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投資情報メールマガジン 2007/10/29
イ意 の 近 道
−プロが導く「億」資産への近道− 週4回発行
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【ご挨拶】
将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析や銘柄を参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!
★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★
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−本日の目次−
(本日の担当:炎のファンドマネージャー&投資野おーちゃん)
◆コラム「日本の年金制度を支えるビッグカンパニー」:炎
◆コラム「投資の王道(その82)」:投資野おーちゃん
◆コラム「炎の反省記」:炎
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◆コラム「日本の年金制度を支えるビッグカンパニー」
年金問題を先々週の勉強会では某中堅証券会社の企業年金担当者からレクチ
ャーされて、改めてこの問題の複雑さを知ることになった。高齢化社会で年金
問題は避けて通れない国民すべての関心事となり、支給される年金がある一定
の期待利回りに基づいて算出されていることを知ると株式の運用の世界とも密
接につながっていることがわかります。
先日、公的年金の運用に中小型株も1000億円組み入れることが報道され
ましたが、一体このことは何を意味しているのでしょうか?このことを考える
に際しては運用とはそもそも何かということから考えていかないとなりません。
国民はすべて老後を豊かなものとするために若い時代から少しずつ余ったお
金を蓄えながら老後に備えることになりますが、現状の公的年金制度はそれを
国が強制的に集めて(悪い言葉で言うとまきあげてとなるが…)うまく運用し
て65歳以上のお年寄りとなった受給者に配分していく仕組みということにな
ります。
国民年金と厚生年金、それに企業年金、加えて個人年金と様々な言葉が飛び
交うのだが、要は本当に年金制度がうまく機能するためには、運用が上手でな
いとならないのです。年金の運用の多くは安定した投資対象(主に国債など)
が中心になりますが、かつてのように金利が高い時代はこの金利収入が大きく、
これをベースに給付金を考えておけば良かったのですが、現在のような低金利
ではリスクが低い運用対象からはリターンが得られないためにリターンの高い
運用商品に対して目を向けないとなりません。
株式の場合ではまずは国家を代表するような信用力のある時価総額の大きな
企業の株式が対象となります。それらの株価が上昇し、時価総額を高めていく
ためには、それらの企業がそれぞれにビジネスを発展させ収益を伸ばしてくれ
ないとなりません。
現在最大の時価総額を誇るトヨタ(7203・時価総額23兆円)に続く企
業群がもっと出てこないとなりません。米国などのように各産業でベンチャー
企業が勃興しては巨大企業となって株式市場に登場して時価総額を高めるよう
なバイタリティが日本でも求められているのですが、なかなかトヨタを超える
企業は現れず、このところ唯一、任天堂(7974・同9.6兆円)が世界市
場を相手に強大なパワーをもって登場しているのが注目されています。任天堂
は既に時価総額が三菱UFJFGに次ぐ第3位となっています。マイクロソフ
トに変わるグーグルの登場やiPodをひっさげて復活したアップルなど巨大
企業が世界中で活躍する米国産業界に伍して戦える日本企業の登場が待望され
ますが、任天堂は新型ゲーム機の投入でその片鱗を見せています。
ここ数年で登場しかかった新興企業が成長の望みをたたれ、苦難の道を歩む
のは真の実力がなかったとあきらめざるを得ませんが、これからも未来の私た
ちの生活に役立つ本物の企業が登場して株式市場をリードしてくれることが将
来の年金問題を解決してくれる可能性の一つともなることを認識しないとなり
ません。
思い起こせば任天堂もかつては京都の小さな花札やトランプ会社だったので
す。株式市場では発行済み株式も少なく仕手系株として個人投資家にも人気が
ありました。
任天堂のような大成功を収めそうな企業を現在の株式市場から見出すことは
至難の技かも知れませんが、現在も必ずどこかに存在しているだろうと思われ
ます。基本的にはここからしばらく日本を代表する実績豊富なビッグカンパニ
ーに成長をゆだねる必要がありそうですが、今は中小型株の範疇にあるような
企業もいずれは大きく花開く時も来るのでしょうから、年金の運用者にも日本
の年金生活者のためにもしっかりと運用責任を全うしてほしいものです。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。)
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◆コラム「投資の王道(その82)」
■5年先・10年先に刈り取る日本株■
私の投資手法は、
1、会社四季報掲載の約4000社を自分自身で分析し、経営基盤が安定しこ
れからの成長が見込まれる400社から500社程度に絞り込む。
2、さらに、その中から、割安圏にある会社を100社程度に絞込む。
3、最終的100社程度の中から投資を行うのは、ベストタイミングで購入す
るチャンスのあった10社から20社程度である。
というものです。
今回も、前述の400〜500社の中から100社を中心とした興味深い企
業について解説していきます。
<7261>マツダ
1920年、東洋コルク工業株式会社として創立。1929年、工作機械の
製作開始。1930年、三輪トラックの生産開始。1949年、インド向けに
三輪トラックの輸出を開始。1979年、フォードと資本提携。1962年、
韓国で現地組立開始。1992年、天然ガスエンジン搭載乗用車を開発。20
04年、長安フォード、南京への投資に調印、マツダ、フォード、長安汽車の
3社協力を開始。フォード・マツダ・長安汽車集団合弁による南京車両生産工
場、中国政府の承認取得。2005年、マツダと第一汽車集団、合弁販売統括
会社設立の中国政府承認を取得。米国フォードが29%の株式を保有する。海
外売り上げ比率70%。
<7309>シマノ
1921年、島野庄三郎が「島野鉄工所」を創業し、フリーホイールの生産
に着手。1940年、株式会社に改組、商号を「株式会社 島野鉄工所」に変
更。1962年、ニューヨークに駐在員を派遣、本格的セールスを開始。海外
売り上げ比率85%、海外生産比率は39%。売り上げ構成は、自転車部品7
4%、釣具24%、その他2%。
<7445>ライトオン
東京都杉並区高円寺にて、1980年設立の大手ジーンズカジュアルチェー
ン。1985年、茨城県つくば市の将来性に着目し、茨城県第1号店をつくば
市に出店(つくば吾妻店)。同店の成功により、出店目標を首都圏から地方都
市圏へ変更する。2005年5月に、店舗数が300店舗を超える。同社の営
業コンセプトは、年齢・性別を超えた幅広い客層に、ジーンズを中核アイテム
としたカジュアルウェアを販売する専門店。ショッピングセンター、パワーセ
ンター、駅ビル等のインショップ、都市型路面店及びロードサイド型店舗と様々
な出店形態により全国チェーン展開を行っている。主要仕入先は、エドウイン、
リーバイ・ストラウス ジャパン、リー・ジャパン、アウトバーン、美濃屋、
日本サラ・リー、エスケル・ジャパン、クリムゾン、豊島、兼松繊維など。
売り上げ構成は、ボトムス37%、カットソー・ニット31%、シャツ・アウ
ター14%、その他18%。
<7447>ナガイレーベン
衛生白衣の大手メーカー。昭和25年設立。各種白衣類の販売並びに輪出入
および、病院用靴・靴下の販売を行う。グループは、販売を担当するナガイレ
ーベンと製造を担当するナガイ白衣工業に分かれる。国内8地区をそれぞれ管
轄する直営事業所、さらに全国に800以上の取扱い店を通じてユーザーに密
着した販売活動を進め、450種、3,500アイテム、年間480万着を扱
う。制電・抗菌加工で差別化しシェアは5割を超える。売り上げ構成は、メデ
ィカルウェア95%、シューズ3%、その他2%。
(OH)
(以下、次週に続く)
*ブログ「大原浩の金融・経済地動説」http://www.actiblog.com/ohara/
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。)
■大原よりお知らせ■
私の友人の甘粕正が本を出版しました。投資家・ビジネスマン向けに、東洋
のユダヤ人といわれる客家(はっか)の成功哲学を易しく説明しています。
『客家(はっか)18の金言』 甘粕正(あまかす・ただし)著 講談社
http://www.tradersshop.com/bin/showprod?a=2596&c=9784062142632
東洋のユダヤ人=客家たちは、なぜゼロから大成功したのか?
孫文、トウ小平、李登輝、陳水扁、リー・クアンユー、コラソン・アキノ、
李嘉誠(香港NO.1財閥首領)、林紹良(インドネシアNO.1財閥首領)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。)
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◆コラム「炎の反省記」
〜業績の下方修正が相次ぐことへの反省〜
先週、たまたま店舗見学しましたヒラキ(3059)が業績を下方修正して
しまいました。その結果、株価が急落してしまいせっかくの私の見学記に汚点
を残してしまったのではないかと反省しています。店舗を見に行ったのは私の
好奇心の問題ですが業績のこれほどの下方修正の発表がこの時期になってある
とは思いもよりませんでした。同社の株価がこうした業績の下方修正を先取り
して下げていたことは明白ですが、これまでどこにも公表されてこなかったの
で、先取りは考えにくいところです。恐らくどこかの月次段階では投資家にあ
る種の情報が伝わっていたものと推察されます。
こうした下方修正はそれぞれに理由はありますが、ヒラキに限ったことでは
なくコクヨ(7984)、A&D(7745)、パル(2726)などあちこ
ちに見られます。投資家にとってこうした下方修正は株価にどこまで織り込ま
れてきたのかを見分ける必要もありますが、多くは下方修正がその会社の価値
を更に下げてしまうことになりますので当分の間、「もう顔を見る(名前を聞
く)のも嫌だ」状態となってせっかくファンになってもらったのに裏切ること
になってしまい、もう誰も寄り付かなくなってしまいます。評価が成長からバ
リューに変わってしまう可能性もありますので株価は低迷し続ける可能性も出
てきます。
一般論として株式市場には4000もの企業が上場していますので何も下方
修正を発表するような体質の企業に投資する必要はないのです。私のような企
業内容をお知らせする立場としてはこうした状況はとても残念に思います。
四半期決算を眺めていて、もっとシビアに見ていればよかったのにと思うこ
ともたくさんありますが、多くは時間的な制約もあって会社側の資料や意見に
従うことになります。こうした状況の一方で業績を上方修正するケースもたく
さんありますが、下方修正する可能性のある企業への細かいチェックと配慮、
投資家への警告をもっとすべきだったと私自身反省しています。
期初計画に対して下方修正した多くの会社にも投資してくれた方々を裏切っ
たのですから大いに反省してもらわないとなりません。多くは下方修正のリリ
ースを出されてそれでおしまいということが多く、最近の流行ではないですが、
投資家への謝罪がもっとあって当然です。それでも少しでもその会社のファン
になってくれるよう努めて頂き株価を安定に導くのがせめてもの経営陣の役割
だと思います。
IRをサポートする会社は株価が上昇させることばかりを考えて、経営陣の
考えにないような勝手な業績計画を作成して投資家の期待を結果として裏切っ
てしまうことが多いのかも知れません。つまり、現実の投資家のマインドを読
んでいないケースが圧倒的です。IRのサポート会社は下方修正が起きそうな
企業にどう対応すべきかも指導(できないかも知れません)すべきだと思いま
す。
対処療法ではなく根本的なIR活動の目標に組み込んでおくべきだと思いま
すが、そうしたソリューションを提供できるサービスがあればすばらしいこと
だと思います。
ヒラキ(3059)に関してはこれを機会に危機意識が芽生え、事業モデル
が更に進化することを大いに期待しています。個人投資家=消費者がこの会社
を支えてくれていることを考えると、株価が下落した時こそ本当に消費者を味
方につける必要がありますのでむしろここでの対応が問われることになります。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。)
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【炎氏よりPR】
天高く馬肥ゆる秋。食欲の秋さながらに株で儲けるには良い季節が到来して
います。主力株を中心にした全体相場の反転上昇から徐々に皆様の投資マイン
ドが明るくなり、前向きに銘柄研究をされている姿が思い浮かばれますが、皆
様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか?
反転後の相場の流れは中小型株に向かいつつあるのではという有力なファン
ド運用者の意見もあり暑い夏を何とか乗り越えられた皆さんの関心は徐々に値
下がりを続けてきた中小型個別銘柄に移行していると推察されますがいかがで
しょうか?
既に季節は秋。そして冬に向かいます。私も皆さんと同様に1年1年と確実
に年代を重ねてまいります。方向性を見失いがちなこの大切な秋の季節を今ま
で以上にしっかりと見据えて活動を行って参りたいと存じますので宜しくお願
いします。
これからお届けする予定の有料メルマガではリサーチ活動のエッセンスを盛
り込み、年末に向けての小型株ポートフォリオをお届けしたいと思います。
中小型株が不振の相場が続き長らく我慢を強いられてきた皆さんにもようやく
明るい兆しが見えてきたと感じるのは私だけでしょうか?
とは言え株式相場に変動リスクはつきものです。リスクあってのリターンで
すのでこのことを十分に認識された皆さんに対して提供します私のメルマガを
これからもお楽しみ下さい。
変動あるからこそ株式相場は面白い。どのような相場環境でも耐えられるよ
うな事業モデルと成長性を兼ね備えた企業に対して皆さんが信念を持って投資
し、大きなリターンを上げていただけますよう願っております。
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編集者:億の近道発行プロジェクト
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