年末のご挨拶&2008年の注目セクター

JUGEMテーマ:株・投資


 早いもので2007年も瞬くうちに過ぎてしまいます。ライブドアショックで失われた2年に追い討ちをかけるようなサブプライムローン問題の勃発が市場に適度の緊張感と調整ムードをもたらし株式市場に向かい合っておられる皆さんにとって2007年は決してハピフルな年にはならなかったように思われます。それでも外為や中国株や新興株などで大きくリターンを上げた方もお見えになるでしょうし、日本株も前半に見られた主力株を中心にした相場展開では成果をあげられた方も大勢お見えになるのかも知れません。

 会計制度の変更、金融商品取引法の施行などの制度変更が日本の株式市場に多少の混乱をもたらしてしまったことは中長期的には市場に新たな参加者を呼び込むことになると信じることが新たな年「2008年」に向けての明るい展望が開けることにもなります。二極化相場の進展で勝者と敗者に分かれてしまった2006年から2007年にかけての相場展開でしたが、2008年は一体どうなるでしょうか?私たちの資産形成は、暮らしは一体どうなっていくのでしょうか?

 日本の経済を支えるインフラとしての株式市場において二極化の流れはまだまだ続くという常識的な意見に対して、私としては企業独自のアイデアや成長への意欲が個別銘柄のパフォーマンスにつながり意外な成果をもたらす年となると想定したいところですが、企業経営者にみなぎる自信がそうした結果をもたらすと考えています。また投資家の皆さんの心理や意欲も重要です。M&A相場が一巡して株価上昇の期待がはがれてしまったことへの反省と新たなテーマ探しが同居して利益を追求する投資家の意欲的な行動が見られるようになるのか2008年の株式相場は調整局面からの再出発がどのタイミングで見出せ
るようになるのかがポイントとなるでしょう。

 個別銘柄に頼らず無味乾燥な指数を売買する動きが株式相場の主流を占めるようになって私のような立場の市場関係者は蚊帳の外に置かれがちになってしまいましたが、私自身も復活に向けて動きを取りたいと思っております。換金売りに押され続けてきた年末相場を終えて2008年の相場を多少でも明るいものとするのが私の役割。多少でも市場に参画する方々が株式投資の面白さを理解してくれるのなら私は満足です。

 億の近道に集う多くの賢明な皆さんにとって2008年が素晴らしい年となりますよう心からお祈りしますとともに2007年のご愛読に対して心より御礼申し上げます。2008年もまた億の近道をご愛読願いますようお願い申し上げます。

◆2008年の注目セクター

 先週月曜届けしました本メルマガでは2008年はエコ一色となるとコメントいたしましたが、7月に開催されます洞爺湖サミットがそうしたテーマを後押しすることになるということは誰にも想像がつくでしょう。その後の北京オリンピックでは中国の環境問題が再度クローズアップされるでしょう。グローバルな視点で活躍できる企業基盤の充実したエコロジー関連企業を常識的な市場平均よりも高く評価する動きがあちこちで見出されるようになってエコロジー相場が徐々に醸成されていくと考えられます。エコロジーが大きなテーマであるだけに建設・エンジニアリング、商社・エネルギー、非鉄・リサイクル、
創・自然エネルギー、省エネ、生活・リサイクル、排出権取引、エコファンドといった環境関連ビジネスが一斉に開花しはじめる時がやってくるでしょう。1バーレル=100ドル時代を目前にした原油高が、エネルギービジネスを新たなステージに押し上げてくれるでしょう。また、IT化、情報化によるロジスティックスの効率化の進展や隙間型ビジネス、新サービスの台頭・成長も株式市場にとっては物色のテーマとなるでしょう。新興ベンチャー企業にとっては失われた活力が復活するような市場の躍動感が再び表面化することが期待されます。

 需給悪が一転して好転するには需給要因としての課題が克服されないとなりません。優遇措置が取られてきた証券税制は延長の動きが続きますし、サブプライムローン問題の表面化を契機に海外へ流出した資産家のお金が日本に還流する可能性もない訳ではありません。外為取引やコモディティ、海外株、不動産などに動いてきた資金が再び株式に向かう可能性が出てきた場合は、まずは日本を代表する企業群に向かいます。着実に資金が集まりつつある投資信託や今後の制度改革が気になる年金マネーも株価が低迷している昨今においては有力な買い勢力となります。

 新興市場銘柄や中小型株にはなかなか資金が向かない状況が見られますが、内容の良好な銘柄には大きなリターンがあがる局面が年央あたりまでにはやって来ると考えられます。金融商品取引法が施行されてこれまでの一任投資顧問業と似たような投資運用業の免許をもった事業者が登場して新たな資金を取り込む可能性がありますので多少前向きな投資が始まるものと考えられます。2006年初をピークにした失われた2年を取り戻すタイミングがやってくると考えられます。皆さんのこれまでの研究の成果を試す時が本格的にやってくると期待しましょう。

 自社株買いで発行株数を減らしてきた企業にとっては会計制度で厳しい指摘を受けてきたことがむしろ幸いして収益の急速な向上が見出されるようになり、一株あたりの価値を向上させ、株価の変動レンジを広げてくれる可能性が出てきます。これまでもたざる恐怖など無縁の世界が続きましたが、運用者にとって運用競争が始まると状況は一変することになるでしょう。収益の裏づけのある成長企業を中心に市場評価が高まるとともに効率的な成果を求めて中・小型株がゲリラ的に物色される展開が想定されます。そんなこんなの株式相場ですが、いずれにしても2008年もまたご一緒にその動向を楽しむことにしましょう。
(炎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

グローバル投資のポイント(80)

JUGEMテーマ:株・投資


■レベルの低さを露呈した日本の新興市場再編論議■

 日本証券業協会(日証協)は、ジャスダック証券取引所(ジャスダック)の株式取り扱いを決める特別委員会で、大阪証券取引所(大証)と売却について協議を進めることを決めました。日証協と大証は、年明けにも、売却株数などの条件の詳細を詰めるための協議を開始します。

 日証協はジャスダックの発行済み株式の72.6%を保有している筆頭株主です。仮に日証協がジャスダックの株式を大証に全て売却すると、大証がジャスダックの筆頭株主となり、大証はジャスダックを大証が運営するヘラクレスと合併させる可能性が高まります。

 このためか、日証協がジャスダック株式を大証に売却する姿勢を強めていることに、ジャスダックの経営陣は不快感を示しています。たとえばジャスダック証券取引所の筒井社長は、「自主独立で、自立した強い新興市場を打ち立てる」と単独での存続をめざす意向を強調しています。また、株取引に応じて証券会社が支払う手数料(場口銭)が他の取引所に比べ割高である点についても、筒井社長は、次期システムを導入することで、場口銭は、現在のほぼ半分の水準となる見込みとし、(暗に)ヘラクレスと合併しなくても効率的に運営できるとの見解を示しています。

 ジャスダックの経営陣が、ライバル関係にあるヘラクレスとの合併に否定的であることは心情的には理解できますが、経済合理的に考えれば、ジャスダックは単独で運営されるよりも他取引所と合併した方が、投資家だけでなくジャスダックにとってもメリットが大きい気がします。日本では、ジャスダックやヘラクレスだけでなく、東証マザーズや名証セントレックスなど、数多くの新興市場が存在しています。当初は、数多くの新興市場が存在することで競争原理が働き、効率的な運営がなされることが期待されましたが、現実には、審査基準を甘めにするなど質の低い上場企業を数多く生み出す結果となってしまい
ました。現実をドライに考えれば、今求められることは、既存の新興市場をそのままとするよりも、ある程度の数まで新興市場を統合し、新興市場の運営の効率化や審査基準の厳格化を進めることのほうが、証券業界全体にとって好ましいものになると思われます。つまり日証協が大証と競技をすることは、ある程度自然のことで、特に話題になるようなことでもない気もします。

 12月27日付の日本経済新聞は、米国の証券取引所や商品取引所が来年にも温暖化ガス排出権取引に参入すると報じています。すでに欧州では温暖化ガス排出権が金融商品として活発に売買されており、米国の取引所も欧州の動きにあわせて取引の拡大を狙うようです。

 日本の証券取引所が、グローバルな視点で競争力を確保したいのであれば、米国の取引所のように温暖化ガス排出権取引への参入を検討しても不思議ではありません。しかし現実には、日本の証券取引所は、新興市場の再編論議が先決で、排出権取引といった世界的に見て新しい金融商品の取り扱いについては話題にすら出ていません。言い換えれば、見た日本の証券取引所のグローバルでの実力は、新興市場の再編議論が話題になるくらいのレベルでしかないということかもしれません。

村田雅志(むらた・まさし)
(GCIキャピタル・チーフエコノミスト)

<筆者について>
三和総合研究所、三和銀行にて産業機械アナリスト、
UFJ総合研究所にてエコノミストとして活動後、
2004年にGCIアセットマネジメント入社。05年9月より現職。

現在、コンテンツ事業の立ち上げに奮闘中。
GCIグループ初の投資情報サイト【Klugクルーク】にて、投資に関する
コラムを執筆中。http://www.gci-klug.jp/klugview/

☆★☆★FXに役立つ世界初の占いとは?☆★☆★

村田も執筆している情報サイトKlug クルークに新しいコンテンツ!!!
世界で初めて、「ラッキー通貨ペア」を告げる占いが登場しました。

【クルーク為替占い】
http://www.gci-klug.jp/horoscope/

土日も更新しています。
あのアップルのiTunesでも配信しているので
通勤中でもiPodで簡単に運勢を確認することもできます。

為替に興味がない方も、【クルーク為替占い】で
ぜひご自身の運勢を確認ください!!!!!

<主な著書>
「景気予測から始める株式投資入門」(パンローリング)
 http://www.tradersshop.com/bin/showprod?a=2596&c=9784775990070
「絶対リターンを目指すオルタナティブ投資」(すばる舎)
 http://www.tradersshop.com/bin/showprod?a=2596&c=9784883994298

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

億の近道2007/12/28

JUGEMテーマ:株・投資



■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
投資情報メールマガジン                   2007/12/28
              イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週4回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析や銘柄を参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

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             −本日の目次−
     (本日の担当:村田雅志&炎のファンドマネージャ)

    ◆コラム「グローバル投資のポイント(80)」:村田 雅志
    ◆コラム「年末のご挨拶&2008年の注目セクター」:炎

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【年末年始の配信について】

本年は今号が最終号となります。本年もご愛読ありがとうございました。
新年は1/7(月)から配信開始いたします。
来年もよろしくご支援の程、よろしくお願い申し上げます。

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◆コラム「グローバル投資のポイント(80)」

■レベルの低さを露呈した日本の新興市場再編論議■

 日本証券業協会(日証協)は、ジャスダック証券取引所(ジャスダック)の
株式取り扱いを決める特別委員会で、大阪証券取引所(大証)と売却について
協議を進めることを決めました。日証協と大証は、年明けにも、売却株数など
の条件の詳細を詰めるための協議を開始します。

 日証協はジャスダックの発行済み株式の72.6%を保有している筆頭株主
です。仮に日証協がジャスダックの株式を大証に全て売却すると、大証がジャ
スダックの筆頭株主となり、大証はジャスダックを大証が運営するヘラクレス
と合併させる可能性が高まります。

 このためか、日証協がジャスダック株式を大証に売却する姿勢を強めている
ことに、ジャスダックの経営陣は不快感を示しています。たとえばジャスダッ
ク証券取引所の筒井社長は、「自主独立で、自立した強い新興市場を打ち立て
る」と単独での存続をめざす意向を強調しています。また、株取引に応じて証
券会社が支払う手数料(場口銭)が他の取引所に比べ割高である点についても、
筒井社長は、次期システムを導入することで、場口銭は、現在のほぼ半分の水
準となる見込みとし、(暗に)ヘラクレスと合併しなくても効率的に運営でき
るとの見解を示しています。

 ジャスダックの経営陣が、ライバル関係にあるヘラクレスとの合併に否定的
であることは心情的には理解できますが、経済合理的に考えれば、ジャスダッ
クは単独で運営されるよりも他取引所と合併した方が、投資家だけでなくジャ
スダックにとってもメリットが大きい気がします。日本では、ジャスダックや
ヘラクレスだけでなく、東証マザーズや名証セントレックスなど、数多くの新
興市場が存在しています。当初は、数多くの新興市場が存在することで競争原
理が働き、効率的な運営がなされることが期待されましたが、現実には、審査
基準を甘めにするなど質の低い上場企業を数多く生み出す結果となってしまい
ました。現実をドライに考えれば、今求められることは、既存の新興市場をそ
のままとするよりも、ある程度の数まで新興市場を統合し、新興市場の運営の
効率化や審査基準の厳格化を進めることのほうが、証券業界全体にとって好ま
しいものになると思われます。つまり日証協が大証と競技をすることは、ある
程度自然のことで、特に話題になるようなことでもない気もします。

 12月27日付の日本経済新聞は、米国の証券取引所や商品取引所が来年に
も温暖化ガス排出権取引に参入すると報じています。すでに欧州では温暖化ガ
ス排出権が金融商品として活発に売買されており、米国の取引所も欧州の動き
にあわせて取引の拡大を狙うようです。

 日本の証券取引所が、グローバルな視点で競争力を確保したいのであれば、
米国の取引所のように温暖化ガス排出権取引への参入を検討しても不思議では
ありません。しかし現実には、日本の証券取引所は、新興市場の再編論議が先
決で、排出権取引といった世界的に見て新しい金融商品の取り扱いについては
話題にすら出ていません。言い換えれば、見た日本の証券取引所のグローバル
での実力は、新興市場の再編議論が話題になるくらいのレベルでしかないとい
うことかもしれません。

村田雅志(むらた・まさし)
(GCIキャピタル・チーフエコノミスト)

<筆者について>
三和総合研究所、三和銀行にて産業機械アナリスト、
UFJ総合研究所にてエコノミストとして活動後、
2004年にGCIアセットマネジメント入社。05年9月より現職。

現在、コンテンツ事業の立ち上げに奮闘中。
GCIグループ初の投資情報サイト【Klugクルーク】にて、投資に関する
コラムを執筆中。http://www.gci-klug.jp/klugview/

☆★☆★FXに役立つ世界初の占いとは?☆★☆★

村田も執筆している情報サイトKlug クルークに新しいコンテンツ!!!
世界で初めて、「ラッキー通貨ペア」を告げる占いが登場しました。

【クルーク為替占い】
http://www.gci-klug.jp/horoscope/

土日も更新しています。
あのアップルのiTunesでも配信しているので
通勤中でもiPodで簡単に運勢を確認することもできます。

為替に興味がない方も、【クルーク為替占い】で
ぜひご自身の運勢を確認ください!!!!!

<主な著書>
「景気予測から始める株式投資入門」(パンローリング)
 http://www.tradersshop.com/bin/showprod?a=2596&c=9784775990070
「絶対リターンを目指すオルタナティブ投資」(すばる舎)
 http://www.tradersshop.com/bin/showprod?a=2596&c=9784883994298

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

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◆コラム「年末のご挨拶&2008年の注目セクター」

 早いもので2007年も瞬くうちに過ぎてしまいます。ライブドアショック
で失われた2年に追い討ちをかけるようなサブプライムローン問題の勃発が市
場に適度の緊張感と調整ムードをもたらし株式市場に向かい合っておられる皆
さんにとって2007年は決してハピフルな年にはならなかったように思われ
ます。それでも外為や中国株や新興株などで大きくリターンを上げた方もお見
えになるでしょうし、日本株も前半に見られた主力株を中心にした相場展開で
は成果をあげられた方も大勢お見えになるのかも知れません。

 会計制度の変更、金融商品取引法の施行などの制度変更が日本の株式市場に
多少の混乱をもたらしてしまったことは中長期的には市場に新たな参加者を呼
び込むことになると信じることが新たな年「2008年」に向けての明るい展
望が開けることにもなります。二極化相場の進展で勝者と敗者に分かれてしま
った2006年から2007年にかけての相場展開でしたが、2008年は一
体どうなるでしょうか?私たちの資産形成は、暮らしは一体どうなっていくの
でしょうか?

 日本の経済を支えるインフラとしての株式市場において二極化の流れはまだ
まだ続くという常識的な意見に対して、私としては企業独自のアイデアや成長
への意欲が個別銘柄のパフォーマンスにつながり意外な成果をもたらす年とな
ると想定したいところですが、企業経営者にみなぎる自信がそうした結果をも
たらすと考えています。また投資家の皆さんの心理や意欲も重要です。M&A
相場が一巡して株価上昇の期待がはがれてしまったことへの反省と新たなテー
マ探しが同居して利益を追求する投資家の意欲的な行動が見られるようになる
のか2008年の株式相場は調整局面からの再出発がどのタイミングで見出せ
るようになるのかがポイントとなるでしょう。

 個別銘柄に頼らず無味乾燥な指数を売買する動きが株式相場の主流を占める
ようになって私のような立場の市場関係者は蚊帳の外に置かれがちになってし
まいましたが、私自身も復活に向けて動きを取りたいと思っております。換金
売りに押され続けてきた年末相場を終えて2008年の相場を多少でも明るい
ものとするのが私の役割。多少でも市場に参画する方々が株式投資の面白さを
理解してくれるのなら私は満足です。

 億の近道に集う多くの賢明な皆さんにとって2008年が素晴らしい年とな
りますよう心からお祈りしますとともに2007年のご愛読に対して心より御
礼申し上げます。2008年もまた億の近道をご愛読願いますようお願い申し
上げます。

◆2008年の注目セクター

 先週月曜届けしました本メルマガでは2008年はエコ一色となるとコメン
トいたしましたが、7月に開催されます洞爺湖サミットがそうしたテーマを後
押しすることになるということは誰にも想像がつくでしょう。その後の北京オ
リンピックでは中国の環境問題が再度クローズアップされるでしょう。グロー
バルな視点で活躍できる企業基盤の充実したエコロジー関連企業を常識的な市
場平均よりも高く評価する動きがあちこちで見出されるようになってエコロジ
ー相場が徐々に醸成されていくと考えられます。エコロジーが大きなテーマで
あるだけに建設・エンジニアリング、商社・エネルギー、非鉄・リサイクル、
創・自然エネルギー、省エネ、生活・リサイクル、排出権取引、エコファンド
といった環境関連ビジネスが一斉に開花しはじめる時がやってくるでしょう。
1バーレル=100ドル時代を目前にした原油高が、エネルギービジネスを新
たなステージに押し上げてくれるでしょう。また、IT化、情報化によるロジ
スティックスの効率化の進展や隙間型ビジネス、新サービスの台頭・成長も株
式市場にとっては物色のテーマとなるでしょう。新興ベンチャー企業にとって
は失われた活力が復活するような市場の躍動感が再び表面化することが期待さ
れます。

 需給悪が一転して好転するには需給要因としての課題が克服されないとなり
ません。優遇措置が取られてきた証券税制は延長の動きが続きますし、サブプ
ライムローン問題の表面化を契機に海外へ流出した資産家のお金が日本に還流
する可能性もない訳ではありません。外為取引やコモディティ、海外株、不動
産などに動いてきた資金が再び株式に向かう可能性が出てきた場合は、まずは
日本を代表する企業群に向かいます。着実に資金が集まりつつある投資信託や
今後の制度改革が気になる年金マネーも株価が低迷している昨今においては有
力な買い勢力となります。

 新興市場銘柄や中小型株にはなかなか資金が向かない状況が見られますが、
内容の良好な銘柄には大きなリターンがあがる局面が年央あたりまでにはやっ
て来ると考えられます。金融商品取引法が施行されてこれまでの一任投資顧問
業と似たような投資運用業の免許をもった事業者が登場して新たな資金を取り
込む可能性がありますので多少前向きな投資が始まるものと考えられます。2
006年初をピークにした失われた2年を取り戻すタイミングがやってくると
考えられます。皆さんのこれまでの研究の成果を試す時が本格的にやってくる
と期待しましょう。

 自社株買いで発行株数を減らしてきた企業にとっては会計制度で厳しい指摘
を受けてきたことがむしろ幸いして収益の急速な向上が見出されるようになり、
一株あたりの価値を向上させ、株価の変動レンジを広げてくれる可能性が出て
きます。これまでもたざる恐怖など無縁の世界が続きましたが、運用者にとっ
て運用競争が始まると状況は一変することになるでしょう。収益の裏づけのあ
る成長企業を中心に市場評価が高まるとともに効率的な成果を求めて中・小型
株がゲリラ的に物色される展開が想定されます。そんなこんなの株式相場です
が、いずれにしても2008年もまたご一緒にその動向を楽しむことにしまし
ょう。
(炎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

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 「億の近道」のwebはバックナンバー閲覧を重点に置いた、ブログ風の作
りになっております。現在、2006年7月分まで掲載しておりますが、順次
過去分を追加していく予定です。コメントなどはつけられませんが、まとめ読
みなどに是非ご利用下さい。
 http://okuchika.net/

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 「億の近道」は特定非営利活動法人イノベーターズ・フォーラムの登録商標
です。この名称での有償のサービス等は行っておりません。紛らわしい名称の
サービスは弊社と一切関係ありませんのでご注意下さい。

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■「個人投資家のための景気観養成セミナーDVD」発売中!■
 2003年11月に行われた村田雅志氏の景気観養成セミナーを全て収録し
た2枚組DVDです。

◆受講したいけど行けなかった…という方には最適
 当日行われたセミナーの全てを漏らさず収録。もちろん、セミナー当日配布
された資料も収録しております。これで開催地に縛られることなく、自分のペ
ースで学習することが可能です。

◆マスターへの早道は反復
 頭で理解しているつもりでも、いざ実践してみると様々な疑問点が新たに湧
いてくるもの。DVDで何度も復習することにより、マスターへの早道となり
ます。今回のセミナーをより自分のものにするためのツールとしてお役立て下
さい。

詳細はイノベーターズ・フォーラムのホームページまで。
http://www.iforum.jp/dvd.htm

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 本メルマガでおなじみの「炎のファンドマネジャー」が実際に企業訪問やプ
レゼンに出向いて調査したエッセンスをメルマガで配信中です。炎氏は200
8年の新春相場で活躍が予想されます候補銘柄をピックアップし研究に余念が
ありません。先日リリースしました1億円のモデルポートフォリオでは10の
銘柄を年末の調整相場の中でピックアップして新春の相場に備えています。先
行きの読みづらい相場展開の中で個別取材をベースにした個別企業の情報を投
資の参考に活用してみませんか? 週1,2本程度のコンテンツが配信されて
きますが新興小型株に興味のある方々が申し込みされているようです。12月
は今話題の環境関連企業「日本風力開発」を月初に取り上げ、関心をもって頂
いています。

 また、企業レポートも作成しており、11月末に作成しましたデータ・アプ
リケーションは半月で約50%の株価上昇が見られます。

 2008年もユニークな事業モデルを確立した新興ベンチャー企業や成長企
業を中心に取り上げていく方針です。ぜひとも1度ご購読賜りますようお願い
申し上げます。(炎)

有料メルマガの詳細は炎氏のサイトまで。

http://www.irisjapan.co.jp/join.htm

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ニケートしております。是非ご参加ください。MSNのサービスを利用してお
ります。
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編集者:億の近道発行プロジェクト
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思いを共有すること

JUGEMテーマ:株・投資


 ある新聞記事に注目した。
”30万人のチームワーク” − トヨタが超える ”新しい常識”
 個々の社員の専門性追及からチームワーク重視へ

トヨタは過去に個の重視を旗印に報酬を個人の能力に反映させるなど人事制度を変えた。
しかし、現在は当時と状況が違う。

・地球温暖化への対応
・新興国企業との競争
など取り組む問題は桁違いに大きくなり、全社の力の結集が欠かせない。
経営陣はチームワークの進化により問題解決を狙う。

トヨタには”国道248号線問題”という言葉があるという。国道を挟み、部門が分かれて立地する。両部門の間には道路以上心理的な距離があるとされる。
距離を埋めるべく、共同で作業できるスペースを作る。

また、社内の駅伝大会の開催。国内外の370チームがたすきをつなぎ、25000人が応援した。
”トヨタほど顔見知りの多い大企業はない”と口をそろえる。
非公式のネットワークを競争力の源泉と考えている。

なるほど、トヨタの強さの源泉がまたひとつ見えた気がする。

しかし、この記事で考えていたのはトヨタのことではない。
他の業種、他の事業などで同様のことができるのか、ということ。

尊敬する経営者”渡辺美樹社長”が率いるワタミ。
生み出すものは各事業が異なり、店舗ごとの数十人程度が遠い距離で点在する。
社員が少なく、アルバイトが多い。
上記のトヨタの場合とだいぶ状況が違う。

経営目標の実現において、社長の理念をどこまで浸透させることができるかが重要となろう。
以前、”ワタミ”に食事に行って不愉快な思いをした時、やはり、社長の思いが末端まで届くのは難しいことなのだと感じた。

社長−地域ごとの責任者−店長−一般社員−アルバイト
こういった階層が離れた距離で存在すると、遠くなるほど薄まる。

社長−店長
の関係を密にし、

店長−一般社員
の関係を密にする。

どれだけ”思い”を共有できるのだろうか。

・・・生み出すもの、社会へ提供するものが違うと書いたが
いや、会社としては同じなのだろう。

その手段や、目に見えるものは違っても
ありがとうを言ってもらえる価値の提供。

”思いを共有すること”

難しいことではあるが、社長には頑張って欲しい。
実現することが後を続くものの目標となり心の支えとなるのだから。

(知の利)

<スローガン>
仲間と共に理想社会への投資をはじめよう!
−投資活動によって理想社会を実現する−

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)


億の近道2007/12/26

JUGEMテーマ:株・投資



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投資情報メールマガジン                  2007/12/26号
             イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週4回発行
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【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。執筆陣は証券・金融業界に身を置いて
いる人間ばかりです。プロの目から見た各種分析や銘柄を参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

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               −本日の目次−
          (本日の担当:億近産業調査部)

    ◆コラム「思いを共有すること」:億近産業調査部 知の利

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【年末年始の配信について】

年末年始は以下の通りの配信となります。
 年内最終号:12/28(金)
 年始開始号:1/7(月)

本年もご愛読ありがとうございました。
来年もよろしくご支援の程、よろしくお願い申し上げます。

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◆コラム「思いを共有すること」

 ある新聞記事に注目した。
”30万人のチームワーク” − トヨタが超える ”新しい常識”
 個々の社員の専門性追及からチームワーク重視へ

トヨタは過去に個の重視を旗印に報酬を個人の能力に反映させるなど人事制度
を変えた。
しかし、現在は当時と状況が違う。

・地球温暖化への対応
・新興国企業との競争
など取り組む問題は桁違いに大きくなり、全社の力の結集が欠かせない。
経営陣はチームワークの進化により問題解決を狙う。

トヨタには”国道248号線問題”という言葉があるという。国道を挟み、部
門が分かれて立地する。両部門の間には道路以上心理的な距離があるとされる。
距離を埋めるべく、共同で作業できるスペースを作る。

また、社内の駅伝大会の開催。国内外の370チームがたすきをつなぎ、25
000人が応援した。
”トヨタほど顔見知りの多い大企業はない”と口をそろえる。
非公式のネットワークを競争力の源泉と考えている。

なるほど、トヨタの強さの源泉がまたひとつ見えた気がする。

しかし、この記事で考えていたのはトヨタのことではない。
他の業種、他の事業などで同様のことができるのか、ということ。

尊敬する経営者”渡辺美樹社長”が率いるワタミ。
生み出すものは各事業が異なり、店舗ごとの数十人程度が遠い距離で点在する。
社員が少なく、アルバイトが多い。
上記のトヨタの場合とだいぶ状況が違う。

経営目標の実現において、社長の理念をどこまで浸透させることができるかが
重要となろう。
以前、”ワタミ”に食事に行って不愉快な思いをした時、やはり、社長の思い
が末端まで届くのは難しいことなのだと感じた。

社長−地域ごとの責任者−店長−一般社員−アルバイト
こういった階層が離れた距離で存在すると、遠くなるほど薄まる。

社長−店長
の関係を密にし、

店長−一般社員
の関係を密にする。

どれだけ”思い”を共有できるのだろうか。

・・・生み出すもの、社会へ提供するものが違うと書いたが
いや、会社としては同じなのだろう。

その手段や、目に見えるものは違っても
ありがとうを言ってもらえる価値の提供。

”思いを共有すること”

難しいことではあるが、社長には頑張って欲しい。
実現することが後を続くものの目標となり心の支えとなるのだから。

(知の利)

<スローガン>
仲間と共に理想社会への投資をはじめよう!
−投資活動によって理想社会を実現する−

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

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定年後は株で楽しく暮らしたい(38)




JUGEMテーマ:株・投資



■第38回■


 株式投資によって経済的効用を得るというと、金銭的効用ばかりが強調されてしまうように思えますが、株式投資においても優待という「もの」で得る効用も、あたりまえですが経済的効用と考えて良いと思います。
 ペガサスミシン製造の優待でいただいた郵便ふるさと小包ギフトでお味噌を申し込んだら、10月の善光寺、北向き観音めぐりの旅の途中で寄りたかったのですが、時間の都合で断念した須坂市の味噌蔵 中村醸造場のまるゆき味噌が届きました。農林水産大臣賞ほかいろいろな賞を取っている優れもので、インターネットでお取り寄せしようとしても、完売済みとなっているものが多いです。食して口に合わないと悔しいのでお取り寄せするにも勇気が要りますし、試食が出来きてとてもうれしいです^^;
 http://www.suzaka.info/nakamura/
 このように自分でも株主優待の楽しさを、思い切り満喫しているわけですが、投資という以上、金銭的効用を度外視した優待株投資を行なうつもりもありません^^;
 また最近、株価の方向性、需給にばかり目を奪われて、短期で市場に出入りして、資産を減らしてしまっている方も、ときどき見かけます。株式投資の一面として「安く買って高く売ることによって儲ける」というキャピタルゲインによる経済的効用ゲットスタイルばかりが注目を浴びているので、それしか知らないような投資家さんも多いように思います。
 投資というのはキャピタルゲインを狙うものばかりではありません。株式投資にしても収益を生み続ける力のある企業の株を持ち続け、配当や優待という金銭的、経済的効用を受領し続けるという方法もあることを忘れてはもったいないと思います。
 確かに経済がグローバル化して、企業間の競争も世界的になりました。一時的に利益を上げていても、競争に敗れれば企業は収益を上げることが不可能になり、配当もできなくなる可能性は否定できません。海外に奪われてしまう仕事も、当然あるでしょう。
 きょくとうの仕事(ホームクリーニング)のように、日本に人が住んでいる限り無くならない仕事も多いです。
 優待銘柄ではありませんが、CHINTAIも配当利回り狙い=インカムゲイン狙いで買える水準まで売り叩かれました。ヒューテックノオリンやキューソー流通システムのような冷凍冷蔵物流も日本に人が住んでいて、冷凍食品を食べる以上、なくなる仕事ではありません。海外に移転できる仕事でもありません。
 日本人というのは外国人の評価ばかりを頼りにして、自分達の頭で考えて、物事を評価することが苦手な人種なんでしょうかね。東京オリンピックの記録を市川崑監督が撮影しましたが、日本人の評価は最初最悪でした。しかし外国で絶賛されるや、日本でも評価がうなぎのぼり。バカじゃないかと思います(苦笑)。
 もちろん日本にもダメなところは沢山ありますが、優れたところも多いです。自分の目で見たり、頭で考えて判断しないと、江戸末期に金や浮世絵が海外に流失してしまった愚を、またもや冒すことになるのではないでしょうか。
 本当に日本はダメなのか。中国とかインドに2ヶ月でも暮らしてみれば、日本のよさを実感できると思いますよ^^;ただ経済が伸び盛りである点は、評価して、投資を否定するわけでは、勿論ありません。日本企業にも良い企業が沢山あるよと、言いたいだけです。
 きょくとうなど配当+優待総合利回りの高いインカムゲイン狙い(=減らないお財布銘柄)については、自分の頭で考えて投資した理由をメモして忘れないようにしています。ブログでも一部ご紹介しています。ご紹介した7銘柄のうち長くなるので3銘柄だけご紹介しようと思います。他の銘柄にも興味がありましたらブログにも、遊びに来てください^^;
http://plaza.rakuten.co.jp/lucky7lucky/diary/200712240000/

○スルガ(7874)
 株価1584円。PER9.89倍。PBR0.64倍。有利子負債ゼロの本当の無借金会社。現・預金と投資有価証券だけで73億円持っている。時価総額は114億円。配当50円。100株で三菱UFJニコスのギフトカード5000円分が貰えます。配当優待総合利回り6.3%の優れもの^^;
 100円ショップ向けアイデア小物、企業向け販促品等の製造販売。中間決算時点 6ヶ月で一株利益70.25円(前期100.15円)。通期予想160.11円(前期183.2円)一株純資産2449.14円。
 中間決算短信に『材料価格の上昇、新製品開発に伴う設備投資による減価償却費の増加及び積極的な人材投資による人件費の増加等から営業利益は729百万円(前年同期比34.7%減)、経常利益は875百万円(前年同期比29.9%減)となり、会計処理の方法の変更に伴い役員退職慰労引当金を計上したこと等から中間純利益は504百万円(前年同期比29.8%減)となりました。』とあるとおり、一時的原因での業績低迷ではないかと感じて利回りの高さに惹かれて投資実行。

○日新商事(7490)
 株価888円。PER15.34倍。PBR0.37倍。実質無借金会社。現・預金と投資有価証券だけで59億円持っている。時価総額は67億円。配当16円。100株で郵便局ふるさと小包3000円分が貰える。配当優待総合利回り5.18%の優れもの^^;
 新日本石油系のガソリンスタンドを展開。大都市圏に簿価の低いガソリンスタンド63ヶ所だけでも大きな資産。本社、寮、賃貸不動産などたっぷり持っている。もちろん投資有価証券も。有利子負債17.1億。現・預金22.1億。投資有価証券37.8億。キャッシュ・リッチ、不動産リッチの含み資産株。
 中間決算時点6ヶ月で一株利益36.08円(前期8.01円)。通期予想57.87円(前期41.6円)一株純資産2384.48円。
 仕入れ価格の値上がりを販売価格転嫁が進めば、更に利益も上がるだろうが、資産株としても、割安。リスクは経営者一族によるTOB。ただ一株純資産が高すぎるので、そう安くかっさらわれることはないと思っている。

○きょくとう(2300)
 ホームクリーニング専業。九州を地盤にM&Aで着実に中国地方、関西、関東まで商圏を拡大中。
 2007年8月中間決算時点。6ヶ月の一株利益48.08円(前期45.02円)。通期予想51.92円(前期37.27円)年前半に一年分の利益を稼ぐ業種。一株純資産544.64円。自己資本比率61.5%。現預金と借入は、ほぼ見合っており、実質無借金だが、それほどキャッシュリッチということではない。
 営業用不動産は相応に所有している。総資産のうち約30%が土地だが、小口化されており、万が一の場合は切り売りも可能。日本でクリーニング屋がなくなることは考えられなし、競争力があるので着実に成長していくことが期待できる。有価証券投資などしておらず、有価証券に投資するならM&Aで同業者を買うというという、本業一筋の会社で、地味だが、着実でとても安心感がある。
 家内工業的な同業を買収して、成長しているが、まだまだ事業拡大の余地は大きい。新しい繊維素材に対応するためには規模が大きい方が有利だが、それほどぼろもうけできる仕事ではないし、新規参入してくる大手は殆どないだろうと予測。しかしホームクリーニングは内需産業の最たるもので、外国に仕事を奪われることはありえない。
 毛玉の出来たセーターさえクリーニングに出す、経済観念の無い、ありがたいお客様も多い(毛玉の出来たセーターなんて、恥ずかしくて、どうぜお出かけ着には使えないから、自宅で手洗いすればいいのにね^^;)ので、ずぼらで家事に手抜きをする主婦が増殖した日本には、必要不可欠^^;廃れることは無いでしょう。
 株価461円。配当11円。優待は100株一単位で1000円のクオカード。配当優待総合利回り4.55%。


経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎

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億の近道2007/12/25

JUGEMテーマ:株・投資



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投資情報メールマガジン                   2007/12/25
              イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週4回発行
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             −本日の目次−
          (本日の担当:石川臨太郎)

 ◆コラム「定年後は株で楽しく暮らしたい(38)」:石川 臨太郎

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◆コラム「連載:ぬくぬくホッコリ株日記 定年後は株で楽しく暮らしたい」

■第38回■

 株式投資によって経済的効用を得るというと、金銭的効用ばかりが強調され
てしまうように思えますが、株式投資においても優待という「もの」で得る効
用も、あたりまえですが経済的効用と考えて良いと思います。
 ペガサスミシン製造の優待でいただいた郵便ふるさと小包ギフトでお味噌を
申し込んだら、10月の善光寺、北向き観音めぐりの旅の途中で寄りたかった
のですが、時間の都合で断念した須坂市の味噌蔵 中村醸造場のまるゆき味噌
が届きました。農林水産大臣賞ほかいろいろな賞を取っている優れもので、イ
ンターネットでお取り寄せしようとしても、完売済みとなっているものが多い
です。食して口に合わないと悔しいのでお取り寄せするにも勇気が要りますし、
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 このように自分でも株主優待の楽しさを、思い切り満喫しているわけですが、
投資という以上、金銭的効用を度外視した優待株投資を行なうつもりもありま
せん^^;
 また最近、株価の方向性、需給にばかり目を奪われて、短期で市場に出入り
して、資産を減らしてしまっている方も、ときどき見かけます。株式投資の一
面として「安く買って高く売ることによって儲ける」というキャピタルゲイン
による経済的効用ゲットスタイルばかりが注目を浴びているので、それしか知
らないような投資家さんも多いように思います。
 投資というのはキャピタルゲインを狙うものばかりではありません。株式投
資にしても収益を生み続ける力のある企業の株を持ち続け、配当や優待という
金銭的、経済的効用を受領し続けるという方法もあることを忘れてはもったい
ないと思います。
 確かに経済がグローバル化して、企業間の競争も世界的になりました。一時
的に利益を上げていても、競争に敗れれば企業は収益を上げることが不可能に
なり、配当もできなくなる可能性は否定できません。海外に奪われてしまう仕
事も、当然あるでしょう。
 きょくとうの仕事(ホームクリーニング)のように、日本に人が住んでいる
限り無くならない仕事も多いです。
 優待銘柄ではありませんが、CHINTAIも配当利回り狙い=インカムゲ
イン狙いで買える水準まで売り叩かれました。ヒューテックノオリンやキュー
ソー流通システムのような冷凍冷蔵物流も日本に人が住んでいて、冷凍食品を
食べる以上、なくなる仕事ではありません。海外に移転できる仕事でもありま
せん。
 日本人というのは外国人の評価ばかりを頼りにして、自分達の頭で考えて、
物事を評価することが苦手な人種なんでしょうかね。東京オリンピックの記録
を市川崑監督が撮影しましたが、日本人の評価は最初最悪でした。しかし外国
で絶賛されるや、日本でも評価がうなぎのぼり。バカじゃないかと思います
(苦笑)。
 もちろん日本にもダメなところは沢山ありますが、優れたところも多いです。
自分の目で見たり、頭で考えて判断しないと、江戸末期に金や浮世絵が海外に
流失してしまった愚を、またもや冒すことになるのではないでしょうか。
 本当に日本はダメなのか。中国とかインドに2ヶ月でも暮らしてみれば、日
本のよさを実感できると思いますよ^^;ただ経済が伸び盛りである点は、評
価して、投資を否定するわけでは、勿論ありません。日本企業にも良い企業が
沢山あるよと、言いたいだけです。
 きょくとうなど配当+優待総合利回りの高いインカムゲイン狙い(=減らな
いお財布銘柄)については、自分の頭で考えて投資した理由をメモして忘れな
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○スルガ(7874)
 株価1584円。PER9.89倍。PBR0.64倍。有利子負債ゼロの
本当の無借金会社。現・預金と投資有価証券だけで73億円持っている。時価
総額は114億円。配当50円。100株で三菱UFJニコスのギフトカード
5000円分が貰えます。配当優待総合利回り6.3%の優れもの^^;
 100円ショップ向けアイデア小物、企業向け販促品等の製造販売。中間決
算時点 6ヶ月で一株利益70.25円(前期100.15円)。通期予想1
60.11円(前期183.2円)一株純資産2449.14円。
 中間決算短信に『材料価格の上昇、新製品開発に伴う設備投資による減価償
却費の増加及び積極的な人材投資による人件費の増加等から営業利益は729
百万円(前年同期比34.7%減)、経常利益は875百万円(前年同期比2
9.9%減)となり、会計処理の方法の変更に伴い役員退職慰労引当金を計上
したこと等から中間純利益は504百万円(前年同期比29.8%減)となり
ました。』とあるとおり、一時的原因での業績低迷ではないかと感じて利回り
の高さに惹かれて投資実行。

○日新商事(7490)
 株価888円。PER15.34倍。PBR0.37倍。実質無借金会社。
現・預金と投資有価証券だけで59億円持っている。時価総額は67億円。配
当16円。100株で郵便局ふるさと小包3000円分が貰える。配当優待総
合利回り5.18%の優れもの^^;
 新日本石油系のガソリンスタンドを展開。大都市圏に簿価の低いガソリンス
タンド63ヶ所だけでも大きな資産。本社、寮、賃貸不動産などたっぷり持っ
ている。もちろん投資有価証券も。有利子負債17.1億。現・預金22.1
億。投資有価証券37.8億。キャッシュ・リッチ、不動産リッチの含み資産
株。
 中間決算時点6ヶ月で一株利益36.08円(前期8.01円)。通期予想
57.87円(前期41.6円)一株純資産2384.48円。
 仕入れ価格の値上がりを販売価格転嫁が進めば、更に利益も上がるだろうが、
資産株としても、割安。リスクは経営者一族によるTOB。ただ一株純資産が
高すぎるので、そう安くかっさらわれることはないと思っている。

○きょくとう(2300)
 ホームクリーニング専業。九州を地盤にM&Aで着実に中国地方、関西、関
東まで商圏を拡大中。
 2007年8月中間決算時点。6ヶ月の一株利益48.08円(前期45.
02円)。通期予想51.92円(前期37.27円)年前半に一年分の利益
を稼ぐ業種。一株純資産544.64円。自己資本比率61.5%。現預金と
借入は、ほぼ見合っており、実質無借金だが、それほどキャッシュリッチとい
うことではない。
 営業用不動産は相応に所有している。総資産のうち約30%が土地だが、小
口化されており、万が一の場合は切り売りも可能。日本でクリーニング屋がな
くなることは考えられなし、競争力があるので着実に成長していくことが期待
できる。有価証券投資などしておらず、有価証券に投資するならM&Aで同業
者を買うというという、本業一筋の会社で、地味だが、着実でとても安心感が
ある。
 家内工業的な同業を買収して、成長しているが、まだまだ事業拡大の余地は
大きい。新しい繊維素材に対応するためには規模が大きい方が有利だが、それ
ほどぼろもうけできる仕事ではないし、新規参入してくる大手は殆どないだろ
うと予測。しかしホームクリーニングは内需産業の最たるもので、外国に仕事
を奪われることはありえない。
 毛玉の出来たセーターさえクリーニングに出す、経済観念の無い、ありがた
いお客様も多い(毛玉の出来たセーターなんて、恥ずかしくて、どうぜお出か
け着には使えないから、自宅で手洗いすればいいのにね^^;)ので、ずぼら
で家事に手抜きをする主婦が増殖した日本には、必要不可欠^^;廃れること
は無いでしょう。
 株価461円。配当11円。優待は100株一単位で1000円のクオカー
ド。配当優待総合利回り4.55%。

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石川臨太郎
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村田 雅志
▼景気予測から始める株式投資入門▼
パンローリング ISBN4-7759-9007 3300円+税 231ページ
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グローバル投資のポイント(79)

JUGEMテーマ:株・投資


■日本株離れを食い止めるために証券業界ができること■

 12月21日付の日本経済新聞によると、国内の主要株式市場(東証、大証、名証)やジャスダック、投資信託などの統計をまとめると、今年の個人の株式売買は、昨年の9100億円の買い越しから一転し、約2兆6千億円の売り越しになるようです。

 「貯蓄から投資へ」というキャッチコピーを耳にしたことがある方は、個人が日本株を売り越していることに違和感を持つかもしれません。しかし、日本銀行が公表する資金循環統計によると、個人の金融資産残高が拡大を続けているなか、外貨預金を除く預金の割合は低下傾向を続けています。金融資産全体が増えているのに、預金の割合が低下しているということは、個人は預金を減らした分だけ預金以外の分野に金融資産を振り分けていることになります。つまり「貯蓄から投資(=預金以外の資産)へ」という流れに変わりはないといえます。

 個人が、日本株ではなく、どのような分野に金融資産を振り分けているかを資金循環統計から調べると、個人は外貨預金や投資信託に資産を振り分けていることが分かります。また、投資信託の内訳について調べると、個人は、日本株で運用される投資信託ではなく、外国債券や外国株式で運用される投資信託を選ぶ傾向を強めていることも分かります。

 日本の証券界では、日本に住む個人が、日本株ではなく海外の債券や株式に資産を移すことを苦々しく思っているようです。証券界の中には、個人が日本株から離れるのは、政府が証券優遇税制を縮小させたり、投資家保護の名の下に投資信託の説明に充分な時間をかけるよう指導しているため、と考える方もいるようです。

 ただ、個人が海外資産に投資をするには、まだまだ多くの手間暇がかかり、手数料も日本株の取引に比べ割高です。こうした状況にもかかわらず、個人が日本株から離れ、海外資産に資金を振り向けているのであれば、その理由は、税制や政府の指導のためではなく、日本株のリターンが海外資産に比べ見劣りすると個人投資家が判断したためと思われます。

 あくまで個人的な考えでしかありませんが、仮に証券界が個人投資家に日本株に戻ってほしいと願うのであれば、政府に恨み節を唱えるのではなく、日本株投資のリターンが高まるよう努力すべきなのでしょう。たとえば、手数料を稼ぐために、上場に値しない新興企業の主幹事を引き受けることや、金融知識に乏しい個人投資家に割高な投資信託を販売すること、などを改めるのは、今すぐにできることだと思えます。

村田雅志(むらた・まさし)
(GCIキャピタル・チーフエコノミスト)

<筆者について>
三和総合研究所、三和銀行にて産業機械アナリスト、
UFJ総合研究所にてエコノミストとして活動後、
2004年にGCIアセットマネジメント入社。05年9月より現職。

現在、コンテンツ事業の立ち上げに奮闘中。
GCIグループ初の投資情報サイト【Klugクルーク】にて、投資に関する
コラムを執筆中。http://www.gci-klug.jp/klugview/

☆★☆★FXに役立つ世界初の占いとは?☆★☆★

村田も執筆している情報サイトKlug クルークに新しいコンテンツ!!!
世界で初めて、「ラッキー通貨ペア」を告げる占いが登場しました。

【クルーク為替占い】
http://www.gci-klug.jp/horoscope/

土日も更新しています。
あのアップルのiTunesでも配信しているので
通勤中でもiPodで簡単に運勢を確認することもできます。

為替に興味がない方も、【クルーク為替占い】で
ぜひご自身の運勢を確認ください!!!!!

<主な著書>
「景気予測から始める株式投資入門」(パンローリング)
 http://www.tradersshop.com/bin/showprod?a=2596&c=9784775990070
「絶対リターンを目指すオルタナティブ投資」(すばる舎)
 http://www.tradersshop.com/bin/showprod?a=2596&c=9784883994298

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億の近道2007/12/21

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投資情報メールマガジン                   2007/12/21
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             −本日の目次−
           (本日の担当:村田雅志)

  ◆コラム「グローバル投資のポイント(79)」:村田 雅志

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◆コラム「グローバル投資のポイント(79)」

■日本株離れを食い止めるために証券業界ができること■

 12月21日付の日本経済新聞によると、国内の主要株式市場(東証、大証、
名証)やジャスダック、投資信託などの統計をまとめると、今年の個人の株式
売買は、昨年の9100億円の買い越しから一転し、約2兆6千億円の売り越
しになるようです。

 「貯蓄から投資へ」というキャッチコピーを耳にしたことがある方は、個人
が日本株を売り越していることに違和感を持つかもしれません。しかし、日本
銀行が公表する資金循環統計によると、個人の金融資産残高が拡大を続けてい
るなか、外貨預金を除く預金の割合は低下傾向を続けています。金融資産全体
が増えているのに、預金の割合が低下しているということは、個人は預金を減
らした分だけ預金以外の分野に金融資産を振り分けていることになります。つ
まり「貯蓄から投資(=預金以外の資産)へ」という流れに変わりはないとい
えます。

 個人が、日本株ではなく、どのような分野に金融資産を振り分けているかを
資金循環統計から調べると、個人は外貨預金や投資信託に資産を振り分けてい
ることが分かります。また、投資信託の内訳について調べると、個人は、日本
株で運用される投資信託ではなく、外国債券や外国株式で運用される投資信託
を選ぶ傾向を強めていることも分かります。

 日本の証券界では、日本に住む個人が、日本株ではなく海外の債券や株式に
資産を移すことを苦々しく思っているようです。証券界の中には、個人が日本
株から離れるのは、政府が証券優遇税制を縮小させたり、投資家保護の名の下
に投資信託の説明に充分な時間をかけるよう指導しているため、と考える方も
いるようです。

 ただ、個人が海外資産に投資をするには、まだまだ多くの手間暇がかかり、
手数料も日本株の取引に比べ割高です。こうした状況にもかかわらず、個人が
日本株から離れ、海外資産に資金を振り向けているのであれば、その理由は、
税制や政府の指導のためではなく、日本株のリターンが海外資産に比べ見劣り
すると個人投資家が判断したためと思われます。

 あくまで個人的な考えでしかありませんが、仮に証券界が個人投資家に日本
株に戻ってほしいと願うのであれば、政府に恨み節を唱えるのではなく、日本
株投資のリターンが高まるよう努力すべきなのでしょう。たとえば、手数料を
稼ぐために、上場に値しない新興企業の主幹事を引き受けることや、金融知識
に乏しい個人投資家に割高な投資信託を販売すること、などを改めるのは、今
すぐにできることだと思えます。

村田雅志(むらた・まさし)
(GCIキャピタル・チーフエコノミスト)

<筆者について>
三和総合研究所、三和銀行にて産業機械アナリスト、
UFJ総合研究所にてエコノミストとして活動後、
2004年にGCIアセットマネジメント入社。05年9月より現職。

現在、コンテンツ事業の立ち上げに奮闘中。
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コラムを執筆中。http://www.gci-klug.jp/klugview/

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「絶対リターンを目指すオルタナティブ投資」(すばる舎)
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定年後は株で楽しく暮らしたい(37)




JUGEMテーマ:株・投資


■第37回■

 あいも変わらずアメリカ市場より下げの大きな日本株式市場です。おかげで、ますます配当優待利回りの高くなる銘柄が増加しています。
 定期預金など元本保証の利息がゴマのように小さい運用資金を株式にシフトする時期が近づいてきたな〜、待ってて良かったな〜と思っています。配当分で先に買ってしまったフライング部分は、これは打診の買いだから、しょうがないと思っています^^;。

 不動産投資など、金額が大きくて、借金を利用して投資する場合が多い運用対象については、投資した資金をどのように回収するかも考えなければなりません。私のようにインカムゲインである家賃収入を目的とするのだから基本的には売らない、というスタンスでも、万が一予定外の資金が必要になったとき不動産を売らなければならない場合もありうると考えて、買ってもらいやすいワンルームマンションを投資の対象として選びました。
 賃貸利回りが高ければ、買おうという投資家は必ず現れます。しかもワンルームマンションの一室のほうがアパート一棟とかファミリーマンションよりは安いので、買える投資家の数は当然増えます^^;
 しかし、売るという選択肢を取らなくても、投資した元本を回収するという意味でなら、別に売らなくてもインカムゲインで回収するという方法を考えても当然良いはずです^^;
 いつの時代でもワンルームマンションなんて、直ぐ借り手がいなくなると言われたりします。20年前もそうでした。いまでもそうだと思います。でも20年前に投資したワンルームマンションも名古屋とか博多の中心部で大学の近くという立地を選択したおかげで、一度も数ヶ月も空き室になるということはありませんでした。せいぜい半月。でも大学の新入生が入ってくる時期をはずして入居者が出て行ったとき、業者に借りてもらい業者から家賃をもらう形に切り替えた(いわゆる家賃保証ね)ので、空き室になることはなくなりました^^;
 バブル期には不動産投資についてもインカムゲインではなく売却益を狙った投機的運用がはやりましたが、当初儲かっても巨額の借金をして、貧欲に更なる儲けを狙った人々は、バブル崩壊に直撃されて、見事に沈んでいきました。借金に溺れちゃったというわけです。
 しかしインカムゲインを狙っていた投資家は家賃で借入を返済できないような投資は行なわないという鉄則を守っていたので、ちゃんと生き抜いて当初の投資額もしっかり回収し終わっています。投資利回りの高いものを買うというインカムゲイン投資の基本を守ったからでした。

 株式投資でも大昔は株の変動リスクが高いため配当は元本保証の定期預金などの利息より高い時代もあったようですが、売却益を狙った株式投資が本流になってからは、インカムゲインで投資元本を回収するという株式投資の方法は過去の遺物となっていた感がありました。
 ただ優待という制度ができあがり、小額株主を優遇し、一単位だけに投資する株主に経済的効用を、大口株主より高く与えるというブームが起きたので、これを利用してインカムゲイン(=経済的効用をインカムゲインに含めるわけです)を増やし、総合運用利回りを高めることで、インカムゲインで投資を回収するという道が開けたように思います。
 これはフェニックス電機に投資した、愛犬投資家こなつさんがブログに開示してくれた投資行動戦略で「そうだったよね」と思い出したことでした。投資元本資金の回収方法は売却益で得なくてもインカムゲインで回収しても良かったんですよね^^;。
 http://plaza.rakuten.co.jp/konatsu2004/
 こなつさん、大切なことを思い出させてくれてありがとうございました^^;

 しかし、なかなか優待配当総合利回りが高い上に財務内容が良くて、倒産の危険がない企業はそれほど見つかりませんでした。サブプライム爆弾が破裂するまでは、です。ところがサブプライム爆弾が破裂してからは、財務内容の良い企業の株まで余震で発生した津波に呑まれて、信じられないほどの安さに沈んでくれました。一単位投資が一番経済的効用が高い場合が殆どなので、運用資金の多い人は、ものすごい数の投資銘柄を探してこなければなりません。つまり個人で株式投信を作っている感覚ですが、最初に作ってしまえば、投資元本を回収するまでは、株価の変動には目をつぶって、ひたすらインカムゲイン
での回収を目指すという戦略なので、一旦ポートフォリオに取り入れたら、あとはほうっておくだけです。とっても気楽。しかも投資戦略で重要視される資産の分散が可能になります。

 昨日のブログで『減らないお財布銘柄』として私の投資した銘柄をご紹介しましたが、他にも配当優待総合利回りの高い銘柄はゴロゴロでてきています。http://plaza.rakuten.co.jp/lucky7lucky/diary/200712170000/

 金券の優待ならば誰にとっても現金と同じ経済的効用となりますが、優待が「もの」の場合は、投資家によって経済的効用が違います。私の場合は食べ物、特にカタログから自分でもらう食べ物を選べるギフトの優待なら現金と同じと考えてインカムゲインに含めます^^;
 ものでもダイオーズからいただけるコーヒーは絶品で、お店で買う事ができないので経済的効用は高いです。あとカワサキのドイツ製シェニール織物のハンカチも奥さんの評価が高いので、良い投資対象となっています。日信工業から年2回いただける苺グラッセ(またはチャーシュウ)とハムの詰め合わせも、とても美味しいので、経済的効用は高いと考えています。当然成長性のある企業であると判断したので買っています。ただ投資しつづけるモチベーションを維持するためには「インカムゲインで投資元本を回収する」という意味づけが役に立つと考えているだけです。私は成長性はありそうだけど無配当のエルピーダメモリには、投資するモチベーションをもてません(苦笑)

 投資家によっては、美味しいワインとか日本酒に経済的効用を見出す方もいるでしょう。

 私が株式投資のほうが不動産投資より運用利回りが低くてもOKと考えている理由は、不動産投資はワンルームマンションにしても金額が大きくなる。運用利回りの高い立地の良い物件が出てくるのはまれである。時間がたつと劣化が起こり、古くなるほどメンテナンス費用がかかる。確定申告に手間が掛かり、年を取ったら面倒になる^^;

 株式投資で持ちっぱなしにする場合は、何の面倒もない。小額で買える。お金がどうしても必要になれば、直ぐにでも売れる。(売るつもりはないけれど、可能性はゼロじゃないですもんね^^)メンテナンスにお金が要らない。決算短信を読むのはお楽しみやボケ防止になる^^;持ち続けるなら証券税制の影響を受けにくい。優待には税金が掛からず、とっても有利です。
 以上のような理由で配当優待総合利回りが4%を超えればOK。業績が安定的に伸びていれば運用利回りが、もっと低くてもOK。そんな感覚でコレクション(減らないお財布作り)を楽しんでます^^;


経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)





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