今後、逐一そうした状況についてご紹介して参りたいと思ってお
りますので宜しくお願い申し上げます。

【バングラ関連注目企業で構築したポートフォリオ
 :バングラ未来成長モデルポートフォリオ】

設定金額:100万円

1.JUKI(6440)      166円 1000株 16.6万円
2.T&K TOKA(4636) 1182円  200株 23.6万円
3.トランザクション(7818) 1074円  200株 21.5万円
4.ハニーズ(2792)     1056円  200株 21.1万円
5.雪国まいたけ(1378)    538円  300株 16.1万円

合計  98.9万円
TOPIX 919.69

株式会社アイリス・ジャパン
代表取締役 松尾範久

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

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【お知らせ】

●株式・企業情報メルマガ「株知道」について

 長寿社会の資産運用ライフスタイルは未来に成長する企業を見出し、長期ス
タンスで投資すること。株式相場の流れを理解し、ご自身のオリジナリティあ
るポートフォリオを構築するためのサポートができればと弊社は長年メールマ
ガジンを配信させて頂いております。タイトルは「株知道」。ついては皆様の
購読申し込みを受け付けておりますので宜しくお願い申しげます。諸般の事情
から億の近道のように無料という訳にはいきませんが、活動資金として多少の
購読料を頂戴しております。2011年こそ株で儲けたいという方のためにメ
ルマガを通じて投資アイデアを御提供申し上げたいと思います。
ご購読のお申し込みは下記のアドレスまでお願い申し上げます。直近の見本
メルマガをお送りしますので宜しくお願いします。目標をもって取り組まれる
皆様にお届けする有料メルマガです。ぜひとも下記のアドレスにお申し込み下
さい。
(株)アイリスジャパン 有料コンテンツ係
mag@irisjapan.co.jp

(松尾)

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◆コラム「老子と投資 51章」

 今回も、老子の第5章を題材に、投資の本質へ迫ってみます。

※AFPBBニューズブログ「大原浩の金融・経済地動説」の2008年2月
8日の日記、(<老子と投資>その1)http://www.actiblog.com/ohara/52816
を先にご覧になることをお勧めします。

51、道、これを生じ、徳、これを養い、物、これを形づくり、器これを成す。

○TAO(道)は、万物を生み出す根源であり、万物はTAOを尊敬する。
○万物がTAOを尊ぶのは、誰かに命令されたからでは無い。自然にそうなる
のである。
○TAO(道)は、万物を生み出してもそれを自分の物にしようとはしないし、
高い地位についても居座ったりしない。だからこそ尊敬されるのである。
○選ばれるべき人物は自然に選ばれる。

 老子の思想の底流には「自然体」という概念があります。

 長い目で見れば、「宇宙の法則やこの世の中の原理は一貫していて不変」で、
その原理に一時的に逆らうことが出来るように見えても、結局、最後は普遍的
原理に回帰する。だから、自分の浅はかな智恵で、原理を捻じ曲げようとする
のは愚かなことだというわけです。

 ところで、最近、チュニジアでの独裁政権の崩壊やそれに続くエジプトなど
での政情不安が注目されています。もちろん、それらの国々に限らず、「独裁
政権」というのは、不安定なものです。なぜかといえば、ほとんどの場合、そ
れは国民の大多数の意思に逆らうものだからです。

 たしかに、古代世界のように、国民に情報が行き渡らなかった時代なら、事
情を知らない国民をうまく操ることが出来たかもしれません。しかし、今日の
ように、インターネットや携帯電話で情報が瞬時に伝わるような時代に、大多
数の国民の意思に逆らうような政治を続けるのは大変困難です。

 今回の動乱は、アラブの産油国に広がるのではないかと懸念されています。
事実、大多数の産油国は独裁政権に支配されていますが、それらの国々はオイ
ルマネーで潤っており、比較的豊かです。ですから、色々なリスクはあるにせ
よ、大多数の国民の生活が脅かされない限り意外に踏ん張るのではないかと思
います。

 その事情はシンガポールでも同じです。この国は、集会の自由が全く無い一
党独裁国家ですが、世界でも有数の豊かな国であり、国民がその豊かさを享受
しているので、現在のところ国情はとても安定しています。

 それに対して、新興国としてもてはやされている国々の中でも、中国・ベト
ナムのような共産主義・社会主義国家には赤信号が灯っています。「前門のイ
ンフレ、後門の失業」が襲ってきて、身動きが取れない状況です。つまり、国
民の生活を直撃するインフレを予防しようとして金融引き締めを行うと、経済
が減速し失業者が増大する。インフレと失業、どちらに転んでも国民の不満は
高まり、暴動の引き金になりかねないということです。

 特に、中国の一人当たりGDPはチュニジアと同じくらいの水準ですから要
注意です。チュニジアの暴動も、貧しい人々の生活を直撃するインフレが大き
な要因となりました。中国でもインフレは着実に進行しています。

 国民が豊かであれば、少々の独裁は許されるでしょうが、国民がその豊かさ
が失われたと感じたとき、独裁政権への怒りが爆発します。

 そして、国民のほとんどが貧しい時よりも、ある程度豊かになって貧富の差
が激しくなったときに、独裁政権への怒りが爆発します。単に貧しいことより
も、汚職や格差のような不公平感が、人々をさらに怒らせるのです。

 そして、結局は色々な騒乱・動乱の末、より国民の意思が反映される「自然
体」の政治へ一歩近づくわけです。

(OH)

*ブログ「大原浩の金融・経済地動説」http://www.actiblog.com/ohara/

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

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【お知らせ】

■GINZAX・銀座セミナー■
ベストな金融商品はどれだ!
(多様な金融商品を採りあげその投資効率を解説)

【ご案内】

日時:2011年2月19日(土)(午後3時〜午後5時)

第1部:午後3時〜4時10分
 ★ベストな金融商品はどれだ!

 プライベートレッスンで、皆様からよく御相談をいただくFX(外国為替証
拠金取引)や投資信託をはじめ、国内外の現物債券・現物株式、先物・オプシ
ョン・デリバティブ・REIT等々、多種多様な商品を採りあげ、その特性と
投資効率を具体的に解説します。
 また、金融商品を購入する上で不可欠な、優良金融機関の選択基準について
も具体的にお話します。
講師:大原浩

第2部:午後4時20分〜午後5時00分
 ★質問タイム
 今回は、たっぷりと質問タイムを設け、第1部で採りあげた金融商品以外に
も、皆様からリクエストのあった、金融商品や金融機関などに関する質問をお
受けします。
講師:大原浩

場所:東京都中央区銀座6−6−1銀座風月堂ビル5階
  銀座ビジネスセンター 会議室

参加費:3,800円(税込)

■申込方法

 メールにて下記必要事項を記入の上、お申し込み下さい。
 折り返し、お振り込み先をご連絡いたします。
 メール宛先:oohara1027@gmail.com
 ご記入事項:氏名、ふりがな、「参加希望セミナー2月」と明記下さい。

★講師ご紹介

◎大原浩(おおはらひろし) 株式会社大原創研 代表取締役
 上田短資(上田ハーロー)、フランス国営クレディリヨネ銀行など国内外の
 金融機関で勤務し、1994年(株)大原創研を設立し独立。
 国内外のビジネス・投資に関わり、プライベート投資やファンドでも成功。
 元・日刊「証券タイムズ(証券新報)」顧問。GINZAXグローバル経済
 ・投資研究会代表。
 著書「100万円を確実に1億円にする中国株投資術」(講談社)、
 「韓国企業はなぜ中国から夜逃げするのか」(講談社)、「2012年に日
 経平均が2万円を超える15の理由」(講談社)、その他など多数。

●「2012年に日経平均が2万円を超える15の理由」(講談社)の出版を
 記念して、5月22日に行われたGINZAXセミナーの一部が下記URL
 でご覧いただけます。
 http://www.youtube.com/watch?v=BIT4uM6yLBg

●GINZAX有料メルマガ http://www.mag2.com/m/P0008114.html

◎2011年の予定(日程は毎月第3土曜日が基本)
2月:ベストな金融商品はどれだ!(多様な金融商品を採りあげその投資効率
   を解説)
3月:投資の心がまえ(投資と言うメンタルスポーツを始めるための心構え)
4月:本当のバフエット投資(バフエット投資の真髄に迫る)
5月:不動産はどうなる?(不動産投資の基礎を解説するとともに、不動産動
   向を探る)

皆様のお申し込みをお待ちしております。

(OH)

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◆コラム「おおきなかぶ KG情報(2408)が開始した新絵本事業」

 最近、親子のふれあいが希薄になっているような気がしますが皆様のご家庭
ではいかがでしょうか?

 そうした親子の会話を促す事業を開始した企業があります。JASDAQ上
場のKG情報(2408)です。先週開催された同社の決算説明会で益田社長
は新規事業として絵本型フリーペーパーの展開について説明されました。

 驚くことに全国に300万人います3歳から5歳までの幼稚園や保育園に通
う児童向けに絵本型のフリーペーパー(月刊誌)を発行するというものです。
http://www.mamayonde.jp/

 以前から全国展開できるビジネスをやると明言しておられた益田社長の新規
事業がついにベールを脱いだ格好です。フリーペーパーって只なのになぜ儲か
るの?なんていう方は改めてフリーペーパーの仕組みを考えて下さい。

 もちろん広告入りですからきちんとした収益が発生します。要は広告媒体と
しての価値があるかどうかなのです。
 広告のスペースは数ページに限定されていますが、子供たちは喜んで持って
帰り、お母さんに見せますのでどこかのフリーペーパーとは違って家庭に保管
され繰り返し見てもらえます。母親は自分の子供にその絵本を読んで聞かせて
あげることができます。そこで親子の会話が生まれることになります。

 同社では全国300万人の児童に対して発行できれば数年後には年間30億
円程度の売り上げになると計算しています。既に岡山・香川でテスト的に発行
し反響を呼んでいるそうです。
 現在の同社の年商は43億円ですが、この新規事業だけでも30億円程度が
上乗せできれば、なかなかインパクトがあります。真似される可能性もあって
途中で競争も起きるかとは思いますが先行している同社に優位性があります。

 絵本のタイトルは今回、「おおきなかぶ」。みんなで力を合わせて大きくな
ったかぶを抜く話ですが、これでKG情報の株価も大きくなるのか注目したい
と思います。

株式会社アイリス・ジャパン
代表取締役 松尾範久

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

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 「億の近道」のwebはバックナンバー閲覧を重点に置いた、ブログ風の作
りになっております。現在、最新〜2005年1月分まで掲載しておりますが、
順次過去分を追加していく予定です。コメントなどはつけられませんが、まと
め読みなどに是非ご利用下さい。
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です。この名称での有償のサービス等は「石川臨太郎の有料メールマガジン」
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力まず楽しく老後の資金を作りたい(4)

〜リスクをしっかりと管理した株式投資〜

 先週の金曜日には、いままで堅調だった日本の新興市場銘柄や、低PERかつ低PBRの銘柄群が大きく調整し、節分天井が少し早めにやってきたのか、去年の11月から風向きが変わって好転した状況が、反転して、また10月以前の状況に戻るのか。ちょっとドキドキした状況でした。

 しかし、アメリカ市場が堅調だったせいか月曜日、そして火曜日には更に株価が上昇して、この原稿を書いている火曜日(=1月24日)の午前中で考えるなら、私のポートフォリオでみてみれば、金曜日に大きく減った株式投資の資産残高は、ほぼ戻してくれたような感じです。もちろんこれからどのように動くかは分かりませんが(苦笑)

 私の株式投資に投入している資金は、過去の株式投資で稼いだ利益分だけで、いわばコストゼロの資金です。しかし大事な老後の安定、安心生活を支えてくれる大事な資金なので減ることには痛みを伴います。

 そこで、出来るだけ株価が下がらないような銘柄に分散投資をしていますが、金曜日のような日には、ほとんどの分散対象が大きく下がってくれました。しかしコストゼロの資金で投資した株が上がって、その利喰いした利益(ダブルでコストゼロ)では、たまに、高PERだとか高PBRだけれど、高配当優待銘柄で優待投資家には人気があって、しかも優待権利日前は株価があまり下がらない株にも投資します。苗を買って大事に育てて毎年収穫を得るためです。そんな銘柄も散見されます^^;

 私は、今年に入って利喰いした資金の利益部分に限定して、お米をもらえる優待銘柄を増やしました。いままではお米券を中心にしていましたが、あまりにもお米現物をもらえるキロ数が大きいので、お米現物優待の銘柄もちょっと買いました。

 これで、我が家での年間のお米の消費量の9か月分を、優待投資で確保できた形です。

 いわば農耕民族型の株式投資で、このような銘柄は株価が上がろうと下がろうと、優待分だけは持ちっぱなしにしています。

 一番古くから持っているのは昭栄(3003)で、当初買った時点は1500円以上もしたのに、現在は754円という情けない株価です。しかし、一時はトレードの対象として最低優待単位は持ったままでトレードし、最初に高値で買った分の損は取り返し、昭栄単独で見てもコストゼロにはなっています。

http://company.nikkei.co.jp/chart/chart.aspx?scode=3003&ba=1&type=5year
 優待は以下の通りです。これ以外に株主総会で決議権を行使する(=郵送でもOKです)すると、お米券が1枚もらえるという隠れ優待も付いています。我が家では、今年から優待3口で21キロ分のお米券がゲットできる予定です。売り買いしたときにうっかりして3年以上継続しているつもりで空白期間が生じていないという前提ですが。

昭栄の優待です。

http://company.nikkei.co.jp/yutai/yutai.aspx?scode=3003
・全国共通「お米券」
 100株以上:2kg、500株以上:5kg、1,000株以上:10kg
 ※上記に加え,100株以上を6・12月末において連続3年以上保有株主に、全国共通「お米券」1kg分追加進呈。

 このほかに高千穂交易(2676)は、3月と9月にお米券3枚ずつ貰えます。PERはそれほど低くありませんが、財務内容は堅牢な企業です。

高千穂交易の優待です。
http://company.nikkei.co.jp/yutai/yutai.aspx?scode=2676
 キムラユニティー(9368)は、100株で3月と9月にお米券2枚ずつ貰えます。

キムラユニティーの優待です。
http://company.nikkei.co.jp/yutai/yutai.aspx?scode=9368
 そのほかお米現物ではヤマザワに投資して、みな3年以上、持ちっぱなしにしてお米を収穫していました。

 去年の10月以降に買い増したのは、買った翌日くらいから暴騰してくれたフコク。たった300株。優待3口分だけですが、それでも40%以上上がってくれたのはうれしいです^^;

http://company.nikkei.co.jp/chart/chart.aspx?scode=5185&ba=1&type=3month
フコクの優待です。
http://company.nikkei.co.jp/yutai/yutai.aspx?scode=5185
 お米券の優待を新設後に立会い外分売をして暴落した、中央倉庫を560円程度で優待3口分。これも結構上がってくれました^^;

中央倉庫の優待です。
http://company.nikkei.co.jp/yutai/yutai.aspx?scode=9319
 まったく指標的には割高なんですが、あまりにも有利な優待なので優待2口分だけ買ったオーシャンシステムは、多くの銘柄が大きく下落した先週の金曜日も堅調で、689円で買ってからから60円も上がってくれました^^;

http://company.nikkei.co.jp/chart/chart.aspx?scode=3096&ba=9&type=3month
オーシャンシステムの優待です。
http://company.nikkei.co.jp/yutai/yutai.aspx?scode=3096
1)新潟県在住の株主:優待券(200円券)
2)新潟県以外の株主:魚沼産コシヒカリ
  100株以上:優待券3,000円分、魚沼産コシヒカリ5kg
  1,000株以上:優待券10,000円分、魚沼産コシヒカリ10kg
  注)優待券は1,000円買上ごとに、1枚利用可。
    ・利用可能店舗はチャレンジャー、業務スーパー、プライスリーダー、エルジョイ、海風亭寺泊日本海,ヨシケイ(いずれも新潟県内の店舗・営業所に限る)
    ・有効期限 3月末株主:翌年1月末迄、9月末株主:翌年7月末迄。


 トレード(狩猟民族系)でキャピタル・ゲインを追いかける忙しい株式投資も、定年後の娯楽としては楽しいですが、獲った獲物の売却代金のうち、利益の分だけでも、高配当優待で生活物資をいただける優待が付いている銘柄を買って、数年間保有する農耕民族型の株式投資も併用するのは、とても有意義だと思っています。

 もちろん、水田(=優待株)の株価が倍以上に上がったら、農地改良で価格の上がった水田(=優待銘柄)を売却し、更に収穫率の高い水田(=優待銘柄)にシフトすることもやっていますが、トレードよりもずっと穏やかでのんびりした売買です^^;

 日本の優待銘柄では、地方の酒蔵の大吟醸をもらえたり、青森や長野のサンフジのりんごをもらえたり、コーヒーをもらえたりする割安優待株が目白押しです。

 優待銘柄で、トレードしても3月に高配当と高額優待が付いてくる、シーボンや常和ホールディングスの株価などは、先週も今週も堅調で、狩猟系の投資家サンにも楽しめる対象だと思っています^^;

 以下はシーボンの株価推移です。25日の前場でけっこう大きな売りが出て少し下げましたが、非常に堅調な動きです^^;

http://company.nikkei.co.jp/chart/chart.aspx?scode=4926&ba=9&type=3month
シーボンの優待です。
http://company.nikkei.co.jp/yutai/yutai.aspx?scode=4926
 常和ホールディングスも、そこそこ堅調です。
http://company.nikkei.co.jp/chart/chart.aspx?scode=3258&ba=1&type=3month
常和ホールディングスの優待です。
http://company.nikkei.co.jp/yutai/yutai.aspx?scode=3258
 まあ、このコラムでご紹介するのは、自分が好んで投資している銘柄ばかりのポジショントークになってしまいますが、ご容赦ください。

 自分だけでいくら独りよがりをして良い銘柄だと思っても、ご一緒に買ってくれる投資家さんがいなければ株価は絶対に上がりません。上がるのは多くの投資家が上がると考えて、みんなで買い増していく銘柄ですから^^;

 これからもこのコラムでは、楽しくて上がりそうだと私が期待している銘柄も大いにご紹介して行こうと思います。ついに分散で優待銘柄だけでも70銘柄を超えてきて、ご紹介する銘柄には、事欠きません。

経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
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億の近道2011/01/27


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投資情報メールマガジン                   2011/01/27

             イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
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【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

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             −本日の目次−
          (本日の担当:石川臨太郎)

 ◆コラム「力まず楽しく老後の資金を作りたい(4)」:石川 臨太郎

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◆コラム「力まず楽しく老後の資金を作りたい(4)」

〜リスクをしっかりと管理した株式投資〜

 先週の金曜日には、いままで堅調だった日本の新興市場銘柄や、低PERか
つ低PBRの銘柄群が大きく調整し、節分天井が少し早めにやってきたのか、
去年の11月から風向きが変わって好転した状況が、反転して、また10月以
前の状況に戻るのか。ちょっとドキドキした状況でした。

 しかし、アメリカ市場が堅調だったせいか月曜日、そして火曜日には更に株
価が上昇して、この原稿を書いている火曜日(=1月24日)の午前中で考え
るなら、私のポートフォリオでみてみれば、金曜日に大きく減った株式投資の
資産残高は、ほぼ戻してくれたような感じです。もちろんこれからどのように
動くかは分かりませんが(苦笑)

 私の株式投資に投入している資金は、過去の株式投資で稼いだ利益分だけで、
いわばコストゼロの資金です。しかし大事な老後の安定、安心生活を支えてく
れる大事な資金なので減ることには痛みを伴います。

 そこで、出来るだけ株価が下がらないような銘柄に分散投資をしていますが、
金曜日のような日には、ほとんどの分散対象が大きく下がってくれました。し
かしコストゼロの資金で投資した株が上がって、その利喰いした利益(ダブル
でコストゼロ)では、たまに、高PERだとか高PBRだけれど、高配当優待
銘柄で優待投資家には人気があって、しかも優待権利日前は株価があまり下が
らない株にも投資します。苗を買って大事に育てて毎年収穫を得るためです。
そんな銘柄も散見されます^^;

 私は、今年に入って利喰いした資金の利益部分に限定して、お米をもらえる
優待銘柄を増やしました。いままではお米券を中心にしていましたが、あまり
にもお米現物をもらえるキロ数が大きいので、お米現物優待の銘柄もちょっと
買いました。

 これで、我が家での年間のお米の消費量の9か月分を、優待投資で確保でき
た形です。

 いわば農耕民族型の株式投資で、このような銘柄は株価が上がろうと下がろ
うと、優待分だけは持ちっぱなしにしています。

 一番古くから持っているのは昭栄(3003)で、当初買った時点は150
0円以上もしたのに、現在は754円という情けない株価です。しかし、一時
はトレードの対象として最低優待単位は持ったままでトレードし、最初に高値
で買った分の損は取り返し、昭栄単独で見てもコストゼロにはなっています。

http://company.nikkei.co.jp/chart/chart.aspx?scode=3003&ba=1&type=5year

 優待は以下の通りです。これ以外に株主総会で決議権を行使する(=郵送で
もOKです)すると、お米券が1枚もらえるという隠れ優待も付いています。
我が家では、今年から優待3口で21キロ分のお米券がゲットできる予定です。
売り買いしたときにうっかりして3年以上継続しているつもりで空白期間が生
じていないという前提ですが。

昭栄の優待です。

http://company.nikkei.co.jp/yutai/yutai.aspx?scode=3003

・全国共通「お米券」
 100株以上:2kg、500株以上:5kg、1,000株以上:10kg
 ※上記に加え,100株以上を6・12月末において連続3年以上保有株主
  に、全国共通「お米券」1kg分追加進呈。

 このほかに高千穂交易(2676)は、3月と9月にお米券3枚ずつ貰えま
す。PERはそれほど低くありませんが、財務内容は堅牢な企業です。

高千穂交易の優待です。
http://company.nikkei.co.jp/yutai/yutai.aspx?scode=2676

 キムラユニティー(9368)は、100株で3月と9月にお米券2枚ずつ
貰えます。

キムラユニティーの優待です。
http://company.nikkei.co.jp/yutai/yutai.aspx?scode=9368

 そのほかお米現物ではヤマザワに投資して、みな3年以上、持ちっぱなしに
してお米を収穫していました。

 去年の10月以降に買い増したのは、買った翌日くらいから暴騰してくれた
フコク。たった300株。優待3口分だけですが、それでも40%以上上がっ
てくれたのはうれしいです^^;

http://company.nikkei.co.jp/chart/chart.aspx?scode=5185&ba=1&type=3month

フコクの優待です。
http://company.nikkei.co.jp/yutai/yutai.aspx?scode=5185

 お米券の優待を新設後に立会い外分売をして暴落した、中央倉庫を560円
程度で優待3口分。これも結構上がってくれました^^;

中央倉庫の優待です。
http://company.nikkei.co.jp/yutai/yutai.aspx?scode=9319

 まったく指標的には割高なんですが、あまりにも有利な優待なので優待2口
分だけ買ったオーシャンシステムは、多くの銘柄が大きく下落した先週の金曜
日も堅調で、689円で買ってからから60円も上がってくれました^^;

http://company.nikkei.co.jp/chart/chart.aspx?scode=3096&ba=9&type=3month

オーシャンシステムの優待です。
http://company.nikkei.co.jp/yutai/yutai.aspx?scode=3096

1)新潟県在住の株主:優待券(200円券)
2)新潟県以外の株主:魚沼産コシヒカリ
  100株以上:優待券3,000円分、魚沼産コシヒカリ5kg
  1,000株以上:優待券10,000円分、魚沼産コシヒカリ10kg
  注)優待券は1,000円買上ごとに、1枚利用可。
    ・利用可能店舗はチャレンジャー、業務スーパー、プライスリーダー、
     エルジョイ、海風亭寺泊日本海,ヨシケイ(いずれも新潟県内の店
     舗・営業所に限る)
    ・有効期限 3月末株主:翌年1月末迄、9月末株主:翌年7月末迄。


 トレード(狩猟民族系)でキャピタル・ゲインを追いかける忙しい株式投資
も、定年後の娯楽としては楽しいですが、獲った獲物の売却代金のうち、利益
の分だけでも、高配当優待で生活物資をいただける優待が付いている銘柄を買
って、数年間保有する農耕民族型の株式投資も併用するのは、とても有意義だ
と思っています。

 もちろん、水田(=優待株)の株価が倍以上に上がったら、農地改良で価格
の上がった水田(=優待銘柄)を売却し、更に収穫率の高い水田(=優待銘柄)
にシフトすることもやっていますが、トレードよりもずっと穏やかでのんびり
した売買です^^;

 日本の優待銘柄では、地方の酒蔵の大吟醸をもらえたり、青森や長野のサン
フジのりんごをもらえたり、コーヒーをもらえたりする割安優待株が目白押し
です。

 優待銘柄で、トレードしても3月に高配当と高額優待が付いてくる、シーボ
ンや常和ホールディングスの株価などは、先週も今週も堅調で、狩猟系の投資
家サンにも楽しめる対象だと思っています^^;

 以下はシーボンの株価推移です。25日の前場でけっこう大きな売りが出て
少し下げましたが、非常に堅調な動きです^^;

http://company.nikkei.co.jp/chart/chart.aspx?scode=4926&ba=9&type=3month

シーボンの優待です。
http://company.nikkei.co.jp/yutai/yutai.aspx?scode=4926

 常和ホールディングスも、そこそこ堅調です。
http://company.nikkei.co.jp/chart/chart.aspx?scode=3258&ba=1&type=3month

常和ホールディングスの優待です。
http://company.nikkei.co.jp/yutai/yutai.aspx?scode=3258

 まあ、このコラムでご紹介するのは、自分が好んで投資している銘柄ばかり
のポジショントークになってしまいますが、ご容赦ください。

 自分だけでいくら独りよがりをして良い銘柄だと思っても、ご一緒に買って
くれる投資家さんがいなければ株価は絶対に上がりません。上がるのは多くの
投資家が上がると考えて、みんなで買い増していく銘柄ですから^^;

 これからもこのコラムでは、楽しくて上がりそうだと私が期待している銘柄
も大いにご紹介して行こうと思います。ついに分散で優待銘柄だけでも70銘
柄を超えてきて、ご紹介する銘柄には、事欠きません。

経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
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見えてくる増税への布石

 1月21日に内閣府が「経済財政の中長期試算」を発表しました。
今後の日本経済を推測するのに非常に重要な発表でしたので、ここで確認していきましょう。

 今回の試算の特徴は、

1.成長戦略シナリオ
 昨年民主党が策定した「新成長戦略」で掲げた名目3%、実質2%の経済成長を達成する前提でのシナリオ

2.慎重シナリオ
 成長率を名目1%後半、実質1%前後と、これまでの10年間の日本経済のように長期の低迷が続くシナリオ

の2本を検討していることです。

 今回は財政のシミュレーションが主な目的のようですので、財政のポイントを簡単にまとめます。

 国・地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス:過去の債務に関わる元利払い以外の支出と、公債発行などを除いた収入との収支)は、2010年度は▲6.5%です。

 これが成長シナリオでは10年間かけて2020年度には▲2.5%まで縮小する見込みになってます。またそれ以降も改善していくシナリオです。
 一方で慎重シナリオでは、2020年度に▲4.2%まで2.3%の改善と予測されています。

 この基礎的財政収支に関しては、小泉内閣の時代に計画された「骨太の方針」で2011年度までに黒字化を目指していたのですが、リーマンショック以降は全く「骨抜き」にされてしまいました。
 その結果が、2010年度で▲6.5%という状態になっているわけです。

 また、昨年開催されたG20では、管財務大臣(当時)が国際公約として2020年度には、基礎的財政収支の黒字化を掲げています。
 しかし、今回の試算をみると「成長シナリオ」を達成したにしても基礎的財政収支は黒字化しないのです。

 一体どういう事なのでしょうか?

 これは、明らかに「消費税」を中心とする「増税」への布石だと考えています。

 要するに民主党は、

1.「成長シナリオ=楽観的シナリオ」が実現する
2.しかし、国の財政は思ったほど改善しない
3.したがって今以上の増税がどうしても必要

という3段シナリオを説明したいのだと思います。

 私は「消費税」の増税に反対するのではないのですが、財政問題には先に議論するポイントがあるような気がしてなりません。

 本来であれば、財政再建の立て直しには歳出の削減、特に年金や医療費の社会保障費の削減が中心とならなければいけないと思うのですが、そちらは特に高齢者の反発が予想されるために、歴代の政権は及び腰です。
 しかし、社会保障費の削減はいずれにせよ避けられないテーマですので、今後も度々議論されることになるのだと思います。

 国家財政を考えると、「増税」「社会保障の削減」がいずれかの段階で実現化することは確実です。

 我々個人は、この「億の近道」を読みながら自己防衛をしていくしかないようです。

ファイナンシャルプランナー
小屋

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億の近道2011/01/26


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したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
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の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

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             −本日の目次−
          (本日の担当:小屋洋一)

     ◆コラム「見えてくる増税への布石」:小屋洋一

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◆コラム「見えてくる増税への布石」

 1月21日に内閣府が「経済財政の中長期試算」を発表しました。
今後の日本経済を推測するのに非常に重要な発表でしたので、ここで確認して
いきましょう。

 今回の試算の特徴は、

1.成長戦略シナリオ
 昨年民主党が策定した「新成長戦略」で掲げた名目3%、実質2%の経済成
 長を達成する前提でのシナリオ

2.慎重シナリオ
 成長率を名目1%後半、実質1%前後と、これまでの10年間の日本経済の
 ように長期の低迷が続くシナリオ

の2本を検討していることです。

 今回は財政のシミュレーションが主な目的のようですので、財政のポイント
を簡単にまとめます。

 国・地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス:過去の債務に関わる元
利払い以外の支出と、公債発行などを除いた収入との収支)は、2010年度
は▲6.5%です。

 これが成長シナリオでは10年間かけて2020年度には▲2.5%まで縮
小する見込みになってます。またそれ以降も改善していくシナリオです。
 一方で慎重シナリオでは、2020年度に▲4.2%まで2.3%の改善と
予測されています。

 この基礎的財政収支に関しては、小泉内閣の時代に計画された「骨太の方針」
で2011年度までに黒字化を目指していたのですが、リーマンショック以降
は全く「骨抜き」にされてしまいました。
 その結果が、2010年度で▲6.5%という状態になっているわけです。

 また、昨年開催されたG20では、管財務大臣(当時)が国際公約として2
020年度には、基礎的財政収支の黒字化を掲げています。
 しかし、今回の試算をみると「成長シナリオ」を達成したにしても基礎的財
政収支は黒字化しないのです。

 一体どういう事なのでしょうか?

 これは、明らかに「消費税」を中心とする「増税」への布石だと考えていま
す。

 要するに民主党は、

1.「成長シナリオ=楽観的シナリオ」が実現する
2.しかし、国の財政は思ったほど改善しない
3.したがって今以上の増税がどうしても必要

という3段シナリオを説明したいのだと思います。

 私は「消費税」の増税に反対するのではないのですが、財政問題には先に議
論するポイントがあるような気がしてなりません。

 本来であれば、財政再建の立て直しには歳出の削減、特に年金や医療費の社
会保障費の削減が中心とならなければいけないと思うのですが、そちらは特に
高齢者の反発が予想されるために、歴代の政権は及び腰です。
 しかし、社会保障費の削減はいずれにせよ避けられないテーマですので、今
後も度々議論されることになるのだと思います。

 国家財政を考えると、「増税」「社会保障の削減」がいずれかの段階で実現
化することは確実です。

 我々個人は、この「億の近道」を読みながら自己防衛をしていくしかないよ
うです。

ファイナンシャルプランナー
小屋

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最新グローバル投資 コモディティの長期的展望

 このコラムでは、最新グローバル投資ということで、グローバル投資の最前線についてのシリーズです。本日は、前回のBRICs最前線に続き2回目で、グローバル投資において非常に重要となるインフレとコモディティ価格の推移について書かせていただきます。

 金の価格は史上最高レベルにあり、原油価格もWTIが1バレル90ドルを越えて推移するなど、コモディティ価格が上昇しています。要因としては、新興国経済の急成長に加え、米国・EU・日本など先進国がリーマンショック後の経済を支える為に、未曾有の金融緩和をおこなっていることにあります。
 ここ1−2年は、上記の2つの要因がどのように推移するかがコモディティ価格、ひいてはグローバルでのインフレ傾向を左右すると思います。

 では、もう少し長い目線、5−10年のコモディティ価格はどのように推移するでしょうか。より長期では、コモディティの価格要因として、新興国経済の成長の方がより重要になってくると考えられます。

 一般的に、1人あたりのGDPが3,000ドルを突破すると、住宅・車など耐久消費財の売れ行きが爆発的に伸びると言われています。中国は最近このレベルを突破し、インドも現在の成長率を維持すると10年内にこのラインを突破すると考えられます。現在、地球上には10億台の自動車が走っていますが、中国・インド両国が本格的なモータリゼーションに入るとこの台数が2倍になります。買換え需要も含めて、現在約5,000万台の乗用車出荷が倍以上の1−2億台にまで増えることも十分考えられます。

 このような事態になれば、エネルギーを中心としたコモディティの価格急上昇が起きることはだれしも容易に想像できると思います。さらに、この価格上昇を煽りかねないのが供給サイドの問題です。中東地域を除く、全世界の原油や天然ガスの埋蔵量と生産量の予測は詳細なデータが開示されています。それによると、2010年代から生産量の減少が始まるようです。

 また、中東の原油・天然ガスの生産量が想定以上に伸び、シェールガスなど非在来型のエネルギーの開発が進んでも、2020年以降は高い確率で化石燃料の生産減少が始まるようです。原子力や再生可能エネルギーで代替可能だと思う人もいるかもしれませんが、化石燃料のエネルギー量は莫大で、2020年以降に予測される、毎年2%の減産を補うためには、現在世界全体に存在する原子力発電所500基を、毎年500基ずつ増やしていかなければなりません。

 ご存知の通り、原子力発電所の製造には長期間かかるため、毎年、今世界に存在する原子力発電所の数と同じだけ増設することは不可能です。風力や太陽光で補う場合でも、かなり前倒しで大規模な建設を始めなければ間に合いません。エネルギーへの需要増加と供給減少が起きれば、コモディティ価格は急上昇し、世界経済は大打撃を受けます。

 前回のコラムで、エネルギーの制約を考えると、今と同じペースの成長を維持することができる地域は、中東と南米のみであると書きました。グローバルにこのエネルギー制約という差し迫った危機が共有され、大規模な再生可能エネルギーの投資が行われることが期待されます。

 その意味では、日本の産官学が一体となって、サウジアラビアなど中東に太陽光発電所を敷設するプロジェクトが進んでいますが、こちらは要注目です。

(岡村さとみ)

■プロフィール
 早稲田大学理工学部卒、早稲田大学大学院理工学部経営システム工学科卒。
外資系証券会社の自己勘定部門&ヘッジファンドにおいて、5年半日本株の運用に携わる。計量的分析を用いて、マーケットに左右されない絶対的リターンを追求したトレードを行う。

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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億の近道2011/01/25


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投資情報メールマガジン                   2011/01/25

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         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
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【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

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             −本日の目次−
          (本日の担当:岡村さとみ)

 ◆コラム「最新グローバル投資 コモディティの長期的展望」:岡村さとみ

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【お詫びと訂正】

 昨日配信分の松尾範久氏のコラム「上がらない株を考える」において、内容
に誤りがありました。

 ノーリツ鋼機(7744)に関する記述で、「持ち株会社化で本社を和歌山
から東京に移転。」とありますが、当初は移転予定でしたが、また和歌山に本
社を置くことでリリースしていました。
http://www.noritsu.co.jp/news/20101214_3.html
 お詫びして訂正いたします。

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◆コラム「最新グローバル投資 コモディティの長期的展望」

 このコラムでは、最新グローバル投資ということで、グローバル投資の最前
線についてのシリーズです。本日は、前回のBRICs最前線に続き2回目で、
グローバル投資において非常に重要となるインフレとコモディティ価格の推移
について書かせていただきます。

 金の価格は史上最高レベルにあり、原油価格もWTIが1バレル90ドルを
越えて推移するなど、コモディティ価格が上昇しています。要因としては、新
興国経済の急成長に加え、米国・EU・日本など先進国がリーマンショック後
の経済を支える為に、未曾有の金融緩和をおこなっていることにあります。
 ここ1−2年は、上記の2つの要因がどのように推移するかがコモディティ
価格、ひいてはグローバルでのインフレ傾向を左右すると思います。

 では、もう少し長い目線、5−10年のコモディティ価格はどのように推移
するでしょうか。より長期では、コモディティの価格要因として、新興国経済
の成長の方がより重要になってくると考えられます。

 一般的に、1人あたりのGDPが3,000ドルを突破すると、住宅・車な
ど耐久消費財の売れ行きが爆発的に伸びると言われています。中国は最近この
レベルを突破し、インドも現在の成長率を維持すると10年内にこのラインを
突破すると考えられます。現在、地球上には10億台の自動車が走っています
が、中国・インド両国が本格的なモータリゼーションに入るとこの台数が2倍
になります。買換え需要も含めて、現在約5,000万台の乗用車出荷が倍以
上の1−2億台にまで増えることも十分考えられます。

 このような事態になれば、エネルギーを中心としたコモディティの価格急上
昇が起きることはだれしも容易に想像できると思います。さらに、この価格上
昇を煽りかねないのが供給サイドの問題です。中東地域を除く、全世界の原油
や天然ガスの埋蔵量と生産量の予測は詳細なデータが開示されています。それ
によると、2010年代から生産量の減少が始まるようです。

 また、中東の原油・天然ガスの生産量が想定以上に伸び、シェールガスなど
非在来型のエネルギーの開発が進んでも、2020年以降は高い確率で化石燃
料の生産減少が始まるようです。原子力や再生可能エネルギーで代替可能だと
思う人もいるかもしれませんが、化石燃料のエネルギー量は莫大で、2020
年以降に予測される、毎年2%の減産を補うためには、現在世界全体に存在す
る原子力発電所500基を、毎年500基ずつ増やしていかなければなりませ
ん。

 ご存知の通り、原子力発電所の製造には長期間かかるため、毎年、今世界に
存在する原子力発電所の数と同じだけ増設することは不可能です。風力や太陽
光で補う場合でも、かなり前倒しで大規模な建設を始めなければ間に合いませ
ん。エネルギーへの需要増加と供給減少が起きれば、コモディティ価格は急上
昇し、世界経済は大打撃を受けます。

 前回のコラムで、エネルギーの制約を考えると、今と同じペースの成長を維
持することができる地域は、中東と南米のみであると書きました。グローバル
にこのエネルギー制約という差し迫った危機が共有され、大規模な再生可能エ
ネルギーの投資が行われることが期待されます。

 その意味では、日本の産官学が一体となって、サウジアラビアなど中東に太
陽光発電所を敷設するプロジェクトが進んでいますが、こちらは要注目です。

(岡村さとみ)

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 早稲田大学理工学部卒、早稲田大学大学院理工学部経営システム工学科卒。
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1月29日(土)恵比寿(15時〜17時)(定員20人)3,000円
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おかげ様で、S&Sのセミナーの延べ受講者数が700人を超えました。
(岡村)

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