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投資情報メールマガジン 2007/12/28
イ意 の 近 道
−プロが導く「億」資産への近道− 週4回発行
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【ご挨拶】
将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析や銘柄を参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!
★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★
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−本日の目次−
(本日の担当:村田雅志&炎のファンドマネージャ)
◆コラム「グローバル投資のポイント(80)」:村田 雅志
◆コラム「年末のご挨拶&2008年の注目セクター」:炎
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【年末年始の配信について】
本年は今号が最終号となります。本年もご愛読ありがとうございました。
新年は1/7(月)から配信開始いたします。
来年もよろしくご支援の程、よろしくお願い申し上げます。
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◆コラム「グローバル投資のポイント(80)」
■レベルの低さを露呈した日本の新興市場再編論議■
日本証券業協会(日証協)は、ジャスダック証券取引所(ジャスダック)の
株式取り扱いを決める特別委員会で、大阪証券取引所(大証)と売却について
協議を進めることを決めました。日証協と大証は、年明けにも、売却株数など
の条件の詳細を詰めるための協議を開始します。
日証協はジャスダックの発行済み株式の72.6%を保有している筆頭株主
です。仮に日証協がジャスダックの株式を大証に全て売却すると、大証がジャ
スダックの筆頭株主となり、大証はジャスダックを大証が運営するヘラクレス
と合併させる可能性が高まります。
このためか、日証協がジャスダック株式を大証に売却する姿勢を強めている
ことに、ジャスダックの経営陣は不快感を示しています。たとえばジャスダッ
ク証券取引所の筒井社長は、「自主独立で、自立した強い新興市場を打ち立て
る」と単独での存続をめざす意向を強調しています。また、株取引に応じて証
券会社が支払う手数料(場口銭)が他の取引所に比べ割高である点についても、
筒井社長は、次期システムを導入することで、場口銭は、現在のほぼ半分の水
準となる見込みとし、(暗に)ヘラクレスと合併しなくても効率的に運営でき
るとの見解を示しています。
ジャスダックの経営陣が、ライバル関係にあるヘラクレスとの合併に否定的
であることは心情的には理解できますが、経済合理的に考えれば、ジャスダッ
クは単独で運営されるよりも他取引所と合併した方が、投資家だけでなくジャ
スダックにとってもメリットが大きい気がします。日本では、ジャスダックや
ヘラクレスだけでなく、東証マザーズや名証セントレックスなど、数多くの新
興市場が存在しています。当初は、数多くの新興市場が存在することで競争原
理が働き、効率的な運営がなされることが期待されましたが、現実には、審査
基準を甘めにするなど質の低い上場企業を数多く生み出す結果となってしまい
ました。現実をドライに考えれば、今求められることは、既存の新興市場をそ
のままとするよりも、ある程度の数まで新興市場を統合し、新興市場の運営の
効率化や審査基準の厳格化を進めることのほうが、証券業界全体にとって好ま
しいものになると思われます。つまり日証協が大証と競技をすることは、ある
程度自然のことで、特に話題になるようなことでもない気もします。
12月27日付の日本経済新聞は、米国の証券取引所や商品取引所が来年に
も温暖化ガス排出権取引に参入すると報じています。すでに欧州では温暖化ガ
ス排出権が金融商品として活発に売買されており、米国の取引所も欧州の動き
にあわせて取引の拡大を狙うようです。
日本の証券取引所が、グローバルな視点で競争力を確保したいのであれば、
米国の取引所のように温暖化ガス排出権取引への参入を検討しても不思議では
ありません。しかし現実には、日本の証券取引所は、新興市場の再編論議が先
決で、排出権取引といった世界的に見て新しい金融商品の取り扱いについては
話題にすら出ていません。言い換えれば、見た日本の証券取引所のグローバル
での実力は、新興市場の再編議論が話題になるくらいのレベルでしかないとい
うことかもしれません。
村田雅志(むらた・まさし)
(GCIキャピタル・チーフエコノミスト)
<筆者について>
三和総合研究所、三和銀行にて産業機械アナリスト、
UFJ総合研究所にてエコノミストとして活動後、
2004年にGCIアセットマネジメント入社。05年9月より現職。
現在、コンテンツ事業の立ち上げに奮闘中。
GCIグループ初の投資情報サイト【Klugクルーク】にて、投資に関する
コラムを執筆中。http://www.gci-klug.jp/klugview/
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<主な著書>
「景気予測から始める株式投資入門」(パンローリング)
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「絶対リターンを目指すオルタナティブ投資」(すばる舎)
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(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。)
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◆コラム「年末のご挨拶&2008年の注目セクター」
早いもので2007年も瞬くうちに過ぎてしまいます。ライブドアショック
で失われた2年に追い討ちをかけるようなサブプライムローン問題の勃発が市
場に適度の緊張感と調整ムードをもたらし株式市場に向かい合っておられる皆
さんにとって2007年は決してハピフルな年にはならなかったように思われ
ます。それでも外為や中国株や新興株などで大きくリターンを上げた方もお見
えになるでしょうし、日本株も前半に見られた主力株を中心にした相場展開で
は成果をあげられた方も大勢お見えになるのかも知れません。
会計制度の変更、金融商品取引法の施行などの制度変更が日本の株式市場に
多少の混乱をもたらしてしまったことは中長期的には市場に新たな参加者を呼
び込むことになると信じることが新たな年「2008年」に向けての明るい展
望が開けることにもなります。二極化相場の進展で勝者と敗者に分かれてしま
った2006年から2007年にかけての相場展開でしたが、2008年は一
体どうなるでしょうか?私たちの資産形成は、暮らしは一体どうなっていくの
でしょうか?
日本の経済を支えるインフラとしての株式市場において二極化の流れはまだ
まだ続くという常識的な意見に対して、私としては企業独自のアイデアや成長
への意欲が個別銘柄のパフォーマンスにつながり意外な成果をもたらす年とな
ると想定したいところですが、企業経営者にみなぎる自信がそうした結果をも
たらすと考えています。また投資家の皆さんの心理や意欲も重要です。M&A
相場が一巡して株価上昇の期待がはがれてしまったことへの反省と新たなテー
マ探しが同居して利益を追求する投資家の意欲的な行動が見られるようになる
のか2008年の株式相場は調整局面からの再出発がどのタイミングで見出せ
るようになるのかがポイントとなるでしょう。
個別銘柄に頼らず無味乾燥な指数を売買する動きが株式相場の主流を占める
ようになって私のような立場の市場関係者は蚊帳の外に置かれがちになってし
まいましたが、私自身も復活に向けて動きを取りたいと思っております。換金
売りに押され続けてきた年末相場を終えて2008年の相場を多少でも明るい
ものとするのが私の役割。多少でも市場に参画する方々が株式投資の面白さを
理解してくれるのなら私は満足です。
億の近道に集う多くの賢明な皆さんにとって2008年が素晴らしい年とな
りますよう心からお祈りしますとともに2007年のご愛読に対して心より御
礼申し上げます。2008年もまた億の近道をご愛読願いますようお願い申し
上げます。
◆2008年の注目セクター
先週月曜届けしました本メルマガでは2008年はエコ一色となるとコメン
トいたしましたが、7月に開催されます洞爺湖サミットがそうしたテーマを後
押しすることになるということは誰にも想像がつくでしょう。その後の北京オ
リンピックでは中国の環境問題が再度クローズアップされるでしょう。グロー
バルな視点で活躍できる企業基盤の充実したエコロジー関連企業を常識的な市
場平均よりも高く評価する動きがあちこちで見出されるようになってエコロジ
ー相場が徐々に醸成されていくと考えられます。エコロジーが大きなテーマで
あるだけに建設・エンジニアリング、商社・エネルギー、非鉄・リサイクル、
創・自然エネルギー、省エネ、生活・リサイクル、排出権取引、エコファンド
といった環境関連ビジネスが一斉に開花しはじめる時がやってくるでしょう。
1バーレル=100ドル時代を目前にした原油高が、エネルギービジネスを新
たなステージに押し上げてくれるでしょう。また、IT化、情報化によるロジ
スティックスの効率化の進展や隙間型ビジネス、新サービスの台頭・成長も株
式市場にとっては物色のテーマとなるでしょう。新興ベンチャー企業にとって
は失われた活力が復活するような市場の躍動感が再び表面化することが期待さ
れます。
需給悪が一転して好転するには需給要因としての課題が克服されないとなり
ません。優遇措置が取られてきた証券税制は延長の動きが続きますし、サブプ
ライムローン問題の表面化を契機に海外へ流出した資産家のお金が日本に還流
する可能性もない訳ではありません。外為取引やコモディティ、海外株、不動
産などに動いてきた資金が再び株式に向かう可能性が出てきた場合は、まずは
日本を代表する企業群に向かいます。着実に資金が集まりつつある投資信託や
今後の制度改革が気になる年金マネーも株価が低迷している昨今においては有
力な買い勢力となります。
新興市場銘柄や中小型株にはなかなか資金が向かない状況が見られますが、
内容の良好な銘柄には大きなリターンがあがる局面が年央あたりまでにはやっ
て来ると考えられます。金融商品取引法が施行されてこれまでの一任投資顧問
業と似たような投資運用業の免許をもった事業者が登場して新たな資金を取り
込む可能性がありますので多少前向きな投資が始まるものと考えられます。2
006年初をピークにした失われた2年を取り戻すタイミングがやってくると
考えられます。皆さんのこれまでの研究の成果を試す時が本格的にやってくる
と期待しましょう。
自社株買いで発行株数を減らしてきた企業にとっては会計制度で厳しい指摘
を受けてきたことがむしろ幸いして収益の急速な向上が見出されるようになり、
一株あたりの価値を向上させ、株価の変動レンジを広げてくれる可能性が出て
きます。これまでもたざる恐怖など無縁の世界が続きましたが、運用者にとっ
て運用競争が始まると状況は一変することになるでしょう。収益の裏づけのあ
る成長企業を中心に市場評価が高まるとともに効率的な成果を求めて中・小型
株がゲリラ的に物色される展開が想定されます。そんなこんなの株式相場です
が、いずれにしても2008年もまたご一緒にその動向を楽しむことにしまし
ょう。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。)
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「億の近道」のwebはバックナンバー閲覧を重点に置いた、ブログ風の作
りになっております。現在、2006年7月分まで掲載しておりますが、順次
過去分を追加していく予定です。コメントなどはつけられませんが、まとめ読
みなどに是非ご利用下さい。
http://okuchika.net/
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「億の近道」は特定非営利活動法人イノベーターズ・フォーラムの登録商標
です。この名称での有償のサービス等は行っておりません。紛らわしい名称の
サービスは弊社と一切関係ありませんのでご注意下さい。
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ありません。先日リリースしました1億円のモデルポートフォリオでは10の
銘柄を年末の調整相場の中でピックアップして新春の相場に備えています。先
行きの読みづらい相場展開の中で個別取材をベースにした個別企業の情報を投
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編集者:億の近道発行プロジェクト
発行者:NPO法人イノベーターズ・フォーラム
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