バブルを演出した投資家は・・・

JUGEMテーマ:株・投資


”市場は調整局面を迎えている”
・・・・もういろいろなところで聞かれる言葉ですね。
では、そろそろ買い出動する局面でしょうか。

 昨年の市場は多くの投資家が儲けることができた。
しかし、今年に入ってからの相場は
”そんなに世の中甘くは無いぞ!”
と言わんばかりの厳しい相場が待っていました。

 昨年は国内の企業のファンダメンタルズの改善に対して株価が割安だったところに資金の過剰流入が重なったというのが一般的な見方でしょうか。
しかし短期的に上がりすぎたことから、調整局面を迎えているようです。

 上昇局面において(特に新興市場では)部分的にはバブルという表現が当てはまるような株価形成が行われた。

 この調整局面で一番傷ついているのは、”知らぬ間にバブルを演出した投資家”だろう。
”知らぬ間にバブルを演出した投資家”とは誰だろうか?

<バブルとは>

 誰が”バブル”という言葉を使い出したのか知らないが、”実体の無い”と言うような意味を含んでいるものと解釈してよいだろう。

 では、バブルを作り出される要因を考えてみよう。
実体のないものが作られると言うことであるから実体を知らない投資家が投資したと考えることができる。

 市場において企業の実態を自分で調べずに投資する投資家は多い。
投資家の何割くらいがその企業について自分で調べているだろうか?
また、その実体の価値=企業価値を算定しているだろうか?

バブルはレバレッジによって膨張スピードを高める。

 投資家は効率的に儲けようとレバレッジを効かせる。
10%の上昇が見込めるならば、レバレッジをかけて20%、30%の利益を得ようとする。

リスクも2倍、3倍になっているという意識をどこかに隠してしまって。

<知らぬ間にバブルを演出したのは・・・>

 企業の価値を知らない→割安かどうかわからない
と言う状況で
レバレッジを効かせて投資した投資家がバブルを演出したのである。
投資経験の浅い投資家までも信用取引ができるようになった。
特に今回の新興市場におけるミニバブルの中心は個人投資家だろう。
企業価値の算出をすることもなく、リスクに目を向けず効率的に儲けようという欲求だけで投資をした投資家である。

 ”個人投資家の投資マインドは冷え込んでいる”
当然だろう。

<バブルで傷つかない為には>

 まず、
”自分で調べる”

企業価値が算定できないのであれば、企業価値を算定している投資家が多数カバーしている投資対象に投資する。

 自分で調べている人がいるほど実体の部分が大きいと考えることができるでしょう。

投資家は誰でも儲けたい。
投資にあたっては
”安い時に買って高い時に売る”
事を考える

アナリストが多数カバーしている企業は投資対象の実体の価値を算出し株価が割安であると判断されれば買われる。

株価 < 企業価値
の場合に投資する。

企業価値の算出は計算方法や前提条件が変われば変わるものであるが、企業価値を算定する作業の中で実体にバブルが上乗せされた投資対象には投資しないだろう。

それに乗るしかない。
リターンは小さくなるが仕方が無い。


<バブルで儲けるには>

 バブルを活用して儲けるのは難しいですね。
しかしバブルにうまく乗れれば運用成績は高まるのも確かです。
実体を把握した上で今の株価にどの程度バブルの部分が乗っているか、つまりリスクを把握することが不可欠です。
リスクを把握できると言うことはリスクをコントロールできると言うこと。
自分の資産のうち、どのくらいの割合をリスクの大きい投資先に向けるかというようにリスクをコントロールする。


<知っていると勘違いしている投資家が多いほど・・・>

他の投資対象でも同様のことが言えますね。

中国が成長する?
中国の次はインド?
いやいやベトナム?
石油は長期的に100ドル?

誰もが”成長する”、”上がる”と理解されている投資対象への投資。
投資する投資家は自分で調べて理解していないことが多いかもしれない。
つまり、知っていると勘違いしてしまっている。
知っていると勘違いしている投資家が多いほどそれなりにバブルの部分がのっているとかんがえたほうがよい。

あなたはその投資対象をどれだけ知っていますか?

あなたが乗った投資先の実体はどの程度価値がある投資先ですか?
それがわからなければリスクも理解していないと認識しましょう。

投資対象が何であっても投資対象をよく知ること以外にリスクを回避する方法はない。
表面的な動きや他人の言葉だけでは実体を理解することはできない。
ということを肝に銘じて楽しく資産運用をしたいものだ。

バブルは必ずはじける局面があります。
きっと何十年も先ではないでしょう。

有望な投資先を見つけたとしてもバブッてるなと思ったら、はじけて、割安な水準になるまで気長に待つ。
その間、じっくりその投資対象について自分なりに理解するように調べるというスタンスをとってみてはどうだろう。

知の利

<スローガン>
仲間と共に理想社会への投資をはじめよう!
−投資活動によって理想社会を実現する−

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

億の近道2006/05/31

JUGEMテーマ:株・投資



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投資情報メールマガジン                  2006/05/31号
             イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週4回発行
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【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。執筆陣は証券・金融業界に身を置いて
いる人間ばかりです。プロの目から見た各種分析や銘柄を参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!
 水曜版は、学習を重ねた一般の個人投資家も執筆に加わっています。いつも
の億近同様、応援をよろしくお願い致します。

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      −本日の目次−(本日の担当:億近産業調査部)

 ◆コラム「バブルを演出した投資家は・・・」:億近産業調査部 知の利

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◆コラム「バブルを演出した投資家は・・・」

”市場は調整局面を迎えている”
・・・・もういろいろなところで聞かれる言葉ですね。
では、そろそろ買い出動する局面でしょうか。

 昨年の市場は多くの投資家が儲けることができた。
しかし、今年に入ってからの相場は
”そんなに世の中甘くは無いぞ!”
と言わんばかりの厳しい相場が待っていました。

 昨年は国内の企業のファンダメンタルズの改善に対して株価が割安だったと
ころに資金の過剰流入が重なったというのが一般的な見方でしょうか。
しかし短期的に上がりすぎたことから、調整局面を迎えているようです。

 上昇局面において(特に新興市場では)部分的にはバブルという表現が当て
はまるような株価形成が行われた。

 この調整局面で一番傷ついているのは、”知らぬ間にバブルを演出した投資
家”だろう。
”知らぬ間にバブルを演出した投資家”とは誰だろうか?

<バブルとは>

 誰が”バブル”という言葉を使い出したのか知らないが、”実体の無い”と
言うような意味を含んでいるものと解釈してよいだろう。

 では、バブルを作り出される要因を考えてみよう。
実体のないものが作られると言うことであるから実体を知らない投資家が投資
したと考えることができる。

 市場において企業の実態を自分で調べずに投資する投資家は多い。
投資家の何割くらいがその企業について自分で調べているだろうか?
また、その実体の価値=企業価値を算定しているだろうか?

バブルはレバレッジによって膨張スピードを高める。

 投資家は効率的に儲けようとレバレッジを効かせる。
10%の上昇が見込めるならば、レバレッジをかけて20%、30%の利益を
得ようとする。

リスクも2倍、3倍になっているという意識をどこかに隠してしまって。

<知らぬ間にバブルを演出したのは・・・>

 企業の価値を知らない→割安かどうかわからない
と言う状況で
レバレッジを効かせて投資した投資家がバブルを演出したのである。
投資経験の浅い投資家までも信用取引ができるようになった。
特に今回の新興市場におけるミニバブルの中心は個人投資家だろう。
企業価値の算出をすることもなく、リスクに目を向けず効率的に儲けようとい
う欲求だけで投資をした投資家である。

 ”個人投資家の投資マインドは冷え込んでいる”
当然だろう。

<バブルで傷つかない為には>

 まず、
”自分で調べる”

企業価値が算定できないのであれば、企業価値を算定している投資家が多数カ
バーしている投資対象に投資する。

 自分で調べている人がいるほど実体の部分が大きいと考えることができるで
しょう。

投資家は誰でも儲けたい。
投資にあたっては
”安い時に買って高い時に売る”
事を考える

アナリストが多数カバーしている企業は投資対象の実体の価値を算出し株価が
割安であると判断されれば買われる。

株価 < 企業価値
の場合に投資する。

企業価値の算出は計算方法や前提条件が変われば変わるものであるが、企業価
値を算定する作業の中で実体にバブルが上乗せされた投資対象には投資しない
だろう。

それに乗るしかない。
リターンは小さくなるが仕方が無い。


<バブルで儲けるには>

 バブルを活用して儲けるのは難しいですね。
しかしバブルにうまく乗れれば運用成績は高まるのも確かです。
実体を把握した上で今の株価にどの程度バブルの部分が乗っているか、つまり
リスクを把握することが不可欠です。
リスクを把握できると言うことはリスクをコントロールできると言うこと。
自分の資産のうち、どのくらいの割合をリスクの大きい投資先に向けるかとい
うようにリスクをコントロールする。


<知っていると勘違いしている投資家が多いほど・・・>

他の投資対象でも同様のことが言えますね。

中国が成長する?
中国の次はインド?
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誰もが”成長する”、”上がる”と理解されている投資対象への投資。
投資する投資家は自分で調べて理解していないことが多いかもしれない。
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 発売!!■

「NPOイノベーターズ・フォーラム 公認日本株アナリスト 認定講座」
共催:エンジュク 協力:ダイヤモンド経営分析チーム

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ルズ分析に必要な内容を新たに撮り下ろした映像を全て収録した4枚組DVD
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◆ファンダメンタルズ分析の決定版。
 いままで体系的に語られることの少なかった実践的なファンダメンタルズ
分析を網羅。最終的には個別株のレポートが作成出来るレベルを目的として
います。受講出来なかった方や反復学習したい方には最適な内容です。

◆充実したボリューム
 価格は48,000円とやや高額ですが、4月のセミナー(受講料38,0
00円)で使用した資料添付はもとより、全部でDVD4枚組、約450分の
充実した内容となっています。

詳細はエンジュクのホームページまで。
http://www.enjyuku.com/v_kabu_10.htm

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 2003年11月に行われた村田雅志氏の景気観養成セミナーを全て収録し
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 当日行われたセミナーの全てを漏らさず収録。もちろん、セミナー当日配布
された資料も収録しております。これで開催地に縛られることなく、自分のペ
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 頭で理解しているつもりでも、いざ実践してみると様々な疑問点が新たに湧
いてくるもの。DVDで何度も復習することにより、マスターへの早道となり
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技術を評価できる個人投資家の養成講座season3(12)

JUGEMテーマ:株・投資


(12)プラスティック(1)

 携帯電話の内蔵部品には、数多くのコネクタが使われています。数が多いということは、コネクタメーカは、ここにビジネスチャンスを見出せる分野ともいえます。裏をかえせば、あらゆるコネクタメーカが参入し、コストが下がり、熾烈なコストパフォーマンス競争が起こることを意味しています。

では、どこのメーカが生き残るのでしょうか。技術力、会社の戦略、投資効率、営業力・・・。あらゆる面でのバランスまたは、特化が必要でしょう。しかし、コネクタを技術の面から理解することによってコネクタの業界の見方、切り口をひとつ増やしてみてください。技術の面からコネクタ業界の青写真が描けるかもしれません。

そこで、コネクタのお話をしようと思いますが、コネクタはプラスティックと板金からなる複合製品なため、説明を今回から数回にわたって、まずはプラスティックと板金の説明をしたいと思います。

プラスティックと板金の説明のあとにコネクタを説明したいと思います。

では、まずプラスティックの説明に参りましょう。携帯電話の外装部分や電気部品の構造を支えるために、使われているプラスティックは、色々な形をつくることができます。

例として、携帯電話の外側の部分をとりあげましょう。ドロドロのプラスティックを携帯電話の形と逆といいますか、反転といいますか、転写された形をした金型に流し込みます。金型とは、その名の通り、金属でつくった型で、携帯電話の形そのものが転写されています。

子供が、砂場でプリンをつくるところを思い浮かべてみてください。出来たプリンは携帯電話の外装部分で、使ったプリンカップは、金型です。携帯電話の外装は厚みのあるカバーなので、少しプリンカップとは違います。もうすこし、プリンのはなしにつきあってください。

大きいプリンカップと少し小さいプリンカップを重ねたところを思い浮かべてください。大きいカップに砂を入れ、少し小さいプリンカップをその上から押し付けます。あまった砂はあふれ、小さいプリンカップと大きいプリンカップの間に砂が残ります。これが、携帯電話の外側にあたります。

大きいプリンカップと小さいプリンカップが、金属で作られた金型にあたり、砂がプラスティックにあたります。これがプラスティック成型とか、モールド成型と呼ばれている方法です。

では、この金型はどの様な方法で、作られるのでしょうか。

放電加工と覚えてください。いきなり言葉が出てきてしまいましたが、つくり方を簡単にご説明いたします。まず、携帯電話そのものの形を硬い金属で削りだします。この時、金属を、千分の一ミリの世界で削りだす精度をもった工作機械や、技術が、日本の中小企業の肝だったりします。コネクタのプラスティック部分もこの技術で支えられています。

この削りだされた携帯電話の形をした金属を、マスターと呼んだりします。そして、そのマスターに電気を通し、金型の母材にそのマスターの形とまるっきり逆といいますか、反転といいますか、転写した形を掘り込みます。このとき、電気を通して金型を作製することから、放電加工と呼ばれます。

イメージしにくいかもしれませんので、感覚的な表現をしようと思います。板チョコレートに熱くしたハンコを押し付けるというのはどうでしょうか。実際こんなことはしないでしょうが、ハンコの名前がチョコレートに転写されると思います。こんな感じで、板チョコレートを金型の母材に、熱したハンコを携帯電話の形をしたマスターに置き換えてみてください。携帯電話を反転させた金型ができるという訳です。

彼岸
技術のわかる個人投資家への道
Road to Investor with Technology Sense

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)


株式投資で人生を変える(3)

JUGEMテーマ:株・投資


 私は第1回目で述べたように、サラリーマン生活は株式投資より難しいと考えています。その理由はサラリーマン生活のほうがリスクをコントロールしにくくて、リスクが高いと考えているからです。

 株式投資でリスクを取るのは自分です。その株を買うのも売るのも、すべて自分が判断して、売買をしていきます。投資力が高い人と低い人の差は、投資の成果として確実に現れてきます。リスクを取るのも取らないのも、全部自分で決定することができます。

 もちろん株式投資など相場商品に投資する場合は、定期預金や郵便貯金のように元本の変動リスクがない金融商品と違い、投資した元本が増えたり、減ったりします。だからリスクがあるわけです。しかしそのリスクを取るということも取らないということも、自分で決めることができます。

 ところが、会社では自分で選んだわけではないのにリスクが襲いかかってくる場合がたくさん起こります。サラリーマンは与えられた仕事を、与えられたままに処理していくことが求められます。

 私の場合は転勤したときに、前任者がでたらめな仕事をやっていたことを発見してしまったために、ひどい目にあいました。地雷原の中に放り出されたように数々の問題が一日おきに炸裂するような気持ちになりました。そのたびごとに上司に報告していたわけですが、あまりにもひどい状況が次々見つかるので、自分の管理者としての責任を問われると感じた上司は「お前は騒ぎすぎる」=「わしの出世の妨げになる、問題を次々見つけ出すのは止めろ。見なかったことにしろ」と露骨に圧力をかけてきました。でも、あまりにも危険な問題を見なかったことにして、後で問題が発見されたとき、その責任をとらされるのは私です。小さな問題なら目をつぶることも可能でしょうが、次々発見されてくる問題は、そんな生易しいものではありませんでした。だから私は問題をネグって放置することを拒みました。そのために次々と嫌がらせをされました。

 自分の責任ではないリスクが次々と襲い掛かってきて、その問題を陣頭指揮をとり責任を持って解決すべき上司から、疎まれ、嫌がらせを受けたわけですから、とんでもない災難でした。

 サラリーマンにとってどんな上司に仕えるかによって、そのサラリーマンの人生が決まります。それほど上司とは大切なものです。しかし残念ながら上司を選ぶことはできません。サラリーマンとしてサラリーをもらいながら自分の人生を充実させていくために、どのように上司と付き合っていくかは大切な問題なので、別の章でもう少し詳しく論じたいと思いますが、ここではリスクを取るか取らないかを選択する自由があるかないかという面で、株式投資よりサラリーマン生活のほうがリスクが高いことを指摘するにとどめたいと思います。

 株式投資でのリスクは財産上のリスクだけです。お金が増えるか減るだけです。もちろん借金をして投資をして失敗すると、借金が残ることになりますから、投資の失敗によって生活に困る人も出てきます。でもそれは自分で実行した投資によってもたらされたもので、すべて自分の行動に起因したものです。

 ところがサラリーマン生活で降りかかってくるリスクは、自分の行為に起因するものもありますが、自分にまったく起因しない原因によって起こってくるものもあります。販売した製品の欠陥により製造物責任が発生してしまう場合もあります。取引先が倒産し、売掛金が回収できないこともあります。世界的なアーティストのコンサートを計画して、前売りで入場券を発売したら、アーティストが病気になって日本公演がキャンセルされてしまうこともあるかもしれません。

 会社で上司から法律に違反するような理不尽な命令を与えられるかもしれません。世の中の事件を見ていれば、サラリーマンとして仕事を失いたくないために犯罪に手を染めてしまったサラリーマンの悲しい話がたくさん出てきます。大企業の犯罪で責任を取らされるのは実行犯と名指しされた人々です。政治家でも選挙違反に問われたときや、贈収賄事件で摘発されたときに、秘書が勝手にやったことだと、逃げ切りを図る人も多いように感じます。

 あこぎな上司などに仕えてしまうと、犯罪の片棒を担がされたり、精神的に追いつめられたり、肉体的に追いつられたり、財産上のリスク以外の危険がたくさん襲ってきます。

 まだまだサラリーマン生活のほうが株式投資よりリスクがたくさんあることをご紹介することもできますが、これだけで十分納得してもらえるのではないかと思います。

経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)


ファンダメンタルズ分析入門第2部(16)

JUGEMテーマ:株・投資


■■財務諸表入門 〜損益計算書(PL)の仕組み〜 その6■■

★結局、PLでは何を見ればよいか?

 PLを一覧する目的は、短信の表紙で確認した業績動向の補完です。
なぜならば、短信の表紙からは、一過性の営業外収支項目を調整できないからです。

PLを一瞥して、為替差損や在庫の一時的な評価損があり、それらが利益水準に多大な影響を与えていないかをチェックします。

一過性の影響があった場合は、それらの要素を取り除きます。一過性要素を除外した「企業の本来の実力利益」を用いて、業績動向を把握するのです。

また、利益と時価総額と比べる投資指標であるPERは、一過性の要素を除外した利益をベースにすべきです。(PERの詳しい用法は後ほど説明します)

:::まとめ:::

PLを見る意味は、一過性の要素を除外することにある。
一過性要素を除外した経常利益で、業績動向を把握すること。
一過性要素を除外した経常利益で、PER等の投資指標を評価すること。
(PERについては後ほど説明します。)


★一過性の要素について

 PLを見て、営業外収支の項目が、一過性のものか、毎年、継続する予定されているものかを実態に即して判断していきます。
為替差損及び為替差益: 一過性の場合が多い。
在庫の評価益・評価損: 一過性の場合が多い。
在庫をはじめとする資産の売却益・売却損:一過性の場合が多い。
有価証券の売買損益や評価損益: 一過性の場合が多い。

持分法の対象会社が税金を支払っていない場合の調整(持分法損益の過大評価をさける)
10年以内で終了する費用の支払い(暖簾代償却や年金費用など)
なども必要になる場合があります。

:::まとめ:::

PLを見て、営業外収支の項目が、一過性のものか、毎年、継続する予定されているものかを実態に即して判断する。
為替や在庫や資産の売買に関わるものについては、一過性と判断する。

(山本潤)

(この連載は2005年12月時点で執筆されたものです。情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)


億の近道2006/05/30

JUGEMテーマ:株・投資



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投資情報メールマガジン                   2006/05/30
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考にして、「億」の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

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             −本日の目次−
      (本日の担当:山本潤&石川臨太郎&彼岸先生)

 ◆コラム「連載 ファンダメンタルズ分析入門第2部(16)」:山本潤
 ◆コラム「新連載 株式投資で人生を変える(3)」:石川 臨太郎
 ◆コラム「連載 技術のわかる個人投資家season3(12)」:彼岸

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◆コラム「連載 ファンダメンタルズ分析入門第2部(16)」:山本潤

■■財務諸表入門 〜損益計算書(PL)の仕組み〜 その6■■

★結局、PLでは何を見ればよいか?

 PLを一覧する目的は、短信の表紙で確認した業績動向の補完です。
なぜならば、短信の表紙からは、一過性の営業外収支項目を調整できないから
です。

PLを一瞥して、為替差損や在庫の一時的な評価損があり、それらが利益水準
に多大な影響を与えていないかをチェックします。

一過性の影響があった場合は、それらの要素を取り除きます。一過性要素を除
外した「企業の本来の実力利益」を用いて、業績動向を把握するのです。

また、利益と時価総額と比べる投資指標であるPERは、一過性の要素を除外
した利益をベースにすべきです。(PERの詳しい用法は後ほど説明します)

:::まとめ:::

PLを見る意味は、一過性の要素を除外することにある。
一過性要素を除外した経常利益で、業績動向を把握すること。
一過性要素を除外した経常利益で、PER等の投資指標を評価すること。
(PERについては後ほど説明します。)


★一過性の要素について

 PLを見て、営業外収支の項目が、一過性のものか、毎年、継続する予定さ
れているものかを実態に即して判断していきます。
為替差損及び為替差益: 一過性の場合が多い。
在庫の評価益・評価損: 一過性の場合が多い。
在庫をはじめとする資産の売却益・売却損:一過性の場合が多い。
有価証券の売買損益や評価損益: 一過性の場合が多い。

持分法の対象会社が税金を支払っていない場合の調整(持分法損益の過大評価
をさける)
10年以内で終了する費用の支払い(暖簾代償却や年金費用など)
なども必要になる場合があります。

:::まとめ:::

PLを見て、営業外収支の項目が、一過性のものか、毎年、継続する予定され
ているものかを実態に即して判断する。
為替や在庫や資産の売買に関わるものについては、一過性と判断する。

(山本潤)

(この連載は2005年12月時点で執筆されたものです。情報提供を目的に
 しており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任
 と判断で願います。)

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◆コラム「新連載:株式投資で人生を変える(3)」

 私は第1回目で述べたように、サラリーマン生活は株式投資より難しいと考
えています。その理由はサラリーマン生活のほうがリスクをコントロールしに
くくて、リスクが高いと考えているからです。

 株式投資でリスクを取るのは自分です。その株を買うのも売るのも、すべて
自分が判断して、売買をしていきます。投資力が高い人と低い人の差は、投資
の成果として確実に現れてきます。リスクを取るのも取らないのも、全部自分
で決定することができます。

 もちろん株式投資など相場商品に投資する場合は、定期預金や郵便貯金のよ
うに元本の変動リスクがない金融商品と違い、投資した元本が増えたり、減っ
たりします。だからリスクがあるわけです。しかしそのリスクを取るというこ
とも取らないということも、自分で決めることができます。

 ところが、会社では自分で選んだわけではないのにリスクが襲いかかってく
る場合がたくさん起こります。サラリーマンは与えられた仕事を、与えられた
ままに処理していくことが求められます。

 私の場合は転勤したときに、前任者がでたらめな仕事をやっていたことを発
見してしまったために、ひどい目にあいました。地雷原の中に放り出されたよ
うに数々の問題が一日おきに炸裂するような気持ちになりました。そのたびご
とに上司に報告していたわけですが、あまりにもひどい状況が次々見つかるの
で、自分の管理者としての責任を問われると感じた上司は「お前は騒ぎすぎる」
=「わしの出世の妨げになる、問題を次々見つけ出すのは止めろ。見なかった
ことにしろ」と露骨に圧力をかけてきました。でも、あまりにも危険な問題を
見なかったことにして、後で問題が発見されたとき、その責任をとらされるの
は私です。小さな問題なら目をつぶることも可能でしょうが、次々発見されて
くる問題は、そんな生易しいものではありませんでした。だから私は問題をネ
グって放置することを拒みました。そのために次々と嫌がらせをされました。

 自分の責任ではないリスクが次々と襲い掛かってきて、その問題を陣頭指揮
をとり責任を持って解決すべき上司から、疎まれ、嫌がらせを受けたわけです
から、とんでもない災難でした。

 サラリーマンにとってどんな上司に仕えるかによって、そのサラリーマンの
人生が決まります。それほど上司とは大切なものです。しかし残念ながら上司
を選ぶことはできません。サラリーマンとしてサラリーをもらいながら自分の
人生を充実させていくために、どのように上司と付き合っていくかは大切な問
題なので、別の章でもう少し詳しく論じたいと思いますが、ここではリスクを
取るか取らないかを選択する自由があるかないかという面で、株式投資よりサ
ラリーマン生活のほうがリスクが高いことを指摘するにとどめたいと思います。

 株式投資でのリスクは財産上のリスクだけです。お金が増えるか減るだけで
す。もちろん借金をして投資をして失敗すると、借金が残ることになりますか
ら、投資の失敗によって生活に困る人も出てきます。でもそれは自分で実行し
た投資によってもたらされたもので、すべて自分の行動に起因したものです。

 ところがサラリーマン生活で降りかかってくるリスクは、自分の行為に起因
するものもありますが、自分にまったく起因しない原因によって起こってくる
ものもあります。販売した製品の欠陥により製造物責任が発生してしまう場合
もあります。取引先が倒産し、売掛金が回収できないこともあります。世界的
なアーティストのコンサートを計画して、前売りで入場券を発売したら、アー
ティストが病気になって日本公演がキャンセルされてしまうこともあるかもし
れません。

 会社で上司から法律に違反するような理不尽な命令を与えられるかもしれま
せん。世の中の事件を見ていれば、サラリーマンとして仕事を失いたくないた
めに犯罪に手を染めてしまったサラリーマンの悲しい話がたくさん出てきます。
大企業の犯罪で責任を取らされるのは実行犯と名指しされた人々です。政治家
でも選挙違反に問われたときや、贈収賄事件で摘発されたときに、秘書が勝手
にやったことだと、逃げ切りを図る人も多いように感じます。

 あこぎな上司などに仕えてしまうと、犯罪の片棒を担がされたり、精神的に
追いつめられたり、肉体的に追いつられたり、財産上のリスク以外の危険がた
くさん襲ってきます。

 まだまだサラリーマン生活のほうが株式投資よりリスクがたくさんあること
をご紹介することもできますが、これだけで十分納得してもらえるのではない
かと思います。

経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

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◆コラム「連載:技術を評価できる個人投資家の養成講座season3(12)」

(12)プラスティック(1)

 携帯電話の内蔵部品には、数多くのコネクタが使われています。数が多いと
いうことは、コネクタメーカは、ここにビジネスチャンスを見出せる分野とも
いえます。裏をかえせば、あらゆるコネクタメーカが参入し、コストが下がり、
熾烈なコストパフォーマンス競争が起こることを意味しています。

では、どこのメーカが生き残るのでしょうか。技術力、会社の戦略、投資効率、
営業力・・・。あらゆる面でのバランスまたは、特化が必要でしょう。しかし、
コネクタを技術の面から理解することによってコネクタの業界の見方、切り口
をひとつ増やしてみてください。技術の面からコネクタ業界の青写真が描ける
かもしれません。

そこで、コネクタのお話をしようと思いますが、コネクタはプラスティックと
板金からなる複合製品なため、説明を今回から数回にわたって、まずはプラス
ティックと板金の説明をしたいと思います。

プラスティックと板金の説明のあとにコネクタを説明したいと思います。

では、まずプラスティックの説明に参りましょう。携帯電話の外装部分や電気
部品の構造を支えるために、使われているプラスティックは、色々な形をつく
ることができます。

例として、携帯電話の外側の部分をとりあげましょう。ドロドロのプラスティ
ックを携帯電話の形と逆といいますか、反転といいますか、転写された形をし
た金型に流し込みます。金型とは、その名の通り、金属でつくった型で、携帯
電話の形そのものが転写されています。

子供が、砂場でプリンをつくるところを思い浮かべてみてください。出来たプ
リンは携帯電話の外装部分で、使ったプリンカップは、金型です。携帯電話の
外装は厚みのあるカバーなので、少しプリンカップとは違います。もうすこし、
プリンのはなしにつきあってください。

大きいプリンカップと少し小さいプリンカップを重ねたところを思い浮かべて
ください。大きいカップに砂を入れ、少し小さいプリンカップをその上から押
し付けます。あまった砂はあふれ、小さいプリンカップと大きいプリンカップ
の間に砂が残ります。これが、携帯電話の外側にあたります。

大きいプリンカップと小さいプリンカップが、金属で作られた金型にあたり、
砂がプラスティックにあたります。これがプラスティック成型とか、モールド
成型と呼ばれている方法です。

では、この金型はどの様な方法で、作られるのでしょうか。

放電加工と覚えてください。いきなり言葉が出てきてしまいましたが、つくり
方を簡単にご説明いたします。まず、携帯電話そのものの形を硬い金属で削り
だします。この時、金属を、千分の一ミリの世界で削りだす精度をもった工作
機械や、技術が、日本の中小企業の肝だったりします。コネクタのプラスティ
ック部分もこの技術で支えられています。

この削りだされた携帯電話の形をした金属を、マスターと呼んだりします。そ
して、そのマスターに電気を通し、金型の母材にそのマスターの形とまるっき
り逆といいますか、反転といいますか、転写した形を掘り込みます。このとき、
電気を通して金型を作製することから、放電加工と呼ばれます。

イメージしにくいかもしれませんので、感覚的な表現をしようと思います。板
チョコレートに熱くしたハンコを押し付けるというのはどうでしょうか。実際
こんなことはしないでしょうが、ハンコの名前がチョコレートに転写されると
思います。こんな感じで、板チョコレートを金型の母材に、熱したハンコを携
帯電話の形をしたマスターに置き換えてみてください。携帯電話を反転させた
金型ができるという訳です。

彼岸
技術のわかる個人投資家への道
Road to Investor with Technology Sense

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。)

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投資の王道(その24)

JUGEMテーマ:株・投資


■少子化の中で学習塾は成長する■

 前回までの連載で、「エクセレントカンパニーは、いわゆる成長業界にはあまり存在せず、むしろ低成長と思われている業界に数多く存在する。」ということを申しあげましたが、学習塾の業界とその業界の企業は典型と言ってよいかもしれません。

 少子化ということは、当然ながら子供の数が減り、対象となるマーケット規模が縮小するから学習塾は衰退産業だと考えるのはそれほどおかしなこととは言えません。
 しかしながら、会社四季報を詳細に調べてみると、確かに少子化の直撃を受けている学習塾もありますが、世間のイメージに反して、高い収益率と成長性を維持している学習塾がかなりあることに気が付きます。
 そして、それらの優良企業の多くが「個別指導塾」なのです。個別指導塾は、大人数を集めて行う講義形式の塾とは違い、数人の生徒に1人の講師がつき、生徒の能力に応じて個別に決め細かな指導を行うのが売り物です。

 しかし、個別指導塾が成長している理由は、きめ細かな学力指導だけではありません。その背景には、「家庭のアウトソーシング化」という大きな流れがあります。

 「家庭のアウトソーシング化」は、これまでも大きな産業を育ててきました。まず、結婚式や通夜・葬式・法事。戦前は、自分の家や近くの神社や檀家となっている寺で行うのが普通でした。それが、現在は結婚式場(レストラン)や葬祭場で、特別の業者を使って行うことの方が普通です。
 また、食事も三度の食事を家でとるのが当たり前だったのが、職住接近がまだ実現でき、昼休みに5分で自宅に帰れるような地方都市は別にして、外食はごく日常的な行為となり、外食産業は日本を代表する業界のひとつになりました。

 そして、現在進行しているのが、「家庭教育・家庭環境のアウトソーシング」です。従来の講義形式の学習塾が、「学校教育の補完」を中心としていたのに対して、「個別指導塾」は「家庭教育・家庭環境に取って代わるもの」として活用されているのです。
 まず、少子高齢化によって、女性の労働力の貴重性がさらに高まり、「女性の社会進出が加速」されます。核家族が進行していることもあり、学校が終わってから、両親が帰宅するまで、子供たちは1人でいなければなりません。公園に行けば遊び仲間がいるという時代ではありません。また、少子化が進行しているということは、一人っ子が多く、兄弟と遊ぶチャンスも無いということです。

 しかも、最近の色々な事件から、親は子供を1人にしておくことに大変な不安を感じています。だから、屋内の安全なスペースで大人がそばについている個別指導塾は、「ボディガード兼子守」として大変重宝な存在ですし、本物のボディガードや子守を雇うよりもはるかに安上がりです。しかも、もしかしたら学力が向上するのではないかというおまけが付いてきますし、比較的安心な(自分の子供に危害を加えそうも無い)遊び仲間もそこで見つけることができます。

(OH)

(以下、次週に続く)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

どんな時でも上昇してきた銘柄

JUGEMテーマ:株・投資


 相場の調整局面が続くといらいらが募ってしまいがちで体に悪い相場展開は嫌なものですが、過去の株価推移を見ていて地味ながらどういう局面でも株価が上昇してきた銘柄があることも事実であり、そうした銘柄を研究してみるのも面白いかと思われます。

 本日は食品包装資材商社のリーダー的存在になりつつある高速(7504)を取り上げてみます。
 何やら光通信のような企業名を連想させる同社ですが、事業の内容は至って地味で、それでも経営難の包装関連企業をグループに取り込んで着実に業績を上げておられるのは立派です。

●高速(7504)
 時価:811円
 時価総額:170億円

 東北を地盤にした食品軽包装資材卸売業として着実な歩みを続けてきたが、上場を機にM&Aによる事業規模の拡大戦略へ転換。現在は新年度に入り営業権を譲渡した日進産業を含めて、8社を連結子会社化し、年商437億円の規模へと成長。全国規模での効率経営を行い包装資材業界のリーダーを目指している。
 06年3月期は原油高を背景に原材料価格が急騰する中ではあったが、下期から連結決算に加わった物流資材専門商社の日本コンラックが売上貢献したことや地域密着型営業の展開、関東・首都圏での積極営業などの効果もあり前期比12.3%の増収を達成、増益基調も堅持した。
 業界内の淘汰が進展する中で、同社は勝組企業としての発展を辿ろうとしている。新たなM&A等の実施に備えて機動的且つ安定的な資金調達手段を確保するため、シンジケート方式の3年間の長期コミットメントラインを設定。現預金増とともに増加した有利子負債の削減による財務体質の強化を図っている。原油の価格急騰といった要因が当面のリスクとなるが07年3月期の業績計画はある程度の原油高を織り込んで策定。前期比7.5%の増収、同8.4%の経常増益と堅めの見通しとなっている。

 株価は2000年の後半から長期上昇傾向を描いており、上場以来ほぼ毎年期末株価は上昇している。
 因みに、
2001年3月末 600円
2002年3月末 625円
2003年3月末 771円
2004年3月末 940円
2005年3月末 754円(2分割実施後)
2006年3月末 837円

 さてちょっと先の話であるが2007年3月末が一体どうなるのか注目しておきたい。
 因みに6月末を取ると、
2001年 625円
2002年 681円
2003年 827円
2004年1289円
2005年 728円(2分割後)
2006年 ?
 今は昨年を上回った状態だということがわかる。

 皆さんもこんな風にどんな局面でも株価が上昇してきた銘柄を研究してみたらいかがでしょうか?
 まあ、こうした動きが未来永劫続くかどうかは分かりませんが・・・。
(炎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)


億の近道2006/05/29

JUGEMテーマ:株・投資



■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
投資情報メールマガジン                   2006/05/29
             イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週4回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析や銘柄を参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

===================================

             −本日の目次−
   (本日の担当:炎のファンドマネージャー&投資野・オーちゃん)

   ◆コラム「どんな時でも上昇してきた銘柄」:炎
   ◆コラム「投資の王道(その24)」:投資野・オーちゃん

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◆コラム「どんな時でも上昇してきた銘柄」

 相場の調整局面が続くといらいらが募ってしまいがちで体に悪い相場展開は
嫌なものですが、過去の株価推移を見ていて地味ながらどういう局面でも株価
が上昇してきた銘柄があることも事実であり、そうした銘柄を研究してみるの
も面白いかと思われます。

 本日は食品包装資材商社のリーダー的存在になりつつある高速(7504)
を取り上げてみます。
 何やら光通信のような企業名を連想させる同社ですが、事業の内容は至って
地味で、それでも経営難の包装関連企業をグループに取り込んで着実に業績を
上げておられるのは立派です。

●高速(7504)
 時価:811円
 時価総額:170億円

 東北を地盤にした食品軽包装資材卸売業として着実な歩みを続けてきたが、
上場を機にM&Aによる事業規模の拡大戦略へ転換。現在は新年度に入り営業
権を譲渡した日進産業を含めて、8社を連結子会社化し、年商437億円の規
模へと成長。全国規模での効率経営を行い包装資材業界のリーダーを目指して
いる。
 06年3月期は原油高を背景に原材料価格が急騰する中ではあったが、下期
から連結決算に加わった物流資材専門商社の日本コンラックが売上貢献したこ
とや地域密着型営業の展開、関東・首都圏での積極営業などの効果もあり前期
比12.3%の増収を達成、増益基調も堅持した。
 業界内の淘汰が進展する中で、同社は勝組企業としての発展を辿ろうとして
いる。新たなM&A等の実施に備えて機動的且つ安定的な資金調達手段を確保
するため、シンジケート方式の3年間の長期コミットメントラインを設定。現
預金増とともに増加した有利子負債の削減による財務体質の強化を図っている。
原油の価格急騰といった要因が当面のリスクとなるが07年3月期の業績計画
はある程度の原油高を織り込んで策定。前期比7.5%の増収、同8.4%の
経常増益と堅めの見通しとなっている。

 株価は2000年の後半から長期上昇傾向を描いており、上場以来ほぼ毎年
期末株価は上昇している。
 因みに、
2001年3月末 600円
2002年3月末 625円
2003年3月末 771円
2004年3月末 940円
2005年3月末 754円(2分割実施後)
2006年3月末 837円

 さてちょっと先の話であるが2007年3月末が一体どうなるのか注目して
おきたい。
 因みに6月末を取ると、
2001年 625円
2002年 681円
2003年 827円
2004年1289円
2005年 728円(2分割後)
2006年 ?
 今は昨年を上回った状態だということがわかる。

 皆さんもこんな風にどんな局面でも株価が上昇してきた銘柄を研究してみた
らいかがでしょうか?
 まあ、こうした動きが未来永劫続くかどうかは分かりませんが・・・。
(炎)

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◆コラム「投資の王道(その24)」

■少子化の中で学習塾は成長する■

 前回までの連載で、「エクセレントカンパニーは、いわゆる成長業界にはあ
まり存在せず、むしろ低成長と思われている業界に数多く存在する。」という
ことを申しあげましたが、学習塾の業界とその業界の企業は典型と言ってよい
かもしれません。

 少子化ということは、当然ながら子供の数が減り、対象となるマーケット規
模が縮小するから学習塾は衰退産業だと考えるのはそれほどおかしなこととは
言えません。
 しかしながら、会社四季報を詳細に調べてみると、確かに少子化の直撃を受
けている学習塾もありますが、世間のイメージに反して、高い収益率と成長性
を維持している学習塾がかなりあることに気が付きます。
 そして、それらの優良企業の多くが「個別指導塾」なのです。個別指導塾は、
大人数を集めて行う講義形式の塾とは違い、数人の生徒に1人の講師がつき、
生徒の能力に応じて個別に決め細かな指導を行うのが売り物です。

 しかし、個別指導塾が成長している理由は、きめ細かな学力指導だけではあ
りません。その背景には、「家庭のアウトソーシング化」という大きな流れが
あります。

 「家庭のアウトソーシング化」は、これまでも大きな産業を育ててきました。
まず、結婚式や通夜・葬式・法事。戦前は、自分の家や近くの神社や檀家とな
っている寺で行うのが普通でした。それが、現在は結婚式場(レストラン)や
葬祭場で、特別の業者を使って行うことの方が普通です。
 また、食事も三度の食事を家でとるのが当たり前だったのが、職住接近がま
だ実現でき、昼休みに5分で自宅に帰れるような地方都市は別にして、外食は
ごく日常的な行為となり、外食産業は日本を代表する業界のひとつになりまし
た。

 そして、現在進行しているのが、「家庭教育・家庭環境のアウトソーシング」
です。従来の講義形式の学習塾が、「学校教育の補完」を中心としていたのに
対して、「個別指導塾」は「家庭教育・家庭環境に取って代わるもの」として
活用されているのです。
 まず、少子高齢化によって、女性の労働力の貴重性がさらに高まり、「女性
の社会進出が加速」されます。核家族が進行していることもあり、学校が終わ
ってから、両親が帰宅するまで、子供たちは1人でいなければなりません。公
園に行けば遊び仲間がいるという時代ではありません。また、少子化が進行し
ているということは、一人っ子が多く、兄弟と遊ぶチャンスも無いということ
です。

 しかも、最近の色々な事件から、親は子供を1人にしておくことに大変な不
安を感じています。だから、屋内の安全なスペースで大人がそばについている
個別指導塾は、「ボディガード兼子守」として大変重宝な存在ですし、本物の
ボディガードや子守を雇うよりもはるかに安上がりです。しかも、もしかした
ら学力が向上するのではないかというおまけが付いてきますし、比較的安心な
(自分の子供に危害を加えそうも無い)遊び仲間もそこで見つけることができ
ます。

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 株式相場は新興市場を中心に低迷状態ですが、そろそろ中・小型株の復活だ
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ましたら幸いです。それが皆さんとともに歩む「億の近道」活動の共生の精神
とも言えるでしょう。
 もう間もなく花芭蕉の美しい季節が到来します。うっとうしい梅雨空が到来
する季節でもありますが、皆さんとともに美しい夢株の花を咲かせたいと思っ
ております。ぜひとも宜しくお願いします。

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ルズ分析に必要な内容を新たに撮り下ろした映像を全て収録した4枚組DVD
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分析を網羅。最終的には個別株のレポートが作成出来るレベルを目的として
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 価格は48,000円とやや高額ですが、4月のセミナー(受講料38,0
00円)で使用した資料添付はもとより、全部でDVD4枚組、約450分の
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 2003年11月に行われた村田雅志氏の景気観養成セミナーを全て収録し
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山本 潤
▲投資家から「自立する」投資家へ▲
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グローバル投資のポイント(4)

JUGEMテーマ:株・投資


■ユーロネクストに振られたドイツ取引所の次の候補■

 どうやらドイツ取引所はユーロネクストにフラれるようです。

 5月23日、ドイツ取引所は、ユーロネクストとの統合案として、総額約110億ドル(約1兆2,000億円)の経営統合案を表明しました。ドイツ取引所の案によりますと、ドイツ取引所とユーロネクストは共同で統合会社を設立し、それぞれの株主には一定の交換比率で新会社の株式を渡すほか、総額で20億ユーロ(約2,800億円)を現金で支払うとしています。

 ドイツ取引所が統合案を表明する前日の22日には、米ニューヨーク証券取引所を運営するNYSEグループが、ユーロネクストとの統合案を提示しています。ただNYSEグループの統合案では、統合総額が102億ドルとドイツ取引所の案を下回っていますので、金額の大小だけで判断すれば、ユーロネクストにとってはドイツ取引所の案のほうが魅力的といえます。

 しかし、23日に開かれたユーロネクストの株主総会では、ドイツ取引所との統合を支持する株主提案が否決されました。また、ユーロネクストのテオドール最高経営責任者(CEO)は、「両社から提案を受けたばかりで具体的な統合先は選べない」としながらも、経営判断としてNYSEとの統合のほうが相乗効果が大きいと表明しています。

 そもそもドイツ取引所とユーロネクストの統合に対しては、各方面から否定的な意見が出されていました。ドイツ取引所は、統合ごの実質的な本社機能をフランクフルトに置く意向が強く、フランスを中心とした組織となっているユーロネクストの反感を買っていました。一方、NYSEの統合案では、欧州市場の運営はユーロネクストに委ねる形式となっており、ユーロネクストが受け入れやすい内容となっています。
 また、ドイツ取引所とユーロネクストは、それぞれ金融派生商品(デリバティブ)市場を参加に持っており、株式などの清算・決算期間を独自に抱えています。このため欧州の金融当局者は、ドイツ取引所とユーロネクストの統合が欧州市場の独占につながるとして警戒感を有しています。
 一方、NYSEとユーロネクストの統合の場合、NYSEの場所が欧州ではないので、欧州の金融当局者の理解も促しやすいといわれています。

 ドイツ取引所とユーロネクストの両方の大株主となっている英国のヘッジファンドが、ドイツ取引所とユーロネクストとの統合にこだわっているといわれ、ユーロネクストとNYSEとの統合は、まだまだ流動的とされています。しかし、ユーロネクストの株主総会でドイツ取引所の統合案が否決された点等々を考慮すれば、ユーロネクストがドイツ取引所ではなくNYSEと統合する可能性は高いと思われます。俗な言い換えをすれば、ドイツ取引所はユーロネクストにフラれそうだ、といえます。

 仮にドイツ証券がユーロネクストとの統合に失敗した場合、ドイツ取引所は新たな統合先を探す可能性が高いと思われます。なぜなら欧州のライバルであるユーロネクストがNYSEと統合すれば、規模・利便性の点でユーロネクストとドイツ取引所の格差は広がることとなり、ドイツ取引所が現状維持のままでは競争に負けることが確実視されるためです。

 ドイツ取引所の統合パートナーとして考えられるのは、(1)NASDAQ、(2)ストックホルム証券取引所(OMX)、(3)東京証券取引所、の3つです。

 NASDAQはすでにロンドン証券取引所(LSE)の買収を仕掛けており、現在ではLSE株式の24%を保有する筆頭株主となっています。LSEはNASDAQとの統合に否定的との観測もあるようですが、このままだとNASDAQとLSEは統合すると思われます。NASDAQ−LSE連合にドイツ取引所が加われば、米国はNASDAQ、英国はLSE、ドイツを中心とする欧州大陸はドイツ取引所、と地域の棲み分けも可能で、ドイツ取引所だけでなく、NASDAQ、LSEにとっても規模のメリット等を得られる点で受け入れやすいと思われます。

 ストックホルム証券取引所(OMX)は、ストックホルム証券取引所を傘下に持つOMグループと、ヘルシンキ取引所の2つが2003年に合併して誕生した証券取引所です。OMXは、設立後、バルト3国の証券取引所を傘下に持つヘルシンキ証券取引所とデンマークのコペンハーゲンの証券取引所を買収し、ユーロネクストのライバルとして存在感を増しています。またNASDAQがLSEとの統合に前向きになる前(2000年)に、OMXはLSEの買収を仕掛けたことがありました。結果は失敗となりましたが、現在でもOMXは規模の拡大による競争力確保には前向きといわれています。
 ドイツ取引所がOMXと統合すれば、欧州でのユーロネクストとの競争に打ち勝つ可能性も出てきますし、規模の拡大を志向するOMXとであれば統合交渉も比較的スムーズに進む可能性も高いと思われます。

 ドイツ取引所が、グローバル化を視野に入れ、NYSEやNASDAQの進出が遅れているアジア地域で連携・統合を進めることもありえるかもしれません。その場合、アジア地域NO.1である東京証券取引所がドイツ取引所の最有力パートナーとして候補に挙がると思われます。ただ、現状では投資の世界ではまだまだ米国主導の面が強く、仮にドイツ取引所が東京証券取引所と連携・統合したとしても、それだけで世界的な競争に勝てるとはいえそうにありません。また欧州や日本の投資家にとっても、ドイツ取引所と東京証券取引所の連携・統合で得られるメリットは、現状ではそれほど大きくない気がします。ドイツ取引所の新たな統合先候補は、NASDAQもしくはOMXと考えるのが無難と思われます。

村田雅志(むらた・まさし)
(GCIキャピタル・チーフエコノミスト)

<筆者について>
三和総合研究所、三和銀行にて産業機械アナリスト、
UFJ総合研究所にてエコノミストとして活動後、
2004年にGCIアセットマネジメント入社。05年9月より現職。

現在、コンテンツ事業の立ち上げに奮闘中。
GCIグループ初の投資情報サイト【Klugクルーク】にて、投資に関する
コラムを執筆中。http://www.gci-klug.jp/klugview/

<主な著書>
「景気予測から始める株式投資入門」(パンローリング)
 http://www.tradersshop.com/bin/showprod?a=2596&c=9784775990070
「絶対リターンを目指すオルタナティブ投資」(すばる舎)
 http://www.tradersshop.com/bin/showprod?a=2596&c=9784883994298

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

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