JUGEMテーマ:株・投資
■第102回■
先週の金曜日までは順調に戻していた日本の株価ですが、30日には大きく反落して中長期投資をしている投資家にとっては、「あらら」という結果になりました。
有料メルマガの「生涯パートナー銘柄の研究」で取り上げた銘柄15銘柄は27日までは順調で権利落ち日でも権利落ち前より上昇した銘柄もけっこうで出ました。配当と優待をゲットした上にキャピタルゲインまでいただける、美味しい状況となりました。権利落ち日2日後の27日の株価+配当+優待でパフォーマンスでみれば執筆日より上昇していた銘柄が15銘柄中14銘柄(うち予告銘柄3銘柄)。下落している銘柄が1銘柄でした。しかし30日には大きく値を下げるものも多かったです。
株式投資も戦争と同じような視点で捉えて対処していく必要があるのかもしれません。そんなことを考えるこの頃です。
権利落ち日前後にもおかしな投資をする投資家が出てきました。購読特典の「石川臨太郎チョイス・3月優待で優待1単位投資銘柄レポート」の中で、1単位投資銘柄の対象として魅力的だとご紹介した「かどや製油」も勿体無い変な取引をする投資家がおりました。最終権利日に前日比90円プラスの1570円まで買い上げる人が出てきました。そして翌日の権利落ち日には、一時1380円までぶん投げ売りが出ました。金曜日には1425円の終値となり、30日には1400円まで下落しました。
3月末の配当予定は45円。優待分は15円です。なぜ前日比90円ものバカ高値で買わなければならないのか。なぜ権利落ちの日に前日終値より167円も安い価格でぶん投げる必要があるのか。私にはさっぱり理解できません。かどや製油の株を持ちつづけたい株主にとっては迷惑で、別の観点から言えば、かどや製油の株を、高く売りたい投資家や、新規でかどや製油の株を安く買いたい投資家には、とてもありがたい投資家さんたちですね。
かどや製油は江戸時代創業で、胡麻油で国内トップのメーカーです。筆頭株主が三菱商事、第2位が三井物産、第3位が小沢物産で、上位三社で66.2%のシェアを持ち、取引先などの特定株主が79.9%。外国人投資家はたった0.2%。投資信託はゼロ。顧客の解約に備えるために売らなければならない機関投資家は皆無に近いです。この乱高下の原因は、質の悪い個人投資家としか思えません。その証拠の出来高を見ると25日(権利最終日)は4500株。権利落ち日は4200株。27日は1000株です。
もっと愚かだと感じたのは、このメルマガでも紹介した日立が子会社化するためにTOBを行なった日立工機のTOBはずれ投資家たちの行動です。TOBの確定日887円。大引け後に当選者に連絡。翌日と翌々日に連続でストップ安をつけて200円も暴落しました。最初のストップ高の日に300万株以上の売り板がでて、売れたのはたった117,600株のみでした。次の日に100円安の当たりで2,446,100株出来て、3日目に672円まで下げ、売りたい投資家(約300万株)が売り終わったところから、上昇を始めて、ひたすら上昇してすでに10営業日目の3月27日には847円まで、右肩上がりで株価が戻しています。さすがに30日には下落して800円となりましたが、ほとんどの投売り投資家が売った値段よりは、100円以上も高いです。
なぜ、このように自分のお金を、どぶに捨てるような行動をとる投資家がでてくるのでしょうか。このような投資行動は損をしたいために行なっているとしか思えない行為です。
しかし、株価ばかり追いかけたり、投資環境に囚われて、欲と恐怖に振り回されると、自分が愚かな質の悪い投資家になってしまう場合も出てきます(汗)そこで私は、有料メルマガ「生涯パートナー銘柄の研究」の第17回目(4/21配信予定)のコラムの下書きとして、以下のことを書きはじめています。自分の兵士としての戦闘能力をどうやって高めていったらよいかという方法論や、具体的な戦闘方法を考えていきたいと思っています^^;
株式投資に必要な能力にもいろいろありますが、投資を実行する(=株式市場という戦場で戦闘行動を行なう)兵士としての自分をどのように鍛えていくかを、本日からは考えていきたいと思います。
国家間の戦争も、ビジネス戦争も、スポーツも株式投資も勝利を目指す闘いと言う視点でとらえると、闘いであり、戦争遂行に必要な能力と同じようなものが必要になります。
戦争を考える場合、戦争をするためには、その戦争の目的が必要です。その目的を達成するために「戦略」が大事で、次に「戦術」が必要。そして一番レベルの低いところにあるものとして戦闘力(=兵士の力)が語られます。
株式投資で言えば、テクニカル分析とか、投資のタイミング、損切りなどというのは戦闘レベルの話と、言われることが多いです。戦略が一番大事で、戦術が戦略の次に大事。そして戦闘は一番ランクが下位のレベルといわれることが多いです。
しかし、いくら戦略論に優れ、戦術論に長けていても、兵が弱ければ戦争に勝つことは出来ません。戦略も戦術も絵に書いた餅となり、無用の長物を化してしまいます。国を富ます時に「富国強兵」といわれるように、兵を強くすることもとても大事なことなのです。
私も、多くの読者の皆さんも資産運用の大きな目的の中に「所有している資金を運用することにより、資産を形成し、その資産が生み出すキャッシュで生活費を賄う。そして豊かな生活を維持していく」という項目が入っていると思います。
ここでは、議論を進めていくために、一時的に株式投資を戦争として考えたいと思います。豊かな生活をするために、株式投資をする必要がないならば、いいかえると、株式投資をしなくても豊かな生活を送るための資金が充分にあるならば、あえて株式投資という戦争を選ぶことはないと考えます。
しかし、経済環境が激変する社会において、将来的にも豊かな生活を維持するに充分な資金を確保するために、株式投資という戦争を選ばなければならない状態にある人々(=私や読者の皆さん)がいる。私にも読者の皆さんにも株式投資という戦争が必要だと言う前提に立って話を進めていきたいと思います。
戦略は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
戦術は1)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この戦略と二つの戦術を駆使して、株式投資戦争に勝利を得ようとするわけです。そして戦争の勝利とは→戦争の目的である「所有している資金を運用することにより、資産を形成し、その資産が生み出すキャッシュで生活費を賄う。そして豊かな生活を維持していく」を達成する、ということです。
戦略と戦術は決まっています。でも私や読者の皆さんの戦闘力が弱ければ、戦略も戦術も机上の空論で無意味になり、愚かな弱兵(=自分)が無駄弾を撃ち続け部隊は自滅敗北してしまいます。今後のコラムでは戦闘場面での戦闘力を高める方法論などを考えていきたいと考えています。
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
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