億の近道2005/09/30

JUGEMテーマ:株・投資



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投資情報メールマガジン                  2005/09/30
             イ意 の 近 道

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             −本日の目次−
          (本日の担当:駄洒落商会会長)

           ◆コラム「閑中忙あり」

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◆コラム「閑中忙あり」

 駄洒落商会会長です。

 良品計画のコスト構造改革が想定以上に進んでいます。今8月中間期の販管
費(単独ベース)は、前年同期比2.5%増の202億円と売上高の伸び(同
8.8%増)以下に抑制しています。このため、売上高販管費率は32.4%、
前年同期の34.4%に比べ2.0ポイント改善、期初計画(33.3%)に
対しても0.9ポイント下回る結果となりました。

 同社は、社内に社長直轄組織である「30%委員会」を設置し、「売上高販
管費率30%」を目指してコスト削減を強化していますが、6つのプロジェク
ト(店舗作業・諸経費、在庫・積載率、賃料、保全・管財、人件費、本部業務)
により経費の見直しを進めており、一連の施策の成果が表れています。

 現在の松井社長は地味な方ですが、着実に経営改革を進めています。社外取
締役として、しまむらの藤原秀次郎会長を迎えていますが、藤原会長の的確な
アドバイスも良品計画の経営改革に大きく寄与しているようですね。

 商品別では、生活雑貨の好調が際立っています。アウトドア用品など7つの
カテゴリー全てが前年水準を上回っており、減速傾向にある衣服雑貨の減速を
カバーしています。これは、前期より推進した一連の生活雑貨活性化策、すな
わち「デザインルーム」の設置、カテゴリーごとのデザイナー設置など商品開
発の強化、新型什器の導入など販促の強化が奏功しています。

 上期の直営既存店売上高を商品別にみると、衣服雑貨が前年同期比4.0%
減、生活雑貨が同5.3%増、食品が同1.0%減となりました。売上構成比
が高く、流行に左右されないベーシックな商品群が多い生活雑貨が立ち上がっ
てきたこと、コスト構造改革が順調に進んでいることで、良品計画の業績も中
期的に拡大傾向が続くものと判断しています。

(駄洒落)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。)

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財務が悪いということ

JUGEMテーマ:株・投資


 前回は、どのようなことがおこり売上高と利益が拡大するのかを、少し噛み砕いて考えてみました。
 売上が拡大することは、「数量」と「単価」の積が大きくなることを意味しますが、それだけでは利益は拡大しません。

マージンの確保が必要だからです。

大きな売上高を誇っていても、奇跡的な営業利益率(3%未満)に甘んじている総合家電メーカーも多々あります。
多額の資産を使用して、ほんの少しの利益では悲しすぎるものがあります。
多額の資産を使用して薄利、なおかつ財務が悪い。これは悲惨な状況です。

特に、三洋電機が当てはまるでしょうか。
総資産が大きすぎ自己資本が希薄(レバレッジが大きい)ということが、何故まずい状況なのか。

理由はいくつかあります。
今日は、この負の連鎖を説明します。

■負の連鎖

1)総資産が大きすぎる故に、売上高もそれなりに大きくたつ。
2)が、それ故、競争力のない事業だと、環境が悪くなれば赤字額も非常に大きい(固定費がまかないきれない)。
3)ただでさえ希薄な自己資本が、この大きな赤字でさらに希薄になる。
4)財務戦略が厳しいものとなる。
  格付けが低下し借入金利が上がってしまい、取引先から敬遠されだす。
  売掛のサイトが短くなり、それのみならず現金取引のみなどという条件を提示されてしまう。
5)事業赤字、ボロボロ財務では設備投資が難しい。
6)思い切った設備投資ができないものだから、また競争に負けてしまう。
7)リストラの決断
8)優秀な人材が多額の報酬(プレゼント)をもらい、外部に流出。
  更に他社を強くし、自社を弱くしてしまう。
  ライバル会社はここぞとばかりに、優秀な人材を確保するでしょう。
9)人材だけでなく、多額の自己資本の流出。
  人の整理、拠点の整理は一般的にお金がかかります。

挙げればキリのない負の連鎖になってしまいます。
経営者が事業拡大をする上で、「意図的にレバレッジをかけ財務が悪く見えてしまう」というような状況はほとんどみたことがありません。

財務が悪い企業の多くは、負の連鎖から抜け出せずに、更に財務を悪化させていることが多いのです。
状況が悪くなると、好循環にもっていくには相当なパワーを要します。
事業セグメントが多岐にわたればなおさらのことです。
1つの事業が悪いのならば、それだけに集中して対策をこうじることができます。
資金もその事業だけにつぎ込めます。
逆に、事業セグメントが多岐にわたってしまうと、それぞれの事業ごとに対策を立て、なおかつ限られた資金を分散させてしまう。
ただでさえ負けているのに、そんなことでは勝てるようになるとは考えにくい。
勝ち組は事業で得た潤沢な利益で、設備投資を行い更に強くなる可能性を持っている。

完全に逆境です。

だから、株主から「選択と集中」を迫られるわけです。
BSの改善も迫られるわけです。

〓注記 事業環境が回復する局面〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓

事業環境が良い(景気回復期)はまた話が違ってきます。
大きな総資産を回転させて売上を立て、そこから得た利益が、自己資本に乗っかってくるので財務が急激に改善します。
急激にといえども、利益の積上げだけで5%の自己資本比率がいきなり20%にはなりませんが。。。
赤字→黒転は、株価へのインパクトも大きく、「景気回復局面での、ダメ会社への投資」は、実を結ぶことが多いです。
(もともと期待が低い場合が多いので。)

もちろん、ダメなものの中でも選別は必要です。

しかし、よくよく考えれば「勝ち組」も当然事業環境は良いです。
事業規模もそこから生まれる利益も大きい。
すると、次の設備投資も大きくできる。
ダメ企業は借金返済もしなければならないし、その一方で次の設備投資もやらなければならない。
基本的に強いものが更に強くなりやすい仕組みです。

相手が失敗することもあるでしょうが、それだけを期待したのでは悲しすぎます。

〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓

(佐藤 貴士)

<スローガン>
仲間と共に理想社会への投資をはじめよう!
−投資活動によって理想社会を実現する−

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

億の近道2005/09/28

JUGEMテーマ:株・投資



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投資情報メールマガジン                  2005/09/28号
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      −本日の目次−(本日の担当:億近産業調査部)

   ◆コラム「財務が悪いということ」:億近産業調査部 佐藤貴士

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◆コラム「財務が悪いということ」

 前回は、どのようなことがおこり売上高と利益が拡大するのかを、少し噛み
砕いて考えてみました。
 売上が拡大することは、「数量」と「単価」の積が大きくなることを意味し
ますが、それだけでは利益は拡大しません。

マージンの確保が必要だからです。

大きな売上高を誇っていても、奇跡的な営業利益率(3%未満)に甘んじてい
る総合家電メーカーも多々あります。
多額の資産を使用して、ほんの少しの利益では悲しすぎるものがあります。
多額の資産を使用して薄利、なおかつ財務が悪い。これは悲惨な状況です。

特に、三洋電機が当てはまるでしょうか。
総資産が大きすぎ自己資本が希薄(レバレッジが大きい)ということが、何故
まずい状況なのか。

理由はいくつかあります。
今日は、この負の連鎖を説明します。

■負の連鎖

1)総資産が大きすぎる故に、売上高もそれなりに大きくたつ。
2)が、それ故、競争力のない事業だと、環境が悪くなれば赤字額も非常に大
  きい(固定費がまかないきれない)。
3)ただでさえ希薄な自己資本が、この大きな赤字でさらに希薄になる。
4)財務戦略が厳しいものとなる。
  格付けが低下し借入金利が上がってしまい、取引先から敬遠されだす。
  売掛のサイトが短くなり、それのみならず現金取引のみなどという条件を
  提示されてしまう。
5)事業赤字、ボロボロ財務では設備投資が難しい。
6)思い切った設備投資ができないものだから、また競争に負けてしまう。
7)リストラの決断
8)優秀な人材が多額の報酬(プレゼント)をもらい、外部に流出。
  更に他社を強くし、自社を弱くしてしまう。
  ライバル会社はここぞとばかりに、優秀な人材を確保するでしょう。
9)人材だけでなく、多額の自己資本の流出。
  人の整理、拠点の整理は一般的にお金がかかります。

挙げればキリのない負の連鎖になってしまいます。
経営者が事業拡大をする上で、「意図的にレバレッジをかけ財務が悪く見えて
しまう」というような状況はほとんどみたことがありません。

財務が悪い企業の多くは、負の連鎖から抜け出せずに、更に財務を悪化させて
いることが多いのです。
状況が悪くなると、好循環にもっていくには相当なパワーを要します。
事業セグメントが多岐にわたればなおさらのことです。
1つの事業が悪いのならば、それだけに集中して対策をこうじることができま
す。
資金もその事業だけにつぎ込めます。
逆に、事業セグメントが多岐にわたってしまうと、それぞれの事業ごとに対策
を立て、なおかつ限られた資金を分散させてしまう。
ただでさえ負けているのに、そんなことでは勝てるようになるとは考えにくい。
勝ち組は事業で得た潤沢な利益で、設備投資を行い更に強くなる可能性を持っ
ている。

完全に逆境です。

だから、株主から「選択と集中」を迫られるわけです。
BSの改善も迫られるわけです。

〓注記 事業環境が回復する局面〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓

事業環境が良い(景気回復期)はまた話が違ってきます。
大きな総資産を回転させて売上を立て、そこから得た利益が、自己資本に乗
っかってくるので財務が急激に改善します。
急激にといえども、利益の積上げだけで5%の自己資本比率がいきなり20
%にはなりませんが。。。
赤字→黒転は、株価へのインパクトも大きく、「景気回復局面での、ダメ会
社への投資」は、実を結ぶことが多いです。
(もともと期待が低い場合が多いので。)

もちろん、ダメなものの中でも選別は必要です。

しかし、よくよく考えれば「勝ち組」も当然事業環境は良いです。
事業規模もそこから生まれる利益も大きい。
すると、次の設備投資も大きくできる。
ダメ企業は借金返済もしなければならないし、その一方で次の設備投資もや
らなければならない。
基本的に強いものが更に強くなりやすい仕組みです。

相手が失敗することもあるでしょうが、それだけを期待したのでは悲しすぎ
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 このDVDには課題があります。来年4月までに課題提出された方はNPO
法人イノベーターズ・フォーラムがその内容をチェックし、水準以上であれば
日本株アナリストの認定を致します。

◆充実したボリューム
 価格は48,000円とやや高額ですが、4月のセミナー(受講料38,0
00円)で使用した資料添付はもとより、全部でDVD4枚組、約450分の
充実した内容となっています。

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石川臨太郎
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パンローリング ISBN4-7759-9011 2800円+税 288ページ
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村田 雅志
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パンローリング ISBN4-7759-9007 3300円+税 231ページ
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山本 潤
▲投資家から「自立する」投資家へ▲
パンローリング ISBN4-7759-9008 4800円+税 426ページ
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 季節ごとに咲く花が違うように、株式市場に咲く花も異なっています。

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技術を評価できる個人投資家の養成講座(34)

JUGEMテーマ:株・投資


(34)カメラ(2)

 今回は、携帯電話用のカメラについて、市場でのプレイヤーと市場規模、最後に、今後の課題を書いてみます。

まずは、メーカを見てみましょう。
携帯電話用のカメラは、CCDセンサやCMOSセンサ、レンズ等の複合品です。最終的な組み立て品を販売するメーカの他に、各パーツのメーカが市場のプレイヤーとして参入しています。
例えば、
CCDセンサでは
ソニー(株) 6758
松下電器産業(株)6752
三洋電機(株)6764
富士写真フイルム(株)4901

CMOSセンサでは
シャープ(株)6753 
(株)東芝6502 
松下電器産業(株)6752 
ソニー(株)6758

また、レンズでは
コニカミノルタホールディングス(株)4902
リョービ(株)5851 
HOYA(株)7741 
(株)タムロン7740
でしょうか。

この中で、最終組み立て品を取り扱っているメーカはソニー・シャープ・三洋・松下・コニカミノルタ・東芝でしょうか。

3メガ(300万画素)レベルで約4000円ぐらいとすると、月産100万個で約40億円、年間480億円の市場規模です。2メガ(200万画素)レベルで約3000円ぐらいと仮定すると、月産100万個で約30億円、年間360億円の市場規模です。

1メガ(100万画素)レベルのカメラは約2000円くらいと仮定すると月産100万個で約20億円、年間240億円の市場規模です。

では、今後の技術的な課題を書いてみましょう。

まず、大きさです。カメラは、レンズ、CCDセンサ、CMOSセンサ、シャッタなどカメラの心臓部分と画像処理のプロセッサやAF(オートフォーカス)のアクチュエータを制御する基板部分からなりますが、AFでおおきくなり、そのAFを制御するために基板も大きくなります。

携帯電話にとって大きくなることは、致命的であり、小型化は至上命題です。
レンズやAFの構造は機構的なものがあり、小型化は進みますが限界がすぐに来ると思われます。そこで、目を付けられるのが、やはり基板でしょう。

画像処理のプロセッサとAFや絞りの制御をワンチップに集積することがもっとも小型化の可能性が高いと思われます。デジタルカメラの市場でも小型化は進むでしょうが、携帯電話の市場では、小型化の要求が強いため、カメラは携帯電話の市場要求によって早く技術革新が進むと考えるのが妥当だと思います。

彼岸
技術のわかる個人投資家への道
Road to Investor with Technology Sense

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夢見るチカラ、未来を変える(58)

JUGEMテーマ:株・投資


=割安株の伝道師 石川臨太郎とバリューな仲間たち(その18)=

第19話 自分の決めたルールを守る克己心。相場では、その克己心しか自分を守るものはないのです

 Financial Literacy(フィナンシャル・リテラシー)さんは私と同じように経済的自由、精神的自由を求めて株式投資を実践する優秀な個人投資家です。いわいるバリュー投資家ではありませんが、技術者でLCD等のディスプレイ、半導体、電子デバイスやその応用製品のファンダメンタルズ分析に強みを持った投資のツワモノです。私の大切なハイテク銘柄輸入先でもあります。
 私とは投資手法にはほとんど共通点はありません。でもFLさんは私のヒーローなのです。みなさんにFLさんをご紹介するのは、FLさんの自分のルールを守りきる克己心の強さを学んでいただきたかったからです。FLさんは投資銘柄が自分の損切りラインに達した時点で、自分のルールに従いなんの躊躇もなく、逡巡もみせず、自分のポジションをすべて閉じたことがあるのです。すごいでしょう。結果は翌日反発してしまいましたが、全然悔やんでいません。自分で決めたルールを決めた通りきちんと実行する。株式投資をする人で、自分の決めたルールをきちんと守れている人がどれだけいるでしょうか。私も含め、ほとんど人が自分で決めたルールすらきちんと守れないのではないでしょうか。
 資金管理をきちんと実行し、自分のルールを守る克己心が、人間の欲と恐怖がぶつかり合う相場の世界での生死を分けることが多いのです。欲がルールを破らせます。恐怖がルールを守らせない。一度崩すと、一度の例外のはずが、次の例外を生み、損失に歯止めがかからなくなります。ルールを破って、上手くいくこともあるかもしれません。でも人間は弱いのです。しかも欲が深い。
 ルールは破った瞬間ルールではなくなり、歯止めではなくなってしまいます。だから守らなければいけないのですが、守れないんですよ、本当に。でもそんなことを続けていると、いずれマーケットから強制的に退場を命じられることになるでしょう。自分の決めたルールを守る克己心。その克己心しか自分を守るものはないのです。私も含めFLさんの克己心を学ばせていただきたいと思います。

 知っていることと、出来ることの間には、本当に深い大きな溝があります。しかしあきらめないで実践で一歩一歩訓練を積んでいくと、いつかは出来るようになります。

 世の中に無駄な努力はないなんていわれてますが、間違った努力は最悪です^^;。どんどん本筋からそれていきます。間違った努力を積み重ねると、ますます儲からなくなってしまいます。だから無駄な努力もあるんです。

 しかし無駄かどうかは、やってみて自分で納得しないと分からないものです。だから少しずつチャレンジしていくことが大切です。失敗してもいいんです。自分の欠点が分かれば、それを直せばいいんですから。失敗したことを引きずるのはやめましょう。ただし失敗の原因を考えて、次からは失敗しないようにノウハウを蓄積していきましょう。そういう意味ではカンニングにもノウハウがありますね。しっかりカンニングのノウハウも磨きたいと思います^^;

経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎

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ファンダメンタルズ分析入門(5)

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JUGEMテーマ:株・投資


★連結優先 単体と連結(その1)

 さて、本決算ですが、連結優先で考えてください。
本決算には2つの種類があります。ひとつはグループ経営の状態を表す連結決算。もうひとつは、親会社のみの収益動向を表す単独決算です。
連結優先とは、連結決算を優先的に採用して売買タイミングを判断してくださいという意味です。
ただし、連結決算がない単独決算だけの企業場合は、単体の決算を基準に判断するということです。単体の決算でみるべきところは、表紙に書かれている「今期の配当予想」です。それ以外はすべて連結の利益の数字を判断材料にしてください。

★投資タイミングは決算発表後すぐにやってくる

 遅かれ早かれ、会社の決算発表時の予想数値が市場コンセンサスを醸成するようになります。ですから、増益率の改善がわかった瞬間、つまり、決算発表時が投資判断のベストタイミングです。
利益率の変化の度合いを計り、買いを決定した場合、決算発表後はできるだけ早く買いをいれることが肝心です。発表後の翌日午前中。できれば朝一番で寄り付きで買うのがベストです。

ただ、決算発表が前日の場中に発表されている場合もあるので注意してください。そういう場合は、昨日の株価が急騰していないかをチェックします。前日、それほど株価が動いていないことを確認して、決算発表後はすぐに買いを入れるのがコツです。

発表前に会社予想の数字に山をかけて、買うことはお勧めできません。

理由は二つです。

1つ目の理由は、多くの人にとって、決算予想で山を張ることは難しい訓練を要するからです。
2つ目の理由は、企業の業績修正は決算発表前数週間前に行われるからです。

もし、山が大きく外れたり、決算前に購入した企業が、決算の数日前に運悪く下方修正(会社計画値を下方に修正すること、株価に大きな悪影響を及ぼす)を発表したら株価が下がる危険性があります。基本的には決算発表後に仕込んでも十分に間に合うという点を理解してください。

決算前の仕込み、つまり、見込み買いが危険なことは、ベテランのアナリストでさえ決算の山をはることに失敗することを見れば十分にわかることです。

ベテランのアナリストといえば、その企業だけを何年も見ている専門家です。

業績動向を知り尽くしているにもかかわらず、会社の計画を事前に当てられてないのです。なぜかといえば、外部環境の前提をひとつ変えただけで、企業の業績は簡単に変わってしまうからです。

たとえば、市況産業の場合、市況の前提ひとつで業績の予想は変わってしまいます。たとえば、外部環境が良好である場合、業績は大幅な増益となるだろうとベテランアナリストは考えてします。しかし、往々にして会社が悲観的な予想で発表する場合があります。その場合、増益予想を期待して先回り買いをしたのにもかかわらず、実際の会社予想は減益予想だったということが生じ、株価は暴落してしまいます。外部環境がよいことよりも、実際の会社側の発表数字を投資家は信じる傾向が強いのです。ですから、会社発表の出るまでは、極端な思い込みは避けるのが無難なのです。

モメンタムの変化、つまり、増益率・減益率の「変化」を評価し、投資タイミングに活かすということは、これまで体系だって説明されてきませんでした。

ただし、株の格言の中には同様のことをうたっているものがあります。たとえば、ベテランの株の営業マンの中には、こんなことをいう人がいます。

「相場で儲けるコツ? 普通の人と逆をやればいいんだよ。PERの高いときに買い PERの低いときに売れば儲かるよ」

などとしたり顔でいったりします。

「PERが高いときに買うべきだ」というパラドックス(=逆説)は、相場に関係する人であれば一度は耳にしたことはあると思います。PERの安いものを買って、高いものを売るというのが本来の投資の教えです。

なぜ、こんな矛盾するような教えが市場には混在しているのでしょうか。

それは、このモメンタムの変化のことを言い表しているからです。つまり、業績が悪いときは、収益低迷からPERは高くなります。一見、割高になるのです。

しかし、業績は底打ち、急回復することがあります。急回復過程で収益は戻り、PERは低下していきます。業績の変化率の大きな企業にとって、しかも、業績の循環性が高い企業にとっては、PERの高いときが業績の底打ち局面です。

業績が循環する業種には、たとえば、半導体におけるシリコンサイクルや液晶におけるクリスタルサイクルなどがあります。サイクルがこれから上を向いて回復局面に入るとき、循環株は物色される傾向があるのは事実なのです。

 株は循環的な性格を持ちます。どんな企業であっても、景気の循環の影響を多かれ少なかれ受けるからです。公共投資関連や食品などの生活必需品を扱う会社は、景気の波の影響を受けにくいのは確かです。

景気動向の影響が比較的少ない株をディフェンシブ株といいます。ディフェンシブの反対は、オフェンシブですが、株式市場では、オフェンシブ株とはいいません。景気動向を色濃く受けてしまう株のことを景気敏感株といいます。

景気敏感株にしろ、ディフェンシブ株にしろ、景気動向の影響はどちらも受けるのです。

ただ、景気動向の影響を受ける度合いが大きい株を、シクリカル株、循環株、景気敏感株などといいます。機械株などの設備投資関連や商品市況などに左右される化学株や鉄鋼株も循環株です。

一方で、構造的な要因から景気動向の影響をそれほど受けないで成長している企業を、成長株といいます。また、景気がよくなっても不振から脱出できないような企業を衰退企業といいます。

ただし、衰退株という表現はなく、成熟株と呼びます。厳密にいえば、衰退と成熟は違います。しかし、衰退株というとその企業に失礼に当たるからなのか、成熟株と呼んでいるのです。

成熟株とは成長性が低い企業です。成熟企業であっても、買収などを通して、規模を大きくしながら収益を成長させる手段が残されています。しかし、成熟企業の多くは、景気循環に大きく株価が左右される循環株です。

循環株の中には、景気敏感株とディフェンシブ株とがあるという構造となっています。循環株のアナリストの仕事の一つは、企業の業績の循環、つまり、収益の動向を読み、株価を予想するというものです。構造的な要因から追い風が吹いている成長株の分析よりも、景気循環を当てる方がわたしは難しいと思います。

成長株は、構造的な要因があるため、企業の強みや参入障壁などを調べることである程度、将来の業績動向が把握できます。しかし、循環株は、業界における需給を予測しなければなりません。その循環をぴたりと毎回当てるアナリストに出会ったことはありません。そのぐらい循環を正確に当てるのは難しいことなのです。

たとえば、景気循環の流れ等を読むことで、相場の方向性を当てるのが仕事であるストラテジストという職があるのですが、彼らの中には、絶えず「買い」を主張する万年強気の人もいれば、逆に、何をいっても弱気のことしかいわない万年弱気の人もいます。いつも強気であれば、意見さえ変えなければ、いつかは当たります。目先の1−2年は運悪く弱気相場が来て外しても、3年目に強気相場がくれば、「ほら、自分の言ったとおりになった」と自慢できます。そして、「この人はいつも強気なんだよね」と世間的に「認知」されます。マスコミも、「この人はいつも相場に対して強気だ。強気の意見が聞きたいからこの人に取材しよう」ということになり、いつも強気であることが職業上有利に働くことさえあるのです。

証券会社のアナリストやストラテジストは人気商売ですから、当たる意見も重要ですが、彼らの目的は、当てることではなくて、高給の職業を続けることです。ですから、人々に受ける意見や人をけなす意見や逆に投資家を励ますような意見も言ったりするのです。つまり、説得力がある意見で「なるほど」と思わせれば目的は達成されます。

みなさんは、株を当てなければなりません。株を当てて儲けることが目的です。

いつも強気な人がいる。いつも弱気な人がいる。ということは、専門家でさえ、循環を当てるのは難しいということの裏返しです。いつも同じ意見を言っていればいつかは当たるだろうという戦略も間違いではありません。首尾一貫していてよいともいえるのです。

逆に、もし、循環を当てるのが簡単だったら、ストラテジストという商売自体が不要になります。企業の業績がどのように変化しているかを短信から読み取り、素直にサポートしていくことで、業績変動の大きな波に乗って儲けることができます。

混乱させてしまいますが、わたしは「PERが高いときが買い」であるとは思っていません。
正確には、「PERが高くても、投資判断が買いとなる場合もある」ということです。
PERが高いから、即買っていいのであれば、これほど楽なことはありません。


(山本潤)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)


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億の近道2005/09/27

JUGEMテーマ:株・投資



■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
投資情報メールマガジン                  2005/09/27号
             イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週4回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。火曜日版は証券・金融業界に身を置い
ている人間に加え、個人投資家も執筆に加わっています。各種分析や銘柄を参
考にして、「億」の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

===================================

             −本日の目次−
    (本日の担当:山本潤&深田萌絵&石川臨太郎&彼岸先生)

 ◆コラム「連載 ファンダメンタルズ分析入門(5)」:山本潤
 ◆コラム「連載 萌絵のクォンツ★レポート(3)」:深田萌絵
 ◆コラム「連載 夢見るチカラ、未来を変える(58)」:石川 臨太郎
 ◆コラム「連載 技術のわかる個人投資家(34)」:彼岸

===================================

◆コラム「連載 ファンダメンタルズ分析入門(5)」


★連結優先 単体と連結(その1)

 さて、本決算ですが、連結優先で考えてください。
本決算には2つの種類があります。ひとつはグループ経営の状態を表す連結決
算。もうひとつは、親会社のみの収益動向を表す単独決算です。
連結優先とは、連結決算を優先的に採用して売買タイミングを判断してくださ
いという意味です。
ただし、連結決算がない単独決算だけの企業場合は、単体の決算を基準に判断
するということです。単体の決算でみるべきところは、表紙に書かれている
「今期の配当予想」です。それ以外はすべて連結の利益の数字を判断材料にし
てください。

★投資タイミングは決算発表後すぐにやってくる

 遅かれ早かれ、会社の決算発表時の予想数値が市場コンセンサスを醸成する
ようになります。ですから、増益率の改善がわかった瞬間、つまり、決算発表
時が投資判断のベストタイミングです。
利益率の変化の度合いを計り、買いを決定した場合、決算発表後はできるだけ
早く買いをいれることが肝心です。発表後の翌日午前中。できれば朝一番で寄
り付きで買うのがベストです。

ただ、決算発表が前日の場中に発表されている場合もあるので注意してくださ
い。そういう場合は、昨日の株価が急騰していないかをチェックします。前日、
それほど株価が動いていないことを確認して、決算発表後はすぐに買いを入れ
るのがコツです。

発表前に会社予想の数字に山をかけて、買うことはお勧めできません。
理由は二つです。
1つ目の理由は、多くの人にとって、決算予想で山を張ることは難しい訓練を
要するからです。
2つ目の理由は、企業の業績修正は決算発表前数週間前に行われるからです。
もし、山が大きく外れたり、決算前に購入した企業が、決算の数日前に運悪く
下方修正(会社計画値を下方に修正すること、株価に大きな悪影響を及ぼす)
を発表したら株価が下がる危険性があります。基本的には決算発表後に仕込ん
でも十分に間に合うという点を理解してください。

決算前の仕込み、つまり、見込み買いが危険なことは、ベテランのアナリスト
でさえ決算の山をはることに失敗することを見れば十分にわかることです。

ベテランのアナリストといえば、その企業だけを何年も見ている専門家です。
業績動向を知り尽くしているにもかかわらず、会社の計画を事前に当てられて
ないのです。なぜかといえば、外部環境の前提をひとつ変えただけで、企業の
業績は簡単に変わってしまうからです。
たとえば、市況産業の場合、市況の前提ひとつで業績の予想は変わってしまい
ます。たとえば、外部環境が良好である場合、業績は大幅な増益となるだろう
とベテランアナリストは考えてします。しかし、往々にして会社が悲観的な予
想で発表する場合があります。その場合、増益予想を期待して先回り買いをし
たのにもかかわらず、実際の会社予想は減益予想だったということが生じ、株
価は暴落してしまいます。外部環境がよいことよりも、実際の会社側の発表数
字を投資家は信じる傾向が強いのです。ですから、会社発表の出るまでは、極
端な思い込みは避けるのが無難なのです。

モメンタムの変化、つまり、増益率・減益率の「変化」を評価し、投資タイミ
ングに活かすということは、これまで体系だって説明されてきませんでした。
ただし、株の格言の中には同様のことをうたっているものがあります。たとえ
ば、ベテランの株の営業マンの中には、こんなことをいう人がいます。
「相場で儲けるコツ? 普通の人と逆をやればいいんだよ。PERの高いとき
に買い PERの低いときに売れば儲かるよ」などとしたり顔でいったりしま
す。

「PERが高いときに買うべきだ」というパラドックス(=逆説)は、相場に
関係する人であれば一度は耳にしたことはあると思います。PERの安いもの
を買って、高いものを売るというのが本来の投資の教えです。なぜ、こんな矛
盾するような教えが市場には混在しているのでしょうか。それは、このモメン
タムの変化のことを言い表しているからです。つまり、業績が悪いときは、収
益低迷からPERは高くなります。一見、割高になるのです。
しかし、業績は底打ち、急回復することがあります。急回復過程で収益は戻り、
PERは低下していきます。業績の変化率の大きな企業にとって、しかも、業
績の循環性が高い企業にとっては、PERの高いときが業績の底打ち局面です。
業績が循環する業種には、たとえば、半導体におけるシリコンサイクルや液晶
におけるクリスタルサイクルなどがあります。サイクルがこれから上を向いて
回復局面に入るとき、循環株は物色される傾向があるのは事実なのです。

 株は循環的な性格を持ちます。どんな企業であっても、景気の循環の影響を
多かれ少なかれ受けるからです。公共投資関連や食品などの生活必需品を扱う
会社は、景気の波の影響を受けにくいのは確かです。
景気動向の影響が比較的少ない株をディフェンシブ株といいます。ディフェン
シブの反対は、オフェンシブですが、株式市場では、オフェンシブ株とはいい
ません。景気動向を色濃く受けてしまう株のことを景気敏感株といいます。景
気敏感株にしろ、ディフェンシブ株にしろ、景気動向の影響はどちらも受ける
のです。
ただ、景気動向の影響を受ける度合いが大きい株を、シクリカル株、循環株、
景気敏感株などといいます。機械株などの設備投資関連や商品市況などに左右
される化学株や鉄鋼株も循環株です。

一方で、構造的な要因から景気動向の影響をそれほど受けないで成長している
企業を、成長株といいます。また、景気がよくなっても不振から脱出できない
ような企業を衰退企業といいます。
ただし、衰退株という表現はなく、成熟株と呼びます。厳密にいえば、衰退と
成熟は違います。しかし、衰退株というとその企業に失礼に当たるからなのか、
成熟株と呼んでいるのです。

成熟株とは成長性が低い企業です。成熟企業であっても、買収などを通して、
規模を大きくしながら収益を成長させる手段が残されています。しかし、成熟
企業の多くは、景気循環に大きく株価が左右される循環株です。
循環株の中には、景気敏感株とディフェンシブ株とがあるという構造となって
います。循環株のアナリストの仕事の一つは、企業の業績の循環、つまり、収
益の動向を読み、株価を予想するというものです。構造的な要因から追い風が
吹いている成長株の分析よりも、景気循環を当てる方がわたしは難しいと思い
ます。
成長株は、構造的な要因があるため、企業の強みや参入障壁などを調べること
である程度、将来の業績動向が把握できます。しかし、循環株は、業界におけ
る需給を予測しなければなりません。その循環をぴたりと毎回当てるアナリス
トに出会ったことはありません。そのぐらい循環を正確に当てるのは難しいこ
となのです。

たとえば、景気循環の流れ等を読むことで、相場の方向性を当てるのが仕事で
あるストラテジストという職があるのですが、彼らの中には、絶えず「買い」
を主張する万年強気の人もいれば、逆に、何をいっても弱気のことしかいわな
い万年弱気の人もいます。いつも強気であれば、意見さえ変えなければ、いつ
かは当たります。目先の1−2年は運悪く弱気相場が来て外しても、3年目に
強気相場がくれば、「ほら、自分の言ったとおりになった」と自慢できます。
そして、「この人はいつも強気なんだよね」と世間的に「認知」されます。マ
スコミも、「この人はいつも相場に対して強気だ。強気の意見が聞きたいから
この人に取材しよう」ということになり、いつも強気であることが職業上有利
に働くことさえあるのです。
証券会社のアナリストやストラテジストは人気商売ですから、当たる意見も重
要ですが、彼らの目的は、当てることではなくて、高給の職業を続けることで
す。ですから、人々に受ける意見や人をけなす意見や逆に投資家を励ますよう
な意見も言ったりするのです。つまり、説得力がある意見で「なるほど」と思
わせれば目的は達成されます。
みなさんは、株を当てなければなりません。株を当てて儲けることが目的です。
いつも強気な人がいる。いつも弱気な人がいる。ということは、専門家でさえ、
循環を当てるのは難しいということの裏返しです。いつも同じ意見を言ってい
ればいつかは当たるだろうという戦略も間違いではありません。首尾一貫して
いてよいともいえるのです。
逆に、もし、循環を当てるのが簡単だったら、ストラテジストという商売自体
が不要になります。企業の業績がどのように変化しているかを短信から読み取
り、素直にサポートしていくことで、業績変動の大きな波に乗って儲けること
ができます。

混乱させてしまいますが、わたしは「PERが高いときが買い」であるとは思
っていません。正確には、「PERが高くても、投資判断が買いとなる場合も
ある」ということです。PERが高いから、即買っていいのであれば、これほ
ど楽なことはありません。

(山本潤)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

===================================

◆コラム「連載 萌絵のクォンツ★レポート(3)」

〜ゴールデンクロスで買え?の巻〜

 皆さん、こんにちは☆萌絵です。

中欧へ旅行に行っていたため、少しの間お休みを頂いていました。東欧解体後、
資本主義経済へ向かったこの地域、私が行ったのはチェコとハンガリーですが、
なかなか景気はいい感じ。でも、ところどころに共産主義時代の非効率な場面
に出くわしました。

客室数700もある巨大ホテルのエレベーターは、館内に10ほどありました
が、なんと定員が3名。小柄な日本人が4人乗ると「ビービー」と警報がなる
んですから、巨大なロシア人が乗ったりすると2人で満杯です。そのため、皆
で階段昇降するはめに、、、

地下鉄もエレベーターがあったので、乗ろうとしたらドアが無い。スイッチも
無い。押してもダメ。何のために存在するのか、資本主義者の私たちには理解
できませんでした(笑

さて、今日もはりきってバックテストをしました。今回のテーマは噂の移動平
均のGC(ゴールデンクロス)で買ってDC(デッドクロス)で売ると儲かる
という古典的なマーケットの噂を解明しました。

これほど有名なシグナルはありませんよんね!私も、昔、これで株を買ったこ
とがありますが、結果はさんざんでした(笑)その恨みを晴らすべく、きっち
り調べて落とし前をつけさせていただきます!

さて、今回のテスト対象は
●日経平均
●期間は2000年11月8日から、2005年の9月26日
●データ数は1200個
です。

☆☆単純移動平均線の短期線(5日)が長期移動平均(25日)を下から上に
抜いたGCで買い、短期移動平均が長期移動平均を上から下へ抜いたら手仕舞
いというルールでトレードした場合☆☆

トレード総数 35
勝ちトレード 12
負けトレード 23
平均損益   −17.8
☆勝率☆   34%

「し、勝率34%!!」驚きました。勝率34%で平均損益がマイナスなら、
ゴールデンクロスで売って、デッドクロスで買い戻したほうが儲かりますね
(^^;

でもでも、ちょっと待って、この移動平均の日数(パラメーター)を動かせば
結果は変わるかもしれません。今度は長期移動平均を20日から60日に、短
期移動平均を5日から20日に変えてテストしました。

☆☆単純移動平均線の短期線(20日)が長期移動平均(60日)を下から上
に抜いたGCで買い、短期移動平均が長期移動平均を上から下へ抜いたら手仕
舞いというルールでトレードした場合☆☆

さきほどのテストより、長期でポジションを持つため、トレード数が減りまし
た。

トレード総数 9
勝ちトレード 3
負けトレード 6
平均損益   −133.8
☆勝率☆   33%

勝率は、あまり変わらず、損失の幅だけが拡大してしまうという悲しい結果に
なってしまいましたね!

どうやら、ゴールデンクロスで買ってデッドクロス売るだけでは、儲かりそう
にもありません(;_;)
マーケットの神様、萌絵はいったいいつになったらお金持ちになれるのでしょ
うか??

(深田萌絵)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

===================================

◆コラム「連載:夢見るチカラ、未来を変える(58)」

=割安株の伝道師 石川臨太郎とバリューな仲間たち(その18)=

第19話 自分の決めたルールを守る克己心。相場では、その克己心しか自分
 を守るものはないのです

 Financial Literacy(フィナンシャル・リテラシー)さ
んは私と同じように経済的自由、精神的自由を求めて株式投資を実践する優秀
な個人投資家です。いわいるバリュー投資家ではありませんが、技術者でLC
D等のディスプレイ、半導体、電子デバイスやその応用製品のファンダメンタ
ルズ分析に強みを持った投資のツワモノです。私の大切なハイテク銘柄輸入先
でもあります。
 私とは投資手法にはほとんど共通点はありません。でもFLさんは私のヒー
ローなのです。みなさんにFLさんをご紹介するのは、FLさんの自分のルー
ルを守りきる克己心の強さを学んでいただきたかったからです。FLさんは投
資銘柄が自分の損切りラインに達した時点で、自分のルールに従いなんの躊躇
もなく、逡巡もみせず、自分のポジションをすべて閉じたことがあるのです。
すごいでしょう。結果は翌日反発してしまいましたが、全然悔やんでいません。
自分で決めたルールを決めた通りきちんと実行する。株式投資をする人で、自
分の決めたルールをきちんと守れている人がどれだけいるでしょうか。私も含
め、ほとんど人が自分で決めたルールすらきちんと守れないのではないでしょ
うか。
 資金管理をきちんと実行し、自分のルールを守る克己心が、人間の欲と恐怖
がぶつかり合う相場の世界での生死を分けることが多いのです。欲がルールを
破らせます。恐怖がルールを守らせない。一度崩すと、一度の例外のはずが、
次の例外を生み、損失に歯止めがかからなくなります。ルールを破って、上手
くいくこともあるかもしれません。でも人間は弱いのです。しかも欲が深い。
 ルールは破った瞬間ルールではなくなり、歯止めではなくなってしまいます。
だから守らなければいけないのですが、守れないんですよ、本当に。でもそん
なことを続けていると、いずれマーケットから強制的に退場を命じられること
になるでしょう。自分の決めたルールを守る克己心。その克己心しか自分を守
るものはないのです。私も含めFLさんの克己心を学ばせていただきたいと思
います。

 知っていることと、出来ることの間には、本当に深い大きな溝があります。
しかしあきらめないで実践で一歩一歩訓練を積んでいくと、いつかは出来るよ
うになります。

 世の中に無駄な努力はないなんていわれてますが、間違った努力は最悪です
^^;。どんどん本筋からそれていきます。間違った努力を積み重ねると、ま
すます儲からなくなってしまいます。だから無駄な努力もあるんです。

 しかし無駄かどうかは、やってみて自分で納得しないと分からないものです。
だから少しずつチャレンジしていくことが大切です。失敗してもいいんです。
自分の欠点が分かれば、それを直せばいいんですから。失敗したことを引きず
るのはやめましょう。ただし失敗の原因を考えて、次からは失敗しないように
ノウハウを蓄積していきましょう。そういう意味ではカンニングにもノウハウ
がありますね。しっかりカンニングのノウハウも磨きたいと思います^^;

経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

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◆コラム「連載:技術を評価できる個人投資家の養成講座(34)」

(34)カメラ(2)

 今回は、携帯電話用のカメラについて、市場でのプレイヤーと市場規模、最
後に、今後の課題を書いてみます。

まずは、メーカを見てみましょう。
携帯電話用のカメラは、CCDセンサやCMOSセンサ、レンズ等の複合品で
す。最終的な組み立て品を販売するメーカの他に、各パーツのメーカが市場の
プレイヤーとして参入しています。
例えば、
CCDセンサでは
ソニー(株) 6758
松下電器産業(株)6752
三洋電機(株)6764
富士写真フイルム(株)4901

CMOSセンサでは
シャープ(株)6753 
(株)東芝6502 
松下電器産業(株)6752 
ソニー(株)6758

また、レンズでは
コニカミノルタホールディングス(株)4902
リョービ(株)5851 
HOYA(株)7741 
(株)タムロン7740
でしょうか。

この中で、最終組み立て品を取り扱っているメーカはソニー・シャープ・三洋
・松下・コニカミノルタ・東芝でしょうか。

3メガ(300万画素)レベルで約4000円ぐらいとすると、月産100万
個で約40億円、年間480億円の市場規模です。2メガ(200万画素)レ
ベルで約3000円ぐらいと仮定すると、月産100万個で約30億円、年間
360億円の市場規模です。

1メガ(100万画素)レベルのカメラは約2000円くらいと仮定すると
月産100万個で約20億円、年間240億円の市場規模です。

では、今後の技術的な課題を書いてみましょう。

まず、大きさです。カメラは、レンズ、CCDセンサ、CMOSセンサ、シャ
ッタなどカメラの心臓部分と画像処理のプロセッサやAF(オートフォーカス)
のアクチュエータを制御する基板部分からなりますが、AFでおおきくなり、
そのAFを制御するために基板も大きくなります。

携帯電話にとって大きくなることは、致命的であり、小型化は至上命題です。
レンズやAFの構造は機構的なものがあり、小型化は進みますが限界がすぐに
来ると思われます。そこで、目を付けられるのが、やはり基板でしょう。

画像処理のプロセッサとAFや絞りの制御をワンチップに集積することがもっ
とも小型化の可能性が高いと思われます。デジタルカメラの市場でも小型化は
進むでしょうが、携帯電話の市場では、小型化の要求が強いため、カメラは携
帯電話の市場要求によって早く技術革新が進むと考えるのが妥当だと思います。

彼岸
技術のわかる個人投資家への道
Road to Investor with Technology Sense

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
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===================================

■「山本潤氏のファンダメンタルズ分析日本株アナリスト養成講座DVD」
 発売!!■

「NPOイノベーターズ・フォーラム 公認日本株アナリスト 認定講座」
共催:エンジュク 協力:ダイヤモンド経営分析チーム

 4月に行われた山本潤氏のセミナー映像に加え、ファンダメンタルズ分析に
必要な内容を新たに撮り下ろした映像を全て収録した4枚組DVDです。

◆ファンダメンタルズ分析の決定版。
 いままで体系的に語られることの少なかった実践的なファンダメンタルズ
分析を網羅。最終的には個別株のレポートが作成出来るレベルを目的として
います。受講出来なかった方や反復学習したい方には最適な内容です。

◆日本株アナリスト認定
 このDVDには課題があります。来年4月までに課題提出された方はNPO
法人イノベーターズ・フォーラムがその内容をチェックし、水準以上であれば
日本株アナリストの認定を致します。

◆充実したボリューム
 価格は48,000円とやや高額ですが、4月のセミナー(受講料38,0
00円)で使用した資料添付はもとより、全部でDVD4枚組、約450分の
充実した内容となっています。

詳細はエンジュクのホームページまで。
http://www.enjyuku.com/v_kabu_10.htm

===================================

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決算説明会メモ 〜ハイテク銘柄研究〜

JUGEMテーマ:株・投資


●シーシーエス(ジャスダック 6669)

 9月20日に決算説明会を実施したLED関連のCCSについて出席した特派員から報告があったので今回は特別に「億の近道」にてご紹介しておきたい。
(炎)

時価:81.2万円
直近高値:88万円
時価総額:166億円

=決算説明会概要=
(発表者:米田社長/持株比率38%/京セラの稲盛さんを目標に事業展開)

■前期決算について 
 昨年末から今年初めにかけての電子半導体不況の影響で、売上高が期初予想を下回った。しかし新規事業・新規市場開拓については期初計画通りに行った結果、人件費や研究開発費など販管費の増加(前年比32%増)が、売上高増加(同13%)を上回り、経常利益が減少する結果となった。

■前期成果と今期戦略

 循環的な電子・半導体不況の企業業績への影響を軽減すべく、従来の画像処理用照明市場においてハロゲン・蛍光灯代替商品を開発すると同時に、農業用・顕微鏡用・医療用の商品開発して新規市場を開拓した。今期はこれらが徐々に売上に貢献する。
 ハロゲン・蛍光灯向け商品による今期国内売上高を30億円と予想している(前期25.2億円)。また新規事業による売上高は前期は4,200万円だったが、今期は3.2億円と予想している。
 海外戦略は、前期のCCS Europeの設立やRDV(シンガポール)の完全子会社化により、日本・北米・欧州・アジアの四極体制が確立した。今期は技術サポートの強化による基盤固めを進める。

■中長期計画

 現在の戦略を進めて、3,4年後に売上高100億を達成する。内訳は、
 国内・工業用照明事業 45億円(前期比 78%増)
 海外・工業用照明事業 30億円(前期比 161%増)
 新規事業       25億円

■連結決算(百万円)

    2005年7月期  2004年7月期  伸び率
売上高  3,719     3,290     13.1
営業利益  412      649    △36.4
経常利益  413      628    △34.3
当期純利益 230      230    △40.5

■2006年7月期連結業績予想 (百万円)

     中間期  通期
売上高  2,100  4,600
経常利益  260   800
当期純利益 160   490

■期末発行済株式数 20,440株
■予想配当 通期 1,500円 


□その他
(質疑応答での社長コメント)
・前期2度の下方修正でご迷惑をかけたので、今期通期の予想は堅めで予想した。
・農業用照明は、長期的には非常に大きくなると考える。農作物の製造原価の30%は電気代、特に照明であり、照明の電気代が下がることは大幅なコストダウンにつながる。蛍光灯からLEDに替えることで最終的には電気代を3分の1まで下げることを目標にしている。
・配当よりは企業価値を高めることを重視したい。
・100億円の売上は、3年では厳しいかもしれないが、4年でなら「堅い」と考える。

(会場雰囲気)
・個人投資家のような初老の男性が熱っぽく質問していたが、全体的には社長の説明含めて、熱っぽい感じは無く、予定終了時刻前に終わった。

【炎の一口コメント】

 現状の時価総額はやや将来性を先取りしている。4年後の経常利益20億円が見えてきた段階で時価総額200億円から300億円が妥当なものとなるだろう。農業関連としての存在感が見出せれば評価の余地が生まれるだろうが、現状においては株価の上昇をもたらす材料になおも乏しい。最初は見学OKとしていた同社の野田にある野菜工場の見学をさせてくれない同社の慎重な姿勢が改善されないと前向きな評価はしにくい。
(炎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

炎の相場雑感 〜大型株VS小型株〜

JUGEMテーマ:株・投資


 先高期待の高まる中で日経平均が堂々の新値取りとなって勢いが増してきた。このことは喜ばしいことなのかどうか・・・。株式相場を冷静に眺めることのできる方がいれば決して万々歳という訳ではないだろう。

 本日の日経平均は13392円。前日比+233円で今年2番目の上げ幅となった。凄い!!
 上がって当然の展開となってきたが、機関投資家、個人を含めて前向きにリスクマネーを株式市場に振り向けてきた証拠なのか、単なる空売りの買い戻しなのか興味は尽きない。

 二律背反ということが常に株式相場の世界に当てはまることは経験者なら誰でもわかる。時価総額が大きくて流動性の高い銘柄が好まれる大型株相場到来の中ではどちらかと言うと流動性のない小型株は蚊帳の外となり元気がなくなる。
 短期リスクマネーが勢いのある投資先に流れるために小型株は短期的な変動に乏しくなってしまいがちで、資金は大型株に流れてしまう。
 このことは既に多くの賢明な読者は理解されていることと推察する。

 鉄鋼、非鉄、銀行などの流動性の高いインデックス連動のセクターの銘柄が活躍する相場展開となって、出来高などからは株式相場が活況を呈している姿がアピールされるようになる。これから日経平均の水準が上がる度にマスコミが取り上げていくことが予想されるが、誰もどこまで上昇するかを予想することは難しい。
 私を含めて評論家、テクニカルアナリストは出番到来とばかり各自のコメントを出すことになるのだが、今度は余りの上昇ピッチの速さについていけなくなるほどだろう。私もここまで上がる前に日経平均は13000円目指すとして雑誌などに書いておいたのだが、もうこのラインを突破して次は早くも14000円のラインとなる。行き過ぎがないとピークを打たないとの考え方に賛同するなら日経平均が時間を一寸かければ15000円あってもおかしくないということになるが、ここでやっと行き過ぎということになるのだろう。
 オプション、先物に挑戦している方はここから1週間から1ヶ月先の指数を読み取る必要があるが、ここに来ての上昇ピッチの速さには警戒すべきところも出てきたと感じられているのかも知れない。

 とは言え、大型主力銘柄の上昇の反面、多くの小型銘柄の動きは鈍い。未曾有の利益を上げている鉄鋼、海運、石油精製プラントなどが活躍してもちっとも嬉しくないという方々も中にはお見えなのかも知れない。
 いわゆるオールドエコノミーが中国経済に支えられて活況を呈している事実をどう捉えるべきだろうか?
 愛知万国博覧会が終了して次は上海万博と頭を切り替えることができた方は素直についていけるのかも知れないが、日本と中国の間での石油開発をめぐる軋轢はあっても個々の企業ごとには利益の源泉として中国市場は重要視されているのだ。

 このことは何も新日鉄、住金などの鉄鋼に限ったことではなく、自動車などの完成品においても言えること。中・小型でも本日から大人気となったアップル(2788)が一時出来高を伴って20万円台乗せを演じたほか、天下のトヨタ(7203)の220円高5020円引けにも驚きでした。中国関連銘柄が再びクローズアップされるのか・・・。
 このあたりはまだ中期的に実利を伴うからまだリターンが期待できるのだろうが、短期的には警戒感が出てもおかしくはない。

 こうなるといけいけどんどん・・・。いつか来た道なのです。証券界の悪しき土壌、悪しき風習からすればまたまた、どんどんと有頂天になって個人投資家に高値を買わせるいつか来た道の再来となる。皆さんは冷静にご対応下さい。
 阪神電鉄(9043)が2日連続のストップ高。いくら阪神優勝が目前とは言え、ここまでの上げは異常としか言えない。でもこれも現実。材料出尽くしとなるのは優勝が決まった瞬間からとなるのか・・・・。
 多くの方々がここまで上がってきた相場に警戒感を持つ必要がある。

 何を弱気なことを言うのか・・・。
 などとおっしゃる方もお見えかも知れないが、誰かが言わないことにはリスクを感じてもらえない。人のお金だからいけいけどんどんで良いという訳ではないだろうから、いくら何でも飛び乗り飛び降りは個人の勝手としかいいようがないが、後で振り返るとまた反省につながるに違いない。

 一方で見向きもされない銘柄が各方面で登場して私にもフォローしろとか何とか結構矢のような催促が来てしまう。二極化相場でトレンドの悪い銘柄は売られ、トレンドが良い銘柄が買われる展開なので勢い、下落の激しい銘柄も出てくるので大変だ。

 中堅ストレージファブレスメーカー会社のアドテックス(6739)がファイナンスのために発行価格への株価サヤ寄せの動きから急落の動きが見られるが、買い手不在のまま下げている。事業規模に比べてやや大きな有利子負債を抱えている同社が株式会社リズデールという会社を引受先に14万株もの第三者割り当て増資(発行価格35000円・発行額49億円)を行ったことが嫌気されている。
 いきなり筆頭株主にリズデールというコンサル系の会社、投資顧問会社が登場したことへの驚きが今日の株価下落につながっている。早く会社側はこの点の詳細を市場に伝える必要があるのに困ったものである。私もこの銘柄についてレポートしたことがあるので有利子負債の大きさに問題があることは誰しも気がついてはいただろうが、償還が接近しているCBの借り換えに迫られていたことが今回の資金調達となって表面化したまでではあるが、それにしても今回は既存の投資家にとっては短期的にしろ痛みを伴うもので、会社側は何らかのアナウンスメント、説明をすべきではなかっただろうか?
 私のところにもフォローしてほしいとのメールが舞い込むが基本的には会社側の姿勢にあると考えている。
 本日の株価は既に4万円割れまで下落し、新たな額面とも言うべき35000円まであと10%の下落があるかどうかまでとなってきた。
 新たな資本提供者が同社にとって善意の投資家であることを祈るばかりであるが、ましてや長谷川オーナーの経営意欲が低下しないで新たな成長の道が辿れることを祈って止まない。
 ここは忍耐としか言いようがない。どこまで上がるかがわからないようにどこまで下がるのかというのもなかなか判断しにくいものであり、多くの皆さんがもう駄目だ投げるぞ・・・と叫んだ瞬間まで下落が続くというのが私の経験からくるコメントです(余り参考にはならないかも知れませんが・・・)。

 ところで明日は9月決算ものの権利配当落ちとなりますが、皆さんは権利を取られた方ですか・・・? それとも権利を忌避した方ですか?

 本日3分割の権利付きだったソフトクリエイト(3371・ヘラクレス)は権利忌避のために本日最後の最後まで売りが出ていましたが、果たして明日以降はどうなるのか・・・?3分割でしばらくは信用取引の担保価値が下がるというネガティブな状況が一転するとどうなるか・・・。また、明日からの権利落ち後の株価動向を注目したいと思っております。

 一方でメディカルシステムネット(4350)も2分割の権利付き最終日でしたが、引け後にニチイ学館の孫会社2社から34の調剤薬局の買収を行ったことや、三井物産との合弁子会社MMネットとニチイ学館との事業提携が発表になるなど、明日の権利落ちを前に投資家にアピールするネタが提供されました。これにて首都圏での調剤薬局事業が活発化する可能性が大ですから好材料と言えましょう。
 このところの株価は調整中ではありましたが多くの根強いファンに支えられて案外しっかりした動きが見られるようになっていただけに明日からの動きにも期待が持てるでしょう。明日の妥当値は312000円。新たな成長の可能性に多くの投資家がどう評価するか注目です。
(炎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

億の近道2005/09/26

JUGEMテーマ:株・投資



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投資情報メールマガジン                   2005/09/26
             イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週4回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析や銘柄を参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

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             −本日の目次−
       (本日の担当:炎のファンドマネジャー)

     ◆コラム「炎の相場雑感 〜大型株VS小型株〜」
     ◆コラム「決算説明会メモ 〜ハイテク銘柄研究〜」

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◆コラム「炎の相場雑感 〜大型株VS小型株〜」

 先高期待の高まる中で日経平均が堂々の新値取りとなって勢いが増してきた。
このことは喜ばしいことなのかどうか・・・。株式相場を冷静に眺めることの
できる方がいれば決して万々歳という訳ではないだろう。

 本日の日経平均は13392円。前日比+233円で今年2番目の上げ幅と
なった。凄い!!
 上がって当然の展開となってきたが、機関投資家、個人を含めて前向きにリ
スクマネーを株式市場に振り向けてきた証拠なのか、単なる空売りの買い戻し
なのか興味は尽きない。

 二律背反ということが常に株式相場の世界に当てはまることは経験者なら誰
でもわかる。時価総額が大きくて流動性の高い銘柄が好まれる大型株相場到来
の中ではどちらかと言うと流動性のない小型株は蚊帳の外となり元気がなくな
る。
 短期リスクマネーが勢いのある投資先に流れるために小型株は短期的な変動
に乏しくなってしまいがちで、資金は大型株に流れてしまう。
 このことは既に多くの賢明な読者は理解されていることと推察する。

 鉄鋼、非鉄、銀行などの流動性の高いインデックス連動のセクターの銘柄が
活躍する相場展開となって、出来高などからは株式相場が活況を呈している姿
がアピールされるようになる。これから日経平均の水準が上がる度にマスコミ
が取り上げていくことが予想されるが、誰もどこまで上昇するかを予想するこ
とは難しい。
 私を含めて評論家、テクニカルアナリストは出番到来とばかり各自のコメン
トを出すことになるのだが、今度は余りの上昇ピッチの速さについていけなく
なるほどだろう。私もここまで上がる前に日経平均は13000円目指すとし
て雑誌などに書いておいたのだが、もうこのラインを突破して次は早くも14
000円のラインとなる。行き過ぎがないとピークを打たないとの考え方に賛
同するなら日経平均が時間を一寸かければ15000円あってもおかしくない
ということになるが、ここでやっと行き過ぎということになるのだろう。
 オプション、先物に挑戦している方はここから1週間から1ヶ月先の指数を
読み取る必要があるが、ここに来ての上昇ピッチの速さには警戒すべきところ
も出てきたと感じられているのかも知れない。

 とは言え、大型主力銘柄の上昇の反面、多くの小型銘柄の動きは鈍い。未曾
有の利益を上げている鉄鋼、海運、石油精製プラントなどが活躍してもちっと
も嬉しくないという方々も中にはお見えなのかも知れない。
 いわゆるオールドエコノミーが中国経済に支えられて活況を呈している事実
をどう捉えるべきだろうか?
 愛知万国博覧会が終了して次は上海万博と頭を切り替えることができた方は
素直についていけるのかも知れないが、日本と中国の間での石油開発をめぐる
軋轢はあっても個々の企業ごとには利益の源泉として中国市場は重要視されて
いるのだ。

 このことは何も新日鉄、住金などの鉄鋼に限ったことではなく、自動車など
の完成品においても言えること。中・小型でも本日から大人気となったアップ
ル(2788)が一時出来高を伴って20万円台乗せを演じたほか、天下のト
ヨタ(7203)の220円高5020円引けにも驚きでした。中国関連銘柄
が再びクローズアップされるのか・・・。
 このあたりはまだ中期的に実利を伴うからまだリターンが期待できるのだろ
うが、短期的には警戒感が出てもおかしくはない。

 こうなるといけいけどんどん・・・。いつか来た道なのです。証券界の悪し
き土壌、悪しき風習からすればまたまた、どんどんと有頂天になって個人投資
家に高値を買わせるいつか来た道の再来となる。皆さんは冷静にご対応下さい。
 阪神電鉄(9043)が2日連続のストップ高。いくら阪神優勝が目前とは
言え、ここまでの上げは異常としか言えない。でもこれも現実。材料出尽くし
となるのは優勝が決まった瞬間からとなるのか・・・・。
 多くの方々がここまで上がってきた相場に警戒感を持つ必要がある。

 何を弱気なことを言うのか・・・。
 などとおっしゃる方もお見えかも知れないが、誰かが言わないことにはリス
クを感じてもらえない。人のお金だからいけいけどんどんで良いという訳では
ないだろうから、いくら何でも飛び乗り飛び降りは個人の勝手としかいいよう
がないが、後で振り返るとまた反省につながるに違いない。

 一方で見向きもされない銘柄が各方面で登場して私にもフォローしろとか何
とか結構矢のような催促が来てしまう。二極化相場でトレンドの悪い銘柄は売
られ、トレンドが良い銘柄が買われる展開なので勢い、下落の激しい銘柄も出
てくるので大変だ。

 中堅ストレージファブレスメーカー会社のアドテックス(6739)がファ
イナンスのために発行価格への株価サヤ寄せの動きから急落の動きが見られる
が、買い手不在のまま下げている。事業規模に比べてやや大きな有利子負債を
抱えている同社が株式会社リズデールという会社を引受先に14万株もの第三
者割り当て増資(発行価格35000円・発行額49億円)を行ったことが嫌
気されている。
 いきなり筆頭株主にリズデールというコンサル系の会社、投資顧問会社が登
場したことへの驚きが今日の株価下落につながっている。早く会社側はこの点
の詳細を市場に伝える必要があるのに困ったものである。私もこの銘柄につい
てレポートしたことがあるので有利子負債の大きさに問題があることは誰しも
気がついてはいただろうが、償還が接近しているCBの借り換えに迫られてい
たことが今回の資金調達となって表面化したまでではあるが、それにしても今
回は既存の投資家にとっては短期的にしろ痛みを伴うもので、会社側は何らか
のアナウンスメント、説明をすべきではなかっただろうか?
 私のところにもフォローしてほしいとのメールが舞い込むが基本的には会社
側の姿勢にあると考えている。
 本日の株価は既に4万円割れまで下落し、新たな額面とも言うべき3500
0円まであと10%の下落があるかどうかまでとなってきた。
 新たな資本提供者が同社にとって善意の投資家であることを祈るばかりであ
るが、ましてや長谷川オーナーの経営意欲が低下しないで新たな成長の道が辿
れることを祈って止まない。
 ここは忍耐としか言いようがない。どこまで上がるかがわからないようにど
こまで下がるのかというのもなかなか判断しにくいものであり、多くの皆さん
がもう駄目だ投げるぞ・・・と叫んだ瞬間まで下落が続くというのが私の経験
からくるコメントです(余り参考にはならないかも知れませんが・・・)。

 ところで明日は9月決算ものの権利配当落ちとなりますが、皆さんは権利を
取られた方ですか・・・? それとも権利を忌避した方ですか?

 本日3分割の権利付きだったソフトクリエイト(3371・ヘラクレス)は
権利忌避のために本日最後の最後まで売りが出ていましたが、果たして明日以
降はどうなるのか・・・?3分割でしばらくは信用取引の担保価値が下がると
いうネガティブな状況が一転するとどうなるか・・・。また、明日からの権利
落ち後の株価動向を注目したいと思っております。

 一方でメディカルシステムネット(4350)も2分割の権利付き最終日で
したが、引け後にニチイ学館の孫会社2社から34の調剤薬局の買収を行った
ことや、三井物産との合弁子会社MMネットとニチイ学館との事業提携が発表
になるなど、明日の権利落ちを前に投資家にアピールするネタが提供されまし
た。これにて首都圏での調剤薬局事業が活発化する可能性が大ですから好材料
と言えましょう。
 このところの株価は調整中ではありましたが多くの根強いファンに支えられ
て案外しっかりした動きが見られるようになっていただけに明日からの動きに
も期待が持てるでしょう。明日の妥当値は312000円。新たな成長の可能
性に多くの投資家がどう評価するか注目です。
(炎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

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◆コラム「決算説明会メモ 〜ハイテク銘柄研究〜」

●シーシーエス(ジャスダック 6669)

 9月20日に決算説明会を実施したLED関連のCCSについて出席した特
派員から報告があったので今回は特別に「億の近道」にてご紹介しておきたい。
(炎)

時価:81.2万円
直近高値:88万円
時価総額:166億円

=決算説明会概要=
(発表者:米田社長/持株比率38%/京セラの稲盛さんを目標に事業展開)

■前期決算について 
 昨年末から今年初めにかけての電子半導体不況の影響で、売上高が期初予想
を下回った。しかし新規事業・新規市場開拓については期初計画通りに行った
結果、人件費や研究開発費など販管費の増加(前年比32%増)が、売上高増
加(同13%)を上回り、経常利益が減少する結果となった。

■前期成果と今期戦略

 循環的な電子・半導体不況の企業業績への影響を軽減すべく、従来の画像処
理用照明市場においてハロゲン・蛍光灯代替商品を開発すると同時に、農業用
・顕微鏡用・医療用の商品開発して新規市場を開拓した。今期はこれらが徐々
に売上に貢献する。
 ハロゲン・蛍光灯向け商品による今期国内売上高を30億円と予想している
(前期25.2億円)。また新規事業による売上高は前期は4,200万円だ
ったが、今期は3.2億円と予想している。
 海外戦略は、前期のCCS Europeの設立やRDV(シンガポール)
の完全子会社化により、日本・北米・欧州・アジアの四極体制が確立した。今
期は技術サポートの強化による基盤固めを進める。

■中長期計画

 現在の戦略を進めて、3,4年後に売上高100億を達成する。内訳は、
 国内・工業用照明事業 45億円(前期比 78%増)
 海外・工業用照明事業 30億円(前期比 161%増)
 新規事業       25億円

■連結決算(百万円)

    2005年7月期  2004年7月期  伸び率
売上高  3,719     3,290     13.1
営業利益  412      649    △36.4
経常利益  413      628    △34.3
当期純利益 230      230    △40.5

■2006年7月期連結業績予想 (百万円)

     中間期  通期
売上高  2,100  4,600
経常利益  260   800
当期純利益 160   490

■期末発行済株式数 20,440株
■予想配当 通期 1,500円 

□その他
(質疑応答での社長コメント)
・前期2度の下方修正でご迷惑をかけたので、今期通期の予想は堅めで予想し
 た。
・農業用照明は、長期的には非常に大きくなると考える。農作物の製造原価の
 30%は電気代、特に照明であり、照明の電気代が下がることは大幅なコス
 トダウンにつながる。蛍光灯からLEDに替えることで最終的には電気代を
 3分の1まで下げることを目標にしている。
・配当よりは企業価値を高めることを重視したい。
・100億円の売上は、3年では厳しいかもしれないが、4年でなら「堅い」
 と考える。

(会場雰囲気)
・個人投資家のような初老の男性が熱っぽく質問していたが、全体的には社長
 の説明含めて、熱っぽい感じは無く、予定終了時刻前に終わった。

【炎の一口コメント】

 現状の時価総額はやや将来性を先取りしている。4年後の経常利益20億円
が見えてきた段階で時価総額200億円から300億円が妥当なものとなるだ
ろう。農業関連としての存在感が見出せれば評価の余地が生まれるだろうが、
現状においては株価の上昇をもたらす材料になおも乏しい。最初は見学OKと
していた同社の野田にある野菜工場の見学をさせてくれない同社の慎重な姿勢
が改善されないと前向きな評価はしにくい。
(炎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

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【お奨め本のお知らせ】

 景気の動向が明るくなったことがここに来ての株高だと言われていますが、
その景気のこと、経済のことを図解入りでわかりやすく解説した本を私の友人
である野本哲嗣さんが出されました。植月 貢氏との共著で、タイトルは
「図解解説 経済指標」(ナツメ社:1350円+税金)です。お近くの本屋
さんでぜひともお買い求め下さい。(炎)

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【炎氏よりPR】

 メルマガの購読者を募集しています。企業訪問やトップとの面談を通じて皆
様にとって有意義な生の情報を提供することが私の使命です。アナリスト経験
とファンドマネジャー経験を積んできた私のコンテンツで夢の「億の近道」を
実現してください。

 人生が山あり谷ありであるように株式投資の世界も山あり谷あり。
 季節ごとに咲く花が違うように、株式市場に咲く花も異なっています。

 きれいな花や景色を探して旅する松尾芭蕉が皆さんに歌を詠むように私の発
見の旅のエッセンスをご賞味下さい。

 料金は年間最大2万円。格安ではありますが内容には自信があります。
(炎)

*弊社のHPを更新しましたのでご覧下さい。

有料メルマガの詳細は炎氏のサイトまで。http://www.irisjapan.co.jp/

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■「山本潤氏のファンダメンタルズ分析日本株アナリスト養成講座DVD」
 発売!!■

「NPOイノベーターズ・フォーラム 公認日本株アナリスト 認定講座」
共催:エンジュク 協力:ダイヤモンド経営分析チーム

 4月に行われた山本潤氏のセミナー映像に加え、ファンダメンタルズ分析に
必要な内容を新たに撮り下ろした映像を全て収録した4枚組DVDです。

◆ファンダメンタルズ分析の決定版。
 いままで体系的に語られることの少なかった実践的なファンダメンタルズ
分析を網羅。最終的には個別株のレポートが作成出来るレベルを目的として
います。受講出来なかった方や反復学習したい方には最適な内容です。

◆日本株アナリスト認定
 このDVDには課題があります。来年4月までに課題提出された方はNPO
法人イノベーターズ・フォーラムがその内容をチェックし、水準以上であれば
日本株アナリストの認定を致します。

◆充実したボリューム
 価格は48,000円とやや高額ですが、4月のセミナー(受講料38,0
00円)で使用した資料添付はもとより、全部でDVD4枚組、約450分の
充実した内容となっています。

詳細はエンジュクのホームページまで。
http://www.enjyuku.com/v_kabu_10.htm

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山本 潤
▲投資家から「自立する」投資家へ▲
パンローリング ISBN4-7759-9008 4800円+税 426ページ
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