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投資情報メールマガジン 2008/03/31
イ意 の 近 道
−プロが導く「億」資産への近道− 週4回発行
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【ご挨拶】
将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析や銘柄を参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!
★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★
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−本日の目次−
(本日の担当:炎のファンドマネージャ&投資野おーちゃん)
◆コラム「戻り待ちの売りに押されるか13000円突破か」:炎
◆コラム「投資の王道(その98)」:投資野おーちゃん
◆コラム「新興市場銘柄チェック」:炎
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◆コラム「戻り待ちの売りに押されるか13000円突破か」
〜依然としてはっきりした底値が見えない株式相場〜
3月相場を終えて気分はお花見気分の4月相場。花冷えで夜はまだ一寸寒い
が、あちらこちらでお花見の宴が開かれているに違いない。株式市場の低迷か
ら個人投資家の皆さんは大変なご苦労をされていると拝察しますが、億の近道
の読者の皆さんはいかがでしょうか?
これからの業績悪化を先読みして株価が下落し、これがまた景気の足を引っ
張ってしまうから気分がすぐれないに違いない。株のことなど忘れてどこか桜
の名所で浮かれている方が余程、精神衛生上良いと思われているのかも知れま
せん。
「この先の株式相場はどうなるんでしょうか?」と問われて楽観的な見方を
される方と悲観的な見方をされる方とに分かれるのかも知れませんが、多くの
メディアでは景気の先行き不安から悲観論が横行していて楽観論はまだ少数派
のような気がします。これから締まったばかりの3月期決算が発表になり企業
業績の展望が見えてきた際に株式相場がどう反応するか、常に投資家の不安は
尽きません。ですからうかつに手を出せないのです。
いくら足元の業績が良いと自信たっぷりに企業が発表しても投資家との間に
信頼関係が構築されていないと誰も反応を示さない。もはや日本の株式市場は
リスクを回避しようとする投資家の換金市場になってしまった感があります。
逆に突拍子もないような悪材料に引きずられて株価が10分の1や20分の
1に急落する事例だって出ていますので、こうした事例が続々と出ている限り
は相場の反転上昇は期待薄ということになってしまいます。
悪材料には敏感で好材料には鈍感な相場が続くと全体相場も戻り待ちの展開
にならざるを得ません。日経平均が13000円を前にうろうろとしている状
況は、こうした投資家の心理を反映しています。日経平均が13000円を突
破するとしたら、2009年3月期の企業業績が米国経済の停滞局面に影響を
受けずに伸びるという確信が必要となります。
米国では大統領選が終わるまで経済の方向性は示されないと考えられていて
まだまだ米国株が不安定な状態が続くというのが一般的な見方でしょうから、
NYの鏡としての日本株もここから米国株を無視して上昇することなど考えら
れません。
ファンダメンタルズがこうした不安の中にあっては自信をもって投資しよう
というスタンスは取れません。国内外の投資家が集結し、下値が固くなってこ
そ自信は確信に変わるものです。個別銘柄の動きは多少ダイナミックなものと
なるかとは思いますが、それは局地的なもの。大きく見ればなおも戻り待ちの
売りに押される調整相場が続くと考えておいた方が無難です。
企業の価値評価では教科書的にPERやPBR、配当利回りな どのモノサシ
が低位にあってバリュー価値は高まっていると判断され自然と投資家に評価さ
れるのでしょうが、そうは言いながらなかなか底打ちが確認できるほどの株価
の動きにはなってきません。
底値圏にあると判断しても、そこにリスクマネーを投資するには至らない現
実が待っています。
それでも株で儲けたいと目を皿のようにして個別銘柄を追い続けている投資
家の皆さんは多いと思います。依然として底値が見えない展開の中で4月相場
は意外に成果が上がるのでないかと淡い期待を抱いていますが、皆さんはいか
がでしょうか?
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。)
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◆コラム「投資の王道(その98)」
■5年先・10年先に刈り取る日本株■
私の投資手法は、
1、会社四季報掲載の約4000社を自分自身で分析し、経営基盤が安定しこ
れからの成長が見込まれる400社から500社程度に絞り込む。
2、さらに、その中から、割安圏にある会社を100社程度に絞込む。
3、最終的100社程度の中から投資を行うのは、ベストタイミングで購入す
るチャンスのあった10社から20社程度である。
というものです。
今回も、前述の400〜500社の中から100社を中心とした興味深い企
業について解説していきます。
<8839>ニチモ
売り上げ構成は、不動産分譲92%、請負工事4%、その他4%。
<8841>テーオーシー
ホテルニューオータニ系列。売り上げ構成は、不動産事業66%、リネンサ
プライおよびランドリー事業11%、その他23%。
<8842>東京楽天地
阪急・東宝グループ。売り上げ構成は、不動産賃貸関連54%、娯楽サービ
ス関連30%、飲食業16%。
<8850>スターツコーポレーション
不動産管理手数料が主たる収益源。売り上げ構成は、分譲不動産9%、賃貸
・仲介管理39%、建設部門41%。1969年、村石久二(現会長・グルー
プCEO)が千曲不動産を個人創業。1972年、千曲不動産株式会社を設立。
1975年、和風レストラン「千曲川」オープン。1983年、地域コミュニ
ティー紙創刊(現アエルデ)および千曲出版株式会社(現スターツ出版株式会
社)設立。1986年、ハワイに現地法人スターツインターナショナルINC.
(現スターツインターナショナルハワイINC.)設立。1987年、『OZ
マガジン』創刊。1998年、住宅情報誌『Mikke』創刊(現『ピタット
ハウス』)。1999年、スターツ証券株式会社設立。2001年、ピタット
ハウスFC1号店(つくば店)オープン。
<8853>ダイヤモンドシティー
大型ショッピングセンターの開発・管理を行う。イオンの子会社。
<8868>アーバンコーポレーション
中古ビルなどを商業複合施設などに再生。売り上げ構成は、不動産流動化3
4%、分譲不動産40%、マンション管理11%、アセットマネジメント5%、
その他10%。
<8876>リロ・ホールディング
留守宅管理と福利厚生運営代行が主軸。売り上げ構成は、リロケーション8
3%、福利厚生代行サービス13%、その他4%。
<8898>センチュリー21ジャパン
不動産仲介ショップを四大都市圏で展開。売り上げ構成、サービスフィー収
入84%、加盟金収入9%。1971年、アーサー・バーレットとマーシュ・
フィッシャーの2人のアメリカ人により、創業。当初は17店舗のネットワー
ク。1974年、1000店舗を突破。1975年、全米最大のネットワーク
になる。1983年、伊藤忠商事がセンチュリー21と提携。センチュリー2
1ジャパン誕生。1999年、関西圏へ進出。1999年、中部圏へ進出。2
003年、九州圏へ進出。センチュリー21は、世界44の国と地域に7,8
00店舗、従業員数15万人の規模に成長。センチュリー21ジャパンの20
06年7月末現在店舗数は706。
<8905>イオンモール
イオングループの、ショッピングセンター・デベロッパー。テナント賃料が
主な収入源。売り上げ構成は、ショッピングセンター事業97%、保険代理店
事業3%。
(OH)
*ブログ「大原浩の金融・経済地動説」http://www.actiblog.com/ohara/
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。)
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◆コラム「新興市場銘柄チェック」
1部市場の銘柄も下落傾向にありますが、新興市場の銘柄はもっと悲惨な状
況にあります。ベンチャー企業の登竜門とも言うべき新興市場がこのままの状
態に放置されるとは思えませんが、業績の推移が余りに無責任すぎる点が投資
家の批判を浴びるところとなっています。
多くの新興市場銘柄は時価総額が20億円以下に低迷し、中には上場廃止基
準寸前にまで落ち込んだ銘柄があり、何のために上場したのかわからない企業
が存在しています。せっかく有望な技術をもって事業展開しようとしているの
に投資家は全く評価せずに、換金に動く傾向にあっては時価総額など無視され
たままになります。
自己資本に対して0.3倍以下の銘柄など昔は考えにくい状態でしたが今は
かなり散見されます。結果として特損計上などで自己資本が毀損してPBRが
上昇することが多いためだと考えられます。
資産評価の妥当性にネガティブな見方がなされていてPBRが低下している
というのはうなずけますが、多くの上場企業は監査法人の厳しいチェックを受
けているはずですから現状のPBRをある程度は信じても良いかと思います。
日本人投資家が黙って指をくわえて見ているだけならと中国人の若手経営者
にこの現状をお話するとかなり前向きな反応が返ってきます。要するに中国は
PER40倍でも日本は15倍。しかも銘柄によってはPERが10倍以下、
場合によっては5倍以下に放置され続けている銘柄もあって日本はバーゲンセ
ールにあると感じてもらえる状況がありますので、余裕のある野心のある投資
家にとっては非常にチャンスとも言えるのではないでしょうか。とりわけ新興
市場の銘柄の中には結果として評価されそうなところが数多く見い出せますの
で要注目です。
今回は成長性を加味して評価できそうな企業をピックアップしてみました。
銘柄によっては詳細を弊社の有料メルマガでご報告を改めて予定しております
ので宜しくお願いします。
1.メディカルシステムネットワーク(4350・ヘラクレス)
時価:9万9800円 時価総額:28億円
調剤薬局のM&A、ネットワーク化で事業規模を拡大。今期の予想経常利益
は10億86百万円、PERは6.8倍の水準となっている。自己資本比率が
10%以下と低い点は課題であるが、これは有利子負債を使って事業リスクの
小さい高齢者専用賃貸住宅の事業を開始したためでもある。
株価は調整傾向を継続。これまで値もちが良かった分、ここに来てわずかな
売りに押されて10万円割れ水準にまで水準を切り下げてきた。2006年1
1月の安値は82100円。2番底形成パターンで再度の出直りを期すところ。
昨年11月に前期決算の大幅上方修正を受けて17万9000円の高値をつ
けたが、その後は今期業績の慎重な見通しを受けて反落し、下落傾向を続けて
いる。第1四半期の業績は予想以上に良かったため、もう少し評価しても良さ
そうだが、期初の慎重姿勢が株価の動きにも反映されてしまっている。中間決
算発表時に果たして通期業績の上方修正に至るかどうかだが、明日から沈黙期
間入りとなるので、ニュアンスすら聞けなくなる。直近のニュースリリースが
途絶えているのは東証2部への上場準備が進行しているためではないかと個人
的には推察している。2部上場を機にかつての勢いが復活することを祈りたい。
2.アップルインターナショナル(2788・マザーズ)
時価:42050円 時価総額:52億円
アジア・中国での中古車・新車販売事業を積極展開。配当利回りは4%を超
えている。(詳細は弊社有料メルマガで)
3.フリービット(3843・マザーズ)
時価:42万6000円 時価総額:193億円
先日会社訪問実施。DTIの買収で事業規模拡大。今期の経常利益15億円
に対しては自信たっぷりのニュアンス。すでに株価はボトムから2倍の水準で
ありPERも20倍の水準ながら株価の値もちは良好。当面の成長性の高さが
バリュエーションのポイント。(詳細は近日配信予定の弊社有料メルマガにて)
4.ソフトクリエイト(3371・ヘラクレス)
時価:1184円 時価総額:53億円
Eコマースサイトの立ち上げ支援ビジネスで成長。会社は正式発表ではない
としているが日経は今期の業績見通しを経常利益10億50百万円から10億
80百万円に上方修正した。これでPERは8倍台。ようやく本当に割安な水
準となってきた。問題は来期の業績をどう見るかになります。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
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「億の近道」のwebはバックナンバー閲覧を重点に置いた、ブログ風の作
りになっております。現在、2006年7月分まで掲載しておりますが、順次
過去分を追加していく予定です。コメントなどはつけられませんが、まとめ読
みなどに是非ご利用下さい。
http://okuchika.net/
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編集者:億の近道発行プロジェクト
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