■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
投資情報メールマガジン 2005/11/29号
イ意 の 近 道
−プロが導く「億」資産への近道− 週4回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【ご挨拶】
将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。火曜日版は証券・金融業界に身を置い
ている人間に加え、個人投資家も執筆に加わっています。各種分析や銘柄を参
考にして、「億」の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!
★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★
===================================
−本日の目次−
(本日の担当:山本潤&石川臨太郎&彼岸先生)
◆コラム「連載 ファンダメンタルズ分析入門(14」:山本潤
◆コラム「連載 夢見るチカラ、未来を変える(67)」:石川 臨太郎
◆コラム「連載 技術のわかる個人投資家(42)」:彼岸
===================================
◆コラム「連載 ファンダメンタルズ分析入門(14)」
★足元業績は四半期決算でチェック(3)
〜「後ずれ」、「期ずれ」という便利な言い訳
業績動向を分析するプロであるアナリストが、企業側の言い訳を鵜呑みにす
る場合があります。よくある企業側の業績修正の説明は、「期ずれ」です。
期ずれとは、「大きなプロジェクトが「後にずれて」、売上げが計上できなか
った」ということです。
会社から「この案件が後にずれてしまって、来期に持ち越しになってしまいま
した。しかし、キャンセルされたわけではないので、ご安心ください」と説明
を受けると、すぐにその説明に納得して来期の予想を強く入れてしまうという
のが、若手のアナリストの陥る根本的、初歩的な間違いです。
企業側は、IRの説明会などをネット配信する場合も増えてきました。とくに
業績が思ったよりも振るわなかった企業のIRの説明会では、いろいろな言い
訳が用意されています。
アナリストは「期ずれ」、「後ずれ」という言葉に惑わされる傾向が強いので
す。
彼らの頭の中は、すでに次の期のことでいっぱいです。
後に売上げがずれたものはどのぐらいの規模で、どのぐらいの収益へのインパ
クトがあるのかを聞き出して、それをそのまま来期に乗せてしまうのです。
これは2重の誤りです。
なぜならば、「後ずれ」の定義は、売上げが後にずれたということです。
一方で、売上げ不振の定義は、売上げが減ったということです。
なぜ、売上げが減ったのでしょうか。顧客が購入を控えた結果、売上げが減っ
たわけです。業績不振の企業は、すべて売上げが後ずれします。不況下では、
売上げはすべて後ずれ、期ずれです。
売上げが不振だったという事実に目をつぶり、特殊要因のせい、経営者の説明
を真に受けてしまう。そして、来期の数字まで下駄を履かせてしまう。それは
2重の過ちです。
どんな企業でも、業績が不振なときは、売上げが減ります。売上げが減る原因
は期ずれです。顧客が「もう未来永劫にあなたからは買わない」と宣言するは
ずはないのです。そうである以上、経営者は、このプロジェクトがたまたま期
ずれを起こしてしまった。来期に売上げが立つと言い訳をします。
そして来期は、業績が下降トレンドにあれば、当然、来期予想した売上げも後
ずれしてしまうことが往々としてあるのです。
好調とは、いつもプロジェクトの前倒しであり、
不調とは、いつもプロジェクトの後ずれなのです。
そういう基本中の基本をわからないでアナリストが企業を取材するのは、投資
家にとっては、はた迷惑といってもいいでしょう。
企業側の言い訳よりは、出てきた実績の数字が真実である場合が多いのです。
市場ではこのことを「数字はうそをつかない」と表現します。
数字はうそをつかない。過去の数字を丹念に分析することが重要なのです。
(山本潤)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。)
===================================
◆コラム「連載:夢見るチカラ、未来を変える(67)」
=割安株の伝道師 石川臨太郎とバリューな仲間たち(その28)=
第25話 株はバクチではなく、決断力を養う場である
人生よりもはるかに短い時間で、自分の判断・決定の結果を見ることができ
る。それが株式投資です。株式投資を実践することにより、私は自分のもっと
稼ぎたいという欲望と、損をしてしまうのではないかという恐怖に苛まれなが
ら、ずいぶん精神力を鍛えられました。
毎日金融資産が50万円程度変動し、場合によっては一日に数百万円も資産
が増えたり減ったりする経験をすると、心が強くならざるを得ないのです^^;
株式投資は勉強してきちんとリスクに対応する方法を決めて実行すれば、5
年や10年のスパンで考えるならば、着実に、しかもかなり大きく資産を増や
すことが可能だと考えています。多くの優秀な個人投資家が30歳前後で1億
円を作っているのを間近に見て、やはり「長いスパンで考えるなら、株で資産
を増やせる」と確信しました。
車だって利用の仕方によっては凶器になります。自分がいくらルールを守っ
て運転していても、居眠り運転の車が突っ込んでくることだってあります。じ
ゃあ車を利用しないとなると、大変不便なことになってしまいます。
あなたも株式等を始めればきっとこんなことに気がつくはずです。株式投資
で稼げるようになりたいという稼ぐ投資家になるためのあなたの一歩一歩の努
力。その一歩を確実に歩む努力が、そしてその行動があなたに新たな判断力、
新たな決断力、そして新たな勇気を与えてくれることに気づくはずです。
そのような投資での経験が、必ずあなたの人生に大きな影響を与えてくれま
す。そしてその経験はあなたを行動する人へと変えていくはずです。行動する
ことによってあなたの人生はどんどん輝いていくでしょう。世の中知っている
ことと、出来ることの間にはとても大きな溝があります。その溝を飛び越える
には行動することがすべてなのですから。
株式投資では、本当に嫌というほど自分の精神力を試されます。11月に入
り準主力株の東京カソード研究所が業績の下方修正をして、2日間連続ストッ
プ安をくらってしまいました。同業他社が前年度の決算時に予測した業績を上
方修正していたので、当社の問題点を知りながら、まあ大丈夫だろうと甘く考
えてしまったつけが一気にやってきました。2日で約150万円の損。今年に
入って1銘柄での最大の損失額となり、とっても厳しい2日でした。しかし分
散投資をしていたことで他の銘柄の株価が上昇し、痛手も半分以下ですみ、ポ
ートフォリオのありがたさを、再確認できたことは不幸中の幸いでした^^;
減額修正がかなり大幅だったため、直感で2日間連続ストップ安は覚悟しま
した。PBR等から考えて、ストップ安のあと3日めに更に下がるのかどうか
の予想はつきませんでした。下げ止まったら損切りするのか。それとも反発を
待つのか。その時点で結論を出しました。とにかく3日目に売ろう。更に下が
っても、反発しても売ろうと決心していたので、ほぼ売り切ることができまし
た。結果からいうと3日目に更に安くなり4日目からは反発に入りました。し
かし売ったことに後悔はまったくありませんでした。方針を決め、決めたとお
りに実行する。危機に際して、最初に損を覚悟し、その損に耐える心構えがで
きました。そして決定どおり実行して、悔いを残さずにすんだので、だいぶ精
神力が強くなってきたとうれしくなりました^^;。そんな失敗をしながら少
しずつ相場力を身につけていくのが楽しめるようになりました。もちろん失敗
の原因は厳しく記憶にとどめたことは言うまでもありません。
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。)
===================================
◆コラム「連載:技術を評価できる個人投資家の養成講座(42)」
(42)メモリ2
今回は、メモリの市場規模、メモリの進む方向を少しお話したいと思います。
まずは、簡単に市場規模から見てみましょう。NOR、PSRAM、NAND、
SRAM、SDRAM・・・等々いろいろメモリはありますが、ここでは、
NORとPSRAMは高価であると覚えておいてください。
携帯電話で使われるすべてのメモリをあわせ約5000円とすると、月10
万セットの売り上げで約5億円の売り上げ、月100万セットで50億円の売
り上げとなります。年間600億円の売上となります。メモリメーカにとって
は、携帯電話の市場は大変魅力ある市場といえるでしょう。
では、メモリを買わなくてはいけない携帯電話開発メーカは、この高価なメ
モリをどのように考えるでしょうか、メモリの進んでいく方向を技術的な視点
から見てみましょう。
メモリメーカから言えばお客さんである携帯電話開発メーカは、携帯電話のコ
ストを圧迫するこの高いメモリをいかに安くしようかと考えます。
当然、コストダウン交渉を行いますがそれは、根本的な威力を発揮しません。
メーカは知恵をしぼり、安いメモリだけをつかってどうにかシステムを構築し
ていこうとします。
電源を切っても記憶した内容が消えず(不揮発性)記憶の出し入れのスピード
が速いというのが、主な高価な理由となります。NORとPSRAMがそれに
あたります。逆に、電源を切ったら、記憶がきえてしまい(揮発性)、あまり
記憶の出し入れが得意でないメモリは安価ということになります。SDRAM
がそれにあたります。
以上の性質をうまく組み合わせて、高いメモリを使わずに安いメモリに代用
すれば、安くシステムを構築できるのです。当然、技術的課題はたくさんあり
ますし、ハードウェア、ソフトウェアお互いにカバーしなければいけない問題
がありますが、コストダウンのためには、解決しなければなりません。
高価なメモリは確かに性能がよく、技術者にとっては使い勝手のいいもので
す。それだけ、市場調査をし、技術者のニーズを反映した商品といえるでしょ
う。市場でのコストダウンの圧力にも負けない商品といえるでしょう。しばら
くは、市場を独占状態にできる商品もあるでしょう。
しかし、そこにも、コストダウンの圧力は、技術の置き換えという形でかか
ってくるのです。
彼岸
技術のわかる個人投資家への道
Road to Investor with Technology Sense
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。)
===================================
■「山本潤氏のファンダメンタルズ分析日本株アナリスト養成講座DVD」
発売!!■
「NPOイノベーターズ・フォーラム 公認日本株アナリスト 認定講座」
共催:エンジュク 協力:ダイヤモンド経営分析チーム
4月に行われた山本潤氏のセミナー映像に加え、ファンダメンタルズ分析に
必要な内容を新たに撮り下ろした映像を全て収録した4枚組DVDです。
◆ファンダメンタルズ分析の決定版。
いままで体系的に語られることの少なかった実践的なファンダメンタルズ
分析を網羅。最終的には個別株のレポートが作成出来るレベルを目的として
います。受講出来なかった方や反復学習したい方には最適な内容です。
◆日本株アナリスト認定
このDVDには課題があります。来年4月までに課題提出された方はNPO
法人イノベーターズ・フォーラムがその内容をチェックし、水準以上であれば
日本株アナリストの認定を致します。
◆充実したボリューム
価格は48,000円とやや高額ですが、4月のセミナー(受講料38,0
00円)で使用した資料添付はもとより、全部でDVD4枚組、約450分の
充実した内容となっています。
詳細はエンジュクのホームページまで。
http://www.enjyuku.com/v_kabu_10.htm
===================================
■億近執筆陣の本 好評発売中!■
石川臨太郎
▲潜在意識を活用した最強の投資術入門▲
パンローリング ISBN4-7759-9011 2800円+税 288ページ
http://www.tradersshop.com/bin/showprod?a=2596&c=9784775990117
村田 雅志
▼景気予測から始める株式投資入門▼
パンローリング ISBN4-7759-9007 3300円+税 231ページ
http://www.tradersshop.com/bin/showprod?a=2596&c=9784775990070
山本 潤
▲投資家から「自立する」投資家へ▲
パンローリング ISBN4-7759-9008 4800円+税 426ページ
http://www.tradersshop.com/bin/showprod?a=2596&c=9784775990087
===================================
【炎氏よりPR】
メルマガの購読者を募集しています。企業訪問やトップとの面談を通じて皆
様にとって有意義な生の情報を提供することが私の使命です。アナリスト経験
とファンドマネジャー経験を積んできた私のコンテンツで夢の「億の近道」を
実現してください。
人生が山あり谷ありであるように株式投資の世界も山あり谷あり。
季節ごとに咲く花が違うように、株式市場に咲く花も異なっています。
きれいな花や景色を探して旅する松尾芭蕉が皆さんに歌を詠むように私の発
見の旅のエッセンスをご賞味下さい。
料金は年間最大2万円。格安ではありますが内容には自信があります。
(炎)
有料メルマガの詳細は炎氏のサイトまで。http://www.irisjapan.co.jp/
===================================
億近オフィシャルクラブ掲示板(無料)には、メルマガにはない執筆陣の様々
な書き込みや個人投資家の皆様の書き込みで盛り上がっております。
登録メンバーは5000名突破!まだの方は是非登録を。
億の近道オフィシャルクラブ(掲示板)
===================================
当メルマガは以下のシステムを利用して発行しております。
◆まぐまぐ ID:0000020640
購読解除:http://www.kaijo.com/
◆E-Magazine ID:okuchika
購読解除:http://www.emaga.com/info/okuchika.html
◆melma! ID:m00010868
購読解除:http://www.melma.com/
◆メルマガ天国 ID:1127
購読解除:http://melten.com/m/1127.html
◆RanSta ID:00002077
購読解除:http://www.ransta.jp/backnumber_2077/
編集者:億の近道発行プロジェクト
発行者:NPO法人イノベーターズ・フォーラム
email:chikamichi_oku@hotmail.com
http://www.iforum.jp/
このメールマガジンの無断転載・引用を禁じます。
==================================