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投資情報メールマガジン 2006/12/26
イ意 の 近 道
−プロが導く「億」資産への近道− 週4回発行
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【ご挨拶】
将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。火曜日版は証券・金融業界に身を置い
ている人間に加え、個人投資家も執筆に加わっています。各種分析や銘柄を参
考にして、「億」の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!
★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★
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−本日の目次−
(本日の担当:山本潤&石川臨太郎&彼岸先生)
◆コラム「消費セクターの不振の遠因は「格差社会」にある?」:山本潤
◆コラム「連載 株式投資で人生を変える(32)」:石川 臨太郎
◆コラム「連載 技術のわかる個人投資家season3(39)」:彼岸
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◆コラム「消費セクターの不振の遠因は「格差社会」にある?」
消費が戻りません。
企業業績は好調で、賃金も伸びてはいますが、個人の消費意欲は低迷したまま
です。
消費の弱さで思い出すのは、山一證券が廃業を決めた97年末(あの時の消費
の落ち込みはすごかった!!)。
当時ほどではないにしても、消費は、資源関連、設備投資関連に比べて元気が
ない。
ちょっと思い当たる点が・・・
消費マインドの冷え込みには、日本社会の抱える閉塞感があるのではないでし
ょうか。
◆閉塞感 − 老人が若者を食い物に
若者がフリーターや派遣社員にしかなれない社会。
これだけ業績が上がっても、大企業は90年のバブル時のように大量に雇用を
増やすことはしません。
便利な派遣社員で労働力を補っています。
アルバイトの若者が、正社員の中年おじさんたちの終身雇用を守るために奉仕
しています。
世代間の格差がこれほど広がり、若年層の犠牲の上に、老人だけが得をする世
の中になりました。
若者は、年収が低く、安定がないため、結婚もできない。
結婚ができないため、子どもも育てられない。
少子化に歯止めがかかりません。
年功序列から実力主義へと企業が舵を取るなかで、働き盛りの中年のおじさん
たちも、漠然とした不安を抱いています。
最近では、NHKなどが、しきりに「ワーキングプア」(国際競争力をなくし
た日本の地方のクリーニング屋さんなど)を特集しています。働いても働いて
も豊かになれない社会はおかしいのではと考える人も多いでしょう。
私見ですが、フルに働いているのに月収が10万円未満というのは、たとえれ
ば、魚つりに出かけて、魚のいないところでつりを長時間していた本人が悪い
ともいえる面がある。
仕事は他人のニーズがないところにないということがわからない人が多い。
また、魚のいないところでつりをするぐらいならその仕事をやめるというリス
クがとれない人も悪い面がある。
過去の技能と明日のニーズを結びつける努力が足りないともいえる。
◆少子化の解決≠年金問題の解決
貧乏くじを引いた若者と勝ち逃げ老人との世代間の格差は是正が必要だと思い
ます。
運用というのは、本来、短期金利以上の利回りを確約できないはずです。
年金が利回りを確約しているのは無理があります。
即刻、掛け金+運用益だけの実績運用報酬ベースに改革すべきです。
年金はねずみ講じゃないのですから、沢山子どもを生んで、若者の数を増やす
ということで格差の解決を図るべきではありません。
少子化の解決が年金の解決ではないと思うのですが。
◆消費不振の遠因は上限金利規制にある?
昭和初期までは、仕事の内容と給料が見合っていました。
頭取の年収は、平の社員の2000倍が相場でした。
熟年工の給料は、中年サラリーマンの数倍ありました。
(毎日、遊郭から通っていた熟年工もいたといいます)
さて、昭和初期から60年を経て、給料は5000倍になりましたが、物価は
2000倍にしかなっていません。
日本は豊かになったのですが、なぜ豊かさを実感できないのでしょうか。
戦後のサラリーマンは、給料が上がった以上に、借金をしてしまったので、首
が回らないのです。
昭和初期であれば、借地に家を建てて、一軒家は東京都内で年収1年分で立て
ることができました。
その代わり、壁は薄く、歩けば床が凹みました。一瞬で燃えるようなちゃちな
家でした。
みんなが多大な借金をして、借地ではなく、土地まで買えるようになったため
に、土地の値段は、戦前の2万倍となりました。
ひとりひとりが金銭的に豊かになった(給料が5000倍)上に、多額の借金
ができるようになりました。
また、人口が首都圏に集中するようになったため、都内の土地は、5万倍程度
に値上がりしました。
これでは、誰のために、働いているのかわかりません。
開拓期の米国の詩人ヘンリー・デービット・ソローは、「人間は10以上のも
のを数える必要はない。昔の人は住む家は1日で建てた」と記しています。
「それに比べて現代人は住む家を30年かけて建てる」と。
そのような借金漬けのシステムの一部に制度疲労が生じました。
サラ金などの上限金利問題です。
これにより、下層階級への貸し剥がしが足元起こっています。
少なからず、消費へ悪影響を及ぼしていると考えられます。
米国の消費をスローダウンさせるためには、金利を上げればよいことはよく知
られています。
日本以上に、借金漬けの国民ですから。
◆消費セクターは悩ましい!
しかし、戦後最長の景気回復が消費に結びつかないというのは、ある意味、日
本社会はまた健全なのかもしれません。
厳しい消費環境は、構造的な問題を含んでいるのかもしれません。
そのような中で、消費関連の株価はなかなか上がりません。
逆張りで、消費回復に賭けるか(前年対比では改善が今後見込まれる=好材料)
、それとも消費はアンダーウエイトを継続するのか、悩ましい局面です。
(Enjoy Every moment! 山本 潤)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。)
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◆コラム「連載:株式投資で人生を変える(32)」
自分の気持ちを大切にするということを考えるとき、我慢というものの良し
悪しも考えておく必要があります。我慢することも時には必要なことだけれど
も、我慢しすぎることは体や心の病を呼び込むことになる。我慢しすぎるのは、
自分の心を大切にしていないことだと考えています。
いじめの問題を考えても、我慢しすぎた結果、我慢しきれなくなってしまっ
たということも自殺の背景にはあると感じています。自分がうつ病と診断され
たのは、会社での不愉快な人間関係に我慢し続けていたことに大きな原因があ
ったと自己分析しています。不愉快な人間関係に我慢していると、生きる意欲
がドンドン減少していってしまいます。生きるのが苦痛になったりします。そ
れが高じると私のようにうつ病になったり、私の知人のようにガンになったり
することもあるのです。
私はよく「株式投資は人生よりやさしい」と軽口をたたきます。人間が行な
っているゲームで、株式投資より分かりやすいゲームは、それほどないと思い
ます。その投資判断が正しかったか正しくなかったかは、すぐマーケットが答
えを出してくれるのです。株式投資の面白さは、上手くいけばお金が儲かるこ
ともありますが、投資判断と投資行動の結果がすぐ出ること。つまり「反応の
速さ」にもあるのだと感じています。そして株式投資は自分とだけ向き合って
いればいいのですが、人生とか会社では、どうしても他人が絡んできてしまい
ます。
株式投資ではリスクをとる人間(=投資家としての自分)が決定を下します。
デシジョン・メイキングがリスク・テイキングと表裏一体をなしています。こ
のことは本来は人生でもビジネスでも同じはずです。
リスクを取ることと引き換えに決定権を握り、その決定が正しくて利益を得
られたら報奨が得られる。ところがビジネスの場であるはずの日本の会社では、
リスクを足らないで、すなわち責任を取らないで、決定権だけを持とうとする
人間がいるのです。責任を取らないで決定だけをして、成功したら自分の決定
のおかげ、失敗したら他人の責任という、卑劣な人間がけっこう多いのです。
最近は政治家の談合汚職の問題が多発していますが、企業の不祥事でも、決定
権を握りながら責任を回避しようとする、卑しい経営者が率いる企業ほど、社
会に損失を与えています。
サラリーマン生活で腹立たしかったのは、自分の責任でリスクを取ったこと
ではなく、無責任な他人の行動から発生したリスクを負わされてしまうことで
した。自分の責任を隠すために信じられないようなたくさんの大問題を隠蔽さ
れるように指示されて、戦いましたが、その軋轢に私は疲れて果ててしまいま
した。
個人投資家の株式投資は自己責任で行なっていればいいので、わずらわしい
他人が入ってこないだけスッキリしていて楽だと考えています。人間関係がな
い分、株式投資のほうがビジネスよりやさしいです。
ただし株式投資でもデシジョン・メイキングを他人に依存してしまっている
人がいます。でも責任をしっかり自分で取ればいいのですが、そんな人は失敗
の責任を他人に求めることが多いです。株式投資でもビジネスでも人生でも、
成功する人はリスク・テイキングする人です。自分の責任でリスクを取ってい
るのです。でもダメ投資家はリスクを取るのではなく、リスクを負ってしまい
ます。自分が取れる以上のリスクを負ってしまうのです。その結果身動き取れ
なくなって大損をしてしまうのです。きちんと自分の実力を把握して、自分の
取れるリスクをしっかり管理して取っていきたいと思います。
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。)
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◆コラム「連載:技術を評価できる個人投資家の養成講座season3(39)」
(39)バッテリ2
今回は前回に引き続き、携帯電話のバッテリについてお話したいと思います。
バッテリを考える上で大事なことをもう一度おさらいしておきましょう。
携帯電話のデザインを大きく左右するため、バッテリの大きさは、小さくなる
方向に進んでいきます。このことは、前回お話しました。
バッテリメーカも、容量をUPし、サイズを小さくし、重量を軽くしていくこ
とに、生き残りをかけていくでしょう。新しいセルサイズを開発し、単位体積
あたりの容量を高めていかなくてはなりません。
次に、株式投資をするうえで重要な、市場規模についてお話したいと思います。
単価を約600円とすると月100万個で6億円、年間で70億円、月500
万個で30億円、年間360億円の売上となります。このことから、400億
円程度の市場規模と言ってよいでしょう。
では、次に、この市場にどの様な方向付けがされていくか、これから株式投資
をするうえでどのようなことを考えなくてはならないか。についてお話ししま
す。
バッテリメーカは、現状のバッテリで売上を上げ、それを原資に、次世代のバ
ッテリを開発していかなくてはなりません。
最近の展示会では、携帯電話への燃料電池が展示されたりしました。このこと
で、一挙に現在のリチウム電池から燃料電池に加速されるでしょうか。
技術の置き換えは、なにか、きっかけが必要でないかと思います。それは、携
帯電話の機能アップではないかと考えています。大容量データを高速で取り扱
える第三世代の携帯電話の普及の加速、メールや高性能カメラからはじまって、
音楽配信や地デジ、さらにはIP電話等を柔軟に取り込むことにより、確実な
消費電流のアップが見込まれるでしょう。
携帯電話の機能アップとバッテリの大きさ、容量、重量がリチウム電池で限界
が追求されるでしょう。携帯電話の機能アップにより、一時的に携帯電話の大
きさが大きくなることも予想されます。そのタイミングが、過渡期の(小型化
が十分でない)燃料電池のデビューになるのではないかと考えています。
彼岸
技術のわかる個人投資家への道
Road to Investor with Technology Sense
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。)
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■「山本潤氏のファンダメンタルズ分析日本株アナリスト養成講座DVD」
発売!!■
「NPOイノベーターズ・フォーラム 公認日本株アナリスト 認定講座」
共催:エンジュク 協力:ダイヤモンド経営分析チーム
2005年4月に行われた山本潤氏のセミナー映像に加え、ファンダメンタ
ルズ分析に必要な内容を新たに撮り下ろした映像を全て収録した4枚組DVD
です。
◆ファンダメンタルズ分析の決定版。
いままで体系的に語られることの少なかった実践的なファンダメンタルズ
分析を網羅。最終的には個別株のレポートが作成出来るレベルを目的として
います。受講出来なかった方や反復学習したい方には最適な内容です。
◆充実したボリューム
価格は48,000円とやや高額ですが、4月のセミナー(受講料38,0
00円)で使用した資料添付はもとより、全部でDVD4枚組、約450分の
充実した内容となっています。
詳細はエンジュクのホームページまで。
http://www.enjyuku.com/v_kabu_10.htm
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ろうとしています。来るべき2007年が皆様にとって良い年であることを願
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私にとりましてもなおも気忙しい日々が続きますが、来年の有望銘柄を吟味
・研究しながら皆様とともに新たな年を迎えたいと思っております。
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編集者:億の近道発行プロジェクト
発行者:NPO法人イノベーターズ・フォーラム
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