システムトレードについて

 今週の27日の日経新聞の『なるほど株式、この言葉』の記事の中で、『アルゴリズム取引』に関して述べられています。その一節を引用してみます。

『株価が刻一刻と変動する中で、いかに最良のタイミングで売買するかは投資家の収益を左右する重要なテーマだ。そんな投資家ニーズを背景に最近はコンピューターが株式を自動売買するアルゴリズム取引が急速に普及している』

アルゴリズムを広辞苑で引いてみると、

1.アラビア記数法
2.問題を解決する定型的な手法・技法。コンピューターなどで、演算手続きを指示する規則、算法
とあります。

 要はコンピューターを使った売買手法で、システムトレードあるいはプログラムトレードなどと呼ばれるものです。

 システムトレード、プログラムトレードなどはかなり前から行われています。コンピューターの発達とともに市場が電子化されたこともシステムトレードの普及に拍車をかけました。
 株式、為替、商品などの市場でいわゆる「場立ち」と呼ばれる人々が消え、電子化されたことにより、データの蓄積が容易になりそのデータを利用することでシステムトレードの構築が容易になりました。

 また過去の膨大なデータを分析することにより、より精度の高いシステムに仕上げる可能性も出てきました。

 為替市場を例に挙げますと、1990年代前半までは為替の銀行間取引は、人間が円卓でそれぞれの銀行の代理人であるブローカーと呼ばれる人々を通して(大手3社、中小3社ほどありました)行われていました。
 しかし銀行間取引に電子化が導入されるとその使い勝手のよさから瞬く間に普及し、今では電子化により90%以上の取引が行われています。

電子化の利点としては、

1.価格の透明性
2.大量の取引を瞬時で行える
3.決済システムと直接つなげることによる事務コストの削減
4.どこからでもアクセス可能(人間ブローカーは東京、香港、シンガポール、フランクフルト、ロンドン、ニューヨークなどの金融都市にしかありませんでした)
5.24時間、たとえ休日でも稼動できる
6.データの蓄積が可能

 電子化が急速に普及した原因はおおむねこんなところですが、為替市場特有の原因もありますがコストの削減、価格の透明性などは株式、商品で共通する原因だと思われます。

 このうちデータの蓄積により、トラブル処理やまたシステムトレードへの利用といった面があらたなビジネスチャンスになりました。
 これら電子取引を提供するベンダーは、取引そのもの仲介のみならず、データを提供することにより新たなビジネスチャンスを得ることができました。

 これらのデータを利用して短期売買を繰り返すシステムを構築している銀行は、ディーラーの手を経ずに自動売買しているところもあります。またヘッジファンドなどでも同じように自動売買によりトレードを繰り返しています。

 いずれも取引所の電子化によりデータを瞬時に利用できるようになったことが、これらの自動売買を可能にしました。

システムトレードの利点はなんでしょうか。

1.投資手法が確立されている
2.人間の心理面に左右されない
3.マーケットを常にみている必要がない
4.パラメーターを調節することにより最適化が可能

 既存のテクニカル分析が、ある程度検証されつくした既製品とすれば、新しく構築されたシステムトレードはオーダーメードと捉えることが可能かもしれません。
 又システムトレードとはいっても既存のテクニカル分析を利用したもの、あるいはそれを派生させたものさまざまな組み合わせが可能です。

 今後、テクニカル分析のシリーズの中ではシステムトレードについても触れていきたいと思います。

(生涯遊人)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

グローバル投資のポイント(57)

■マーケティングツールに位置づけられるマネックスの短期債販売■

 6月29日、マネックス・ビーンズ・ホールディングス(マネックス)は、個人を対象に3ヶ月満期の短期債を発行し、子会社のマネックス証券を通じて販売することを開始しました。年利は1%(税引き前)と、銀行の3ヶ月物定期預金金利(年利0.25%程度)に比べ高めに設定されています。

 マネックスは、一般のオンライン証券会社と異なり、株式だけでなく他金融商品を含めた総合的な金融サービス業を古くから指向しています。IR資料によると、マネックスは、現在7割近くを占める株式委託手数料を、将来は5割程度まで引き下げる一方で、運用商品や債券・FXの収益比率を高めることを目指しています。こうした点を考えると、今回のマネックスの短期債発行の目的は、単なる資金集めではなく、株式取引の経験がない方へのマーケティング活動の1つのような気がしています。

 銀行や証券会社は、夏のボーナス商戦として個人向け国債の販売に力を入れています。個人向け国債は、利回り(5年物で年利1.5%)が、銀行の定期預金金利(5年物で年利0.6%程度)に比べ高く、元本も保証されていることから、株などの証券投資の経験がない方でも比較的勧めやすい商品です。ただ個人向け国債は、5年物、10年物の2種類しかなく、どちらも満期までがやや長い、中長期物です。

 マネックスの短期債は、満期が3ヶ月と、個人向け国債に比べ期間は短いものです。しかし利回りは銀行の定期預金に比べ有利であり、元本も(マネックスの財務状態を考えれば)ほぼ保証されたものとみなせます。証券投資の経験がない方の中には、短期債を望む方も少なくないでしょうから、個人向け国債の短期債版として、マネックスの短期債は、投資経験の浅い方にとって、それなりに魅力的な金融商品に思えます。

 また、マネックスの短期債の高い金利に注目する顧客は、銀行の定期預金金利に満足していない層と考えられ、投資信託など他金融商品の潜在的な顧客と考えることもできます。マネックスの短期債は、満期まで3ヶ月しかないので、長い時間をかけずに満期後に他商品を勧める機会も期待できます。

 報道によると、マネックスは、債券によって集めた資金を信用取引の原始に充てるようです。ただ、マネックスが有利に資金集めをしたいのであれば、コストをかけてまで個人向けに短期債を発行しなくても、今回の短期債よりも有利な条件で、銀行から融資を受けることが可能に思えます。

 マネックスが短期債のために支払う金利費用は、財務会計上は、支払利息として計上されるのでしょうが、管理会計上では、マーケティング費用として計上されても不思議ではないものと思われます。

村田雅志(むらた・まさし)
(GCIキャピタル・チーフエコノミスト)

<筆者について>
三和総合研究所、三和銀行にて産業機械アナリスト、
UFJ総合研究所にてエコノミストとして活動後、
2004年にGCIアセットマネジメント入社。05年9月より現職。

現在、コンテンツ事業の立ち上げに奮闘中。
GCIグループ初の投資情報サイト【Klugクルーク】にて、投資に関する
コラムを執筆中。

【村田がピンチ?! ポッドキャスト番組のランキングが低下】

村田が配信しているポッドキャスト番組のランキングが、
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 クリックして下さい。

<主な著書>
景気予測から始める株式投資入門」(パンローリング)
絶対リターンを目指すオルタナティブ投資」(すばる舎)
 

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

億の近道2007/06/29


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
投資情報メールマガジン                   2007/06/29
              イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週4回発行
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【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析や銘柄を参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

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             −本日の目次−
        (本日の担当:村田雅志&生涯遊人)

  ◆コラム「グローバル投資のポイント(57)」:村田 雅志
  ◆コラム「システムトレードについて」:生涯遊人

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◆コラム「グローバル投資のポイント(57)」

■マーケティングツールに位置づけられるマネックスの短期債販売■

 6月29日、マネックス・ビーンズ・ホールディングス(マネックス)は、
個人を対象に3ヶ月満期の短期債を発行し、子会社のマネックス証券を通じて
販売することを開始しました。年利は1%(税引き前)と、銀行の3ヶ月物定
期預金金利(年利0.25%程度)に比べ高めに設定されています。

 マネックスは、一般のオンライン証券会社と異なり、株式だけでなく他金融
商品を含めた総合的な金融サービス業を古くから指向しています。IR資料に
よると、マネックスは、現在7割近くを占める株式委託手数料を、将来は5割
程度まで引き下げる一方で、運用商品や債券・FXの収益比率を高めることを
目指しています。こうした点を考えると、今回のマネックスの短期債発行の目
的は、単なる資金集めではなく、株式取引の経験がない方へのマーケティング
活動の1つのような気がしています。

 銀行や証券会社は、夏のボーナス商戦として個人向け国債の販売に力を入れ
ています。個人向け国債は、利回り(5年物で年利1.5%)が、銀行の定期
預金金利(5年物で年利0.6%程度)に比べ高く、元本も保証されているこ
とから、株などの証券投資の経験がない方でも比較的勧めやすい商品です。た
だ個人向け国債は、5年物、10年物の2種類しかなく、どちらも満期までが
やや長い、中長期物です。

 マネックスの短期債は、満期が3ヶ月と、個人向け国債に比べ期間は短いも
のです。しかし利回りは銀行の定期預金に比べ有利であり、元本も(マネック
スの財務状態を考えれば)ほぼ保証されたものとみなせます。証券投資の経験
がない方の中には、短期債を望む方も少なくないでしょうから、個人向け国債
の短期債版として、マネックスの短期債は、投資経験の浅い方にとって、それ
なりに魅力的な金融商品に思えます。

 また、マネックスの短期債の高い金利に注目する顧客は、銀行の定期預金金
利に満足していない層と考えられ、投資信託など他金融商品の潜在的な顧客と
考えることもできます。マネックスの短期債は、満期まで3ヶ月しかないので、
長い時間をかけずに満期後に他商品を勧める機会も期待できます。

 報道によると、マネックスは、債券によって集めた資金を信用取引の原始に
充てるようです。ただ、マネックスが有利に資金集めをしたいのであれば、コ
ストをかけてまで個人向けに短期債を発行しなくても、今回の短期債よりも有
利な条件で、銀行から融資を受けることが可能に思えます。

 マネックスが短期債のために支払う金利費用は、財務会計上は、支払利息と
して計上されるのでしょうが、管理会計上では、マーケティング費用として計
上されても不思議ではないものと思われます。

村田雅志(むらた・まさし)
(GCIキャピタル・チーフエコノミスト)

<筆者について>
三和総合研究所、三和銀行にて産業機械アナリスト、
UFJ総合研究所にてエコノミストとして活動後、
2004年にGCIアセットマネジメント入社。05年9月より現職。

現在、コンテンツ事業の立ち上げに奮闘中。
GCIグループ初の投資情報サイト【Klugクルーク】にて、投資に関する
コラムを執筆中。http://www.gci-klug.jp/klugview/

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<主な著書>
「景気予測から始める株式投資入門」(パンローリング)
 http://www.tradersshop.com/bin/showprod?a=2596&c=9784775990070
「絶対リターンを目指すオルタナティブ投資」(すばる舎)
 http://www.tradersshop.com/bin/showprod?a=2596&c=9784883994298

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◆コラム「システムトレードについて」

 今週の27日の日経新聞の『なるほど株式、この言葉』の記事の中で、『ア
ルゴリズム取引』に関して述べられています。その一節を引用してみます。

『株価が刻一刻と変動する中で、いかに最良のタイミングで売買するかは投資
家の収益を左右する重要なテーマだ。そんな投資家ニーズを背景に最近はコン
ピューターが株式を自動売買するアルゴリズム取引が急速に普及している』

アルゴリズムを広辞苑で引いてみると、

1.アラビア記数法
2.問題を解決する定型的な手法・技法。コンピューターなどで、演算手続き
 を指示する規則、算法
とあります。

 要はコンピューターを使った売買手法で、システムトレードあるいはプログ
ラムトレードなどと呼ばれるものです。

 システムトレード、プログラムトレードなどはかなり前から行われています。
コンピューターの発達とともに市場が電子化されたこともシステムトレードの
普及に拍車をかけました。
 株式、為替、商品などの市場でいわゆる「場立ち」と呼ばれる人々が消え、
電子化されたことにより、データの蓄積が容易になりそのデータを利用するこ
とでシステムトレードの構築が容易になりました。

 また過去の膨大なデータを分析することにより、より精度の高いシステムに
仕上げる可能性も出てきました。

 為替市場を例に挙げますと、1990年代前半までは為替の銀行間取引は、
人間が円卓でそれぞれの銀行の代理人であるブローカーと呼ばれる人々を通し
て(大手3社、中小3社ほどありました)行われていました。
 しかし銀行間取引に電子化が導入されるとその使い勝手のよさから瞬く間に
普及し、今では電子化により90%以上の取引が行われています。

電子化の利点としては、

1.価格の透明性
2.大量の取引を瞬時で行える
3.決済システムと直接つなげることによる事務コストの削減
4.どこからでもアクセス可能(人間ブローカーは東京、香港、シンガポール、
 フランクフルト、ロンドン、ニューヨークなどの金融都市にしかありません
 でした)
5.24時間、たとえ休日でも稼動できる
6.データの蓄積が可能

 電子化が急速に普及した原因はおおむねこんなところですが、為替市場特有
の原因もありますがコストの削減、価格の透明性などは株式、商品で共通する
原因だと思われます。

 このうちデータの蓄積により、トラブル処理やまたシステムトレードへの利
用といった面があらたなビジネスチャンスになりました。
 これら電子取引を提供するベンダーは、取引そのもの仲介のみならず、デー
タを提供することにより新たなビジネスチャンスを得ることができました。

 これらのデータを利用して短期売買を繰り返すシステムを構築している銀行
は、ディーラーの手を経ずに自動売買しているところもあります。またヘッジ
ファンドなどでも同じように自動売買によりトレードを繰り返しています。

 いずれも取引所の電子化によりデータを瞬時に利用できるようになったこと
が、これらの自動売買を可能にしました。

システムトレードの利点はなんでしょうか。

1.投資手法が確立されている
2.人間の心理面に左右されない
3.マーケットを常にみている必要がない
4.パラメーターを調節することにより最適化が可能

 既存のテクニカル分析が、ある程度検証されつくした既製品とすれば、新し
く構築されたシステムトレードはオーダーメードと捉えることが可能かもしれ
ません。
 又システムトレードとはいっても既存のテクニカル分析を利用したもの、あ
るいはそれを派生させたものさまざまな組み合わせが可能です。

 今後、テクニカル分析のシリーズの中ではシステムトレードについても触れ
ていきたいと思います。

(生涯遊人)

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■お知らせ■

億近執筆陣の生涯遊人、ぢんぢ部長らが一部監修に参加した、銘柄抽出ソフト
「IrohaMix」がサービススタートいたします。
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30日間無料で使えますので、ぜひぜひ使い倒してみてください。
これからもどんどん進化していく予定です。ご期待下さい!

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 「億の近道」のwebがリニューアルしました!
 バックナンバー閲覧を重点に置いた、ブログ風の作りになっております。
現在、2006年9月分まで掲載しておりますが、順次過去分を追加してい
く予定です。コメントなどはつけられませんが、まとめ読みなどに是非ご利用
下さい。
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 「億の近道」は特定非営利活動法人イノベーターズ・フォーラムの登録商標
です。この名称での有償のサービス等は行っておりません。紛らわしい名称の
サービスは弊社と一切関係ありませんのでご注意下さい。

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■「個人投資家のための景気観養成セミナーDVD」発売中!■
 2003年11月に行われた村田雅志氏の景気観養成セミナーを全て収録し
た2枚組DVDです。

◆受講したいけど行けなかった…という方には最適
 当日行われたセミナーの全てを漏らさず収録。もちろん、セミナー当日配布
された資料も収録しております。これで開催地に縛られることなく、自分のペ
ースで学習することが可能です。

◆マスターへの早道は反復
 頭で理解しているつもりでも、いざ実践してみると様々な疑問点が新たに湧
いてくるもの。DVDで何度も復習することにより、マスターへの早道となり
ます。今回のセミナーをより自分のものにするためのツールとしてお役立て下
さい。

詳細はイノベーターズ・フォーラムのホームページまで。
http://www.iforum.jp/dvd.htm

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■「山本潤氏のファンダメンタルズ分析日本株アナリスト養成講座DVD」
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「NPOイノベーターズ・フォーラム 公認日本株アナリスト 認定講座」
共催:エンジュク 協力:ダイヤモンド経営分析チーム

 2005年4月に行われた山本潤氏のセミナー映像に加え、ファンダメンタ
ルズ分析に必要な内容を新たに撮り下ろした映像を全て収録した4枚組DVD
です。

◆ファンダメンタルズ分析の決定版。
 いままで体系的に語られることの少なかった実践的なファンダメンタルズ
分析を網羅。最終的には個別株のレポートが作成出来るレベルを目的として
います。受講出来なかった方や反復学習したい方には最適な内容です。

◆充実したボリューム
 価格は48,000円とやや高額ですが、4月のセミナー(受講料38,0
00円)で使用した資料添付はもとより、全部でDVD4枚組、約450分の
充実した内容となっています。

詳細はエンジュクのホームページまで。
http://www.enjyuku.com/v_kabu_10.htm

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村田 雅志
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パンローリング ISBN4-7759-9007 3300円+税 231ページ
http://www.tradersshop.com/bin/showprod?a=2596&c=9784775990070

山本 潤
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パンローリング ISBN4-7759-9008 4800円+税 426ページ
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様いかがお過ごしでしょうか。日経平均はまたもや高値挑戦の動き。2月高値
から半年経過する直前で18300円の高値を抜く動きとなるか要注目の展開。
大型主力株を中心にした株式相場は何だかつまらないと思われている皆さんに
とってはこのところの中小型好業績銘柄の人気復活は朗報かと思います。私も
新四季報に負けないよう頑張って有望企業のアナリストコメントを提供したい
と思っておりますので今すぐ有料メルマガのご購読を申し込んで頂ければ幸い
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 購読料は創刊以来最大年間2万円とお安く設定しておりますので、宜しくお
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(炎)

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ニケートしております。是非ご参加ください。MSNのサービスを利用してお
ります。
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このメールマガジンの無断転載・引用を禁じます。
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続 ハードディスクのこれから

 前回、「ハードディスクのこれから」というコラムを書かせていただきました。一話完結だったのですが、ふとひとつの仮説が頭をよぎったので、今日はその仮説について書かせていただきます。

前回のまとめとしては、
1)ハードディスクとフラッシュメモリは市場をすみわけるだろう。
2)ハードディスクが生きながらえるためには、とにもかくにも記録密度を高め、記録あたりの単価でフラッシュに差をつける必要がある。

ということを書かせていただきました。

 基本は全く変わっておりませんが、もうひとつの可能性を全く違った切り口で示してみたいと思います。

 当たり前ですが、「ライバル品よりも、良い品質かつ低コストで大量生産」することができれば、新製品が既存製品を置き換えていくでしょう。前回のコラムはここにスポットをあてて、書かせていただいたつもりです。
 ただ、まったくこの考え方が当てはまらないケースもあるのではないか、ということが最近頭に浮かびました。

それは、

「既存製品における、重要な部材メーカーが事業(生産)を止める、ないしはキャパシティ増強をストップする」
というケースです。 

 めったに起こらない、レアケースだと思いますが、近年ですとHOYAの1インチハードディスク向けのガラス基板がこれにあたるのではないでしょうか。HOYAはこの分野で、非常に高いシェア(70%前後)を持っていると思われます。
 フラッシュメモリに対して、1インチの未来がないと判断したHOYAは実際に、上記のような決断をしました。
 後の日本電産の永守社長の恨み節にもあるように、「HOYAがやってれば、1インチはまだまだいけた」のかもしれません。
 フラッシュ搭載のiPodナノの発売も、数年先だったのかもしれません。携帯電話にハードディスクが搭載されることがメジャーになっていた?のかもしれません(これは一番あやしいですが。。。)。

 HOYAは、未来がない、需要がないと思われる製品はばっさり切ってしまうということを決断できる企業なのでしょう。

 前置きが長くなりましたが、2.5インチでもこのようなことがもし起これば、このときばかりは「ビットコストの差が〜倍あるので大丈夫」だとか言ってられなくなるでしょう。
 この仮説はあくまでただの仮説にすぎず、まったく実現する可能性の有無や確度を無視しています。
 常識的に考えた場合、HOYAのこの事業は、全体の売上に対する構成比も小さくないですし、ハードディスク産業全体に与える影響も1インチのときと比べ物になりませんので、簡単に決断できることではないでしょう。

 本日は、あくまで可能性や話の確度を無視したただの仮説として書かせていただきました。

 ありえないと思われることでも、頭の片隅においておくだけで、それなりに投資の役に立つこともあるのではないでしょうか。

(億近産業調査部)

<スローガン>
仲間と共に理想社会への投資をはじめよう!
−投資活動によって理想社会を実現する−

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億の近道2007/06/27


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投資情報メールマガジン                  2007/06/27号
             イ意 の 近 道

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      −本日の目次−(本日の担当:億近産業調査部)

    ◆コラム「続 ハードディスクのこれから」:億近産業調査部

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◆コラム「続 ハードディスクのこれから」

 前回、「ハードディスクのこれから」というコラムを書かせていただきまし
た。一話完結だったのですが、ふとひとつの仮説が頭をよぎったので、今日は
その仮説について書かせていただきます。

前回のまとめとしては、
1)ハードディスクとフラッシュメモリは市場をすみわけるだろう。
2)ハードディスクが生きながらえるためには、とにもかくにも記録密度を高
 め、記録あたりの単価でフラッシュに差をつける必要がある。

ということを書かせていただきました。

 基本は全く変わっておりませんが、もうひとつの可能性を全く違った切り口
で示してみたいと思います。

 当たり前ですが、「ライバル品よりも、良い品質かつ低コストで大量生産」
することができれば、新製品が既存製品を置き換えていくでしょう。前回のコ
ラムはここにスポットをあてて、書かせていただいたつもりです。
 ただ、まったくこの考え方が当てはまらないケースもあるのではないか、と
いうことが最近頭に浮かびました。

それは、

「既存製品における、重要な部材メーカーが事業(生産)を止める、ないし
 はキャパシティ増強をストップする」
というケースです。 

 めったに起こらない、レアケースだと思いますが、近年ですとHOYAの1
インチハードディスク向けのガラス基板がこれにあたるのではないでしょうか。
HOYAはこの分野で、非常に高いシェア(70%前後)を持っていると思わ
れます。
 フラッシュメモリに対して、1インチの未来がないと判断したHOYAは実
際に、上記のような決断をしました。
 後の日本電産の永守社長の恨み節にもあるように、「HOYAがやってれば、
1インチはまだまだいけた」のかもしれません。
 フラッシュ搭載のiPodナノの発売も、数年先だったのかもしれません。
携帯電話にハードディスクが搭載されることがメジャーになっていた?のかも
しれません(これは一番あやしいですが。。。)。

 HOYAは、未来がない、需要がないと思われる製品はばっさり切ってしま
うということを決断できる企業なのでしょう。

 前置きが長くなりましたが、2.5インチでもこのようなことがもし起これ
ば、このときばかりは「ビットコストの差が〜倍あるので大丈夫」だとか言っ
てられなくなるでしょう。
 この仮説はあくまでただの仮説にすぎず、まったく実現する可能性の有無や
確度を無視しています。
 常識的に考えた場合、HOYAのこの事業は、全体の売上に対する構成比も
小さくないですし、ハードディスク産業全体に与える影響も1インチのときと
比べ物になりませんので、簡単に決断できることではないでしょう。

 本日は、あくまで可能性や話の確度を無視したただの仮説として書かせてい
ただきました。

 ありえないと思われることでも、頭の片隅においておくだけで、それなりに
投資の役に立つこともあるのではないでしょうか。

(億近産業調査部)

<スローガン>
仲間と共に理想社会への投資をはじめよう!
−投資活動によって理想社会を実現する−

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

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 バックナンバー閲覧を重点に置いた、ブログ風の作りになっております。
現在、2006年9月分までを掲載しておりますが、順次過去分を追加して
いく予定です。コメントなどはつけられませんが、まとめ読みなどに是非ご利
用下さい。
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です。この名称での有償のサービス等は行っておりません。紛らわしい名称の
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■「山本潤氏のファンダメンタルズ分析日本株アナリスト養成講座DVD」
 発売!!■

「NPOイノベーターズ・フォーラム 公認日本株アナリスト 認定講座」
共催:エンジュク 協力:ダイヤモンド経営分析チーム

 2005年4月に行われた山本潤氏のセミナー映像に加え、ファンダメンタ
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ぬくぬくホッコリ株日記 定年後は株で楽しく暮らしたい 第13回




■第13回■

 毎月ブログに株式投資による運用成績を書いたりしています。あまり意味のあることではなく、成績を気にしすぎるとマイナス面が強いとは思いつつ、書いてます(苦笑)

 先週、個人投資家の場合で中長期の期間で(ほとんどの期間は低パフォーマンスでもいいから、最終的に)10年後に1000万円が3倍になっていれば良い、というようなスタンスなら充分達成は可能だと思う、というようなことを述べました。

 毎日、昨日より資産を増やしたい。毎月、高パフォーマンスを出したい。こんなことを考えていると、個人投資家としての10年で3倍で良い、というスタンスを忘れてしまうことになりかねません。どうしてもカッコつけたくなる人は、ついついパフォーマンスをよくしたいと、無理なことをしかねません。私はありのままでいいやと思っているので成績を公表することで、無理な成績を出そうとすることはありません。

 ただ私の場合は仕事として資産運用を選んだので、自分対するけじめの意味でブログに毎月の成績をのせて、自分に対する励みとしています。1月から3月までは、まずまずの成績でしたが、4月、5月はマイナスでした。

 事業でも、毎月毎月最大の利益を上げられるものだけ扱っていると、その商品が売れなくなったとき、次の収益源を育てていないなんて事にもなりかねません。投資でも次に自分の運用成績の柱になる株を探したり、仕込んだりしておくことも大切なのです。そうするとパフォーマンスが落ちることもありますが、デイトレードでない限り、心配することもないでしょう。

 それでは、いまの日本市場は儲けやすい市場か儲けにくい市場か、どう考えたらいいんでしょうか。これも中長期の視点に立てば非常に儲けやすい良い環境にあるのではないかと考えるようになりました。短期的に言えば東証第一部の業績の良い大型株の間を資金が循環していますから、まだ上がっていない企業に先回りして、少しずつ先に買っていけばけっこう良いパフォーマンスを作れそうです。ただこの大型株循環もいくつかの限られた銘柄が高値に舞い上がってしまったら、きっと中小型の好業績株や新興市場の真っ当な好業績株にも染み出してくると思います。

 実際におっかなびっくりeワラントで住友金属鉱山、東京エレクトロン、武田薬品、三井物産と、少しずつ値上がりのズレを利用して買って我慢していたら、けっこう良いパフォーマンスが得られました^^;。まだ成果が出ていないのはトヨタだけ。それでも、一応トータルプラスに転じてきました。怖いのですぐ利益確定しちゃいますが^^;。最近の一日1万円はeワラントで稼ぐことが多いです。これで連休前後の小旅行5回と、6月予定の2回分の旅行の資金が稼げました。「株式投資で旅行に行こう。生活充実キャンペーン」はなかなか好調でした^^;

 大型株循環から他への流れについては、いつから、どこに行くかは分かったら苦労しませんが、「株式投資は(業績の良い財務内容も良い)株が投資環境で叩き売られて安くなったときに買うと儲かる」という普遍の鉄則があることを肝に銘じて実行したいと思います。そうすれば、株式投資って「案外簡単なもんだよ」と自信を持ってホザケルと思います(爆笑) 

経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
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目指せ!テクノロジーインベスター(10)

(10)携帯電話が出来るまで(1)

 テクノロジー関連株に投資する際に、「ある程度技術を知っておこうと思うのですが、むずかしくて・・・」という声を聞きます。

そこで、身近にある携帯電話を例にあげて、見た目から、感覚的にわかりやすく技術を説明していきます。簡単に説明しますので安心してくださいね。

今回は、携帯電話機の開発の流れをお話します。この開発の流れはほとんど量産品を製造している企業にあてはまりますので、これさえわかってしまえば、投資する際の大変有効な武器となります。

この重要な製品開発の流れがわかってしまえば、どのメーカの商品開発プロセスがすぐれているかわかってしまいます。

ここ重要です。

市場でどれだけ製品が売れるかが左右されてしまう商品力は、この商品開発プロセスがポイントとなるのです。

まずは、携帯電話の企画から仕様決定までを簡単に説明します。

携帯電話の業界は、通信事業者とメーカとエンドユーザというとらえ方で、見ていただくと判りやすいと思います。ドコモ、KDDI、ソフトバンクなどの通信事業者が、わたしたちエンドユーザに、街のショップや、量販店経由で携帯電話を販売しています。

この販売されている携帯電話は、通信事業者が製造しているのではなく、メーカ(製造会社)が携帯電話を製造し、通信事業者に納入しています。

さて、メーカは、エンドユーザに受け入れられるもの、そしてなによりも、売れる商品をつくらなくてはいけません。通信事業者の販売戦略にのっかり、他のメーカとの差別化をはからなければなりません。ここから、企画がスタートします。

まずは通信事業者の中長期的な戦略が出され、メーカの通信事業者担当の営業と商品企画とが一体となり、その中長期的な戦略スケジュールを分析、情報収集します。

この中長期戦略の背景は?
意図は?
通信事業者の目指す方向は?
ビジョンは?

などなど、色々な切り口で、解釈を行います。解釈する際に全神経を働かし、通信事業者の言っていること、欲していることをあらゆる手段で吸い上げなければなりません。メーカの感度の良し悪しはここにかかっています。

ここは重要なポイントです。

通信事業者が目指しているビジョンを理解し、そのビジョンに合致した技術開発が自分のところで開発可能か? どのデバイスを搭載すれば、そのビジョンが達成できるか?など、商品企画部門はこれらを把握していなければ、通信事業者に答えられません。

商品企画力のあるメーカとは、この理解力と通信事業者のビジョンと自分の会社の技術を結びつける能力があるかどうかにかかっています。

投資しようとする企業のいままで開発されてきた商品のラインナップをみて、そのときの市場トレンドにのっているか?通信事業者のニーズにあっていたか?
などを考察することによってそのメーカの商品開発力がわかってしまうのです。

ながくなってきましたので、今回はこれぐらいにして、次回は、商品決定のプロセスの後半について説明します。

彼岸
〜現役エンジニアがこっそり教える
テクノロジー関連株の投資ヒント〜

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

ファンダメンタルズ分析入門第4部(7)

■理論株価と伝統的投資指標(7)■

◇◇◇株価指標

PERのように、株価の水準を評価する指標を株価指標といいます。
PERは、株価指標のひとつです。

株価指標には、PERの他、PBR(株価純資産倍率)※やキャッシュフロー倍率なども頻繁に使用されます。

〜代表的な株価指標〜
1)PER:株価収益率。株価÷一株当たりの予想純利益
2)PBR:株価純資産倍率。株価÷一株当たりの純資産※
3)キャッシュフロー倍率:株価÷一株当たりのキャッシュフロー※

◇◇◇PERが高い企業の特徴

PERが高い企業の特徴です。
1)将来性が高く、成長力がある企業
2)特別損失を計上しているなどの理由で、実力に比して、利益が過少に申告されている企業
3)ビジネスサイクル(景気の変動※)の谷にある企業
4)収益よりは、むしろ、資産内容や配当利回りの高さで評価されている企業

◇◇◇PERの低い企業の特徴

一方で、PERの低い企業の特徴です。
1)成熟産業、もしくは、衰退産業に属している企業。競争が今後激化する懸念がある産業に属する企業
2)ビジネスサイクル(景気の変動)の山にある企業
3)財務内容が悪く、財務レバレッジ※が極端に高い企業
4)税金を払っていない、特別な利益があったなどの理由で、実力に比して利益が過大に申告されている企業
5)収益以外の要素、配当利回りや資産内容では評価できないために、割安で放置されている企業

◇◇◇PERの水準と成長力

 PERでは、今期予想や来期予想といった、1−2年先の収益を基準にした数字を用います。
しかし、本来、株価の理論価格は、未来永劫にもたらされるはずの配当を現在価値にひき直したものです。

PERに用いる収益(一株当たりの純利益=EPS)も、本来であれば、将来の平均的なEPSのイメージを用いるべきなのです。

まだまだ成長の初期段階にある企業を、ほんの1年先の収益で判断するのは、不適切です。

例えば、収益が年率100%(1年で利益が倍増のペース)で成長する見通しの企業があるとしましょう。
現状の予想PERが100倍としても、1年後には、PERは50倍に低下します。2年後にはPERは25倍に低下します。
仮のそのような企業の現在のPERが20倍であれば、1年後は10倍、2年後には5倍となります。
PER5倍は、益利回りでは20%となり、極端に割安です。
実際には、そのような掘り出し物が、PER5倍や10倍で株式市場に割安で放置されていることはまずありません。
成長性が高ければ、PERは30倍、40倍以上となります。
(但し、PERが高いからといって、企業の成長性が高いとは限りません。)

企業が属する業界自体の成長性も重要な要素です。
構造不況業種と成長産業とに同じPERは当てはまりません。

また、成長性が低いと思われている成熟産業にあっても、成長企業は散見できます。M&Aなどの手段で、合併をすることによって、成長を続ける企業です。※

※ただし、将来のM&Aの成果を予想することは難しいものです。
過去にM&Aで成功してきたという実績のある経営者に率いられている企業には、そうでない企業よりも、成長期待が持てるはずです。

〜成長力はPERの高さとして反映される〜
→成長段階の初期の企業
→成長産業

※売上げ成長とPERの分布

Enjoy Every Moment! 山本 潤

(この連載は2005年12月時点で執筆されたものです。情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

億の近道2007/06/26


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
投資情報メールマガジン                   2007/06/26
              イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週4回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析や銘柄を参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

===================================

             −本日の目次−
        (本日の担当:山本潤&石川臨太郎)

 ◆コラム「連載 ファンダメンタルズ分析入門第4部(7)」:山本潤
 ◆コラム「連載 目指せ!テクノロジーインベスター(10)」:彼岸
 ◆コラム「連載 定年後は株で楽しく暮らしたい(13)」:石川 臨太郎

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◆コラム「連載 ファンダメンタルズ分析入門第4部(7)」

■理論株価と伝統的投資指標(7)■

◇◇◇株価指標

PERのように、株価の水準を評価する指標を株価指標といいます。
PERは、株価指標のひとつです。

株価指標には、PERの他、PBR(株価純資産倍率)※やキャッシュフロー
倍率なども頻繁に使用されます。

〜代表的な株価指標〜
1)PER:株価収益率。株価÷一株当たりの予想純利益
2)PBR:株価純資産倍率。株価÷一株当たりの純資産※
3)キャッシュフロー倍率:株価÷一株当たりのキャッシュフロー※

◇◇◇PERが高い企業の特徴

PERが高い企業の特徴です。
1)将来性が高く、成長力がある企業
2)特別損失を計上しているなどの理由で、実力に比して、利益が過少に申告
 されている企業
3)ビジネスサイクル(景気の変動※)の谷にある企業
4)収益よりは、むしろ、資産内容や配当利回りの高さで評価されている企業

◇◇◇PERの低い企業の特徴

一方で、PERの低い企業の特徴です。
1)成熟産業、もしくは、衰退産業に属している企業。競争が今後激化する懸
 念がある産業に属する企業
2)ビジネスサイクル(景気の変動)の山にある企業
3)財務内容が悪く、財務レバレッジ※が極端に高い企業
4)税金を払っていない、特別な利益があったなどの理由で、実力に比して利
 益が過大に申告されている企業
5)収益以外の要素、配当利回りや資産内容では評価できないために、割安で
 放置されている企業

◇◇◇PERの水準と成長力

 PERでは、今期予想や来期予想といった、1−2年先の収益を基準にした
数字を用います。
しかし、本来、株価の理論価格は、未来永劫にもたらされるはずの配当を現在
価値にひき直したものです。

PERに用いる収益(一株当たりの純利益=EPS)も、本来であれば、将来
の平均的なEPSのイメージを用いるべきなのです。

まだまだ成長の初期段階にある企業を、ほんの1年先の収益で判断するのは、
不適切です。

例えば、収益が年率100%(1年で利益が倍増のペース)で成長する見通し
の企業があるとしましょう。
現状の予想PERが100倍としても、1年後には、PERは50倍に低下し
ます。2年後にはPERは25倍に低下します。
仮のそのような企業の現在のPERが20倍であれば、1年後は10倍、2年
後には5倍となります。
PER5倍は、益利回りでは20%となり、極端に割安です。
実際には、そのような掘り出し物が、PER5倍や10倍で株式市場に割安で
放置されていることはまずありません。
成長性が高ければ、PERは30倍、40倍以上となります。
(但し、PERが高いからといって、企業の成長性が高いとは限りません。)

企業が属する業界自体の成長性も重要な要素です。
構造不況業種と成長産業とに同じPERは当てはまりません。

また、成長性が低いと思われている成熟産業にあっても、成長企業は散見でき
ます。M&Aなどの手段で、合併をすることによって、成長を続ける企業です。


※ただし、将来のM&Aの成果を予想することは難しいものです。
過去にM&Aで成功してきたという実績のある経営者に率いられている企業に
は、そうでない企業よりも、成長期待が持てるはずです。

〜成長力はPERの高さとして反映される〜
→成長段階の初期の企業
→成長産業

※売上げ成長とPERの分布

Enjoy Every Moment! 山本 潤

(この連載は2005年12月時点で執筆されたものです。情報提供を目的に
 しており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任
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◆コラム「連載 目指せ!テクノロジーインベスター(10)」

(10)携帯電話が出来るまで(1)

 テクノロジー関連株に投資する際に、「ある程度技術を知っておこうと思う
のですが、むずかしくて・・・」という声を聞きます。

そこで、身近にある携帯電話を例にあげて、見た目から、感覚的にわかりやす
く技術を説明していきます。簡単に説明しますので安心してくださいね。

今回は、携帯電話機の開発の流れをお話します。この開発の流れはほとんど量
産品を製造している企業にあてはまりますので、これさえわかってしまえば、
投資する際の大変有効な武器となります。

この重要な製品開発の流れがわかってしまえば、どのメーカの商品開発プロセ
スがすぐれているかわかってしまいます。

ここ重要です。

市場でどれだけ製品が売れるかが左右されてしまう商品力は、この商品開発プ
ロセスがポイントとなるのです。

まずは、携帯電話の企画から仕様決定までを簡単に説明します。

携帯電話の業界は、通信事業者とメーカとエンドユーザというとらえ方で、見
ていただくと判りやすいと思います。ドコモ、KDDI、ソフトバンクなどの
通信事業者が、わたしたちエンドユーザに、街のショップや、量販店経由で携
帯電話を販売しています。

この販売されている携帯電話は、通信事業者が製造しているのではなく、メー
カ(製造会社)が携帯電話を製造し、通信事業者に納入しています。

さて、メーカは、エンドユーザに受け入れられるもの、そしてなによりも、売
れる商品をつくらなくてはいけません。通信事業者の販売戦略にのっかり、他
のメーカとの差別化をはからなければなりません。ここから、企画がスタート
します。

まずは通信事業者の中長期的な戦略が出され、メーカの通信事業者担当の営業
と商品企画とが一体となり、その中長期的な戦略スケジュールを分析、情報収
集します。

この中長期戦略の背景は?
意図は?
通信事業者の目指す方向は?
ビジョンは?

などなど、色々な切り口で、解釈を行います。解釈する際に全神経を働かし、
通信事業者の言っていること、欲していることをあらゆる手段で吸い上げなけ
ればなりません。メーカの感度の良し悪しはここにかかっています。

ここは重要なポイントです。

通信事業者が目指しているビジョンを理解し、そのビジョンに合致した技術開
発が自分のところで開発可能か? どのデバイスを搭載すれば、そのビジョン
が達成できるか?など、商品企画部門はこれらを把握していなければ、通信事
業者に答えられません。

商品企画力のあるメーカとは、この理解力と通信事業者のビジョンと自分の会
社の技術を結びつける能力があるかどうかにかかっています。

投資しようとする企業のいままで開発されてきた商品のラインナップをみて、
そのときの市場トレンドにのっているか?通信事業者のニーズにあっていたか?
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ながくなってきましたので、今回はこれぐらいにして、次回は、商品決定のプ
ロセスの後半について説明します。

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◆コラム「連載:ぬくぬくホッコリ株日記 定年後は株で楽しく暮らしたい」

■第13回■

 毎月ブログに株式投資による運用成績を書いたりしています。あまり意味の
あることではなく、成績を気にしすぎるとマイナス面が強いとは思いつつ、書
いてます(苦笑)

 先週、個人投資家の場合で中長期の期間で(ほとんどの期間は低パフォーマ
ンスでもいいから、最終的に)10年後に1000万円が3倍になっていれば
良い、というようなスタンスなら充分達成は可能だと思う、というようなこと
を述べました。

 毎日、昨日より資産を増やしたい。毎月、高パフォーマンスを出したい。こ
んなことを考えていると、個人投資家としての10年で3倍で良い、というス
タンスを忘れてしまうことになりかねません。どうしてもカッコつけたくなる
人は、ついついパフォーマンスをよくしたいと、無理なことをしかねません。
私はありのままでいいやと思っているので成績を公表することで、無理な成績
を出そうとすることはありません。

 ただ私の場合は仕事として資産運用を選んだので、自分対するけじめの意味
でブログに毎月の成績をのせて、自分に対する励みとしています。1月から3
月までは、まずまずの成績でしたが、4月、5月はマイナスでした。

 事業でも、毎月毎月最大の利益を上げられるものだけ扱っていると、その商
品が売れなくなったとき、次の収益源を育てていないなんて事にもなりかねま
せん。投資でも次に自分の運用成績の柱になる株を探したり、仕込んだりして
おくことも大切なのです。そうするとパフォーマンスが落ちることもあります
が、デイトレードでない限り、心配することもないでしょう。

 それでは、いまの日本市場は儲けやすい市場か儲けにくい市場か、どう考え
たらいいんでしょうか。これも中長期の視点に立てば非常に儲けやすい良い環
境にあるのではないかと考えるようになりました。短期的に言えば東証第一部
の業績の良い大型株の間を資金が循環していますから、まだ上がっていない企
業に先回りして、少しずつ先に買っていけばけっこう良いパフォーマンスを作
れそうです。ただこの大型株循環もいくつかの限られた銘柄が高値に舞い上が
ってしまったら、きっと中小型の好業績株や新興市場の真っ当な好業績株にも
染み出してくると思います。

 実際におっかなびっくりeワラントで住友金属鉱山、東京エレクトロン、武
田薬品、三井物産と、少しずつ値上がりのズレを利用して買って我慢していた
ら、けっこう良いパフォーマンスが得られました^^;。まだ成果が出ていな
いのはトヨタだけ。それでも、一応トータルプラスに転じてきました。怖いの
ですぐ利益確定しちゃいますが^^;。最近の一日1万円はeワラントで稼ぐ
ことが多いです。これで連休前後の小旅行5回と、6月予定の2回分の旅行の
資金が稼げました。「株式投資で旅行に行こう。生活充実キャンペーン」はな
かなか好調でした^^;

 大型株循環から他への流れについては、いつから、どこに行くかは分かった
ら苦労しませんが、「株式投資は(業績の良い財務内容も良い)株が投資環境
で叩き売られて安くなったときに買うと儲かる」という普遍の鉄則があること
を肝に銘じて実行したいと思います。そうすれば、株式投資って「案外簡単な
もんだよ」と自信を持ってホザケルと思います(爆笑) 


経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎

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投資の王道(その70)

■5年先・10年先に刈り取る日本株■

 私の投資手法は、

1、会社四季報掲載の約4000社を自分自身で分析し、経営基盤が安定しこれからの成長が見込まれる400社から500社程度に絞り込む。
2、さらに、その中から、割安圏にある会社を100社程度に絞込む。
3、最終的100社程度の中から投資を行うのは、ベストタイミングで購入するチャンスのあった10社から20社程度である。

というものです。
 今回も、前述の400〜500社の中から100社を中心とした興味深い企業について解説していきます。

<5541>大平洋金属
 企業再建整備計画に基づき、日本曹達の鉄鋼部門より分離独立し、日曹製鋼株式会社として発足。国内資源の活用として砂鉄の製錬に着目し、砂鉄を原料に電気炉による砂鉄銑の生産を開始。現在はフェロニッケル(主にステンレス鋼の材料)及びスラグ加工品を主として生産。フェロニッケルに関しては、予備還元用のロータリーキルンと世界最大のエルケム式電気炉を保有し、その生産量は業界第一位。また、海外においても、フィリピンにおけるニッケル鉱山の開発事業、インドネシア、フィリピン及びニューカレドニアに対する技術輸出に積極的に取り組んでいる。

<5996>新立川航空機
 昭和42年設立。同社の前身である立川飛行機株式会社(現在・立飛企業株式会社)が、長年蓄積した航空機製造技術をベースに暖房機、食器洗浄器、航空機部品、非破壊検査、製紙装置などの多くの事業を行うが、現在の主力は1973年に米軍より返還された立川工場を改修し、テナント各社に賃貸している不動産賃貸業。賃貸収入約16億円に対して純利益は10億円弱(平成17年3月期)。

<6271>ニッセイ
 1942年、日本ミシン製造株式会社(現ブラザー工業株式会社)へミシン部品を供給する目的で、名古屋市瑞穂区に日本ミシン針製造株式会社を設立。現在同社の企業集団は、ニッセイ、ニッセイ コーポレーション オブ アメリカ、フジタカ工業株式会社の三社で構成されており、減速機・歯車等の動力伝導装置およびダイカスト製品等の製造販売を行っている。売り上げ構成は、減速機が約66%、歯車が約33%。

<6273>SMC
 1959年設立。自動制御(オートメーション)機器製品の製造加工および販売焼結濾過体および各種濾過装置の製造販売を行う。1967年のオーストラリア進出以来、世界42カ国に230拠点拠点、5200名の従業員をもつ国際ブランド。シェアーは20%を超える。同社が得意とする空気圧技術は、操作性・メンテナン性・環境保護に優れ、オートメーション技術の中核をなす。主な業種別売り上げは、電気関連33%、自動車関連17%、産業機器関連14%。地域別輸出高は、北米が30%、欧州29%、アジア38%、その他3%。連結売上高約2800億円のうち、国内売上高が約1480億円、海外売上高が1330億円。

(OH)

(以下、次週に続く)

*ブログ「大原浩の金融・経済地動説

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

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