ユニカフェ(2597)見学会報告

JUGEMテーマ:株・投資


 時価:1652円 時価総額:113億円

 神奈川総合工場の増築完了とR&Dセンター開設の竣工式が平成17年10月14日に行われ、その後、見学会が催された。本日はその簡単な報告をさせて頂きます。

 東京から車で約2時間。同社の最新鋭の工場が神奈川県の寒川にある。同工場は2001年4月に完成したが、今回の増築によって敷地面積が1.8倍、延床面積が1.7倍となった。
 倉庫の拡大により、一部外部委託していた倉庫機能を100%内製化することが出来、製造エリアでは新たにコーヒーバック包装機2機が導入され、生産能力が1.6倍となり、工場の規模としてはアジアでNo.1となった。

 工場には6種12台の焙煎機があり、顧客の要望にあった味を提供することが出来る。製品は650種類あり、少量多品種に対応するために、一部を人手に頼っている。コーヒーの生産国や消費国から過去2年間に約1500名の見学者が訪れ、商談に繋げているが、今後も見学会を続けていく。

 この工場内にR&Dセンターが開設された。研究者が10名で、研究設備費だけで8,000万円を投入し、あと2,000万円ほど追加投資する。
 R&Dセンターの設立は、コーヒーの科学的分析を行うことが目的である。コーヒーには様々な成分が入っているが、健康にいい物質を特定したり、機能を確認する。そのために、大学などと提携して、薬学博士などを交えて分析を行う。また、有効成分が多く出来る焙煎の方法を工学博士と研究する。大学だけでなく、企業ともコラボレーションも積極的に行うことを考えており、会議室を多く設けている。

 コーヒーだけでなく、イチョウや笹の葉から薬効成分を抽出する研究も行っており、将来はサプリメント系の健康食品の製品化も考えている。

 同社の株価は業績が停滞する中で9月後半にかけ上昇トレンドを描き、高値1770円をつけた。その後は一気に1620円まで急落するなど荒っぽい動きが見られる。
 新会社情報で今期と来期の経常利益がこれまでの10億円から15億円の水準を大きく下回る5億円台が伝えられてのものであるが、これはコーヒー豆の価格が急騰し、これに製品価格が追いついてこないためと考えられる。

 装置産業的な同社の存在がどうなって軽くなるのか、注目すべきところであるが、まだ前向きに評価すべきか迷うところである。
 今しばらくは株価の動きは重いだろうが、経営陣以下非常にまじめな会社である。コーヒー好きの方々にはジックリ吟味してもらいながら投資して頂きたいところである。
(炎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

強気相場のポイント

JUGEMテーマ:株・投資


〜11月相場は年末相場の前哨戦!! 足が速い展開となるか・・・〜

 早いものでいよいよ今年も残すところあと2ヶ月。堅調な地合が続く株式相場であるが、年末相場の前哨戦とも言うべき11月相場での活躍期待銘柄と簡単な投資ポイントを触れておこう。
 ここから年末にかけては動きの早い展開が想定されますので心してかかりましょう。

<まずは誰でも知っている銘柄で・・・。>

もう買える株はない・・・などとあきらめる必要はありません。基本的には割安銘柄を買えば良いのです。

●ブラザー(6448)
 時価:979円 時価総額:2717億円
 930円どころの調整を経て出直り局面。今期の経常利益415億円と比べた時価総額では割安感あり。インクカートリッジの問題で今日の日経ではキヤノンが訴訟問題で話題になっているが、同社にとってもインクカートリッジの海賊版対策で司法の判断が下される点に注目。

●ブリヂストン(5108)
 時価:2360円 時価総額:1兆9661億円
 年末相場は国際優良株の出番。そう考える人も多いはず。その代表的な銘柄の一つが同社。原油価格上昇を価格に転嫁して今期も経常増益を達成する見込み。今期営業利益は2000億円に接近。時価総額はほぼ妥当なのか・・・。いや割安なのか?

●三井油化(4183)
 時価:695円 時価総額:5485億円
 出遅れ銘柄を探す動きはますます活発化。このところは丸紅などの商社も元気だが、セクターで言うと原油高の陰で不人気だった化学セクターの一角がしっかりで東ソーなどとともに同社も人気化の素地がある。2007年度の経常利益1000億円を射程にしている割には時価総額は穏健なままであるが、早晩見直しの可能性があろう。

<知らない銘柄だって流動性が高いと人気も集ります・・・。>

●グッドウイル・グループ(4723)
 時価:20.5万円 時価総額:1304億円
 軽作業請負・派遣と介護(コムスン)を柱に積極的な事業展開を図る。先行投資によって業績が停滞してきたことを背景に株価は下落傾向を続けてきたが、ようやく下げ止まりの動き。介護事業にはなおも紆余曲折があろうが、割り切って考える方が良さそう。時価総額は1000億円を超えており、流動性に問題はない。そこそこの知名度もあって久しぶりに頑張ってくれそうな雰囲気。

(炎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

億の近道2005/10/31

JUGEMテーマ:株・投資



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投資情報メールマガジン                   2005/10/31
             イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週4回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析や銘柄を参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

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             −本日の目次−
       (本日の担当:炎のファンドマネジャー)

    ◆コラム「強気相場のポイント」
    ◆コラム「ユニカフェ(2597)見学会報告」
    ◆コラム「書籍紹介」

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◆コラム「強気相場のポイント」

〜11月相場は年末相場の前哨戦!! 足が速い展開となるか・・・〜

 早いものでいよいよ今年も残すところあと2ヶ月。堅調な地合が続く株式相
場であるが、年末相場の前哨戦とも言うべき11月相場での活躍期待銘柄と簡
単な投資ポイントを触れておこう。
 ここから年末にかけては動きの早い展開が想定されますので心してかかりま
しょう。

<まずは誰でも知っている銘柄で・・・。>

もう買える株はない・・・などとあ
きらめる必要はありません。基本的には割安銘柄を買えば良いのです。

●ブラザー(6448)
 時価:979円 時価総額:2717億円
 930円どころの調整を経て出直り局面。今期の経常利益415億円と比べ
た時価総額では割安感あり。インクカートリッジの問題で今日の日経ではキヤ
ノンが訴訟問題で話題になっているが、同社にとってもインクカートリッジの
海賊版対策で司法の判断が下される点に注目。

●ブリヂストン(5108)
 時価:2360円 時価総額:1兆9661億円
 年末相場は国際優良株の出番。そう考える人も多いはず。その代表的な銘柄
の一つが同社。原油価格上昇を価格に転嫁して今期も経常増益を達成する見込
み。今期営業利益は2000億円に接近。時価総額はほぼ妥当なのか・・・。
いや割安なのか?

●三井油化(4183)
 時価:695円 時価総額:5485億円
 出遅れ銘柄を探す動きはますます活発化。このところは丸紅などの商社も元
気だが、セクターで言うと原油高の陰で不人気だった化学セクターの一角がし
っかりで東ソーなどとともに同社も人気化の素地がある。2007年度の経常
利益1000億円を射程にしている割には時価総額は穏健なままであるが、早
晩見直しの可能性があろう。

<知らない銘柄だって流動性が高いと人気も集ります・・・。>

●グッドウイル・グループ(4723)
 時価:20.5万円 時価総額:1304億円
 軽作業請負・派遣と介護(コムスン)を柱に積極的な事業展開を図る。先行
投資によって業績が停滞してきたことを背景に株価は下落傾向を続けてきたが、
ようやく下げ止まりの動き。介護事業にはなおも紆余曲折があろうが、割り切
って考える方が良さそう。時価総額は1000億円を超えており、流動性に問
題はない。そこそこの知名度もあって久しぶりに頑張ってくれそうな雰囲気。

(炎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

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◆コラム「ユニカフェ(2597)見学会報告」

 時価:1652円 時価総額:113億円

 神奈川総合工場の増築完了とR&Dセンター開設の竣工式が平成17年10
月14日に行われ、その後、見学会が催された。本日はその簡単な報告をさせ
て頂きます。

 東京から車で約2時間。同社の最新鋭の工場が神奈川県の寒川にある。同工
場は2001年4月に完成したが、今回の増築によって敷地面積が1.8倍、
延床面積が1.7倍となった。
 倉庫の拡大により、一部外部委託していた倉庫機能を100%内製化するこ
とが出来、製造エリアでは新たにコーヒーバック包装機2機が導入され、生産
能力が1.6倍となり、工場の規模としてはアジアでNo.1となった。

 工場には6種12台の焙煎機があり、顧客の要望にあった味を提供すること
が出来る。製品は650種類あり、少量多品種に対応するために、一部を人手
に頼っている。コーヒーの生産国や消費国から過去2年間に約1500名の見
学者が訪れ、商談に繋げているが、今後も見学会を続けていく。

 この工場内にR&Dセンターが開設された。研究者が10名で、研究設備費
だけで8,000万円を投入し、あと2,000万円ほど追加投資する。
 R&Dセンターの設立は、コーヒーの科学的分析を行うことが目的である。
コーヒーには様々な成分が入っているが、健康にいい物質を特定したり、機能
を確認する。そのために、大学などと提携して、薬学博士などを交えて分析を
行う。また、有効成分が多く出来る焙煎の方法を工学博士と研究する。大学だ
けでなく、企業ともコラボレーションも積極的に行うことを考えており、会議
室を多く設けている。

 コーヒーだけでなく、イチョウや笹の葉から薬効成分を抽出する研究も行っ
ており、将来はサプリメント系の健康食品の製品化も考えている。

 同社の株価は業績が停滞する中で9月後半にかけ上昇トレンドを描き、高値
1770円をつけた。その後は一気に1620円まで急落するなど荒っぽい動
きが見られる。
 新会社情報で今期と来期の経常利益がこれまでの10億円から15億円の水
準を大きく下回る5億円台が伝えられてのものであるが、これはコーヒー豆の
価格が急騰し、これに製品価格が追いついてこないためと考えられる。

 装置産業的な同社の存在がどうなって軽くなるのか、注目すべきところであ
るが、まだ前向きに評価すべきか迷うところである。
 今しばらくは株価の動きは重いだろうが、経営陣以下非常にまじめな会社で
ある。コーヒー好きの方々にはジックリ吟味してもらいながら投資して頂きた
いところである。
(炎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

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◆コラム「書籍紹介」

「庶民金融論(萌(きざす)書房:2500円+税)
  消費者金融を理解するために」

 私の恩師であります杉江雅彦、同志社大学名誉教授が金融教育、ファイナン
シャルカウンセリングのお仕事をなさっているとの話を前回しましたが、今回、
ゼミのOB数名その他の方々を執筆者として本を出版されました。
 庶民金融とは何ぞやとか消費者金融会社の今日の姿をまとめてある一冊です。
ゼミOBだけでなく多くの皆様にも手にとってご覧頂ければ幸いです。
 なお、今回執筆陣の一人であります中泉康人様より丁寧にこの貴重な本を送
って頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。有難うございました。
(炎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

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┏━┓━┓
┃執┃筆┃
┗━┗━┛
┃後┃記┃
┗━┗━┛

皆さんは沖縄に行かれたことはありますか?私は先日、あるきっかけで沖縄
に視察旅行に行って参りました。その際にお目にかかった沖縄一の老舗の料
亭「松乃下」。先代のおかみをモチーフにしたハリウッド映画のことを知る
につけ沖縄の歴史を感じさせるものがあります。ぜひとも皆様も足を運ばれ
ると良いですよ。
ちなみに私の有料メルマガ読者には飲食代を多少サービスしてくれるそうで
すから声をかけてみてください。(炎)
http://home.att.ne.jp/star/teahouse/

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【炎氏よりPR】

 メルマガの購読者を募集しています。企業訪問やトップとの面談を通じて皆
様にとって有意義な生の情報を提供することが私の使命です。アナリスト経験
とファンドマネジャー経験を積んできた私のコンテンツで夢の「億の近道」を
実現してください。

 人生が山あり谷ありであるように株式投資の世界も山あり谷あり。
 季節ごとに咲く花が違うように、株式市場に咲く花も異なっています。

 きれいな花や景色を探して旅する松尾芭蕉が皆さんに歌を詠むように私の発
見の旅のエッセンスをご賞味下さい。

 料金は年間最大2万円。格安ではありますが内容には自信があります。
(炎)

有料メルマガの詳細は炎氏のサイトまで。http://www.irisjapan.co.jp/

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■「山本潤氏のファンダメンタルズ分析日本株アナリスト養成講座DVD」
 発売!!■

「NPOイノベーターズ・フォーラム 公認日本株アナリスト 認定講座」
共催:エンジュク 協力:ダイヤモンド経営分析チーム

 4月に行われた山本潤氏のセミナー映像に加え、ファンダメンタルズ分析に
必要な内容を新たに撮り下ろした映像を全て収録した4枚組DVDです。

◆ファンダメンタルズ分析の決定版。
 いままで体系的に語られることの少なかった実践的なファンダメンタルズ
分析を網羅。最終的には個別株のレポートが作成出来るレベルを目的として
います。受講出来なかった方や反復学習したい方には最適な内容です。

◆日本株アナリスト認定
 このDVDには課題があります。来年4月までに課題提出された方はNPO
法人イノベーターズ・フォーラムがその内容をチェックし、水準以上であれば
日本株アナリストの認定を致します。

◆充実したボリューム
 価格は48,000円とやや高額ですが、4月のセミナー(受講料38,0
00円)で使用した資料添付はもとより、全部でDVD4枚組、約450分の
充実した内容となっています。

詳細はエンジュクのホームページまで。
http://www.enjyuku.com/v_kabu_10.htm

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■億近執筆陣の本 好評発売中!■

石川臨太郎
▲潜在意識を活用した最強の投資術入門▲
パンローリング ISBN4-7759-9011 2800円+税 288ページ
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村田 雅志
▼景気予測から始める株式投資入門▼
パンローリング ISBN4-7759-9007 3300円+税 231ページ
http://www.tradersshop.com/bin/showprod?a=2596&c=9784775990070

山本 潤
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パンローリング ISBN4-7759-9008 4800円+税 426ページ
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な書き込みや個人投資家の皆様の書き込みで盛り上がっております。
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編集者:億の近道発行プロジェクト
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下方修正

JUGEMテーマ:株・投資


日経平均は上昇するも出来高は縮小傾向。
おかげさまで最近、やっと新興市場にも出番が来たかな?(笑)

相場の上下に一喜一憂することなく・・・なんてのは無理な話で(^^;;;
一喜一憂しつつ、勉強を継続するのが勝ち残る投資家への道でしょう。

今日は私が最近、気になった投資のアイディアにお付き合いください。

 昨日、火曜日版で山本さんが書かれていた、下方修正について締めくくりの言葉は
”株価は十分に下落したものも多く、「きっかけ待ち」といえるのです”
でしたね。
具体的に考えて見ましょう。


10月14日(金)に下方修正された2社
ツクイ(JASDAQ/2398)とエネサーブ(東証一部/6519)です。

<ツクイ>
 訪問介護や通所介護をメイン事業としており、利益率は低い
 競争激化と共に、業界としては拡大が期待できる半面、
 規模のメリットが活かしにくいという事業の性格と
 人材不足や社員教育など、解決できない問題も長期的な課題となっている。

○下方修正の内容(カッコ内 修正増減率)
 売上 9,610 → 9,097(−5.3%)
 経利  182 →  95(−47.8%)
 当利  55 →   3(−93.8%)

 訪問介護と訪問入浴サービスが介護保険の改正の影響で新規顧客獲得が遅れているため。
 *来期は施設が続々完成する為、大幅な増収を見込めると書かれている
 (利益については書かれていない)

 施設が続々完成するかどうかについてはあまり疑う必要はないだろう。
 しかし、箱ができても利用者が増えなければ売上にはつながらないのだから
 稼働率が上がるか?と言う点は気にしておきたい。

 さらに気になるのは人材確保についての問題。
 施設の拡大同様、人手の確保が進んでいるだろうか
 多くの業種、企業で人材確保を進めており、競争が激化している状況にある。
 特定のスキルを必要とすることから同じ業種でも人の取り合いが予想される。

 施設拡大のコスト以上に人材確保の為のコスト増が予想される。
 増収となったとしてもどれだけ利益を生むことができるか難しいのではないか。

 と思ったら、面白い記事があった。
 10月25日(火)日経産業より
 ”介護事業のツクイ 人材派遣サービスの営業拠点拡充”
 2006年3月期中に4箇所を新設し計6箇所にする。
 将来的に都道府県にそれぞれ一箇所置き、50箇所体制にする。
 記事中で面白いと思ったのは
  ”ツクイが持つデイサービスの事業所には派遣しない”のだそうだ。
 下方修正発表のなかで”自社の事業所拡大が続々と・・・”と書いていながら、自社には派遣しない
  →目処が立っているのだろうか?
  この人材派遣サービスは現在360人の登録者がいるそうだが、拠点が増えるから登録者数も増えると考えるのは早計だろう。
  繰り返しになるが、ニーズの高い職種だけに、人の取り合いだろう。
  会社に確認する必要があるが、とりあえず保守的に判断しておくのが妥当と考える。

<エネサーブ>
 自家発電設備の販売を行う。
 メリットは
 http://www.eneserve.co.jp/onsite_01.html
 ・コージェネレーションによる利用効率アップ
 ・ピーク時の電力利用を抑えることによる契約電力削減
 ・高効率な発電によりCO2排出量を抑える
 など、なかなか魅力的である。
 原油価格の上昇を背景に企業のエネルギー分散意識は高まると考えられ、
 同社への引き合いは今後拡大すると考えられていた。
 売上は順調に拡大

 株価はきれいな右下がり。
 今年の5月に入ってから下げを加速している。
 きっかけは、決算発表の内容だろう。
 決算自体は二桁の増収増益
 次期予想も二桁近い増収増益を予想。
 悪くないではないか。

 しかし、想定原油価格が問題であった。
 WTI価格
 上半期平均値46ドル/バレル
 下半期平均値40ドル/バレル
 である。
 発表時はその程度のレベルであったが、今となってはなかなかありえないレベル。原油価格の上昇と共に株価は下落を加速した。
 原油価格の価格変動リスクを回避する為のスワップ取引もスワップレートの上昇により、スワップ取引を見合わせていた。
 結果、現物取引によるコスト上昇が直接費用を押し上げた。
 原油価格上昇が直接利益を押し下げた結果となった。
 原油価格上昇で、同社の出番かと思われたが、石油価格が急上昇すれば、先安感から、利用が控えられる。
 じわじわと上がってくれないといけないらしい。
 なんとも消費者心理とは悩ましいものだ。

○下方修正の内容(カッコ内 修正増減率)
 売上 87,820 → 77,900(−11.3%)
 経利 10,831 → 5,010 (−53.7%)
 当利 6,020 →  2,680(−55.5%)

 二桁の減収も気になるが、この点は売れば売るだけ儲からない(?)ような状況の為、同社自身も石油価格の上昇をリスクとして捉えており、石油価格が低下するまで営業をセーブしていたとも考えられる。
 想定レートは58ドル/バレルと現実的な水準。
 これから原油価格が落ち着いてくれば、オプションのプレミアム価格も低下し、原油価格上昇のリスク回避が可能となるだろう。
 原油価格が低下することは考えにくいが、ここまでの上昇が一方的だったこともあり、上昇スピードを低下させるとすれば、同社のリスクは小さいものと考える。

 配当は年間50円としており、下方修正による配当の変更はないということで下方修正後の下げで配当利回りは2%以上に高まっている。

最近の下方修正なので
”株価は十分に下落したものも多く、「きっかけ待ち」といえるのです”
が当てはまるかどうかはちょっと先にならないとわからないが、
・エネサーブは底打ち
・ツクイは不透明
と感じましたが、みなさんはどうでしょうか。

今後の動きに注目してみたい。

知の利

<スローガン>
仲間と共に理想社会への投資をはじめよう!
−投資活動によって理想社会を実現する−

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

億の近道2005/10/26

JUGEMテーマ:株・投資



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投資情報メールマガジン                  2005/10/26号
             イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週4回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。執筆陣は証券・金融業界に身を置いて
いる人間ばかりです。プロの目から見た各種分析や銘柄を参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!
 水曜版は、学習を重ねた一般の個人投資家も執筆に加わっています。いつも
の億近同様、応援をよろしくお願い致します。

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

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      −本日の目次−(本日の担当:億近産業調査部)

      ◆コラム「下方修正」:億近産業調査部 知の利

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◆コラム「下方修正」

日経平均は上昇するも出来高は縮小傾向。
おかげさまで最近、やっと新興市場にも出番が来たかな?(笑)

相場の上下に一喜一憂することなく・・・なんてのは無理な話で(^^;;;
一喜一憂しつつ、勉強を継続するのが勝ち残る投資家への道でしょう。

今日は私が最近、気になった投資のアイディアにお付き合いください。

 昨日、火曜日版で山本さんが書かれていた、下方修正について締めくくりの
言葉は
”株価は十分に下落したものも多く、「きっかけ待ち」といえるのです”
でしたね。
具体的に考えて見ましょう。


10月14日(金)に下方修正された2社
ツクイ(JASDAQ/2398)とエネサーブ(東証一部/6519)です。

<ツクイ>
 訪問介護や通所介護をメイン事業としており、利益率は低い
 競争激化と共に、業界としては拡大が期待できる半面、
 規模のメリットが活かしにくいという事業の性格と
 人材不足や社員教育など、解決できない問題も長期的な課題となっている。

○下方修正の内容(カッコ内 修正増減率)
 売上 9,610 → 9,097(−5.3%)
 経利  182 →  95(−47.8%)
 当利  55 →   3(−93.8%)

 訪問介護と訪問入浴サービスが介護保険の改正の影響で新規顧客獲得が遅れ
 ているため。
 *来期は施設が続々完成する為、大幅な増収を見込めると書かれている
 (利益については書かれていない)

 施設が続々完成するかどうかについてはあまり疑う必要はないだろう。
 しかし、箱ができても利用者が増えなければ売上にはつながらないのだから
 稼働率が上がるか?と言う点は気にしておきたい。

 さらに気になるのは人材確保についての問題。
 施設の拡大同様、人手の確保が進んでいるだろうか
 多くの業種、企業で人材確保を進めており、競争が激化している状況にある。
 特定のスキルを必要とすることから同じ業種でも人の取り合いが予想される。

 施設拡大のコスト以上に人材確保の為のコスト増が予想される。
 増収となったとしてもどれだけ利益を生むことができるか難しいのではない
 か。

 と思ったら、面白い記事があった。
 10月25日(火)日経産業より
 ”介護事業のツクイ 人材派遣サービスの営業拠点拡充”
 2006年3月期中に4箇所を新設し計6箇所にする。
 将来的に都道府県にそれぞれ一箇所置き、50箇所体制にする。
 記事中で面白いと思ったのは
  ”ツクイが持つデイサービスの事業所には派遣しない”のだそうだ。
 下方修正発表のなかで”自社の事業所拡大が続々と・・・”と書いていなが
 ら、自社には派遣しない
  →目処が立っているのだろうか?
  この人材派遣サービスは現在360人の登録者がいるそうだが、拠点が増
  えるから登録者数も増えると考えるのは早計だろう。
  繰り返しになるが、ニーズの高い職種だけに、人の取り合いだろう。
  会社に確認する必要があるが、とりあえず保守的に判断しておくのが妥当
  と考える。

<エネサーブ>
 自家発電設備の販売を行う。
 メリットは
 http://www.eneserve.co.jp/onsite_01.html
 ・コージェネレーションによる利用効率アップ
 ・ピーク時の電力利用を抑えることによる契約電力削減
 ・高効率な発電によりCO2排出量を抑える
 など、なかなか魅力的である。
 原油価格の上昇を背景に企業のエネルギー分散意識は高まると考えられ、
 同社への引き合いは今後拡大すると考えられていた。
 売上は順調に拡大

 株価はきれいな右下がり。
 今年の5月に入ってから下げを加速している。
 きっかけは、決算発表の内容だろう。
 決算自体は二桁の増収増益
 次期予想も二桁近い増収増益を予想。
 悪くないではないか。

 しかし、想定原油価格が問題であった。
 WTI価格
 上半期平均値46ドル/バレル
 下半期平均値40ドル/バレル
 である。
 発表時はその程度のレベルであったが、今となってはなかなかありえないレ
 ベル。原油価格の上昇と共に株価は下落を加速した。
 原油価格の価格変動リスクを回避する為のスワップ取引もスワップレートの
 上昇により、スワップ取引を見合わせていた。
 結果、現物取引によるコスト上昇が直接費用を押し上げた。
 原油価格上昇が直接利益を押し下げた結果となった。
 原油価格上昇で、同社の出番かと思われたが、石油価格が急上昇すれば、先
 安感から、利用が控えられる。
 じわじわと上がってくれないといけないらしい。
 なんとも消費者心理とは悩ましいものだ。

○下方修正の内容(カッコ内 修正増減率)
 売上 87,820 → 77,900(−11.3%)
 経利 10,831 → 5,010 (−53.7%)
 当利 6,020 →  2,680(−55.5%)

 二桁の減収も気になるが、この点は売れば売るだけ儲からない(?)ような
 状況の為、同社自身も石油価格の上昇をリスクとして捉えており、石油価格
 が低下するまで営業をセーブしていたとも考えられる。
 想定レートは58ドル/バレルと現実的な水準。
 これから原油価格が落ち着いてくれば、オプションのプレミアム価格も低下
 し、原油価格上昇のリスク回避が可能となるだろう。
 原油価格が低下することは考えにくいが、ここまでの上昇が一方的だったこ
 ともあり、上昇スピードを低下させるとすれば、同社のリスクは小さいもの
 と考える。

 配当は年間50円としており、下方修正による配当の変更はないということ
 で下方修正後の下げで配当利回りは2%以上に高まっている。

最近の下方修正なので
”株価は十分に下落したものも多く、「きっかけ待ち」といえるのです”
が当てはまるかどうかはちょっと先にならないとわからないが、
・エネサーブは底打ち
・ツクイは不透明
と感じましたが、みなさんはどうでしょうか。

今後の動きに注目してみたい。

知の利

<スローガン>
仲間と共に理想社会への投資をはじめよう!
−投資活動によって理想社会を実現する−

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

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■「山本潤氏のファンダメンタルズ分析日本株アナリスト養成講座DVD」
 発売!!■

「NPOイノベーターズ・フォーラム 公認日本株アナリスト 認定講座」
共催:エンジュク 協力:ダイヤモンド経営分析チーム

 4月に行われた山本潤氏のセミナー映像に加え、ファンダメンタルズ分析に
必要な内容を新たに撮り下ろした映像を全て収録した4枚組DVDです。

◆ファンダメンタルズ分析の決定版。
 いままで体系的に語られることの少なかった実践的なファンダメンタルズ
分析を網羅。最終的には個別株のレポートが作成出来るレベルを目的として
います。受講出来なかった方や反復学習したい方には最適な内容です。

◆日本株アナリスト認定
 このDVDには課題があります。来年4月までに課題提出された方はNPO
法人イノベーターズ・フォーラムがその内容をチェックし、水準以上であれば
日本株アナリストの認定を致します。

◆充実したボリューム
 価格は48,000円とやや高額ですが、4月のセミナー(受講料38,0
00円)で使用した資料添付はもとより、全部でDVD4枚組、約450分の
充実した内容となっています。

詳細はエンジュクのホームページまで。
http://www.enjyuku.com/v_kabu_10.htm

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■「個人投資家のための景気観養成セミナーDVD」発売中!■
 一昨年11月に行われた村田雅志氏の景気観養成セミナーを全て収録した2
枚組DVDです。

◆受講したいけど行けなかった…という方には最適
 当日行われたセミナーの全てを漏らさず収録。もちろん、セミナー当日配布
された資料も収録しております。これで開催地に縛られることなく、自分のペ
ースで学習することが可能です。

◆マスターへの早道は反復
 頭で理解しているつもりでも、いざ実践してみると様々な疑問点が新たに湧
いてくるもの。DVDで何度も復習することにより、マスターへの早道となり
ます。今回のセミナーをより自分のものにするためのツールとしてお役立て下
さい。

詳細はイノベーターズ・フォーラムのホームページまで。
http://www.iforum.jp/dvd.htm

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■億近執筆陣の本 好評発売中!■

石川臨太郎
▲潜在意識を活用した最強の投資術入門▲
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村田 雅志
▼景気予測から始める株式投資入門▼
パンローリング ISBN4-7759-9007 3300円+税 231ページ
http://www.tradersshop.com/bin/showprod?a=2596&c=9784775990070

山本 潤
▲投資家から「自立する」投資家へ▲
パンローリング ISBN4-7759-9008 4800円+税 426ページ
http://www.tradersshop.com/bin/showprod?a=2596&c=9784775990087

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技術を評価できる個人投資家の養成講座(38)

JUGEMテーマ:株・投資


(38)デジタルASIC(2)

今回は、携帯電話とパソコンをデジタルASICという切り口からお話してみようと思います。

パソコンの心臓部であるCPUは、インテル社のものがほとんどといってよいでしょう。
一方、携帯電話はどのようになっているでしょうか。3Gと呼ばれる第3世代の携帯電話は、今後発展が期待されています。日本では、これらの心臓部は、米クワルコム社が大半を占めていますが、その他のメーカも存在していて、パソコンの様に心臓部が決まっているわけではないのです。

また、パソコンのOSは、ウィンドウズが主流となっています。それに比べ、携帯電話のOSにあたるプラットフォームとよばれるソフトも、「JAVA」や「BREW」という複数のソフトが存在しています。

これは、企業の生き残りという目でみると、携帯電話の世界で、パソコンの心臓部のほとんどを提供するインテル社の様になりたい企業や、ほとんどの携帯電話に搭載される様な、パソコンでいうところの、マイクロソフト社になりたい企業がいるということです。

また、携帯電話のメーカという立場から見てみると、一つしかないデジタルASICに一つしかないプラットフォームを載せることで、開発を効率化できます。現在は、どこのデジタルASICをつかって、どのプラットフォームを載せるかという選択から始めなくてはならないため、メーカによって、ソフト、ハードを含め、まるでちがう構造となります。

その構造が効率的でなければ、ハードの開発はもちろん、ソフトの開発に膨大な時間とお金を投資しなければなりません。これは、体力があるうちはメーカも耐えられるでしょうが、体力がないところは、どんどん撤退していくでしょう。

では、携帯電話メーカが、デジタルASICとプラットフォームのデファクトスタンダードを提供できればどうなるでしょうか。

自社の開発はもちろん有利に進められますが、それよりも、他社に、デジタルASICとプラットフォームを提供するビジネスができます。そうなると、自社で携帯電話を開発するより、儲かることになるでしょう。これは、携帯電話のハードとソフトを含めた構造の簡略化が出来たメーカが生き残るメーカであり、その構造を携帯電話の世界のデファクトスタンダードにしたメーカが、安定したメーカになるということになるでしょう。

彼岸
技術のわかる個人投資家への道
Road to Investor with Technology Sense

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

夢見るチカラ、未来を変える(62)

JUGEMテーマ:株・投資


=割安株の伝道師 石川臨太郎とバリューな仲間たち(その22)=

第23話 企業の儲けの源泉はバランス・シートには出ていない

 株式投資をするとき、その企業の儲けの源泉を見極めることは、本当に大切なことです。その仕組みを見抜くためにマーケティングを学ぶことも非常に役に立ちます。

 そこで私はずうずうしくも1時間100万円の指導料をとるトップ・コンサルタントに弟子入りすることにしました。押しかけ弟子です。なにしろ私はタダでものを教えてもらうのが大好きなので、決めたら最後くらいつきます。

 私の師匠は企業ばかりではなく松下政経塾のコンセプト作りも行い、JR東京駅がどんどん便利になったのも師匠が「今までは駅の前が一等地、これからは駅の中が一等地」というコンセプトで指導をしたのが始まりです。金融機関の総合研究所にいたときはM&Aをやりまくりました。

 マーケティングもすごく役に立ちましたが、師匠から私が学んで一番株式投資に役に立ったことは、企業のバランス・シートには企業の儲けの源泉は示されてはいないということです。第22話に書いたように、企業の儲けの本当の源泉は社長など経営陣の能力、社員の能力、製造ノウハウ、特許、営業力、マーケティング力、販売チャネルなど資産としてバランス・シートに表示できないものの中にあるのです。バランス・シートの勘定科目の立て方ひとつで企業の姿が変わってしまうことを教えてもらったときはショックでした。

 ですから、いくらバランス・シートを眺めても、企業の儲けの源泉を分析することはできません。ただし、その目に見えない力を使って稼いだ結果が資産としてバランス・シートには蓄積されていくということも学びました。

 そこで私は考えました。バランス・シートで信じられるのは、すぐお金に変えられる現・預金、上場されていてすぐ売ることが出来る有価証券。そして好立地で売ろうと思えばすぐ買い手のつく不動産だけではなかろうかと。これが私のバリュー投資への目覚めの第一歩でした。

 私のマーケティングの師匠は、主にオーナー企業をクライアントにしています。この師匠は、もと日経連の副会長をされた有力者に気に入られ、松下幸之助さんにも評価されて経営コンサルの世界に入ったすごい人です。今から20年位前に30台半ばの若さで日本の経営コンサルティング会社の草分けの日本能率協会の顧問をやった、マーケティングを「儲け続ける仕組みを作ること」と定義したマーケティングの第一人者です。銀行の総合研究所にいたときは30億円(いまから20年前の話です)の大口の融資案件をかかえた支店長が本部にこの融資話を申請したところ、師匠のOKがでたら許可するといわれて日
参してきたりしていました^^;。

 なにしろ何百億円のプロジェクトを実践で指導してきて鍛えてきた人ですから、成功もしていますが、失敗もたっぷりして、よい経験にしています。教科書的な勉強しかしておらず、あまり成功体験のない外資系のコンサルタントさんでは太刀打ちできません^^;。あるトップ企業のコンサルタント募集競争では並み居る外資のコンサル会社の何十センチもある企画書を、たった4枚程度のレポート用紙で蹴散らして勝ってしまい伝説になっています^^;。

 私がブログを始めたときも、「成功も失敗もできるだけリアルに、そこまで書くの、というくらい書いていきなさい。そうすれば本当に実力のある人が集まってきてくれる。石川君が出来ないことは、その優秀な人たちと協力し合ってはじめればいい。きっと今の自分では想像もできないことが出来るようになるから」といわれました。ブログをはじめて3年が経ちましたが、山本さんと出会い、メルマガにコラムを担当させていただけるようになりました。そして本も3冊出版でき、もうじき4冊目の本が出来上がります。夕刊フジにもコラムが持てるようになりました。ブログを始める前の私には想像もできなかった
ことが実際に起こりました。やはり学ぶなら本当に実力をもった実践家の優秀な師匠を見つけることが必要ですね。

経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

ファンダメンタルズ分析入門(9)

JUGEMテーマ:株・投資


★下方修正 − 企業がうそをつく?

 業績下方修正とは、企業が当初、決算発表のときに、投資家に提示した今期の予想利益を達成できないことが判明し、その予想利益を引き下げることです。

業績予想を作成するのが、3月企業であれば、2−3月のことです。業績発表は4−5月です。そのとき、すでに1−2ヶ月の時間差があります。その1−2ヶ月の間に事業環境がおかしくなることもあります。そして、第一四半期が発表されます。少し厳しい決算が出たとしても、企業はまだ下方修正はしないケースが圧倒的です。
下方修正するには早すぎると思っているからです。なぜならば、まだ9ヶ月間も残っているし、その間に業績がまた回復するかもしれないという期待を持っているからです。

下方修正の定義は、公表された予定利益に20%以上届かないと判明した時点で、もっともありえそうな利益額を再度提示することなのです。つまり、下方修正とは、予定利益が少なくとも20%以上減ってしまうことです(正確には売上の10%、利益の20%という乖離基準がある)。
投資家にとって下方修正は悪夢のような出来事なのです。プロのアナリストにとって、保有銘柄のケアは、新しい銘柄の発掘よりも重要だといわれています。
なぜならば、保有銘柄で下方修正が起これば、少なくとも、株価は急落してしまいます。それは、すなわち、運用成績の悪化になり、運用機関としての評判も落としてしまいます。運用機関としての評価が下がれば、お金を預けてくれているお客さんが不安になり、運用商品からお金を引き上げてしまします。運用残高が減ると運用会社は利益が出せなくなり、倒産してしまいます。
ですから、アナリストの仕事の半分以上は、いま保有している企業の業績のチェックが主になるのです。下方修正の可能性が出てきた時点で、売ることを考えなければならないからです。

ところが、運悪く下方修正が起こってしまったとき、その結果、株が極端に下がれば、今度は、新たな投資対象としてその企業を調べようとするアナリストが現れてきます。機関投資家は、自分の担当保有銘柄は下方修正がないように努力しますが、他人の保有銘柄は下方修正になって、株が下がれば安く買ってやろうと都合のよいことを考えているのです。
わたしも若いときは、自己責任という言葉の意味が本当に理解できていませんでした。下方修正に見舞われると「自分はついていない」と思ったものです。
そして、若いときは会社の経営者やIRの方に八つ当たりをしたものです。
それだけではなく、運用会社の中で同僚に、「IRにだまされた」「あの会社はうそつきだ」と言い訳とも文句ともつかぬ愚痴をいったものです。他人に責任を転嫁するのはよくありません。でも、責任転嫁はよくよく人間の性のようです。
下方修正によって、投資家から責任を転嫁されるのは会社です。下方修正によって、会社をうそつき呼ばわりした投資家は、おいそれと再びその企業を買うことができなくなります。IRの責任にして、自己責任を放棄する投資家は、せっかくの安値を見逃すことになります。
投資における「自己責任」とは、「失敗したら自分の責任である」という単純な意味ではないのです。「他人に責任を押し付ける投資家は儲からない」という意味だと考えてください。
自らの選別眼を養うことなく、責任転嫁する人間には、進歩がないのは明らかです。責任転嫁とは、みすみすみずからの投資力を制限してしまう自殺行為なのです。


下方修正後の投資家と企業経営者の心理面を対比させたのが以下の表です。

株主                  経営者
怒っている               反省している
不信感を持つ⇒不人気銘柄となる     認識を改める。⇒対策を考え始める
 ⇒ 意外と投資のチャンスといえる。

株価は十分に下落したものも多く、「きっかけ待ち」といえるのです。
(山本潤)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

億の近道2005/10/25

JUGEMテーマ:株・投資



■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
投資情報メールマガジン                  2005/10/25号
             イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週4回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。火曜日版は証券・金融業界に身を置い
ている人間に加え、個人投資家も執筆に加わっています。各種分析や銘柄を参
考にして、「億」の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

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             −本日の目次−
    (本日の担当:山本潤&深田萌絵&石川臨太郎&彼岸先生)

 ◆コラム「連載 ファンダメンタルズ分析入門(9)」:山本潤
 ◆コラム「連載 夢見るチカラ、未来を変える(62)」:石川 臨太郎
 ◆コラム「連載 萌絵のクォンツ★レポート(6)」:深田萌絵
 ◆コラム「連載 技術のわかる個人投資家(38)」:彼岸

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◆コラム「連載 ファンダメンタルズ分析入門(9)」

★下方修正 − 企業がうそをつく?

 業績下方修正とは、企業が当初、決算発表のときに、投資家に提示した今期
の予想利益を達成できないことが判明し、その予想利益を引き下げることです。

業績予想を作成するのが、3月企業であれば、2−3月のことです。業績発表
は4−5月です。そのとき、すでに1−2ヶ月の時間差があります。その1−
2ヶ月の間に事業環境がおかしくなることもあります。そして、第一四半期が
発表されます。少し厳しい決算が出たとしても、企業はまだ下方修正はしない
ケースが圧倒的です。
下方修正するには早すぎると思っているからです。なぜならば、まだ9ヶ月間
も残っているし、その間に業績がまた回復するかもしれないという期待を持っ
ているからです。

下方修正の定義は、公表された予定利益に20%以上届かないと判明した時点
で、もっともありえそうな利益額を再度提示することなのです。つまり、下方
修正とは、予定利益が少なくとも20%以上減ってしまうことです(正確には
売上の10%、利益の20%という乖離基準がある)。
投資家にとって下方修正は悪夢のような出来事なのです。プロのアナリストに
とって、保有銘柄のケアは、新しい銘柄の発掘よりも重要だといわれています。
なぜならば、保有銘柄で下方修正が起これば、少なくとも、株価は急落してし
まいます。それは、すなわち、運用成績の悪化になり、運用機関としての評判
も落としてしまいます。運用機関としての評価が下がれば、お金を預けてくれ
ているお客さんが不安になり、運用商品からお金を引き上げてしまします。運
用残高が減ると運用会社は利益が出せなくなり、倒産してしまいます。
ですから、アナリストの仕事の半分以上は、いま保有している企業の業績のチ
ェックが主になるのです。下方修正の可能性が出てきた時点で、売ることを考
えなければならないからです。

ところが、運悪く下方修正が起こってしまったとき、その結果、株が極端に下
がれば、今度は、新たな投資対象としてその企業を調べようとするアナリスト
が現れてきます。機関投資家は、自分の担当保有銘柄は下方修正がないように
努力しますが、他人の保有銘柄は下方修正になって、株が下がれば安く買って
やろうと都合のよいことを考えているのです。
わたしも若いときは、自己責任という言葉の意味が本当に理解できていません
でした。下方修正に見舞われると「自分はついていない」と思ったものです。
そして、若いときは会社の経営者やIRの方に八つ当たりをしたものです。
それだけではなく、運用会社の中で同僚に、「IRにだまされた」「あの会社
はうそつきだ」と言い訳とも文句ともつかぬ愚痴をいったものです。他人に責
任を転嫁するのはよくありません。でも、責任転嫁はよくよく人間の性のよう
です。
下方修正によって、投資家から責任を転嫁されるのは会社です。下方修正によ
って、会社をうそつき呼ばわりした投資家は、おいそれと再びその企業を買う
ことができなくなります。IRの責任にして、自己責任を放棄する投資家は、
せっかくの安値を見逃すことになります。
投資における「自己責任」とは、「失敗したら自分の責任である」という単純
な意味ではないのです。「他人に責任を押し付ける投資家は儲からない」とい
う意味だと考えてください。
自らの選別眼を養うことなく、責任転嫁する人間には、進歩がないのは明らか
です。責任転嫁とは、みすみすみずからの投資力を制限してしまう自殺行為な
のです。


下方修正後の投資家と企業経営者の心理面を対比させたのが以下の表です。

株主                  経営者
怒っている               反省している
不信感を持つ⇒不人気銘柄となる     認識を改める。⇒対策を考え始める
 ⇒ 意外と投資のチャンスといえる。

株価は十分に下落したものも多く、「きっかけ待ち」といえるのです。
(山本潤)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

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◆コラム「連載:夢見るチカラ、未来を変える(62)」

=割安株の伝道師 石川臨太郎とバリューな仲間たち(その22)=

第23話 企業の儲けの源泉はバランス・シートには出ていない

 株式投資をするとき、その企業の儲けの源泉を見極めることは、本当に大切
なことです。その仕組みを見抜くためにマーケティングを学ぶことも非常に役
に立ちます。

 そこで私はずうずうしくも1時間100万円の指導料をとるトップ・コンサ
ルタントに弟子入りすることにしました。押しかけ弟子です。なにしろ私はタ
ダでものを教えてもらうのが大好きなので、決めたら最後くらいつきます。

 私の師匠は企業ばかりではなく松下政経塾のコンセプト作りも行い、JR東
京駅がどんどん便利になったのも師匠が「今までは駅の前が一等地、これから
は駅の中が一等地」というコンセプトで指導をしたのが始まりです。金融機関
の総合研究所にいたときはM&Aをやりまくりました。

 マーケティングもすごく役に立ちましたが、師匠から私が学んで一番株式投
資に役に立ったことは、企業のバランス・シートには企業の儲けの源泉は示さ
れてはいないということです。第22話に書いたように、企業の儲けの本当の
源泉は社長など経営陣の能力、社員の能力、製造ノウハウ、特許、営業力、マ
ーケティング力、販売チャネルなど資産としてバランス・シートに表示できな
いものの中にあるのです。バランス・シートの勘定科目の立て方ひとつで企業
の姿が変わってしまうことを教えてもらったときはショックでした。

 ですから、いくらバランス・シートを眺めても、企業の儲けの源泉を分析す
ることはできません。ただし、その目に見えない力を使って稼いだ結果が資産
としてバランス・シートには蓄積されていくということも学びました。

 そこで私は考えました。バランス・シートで信じられるのは、すぐお金に変
えられる現・預金、上場されていてすぐ売ることが出来る有価証券。そして好
立地で売ろうと思えばすぐ買い手のつく不動産だけではなかろうかと。これが
私のバリュー投資への目覚めの第一歩でした。

 私のマーケティングの師匠は、主にオーナー企業をクライアントにしていま
す。この師匠は、もと日経連の副会長をされた有力者に気に入られ、松下幸之
助さんにも評価されて経営コンサルの世界に入ったすごい人です。今から20
年位前に30台半ばの若さで日本の経営コンサルティング会社の草分けの日本
能率協会の顧問をやった、マーケティングを「儲け続ける仕組みを作ること」
と定義したマーケティングの第一人者です。銀行の総合研究所にいたときは3
0億円(いまから20年前の話です)の大口の融資案件をかかえた支店長が本
部にこの融資話を申請したところ、師匠のOKがでたら許可するといわれて日
参してきたりしていました^^;。

 なにしろ何百億円のプロジェクトを実践で指導してきて鍛えてきた人ですか
ら、成功もしていますが、失敗もたっぷりして、よい経験にしています。教科
書的な勉強しかしておらず、あまり成功体験のない外資系のコンサルタントさ
んでは太刀打ちできません^^;。あるトップ企業のコンサルタント募集競争
では並み居る外資のコンサル会社の何十センチもある企画書を、たった4枚程
度のレポート用紙で蹴散らして勝ってしまい伝説になっています^^;。

 私がブログを始めたときも、「成功も失敗もできるだけリアルに、そこまで
書くの、というくらい書いていきなさい。そうすれば本当に実力のある人が集
まってきてくれる。石川君が出来ないことは、その優秀な人たちと協力し合っ
てはじめればいい。きっと今の自分では想像もできないことが出来るようにな
るから」といわれました。ブログをはじめて3年が経ちましたが、山本さんと
出会い、メルマガにコラムを担当させていただけるようになりました。そして
本も3冊出版でき、もうじき4冊目の本が出来上がります。夕刊フジにもコラ
ムが持てるようになりました。ブログを始める前の私には想像もできなかった
ことが実際に起こりました。やはり学ぶなら本当に実力をもった実践家の優秀
な師匠を見つけることが必要ですね。

経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

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◆コラム「連載 萌絵のクォンツ★レポート(5)」

皆さんこんにちは☆萌絵です。

先週、渡辺幹夫さんのセミナーに参加してまいりました!非常に分かりやすい
セミナーで、感銘を受けました。

先日、私はアノマリー投資という書籍を書きましたが、信用リスクについては
私の切り口は大雑把過ぎて、やはり元ファンドマネージャーである渡辺さんの
アイディアは素晴らしいと思いました。信用リスクは株主資本比率が20%以
上で防いだほうが確かなので、私のアイディアは却下して渡辺さんの意見を取
り入れることにさせて頂きました。

日々勉強☆
アイディアはより良いものを取り入れて、柔軟に生きていきたいですね☆

渡辺幹夫さんの3ヶ月リターンリバーサルが効いているというお話を伺って、
私もさっそく3ヶ月リターンリバーサルを調べてみました。ただ、渡辺さんの
ように東証一部全銘柄というわけにはいきませんでしたので、日経平均採用銘
柄で調べてみました。

説明変数を3ヶ月間のリターン、目的変数を説明変数の三ヵ月後のリターン
期間は95年の4月から、2005年の7月までで、1995年の相関係数を
0として累積してみました。この場合、逆相関であればリターンリバーサルは
効いているといえます。
図を入れることができないので、必要な方はmoe-fukada@do.chu.jpにタイトル
を「3ヶ月RRファイル求ム」でメールをください。ファイルをお送りします。

そうすると、95年から99年の信用不安の期間にはリターンリバーサル効果
は殆ど効いていないことが分かります。その後、2003年から2005年の
2月ころまでは、3ヶ月リターンリバーサル効果が出ていることが分かります。
しかし、今年3月ころから直近まではこのリターンリバーサル効果よりも、モ
メンタムが強く出ているようです。

リターンリバーサル効果が効いている銘柄上位5位はヤフー、T&DHD、新
日鉱HD、双日、コムシスHDの順で、リターンリバーサル効果があまり見ら
れない銘柄は上位5銘柄はファーストリテイリング、富士通、いすゞ、日立造、
ソフトバンクです。

次回は、もう少し視野を広げて東証一部全銘柄を調べたいと思います。


ところで、セミナーで知り合った方に「東欧ファンドを買おうかと思っている
んですが、東欧旅行はいかがでしたか?」という話になりました。元東欧、現
在の中欧の国チェコとハンガリーの景気は良かったです。東欧とは、冷戦時の
区切りで、アルバニア、チェコスロバキア、ハンガリー、ブルガリア、ポーラ
ンド、ユーゴスラビア、ルーマニア、東ドイツを指します。
現在の東ヨーロッパはウクライナ、ベラルーシ、モルドバ、ロシアで、国の自
由度を計るフリーダムハウスによるとこれらの国は自由な国とは言えないよう
です。

現在、広義で東欧と認識されている国はブルガリア、ルーマニア、セルビア・
モンテネグロ、マケドニア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、アルバ
ニアです。この中で「自由」と分類されている国は、クロアチアとルーマニア
です。
しかし、東欧ファンドも売っているなんて、面白そうですね!
チェコとハンガリーは、私はとっても気に入ったので、東欧ファンドに興味が
湧きました(^^)

ちなみに、日本の自由度はチェコ、ポーランド、ハンガリーに負けています。
次世代の私たちが良き日本作りを考えないといけない番なんでしょうか?

(深田萌絵)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

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◆コラム「連載:技術を評価できる個人投資家の養成講座(38)」

(38)デジタルASIC(2)

今回は、携帯電話とパソコンをデジタルASICという切り口からお話してみ
ようと思います。

パソコンの心臓部であるCPUは、インテル社のものがほとんどといってよい
でしょう。
一方、携帯電話はどのようになっているでしょうか。3Gと呼ばれる第3世代
の携帯電話は、今後発展が期待されています。日本では、これらの心臓部は、
米クワルコム社が大半を占めていますが、その他のメーカも存在していて、パ
ソコンの様に心臓部が決まっているわけではないのです。

また、パソコンのOSは、ウィンドウズが主流となっています。それに比べ、
携帯電話のOSにあたるプラットフォームとよばれるソフトも、「JAVA」
や「BREW」という複数のソフトが存在しています。

これは、企業の生き残りという目でみると、携帯電話の世界で、パソコンの心
臓部のほとんどを提供するインテル社の様になりたい企業や、ほとんどの携帯
電話に搭載される様な、パソコンでいうところの、マイクロソフト社になりた
い企業がいるということです。

また、携帯電話のメーカという立場から見てみると、一つしかないデジタルA
SICに一つしかないプラットフォームを載せることで、開発を効率化できま
す。現在は、どこのデジタルASICをつかって、どのプラットフォームを載
せるかという選択から始めなくてはならないため、メーカによって、ソフト、
ハードを含め、まるでちがう構造となります。

その構造が効率的でなければ、ハードの開発はもちろん、ソフトの開発に膨大
な時間とお金を投資しなければなりません。これは、体力があるうちはメーカ
も耐えられるでしょうが、体力がないところは、どんどん撤退していくでしょ
う。

では、携帯電話メーカが、デジタルASICとプラットフォームのデファクト
スタンダードを提供できればどうなるでしょうか。

自社の開発はもちろん有利に進められますが、それよりも、他社に、デジタル
ASICとプラットフォームを提供するビジネスができます。そうなると、自
社で携帯電話を開発するより、儲かることになるでしょう。これは、携帯電話
のハードとソフトを含めた構造の簡略化が出来たメーカが生き残るメーカであ
り、その構造を携帯電話の世界のデファクトスタンダードにしたメーカが、安
定したメーカになるということになるでしょう。

彼岸
技術のわかる個人投資家への道
Road to Investor with Technology Sense

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。)

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 このDVDには課題があります。来年4月までに課題提出された方はNPO
法人イノベーターズ・フォーラムがその内容をチェックし、水準以上であれば
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 価格は48,000円とやや高額ですが、4月のセミナー(受講料38,0
00円)で使用した資料添付はもとより、全部でDVD4枚組、約450分の
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IPO企業紹介

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〜ミドリ十字出身者が事業経営する企業 メビックス(3780)株式会社〜

 先日東証マザーズからの上場承認が下りたメビックス株式会社について簡単に紹介しておこう。

 マジコールという商品名を聞いたことがあれば彼方は立派な企業通です。この驚きの商品を開発したのが同社であることは間違いない事実。特許化されたこの製品を製造しているのは実はある上場企業なのですが、同社は元来は細胞の保存や角膜保存、血液保存などの技術を開発していて飲料用として開発された製品というのがこのマジコール。

 過冷却技術という聞きなれない技術を使って、零度以下に冷やせば普通は氷になるはずだが、マイナス6度前後で冷やすと凍らずに液体のままでいる状態が見られる。ところが、この液体をコップの注ぐと不思議なことにシャーベット状になるのであります。私も実際に体験したのですが、驚きでした。

 この技術は特許化されてこれから様々の分野に応用されようとしています。
 とは言っても同社は冷凍技術の装置屋さんではなく実は大規模臨床試験システムの会社なのです。

 製品名は「CapTool」(キャプトゥール)。製薬メーカーから治験を依頼されるCROとは違い、学会や研究機関などの依頼に基づいてそれを支援するツールを用いてエビデンスを取っていくビジネスなのです。

 これからは製薬メーカーから新薬の試験の依頼が増加する見込みで最近ではヘルシアに代表される血圧効果を調べるなどの特保関係の試験も増加してきています。
 同業他社との比較で考えても相当に期待が持たれる企業といえるかと思われます。

 既にIPOに向けてのデータが発表されていますので一度皆さんも研究されたらいかがでしょうか?IRストリートのURLからご覧になれます。
http://www.irstreet.com/j/index.jsp?brand_code=3780

【企業概要】

本社:千代田区神田小川町3−4 御茶ノ水三四ビル
設立:2001年5月21日
資本金:1億9930万円
発行済み株式数:31200株(潜在株 7197株)
代表取締役 大社 聡(46歳)ミドリ十字出身

【事業内容】
1.エビデンスソリューション事業(売上構成比 88%)

 IT技術を活用して医薬品の効能を確かめる臨床試験支援を行う。東大との共同研究で生まれた大規模臨床試験支援システム(製品名:「CapTool−EBM」)がメイン。臨床試験から得られた科学的根拠に基づく医療が求められているため今後も成長する分野である。同社の場合は製薬メーカーからの発注ではなく学会や研究機関向けがメイン。新薬開発販売後の調査市場向けにも注力。
 継続的なASP収入で安定性高い事業モデルを構築。ビジネスモデル特許出願、審査請求済み。

2.サイトサポート事業(同 6.3%)

 臨床試験実施機関の支援。子会社を通じて先生のサポートを行う。

3.セルサイエンス事業(同5.7%)

 医学、理化学領域の技術開発。過冷却装置「プロケプト」(試薬、臓器の長期保存用)
「マジコール」(食品、飲料用)の開発・販売
 角膜保存や血液(血小板)保存などの用途開発に注力
 特許多数出願

従業員数:33名

主たる取引先:日本心臓財団、日本ワックスマン財団、日本公定書協会
(同社の取引先は大半が財団法人や学会、研究機関、公益法人などとなっている)

企業ビジョン:新しい価値と仕組みを医療界に提供する。
メビックス ⇒ Medical(医療)+Bio(生命)+Informatics(情報科学)
医療と生命情報科学の融合を図る高付加価値企業
(炎)

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