インド・デリー視察 その1

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 インドを視察。その報告です。

■1■インド経済

■デカップリング

GDPは日本の1/4程度ですが、二桁成長を続けています。

また、富裕層が急増しています。
インドでは、1億円相当以上の資産を持つ世帯が毎年1万世帯づつ増えている、
といわれています。
1億円以上の資産を持つ世帯は推定で12万世帯。
インドで1億円は、日本で5−10億円の価値。

インドから海外へ旅行者数は、年間850万人。
タイのバンコクでのショッピング金額では、インドは日本に次いで2位とのこと。
インドは、購買力もついてきました。

リーマンショックの後、世界景気が落ち込む中で、インドは高成長を続けることができました。
2年前に流行った「デカップリング」を地でいったのです。
インド経済に対して、世界の投資家は、自信を深めています。


■インフレ

デリーのオフィス賃料が3年で3倍。
食品を含めて、10%以上のインフレ。


■ローンの普及

高度経済成長をささえるのは、安価な労働力を背景にした製品の輸出に加え、
旺盛な内需(消費)です。
インドの内需は、ようやく普及期に達したローンの登場が支えています。
マンション、自動車、高金利にも関わらず、ローンを利用する人が増えています。

20才代の若者は、マンションを買うそうです。
それも、1つではなく、2つ買う人が多いそうです。

住宅も、買えば、価格が急騰するため、みんながうまくいっています(右肩上がり)。
住宅ローンは支払い3万円/月で15年ローン程度と期間は短め。

金利は、自動車ローンなどは10%、住宅も一桁後半という金利なので、銀行も儲かっています。
車は5年ローンが主流。
住宅は15年が主流。(平均寿命も40歳台)

インフレと金利が見合っている印象。


■開発投資・地価上昇・雇用創出・ローンの普及・消費拡大の好循環

世界中の資本がインドへの投資を行い、デベロッパーとしての投資だけではなく、
生産拠点の新設や拡充で、大規模な工場投資が行われています。

大きな工場をひとつ立てれば、数百人単位で新規雇用が生まれます。
工場建設、雇用の発生、消費の拡大、不動産開発、貸し出しの増加、
さらに工場投資、消費拡大、という好循環が発生します。
インド国内の銀行も数年で支店の数が倍増するなど、法人、個人への貸付も大幅に増えています。


■歴史の浅い自由化路線

いまこれだけの高成長ができる要因は、経済自由化をして、まだ10年ちょっとという年月の浅さにあるでしょう。
逆にいえば、日本よりも100年以上も経済成長が遅れるぐらい、だめな国だったのです。
カーストという厳しい身分制度の名残や極端に厳しい気候や水や電力の不足など、経済の発展には、元々向いていなかった国。


■普及する携帯電話や自動車

インドのローエンドの庶民は、家がなくても、携帯はあるという人もいて、普及率は40%。
加入者は5億件を突破。3年ちょっとで5倍になりました。
携帯の普及期です。

ちなみに、携帯電話の端末シェアではノキアがシェア70%。続いて三星やLGなど韓国が健闘。


■貿易収支の赤字

09年は貿易赤字で10兆円。
財政赤字は、GDPの7%程度。


■2■教育・文化・慣習

■デリーの若者の上昇志向

インドでは教育だけが、自分を押し上げる条件。
教育投資に熱心。
たとえば、日本語を勉強して、日系の工場で働きたい若者は多い。
日本語教室は、年間3万円というインド人にとっては高いにも関わらず、クラスは満杯でした。
(日本のアニメを見て、日本語に興味を持つ)
ハングリー精神が旺盛な人が多い。
(人口が多いので、そういう人の絶対数が多いだけかもしれませんが・・・)
ただし、アグレッシブではなく、インドの人は全般的に親切で優しい。


■難関

国家上級公務員は100人の枠に対して20万人が受験する極めて狭き門。
毎年、250万人が大学を卒業します。
平均年齢40代台のインドでは、ドロップ・アウトする小学生の数だけで、
毎年数千万人に上る。
(人口の50%は25才以下)
すごいスケールです。


■使い倒すまで使い切る?

インドデリー空港で、両替をしましたが、
ルピー規制のため、両替にはパスポートが必要。それいちいち店員がコピーします。
空港のコピー機は、シャープ製だったが、コピー機はまっ黒けでした。
一体、何年つかっているのか??というひどい状態。

これは自動車も同様で、ほとんどの自動車は、ぼこぼこ。
レクサスであっても、ぼこぼこになって走っているのです。
接触するのは日常茶飯事で、死んだら保険がでるが、
事故では保険が出ない。死なないと保険がでないと聞きました。
クラクションも絶えず鳴らしながら、
急加速と急停車を繰り返すので、日本で乗るより、数倍、
車に負荷がかかる乗り方です。
わたしは東京で車を運転することがありますが、デリーでは危なくて車は運転できないと思いました。

バスや電車にもエアコンがないものもあり、
夏は、みんな汗だくだくだそうです。
でもそれが普通なのだそうです。
バスはラッシュアワーでは、窓から人がはみ出ていました。
生命力がすごいですね。
ただ、日本の満員電車、ラッシュアワーも負けていません。
その点は、日印同じですね。


■テロリスト

隣国にパキスタンを抱えるため、各都市で無差別テロが頻繁に起こっています。
商業施設などに入るたびに、手荷物検査があります。
テロがあるため、かなり不自由です。
ホテルに入るたびに、金属探知機。
レストランに入るたびに、金属探知機。
非効率でストレスを感じます。
テロがここまでひどいというのは、宗教の対立だけではなく、経済格差問題も影響しているのではないでしょうか。


■3■開発 直接投資

■開発ラッシュ

デリー近郊は、いたるところで開発ラッシュです。
ホテル、オフィスビル、ショッピングモール、レジデンスマンションなど、複合開発が猛烈なスピードで進んでいます。
郊外を車で走れば、あそこにも、そこにも、新しい開発プロジェクトだらけです。

ホテルで、現地の新聞を読んでいたら、大規模なショッピング・モールに、出店しませんか、という広告があって、びっくり。
(このモール近辺には2万人の居住者がいますとの誘い文句)

デリーからムンバイへ向かう高速道路の横には、次々と商業ビルやオフィスビルが建設中となっていて、
インフラへの投資はかなり高水準との印象を受けました。


■活躍する地元資本

インフラ投資では、地元資本(DLFなど)がデベロッパーの主役です。

小売には外資規制があり、外資は小売では51%までしか出資できません。
サービス産業においても地元資本が保護されています。


■フラット化する世界? 規格化された開発物件

香港や上海やデリーやドバイという地域別の個性はなく、世界中で同じような高級ショッピング・モールができています。
そのモールには、グローバル・ブランドが例外なく入居しています。
インドにおいても、リーボックやBMWなどの「世界のブランド」がもれなく入っています。

丁度、日本においても、数十年間で、ほとんど、駅前の商店街が壊滅状態となり、どこへ行っても、セブンイレブンとマクドナルドという街並みになったとの同じ印象。

どれも、高層化・容積率を意識した効率的なインフラ投資で、均一的、画一的な印象。
確かに、どの建物も、快適で清潔できれいな建物ですが個性がありません。


■特区

経済特区はあるが、特区からインドへの出荷は、輸出とみなされ、
24%の税(関税を中心にしたもの。税金は複雑)がかかります。
そのため、多くの海外企業は、特区を選ばないそうです。


■法人税

インド内国の法人税は30%


■自由化ではあるが、外資を特別扱いはしない

地元資本が、海外メーカからのOEM製品を生産する見通しをたてて、
OEM先が決まる前に、とりあえず工場だけを建てるケースもあります。
(経済が成長しているので、リスクをどんどん取る)

海外メーカが、政府は中立。
インドに工場を建てる場合、水や電気などのインフラは、
「勝手に探してください」という当局のスタンスで、かなり大変そう。
河は、大きいが、流れが悪く、乾季もあり、水不足は深刻。
雨量が少ないと生産活動に制約が生じます。
電力も不足。
それを自前で、安いコストでそろえなければなりません。

販売網をどうするかが、この広いインドに構築するのは、大問題でしょう。
多くの海外企業は、数社の代理店をそれぞれ地域割したり、相互に競わせているようです。
代理店を競わせないと、インドの地元の代理店に「やられる」。
競争原理を導入して、地元代理店を競争させることが、
ビジネスのポイントのひとつだと現地ビジネスマンから教えてもらいました。


■高い通信費、スポット広告、安い電力

通信費は、食料品などと比べると割高のように思います。
Mbps単位の通信をしようとすれば、月5000円程度は必要になる。
これはインド人の給料が平均で2万円ということを考えれば、外資系に勤めていないと払えない額でしょう。
kbps単位でADSLよりも遅い通信であれば、月2000円程度です。
まだ、高速のネット環境は整っていません。

電力は、1kw時で8円強程度で日本よりかなり割安です。
TV広告は、10秒で1000−1600万円です。ものすごく高い印象。
(人気のあるクリケットのプレミアリーグ向け)


■デリー進出のコスト・問題点

インドを単に、コストの安い生産拠点として選ぼうとしても、以下の理由から、困難が伴います。

1)水や電力などの安定供給に難がある。
(水や電力は自分で探せ、というスタンス)

2)関税が24%に上る。

3)輸送コスト。内陸の交通事業が粗悪で内陸コストが高い。

4)オフィスコスト。デリーなど都市部のオフィス不足は甚だしく、デリーで築30年でエアコンがないオフィスビルであっても、東京丸の内よりオフィス賃料は高い。

5)治安。イスラム原理主義やマフィアの横行。自爆テロが多発。

6)法人税30%はそれほど安くない

7)通信コストが高い

8)テレビ広告が高い


工員の給与は1ー2万円程度/月額と格安。
しかし、恒常的に高速道路は渋滞であり、道路事情の悪さから、内陸輸送コストはかなり高くつきそうです。
さらに、オフィス賃料が高いのです。

また、インド人は、基本的におだやかだが、共同で働くという経験に乏しい。
わたしが乗ったインド航空機内では、スチュワーデスが、暇になると、乗客の座席に座って映画を見ていました。
インドの人は、あまり働かないのでしょうか。
こういう人たちに、チームワークや高い生産性を持たせるのは、相当な困難を伴いそうです。
多くの企業は、こうした困難を克服できず、インドへの本格投資をためらっています。
(つづく)

次回は、
■4■インドにおける勝ち組外資企業と負け組外資企業
■5■結論 高成長を取り込めるインド関連企業への投資は有効
をお届けする予定です。

山本 潤
日本株ファンドマネージャ

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
http://clap.mag2.com/tiatraebud
クリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!


編集後記

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■編集後記■

今回、山本氏をインドへご案内する機会に恵まれました。
今日のレポートを読んで、なるほど、こんな目線で見ていたのだなと参考になりました。
インドも訪問回数を重ね、そこで生活するようになるとなかなか新鮮な目線で見ることが出来ないことも多いですね。
もちろん生活してはじめて感じる事も多くあります。
たとえば、電気代は確かに単価は安いのですが、盛夏などは気温が高い上に、住居も日本と比べて広く、家電製品もさほど省エネ設計ではないのか、快適な室温のためエアコンを活用すると5〜6万円/月くらいかかる印象です。
また、インドのビジネスパーソンは、タフな人が多い。
交渉や条件擦り合わせはなかなか大変です。
親切な仮面をかぶって、自分にとって有利な条件を引き出そうとする人々も、少なからず存在します。
その意味では、日本国内での「お上品な」やり方では負けてしまうでしょう。
必死さが違います。
また、日本のかけ声だけグローバルとは違って、本当にグローバルを意識して活動している人々が多いのが実態です。植民地時代に獲得した「英語」という武器を最大限に活用しているのです。
貧富もレンジが広く、国土も広いので、「平均」があまり意味を持ちません。
日本のような狭いレンジに大多数の人が存在する世界とちょっと違うのです。
1日1米ドル以下で暮らしている人がいる一方で、毎年最新のベンツが300台売れているという幅。それらを平均してもあまり意味を持たないのです。
こればかりは一度体感してみないと分からないですね。
機会があれば、一度お出かけしてみることをお薦めします。
(ぢんぢ部長)

億の近道2010/03/31

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■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
投資情報メールマガジン                  2010/03/31号
              イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

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             −本日の目次−
           (本日の担当:山本潤)

     ◆コラム「インド・デリー視察 その1」:山本潤

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◆コラム「インド・デリー視察 その1」

 インドを視察。その報告です。

■1■インド経済

■デカップリング

GDPは日本の1/4程度ですが、二桁成長を続けています。

また、富裕層が急増しています。
インドでは、1億円相当以上の資産を持つ世帯が毎年1万世帯づつ増えている、
といわれています。
1億円以上の資産を持つ世帯は推定で12万世帯。
インドで1億円は、日本で5−10億円の価値。

インドから海外へ旅行者数は、年間850万人。
タイのバンコクでのショッピング金額では、インドは日本の次いで2位とのこ
と。
インドは、購買力もついてきました。

リーマンショックの後、世界景気が落ち込む中で、インドは高成長を続けるこ
とができました。
2年前に流行った「デカップリング」を地でいったのです。
インド経済に対して、世界の投資家は、自信を深めています。


■インフレ

デリーのオフィス賃料が3年で3倍。
食品を含めて、10%以上のインフレ。


■ローンの普及

高度経済成長をささえるのは、安価な労働力を背景にした製品の輸出に加え、
旺盛な内需(消費)です。
インドの内需は、ようやく普及期に達したローンの登場が支えています。
マンション、自動車、高金利にも関わらず、ローンを利用する人が増えていま
す。

20才代の若者は、マンションを買うそうです。
それも、1つではなく、2つ買う人が多いそうです。

住宅も、買えば、価格が急騰するため、みんながうまくいっています(右肩上
がり)。
住宅ローンは支払い3万円/月で15年ローン程度と期間は短め。

金利は、自動車ローンなどは10%、住宅も一桁後半という金利なので、銀行
も儲かっています。
車は5年ローンが主流。
住宅は15年が主流。(平均寿命も40歳台)

インフレと金利が見合っている印象。


■開発投資・地価上昇・雇用創出・ローンの普及・消費拡大の好循環

世界中の資本がインドへの投資を行い、デベロッパーとしての投資だけではな
く、
生産拠点の新設や拡充で、大規模な工場投資が行われています。

大きな工場をひとつ立てれば、数百人単位で新規雇用が生まれます。
工場建設、雇用の発生、消費の拡大、不動産開発、貸し出しの増加、
さらに工場投資、消費拡大、という好循環が発生します。
インド国内の銀行も数年で支店の数が倍増するなど、法人、個人への貸付も大
幅に増えています。


■歴史の浅い自由化路線

いまこれだけの高成長ができる要因は、経済自由化をして、まだ10年ちょっ
とという年月の浅さにあるでしょう。
逆にいえば、日本よりも100年以上も経済成長が遅れるぐらい、だめな国だ
ったのです。
カーストという厳しい身分制度の名残や極端に厳しい気候や水や電力の不足な
ど、経済の発展には、元々向いていなかった国。


■普及する携帯電話や自動車

インドのローエンドの庶民は、家がなくても、携帯はあるという人もいて、普
及率は40%。
加入者は5億件を突破。3年ちょっとで5倍になりました。
携帯の普及期です。

ちなみに、携帯電話の端末シェアではノキアがシェア70%。続いて三星やL
Gなど韓国が健闘。


■貿易収支の赤字

09年は貿易赤字で10兆円。
財政赤字は、GDPの7%程度。


■2■教育・文化・慣習

■デリーの若者の上昇志向

インドでは教育だけが、自分を押し上げる条件。
教育投資に熱心。
たとえば、日本語を勉強して、日系の工場で働きたい若者は多い。
日本語教室は、年間3万円というインド人にとっては高いにも関わらず、クラ
スは満杯でした。
(日本のアニメを見て、日本語に興味を持つ)
ハングリー精神が旺盛な人が多い。
(人口が多いので、そういう人の絶対数が多いだけかもしれませんが・・・)
ただし、アグレッシブではなく、インドの人は全般的に親切で優しい。


■難関

国家上級公務員は100人の枠に対して20万人が受験する極めて狭き門。
毎年、250万人が大学を卒業します。
平均年齢40代台のインドでは、ドロップ・アウトする小学生の数だけで、
毎年数千万人に上る。
(人口の50%は25才以下)
すごいスケールです。


■使い倒すまで使い切る?

インドデリー空港で、両替をしましたが、
ルピー規制のため、両替にはパスポートが必要。それいちいち店員がコピーし
ます。
空港のコピー機は、シャープ製だったが、コピー機はまっ黒けでした。
一体、何年つかっているのか??というひどい状態。

これは自動車も同様で、ほとんどの自動車は、ぼこぼこ。
レクサスであっても、ぼこぼこになって走っているのです。
接触するのは日常茶飯事で、死んだら保険がでるが、
事故では保険が出ない。死なないと保険がでないと聞きました。
クラクションも絶えず鳴らしながら、
急加速と急停車を繰り返すので、日本で乗るより、数倍、
車に負荷がかかる乗り方です。
わたしは東京で車を運転することがありますが、デリーでは危なくて車は運転
できないと思いました。

バスや電車にもエアコンがないものもあり、
夏は、みんな汗だくだくだそうです。
でもそれが普通なのだそうです。
バスはラッシュアワーでは、窓から人がはみ出ていました。
生命力がすごいですね。
ただ、日本の満員電車、ラッシュアワーも負けていません。
その点は、日印同じですね。


■テロリスト

隣国にパキスタンを抱えるため、各都市で無差別テロが頻繁に起こっています。
商業施設などに入るたびに、手荷物検査があります。
テロがあるため、かなり不自由です。
ホテルに入るたびに、金属探知機。
レストランに入るたびに、金属探知機。
非効率でストレスを感じます。
テロがここまでひどいというのは、宗教の対立だけではなく、経済格差問題も
影響しているのではないでしょうか。


■3■開発 直接投資

■開発ラッシュ

デリー近郊は、いたるところで開発ラッシュです。
ホテル、オフィスビル、ショッピングモール、レジデンスマンションなど、複
合開発が猛烈なスピードで進んでいます。
郊外を車で走れば、あそこにも、そこにも、新しい開発プロジェクトだらけで
す。

ホテルで、現地の新聞を読んでいたら、大規模なショッピング・モールに、
出店しませんか、という広告があって、びっくり。
(このモール近辺には2万人の居住者がいますとの誘い文句)

デリーからムンバイへ向かう高速道路の横には、次々と商業ビルやオフィス
ビルが建設中となっていて、
インフラへの投資はかなり高水準との印象を受けました。


■活躍する地元資本

インフラ投資では、地元資本(DLFなど)がデベロッパーの主役です。

小売には外資規制があり、外資は小売では51%までしか出資できません。
サービス産業においても地元資本が保護されています。


■フラット化する世界? 規格化された開発物件

香港や上海やデリーやドバイという地域別の個性はなく、世界中で同じような
高級ショッピング・モールができています。
そのモールには、グローバル・ブランドが例外なく入居しています。
インドにおいても、リーボックやBMWなどの「世界のブランド」がもれなく
入っています。

丁度、日本においても、数十年間で、ほとんど、駅前の商店街が壊滅状態とな
り、どこへ行っても、セブンイレブンとマクドナルドという街並みになったと
の同じ印象。

どれも、高層化・容積率を意識した効率的なインフラ投資で、
均一的、画一的な印象。
確かに、どの建物も、快適で清潔できれいな建物ですが個性がありません。


■特区

経済特区はあるが、特区からインドへの出荷は、輸出とみなされ、
24%の税(関税を中心にしたもの。税金は複雑)がかかります。
そのため、多くの海外企業は、特区を選ばないそうです。


■法人税

インド内国の法人税は30%


■自由化ではあるが、外資を特別扱いはしない

地元資本が、海外メーカからのOEM製品を生産する見通しをたてて、
OEM先が決まる前に、とりあえず工場だけを建てるケースもあります。
(経済が成長しているので、リスクをどんどん取る)

海外メーカが、政府は中立。
インドに工場を建てる場合、水や電気などのインフラは、
「勝手に探してください」という当局のスタンスで、かなり大変そう。
河は、大きいが、流れが悪く、乾季もあり、水不足は深刻。
雨量が少ないと生産活動に制約が生じます。
電力も不足。
それを自前で、安いコストでそろえなければなりません。

販売網をどうするかが、この広いインドに構築するのは、大問題でしょう。
多くの海外企業は、数社の代理店をそれぞれ地域割したり、相互に競わせてい
るようです。
代理店を競わせないと、インドの地元の代理店に「やられる」。
競争原理を導入して、地元代理店を競争させることが、
ビジネスのポイントのひとつだと現地ビジネスマンから教えてもらいました。


■高い通信費、スポット広告、安い電力

通信費は、食料品などと比べると割高のように思います。
Mbps単位の通信をしようとすれば、月5000円程度は必要になる。
これはインド人の給料が平均で2万円ということを考えれば、外資系に勤めて
いないと払えない額でしょう。
kbps単位でADSLよりも遅い通信であれば、月2000円程度です。
まだ、高速のネット環境は整っていません。

電力は、1kw時で8円強程度で日本よりかなり割安です。
TV広告は、10秒で1000−1600万円です。ものすごく高い印象。
(人気のあるクリケットのプレミアリーグ向け)


■デリー進出のコスト・問題点

インドを単に、コストの安い生産拠点として選ぼうとしても、以下の理由から、
困難が伴います。

1)水や電力などの安定供給に難がある。
(水や電力は自分で探せ、というスタンス)

2)関税が24%に上る。

3)輸送コスト。内陸の交通事業が粗悪で内陸コストが高い。

4)オフィスコスト。デリーなど都市部のオフィス不足は甚だしく、デリーで
築30年でエアコンがないオフィスビルであっても、東京丸の内よりオフィス
賃料は高い。

5)治安。イスラム原理主義やマフィアの横行。自爆テロが多発。

6)法人税30%はそれほど安くない

7)通信コストが高い

8)テレビ広告が高い


工員の給与は1ー2万円程度/月額と格安。
しかし、恒常的に高速道路は渋滞であり、道路事情の悪さから、内陸輸送コス
トはかなり高くつきそうです。
さらに、オフィス賃料が高いのです。

また、インド人は、基本的におだやかだが、共同で働くという経験に乏しい。
わたしが乗ったインド航空機内では、スチュワーデスが、暇になると、乗客の
座席に座って映画を見ていました。
インドの人は、あまり働かないのでしょうか。
こういう人たちに、チームワークや高い生産性を持たせるのは、相当な困難を
伴いそうです。
多くの企業は、こうした困難を克服できず、インドへの本格投資をためらって
います。
(つづく)

次回は、
■4■インドにおける勝ち組外資企業と負け組外資企業
■5■結論 高成長を取り込めるインド関連企業への投資は有効
をお届けする予定です。

山本 潤
日本株ファンドマネージャ

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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■編集後記■

今回、山本氏をインドへご案内する機会に恵まれました。
今日のレポートを読んで、なるほど、こんな目線で見ていたのだなと参考にな
りました。
インドも訪問回数を重ね、そこで生活するようになるとなかなか新鮮な目線で
見ることが出来ないことも多いですね。
もちろん生活してはじめて感じる事も多くあります。
たとえば、電気代は確かに単価は安いのですが、盛夏などは気温が高い上に、
住居も日本と比べて広く、家電製品もさほど省エネ設計ではないのか、快適な
室温のためエアコンを活用すると5〜6万円/月くらいかかる印象です。
また、インドのビジネスパーソンは、タフな人が多い。
交渉や条件擦り合わせはなかなか大変です。
親切な仮面をかぶって、自分にとって有利な条件を引き出そうとする人々も、
少なからず存在します。
その意味では、日本国内での「お上品な」やり方では負けてしまうでしょう。
必死さが違います。
また、日本のかけ声だけグローバルとは違って、本当にグローバルを意識して
活動している人々が多いのが実態です。植民地時代に獲得した「英語」という
武器を最大限に活用しているのです。
貧富もレンジが広く、国土も広いので、「平均」があまり意味を持ちません。
日本のような狭いレンジに大多数の人が存在する世界とちょっと違うのです。
1日1米ドル以下で暮らしている人もいれば、毎年最新のベンツが300台売
れているという幅。それらを平均してもあまり意味を持たないのです。
こればかりは一度体感してみないと分からないですね。
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(ぢんぢ部長)

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共催:エンジュク 協力:ダイヤモンド経営分析チーム

 2005年4月に行われた山本潤氏のセミナー映像に加え、ファンダメンタ
ルズ分析に必要な内容を新たに撮り下ろした映像を全て収録した4枚組DVD
です。

◆ファンダメンタルズ分析の決定版。
 いままで体系的に語られることの少なかった実践的なファンダメンタルズ
分析を網羅。最終的には個別株のレポートが作成出来るレベルを目的として
います。受講出来なかった方や反復学習したい方には最適な内容です。

◆充実したボリューム
 価格は48,000円とやや高額ですが、2005年4月のセミナー(受講
料38,000円)で使用した資料添付はもとより、全部でDVD4枚組、約
450分の充実した内容となっています。

詳細はエンジュクのホームページまで。
http://www.enjyuku.com/v_kabu_10.htm

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 「億の近道」のwebはバックナンバー閲覧を重点に置いた、ブログ風の作
りになっております。現在、2005年1月分まで掲載しておりますが、順次
過去分を追加していく予定です。コメントなどはつけられませんが、まとめ読
みなどに是非ご利用下さい。
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 「億の近道」は特定非営利活動法人イノベーターズ・フォーラムの登録商標
です。この名称での有償のサービス等は「石川臨太郎の有料メールマガジン」
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んのでご注意下さい。

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ぬくぬくホッコリ株日記 定年後は株で楽しく暮らしたい

JUGEMテーマ:株・投資


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■第146回■

 優待族にとっての最大のお祭りである、3月権利取り大イベントが26日に終了しました。優待を取る銘柄、優待後の配当+優待以上の株価の下落を予想して、権利取りをしないで事前にキャピタル・ゲインで利益を取る銘柄など、優待族にとっては、楽しいけれど悩ましい時間がやっと終わりました^^;

 アメリカ市場が堅調だったこともあり、配当権利落ち後に更に株価が大きく上昇し、配当+優待+キャピタル・ゲインという美味しさ嬉しさ3倍銘柄も、結構でました。過去にこのメルマガで1550円くらいで買い増しましたとご紹介したパイオラックスなどは、配当権利落ち日+14円、2日目の本日+84円と連続して上昇し2099円になっており、美味しさ3倍、権利取りを断念したら悔しさ3倍の状態になっています^^;

http://quote.yahoo.co.jp/q?s=5988.t&d=v1&esearch=1

 優待株投資にはいろいろな楽しみ方があります。私は信用取引などを利用する優待タダ取り投資は大嫌いですが、単純に優待権利最終日前の1週間くらいに買って、権利落ち日に即売ってどのくらい美味しい思いが出来るのか、それとも手数料を損するのか、一種の博打を打って楽しんでみました。
 中には権利最終日に買って、権利落ち日に売るというサーカスもどきもやってみました^^;

 優待1週間前くらいに買ったものは結構な値上がりもしてくれたので、売却益と配当は売買手数料にほぼ消えてしまいましたが、選べる優待ギフト3000円分を3つと、クオカード3000円を2つ。ブランド10%割引優待券など結構美味しい獲物をゲットすることができました。

http://www.sankyoseiko.co.jp/brand/brand_1.html

 有料メルマガで2月23日配信の「今年の高配当優待(および高配当)銘柄特集」のコラムで紹介した、高配当優待15銘柄の株価の推移を検証してみます。とりあえず、全銘柄で利益が出たので、とてもラッキーだったと思います。

2月19日終値/一株当たり3〜5月の半期分の配当予定額+優待の金銭換算額(カッコ内は1年分)/3月26日終値/3月30日終値/2月19日と3月30日の終値の差額+3月権利落ち分はインカム・ゲイン確保額との差額
[単位:円]

1)1557/52(104)/1654/1590/+85
2)1099/27(53)/1302/1334/+262
3)654/20(30)/656/654/+20
4)1242/200(230)/1243/1204/+162
5)472/25(27)/550/551/+104
6)300/10(20)/355/360/+60
7)1174/※60〜63(同額)/1484/1433/+319〜322
8)798/41(50)/870/793/+36
9)1604/54(74)/1764/1884/+334
10)1224/ 42(64)/1213/1197/+15
11)703/27.6(37.6)/800/762/+86.6
12)2136/87(124)/2372/2330/+281
13)1499/50(70)/1595/1532(分割766×2)+83
14)570/23(28)/625/600/+53
15)623/40(40)/688/635/+52
※配当がまだ正式に発表されていないため予想額

経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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億の近道2010/03/30

JUGEMテーマ:ビジネス


JUGEMテーマ:株・投資



■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
投資情報メールマガジン                   2010/03/30
              イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

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             −本日の目次−
          (本日の担当:石川臨太郎)

  ◆コラム「定年後は株で楽しく暮らしたい(146)」:石川 臨太郎

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◆コラム「連載:ぬくぬくホッコリ株日記 定年後は株で楽しく暮らしたい」

■第146回■

 優待族にとっての最大のお祭りである、3月権利取り大イベントが26日に
終了しました。優待を取る銘柄、優待後の配当+優待以上の株価の下落を予想
して、権利取りをしないで事前にキャピタル・ゲインで利益を取る銘柄など、
優待族にとっては、楽しいけれど悩ましい時間がやっと終わりました^^;

 アメリカ市場が堅調だったこともあり、配当権利落ち後に更に株価が大きく
上昇し、配当+優待+キャピタル・ゲインという美味しさ嬉しさ3倍銘柄も、
結構でました。過去にこのメルマガで1550円くらいで買い増しましたとご
紹介したパイオラックスなどは、配当権利落ち日+14円、2日目の本日+8
4円と連続して上昇し2099円になっており、美味しさ3倍、権利取りを断
念したら悔しさ3倍の状態になっています^^;

http://quote.yahoo.co.jp/q?s=5988.t&d=v1&esearch=1

 優待株投資にはいろいろな楽しみ方があります。私は信用取引などを利用す
る優待タダ取り投資は大嫌いですが、単純に優待権利最終日前の1週間くらい
に買って、権利落ち日に即売ってどのくらい美味しい思いが出来るのか、それ
とも手数料を損するのか、一種の博打を打って楽しんでみました。
 中には権利最終日に買って、権利落ち日に売るというサーカスもどきもやっ
てみました^^;

 優待1週間前くらいに買ったものは結構な値上がりもしてくれたので、売却
益と配当は売買手数料にほぼ消えてしまいましたが、選べる優待ギフト300
0円分を3つと、クオカード3000円を2つ。ブランド10%割引優待券な
ど結構美味しい獲物をゲットすることができました。

http://www.sankyoseiko.co.jp/brand/brand_1.html

 有料メルマガで2月23日配信の「今年の高配当優待(および高配当)銘柄
特集」のコラムで紹介した、高配当優待15銘柄の株価の推移を検証してみま
す。とりあえず、全銘柄で利益が出たので、とてもラッキーだったと思います。

2月19日終値/一株当たり3〜5月の半期分の配当予定額+優待の金銭換算
額(カッコ内は1年分)/3月26日終値/3月30日終値/2月19日と3
月30日の終値の差額+3月権利落ち分はインカム・ゲイン確保額との差額
[単位:円]

1)1557/52(104)/1654/1590/+85
2)1099/27(53)/1302/1334/+262
3)654/20(30)/656/654/+20
4)1242/200(230)/1243/1204/+162
5)472/25(27)/550/551/+104
6)300/10(20)/355/360/+60
7)1174/※60〜63(同額)/1484/1433/+319〜322
8)798/41(50)/870/793/+36
9)1604/54(74)/1764/1884/+334
10)1224/ 42(64)/1213/1197/+15
11)703/27.6(37.6)/800/762/+86.6
12)2136/87(124)/2372/2330/+281
13)1499/50(70)/1595/1532(分割766×2)+83
14)570/23(28)/625/600/+53
15)623/40(40)/688/635/+52
※配当がまだ正式に発表されていないため予想額

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【石川臨太郎の有料メルマガ、好評配信中!】

 億の近道(NPO法人イノベーターズ・フォーラム)では、火曜日執筆者の
石川臨太郎氏の有料メールマガジンを好評配信中です。

 研究銘柄として取り上げた40銘柄中32銘柄が上昇。
 最高は、182.6%(配当・優待含む)上昇。
 詳しくは10/1現在のパフォーマンスをご参照下さい。

有料メルマガ詳細は以下のページを参照下さい。
 http://www.iforum.jp/magazine.htm
過去サンプル
 http://okuchika.net/?eid=2170
4/28レポートのコンテンツ
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10/1現在のパフォーマンス
 http://www.iforum.jp/pafo20091001.pdf

なお、この有料メールマガジンの売り上げの一部は億の近道の発行運営に活用
されます。皆様のお申し込みをお待ちしております。

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■4月度 GINZAX・銀座セミナー■

<<出版記念セミナー第1弾!!>>

月曜日執筆担当の「グルメ投資家おーちゃん」こと、大原浩氏が、本年5月上
旬に講談社より発刊予定の「2012年に日経平均が2万円になる15の理由」
の出版に先立ち、出版記念セミナーを開催します。
「2012年に日経平均が2万円になる15の理由」はもちろんのこと、今後日
本が黄金時代を迎える中で、有望と思われる成長企業の解説も詳しく行います。
また、株式以外に不動産・REITも有望な投資対象になると考えていますが、
この部分は、GINZAX主席研究員の小屋氏が特に詳しく解説します。

【ご案内】

2010年4月◆GINZAX・銀座投資セミナー◆

日時:2010年4月17日(土)午後3時00分〜5時30分

第1部:午後3時00分〜午後4時00分
   <2012年に日経平均が2万円になる15の理由・前篇>

第2部:午後4時10分〜午後5時30分
   <2012年に日経平均が2万円になる15の理由・後篇>
   (小屋氏のREITミニセミナーおよび質問タイムを含みます)

場所:銀座ビジネスセンター 会議室
   東京都中央区銀座6−6−1銀座風月堂ビル5F

参加費:4,800円(税込)
出版記念特典:参加者の方には<GINZAX・銀座セミナー>の第1回セミ
ナーDVD(4月発売予定:特別価格3000円)をプレゼントいたします。

■申込方法

 メールにて下記必要事項を記入の上、お申し込み下さい。
 折り返し、お振り込み先をご連絡いたします。
 メール宛先:oohara0417@gmail.com
 ご記入事項:氏名、ふりがな

●GINZAXが2月に開催したセミナーの一部が下記URLより見られます。

その1:大原浩
 http://www.youtube.com/watch?v=Qsp6Hg39Bdc

その2:小屋洋一
 http://www.youtube.com/watch?v=8cu4B86dSOk

●第1部講師大原の昨年末の動画が下記URLより見られます。
 下記からアクセスください。(それぞれ数分程度)
 (億の近道10周年記念セミナーイベントより)

その1「私のスタンスと日本の見通し」
 http://www.youtube.com/watch?v=X9ihQ-kj_gY

その2「エコロジー・電気自動車」
 http://www.youtube.com/watch?v=lXpvEhY1Z7A

その3「投資したい企業」
 http://www.youtube.com/watch?v=mymLhTYbEIo
 
皆様のお申し込みをお待ちしております。
(OH)

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配当落ち後の株式相場はどうなる?

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 本日から3月期決算企業の配当落ち後の相場となりますが、日経平均は先週末に2008年10月の7000円割れ水準、更には2009年3月の7000円どころでの2番底形成以降の高値水準に再び躍り出てきましたので先高ムードが漂っています。ここからは3月期決算銘柄の業績動向が焦点となるかと思います。
 中国を除く世界経済の停滞が世界の株式市場に重苦しいムードをもたらしてきましたが、景気悪の裏腹に見られた業績悪が既にいくつかのセクターでは払拭されて株価は上昇傾向を鮮明にしている状況ですので、この上昇相場がそう簡単には崩れることはないと思われます。
 年初に本メルマガで描いてきた2010年の安値9800円、高値13000円という見通しは安値は2月の9867円でほぼ合致していますが、これからは高値をどうつけてくるのかという点にあります。

 今後発表されます企業業績は多くのポジティブサプライズが想定される半面でまだまだ厳しい業績見通しにネガティブサプライズを余儀なくされるケースも出てくると考えられます。横並び意識の強い企業にとってはライバル他社の業績に歩調を合わせて見通しを示さざるを得ないケースもあるでしょうが、実体は少しずつ向上傾向が見えてくると考えて良いかと思います。日本経済をリードしてきた自動車産業、電機産業、機械、鉄鋼、化学といったコアビジネスの動向や多くのグローバル企業の動向が焦点となります。また、IT系やインフラ系企業や流通系企業などの個人消費やサービス産業などの成長セクターが徐々に評価され始めている点にも注目しておきたいところです。
 日経平均だけではなくこのところ着実に上昇傾向を続けていますJASDAQ指数に代表されます小型株の動向が関心を集めつつあります。

 株式相場は桜の花が一斉に開花する春の到来とともに明るさを増す展開が想定されますが、常に油断をしないで予期せぬ変動に備えておく必要がまだまだあるということだけは肝に銘じておきたいところです。

株式会社アイリス・ジャパン
代表取締役 松尾範久

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新版・投資の王道(その68)

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■中・長期投資のための銘柄徹底研究■

 日本や世界には星の数の程の飲食店がありますが、それらの中から独自の調査で名店を探し出すのが、ミシュランガイドやザガット・サーベイなどのガイドブックです。
 日本の上場企業も4000社近くありますが、そのなかから独自の基準で、今後安定的に長期間繁栄する可能性が高い優良企業をピックアップするのが、本連載です。
 なお、あくまで、5年・10年単位での業績を基準に選定していますので、掲載しているデータは必ずしも最新のものではありません。各社の直近の業績については「会社四季報」や各社ホームページ上のIRコーナーで最新のものを確認ください。
(さらに詳しい内容は、まぐまぐの<GINZAXグローバル・経済投資メールマガジンで連載しています)http://www.mag2.com/m/P0008114.html

<7466>SPK
 自動車用補修部品の商社。売上構成は、国内55%、海外34%、工機11%。海外売上比率34%。

<7476>アズワン
 理化学機器・用品の卸で首位。売上構成は、研究・産業機器79%、病院・介護21%。

<7482>シモジマ
 自社ブランド主体の、包材、店舗用品等の卸。直営店や、フランチャイズのパッケージプラザを展開。売上構成は、化成品・包装資材50%、店舗用品30%、紙製品20%。

<7483>ドウシシャ
 ブランド品等を量販店中心に卸売りする。売上構成は、プライベートブランドビジネスモデル44%、有名ブランドビジネスモデル28%、ギフトビジネスモデル23%、その他5%。

<7488>ヤガミ
 学校向け理化学・健康医科機器の販売を主に行う。売上構成は、理化学機器設備57%、保険医科機器27%、産業用機器16%。

<7503>アイ・エム・アイ
 医療機器の輸入販売が主力。大学や国公立病院向けが主体。売上構成は、レンタル28%、メンテナンス21%、生体機能補助・代行機器20%、生体現象計測・生体情報モニタ5%、その他商品18%。

<7504>高速
 食品向け軽包装資材の専門商社。食品加工業向けが5割以上。売上構成は、食品容器29%、フィルム・ラミネート19%、物流資材・設備17%、紙製品・ラベル13%、茶包装関連8%。その他12%。

<7522>ワタミ
 居酒屋チェーンが主軸。売上構成は、外食81%、介護13%、その他5%。

<7532>ドン・キホーテ
 ディスカウントショップ。首都圏中心の展開。売り上げ構成は、ディスカウントストア78%、総合スーパー18%、テナント賃貸3%、その他1%。

<7541>メガネトップ
 メガネチェーン。「眼鏡市場」が主力業態。全国展開するが、静岡・山梨地域が地盤。売上構成は、ビジョンケア100%。

<7545>西松屋チェーン
 ベビー・子供服衣料と生活雑貨の大型雑貨のプライベートを中心とする商品を、ロードサイド大型店で販売。売り上げ構成は、育児・服飾雑貨47%、子供衣料38%、、ベビー・マタニティ衣料15%。

<7553>サザビーリーグ
 「アフタヌーンティー」などを展開。売上構成は、ブランドインキュベーション4%、リビングスタイルバリュークリエイション35%、グローバルブランドアライアンス21%。

(OH)

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ベトナム株に投資しませんか!?

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 皆さんはベトナムに興味はありませんか?
 経済発展の著しい新興国の中で最も日本的な面を持っていると言われるベトナムは中国という巨大市場のリスクを補完する意味で今多くの日本企業も進出するなど注目を集めています。この市場に早くから着目したキャピタル・パートナーズ証券ではベトナム株に投資するドラゴンファンドのほかベトナムに上場する個別銘柄も取扱いをしています。
 先週末の土曜日に私が出席しましたベトナム株セミナーでは以下の5銘柄が選定され、ビンさんというベトナム出身の調査スタッフから説明を頂きました。(詳細は直接、下記のキャピタル・パートナーズ証券担当者にお願いします)
 本格的な成長はこれからだとお集まりになっていました個人投資家の皆さんは一様に関心を持って聞いておられましたが、皆さんはいかがでしょうか?
 ベトナム株にご興味のある方はぜひお問い合わせ願ってチェックしてみて下さい。100万円から個別銘柄への投資が可能だそうです。手数料が業界一安いのがキャピタル・パートナーズ証券の特徴でもあるそうです。日本の新興市場銘柄に投資する感覚で皆さんも投資されてみてはいかがでしょうか?

1.ベトナム乳業(ビナミルク)
  乳製品メーカー 時価総額約1500億円
2.FPTコーポレーション 
  ITテレコム企業 時価総額約600億円
3.ホアファットG 
  鉄鋼・エアコンメーカー大手 時価総額約600億円
4.バオべトHD 
  保険中心のファイナンシャルグループ 時価総額約1500億円
5.べトコムバンク 
  ベトナム4大国営銀行の一角 時価総額約3900億円

5社のトータル時価総額 約8100億円
市場全体(ホーチミン証券取引所+ハノイ証券取引所)3兆円

【日本からの主なベトナム進出企業】

富士通(6702)、日本電産(6594)、日本電産コパル(7756)、
日本電産サンキョ―(7757)、味の素(2802)、久光製薬(4530)
エースコック(非上場)、ヤクルト(2267)、キヤノン(7751)、
ブラザー(6448)、パナソニック(6752)、ホンダ(7267)
トヨタ(7201)、ニトリ(9843)、コクヨ(7984)

問い合わせ先
キャピタル・パートナーズ証券

株式会社アイリス・ジャパン
代表取締役 松尾範久

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京王プラザホテル スーパーブッフェグラスコート

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先日、某会合(詳しくはのぶたんのブログをご覧ください)
http://ameblo.jp/daynet/entry-10484717349.html
で、
京王プラザホテル本館2階/スーパーブッフェ<グラスコート>
http://ameblo.jp/daynet/entry-10483888552.html
に行きました。

ホテルのパーティー料理やブッフェが美味しいということはなかなかないので、期待はほとんどしていませんでした。

しかし、今回の会合の幹事(京王プラザホテル関係者)が「美味しい店ですから」と自信を持って言うだけのことはあります!

和洋・中華数十種類の料理は、すべて繊細で奥深い味付けで、ブッフェで食べているということを完全に忘れてしまいます。パーティー料理などでいつも味わう「大味」な部分はみじんもありません。

一つ一つの料理の盛り付けだけではなく、長テーブルに延々と並べられた料理の統一感。さらには広々とした客席スペースに妙齢の女性がたくさんいたことも、料理のおいしさを引き立たせます。

シェフが目の前で調理してくれるオープンキッチンでは、まずフォアグラとローストビーフを注文。
ローストビーフは、期待通りの味。フォアグラは、とても良い焼き加減でした。

続いては、トムヤムラーメン。目の前で調理してくれる臨場感もよいのですが、味もなかなか。強烈な辛さはありませんがとても上品な味。

そして、同じテーブルの4人が声をそろえて驚嘆したのが「焼きそば」。B級グルメブームで注目される料理ですが、ここの焼きそばは、間違いなく人生でこれまで食べてきた中で一番おいしいと断言できます。

また、すしももちろんですが、それに添えられているガリも絶品。すべてに上品で奥深い味わいで虜になっていまします。

さすがの私も、全品制覇は不可能で、デザートなどはまったく手つかずだったので、ぜひ再チャレンジしたいです。

また、同じフロアーにある
コリアンダイニング・五穀亭
http://www.keioplaza.co.jp/index.html
に、よく行くのですが、
こちらもとてもおいしい店です。
韓国料理の荒々しい部分を残しながらも非常に上品な味に仕上がっています。

(OH)

*ブログ「大原浩の金融・経済地動説」http://www.actiblog.com/ohara/

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インドのインフレ

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 ウォーレン・バフエットは、「お金があった場所のことを議論しても仕方が無い。これからお金がどこに出かけるのかについて考えなければ投資は成功しない」と言っています。

つまり、世の中の投資に関する話の多くは、「◎◎で儲かった」という過去形の上に、「だからこれからも◎◎が儲かる」という尾ひれがついた形で広がります。

しかし、バフエットは「◎◎で儲かった」という過去形の話は、「お金のあった場所の話」で、これから投資で儲けようとするためにはあまり必要が無い情報だと考えています。

これから儲かるものというのは、「今は儲かっていない」ケースがとても多いのです。特に大きな利益を狙うのなら、今儲かっていないものこそが、投資すべきものです。

そのような投資対象を研究することこそが、バフエットの言う「これからお金が出かけるところ」を語るということなのです。

さて、日本の明るい未来については、セミナー等で色々お話ししたので、今回はアジアの懸念について触れます。

前述のバフエットの言葉をもう少し具体的にいえば、ニュース番組のトップや新聞の1面の記事は「お金のあった場所」の話です。そのように大きく取り上げられたニュースは一瞬にして、多数の人間の知るところとなり、その情報を駆使して収益を上げることなどできません。

少々皮肉をこめて言えば、全国紙の1面に掲載された買い材料は、絶好の売り材料ということです。

逆にいえば、投資の収益に影響するような重要な情報は、3面以降の片隅に隠れるように潜んでいるのです。

インドのインフレの記事も、まさしく日経新聞の片隅に隠れていました。

その記事によれば、2009年2月のインドの卸売物価指数(速報値)は、前年同月比で9.8%の上昇です。

通常インフレ率は、年率6%を超えると政府のコントロールが難しくなるといわれていますから、二桁に迫るこの水準はかなり深刻です。

アジアの中でも、インドはその鎖国性ゆえに、リーマンショックなどの影響が比較的小さく、堅調に成長を続けているのですが、その成長の副作用であるインフレからは逃れられないようです。

同じく、金融制度が未整備でリーマンショックの影響が軽微であったベトナムも、インフレ問題が浮上してきています。(2010年度のインフレ率は二桁に達するとの予想が複数出ています)

実は、リーマンショックは、中国を含むアジア諸国には神風でした。当時のインフレも二桁に迫る勢いでした。もし、リーマンショックによる不況で、インフレが収まっていなければ、2009年にはアジア各国の経済が破たんし、大変な騒ぎになっていたはずです。

リーマンショックこそが、アジアの経済成長を支えたのです。

しかし、その神風の勢いも弱まってきました。経済が正常化しつつある各国で、需要が伸び、再びインフレの脅威がやってきます。

アジア各国にとっては、不況よりもインフレの方が恐ろしいダメージを与えます。

例えば、100円のパンが130円になっても、富裕層にはほとんど打撃がありませんが、エンゲル係数が限りなく高い貧困層にとって、食費が30%も上昇するようなインフレは文字通り「食えなくなる」=死の恐怖にもつながりかねません。

すなわち、インフレが大規模な暴動を引き起こすのです。リーマンショック以前の、ガソリン代値上げに起因するミャンマーの暴動を覚えていらっしゃる方も多いでしょう。

多分アジアでは、これからいくつかの国が暴動などによって消えてなくなる(あるいは劇的な政権交代)のではないかと考えています。

しかし、デフレが深刻な日本にとってインフレは脅威ではありません。むしろ恵みの雨として、日本に明るい未来を導く手助けとなるでしょう!

(OH)

*ブログ「大原浩の金融・経済地動説」http://www.actiblog.com/ohara/

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

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