ベーシック・インディア(5)

 皆さんは「インド」というと何を思い浮かべますか?
カレー、高成長、中国の次、ターバン、マハラジャ、貧困、ガンジス川、ナン、パキスタン紛争、IT産業、etc…。
 経済的にも期待され、報道などでも取り上げられることが多くなったインド。あのビジネス漫画「島耕作」でも舞台となるなど、最近とみに目にすることが多くなってきました。さらに東証が日本版預託証券(JDR)を来年にも認める方針を打ち出すなど、インド企業に投資できるチャンスも身近なものとなりそうです。
 縁あって、数回のインド訪問をし、多くの現地の方々と交流を持つようになった私ぢんぢ部長が、不定期ながら私が経験したインドのインサイドな情報を執筆してみたいと思います。本日は第5回です。

■カースト

 知人と飲んでいてインドの話になると、比較的「カーストが未だにあるんだろ?」「カーストがあるからビジネスは難しいんじゃない?」という反応があります。
 カーストはインドの文化や宗教にも深く関わっているところがあるので、憲法で禁止しているとはいえ、差別根絶というのも難しい側面があるようですが、私がインド内外で会ったインド人の感触に限って言うと、あまり今は関係がないとも言えます。少なくとも、外国人とビジネスをしているインドの人達は。

 カーストは大きく4つの区分があることが知られていますが、聞くと細かい区分で言うと1000を超えるとか。宗教に根付いていますので、長い歴史の中で細分化されたのでしょう。ある夫婦は「俺は宗教家のカーストで、彼女は戦士のカーストだよ」とあっけらかんと教えてくれました。ちなみに、お二人ともIT技術者で、ご主人はベジタリアン、奥さんは肉も食べます。

 カーストが今どきあまり関係ない逸話として、前大統領の話が良く出てきます。前大統領は最下層カースト出身で、苦学してロンドンに留学したとか。もちろん最下層カーストからは初の大統領です。

 そんなわけで、少なくとも都市部に於いてはカーストは今では影響が薄い様です。我々がインドに対してビジネスをする上では、とりあえずは意識する必要性はあまりないと言っても良い様に感じます。
 ただ地方では未だに強い影響がある地域もあるようで、単純に言い切れないところがあるのは注意が必要です。

(ぢんぢ部長)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

百聞は一見にしかず

 先日、友人と工場見学に行ってきた。
一年以上前から
”この企業は絶対に必要な会社だ!”
と言って買っていたが、株価は下げ続けて、損切りをして今は保有していない。

株式会社フジコー(2405マザーズ)

 友人が取材として工場見学のお願いしたところ社長じきじきに応対してくれることになった。
そこに誘って頂き、8名程度で伺った。

到着した工場は人影もまばらで静かだった。
その工場は前日から夏休みに入っていて、工場の一部は休止しているとのこと。

しかし、社長とIR担当の方二人が休日返上で対応してくれた。

建設廃材の処理が主力事業。
今後もニーズは継続的に発生し、長期的に追い風であると思われた。

メインとする建設廃材の処理事業は業界での売上が100位くらいらしい。
しかし上場企業はここ一社。(似た事業をしている企業はあるが)
業界における売り上げが100位くらいの企業が上場するというのはその事業の特徴を現している、とても面白い。

今までは裏の事業だったものを健全な産業として育成していきたいという考えがあるようだ。

工場見学の前に事業の説明をしていただいた。
素人の発想、質問に丁寧に答える。
わかりやすく、理路整然と数字で説明。
今後もまじめに地道に事業を継続していくだろうという印象を受けた。

工場を見学した。
汚れた作業着で一生懸命作業をしている。
私たちが行くと、誰もが元気に”こんにちは”と挨拶をしてくれる。
いまどき、多くの会社は社内でお客様とすれ違っても会釈するかどうか・・。
ここにも非常に好感を持った。

事業説明を受けた会議室の壁に
”社員心得(実施事項)”
というものがあり、
一番目に
”誰にも明るく大きな声で挨拶する”
とあった。
どこの会社にでもありそうだが、実践されていないことが多いのではないか。


工場見学において
”写真を撮っても良いですか?”
と聞いたら、
なんの躊躇もなく
”どうぞ”
隠すものなど何もない。

ではこの企業の強みは何か?
廃棄物処理場の建設はどこにでもできるものではない。
”処理場建設”というだけで地域の賛成は得られないことが多いだろう。

”行政との交渉力”
そして
”地域の理解を得るための気配り”
これまで積み重ねてきたこの強みは覆せないでしょう(笑)
開示情報にも載っていない。
直接お会いしてお話を聞き、目で見て初めて実感できる。

この企業好きになりました。
施設増設にも資金に応じて少しずつ行っているようで、資金調達ができれば伸び率はかなり高まるように感じた。

現場には開示情報だけではわからない事がたくさんあるのを実感しました。

工場見学は楽しいですね。

知の利

<スローガン>
仲間と共に理想社会への投資をはじめよう!
−投資活動によって理想社会を実現する−

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

億の近道2006/08/31


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
投資情報メールマガジン                  2006/08/30号
             イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週4回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。執筆陣は証券・金融業界に身を置いて
いる人間ばかりです。プロの目から見た各種分析や銘柄を参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!
 水曜版は、学習を重ねた一般の個人投資家も執筆に加わっています。いつも
の億近同様、応援をよろしくお願い致します。

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

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      −本日の目次−(本日の担当:億近産業調査部)

     ◆コラム「百聞は一見にしかず」:億近産業調査部 知の利
     ◆コラム「ベーシック・インディア(5)」:ぢんぢ部長

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◆コラム「百聞は一見にしかず」

 先日、友人と工場見学に行ってきた。
一年以上前から
”この企業は絶対に必要な会社だ!”
と言って買っていたが、株価は下げ続けて、損切りをして今は保有していない。

株式会社フジコー(2405マザーズ)

 友人が取材として工場見学のお願いしたところ社長じきじきに応対してくれ
ることになった。
そこに誘って頂き、8名程度で伺った。

到着した工場は人影もまばらで静かだった。
その工場は前日から夏休みに入っていて、工場の一部は休止しているとのこと。

しかし、社長とIR担当の方二人が休日返上で対応してくれた。

建設廃材の処理が主力事業。
今後もニーズは継続的に発生し、長期的に追い風であると思われた。

メインとする建設廃材の処理事業は業界での売上が100位くらいらしい。
しかし上場企業はここ一社。(似た事業をしている企業はあるが)
業界における売り上げが100位くらいの企業が上場するというのはその事業
の特徴を現している、とても面白い。

今までは裏の事業だったものを健全な産業として育成していきたいという考え
があるようだ。

工場見学の前に事業の説明をしていただいた。
素人の発想、質問に丁寧に答える。
わかりやすく、理路整然と数字で説明。
今後もまじめに地道に事業を継続していくだろうという印象を受けた。

工場を見学した。
汚れた作業着で一生懸命作業をしている。
私たちが行くと、誰もが元気に”こんにちは”と挨拶をしてくれる。
いまどき、多くの会社は社内でお客様とすれ違っても会釈するかどうか・・。
ここにも非常に好感を持った。

事業説明を受けた会議室の壁に
”社員心得(実施事項)”
というものがあり、
一番目に
”誰にも明るく大きな声で挨拶する”
とあった。
どこの会社にでもありそうだが、実践されていないことが多いのではないか。


工場見学において
”写真を撮っても良いですか?”
と聞いたら、
なんの躊躇もなく
”どうぞ”
隠すものなど何もない。

ではこの企業の強みは何か?
廃棄物処理場の建設はどこにでもできるものではない。
”処理場建設”というだけで地域の賛成は得られないことが多いだろう。

”行政との交渉力”
そして
”地域の理解を得るための気配り”
これまで積み重ねてきたこの強みは覆せないでしょう(笑)
開示情報にも載っていない。
直接お会いしてお話を聞き、目で見て初めて実感できる。

この企業好きになりました。
施設増設にも資金に応じて少しずつ行っているようで、資金調達ができれば伸
び率はかなり高まるように感じた。

現場には開示情報だけではわからない事がたくさんあるのを実感しました。

工場見学は楽しいですね。

知の利

<スローガン>
仲間と共に理想社会への投資をはじめよう!
−投資活動によって理想社会を実現する−

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

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◆コラム「ベーシック・インディア(5)」

 皆さんは「インド」というと何を思い浮かべますか?
カレー、高成長、中国の次、ターバン、マハラジャ、貧困、ガンジス川、ナン、
パキスタン紛争、IT産業、etc…。
 経済的にも期待され、報道などでも取り上げられることが多くなったインド。
あのビジネス漫画「島耕作」でも舞台となるなど、最近とみに目にすることが
多くなってきました。さらに東証が日本版預託証券(JDR)を来年にも認め
る方針を打ち出すなど、インド企業に投資できるチャンスも身近なものとなり
そうです。
 縁あって、数回のインド訪問をし、多くの現地の方々と交流を持つようにな
った私ぢんぢ部長が、不定期ながら私が経験したインドのインサイドな情報を
執筆してみたいと思います。本日は第5回です。

■カースト

 知人と飲んでいてインドの話になると、比較的「カーストが未だにあるんだ
ろ?」「カーストがあるからビジネスは難しいんじゃない?」という反応があ
ります。
 カーストはインドの文化や宗教にも深く関わっているところがあるので、憲
法で禁止しているとはいえ、差別根絶というのも難しい側面があるようですが、
私がインド内外で会ったインド人の感触に限って言うと、あまり今は関係がな
いとも言えます。少なくとも、外国人とビジネスをしているインドの人達は。

 カーストは大きく4つの区分があることが知られていますが、聞くと細かい
区分で言うと1000を超えるとか。宗教に根付いていますので、長い歴史の
中で細分化されたのでしょう。ある夫婦は「俺は宗教家のカーストで、彼女は
戦士のカーストだよ」とあっけらかんと教えてくれました。ちなみに、お二人
ともIT技術者で、ご主人はベジタリアン、奥さんは肉も食べます。

 カーストが今どきあまり関係ない逸話として、前大統領の話が良く出てきま
す。前大統領は最下層カースト出身で、苦学してロンドンに留学したとか。も
ちろん最下層カーストからは初の大統領です。

 そんなわけで、少なくとも都市部に於いてはカーストは今では影響が薄い様
です。我々がインドに対してビジネスをする上では、とりあえずは意識する必
要性はあまりないと言っても良い様に感じます。
 ただ地方では未だに強い影響がある地域もあるようで、単純に言い切れない
ところがあるのは注意が必要です。

(ぢんぢ部長)

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■「山本潤氏のファンダメンタルズ分析日本株アナリスト養成講座DVD」
 発売!!■

「NPOイノベーターズ・フォーラム 公認日本株アナリスト 認定講座」
共催:エンジュク 協力:ダイヤモンド経営分析チーム

 2005年4月に行われた山本潤氏のセミナー映像に加え、ファンダメンタ
ルズ分析に必要な内容を新たに撮り下ろした映像を全て収録した4枚組DVD
です。

◆ファンダメンタルズ分析の決定版。
 いままで体系的に語られることの少なかった実践的なファンダメンタルズ
分析を網羅。最終的には個別株のレポートが作成出来るレベルを目的として
います。受講出来なかった方や反復学習したい方には最適な内容です。

◆充実したボリューム
 価格は48,000円とやや高額ですが、4月のセミナー(受講料38,0
00円)で使用した資料添付はもとより、全部でDVD4枚組、約450分の
充実した内容となっています。

詳細はエンジュクのホームページまで。
http://www.enjyuku.com/v_kabu_10.htm

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■「個人投資家のための景気観養成セミナーDVD」発売中!■
 2003年11月に行われた村田雅志氏の景気観養成セミナーを全て収録し
た2枚組DVDです。

◆受講したいけど行けなかった…という方には最適
 当日行われたセミナーの全てを漏らさず収録。もちろん、セミナー当日配布
された資料も収録しております。これで開催地に縛られることなく、自分のペ
ースで学習することが可能です。

◆マスターへの早道は反復
 頭で理解しているつもりでも、いざ実践してみると様々な疑問点が新たに湧
いてくるもの。DVDで何度も復習することにより、マスターへの早道となり
ます。今回のセミナーをより自分のものにするためのツールとしてお役立て下
さい。

詳細はイノベーターズ・フォーラムのホームページまで。
http://www.iforum.jp/dvd.htm

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■億近執筆陣の本 好評発売中!■

石川臨太郎
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パンローリング ISBN4-7759-9011 2800円+税 288ページ
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村田 雅志
▼景気予測から始める株式投資入門▼
パンローリング ISBN4-7759-9007 3300円+税 231ページ
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山本 潤
▲投資家から「自立する」投資家へ▲
パンローリング ISBN4-7759-9008 4800円+税 426ページ
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技術を評価できる個人投資家の養成講座season3(24)

(24)LCDバックライト(2)

 今回は、LCDバックライトの市場規模、メーカと、今後についてお話したいと思います。まず、LCDバックライトは、どのような部品からなっているでしょうか。

光を発光するLEDが3ヶ程度、LEDをのせるフレキ基板、場合によっては、そのフレキ基板を携帯電話本体につなげるために、コネクタが必要だったりします。そして、バックライト本体が透明なプラスティック、反射板、拡散シートと多様な部品から構成されています。一口にバックライトといっても複合製品です。

では、これらバックライトユニットの市場規模はいくらぐらいでしょうか。

単価を700円程度と仮定すると、月100万セットで月々7億円の売上、1年で84億円のビジネスと考えられます。月500万セットで月々35億円の売上、420億円の売上でしょう。

では、この市場に参入しているメーカを見てみましょう。

バックライトユニットのセットメーカは、ざっくり以下があげられるでしょう。

6923 スタンレー電気(株)
非上場 日本ライツ(旧日本デンヨー)
6479 ミネベア(株)
非上場 オムロン プレシジョンテクノロジー(旧パイオニア精密)
6892 (株)シチズン電子

更に、LEDメーカ、フレキメーカ、コネクタメーカもからんできます。

では、今後どの様な流れとなるでしょうか。

まずは、バックライトの薄型化に伴い、バックライト自体がどんどん薄くなっています。しかしこれは、LEDの大きさに絡んできます。いくらバックライト自体が薄くなっても、LEDの高さが高くては、バックライト自体が薄くできません。

バックライト自体の薄さはLEDの高さに依存しています。LEDの小型化と高輝度化がバックライトメーカの生き残りの鍵となるでしょう。

しかし、LEDの小型化を待っているだけでは、携帯電話のセットメーカも生き残れません。サブLCDのバックライトとメインLCDバックライトの統合が進むでしょう。バックライトメーカにとっては、今まで、大きさこそ違っていても、2つ売れていたバックライトが一つしか売れなくなる可能性も出てきます。

そして、最終段階は、メーカとしては、震撼ものですが、自発光の出来る有機ELへとLCDが置き換わっていくことが近い将来起こるかもしれません。その過程でバックライトの市場がなくなるとはいかないまでも、市場に変化がおこることは十分に考えられるでしょう。

彼岸
技術のわかる個人投資家への道
Road to Investor with Technology Sense

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

株式投資で人生を変える(15)

 株式投資をすることでストレスとの付き合い方を学んだことも、人生をご機嫌に生きていくためにはとてもありがたいことでした。株式投資をすることは、すすんで自分をストレス状態に置くことです。なにしろ損をしても、儲けてもストレスは発生します。損をしいたときにストレスを受けるのは理解しやすいですが、儲かったときにもストレスをためている人は多いです。それは売ってから自分お株が更に高く高く上昇していったときなどです。自分が売った途端に株価が下落を始めるなんて都合の良いことが、起こるなんて考える方がおかしいですが、でも不愉快ですよね。なんて人間は欲張りなんでしょうか。

 株式投資では損をすることも多いです。たった3日で500万円も損をすると、さすがにストレスが高まります。またはお昼休みに損切りをした株が午後直ぐにストップ高したときなど、さすがに応えます。投資家は株式投資をしていると欲と恐怖に振り回されて、常にストレスを受けることになります。

 現代社会はストレスの多い社会ですが、原始時代の人間はもっともっとストレスの多い生活をしていました。その日を生き延びるために狩をしなければいけないし、獰猛な野獣など強敵もたくさんいました。例えば私たちを脅かす野獣に出くわした時、逃げるか戦うかの決断を迫られますが、そのとき逃げ出したり戦ったりするためのエネルギー源がストレスだったということを学びました。

 ストレスというのは本来、生物が刺激に適応していくために必要不可欠のもので、ストレスがなければ私たちは生きていけないことを学びました。

 適度のストレスは、心身を活性化させ、エネルギーを与えてくれます。これはいいストレスですね。でも人間関係の摩擦とか、過労とか、私たちに慢性的な負担をかけてくる悪性のストレスもあります。

 大きなストレスと小さなストレスでは、小さなストレスの方が危険だそうです。無責任ですべての責任をまる投げしてくる上司、ミスばかりする部下、いつも人のうちを覗き込んでいるような感じの悪い近所のおばさん、交通渋滞、相場での損(笑い)。日々の一寸した怒りや不安、不満などのほうが、慢性的なストレスとなって私たちを脅かすようです。

 ストレスがかかると、記憶が3割も悪くなるという外国の大学の研究もあるそうです。 

 アウシュビッツの地獄を生き抜いたユダヤ人の精神科医ビクトール・フランクルは「強制収容所の地獄を生き延びることができた人は、体が丈夫な人ではなく、未来のビジョン持っている人。自分が生きる意味を知っている人だった」といっています。ビジョンがあり、苦しみの中からポジティブな意味を勝ち取る人だけが生き残れたわけです。

 ビクトール・フランクルは、自分の生きる意味を考える時、抽象的な価値、たとえば忠誠、祖国愛などより、愛する人や家族に助言したり、人の役に立つというような、日々の具体的な事柄のほうが重要だったといっているそうです。

 私はこのごろ、自分が「なぜそれをするか」「それを望むか」など「何のために」をちゃんと自分に問い掛けるようにしています。株式に投資するときも、なぜこの企業に投資するのかという理由を明確にしています。そしてその理由が間違っていたり状況が変わらない限り、必死で持ち続けるように努力しています。その株に投資した理由が明確ならば、短期的な株価の下落にも耐えられます。

経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

ファンダメンタルズ分析入門第2部(28)

■■財務諸表入門 〜貸借対照表 BS〜 その11■■

★BS 資産の部 − 投資その他の資産

関連会社の株式は、投資その他の資産に計上されています。
投資その他の資産の経常利益への貢献は、営業外収益の受け取り配当や受け取り利息に反映されます。投資その他の資産の大きさと営業外収支の関係を時系列で抑えてみる練習をしましょう。ただし、BSもPLも、最初の数項目がもっとも重要なのです。

短信も最初のページが最も重要なのと同様、それぞれのBS、PL、CFも大切な順番に並んでいます。投資その他の資産の分析は、一般的には、重要度はそれほど大きくはありません。

BSの投資その他の資産とPLの受け取り配当や持分法利益とを対比してみよう。

もし、営業外収益÷投資その他の資産>10%
(投資その他の資産からもたらされた利益である営業外の収益が10%以上のリターンがあれば)、合格といえるでしょう。さらに、営業外収益が営業利益の10%以上を占めている場合は、営業外の状況を、できればヒヤリングをすべきでしょう。

:::まとめ:::

BSの投資その他の資産とPLの受け取り配当や持分法利益とを対比。
もし、営業外収益÷投資その他の資産>10%
(投資その他の資産からもたらされた利益である営業外の収益が10%以上のリターンがあれば)、チェック。さらに、営業外収益が営業利益の10%以上を占めている場合は、営業外の状況を、取材する機会があれば、ヒヤリングをすべき。

(山本潤)

(この連載は2005年12月時点で執筆されたものです。情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

億の近道2006/08/29


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投資情報メールマガジン                   2006/08/29
              イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週4回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。火曜日版は証券・金融業界に身を置い
ている人間に加え、個人投資家も執筆に加わっています。各種分析や銘柄を参
考にして、「億」の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

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             −本日の目次−
     (本日の担当:山本潤&石川臨太郎&彼岸先生)

 ◆コラム「連載 ファンダメンタルズ分析入門第2部(28)」:山本潤
 ◆コラム「連載 株式投資で人生を変える(15)」:石川 臨太郎
 ◆コラム「連載 技術のわかる個人投資家season3(24)」:彼岸

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◆コラム「連載 ファンダメンタルズ分析入門第2部(28)」:山本潤

■■財務諸表入門 〜貸借対照表 BS〜 その11■■

★BS 資産の部 − 投資その他の資産

関連会社の株式は、投資その他の資産に計上されています。
投資その他の資産の経常利益への貢献は、営業外収益の受け取り配当や受け取
り利息に反映されます。投資その他の資産の大きさと営業外収支の関係を時系
列で抑えてみる練習をしましょう。ただし、BSもPLも、最初の数項目がも
っとも重要なのです。

短信も最初のページが最も重要なのと同様、それぞれのBS、PL、CFも大
切な順番に並んでいます。投資その他の資産の分析は、一般的には、重要度は
それほど大きくはありません。

BSの投資その他の資産とPLの受け取り配当や持分法利益とを対比してみよ
う。

もし、営業外収益÷投資その他の資産>10%
(投資その他の資産からもたらされた利益である営業外の収益が10%以上の
リターンがあれば)、合格といえるでしょう。さらに、営業外収益が営業利益
の10%以上を占めている場合は、営業外の状況を、できればヒヤリングをす
べきでしょう。

:::まとめ:::

BSの投資その他の資産とPLの受け取り配当や持分法利益とを対比。
もし、営業外収益÷投資その他の資産>10%
(投資その他の資産からもたらされた利益である営業外の収益が10%以上の
リターンがあれば)、チェック。さらに、営業外収益が営業利益の10%以上
を占めている場合は、営業外の状況を、取材する機会があれば、ヒヤリングを
すべき。

(山本潤)

(この連載は2005年12月時点で執筆されたものです。情報提供を目的に
 しており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任
 と判断で願います。)

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◆コラム「連載:株式投資で人生を変える(15)」

 株式投資をすることでストレスとの付き合い方を学んだことも、人生をご機
嫌に生きていくためにはとてもありがたいことでした。株式投資をすることは、
すすんで自分をストレス状態に置くことです。なにしろ損をしても、儲けても
ストレスは発生します。損をしいたときにストレスを受けるのは理解しやすい
ですが、儲かったときにもストレスをためている人は多いです。それは売って
から自分お株が更に高く高く上昇していったときなどです。自分が売った途端
に株価が下落を始めるなんて都合の良いことが、起こるなんて考える方がおか
しいですが、でも不愉快ですよね。なんて人間は欲張りなんでしょうか。

 株式投資では損をすることも多いです。たった3日で500万円も損をする
と、さすがにストレスが高まります。またはお昼休みに損切りをした株が午後
直ぐにストップ高したときなど、さすがに応えます。投資家は株式投資をして
いると欲と恐怖に振り回されて、常にストレスを受けることになります。

 現代社会はストレスの多い社会ですが、原始時代の人間はもっともっとスト
レスの多い生活をしていました。その日を生き延びるために狩をしなければい
けないし、獰猛な野獣など強敵もたくさんいました。例えば私たちを脅かす野
獣に出くわした時、逃げるか戦うかの決断を迫られますが、そのとき逃げ出し
たり戦ったりするためのエネルギー源がストレスだったということを学びまし
た。

 ストレスというのは本来、生物が刺激に適応していくために必要不可欠のも
ので、ストレスがなければ私たちは生きていけないことを学びました。

 適度のストレスは、心身を活性化させ、エネルギーを与えてくれます。これ
はいいストレスですね。でも人間関係の摩擦とか、過労とか、私たちに慢性的
な負担をかけてくる悪性のストレスもあります。

 大きなストレスと小さなストレスでは、小さなストレスの方が危険だそうで
す。無責任ですべての責任をまる投げしてくる上司、ミスばかりする部下、い
つも人のうちを覗き込んでいるような感じの悪い近所のおばさん、交通渋滞、
相場での損(笑い)。日々の一寸した怒りや不安、不満などのほうが、慢性的
なストレスとなって私たちを脅かすようです。

 ストレスがかかると、記憶が3割も悪くなるという外国の大学の研究もある
そうです。 

 アウシュビッツの地獄を生き抜いたユダヤ人の精神科医ビクトール・フラン
クルは「強制収容所の地獄を生き延びることができた人は、体が丈夫な人では
なく、未来のビジョン持っている人。自分が生きる意味を知っている人だった」
といっています。ビジョンがあり、苦しみの中からポジティブな意味を勝ち取
る人だけが生き残れたわけです。

 ビクトール・フランクルは、自分の生きる意味を考える時、抽象的な価値、
たとえば忠誠、祖国愛などより、愛する人や家族に助言したり、人の役に立つ
というような、日々の具体的な事柄のほうが重要だったといっているそうです。

 私はこのごろ、自分が「なぜそれをするか」「それを望むか」など「何のた
めに」をちゃんと自分に問い掛けるようにしています。株式に投資するときも、
なぜこの企業に投資するのかという理由を明確にしています。そしてその理由
が間違っていたり状況が変わらない限り、必死で持ち続けるように努力してい
ます。その株に投資した理由が明確ならば、短期的な株価の下落にも耐えられ
ます。

経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

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◆コラム「連載:技術を評価できる個人投資家の養成講座season3(24)」

(24)LCDバックライト(2)

 今回は、LCDバックライトの市場規模、メーカと、今後についてお話した
いと思います。まず、LCDバックライトは、どのような部品からなっている
でしょうか。

光を発光するLEDが3ヶ程度、LEDをのせるフレキ基板、場合によっては、
そのフレキ基板を携帯電話本体につなげるために、コネクタが必要だったりし
ます。そして、バックライト本体が透明なプラスティック、反射板、拡散シー
トと多様な部品から構成されています。一口にバックライトといっても複合製
品です。

では、これらバックライトユニットの市場規模はいくらぐらいでしょうか。

単価を700円程度と仮定すると、月100万セットで月々7億円の売上、1
年で84億円のビジネスと考えられます。月500万セットで月々35億円の
売上、420億円の売上でしょう。

では、この市場に参入しているメーカを見てみましょう。

バックライトユニットのセットメーカは、ざっくり以下があげられるでしょう。

6923 スタンレー電気(株)
非上場 日本ライツ(旧日本デンヨー)
6479 ミネベア(株)
非上場 オムロン プレシジョンテクノロジー(旧パイオニア精密)
6892 (株)シチズン電子

更に、LEDメーカ、フレキメーカ、コネクタメーカもからんできます。

では、今後どの様な流れとなるでしょうか。

まずは、バックライトの薄型化に伴い、バックライト自体がどんどん薄くなっ
ています。しかしこれは、LEDの大きさに絡んできます。いくらバックライ
ト自体が薄くなっても、LEDの高さが高くては、バックライト自体が薄くで
きません。

バックライト自体の薄さはLEDの高さに依存しています。LEDの小型化と
高輝度化がバックライトメーカの生き残りの鍵となるでしょう。

しかし、LEDの小型化を待っているだけでは、携帯電話のセットメーカも生
き残れません。サブLCDのバックライトとメインLCDバックライトの統合
が進むでしょう。バックライトメーカにとっては、今まで、大きさこそ違って
いても、2つ売れていたバックライトが一つしか売れなくなる可能性も出てき
ます。

そして、最終段階は、メーカとしては、震撼ものですが、自発光の出来る有機
ELへとLCDが置き換わっていくことが近い将来起こるかもしれません。そ
の過程でバックライトの市場がなくなるとはいかないまでも、市場に変化がお
こることは十分に考えられるでしょう。

彼岸
技術のわかる個人投資家への道
Road to Investor with Technology Sense

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。)

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パンローリング ISBN4-7759-9008 4800円+税 426ページ
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投資の王道(その35)

■気になる会社 その2−4■

 私の投資手法は、

1、会社四季報掲載の約4000社を自分自身で分析し、経営基盤が安定しこれからの成長が見込まれる400社から500社程度に絞り込む。
2、さらに、その中から、割安圏にある会社を100社程度に絞込む。
3、最終的100社程度の中から投資を行うのは、ベストタイミングで購入するチャンスのあった10社から20社程度である。

というものです。
 以前に引き続き、気になる会社を解説していきます。

●<2420>CHINTAI
 雑誌「CHINTAI」などに掲載する空き部屋広告が収益源。売り上げの8割をエイブルに依存する。1992年設立(東京都品川区、資本金30百万円)。設立と同時に株式会社ダイケンより情報誌発行業務を譲受け、事業を開始(ルーツとなる情報誌「民間賃貸住宅ニュース」は1975年に創刊)。当初から、全物件の間取り図を掲載するなど、信頼できる情報の提供に注力。1996年には、賃貸物件検索サイト「CHINTAI Web」(2004年8月「CHINTAI NET/Web」に名称変更)による情報提供サービスを開始。現在では、不動産業者が、手元の端末に入力すると、瞬時に物件情
報が更新され、画面上で編集された内容が、情報誌に出稿されるとういう、極めて合理的なシステムを構築している。2001年、レストランガイドブック「ZAGAT SURVEY 大阪・神戸・京都のレストラン」を創刊。2005年からは、賃貸借契約時の連帯保証人代行サービス業や損害保険代理業など、入居時点の利便性を拡大するサービスをスタート。また、家主の賃貸経営を総合的にサポートする「CHINTAI・オーナー・ナビ」をオープン。グループ会社のHADでは連帯保証人代行業務を行う。人口減少社会、特に若年層の減少が予想される中で、賃貸住宅市場の大きな発展は望みにくいが、貸家住宅の供給に見合う借り手が見つからない、いわゆる借り手市場の中では、借り手にアピールする「広告媒体」の重要性がより大きくなる。これまでは、家主から物件を確保すれば不動産会社の経営は成り立っていたが、今後は借り手に対する訴求力が極めて重要になる。同社のブランド力・先進性により、借り手が減少する中でも大いに発展が見込め
る。

●<2428>ウェルネット
 1983年4月設立。北海道札幌市に本拠を置く。同社は、もともとLPガスを販売する「一高たかはし」(札幌市)の電算部門が独立したもので、1983年にガスの検針や配達などを取り扱う社内ベンチャーとして設立。1996年に社名を「ウェルネット」に改め、ガスの使用管理を目的とした遠隔集中監視システムの開発などを手がける情報システム会社として生まれ変わった。売り上げの96%がコンビニ集金代行などのビリングサービス。詳しく述べると次のとおりになる。
1)E−ビリング
・マルチペイメントサービス
 コンビニに設置されているマルチメディア端末、POSレジ、ATM及びネットバンキングを利用してペーバーレス決済を行うサービス。
・ケータイチケット
 消費者がインターネットでチケット等を予約すると携帯電話に決済番号が配信される。また、マルチペイメントサービスによるコンビニ、ATM又はネットバンキングで決済を行うと携帯電話に二次元コードが配信され、これをリーダーにかざすことで個人認証を行うサービス。
2)ビリング
・収納代行サービス
 同社のバーコード付払込取扱票付請求書を発行するシステムと、コンビニ等の請求代金回収経路を通じて売掛金の回収業務を代行するサービス。
・発行代行サービス
 バーコード付払込取扱票付請求書の印刷・封入・封緘・郵送までを代行し、かつ入金確認及び入金消し込みができる仕組みを提供するサービス。
 米国における、クレジットカード情報の大量流出が大きな騒ぎとなったが、コンビニでの現金払いというクラッシックな手法も、個人口座情報をネット上でやり取りする必要が無いと言う点で捨てがたい。高速バスチケットコンビニ発券サービスも行う。現在、携帯電話を利用したチケットサービス・認証ビジネスの利用拡大に注力。

(OH)

(以下、次週に続く)

*ブログを始めました。「大原浩の金融・経済地動説」です。
宜しければ一度ご覧になって頂ければ幸いです。


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

下落トレンドの続く銘柄に復活の可能性があるのか?

 多くの銘柄がまだまだ下落の途上にあると感じられる昨今ですが各自その状況を吟味されて復活の可能性があるのかどうかを研究されてみたらいかがでしょうか?
 復活の可能性を吟味して可能性が感じられたら当方までメールにてお送り頂ければ幸いであります。
 その際に以下のような雛形に従い、チェックをなさってみてください。お送り頂いたコンテンツは私がチェックした上で、また億の近道で取り上げてみたいと思いますので皆さんの積極的なメールをお願いします。

1.上場来高値から46%の下落を見た日本オプティカル(2680)
 時価:900円
 直近高値:1580円
 直近安値:850円
 現状時価総額:87億円
 今期予想経常利益10.5億円
 考えられる下落理由:
  1)全般的な中小型株の不人気
  2)買われ過ぎの反動
 復活の可能性:あり
 時期:中小型銘柄への物色気運の高まりのタイミング
 復活の可能性がある3つの背景
  1)中期業績計画について2009年12月期の経常利益を42億円と設定。
  2)2006年から2009年に向けてドラッグストア内の5MINIを大量出店する計画。
  3)特許化したEDNS(アイデータネットワークシステム)を活用してコンタクトレンズの通販事業モデルを構築。

2.上場来高値から半値以下に下落した日本ライトン(2703)
 時価:764円
 直近高値:1720円
 直近安値:751円
 現状時価総額:50億円
 今期予想経常利益:5億20百万円
 考えられる下落理由:
  1)今期業績の下方修正(10億円を5億20百万円に)
  2)小型株の不人気
 復活の可能性:あり
 時期:遅れていたLEDの納入が進捗しはじめたとの発表のタイミング、新規事業の発表のタイミング
 復活の可能性が感じられる背景
  1)基本的な事業モデルに変化はない。むしろ案件が増加し事業チャンスは増大
  2)東証2部への上場など指向
  3)下方修正の背景、問題がクリアになっている。
  4)下方修正の数値はかなり堅めに設定
  5)時価総額が50億円と収益に見合った水準となってしまった。

3.12月高値5220円から6割以上下落したソフトバンク(9984)
 時価:2020円
 直近高値:5220円(12月)
 直近安値:1894円(7月)
 現状の時価総額:2兆1317億円 
 考えられる下落理由:
  1)ボーダーフォン買収による重荷、SIMカード問題による損失の報道
  2)IT系企業の不人気、株価下落
 復活の可能性:一時的な可能性はあり
 時期:ミクシーの上場等によるIT系企業への見直しのタイミング
 復活の可能性が感じられる背景
  1)ヤフーを傘下に持つIT系企業の元祖として再人気も
  2)個人、機関投資家も含めて市場人気は根強い。
  3)空売りの買い戻しの動き

(炎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

今回の調整はどこまでか?

 順調に戻り相場を演出してきた日経平均もソフトバンク(9984)が悪役を演じるなど、個別銘柄の動きに影響を受けてやや頭重い展開となってきた。16000円台の滞空時間は長く、なかなか下げて来なかった今回の2段上げミニ上昇相場がようやく終焉しつつあるが、本日のNYが高そうなのでまだ戻り高値挑戦も考えられるが、基本的には調整の動きに入ったと見て良いだろう。 この場合の下値目途は7月18日の日経平均のボトム14437.24円から8月22日高値16244.84円までの上げ幅(1807円)の半値押し水準、すなわち15341円が参考になるだろう。
 うまく高値でキャッシュを作った方々の新たな投資タイミングを伺う動きがこの水準に接近する場面では見られるのかも知れない。よもやこの水準を割り込み、更に6月14日の安値を切るような動きはないと思うが、相場のリズムからすれば一旦は15400円前後までの調整が入るのは自然な流れ。現金ポジションを使うのはその近辺での相場展開をよく考えてからとなる。

 全体相場のテクニカル上の動きと呼応して個別銘柄にも変動が見られる。主力大型銘柄では上記のソフトバンクが悪役を演じ、既に年初来安値の更新間近となってきたが、トヨタ、新日鉄などコア銘柄が堅調な推移で今回の調整局面での投資タイミングがまた図られるところなのかも知れない。
 私も目下、個別銘柄の業績をチェックしているところで、下方修正銘柄で大きく突っ込んだ中小型銘柄が大きく反転してきた動きが一巡し、次なる指令待ち、作戦待ちの動きが随所に見られる。今回はそれぞれどこまで押してくるのか注目したい。

 また、中にはIPOしたてのアルク(2496)のように上場してから急騰を演じている銘柄もあってそこそこ賑わいが見られる。各投資家とも痛手の修復を図る動きが見られるが、今回の調整場面をどのように乗り切って、「天高く株肥ゆるの秋相場」を迎えるのか皆さんも大いに興味をお持ちであろう。
 折りしも9月14日にはSNSの先駆企業であるミクシー(2121)がIPOすることとなり関心を呼んでいる。かつての楽天、ライブドアに続く新たなIT系ベンチャーの登場で大いに話題を呼ぶものと期待される。

 自らの痛みは他の市場参加者の痛みでもあり、多くの個人投資家にとっては中小型銘柄に偏ってしまったポートフォリオ修正を図るかどうか思案の時でもある。
 今回の16200円を頭にした調整局面は場合によっては15000円割れを演じるような調整にもなる可能性も残ってはいあるが、想定される調整期間は総裁選までの約半月間。その後は新総裁の誕生が好感され、年末に向けての強展開が期待できるものと考えているが果たして結果はどうか??調整、上昇のリズムをうまく捉えて効率的な運用を行うことがここでのポイントであるが、そうなると中小型銘柄はやや物足らないのかも知れない。目の覚めるような運用成果が示される時期はリード役が見出されてからとなるが、現在私が研究中の銘柄にそうした候補が入っていれば幸いである。
(炎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

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