投資の王道(その50)

■気になる会社 その3−9■

 私の投資手法は、

1、会社四季報掲載の約4000社を自分自身で分析し、経営基盤が安定しこれからの成長が見込まれる400社から500社程度に絞り込む。
2、さらに、その中から、割安圏にある会社を100社程度に絞込む。
3、最終的100社程度の中から投資を行うのは、ベストタイミングで購入するチャンスのあった10社から20社程度である。

というものです。
 今回も、前述の400〜500社の中から100社を中心とした興味深い企業について解説していきます。

●<4502>武田薬品工業
 1781年(天明元年)に32歳の初代近江屋長兵衛が、幕府免許のもと、日本の薬種取引の中心地であった大阪・道修町で和漢薬の商売を始める。商売は、薬を問屋から買い付け、小分けして地方の薬商や医師に販売する小さな薬種仲買商店であった。これが、現在の武田薬品の始まり。1871年に、四代目長兵衛(この頃、戸籍法制定により近江屋から武田に改姓)は、同業者に先んじて洋薬に着目、親近の同業者らと共同で横浜に洋薬
の仕入れ組合をつくり、外国商館との取引を始めた。当時輸入した洋薬は、抗マラリア薬のキニーネ、抗コレラ薬として使われた石炭酸など。当初18種あった洋薬の輸入品目は、その後10年間で146品目に増えている。1895年頃からイギリス、アメリカ、ドイツ、スペインなどの商社からの直輸入を開始、1907年からはドイツ・バイエル社製品の一手販売権を得た。このようにして、武田は次第に洋薬の扱いを増やし、洋薬中心の事業に切り替えていった。1895年、大阪に自社の専属工場として内林製作所を設立、製薬メーカーとなる。同工場の生産品目には、蒼鉛製剤類、塩酸キニーネなどがあった。1907年には、日本で始めてサッカリンの製造に成功。1925年、株式会社武田長兵衛商店(資本金530万円、社長五代目武田長兵衛)を設立。これにより、武田は個人商店から、研究開発・製造・販売を一体化した近代的な会社組織となる。

●<4517>ビオフェルミン製薬
 1917年、株式会社神戸衛生実験所として設立し、乳酸菌整腸薬「ビオフェルミン」を製造。販売を株式会社武田長兵衛商店(現在の武田薬品工業株式会社)に委託。乳酸菌に特化した製薬会社。販売は武田薬品に委託。

●<4519>中外製薬
 スイス・ロシュグループ。1925年、上野十蔵が中外新薬商会を創業し、医薬品の輸入販売を開始。1927年、医薬品製造に着手。

●<4523>エーザイ
 循環器系・呼吸器系に強みを持った製薬会社。1936年、エーザイ株式会社の前身である合資会社桜ヶ岡研究所を内藤豊次が設立。1941年、埼玉県本庄町に、日本衛材株式会社を設立。

●<4528>小野薬品工業
 医療用医薬品を主体とする各種医薬品および診断用試薬・機器の製造、仕入れおよび販売をおこなう。1717年(享保2年、徳川吉宗の時代)、初代伏見屋市兵衛が創業。1934年、合名会社小野市兵衛商店設立。1947年、小野薬品工業株式会社設立。
 プロスタグランジン、酵素阻害剤、神経科学、細胞内情報伝達分野を重点研究分野と定め、これらに研究資源を集中。ゲノム創薬では、同社資産として有している10種類の遺伝子についてはすでに病気との関連性を明らかにした。自社製品の売り上げ比率は100%近い。

(OH)

(以下、次週に続く)

*ブログ「大原浩の金融・経済地動説

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

グローバル投資のポイント(33)

■景気の先行き不安を意味しない在庫指数の上昇■

 経済産業省が発表した鉱工業生産動向(速報)によると、11月の生産指数は、前月から0.7%の上昇と2ヶ月連続の上昇となり、過去最高を更新しました。調査対象企業へのヒアリングを元にした生産予測指数によると、12月は前月比0.7%の上昇が見込まれていますので、生産指数は上昇基調が続くと見込まれています。

 経済活動に占める製造業の割合は低下傾向にありますが、経済全体の動きは、現在でも生産活動と連動する傾向にあります。このため、生産指数が上昇基調にあることを考えると、日本経済全体も上昇基調にあると考えてよいと思われます。

 ただエコノミストの一部からは、生産指数の上昇に歯止めがかかるのでは?との心配の声も出ています。それは、生産指数と同時に発表された在庫指数が上昇しているためです。

 生産指数と在庫指数には面白い関係があります。在庫指数が上昇すると、しばらくして生産指数が低下する、という関係です。在庫指数が上昇すること、つまり在庫が増えるということは、生産した数ほど製品が販売されていないことを意味します。通常、製造メーカーは、在庫が増えると、在庫処分損リスクが高まったと判断しますので、生産活動を手控えます。このため在庫指数の上昇は、時間差をおいて生産指数の低下につながると考えられています。

 在庫指数は、今年の夏場までほぼ横ばいで推移していましたが、ここ数ヶ月は上昇傾向にあります。11月の在庫指数は、前月から1.4%上昇し、2002年3月以来の高水準を記録しています。先ほどご紹介したように、在庫指数が上昇することは、その後の生産指数の低下を連想させますので、在庫指数の上昇をみて「生産指数の上昇に歯止めがかかる」と考えても不思議とはいえません。ただ今回の場合、在庫指数の上昇が、その後の生産指数の低下、つまり景気の低迷、につながる、とは考えにくいと思われます。

 在庫指数の内訳をみると、在庫を押し上げたのは普通・小型乗用車などの輸送機械でした。ただ、11月に在庫として計上された輸送機械の多くは、輸出のための船待ちといわれています。つまり輸送機械の11月の在庫の一部は、12月には輸出(出荷)されることが見込まれているものといえます。またゲーム機の在庫は、任天堂が12月に発売した家庭用ゲーム機「Wii(ウィー)」の出荷待ちと指摘されています。これも輸送機械と同様に、11月は在庫としてカウントされたものが、12月は出荷されるものといえます。

 11月の出荷指数は、前月より1.6%上昇し、生産指数と同様に過去最高を更新しました。在庫指数の伸びは1.4%ですので、製品の販売量(出荷指数)の伸びは、在庫の伸びを上回っていることになります。製品の販売量の伸びが在庫の伸びを上回っている場合、たとえ在庫が増えていたとしても大きく問題視する必要はないといわれています。休日や設備の入れ替えなどの問題で生産活動がストップする可能性があるほか、予想以上に製品が売れてしまい在庫がないために製品を販売することができない、いわゆる機会損失が発生する可能性があるため、販売量の拡大とともにある程度在庫を持つことは、利益を
伸ばす上で必要だからです。

 このため、統計(鉱工業生産動向)では、在庫指数とともに、出荷に対する在庫の割合を示す在庫率指数も公表しています。11月の在庫率指数は、前月から1.7%上昇しましたが、直近のピークである2005年7月の水準を下回っています。つまり、出荷に対する在庫の割合は、在庫指数と違い大きく上昇していない状況です。

 在庫指数が上昇すると、しばらくして生産指数が低下する、という関係は、一般的には正しいものに思えますが、必ずしも常に成り立つものではありません。今回の場合、在庫指数が上昇した理由や、出荷指数の状況もあわせて考えると、在庫指数が上昇したからといって、生産(景気)の先行きを過度に心配する必要はないと思われます。2006年の日本経済は、経営者の逮捕、企業買収の増加、会計の不正処理事件など、さまざまな出来事がありました。しかし、どうやら最終的には、明るく年を越すことができる1年だったように思えます。

村田雅志(むらた・まさし)
(GCIキャピタル・チーフエコノミスト)

<筆者について>
三和総合研究所、三和銀行にて産業機械アナリスト、
UFJ総合研究所にてエコノミストとして活動後、
2004年にGCIアセットマネジメント入社。05年9月より現職。

なんと、あの村田のコラムが【ポッドキャスト】でも配信!!!!
(村田の肉声がiPodで聞こえるとの噂も。。。)

(iTunesをダウンロードされている方)

(iTunesを知らない方)
※ページの下のほうをご覧ください。

現在、コンテンツ事業の立ち上げに奮闘中。
GCIグループ初の投資情報サイト【Klugクルーク】にて、投資に関する
コラムを執筆中。http://www.gci-klug.jp/klugview/

<主な著書>
景気予測から始める株式投資入門」(パンローリング)
絶対リターンを目指すオルタナティブ投資」(すばる舎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

億の近道2006/12/29

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投資情報メールマガジン                   2006/12/29
              イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週4回発行
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【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析や銘柄を参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

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■お知らせ■

年内は本号が最終号となります。新年は9日からの配信開始となります。
本年もご愛読いただき、ありがとうございました。来年も変わらずご愛読の程、
お願いいたします。

また、月曜日に掲載できなかった投資野・オーちゃんの原稿も掲載いたします。

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             −本日の目次−
     (本日の担当:村田雅志&投資野・オーちゃん)

    ◆コラム「グローバル投資のポイント(33)」:村田 雅志
    ◆コラム「投資の王道(その50)」:投資野・オーちゃん

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◆コラム「グローバル投資のポイント(33)」

■景気の先行き不安を意味しない在庫指数の上昇■

 経済産業省が発表した鉱工業生産動向(速報)によると、11月の生産指数
は、前月から0.7%の上昇と2ヶ月連続の上昇となり、過去最高を更新しま
した。調査対象企業へのヒアリングを元にした生産予測指数によると、12月
は前月比0.7%の上昇が見込まれていますので、生産指数は上昇基調が続く
と見込まれています。

 経済活動に占める製造業の割合は低下傾向にありますが、経済全体の動きは、
現在でも生産活動と連動する傾向にあります。このため、生産指数が上昇基調
にあることを考えると、日本経済全体も上昇基調にあると考えてよいと思われ
ます。

 ただエコノミストの一部からは、生産指数の上昇に歯止めがかかるのでは?
との心配の声も出ています。それは、生産指数と同時に発表された在庫指数が
上昇しているためです。

 生産指数と在庫指数には面白い関係があります。在庫指数が上昇すると、し
ばらくして生産指数が低下する、という関係です。在庫指数が上昇すること、
つまり在庫が増えるということは、生産した数ほど製品が販売されていないこ
とを意味します。通常、製造メーカーは、在庫が増えると、在庫処分損リスク
が高まったと判断しますので、生産活動を手控えます。このため在庫指数の上
昇は、時間差をおいて生産指数の低下につながると考えられています。

 在庫指数は、今年の夏場までほぼ横ばいで推移していましたが、ここ数ヶ月
は上昇傾向にあります。11月の在庫指数は、前月から1.4%上昇し、20
02年3月以来の高水準を記録しています。先ほどご紹介したように、在庫指
数が上昇することは、その後の生産指数の低下を連想させますので、在庫指数
の上昇をみて「生産指数の上昇に歯止めがかかる」と考えても不思議とはいえ
ません。ただ今回の場合、在庫指数の上昇が、その後の生産指数の低下、つま
り景気の低迷、につながる、とは考えにくいと思われます。

 在庫指数の内訳をみると、在庫を押し上げたのは普通・小型乗用車などの輸
送機械でした。ただ、11月に在庫として計上された輸送機械の多くは、輸出
のための船待ちといわれています。つまり輸送機械の11月の在庫の一部は、
12月には輸出(出荷)されることが見込まれているものといえます。またゲ
ーム機の在庫は、任天堂が12月に発売した家庭用ゲーム機「Wii(ウィー)
」の出荷待ちと指摘されています。これも輸送機械と同様に、11月は在庫と
してカウントされたものが、12月は出荷されるものといえます。

 11月の出荷指数は、前月より1.6%上昇し、生産指数と同様に過去最高
を更新しました。在庫指数の伸びは1.4%ですので、製品の販売量(出荷指
数)の伸びは、在庫の伸びを上回っていることになります。製品の販売量の伸
びが在庫の伸びを上回っている場合、たとえ在庫が増えていたとしても大きく
問題視する必要はないといわれています。休日や設備の入れ替えなどの問題で
生産活動がストップする可能性があるほか、予想以上に製品が売れてしまい在
庫がないために製品を販売することができない、いわゆる機会損失が発生する
可能性があるため、販売量の拡大とともにある程度在庫を持つことは、利益を
伸ばす上で必要だからです。

 このため、統計(鉱工業生産動向)では、在庫指数とともに、出荷に対する
在庫の割合を示す在庫率指数も公表しています。11月の在庫率指数は、前月
から1.7%上昇しましたが、直近のピークである2005年7月の水準を下
回っています。つまり、出荷に対する在庫の割合は、在庫指数と違い大きく上
昇していない状況です。

 在庫指数が上昇すると、しばらくして生産指数が低下する、という関係は、
一般的には正しいものに思えますが、必ずしも常に成り立つものではありませ
ん。今回の場合、在庫指数が上昇した理由や、出荷指数の状況もあわせて考え
ると、在庫指数が上昇したからといって、生産(景気)の先行きを過度に心配
する必要はないと思われます。2006年の日本経済は、経営者の逮捕、企業
買収の増加、会計の不正処理事件など、さまざまな出来事がありました。しか
し、どうやら最終的には、明るく年を越すことができる1年だったように思え
ます。

村田雅志(むらた・まさし)
(GCIキャピタル・チーフエコノミスト)

<筆者について>
三和総合研究所、三和銀行にて産業機械アナリスト、
UFJ総合研究所にてエコノミストとして活動後、
2004年にGCIアセットマネジメント入社。05年9月より現職。

なんと、あの村田のコラムが【ポッドキャスト】でも配信!!!!
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「景気予測から始める株式投資入門」(パンローリング)
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「絶対リターンを目指すオルタナティブ投資」(すばる舎)
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◆コラム「投資の王道(その50)」

■気になる会社 その3−9■

 私の投資手法は、

1、会社四季報掲載の約4000社を自分自身で分析し、経営基盤が安定しこ
 れからの成長が見込まれる400社から500社程度に絞り込む。
2、さらに、その中から、割安圏にある会社を100社程度に絞込む。
3、最終的100社程度の中から投資を行うのは、ベストタイミングで購入す
 るチャンスのあった10社から20社程度である。

というものです。
 今回も、前述の400〜500社の中から100社を中心とした興味深い企
業について解説していきます。

●<4502>武田薬品工業
 1781年(天明元年)に32歳の初代近江屋長兵衛が、幕府免許のもと、
日本の薬種取引の中心地であった大阪・道修町で和漢薬の商売を始める。商売
は、薬を問屋から買い付け、小分けして地方の薬商や医師に販売する小さな薬
種仲買商店であった。これが、現在の武田薬品の始まり。
 1871年に、四代目長兵衛(この頃、戸籍法制定により近江屋から武田に
改姓)は、同業者に先んじて洋薬に着目、親近の同業者らと共同で横浜に洋薬
の仕入れ組合をつくり、外国商館との取引を始めた。当時輸入した洋薬は、抗
マラリア薬のキニーネ、抗コレラ薬として使われた石炭酸など。当初18種あ
った洋薬の輸入品目は、その後10年間で146品目に増えている。
 1895年頃からイギリス、アメリカ、ドイツ、スペインなどの商社からの
直輸入を開始、1907年からはドイツ・バイエル社製品の一手販売権を得た。
このようにして、武田は次第に洋薬の扱いを増やし、洋薬中心の事業に切り替
えていった。
 1895年、大阪に自社の専属工場として内林製作所を設立、製薬メーカー
となる。同工場の生産品目には、蒼鉛製剤類、塩酸キニーネなどがあった。1
907年には、日本で始めてサッカリンの製造に成功。
 1925年、株式会社武田長兵衛商店(資本金530万円、社長五代目武田
長兵衛)を設立。これにより、武田は個人商店から、研究開発・製造・販売を
一体化した近代的な会社組織となる。

●<4517>ビオフェルミン製薬
 1917年、株式会社神戸衛生実験所として設立し、乳酸菌整腸薬「ビオフ
ェルミン」を製造。販売を株式会社武田長兵衛商店(現在の武田薬品工業株式
会社)に委託。乳酸菌に特化した製薬会社。販売は武田薬品に委託。

●<4519>中外製薬
 スイス・ロシュグループ。1925年、上野十蔵が中外新薬商会を創業し、
医薬品の輸入販売を開始。1927年、医薬品製造に着手。

●<4523>エーザイ
 循環器系・呼吸器系に強みを持った製薬会社。1936年、エーザイ株式会
社の前身である合資会社桜ヶ岡研究所を内藤豊次が設立。1941年、埼玉県
本庄町に、日本衛材株式会社を設立。

●<4528>小野薬品工業
 医療用医薬品を主体とする各種医薬品および診断用試薬・機器の製造、仕入
れおよび販売をおこなう。1717年(享保2年、徳川吉宗の時代)、初代伏
見屋市兵衛が創業。1934年、合名会社小野市兵衛商店設立。1947年、
小野薬品工業株式会社設立。
 プロスタグランジン、酵素阻害剤、神経科学、細胞内情報伝達分野を重点研
究分野と定め、これらに研究資源を集中。ゲノム創薬では、同社資産として有
している10種類の遺伝子についてはすでに病気との関連性を明らかにした。
自社製品の売り上げ比率は100%近い。

(OH)

(以下、次週に続く)

*ブログ「大原浩の金融・経済地動説」http://www.actiblog.com/ohara/

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

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 2003年11月に行われた村田雅志氏の景気観養成セミナーを全て収録し
た2枚組DVDです。

◆受講したいけど行けなかった…という方には最適
 当日行われたセミナーの全てを漏らさず収録。もちろん、セミナー当日配布
された資料も収録しております。これで開催地に縛られることなく、自分のペ
ースで学習することが可能です。

◆マスターへの早道は反復
 頭で理解しているつもりでも、いざ実践してみると様々な疑問点が新たに湧
いてくるもの。DVDで何度も復習することにより、マスターへの早道となり
ます。今回のセミナーをより自分のものにするためのツールとしてお役立て下
さい。

詳細はイノベーターズ・フォーラムのホームページまで。
http://www.iforum.jp/dvd.htm

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共催:エンジュク 協力:ダイヤモンド経営分析チーム

 2005年4月に行われた山本潤氏のセミナー映像に加え、ファンダメンタ
ルズ分析に必要な内容を新たに撮り下ろした映像を全て収録した4枚組DVD
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 いままで体系的に語られることの少なかった実践的なファンダメンタルズ
分析を網羅。最終的には個別株のレポートが作成出来るレベルを目的として
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 価格は48,000円とやや高額ですが、4月のセミナー(受講料38,0
00円)で使用した資料添付はもとより、全部でDVD4枚組、約450分の
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詳細はエンジュクのホームページまで。
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様にとって有意義な生の情報を提供することが私の使命です。アナリスト経験
とファンドマネジャー経験を積んできた私のコンテンツを参考に夢の「億の近
道」を実現してください。
 楽しいクリスマスを終えて2006年ももう間もなく大晦日。静かに過ぎ去
ろうとしています。来るべき2007年が皆様にとって良い年であることを願
っております。

 私にとりましてもなおも気忙しい日々が続きますが、来年の有望銘柄を吟味
・研究しながら皆様とともに新たな年を迎えたいと思っております。
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編集者:億の近道発行プロジェクト
発行者:NPO法人イノベーターズ・フォーラム
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今年を振り返る

 これまで取り上げてきたネタで今年一年を振り返ってみようと思います。

【1/11号】
 まだまだ市場は好調な時期、いや過熱気味な時期でしたね。

そのときのテーマ
”地方の景気回復はまだまだのようです”
首都圏で働いている方は景気の回復を感じ始めている時期でした。
地方も少しは景気回復の兆しが感じられるだろうと思っていましたが、私が帰省した東北ではまだまだでした。
近所にできたマックスバリュの客の少なさに驚き、母の言葉などで納得した。
お店がきれいとか品揃えが良いといったことよりも”安い”が最重要でした。
マックスバリュ東北(2655 東2)は下方修正をしました。
その後、市場全体の下落とともに1000円割れで低迷。
最近は持ち直してきているようです。
地方に景気回復の兆しが見えているからでしょうか?
配当と株主優待を合わせたお得感からでしょうか。
それとも、堅調な相場に乗っているだけでしょうか?

とりあえず、第3四半期時点では前年同期比20%程度の増益となっています。

来年年初に帰省しますので確認してきます。


【1/18】
 早くも調整が始まりました。
所謂、”ライブドアショック”です。
それまで堀江さんをヒーロー扱いしていたテレビ局やファンの方などが突然悪者扱い。
何が起こったのか自分で理解することなく、報道に流されるまま。
メディアは大衆の望むと思うものを提供しようとします。
そうだとすれば、私たちがしっかりとした”自分の価値基準を持つ”ことの大切さを考える必要があると感じました。

ここから約1年新興市場にとっては地獄の時期が始まったわけです。
・・・いや、来るべくして来た調整だったのだと思います。
一時期市場に大きな影響を与えていた個人投資家がみんな強気でした。
私もこのころにいい気になって、高いバリュエーションも正当化して投資をしていました。
今となっては良い勉強になりました。


【1/25】
 金利の上昇と不動産流動化銘柄のリスクについて考えました。
多くの企業の株価はこのころと比較して約半分くらいになっています。
私の言ったことがあたったから・・・ではありません。
実際は業績は非常に堅調な企業が多い。
REITの拡大によって不動産市場に外国の資金も流入し、当分強気の相場が続きそうです。
しかし、株価はもともと期待で買われていた分のプレミアムがはげた。
半分程度まで下げたとは言っても、実体がなく期待だけで株価が形成されてきた新興市場の企業においては10分の1なんて企業も少なくない。
それに比べればかわいいものですね。
(そのころ多くの個人投資家は信用で買っていましたから、実際の損失はそれどころではないと思われますが・・・)

不動産関連の新規上場も含め企業はかなり増えましたね。
皆さんそれぞれの特徴を把握できますか?
もしできないのであれば、投資対象にしないように!

・・・ちょっと期間が飛びまして

【3/1】
 ”長期投資家を優遇する”
というテーマでレックスHDを取り上げました。
株主優待の設定の仕方に触れたのですが、最終的にはMBOで幕がひかれてしまいました。
長期投資家を優遇するどころか最悪の結末。
定性的な情報も含めて投資は改めて難しいと感じました。


・・・・振り返るのはこの辺までにしておきます。

 今では多くの方がブログという形で記録を残しているようですが投資において過去の考え、判断などを振り返るのは大切だと思います。
同じ事を読んだ回数だけ考え疑似体験ができるし、次回、同じことがあったときに冷静に判断ができる(かもしれない)。

皆さんもぜひ、株式投資の一年を振り返ってみてください。
面白い話があればぜひ、教えてください。

皆さん、良いお年をお迎えください。
そして来年はさらにバージョンアップした投資家を一緒に目指しましょう!!

(知の利)

<スローガン>
仲間と共に理想社会への投資をはじめよう!
−投資活動によって理想社会を実現する−

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億の近道2006/12/27

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投資情報メールマガジン                  2006/12/27号
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【ご挨拶】
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指していただきたいと考えております。執筆陣は証券・金融業界に身を置いて
いる人間ばかりです。プロの目から見た各種分析や銘柄を参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!
 水曜版は、学習を重ねた一般の個人投資家も執筆に加わっています。いつも
の億近同様、応援をよろしくお願い致します。

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 当メルマガの年末年始スケジュールは以下の通りです。
   年内最終号:12月29日(金)
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      −本日の目次−(本日の担当:億近産業調査部)

    ◆コラム「今年を振り返る」:億近産業調査部 知の利

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◆コラム「今年を振り返る」

 これまで取り上げてきたネタで今年一年を振り返ってみようと思います。

【1/11号】
 まだまだ市場は好調な時期、いや過熱気味な時期でしたね。

そのときのテーマ
”地方の景気回復はまだまだのようです”
首都圏で働いている方は景気の回復を感じ始めている時期でした。
地方も少しは景気回復の兆しが感じられるだろうと思っていましたが、私が帰
省した東北ではまだまだでした。
近所にできたマックスバリュの客の少なさに驚き、母の言葉などで納得した。
お店がきれいとか品揃えが良いといったことよりも”安い”が最重要でした。
マックスバリュ東北(2655 東2)は下方修正をしました。
その後、市場全体の下落とともに1000円割れで低迷。
最近は持ち直してきているようです。
地方に景気回復の兆しが見えているからでしょうか?
配当と株主優待を合わせたお得感からでしょうか。
それとも、堅調な相場に乗っているだけでしょうか?

とりあえず、第3四半期時点では前年同期比20%程度の増益となっています。

来年年初に帰省しますので確認してきます。


【1/18】
 早くも調整が始まりました。
所謂、”ライブドアショック”です。
それまで堀江さんをヒーロー扱いしていたテレビ局やファンの方などが突然悪
者扱い。
何が起こったのか自分で理解することなく、報道に流されるまま。
メディアは大衆の望むと思うものを提供しようとします。
そうだとすれば、私たちがしっかりとした”自分の価値基準を持つ”ことの大
切さを考える必要があると感じました。

ここから約1年新興市場にとっては地獄の時期が始まったわけです。
・・・いや、来るべくして来た調整だったのだと思います。
一時期市場に大きな影響を与えていた個人投資家がみんな強気でした。
私もこのころにいい気になって、高いバリュエーションも正当化して投資をし
ていました。
今となっては良い勉強になりました。


【1/25】
 金利の上昇と不動産流動化銘柄のリスクについて考えました。
多くの企業の株価はこのころと比較して約半分くらいになっています。
私の言ったことがあたったから・・・ではありません。
実際は業績は非常に堅調な企業が多い。
REITの拡大によって不動産市場に外国の資金も流入し、当分強気の相場が
続きそうです。
しかし、株価はもともと期待で買われていた分のプレミアムがはげた。
半分程度まで下げたとは言っても、実体がなく期待だけで株価が形成されてき
た新興市場の企業においては10分の1なんて企業も少なくない。
それに比べればかわいいものですね。
(そのころ多くの個人投資家は信用で買っていましたから、実際の損失はそれ
どころではないと思われますが・・・)

不動産関連の新規上場も含め企業はかなり増えましたね。
皆さんそれぞれの特徴を把握できますか?
もしできないのであれば、投資対象にしないように!

・・・ちょっと期間が飛びまして

【3/1】
 ”長期投資家を優遇する”
というテーマでレックスHDを取り上げました。
株主優待の設定の仕方に触れたのですが、最終的にはMBOで幕がひかれてし
まいました。
長期投資家を優遇するどころか最悪の結末。
定性的な情報も含めて投資は改めて難しいと感じました。


・・・・振り返るのはこの辺までにしておきます。

 今では多くの方がブログという形で記録を残しているようですが投資におい
て過去の考え、判断などを振り返るのは大切だと思います。
同じ事を読んだ回数だけ考え疑似体験ができるし、次回、同じことがあったと
きに冷静に判断ができる(かもしれない)。

皆さんもぜひ、株式投資の一年を振り返ってみてください。
面白い話があればぜひ、教えてください。

皆さん、良いお年をお迎えください。
そして来年はさらにバージョンアップした投資家を一緒に目指しましょう!!

(知の利)

<スローガン>
仲間と共に理想社会への投資をはじめよう!
−投資活動によって理想社会を実現する−

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

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■「山本潤氏のファンダメンタルズ分析日本株アナリスト養成講座DVD」
 発売!!■

「NPOイノベーターズ・フォーラム 公認日本株アナリスト 認定講座」
共催:エンジュク 協力:ダイヤモンド経営分析チーム

 2005年4月に行われた山本潤氏のセミナー映像に加え、ファンダメンタ
ルズ分析に必要な内容を新たに撮り下ろした映像を全て収録した4枚組DVD
です。

◆ファンダメンタルズ分析の決定版。
 いままで体系的に語られることの少なかった実践的なファンダメンタルズ
分析を網羅。最終的には個別株のレポートが作成出来るレベルを目的として
います。受講出来なかった方や反復学習したい方には最適な内容です。

◆充実したボリューム
 価格は48,000円とやや高額ですが、4月のセミナー(受講料38,0
00円)で使用した資料添付はもとより、全部でDVD4枚組、約450分の
充実した内容となっています。

詳細はエンジュクのホームページまで。
http://www.enjyuku.com/v_kabu_10.htm

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■「個人投資家のための景気観養成セミナーDVD」発売中!■
 2003年11月に行われた村田雅志氏の景気観養成セミナーを全て収録し
た2枚組DVDです。

◆受講したいけど行けなかった…という方には最適
 当日行われたセミナーの全てを漏らさず収録。もちろん、セミナー当日配布
された資料も収録しております。これで開催地に縛られることなく、自分のペ
ースで学習することが可能です。

◆マスターへの早道は反復
 頭で理解しているつもりでも、いざ実践してみると様々な疑問点が新たに湧
いてくるもの。DVDで何度も復習することにより、マスターへの早道となり
ます。今回のセミナーをより自分のものにするためのツールとしてお役立て下
さい。

詳細はイノベーターズ・フォーラムのホームページまで。
http://www.iforum.jp/dvd.htm

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技術を評価できる個人投資家の養成講座season3(39)

(39)バッテリ2

 今回は前回に引き続き、携帯電話のバッテリについてお話したいと思います。バッテリを考える上で大事なことをもう一度おさらいしておきましょう。

携帯電話のデザインを大きく左右するため、バッテリの大きさは、小さくなる方向に進んでいきます。このことは、前回お話しました。

バッテリメーカも、容量をUPし、サイズを小さくし、重量を軽くしていくことに、生き残りをかけていくでしょう。新しいセルサイズを開発し、単位体積あたりの容量を高めていかなくてはなりません。

次に、株式投資をするうえで重要な、市場規模についてお話したいと思います。

単価を約600円とすると月100万個で6億円、年間で70億円、月500万個で30億円、年間360億円の売上となります。このことから、400億円程度の市場規模と言ってよいでしょう。

では、次に、この市場にどの様な方向付けがされていくか、これから株式投資をするうえでどのようなことを考えなくてはならないか。についてお話しします。

バッテリメーカは、現状のバッテリで売上を上げ、それを原資に、次世代のバッテリを開発していかなくてはなりません。

最近の展示会では、携帯電話への燃料電池が展示されたりしました。このことで、一挙に現在のリチウム電池から燃料電池に加速されるでしょうか。

技術の置き換えは、なにか、きっかけが必要でないかと思います。それは、携帯電話の機能アップではないかと考えています。大容量データを高速で取り扱える第三世代の携帯電話の普及の加速、メールや高性能カメラからはじまって、音楽配信や地デジ、さらにはIP電話等を柔軟に取り込むことにより、確実な消費電流のアップが見込まれるでしょう。

携帯電話の機能アップとバッテリの大きさ、容量、重量がリチウム電池で限界が追求されるでしょう。携帯電話の機能アップにより、一時的に携帯電話の大きさが大きくなることも予想されます。そのタイミングが、過渡期の(小型化が十分でない)燃料電池のデビューになるのではないかと考えています。

彼岸
技術のわかる個人投資家への道
Road to Investor with Technology Sense

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

株式投資で人生を変える(32)

 自分の気持ちを大切にするということを考えるとき、我慢というものの良し悪しも考えておく必要があります。我慢することも時には必要なことだけれども、我慢しすぎることは体や心の病を呼び込むことになる。我慢しすぎるのは、自分の心を大切にしていないことだと考えています。

 いじめの問題を考えても、我慢しすぎた結果、我慢しきれなくなってしまったということも自殺の背景にはあると感じています。自分がうつ病と診断されたのは、会社での不愉快な人間関係に我慢し続けていたことに大きな原因があったと自己分析しています。不愉快な人間関係に我慢していると、生きる意欲がドンドン減少していってしまいます。生きるのが苦痛になったりします。それが高じると私のようにうつ病になったり、私の知人のようにガンになったりすることもあるのです。

 私はよく「株式投資は人生よりやさしい」と軽口をたたきます。人間が行なっているゲームで、株式投資より分かりやすいゲームは、それほどないと思います。その投資判断が正しかったか正しくなかったかは、すぐマーケットが答えを出してくれるのです。株式投資の面白さは、上手くいけばお金が儲かることもありますが、投資判断と投資行動の結果がすぐ出ること。つまり「反応の速さ」にもあるのだと感じています。そして株式投資は自分とだけ向き合っていればいいのですが、人生とか会社では、どうしても他人が絡んできてしまいます。

 株式投資ではリスクをとる人間(=投資家としての自分)が決定を下します。デシジョン・メイキングがリスク・テイキングと表裏一体をなしています。このことは本来は人生でもビジネスでも同じはずです。

 リスクを取ることと引き換えに決定権を握り、その決定が正しくて利益を得られたら報奨が得られる。ところがビジネスの場であるはずの日本の会社では、リスクを足らないで、すなわち責任を取らないで、決定権だけを持とうとする人間がいるのです。責任を取らないで決定だけをして、成功したら自分の決定のおかげ、失敗したら他人の責任という、卑劣な人間がけっこう多いのです。最近は政治家の談合汚職の問題が多発していますが、企業の不祥事でも、決定権を握りながら責任を回避しようとする、卑しい経営者が率いる企業ほど、社会に損失を与えています。

 サラリーマン生活で腹立たしかったのは、自分の責任でリスクを取ったことではなく、無責任な他人の行動から発生したリスクを負わされてしまうことでした。自分の責任を隠すために信じられないようなたくさんの大問題を隠蔽されるように指示されて、戦いましたが、その軋轢に私は疲れて果ててしまいました。

 個人投資家の株式投資は自己責任で行なっていればいいので、わずらわしい他人が入ってこないだけスッキリしていて楽だと考えています。人間関係がない分、株式投資のほうがビジネスよりやさしいです。

 ただし株式投資でもデシジョン・メイキングを他人に依存してしまっている人がいます。でも責任をしっかり自分で取ればいいのですが、そんな人は失敗の責任を他人に求めることが多いです。株式投資でもビジネスでも人生でも、成功する人はリスク・テイキングする人です。自分の責任でリスクを取っているのです。でもダメ投資家はリスクを取るのではなく、リスクを負ってしまいます。自分が取れる以上のリスクを負ってしまうのです。その結果身動き取れなくなって大損をしてしまうのです。きちんと自分の実力を把握して、自分の取れるリスクをしっかり管理して取っていきたいと思います。


経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

消費セクターの不振の遠因は「格差社会」にある?

 消費が戻りません。

企業業績は好調で、賃金も伸びてはいますが、個人の消費意欲は低迷したままです。

消費の弱さで思い出すのは、山一證券が廃業を決めた97年末(あの時の消費の落ち込みはすごかった!!)。

当時ほどではないにしても、消費は、資源関連、設備投資関連に比べて元気がない。

ちょっと思い当たる点が・・・
消費マインドの冷え込みには、日本社会の抱える閉塞感があるのではないでしょうか。

◆閉塞感 − 老人が若者を食い物に

若者がフリーターや派遣社員にしかなれない社会。
これだけ業績が上がっても、大企業は90年のバブル時のように大量に雇用を増やすことはしません。
便利な派遣社員で労働力を補っています。

アルバイトの若者が、正社員の中年おじさんたちの終身雇用を守るために奉仕しています。
世代間の格差がこれほど広がり、若年層の犠牲の上に、老人だけが得をする世の中になりました。

若者は、年収が低く、安定がないため、結婚もできない。
結婚ができないため、子どもも育てられない。
少子化に歯止めがかかりません。

年功序列から実力主義へと企業が舵を取るなかで、働き盛りの中年のおじさんたちも、漠然とした不安を抱いています。
最近では、NHKなどが、しきりに「ワーキングプア」(国際競争力をなくした日本の地方のクリーニング屋さんなど)を特集しています。働いても働いても豊かになれない社会はおかしいのではと考える人も多いでしょう。

私見ですが、フルに働いているのに月収が10万円未満というのは、たとえれば、魚つりに出かけて、魚のいないところでつりを長時間していた本人が悪いともいえる面がある。
仕事は他人のニーズがないところにないということがわからない人が多い。
また、魚のいないところでつりをするぐらいならその仕事をやめるというリスクがとれない人も悪い面がある。
過去の技能と明日のニーズを結びつける努力が足りないともいえる。

◆少子化の解決≠年金問題の解決

貧乏くじを引いた若者と勝ち逃げ老人との世代間の格差は是正が必要だと思います。
運用というのは、本来、短期金利以上の利回りを確約できないはずです。
年金が利回りを確約しているのは無理があります。
即刻、掛け金+運用益だけの実績運用報酬ベースに改革すべきです。
年金はねずみ講じゃないのですから、沢山子どもを生んで、若者の数を増やすということで格差の解決を図るべきではありません。
少子化の解決が年金の解決ではないと思うのですが。

◆消費不振の遠因は上限金利規制にある?

昭和初期までは、仕事の内容と給料が見合っていました。
頭取の年収は、平の社員の2000倍が相場でした。
熟年工の給料は、中年サラリーマンの数倍ありました。
(毎日、遊郭から通っていた熟年工もいたといいます)

さて、昭和初期から60年を経て、給料は5000倍になりましたが、物価は2000倍にしかなっていません。
日本は豊かになったのですが、なぜ豊かさを実感できないのでしょうか。

戦後のサラリーマンは、給料が上がった以上に、借金をしてしまったので、首が回らないのです。
昭和初期であれば、借地に家を建てて、一軒家は東京都内で年収1年分で立てることができました。
その代わり、壁は薄く、歩けば床が凹みました。一瞬で燃えるようなちゃちな家でした。

みんなが多大な借金をして、借地ではなく、土地まで買えるようになったために、土地の値段は、戦前の2万倍となりました。
ひとりひとりが金銭的に豊かになった(給料が5000倍)上に、多額の借金ができるようになりました。
また、人口が首都圏に集中するようになったため、都内の土地は、5万倍程度に値上がりしました。

これでは、誰のために、働いているのかわかりません。
開拓期の米国の詩人ヘンリー・デービット・ソローは、「人間は10以上のものを数える必要はない。昔の人は住む家は1日で建てた」と記しています。
「それに比べて現代人は住む家を30年かけて建てる」と。

そのような借金漬けのシステムの一部に制度疲労が生じました。
サラ金などの上限金利問題です。

これにより、下層階級への貸し剥がしが足元起こっています。
少なからず、消費へ悪影響を及ぼしていると考えられます。

米国の消費をスローダウンさせるためには、金利を上げればよいことはよく知られています。
日本以上に、借金漬けの国民ですから。

◆消費セクターは悩ましい!

しかし、戦後最長の景気回復が消費に結びつかないというのは、ある意味、日本社会はまた健全なのかもしれません。

厳しい消費環境は、構造的な問題を含んでいるのかもしれません。
そのような中で、消費関連の株価はなかなか上がりません。
逆張りで、消費回復に賭けるか(前年対比では改善が今後見込まれる=好材料)、それとも消費はアンダーウエイトを継続するのか、悩ましい局面です。

(Enjoy Every moment! 山本 潤)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

億の近道2006/12/26

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
投資情報メールマガジン                   2006/12/26
              イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週4回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。火曜日版は証券・金融業界に身を置い
ている人間に加え、個人投資家も執筆に加わっています。各種分析や銘柄を参
考にして、「億」の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

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             −本日の目次−
      (本日の担当:山本潤&石川臨太郎&彼岸先生)

 ◆コラム「消費セクターの不振の遠因は「格差社会」にある?」:山本潤
 ◆コラム「連載 株式投資で人生を変える(32)」:石川 臨太郎
 ◆コラム「連載 技術のわかる個人投資家season3(39)」:彼岸

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◆コラム「消費セクターの不振の遠因は「格差社会」にある?」

 消費が戻りません。

企業業績は好調で、賃金も伸びてはいますが、個人の消費意欲は低迷したまま
です。

消費の弱さで思い出すのは、山一證券が廃業を決めた97年末(あの時の消費
の落ち込みはすごかった!!)。

当時ほどではないにしても、消費は、資源関連、設備投資関連に比べて元気が
ない。

ちょっと思い当たる点が・・・
消費マインドの冷え込みには、日本社会の抱える閉塞感があるのではないでし
ょうか。

◆閉塞感 − 老人が若者を食い物に

若者がフリーターや派遣社員にしかなれない社会。
これだけ業績が上がっても、大企業は90年のバブル時のように大量に雇用を
増やすことはしません。
便利な派遣社員で労働力を補っています。

アルバイトの若者が、正社員の中年おじさんたちの終身雇用を守るために奉仕
しています。
世代間の格差がこれほど広がり、若年層の犠牲の上に、老人だけが得をする世
の中になりました。

若者は、年収が低く、安定がないため、結婚もできない。
結婚ができないため、子どもも育てられない。
少子化に歯止めがかかりません。

年功序列から実力主義へと企業が舵を取るなかで、働き盛りの中年のおじさん
たちも、漠然とした不安を抱いています。
最近では、NHKなどが、しきりに「ワーキングプア」(国際競争力をなくし
た日本の地方のクリーニング屋さんなど)を特集しています。働いても働いて
も豊かになれない社会はおかしいのではと考える人も多いでしょう。

私見ですが、フルに働いているのに月収が10万円未満というのは、たとえれ
ば、魚つりに出かけて、魚のいないところでつりを長時間していた本人が悪い
ともいえる面がある。
仕事は他人のニーズがないところにないということがわからない人が多い。
また、魚のいないところでつりをするぐらいならその仕事をやめるというリス
クがとれない人も悪い面がある。
過去の技能と明日のニーズを結びつける努力が足りないともいえる。

◆少子化の解決≠年金問題の解決

貧乏くじを引いた若者と勝ち逃げ老人との世代間の格差は是正が必要だと思い
ます。
運用というのは、本来、短期金利以上の利回りを確約できないはずです。
年金が利回りを確約しているのは無理があります。
即刻、掛け金+運用益だけの実績運用報酬ベースに改革すべきです。
年金はねずみ講じゃないのですから、沢山子どもを生んで、若者の数を増やす
ということで格差の解決を図るべきではありません。
少子化の解決が年金の解決ではないと思うのですが。

◆消費不振の遠因は上限金利規制にある?

昭和初期までは、仕事の内容と給料が見合っていました。
頭取の年収は、平の社員の2000倍が相場でした。
熟年工の給料は、中年サラリーマンの数倍ありました。
(毎日、遊郭から通っていた熟年工もいたといいます)

さて、昭和初期から60年を経て、給料は5000倍になりましたが、物価は
2000倍にしかなっていません。
日本は豊かになったのですが、なぜ豊かさを実感できないのでしょうか。

戦後のサラリーマンは、給料が上がった以上に、借金をしてしまったので、首
が回らないのです。
昭和初期であれば、借地に家を建てて、一軒家は東京都内で年収1年分で立て
ることができました。
その代わり、壁は薄く、歩けば床が凹みました。一瞬で燃えるようなちゃちな
家でした。

みんなが多大な借金をして、借地ではなく、土地まで買えるようになったため
に、土地の値段は、戦前の2万倍となりました。
ひとりひとりが金銭的に豊かになった(給料が5000倍)上に、多額の借金
ができるようになりました。
また、人口が首都圏に集中するようになったため、都内の土地は、5万倍程度
に値上がりしました。

これでは、誰のために、働いているのかわかりません。
開拓期の米国の詩人ヘンリー・デービット・ソローは、「人間は10以上のも
のを数える必要はない。昔の人は住む家は1日で建てた」と記しています。
「それに比べて現代人は住む家を30年かけて建てる」と。

そのような借金漬けのシステムの一部に制度疲労が生じました。
サラ金などの上限金利問題です。

これにより、下層階級への貸し剥がしが足元起こっています。
少なからず、消費へ悪影響を及ぼしていると考えられます。

米国の消費をスローダウンさせるためには、金利を上げればよいことはよく知
られています。
日本以上に、借金漬けの国民ですから。

◆消費セクターは悩ましい!

しかし、戦後最長の景気回復が消費に結びつかないというのは、ある意味、日
本社会はまた健全なのかもしれません。

厳しい消費環境は、構造的な問題を含んでいるのかもしれません。
そのような中で、消費関連の株価はなかなか上がりません。
逆張りで、消費回復に賭けるか(前年対比では改善が今後見込まれる=好材料)
、それとも消費はアンダーウエイトを継続するのか、悩ましい局面です。

(Enjoy Every moment! 山本 潤)

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 ては御自身の責任と判断で願います。)

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◆コラム「連載:株式投資で人生を変える(32)」

 自分の気持ちを大切にするということを考えるとき、我慢というものの良し
悪しも考えておく必要があります。我慢することも時には必要なことだけれど
も、我慢しすぎることは体や心の病を呼び込むことになる。我慢しすぎるのは、
自分の心を大切にしていないことだと考えています。

 いじめの問題を考えても、我慢しすぎた結果、我慢しきれなくなってしまっ
たということも自殺の背景にはあると感じています。自分がうつ病と診断され
たのは、会社での不愉快な人間関係に我慢し続けていたことに大きな原因があ
ったと自己分析しています。不愉快な人間関係に我慢していると、生きる意欲
がドンドン減少していってしまいます。生きるのが苦痛になったりします。そ
れが高じると私のようにうつ病になったり、私の知人のようにガンになったり
することもあるのです。

 私はよく「株式投資は人生よりやさしい」と軽口をたたきます。人間が行な
っているゲームで、株式投資より分かりやすいゲームは、それほどないと思い
ます。その投資判断が正しかったか正しくなかったかは、すぐマーケットが答
えを出してくれるのです。株式投資の面白さは、上手くいけばお金が儲かるこ
ともありますが、投資判断と投資行動の結果がすぐ出ること。つまり「反応の
速さ」にもあるのだと感じています。そして株式投資は自分とだけ向き合って
いればいいのですが、人生とか会社では、どうしても他人が絡んできてしまい
ます。

 株式投資ではリスクをとる人間(=投資家としての自分)が決定を下します。
デシジョン・メイキングがリスク・テイキングと表裏一体をなしています。こ
のことは本来は人生でもビジネスでも同じはずです。

 リスクを取ることと引き換えに決定権を握り、その決定が正しくて利益を得
られたら報奨が得られる。ところがビジネスの場であるはずの日本の会社では、
リスクを足らないで、すなわち責任を取らないで、決定権だけを持とうとする
人間がいるのです。責任を取らないで決定だけをして、成功したら自分の決定
のおかげ、失敗したら他人の責任という、卑劣な人間がけっこう多いのです。
最近は政治家の談合汚職の問題が多発していますが、企業の不祥事でも、決定
権を握りながら責任を回避しようとする、卑しい経営者が率いる企業ほど、社
会に損失を与えています。

 サラリーマン生活で腹立たしかったのは、自分の責任でリスクを取ったこと
ではなく、無責任な他人の行動から発生したリスクを負わされてしまうことで
した。自分の責任を隠すために信じられないようなたくさんの大問題を隠蔽さ
れるように指示されて、戦いましたが、その軋轢に私は疲れて果ててしまいま
した。

 個人投資家の株式投資は自己責任で行なっていればいいので、わずらわしい
他人が入ってこないだけスッキリしていて楽だと考えています。人間関係がな
い分、株式投資のほうがビジネスよりやさしいです。

 ただし株式投資でもデシジョン・メイキングを他人に依存してしまっている
人がいます。でも責任をしっかり自分で取ればいいのですが、そんな人は失敗
の責任を他人に求めることが多いです。株式投資でもビジネスでも人生でも、
成功する人はリスク・テイキングする人です。自分の責任でリスクを取ってい
るのです。でもダメ投資家はリスクを取るのではなく、リスクを負ってしまい
ます。自分が取れる以上のリスクを負ってしまうのです。その結果身動き取れ
なくなって大損をしてしまうのです。きちんと自分の実力を把握して、自分の
取れるリスクをしっかり管理して取っていきたいと思います。


経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

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◆コラム「連載:技術を評価できる個人投資家の養成講座season3(39)」

(39)バッテリ2

 今回は前回に引き続き、携帯電話のバッテリについてお話したいと思います。
バッテリを考える上で大事なことをもう一度おさらいしておきましょう。

携帯電話のデザインを大きく左右するため、バッテリの大きさは、小さくなる
方向に進んでいきます。このことは、前回お話しました。

バッテリメーカも、容量をUPし、サイズを小さくし、重量を軽くしていくこ
とに、生き残りをかけていくでしょう。新しいセルサイズを開発し、単位体積
あたりの容量を高めていかなくてはなりません。

次に、株式投資をするうえで重要な、市場規模についてお話したいと思います。

単価を約600円とすると月100万個で6億円、年間で70億円、月500
万個で30億円、年間360億円の売上となります。このことから、400億
円程度の市場規模と言ってよいでしょう。

では、次に、この市場にどの様な方向付けがされていくか、これから株式投資
をするうえでどのようなことを考えなくてはならないか。についてお話ししま
す。

バッテリメーカは、現状のバッテリで売上を上げ、それを原資に、次世代のバ
ッテリを開発していかなくてはなりません。

最近の展示会では、携帯電話への燃料電池が展示されたりしました。このこと
で、一挙に現在のリチウム電池から燃料電池に加速されるでしょうか。

技術の置き換えは、なにか、きっかけが必要でないかと思います。それは、携
帯電話の機能アップではないかと考えています。大容量データを高速で取り扱
える第三世代の携帯電話の普及の加速、メールや高性能カメラからはじまって、
音楽配信や地デジ、さらにはIP電話等を柔軟に取り込むことにより、確実な
消費電流のアップが見込まれるでしょう。

携帯電話の機能アップとバッテリの大きさ、容量、重量がリチウム電池で限界
が追求されるでしょう。携帯電話の機能アップにより、一時的に携帯電話の大
きさが大きくなることも予想されます。そのタイミングが、過渡期の(小型化
が十分でない)燃料電池のデビューになるのではないかと考えています。

彼岸
技術のわかる個人投資家への道
Road to Investor with Technology Sense

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。)

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企業研究:日本精密(7771)

●日本精密(7771)
 時価:304円
 時価総額:17億円

 時価総額17億円と小ぶりな企業ながら社名は日本精密とやや大ぶりな名前で一体何をやっているのかと皆さん思われているのかも知れませんが、1997年にJASDAQ上場時も今も時計のバンドメーカーであるしその後に注力したのがメガネフレームということで余りぱっとしない印象が持たれています。

 実はこの会社、町さんという銀行出身の方が経営していたのですがベトナムに工場を全面移管した後に資金繰りが悪化してしまいその持ち株をすべて埼玉のプラスチック加工会社「プラコム」の篠邊会長に譲られて新たな経営陣を迎え入れて再建の途上にある企業なのです。

 2006.3期の業績は売上高28.6億円で経常利益2.6億円の赤字でしたが、下請け的な体質でいくらベトナムというコストの安いエリアで製造していても付加価値のない製品を製造していたのでは儲かるはずがない。新たな経営陣はこの会社に付加価値のある製品の製造・販売を実行させるようにしていて、今期から改革がはじまったところのようです。
 
1.同社の特徴
 1978年に埼玉で設立。時計バンドのメーカーとして独立系では最大手である。クライアントはRADOやシチズン、カシオなど。チタニウム製のメガネフレームの製造・販売や時計等の装飾品のイオンプレーティングを開始したのは1994年。
 ベトナムに1900名以上の従業員を抱える工場があってそこで全面的に生産しているのが最大の特徴でもある。

2.事業内容
 金属精密加工技術を生かした時計バンド、メガネフレーム、釣具・静電除去器・グラフトン消臭関連品等応用品の製造販売に加え、イオンプレーティング、アルマイト・メッキ・塗装等による表面処理加工。

3.技術と製品
 チタンを真空装置内でイオン化して窒素や炭化水素と反応させ表面を被膜して着色する表面処理技術をイオンプレーティングと呼び、従来のメッキ技術に比べて耐久性と硬度において優れているということで信頼と評価を高めている。また、工場等で静電気によるトラブルを即解決する静電気除去器が好評。カシオ向け電子辞書の外装パネル、デジカメ用外装部品の開発など時計やメガネフレームに続く新たな高付加価値商材を発掘中である。
 その一つが窓サッシ用防犯センサーで世界的な大手工具メーカー向けのOEM品として受注が拡大しているとのことである。

 強みとなっているコア技術は1.金型製造、2.精密プレス加工、3.溶接加工、4.研磨加工、5.表面処理加工(特にイオンプレーティング加工、アルマイト加工)である。特許については31件申請、実用新案は7件となっている。その多くが時計バンド関係とイオンプレーティングに関係している。

4.部門ごとの重点課題

時計バンド部門:
 新素材・新構造の高付加価値品の企画提案営業により受注の維持・拡大、利益の拡大を図る。

メガネフレーム部門:
 海外大手メーカー向けに更なる受注拡大を図る。中国メーカーとのコスト競争にさらされている国内大手メーカー向けからの受注は技術力・品質・短納期化などの差別化で対応し採算重視の営業を徹底。

応用品部門:
 釣具部品は同社のオリジナル技術を活用して更なる受注拡大を図る。
 静電気除去器は製品ラインが揃ってきた。
 新規開発の防犯機器は大好評で更に販路の開拓を進め売上げ拡大を図る。
 デジタルカメラ、携帯電話等の外装部品分野も視野に入れた開発・営業を展開する。

5.2006.9中間期の業績

 前中間期中ごろから開発提案してきた新規企画案件が結実し、すべてのセグメントで前年同期比増収を達成。その結果、連結売上高は16憶2640万円(前年同期比18.9%増)となった。
 損益面ではベトナムでの人件費アップと原材料費の値上げによる製造原価率の上昇はあったが営業利益は34百万円と前年同期の営業損失57百万円から黒字に転換した。経常利益は2百万円(同82百万円の赤字)とわずかながら黒字となった。ただ、期初計画に対しては売上こそ若干上回ったが経常利益、当期利益は下回る結果となった。

 時計バンド事業が欧州向けなどに大きく収益を伸ばしているほか、メガネフレーム事業も欧州大手メーカーから品質・納期等を評価されて受注が順調に拡大し売上は同54.4%増となったが受注高は前年同期の226百万円から204百万円に減少。営業損失が63百万円(前年同期は108百万円の損失)なおも発生した。
 その他事業では静電除去器や釣具部品は順調。新製品の防犯機器は受注が急拡大したため中国への外注からの入荷が遅れてしまい売上は下期にずれてしまった。売上は同35.3%増と順調ながら開発費の増加で営業損失は23百万円となった。

<2006.9中間期>
期初計画
売上高 1594百万円 経常利益69百万円 当期利益67百万円
実績  1626百万円      2百万円     18百万円

<2005.9中間期>
実績  1367百万円    ▲82百万円   ▲304百万円

 主力の時計バンド事業を中心に業績は期初計画こそ下回ってはいるが、着実に回復してきている。問題はここからいかに急速に一段と向上させられるかである。

6.2007.3期の展望

 通期の業績は売上高33億8百万円、経常利益32百万円、当期利益44百万円となる見込み。つまり下期は売上高16億82百万円、経常利益30百万円、当期利益26百万円を見込んでいることになる。
 各部門で収益の拡大を図っていく考えで、特に時計バンド部門では新色IP処理加工による時計バンドの売上増、メガネフレーム部門ではドイツ大手メーカーへの売上拡大、応用品部門では釣具部品、及び静電気除去器、盗難防止機器の売上増を計画している。

7.バランスシート上の課題のクリアに注目

 バランスシート上から伺えることは第三者割り当て増資を実施した後の新たな資金調達がなく継続疑義の中で次の一手が見えないということである。新たな事業展開に必要な資金が潤沢にない場合は既存の資源の中で事業の拡大を図るしかないが、この場合に予期せぬヒット商品などが登場するようなことがあると様変わりとなるのであるが、今のところ防犯機器以外にはその活路は見出しにくい。

8.株価は第三者割当価格を目途とした上下変動継続

 本年はじめからの株価変動は安値210円、高値469円でほぼ340円をはさんで上下130円幅の動きとなっている。第三者割り当て増資の発行価格は305円でこのあたりがもっとも居心地が良い水準ともなっている。
 各月別の出来高の変動では11月が最大で301万株となっており、これについで7月が182万株、5月140万株、6月113万株となっている。同社株は247万株余りの第三者割当増資と340万株分の新株予約権で株価の変動がこの発行価格、行使価格305円あたりに収斂している状況が見られる。
(炎)

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