歴史的なロスと投資詐欺

 今まで、ヘッジファンドを中心とした、金融のプロ達の運用手法について、解説をしてきましたが、本日は少し趣向を変えて、皆が金融のプロ中のプロと信じてきた人たちによる詐欺、もしくは歴史的な損失を出した事件について書きたいと思います。

 まず、最初は人類史上最大規模の損失を出したと言われる、Bernard Madoff(バーナード・マドフ)のケースから始めたいと思います。マドフのファンドは、総額650億ドル(約5兆5,000億円)と、世界中のどのヘッジファンドよりも大きな運用額を誇っていましたが、その実態はポンジ・スキーム(ネズミ講)そのもののお粗末な内容でした。650億ドルは、彼のファンドが生み出していると嘘をついていたリターンを含んだ金額で、投資家の純損失は180億ドル(約1兆5,000億円)程度であったようですが、いずれにしろ人類史上最大の損失であることに変わりはありません。

 マドフの詐欺の形式は、架空の非常に高いリターンの運用実績をでっちあげ、新規に流入してきた資金を運用せずに配当に回すという非常に古典的なものでしたが、元ナスダック社長でユダヤ人というプロフィールを活かし、ユダヤ人のセレブリティとの人脈を築き、その信頼を背景に巨額の資金を集めました。いくつかのヘッジファンドから、オプションやデリバティブを使わないマドフのファンドの性質上、公表されているリターンは実現不可能だと以前から指摘されていましたが、マドフは自身の人脈によりそうした声をもみ消し、実態解明が遅れようです。既にマドフの有罪は確定し、懲役150年という非常に重い刑に処されて、収監されています。これもありがちですが、彼の有罪確定後、彼の会社では麻薬を片手に、高級コールガールが多数参加したパーティが良く行われていたなど、様々な暴露話が出てきています。

 日本でも、投資家による巨額の損失事件は過去様々なものがありました。その中でも最大の損失を出した事件が、1993年に判明した住友商事の浜中泰男氏の銅取引による約2,800億円という巨額損失になります。浜中氏は、1975年頃から銅の地金取引を始め、一時は市場全体の取引の約5%が彼による取引であったことから、”ミスター・ファイブ・パーセント”という異名で世界中に知られるようになります。しかし、実際は1985年頃から損失を出し始め、それを簿外取引で穴埋めしようとして、さらに損失が膨らむという、巨額損失の典型的な構造の事件でした。浜中氏に対しては、1999年に懲役8年の実刑判決が下されています。

 この事件以外にも、1995年のイギリスのBarings Bank(ベアリングス銀行)のトレーダーNicholas Leeson(ニコラス・リーセン)による約14億ドルの巨額損失や、2008年のフランスのSociete Generale(ソシエテ・ジェネラル銀行)のJerome Kerviel(ジェローム・ケルビエル)による約49億ユーロの巨額損失が有名ですが、いずれの事件も個人に非常に大きな決裁権限が集中しており、最初は少額の損失であったのを簿外取引で穴埋めしようとして、雪だるま式に損失が膨らむという、浜中氏の事件と同じ構造でした。

 このように、投資に関する詐欺事件、巨額損失事件も共に、嘘で塗り固められた素晴らしい実績を信じて、無条件にトレーダーを信じるところから始まります。私は、ファンドやトレーダーを評価する際に、その人の哲学や人間性も含めてよく調べて評価するようにしています。個人の魅力が、その人の学歴や職歴などのハード情報だけでは到底評価できないように、トレーダーの実力もその運用実績だけでは到底評価できません。

 そして、投資の世界では残念ながら、現実世界の学歴や職歴より簡単に実績を偽ることが可能です。皆さんも、この事を肝に銘じて、投資先を選ぶ際には、その責任者の人間性も含めて多面的に評価するようにしてください。

(岡村知美)

■プロフィール
 早稲田大学理工学部卒、早稲田大学大学院理工学部経営システム工学科卒。
外資系証券会社の自己勘定部門&ヘッジファンドにおいて、5年半日本株の運用に携わる。計量的分析を用いて、マーケットに左右されない絶対的リターンを追求したトレードを行う。2009年10月に娘を出産。

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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ぬくぬくホッコリ株日記 定年後は株で楽しく暮らしたい

■第157回■

 有価証券報告書などに2010年3月から賃貸不動産の時価が開示されるようになりました。簿価と時価が開示されるので含み益が分かります。

 優待を廃止したため持ち株から外しましたが、賃貸不動産を山のように持っているので含み益が大きいだろうと考えていたイヌイ倉庫の開示を見て、やはり不動産の含みは莫大であったと確認することが出来ました。今期は赤字予想で、あとで例示するよう高い収益力を持っている上に、旧工場後をショッピング・モールとして賃貸事業を行っている黒字で、賃貸不動産の含みが多い企業があるので、イヌイ倉庫を買い戻そうとは思いません。

 しかし日本には金融資産や含み益のたっぷりある不動産を大量に抱えながら、株価が下がって時価総額が価値ある資産の3分の一とか4分の一になっている企業が山のように見つかります。

 これは株価が安いのが企業の責任ではなく、企業の価値を認めない投資家の責任が大きいと感じます。日本の株式市場は日本の政治家よりも『変』であるという思いが強まるばかりです。自分だけでもそのように価値ある企業を分散でポートフォリオに迎え入れてシコシコと銘柄入れ替えで、ポートフォリオの再構築を継続中です。しかしほしい企業が多くて、資金繰りがとても大変です(苦笑)

 イヌイ倉庫の決算短信は以下の通りです。

 いくら赤字とはいえ現・預金や投資有価証もたっぷり持っており、有価証券報告書に開示された賃貸不動産の時価が592.54億円。簿価が243.64億円の企業の時価総額が98億円程度しかないのはおかしいと思います。

 それでも私がイヌイ倉庫に投資しないのは、過去10年の間、経常利益でも、純利益でも黒字で、一株利益でみてみれば103.5円→74.04円→70.03円→105.79円→143.84円→143.84円→171.13円→211.70円→236.98円→192.40円→(2010年3月期)119.38円→(2011年3月期会社予想)172.65円のような企業の株価が840円前後にブン投げられているからです^^;

 一株資産は1765円もあり、自己資本比率は60%以上あります。時価総額は63億円前後。2010年3月期の有価証券報告書に開示された賃貸不動産の時価は216.9億円(簿価は68.1億円。含み益は148.8億円)。新興市場の銘柄は人気が無いですね(苦笑)

 現・預金33.6億円+投資有価証券13.1億円+売掛債権30.6億円+在庫17.0億円−すべての負債71.3億円=23.0億円

 土地22.5億円+建物等68.5億円+設備等11.8億円+賃貸不動産の含み益148.8億円+その他の資産6.5億円=258.1億円

 ある自動車部品でシェア5割。ああ、また自動車関連メーカーなのが悩みの種です(苦笑)

 今日配信の有料メルマガ「生涯パートナー銘柄の研究」銘柄も自動車関係です。本業一筋で賃貸不動産は持っていませんがバランス・シートはピカピカです^^;時価総額は金曜日の株価で213億円程度。

 現・預金112.1億円+短期有価証券3.9億円+投資有価証券91.9億円+売掛債権(売掛金+受取手形)106.0億円+在庫41.2億円+土地簿価46.8億円−全部の負債(他人資本全部)86.6億円=315.3億円

 建物等(含み建設仮勘定)45.7億円+設備等58.0億円+その他の資産31.4億円=135.1億円

 研究銘柄は東証第1部の企業なので、来週以降の研究銘柄にしようと調査中であるさっきの新興市場の銘柄よりは若干割高かもしれませんね^^;

経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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億の近道2010/08/31


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投資情報メールマガジン                   2010/08/31

             イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

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             −本日の目次−
       (本日の担当:岡村知美&石川臨太郎)

  ◆コラム「歴史的なロスと投資詐欺」:岡村知美
  ◆コラム「定年後は株で楽しく暮らしたい(156)」:石川 臨太郎

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◆コラム「歴史的なロスと投資詐欺」

 今まで、ヘッジファンドを中心とした、金融のプロ達の運用手法について、解説をしてきましたが、本日は少し趣向を変えて、皆が金融のプロ中のプロと信じてきた人たちによる詐欺、もしくは歴史的な損失を出した事件について書きたいと思います。

 まず、最初は人類史上最大規模の損失を出したと言われる、Bernard Madoff(バーナード・マドフ)のケースから始めたいと思います。マドフのファンドは、総額650億ドル(約5兆5,000億円)と、世界中のどのヘッジファンドよりも大きな運用額を誇っていましたが、その実態はポンジ・スキーム(ネズミ講)そのもののお粗末な内容でした。650億ドルは、彼のファンドが生み出していると嘘をついていたリターンを含んだ金額で、投資家の純損失は180億ドル(約1兆5,000億円)程度であったようですが、いずれにしろ人類史上最大の損失であることに変わりはありません。

 マドフの詐欺の形式は、架空の非常に高いリターンの運用実績をでっちあげ、新規に流入してきた資金を運用せずに配当に回すという非常に古典的なものでしたが、元ナスダック社長でユダヤ人というプロフィールを活かし、ユダヤ人のセレブリティとの人脈を築き、その信頼を背景に巨額の資金を集めました。いくつかのヘッジファンドから、オプションやデリバティブを使わないマドフのファンドの性質上、公表されているリターンは実現不可能だと以前から指摘されていましたが、マドフは自身の人脈によりそうした声をもみ消し、実態解明が遅れようです。既にマドフの有罪は確定し、懲役150年という非常に重い刑に処されて、収監されています。これもありがちですが、彼の有罪確定後、彼の会社では麻薬を片手に、高級コールガールが多数参加したパーティが良く行われていたなど、様々な暴露話が出てきています。

 日本でも、投資家による巨額の損失事件は過去様々なものがありました。その中でも最大の損失を出した事件が、1993年に判明した住友商事の浜中泰男氏の銅取引による約2,800億円という巨額損失になります。浜中氏は、1975年頃から銅の地金取引を始め、一時は市場全体の取引の約5%が彼による取引であったことから、”ミスター・ファイブ・パーセント”という異名で世界中に知られるようになります。しかし、実際は1985年頃から損失を出し始め、それを簿外取引で穴埋めしようとして、さらに損失が膨らむという、巨額損失の典型的な構造の事件でした。浜中氏に対しては、1999年に懲役8年の実刑判決が下されています。

 この事件以外にも、1995年のイギリスのBarings Bank(ベアリングス銀行)のトレーダーNicholas Leeson(ニコラス・リーセン)による約14億ドルの巨額損失や、2008年のフランスのSociete Generale(ソシエテ・ジェネラル銀行)のJerome Kerviel(ジェローム・ケルビエル)による約49億ユーロの巨額損失が有名ですが、いずれの事件も個人に非常に大きな決裁権限が集中しており、最初は少額の損失であったのを簿外取引で穴埋めしようとして、雪だるま式に損失が膨らむという、浜中氏の事件と同じ構造でした。

 このように、投資に関する詐欺事件、巨額損失事件も共に、嘘で塗り固められた素晴らしい実績を信じて、無条件にトレーダーを信じるところから始まります。私は、ファンドやトレーダーを評価する際に、その人の哲学や人間性も含めてよく調べて評価するようにしています。個人の魅力が、その人の学歴や職歴などのハード情報だけでは到底評価できないように、トレーダーの実力もその運用実績だけでは到底評価できません。

 そして、投資の世界では残念ながら、現実世界の学歴や職歴より簡単に実績を偽ることが可能です。皆さんも、この事を肝に銘じて、投資先を選ぶ際には、その責任者の人間性も含めて多面的に評価するようにしてください。

(岡村知美)

■プロフィール
 早稲田大学理工学部卒、早稲田大学大学院理工学部経営システム工学科卒。
外資系証券会社の自己勘定部門&ヘッジファンドにおいて、5年半日本株の運用に携わる。計量的分析を用いて、マーケットに左右されない絶対的リターンを追求したトレードを行う。2009年10月に娘を出産。

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【お知らせ】

■火曜日執筆者の岡村氏S&S investments主催セミナー■

 8月からは既に投資を行われている方向けの、ステップアップの講座となる
レベル3のセミナーを開始します。
 金融のプロとして学んできた2人の知識や経験をあますところなくお伝えす
る内容になっていますので、奮ってご参加ください。8月はレベル3の開始月
ですので、キャンペーン価格として参加費を3,000円に割引きます。
よろしくお願い致します。

【ご案内】

◆レベル3セミナー:お金に仕事をして貰おう
すでに投資をしている人はレベルアップしよう

9月26日(日)表参道(13〜15時)(定員15人)
 −通常価格:5000円→初回価格:3000円

詳細は↓
https://ssinvestments25.com/seminar/level03.html

※全て東京都内での開催となります。
皆様のお申し込みをお待ちしております。
おかげ様で、S&Sのセミナーの延べ受講者数が200人を超えました。
(岡村)

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◆コラム「連載:ぬくぬくホッコリ株日記 定年後は株で楽しく暮らしたい」

■第156回■

 有価証券報告書などに2010年3月から賃貸不動産の時価が開示されるよ
うになりました。簿価と時価が開示されるので含み益が分かります。

 優待を廃止したため持ち株から外しましたが、賃貸不動産を山のように持っ
ているので含み益が大きいだろうと考えていたイヌイ倉庫の開示を見て、やは
り不動産の含みは莫大であったと確認することが出来ました。今期は赤字予想
で、あとで例示するよう高い収益力を持っている上に、旧工場後をショッピン
グ・モールとして賃貸事業を行っている黒字で、賃貸不動産の含みが多い企業
があるので、イヌイ倉庫を買い戻そうとは思いません。

 しかし日本には金融資産や含み益のたっぷりある不動産を大量に抱えながら、
株価が下がって時価総額が価値ある資産の3分の一とか4分の一になっている
企業が山のように見つかります。

 これは株価が安いのが企業の責任ではなく、企業の価値を認めない投資家の
責任が大きいと感じます。日本の株式市場は日本の政治家よりも『変』である
という思いが強まるばかりです。自分だけでもそのように価値ある企業を分散
でポートフォリオに迎え入れてシコシコと銘柄入れ替えで、ポートフォリオの
再構築を継続中です。しかしほしい企業が多くて、資金繰りがとても大変です
(苦笑)

 イヌイ倉庫の決算短信は以下の通りです。

 いくら赤字とはいえ現・預金や投資有価証もたっぷり持っており、有価証券
報告書に開示された賃貸不動産の時価が592.54億円。簿価が243.6
4億円の企業の時価総額が98億円程度しかないのはおかしいと思います。

 それでも私がイヌイ倉庫に投資しないのは、過去10年の間、経常利益でも、
純利益でも黒字で、一株利益でみてみれば103.5円→74.04円→70.
03円→105.79円→143.84円→143.84円→171.13円
→211.70円→236.98円→192.40円→(2010年3月期)
119.38円→(2011年3月期会社予想)172.65円のような企業
の株価が840円前後にブン投げられているからです^^;

 一株資産は1765円もあり、自己資本比率は60%以上あります。時価総
額は63億円前後。2010年3月期の有価証券報告書に開示された賃貸不動
産の時価は216.9億円(簿価は68.1億円。含み益は148.8億円)。
新興市場の銘柄は人気が無いですね(苦笑)

 現・預金33.6億円+投資有価証券13.1億円+売掛債権30.6億円
+在庫17.0億円−すべての負債71.3億円=23.0億円

 土地22.5億円+建物等68.5億円+設備等11.8億円+賃貸不動産
の含み益148.8億円+その他の資産6.5億円=258.1億円

 ある自動車部品でシェア5割。ああ、また自動車関連メーカーなのが悩みの
種です(苦笑)

 今日配信の有料メルマガ「生涯パートナー銘柄の研究」銘柄も自動車関係で
す。本業一筋で賃貸不動産は持っていませんがバランス・シートはピカピカで
す^^;時価総額は金曜日の株価で213億円程度。

 現・預金112.1億円+短期有価証券3.9億円+投資有価証券91.9
億円+売掛債権(売掛金+受取手形)106.0億円+在庫41.2億円+土
地簿価46.8億円−全部の負債(他人資本全部)86.6億円=315.3
億円

 建物等(含み建設仮勘定)45.7億円+設備等58.0億円+その他の資
産31.4億円=135.1億円

 研究銘柄は東証第1部の企業なので、来週以降の研究銘柄にしようと調査中
であるさっきの新興市場の銘柄よりは若干割高かもしれませんね^^;

経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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【石川臨太郎の有料メルマガ、好評配信中!】

 億の近道(NPO法人イノベーターズ・フォーラム)では、火曜日執筆者の
石川臨太郎氏の有料メールマガジンを好評配信中です。

 研究銘柄として取り上げた66銘柄中56銘柄が上昇。
 最高は、233.5%(配当・優待含む)上昇!!
 3/31現在のパフォーマンスをご参照下さい。

 http://www.iforum.jp/pafo20100331.pdf

有料メルマガ詳細は以下のページを参照下さい。
 http://www.iforum.jp/magazine.htm
過去サンプル
 http://okuchika.net/?eid=2170
4/28レポートのコンテンツ
 http://okuchika.net/?eid=2392

なお、この有料メールマガジンの売り上げの一部は億の近道の発行運営に活用
されます。皆様のお申し込みをお待ちしております。

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 「億の近道」のwebはバックナンバー閲覧を重点に置いた、ブログ風の作
りになっております。現在、最新〜2005年1月分まで掲載しておりますが、
順次過去分を追加していく予定です。コメントなどはつけられませんが、まと
め読みなどに是非ご利用下さい。
 http://okuchika.net/

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 「億の近道」は特定非営利活動法人イノベーターズ・フォーラムの登録商標
です。この名称での有償のサービス等は「石川臨太郎の有料メールマガジン」
以外行っておりません。紛らわしい名称のサービスは弊社と一切関係ありませ
んのでご注意下さい。

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当メルマガは以下のシステムを利用して発行しております。
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株を買いたくなる局面はいつか

 事情があって止まない株の売り。国民共有の財産でもある株式市場は企業にとっては直接、投資家から資金調達を行う場でもあり、いつまでも調整ムードが漂うと資金調達機能がマヒして景気にも悪影響してしまいます。株価の下げが企業収益の先行きを見越したものであるなら、その下げはじめた時期が今年の4月からなので今秋あたりの景気のスローダウンを先見したものと考えられます。エコ減税がなくなり車の売れ行きが悪化し、ここに来ての円高が景気の先行きに悪影響し企業業績にもマイナスとなると読んでいるものと推察されます。冷静に見てマクロ的な背景はそうだとしてもミクロでは企業ごとの事情で異なった動きが感じられます。

 全体相場は調整開始から4ヶ月を経過。このまま日経平均が7000円台となるほどの企業業績の悪化が円高によって見られるようになるとすれば、その際為替レートは1ドル=80円を突破する局面となると想定されます。為替レートが円高では既存の製造業では輸出が難しいとは言っても日本経済の構造を内需中心に変えていくには財政難の壁にぶち当たります。ここでは既にグローバル化を推進し、より付加価値の高い商材をもち世界に通用するビジネスを積極的に行う企業が台頭してリード役になってくれることが重要です。

 出でよ!!日本発第2のアップル、グーグル。華やかに世界市場で活躍する企業が現れてこそ投資家が勇気づけられ、夢を抱くことこそ思い切ってリスクマネーを投じるきっかけにもなります。そうした実行力ある世界に通用する企業が株式市場の救世主となるに違いありません。そうなってこそ政治に頼らず自立した民間企業への投資意欲がわいてくる筈です。日本の株式市場にも近未来においてそうした局面がやってくることを期待したいものです。

 個人投資家の皆さんが本格的に株を買いたくなるのは、まだまだ先でしょうがその前にリーダーシップを発揮できる企業の登場が待望されます。

参考銘柄:
ソフトバンク(9984)、ヤフー(4689)、旭硝子(5201)、スズキ(7269)

株式会社アイリス・ジャパン
代表取締役 松尾範久

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新版・投資の王道(その87)

■中・長期投資のための銘柄徹底研究■

 日本や世界には星の数の程の飲食店がありますが、それらの中から独自の調査で名店を探し出すのが、ミシュランガイドやザガット・サーベイなどのガイドブックです。
 日本の上場企業も4000社近くありますが、そのなかから独自の基準で、今後安定的に長期間繁栄する可能性が高い優良企業をピックアップするのが、本連載です。
 なお、あくまで、5年・10年単位での業績を基準に選定していますので、掲載しているデータは必ずしも最新のものではありません。各社の直近の業績については「会社四季報」や各社ホームページ上のIRコーナーで最新のものを確認ください。
(さらに詳しい内容は、まぐまぐの<GINZAXグローバル・経済投資メールマガジンで連載しています)http://www.mag2.com/m/P0008114.html

<8787>UCS
 平成16年9月に3社が合併して誕生。ユニーグループの総合金融会社。売り上げ構成は、融資51%、総合斡旋38%、融資代行1%、その他11%。

<8795>T&Dホールディングス
 業界6位の生命保険会社。傘下に大同生命、太陽生命、T&Dフィナンシャル生命の主要3社がある。

<8798>アドバンストクリエイト
 生命保険代理店。ネットビジネスを拡充中。売上構成は、保険代理店95%、広告4%、損害保険1%。

<三井不動産>8801
 ビル賃貸が主力。売り上げ構成は、賃貸37%、分譲28%、完成工事13%、管理受託7%、仲介・販売受託・コンサル5%、住宅部材・商品等5%、その他5%。

<8802>三菱地所
 売り上げ構成は、ビル42%、住宅32%、海外5%、資産開発10%、設計管理2%、注文住宅3%、ホテル他6%。

<8804>東京建物
 旧安田系の総合不動産業者。マンション販売と賃貸ビルが主力。売上構成は、分譲46%、賃貸29%、その他24%。

<8806>ダイビル
 ビル賃貸会社。商船三井グループ。大阪・東京で展開。売上構成は、土地建物賃貸69%、ビル管理26%、その他5%。

<8809>サンケイビル
 賃貸主力の不動産会社。売上構成は、ビル賃貸47%、住宅分譲17%、資産開発8%、建築内装11%、ビルマネジメント9%、その他1%。

<8810>大阪港振興
 建物管理会社。大阪港が地盤。売上構成は、建物71%、土地22%、物流7%。

<8818>京阪神不動産
 住友系列。大阪府内の売り上げが、全体の8割。売上構成は、土地建物賃貸85%、ビル管理5%、その他10%。

<8821>立飛企業
 旧立川飛行機。賃貸事業を展開。売り上げ構成は、不動産賃貸関連事業95%、その他5%。

<8330>住友不動産
 売り上げ構成は、不動産賃貸43%、不動産販売28%、不動産流通6%、その他1%。

<8833>東宝不動産
 東宝が58.8%の株式を保有する。帝劇ビル(日比谷)などを賃貸する。道路補修のスバル興業を傘下にもつ。売り上げ構成は、道路56%、不動産21%、飲食・他23%。

<8841>テーオーシー
 ホテルニューオータニの系列企業(ニューオータニが15.5%保有)。売り上げ構成は、不動産事業70%、リネンサプライおよびランドリー事業9%、その他21%。

<8842>東京楽天地
 阪急・東宝グループ。錦糸町での不動産賃貸が重要な収益源。売上構成は、不動産賃貸建連52%、娯楽サービス関連33%、飲食他15%。

(OH)

*ブログ「大原浩の金融・経済地動説」http://www.actiblog.com/ohara/

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この会社に投資する価値

【配当利回りが高い2社】

 長期にわたり使途がないお金を銀行に預けていても金利が只のような現在、高配当利回り銘柄が狙い目です。とりわけ以下の2社はなかなかの高配当でなおかつ業績面の向上が期待されます。

1)トラスト・テック(2154)
 技術系人材派遣・請負・委託企業
 時価:26200円
 時価総額:24.9億円
 今期予想経常利益:5億円
 今期予想EPS:3998円
 予想PER:6.6倍
 実績BPS:31142円
 実績PBR:0.84倍
(配当金控除後の実績BPS:29142円 同PBR:0.9倍)
 今期予想1株当たり配当金:2000円
 配当利回り:7.6%

2)日本パーキング(8997)
 大型時間貸し駐車場の運営
 時価:40650円
 時価総額:22.5億円
 今期予想経常利益:4億円(第1四半期で1.8億円、期中上方修正の余地)
 今期予想EPS:3973円
 予想PER:10.2倍
 実績BPS:49732円
 実績PBR:0.82倍
 今期予想1株当たり配当金:2000円(収益拡大によってなおも増配含み)
 配当利回り:4.9%


【iPad関連で割安感のある2社】

 電子書籍のツールとしてiPadが急成長すると期待されます。ハード、ソフトの両面から多くの関連企業が見出せますが、以下の2社はとりわけ割安感があります。

1)鈴木(6785)
 電子部品コネクタ、電子部品搭載装置、半導体関連装置、各種精密プレス金型・モールド金型の製造・販売
 時価:650円
 時価総額:40.3億円
 今期予想経常利益:11億61百万円
 今期予想EPS:87.9円
 予想PER:7.4倍
 実績BPS:1652.2円
 実績PBR:0.4倍
 今期予想1株当たり配当金:22円
 予想配当利回り:3.4%

2)サイネックス(2376)
 ヤフーと提携、従来全国の市町村が税金で発行していた「暮らしの便利帳」を広告入りで協働発行
 時価:360円
 時価総額:23.3億円
 今期予想経常利益:5億20百万円
 今期予想EPS:43.4円
 予想PER:8.3倍
 実績BPS:610円
 実績PBR:0.59倍
 今期予想1株当たり配当金:5円
 予想配当利回り:1.39%


【国内産業型で見落とされた2社】

 需給悪で株価が下がっている国内型の銘柄は為替の変動に左右されずに注目されやすいところです。以下の2銘柄は最近、公募増資(アゼアスはIPO時の公募増資)を行い需給が悪化して株価が下落しましたが指標面では割安です。

1)メディカルシステムネットワーク(4350)
 調剤薬局を全国展開、中小調剤をネットワーク化、M&Aで成長中
 時価:589円
 時価総額:38.2億円
 今9月期予想経常利益:14億円
 予想EPS:72.3円
 同PER8.1倍
 実績BPS:584円
 同PBR:1.0倍
 今期予想1株配当金:18円
 同配当利回り:3.05%

2)アゼアス(3161)
 防護服の製造販売、第1四半期決算発表接近
 時価:357円
 時価総額:21.7億円
 今期予想経常利益5億21百万円
 予想PER:7.0倍
 実績PBR:0.43倍
 今期予想配当利回り:3.9%(20円配継続だと5.6%)

株式会社アイリス・ジャパン
代表取締役 松尾範久

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

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円高で世界征服!

 マスコミの報道では、輸出が減少する等、円高の負の側面ばかりが強調されます。

 しかし、日本が、おもちゃや長靴など付加価値の低い製品の輸出で、これから立国していくならともかく、通貨安競争=ディスカウント競争に、好きこのんで参加する必要はありません。<客家大富豪18の金言>(甘粕正著)の第12の金言にも「安売りには必ず終わりがある」とありますが、品質を無視した安売り競争は不毛なもので、ただ疲れるだけです。

 どう考えても、これからの日本は「高度産業・高付加価値産業」を中心に成長していくべきです。ですから、円高に耐えきれない「低付加価値」の産業が消えていくことを嘆く必要はありません。円高にびくともしない「高付加価値産業」だけが残って頑張ればよいのです。

 言い方を変えれば、円高によって非効率な産業が淘汰され、その淘汰された人材・資源が高付加価値産業に投入されることによって、日本は益々繁栄するということです。

 しかも、日本は、今後少子高齢化で人口が減っていくのですから、低付加価値のビジネスや仕事が減るのを心配する必要はないのです。日本の失業率は、EUや米国と比べればとても低い数字です。

 むしろ、今の日本の問題点は、公的機関からの借り入れや銀行からの超低利融資を受けていても、満足な利益を生み出すことが出来ない非効率な会社が、ゾンビのようにはびこっているところにあります。

 このような企業が市場から退場しないために、永遠に過当競争が終わらず、どの会社もようやく生きながらえている状態で、結局、世界的に通用する高収益・高成長の企業がなかなか育たないのです。

 ですから、円高は、日本の構造転換を促し、日本発展の礎をつくってくれる「黒船」なのかもしれません。

 また、円高は、日本の「国富」を増やしてくれます。

 単純に考えれば、1割円高になれば、日本全体の資産も1割増えます。こんな素晴らしいことはありません。

 しかも、日本の上場企業の手元資金は空前の水準まで積みあがっていますから、日本電産の例を採りあげるまでもなく、海外の企業(あるいは不動産)をどんどん買収すべきです。

 その買収した企業(不動産)が稼ぐ収益は日本に還流(日本の税制がきちんと是正されれば)するわけですから、日本国民も多いに潤います。

 「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と浮かれていたバブルの時代よりも、今こそが、世界中の資産を買い占めるチャンスなのです。

 日本はこれから<投資国家>として繁栄していかなければなら無いのですから、手元の資産の価値が増える円高は大いに喜ぶべきです。

 実際、EU各国は、通貨統合以降のユーロ高を大いに生かして、米国の多くの優良企業を買い占めました。日本や中国が、買収した時と違って、大きな騒ぎにならないため、目立たないのですが、膨大な量の米国企業(ブランド)がEU諸国の手の内に落ちています。

 次の表は、そのほんの一例です。

ブランド/企業/国
DKNY(服飾)<LVMH>フランス
サングラス・ハット(眼鏡)<ラグソティカ>イタリア
ブルックス・ブラザーズ<R.B.アライアンス>イタリア
ヘルマンズ・マヨネーズ<ユニリーバ>オランダ
マゾ―ラオイル(食用油)<ABF>イギリス
リビーズ・ジューシー・ジュース<ネスレ>スイス
ハワイアンパンチ(果汁)<カドベリー・シュゥエップス>イギリス
テイスターズチョイス・コ―ヒ―<ネスレ>スイス
キャプテンモ―ガンズ・ラム(酒)<ディアジオ>イギリス
スナップル(飲料)<カドベリー・シュゥエップス>イギリス
ランダムハウス(出版)<ベルテルスマン>ドイツ
ケント、クール、ヴァイスロイ(煙草)<BAT>イギリス
ケース・トラクター<フィアット>イタリア
ダヴ(石鹸)<ユニリーバ>オランダ
ワセリン(薬品)<ユニリーバ>オランダ
ベンゾイル(エンジンオイル)<ロイヤルダッチシェル>オランダ
ニューヨークポスト(新聞)<ニューズコーポレーション>イギリス
アレックスブラウン(証券)<ドイチェバンク>ドイツ
ファーストボストン(銀行)<クレディスイス>スイス
バーズ・アイ(冷凍食品)<ユニリーバ>オランダ
アーマー・コーンビーフハッシュ(食品)<ヘンケル>ドイツ
サーティーワンアイスクリーム<アライド・ドメック>イギリス

<参考資料>
「ヨーロッパ合衆国の正体」トム・リード(新潮社)

(OH)

*ブログ「大原浩の金融・経済地動説」http://www.actiblog.com/ohara/

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億の近道2010/08/30


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
投資情報メールマガジン                   2010/08/30

             イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

===================================

             −本日の目次−
     (本日の担当:松尾範久&グルメ投資家おーちゃん)

  ◆コラム「株を買いたくなる局面はいつか」:松尾範久
  ◆コラム「新版・投資の王道(その87)」:グルメ投資家おーちゃん
  ◆コラム「この会社に投資する価値」:松尾範久
  ◆コラム「円高で世界征服!」:グルメ投資家おーちゃん

===================================

◆コラム「株を買いたくなる局面はいつか」

 事情があって止まない株の売り。国民共有の財産でもある株式市場は企業に
とっては直接、投資家から資金調達を行う場でもあり、いつまでも調整ムード
が漂うと資金調達機能がマヒして景気にも悪影響してしまいます。株価の下げ
が企業収益の先行きを見越したものであるなら、その下げはじめた時期が今年
の4月からなので今秋あたりの景気のスローダウンを先見したものと考えられ
ます。エコ減税がなくなり車の売れ行きが悪化し、ここに来ての円高が景気の
先行きに悪影響し企業業績にもマイナスとなると読んでいるものと推察されま
す。冷静に見てマクロ的な背景はそうだとしてもミクロでは企業ごとの事情で
異なった動きが感じられます。

 全体相場は調整開始から4ヶ月を経過。このまま日経平均が7000円台と
なるほどの企業業績の悪化が円高によって見られるようになるとすれば、その
際為替レートは1ドル=80円を突破する局面となると想定されます。為替レ
ートが円高では既存の製造業では輸出が難しいとは言っても日本経済の構造を
内需中心に変えていくには財政難の壁にぶち当たります。ここでは既にグロー
バル化を推進し、より付加価値の高い商材をもち世界に通用するビジネスを積
極的に行う企業が台頭してリード役になってくれることが重要です。

 出でよ!!日本発第2のアップル、グーグル。華やかに世界市場で活躍する
企業が現れてこそ投資家が勇気づけられ、夢を抱くことこそ思い切ってリスク
マネーを投じるきっかけにもなります。そうした実行力ある世界に通用する企
業が株式市場の救世主となるに違いありません。そうなってこそ政治に頼らず
自立した民間企業への投資意欲がわいてくる筈です。日本の株式市場にも近未
来においてそうした局面がやってくることを期待したいものです。

 個人投資家の皆さんが本格的に株を買いたくなるのは、まだまだ先でしょう
がその前にリーダーシップを発揮できる企業の登場が待望されます。

参考銘柄:
ソフトバンク(9984)、ヤフー(4689)、旭硝子(5201)、
スズキ(7269)

株式会社アイリス・ジャパン
代表取締役 松尾範久

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【お知らせ】

 暑い暑い2010年の夏、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 日頃はメールマガジン「億の近道」をご愛読賜り心より御礼申し上げます。
億の近道は創刊されて10年余りが経過し、その間の経済や景気、企業の変化
など目まぐるしいものがございます。
投資のヒントを御提供することで少しでも皆様の運用成果を高めて頂こうと私
の活動も一歩一歩前進してきたと自負しておりますが、実際に皆様のお役に立
っているのかは分からずにおります。必ずしも皆様のご要望にお答えできてい
ないのかも知れませんが、今後もより積極的に皆様のお役に立ちそうな投資ヒ
ントや有望企業発掘のためのヒントを提供して参りたいと思っております。
皆様の引き続きのご支援、御鞭撻を宜しくお願い申し上げます。

残暑厳しいですが、お体に御留意され、停滞気味の株式相場を乗り切って頂き
ますよう切にお願い申し上げます。

なお、弊社有料メルマガの購読者数の増強に向けて今後、「億の近道」を通じ
て皆様に購読の呼び掛けなども積極的に行っていきたいと計画しておりますの
で宜しくご理解賜りましたら幸いです。

株式会社アイリス・ジャパン
代表取締役 松尾範久

●株式・企業情報メルマガについて
 長寿社会の資産運用ライフスタイルは未来に成長する企業を見出し、長期ス
タンスで投資すること。株式相場の流れを理解し、ご自身のオリジナリティあ
るポートフォリオを構築するためのサポートができればと弊社は長年メールマ
ガジンを配信させて頂いております。タイトルは「株知道」。ついては皆様の
購読申し込みを受け付けておりますので宜しくお願い申しげます。諸般の事情
から億の近道のように無料という訳にはいきませんが、年間2万円という購読
料を頂戴しております。
 ご購読のお申し込みは下記のアドレスまでお願い申し上げます。直近の見本
メルマガをお送りしますので宜しくお願いします。目標をもって取り組まれる
皆様にお届けする有料メルマガです。なお、今お申し込み頂くともれなくメー
ルで銘柄相談権(2回分延べ4銘柄まで)がついてきます。ぜひとも下記のア
ドレスにお申し込み下さい。

(株)アイリスジャパン 有料コンテンツ係
mag@irisjapan.co.jp

◎8月6日号のタイトル
■産直銘柄
 日本マクドナルド(2702)
 時価:1939円 時価総額:2578億円
 好業績持続で見直しのタイミング接近
■IPO銘柄コメント
 アイ・ケイ・ケイ(2198)は900円割れから反転上昇の動き
 870円が暫定底になるか?
■視点:貯蓄税論台頭で株に関心が向かう?

◎8月4日号のタイトル
■産直銘柄
 トラスト・テック(2154)
■IPO銘柄コメント
 アイ・ケイ・ケイ(2198)はついに900円割れ
■特別レポート
 この品薄銘柄の買い方 アゼアス、KG情報
 【株の勝手広告】
 サイネックス(2376)
 タカショー(7590)

(松尾)

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◆コラム「新版・投資の王道(その87)」

■中・長期投資のための銘柄徹底研究■

 日本や世界には星の数の程の飲食店がありますが、それらの中から独自の調
査で名店を探し出すのが、ミシュランガイドやザガット・サーベイなどのガイ
ドブックです。
 日本の上場企業も4000社近くありますが、そのなかから独自の基準で、
今後安定的に長期間繁栄する可能性が高い優良企業をピックアップするのが、
本連載です。
 なお、あくまで、5年・10年単位での業績を基準に選定していますので、
掲載しているデータは必ずしも最新のものではありません。各社の直近の業績
については「会社四季報」や各社ホームページ上のIRコーナーで最新のもの
を確認ください。
(さらに詳しい内容は、まぐまぐの<GINZAXグローバル・経済投資メー
ルマガジンで連載しています)http://www.mag2.com/m/P0008114.html

<8787>UCS
 平成16年9月に3社が合併して誕生。ユニーグループの総合金融会社。売
り上げ構成は、融資51%、総合斡旋38%、融資代行1%、その他11%。

<8795>T&Dホールディングス
 業界6位の生命保険会社。傘下に大同生命、太陽生命、T&Dフィナンシャ
ル生命の主要3社がある。

<8798>アドバンストクリエイト
 生命保険代理店。ネットビジネスを拡充中。売上構成は、保険代理店95%、
広告4%、損害保険1%。

<三井不動産>8801
 ビル賃貸が主力。売り上げ構成は、賃貸37%、分譲28%、完成工事13
%、管理受託7%、仲介・販売受託・コンサル5%、住宅部材・商品等5%、
その他5%。

<8802>三菱地所
 売り上げ構成は、ビル42%、住宅32%、海外5%、資産開発10%、設
計管理2%、注文住宅3%、ホテル他6%。

<8804>東京建物
 旧安田系の総合不動産業者。マンション販売と賃貸ビルが主力。売上構成は、
分譲46%、賃貸29%、その他24%。

<8806>ダイビル
 ビル賃貸会社。商船三井グループ。大阪・東京で展開。売上構成は、土地建
物賃貸69%、ビル管理26%、その他5%。

<8809>サンケイビル
 賃貸主力の不動産会社。売上構成は、ビル賃貸47%、住宅分譲17%、資
産開発8%、建築内装11%、ビルマネジメント9%、その他1%。

<8810>大阪港振興
 建物管理会社。大阪港が地盤。売上構成は、建物71%、土地22%、物流
7%。

<8818>京阪神不動産
 住友系列。大阪府内の売り上げが、全体の8割。売上構成は、土地建物賃貸
85%、ビル管理5%、その他10%。

<8821>立飛企業
 旧立川飛行機。賃貸事業を展開。売り上げ構成は、不動産賃貸関連事業95
%、その他5%。

<8330>住友不動産
 売り上げ構成は、不動産賃貸43%、不動産販売28%、不動産流通6%、
その他1%。

<8833>東宝不動産
 東宝が58.8%の株式を保有する。帝劇ビル(日比谷)などを賃貸する。
道路補修のスバル興業を傘下にもつ。売り上げ構成は、道路56%、不動産2
1%、飲食・他23%。

<8841>テーオーシー
 ホテルニューオータニの系列企業(ニューオータニが15.5%保有)。売
り上げ構成は、不動産事業70%、リネンサプライおよびランドリー事業9%、
その他21%。

<8842>東京楽天地
 阪急・東宝グループ。錦糸町での不動産賃貸が重要な収益源。売上構成は、
不動産賃貸建連52%、娯楽サービス関連33%、飲食他15%。

(OH)

*ブログ「大原浩の金融・経済地動説」http://www.actiblog.com/ohara/

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 ては御自身の責任と判断で願います。)

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◆コラム「この会社に投資する価値」

【配当利回りが高い2社】

 長期にわたり使途がないお金を銀行に預けていても金利が只のような現在、
高配当利回り銘柄が狙い目です。とりわけ以下の2社はなかなかの高配当でな
おかつ業績面の向上が期待されます。

1)トラスト・テック(2154)
 技術系人材派遣・請負・委託企業
 時価:26200円
 時価総額:24.9億円
 今期予想経常利益:5億円
 今期予想EPS:3998円
 予想PER:6.6倍
 実績BPS:31142円
 実績PBR:0.84倍
(配当金控除後の実績BPS:29142円 同PBR:0.9倍)
 今期予想1株当たり配当金:2000円
 配当利回り:7.6%

2)日本パーキング(8997)
 大型時間貸し駐車場の運営
 時価:40650円
 時価総額:22.5億円
 今期予想経常利益:4億円(第1四半期で1.8億円、期中上方修正の余地)
 今期予想EPS:3973円
 予想PER:10.2倍
 実績BPS:49732円
 実績PBR:0.82倍
 今期予想1株当たり配当金:2000円(収益拡大によってなおも増配含み)
 配当利回り:4.9%


【iPad関連で割安感のある2社】

 電子書籍のツールとしてiPadが急成長すると期待されます。ハード、ソ
フトの両面から多くの関連企業が見出せますが、以下の2社はとりわけ割安感
があります。

1)鈴木(6785)
 電子部品コネクタ、電子部品搭載装置、半導体関連装置、各種精密プレス金
 型・モールド金型の製造・販売
 時価:650円
 時価総額:40.3億円
 今期予想経常利益:11億61百万円
 今期予想EPS:87.9円
 予想PER:7.4倍
 実績BPS:1652.2円
 実績PBR:0.4倍
 今期予想1株当たり配当金:22円
 予想配当利回り:3.4%

2)サイネックス(2376)
 ヤフーと提携、従来全国の市町村が税金で発行していた「暮らしの便利帳」
を広告入りで協働発行
 時価:360円
 時価総額:23.3億円
 今期予想経常利益:5億20百万円
 今期予想EPS:43.4円
 予想PER:8.3倍
 実績BPS:610円
 実績PBR:0.59倍
 今期予想1株当たり配当金:5円
 予想配当利回り:1.39%


【国内産業型で見落とされた2社】

 需給悪で株価が下がっている国内型の銘柄は為替の変動に左右されずに注目
されやすいところです。以下の2銘柄は最近、公募増資(アゼアスはIPO時
の公募増資)を行い需給が悪化して株価が下落しましたが指標面では割安です。

1)メディカルシステムネットワーク(4350)
 調剤薬局を全国展開、中小調剤をネットワーク化、M&Aで成長中
 時価:589円
 時価総額:38.2億円
 今9月期予想経常利益:14億円
 予想EPS:72.3円
 同PER8.1倍
 実績BPS:584円
 同PBR:1.0倍
 今期予想1株配当金:18円
 同配当利回り:3.05%

2)アゼアス(3161)
 防護服の製造販売、第1四半期決算発表接近
 時価:357円
 時価総額:21.7億円
 今期予想経常利益5億21百万円
 予想PER:7.0倍
 実績PBR:0.43倍
 今期予想配当利回り:3.9%(20円配継続だと5.6%)

株式会社アイリス・ジャパン
代表取締役 松尾範久

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

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◆コラム「円高で世界征服!」

 マスコミの報道では、輸出が減少する等、円高の負の側面ばかりが強調され
ます。

 しかし、日本が、おもちゃや長靴など付加価値の低い製品の輸出で、これか
ら立国していくならともかく、通貨安競争=ディスカウント競争に、好きこの
んで参加する必要はありません。<客家大富豪18の金言>(甘粕正著)の第
12の金言にも「安売りには必ず終わりがある」とありますが、品質を無視し
た安売り競争は不毛なもので、ただ疲れるだけです。

 どう考えても、これからの日本は「高度産業・高付加価値産業」を中心に成
長していくべきです。ですから、円高に耐えきれない「低付加価値」の産業が
消えていくことを嘆く必要はありません。円高にびくともしない「高付加価値
産業」だけが残って頑張ればよいのです。

 言い方を変えれば、円高によって非効率な産業が淘汰され、その淘汰された
人材・資源が高付加価値産業に投入されることによって、日本は益々繁栄する
ということです。

 しかも、日本は、今後少子高齢化で人口が減っていくのですから、低付加価
値のビジネスや仕事が減るのを心配する必要はないのです。日本の失業率は、
EUや米国と比べればとても低い数字です。

 むしろ、今の日本の問題点は、公的機関からの借り入れや銀行からの超低利
融資を受けていても、満足な利益を生み出すことが出来ない非効率な会社が、
ゾンビのようにはびこっているところにあります。

 このような企業が市場から退場しないために、永遠に過当競争が終わらず、
どの会社もようやく生きながらえている状態で、結局、世界的に通用する高収
益・高成長の企業がなかなか育たないのです。

 ですから、円高は、日本の構造転換を促し、日本発展の礎をつくってくれる
「黒船」なのかもしれません。

 また、円高は、日本の「国富」を増やしてくれます。

 単純に考えれば、1割円高になれば、日本全体の資産も1割増えます。こん
な素晴らしいことはありません。

 しかも、日本の上場企業の手元資金は空前の水準まで積みあがっていますか
ら、日本電産の例を採りあげるまでもなく、海外の企業(あるいは不動産)を
どんどん買収すべきです。

 その買収した企業(不動産)が稼ぐ収益は日本に還流(日本の税制がきちん
と是正されれば)するわけですから、日本国民も多いに潤います。

 「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と浮かれていたバブルの時代よりも、今
こそが、世界中の資産を買い占めるチャンスなのです。

 日本はこれから<投資国家>として繁栄していかなければなら無いのですか
ら、手元の資産の価値が増える円高は大いに喜ぶべきです。

 実際、EU各国は、通貨統合以降のユーロ高を大いに生かして、米国の多く
の優良企業を買い占めました。日本や中国が、買収した時と違って、大きな騒
ぎにならないため、目立たないのですが、膨大な量の米国企業(ブランド)が
EU諸国の手の内に落ちています。

 次の表は、そのほんの一例です。

ブランド/企業/国
DKNY(服飾)<LVMH>フランス
サングラス・ハット(眼鏡)<ラグソティカ>イタリア
ブルックス・ブラザーズ<R.B.アライアンス>イタリア
ヘルマンズ・マヨネーズ<ユニリーバ>オランダ
マゾ―ラオイル(食用油)<ABF>イギリス
リビーズ・ジューシー・ジュース<ネスレ>スイス
ハワイアンパンチ(果汁)<カドベリー・シュゥエップス>イギリス
テイスターズチョイス・コ―ヒ―<ネスレ>スイス
キャプテンモ―ガンズ・ラム(酒)<ディアジオ>イギリス
スナップル(飲料)<カドベリー・シュゥエップス>イギリス
ランダムハウス(出版)<ベルテルスマン>ドイツ
ケント、クール、ヴァイスロイ(煙草)<BAT>イギリス
ケース・トラクター<フィアット>イタリア
ダヴ(石鹸)<ユニリーバ>オランダ
ワセリン(薬品)<ユニリーバ>オランダ
ベンゾイル(エンジンオイル)<ロイヤルダッチシェル>オランダ
ニューヨークポスト(新聞)<ニューズコーポレーション>イギリス
アレックスブラウン(証券)<ドイチェバンク>ドイツ
ファーストボストン(銀行)<クレディスイス>スイス
バーズ・アイ(冷凍食品)<ユニリーバ>オランダ
アーマー・コーンビーフハッシュ(食品)<ヘンケル>ドイツ
サーティーワンアイスクリーム<アライド・ドメック>イギリス

<参考資料>
「ヨーロッパ合衆国の正体」トム・リード(新潮社)

(OH)

*ブログ「大原浩の金融・経済地動説」http://www.actiblog.com/ohara/

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
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クリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!

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【お知らせ】

■9月度 GINZAX・銀座セミナー <業界特集 第1弾!>■

 月曜日執筆担当の「グルメ投資家おーちゃん」こと大原浩氏が、業界特集第
1弾として、医療業界をとりあげます。

 これまで、どちらかといえば、医師や看護師などのマンパワーに頼っていた、
医療業界に革命が起こっています。予約しているのに3時間以上も待たされる
大病院のシステムや、医師や看護師の職人技に頼っていた手術や診察に革命が
起こりつつあります。もちろん、DNAの解析を始めとするバイオテクノロジ
ーの分野の進歩も猛烈な勢いです。
 もしかすると、1990年代後半の米国の経済成長を支えたIT・インター
ネットに匹敵するような一大ブームが巻き起こるかもしれません。
 今回は、大手製薬メーカー・臨床開発受託会社など15年に渡って医療業界
で勤務してきた日下部氏も講師に迎え、リアルな医療業界のお話をします。

【ご案内】

2010年9月◆GINZAX・銀座投資セミナー◆

日時:2010年9月16日(木)午後7時〜8時30分

第1部:午後7時00分〜午後7時30分
〜CRO(臨床開発受託業務)ビジネスのポイント〜
【講師】株式会社Virtue 代表取締役 日下部淑美

 大手製薬メーカーの新薬開発が困難な状況を迎えつつあるなかでも、CRO
(臨床開発受託業務)は今後堅調に成長するものと思われます。一般には、あ
まりその内容が良く知られていないCROビジネスのポイントを、講師の日下
部氏が、実際に大手製薬会社や臨床開発受託会社で勤務した実績をもとにお話
し、有望なCRO会社を発掘するポイントについて考えます。

第2部:午後7時30分〜午後8時15分
〜今後の日本経済をけん引する医療業界の有望ビジネス・企業〜

【講師】株式会社大原創研 代表取締役 大原 浩
 「2012年に日経平均が2万円を超える15の理由」(講談社)では詳し
く書いてありませんが、今後の日本経済をけん引するビジネスの一つが<医療>
です。その範囲は、iPS細胞を初めとするバイオテクノロジー、病院のカル
テなどの書類を効率化するIT、「ダビンチ」などの手術ロボットなど多岐に
わたりますが、その中から重要なビジネス・企業をピックアップしてお話しま
す。

第3部:午後8時15分〜午後8時30分
 皆さんの疑問にお答えします!:大原浩・日下部淑美
 第1部、第2部の内容に関して、講師の大原氏と日下部氏が皆様のご質問に
 お答えします。

場所:銀座ビジネスセンター 会議室
   東京都中央区銀座6−6−1銀座風月堂ビル5F

参加費:3,000円(税込)

■申込方法

 メールにて下記必要事項を記入の上、お申し込み下さい。
 折り返し、お振り込み先をご連絡いたします。
 メール宛先:oohara0916@gmail.com
 ご記入事項:氏名、ふりがな、聞いてみたいテーマ、質問

★講師ご紹介

◎大原浩 株式会社大原創研 代表取締役
 上田短資(上田ハーロー)、フランス国営クレディリヨネ銀行など国内外の
 金融機関で勤務し、1994年(株)大原創研を設立し独立。
 国内外のビジネス・投資に関わり、プライベート投資やファンドでも成功。
 元・日刊「証券タイムズ(証券新報)」顧問。GINZAXグローバル経済
 ・投資研究会代表。
 著書には、「100万円を確実に1億円にする中国株投資術」(講談社)、
 『韓国企業はなぜ中国から夜逃げするのか』(講談社)、「2012年に日
 経平均が2万円を超える15の理由」(講談社)など多数。

◎日下部淑美(くさかべよしみ) 株式会社Virtue 代表取締役
 1992年 女子栄養短期大学卒業後、大手製薬会社の研究所を経て臨床開
 発受託業務に携わる。医薬品業界に17年従事し、現在に至る。1998年
 に管理栄養士を取得。所属学会(社)日本栄養士会。ダイエットカウンセラ
 ー、慢性疾患における食事指導などの実績あり。

●「2012年に日経平均が2万円を超える15の理由」(講談社)の出版を
 記念して、5月22日に行われたGINZAXセミナーの一部が下記URL
 でご覧いただけます。
 http://www.youtube.com/watch?v=BIT4uM6yLBg

●今回第3部で出演する大原&日下部の投資基礎講座が下記URLより見られ
 ます。

 GINZAX投資(株式)基礎講座その1 大原浩&日下部淑美
 http://www.youtube.com/watch?v=VewvqYEPTFE

 GINZAX投資(株式)基礎講座その2 大原浩&日下部淑美
 http://www.youtube.com/watch?v=iSo_yuCCoKk

皆様のお申し込みをお待ちしております。

【予告】
 9月度のGINZAXセミナーは、業界特集セミナー第1弾として、「医療
業界」を取り上げます。同業界の成長企業を研究します。近日詳細告知予定!

(OH)

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グローバル投資のポイント(194)

■緊急保証制度から考える中小企業向け融資のコスト■

 2008年秋に導入された緊急保証制度における保証協会の代位弁済額が拡大しています。中小企業庁によると、緊急保証制度による代位弁済額は、制度開始から今年6月までの20カ月累計で2,131億円となっています。緊急保証制度による融資総額は、約20.7兆円ですから、代位弁済率(貸倒率)は1.03%となります。

 緊急保証制度は、2008年10月末に始まった景気対策の一つで、1社あたり2億8千万円を上限に、全国の保証協会が金融機関の中小企業向け融資を100%保証するものです。融資先が破綻した場合、保証協会が債務を全額肩代わりをします。ただ、保証協会が債務を肩代わりしたことで生じた損失は、最終的には国の税金で補填されます。つまり国民が負担することになります。

 緊急保証制度と同じような制度として、過去に「特別保証制度」というものがありました。特別保証制度の際には、融資総額約29兆円に対し、最終的には9.1%にあたる2.6兆円の代位弁済(国民負担)が発生しています。

 緊急保証制度では、元本の返済を猶予する据え置き期間を最長2年まで認めています。制度が開始したのが2008年10月ですから、元本返済の猶予がなくなるのは、今年(2010年)11月からとなります。これを機に、貸し倒れがさらに増えるとの見方もあるようです。仮に、「特別保証制度」と同じ貸倒率まで貸し倒れが増えるとすると、緊急保証制度による代位弁済(国民負担)額は1.9兆円となります。

 日本のマネーストック(旧称マネーサプライ)が増えない理由として、一部の方からは中央銀行(日本銀行)の金融緩和姿勢が弱いため、との指摘が出されています。彼らの指摘によれば、中央銀行が金融緩和の姿勢を強めれば、民間銀行の貸出が増え、結果としてマネーストックも拡大し、デフレから脱却し、景気も良くなるそうです。

 しかし、緊急保証制度の貸し倒れの状況を見る限り、彼らの指摘は、現実味がないことがよくわかります。緊急保証制度の状況は、中小企業に対する融資では貸倒率が高く、融資によって多額の損失が発生する可能性が高いことを示しています。こうした中、仮に中央銀行が金融緩和姿勢を強めても、民間銀行は損失を回避すべく、中小企業への融資を敬遠することを変えようとしないでしょう。

 貸し倒れが発生しても構わないから、中小企業向け融資を拡大すべきだ、という意見も一部にはあります。その場合、必要なことは、中央銀行による金融緩和ではなく、緊急保証制度のように、貸し倒れの損失を国の税金で補填する(国民が損失を負担する)ことを保証すればよいのです。ただ、この方法は、融資という名の下に、国の税金を中小企業に分配すること(ばらまくこと)と経済的には同じことです。

 日本のデフレ脱却策と称して、これまでに実施されたことがない奇異的な施策の実施を主張する方が存在するのは事実です。しかし、こうした方々の主張は、国民負担というコストを(一見)伴わないもののように見せていて、じつは単に税金(国民の負担)を特定のところに分配させているだけのことが多いです。国民負担をさせたいのであれば、国民負担があることを分かりやすい形で明示した上で是非を問うのが、真摯な態度と思われます。

村田雅志(むらた・まさし)
(FXCMジャパン・チーフエコノミスト)

【村田の新刊が登場!!】

 なぜ、村田は『ドル安が進む!!』と言い続けているのでしょうか?
 単なるトンデモ本とは違う、エコノミストの視点から
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 ぜひ、村田のロジックを体感ください。

<筆者について>
三和総合研究所、三和銀行にて産業機械アナリスト、
UFJ総合研究所にてエコノミストとして活動後、
2004年にGCIアセットマネジメント入社。
2005年9月にGCIキャピタル・チーフエコノミスト。
2009年4月より専修大学客員教授。
2009年6月より現職。

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プライベートバンク?プライベートバンキング?

 プライベートバンク、プライベートバンキングの言葉の意味を明確に使い分けられている方と先日ミーティングをさせて頂き、日本でも少しこの分野が認知されてきた事を実感している今日この頃ですが、まだまだ金融界の人にも、ましてや一般の方でこの相違を区別できている方は少ないので、説明させて頂きたいと思う。

 本来プライベートバンクとは、スイスプライベートバンカーズ協会(Swiss Private Bankers Association)に登録されている、単独のパートナー、または登録されたパートナーシップ、有限パートナーシップ、または持ち株式有限パートナーシップによる銀行に限られ、パートナーのうち、いずれか1名またはそれ以上が無限責任を負う形式でなければいけない。また本来は、このスイスプライベートバンカー協会に属するプライベートバンクに勤務するバンカーに限ってプライベートバンカーと、スイスの銀行法で明確に規定されている事は以前の記事で紹介させて頂いた。

表1 スイスプライベートバンカー協会に属するプライベートバンク
Baumann & Cie www.baumann-banquiers.com
Bordier & Cie www.bordier.com
E. Gutzwiller & Cie Banquiers www.gutzwiller.ch
Gonet & Cie www.banquegonet.ch
Hottinger & Cie www.hottinger.com
Landolt & Cie www.landoltetcie.ch
La Roche & Co Banquiers www.larochebanquiers.ch
Lombard Odier Darier Hentsch & Cie www.lodh.com
Mirabaud & Cie www.mirabaud.com
Mourgue d'Algue & Cie www.mabank.ch
Pictet & Cie www.pictet.com
Rahn & Bodmer www.rahnbodmer.com
Reichmuth & Co www.reichmuthco.ch
Wegelin & Co.Gesellschafter Bruderer,Hummler,Tolle & Co www.wegelin.com
(出典:http://www.swissprivatebankers.com/en)

 スイスの銀行協会会長は、皆さんも日本で知名度があるUBSやクレディスイスの方が務められているという認識がある方も多いと思うが、実は日本でも拠点を展開しているLombard Odier Darier Hentsch & Cieというプライベートバンクの代表が会長を務められている。
 Lombard Odier Darier Hentsch & Cieは日本では地銀との提携等を実施し活動しているが、やはりまだまだヨーロッパに比べると日本での知名度が低い事は否めない。
 しかし、これらのプライベートバンクを利用できる資産をお持ちの方であれば是非一度門戸を叩く価値がある金融機関だと思う。普通の商業銀行が展開しているプライベートバンキング部門とは、あまりにもサービス内容が違う事に最初は驚かれると思うが。
 プライベートバンクに資産を預ければ、物凄いリターンの高い商品を購入できると考えられている方がたまにおられるが、プライベートバンクは短期で実績を求めるような所ではなく、お客様の資産保全をメインにしているので、お客様の要求にそぐわない事ももちろんあり得る。
 プライベートバンカーはとにかくお客様との対話に重点をおいており、KYC(Know your customer)を徹底している。普通の商業銀行では考えにくいが銀行サイドから口座開設を断られる事ももちろんある。やはりこのようなプライベートバンクに口座開設する際には、既に口座を保有している方からの紹介、弁護士、会計士からの紹介を経て口座開設する方がやはり無難であろう。

 また、スイスのプライベートバンクではなくても無限責任制で運営されているイギリスの金融機関や、ファミリーオフィス等々、資産保全といっても世界には色々な形態があるので資産を保有されている方は色々と研究する価値が十分にあると思う。私も今後、引き続きこのような情報を配信していければと思う。

(番頭さん)

【筆者プロフィール】
 大学卒業後、某都市銀行勤務、某外資銀行勤務を経て独立。専門は個人富裕層業務。
 幼少期に6年間ドイツで過ごし帰国、その時の経験が後の人生に大きく影響。
日本人の基本的なフィナンシャルリテラシーの向上を願いつつ日々奔走中。

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても当方は一切の責任を負いません。)

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