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投資情報メールマガジン 2008/08/25
イ意 の 近 道
−プロが導く「億」資産への近道− 週4回発行
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【ご挨拶】
将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析や銘柄を参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!
★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★
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−本日の目次−
(本日の担当:炎のファンドマネージャ&投資野おーちゃん)
◆コラム「売られ過ぎ局面からの脱出に期待」:炎
◆コラム「新版・投資の王道(その15)」:投資野おーちゃん
◆コラム「ミヤノ(6162)に次ぐTOB候補銘柄」:炎
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◆コラム「売られ過ぎ局面からの脱出に期待」
〜株式相場の新潮流を探る〜
相変わらずの低迷相場。世界的な景気の先行きへの不安が株式市場全体に暗
い影を落としています。北京オリンピックが終わり、中国の景気にも先行き不
安が起きてしまうとますます日本にもその余波が起きてしまうといった漠然と
した不安感が私たちの脳裏を横切ってしまいます。日本には1500兆円もの
国民金融資産があると言われますが、先行きへの不安がリスクへの挑戦を妨げ
てしまっているようで、株価下落で配当利回りが高まった株式への評価もなか
なか上がってきません。
多くの上場企業の株価は低迷しており、売られ過ぎ局面に入ってきてはいる
と感じられてもそれが当然のようなムードが流れていますので、底入れがいつ
なのかが見えないままとなっています。
リスク資産である株式への投資は将来の収益拡大、それに伴う配当金の増加
といったリターンが高まることへの期待を背景に行いますが、その評価は投資
家ごとに違っていて、その集大成がその会社の現在の株価となって反映されて
います。
売られ過ぎ局面からの脱出を図ることはなかなか容易なことではありません。
3900もの銘柄がほぼ全面高となるぐらいの凄まじい市場環境の変化が見出
せないと反転上昇は困難ではないかと思われますが、そうした極端な変化が生
じるほどの景気の回復など見出せるはずもなく、個別銘柄ごとの変化を求めて
せいぜい個人投資家ごとの細かな対応が見られる程度となっています。
それでも株式市場にはほのかな底入れへの期待を抱かせる事象が見出せるよ
うになってきました。
そのひとつの事例が先日のJR東海による日本車両(7102)株への公開
買い付けです。これによって日本車両株は260円台から一気に340円へと
30%の上昇を演じました。公開買い付けに応募する投資家の享受するメリッ
トは発表前に比べて80億円の増加が見込まれます。
また、筆頭株主が株式を市場から買い入れして買い増しに動く事例も見られ
ます。シチズンHDによるミヤノ(6162)株の買い付けはその代表的な事
例です。ミヤノ株の時価総額は発表前の108億円から現在買い物を集めて上
昇しており買い付け価格300円に接近中です。公開買い付け後の時価総額は
176億円の水準が想定されますが、同社の今期予想EPS38円に対してP
ERはまだ7.9倍ですので買い付けが成功すればシチズンHDとしてはかな
り良い買い物をしたことになります。
ミヤノは2006年に上場したNC旋盤専門メーカーで産業再生機構の下で
再生が図られて上場した会社です。上場時の公募価格425円から下落傾向に
あった株価は今回の公開買い付けでどこまで見直されるか分かりませんが、少
なくとも公開買い付け株数2028万株分×100円余り、つまり単純には2
0億円分投資家へメリットを与えることになります。
全体株式相場はなおも不透明感が漂っていますが、こうした新たな潮流によ
って売られ過ぎ局面からの脱出を期待したいところです。
株価が低迷しているからと個人投資家の皆さんは悲観視ばかりしないで、も
っと前向きにその企業の価値を見出してみることです。もう一度御手持ちの銘
柄をTOB、MBO、M&Aなどされる要素がないかをチェックされてみては
いかがでしょうか?
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。)
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◆コラム「新版・投資の王道(その15)」
■中・長期投資のための銘柄徹底研究■
本連載では<企業価値・成長力の高い>中・長期投資適格銘柄をピックアッ
プする。あくまでそれぞれの会社の<企業価値・成長力の高さ>に着目して選
んだので、どのタイミングで購入するかの判断は、PERなどの指標を参考に
して判断しなければならない。また、各社の売上高、利益は「会社四季報」や
各社ホームページ上のIRコーナーで最新のものを確認いただきたい。
<2445>エスアールジータカミヤ
建設用軽仮設材のレンタルを行う。売り上げ構成は、仮説建材レンタル95
%、その他5%。
<2448>イーコンテクスト
ネット通販事業者などを対象に、コンビニ決済・クレジットカード決済など
を提供する。売り上げ構成は、決済サービス91%、物流サービス3%、シス
テム開発受託他6%。
<2449>プラップジャパン
1970年港区青山にて創立。企業の広報・PR活動の支援・コンサルティ
ングを主力事業とする。外資系企業顧客の売り上げ比率が約7割。中国に子会
社がある。売り上げ構成は。コミニュケーションサービス73%、クリエイテ
ィブサービス27%。
<2450>一休
ネット上で、宿泊予約サービス「一休ドットコム」を運営する。売り上げ構
成は、サイト運営手数料95%、広告他5%。
<2453>ジャパンベストレスキューシステム
鍵、ガラス、水周り等日常生活のトラブル解決事業を行う。「生活救急車」
で定評。平成6年に榊原暢宏氏(現代表取締役)が個人でバイクロードサービ
スを目的として、創業。その後、平成9年、愛知県名古屋市にて、現在のジャ
パンベストレスキューシステム株式会社の前身である「日本二輪車ロードサー
ビス株式会社」を設立。平成14年、旭硝子株式会社との提携事業である一般
消費者向け緊急ガラス割換サービス「旭硝子ガラスの救急車」を開始。平成1
6年、セコム株式会社とセコムテクノサービス株式会社との共同出資会社「セ
コムウィン株式会社」を当社出資比率33.3%にて設立し、高機能防犯性ガ
ラスの販売を開始。また、株式会社INAXとの共同出資会社「株式会社水の
救急車」を当社出資比率40.0%にて設立し、水まわりサービス事業を拡充。
売り上げ構成は、企業提携51%、会員36%、コールセンター6%、加盟店
5%、その他1%。
<2454>オールアバウト
専門分野のプロがインターネット上で、情報を提供するビジネス。リクルー
トが47.6%、YAHOOが35.1%の株式を保有する。売り上げ構成は、
エディトリアル広告38%、スポンサーサイト23%、トラフィック広告23
%、インプレッション広告、その他8%。
<2458>フルキャストテクノロジー
半導体・エレクトロニクス向けのエンジニア派遣が主な業務。フルキャスト
が68.6%の株式を保有する。売り上げ構成は、エンジニアアウトソーシン
グ92%、ビジネスソリューション8%。
(OH)
*ブログ「大原浩の金融・経済地動説」http://www.actiblog.com/ohara/
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。)
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◆コラム「ミヤノ(6162)に次ぐTOB候補銘柄」
ミヤノという中小型NC旋盤専門メーカーは2006年9月に東証2部に上
場(公募価格425円)し、2007年1月にシチズンと資本・業務提携をし
ました。その際の2007年2月に株価は459円という高値をつけましたが、
その後の株価は低迷し、8月8日には170円という安値をつけました。
この結果、時価総額は100億円を切ってしまいました今期の予想経常利益
は39億円、予想EPSが38円ですからPERは4.5倍という水準だった
訳です。
シチズンは資本提携で1750万株を保有する筆頭株主でしたので、今回は
2028万株を追加で市場から単価300円買うことで3778万株を保有す
ることになり、ミヤノを連結対象子会社とします。ミヤノはシチズングループ
の有力企業として今後はますますグローバル化を推進し成長指向を強めていく
ものと期待されます。
300円という株価水準は今期の業績水準が下方修正されないことを前提に
PERは8倍以下の水準ですので、予想PERが18倍台のシチズンHD(7
762)にとっては株主にも喜ばれる投資だと評価されます。
たまたまシチズンHDの場合は昨年4月に持株会社化してM&Aを指向して
いたということもありますからこうした事例が今後、増加するのかどうかは分
かりませんが、現状においてもそうした可能性を秘める企業はあるかと思われ
ます。
以下、ミヤノに次ぐTOB候補銘柄をピックアップしてみたいと思います。
上位株主の中に有力企業があって、収益性、成長性、割安感がある銘柄をいく
つかピックアップしてみましたのでご参照下さい。
【注目される機械・設備投資関連セクター】
日本の中小機械メーカーの技術力は優秀ですが、グローバルな経営視点では
見劣りしていますので大手企業とコラボレーションすることは次の発展につな
がるものと期待されます。そうした観点で設備投資に絡んだ8銘柄をピックア
ップしてみました。
1.トーアミ(5973)☆
コンクリート補強の土木建築用溶接金網のトップ企業で技術力高い。国内型
企業。
筆頭株主:セントラル硝子17.2%
時価総額:49億円
今期予想経常利益:13億円
今期予想EPS:118円
時価:771円
PER:6.5倍
配当金:30円
配当利回り:3.89%
浮動株:14.7%
2.イハラサイエンス(5999)☆☆
産業用継ぎ手最大手。半導体向けに強み。国内型企業。
筆頭株主:ユニチャーム9.2%+高原興産8.8%=18.0%
時価総額:105億円
今期予想経常利益:30億円
今期予想EPS:135円
時価:749円
PER:5.5倍
配当金:22円
配当利回り:2.93%
浮動株:21.3%
3.滝澤鉄工所(6121)☆☆☆
NC旋盤、MCが主力。投資ファンドの出資で95年に再建。自主経営に復
帰。海外売上60%でグローバル指向。
筆頭株主:ファナック4.5%
時価総額:85億円
今期予想経常利益:36億円
今期予想EPS:29円
時価:129円
PER:4.4倍
配当金:6円
配当利回り:4.65%
浮動株:53.2%
4.小池酸素工業(6137)☆☆
プラズマ・レーザー・ガス切断機のトップ企業。海外31%でグローバル指
向。
3位の大株主:大陽日酸5.3%(1位:自社株6.3%、2位:小池商事
5.4%)
時価総額:160億円
今期予想経常利益:48.5億円
今期予想EPS:62.6円
時価:354円
PER:5.6倍
配当金:10円
配当利回り:2.82%
浮動株:16.0%
5.西部電機(6144)☆☆
搬送装置、産業機械、放電加工機・工作機械の3つの分野を手がける。海外
売上17%でなお国内中心だが、アジア向けなどに注力
筆頭株主:安川電機17.3%
時価総額:66億円
今期予想経常利益:16億円
今期予想EPS:63.3円
時価:435円
PER:6.9倍
配当金:9円
配当利回り:2.06%
浮動株:34%
6.日特エンジニアリング(6145)☆☆
コイル用巻線機の最大手。全自動システム機に特色。FA企業目指す。海外
47%でグローバル指向。中国、欧州の拡大を図る。
2位株主:SMC6.8%(1位:自社株11.3%)
時価総額:153億円
今期予想経常利益:20億円
今期予想EPS:67.3円
時価:806円
PER:12.0倍
配当金:20円
配当利回り:2.48%
浮動株:17.9%
7.東洋機械金属(6210)☆☆
小型射出成形機、ダイカストマシンに強み。射出成形機は中・大型へもレパ
ートリーを拡大。海外62%でグローバル化指向。
筆頭株主:日立17.0%
時価総額:64億円
今期予想経常利益:15億円
今期予想EPS:44.6円
時価:307円
PER:6.9倍
配当金:12円
配当利回り:3.9%
浮動株:26.5%
8.シンニッタン(6319)☆☆
自動車・建機向け鍛造品を製造。海外26%で国内が中心。
5位株主:東プレ4.4%
6位株主:新日鉄4.4%
時価総額:160億円
今期予想経常利益:32億円
今期予想EPS:68.7円
時価:553円
PER:8.0倍
配当金:20円
配当利回り:3.61%
浮動株:8.4%
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。)
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【炎氏よりPR】
【9月の購読者大募集】
残暑お見舞い申し上げます。
たくさんの感動を残して北京オリンピックが終わり、季節はもう秋。残暑の中
にも秋の風情が漂う今日この頃となって参りました。株式相場は相変わらずの
調整局面が続き、先行き不透明感が継続していますが、過去から多くの経験を
積んで来られた多くの個人投資家の皆さんにとってはこうした調整局面を冷静
な目でご覧になっているものと拝察申し上げます。
先行き不安から多くの銘柄が売り込まれ、なすすべのない状況とはなっていま
すが、中には明らかに売られ過ぎゾーンに達した銘柄もあり、勇気をもって立
ち向かうタイミングも接近しているのではないかと推察します。
第1四半期決算の説明会の中で気になった銘柄をピックアップして私の有料メ
ルマガでは産地直送銘柄としてお届けしたり、特別な研究銘柄としてお届けし
ています。
「天高く株肥ゆるの秋」となることを夢見て皆様の投資の一助になるべく9月
も企業レポートをお届けしますので購読の御申し込みをお願い申し上げます。
(炎)
有料メルマガの詳細は炎氏のサイトまで。
http://www.irisjapan.co.jp/join.htm
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りになっております。現在、2005年11月分まで掲載しておりますが、順次
過去分を追加していく予定です。コメントなどはつけられませんが、まとめ読
みなどに是非ご利用下さい。
http://okuchika.net/
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編集者:億の近道発行プロジェクト
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