自動車の軽量化 その5 〜リョービ(5851)〜

JUGEMテーマ:株・投資


 今まで、自動車の軽量化についてお話をさせていただきました。
本日は、アルミダイカスト専業メーカーの1つである、リョービについてまとめます。

まずは、簡単に沿革をご説明します。

■沿革

1943年 株式会社菱備製作所≪現リョービ株式会社≫を設立
1944年 火入れ式を行い、ダイカスト製品の製造販売を開始
1954年 プラスチック製品の製造を開始
1961年 東京証券取引所へ上場
      小型オフセット印刷機の製造を開始
1963年 ドアクローザの製造販売を開始
1968年 電動工具の製造を開始
1973年 リョービ株式会社に社名変更
1985年 シェラーリョービCORP.
      ≪現リョービダイキャスティング(USA),INC.≫を設立
1990年 リョービアルミニウムキャスティング(UK),LIMITEDを設立
2003年 リョービコンプライアンス委員会を設置
2004年 特定非営利活動法人(NPO法人)リョービ社会貢献基金を設立
2005年 利優比圧鋳(大連)有限公司を設立
     (2006年11月生産開始予定)

■業績の推移
       売上高    営業利益  経常利益   純利益
01.3  184282  10138  7445  2907
02.3  156139   6364  4999  2080
03.3  156457   8452  8045  4470
04.3  155250  10347  9998 12812
05.3  157964  10834 11301  6581

※営業利益率が改善傾向にあり、前期は営業利益ベースで過去最高益を達成。

■事業概要

同社の事業セグメントは、1)アルミダイカスト事業、2)印刷事業、3)住宅建機事業の3つからなっている。

自動車の軽量化で取り上げているので、1)に着目してご説明します。

1)アルミダイカスト事業

この事業は、前期で売上高1057億円、営業利益56円を稼ぎ出しています。
全社の売上高、営業利益に占める割合は、それぞれ67%、52%となります。
ここからわかりますように、リョービにとってこの事業は、同社のコア事業という位置付けになるでしょう。

顧客は多岐にわたり、取引が多い順番に、フォード、マツダ、ジャトコ(トランスミッションメーカー)、スズキ、富士重工、GM、三菱、いすづ、ホンダ、トヨタ、川崎となります。
ダイカストは自動車メーカー自身が内製している部分が多く、市場全体の70%は内製と言われております。

リョービのシェアは15%です。

このセグメントを製品群でブレイクダウンすると、トランスミッション関連、シリンダブロック関連、サブフレーム・その他、というように分けられます。

〓トランスミッション関連〓

ここで、このセグメントの売上高の70%、営業利益の65%を稼ぎます。(推定)このセグメントのコア製品です。

トランスミッションとは、変速機のことです。
大小の歯車の組み合わせを変え、車に最適な駆動力を得るための機構です。
自動車は発進時や上り坂では大きな駆動力を必要とし、また高速走行時は駆動力が小さくて済みますが、高いタイヤの回転数が必要となります。
その最適な駆動力を実現しているのが、トランスミッションなのです。

リョービはトランスミッションケースと呼ばれる部材を、アルミダイカストで製造しています。
ただし、内製しているメーカーが多く、アルミ化による軽量化もほぼ100%すんでいます。
自動車メーカーの生産能力が足りない部分を、いわば下請け的に請け負っている面もある事業です。

面白い部分としては、プリウス向けでしょうか。
プリウスの増産の流れに比例して伸びています。
金額はディスクローズされていませんが、この「トランスミッション関連」というカテゴリーに対して、売上、利益ともに大きなインパクトはない印象です。

〓シリンダーブロック関連〓

ここで、このセグメントの売上高の15%、営業利益の20%を稼ぎます。(推定)

シリンダーブロックとは、シリンダーを持つエンジンの本体となる部分を指します。
ピストンを始めとする運動部品を内部に抱え、冷却水通路などがあり、構造は複雑です。エンジンの構成部品のなかで、最も重い部分で、軽量化のためにアルミの採用が進んでいる部分でもあります。
しかしながら、内部にピストンやクランクシャフトなどの運動部品を抱えており、剛性や強度が必要となってきます。
そのために、ブロック内はブローバイ通路や、オイル通路を骨格構造にし、外側には多くのリブなどで剛性を高めて、軽量化によるゆがみや共振を防止しているのです。

日本では自動車メーカーによっては、アルミ化が50〜60%程度進んでおりますが、アメリカはまだまだこれからといった状況です。

リョービは、このシリンダーブロックの内部部品が入っていない状態を、アルミダイカストで製造しております。
やはり、この分野も自動車メーカーが内製している分野になります。

〓サブフレーム、その他〓

ここで、このセグメントの売上高、営業利益の15%を稼ぎます。(推定)

サブフレームとは、サスペンションやエンジン・ミッションをアンダーボディに固定する為のフレームを指します。
ここが強固であれば、サスペンション剛性やボディ剛性、衝突安全性などに効果があります。

ホンダのニューレジェンドには、同社のサブフレームが採用されました。

以上が、アルミダイカストセグメントの詳細です。

■まとめ

自動車の軽量化という大きなストーリーがあり、「おもしろいかも」と考えたことが、調べようと思ったきっかけでした。

ただし、この分野は自動車メーカー(グループ企業含む)の内製が、多くを占めております。
調べを進めていくうちに、専業メーカーだからといって技術力が、自動車メーカーを上回っているわけではないことに気付きました。

自動車メーカーが自社でできることを、生産能力的な問題、価格的な問題という点から、同社やアーレスティに仕事をお願いしている面が強いという印象です。

サブフレームや足回り品に伸びる余地があるとは思いますが、3〜5年先を見通せる自動車業界にもかかわらず、具体的な案件に乏しい(特にアーレスティ)。
やはり、こういった分野でも、自動車メーカーが先行しているのでしょう。

一時、株式市場で注目を集めたテーマだと思いますが、個人的にはリョービ、アーレスティともに、「中立」だと思います。

伸びるマーケットだとしても、「彼らが主導権を握っている部門が見つからない」ことが、その最大の理由です。
これでは大もうけできないでしょう。

フル生産が今後も続き、マーケットの需要が伸び続けた場合、「価格を上げてでも我社に売ってくれ!!」、という状況がありえるかもしれません。

そうなれば、業績は拡大するのでしょう。
フル生産ではありますが、「値上げ」の兆候は、現状みられませんので、やはり投資判断は「中立」です。

(佐藤 貴士)

<スローガン>
仲間と共に理想社会への投資をはじめよう!
−投資活動によって理想社会を実現する−

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)


億の近道2005/06/29

JUGEMテーマ:株・投資



■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
投資情報メールマガジン                  2005/06/29号
             イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週4回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。執筆陣は証券・金融業界に身を置いて
いる人間ばかりです。プロの目から見た各種分析や銘柄を参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!
 水曜版は、学習を重ねた一般の個人投資家も執筆に加わっています。いつも
の億近同様、応援をよろしくお願い致します。

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

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      −本日の目次−(本日の担当:億近産業調査部)

    ◆コラム「自動車の軽量化 その5」億近産業調査部 佐藤貴士

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◆コラム「自動車の軽量化 その5 〜リョービ(5851)〜」

 今まで、自動車の軽量化についてお話をさせていただきました。
本日は、アルミダイカスト専業メーカーの1つである、リョービについてまと
めます。

まずは、簡単に沿革をご説明します。

■沿革

1943年 株式会社菱備製作所≪現リョービ株式会社≫を設立
1944年 火入れ式を行い、ダイカスト製品の製造販売を開始
1954年 プラスチック製品の製造を開始
1961年 東京証券取引所へ上場
      小型オフセット印刷機の製造を開始
1963年 ドアクローザの製造販売を開始
1968年 電動工具の製造を開始
1973年 リョービ株式会社に社名変更
1985年 シェラーリョービCORP.
      ≪現リョービダイキャスティング(USA),INC.≫を設立
1990年 リョービアルミニウムキャスティング(UK),LIMITED
      を設立
2003年 リョービコンプライアンス委員会を設置
2004年 特定非営利活動法人(NPO法人)リョービ社会貢献基金を設立
2005年 利優比圧鋳(大連)有限公司を設立
     (2006年11月生産開始予定)

■業績の推移
       売上高    営業利益  経常利益   純利益
01.3  184282  10138  7445  2907
02.3  156139   6364  4999  2080
03.3  156457   8452  8045  4470
04.3  155250  10347  9998 12812
05.3  157964  10834 11301  6581

※営業利益率が改善傾向にあり、前期は営業利益ベースで
 過去最高益を達成。

■事業概要

同社の事業セグメントは、1)アルミダイカスト事業、2)印刷事業、3)住
宅建機事業の3つからなっている。

自動車の軽量化で取り上げているので、1)に着目してご説明します。

1)アルミダイカスト事業

この事業は、前期で売上高1057億円、営業利益56円を稼ぎ出しています。
全社の売上高、営業利益に占める割合は、それぞれ67%、52%となります。
ここからわかりますように、リョービにとってこの事業は、同社のコア事業と
いう位置付けになるでしょう。

顧客は多岐にわたり、取引が多い順番に、フォード、マツダ、ジャトコ(トラ
ンスミッションメーカー)、スズキ、富士重工、GM、三菱、いすづ、ホンダ、
トヨタ、川崎となります。
ダイカストは自動車メーカー自身が内製している部分が多く、市場全体の70
%は内製と言われております。

リョービのシェアは15%です。

このセグメントを製品群でブレイクダウンすると、トランスミッション関連、
シリンダブロック関連、サブフレーム・その他、というように分けられます。

〓トランスミッション関連〓

ここで、このセグメントの売上高の70%、営業利益の65%を稼ぎます。
(推定)このセグメントのコア製品です。

トランスミッションとは、変速機のことです。
大小の歯車の組み合わせを変え、車に最適な駆動力を得るための機構です。
自動車は発進時や上り坂では大きな駆動力を必要とし、また高速走行時は駆動
力が小さくて済みますが、高いタイヤの回転数が必要となります。
その最適な駆動力を実現しているのが、トランスミッションなのです。

リョービはトランスミッションケースと呼ばれる部材を、アルミダイカストで
製造しています。
ただし、内製しているメーカーが多く、アルミ化による軽量化もほぼ100%
すんでいます。
自動車メーカーの生産能力が足りない部分を、いわば下請け的に請け負ってい
る面もある事業です。

面白い部分としては、プリウス向けでしょうか。
プリウスの増産の流れに比例して伸びています。
金額はディスクローズされていませんが、この「トランスミッション関連」と
いうカテゴリーに対して、売上、利益ともに大きなインパクトはない印象です。

〓シリンダーブロック関連〓

ここで、このセグメントの売上高の15%、営業利益の20%を稼ぎます。
(推定)

シリンダーブロックとは、シリンダーを持つエンジンの本体となる部分を指し
ます。
ピストンを始めとする運動部品を内部に抱え、冷却水通路などがあり、構造は
複雑です。エンジンの構成部品のなかで、最も重い部分で、軽量化のためにア
ルミの採用が進んでいる部分でもあります。
しかしながら、内部にピストンやクランクシャフトなどの運動部品を抱えてお
り、剛性や強度が必要となってきます。
そのために、ブロック内はブローバイ通路や、オイル通路を骨格構造にし、外
側には多くのリブなどで剛性を高めて、軽量化によるゆがみや共振を防止して
いるのです。

日本では自動車メーカーによっては、アルミ化が50〜60%程度進んでおり
ますが、アメリカはまだまだこれからといった状況です。

リョービは、このシリンダーブロックの内部部品が入っていない状態を、アル
ミダイカストで製造しております。
やはり、この分野も自動車メーカーが内製している分野になります。

〓サブフレーム、その他〓

ここで、このセグメントの売上高、営業利益の15%を稼ぎます。(推定)

サブフレームとは、サスペンションやエンジン・ミッションをアンダーボディ
に固定する為のフレームを指します。
ここが強固であれば、サスペンション剛性やボディ剛性、衝突安全性などに効
果があります。

ホンダのニューレジェンドには、同社のサブフレームが採用されました。

以上が、アルミダイカストセグメントの詳細です。

■まとめ

自動車の軽量化という大きなストーリーがあり、「おもしろいかも」と考えた
ことが、調べようと思ったきっかけでした。

ただし、この分野は自動車メーカー(グループ企業含む)の内製が、多くを占
めております。
調べを進めていくうちに、専業メーカーだからといって技術力が、自動車メー
カーを上回っているわけではないことに気付きました。

自動車メーカーが自社でできることを、生産能力的な問題、価格的な問題とい
う点から、同社やアーレスティに仕事をお願いしている面が強いという印象で
す。

サブフレームや足回り品に伸びる余地があるとは思いますが、3〜5年先を見
通せる自動車業界にもかかわらず、具体的な案件に乏しい(特にアーレステ
ィ)。
やはり、こういった分野でも、自動車メーカーが先行しているのでしょう。

一時、株式市場で注目を集めたテーマだと思いますが、個人的にはリョービ、
アーレスティともに、「中立」だと思います。

伸びるマーケットだとしても、「彼らが主導権を握っている部門が見つからな
い」ことが、その最大の理由です。
これでは大もうけできないでしょう。

フル生産が今後も続き、マーケットの需要が伸び続けた場合、「価格を上げて
でも我社に売ってくれ!!」、という状況がありえるかもしれません。

そうなれば、業績は拡大するのでしょう。
フル生産ではありますが、「値上げ」の兆候は、現状みられませんので、やは
り投資判断は「中立」です。

(佐藤 貴士)

<スローガン>
仲間と共に理想社会への投資をはじめよう!
−投資活動によって理想社会を実現する−

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

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■「山本潤氏のファンダメンタルズ分析日本株アナリスト養成講座DVD」
 発売!!■

「NPOイノベーターズ・フォーラム 公認日本株アナリスト 認定講座」
共催:エンジュク 協力:ダイヤモンド経営分析チーム

 4月に行われた山本潤氏のセミナー映像に加え、ファンダメンタルズ分析に
必要な内容を新たに撮り下ろした映像を全て収録した4枚組DVDです。

◆ファンダメンタルズ分析の決定版。
 いままで体系的に語られることの少なかった実践的なファンダメンタルズ
分析を網羅。最終的には個別株のレポートが作成出来るレベルを目的として
います。受講出来なかった方や反復学習したい方には最適な内容です。

◆日本株アナリスト認定
 このDVDには課題があります。来年4月までに課題提出された方はNPO
法人イノベーターズ・フォーラムがその内容をチェックし、水準以上であれば
日本株アナリストの認定を致します。

◆充実したボリューム
 価格は48,000円とやや高額ですが、4月のセミナー(受講料38,0
00円)で使用した資料添付はもとより、全部でDVD4枚組、約450分の
充実した内容となっています。

詳細はエンジュクのホームページまで。
http://www.enjyuku.com/v_kabu_10.htm

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■「個人投資家のための景気観養成セミナーDVD」発売中!■
 一昨年11月に行われた村田雅志氏の景気観養成セミナーを全て収録した2
枚組DVDです。

◆受講したいけど行けなかった…という方には最適
 当日行われたセミナーの全てを漏らさず収録。もちろん、セミナー当日配布
された資料も収録しております。これで開催地に縛られることなく、自分のペ
ースで学習することが可能です。

◆マスターへの早道は反復
 頭で理解しているつもりでも、いざ実践してみると様々な疑問点が新たに湧
いてくるもの。DVDで何度も復習することにより、マスターへの早道となり
ます。今回のセミナーをより自分のものにするためのツールとしてお役立て下
さい。

詳細はイノベーターズ・フォーラムのホームページまで。

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執筆後記

JUGEMテーマ:株・投資


最近、テレビでソニーのコマーシャルを見てびっくりしました。
なんだかとっても安っぽい!!
あえて安っぽくすることで視聴者に身近さをアピールする戦略でしょう。
私見ですが、ブランド戦略的にはマイナスの印象です。

ソニーはブランド連発の悪癖がある会社ですが、高級感を出すために、たとえばテレビなども最高級はクオリアというものを出しています。
また、グランドベガという最高級に近いものを出しています。そしてベガというサブブランドを出しています。三星のテレビは三星、LGはLGです。
これほどのサブブランドの連発ははっきりいってマネジメントの欠如を感じさせます。

現状では、パナソニックはもちろん、ビクターやパイオニアの方が、ソニーよりブランド力が上ではないでしょうか。

足元もソニーのデジカメの調子が悪いようです。
マネジメントは表向き経営者の数は少なく、欧米型をとっていますが、それにも関わらずスピードある経営ができない理由は何でしょうか?
中間管理職が多すぎるのではないでしょうか?
この際、現場の若手及び中堅エンジニアに思い切って権限委譲をするべきではないでしょうか。
それにしても、あのテレビコマーシャルは悲しい。
(山本 潤)

マーケットを切る!(46)

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■今週のキーワード
“An entrepreneur tends to lie some of the time. An entrepreneur in trouble tends to lie most of the time” by Anonymous
昨年を上回るペースで新規公開・上場企業(2005年は160社を超える勢い)。証券会社のIB部門は、新規案件、公開・上場予備軍、Secondary市場でのIRサポート、銘柄フォローも十分とは言えず、公開・上場直後、利食いに押され、投資家、発行体からも不満の声。
玉石混合だが、もはやバイサイド、セルサイドともミスプライス株を探し、精査するだけのマンパワーはないようだ。

株主総会後は、総会で承認を得た経営陣が「ビジョンと戦略」を語り始める。外国人投資家の持ち株比率が高い企業の経営者は、7月初めにから海外投資家訪問に旅立ち、帰国後には4‐6月企業業績発表準備に追われる。創立から数年の会社も1世紀以上の歴史のある会社もステークホルダーが求めるものは、企業価値の継続的な向上。株主総会で経営者側からの発案が「否決」される時代。長年日本市場に求められてきた投資家(ステークホルダー)と経営者の「緊張関係」が機能しつつある。Fasten your seat belt!

★Market Navigator/ invisible variablesとの闘い、Part 1.求められる素養‐発想の転換
Market Navigation情報:

9回目のFFレート引上げへ、3.25%へ。FFレートのピーク時を探る展開続く(次回FOMCは8/9)。歴史的に見て、84年、94年、そして2004年、10年毎の米金利上昇局面と、翌年の景気スローダウン局面入りと景気回復軌道への過程を辿ると、金融、マネーの問題が発生。FFレートの打ち止め感と景気反騰期待先行が入り混じる時期にM&A旋風、対ドルでの外国通貨切上げ(これまでは円だったが今は元)が起こっている。夏の陣を構える投資家にとって景気の上昇気流と下降気流の見極めが重要だが、日中気温30度前後、湿度もやや高め、夏ばて対策が必要かと思う。Good luck!

狩猟民族型と農耕民族型‐日本に混在する価値観、ライフスタイル‐昔は狩猟民族型=アングロ・サクソン型、日本は農耕民族型と指摘されることが多かったが、この10年で大きく変貌。同じ企業内でも狩猟民族型発想、農耕民族型発想を求められる個人、組織に分
かれるケースが目立つ。両方の発想のバランスを求められるケースもある。一般的に狩猟民族型とは、一般的にクリエーター型、ヘッジファンドのファンドマネージャー、アナリスト、トレーダー、弁護士、コンサルタント、芸術関係、起業家、一部のエンジニア。一瞬の発想の転換で大きなチャンスを狙う。

一方、農耕民族型とは、長いスパンで物事を考え、地道な活動で収益を狙う。医者、会計士、主要な製造業(自動車、電機、精密、3‐5年のタイムスパンで企業戦略を創る)、教育者、官僚、経営企画、賃貸不動産経営、基礎研究、non-cyclicalなビジネスは、一般的に農耕民族型発想モデルの典型だが、商業銀行、中長期の年金運用、アナリスト、保険コンサルタント、伝統的な証券ブローカーもどちらかと言えば農耕民族型。

どちらが良いか悪いではなく、両社の収益性の違いは、一概に言えない。経営者の中には、狩猟民族型の人もいれば農耕民族型の人もいる。ビジネスモデルが狩猟民族型(例えば、俗に言うIT企業群、ライブドア等)企業に農耕民族型経営者、長い研究開発が求められる医薬品メーカーに狩猟民族型経営者が席についているケースは、企業価値の変動が著しく不安定になる傾向がある。具体例は、今後このシリーズで紹介していきたい。景気が蛇行し始めると、時として経営者は、本来のモデルを見失う。

不透明要素をチャンスと捉える発想とリスク回避策を模索する発想‐この二つに分けることが出来る。リスク回避しつつチャンスを捉えるケースは、一見合理的に見えるがコストがかかる。出会った経営者(チームプレイ型経営の場合は、バランス)が狩猟民族型か農耕民族型か経営判断の際、どちらのChemistryが機能するか、見極め方次第で年後半のパフォーマンスが決まりそうだ。

クイズ.某民間航空機のパイロット、グァム島から成田近郊まで飛行、燃料は残り2時間分。三浦半島から房総半島にかけ積乱雲発生、高度7,500m、べったり広がっている。どうするか、1.乗客積乱雲の薄い所を通過する 2.グァム島に帰還する 3.高度を上げて積乱雲の上を飛び越す、4.羽田に向う。(「パイロットが空から学んだ一番大切なこと」、酒井優基氏著、インデックスコミュニケーションズのP139を参考に一部改変)。どれがベストか、答えは、3。1は機体の損傷リスク、2.燃料が足りないリスク、3.一度飛び越え北から成田へ着陸、4.羽田も積乱雲の中にある。

★1.Technology Insight/少子高齢化、団塊世代退職で注目される日本のメカトロ産業
本題に入る前に、ザ・ブローカーとして幾つかのデータポイントを紹介しておく必要がある。中長期投資家にとってはノイズでしかないと思うが、4‐6月‐7‐9月の動向を見る上で注目しておきたい。

ハイテクデータポイント:ハイテク株は、狩猟民族型ビジネスモデルの典型。一部で強気発言が心地よく聞えると必ずショックが待っていると考えていいセクター。

収益変動が激しく、ニュースフロー、断片的なリサーチも氾濫。一部の長期年金ポートフォリオは、ハイテクやバイオ銘柄の組み入れ比率を制限しているところもあるが、日々運用することに長けたファンドからすれば、投資の醍醐味を十分味わえる銘柄群。中長期のテクノロジーロードマップや偉い学者が主張するテーマが実際に短い期間で現実化するケースは、極稀である。早速、先週あたりからTurbulence発生か。

Turbulence 1: Solectron (SLR):同社の3‐5月決算は、市場の想定をやや下回り、中身はDisappoint。同社は、Ciscoや通信系、組み立て加工系業界のベンチマーク一つである。全体の売上は、前期比‐5.8%、前年比‐14.6%、ネットワークセグメント:前期比‐14.7%、前年比‐4.4%

Computer/Storage:前期比+2.8%、前年比‐7.7%、Industrial:前期比+6.1%、前年比‐16.1%、自動車向け:前期比+8.5%、前年比+4.6%、通信:前期比+3.0%、前年比‐7.3%。ITネットワーク投資の回復は、騒音ほどではないことが窺える。

Turbulence 2: LG Electronics (066570) 4‐6月の携帯端末出荷は会社ガイダンスの1, 400万台を下回りそうだ。欧州向けが弱く米国向けも期待通りでなかった模様。更にPDPの出荷も前期比横ばい。

Turbulence 3:台湾の液晶偏向板メーカー、Optimax Technology (3051 TT)6月の売上は8%くらいダウンサイドがあると台湾の同僚からの報告。日東電工が価格攻勢に出たという話題で株価も調整。

フォローアップ:世界のHDD出荷台数1Q(1‐3月)に対し2Q(4‐6月)はほぼ横ばい。例年マイナスの時期に横ばいは好調を意味するが、期待値が高かっただけに、関連銘柄は、上方修正待ち。

★注目される日本のメカトロ産業/人口動態の変貌と企業競争力の向上/熟練工と自動化 Part1
日本の製造業は、典型的な農耕民族型ビジネスモデルであるが、80年代半ばの自動化依存(FMSなどFlexible Manufacturing System)と熟練工軽視の風潮、90年代の円高、産業の空洞化、金融危機、年金債務問題の浮上により大手電機メーカーの「国営化」まで市場で囁かれた。現在、市場からは、少子高齢化、生産労働人口の減少、BRICsの台頭する中でどのように企業価値向上を目指すのか指針を示すよう圧力がかかっている。5‐10年先を見る一部製造業のトップ及び幹部は、2010年‐2015年の日本の経済モデルをベースに「生産革新」に余念がない。

成功例:松下電機のPDP事業、推定ベースだがOPMは、7%を超え世界で最も高い利益率を誇る。シャープの小型液晶パネル、こちらも推定OPMは11‐12%前後、大型パネルを含めても7−8%ではなかろうか。償却費、R&Dコストの配分、部門間売上、利益の相殺などで市場関係者に公表される数字とは、多少違うかも知れないが、日本国内での生産性、収益性の高さは、一部大手メーカーの中で認知されつつある。

海外生産、消費地生産一辺倒から、コアのモジュールを日本で生産、消費地で組み立てて販売チャンネルに載せるモデルが、コア技術の流失防止、収益最大化につながる糸口を見つけた模様。

生産現場‐組み立て現場‐熟練工、物作り・組み立て作業に意欲的なマルチスキル型のパート(大阪や名古屋のパートさんの活力、パワーは、凄いでー、ホンマヤでー、銭稼ぎますわ)。関西・中部に対抗意識が強いのは、九州。生産性・収益性改善に活力が漲るが、経営トップからみてこれら熟練作業員の高齢化は、誰にも止めることはできない。90年代の新卒者募集削減による就業者の年齢構成が歪んだままの状態。

チャンス到来‐多額の設備投資余力が生まれる‐団塊世代の退職が目前に迫り、悲観論が多く聞かれるが、大方の高い価値を生み出す団塊世代は、一時退職後、様々なプログラムにより現場に残ると見られる。厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると例えば、団塊世代の賃金総額ベースを見ると16.2%(1,000人以上の大企業では17.6%)、雇用者数ベースでは13%。歪が出来た世代間格差を熟練工生産ラインと完全自動化ラインに分け(当然中間的なラインも投入される模様だが)、様々なインセンティブプラン「マイスター制度」を導入して、単純労働ではなく一人若しくはグループでほぼ全ての組み立て工程を任せ、生産性に応じて報酬配分する方針。

既に一部のメーカーで実験的に導入されており、成果が出ている。
具体例:先日アナリスト向けに開催された「キヤノンの生産革命活動」からその「からくり」が極一部透けて見える。「ムダがあるから成果が大きい」「現場は宝の山」という表現の意味を市場で織り込むにはかなりの時間を要するかもしれないが、製品単価の下落を生産現場で吸収してしまうような施策。

現場が求める生産ライン:ブラックボックス化(外から見て製造原価が見えないもの)、内製化加速、マルチジョブを支援するような機械、工具の導入する一方で、完全自動化(モジュール部品の組み立て)、部品点数、工程を減らせるようなラインを混合している模様。ヒントは、これらの生産現場は「航空母艦」のようになっていると言えば、ご理解いただける方もいるかも知れない。

★2.関連銘柄、/汎用性と特殊性の共存‐Multifunction
複合機のニーズ:森精機(6141)Y1,174、時価総額:1,112億円、PER:12倍、同社の旋盤(削られる物が回転)とマニシング(削る側が回転)する複合機。部品点数が少なく低コスト、高付加価値品
アマダ(6113)Y760、時価総額:3,088億円、PER:18倍、同社の汎用機械、使い方次第では、現場の生産性改善が高まる。これまで使い方の指導が十分でなかったことから機械を導入した側のROIが低かったが、生産現場での利便性向上の成果は大きい。
不二越(6474)Y378、時価総額:941億円、PER:18倍、多機能ロボット(同社はトヨタ向け比率が高い)の企画・設計は急ピッチ。20年前の収益モメンタムの上昇を彷彿させるほど。
ダイヘン(6622)Y277、時価総額:375億円、PER:17倍、溶接ロボット好調、電力向け変圧器需要回復に期待。半導体向け電源装置は受注モメンタム好調。

★3.素材産業:弱気派増加傾向
米短期金利上昇打ち止め感台頭=景気減速感、欧米住宅バブル崩壊リスクの高まりで、素材産業銘柄中心に先週は、調整するものの、原材料コスト低下、製品価格の安定期待から東京製鐵(5423)が買われるような地合いは続く。4‐6月決算から見て上期増額修正期待感台頭に期待したい。PERが5‐10倍くらいの素材メーカーの株が「宝の山」のように出てきた時、PERのボトムは株価のピーク(シクリカル銘柄の尺度)と決めつける投資家もいるかも知れない。しかし、世界景気の再加速が表面化した場合、株価上昇余力は20‐30%くらいありそうなセクターでもある。

★4.Consumer & Service/世界的にスポーツ熱上昇‐お金で買えないのは健康と爽快感
世界的にスポーツが見直されている‐閑散とする夏枯れ相場の中で一際目立つのが、スポーツ観戦。ウィンブルドン、全米ゴルフ、バスケット、そして日本サッカーコンフィデレーションカップ。あと1ヶ月すると高校野球大会の開催。「夏枯れ相場」にはそれなりの役者が存在する。スポーツは、結果が全て、感動シーンだけ見て満足する人は少なく、全部見るか、結果だけを見るか、実況コンテンツとして価値は高いが、再利用価値が極端に低いことが難点だが、年々放映権は上昇気味。スポーツチームの強化も各国力を入れている。日本はやや出遅れ感があるように感じる。

例えば、冬場の札幌周辺には、オーストラリア、ニュージーランドチームが強化合宿をすることは意外に市場関係者の間では知られていない。韓国、台湾、香港からの富裕層がスキーを楽しみに来日するという情報もMKに寄せられている。(余談になるが、札幌周辺のリゾート物件、数百万円の売り物は割安か割高か?)

2012年オリンピック会場争奪戦:7月6‐9日にシンガポールでIOC総会が開催される。現在、候補地に名乗りをあげているのが、パリ、ニューヨーク、モスクワ、ロンドン、マドリードの5都市。新規正式種目採用にも注目が集まる。例えば、ゴルフ、1900年、1904年に一時採用された。ラグビー、こちらも1900年、1908年、1920年、1924年に種目となった。Polo、Lacrosse, Croquet, Cricket, Power boating,Rackets, Rink-Hockey, Water skiingなど。詳しくは、www.olympic.org/ を参照されたい。

ホノルルマラソン:例年12月開催、2004年12月12日ホノルルマラソン、25,617名がエントリー、15,723名が日本人。全体の61%が日本人ランナー。日本語でのウェブサイトhttp://www.honolulumarathon.jp/ も充実。「マイウェイ」、団塊の世代には忘れられない音楽。ポール・アンカ作詞・編曲、フランク・シナトラが歌ってヒット。一説にはフランク・シナトラの引退のためにポール・アンカが作詞したという説もある。マイウェイを聞きながら、オアフ島をマイペースで駈け抜ける気分は爽快だと聞く。

2006年2月10‐26日:Trino Olympic(イタリア)の開催。この夏が強化合宿時期。これからが旬。
新百名山ブーム:1956年から10年間登山ブームが起こった。日本のマナスル登頂がきっかけとなったと聞く。当時20歳だった若者が今、60歳代、電車に乗るとそれくらいの年代層が重いリュックサックとステッキを持っている光景は珍しくない。「日本の百名山」、「新日本百名山」、書籍・ガイドブックは、年々増える傾向にある。現在、50歳以上の69.6%、60歳以上の42.4%が登山経験者と言われるほどだ。

ゴルフ場の相次ぐ上場と収益機会の多様化:パシフィクゴルフマネジメント(PGM)とアコーディアが候補に上がっている。ブームの反動を狙ってか、人口動態や各国のモデルケースを緻密に分析した上での底値買いを果した例だが、Cashフローはこれからが上昇期。最近の郊外型一戸建て住宅をゴルフ場の中に作るケースも出てきた。ラスベガス、グァム島などでは珍しくないが、リタイア後の生活空間、明らかにライフスタイルの変化を先取りしたライフプランを実践する企業が増えつつある。例、東急不動産の季美の森、www.kiminomori.com 3LDK-4LDK, 2,700-3,300万円、外房線。同様のプランは、各社計画中。更に、2008年問題―高反発クラブ使用禁止、プロ、アマとも反発係数が0.83以上はコ
ースで禁止の予定。

ネット企業もスポーツチームスポンサーに相次いで名乗を挙げる:昨年は、ライブドアのバッファローズ買収交渉からスタート、今や、ソフトバンク、楽天などIT企業名が「近鉄」「太洋」などに代わりスポーツニュースに流れる。ブログサイト、選手とのメール交換コーナー、キャンペーンなどの効果から、ページビュー(アクセス数)が昨年1年間で約+50%増。広告主としても宣伝効果を狙いたい。

先進国病‐克服の糸口‐楽しいスポーツを政治に利用されたくないという声も多いが、増えつづける生活習慣病対策、医療コスト削減のためにもスポーツ振興は、日本だけではない。ニューヨークマラソン、ボストンマラソンなど地方公共団体は、イベントによる地域振興、ライフスタイルの向上を狙う。ジョギング、ウォーキングが増え、(人目が増え)犯罪が減ったという事例も聞く。

健康器具メーカーも率先:オムロンの作田社長がダイエット日誌ウェブを公開「カラダスキャン」のキャンペーンサイト、6ヶ月で5キロ減、体脂肪率20%減、ウィークデー45分、ウィークエンド1.5時間のウォーキング効果、楽しみ方、ウォーキングコースの紹介など。同社社員、関連取引先にも大きなインパクト?

関連企業:現在調査中のため、銘柄名だけにしておきたい。
デサント(8114)Y402, 時価総額:309億円、PER: 17X、アディダスとのライセンス交渉決裂で苦戦したが、自力で立ち直る。EV/EBITDA:6X
アシックス(7936)Y497, 時価総額:993億円、PER: 10X、ニューヨークマラソンの約60% が同社製シューズを履く言われるほど。
ミズノ(8022)Y516、時価総額:685億円、PER: 20X、ウェア、用具など全般。ミズノのスポーツ教室などに最近申し込みが増えているそうだ。
ゼビオ(8281)Y3,190、時価総額:1,019億円、PER:23X、ヴィクトリア(売上約300億円、前期は赤字)を吸収。ヴィクトリアの粗利が意外に高かった模様だが、コスト削減、需要喚起はこれから。

(菊川 半蔵)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

技術を評価できる個人投資家の養成講座(23)

JUGEMテーマ:株・投資


(23)コネクタ(2)

 今回は、携帯電話のコネクタの市場規模とコネクタの今後について、お話したいと思います。
 まずは、どの様な企業があるでしょう。ざっくりあげてみたいと思います。

6800 (株)ヨコオ
6804 ホシデン(株)
6806 ヒロセ電機(株)
6807 日本航空電子工業(株)
6941 山一電機(株)
6752 松下電器産業(株) 等
というところでしょうか。

この他、非上場でモレックス、京セラエルコ(京セラの子会社))などがあります。

 市場規模を見積もってみましょう。携帯電話に使われるコネクタは、2ピンから80ピンまで、色々ありますが、平均10箇所、平均単価60円、合計600円ぐらいとします。

月々500万台分で、月々30億円、年間360億円、月々1000万台分で、月々60億円、年間720億円の市場と思われます。国内で月々500万台とすると、世界市場を含めると月々3000万台ぐらいでしょうか、月々180億円、年間2160億円の市場規模と思われます。

これを、各企業がシェアの奪い合いをするのです。海外にも低コストのメーカがたくさんありますし、品質の良いメーカもだんだん出てきました。コネクタといっても、一般的な電気信号を扱うコネクタ、無線系のコネクタ、インターフェースコネクタ、ミニSDのコネクタ、や3Gの端末に搭載されているU−SIMカードのコネクタ、FOMAカードのコネクタなど種類が沢山あります。

ミニSDカードは、海外ではまだ広まっていないため、国内のみの市場ですが、今後現在のSDカードコネクタから置き換わっていくでしょう。FOMAカードのコネクタは、国内のFOMAの仕様となっていますので、今後、FOMAが世界に普及すればデファクトスタンダードになるでしょう。逆に、U−SIMカードのコネクタは海外市場では、GSM携帯では当たり前に搭載されていますが、国内では3Gに搭載され始めたばかりです。

今あげましたインターフェースコネクタ、ミニSDカードやFOMAカード、U−SIMカードのコネクタは、各規格があるため、外部から接続されるプラグやカードがあるため、技術革新はある程度速度に制限がかかります。しかし、一般的な電気信号を扱うBtoB(ボードトゥボード)とか、Btoフレキ(ボードトゥフレキ)と呼ばれるコネクタは、実装部品の低減、コストカットのターゲットとなります。

新しい技術によって置き換える流れがあるということです。BtoBやBtoフレキは、基板と基板、基板とフレキ基板を接続するという意味ですが、この接続をコネクタ無しで、直接行おうという流れです。

コネクタメーカ震撼ものの話ですが、機会がありましたらご報告したいと思います。

彼岸
技術のわかる個人投資家への道
Road to Investor with Technology Sense

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

夢見るチカラ、未来を変える(46)

JUGEMテーマ:株・投資


=割安株の伝道師 石川臨太郎とバリューな仲間たち(その6)=

第7話 個人投資家が投資に使う資源はお金だけではない

 私がブレーンになっていただいている卓越したバリュー投資家さんが運用目論見書(=自分の運用方針やテクニックを解説した本)を発行してくれるようになりました。

 立て続けに3冊も発行されましたが、人生を謳歌する会で顔なじみの四谷一ファンド・マネージャーの本「普通のサラリーマンでも15年間で2億円作れる」からご紹介します。
 私は四谷さんから間接貿易でシチエ(4724)を銘柄輸入しています。四谷さんは週3時間しか、株式投資に時間を使いません。それなのにバリュー投資で8年間勝つ続け平均26%の運用利回りを確保し、500万円を6000万円にしました。目標はあと6年でこの6000万円を2億円に増やし、アーリーリタイア(遊んで暮らす生活^^;)を目指しています。その実力十分です。

 ほとんどの個人投資家は投資に使っているのは自分のお金だけだと勘違いしています。しかし実際には自分の時間も投資しているのです。つまり投資のために使っている資源は自分のお金と自分の時間の二つだということを忘れてはいけません。私は自分の自由に使える時間を取り戻すために投資しています。時間はお金と同等の価値を持つのです。投資を実行するときには、その投資のために投下する時間と労力に対する収益率もよく検討しなければならないのです。デイ・トレードは相場が開いている時間中パソコンに釘付け。バリュー投資は、時間を自由に使えます。あなたはどちらがお好みですか。お金を稼げて
も使う時間がなければ、お金がないのと同じかもしれませんね。

 さて私はシチエを間接貿易で輸入したと書きました。実は私のブレーンには実に鼻の利くバリュー猟犬こなつさんがいるのです。四谷さんのご紹介の次には私が銘柄輸入ハンティングの猟の頼りにしているバリュー犬こなつさんのご紹介もします。

 「潜在意識を活用した最強の投資術入門」をマネー雑誌ZAiで取り上げていただくためにZAi編集部に売り込みをしたとき自分だけ売り込んでは見込みが薄いので「人生を謳歌する会」でボードリーダーを務めてくださった投資のツワモノ達をまきこんでアタックしました。メルマガでもご紹介したように「石川さんの投資手法は」と聞かれて「ツキと運を呼び込むことです。ツイてる、ツイてる、運がいい・・・」と唱えていると株で稼ぐことができるんですよ」と大真面目に回答して、編集者のOさんに「・・・・・石川さんはボツ!」といわれ、山本潤さんにバックアップをお願いしてコラムという形でやっと取り上げていただきました^^;。

 でも勉強仲間のマスコミデビュー作戦は大成功に終わりました。そのときZAiで取り上げられたご縁で四谷さんが「金の卵コンテスト」で優勝した優れものの企画はダイヤモンド社で本になりすごい勢いで売れています。「潜在意識を活用した最強の投資術入門」の10倍も以上も^^;。四谷さんにもダイヤモンド社さんにも喜んでいただけました。私もあやかりたいと思います。ツキを分けていただこうと思っています。

 最近、おしかけ仲人の石川臨太郎というキャッチフレーズで行動しています。かってにお見合いをしくんで夕刊フジさんに丸山晴美さんをご紹介したり、ブログやホームページを持ち、投資力と書く力を兼ね備えた達人を出版社にご紹介したり。夕刊フジさんと丸山さんのお見合いはとてもうまくいき、みなさんに喜んでいただけました。

 そんな活動をしていると別のところから見返りがやってくるので、これも自分のための活動となります^^;


経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

最優秀賞問題と株式トレード

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【The Best Prize Problem 最優秀賞問題】

「最優秀賞問題」という確率の問題があります。

n個の賞品があります。
その1つづつにランクがつけてあります。
つまり、最優秀賞(1位)、2番目に高価な賞品、3番目に高価な賞品…
そして、ブービー賞は、(n−1)番目に高価な賞品、最後にn番目に高価な賞品という具合です。

この賞品は、ランダムに時系列にひとつづつ展示される予定です。
わたしたちは、そして一つ一つ順番に見ることができます。
(もちろん、何が最優秀賞かは事前にはわかりません。プラズマテレビかもしれませんし、高級車かもしれません。)

最短で1番目の賞品を選んで終わる人もいるでしょう。
最長でn番目の最後の賞品まで見る人もいるでしょう。
1つを見たら、その賞品をもらうか、もしくは、拒否することができます。

賞品を選んだ時点でゲームは終わりです。
賞品を拒否した場合、次の賞品を見ることができます。
そして、次の賞品が気に入れば、それを頂くことが可能です。
気に入らなければ、再度、拒否をして、そのまた次の賞品を見ることができます。
最優秀賞をとれる確率がもっとも高くなる戦略を考えましょう。


【最優秀問題 回答】

考え方、計算過程は省きます。

答えは、
1)nを黄金分割(自然対数で除す)する。n/e。
2)n/e個の賞品を最初に拒否する。
3)最初の拒否した賞品(n/e個)の中で最も高価な賞品(賞品bとします)を覚えておく。
4)残りの賞品をひとつひとつ見ていく中で、賞品bよりもよい賞品に出くわしたらすぐに、その賞品を選ぶ。

これが戦略です。


【戦略のまとめ】

最初は静観します。
次に、静観した中でのベストな賞品を特定し、
それを超えるようなよい賞品が出たら、それを選ぶのです。

この戦略がn個の賞品の中でもっともベストな賞品である確率が一番高いのです。

その確率は37%程度あります。


【応用例 株式投資のトレーディング】

この問題を日々のトレードに活用することはできるでしょう。
まず、自分がトレードする時間をnとします。
前場だけでトレードをするなら、n=2時間とするわけです。
1分ごとの株価をP(ランダム変数)とします。
2時間ですから、p(個別の確定数字)は120個並んでいます。
中には同等の「賞品」=同値の株価も多数あるでしょう。

2時間を黄金分割します。自然対数eで割るわけです。
eは約2.72ですから、120分を2.72で除すと、44分になります。
9時00分から9時44分まである銘柄の値動きを見ます。
その値動きの中でもっともベストなプライス(最安値)をマークします。

9時44分以降で、その最安値を下回ったら、すぐに買います。
その後11時まで買値を上回る状態を待ち、売り抜けます。

よく、テクニカル分析でも、第3波、第5波という黄金分割を用いた分析がありますよね。

こうした黄金分割は、確率の問題でも回答になることが多いのです。
テクニカル分析も、数学的、確率的な最良の戦略として、その効果は、証明されているわけです。


【実感としての黄金分割】

わたしも、先物をつかってファンドのヘッジを施すことがたまにあります。
せっかくですから、よいところでヘッジをしたい。
そんなとき、急がずに、まず、日中の先物を動きをよーく観察します。
(取材で場中を見ていられないことも多いのですが・・・普段は同僚に任せています)


安値にきて、高値にきて、まただれて、また安値にきてと、市場独特のリズムがあります。
大体の高値、安値の目処をつけて、観察を続けます。
おや、高値を更新、安値を更新、そんな「ブレイク」がきます。
そのブレイクの大きさや勢いを観察します。
価格が落ち着いてきます。
もう大丈夫でしょう。
そこでよい価格を待ってヘッジを敢行します。

このようにトレードをしている方は多いのではないでしょうか。

(山本 潤)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

億の近道2005/06/28

JUGEMテーマ:株・投資



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投資情報メールマガジン                  2005/06/28号
             イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週4回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。火曜日版は証券・金融業界に身を置い
ている人間に加え、個人投資家も執筆に加わっています。各種分析や銘柄を参
考にして、「億」の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

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             −本日の目次−
 (本日の担当:山本潤&深田萌絵&石川臨太郎&彼岸先生&菊川半蔵)

 ◆コラム「最優秀賞問題と株式トレード」:山本潤
 ◆新コラム「深田 萌絵のファンダメンタルズ株式投資入門(1)」:深田萌絵
 ◆コラム「連載 夢見るチカラ、未来を変える(46)」:石川 臨太郎
 ◆コラム「連載 技術のわかる個人投資家(23)」:彼岸
 ◆コラム「連載 マーケットを切る!(46)」:菊川半蔵

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◆コラム「最優秀賞問題と株式トレード」

【The Best Prize Problem 最優秀賞問題】

「最優秀賞問題」という確率の問題があります。

n個の賞品があります。
その1つづつにランクがつけてあります。
つまり、最優秀賞(1位)、2番目に高価な賞品、3番目に高価な賞品…
そして、ブービー賞は、(n−1)番目に高価な賞品、最後にn番目に高価な
賞品という具合です。

この賞品は、ランダムに時系列にひとつづつ展示される予定です。
わたしたちは、そして一つ一つ順番に見ることができます。
(もちろん、何が最優秀賞かは事前にはわかりません。プラズマテレビかもし
れませんし、高級車かもしれません。)

最短で1番目の賞品を選んで終わる人もいるでしょう。
最長でn番目の最後の賞品まで見る人もいるでしょう。
1つを見たら、その賞品をもらうか、もしくは、拒否することができます。

賞品を選んだ時点でゲームは終わりです。
賞品を拒否した場合、次の賞品を見ることができます。
そして、次の賞品が気に入れば、それを頂くことが可能です。
気に入らなければ、再度、拒否をして、そのまた次の賞品を見ることができま
す。
最優秀賞をとれる確率がもっとも高くなる戦略を考えましょう。


【最優秀問題 回答】

考え方、計算過程は省きます。

答えは、
1)nを黄金分割(自然対数で除す)する。n/e。
2)n/e個の賞品を最初に拒否する。
3)最初の拒否した賞品(n/e個)の中で最も高価な賞品(賞品bとします)
 を覚えておく。
4)残りの賞品をひとつひとつ見ていく中で、賞品bよりもよい賞品に出くわ
 したらすぐに、その賞品を選ぶ。

これが戦略です。


【戦略のまとめ】

最初は静観します。
次に、静観した中でのベストな賞品を特定し、
それを超えるようなよい賞品が出たら、それを選らぶのです。

この戦略がn個の賞品の中でもっともベストな賞品である確率が一番高いので
す。

その確率は37%程度あります。


【応用例 株式投資のトレーディング】

この問題を日々のトレードに活用することはできるでしょう。
まず、自分がトレードする時間をnとします。
前場だけでトレードをするなら、n=2時間とするわけです。
1分ごとの株価をP(ランダム変数)とします。
2時間ですから、p(個別の確定数字)は120個並んでいます。
中には同等の「賞品」=同値の株価も多数あるでしょう。

2時間を黄金分割します。自然対数eで割るわけです。
eは約2.72ですから、120分を2.72で除すと、44分になります。
9時00分から9時44分まである銘柄の値動きを見ます。
その値動きの中でもっともベストなプライス(最安値)をマークします。

9時44分以降で、その最安値を下回ったら、すぐに買います。
その後11時まで買値を上回る状態を待ち、売り抜けます。

よく、テクニカル分析でも、第3波、第5波という黄金分割を用いた分析があ
りますよね。

こうした黄金分割は、確率の問題でも回答になることが多いのです。
テクニカル分析も、数学的、確率的な最良の戦略として、その効果は、証明さ
れているわけです。


【実感としての黄金分割】

わたしも、先物をつかってファンドのヘッジを施すことがたまにあります。
せっかくですから、よいところでヘッジをしたい。
そんなとき、急がずに、まず、日中の先物を動きをよーく観察します。
(取材で場中を見ていられないことも多いのですが・・・普段は同僚に任せて
います)


安値にきて、高値にきて、まただれて、また安値にきてと、市場独特のリズム
があります。
大体の高値、安値の目処をつけて、観察を続けます。
おや、高値を更新、安値を更新、そんな「ブレイク」がきます。
そのブレイクの大きさや勢いを観察します。
価格が落ち着いてきます。
もう大丈夫でしょう。
そこでよい価格を待ってヘッジを敢行します。

このようにトレードをしている方は多いのではないでしょうか。

(山本 潤)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

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◆コラム「深田 萌絵のファンダメンタルズ株式投資入門(1)」

〜テクニカル分析に挫折した人へ捧ぐ〜
ファンダメンタルズ分析簡易シートで簡単システム・トレード入門

 皆さんこんにちは☆萌絵です。
 『小額オプション入門』は、終わったわけではないのですが、この何ヶ月か
IVが非常に低いのでオプション・ショートには不利な日々が続いています。
ポジションを取ろうにも取れない状況が続いていて書くことが無いので、ここ
は違うお勉強でも始めようかなと思いました!

 そこで、何の勉強を始めようかと考えたところ「やっぱり、山本さんはファ
ンダメンタルズ分析のプロだから、今のうちに山本さんに教えてもらわなくっ
ちゃ損ですね☆」ということで、山本さんにファンダメンタルズ分析の弟子入
りをお願いしちゃいました。

 実は私、株を始めて4年になるのですがファンダのお勉強をしたことが殆ど
ありません!それというのも私は、理解力や感性に乏しく、ファンダメンタル
ズ分析に早々と挫折してしまったからです。テクニカルだって、よくわかんな
いまんま。この一年間で分かったことは、定量的なアプローチが比較的に私の
肌に馴染んだということだけでした。しかし、あの複雑で難しそうな財務諸表
を見てちっとも理解できないシンプル脳でも大丈夫なのかしら?

萌絵 「山本さん!こんな私にでも、ファンダメンタルズ分析ができるんでし
 ょうか?」

山本 「大丈夫です。このファンダメンタルズ分析簡易シートに数字を打ち込
 んでいくだけで、誰にでもシステマティックに投資判断ができます。」
萌絵 「本当ですか☆じゃあ、さっそくシートに数字を打ち込みます!」
山本 「萌絵さん、待ってください。その前に、シートに打ち込んでいく数字
 の意味を理解しておかなければいけませんから、まずは用語や財務諸表の仕
 組みについて勉強しないといけませんよ」
萌絵 「ええー!やっぱり、まずはお勉強からですか。。トホホ・・・」

ということで、PERやPBRの意味すら解らないと投げ出したファンダメン
タルズ分析をまた一から始めなければいけなくなってしまいました(^^; 
ところで、肝心のファンダメンタルズの情報ってどこから集めたらいいのかし
ら?

山本 「企業情報の9割は短信の1ページ目に載っています。そのまえに、フ
 ァンダメンタルズ分析で見落としがちな投資タイミングについて簡単に説明
 しておきましょう」

萌絵 「ええ!ファンダメンタルズ分析でも、投資タイミングを計ることがで
 きるんですか?」

ファンダメンタルズ分析といえば、バリュー投資というイメージの強い初心者
の萌絵です。そして、バリュー投資といえばタイミングが計れないのが欠点だ
とテクニカル派は口を揃えます。企業の価値よりも株価が安いと個人で気が付
いても、その価値が価格に反映されるまで何年もかかることがあるそうです。
ジム・ロジャーズも言及していますが、バリュー投資には皆がその価値に気が
付くための「カタリスト(触媒)」が必要だそうで、それらは何らかの企業側
の発表であったりニュースだったりするそうです。そのニュースが出るのがい
つか分からないのでは、投資効率が落ちてしまい資金に余裕が無いものはその
他の投資チャンスを逃してしまいます。でも、山本さんのおっしゃるように、
ファンダメンタルズで投資タイミングが分かるなら、心強いですね!

萌絵 「ファンダメンタルズは企業の価値を計ることしかできないと思ってい
 たのですが、投資タイミングは短信のどこから読み取るのですか?」
山本 「短信分析での投資タイミングの読み方は、モメンタムと呼ばれる企業
 の売上高・経常利益の変化率が描く四つのカーブに注目する方法があります」

モメンタムを見るってどういうことかしら?モメンタム(momentum)
といえば直訳で勢いとか推進力のことです。企業の売上高、経常利益の変化率
に注目するということは、増益率や減益率が描く企業成長の勢いを読んで投資
するということなのかしら?なるほど、それなら投資効率も高まりそうです!

山本 「では、来週はまず投資タイミングで重要な『四つのカーブ』の話から
 入りましょう。細かい用語の勉強はそのあとです」

萌絵 「わかりました!では、がんばってお勉強をします☆」

(深田萌絵)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

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◆コラム「連載:夢見るチカラ、未来を変える(46)」

=割安株の伝道師 石川臨太郎とバリューな仲間たち(その6)=

第7話 個人投資家が投資に使う資源はお金だけではない

 私がブレーンになっていただいている卓越したバリュー投資家さんが運用目
論見書(=自分の運用方針やテクニックを解説した本)を発行してくれるよう
になりました。

 立て続けに3冊も発行されましたが、人生を謳歌する会で顔なじみの四谷一
ファンド・マネージャーの本「普通のサラリーマンでも15年間で2億円作れ
る」からご紹介します。

 私は四谷さんから間接貿易でシチエ(4724)を銘柄輸入しています。四
谷さんは週3時間しか、株式投資に時間を使いません。それなのにバリュー投
資で8年間勝つ続け平均26%の運用利回りを確保し、500万円を6000
万円にしました。目標はあと6年でこの6000万円を2億円に増やし、アー
リーリタイア(遊んで暮らす生活^^;)を目指しています。その実力十分で
す。

 ほとんどの個人投資家は投資に使っているのは自分のお金だけだと勘違いし
ています。しかし実際には自分の時間も投資しているのです。つまり投資のた
めに使っている資源は自分のお金と自分の時間の二つだということを忘れては
いけません。私は自分の自由に使える時間を取り戻すために投資しています。
時間はお金と同等の価値を持つのです。投資を実行するときには、その投資の
ために投下する時間と労力に対する収益率もよく検討しなければならないので
す。デイ・トレードは相場が開いている時間中パソコンに釘付け。バリュー投
資は、時間を自由に使えます。あなたはどちらがお好みですか。お金を稼げて
も使う時間がなければ、お金がないのと同じかもしれませんね。

 さて私はシチエを間接貿易で輸入したと書きました。実は私のブレーンには
実に鼻の利くバリュー猟犬こなつさんがいるのです。四谷さんのご紹介の次に
は私が銘柄輸入ハンティングの猟の頼りにしているバリュー犬こなつさんのご
紹介もします。

 「潜在意識を活用した最強の投資術入門」をマネー雑誌ZAiで取り上げて
いただくためにZAi編集部に売り込みをしたとき自分だけ売り込んでは見込
みが薄いので「人生を謳歌する会」でボードリーダーを務めてくださった投資
のツワモノ達をまきこんでアタックしました。メルマガでもご紹介したように
「石川さんの投資手法は」と聞かれて「ツキと運を呼び込むことです。ツイて
る、ツイてる、運がいい・・・」と唱えていると株で稼ぐことができるんです
よ」と大真面目に回答して、編集者のOさんに「・・・・・石川さんはボツ!」
といわれ、山本潤さんにバックアップをお願いしてコラムという形でやっと取
り上げていただきました^^;。

 でも勉強仲間のマスコミデビュー作戦は大成功に終わりました。そのときZ
Aiで取り上げられたご縁で四谷さんが「金の卵コンテスト」で優勝した優れ
ものの企画はダイヤモンド社で本になりすごい勢いで売れています。「潜在意
識を活用した最強の投資術入門」の10倍も以上も^^;。四谷さんにもダイ
ヤモンド社さんにも喜んでいただけました。私もあやかりたいと思います。ツ
キを分けていただこうと思っています。

 最近、おしかけ仲人の石川臨太郎というキャッチフレーズで行動しています。
かってにお見合いをしくんで夕刊フジさんに丸山晴美さんをご紹介したり、ブ
ログやホームページを持ち、投資力と書く力を兼ね備えた達人を出版社にご紹
介したり。夕刊フジさんと丸山さんのお見合いはとてもうまくいき、みなさん
に喜んでいただけました。

 そんな活動をしていると別のところから見返りがやってくるので、これも自
分のための活動となります^^;


経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

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◆コラム「連載:技術を評価できる個人投資家の養成講座(23)」

(23)コネクタ(2)

 今回は、携帯電話のコネクタの市場規模とコネクタの今後について、お話し
たいと思います。
 まずは、どの様な企業があるでしょう。ざっくりあげてみたいと思います。

6800 (株)ヨコオ
6804 ホシデン(株)
6806 ヒロセ電機(株)
6807 日本航空電子工業(株)
6941 山一電機(株)
6752 松下電器産業(株) 等
というところでしょうか。

この他、非上場でモレックス、京セラエルコ(京セラの子会社))などがあり
ます。

 市場規模を見積もってみましょう。携帯電話に使われるコネクタは、2ピン
から80ピンまで、色々ありますが、平均10箇所、平均単価60円、合計6
00円ぐらいとします。

月々500万台分で、月々30億円、年間360億円、月々1000万台分で、
月々60億円、年間720億円の市場と思われます。国内で月々500万台と
すると、世界市場を含めると月々3000万台ぐらいでしょうか、月々180
億円、年間2160億円の市場規模と思われます。

これを、各企業がシェアの奪い合いをするのです。海外にも低コストのメーカ
がたくさんありますし、品質の良いメーカもだんだん出てきました。コネクタ
といっても、一般的な電気信号を扱うコネクタ、無線系のコネクタ、インター
フェースコネクタ、ミニSDのコネクタ、や3Gの端末に搭載されているU−
SIMカードのコネクタ、FOMAカードのコネクタなど種類が沢山あります。

ミニSDカードは、海外ではまだ広まっていないため、国内のみの市場ですが、
今後現在のSDカードコネクタから置き換わっていくでしょう。FOMAカー
ドのコネクタは、国内のFOMAの仕様となっていますので、今後、FOMA
が世界に普及すればデファクトスタンダードになるでしょう。逆に、U−SI
Mカードのコネクタは海外市場では、GSM携帯では当たり前に搭載されてい
ますが、国内では3Gに搭載され始めたばかりです。

今あげましたインターフェースコネクタ、ミニSDカードやFOMAカード、
U−SIMカードのコネクタは、各規格があるため、外部から接続されるプラ
グやカードがあるため、技術革新はある程度速度に制限がかかります。しかし、
一般的な電気信号を扱うBtoB(ボードトゥボード)とか、Btoフレキ
(ボードトゥフレキ)と呼ばれるコネクタは、実装部品の低減、コストカット
のターゲットとなります。

新しい技術によって置き換える流れがあるということです。BtoBやBto
フレキは、基板と基板、基板とフレキ基板を接続するという意味ですが、この
接続をコネクタ無しで、直接行おうという流れです。

コネクタメーカ震撼ものの話ですが、機会がありましたらご報告したいと思い
ます。

彼岸
技術のわかる個人投資家への道
Road to Investor with Technology Sense

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。)

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■コラム「連載 マーケットを切る!(46)」

■今週のキーワード
“An entrepreneur tends to lie some of the time. An entrepreneur in
trouble tends to lie most of the time” by Anonymous
昨年を上回るペースで新規公開・上場企業(2005年は160社を超える勢い)。
証券会社のIB部門は、新規案件、公開・上場予備軍、Secondary市場でのIRサ
ポート、銘柄フォローも十分とは言えず、公開・上場直後、利食いに押され、
投資家、発行体からも不満の声。
玉石混合だが、もはやバイサイド、セルサイドともミスプライス株を探し、精
査するだけのマンパワーはないようだ。

株主総会後は、総会で承認を得た経営陣が「ビジョンと戦略」を語り始める。
外国人投資家の持ち株比率が高い企業の経営者は、7月初めにから海外投資家
訪問に旅立ち、帰国後には4‐6月企業業績発表準備に追われる。創立から数年
の会社も1世紀以上の歴史のある会社もステークホルダーが求めるものは、企
業価値の継続的な向上。
株主総会で経営者側からの発案が「否決」される時代。長年日本市場に求めら
れてきた投資家(ステークホルダー)と経営者の「緊張関係」が機能しつつあ
る。Fasten your seat belt!

★Market Navigator/ invisible variablesとの闘い、Part 1.求められる素養
‐発想の転換
Market Navigation情報:

9回目のFFレート引上げへ、3.25%へ。FFレートのピーク時を探る展開続く(次
回FOMCは8/9)。歴史的に見て、84年、94年、そして2004年、10年毎の米金利
上昇局面と、翌年の景気スローダウン局面入りと景気回復軌道への過程を辿る
と、金融、マネーの問題が発生。
FFレートの打ち止め感と景気反騰期待先行が入り混じる時期にM&A旋風、対ド
ルでの外国通貨切上げ(これまでは円だったが今は元)が起こっている。
夏の陣を構える投資家にとって景気の上昇気流と下降気流の見極めが重要だが、
日中気温30度前後、湿度もやや高め、夏ばて対策が必要かと思う。Good luck!

狩猟民族型と農耕民族型‐日本に混在する価値観、ライフスタイル‐昔は狩猟
民族型=アングロ・サクソン型、日本は農耕民族型と指摘されることが多かっ
たが、この10年で大きく変貌。
同じ企業内でも狩猟民族型発想、農耕民族型発想を求められる個人、組織に分
かれるケースが目立つ。
両方の発想のバランスを求められるケースもある。一般的に狩猟民族型とは、
一般的にクリエーター型、ヘッジファンドのファンドマネージャー、アナリス
ト、トレーダー、弁護士、コンサルタント、芸術関係、起業家、一部のエンジ
ニア。一瞬の発想の転換で大きなチャンスを狙う。

一方、農耕民族型とは、長いスパンで物事を考え、地道な活動で収益を狙う。
医者、会計士、主要な製造業(自動車、電機、精密、3‐5年のタイムスパンで
企業戦略を創る)、教育者、官僚、経営企画、賃貸不動産経営、基礎研究、non
-cyclicalなビジネスは、一般的に農耕民族型発想モデルの典型だが、商業銀行、
中長期の年金運用、アナリスト、保険コンサルタント、伝統的な証券ブローカ
ーもどちらかと言えば農耕民族型。

どちらが良いか悪いではなく、両社の収益性の違いは、一概に言えない。
経営者の中には、狩猟民族型の人もいれば農耕民族型の人もいる。ビジネスモ
デルが狩猟民族型(例えば、俗に言うIT企業群、ライブドア等)企業に農耕民
族型経営者、長い研究開発が求められる医薬品メーカーに狩猟民族型経営者が
席についているケースは、企業価値の変動が著しく不安定になる傾向がある。
具体例は、今後このシリーズで紹介していきたい。景気が蛇行し始めると、時
として経営者は、本来のモデルを見失う。

不透明要素をチャンスと捉える発想とリスク回避策を模索する発想‐この二つ
に分けることが出来る。
リスク回避しつつチャンスを捉えるケースは、一見合理的に見えるがコストが
かかる。出会った経営者(チームプレイ型経営の場合は、バランス)が狩猟民
族型か農耕民族型か経営判断の際、どちらのChemistryが機能するか、見極め方
次第で年後半のパフォーマンスが決まりそうだ。

クイズ.某民間航空機のパイロット、グァム島から成田近郊まで飛行、燃料は
残り2時間分。三浦半島から房総半島にかけ積乱雲発生、高度7,500m、べった
り広がっている。どうするか、1.乗客積乱雲の薄い所を通過する 2.グァ
ム島に帰還する 3.高度を上げて積乱雲の上を飛び越す、4.羽田に向う。
(「パイロットが空から学んだ一番大切なこと」、酒井優基氏著、インデック
スコミュニケーションズのP139を参考に一部改変)。どれがベストか、答えは、
3。1は機体の損傷リスク、2.燃料が足りないリスク、3.一度飛び越え北
から成田へ着陸、4.羽田も積乱雲の中にある。

★1.Technology Insight/少子高齢化、団塊世代退職で注目される日本のメ
カトロ産業
本題に入る前に、ザ・ブローカーとして幾つかのデータポイントを紹介してお
く必要がある。
中長期投資家にとってはノイズでしかないと思うが、4‐6月‐7‐9月の動向を
見る上で注目しておきたい。

ハイテクデータポイント:ハイテク株は、狩猟民族型ビジネスモデルの典型。
一部で強気発言が心地よく聞えると必ずショックが待っていると考えていいセ
クター。

収益変動が激しく、ニュースフロー、断片的なリサーチも氾濫。一部の長期年
金ポートフォリオは、ハイテクやバイオ銘柄の組み入れ比率を制限していると
ころもあるが、日々運用することに長けたファンドからすれば、投資の醍醐味
を十分味わえる銘柄群。
中長期のテクノロジーロードマップや偉い学者が主張するテーマが実際に短い
期間で現実化するケースは、極稀である。
早速、先週あたりからTurbulence発生か。

Turbulence 1: Solectron (SLR):同社の3‐5月決算は、市場の想定をやや下
回り、中身はDisappoint。同社は、Ciscoや通信系、組み立て加工系業界のベ
ンチマーク一つである。全体の売上は、前期比‐5.8%、前年比‐14.6%、ネ
ットワークセグメント:前期比‐14.7%、前年比‐4.4%

Computer/Storage:前期比+2.8%、前年比‐7.7%、Industrial:前期比+6.
1%、前年比‐16.1%、自動車向け:前期比+8.5%、前年比+4.6%、通信:前
期比+3.0%、前年比‐7.3%。ITネットワーク投資の回復は、騒音ほどではな
いことが窺える。

Turbulence 2: LG Electronics (066570) 4‐6月の携帯端末出荷は会社ガイ
ダンスの1, 400万台を下回りそうだ。欧州向けが弱く米国向けも期待通りでな
かった模様。更にPDPの出荷も前期比横ばい。

Turbulence 3:台湾の液晶偏向板メーカー、Optimax Technology (3051 TT)
6月の売上は8%くらいダウンサイドがあると台湾の同僚からの報告。日東電工
が価格攻勢に出たという話題で株価も調整。

フォローアップ:世界のHDD出荷台数1Q(1‐3月)に対し2Q(4‐6月)はほぼ
横ばい。例年マイナスの時期に横ばいは好調を意味するが、期待値が高かった
だけに、関連銘柄は、上方修正待ち。

★注目される日本のメカトロ産業/人口動態の変貌と企業競争力の向上/熟練
工と自動化 Part1
日本の製造業は、典型的な農耕民族型ビジネスモデルであるが、80年代半ばの
自動化依存(FMSなどFlexible Manufacturing System)と熟練工軽視の風潮、
90年代の円高、産業の空洞化、金融危機、年金債務問題の浮上により大手電機
メーカーの「国営化」まで市場で囁かれた。現在、市場からは、少子高齢化、
生産労働人口の減少、BRICsの台頭する中でどのように企業価値向上を目指す
のか指針を示すよう圧力がかかっている。
5‐10年先を見る一部製造業のトップ及び幹部は、2010年‐2015年の日本の経
済モデルをベースに「生産革新」に余念がない。

成功例:松下電機のPDP事業、推定ベースだがOPMは、7%を超え世界で最も高
い利益率を誇る。シャープの小型液晶パネル、こちらも推定OPMは11‐12%前
後、大型パネルを含めても7−8%ではなかろうか。償却費、R&Dコストの配
分、部門間売上、利益の相殺などで市場関係者に公表される数字とは、多少違
うかも知れないが、日本国内での生産性、収益性の高さは、一部大手メーカー
の中で認知されつつある。

海外生産、消費地生産一辺倒から、コアのモジュールを日本で生産、消費地で
組み立てて販売チャンネルに載せるモデルが、コア技術の流失防止、収益最大
化につながる糸口を見つけた模様。

生産現場‐組み立て現場‐熟練工、物作り・組み立て作業に意欲的なマルチス
キル型のパート(大阪や名古屋のパートさんの活力、パワーは、凄いでー、ホ
ンマヤでー、銭稼ぎますわ)。関西・中部に対抗意識が強いのは、九州。生産
性・収益性改善に活力が漲るが、経営トップからみてこれら熟練作業員の高齢
化は、誰にも止めることはできない。90年代の新卒者募集削減による就業者の
年齢構成が歪んだままの状態。

チャンス到来‐多額の設備投資余力が生まれる‐団塊世代の退職が目前に迫り、
悲観論が多く聞かれるが、大方の高い価値を生み出す団塊世代は、一時退職後、
様々なプログラムにより現場に残ると見られる。厚生労働省の賃金構造基本統
計調査によると例えば、団塊世代の賃金総額ベースを見ると16.2%(1,000人
以上の大企業では17.6%)、雇用者数ベースでは13%。歪が出来た世代間格差
を熟練工生産ラインと完全自動化ラインに分け(当然中間的なラインも投入さ
れる模様だが)、様々なインセンティブプラン「マイスター制度」を導入して、
単純労働ではなく一人若しくはグループでほぼ全ての組み立て工程を任せ、生
産性に応じて報酬配分する方針。

既に一部のメーカーで実験的に導入されており、成果が出ている。
具体例:先日アナリスト向けに開催された「キャノンの生産革命活動」からそ
の「からくり」が極一部透けて見える。「ムダがあるから成果が大きい」「現
場は宝の山」という表現の意味を市場で織り込むにはかなりの時間を要するか
もしれないが、製品単価の下落を生産現場で吸収してしまうような施策。

現場が求める生産ライン:ブラックボックス化(外から見て製造原価が見えな
いもの)、内製化加速、マルチジョブを支援するような機械、工具の導入する
一方で、完全自動化(モジュール部品の組み立て)、部品点数、工程を減らせ
るようなラインを混合している模様。ヒントは、これらの生産現場は「航空母
艦」のようになっていると言えば、ご理解いただける方もいるかも知れない。

★2.関連銘柄、/汎用性と特殊性の共存‐Multifunction
複合機のニーズ:森精機(6141)Y1,174、時価総額:1,112億円、PER:12倍、
同社の旋盤(削られる物が回転)とマニシング(削る側が回転)する複合機。部
品点数が少なく低コスト、高付加価値品
アマダ(6113)Y760、時価総額:3,088億円、PER:18倍、同社の汎用機械、使
い方次第では、現場の生産性改善が高まる。これまで使い方の指導が十分でな
かったことから機械を導入した側のROIが低かったが、生産現場での利便性向
上の成果は大きい。
不二越(6474)Y378、時価総額:941億円、PER:18倍、多機能ロボット(同社
はトヨタ向け比率が高い)の企画・設計は急ピッチ。20年前の収益モメンタム
の上昇を彷彿させるほど。
ダイヘン(6622)Y277、時価総額:375億円、PER:17倍、溶接ロボット好調、
電力向け変圧器需要回復に期待。半導体向け電源装置は受注モメンタム好調。

★3.素材産業:弱気派増加傾向
米短期金利上昇打ち止め感台頭=景気減速感、欧米住宅バブル崩壊リスクの高
まりで、素材産業銘柄中心に先週は、調整するものの、原材料コスト低下、製
品価格の安定期待から東京製鐵(5423)が買われるような地合いは続く。4‐6
月決算から見て上期増額修正期待感台頭に期待したい。PERが5‐10倍くらいの
素材メーカーの株が「宝の山」のように出てきた時、PERのボトムは株価のピ
ーク(シクリカル銘柄の尺度)と決めつける投資家もいるかも知れない。しか
し、世界景気の再加速が表面化した場合、株価上昇余力は20‐30%くらいあり
そうなセクターでもある。

★4.Consumer & Service/世界的にスポーツ熱上昇‐お金で買えないのは健
康と爽快感
世界的にスポーツが見直されている‐閑散とする夏枯れ相場の中で一際目立つ
のが、スポーツ観戦。ウィンブルドン、全米ゴルフ、バスケット、そして日本
サッカーコンフィデレーションカップ。あと1ヶ月すると高校野球大会の開催。
「夏枯れ相場」にはそれなりの役者が存在する。
スポーツは、結果が全て、感動シーンだけ見て満足する人は少なく、全部見る
か、結果だけを見るか、実況コンテンツとして価値は高いが、再利用価値が極
端に低いことが難点だが、年々放映権は上昇気味。
スポーツチームの強化も各国力を入れている。日本はやや出遅れ感があるよう
に感じる。

例えば、冬場の札幌周辺には、オーストラリア、ニュージーランドチームが強
化合宿をすることは意外に市場関係者の間では知られていない。韓国、台湾、
香港からの富裕層がスキーを楽しみに来日するという情報もMKに寄せられてい
る。(余談になるが、札幌周辺のリゾート物件、数百万円の売り物は割安か割
高か?)

2012年オリンピック会場争奪戦:7月6‐9日にシンガポールでIOC総会が開催さ
れる。現在、候補地に名乗りをあげているのが、パリ、ニューヨーク、モスク
ワ、ロンドン、マドリードの5都市。新規正式種目採用にも注目が集まる。例
えば、ゴルフ、1900年、1904年に一時採用された。ラグビー、こちらも1900年、
1908年、1920年、1924年に種目となった。Polo、Lacrosse, Croquet, Cricket,
Power boating,Rackets, Rink-Hockey, Water skiingなど。
詳しくは、www.olympic.org/ を参照されたい。

ホノルルマラソン:例年12月開催、2004年12月12日ホノルルマラソン、25,617
名がエントリー、15,723名が日本人。全体の61%が日本人ランナー。日本語で
のウェブサイトhttp://www.honolulumarathon.jp/ も充実。「マイウェイ」、
団塊の世代には忘れられない音楽。ポール・アンカ作詞・編曲、フランク・シ
ナトラが歌ってヒット。一説にはフランク・シナトラの引退のためにポール・
アンカが作詞したという説もある。マイウェイを聞きながら、オアフ島をマイ
ペースで駈け抜ける気分は爽快だと聞く。

2006年2月10‐26日:Trino Olympic(イタリア)の開催。この夏が強化合宿時
期。これからが旬。
新百名山ブーム:1956年から10年間登山ブームが起こった。日本のマナスル登
頂がきっかけとなったと聞く。当時20歳だった若者が今、60歳代、電車に乗る
とそれくらいの年代層が重いリュックサックとステッキを持っている光景は珍
しくない。「日本の百名山」、「新日本百名山」、書籍・ガイドブックは、年々
増える傾向にある。現在、50歳以上の69.6%、60歳以上の42.4%が登山経験者
と言われるほどだ。

ゴルフ場の相次ぐ上場と収益機会の多様化:パシフィクゴルフマネジメント
(PGM)とアコーディアが候補に上がっている。ブームの反動を狙ってか、人口
動態や各国のモデルケースを緻密に分析した上での底値買いを果した例だが、
Cashフローはこれからが上昇期。最近の郊外型一戸建て住宅をゴルフ場の中に
作るケースも出てきた。ラスベガス、グァム島などでは珍しくないが、リタイ
ア後の生活空間、明らかにライフスタイルの変化を先取りしたライフプランを
実践する企業が増えつつある。例、東急不動産の季美の森、www.kiminomori.com
3LDK-4LDK, 2,700-3,300万円、外房線。同様のプランは、各社計画中。更に、
2008年問題―高反発クラブ使用禁止、プロ、アマとも反発係数が0.83以上はコ
ースで禁止の予定。

ネット企業もスポーツチームスポンサーに相次いで名乗を挙げる:昨年は、ラ
イブドアのバッファローズ買収交渉からスタート、今や、ソフトバンク、楽天
などIT企業名が「近鉄」「太洋」などに代わりスポーツニュースに流れる。ブ
ログサイト、選手とのメール交換コーナー、キャンペーンなどの効果から、ペ
ージビュー(アクセス数)が昨年1年間で約+50%増。広告主としても宣伝効
果を狙いたい。

先進国病‐克服の糸口‐楽しいスポーツを政治に利用されたくないという声も
多いが、増えつづける生活習慣病対策、医療コスト削減のためにもスポーツ振
興は、日本だけではない。ニューヨークマラソン、ボストンマラソンなど地方
公共団体は、イベントによる地域振興、ライフスタイルの向上を狙う。ジョギ
ング、ウォーキングが増え、(人目が増え)犯罪が減ったという事例も聞く。

健康器具メーカーも率先:オムロンの作田社長がダイエット日誌ウェブを公開
「カラダスキャン」のキャンペーンサイト、6ヶ月で5キロ減、体脂肪率20%
減、ウィークデー45分、ウィークエンド1.5時間のウォーキング効果、楽しみ
方、ウォーキングコースの紹介など。同社社員、関連取引先にも大きなインパ
クト?

関連企業:現在調査中のため、銘柄名だけにしておきたい。
デサント(8114)Y402, 時価総額:309億円、PER: 17X、アディダスとのライ
センス交渉決裂で苦戦したが、自力で立ち直る。EV/EBITDA:6X
アシックス(7936)Y497, 時価総額:993億円、PER: 10X、ニューヨークマラ
ソンの約60% が同社製シューズを履く言われるほど。
ミズノ(8022)Y516、時価総額:685億円、PER: 20X、ウェア、用具など全般。
ミズノのスポーツ教室などに最近申し込みが増えているそうだ。
ゼビオ(8281)Y3,190、時価総額:1,019億円、PER:23X、ヴィクトリア(売
上約300億円、前期は赤字)を吸収。ヴィクトリアの粗利が意外に高かった模
様だが、コスト削減、需要喚起はこれから。

(菊川 半蔵)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。)

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┏━┓━┓
┃執┃筆┃
┏━┓━┓
┃後┃記┃
┗━┗━┛

最近、テレビでソニーのコマーシャルを見てびっくりしました。
なんだかとっても安っぽい!!
あえて安っぽくすることで視聴者に身近さをアピールする戦略でしょう。
私見ですが、ブランド戦略的にはマイナスの印象です。

ソニーはブランド連発の悪癖がある会社ですが、高級感を出すために、たとえ
ばテレビなども最高級はクオリアというものを出しています。
また、グランドベガという最高級に近いものを出しています。そしてベガとい
うサブブランドを出しています。三星のテレビは三星、LGはLGです。
これほどのサブブランドの連発ははっきりいってマネジメントの欠如を感じさ
せます。

現状では、パナソニックはもちろん、ビクターやパイオニアの方が、ソニーよ
りブランド力が上ではないでしょうか。

足元もソニーのデジカメの調子が悪いようです。
マネジメントは表向き経営者の数は少なく、欧米型をとっていますが、それに
も関わらずスピードある経営ができない理由は何でしょうか?
中間管理職が多すぎるのではないでしょうか?
この際、現場の若手及び中堅エンジニアに思い切って権限委譲をするべきでは
ないでしょうか。
それにしても、あのテレビコマーシャルは悲しい。
(山本 潤)

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「NPOイノベーターズ・フォーラム 公認日本株アナリスト 認定講座」
共催:エンジュク 協力:ダイヤモンド経営分析チーム

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分析を網羅。最終的には個別株のレポートが作成出来るレベルを目的として
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◆日本株アナリスト認定
 このDVDには課題があります。来年4月までに課題提出された方はNPO
法人イノベーターズ・フォーラムがその内容をチェックし、水準以上であれば
日本株アナリストの認定を致します。

◆充実したボリューム
 価格は48,000円とやや高額ですが、4月のセミナー(受講料38,0
00円)で使用した資料添付はもとより、全部でDVD4枚組、約450分の
充実した内容となっています。

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http://www.enjyuku.com/v_kabu_10.htm

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出来高か投資価値か

JUGEMテーマ:株・投資


 株価が低迷している時はなかなか見向きもしてくれなかったのに、上がってきて出来高が増えてくると注目されるようになる。株式市場ではよくあることである。
 出来高を伴いながら株価が上昇する。
 既にその株を持っている投資家にとっては大変ハッピーな状況でありますが、そこで考えないとならないことは投資価値の変化である。一般の投資家は短期で売り買いして値ざやをかせぐ方々が大半なので、証券営業マンも顧客ニーズに基づいて売り買いしやすい出来高が伴っている銘柄を奨めることになる。証券マンはある意味楽で良い…などと私がぼやいて見ても仕方がないのだが、資産形成を図ろうとする投資家ならば、ぜひとも投資価値を見極めて投資してほしい。

 投資価値というのは企業の収益や将来性など基本的な展望を踏まえてアンダーバリューしている企業の株式に投資してどのぐらいのリターンを生み出すことができるのかを検討することから始まると私は考えている。
 評価してみて株価水準が低くて投資価値があるのなら積極的に投資して良いだろうし、株価水準が上がってくる過程で投資価値を考えずに盲目的に投資しては後で失敗するリスクを負うことになるだろうから注意が必要だろう。

 つまり投資価値は株価水準が短期的に高まる場合にファンダメンタルズに変化がないなら低下していると考えて良い。賢い投資家はこのことを考えて投資判断をしているように思われる。
 ある銘柄に一定のターゲットプライスがあるとして、その水準に接近すればするほどその価値は小さくなっていると思われる。もちろんファンダメンタルズに大きな変化を生じている場合は基本的な投資価値が変動することは言うまでもない。
 3ヶ月ターム、半年ターム、1年タームなど、投資対象となる銘柄の基本価値をベースとした目標株価を予め自主的に設定しておいて、短期的な売買のタイミングに工夫をこらすのも良いだろう。
 余りに出来高が増えてきたら、むしろ上記の証券営業マンとは逆に、警戒することも怠ってはいけないだろうが、そこが現実問題としては結構難しいところなのである。
(炎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

当面の株式相場展望

JUGEMテーマ:株・投資


 今年もはや6月最終週となり、年の前半を折り返す時期がやって参りました。空梅雨気味の気候が見られて、やや水不足が心配されていますが、皆様のところはいかがでしょうか。

 さて、いよいよ年後半に突入しますが7月から8月にかけての株式相場は、どのように展開するでしょうか?
 NYダウやNASDAQが調整ムードとなり、日本の株式市場も主力銘柄が動きにくい状況だけに、ここは個別材料株が人気を集める展開となりそうだ…などと評論家の皆さんのご指摘がありそうですが、私としても着実に個別の企業収益の改善が見られる中で全体相場は大きな下押しはないと比較的楽観的に考えております。米国市場もこのところの堅調な上げの後だけに一寸した調整はむしろ歓迎しても良いでしょうし、中国経済も政府の強制的な成長抑制策があってソフトランディングする動きが感じられます。

 物色のテーマは完全に個別に移っておりますが、裾野の広いインターネット関連銘柄、企業再生関連銘柄、これまた増加の一途を辿るM&A関連銘柄、高齢化進展まったなしの中で成長するシルバー関連銘柄などが対象となるかと思われます。
 また、ここに来て水面下でシステム開発へのニーズが高まってきていますのでSE企業も投資対象となるものと期待されます。
 2000年のIT相場ではソフトバンクや光通信が乱舞すると同時にSE企業が人気を呼んだことを覚えておられますか? Eコマースなどの様々な新事業にとってシステム構築はなくてはならない関係にあります。あれから5年が経過し、低迷していたネット関連、システム関連企業の株価は二極化しているとは言え、多くが業績の回復傾向とともに今後の上昇余地が残っているものと期待されます。
 少子高齢化の中で優秀なSE不足が顕著になってくることを想定してみると、理解できるかと思います。

 そこで注目できる個別銘柄は・・・。ぜひ先般のIT相場をもう一度思い出して銘柄研究されることをお奨めします。
(炎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

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