■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
投資情報メールマガジン 2009/10/30
イ意 の 近 道
−プロが導く「億」資産への近道− 週5回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【ご挨拶】
将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!
★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★
===================================
−本日の目次−
(本日の担当:村田雅志&番頭さん)
◆お知らせ「億の近道が10周年!」
◆コラム「グローバル投資のポイント(158)」:村田 雅志
◆コラム「外貨預金 or FX?」:番頭さん
===================================
◆お知らせ◆
来る11月12日に、億の近道が発行10周年となります。
これもご愛読いただいております読者の皆様のおかげと心より感謝いたしてお
ります。本当にありがとうございます。
そこで、10周年記念イベントといたしまして、以下の通りプチセミナーと
パネルディスカッションを開催予定です。
日時:12月5日(土) 13:30〜16:30
場所:新宿NSビル30階 ホールA
会費:10,000円
備考:セミナー終了後、懇親会開催予定(別途実費)
さらに、本イベントでセミナーをして欲しい講師、聞きたいテーマを募集いた
します。
詳細は来週月曜日にお知らせいたしますので、是非みなさまの意見をお聞かせ
下さい!
===================================
◆コラム「グローバル投資のポイント(158)」
■裏の理由を考えたくなるサウジのWTI利用中止■
10月28日、エネルギー相場の査定を手掛ける英アーガス・メディアは、
サウジアラビア国営のサウジアラムコが、米国向けの原油販売価格を決める基
準として米国産標準油種(WTI)を使うのを止め、来年1月からアーガス社
の指標に切り替えると発表しました。
WTIとは、「West Texas Intermediate(ウエスト・テキサス・インターミ
ディエイト)」の略で、アメリカ・テキサス州西部とニューメキシコ州南東部
で産出される低硫黄の軽質原油のことを指します。WTIは、硫黄分が少ない
ため、ガソリンや灯油などを多く取り出せる高品質な原油とされています。
WTIの原油先物は、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)
で取引されており、取引量が多いことから、北米原油価格の指標的な役割を果
たしています。日本の報道で、単に「原油価格」と報じられる場合、ほとんど
がWTIの原油先物価格を意味します。
報道によると、サウジアラムコが、WTIの利用を止める理由として、投機
資金の影響でWTI原油価格が乱高下することが指摘されています。また、W
TI原油の受け渡し場所であるオクラホマ州クシン周辺では、貯蔵能力の不足
が表面化しており、技術的に受け渡しが難しくなり、価格が不安定になりやす
くなったとの指摘もあります。
サウジアラムコがWTIの利用を止める理由は、おそらく各種報道の通りな
のかもしれません。しかし、気になるのは、これまで対米追従姿勢を一貫とし
て取り続けていたサウジアラビアが、彼等にとって非常に重要な原油販売価格
について、米国ではない、英国の一企業の指標に切り替えた点です。
ドルが基軸通貨として流通している理由の一つとして、原油決済にドルが使
われていることがあげられます。原油は、どこの国でも必要な物資のため、日
本のような非産油国は、海外から原油を購入することが必然となります。
言い換えれば、原油決済にドルが使われている以上、非産油国は、自国通貨
をドルに換える必要があります。原油を切らすことはできませんから、すぐに
ドルを必要としなくても、ある程度のドルを外貨準備として保有することも必
要になります。
ところが、ドルでなくても原油を購入することができるのであれば、無理に
ドルに固執する必要もありません。この動きが強まれば、基軸通貨としてのド
ルの地位も低下することになります。
英インディペンデント紙は、10月6日、アラブと中国銀行筋の話として、
中東の湾岸諸国が、日本、中国、ロシアなどと、原油取引をドル建てから、通
貨バスケット建てに移行する秘密交渉を続けていると報じ、市場で大きく話題
になりました。報道後、サウジアラビアやクウェートが、報道を否定しました
が、中東の産油国は、自国通貨をドルとペッグ(固定)しているだけに、ドル
安による原油収入の目減りに不満を持っているのは間違いないでしょう。
こうしたことを考えると、サウジアラビアのWTI離れは、価格が不安定だ
から、という理由だけではないように思えます。
村田雅志(むらた・まさし)
(FXCMジャパン・チーフエコノミスト)
<筆者について>
三和総合研究所、三和銀行にて産業機械アナリスト、
UFJ総合研究所にてエコノミストとして活動後、
2004年にGCIアセットマネジメント入社。
2005年9月にGCIキャピタル・チーフエコノミスト。
2009年4月より専修大学客員教授。
2009年6月より現職。
このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
http://clap.mag2.com/vouruhalia
クリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!
[PR]─────────────────────────────────
◆◆◆WEBセミナー◆◆◆
前衆議院議員・経済学博士「佐藤ゆかり氏」×
FXCMジャパン・チーフエコノミスト「村田雅志」 対談セミナー
開催日時:2009年11月11日(水)19時30分〜21時00分
詳細、お申し込み、注意事項等はこちらから↓
https://www.fxcm.co.jp/study/seminar/view/94
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。)
===================================
◆コラム「外貨預金 or FX?」
欧州、華僑、オーストラリアの方が為替に敏感である事は、何回かご紹介さ
せて頂いているが、これは私が外資系銀行で働いている時の実体験によるもの
である。
日本人の場合は、例えば為替であれば対円でのレートはUSD、EURぐら
いはニュースで流れているので、為替レートを気にしている方が多いのだが、
FXの普及によりクロス円、対ドル等々をウォッチしている方も多少は増えて
いるものの、他の通貨とのコンビネーションとなるとやはりウォッチされてい
る方は激減する。
一方、先述したような国々の方は、クロスカレンシー取引(外貨⇔外貨)を
多用して相対的に自国通貨で資産総額を増やし、効率的な運用をされている方
が多い。読者の方でも利用されている方もいるかもしれないが、海外の一般の
人でもwww.xe.comのような通貨比較サイトなどを駆使している方が多い。極端
な例では自宅にBLOOMBERGの専用端末をひいており為替だけではない、
様々な金融指標のマーケットプライスと比較を行っている方もいた。
為替となると外貨預金をイメージされる方が多いと思うのだが、大部分の方
は銀行を利用されているのではないだろうか。しかし、外貨預金は一部の外資
系銀行(オーストラリア系)で預金保護を一定期間実施すると謳っている所が
あるが、一般的な国内の銀行で作成する場合には預金保険の対象外となる。
FXを利用すれば信託保全により保全されるにも関わらず、銀行を利用して
いるのが現状ではなかろうか。
コスト面でも、日本では外貨預金を作成する場合には、店舗を構える金融機
関では例えば1USDに対して1円の手数料がかかるのが一般的であり、また
他通貨であれば更に手数料がかかっている。FXで例えば1倍もしくはレバレ
ッジを低めに実施する事によって同じ経済効果が得られ、更に手数料を数十分
の一に削減できるのにも関わらず、これらを利用していないのはやはりFXは
危険なもの、リスクが高いという先入観によるものなのかもしれないが、上記
のようなFXのメリットを考えると利用しない手はないのではなかろうか。
日本では2010年8月から、FXのレバレッジは最大50倍まで制限され、
2011年8月からは25倍まで制限される事になっているが、通常の外貨預
金を作成の代替として使用するには影響はない。また上記のような規制により
FX会社の統廃合が進むと思われるので、同業界のイメージ改善により利用す
る方が増えればそれはそれで良いのではないかと思う。
リスクコントロールができ上記のレバレッジ以上で取引される方にとっては
この規制はたまったものではないと思うが、そのような方は日本という枠組み
に捉われず、国外の金融機関でFXの口座を開設して取引すれば良いのではな
いかと考える。
また国内で高レバレッジ取引を続けるのであれば、一般投資家から特定投資
家へ移行してレバレッジ規制の影響を受けずに取引を続ける、という方法を考
える必要もあるかもしれない。
(番頭さん)
【筆者プロフィール】
大学卒業後、某都市銀行勤務、某外資銀行勤務を経て独立。専門は個人富裕
層業務。
幼少期に6年間ドイツで過ごし帰国、その時の経験が後の人生に大きく影響。
日本人の基本的なフィナンシャルリテラシーの向上を願いつつ日々奔走中。
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても当方は一切の責任を負いません。)
このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
http://clap.mag2.com/ciowaijeak
クリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!
===================================
【石川臨太郎の有料メルマガ、好評配信中!】
億の近道(NPO法人イノベーターズ・フォーラム)では、火曜日執筆者の
石川臨太郎氏の有料メールマガジンを好評配信中です。
パフォーマンス表更新しました!!
研究銘柄として取り上げた40銘柄中32銘柄が上昇。
最高は、182.6%(配当・優待含む)上昇。
詳しくは10/1現在のパフォーマンスをご参照下さい。
有料メルマガ詳細は以下のページを参照下さい。
http://www.iforum.jp/magazine.htm
過去サンプル
http://okuchika.net/?eid=2170
4/28レポートのコンテンツ
http://okuchika.net/?eid=2392
10/1現在のパフォーマンス
http://www.iforum.jp/pafo20091001.pdf
なお、この有料メールマガジンの売り上げの一部は億の近道の発行運営に活用
されます。皆様のお申し込みをお待ちしております。
===================================
「億の近道」のwebはバックナンバー閲覧を重点に置いた、ブログ風の作
りになっております。現在、最新〜2005年1月分まで掲載しておりますが、
順次過去分を追加していく予定です。コメントなどはつけられませんが、まと
め読みなどに是非ご利用下さい。
http://okuchika.net/
===================================
「億の近道」は特定非営利活動法人イノベーターズ・フォーラムの登録商標
です。この名称での有償のサービス等は「石川臨太郎の有料メールマガジン」
以外行っておりません。紛らわしい名称のサービスは弊社と一切関係ありませ
んのでご注意下さい。
===================================
当メルマガは以下のシステムを利用して発行しております。
◆まぐまぐ ID:0000020640
購読解除:http://www.kaijo.com/
◆E-Magazine ID:okuchika
購読解除:http://www.emaga.com/info/okuchika.html
◆melma! ID:m00010868
購読解除:http://www.melma.com/
編集者:億の近道発行プロジェクト
発行者:NPO法人イノベーターズ・フォーラム
email:okuchika.mail@gmail.com
http://www.iforum.jp/
このメールマガジンの無断転載・引用を禁じます。
==================================