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■第123回■
のんびりと休暇を楽しんだおかげで、株式投資にどっぷり浸かった生活からは抜け出せたような気がします。気がするだけかもしれませんが(笑い)
実家で庭に生えた雑草を奥さんと二人で2日がかりで抜いて、汗はかきましたが、のんびりとした時間をすごしてきました。
というのも、山梨に住んでいる奥さんの友人から耳の痛い話を聞いているからでした。奥さんの友人宅の近くに、一人暮らしのおばあさんがいるけれど、子供達はみな東京などに住んでおり、おばあさんの面倒は見ない。たまにおばあさんの家に帰ってきても、おばあさんを温泉などに連れて行き、家の雑草はほうりっぱなし。近所の面倒見の良い人たちに、草取りなどの雑務は押し付けて知らん顔。
「まったくいい気なもんだ。常識がなさすぎる。」こう奥さんのお友達が憤るのも無理のないことだと感じます。普段は電話やファクスでしか連絡を取り合っていませんが、私も実家に帰ったときくらいは、ご近所の迷惑にならないように、草むしりなど、実家の雑務をこなしてこようと思っています。
何のために実家に帰るのか。その目的をしっかり持っていないと、自分は楽をしてお金を使って親孝行をしたなどと、かってな自己満足をして、他人様の迷惑を考えない、常識知らずに愚か者になってしまう可能性が高いと、よくよく肝に銘じようと思います。
株式投資でも、自分が株式投資を行なう目的を、しっかり意識していないと、せっかく苦労して積み上げた、資産をドブに投げ捨てるようなことをしてしまうかもしれません。
私が株式投資をする目的は、老後の生活費が不足して貧しい空しい状況で、人生の最後をおくらなくてもよいように、インフレにもデフレにも強い企業の株に投資することにより、年金や不動産賃貸収入のほかに安定した配当と優待というインカムゲインを確保していく。現状では、これが最大の目的となっています。
草むしりをしながらも、いまの自分の投資スタンスが自分の投資目的を達成するために問題ないかについては、いろいろ考えていました。考える時間だけはたっぷりありました。
サブプライム問題の震源地、アメリカの景気はアメリカ政府の努力もあって、下支えされて、最悪期からは上向いてきているようです。しかし、私は来年に入ればこの効果も薄れてくるような不安を感じています。そこで世界景気の低迷が続いて、業績が悪化しても、行き詰ることのない充分な資産を過去に積み上げていると共に、現状も、将来も、世の中で確実に求められる事業を展開している企業に分散投資をしていく。その企業の事業が大きく成長していくと考えられる場合は、少し投資額を多めに配分する。しかし事業規模がそれほど大きくなることが予想できなくても、確実に一定量の需要は確保されていて、他の競争者がいないとか、圧倒的な競争力を持っているような企業には、少しずつ分散で資金を配分していく。このような現在のスタンスで良いという結論に達しました。
9月の配当優待権利落ち後の株価の動きを見ていると、自分のことしか考えない、お行儀の悪い優待族のろくでもない売買のために、暴落した優待銘柄も散見されます。
例えばアートコーポレーションなどは、そんな株の代表のようなものです。ただお行儀の悪い優待族の動きを逆手にとれば、半年とか1年ごとに美味しい売買益をいただけることも確かです。
私はアートコーポレーションの優待3口分を2年近く持っており、優待権利を失うつもりはまったくありませんが、今年は優待権利以上にアートコーポレーションを少し買って、権利落ち前の1684円で優待権利以上の分は利益確定を行ないました。一日遅れたらほとんど利益を得られなかったと思いますから、まぐれ当たりの売買でした。また優待にこだわらず、優待口分も利益確定していたほうが、短期的には、お得だったかもしれません。
しかし、権利落ち後に大きく下がっても、それほど待たなくても権利落ち前の株価に戻ったり、権利落ち前の株価よりずっと高くなる優待株も多いです。8月の優待銘柄で、前期も赤字予想の千代田インテグレの株価など、優待権利落ち後に1112円から1026円まで下落して一ヶ月後の現在は1192円にまで大きく回復しています^^;
他人様のおかしな売買に囚われることなく、しっかりと投資先企業の事業価値と資産価値を調査した上で、本来の価値からみて割安な企業の株なら、持ち続けていてもまったく不安は無いと強く感じるようになりました。
東京で投資関係の出版関係者とお話しすると、ファンダメンタルズ系の投資本はまったく売れないというお話でした。出版関連ばかりではなく、また日本ばかりではなく世界中の株式市場で、短期勝負やデリバティブ投資に向かう傾向が強いようです。
特に日本の株式市場ではプロもアマも短期売買がお好みで、世界中の株式市場で見られる一株利益を伸ばしていける企業の株は上昇する傾向が高いということが、見られないというお話も聞きました。
日本では信越化学やファナックのような、一株利益を継続的に増やしていける企業の株価が大きく売られ、あるとき突如暴騰しだすというような、分かりづらい株価の動きをよくします。
他人様の売買に気をとられすぎないで、強い事業価値と、従来の儲けで積み上げた資産をたっぷり持っている企業に分散投資をしていくことが、どんな時代にも生残っていける投資家の姿だと思います。そのような目線で眺めると、日本の株式市場にも、まだまだ割安な企業がたっぷり残っています。そのような企業の中から株主還元をしっかりしてくれる企業を優先的に選んで投資を続けていきたいと思います^^;
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
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