■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
投資情報メールマガジン 2007/07/31
イ意 の 近 道
−プロが導く「億」資産への近道− 週4回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【ご挨拶】
将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析や銘柄を参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!
★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★
===================================
−本日の目次−
(本日の担当:山本潤&彼岸先生&石川臨太郎)
◆コラム「連載 ファンダメンタルズ分析入門第5部(3)」:山本潤
◆コラム「連載 目指せ!テクノロジーインベスター(15)」:彼岸
◆コラム「連載 定年後は株で楽しく暮らしたい(18)」:石川 臨太郎
===================================
◆コラム「連載 ファンダメンタルズ分析入門第5部(3)」
■株式ロング・ショート ポートフォーリオ その3■
理論株価、業績予想、財務分析などを経て、ようやくポートフォーリオ構築
まできました。
ポートフォーリオを構築する最大の目的は、運用につきものである損失リスク
をコントロールすることです。
■分散投資について
BRICSやそれ以外の新興国の株式が人気です。
マザーズやヘラクレスといった新興市場が不振にあえぐ中、ベトナムやロシア
といった国への投資信託が飛ぶように売れています。
それではグローバル投資を実行するときに、ブラジルとロシアとインドと中国
にそれぞれ分散して投資をすれば、安全でしょうか?
たとえば、中国一国に投資をするよりも、ブラジルやロシアなどへの投資を交
えてリスク分散した方がよいのでしょうか。
それに対する答えは「ノー」です。
BRICSとはそれ自体グローバル経済で一体化したもので、お互いに相関が
高いものです。
株式市場の動きで、中国がこければ、他の新興国もこけるわけです。
ロシアが暴落すれば、ブラジルも暴落することになります。
BRICs内での分散投資はまったく意味がありません。
たとえ、それが、ロシアだけに通用するロシア固有の要因だったとしても、マ
ーケットは、それを新興国に内在する潜在的なリスクと判断してしまうからで
す。
つまり、
1)ロシアはだめ→2)ロシアは新興市場→3)新興市場はだめ→
4)中国も新興市場→5)中国もだめ
結論:「ロシアだめなら中国もだめ」
という論法になってしまうのです。
同様に、液晶の材料が今後、大量に出荷されるという見通しで、液晶材料関連
銘柄に分散投資をしても、リスクは軽減されません。
日東電工に投資をしてゼオンにも投資をしていては、同じリスクを共有するこ
とになります。
同じアイデアから出てくる銘柄は、同じリスクのプロファイルを有します。
分散投資では、まったく違うアイデアに多数投資をする、まったく異質なもの
を選ぶということが肝心です。
■日本株と新興国の株
日本株のおおきな特徴は、経済大国日本の膨大な内需市場があるということで
す。
これが台湾や韓国と違うところです。
韓国の内需市場は小さく、韓国の外需依存度は日本の比ではありません。
そのため、外需中心の韓国株は、米国株との連動性が日本株よりも高いものに
なります。
日本株市場の特徴は、世界に名だたる製造業がある、というところだけではあ
りません。
「膨大な内需市場」があるというところが他の新興国市場と違う大きなポイン
トです。
個人の重税感や法人税が高いことや、格差社会による将来不安、年金問題、サ
ラ金市場の縮小などによって、いま、日本の内需はよい状態とはいえません。
このように、消費センチメントが悪いときは、日本株は往々にして、蚊帳の外
になります。
ところが、一度、消費者のセンチメントが、改善を見せると、日本株には、他
のアジア株にはない重要なプロファイルが発現することになります。
それが、グローバル投資における「違うアイデア」なのです。
「日本の内需は悪くない」「たとえば小売りの株価やPERは安い」といった
ことは、「BRICsの潜在成長力が高い」というアイデアとはまったく違う
のです。
BRICsへの投資に対して、日本株の内需株への投資は「分散効果」(ポー
トのリスク低減)が期待できるのです。
また、日本の内需は拡大傾向に転じる局面では、日本株の内需株の期待リター
ンが高くなり、外人から見て、「日本株へのウエイトを引き上げることが、ポ
ートのR−Rを向上させる」ことになるのです。
■ひとつのアイデアからはひとつの銘柄だけを選ぶ
「ひとつのアイデアから最善の銘柄を選ぶ」という姿勢を貫き、多くのアイデ
アを採用すれば、自然と分散投資となります。
「年後半は液晶がよかろう」というアイデアはひとつのアイデアに過ぎません。
このアイデアを採用したとしても、そこから投資先は1つに絞って選ぶことが
肝心です。
これを液晶ばかり10も20も選んでいては、分散投資とはなりません。
できるだけ多くのアイデアに触れることができるように、ファンドマネージャ
ーの多くは、いつもアイデアを考えています。
自分でよいアイデアは浮かばないので、多くのアナリストと話をしたり、自分
でたくさんの会社訪問を行って、アイデアを切らさないようにしているのです。
■アイデアの質をたかめるために:
自己中心的や主観的なアイデアではリスクは高まるばかり
分散投資とは、杓子定規にたくさんの銘柄に投資を分散するといった意味では
ありません。
繰り返しになりますが、アイデアの質が悪ければ、いくらアイデアの数が多く
ても、リターンがあがりません。
多くの投資家は、あまりにも少ないアイデアでたくさんの銘柄に投資をしてい
ます。
たとえば、テクニカル分析では、乖離率とサイコロといった複数の分析を組み
合わせて、独自のタイミングで投資を行いますが、このタイミングの取り方は、
アイデアとしてはたった一つです。
たったひとつのアイデアで、そのテクニカルにかかった銘柄を複数で売買する
ものですから、分散がなかなか利かない可能性がでてきます。
わたしの場合は、ボトムアップなので、多くの企業経営者やIRの方と直接面
談することで、「自分の意見」ではなく、「企業の意見」を聞きだそうとしま
す。
多くの人に会って、多くの自分と違う多様な意見を大量に耳にすることで、バ
ランス感覚というものは養われるものなのです。
たくさんの企業の意見に絶えず触れていると、自分に都合のよい自己中心的な
アイデアは、それとなく、自然に「なにか変」とわかるようになります。
それを、運用の現場では、「直感」などといっているのですが。
■アイデアの質を高めるために :市場からの意見は客観的な意見
わからないことは市場に聞けといいます。
これは本当に重要なことで、たとえば、成長性がありそうな企業のPERが1
0倍以下で取引しているとしましょう。
市場の意見とは、「この株はPER10倍以下である特別な理由が存在する」
ということです。
これはきわめて客観的な意見で、絶対に無視してはいけません。
若手アナリストが、
「いやー、企業訪問をして、ライバル企業にも取材して、いろいろ詳しく調べ
た」
と得意になっているときは、彼は非常に危うい状況にいることを自分ではわか
っていないのです。
彼が正しくて市場の意見が間違っているということは、十中八九ありません。
そのアナリストは、大きなリスクを見落としているのです。
見落としているリスクには、ファンダメンタルズ面だけではなく、信用やファ
ンドの解約売りや創業者の株の売りなどの需給面でのリスクもあります。
市場の意見をしっかりと耳にして、リスクをとにかく見つけ出すことです。
10倍以下でトレードされている要因を、探して、それに納得するかどうかな
のです。
その要因が、短期的に消滅していく要因なのか、長期的に無視できない重い要
因なのかを区別しなければなりません。
市場の評価(=株価)という客観的な意見は、本当に貴重なアドバイスなので
す。
■アイデアの数を確保するために:
質の高いアイデアを複数確保するためには、株の腕のよい人をたくさん友達に
もったり、たくさん会社訪問したり、レポートをたくさん読んだり、説明会に
たくさん出席したり、いろいろな方法があります。
アイデアの数と質の確保こそが、分散投資の本質であり、みてくれの銘柄数や
業種への割り振りは、ポート理論を単純で無味乾燥なインデックス投資にして
しまいます。
本質は、アイデア同士が自己相関していないかを吟味することで、そのために
は、一番、単純な解決策は、運用チーム内でいろいろな可能性についてよく話
し合うことです。
話し合って、いろいろなケースを想定しながら、最善の手を打つことがポート
フォーリオのリスクをコントロールすることになるのです。
Enjoy Every Moment!
〜Slow Investment ゆっくり考え ゆったり投資 〜
山本 潤
■変わらぬメッセージ:長期の読者に感謝■
99年に始まった億の近道は、16000人程度の読者で成り立っています。
長期間購読を続けていただいた読者が多い、古い読者が多いことが特徴です。
このメルマガ(火曜日版)では、多くの株式投資メルマガにあるようなことは
行いません。
つまり以下のことはやりません。
●手っ取り早い情報(証券会社の格付けの変更など)
●何を買うべきか
●投資指南
●お勧め銘柄
●マーケットをどうみているか
わたしたちは「タダなのにすごいことが書いてある」メルマガを志向しません。
また、編集に時間をかけることもできません。
わたしたちが伝えたいことは、
●日本が欧米に並ぶ金融大国になるために日本人がもっと学ぶべきこと
●若い世代がワーキングプアにならないためにすべきこと
●株式市場は手っ取り早く儲けようとする投資家を貧乏にするという教え
●株式市場はゆっくり考え賢明に投資するものに富をもたらすという教え
などです。
いわば投資の実務家としての哲学や歴史観・人生観です。
わたしたちが目指すのは、「ファンダメンタル分析」宗教の普及です。
<著者紹介>
億の近道に2000年3月に執筆を開始。
およそ7年間 毎週執筆してきました。
継続は力です!
昨年、念願の独立を果たす。
日本株ロングショートのヘッジファンドマネージャー。
(職歴)
1990−1997年
和光証券国際本部
(1990−1992年日本興業銀行外国為替部および国際資金部へ出向)
1997年−2005年
米系投資顧問クレイ フィンレイ インク ポートフォーリオマネージャー。
2006年1月より独立起業。
エイム インベストメントでファンドマネージャー。
(学歴)
コロンビア大学院 電気工学科 工学修士。
(六本木裏通りの人生大学 夜間部卒。専攻は夜間泥酔行動経済学)
(主な著書)
「インベストメント―米系バイサイド・アナリストの投資哲学と投資技法」
(2001年イーフロンティア)
「投資家から「自立する」投資家へ」(2003年パンローリング)
「マンガ ファンダメンタルズ分析 入門の入門」(2004年パンローリ
ング)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。)
===================================
◆コラム「連載 目指せ!テクノロジーインベスター(15)」
(15)基板(2)
テクノロジー関連株に投資する際に、「ある程度技術を知っておこうと思う
のですが、むずかしくて・・・」という声を聞きます。
そこで、身近にある携帯電話を例にあげて、見た目から、感覚的にわかりやす
く技術を説明していきます。簡単に説明しますので安心してくださいね。
今回は、前回に引き続き、基板について説明したいと思います。
では早速、はじめましょう。
携帯電話の基板の断面はどうなっているのでしょか。実は、基板は一枚でな
く、ちょうど、サンドイッチの様に基板が重なっています。このひとつひとつ
が層と呼ばれ、例えば、6層の基板とか、8層の基板などと呼ばれます。
一番上の層と一番下の層は、基板の表面となりますから大きな部品を実装され、
間にはさまれている2層目、3層目はパターン配線のみとなります。1層目か
ら一番下の層までは上下方向でもパターン配線がつながっているので、3次元
的に複雑な配線が可能となるのです。
はい。ストップ。
基板表面には、部品が実装されていますが、部品からは足が出ていて、ハンダ
によって基板に接続されています。
では、8層からなる基板はどの様に作られるのでしょうか、まずは、一枚基板
のつくり方をみてみましょう。まずは、生基板(なまきばん)と呼ばれる基板
の基材に、下地として金属をメッキします。(工程1)
次に、レジストを塗布します。これも全面に塗布します。ここでいうレジスト
とは、光を当てた部分は硬化して残る性質をもつ物質です。(工程2)
ここで、カメラを思い浮かべてください。シャッターを押して、レンズから光
を入れて、レンズから入ってくる像を焼付ける方法が、次の工程で使われます。
フォトマスクと呼ばれる配線パターンが描かれたフィルムをつかって、基板に
光で転写させるのです。(工程3)
光が当たった部分のレジストは硬化し、光が当たらなかった部分は、洗浄する
となくなってしまいます。この部分は、金メッキがつき易い下地のメッキがむ
き出しとなっているので、この部分に金メッキを行うことによって、配線パタ
ーンが出来上がります(工程4)
次に、レジストの除去と余分な下地金属を除去し基板が出来上がります。(工
程5)
これを、6層であれば、6枚、8層であれば、8枚基板を貼り付けます。(工
程6)
最後に、基板の表面や裏面の部品を実装するところは、金メッキ部分をむき出
しにし、その他の不必要なところは、オーバーレジストを印刷して、配線パタ
ーンを表面から保護します(工程7)
少し長くなってしまいましたが、最後に、市場規模を考えて見ましょう。代表
的な基板メーカはあげてみましょう。
携帯電話の基板は、松下の特許であるALIVH(アリブ)基板がもっとも効
率よく配線パターンを設計できるためこの基板ほとんど市場を占めていると言
っていいでしょう。メーカとしては、
1、松下電器(6752)
2、日本CMK(6958)
3、メイコー(6787)
があげられるでしょう。
まず、携帯電話の基板の市場規模はどんな感じでしょうか。
基板単価を約1000円とすると、月々100万台分で10億円、年間120
億円、月500万台分で50億円、年600億円の市場規模ぐらいでしょうか。
松下の基板の工程能力を推定してみましょう。
月産現在3万平方メートルとして、携帯電話の基板の大きさを0.05平方メ
ートルとすると、月産60万台分生産していると想定できます。少し少ないの
で、月産能力は、8時間稼動の発表かもしれません。
だとすると、ざっくり3倍の月産180万台というところでしょうか。基板単
価約1000円であれば、月の売上は18億円、年間216億円の売上ぐらい
でしょうか。
このように、市場規模を予想し、その市場におけるそのメーカのシェア、売上
を導き出すことによって、そのメーカへの投資の判断材料にすることができる
のです。
彼岸
〜現役エンジニアがこっそり教える
テクノロジー関連株の投資ヒント〜
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。)
===================================
◆コラム「連載:ぬくぬくホッコリ株日記 定年後は株で楽しく暮らしたい」
■第18回■
春のバーゲンセールに引き続き、夏のバーゲンセールが株式市場にもやって
きました。デパートなど小売業のバーゲンセールは時期が決まっているので、
狙い撃ちできますが、株式市場のバーゲンセールは時期が決まっていないので
対処に苦労します^^;
基本的には日本の経済と世界の経済が堅調ならば、アメリカがサブプライム
問題から派生した不良債権問題で、多少がたついたとしても、株式市場にとっ
ては「これで金利をFEDが上げられなくなった」ということで、少し安心で
きる状態なのかな〜とも思えます。
確かに金融危機が訪れれば、最初のうちはリスクを嫌い、国債などの安全資
産への質への逃避はあるでしょうが、貧欲な資本のボッタクリマネーが、こん
な安い金利に長い間我慢できるはずないのではないかと感じます。
世界中の新興国の経済発展が続くかぎり、日本の国際的に活躍する企業の業
績は、今現在盛んに行なわれている第1四半期の決算発表に示されているよう
に、安泰だと思います。
目を皿のようにしてバーゲンハンティングでの目玉商品を探しながら思った
ことですが、日経2255銘柄とくに東証第一部の大型株や超大型株への集中
投資から、一部の株だけに人気と資金が集中し、クソもミソも入り乱れ、ルー
ル違反などで信用を落としまくった新興市場の銘柄や中小型株が好きな個人投
資家はちっとも儲からないで半年が過ぎてしまったというようなお話も良く聞
きます。
でも武田薬品でもトヨタでも、ホンダやキヤノンでも、昨日の株価と去年の
12月末の株価を比べてみてください。すべて仲良く去年の12月末の株価よ
り安いんですよ^^;
じゃあ、いつの時点より高いかといえば、2月28日からスタートした春の
バーゲンセール期間(4月末くらいまで続いたでしょうか、5月も安くなりま
したから5月末までといっても良いでしょうか^^;)の安値より高いのです。
まあ、単純に長期投資してればこんな短期間の上げ下げに右往左往する必要
もないんでしょうが、効率的に株式投資から毎年利益をいただきたいなら、い
つ買えばいいかというと「バーゲンセールの時に買わないで、いつ買うのかな
〜」ということになるんだと思うんですが、どうでしょうか。
何事も趣味のうちならいいけれど、仕事にしてそれで生活しようとすると厳
しいものです。でも、ぬくぬくホッコリとバーゲンセールを昔より沢山開いて
くれる株式市場で楽しくバーゲンあさりをやりながら、充実した日々をすごし
たいと思います。
本当は31日の相場が終わってから原稿を書きたいと思ったんですが、一日
出かける用事があるので朝6時に書いています。あとブログでは相場がバーゲ
ンセールになってからは、日に何度か書いてストレス発散やらしております。
もしよろしければ遊びに来てください。
http://plaza.rakuten.co.jp/lucky7lucky/
☆30日の日記です^^;
『自民予想以上の惨敗、いつ買い参入するかが問題ですね』
(2007年07月30日06時19分42秒)
ここ数日、ポートフォリオの主力株や興味のある株の決算短信を眺めていま
したが、これほど良い業績を出していても、売られるときは売られます。
いまがまさにバーゲンセールの真っ最中なのでしょうが、選挙の結果とアメ
リカ市場の暴落で、日本の株の下落にも強烈な下落圧力がかかりそうです。
いつが反発の起点になるか分からないので、怖いですが、この後の業績拡大
への安心感があるもので、下げが大きい銘柄を買いましたいと思います。
でも、いつ買いをスタートするかは、悩みますね。また一旦反発したとして
も、また下げるので、反発したときには、自分のポートフォリオの中で弱い銘
柄を処分して、ポートフォリオの体質強化をはかり2番底を目指す下げで、ま
た良い銘柄を買うというトレードで、少しでもマイナスを取り戻したいと考え
ています。
歴史的な下げでトレードに参加して、体験を積むことは、将来の投資ライフ
に大きな糧を与えてくれると思います。
また売り買いしなくとも、自分がどのような感情に支配されるのか。それで
衝動的に動けば、いかなる痛手を受けるのか。動かなければ、どのような結果
を招くのか。どちらにしても感情に駆られて動くのは危険です。損を拡大させ
るだけ。
自分の頭で考えて、判断し、決断し、その決断どおりに動ける(←注文を出
せる)ようになれば、結果がどうなろうとも、投資力は間違いなく上がってい
ると思います。
一番大切なことは、その行動の結果を悔やんで引きずらない事です。感情的
に引きずると、投資ライフばかりではなく、あらゆる生活に悪影響を及ぼしま
す。
自分の経済的実力より、レバレッジをかけて大きく買いを入れている人は、
よほど上手く切り抜けないと、ダメージが極大化してしまいます。冷静になる
ことが大事です。感情に駆られないこと。儲け損なう心配より、生き残ること
に全力をかけるべきときでしょう。信用取引で追証がかかるような怖い投資を
している人こそ、アウトになる前に冷静な判断を求められると思います。パニ
ックになり時を失っては最悪で、最後です。強制退場させられて、復活のチャ
ンスさえ失っては大変ですよね。
無理で無謀な投資をしていなければ、ポートフォリオにある業績の良い強い
銘柄は、一旦は下げても、いずれ戻ります。自己余裕資金で投資をしていれば、
そんなにあわてる必要はないでしょう。
この暴落前にキャッシュをたっぷり持っていた人は、チャンス到来ですね。
うらやましいかぎりです。株を少しでも買っている人は、たぶんマイナスの影
響を受けると思います。くれぐれも感情に囚われないで、自分の立ち位置を確
認し、どうするか自分で判断して決めたとおり行動(動くにしろ、何もしない
にしろ)出来たなら、かなり実力がつくことでしょう。
でもパニックの時は、決めたとおり冷静に動けないものです。決めたとおり
に動けなくても、ガッカリする必要はありません。
こんなとき「投資は自己責任」という基本を本当に理解して行動してきたか
どうかが問われます。これを身に沁みて理解していなければ、このチャンスに
理解することです。理解できなければ投資をやめたほうがいいでしょう。今回
生き残れても、次のパニック時には生き残れるかどうか分かりません。
これくらいのバーゲンセールは、年に一度や二度は毎年開催されるでしょう。
だからバーゲンハンティングに参加できなくても、これまた悔やむ必要はあり
ません。
用事があって、明日は朝から出かけます。今日少し動くかどうか、自分自身
でも頭の中でアレコレアレコレ考えまくっています。まだ結論が出ていません。
とりあえず相場が開いてから、その状況で行動を決めたいと思っています。
『業績の良い企業の株に買いが入り一安心^^;』
(2007年07月30日09時53分19秒)
どこまで悲惨に株が下がるかと、ヒヤヒヤしつつ、うんと安く買いを這わせ
たので、全然買えない^^;
でも財閥系総合商社株や非鉄金属株がマイナスからプラスに転じたので、ホ
ッと一安心。しかしゆり戻しの下落は充分ありえるので、追っかけ買いは、や
めときます。過去のバーゲンセールの経験が生きてきますね^^;
儲けなくても、損が大きく拡大しなければラッキーというスタンスでよいと
考えています。
おっと、そういっている間に日信工業が前日比100円安の3380円でゲ
ットできました。デンソーなど自動車関連は、今日も弱いですが、好業績を考
えればまったく心配ないと思っています^^;
あらコマツがプラスに転じました。これでカバードワラント投機も酷いこと
にならないですみそうで、もう一度ホ〜ッと一息^^;
無理せず楽しくシコシコとのんびり稼いでいきましょう。バーゲンセールで
100株でも買えればラッキーですね^^;。
『うは、デンソーとアイシンの株価が逆転』
(2007年07月30日11時11分05秒)
不思議ですね〜、ついにアイシン君とデンソー君の株価が逆転してしまいま
した^^;両方とも握りこんでいるから、うれしいんですが、私には理由がま
ったく分かりません。
さて今日もシコシコ業績も良いことが分かっているけれど中小型株であると
いうことでポートフォリオの銘柄の刈り込みを実行しました。刈り込み直後に
上に跳んでくれて、やっぱり売ると上がるよな〜と思いつつ、売れたこと、買
ってくれた人も儲かって、良かったな〜と感謝です^^;
油断大敵ですが、安倍内閣はすでに死に体だったから、相場にはあまり応え
なかったのかな〜。今日の下げはアメリカ市場の影響が強いということになれ
ば、今日アメリカ市場が最初の反発に入れば、日本もリバウンドしてくれるか
もしれません。大いに期待したいと思います。
でも戻り相場で、さらに自分のポートフォリオの弱い銘柄を処分して、2番
底で、さらに強い銘柄をピックアップできるように、うまく泳ぎたいな〜とは
思います^^;
『今日もキャッシュが増えました〜〜』
(2007年07月30日18時31分22秒)
住友商事の決算短信が午後2時に発表されました。アレだけ円安、原油、金
属資源高なのに前期比利益微減!え〜、そうなの。それなら売っとこう、とい
うことでバタバタなりふり構わず4分の3を売りました(TT)
この会社は絶対儲かっているはずだという思い込みは危険だな。そして新興
市場というだけで決算が良くても株価は上昇しない可能性もある萩原電気も売
っとこう。ということで萩原電気もシコシコ売りました。
バタバタやっているうちに日信工業を買い値の140円高で売り指値してい
るのを忘れちゃって、売れちゃいました(TT)買い戻せず。
他の目をつけていた業績の良い株たちも、スル〜と上がってしまいました。
全然買えずに売っただけ。まあいいか^^;
これはもう2番底を待つしかありませんね〜、悔しいけど。うまく買い増し
できたかたはおめでとうございます^^;
(31日の朝のブログには住友商事の決算短信を見た感想を書いてます。ボリ
ビアの銀・亜鉛・鉛事業でのヘッジ取引の評価損140億円の計上があったよ
うです。)
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。)
===================================
「億の近道」のwebがリニューアルしました!
バックナンバー閲覧を重点に置いた、ブログ風の作りになっております。
現在、2006年8月分までを掲載しておりますが、順次過去分を追加してい
く予定です。コメントなどはつけられませんが、まとめ読みなどに是非ご利用
下さい。
http://okuchika.net/
===================================
「億の近道」は特定非営利活動法人イノベーターズ・フォーラムの登録商標
です。この名称での有償のサービス等は行っておりません。紛らわしい名称の
サービスは弊社と一切関係ありませんのでご注意下さい。
===================================
■「山本潤氏のファンダメンタルズ分析日本株アナリスト養成講座DVD」
発売!!■
「NPOイノベーターズ・フォーラム 公認日本株アナリスト 認定講座」
共催:エンジュク 協力:ダイヤモンド経営分析チーム
2005年4月に行われた山本潤氏のセミナー映像に加え、ファンダメンタ
ルズ分析に必要な内容を新たに撮り下ろした映像を全て収録した4枚組DVD
です。
◆ファンダメンタルズ分析の決定版。
いままで体系的に語られることの少なかった実践的なファンダメンタルズ
分析を網羅。最終的には個別株のレポートが作成出来るレベルを目的として
います。受講出来なかった方や反復学習したい方には最適な内容です。
◆充実したボリューム
価格は48,000円とやや高額ですが、4月のセミナー(受講料38,0
00円)で使用した資料添付はもとより、全部でDVD4枚組、約450分の
充実した内容となっています。
詳細はエンジュクのホームページまで。
http://www.enjyuku.com/v_kabu_10.htm
===================================
■億近執筆陣の本 好評発売中!■
石川臨太郎
▲あなたにピッタリの投資手法がきっと見つかる投資実践ノート▲
パンローリング 1680円(税込)
http://www.tradersshop.com/bin/showprod?a=2596&c=9784775990346
▲潜在意識を活用した最強の投資術入門▲
パンローリング ISBN4-7759-9011 2800円+税 288ページ
http://www.tradersshop.com/bin/showprod?a=2596&c=9784775990117
村田 雅志
▼景気予測から始める株式投資入門▼
パンローリング ISBN4-7759-9007 3300円+税 231ページ
http://www.tradersshop.com/bin/showprod?a=2596&c=9784775990070
山本 潤
▲投資家から「自立する」投資家へ▲
パンローリング ISBN4-7759-9008 4800円+税 426ページ
http://www.tradersshop.com/bin/showprod?a=2596&c=9784775990087
===================================
■お知らせ■
億近執筆陣の生涯遊人、ぢんぢ部長らが一部監修に参加した、銘柄抽出ソフト
「IrohaMix」がサービススタートいたします。
これは独自のロジックにより、毎日全株式銘柄をチェックし、シグナルが出て
いると思われる銘柄を抽出・表示するものです。
30日間無料で使えますので、ぜひぜひ使い倒してみてください。
これからもどんどん進化していく予定です。ご期待下さい!
http://www.irohamix.jp/
===================================
億近オフィシャルクラブ掲示板(無料)は、執筆陣を含めた様々な方がコミュ
ニケートしております。是非ご参加ください。MSNのサービスを利用してお
ります。
http://groups.msn.com/okuchika
===================================
当メルマガは以下のシステムを利用して発行しております。
◆まぐまぐ ID:0000020640
購読解除:http://www.kaijo.com/
◆E-Magazine ID:okuchika
購読解除:http://www.emaga.com/info/okuchika.html
◆melma! ID:m00010868
購読解除:http://www.melma.com/
◆メルマガ天国 ID:1127
購読解除:http://melten.com/m/1127.html
編集者:億の近道発行プロジェクト
発行者:NPO法人イノベーターズ・フォーラム
email:okuchika.mail@gmail.com
http://okuchika.net/
このメールマガジンの無断転載・引用を禁じます。
==================================