執筆後記

JUGEMテーマ:株・投資


息子の運動会。校庭を小学生が裸足で応援団や組体操をしていました。
裸足の運動会。本当にいいものですね。

校長先生は、離島での教育実績がある方で、非常に、頼もしい方です。
校長が変わるだけで、学校が変わるものだなあと実感しました。
リーダーの存在はどの組織でも大きな影響を持ちます。

江戸川区は、子育て支援が充実しています。
都内ではもっとも出生率が高い地区です。
わたしたちの団地の1階には、区役所の管轄する子育てセンターがあります。
そこで育児相談室や赤ん坊の遊び場が用意されています。

PTAは、昨今の凶悪な事件を未然に防ごうとしています。
親たちは、そのために、腕には青い腕章をつけています。
その腕章には、「安全パトロール」という大きな文字。
誰もがやりたがらないPTAですが、
完全な義務制をとってからは、しぶしぶとではあっても、参加の輪が広がっています。

本来、このようなボランティア的な活動は、やりたい人がやればよいというのが有り様だと思います。
しかし、それでは、今の日本では、人は動きません。
金銭的な価値がなければ、やらない人が多くなっているのでしょうか。
強制的な活動にしなければ、PTAも機能しない時代になってしまったようです。
(山本 潤)

マーケットを切る!(42)

JUGEMテーマ:株・投資


■今週のキーワード
“When I talk to a company that tells me the last analyst showed up three years ago, I can hardly contain my enthusiasm” by Peter Lynch.

市場では、最近様々な噂が絶えない。南関東地震、ミサイル飛来説、総選挙、冷夏、米中貿易戦争、依然として燻るヘッジファンドの解約、大型企業倒産説、不安要因を吟味すると気分が沈む。地政学的リスク、自然災害は、免責事項。例年6‐10月末までは、より忍耐力が求められる時期である。”Sell stocks before Memorial Day and Buy them before Thanksgiving Day”などと言われる。市場参加者の行動様式、年中イベントを見ると興味深く、米国市場との連動性、人口動態、市場の流動性、効率化、Dayトレーダーやヘッジファンドの活動時期を考えるとその謎が解ける。

Behavioral Finance 検証-初夏編1: The Hirsch Organization Inc.が調査した結果、1950年から2003年まで、毎年5月初め‐10月末(期間Aとする)と11月1日‐4月30日(期間B)までの6ヶ月間づつに分け投資元本$10,000を”Six Months Switching Strategy”を使い株式投資(DOW30種)した場合のパフォーマンス検証データが興味深い。Aの期間に株式Bの期間に債券に投資した場合(前者)とBの期間に株式投資、Aの期間に債券投資した場合(後者)で比べると、前者:$9,682ドル、‐318ドルの損失、一方後者では、$482,060、+382,060ドルのリターンになる。

一般的に欧米の富豪、資本家、大口個人投資家、ヘッジファンドも5月‐6月までに1会戦を終え、「リサーチ関係者に宿題」を残し、実質夏休に入り、Labor Day(9月の第1月曜)前に戻り年後半戦をじっくり検討し、アクションをとる。彼らは「夏休と称して実は情報・意見交換」を避暑地、セレブの集まる社交の場で行う(夏のザルツブルグ音楽祭、ボストン郊外のTangle Wood、スコットランドの音楽祭、スイスとイタリアの間にあるコモ湖など)。欧米のファンドMgrは彼らのところに報告に行く人も多いと聞く。個人の富裕層も同様、例えばSaratoga Springsの競馬場、Las Vegas, ヨットでの航海、ロッキー山脈のTime Shared ホテルなど。筆者も大西洋上やSouth Hamptonのビーチから「What happens in Tokyo?」という電話を受けたことがある。筆者を含め大方のマーケットの雇われプロは、Volatilityの縮小、新規及び過去の悪材料・好材料を蒸返す市場参加者と共に毎年初夏、盛夏を過ごすことになる。今年は、「夏の宿題」が増えそうである。Stay tuned!

★1.Technology Insight/ Tech Summer Rally?
 過去34年間6月はNADAQが比較的強い時期である(+1.3%、Dow:+0.4%, S&P:+0.8%)ポジション調整ラリーは何時まで続く‐6月末までと思料。

FP-TVの普及率が10%を超えた。内閣府が実施した3月の「消費動向調査」ではFP-TV(液晶、PDP、リアプロ)の普及率が11.5%、DVD録画・再生機が28.7%、デジタルカメラ:46.2%、PC:64.6%、携帯端末:82%、便利な家電として伸びているのが、FAX:49.7%(昨年比+4.1)食器洗い機:21.6(比較無し)http://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/menu.html#shohi 価格弾性値は高いという証だと思う。

JEITA、電子情報産業協会 http://www.jeita.or.jp/ 4月末の数字を見ても出荷金額が前年比+8.7%、FP-TVが+67.2%増、HDD搭載型DVDレコーダーが+51.5%(23.9万台、約85%がHDD搭載型)。30インチ以上のLCD-TVも92,000台(前年比+254%)PDP:35,000台(前年比+67%)
各社夏のボーナスシーズン(今年は+4.49%増)を目指し新商品を投入する計画。HDD搭載型カーナビ、デジタルハイビジョン対応FP‐TV、パソテレ、例えば、富士通の32インチ液晶TVモニター付きPCが39万円、PCとFP-TVを一体にしたものとしては画期的、白物家電でもいろいろ話題性のある商品に期待。台湾、韓国のハイテク部品メーカーからも4月に入り「活況取り戻す」という報告が相次いでいる。これらをどう分析するか、または運用に活かすかが、6月末までの勝負と言える。

★需給面:
過去2週間特集した通り、ハイテク株ショートの買い戻し期待とアンダーウェイトに落としていたBuy&Holdの投資家の一部がウェイトを見直すと市場は期待している。加えてニュースフローがポジティブな内容「稼働率回復、原材料価格上昇一巡、新商品比率上昇、在庫積み増し」など一時的な改善ではあるが、プレーヤーが少ない初夏の市場で少しの動きが増幅する可能性もある。
Behavioral Financeを用いた分析では、4‐6月期の改善は当然。
例えばHDDに関して言えば、昨年の4‐6月期がボトム。昨年5月月間のHDD出荷は推定2,250万台(年間3億台を割った計算)、現在(05年5月)は、推定約3,000万台、対前年比約33%増のペース。あるHDD部品は、対前年比約+43%増と推定される。この4‐6月か7‐9月が対前年比でピークという見方に変化はない。

シーゲート(STX)マックスター(MXO)の四半期決算が7月20日、21日、それまでに業績の上方修正を行うと見られる。
Hutchinson Technology (HTCH)$41.25(次ぎの四半期決算は7月22日)、同社はHDDドライブのバネ(磁気ヘッドのところに使うバネ)で世界の約50%強を占める。仕向け先は、シーゲートや東芝など最近伸びている小型HDDメーカーである。競合は、ニッパツ(5991)−HGST(日立)と富士通向けが80%超と推測。全てのPCにRAID機能(2台のHDDを搭載)が定着するとも考えられず、HDDの市場伸び率20%超はかなりの強気(PCが10%伸びるとして)と言えないだろうか。

LCDパネルも価格が安定、値段が安くなったので17インチ、19インチのパネルがPCメーカーに売れる。一時台湾メーカーは設備投資計画を先送りしているので足許の需給の改善は続く。しかし、計画を上積みして投資を再開しており、夏を過ぎてからの液晶パネル需給には注意が必要。

期待値上昇 ‐ 今年のBack to School sale及び日本の夏のボーナス商戦はそれなりに盛り上がるという期待が関連ハイテク株の上昇と伴に浮上。今年は、お盆明けから「ゲーム機」向けの受注も入っており部品メーカー各社にとって繁忙期が期待されている。第一弾として、「売れたか売れなかったかObon明けに連絡しろ」というのが夏の宿題(その1)になっている。

ハイテク株の2極化続く‐HDD、ゲームハード関係、パッケージ、電源、アルミ電解コンデンサーなど数量が伸びるところと、伸びないところ2つに分かれる。銘柄名に大きな変化なし。アイディアとしては、TDKのポジションを減らしアルプス(ゲームの部品)に一部シフトする方法もある。

反騰が期待される銘柄:
NOK(7240)HDD実装‐タイ工場超繁忙、エンプラス(6961)レンズだけが同社の強みではない。新しいCatalystとしてOFC事業(Optical Fiber Communication)05年3月期売上が5.8億円、今後2‐3年2倍近い伸びが期待される(ラスト1マイル向け光リンクのパッケージ)。

★2.素材産業:悪材料、需給悪化懸念、しかし株価は夏場に向け反騰へ
セメント株、太平洋セメント(5233)など株価は素材株全般の調整を受け5月26日に52週安値Y268を付けるが、出来高上昇。セメント全般では、4月の在庫水準が3.53万トン、1990年12月以来の低水準。
基礎化学株も底入れ、東ソー(4042)を例にとるとY415を底に出来高を伴い反騰、三井化学(4183)はエレクトロニクス向けの回復に期待も入っている模様。

頭痛の種‐鉄鋼株、インド、韓国での高炉建設計画、中国での流通在庫問題(詳細はあの国の場合不明だが、住宅・不動産バブルに対する中央政府の懸念から不動産取引税導入、融資に対する監視強化は事実、投機の対象になっていた鉄製品需要が一時的に冷え込んだ模様。しかし、「中国元」の切上げを拒む中国市場に「国際投機資金」は容赦なく流入している模様。理屈は以下の通り、「あれだけの貿易黒字を溜め込んで通貨を切り上げないと中国国内に滞留するマネーは増大。海外資金の流失(元の海外持ち出し規制)に歯止めをかけている一方で資金流入には雇用問題から「歓迎の旗‐北京オリンピックと上海万博
というイベント」は降ろせない。国際資本市場の常識‐元切上げが遅れれば遅れるほど、後の切上げ幅が大きくなる。中国の不動産は海外から見て投機市場(仮に不動産バブルが崩壊したらREITで運用できると考えているのかもしれない)、殆ど流通していない中国国債に比べ有利と見ているようだ。

Bottom line:
世界的なインフラ投資ブームが終焉する兆しがでない限り、供給過多にはなり難い。半導体、液晶と違い、高炉、セメント、化学プラントのDue Diligenceに時間がかかり、投資家は慎重。したがってラービグのように計画は出来ても実際のプラント建設コストの上昇は、工期を遅らせる可能性も。

★3.Consumer & Service/身の丈消費の時代、日本も普通の国へ
身の丈消費の時代‐最近流行の「格差社会」「レーバー・ディバイド」「中流崩壊」というキーワードに相応しい光景を目にすることが増えた。所得格差、機会不平等を訴える声もあるが、ホリエモンの一喝「オレも毎日メシが食えるかどうか分からない日々があった」から、一転して若者の「起業ブーム」再燃の兆し。起業のための「事業計画書」の作り方というジャンルの本が3月以来、目にすることが増えた。

さらに、書店の前面には、年収300万円で豊かに生きる方法から株で1億円を稼ぐ方法、起業指南書、起業で成功したホリエモンこと堀江氏、藤田晋氏、孫氏、三木谷氏の自伝、告白本、批判本が溢れている。ファッション雑誌のコーナーも読者層を絞った雑誌が増えている。ストリート系、かわいい子系、エレガント系、ワイルド系(NikitaやLeon、もてるオヤジを目指す)など、数万分から10数万分売れれば成功。個人の所得、趣味・趣向に合わせた雑誌の創刊、編集が相次いでいるほか、ブログやインターネットでの情報も細分化されつつある。これまでの一億総中流‐一大ブーム追求型消費から所得水準、生活水準、趣味・趣向に合わせた身の丈消費に変化しつつあるように感じる。
アジア諸国を旅行すると、貧富の差は極端である。台湾や韓国の百貨店に行くと、金持ちのファミリーは、金持ちらしく堂々とした身なりをしている。欧米も店員が相手にすべき客層とそうでない客を瞬時に選別するノウハウが定着している。彼らが困るのは、「日本からの旅行客」、比較的地味な身なりをしているケースが多く「日本人だと見分けるコツと単なる見物か購買層かの見極めが難しい」と聞く。

ファッション・アパレル業界の反省‐これまでの戦略を見直す気運が高まっている業界の代表格がファッション、アパレル業界。GMSの衣料部門は、恒常的な赤字部門。老舗の百貨店も少子高齢化、激変する所得階層社会にどう対処すべきか迷走中。伊勢丹のメンズ館、京王百貨店の靴売場、JRのMY Cityなどが群を抜くが、昨年の猛暑、暖冬で勝ち組みも苦戦を強いられた。客単価を引き上げるための「高級化路線」に走ったことも、天候要因の影響を大きく受ける原因となった。SC向けに力を注いだところ「百貨店」側からのクレームも入り、新たなブランド開発に数十億円単位のコストがかかっているところもある。

施行錯誤‐流行戦略の見直し‐これまで例えば、団塊ジュニア、ジェネレーションY戦略などを打ち出してきたが、趣味、趣向が多様化しており売れ筋商品への依存‐類似商品の氾濫‐過剰在庫という悪循環に陥るケースが多く見られた。海外ブランドメーカーとの提携もライセンス料の見直し、独自に路面店への出展するケースが増え必ずしも救世主とは言えなくなった。その結果、独自の商品開発(開発拠点をニューヨーク、パリ、ミラノに構え)マーケティング情報も渋谷、六本木、原宿、丸の内、大手町、横浜や地方都市の情報を収集、更に香港、上海、シンガポールなど、ファッションのニーズ、変化に素早く対
応するような組織運営をはじめたところもある。商品戦略、ターゲットも明確になりつつある。例えば、三陽商会(8011)Y570、時価総額:776億円、バーバリーブランド依存を改め、独自ブランドを立上げ中。同社のセレクトショップ、EPOCA、商品開発は、Rafe NY、製造は中国、販売は銀座を中心に老舗デパートにも売れ筋候補を前面に出す。人気商品への追加発注は、旬の初期のみ。極力在庫増加とCustomer’s ロイヤリティ、希少性をアピールする。まだ施行錯誤の段階であるが、ファッション・アパレル業界にも新風が吹きはじめた。

個別銘柄研究‐ライトオン(7445)Y3,850、時価総額:906億円、PER:20倍/価格戦略で優位に
同社の業績が好調である。下期(3‐8月期)の会社計画既存店売上が前年比横ばいに対し、3月:‐3.6%、4月:+4.4%、5月:+14.2%、(20日閉め)、6月も5月末は好調持続。客単価も順調に上昇傾向にある。3月:+5.8%、4月:+6.7%、5月:+8.7%、客数は3月:‐8.8%、4月:‐2.1%、5月:+5.0%増、夏物商戦が好調、ポロシャツ、ラガーシャツ、短パン、デニム加工のパンツ、キャップ、サンダルなど広い範囲で好調。

天候が良かったほか、同社がプライス戦略を引上げ、販売予定と実績の乖離を分析して仕入れを調整、客数を多少犠牲にしてもセール中心販売戦略の比率を従来の45%から25%まで低下させた。品質重視、ブランド価値(ナショナルブランドと同社でしか買えない商品)を増やし、顧客管理を充実させることで来店の頻度をアップさせることに成功。コスト面ではロジスティクの見直し、SCなど新業態での販売に力を入れ、鮮度の低い店舗からの撤退を決断。
同社の過去2年間、2003‐2004年の下期販売動向を見ると、2003年3‐8月期の既存店売上‐5.0%、2004年3‐8月期-0.4%、あれほど冷夏で各社苦しんだ時期でも、2004年7月:‐2.3%、8月:‐3.2%と落込み幅が低かった。小売・専門店担当のプロに言わせれば(2003年7月:‐8.9%、8月:‐15.1%との対比)と指摘されるかもしれないが、粗利の推移を見ていただきたい。2003年8月:42.6%、2004年8月:45.1%、2005年8月期(全て中間期):46.5%である。着実に粗利が改善しており、原材料高、賃借料などの上昇にも関わらず粗利を伸ばしていることに、市場関係者はもう少し同社を高く評価してもいいのではなかろうか。

(菊川 半蔵)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

技術を評価できる個人投資家の養成講座(19)

JUGEMテーマ:株・投資


(19)板金1(コネクタ)

 コネクタを理解しようということで、前回前々回とプラスティックについてお話してきました。今回は、板金についてお話したいと思います。

 コネクタは、プラスティックと板金で出来ています。構造などは、コネクタのところで詳しくお話していきたいと思いますので、その前段として、お付き合い下さい。

さて、板金という言葉を聞いてどの様な、イメージがわくでしょうか。

車が好きな人は、車をぶつけてしまって、板金屋さんに直してもらったなどと言うときの板金を思い出すかもしれません。ある人は、おめでたい時に飲む金箔入りのお酒を思い出す人がいるかもしれません。テレビなどで、米粒ほどの金を職人さんが、たたいて薄く延ばして金箔を作っているのをみたことがあるかもしれません。

共通しているのは、金属の板をたたくということですね。

もう少し、イメージでお話を進めていきましょう。
クッキーを作るところを想像してみてください。材料をこねて、名前は忘れてしまいましたが、丸い棒(麺棒でしたか・・・)で薄く延ばしたりして、薄い生地をつくります。それを、子供が喜ぶような形に切り抜きます。象や星の形の金属で作られた枠で抜いたりします。

板金は、金属の板を枠で打ち抜いたりします。
このように、板金は、金属の板を、たたいたり、打ち抜いたりすることと捉えてください。

言葉の定義が少し、曖昧になってしまいました。すこし、整理しましょう。金属の板のことを板金と呼びますが、これは狭義の意味での板金となります。いまここで、使っている板金は、加工方法、材料全てを含めての意味、広義の板金となります。加工方法については、来週にゆずるとして、この板金はコネクタのどの様な働きをしているのでしょうか。

コネクタは、接続するという意味なので、何かと何かをつなぐものです。携帯電話は、カメラをはじめ、バッテリはもちろん、SDカード、イヤホン、など色々な、機能がありますが、その一つ一つに、コネクタがついているのです。

そして、板金は、カメラと携帯電話の中の基板を電気的につなぎます。バッテリと携帯電話の基板の電気の供給を板金が行います。SDカードと携帯電話の基板とのデータのやり取りを伝えます。イヤホンと携帯電話の基板との音声信号を板金が伝えるのです。このように、電気信号を板金が伝える役目をしています。

彼岸
技術のわかる個人投資家への道
Road to Investor with Technology Sense

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

夢見るチカラ、未来を変える(42)

JUGEMテーマ:株・投資


=割安株の伝道師 石川臨太郎とバリューな仲間たち(その3)=

第4話 なかに1万円札が入っている定価2000円のお財布(=株)を買うのが好き

 私の投資スタイルを説明すると、こんな言葉になります。バリュー投資の一種である、その企業の解散価値に注目した投資法のことをこのように言っています。この言い方は名古屋のお医者様で卓越したバリュー投資家である、でら☆マネーさんに教えていただいた表現です。私は去年の11月、でら☆マネーさんからクリップ・コーポレーションを銘柄輸入しました。価格は1020円。今年の1月から暴騰して1600円まで上がりました。でら☆マネーさんは自分の分析能力を信じてクリップの1%の株主になっておられます。瞬く間に2000万円以上資産を増やされました。これが集中投資の醍醐味です。

みなさんは
A:今すぐ1億円上げる。または
B:来年1億円上げる。
どちらかを選べといわれたら、どちらを選ぶでしょうか。誰でも今すぐ1億円もらうほうを選ぶと思います。

 それでは
A:自分のお金をいま1億円かけて投資している成功しているバリュー投資家の買っている銘柄と
B:将来の1億円のお給料をかけて投資している機関投資家のサラリーマンファンド・マネージャーの投資している銘柄。
どちらかの銘柄をあげるといわれたらどちらを選びますか。私ならいままさに自分のお金を賭けて投資している成功しているバリュー投資家の銘柄をもらいます。意見の分かれるところでしょうか。

 それでは
A:いま1000万円現金で上げる。
B:将来1億円あたるかもしれない宝くじをあげる。
この選択ではどちらを選ばれるでしょうか。

 私なら躊躇なく目の前の1000万円をもらうと思います。多くの人はそうなのではないでしょうか。ところが株式投資の世界では、不思議と夢を買うとかいってBの選択をしてしまう人がいます。バリュー投資家の私には真似できない、すごい選択です。

 今回は追加で説明することがないので独り言を^^;

 書くべき原稿がたくさん貯まってきました。「お仕事ください。お仕事ください」とパンローリングさんや東洋経済さんダイヤモンド社さん(他の出版社さんにも^^;)に売り込みをしていたので2冊の本が決まっています。いま最終段階に入っているパンローリングさんの本は6月出版予定です。その後すぐに東洋経済さんの本に入ります。東洋経済さんの本も原稿の7割は完成しています。

 でも『株』データブックのコメント書き、夕刊フジのコラム、メルマガ「億の近道」の原稿と書くものたっぷり。あと無料勉強会の講師もあるぞ。本の売り子の仕事もあるぞ。ブログ書きも毎日あるぞと、楽しいことばっかりで、奥さんの相手をしなかったらまた怒られてしまいました(トホホ・・)

 ものを書く力はすごくついてきました。もう3年近くブログを書き続けています。最初は書きためていた原稿も、いまでは即興で書いています。だから誤字脱字が多いのです。読者のみなさまにはご迷惑をおかけしています。楽しくて楽しくてやっていることがお金になるので、こんなうれしいことはありません^^;。あと勉強仲間のお仕事の売り込みもやっています。人生を謳歌する会のボードリーダーをやってくださった丸山晴美さんを夕刊フジさんにご紹介しました。話がトントン拍子で進んで丸山さんは中国株セミナーの司会をされることになりました^^;。翻訳家の幸せな投資家さんをパンローリングさん
にご紹介したりもしています。みんなでツキの輪やお仕事の輪を広げていけたらいいな〜と思っています。株式投資で稼ぐのも不動産投資で稼ぐのもいいですが、自分お知恵や技術で無からお金を生み出すのも現代の錬金術の優れた手法になりと思います。まだ実現していませんが本の共著も狙っています。人の本を売るより、自分の本を売るほうがチカラが入るし見入りにも結びつくので^^;。いっしょに投資の本を書いてくださるかた、大募集中^^;

経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

銘柄研究 PBRはなぜこんなに安い?

JUGEMテーマ:株・投資


■東北パイオニア 6827 〜行くも地獄、帰るも地獄■

PBR0.55倍です。
→安いにはそれなりに理由があります。
原因を探ることができるでしょうか。
そして、その原因を取り除くことができるでしょうか。
もし、それができるのであれば、株は購入の対象となります。

■敗れ去った有機EL

有機ELを株式市場が高く評価したのは、数年前のことです。
しかし、有機ELは、本命といわれた小型パネルで液晶に太刀打ちができませんでした。

その後、大型フラットパネルでは、本命は、PDPと液晶となりました。
未だ、有機ELはコスト面、性能面で見劣りしています。

そうこういっているうちに、液晶メーカ同士の競争も激烈になり、今年、小型液晶は価格的に何十%もダウンする見通しです。
当然、液晶の代替を狙う有機ELも、液晶の価格が下落すれば、多大な影響を受けることになります。

なぜならば、ライバルが値下げをしているわけですから、その値段を意識せざるをえません。

結局、いつまで経っても、本格的な有機ELの採用はないのではないか?
株式市場は、有機ELを見捨てています。
その結果、PBRは1倍を大きく下回っています。

■高水準の設備投資が続く

そのような懸念がありながらも、パイオニアはEL関連の設備投資をやめる気はないようです。
今期も、有機ELのアクティブタイプについては、大きな商談が期待できないのですが、それでも開発は続きます。

さて、パイオニアによれば、
期待できる新型タイプの導入は、2006年ごろを目指すということです。
2006年という時期についても、大まかな目処というだけです。

逆にいえば、それまでは期待できない、ということです。

関連会社にアクティブ基板を手がけるエルディスという企業があります。
東北パイオニアの47.5%の持分企業ですが、毎年数十億円の赤字です。
今期も売上げはゼロに近い予想です。
その会社は、設備を300億円買ってしまいました。
しかし、その設備は本格稼動することがありません。
稼動するあてもない設備を300億円を投資してしまい、売るに売れません。
東北の持分である47%換算にして、約140億円。

PBRがこれだけ安いのは、市場は、その140億円は完全な損失になると考えているようです。

しかし、それだけの損失を出して終わればまだ救われます。
いま、アクティブ有機ELはパイオニアの事業では年間100億円近い赤字となります。

年間100億円近い赤字を数年間続けるとどうなるでしょうか。
いかに他の部門ががんばろうと、収益は残りません。
結果として、今期の東北パイオニアの営業利益がトントンに近いというのは、
他の部門の利益をすべて帳消しにするほど、有機ELのアクティブタイプが大赤字だからです。
そして、その赤字は、エルディスの赤字とはまったく別の東北パイオニア本体の赤字です。
エルディス(持分法の赤字)と本体の赤字をあわせて、損失額は膨大です。

そのようなリスク事業を継続しているため、東北パイオニアは、下値をどんどん切り下げています。
自己資本が500億円ありますが、持分法の赤字で50億円程度を垂れ流し、
10年継続すれば、債務超過となります。
あるいは、エルディスの300億円の設備投資のうち、47%分・140億円が減損になるとします。
追い討ちをかけるように、東北パイオニアの固定資産の固定資産純額250億円の半分強程度がEL関連の資産とすれば、やはり100億円以上が減損の対象となります。

最悪の結果、
持分の赤字が50億円が10年続き、
そして、減損が300億円発生したとすれば、
800億円の累積赤字となり、パイオニアの本体も危うくなるような危機になるかもしれません。

実際、会社側がこのような不良事業に手をいれるという決断をすれば、
株価は上がると思います。

しかし、同社は、来期の再度EL事業に期待して、その成果を待つというスタンスです。
ですから、当面は、撤退の話はありません。

はっきりとした撤退の基準を明確にして、存続の基準を明確にすれば、以上のような最悪の展開は防ぐことができるでしょう。
莫大な赤字を継続しながら、不確かな事業を闇雲に続けるということが一番いけないことです。

本体が東北パイオニアには、荷が重過ぎると感じているなら、
本体が、東北をTOBなり、取り込むこともありうるでしょう。
また、万が一、ELにブレイクスルーがあれば、採用に向けて、一歩前進ということもあるでしょう。

リアルオプションとしては、
1)事業から撤退するというオプションがあります。
2)パイオアニア本社が東北パイオニアを完全子会社化するオプションがあります。
3)ELが本格採用されるようなムードがまた盛り上がる可能性があります。
4)EL事業を撤退しないまでも、縮小均衡でリストラを決定するという可能性があります。

そして、時間が経てば経つほど、上記可能性は大きくなります。

しかし、液晶価格が毎年のように暴落して、ELは、どんどんコスト的に見合わなくなるということが起こり得ます。
時間が経てば経つほど、パイオニアの資産価値が減価していきます。

株も事業も損切りは難しいものです。
もう一度勝負するなら、元手がかかり、再度、資金調達の必要性がでてきます。

しかし、株価はリスクと思われるリスクは、かなり織り込んだ水準にあり、
好材料がない状態でも、株価は下がりにくい展開を予想しています。
しかし、来期以降も有機ELを続けようとするなら、再度、資金的な援助を仰ぐことになるでしょう。
そうなれば、希薄化リスクも高まります。
低PBRだからといって、モメンタムの改善が期待できない以上は、株価の本格的な出直りは難しいかもしれません。

山本 潤
ゆったり考えゆっくり投資
スロー・インベストメント

億の近道2005/05/31

JUGEMテーマ:株・投資



■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
投資情報メールマガジン                  2005/05/31号
             イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週4回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。火曜日版は証券・金融業界に身を置い
ている人間に加え、個人投資家も執筆に加わっています。各種分析や銘柄を参
考にして、「億」の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

===================================

             −本日の目次−
 (本日の担当:山本潤&深田萌絵&石川臨太郎&彼岸先生&菊川半蔵)

 ◆コラム「銘柄研究 PBRはなぜこんなに安い?」:山本潤
 ◆コラム「深田萌絵の小額オプション投資入門(47)」:深田萌絵
 ◆コラム「連載 夢見るチカラ、未来を変える(42)」:石川 臨太郎
 ◆コラム「連載 技術のわかる個人投資家(19)」:彼岸
 ◆コラム「連載 マーケットを切る!(42)」:菊川半蔵

===================================

◆コラム「銘柄研究 PBRはなぜこんなに安い?」

■東北パイオニア 6827 〜行くも地獄、帰るも地獄■

PBR0.55倍です。
→安いにはそれなりに理由があります。
原因を探ることができるでしょうか。
そして、その原因を取り除くことができるでしょうか。
もし、それができるのであれば、株は購入の対象となります。

■敗れ去った有機EL

有機ELを株式市場が高く評価したのは、数年前のことです。
しかし、有機ELは、本命といわれた小型パネルで液晶に太刀打ちができませ
んでした。

その後、大型フラットパネルでは、本命は、PDPと液晶となりました。
未だ、有機ELはコスト面、性能面で見劣りしています。

そうこういっているうちに、液晶メーカ同士の競争も激烈になり、今年、小型
液晶は価格的に何十%もダウンする見通しです。
当然、液晶の代替を狙う有機ELも、液晶の価格が下落すれば、多大な影響を
受けることになります。

なぜならば、ライバルが値下げをしているわけですから、その値段を意識せざ
るをえません。

結局、いつまで経っても、本格的な有機ELの採用はないのではないか?
株式市場は、有機ELを見捨てています。
その結果、PBRは1倍を大きく下回っています。

■高水準の設備投資が続く

そのような懸念がありながらも、パイオニアはEL関連の設備投資をやめる気
はないようです。
今期も、有機ELのアクティブタイプについては、大きな商談が期待できない
のですが、それでも開発は続きます。

さて、パイオニアによれば、
期待できる新型タイプの導入は、2006年ごろを目指すということです。
2006年という時期についても、大まかな目処というだけです。

逆にいえば、それまでは期待できない、ということです。

関連会社にアクティブ基板を手がけるエルディスという企業があります。
東北パイオニアの47.5%の持分企業ですが、毎年数十億円の赤字です。
今期も売上げはゼロに近い予想です。
その会社は、設備を300億円買ってしまいました。
しかし、その設備は本格稼動することがありません。
稼動するあてもない設備を300億円を投資してしまい、売るに売れません。
東北の持分である47%換算にして、約140億円。

PBRがこれだけ安いのは、市場は、その140億円は完全な損失になると考
えているようです。

しかし、それだけの損失を出して終わればまだ救われます。
いま、アクティブ有機ELはパイオニアの事業では年間100億円近い赤字と
なります。

年間100億円近い赤字を数年間続けるとどうなるでしょうか。
いかに他の部門ががんばろうと、収益は残りません。
結果として、今期の東北パイオニアの営業利益がトントンに近いというのは、
他の部門の利益をすべて帳消しにするほど、有機ELのアクティブタイプが大
赤字だからです。
そして、その赤字は、エルディスの赤字とはまったく別の東北パイオニア本体
の赤字です。
エルディス(持分法の赤字)と本体の赤字をあわせて、損失額は膨大です。

そのようなリスク事業を継続しているため、東北パイオニアは、下値をどんど
ん切り下げています。
自己資本が500億円ありますが、持分法の赤字で50億円程度を垂れ流し、
10年継続すれば、債務超過となります。
あるいは、エルディスの300億円の設備投資のうち、47%分・140億円
が減損になるとします。
追い討ちをかけるように、東北パイオニアの固定資産の固定資産純額250億
円の半分強程度がEL関連の資産とすれば、やはり100億円以上が減損の対
象となります。

最悪の結果、
持分の赤字が50億円が10年続き、
そして、減損が300億円発生したとすれば、
800億円の累積赤字となり、パイオニアの本体も危うくなるような危機にな
るかもしれません。

実際、会社側がこのような不良事業に手をいれるという決断をすれば、
株価は上がると思います。

しかし、同社は、来期の再度EL事業に期待して、その成果を待つというスタ
ンスです。
ですから、当面は、撤退の話はありません。

はっきりとした撤退の基準を明確にして、存続の基準を明確にすれば、以上の
ような最悪の展開は防ぐことができるでしょう。
莫大な赤字を継続しながら、不確かな事業を闇雲に続けるということが一番い
けないことです。

本体が東北パイオニアには、荷が重過ぎると感じているなら、
本体が、東北をTOBなり、取り込むこともありうるでしょう。
また、万が一、ELにブレイクスルーがあれば、採用に向けて、一歩前進とい
うこともあるでしょう。

リアルオプションとしては、
1)事業から撤退するというオプションがあります。
2)パイオアニア本社が東北パイオニアを完全子会社化するオプションがあり
 ます。
3)ELが本格採用されるようなムードがまた盛り上がる可能性があります。
4)EL事業を撤退しないまでも、縮小均衡でリストラを決定するという可能
 性があります。

そして、時間が経てば経つほど、上記可能性は大きくなります。

しかし、液晶価格が毎年のように暴落して、ELは、どんどんコスト的に見合
わなくなるということが起こり得ます。
時間が経てば経つほど、パイオニアの資産価値が減価していきます。

株も事業も損切りは難しいものです。
もう一度勝負するなら、元手がかかり、再度、資金調達の必要性がでてきます。

しかし、株価はリスクと思われるリスクは、かなり織り込んだ水準にあり、
好材料がない状態でも、株価は下がりにくい展開を予想しています。
しかし、来期以降も有機ELを続けようとするなら、再度、資金的な援助を仰
ぐことになるでしょう。
そうなれば、希薄化リスクも高まります。
低PBRだからといって、モメンタムの改善が期待できない以上は、株価の本
格的な出直りは難しいかもしれません。

山本 潤
ゆったり考えゆっくり投資
スロー・インベストメント

===================================


◆コラム「深田萌絵の小額オプション投資入門(47)」

 皆さんこんにちは、萌絵です☆
 最近、土日はデートもせずに家でカタコトとエクセルの勉強をするか、投資
セミナーに行くといった感じです(笑)こんな感じで貴重な女の20代を過ご
しちゃっていいのかしら?って思いつつ、意外と面白いので楽しくやってます
(^^)

 そういえば、先週はランダム・ウォークのお話でしたが、実際の相場には時々
季節要因のような動きの癖を感じちゃいます。
「そういえば、オプションの原資産は日経平均だから、ちょっと日経平均の癖
を調べてみようかしら??」と思いつきました!!

 そして、エクセルの勉強ついでに、日経平均の動きにバイアスがないかを探
してみました♪前々前回で、日経平均の月ごとのアノマリーを調べたので、今
回は日中の動きを調べてみます。

 期間は1996年4月から2005年5月28日までで、データ数は2250
です。エクセルに日経平均のデータを落とし、毎日日経平均を寄りで売って引
けで売るというオペレーションをしたらどれくらいの利益が出るのかを調べて
みるとこんな結果が!

日中の 平均リターン(‘96年4月〜05年5月 データ数2250)
月曜日 -0.046%
火曜日 -0.010%
水曜日 -0.010%
木曜日 -0.146%
金曜日 -0.068%
===============
平均  -0.056%
標準偏差 1.279%
最小  -6.552%
最大   7.548%
===============

 ちょっと驚いてしまいました。毎日マイナスです。
「キャー☆なんてことかしら?毎日トレードすると損しちゃう!」
と嘆いてしまう萌絵。
 そういえば、どこかのデイトレーダーさんが、
「日経平均は自律的には動かずに、米国市場に引き摺られてオーバーナイトで
ばっかり動いて困っちゃうよ!」
と言っていたのをふと思い出しました。
「じゃあ、今度は前日の引けで売って翌日の寄りで手仕舞うというオーバーナ
イトのオペレーションをしてみたら、どうかしら?」
と、思いついて調べてみると・・

前日オーバーナイトの平均リターン
(‘96年4月〜05年5月 データ数2250)

月 -0.048%
火 0.061%
水 0.027%
木 0.058%
金 0.021%
===============
平均   0.037%
標準偏差 0.484%
最小   -1.482%
最大   1.434%
===============

 なんと!オーバーナイトは月曜日以外は全てプラスです!
「こ、これはもしかしたら意味のある数字なのかもしれない!」
と気分はルンルンになりました。毎日、日経平均をオーバーナイトするだけで
儲かるかもしれないのです☆
でも、そこでふと大事な事を思い出しました。
「あ!勝率を調べないといけない!」
そうです、勝率を調べてこのトレードが成功するか否かをチェックするべきな
のです!ということで、勝率を出してみると・・・

==============================================
日中リターン 平均リターン 勝率
月曜日    -0.046%    51%
火曜日    -0.010%    48%
水曜日    -0.010%    48%
木曜日    -0.146%    45%
金曜日    -0.068%    49%
==============================================
前日オーバーナイト 平均リターン 勝率
月曜日       -0.048%    50%
火曜日        0.061%   57%
水曜日        0.027%   55%
木曜日        0.058%   55%
金曜日        0.021%   53%
==============================================

と、全てがほぼ50%くらいの勝率でした。
トホホ、、これではマーケットに勝てそうに無いですね(^^;
(深田萌絵)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

===================================

◆コラム「連載:夢見るチカラ、未来を変える(42)」

=割安株の伝道師 石川臨太郎とバリューな仲間たち(その3)=

第4話 なかに1万円札が入っている定価2000円のお財布(=株)を買う
 のが好き

 私の投資スタイルを説明すると、こんな言葉になります。バリュー投資の一
種である、その企業の解散価値に注目した投資法のことをこのように言ってい
ます。この言い方は名古屋のお医者様で卓越したバリュー投資家である、でら☆
マネーさんに教えていただいた表現です。私は去年の11月、でら☆マネーさ
んからクリップ・コーポレーションを銘柄輸入しました。価格は1020円。
今年の1月から暴騰して1600円まで上がりました。でら☆マネーさんは自
分の分析能力を信じてクリップの1%の株主になっておられます。瞬く間に2
000万円以上資産を増やされました。これが集中投資の醍醐味です。

みなさんは
A:今すぐ1億円上げる。または
B:来年1億円上げる。
どちらかを選べといわれたら、どちらを選ぶでしょうか。誰でも今すぐ1億円
もらうほうを選ぶと思います。

 それでは
A:自分のお金をいま1億円かけて投資している成功しているバリュー投資家
の買っている銘柄と
B:将来の1億円のお給料をかけて投資している機関投資家のサラリーマンフ
ァンド・マネージャーの投資している銘柄。
どちらかの銘柄をあげるといわれたらどちらを選びますか。私ならいままさに
自分のお金を賭けて投資している成功しているバリュー投資家の銘柄をもらい
ます。意見の分かれるところでしょうか。

 それでは
A:いま1000万円現金で上げる。
B:将来1億円あたるかもしれない宝くじをあげる。
この選択ではどちらを選ばれるでしょうか。

 私なら躊躇なく目の前の1000万円をもらうと思います。多くの人はそう
なのではないでしょうか。ところが株式投資の世界では、不思議と夢を買うと
かいってBの選択をしてしまう人がいます。バリュー投資家の私には真似でき
ない、すごい選択です。

 今回は追加で説明することがないので独り言を^^;

 書くべき原稿がたくさん貯まってきました。「お仕事ください。お仕事くだ
さい」とパンローリングさんや東洋経済さんダイヤモンド社さん(他の出版社
さんにも^^;)に売り込みをしていたので2冊の本が決まっています。いま
最終段階に入っているパンローリングさんの本は6月出版予定です。その後す
ぐに東洋経済さんの本に入ります。東洋経済さんの本も原稿の7割は完成して
います。

 でも『株』データブックのコメント書き、夕刊フジのコラム、メルマガ「億
の近道」の原稿と書くものたっぷり。あと無料勉強会の講師もあるぞ。本の売
り子の仕事もあるぞ。ブログ書きも毎日あるぞと、楽しいことばっかりで、奥
さんの相手をしなかったらまた怒られてしまいました(トホホ・・)

 ものを書く力はすごくついてきました。もう3年近くブログを書き続けてい
ます。最初は書きためていた原稿も、いまでは即興で書いています。だから誤
字脱字が多いのです。読者のみなさまにはご迷惑をおかけしています。楽しく
て楽しくてやっていることがお金になるので、こんなうれしいことはありませ
ん^^;。あと勉強仲間のお仕事の売り込みもやっています。人生を謳歌する
会のボードリーダーをやってくださった丸山晴美さんを夕刊フジさんにご紹介
しました。話がトントン拍子で進んで丸山さんは中国株セミナーの司会をされ
ることになりました^^;。翻訳家の幸せな投資家さんをパンローリングさん
にご紹介したりもしています。みんなでツキの輪やお仕事の輪を広げていけた
らいいな〜と思っています。株式投資で稼ぐのも不動産投資で稼ぐのもいいで
すが、自分お知恵や技術で無からお金を生み出すのも現代の錬金術の優れた手
法になりと思います。まだ実現していませんが本の共著も狙っています。人の
本を売るより、自分の本を売るほうがチカラが入るし見入りにも結びつくので
^^;。いっしょに投資の本を書いてくださるかた、大募集中^^;

経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

===================================

◆コラム「連載:技術を評価できる個人投資家の養成講座(19)」

(19)板金1(コネクタ)

 コネクタを理解しようということで、前回前々回とプラスティックについて
お話してきました。今回は、板金についてお話したいと思います。

 コネクタは、プラスティックと板金で出来ています。構造などは、コネクタ
のところで詳しくお話していきたいと思いますので、その前段として、お付き
合い下さい。

さて、板金という言葉を聞いてどの様な、イメージがわくでしょうか。

車が好きな人は、車をぶつけてしまって、板金屋さんに直してもらったなどと
言うときの板金を思い出すかもしれません。ある人は、おめでたい時に飲む金
箔入りのお酒を思い出す人がいるかもしれません。テレビなどで、米粒ほどの
金を職人さんが、たたいて薄く延ばして金箔を作っているのをみたことがある
かもしれません。

共通しているのは、金属の板をたたくということですね。

もう少し、イメージでお話を進めていきましょう。
クッキーを作るところを想像してみてください。材料をこねて、名前は忘れて
しまいましたが、丸い棒(麺棒でしたか・・・)で薄く延ばしたりして、薄い
生地をつくります。それを、子供が喜ぶような形に切り抜きます。象や星の形
の金属で作られた枠で抜いたりします。

板金は、金属の板を枠で打ち抜いたりします。
このように、板金は、金属の板を、たたいたり、打ち抜いたりすることと捉え
てください。

言葉の定義が少し、曖昧になってしまいました。すこし、整理しましょう。金
属の板のことを板金と呼びますが、これは狭義の意味での板金となります。い
まここで、使っている板金は、加工方法、材料全てを含めての意味、広義の板
金となります。加工方法については、来週にゆずるとして、この板金はコネク
タのどの様な働きをしているのでしょうか。

コネクタは、接続するという意味なので、何かと何かをつなぐものです。携帯
電話は、カメラをはじめ、バッテリはもちろん、SDカード、イヤホン、など
色々な、機能がありますが、その一つ一つに、コネクタがついているのです。

そして、板金は、カメラと携帯電話の中の基板を電気的につなぎます。バッテ
リと携帯電話の基板の電気の供給を板金が行います。SDカードと携帯電話の
基板とのデータのやり取りを伝えます。イヤホンと携帯電話の基板との音声信
号を板金が伝えるのです。このように、電気信号を板金が伝える役目をしてい
ます。

彼岸
技術のわかる個人投資家への道
Road to Investor with Technology Sense

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。)

===================================

■コラム「連載 マーケットを切る!(42)」

■今週のキーワード
“When I talk to a company that tells me the last analyst showed up
three years ago, I can hardly contain my enthusiasm” by Peter Lynch.

市場では、最近様々な噂が絶えない。南関東地震、ミサイル飛来説、総選挙、
冷夏、米中貿易戦争、依然として燻るヘッジファンドの解約、大型企業倒産説、
不安要因を吟味すると気分が沈む。地政学的リスク、自然災害は、免責事項。
例年6‐10月末までは、より忍耐力が求められる時期である。”Sell stocks
before Memorial Day and Buy them before Thanksgiving Day”などと言わ
れる。市場参加者の行動様式、年中イベントを見ると興味深く、米国市場との
連動性、人口動態、市場の流動性、効率化、Dayトレーダーやヘッジファンド
の活動時期を考えるとその謎が解ける。

Behavioral Finance 検証-初夏編1: The Hirsch Organization Inc.が調査
した結果、1950年から2003年まで、毎年5月初め‐10月末(期間Aとする)と
11月1日‐4月30日(期間B)までの6ヶ月間づつに分け投資元本$10,000を
”Six Months Switching Strategy”を使い株式投資(DOW30種)した場合のパ
フォーマンス検証データが興味深い。Aの期間に株式Bの期間に債券に投資し
た場合(前者)とBの期間に株式投資、Aの期間に債券投資した場合(後者)で
比べると、前者:$9,682ドル、‐318ドルの損失、一方後者では、$482,060、
+382,060ドルのリターンになる。

一般的に欧米の富豪、資本家、大口個人投資家、ヘッジファンドも5月‐6月ま
でに1会戦を終え、「リサーチ関係者に宿題」を残し、実質夏休に入り、Labor
Day(9月の第1月曜)前に戻り年後半戦をじっくり検討し、アクションをと
る。彼らは「夏休と称して実は情報・意見交換」を避暑地、セレブの集まる社
交の場で行う(夏のザルツブルグ音楽祭、ボストン郊外のTangle Wood、スコ
ットランドの音楽祭、スイスとイタリアの間にあるコモ湖など)。欧米のファ
ンドMgrは彼らのところに報告に行く人も多いと聞く。個人の富裕層も同様、
例えばSaratoga Springsの競馬場、Las Vegas, ヨットでの航海、ロッキー山
脈のTime Shared ホテルなど。筆者も大西洋上やSouth Hamptonのビーチから
「What happens in Tokyo?」という電話を受けたことがある。筆者を含め大
方のマーケットの雇われプロは、Volatilityの縮小、新規及び過去の悪材料・
好材料を蒸返す市場参加者と共に毎年初夏、盛夏を過ごすことになる。今年は、
「夏の宿題」が増えそうである。Stay tuned!

★1.Technology Insight/ Tech Summer Rally? 過去34年間6月はNADAQが比
較的強い時期である(+1.3%、Dow:+0.4%, S&P:+0.8%)ポジション調整ラリー
は何時まで続く‐6月末までと思料。

FP-TVの普及率が10%を超えた。内閣府が実施した3月の「消費動向調査」では
FP-TV(液晶、PDP、リアプロ)の普及率が11.5%、DVD録画・再生機が28.7%、
デジタルカメラ:46.2%、PC:64.6%、携帯端末:82%、便利な家電として伸
びているのが、FAX:49.7%(昨年比+4.1)食器洗い機:21.6(比較無し)
http://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/menu.html#shohi 価格弾性値は高いと
いう証だと思う。

JEITA、電子情報産業協会 http://www.jeita.or.jp/ 4月末の数字を見ても
出荷金額が前年比+8.7%、FP-TVが+67.2%増、HDD搭載型DVDレコーダーが
+51.5%(23.9万台、約85%がHDD搭載型)。30インチ以上のLCD-TVも92,000台
(前年比+254%)PDP:35,000台(前年比+67%)
各社夏のボーナスシーズン(今年は+4.49%増)を目指し新商品を投入する計
画。HDD搭載型カーナビ、デジタルハイビジョン対応FP‐TV、パソテレ、例え
ば、富士通の32インチ液晶TVモニター付きPCが39万円、PCとFP-TVを一体にした
ものとしては画期的、白物家電でもいろいろ話題性のある商品に期待。台湾、
韓国のハイテク部品メーカーからも4月に入り「活況取り戻す」という報告が
相次いでいる。これらをどう分析するか、または運用に活かすかが、6月末ま
での勝負と言える。

★需給面:
過去2週間特集した通り、ハイテク株ショートの買い戻し期待とアンダーウェ
イトに落としていたBuy&Holdの投資家の一部がウェイトを見直すと市場は期待
している。加えてニュースフローがポジティブな内容「稼働率回復、原材料価
格上昇一巡、新商品比率上昇、在庫積み増し」など一時的な改善ではあるが、
プレーヤーが少ない初夏の市場で少しの動きが増幅する可能性もある。

Behavioral Financeを用いた分析では、4‐6月期の改善は当然。

例えばHDDに関して言えば、昨年の4‐6月期がボトム。
昨年5月月間のHDD出荷は推定2,250万台(年間3億台を割った計算)、
現在(05年5月)は、推定約3,000万台、対前年比約33%増のペース。
あるHDD部品は、対前年比約+43%増と推定される。
この4‐6月か7‐9月が対前年比でピークという見方に変化はない。

シーゲート(STX)マックスター(MXO)の四半期決算が7月20日、21日、それ
までに業績の上方修正を行うと見られる。
Hutchinson Technology (HTCH)$41.25(次ぎの四半期決算は7月22日)、同社
はHDDドライブのバネ(磁気ヘッドのところに使うバネ)で世界の約50%強を
占める。仕向け先は、シーゲートや東芝など最近伸びている小型HDDメーカー
である。競合は、ニッパツ(5991)−HGST(日立)と富士通向けが80%超と推
測。全てのPCにRAID機能(2台のHDDを搭載)が定着するとも考えられず、HDD
の市場伸び率20%超はかなりの強気(PCが10%伸びるとして)と言えないだろ
うか。

LCDパネルも価格が安定、値段が安くなったので17インチ、19インチのパネル
がPCメーカーに売れる。
一時台湾メーカーは設備投資計画を先送りしているので足許の需給の改善は続
く。しかし、計画を上積みして投資を再開しており、夏を過ぎてからの液晶パ
ネル需給には注意が必要。

期待値上昇 ‐ 今年のBack to School sale及び日本の夏のボーナス商戦は
それなりに盛り上がるという期待が関連ハイテク株の上昇と伴に浮上。今年は、
お盆明けから「ゲーム機」向けの受注も入っており部品メーカー各社にとって
繁忙期が期待されている。
第一弾として、「売れたか売れなかったかObon明けに連絡しろ」というのが夏
の宿題(その1)になっている。

ハイテク株の2極化続く‐HDD、ゲームハード関係、パッケージ、電源、アルミ
電解コンデンサーなど数量が伸びるところと、伸びないところ2つに分かれる。
銘柄名に大きな変化なし。アイディアとしては、TDKのポジションを減らしア
ルプス(ゲームの部品)に一部シフトする方法もある。

反騰が期待される銘柄:
NOK(7240)HDD実装‐タイ工場超繁忙、エンプラス(6961)レンズだけが同社の
強みではない。新しいCatalystとしてOFC事業(Optical Fiber Communication)
05年3月期売上が5.8億円、今後2‐3年2倍近い伸びが期待される(ラスト1マイ
ル向け光リンクのパッケージ)。

★2.素材産業:悪材料、需給悪化懸念、しかし株価は夏場に向け反騰へ
セメント株、太平洋セメント(5233)など株価は素材株全般の調整を受け5月26
日に52週安値Y268を付けるが、出来高上昇。セメント全般では、4月の在庫水準
が3.53万トン、1990年12月以来の低水準。
基礎化学株も底入れ、東ソー(4042)を例にとるとY415を底に出来高を伴い反
騰、三井化学(4183)はエレクトロニクス向けの回復に期待も入っている模様。

頭痛の種‐鉄鋼株、インド、韓国での高炉建設計画、中国での流通在庫問題
(詳細はあの国の場合不明だが、住宅・不動産バブルに対する中央政府の懸念
から不動産取引税導入、融資に対する監視強化は事実、投機の対象になってい
た鉄製品需要が一時的に冷え込んだ模様。しかし、「中国元」の切上げを拒む
中国市場に「国際投機資金」は容赦なく流入している模様。理屈は以下の通り、
「あれだけの貿易黒字を溜め込んで通貨を切り上げないと中国国内に滞留する
マネーは増大。海外資金の流失(元の海外持ち出し規制)に歯止めをかけてい
る一方で資金流入には雇用問題から「歓迎の旗‐北京オリンピックと上海万博
というイベント」は降ろせない。国際資本市場の常識‐元切上げが遅れれば遅
れるほど、後の切上げ幅が大きくなる。中国の不動産は海外から見て投機市場
(仮に不動産バブルが崩壊したらREITで運用できると考えているのかもしれな
い)、殆ど流通していない中国国債に比べ有利と見ているようだ。

Bottom line:
世界的なインフラ投資ブームが終焉する兆しがでない限り、供給過多にはなり
難い。半導体、液晶と違い、高炉、セメント、化学プラントのDue Diligence
に時間がかかり、投資家は慎重。したがってラービグのように計画は出来ても
実際のプラント建設コストの上昇は、工期を遅らせる可能性も。

★3.Consumer & Service/身の丈消費の時代、日本も普通の国へ
身の丈消費の時代‐最近流行の「格差社会」「レーバー・ディバイド」「中流
崩壊」というキーワードに相応しい光景を目にすることが増えた。所得格差、
機会不平等を訴える声もあるが、ホリエモンの一喝「オレも毎日メシが食える
かどうか分からない日々があった」から、一転して若者の「起業ブーム」再燃
の兆し。起業のための「事業計画書」の作り方というジャンルの本が3月以来、
目にすることが増えた。

さらに、書店の前面には、年収300万円で豊かに生きる方法から株で1億円を稼
ぐ方法、起業指南書、起業で成功したホリエモンこと堀江氏、藤田晋氏、孫氏、
三木谷氏の自伝、告白本、批判本が溢れている。ファッション雑誌のコーナー
も読者層を絞った雑誌が増えている。ストリート系、かわいい子系、エレガン
ト系、ワイルド系(NikitaやLeon、もてるオヤジを目指す)など、数万分から
10数万分売れれば成功。個人の所得、趣味・趣向に合わせた雑誌の創刊、編集
が相次いでいるほか、ブログやインターネットでの情報も細分化されつつある。
これまでの一億総中流‐一大ブーム追求型消費から所得水準、生活水準、趣味
・趣向に合わせた身の丈消費に変化しつつあるように感じる。

アジア諸国を旅行すると、貧富の差は極端である。台湾や韓国の百貨店に行く
と、金持ちのファミリーは、金持ちらしく堂々とした身なりをしている。欧米
も店員が相手にすべき客層とそうでない客を瞬時に選別するノウハウが定着し
ている。彼らが困るのは、「日本からの旅行客」、比較的地味な身なりをして
いるケースが多く「日本人だと見分けるコツと単なる見物か購買層かの見極め
が難しい」と聞く。

ファッション・アパレル業界の反省‐これまでの戦略を見直す気運が高まって
いる業界の代表格がファッション、アパレル業界。GMSの衣料部門は、恒常的な
赤字部門。老舗の百貨店も少子高齢化、激変する所得階層社会にどう対処すべ
きか迷走中。伊勢丹のメンズ館、京王百貨店の靴売場、JRのMY Cityなどが群を
抜くが、昨年の猛暑、暖冬で勝ち組みも苦戦を強いられた。客単価を引き上げ
るための「高級化路線」に走ったことも、天候要因の影響を大きく受ける原因
となった。SC向けに力を注いだところ「百貨店」側からのクレームも入り、新
たなブランド開発に数十億円単位のコストがかかっているところもある。

施行錯誤‐流行戦略の見直し‐これまで例えば、団塊ジュニア、ジェネレーシ
ョンY戦略などを打ち出してきたが、趣味、趣向が多様化しており売れ筋商品
への依存‐類似商品の氾濫‐過剰在庫という悪循環に陥るケースが多く見られ
た。海外ブランドメーカーとの提携もライセンス料の見直し、独自に路面店へ
の出展するケースが増え必ずしも救世主とは言えなくなった。その結果、独自
の商品開発(開発拠点をニューヨーク、パリ、ミラノに構え)マーケティング
情報も渋谷、六本木、原宿、丸の内、大手町、横浜や地方都市の情報を収集、
更に香港、上海、シンガポールなど、ファッションのニーズ、変化に素早く対
応するような組織運営をはじめたところもある。商品戦略、ターゲットも明確
になりつつある。例えば、三陽商会(8011)Y570、時価総額:776億円、バー
バリーブランド依存を改め、独自ブランドを立上げ中。同社のセレクトショッ
プ、EPOCA、商品開発は、Rafe NY、製造は中国、販売は銀座を中心に老舗デパ
ートにも売れ筋候補を前面に出す。人気商品への追加発注は、旬の初期のみ。
極力在庫増加とCustomer’s ロイヤリティ、希少性をアピールする。まだ施行
錯誤の段階であるが、ファッション・アパレル業界にも新風が吹きはじめた。

個別銘柄研究‐ライトオン(7445)Y3,850、時価総額:906億円、PER:20倍/
価格戦略で優位に
同社の業績が好調である。下期(3‐8月期)の会社計画既存店売上が前年比横
ばいに対し、3月:‐3.6%、4月:+4.4%、5月:+14.2%、(20日閉め)、6
月も5月末は好調持続。客単価も順調に上昇傾向にある。3月:+5.8%、4月:
+6.7%、5月:+8.7%、客数は3月:‐8.8%、4月:‐2.1%、5月:+5.0%
増、夏物商戦が好調、ポロシャツ、ラガーシャツ、短パン、デニム加工のパン
ツ、キャップ、サンダルなど広い範囲で好調。

天候が良かったほか、同社がプライス戦略を引上げ、販売予定と実績の乖離を
分析して仕入れを調整、客数を多少犠牲にしてもセール中心販売戦略の比率を
従来の45%から25%まで低下させた。品質重視、ブランド価値(ナショナルブ
ランドと同社でしか買えない商品)を増やし、顧客管理を充実させることで来
店の頻度をアップさせることに成功。コスト面ではロジスティクの見直し、SC
など新業態での販売に力を入れ、鮮度の低い店舗からの撤退を決断。

同社の過去2年間、2003‐2004年の下期販売動向を見ると、2003年3‐8月期の
既存店売上‐5.0%、2004年3‐8月期-0.4%、あれほど冷夏で各社苦しんだ時
期でも、2004年7月:‐2.3%、8月:‐3.2%と落込み幅が低かった。小売・専
門店担当のプロに言わせれば(2003年7月:‐8.9%、8月:‐15.1%との対比)
と指摘されるかもしれないが、粗利の推移を見ていただきたい。2003年8月:
42.6%、2004年8月:45.1%、2005年8月期(全て中間期):46.5%である。着
実に粗利が改善しており、原材料高、賃借料などの上昇にも関わらず粗利を伸
ばしていることに、市場関係者はもう少し同社を高く評価してもいいのではな
かろうか。

(菊川 半蔵)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。)

===================================

┏━┓━┓
┃執┃筆┃
┏━┓━┓
┃後┃記┃
┗━┗━┛

息子の運動会。校庭を小学生が裸足で応援団や組体操をしていました。
裸足の運動会。本当にいいものですね。

校長先生は、離島での教育実績がある方で、非常に、頼もしい方です。
校長が変わるだけで、学校が変わるものだなあと実感しました。
リーダーの存在はどの組織でも大きな影響を持ちます。

江戸川区は、子育て支援が充実しています。
都内ではもっとも出生率が高い地区です。
わたしたちの団地の1階には、区役所の管轄する子育てセンターがあります。
そこで育児相談室や赤ん坊の遊び場が用意されています。

PTAは、昨今の凶悪な事件を未然に防ごうとしています。
親たちは、そのために、腕には青い腕章をつけています。
その腕章には、「安全パトロール」という大きな文字。
誰もがやりたがらないPTAですが、
完全な義務制をとってからは、しぶしぶとではあっても、参加の輪が広がって
います。

本来、このようなボランティア的な活動は、やりたい人がやればよいというの
が有り様だと思います。
しかし、それでは、今の日本では、人は動きません。
金銭的な価値がなければ、やらない人が多くなっているのでしょうか。
強制的な活動にしなければ、PTAも機能しない時代になってしまったようで
す。
(山本 潤)

===================================

■億近執筆陣の本 好評発売中!■

石川臨太郎
▲潜在意識を活用した最強の投資術入門▲
パンローリング ISBN4-7759-9011 2800円+税 288ページ
http://www.tradersshop.com/bin/showprod?a=2596&c=9784775990117

村田 雅志
▼景気予測から始める株式投資入門▼
パンローリング ISBN4-7759-9007 3300円+税 231ページ
http://www.tradersshop.com/bin/showprod?a=2596&c=9784775990070

山本 潤
▲投資家から「自立する」投資家へ▲
パンローリング ISBN4-7759-9008 4800円+税 426ページ
http://www.tradersshop.com/bin/showprod?a=2596&c=9784775990087

===================================

【炎氏よりPR】

 メルマガの購読者を募集しています。企業訪問やトップとの面談を通じて皆
様にとって有意義な生の情報を提供することが私の使命です。アナリスト経験
とファンドマネジャー経験を積んできた私のコンテンツで夢の「億の近道」を
実現してください。

 人生が山あり谷ありであるように株式投資の世界も山あり谷あり。
 季節ごとに咲く花が違うように、株式市場に咲く花も異なっています。

 きれいな花や景色を探して旅する松尾芭蕉が皆さんに歌を詠むように私の発
見の旅のエッセンスをご賞味下さい。

 料金は年間最大2万円。格安ではありますが内容には自信があります。
(炎)

有料メルマガの詳細は炎氏のサイトまで。http://www.irisjapan.co.jp/

===================================

億近オフィシャルクラブ掲示板(無料)には、メルマガにはない執筆陣の様々
な書き込みや個人投資家の皆様の書き込みで盛り上がっております。
登録メンバーは4500名突破!まだの方は是非登録を。
億の近道オフィシャルクラブ(掲示板)

===================================

当メルマガは以下のシステムを利用して発行しております。
 ◆まぐまぐ ID:0000020640
       購読解除:http://www.kaijo.com/
 ◆E-Magazine ID:okuchika
       購読解除:http://www.emaga.com/info/okuchika.html
 ◆melma!  ID:m00010868
       購読解除:http://www.melma.com/
 ◆メルマガ天国 ID:1127
 ◆macky!  ID:okuchika

編集者:億の近道発行プロジェクト
発行者:NPO法人イノベーターズ・フォーラム
 http://www.iforum.jp/
このメールマガジンの無断転載・引用を禁じます。
==================================

編集後記

JUGEMテーマ:株・投資


 土曜日に開催された山本潤氏のファンダメンタルズセミナー勉強会には、多くの方が集って熱心に学習されていたのが大変印象的でした。4月に行われたセミナーの補足勉強会的位置づけで、2社の実際の短信を元に分析をしていく作業が中心でしたが、実践的な内容ですので、非常に参考になった方も多かったのではないでしょうか。終了後の有志の懇親会では、出された課題の内容について皆で話あったり披露し合ったりして、大変良い雰囲気でした。これからもこういった機会を多く設けていきたいと、皆さんの目の輝きを見て感じました。
(ぢんぢ部長)

決算説明会フォローアップ

JUGEMテーマ:株・投資


 私が独立してはや7年。思い起こせば様々な出来事がありました。もちろん証券アナリストとしての活動は更に古く、自分では若いと思っていたら、もう26年のベテランとなってしまいました(ため息・・・)。

 かく言う私のメインの活動は証券アナリストとして決算説明会に出席したりして企業を分析して投資家の皆さんにお伝えすること。それがこうしたインターネットを使ったメールマガジンであるのも時代の流れ。

 独立して零細ながら企業経営していますと、アナリストだけではまだまだ成り立ちませんので最近ではコンサルティングなどにも手を染めたりしていますが、本業は確かに証券アナリストなのです。バブル時代に特金・ファントラのファンドマネジャーもやっていましたから、ペンネームは「炎のファンドマネジャー」ということで面白おかしくつけられていますが、ファンドマネジャーという投資家の気持ちをあわせもったアナリストなのです。

 自己紹介はほどほどにして本題に入りましょう。

 このところの決算説明会は3月期決算を終えた企業が新たな決算期に対する考えを知るのに重要です。本日は億の近道の読者の皆さんにその一部企業の内容についてコメント申し上げます(できましたら詳細は有料メルマガをご購読ください)。

◆夢真ホールディングス(2362)
 時価:216円 時価総額:161億円 本日説明会開催
 建設現場での施工管理業務請負事業が建設会社のアウトソーシングニーズの高まりの中で急成長。2005.3期の従業員数は772名。人材の積極採用で9月期末1000名体制が見えてきた。4月1日から純粋持ち株会社に移行。上記の業務を行う夢真本体とYUMESHIN VIETNAMを100%子会社として連結。関連会社エスシージャパンも含めて連結決算を実施。積極的にM&Aを行い、規模の拡大を図る。手始めに5月27日付で同事業内容の朝日エンジニアリングを9億円で買収。今期の決算にこの企業の数値を入れていないが2005.6期売上19億円、経常利益2億円の企業であり、半期分は今期の連結決算に反映される可能性が出てきた。
 今回の説明会で佐藤前社長に代わって新社長となった鎌田氏の印象が良かった。

◆アトラス(7866)
 時価:710円 時価総額:99.5億円 先週26日に説明会実施
 「エンタメ商社を目指して―原点への回帰」というタイトルでタカラに戻られた奥出前社長に代わり新しく社長になった猪狩氏が説明。一寸たどたどしさが残る説明だったし、業績もまだまだ重いといった印象を持った。前期に続いて今期も最終赤字。直近になって調達した資金による厚い自己資本によって企業存続が許されているが、そうでなければ存続すら危ぶまれる内容である。
 この会社は家庭用ゲームソフト、アミューズメント機器、アミューズメント施設の3本柱で事業が成り立っているが、儲かっているのはアミューズメント施設事業ぐらいで、プリクラもさほど儲かっていない。その施設事業をリードしてきたのが猪狩新社長で、今後もアミューズメント施設事業には力が入ると見られる。今期の経常利益は2.7億円と低水準に留まる見込みだが、来期は11億円、さ来期は17.8億円を計画。パチンコ・パチスロに次ぐ第3のマシンの出荷にも期待。
 でも、本当に業績が振れやすい企業です。株価はなんとなく再び上に向かいつつありますが、業績への信頼がないので割り切って考える銘柄と言えましょう。

◆ミスミ(9962)
 時価:3280円 時価総額:1422億円 5月17日に説明会実施
 三枝社長の説明は相変わらず凄かった。自信あふれる話は投資家に長期保有の動機を与えてくれる。

◆ユニカフェ(2597)
 時価:1580円 時価総額:109億円 27日に説明会実施
 原料のコーヒー豆の価格が上がって業績停滞するも売上高500億円に向かっての体制づくりを推進している姿は共感を呼ぶ。メーカーから消費者により密着した小売・外食などへ展開が見えつつある。ユニカフェブランドをどう育成するかが課題。業界再編の中で勝ち組企業となるために先行投資を行う。実力発揮すれば現状の時価総額はないだろうが、大型の最新工場を持っているのが当面の業績を重くしてしまう。

◆スルガコーポレーション(1880)
 時価:3550円 時価総額:366億円 本日説明会実施
 岩田会長が社長に復帰。不動産ソリューション事業の期ズレを生じて前期は期中修正見通しを下回ったがその分、今期の業績が向上。モンゴルのプロジェクトは前向きに見直しの可能性。EPS300円で株価の上昇傾向継続。

◆ヤマノHD(7571)
 時価:480円 時価総額:105億円 5月24日説明会実施
 M&Aした先の営業権の償却負担をこなしながら業容拡大。7期連続の増収、増益が続く。前下期に買収した企業群が今期の業績に寄与する見込み。直近になって買収した大手美容チェーン多賀志などの業績は予算に入れていない。「ヤマノファインラウンジ Be Do」を仙台のさくら野百貨店内にオープン。成功したら他のデパートにも出店へ。企業再生ノウハウを活用。ヤマノインベストメントを設立し、投資事業組合に出資。第1号ファンドとして「ヤマノ中小企業支援活性ファンド」を募集、順調に資金集まる。説明会では山野会長自ら業績の拡大に自信を示し、今期のコンセンサス予想に近づけたいと表明。

(炎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

花菖蒲(はなしょうぶ)の季節到来

JUGEMテーマ:株・投資


=調整の中にこそチャンスあり、さあ始めよう億の近道プロジェクト=

 梅雨入りが近いのか、今日の東京地方は、じめじめとした天気で気持ちも暗くなってしまう。それでも近所の公園には早くも紫色の花菖蒲が咲き誇り、知らず知らずに移り行く季節を感じさせてくれる。
 株式相場も春爛漫の季節を過ぎて、早くも梅雨入りのような展開。あきらめの境地となって早く夏が来ないかなどと考える始末。

 相場で勝利するには忍耐強く相場の行方を見守り、チャンスを伺う姿勢を貫くこと。相変わらず続く低金利時代。休むも相場と決め込むにはもったいないぐらいに個人マネーも余っていて行き場を探しているに違いない。

 株式相場にのめりこみ過ぎず、冷静に眺めながら、時に大胆にリスクマネーを投じるのもよし。小額マネーでも一攫千金を夢見てこつこつと頑張って運用していつかは億の近道の大輪を咲かすこともできる。

 何かを始めるのに遅すぎることはない。株式相場の流れを理解して調整局面だからこそ、億の近道プロジェクトをスタートしよう。

*億の近道プロジェクトとは
 私、炎のファンドマネジャーが提唱する年間資産2倍化計画。100万円程度の資産からスタートして年間倍増させていけば計算上は7年で1億円になるというプロジェクト。常にその段階で株価が1年以内で2倍以上になる可能性のある銘柄を見出して、適度にリスク分散しながら買い付けしてポートフォリオを組んで資産の増強を図るというもの。3ヶ月タームなら約25%の成果を出して4回のチャンスにかける。よほどの自信がある場合には1銘柄への集中投資でリターンを高めることとするが、基本はポートフォリオ。ポートフォリオを組んだらあとは市場の評価にリターンを委ねる。
 投資手法の基本は成長性のある出遅れ低PER銘柄への投資。成長性を見極めるために私のようなアナリストを活用する(私の有料メルマガではポートフォリオを約3ヶ月に一度リリースしています。1度ご利用ください)。
(炎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

億の近道2005/05/30

JUGEMテーマ:株・投資



■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
投資情報メールマガジン                  2005/05/30
             イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週4回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析や銘柄を参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

===================================

             −本日の目次−
        (本日の担当:炎のファンドマネジャー)

    ◆コラム「花菖蒲(はなしょうぶ)の季節到来」
    ◆コラム「決算説明会フォローアップ」

===================================

◆コラム「花菖蒲(はなしょうぶ)の季節到来」

=調整の中にこそチャンスあり、さあ始めよう億の近道プロジェクト=

 梅雨入りが近いのか、今日の東京地方は、じめじめとした天気で気持ちも暗
くなってしまう。それでも近所の公園には早くも紫色の花菖蒲が咲き誇り、知
らず知らずに移り行く季節を感じさせてくれる。
 株式相場も春爛漫の季節を過ぎて、早くも梅雨入りのような展開。あきらめ
の境地となって早く夏が来ないかなどと考える始末。

 相場で勝利するには忍耐強く相場の行方を見守り、チャンスを伺う姿勢を貫
くこと。相変わらず続く低金利時代。休むも相場と決め込むにはもったいない
ぐらいに個人マネーも余っていて行き場を探しているに違いない。

 株式相場にのめりこみ過ぎず、冷静に眺めながら、時に大胆にリスクマネー
を投じるのもよし。小額マネーでも一攫千金を夢見てこつこつと頑張って運用
していつかは億の近道の大輪を咲かすこともできる。

 何かを始めるのに遅すぎることはない。株式相場の流れを理解して調整局面
だからこそ、億の近道プロジェクトをスタートしよう。

*億の近道プロジェクトとは
 私、炎のファンドマネジャーが提唱する年間資産2倍化計画。100万円程
度の資産からスタートして年間倍増させていけば計算上は7年で1億円になる
というプロジェクト。常にその段階で株価が1年以内で2倍以上になる可能性
のある銘柄を見出して、適度にリスク分散しながら買い付けしてポートフォリ
オを組んで資産の増強を図るというもの。3ヶ月タームなら約25%の成果を
出して4回のチャンスにかける。よほどの自信がある場合には1銘柄への集中
投資でリターンを高めることとするが、基本はポートフォリオ。ポートフォリ
オを組んだらあとは市場の評価にリターンを委ねる。
 投資手法の基本は成長性のある出遅れ低PER銘柄への投資。成長性を見極
めるために私のようなアナリストを活用する(私の有料メルマガではポートフ
ォリオを約3ヶ月に一度リリースしています。1度ご利用ください)。
(炎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

===================================

◆コラム「決算説明会フォローアップ」

 私が独立してはや7年。思い起こせば様々な出来事がありました。
もちろん証券アナリストとしての活動は更に古く、自分では若いと思っていた
ら、もう26年のベテランとなってしまいました(ため息・・・)。

 かく言う私のメインの活動は証券アナリストとして決算説明会に出席したり
して企業を分析して投資家の皆さんにお伝えすること。それがこうしたインタ
ーネットを使ったメールマガジンであるのも時代の流れ。

 独立して零細ながら企業経営していますと、アナリストだけではまだまだ成
り立ちませんので最近ではコンサルティングなどにも手を染めたりしています
が、本業は確かに証券アナリストなのです。バブル時代に特金・ファントラの
ファンドマネジャーもやっていましたから、ペンネームは「炎のファンドマネ
ジャー」ということで面白おかしくつけられていますが、ファンドマネジャー
という投資家の気持ちをあわせもったアナリストなのです。

 自己紹介はほどほどにして本題に入りましょう。

 このところの決算説明会は3月期決算を終えた企業が新たな決算期に対する
考えを知るのに重要です。本日は億の近道の読者の皆さんにその一部企業の内
容についてコメント申し上げます(できましたら詳細は有料メルマガをご購読
ください)。

◆夢真ホールディングス(2362)
 時価:216円 時価総額:161億円 本日説明会開催
 建設現場での施工管理業務請負事業が建設会社のアウトソーシングニーズの
高まりの中で急成長。2005.3期の従業員数は772名。人材の積極採用
で9月期末1000名体制が見えてきた。4月1日から純粋持ち株会社に移行。
上記の業務を行う夢真本体とYUMESHIN VIETNAMを100%子
会社として連結。関連会社エスシージャパンも含めて連結決算を実施。積極的
にM&Aを行い、規模の拡大を図る。手始めに5月27日付で同事業内容の朝
日エンジニアリングを9億円で買収。今期の決算にこの企業の数値を入れてい
ないが2005.6期売上19億円、経常利益2億円の企業であり、半期分は
今期の連結決算に反映される可能性が出てきた。
 今回の説明会で佐藤前社長に代わって新社長となった鎌田氏の印象が良かっ
た。

◆アトラス(7866)
 時価:710円 時価総額:99.5億円 先週26日に説明会実施
 「エンタメ商社を目指して―原点への回帰」というタイトルでタカラに戻ら
れた奥出前社長に代わり新しく社長になった猪狩氏が説明。一寸たどたどしさ
が残る説明だったし、業績もまだまだ重いといった印象を持った。前期に続い
て今期も最終赤字。直近になって調達した資金による厚い自己資本によって企
業存続が許されているが、そうでなければ存続すら危ぶまれる内容である。
 この会社は家庭用ゲームソフト、アミューズメント機器、アミューズメント
施設の3本柱で事業が成り立っているが、儲かっているのはアミューズメント
施設事業ぐらいで、プリクラもさほど儲かっていない。その施設事業をリード
してきたのが猪狩新社長で、今後もアミューズメント施設事業には力が入ると
見られる。今期の経常利益は2.7億円と低水準に留まる見込みだが、来期は
11億円、さ来期は17.8億円を計画。パチンコ・パチスロに次ぐ第3のマ
シンの出荷にも期待。
 でも、本当に業績が振れやすい企業です。株価はなんとなく再び上に向かい
つつありますが、業績への信頼がないので割り切って考える銘柄と言えましょ
う。

◆ミスミ(9962)
 時価:3280円 時価総額:1422億円 5月17日に説明会実施
 三枝社長の説明は相変わらず凄かった。自信あふれる話は投資家に長期保有
の動機を与えてくれる。

◆ユニカフェ(2597)
 時価:1580円 時価総額:109億円 27日に説明会実施
 原料のコーヒー豆の価格が上がって業績停滞するも売上高500億円に向か
っての体制づくりを推進している姿は共感を呼ぶ。メーカーから消費者により
密着した小売・外食などへ展開が見えつつある。ユニカフェブランドをどう育
成するかが課題。業界再編の中で勝ち組企業となるために先行投資を行う。実
力発揮すれば現状の時価総額はないだろうが、大型の最新工場を持っているの
が当面の業績を重くしてしまう。

◆スルガコーポレーション(1880)
 時価:3550円 時価総額:366億円 本日説明会実施
 岩田会長が社長に復帰。不動産ソリューション事業の期ズレを生じて前期は
期中修正見通しを下回ったがその分、今期の業績が向上。モンゴルのプロジェ
クトは前向きに見直しの可能性。EPS300円で株価の上昇傾向継続。

◆ヤマノHD(7571)
 時価:480円 時価総額:105億円 5月24日説明会実施
 M&Aした先の営業権の償却負担をこなしながら業容拡大。7期連続の増収、
増益が続く。前下期に買収した企業群が今期の業績に寄与する見込み。直近に
なって買収した大手美容チェーン多賀志などの業績は予算に入れていない。
「ヤマノファインラウンジ Be Do」を仙台のさくら野百貨店内にオープ
ン。成功したら他のデパートにも出店へ。企業再生ノウハウを活用。ヤマノイ
ンベストメントを設立し、投資事業組合に出資。第1号ファンドとして「ヤマ
ノ中小企業支援活性ファンド」を募集、順調に資金集まる。説明会では山野会
長自ら業績の拡大に自信を示し、今期のコンセンサス予想に近づけたいと表明。

(炎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

===================================

【炎氏よりPR】

 人生が山あり谷ありであるように株式投資の世界も山あり谷あり。
 季節ごとに咲く花が違うように、株式市場に咲く花も異なっています。

 きれいな花や景色を探して旅する松尾芭蕉が皆さんに歌を詠むように私の発
見の旅のエッセンスをご賞味下さい。

 決算発表後のアナリスト向け説明会。それに続く株主総会。これからは多く
の個別企業がそれぞれの事情で株価の変動を見せるに違いない。

 料金は年間最大2万円。格安ではありますが内容には自信があります。
(炎)

有料メルマガの詳細は炎氏のサイトまで。http://www.irisjapan.co.jp/

===================================

◆編集後記◆
 土曜日に開催された山本潤氏のファンダメンタルズセミナー勉強会には、多
くの方が集って熱心に学習されていたのが大変印象的でした。4月に行われた
セミナーの補足勉強会的位置づけで、2社の実際の短信を元に分析をしていく
作業が中心でしたが、実践的な内容ですので、非常に参考になった方も多かっ
たのではないでしょうか。終了後の有志の懇親会では、出された課題の内容に
ついて皆で話あったり披露し合ったりして、大変良い雰囲気でした。これから
もこういった機会を多く設けていきたいと、皆さんの目の輝きを見て感じまし
た。
(ぢんぢ部長)

===================================

■億近執筆陣の本 好評発売中!■

石川臨太郎
▲潜在意識を活用した最強の投資術入門▲
パンローリング ISBN4-7759-9011 2800円+税 288ページ
http://www.tradersshop.com/bin/showprod?a=2596&c=9784775990117

村田 雅志
▼景気予測から始める株式投資入門▼
パンローリング ISBN4-7759-9007 3300円+税 231ページ
http://www.tradersshop.com/bin/showprod?a=2596&c=9784775990070

山本 潤
▲投資家から「自立する」投資家へ▲
パンローリング ISBN4-7759-9008 4800円+税 426ページ
http://www.tradersshop.com/bin/showprod?a=2596&c=9784775990087

===================================

億近オフィシャルクラブ掲示板(無料)には、メルマガにはない執筆陣の様々
な書き込みや個人投資家の皆様の書き込みで盛り上がっております。
登録メンバーは4500名突破!まだの方は是非登録を。
億の近道オフィシャルクラブ(掲示板)

===================================

当メルマガは以下のシステムを利用して発行しております。
 ◆まぐまぐ ID:0000020640
       購読解除:http://www.kaijo.com/
 ◆E-Magazine ID:okuchika
       購読解除:http://www.emaga.com/info/okuchika.html
 ◆melma!  ID:m00010868
       購読解除:http://www.melma.com/
 ◆メルマガ天国 ID:1127
 ◆macky!  ID:okuchika

編集者:億の近道発行プロジェクト
発行者:NPO法人イノベーターズ・フォーラム
 http://www.iforum.jp/
このメールマガジンの無断転載・引用を禁じます。
==================================

calendar
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< May 2005 >>
selected entries
mag2year2016_0000020640_asset-stock_200x200.png mag2year2016_0000020640_asset-stock_200x200.png
twitter
twetter
okuchika
購読無料! 億の近道メルマガ申込はこちらから!
億近申込バナー
まだ登録していない方はこちらからどうぞ!週5回無料で届きます。
億近執筆陣の本
億近本
億近執筆陣の書籍/DVDをご紹介。億の近道コラムのエッセンスをぜひ。
【石川臨太郎】人生最後の著書好評発売中!

「資産を作るための株式投資 資産を遺すための株式投資〜余命宣告を受けた「バリュー投資家」の人生最後の教え〜」
生涯投資家であり続けた故石川臨太郎氏の、投資人生の集大成とも言える最後の書籍が、好評発売中です。石川臨太郎 著、パンローリング刊 2,800円+税
石川臨太郎有料メルマガの特別研究版!
元火曜日執筆者、故石川臨太郎氏の"研究"メルマガ全12回分をイッキ読み出来ます。 著名エコノミスト村田雅志氏による分かりやすい分析が好評です。 詳細は以下のページを参照下さい。
 
categories
archives
recent comment
  • 情熱投資家、相川伸夫が語る注目銘柄 東北特殊鋼(5484)
    内燃機関関係 (01/20)
  • 1981年2月2日 愛知県立春日井高校:コーヒー牛乳の青春。(天国の幸宏へ捧げる)part 2
    ■ (08/19)
  • 1981年2月2日 愛知県立春日井高校:コーヒー牛乳の青春。(天国の幸宏へ捧げる)part 2
    内藤朝雄 (10/12)
  • 情熱投資家、相川伸夫が語る注目銘柄 特殊電極(3437)
    reformer21 (06/15)
  • 公立中学校という選択:区立から難関大学へ その6
    m (05/01)
  • 公立中学校という選択:区立から難関大学へ
    m (03/30)
  • アンジェスMG(4563)の相場シナリオ
    暇潰亭 (10/01)
  • 日本でトップクラスの低PER銘柄
    kkk (02/19)
  • 粘り強くつきあっていれば億の資産ができる
    億の近道 (12/04)
  • 粘り強くつきあっていれば億の資産ができる
    せーねん (12/04)
links
mag2year2016_0000020640_asset-stock_240x65.png メルマガ大賞2008ノミネートバナー
profile
search this site.
others
mobile
qrcode
powered
無料ブログ作成サービス JUGEM