低PBR銘柄は狙われる!!

JUGEMテーマ:株・投資


=株価上昇のきっかけとなるかライブドアVSフジテレビ騒動=

 ライブドアがニッポン放送株を取得した狙いは様々あろうが、株主資本を充実させてきたニッポン放送株のPBR(株価純資産倍率)が低くて、資本を有効活用してこなかった点にあることが堀江社長から語られるのはもっともなことである。

 私もこれだけの資金調達力と30代という年齢、それにいくばくかの勇気があればこうした戦場に足を踏み入れてみたくなるだろうが、今はそうした投資チャンスがあちらこちらに見えている。ある意味、堀江社長は自らの事業において最も価値ある企業に投資したのではないだろうか?
 そうした選択眼の良さは株主から負託された経営者としてほめられても良さそうだ。

 インターネット(通信)と放送の融合は今後避けて通れない。
 フジテレビ自身もこのことに気がついていたに違いないが、インターネット事業家の多くがベンチャーであり、既得権に守られたオールドエコノミーにはなじまない世界なのかも知れない(中にはジグノシステムのようにうまく融合しようとしている企業もあるが・・・)。

 さて、こうしたM&Aの根本が企業価値を高められずにいる経営者に対する警鐘なら今後も第2、第3のライブドアが現れ、新たな火種をともす可能性が否定できない。

 株式市場に参画する投資家は今回起きたことを今後のリターンに関わることとして大いに関心を持っているように感じられるが、それは以下の理屈からもわかる。

 現在、株式相場の指標として一般的に語れるのはPERとPBR、これに配当利回りである。PERは先行きの企業収益が向上するバックグラウンドがないとうかつに高めるわけにはいかないが、現状においては東証全銘柄の平均PERが21倍となっていて、今後の景気の明るさが見えてこない限りはこの指標を高めていくことはできない。
 しかしながら、現状の平均PBR1.6倍台はPBRの低い企業において企業価値の高まりの中で平均並みに向上していく流れがあれば更に向上する余地が残されている。
 また、配当利回りも企業が手元の資金を株主に積極的に還元しようとすれば、株価が一定だと向上してくると想定される。

 今回のライブドアとフジテレビのニッポン放送株をめぐる騒動を契機として多くのキャッシュリッチな企業が自己防衛を進めるに違いない。あちらこちらでM&A対策講座も開催されて企業担当者の関心も高まっているだろう。
 株価は市場で決まるが、個人投資家もこうした観点で徐々にマインドを変化させていくに違いないから、株価に多少のプレミアムがつくことは避けられない。既に先般来より株高のコースが見えてきたが、これは単に始まりに過ぎないことを多くの読者は認識すべきではなかろうか。

日経平均株価:11740円(2.28)
 インデックス主導の値上がり傾向が続く。短期的に12000円をトライする可能性。基本は11500円〜11900円。こういう動きの中で勢いづいて高値づかみしないよう注意。

JASDAQ:95.49(2.28)
 依然として高値圏で推移。短期的にはインデックス銘柄に軍配があがっているが、主力銘柄(インデックス採用)の高値挑戦後は再びこちらに戻ってくるだろう。


【参考:炎が注目する低PBR銘柄】
●1部市場銘柄

福山通運(9075・時価437円)、西濃運輸(9076・時価1001円)PBR:0.62倍、0.72倍
 生き残りをかけたサバイバルゲームが起こる可能性もあろうが浮動株比率が両社とも低いのでM&Aの可能性は低いだろう。但しPBRはそれぞれ0.6倍台と0.7倍台で低い水準にある。

東洋製罐(5901・時価1837円)PBR:0.67倍
 相変わらずPBRは低い。資産効率が悪い点は改善余地あろうが、このままだと外資に狙われる可能性もあろうが、これも浮動株比率は低いので確率は小さい。インデックス採用銘柄なので個別要因で変動すれば指数にインパクト生じるだろう。
 JASDAQの中央化学(7895)も類似業種としてPBRが0.6倍台と低く、同社と同様に要注目。

双葉電子(6986・時価2755円)PBR:0.75倍
 収益低下傾向で株価水準が低迷。このところ、継続してPBRは1倍を割れている。外資が20%以上を所有しており、M&Aの対象となりやすい。将来性のある技術力をどう評価するかが鍵。

アマダ(6113・時価686円)PBR:0.76倍
 株主資本は3500億円以上あるのに時価総額は2788億円。浮動株比率は17%と高く、外国人持株比率も31%と極めて高いため狙われやすいのではないだろうか。

●JASDAQ銘柄…竹田和平氏が投資するような銘柄が多い。

ムサシ(7521・時価1145円)
 PBR:0.48倍、時価総額:91億円

オーデリック(6889・時価1355円)
 PBR0.58倍、時価総額:103億円

第一建設(1799・時価633円)
 PBR0.59倍、時価総額:134億円

日本アンテナ(6930・時価953円)
 PBR0.68倍、時価総額:136億円

中央化学(7895・時価1147円)
 PBR0.68倍、時価総額:213億円
(炎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

億の近道2005/02/28

JUGEMテーマ:株・投資



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投資情報メールマガジン                  2005/02/28号
             イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週4回発行
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【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。火曜日版は証券・金融業界に身を置い
ている人間に加え、個人投資家も執筆に加わっています。各種分析や銘柄を参
考にして、「億」の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

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             −本日の目次−
        (本日の担当:炎のファンドマネジャー)

        ◆コラム「低PBR銘柄は狙われる!!」

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◆コラム「低PBR銘柄は狙われる!!」

=株価上昇のきっかけとなるかライブドアVSフジテレビ騒動=

 ライブドアがニッポン放送株を取得した狙いは様々あろうが、株主資本を充
実させてきたニッポン放送株のPBR(株価純資産倍率)が低くて、資本を有
効活用してこなかった点にあることが堀江社長から語られるのはもっともなこ
とである。

 私もこれだけの資金調達力と30代という年齢、それにいくばくかの勇気が
あればこうした戦場に足を踏み入れてみたくなるだろうが、今はそうした投資
チャンスがあちらこちらに見えている。ある意味、堀江社長は自らの事業にお
いて最も価値ある企業に投資したのではないだろうか?
 そうした選択眼の良さは株主から負託された経営者としてほめられても良さ
そうだ。

 インターネット(通信)と放送の融合は今後避けて通れない。
 フジテレビ自身もこのことに気がついていたに違いないが、インターネット
事業家の多くがベンチャーであり、既得権に守られたオールドエコノミーには
なじまない世界なのかも知れない(中にはジグノシステムのようにうまく融合
しようとしている企業もあるが・・・)。

 さて、こうしたM&Aの根本が企業価値を高められずにいる経営者に対する
警鐘なら今後も第2、第3のライブドアが現れ、新たな火種をともす可能性が
否定できない。

 株式市場に参画する投資家は今回起きたことを今後のリターンに関わること
として大いに関心を持っているように感じられるが、それは以下の理屈からも
わかる。

 現在、株式相場の指標として一般的に語れるのはPERとPBR、これに配
当利回りである。PERは先行きの企業収益が向上するバックグラウンドがな
いとうかつに高めるわけにはいかないが、現状においては東証全銘柄の平均P
ERが21倍となっていて、今後の景気の明るさが見えてこない限りはこの指
標を高めていくことはできない。
 しかしながら、現状の平均PBR1.6倍台はPBRの低い企業において企
業価値の高まりの中で平均並みに向上していく流れがあれば更に向上する余地
が残されている。
 また、配当利回りも企業が手元の資金を株主に積極的に還元しようとすれば、
株価が一定だと向上してくると想定される。

 今回のライブドアとフジテレビのニッポン放送株をめぐる騒動を契機として
多くのキャッシュリッチな企業が自己防衛を進めるに違いない。あちらこちら
でM&A対策講座も開催されて企業担当者の関心も高まっているだろう。
 株価は市場で決まるが、個人投資家もこうした観点で徐々にマインドを変化
させていくに違いないから、株価に多少のプレミアムがつくことは避けられな
い。既に先般来より株高のコースが見えてきたが、これは単に始まりに過ぎな
いことを多くの読者は認識すべきではなかろうか。

日経平均株価:11740円(2.28)
 インデックス主導の値上がり傾向が続く。短期的に12000円をトライす
る可能性。基本は11500円〜11900円。こういう動きの中で勢いづい
て高値づかみしないよう注意。

JASDAQ:95.49(2.28)
 依然として高値圏で推移。短期的にはインデックス銘柄に軍配があがってい
るが、主力銘柄(インデックス採用)の高値挑戦後は再びこちらに戻ってくる
だろう。


【参考:炎が注目する低PBR銘柄】
●1部市場銘柄

福山通運(9075・時価437円)、西濃運輸(9076・時価1001円)
PBR:0.62倍、0.72倍
 生き残りをかけたサバイバルゲームが起こる可能性もあろうが浮動株比率が
両社とも低いのでM&Aの可能性は低いだろう。但しPBRはそれぞれ0.6
倍台と0.7倍台で低い水準にある。

東洋製罐(5901・時価1837円)PBR:0.67倍
 相変わらずPBRは低い。資産効率が悪い点は改善余地あろうが、このまま
だと外資に狙われる可能性もあろうが、これも浮動株比率は低いので確率は小
さい。インデックス採用銘柄なので個別要因で変動すれば指数にインパクト生
じるだろう。
 JASDAQの中央化学(7895)も類似業種としてPBRが0.6倍台
と低く、同社と同様に要注目。

双葉電子(6986・時価2755円)PBR:0.75倍
 収益低下傾向で株価水準が低迷。このところ、継続してPBRは1倍を割れ
ている。外資が20%以上を所有しており、M&Aの対象となりやすい。将来
性のある技術力をどう評価するかが鍵。

アマダ(6113・時価686円)PBR:0.76倍
 株主資本は3500億円以上あるのに時価総額は2788億円。浮動株比率
は17%と高く、外国人持株比率も31%と極めて高いため狙われやすいので
はないだろうか。

●JASDAQ銘柄…竹田和平氏が投資するような銘柄が多い。

ムサシ(7521・時価1145円)
 PBR:0.48倍、時価総額:91億円

オーデリック(6889・時価1355円)
 PBR0.58倍、時価総額:103億円

第一建設(1799・時価633円)
 PBR0.59倍、時価総額:134億円

日本アンテナ(6930・時価953円)
 PBR0.68倍、時価総額:136億円

中央化学(7895・時価1147円)
 PBR0.68倍、時価総額:213億円
(炎)

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 ては御自身の責任と判断で願います。)

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◆炎からのお知らせ「韓国の特許の現状を知ろう!!」

 近くて遠い国だったお隣韓国が最近の韓流ブームで身近な存在となってきま
したが、映画などの著作権に限らず今後は特許など工業所有権の世界でも相互
に交流しながら、より一層理解を深める必要がありそうです。
 皆様の中には技術畑で活躍されている方々もお見えだと聞いておりますが、
そうした方々にとってはお仕事柄、お隣韓国の事情を知っておくと便利なこと
もあるかと思います。

 今回、急ではありますが、私が大変にお世話になっております株式会社知財
翻訳研究所が主催します韓国特許セミナーをご案内申し上げますのでご興味が
おありでしたらぜひともご参加賜りますようお願い申し上げます。
 参加される方は「億の近道を見た」と主催者に声を一言かけてください。皆
様への特典を用意して頂いております。

「韓国における特許の最新動向」
●日 時●2005年3月4日(金)10:00−16:30(休憩含む)
●会 場●(株)知財翻訳研究所 研修室(東京・新宿)
今回、時間の関係で申込は下記のWEBからお願いします。
受講料、定員などもこのWEBでご確認下さい。

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【炎氏よりPR】

 メルマガの購読者を募集しています。企業訪問やトップとの面談を通じて皆
様にとって有意義な生の情報を提供することが私の使命です。アナリスト経験
とファンドマネジャー経験を積んできた私のコンテンツで夢の「億の近道」を
実現してください。

 人生が山あり谷ありであるように株式投資の世界も山あり谷あり。
 季節ごとに咲く花が違うように、株式市場に咲く花も異なっています。

 きれいな花や景色を探して旅する松尾芭蕉が皆さんに歌を詠むように私の発
見の旅のエッセンスをご賞味下さい。

 料金は年間最大2万円。格安ではありますが内容には自信があります。
(炎)

有料メルマガの詳細は炎氏のサイトまで。http://www.irisjapan.co.jp/

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■お知らせ■

=山本潤氏のファンダメンタルズ分析日本株アナリスト養成講座=
2005年4月17日(日)10:00〜19:30、5月28日(土)13:30〜17:45 開催!

春期集中2日間実践講座
NPOイノベーターズ・フォーラム 公認日本株アナリスト 認定講座
協力:ダイヤモンド経営分析チーム

■講座趣旨

本セミナーは、NPOイノベーターズ・フォーラムとエンジュクの共催セミナ
ーとなります。
数ある投資理論の中でも、実績ある米系バイサイド・アナリストの投資哲学と
投資技法を、直接学ぶ機会はめったにありません。
過去20四半期中、16四半期でインデックス(MSCI)をアウトパフォー
ム!1997年から2003年までの7年間累計で日本株運用成績が上位1%
(年金コンサルタント調べ)を誇る名門米系投資顧問会社 「クレイ フィン
レイ」でファンドマネージャを務めている山本潤氏から学びます。

お申し込みはURLは以下の通りです。
http://www.enjyuku.com/kabu_050417.htm

−−−−−−−−−− 以下、山本潤氏のコメント−−−−−−−−−−

ファンダメンタルズ分析は、業績予想ができて、適正株価の算定ができてこそ、
初めて意味を持ちます。この日本株アナリスト養成講座は、たっぷり1日行い
ます。

講座は、アナリストとしての基本的な素養である、
(1)業績予想の手法の習得と
(2)適正株価の算定手法の習得に
フォーカスを当てています。
講座を受けていただければ、株式投資成績の向上に役立つはずです。

ファンダメンタルズ分析は、実技科目です。
数多くの企業を実際に自身で分析して徐々に身につくものです。
講座が長時間に及ぶのは、多くのケーススタディと実習を含んでいるからです。

実は、2年2ヶ月前にも講師を引き受けてセミナーを行いました。
前回の受講者の中には、その後、定期的に株式調査のお仕事を請け負うことに
なった受講生も15人程度いらっしゃいます。
その15人の方々とは今でも交流が続いています。その中には、機関投資家の
運用職へ転身された方も複数いらっしゃいます。
私自身が多忙を極めているため、前回のセミナーを最初で最後のセミナーにし
ようと考えていました。

しかし、日本の株式市場におけるアナリスト不足の現状を鑑み、もう一度、ア
ナリスト養成を目的としたセミナーを開くことにしました。

前回のセミナーでは詳しくお伝えできなかったのですが、今回は投資判断モデ
ルと業績予想モデルについてかなりの時間を割く予定です。

さらに、4月の本講座の後、5月には本講座参加者限定の半日のフォローアッ
プ勉強会を開催します。
フォローアップ勉強会では、調査レポートの書き方を指導いたします。

実際に、参加者が数銘柄を実際に分析し、業績を導き、投資判断を付与できる
ところまで指導いたします。

そして、実際に、受講生に、レポートを執筆していただきます。
執筆したレポートを講師が預かり、後日、コメントを添えて、お返しいたしま
す。
受講生でレポートを提出していただいた方には、「NPOイノベーターズ・フ
ォーラム公認日本株アナリスト」の称号を差し上げます。

※4月17日(日)の講義の最後に、宿題がでます。
5月の講義は、その宿題の答え合わせを兼ねています。
5月に出席できない方であっても、きちんと宿題を提出していただければ、
NPOイノベーターズ・フォーラムから日本株アナリストの称号を差し上げま
す。

〜5月の講義を受けられない方への宿題〜

ご自身で銘柄を2つ選び、その決算短信をみながら、ご自身でコメントを書い
ていただきます。
字数は、投資判断で200文字程度。業績判断で400文字程度です。
期限は、5月末日となります。


 セミナーを受講するために、特別な知識は必要ありません。初心者でも丁寧
に指導いたします。是非、ふるってご参加ください。
尚、お手数ですが、当日は、電卓、ノート、筆記用具をご持参ください。

講師/山本潤

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編集者:億の近道発行プロジェクト
発行者:NPO法人イノベーターズ・フォーラム
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執筆後記

JUGEMテーマ:株・投資


 ホンダ車に乗り換えてその軽快さ、初期品質に満足だ。しかしゆっくり慣らしをしているにもかかわらず排気系にビビリ音が発生、最近は助手席窓際でも同音発生。車重が軽く感じるような軽快な走りとライバル車を上回るコーナーリング性能はとっても気にいっている。だけど1〜2ヶ月で出てくる異音には閉口だ。初期品質の高い車の代表にはお隣韓国の現代自動車が挙げられるが、日本版クラウンのような車でXGという車種がある。夜間この車の乗ってしまうとトヨタもしくは日産車と勘違いするほどの出来栄え。その割りに安く設定されている価格はお買い得。エンジンは基本形が三菱自動車(リコール多い三
菱自動車もエンジン性能はいいぞ)だから信頼性はOK。足回りセッティングも全く問題なく非常にグッドなのだがちょいばかし問題がある。足回り部品が弱く1年も経てばあの安っぽい音が始まること。この点はホンダに似てる。両社とも走り屋にはむかないですね。
(産業調査部)

王者シュアラスターも安くなったもんだ

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 ブラックメタリックからホワイトパール車に乗り換えはや3ヶ月。なかなか掃除出来ずだったが、やっと出来る暇が出来た。支度のため千葉県印西にあるジョイフルホンダに足を運ぶ。清掃用具の多さならオートバックスに行くべきだが、別段そこまでして上級ワックスを求めているわけではない。
 早速ワックスコーナーに行くとやはり王者のシュアラスターに目が行ってしまう。容量の少ない割には日系メーカー並の価格はいまでもブランドの証拠か、しかし昔と比べてシュアラスターと日系の価格差が縮小した気がする。
 約20年前、私の父親はなんにも気にせず日系メーカー製数百円のワックスを使用していたが、ワックスの伸びが悪いこと。それと比較するとシュアラスターの伸びは抜群かつ多少ボディが濡れていてもお構いなしでワックスがかけられる特性はまさに業界のフェラーリ的存在だった?というほど素晴らしいワックスだったわけです。
 当然、いくつか種類もありましたが、貧乏学生なもんですから低グレード品しか買えず、それでも2,000〜3,000円払った記憶があります。父親の使っている日系メーカー製と比較し4〜5倍も高かった。
 ところが現在のシュアラスター廉価品は980円で売っているではないか。その上のグレードも1980円と、昔に比べるとバナナの叩き売りのようだ。
 学生時代シュアラスターしか使わなかった私でしたが、今回はあえて日系メーカーを選んだ。ポリマーだとかいろいろなタイプがありいくつも欲しくなってしまうが、ソフト99のポリマータイプをチョイスし、学生時代よりほんの少し余裕があるので半ネリを選んでみた。このワックス、耐久性が3ヶ月と書かれているが、本当なのかな? 納車後2ヶ月経過しながら一度も洗車していないので既に水垢あり。ざっと手洗いしいざ使用してみると、伸びが良いではないか。シュアラスター並みではないけど良好だ。ノーコンパウンドでこれだけ水垢が取れれば充分だね。コンパウンド入り水垢取りを利用している方にと
っては多少抵抗あるかもしれないが、ワックスをかけながら水垢が落ちる性能で1480円は安い。洗車⇒コンパウンド⇒コンパウンド拭く(もしくは手洗いで落とす)⇒ワックスかけ⇒拭き取りを考えれば今の時代ワックスかけも楽になったもんだ。シュアラスターも安くなったもんだな。

 ホワイトパール車のワックスかけは腕を必要としないが、それでもこんなイージーに出来るとはケミカル技術の進歩を感じる。

(億近産業調査部)

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外貨準備と為替マーケット

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 週初には韓国の中央銀行が、外貨準備をドル(2000億ドルの準備を保有し世界第四位)より高い運用利回りを上げるために分散投資をすると韓国国会に報告したことに反応し、ドル安韓国ウォン高(1$=906ウォンと久々の1000割れとなった)

 ドルという通貨は基軸通貨であり、世界中に通用するハードカレンシー(どこでも交換可能な通貨)として決済手段として広く流通している。
 また信用があるという意味でも各国の外貨準備として広く蓄えられている。
 この通貨としての重要な機能をドルは引き受けてきために基軸通貨として広く世界に流通してきた。

 先週はロシアが石油の決済におけるユーロの比率を上げるとの観測でユーロ高、ドル売りとなり、今週は韓国中央銀行のニュースで外貨準備としてドルからユーロに資金移動が起こるとの観測からドル売りユーロ高の動きがおこった。

 アジアの中央銀行は各国とも輸出主導経済ゆえに外貨準備を大きくしている国が多い。日本、中国、台湾、韓国などが世界の上位を占めており、しかもドルの準備の比率が非常に高い。
 日本8000億ドル、米国800億ドル、ドイツ900億ドル、フランス800億ドル、英国500億ドル、中国5000億ドル、韓国1800億ドル、台湾1800億ドルとなっておりアジア地域の準備が桁違いに大きいことがわかる。このためにアジアの中央銀行の動向はさまざまな憶測を呼び注目を浴びる。

 特にいままでドル偏重であった外貨準備を1〜2%変化させるだけで数十億ドルのドル売りの原因となり大きなインパクトを与える、あるいはその憶測がマーケット動かす要因となる。

 もちろんこれらの国々は自分たちの動向を知られないようにマーケットで時間をかけながら徐々に外貨準備の変更をおこなうため、すぐにマーケットにインパクトを与えるわけではないが、ドルの代わりに外貨準備となる通貨がユーロしか見当たらないためにドルとユーロのマーケットには大きなインパクトを与えている。
(生涯遊人)

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億の近道2005/02/25

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投資情報メールマガジン                  2005/02/25号
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     −本日の目次−(本日の担当:生涯遊人&億近産業調査部)

  ◆コラム「外貨準備と為替マーケット」:生涯遊人
  ◆コラム「王者シュアラスターも安くなったもんだ」:億近産業調査部

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◆コラム「外貨準備と為替マーケット」

 週初には韓国の中央銀行が、外貨準備をドル(2000億ドルの準備を保有
し世界第四位)より高い運用利回りを上げるために分散投資をすると韓国国会
に報告したことに反応し、ドル安韓国ウォン高(1$=906ウォンと久々の
1000割れとなった)

 ドルという通貨は基軸通貨であり、世界中に通用するハードカレンシー(ど
こでも交換可能な通貨)として決済手段として広く流通している。
 また信用があるという意味でも各国の外貨準備として広く蓄えられている。
 この通貨としての重要な機能をドルは引き受けてきために基軸通貨として広
く世界に流通してきた。

 先週はロシアが石油の決済におけるユーロの比率を上げるとの観測でユーロ
高、ドル売りとなり、今週は韓国中央銀行のニュースで外貨準備としてドルか
らユーロに資金移動が起こるとの観測からドル売りユーロ高の動きがおこった。

 アジアの中央銀行は各国とも輸出主導経済ゆえに外貨準備を大きくしている
国が多い。日本、中国、台湾、韓国などが世界の上位を占めており、しかもド
ルの準備の比率が非常に高い。
 日本8000億ドル、米国800億ドル、ドイツ900億ドル、フランス8
00億ドル、英国500億ドル、中国5000億ドル、韓国1800億ドル、
台湾1800億ドルとなっておりアジア地域の準備が桁違いに大きいことがわ
かる。このためにアジアの中央銀行の動向はさまざまな憶測を呼び注目を浴び
る。

 特にいままでドル偏重であった外貨準備を1〜2%変化させるだけで数十億
ドルのドル売りの原因となり大きなインパクトを与える、あるいはその憶測が
マーケット動かす要因となる。

 もちろんこれらの国々は自分たちの動向を知られないようにマーケットで時
間をかけながら徐々に外貨準備の変更をおこなうため、すぐにマーケットにイ
ンパクトを与えるわけではないが、ドルの代わりに外貨準備となる通貨がユー
ロしか見当たらないためにドルとユーロのマーケットには大きなインパクトを
与えている。
(生涯遊人)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

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◆コラム「王者シュアラスターも安くなったもんだ」

 ブラックメタリックからホワイトパール車に乗り換えはや3ヶ月。なかなか
掃除出来ずだったが、やっと出来る暇が出来た。支度のため千葉県印西にある
ジョイフルホンダに足を運ぶ。清掃用具の多さならオートバックスに行くべき
だが、別段そこまでして上級ワックスを求めているわけではない。
 早速ワックスコーナーに行くとやはり王者のシュアラスターに目が行ってし
まう。容量の少ない割には日系メーカー並の価格はいまでもブランドの証拠か、
しかし昔と比べてシュアラスターと日系の価格差が縮小した気がする。
 約20年前、私の父親はなんにも気にせず日系メーカー製数百円のワックス
を使用していたが、ワックスの伸びが悪いこと。それと比較するとシュアラス
ターの伸びは抜群かつ多少ボディが濡れていてもお構いなしでワックスがかけ
られる特性はまさに業界のフェラーリ的存在だった?というほど素晴らしいワ
ックスだったわけです。
 当然、いくつか種類もありましたが、貧乏学生なもんですから低グレード品
しか買えず、それでも2,000〜3,000円払った記憶があります。父親
の使っている日系メーカー製と比較し4〜5倍も高かった。
 ところが現在のシュアラスター廉価品は980円で売っているではないか。
その上のグレードも1980円と、昔に比べるとバナナの叩き売りのようだ。

 学生時代シュアラスターしか使わなかった私でしたが、今回はあえて日系メ
ーカーを選んだ。ポリマーだとかいろいろなタイプがありいくつも欲しくなっ
てしまうが、ソフト99のポリマータイプをチョイスし、学生時代よりほんの
少し余裕があるので半ネリを選んでみた。このワックス、耐久性が3ヶ月と書
かれているが、本当なのかな? 納車後2ヶ月経過しながら一度も洗車してい
ないので既に水垢あり。ざっと手洗いしいざ使用してみると、伸びが良いでは
ないか。シュアラスター並みではないけど良好だ。ノーコンパウンドでこれだ
け水垢が取れれば充分だね。コンパウンド入り水垢取りを利用している方にと
っては多少抵抗あるかもしれないが、ワックスをかけながら水垢が落ちる性能
で1480円は安い。洗車⇒コンパウンド⇒コンパウンド拭く(もしくは手洗
いで落とす)⇒ワックスかけ⇒拭き取りを考えれば今の時代ワックスかけも楽
になったもんだ。シュアラスターも安くなったもんだな。

 ホワイトパール車のワックスかけは腕を必要としないが、それでもこんなイ
ージーに出来るとはケミカル技術の進歩を感じる。

(億近産業調査部)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

===================================

■執筆後記■
 ホンダ車に乗り換えてその軽快さ、初期品質に満足だ。しかしゆっくり慣ら
しをしているにもかかわらず排気系にビビリ音が発生、最近は助手席窓際でも
同音発生。車重が軽く感じるような軽快な走りとライバル車を上回るコーナー
リング性能はとっても気にいっている。だけど1〜2ヶ月で出てくる異音には
閉口だ。初期品質の高い車の代表にはお隣韓国の現代自動車が挙げられるが、
日本版クラウンのような車でXGという車種がある。夜間この車の乗ってしま
うとトヨタもしくは日産車と勘違いするほどの出来栄え。その割りに安く設定
されている価格はお買い得。エンジンは基本形が三菱自動車(リコール多い三
菱自動車もエンジン性能はいいぞ)だから信頼性はOK。足回りセッティング
も全く問題なく非常にグッドなのだがちょいばかし問題がある。足回り部品が
弱く1年も経てばあの安っぽい音が始まること。この点はホンダに似てる。両
社とも走り屋にはむかないですね。(産業調査部)

===================================

■お知らせ■

=山本潤氏のファンダメンタルズ分析日本株アナリスト養成講座=
2005年4月17日(日)10:00〜19:30、5月28日(土)13:30〜17:45 開催!

春期集中2日間実践講座
NPOイノベーターズ・フォーラム 公認日本株アナリスト 認定講座
協力:ダイヤモンド経営分析チーム

■講座趣旨

本セミナーは、NPOイノベーターズ・フォーラムとエンジュクの共催セミナ
ーとなります。
数ある投資理論の中でも、実績ある米系バイサイド・アナリストの投資哲学と
投資技法を、直接学ぶ機会はめったにありません。
過去20四半期中、16四半期でインデックス(MSCI)をアウトパフォー
ム!1997年から2003年までの7年間累計で日本株運用成績が上位1%
(年金コンサルタント調べ)を誇る名門米系投資顧問会社 「クレイ フィン
レイ」でファンドマネージャを務めている山本潤氏から学びます。

お申し込みはURLは以下の通りです。
http://www.enjyuku.com/kabu_050417.htm

−−−−−−−−−− 以下、山本潤氏のコメント−−−−−−−−−−

ファンダメンタルズ分析は、業績予想ができて、適正株価の算定ができてこそ、
初めて意味を持ちます。この日本株アナリスト養成講座は、たっぷり1日行い
ます。

講座は、アナリストとしての基本的な素養である、
(1)業績予想の手法の習得と
(2)適正株価の算定手法の習得に
フォーカスを当てています。
講座を受けていただければ、株式投資成績の向上に役立つはずです。

ファンダメンタルズ分析は、実技科目です。
数多くの企業を実際に自身で分析して徐々に身につくものです。
講座が長時間に及ぶのは、多くのケーススタディと実習を含んでいるからです。

実は、2年2ヶ月前にも講師を引き受けてセミナーを行いました。
前回の受講者の中には、その後、定期的に株式調査のお仕事を請け負うことに
なった受講生も15人程度いらっしゃいます。
その15人の方々とは今でも交流が続いています。その中には、機関投資家の
運用職へ転身された方も複数いらっしゃいます。
私自身が多忙を極めているため、前回のセミナーを最初で最後のセミナーにし
ようと考えていました。

しかし、日本の株式市場におけるアナリスト不足の現状を鑑み、もう一度、ア
ナリスト養成を目的としたセミナーを開くことにしました。

前回のセミナーでは詳しくお伝えできなかったのですが、今回は投資判断モデ
ルと業績予想モデルについてかなりの時間を割く予定です。

さらに、4月の本講座の後、5月には本講座参加者限定の半日のフォローアッ
プ勉強会を開催します。
フォローアップ勉強会では、調査レポートの書き方を指導いたします。

実際に、参加者が数銘柄を実際に分析し、業績を導き、投資判断を付与できる
ところまで指導いたします。

そして、実際に、受講生に、レポートを執筆していただきます。
執筆したレポートを講師が預かり、後日、コメントを添えて、お返しいたしま
す。
受講生でレポートを提出していただいた方には、「NPOイノベーターズ・フ
ォーラム公認日本株アナリスト」の称号を差し上げます。

※4月17日(日)の講義の最後に、宿題がでます。
5月の講義は、その宿題の答え合わせを兼ねています。
5月に出席できない方であっても、きちんと宿題を提出していただければ、
NPOイノベーターズ・フォーラムから日本株アナリストの称号を差し上げま
す。

〜5月の講義を受けられない方への宿題〜

ご自身で銘柄を2つ選び、その決算短信をみながら、ご自身でコメントを書い
ていただきます。
字数は、投資判断で200文字程度。業績判断で400文字程度です。
期限は、5月末日となります。


 セミナーを受講するために、特別な知識は必要ありません。初心者でも丁寧
に指導いたします。是非、ふるってご参加ください。
尚、お手数ですが、当日は、電卓、ノート、筆記用具をご持参ください。

講師/山本潤

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■「個人投資家のための景気観養成セミナーDVD」発売中!■
 一昨年11月に行われた村田雅志氏の景気観養成セミナーを全て収録した2
枚組DVDです。

◆受講したいけど行けなかった…という方には最適
 当日行われたセミナーの全てを漏らさず収録。もちろん、セミナー当日配布
された資料も収録しております。これで開催地に縛られることなく、自分のペ
ースで学習することが可能です。 

◆マスターへの早道は反復
 頭で理解しているつもりでも、いざ実践してみると様々な疑問点が新たに湧
いてくるもの。DVDで何度も復習することにより、マスターへの早道となり
ます。今回のセミナーをより自分のものにするためのツールとしてお役立て下
さい。

詳細はイノベーターズ・フォーラムのホームページまで。

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■億近執筆陣の本 好評発売中!■

石川臨太郎
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パンローリング ISBN4-7759-9011 2800円+税 288ページ
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村田 雅志
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山本 潤
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編集者:億の近道発行プロジェクト
発行者:NPO法人イノベーターズ・フォーラム
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情報システム業界の判断について

JUGEMテーマ:株・投資


「災いは最小限にくいとめられるなら、幸運とみなすべきだ。」
 ─マキャベリ

 こんな言葉で表現するにふさわしい業界があります。情報システム業界です。

NTTデータを筆頭に中堅どころや弱小ソフトハウス、独立して一人でやっているプログラマもいる。
これらの企業(人間)がいないともう既にやっていけないのが現代日本ですが、企業を評価するのにこれほど難しい業界はないかも知れません。

なぜなら、やっている事が表に表れることが少ないからでしょう。


■日立ソフトウェア(9694)のサプライズ

先日、日立ソフトウェアエンジニアリングの3Q決算発表がありましたが、想像を絶するサプライズでした。

<3Q決算発表前通期連結予想>
売上高  204,000
経常利益   8,560
当期純利益  3,640

<3Q決算発表後通期修正連結予想>
売上高  181,000 ▲23,000百万の修正
経常利益  ▲4,200 ▲12,760百万の修正
当期純利益 ▲7,300 ▲10,940百万の修正

中間決算までは会社計画線上にあり、通期についても若干下ブレあるものの、ほぼ問題なしとして、サプライズを予期したものほぼ皆無でした。

何故、このようなことが起こったのでしょう?

理由はこの業界の特性にあるといっても過言ではありません。


■ソフトウェア業界の色分けとは

ソフトウェア業界で上場している企業はおおよそ次の3つの区分で分けることができると言って過言ではないでしょう。

1)ゼネコン的システム構築企業
2)パッケージソフト主導のシステム構築企業
3)機器販売と保守メインの企業

いったいそれぞれどんなものなのか?


■業界の特性を区別すると

上記の3つを具体的にあらわすと以下の通りになります。

1)は名の通り、人(プログラマ)を集めて、現場監督(プロジェクトマネジャー)が設計(コンサル)に基づいた工事(システム構築)を行うという形態の企業です。

該当する企業で代表的なのはNTTデータ(9613)、野村総合研究所(4307)、富士ソフトABC(9794)などです。これら以外に大手電機メーカー(富士通、NEC)もこの形態の企業にあたります。

特徴は名の通り、ゼネコン的で設計+現場監督はシステム開発契約を結んだ会社の人間が行い、実際の建設(システム構築)は現場監督の指揮のもと、@×月数換算で子会社・孫会社が雇った単価の安い労働力を用いて作成するという労働集約的な業態です。


2)は既にパッケージ化されている自社のソフトウェアを用いて、顧客のシステムを構築するというスタイルの企業です。

日本オラクル(4716)、オービック(4681)、サイボウズ(4776)、ワークスAP(4329)等が該当します。

特徴は企業内の業務で提携化しやすい業務(財務・人事・購買等々)をシステムで処理できるように自社で開発されたソフトをパッケージ商品として提供し、範囲を絞って業務の解決を図る利益率の高い商売を主に行っているところでしょう。


3)は機器の販売とそれに伴う、構築作業が主体でまずモノありきの企業です。

伊藤忠テクノサイエンス(4739)等が該当します。

特徴はハードに関わる物理的な問題解決、言い換えるとサーバーの容量不足や、データが色々な所に散らばっているのをひとつのところにまとめる等のハード主体の商売です。ハード単価がどんどん下がっており、保守で利益を出しているというのが実態です。またこれらの事業にはストレージ貸しのようなビジネスも含まれます。


上記3つに区分したものの、これらの境界線は明確に区分されているわけではありません。通常はこれら3つのうちのいずれかのミックスで企業体が出来上がっていることが多いのです。


■業態リスクとは

また上記の3つの業態にはそれぞれ事業としてリスクを含んでいます。

1)の場合は、契約時点で予定していた開発範囲を超えて投入人数が膨れ上がり、外注費コスト(自社SEコスト)をオーバーしてしまう、見積の甘さとシステム開発の要件定義があいまいな場合に起こるリスクが高くなります。工数増リスクと名づけることにします。

2)の場合はパッケージ開発に巨額の金額と人材を投入したものの、マーケットニーズを読み誤り、販売がイマイチ伸び悩む場合、結果ソフトを損失処理しなくてはいけなくなるリスクです。ニーズ読み違いリスクと名づけることにします。

3)の場合は、技術の陳腐化が早く、競合相手が多数存在し、価格勝負でしか競争力を保てないマーケットになるリスクです。価格競争リスクと名づけることにします。

これらのリスクは通常の企業でも見られるますが、情報システム産業ではこれらの要因が複雑に絡みあうため、一目ではわかりにくくなっているのが実情でしょう。

リスクの巨大な順に並べれは、1)>3)>2)という感じでしょうか?


■事業ポートフォリオと業態リスク

経営者自身もこれらを統合して把握することができていないことがしばしば散見されます。
ゆえに蓋を開けると下方修正が発生してしまうということになりがちです。

このような企業の投資価値判断するためには、

1)分析の対象となっている企業の事業ポートフォリオ
2)事業ポートフォリオに含まれるそれぞれの業態に付帯するリスク発生の度合い

を知ることが危機回避への第一歩として必要でないでしょうか。


先にあげた日立ソフトの場合は

1)事業ポートフォリオの中でゼネコン的システム構築の部分の質が変化してきていたつまり、親会社である日立向けの占める割合が低下していた。

→本来、メーカー系のシステム子会社は親会社からの安定受注があることをいいことに収益拡大を掛け声に外部顧客を拡大するのに必死だった。
→しかし、内実は親会社向けのコスト管理ロジックでは通用しない厳しい環境で拡大路線がふたを開けると目も当てられない惨状になってしまった。

2)今まで安定的な収益を確保してきていた機器の価格が低下した

→プリクラの機械やバイオ関連機器などの比較的値下げに抵抗力のある機器分野が急速に価格競争力を失った。

もしかすると業界の特性を知っていれば避けることができたかもしれないのです。

このような状況を事前に察知するには機関投資家でも難しい部分はあるものの、どういうリスクが潜んでいそうかを個人投資家が想像することは難しくありません。

リスクに対して事前に一体どういう対処が取れるかを考えることが投資家に求められている必要な資質であると痛切に感じています。


どうでしょうか?持ち株がそれぞれどういうリスクを内包している株なのか、一度総点検されてはいかがでしょうか?

それが無用な嘆きを避ける手立てだと思います。

(Kiwi)

<スローガン>
仲間と共に理想社会への投資をはじめよう!
−投資活動によって理想社会を実現する−

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)


億の近道2005/02/23

JUGEMテーマ:株・投資



■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
投資情報メールマガジン                  2005/02/23号
             イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週4回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。執筆陣は証券・金融業界に身を置いて
いる人間ばかりです。プロの目から見た各種分析や銘柄を参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!
 水曜版は、学習を重ねた一般の個人投資家も執筆に加わっています。いつも
の億近同様、応援をよろしくお願い致します。

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

===================================

      −本日の目次−(本日の担当:億近産業調査部)

 ◆コラム「情報システム業界の判断について」:億近産業調査部 Kiwi

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◆コラム「情報システム業界の判断について」

「災いは最小限にくいとめられるなら、幸運とみなすべきだ。」
 ─マキャベリ

 こんな言葉で表現するにふさわしい業界があります。
情報システム業界です。

NTTデータを筆頭に中堅どころや弱小ソフトハウス、独立して一人でやって
いるプログラマもいる。
これらの企業(人間)がいないともう既にやっていけないのが現代日本ですが、
企業を評価するのにこれほど難しい業界はないかも知れません。

なぜなら、やっている事が表に表れることが少ないからでしょう。


■日立ソフトウェア(9694)のサプライズ

先日、日立ソフトウェアエンジニアリングの3Q決算発表がありましたが、想
像を絶するサプライズでした。

<3Q決算発表前通期連結予想>
売上高  204,000
経常利益   8,560
当期純利益  3,640

<3Q決算発表後通期修正連結予想>
売上高  181,000 ▲23,000百万の修正
経常利益  ▲4,200 ▲12,760百万の修正
当期純利益 ▲7,300 ▲10,940百万の修正

中間決算までは会社計画線上にあり、通期についても若干下ブレあるものの、
ほぼ問題なしとして、サプライズを予期したものほぼ皆無でした。

何故、このようなことが起こったのでしょう?

理由はこの業界の特性にあるといっても過言ではありません。


■ソフトウェア業界の色分けとは

ソフトウェア業界で上場している企業はおおよそ次の3つの区分で分けること
ができると言って過言ではないでしょう。

1)ゼネコン的システム構築企業
2)パッケージソフト主導のシステム構築企業
3)機器販売と保守メインの企業

いったいそれぞれどんなものなのか?


■業界の特性を区別すると

上記の3つを具体的にあらわすと以下の通りになります。

1)は名の通り、人(プログラマ)を集めて、現場監督(プロジェクトマネジ
ャー)が設計(コンサル)に基づいた工事(システム構築)を行うという形態
の企業です。

該当する企業で代表的なのはNTTデータ(9613)、野村総合研究所(4
307)、富士ソフトABC(9794)などです。これら以外に大手電機メ
ーカー(富士通、NEC)もこの形態の企業にあたります。

特徴は名の通り、ゼネコン的で設計+現場監督はシステム開発契約を結んだ会
社の人間が行い、実際の建設(システム構築)は現場監督の指揮のもと、@×
月数換算で子会社・孫会社が雇った単価の安い労働力を用いて作成するという
労働集約的な業態です。


2)は既にパッケージ化されている自社のソフトウェアを用いて、顧客のシス
テムを構築するというスタイルの企業です。

日本オラクル(4716)、オービック(4681)、サイボウズ(4776)
、ワークスAP(4329)等が該当します。

特徴は企業内の業務で提携化しやすい業務(財務・人事・購買等々)をシステ
ムで処理できるように自社で開発されたソフトをパッケージ商品として提供し、
範囲を絞って業務の解決を図る利益率の高い商売を主に行っているところでし
ょう。


3)は機器の販売とそれに伴う、構築作業が主体でまずモノありきの企業です。

伊藤忠テクノサイエンス(4739)等が該当します。

特徴はハードに関わる物理的な問題解決、言い換えるとサーバーの容量不足や、
データが色々な所に散らばっているのをひとつのところにまとめる等のハード
主体の商売です。ハード単価がどんどん下がっており、保守で利益を出してい
るというのが実態です。またこれらの事業にはストレージ貸しのようなビジネ
スも含まれます。


上記3つに区分したものの、これらの境界線は明確に区分されているわけでは
ありません。通常はこれら3つのうちのいずれかのミックスで企業体が出来上
がっていることが多いのです。


■業態リスクとは

また上記の3つの業態にはそれぞれ事業としてリスクを含んでいます。

1)の場合は、契約時点で予定していた開発範囲を超えて投入人数が膨れ上が
り、外注費コスト(自社SEコスト)をオーバーしてしまう、見積の甘さとシ
ステム開発の要件定義があいまいな場合に起こるリスクが高くなります。工数
増リスクと名づけることにします。

2)の場合はパッケージ開発に巨額の金額と人材を投入したものの、マーケッ
トニーズを読み誤り、販売がイマイチ伸び悩む場合、結果ソフトを損失処理し
なくてはいけなくなるリスクです。ニーズ読み違いリスクと名づけることにし
ます。

3)の場合は、技術の陳腐化が早く、競合相手が多数存在し、価格勝負でしか
競争力を保てないマーケットになるリスクです。価格競争リスクと名づけるこ
とにします。

これらのリスクは通常の企業でも見られるますが、情報システム産業ではこれ
らの要因が複雑に絡みあうため、一目ではわかりにくくなっているのが実情で
しょう。

リスクの巨大な順に並べれは、1)>3)>2)という感じでしょうか?


■事業ポートフォリオと業態リスク

経営者自身もこれらを統合して把握することができていないことがしばしば散
見されます。
ゆえに蓋を開けると下方修正が発生してしまうということになりがちです。

このような企業の投資価値判断するためには、

1)分析の対象となっている企業の事業ポートフォリオ
2)事業ポートフォリオに含まれるそれぞれの業態に付帯するリスク発生の度
 合い

を知ることが危機回避への第一歩として必要でないでしょうか。


先にあげた日立ソフトの場合は

1)事業ポートフォリオの中でゼネコン的システム構築の部分の質が変化して
きていたつまり、親会社である日立向けの占める割合が低下していた。

→本来、メーカー系のシステム子会社は親会社からの安定受注があることをい
 いことに収益拡大を掛け声に外部顧客を拡大するのに必死だった。
→しかし、内実は親会社向けのコスト管理ロジックでは通用しない厳しい環境
 で拡大路線がふたを開けると目も当てられない惨状になってしまった。

2)今まで安定的な収益を確保してきていた機器の価格が低下した

→プリクラの機械やバイオ関連機器などの比較的値下げに抵抗力のある機器分
 野が急速に価格競争力を失った。

もしかすると業界の特性を知っていれば避けることができたかもしれないので
す。

このような状況を事前に察知するには機関投資家でも難しい部分はあるものの、
どういうリスクが潜んでいそうかを個人投資家が想像することは難しくありま
せん。

リスクに対して事前に一体どういう対処が取れるかを考えることが投資家に求
められている必要な資質であると痛切に感じています。


どうでしょうか?持ち株がそれぞれどういうリスクを内包している株なのか、
一度総点検されてはいかがでしょうか?

それが無用な嘆きを避ける手立てだと思います。

(Kiwi)

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仲間と共に理想社会への投資をはじめよう!
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■講座趣旨

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ーとなります。
数ある投資理論の中でも、実績ある米系バイサイド・アナリストの投資哲学と
投資技法を、直接学ぶ機会はめったにありません。
過去20四半期中、16四半期でインデックス(MSCI)をアウトパフォー
ム!1997年から2003年までの7年間累計で日本株運用成績が上位1%
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ようと考えていました。

しかし、日本の株式市場におけるアナリスト不足の現状を鑑み、もう一度、ア
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前回のセミナーでは詳しくお伝えできなかったのですが、今回は投資判断モデ
ルと業績予想モデルについてかなりの時間を割く予定です。

さらに、4月の本講座の後、5月には本講座参加者限定の半日のフォローアッ
プ勉強会を開催します。
フォローアップ勉強会では、調査レポートの書き方を指導いたします。

実際に、参加者が数銘柄を実際に分析し、業績を導き、投資判断を付与できる
ところまで指導いたします。

そして、実際に、受講生に、レポートを執筆していただきます。
執筆したレポートを講師が預かり、後日、コメントを添えて、お返しいたしま
す。
受講生でレポートを提出していただいた方には、「NPOイノベーターズ・フ
ォーラム公認日本株アナリスト」の称号を差し上げます。

※4月17日(日)の講義の最後に、宿題がでます。
5月の講義は、その宿題の答え合わせを兼ねています。
5月に出席できない方であっても、きちんと宿題を提出していただければ、
NPOイノベーターズ・フォーラムから日本株アナリストの称号を差し上げま
す。

〜5月の講義を受けられない方への宿題〜

ご自身で銘柄を2つ選び、その決算短信をみながら、ご自身でコメントを書い
ていただきます。
字数は、投資判断で200文字程度。業績判断で400文字程度です。
期限は、5月末日となります。


 セミナーを受講するために、特別な知識は必要ありません。初心者でも丁寧
に指導いたします。是非、ふるってご参加ください。
尚、お手数ですが、当日は、電卓、ノート、筆記用具をご持参ください。

講師/山本潤

===================================

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 一昨年11月に行われた村田雅志氏の景気観養成セミナーを全て収録した2
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執筆後記

JUGEMテーマ:株・投資


失敗談です。
先週、東京IPOさんと松井証券さんの共催で女性のための株式投資セミナーが開催されました。
女性の投資家さん100人を前に、お話をする機会がありました。
事前のお話では、株式投資を全くしたことがない方々がかなりいらっしゃるとお聞きしていたので、どんな話をしてよいのか正直大変迷ってしまいました。
結局、「自分の意見を持つこと、他人に流されないことが大事」ということを強調しようと思いました。
さて、そこからが問題でした。話だけでは盛り上がらないかもと思いたち、「他人に流されないで」という趣旨の歌を用意して、土日にかなりの弾き語りの練習をしました。(自宅で子どもを相手に歌を聞かせておりました)
いよいよ当日、16キロの重さのキーボードを必死に担いで丸ビルまで行きました。
そして、東京IPOの方々の前で、リハーサルを行い、歌いました。

とはいえ、内心は結構憂鬱でした。
お客さんからは「無料とはいえ、なんで株式投資の講演で素人の歌を聞かされるの!」と怒られるかもしれない。
わたしは歌も生き方も投資もみんな本質的には同じと思っていますが、そう思わない人の方が多いわけですし…
講演では、まず最初の質問をお客さんにしました。
「株式投資を実際にやっている方はいますか?」 → なんと事前の予想と違い、出席者の多数が投資経験者だったのです!
株でも講演でも、事前の想定とは違う展開にはギョっとするものです。
結局、16キロの重さをかついだものの、投資を経験した方に、初心者への心構えを説くのもどうかと考え直し、歌は歌えませんでした。
しかし、事前に用意した初心者向けのスピーチを延々をするハメになりました。
もっと難しい話をすればよかったかなと後悔しても後の祭りです。

ただ、歌う直前まで行って、人前で歌うということが相当なプレッシャーになるということはわかりました。
話がぶっとびますが、プロの歌手を本当に心から尊敬します。
(山本)

マーケットを切る!(30)

JUGEMテーマ:株・投資


■要点:
今週のキーワード “A bull market tends to bail you out of all your mistakes. Conversely, bear markets make you PAY for your mistakes” by Richard Russell (Dow Theory Letters)

■潮流の変化を読む“その1
−Active Vs Index:アクティブファンドに資金シフトバック。2003年春に起こった「代行返上売り」から丸2年。
Mr. Marketがあざ笑うかのように2003年以来「アクティブファンド」優位の状況が続いている。Morningstarの騰落率データを見ると、2000年:アクティブファンド:‐25.44%、TOPIX型インデックスファンド:-24.69%、2001年:‐19.39%対-19.30%、2002年:-17.97%対-19.30%、2003年:+25.77%対+24.13%、2004年1‐11月:+5.89%対+5.71%。
過去10年中6年は、アクティブファンド優位な展開。2003年のアクティブファンドの最高パフォーマンスは+72%対TOPIX型+25.2%、ワースト:‐15.9%対+21.5%。
インデックス化を推進した年金基金の手元に3年前の判断(ITバブル崩壊によりバランスの取れた運用が叫ばれた2001‐2002年)に対する反動がこの4月くらいから本格化(浮動株ベースのTOPIX算出時と重なる)するかも知れない。
*2003年春の代行返上による売り物(中小型株、例えばシマノ(7309)など)を拾い集めた投資家は、Excessリターンを得た(2年で2倍)ことは意外と忘れ去られている(世界のオンリーワン企業が大バーゲンだった)。

■ブランド価値追求−Robert Mondaviの哲学から学ぶ
デフレからインフレへの変化で1%値上げするためにどうすれば良いか世界の多くの経営者は真剣に悩んでいる。
資産運用者や個人富裕層も同様だと思う。
例えば、SAKS Incorporated (SKS), Saks Fifth Avenueなどデパート中心の小売業を展開している。
同社が2月8日にデパート部門の売却を示唆。
株価が1週間で14.58から15.89、約9%上昇。
中間所得者層を中心とした「デパート」から「ブランド力を生かしたLuxury GoodsとOutlet」に特化する方針。
フランスのPPR (Pinault-Printemps-Redoute: PP FP Equity, Gucci, Yves Saint-Laurent, Bottega Veneta, Sergio Rossi, Balenciagaなどを運営している持ち株会社。
昨年同社の幹部に東京で会う機会があり、「今後、Gucciは、普通の人が買えないくらいのステータス商品にする」明言。それから数週間後、$3,000を越えるような財布が発売された。
最近、100万円を優に越えるバッグも登場。「Bottega Venetaは靴のエルメスを目指す」といっていたが「あのメッシュ状の皮が目印だ、何処にもブランド名は書いていない」靴が数十万円。今にして思うと、普通のOLさんからセレブな層へのシフトを宣言していたのだろう。当然、PPRの株価は、YTDで13%上昇。COACH(COH)は、日本のOLさんに気軽に持ってもらいたいそうだ。
ソニーが「クオリア」、トヨタが「レクサス」をステータスシンボルとしてのブランドを狙っているのは明らかだ。価格帯を引き上げる戦略に出ている。

カリフォルニアワイン:歴史はそれほど長くないが、過去10年でブランド力を高め(ナパ、ソノマという地名はよく知られるようになった)価格を引き上げに成功した商品として筆者は注目している(80年代には殆どバーゲン品としての価値しかなかったと記憶している)。
歴史を遡ると、1976年パリのティスティングでNo1とNo2を取ってから欧州でその地位が認められはじめた。当時有名なフランス人ソムリエ2人がブラインドテストで、カリフォルニアワインをフランスの5大シャトーワインと間違えたことから、当時パリ大変な騒ぎに発展した。
そのカリフォルニアワインのブランド価値をここまで高めた人物こそRobert Mondavi氏(現在90歳を超える)である。

Value/Robert Mondavi:現在はOpus One(加州ワイン)の代表作2000年もので3万円を少し超える−都内小売店)は、フランスの5大シャトー(CH Latour, Margaux,Mouton Rothschild, Haut Brion, Lafite Rothschild)と並んだと言える。ワインは、「種、気候、土壌の質」が3要素。醸造技術や保管(樽かステンレスタンクかでも違う)技術で更に風味などが代わる。
気候が安定したカリフォルニアに比べフランス産ワインの出来、不出来は、その年毎に大きく違う。不作だった年は算出量が少なく、市場評価は低く価格も安くなる。
年々作付けが増えるカリフォルニアワインの中でブランド価値を世界の第一級に高め、質・値段をここまで引き上げた功績は大きい。Opus oneのシャトーでリーデルのワイングラス1杯が$25。
安いと思うか高いと思うか、ご自身で試されたい。

Why: 様々なエピソードがあるが、スタンフォード大学を卒業した彼は、それまで樽で販売されていたワインを自分たちでボトリングして販売するようにした。マーケティングについても彼はある一工夫した。ある時彼は、ニューヨークのレストランで自分のワイン(Opus One)を全部買い取り、店のソムリエにハウス(レストラン)からのサービスとして居合せたレストランの客全てに1杯ずつ配った。これを有名なレストランで何度と繰り返した。ニューヨークの高級レストランには世界中からの著名人が多く訪れる。其処で「このハウスワイン」が美味しいと思えば、舌の肥えた客は、「このワインは何処の、何というワインか」と聞く。かくして著名人に知られるようになった。造り手の生産量はある程度一定だが、当時この新興ワイン(Opus One)を賞賛したのは、物の価値を見出すことの出きるその道の達人であり著名人である。

生産技術・管理:有名になりお金を手にした彼は、University of California Davis(UC Davis)に多額の寄付をして農業、特に葡萄の品種改良、生産技術革新に貢献した。
例えば、ステンレスの樽を使うことを考案したのも彼だと聞く。木製の樽に比べ温度と湿度の管理がし易く、品質管理を徹底することができる。フランスのワイン造りの手法は、一般的に過去10年、20年で殆ど変化がないと言われる。
5大シャトーの作り手は、様々な慣例に縛られ生産革新 (innovation) が出来ない。フランスのワイン資本家は、業を煮やし「新世界」へと渡る。チリ、アルゼンチン、オーストラリア、南アフリカ、旧東ヨーロッパ、そしてカリフォルニアなどに進出している。

物真似は困難: Robert Mondaviの成功例についての書籍は山ほどあり、ワインビジネスへの参入は昨今では珍しくない。ある著名映画監督がワイナリーを経営(収益的には厳しいと地元の人は囁く)、日本の富豪も参入しているが、労働集約的で白ワインを初出荷するまで約3年、赤ワインだと7‐8年かかるビジネスを成功させるには多額の資本と忍耐が必要。多くの富豪がワイナリー経営に失敗している。但し全体の作付けは増加している。

日本の知恵?:ある人から聞いた話だが、Mondavi氏、日本の果物造りにヒントを得たと聞く。日本の果物が「世界一美味しい」理由は、徹底して「間引く」ことにある。日本の農業の生産性が低く、値段が高いと嘆く人がいたら、アメリカのスーパーで果物「特にイチゴ、リンゴなど」買って食べるとその「差」は歴然としていることに気づく。Opus Oneは、1本の木から14フサしか採らない。つまり1エーカーで2トンしか採れない。5品種をブレンドして作られている。ある新興ワイナリーは、1エーカーで1トンにして品質を上げる努力をしていると聞く。
Robert Mondaviの事例から学ぶもの:一言では言い表せないが、市場シェア、価格、収益性、経営哲学、資本効率、マーケティング手法、それぞれのベクトルが一般のビジネス解説書には書き表せ難い。資産運用の世界にも通じるものがあると筆者は思う。ここであえて「解」を書かないことにしておこう。

投資へのインプリケーション:原材料価格が高留り、今後もじり高が予想される中で、企業価値(ブランド価値を重視、品質、サービス、従業員のモラル等、特徴のあるビジネスモデルを持つ)を高めることの出来る企業に投資すること。日本には、世界から賞賛されるべき企業が割安な価値で放置されている。
事業価値、資産価値、ブランド価値、従業員の質、同じ尺度で測れば、「Screaming Buy」の銘柄も多い。埋もれた価値を再考する時間は、まだ十分にある。90年代半ばに小規模ながらその投資尺度を信じて投資してきた某ファンドが時々話題になるが、投資の機会は均等にある。大型主力株にも十分そのチャンスがある。ただ最近のセルサイドのレポートには、決算プレビューとフォローのレポートばかりが目立ち、「企業の本質的価値の変化」について十分な考察がなされていないように感じる。四半期決算の弊害かもしれない。

■変化の潮流―その2:コモディティ、Commodity-ヘッジは効かない/ないものは決済できない
多くの市場関係者は、Commodityに対する認識が間違っているように思う。一例、コーヒー豆の価格暴騰。11月から約アラビカ種が+60%上昇、ブラジル産の作付けが問題視されていたが、最大の理由の一つがAceh、スマトラの地震に影響があった。Indonesiaのコーヒー輸出業者の一部は、コーヒーの先物取引でDefaultしているとWall Street紙では報じている。Aceh(スマトラ島)ではインドネシアのアラビカ種の約40%を生産。12月26日の津波の影響でコーヒー園と生産労働者が失われた。年間平均3万トン、10‐15%のインドネシア産コーヒーが米国に輸出される。コーヒーは生活必需品ではないが、コモディティと金融商品との違いを認識する好例と言える。
世界のコーヒー消費は2004年推定60キロ入り袋換算で113.7 million、2003年とほぼ横ばいに対し2005−2006年の世界の生産は、107 millionにまで減少するとあるInternational Coffee Organizationは指摘する。世界最大のブラジル産コーヒーの生産は、2005‐2006年30.7-33 million bag,2003-2004が38.6 million。何か事件が起こると需給のアンバランスが報じられるコモディティだが、金融商品との違いは、「ないものは決済できない」。例えば、ドトールコーヒー(9952)は、6‐9ヶ月先までコーヒー豆をヘッジしているそうだが、コーヒー豆は6‐9が月で失われたインドネシア産分のアラビカ種を生産するのはほぼ不可能。先物で買いつけしていても、物がDeliveryされなければどうにもならない。ある種のSupplyショックだが、コモディティとはそのようなものである。為替、株式、債券などの金融商品の先物決済とは次元が違う。

■1.Technology Insight/21世紀の新技術−話題性多いが「熱くならないことが重要」
21世紀の技術革新−株式市場は、冒頭の格言通り「夢追い人」で溢れている。相場いい時は、よりポジティブ志向になり、逆に悪い時は、企業の倒産価値まで織り込みにいく「悪夢を想定」。20世紀にはまだ開発段階にあった多くの技術が実用化されるのが21世紀だと信じられている。電気自動車、蛍光灯や白熱灯から次世代商品へのシフト、エネルギー効率が極めて高い製品が次々と開発されていく。しかし、量産技術、製品価格と需給の問題から常に大きなボラティリティにさらされる。一例を挙げると、田中化学(4080)が2月14日に3Q決算発表と同時に通期業績下方修正を発表(2005年3月期の経常利益見通しが、9億円から5億円、EPSが49円予から30円に修正、コバルトなどの原材料価格の上昇が原因、四季報では業績上振れを匂わす表記が書かれていたが)。直前の11日引け値の1,900円から18日引けの1,727まで約10%の株価下落。こちらもコモディティ価格による業績変動だが、リチウムイオン電池が車に搭載されると信じる投資家には「買い場」かもしれない。問題は、Duration。どの時点で本格的に電気自動車、ハイブリッド車に搭載されるのか「プレミアム」が付いた株価形成が当面続くことになろう。

筆者が現在調べているのは、次世代照明技術。2月8日に松下電工がLEDを使った照明器具を発表。既に04年11月期に売上42億円、06年度には100億円を目指す。4万時間の長寿命で40ワット、300ルーメンの明るさを実現、従来の白熱灯に比べ消費電力が37%少ない。但し価格は8万円(40ワット白熱灯なら1つ100数十円)。10年間交換しなくてもよいため1年に一度交換するのに1万円(人件費、車両通行止めなど)近くかかるようなところにある白熱灯よりも安いことは確かであるが、一般家庭にはまだ当分お目見えしない。白色LED価格(大口取引価格)が1‐3月期前期比10%程度下落している。日亜化学とCree(CREE Equity)社がクロスライセンスを結び、中村教授と日亜化学との間でも特許に関して和解が成立している。LEDが様々なところに利用されはじめている。日本、韓国、台湾のLEDチップ組みたて企業(素子を日亜、CREE、豊田合成から購入、若しくは見様見真似? )は収益的に大変なところも多いが用途拡大傾向にあることは間違いない。

■2. 投資へのインプリケーション:CKD(6407)Y756、PER:11倍、時価総額:487億円、EV/EBITDA:6倍
同社を注目する理由の一つ:特許公開番号2004‐192833、LED照明装置、LED照明装置の製造装置、及びLED照明装置の製造方法。詳細については特許庁のホームページで要確認。下記のURL若しくは、http://www.ckd.co.jp/japanese/index.htm (同社ホームページ)
製品の詳細については会員のみへの公開(素晴らしい情報管理)。愛知県の会社同社は、包装機器などの製造で有名であるが、現在成長商品CCFL(液晶用バックライト)の製造装置を手がける。CCFL(冷陰電極管、液晶用蛍光灯、17インチのPCモニターであれば6本程度使うが、32インチの液晶テレビでは20数本使う)の製造装置、鉛はんだを使わない製造装置、検査装置など今後の成長分野を手がける。同社が、次に手がけるのは、LED照明装置の製造装置である。40WのLEDランプが8万円だが、その10分の1になるかどうかは、最早素子の入手価格よりもLED照明装置による生産性にかかっていると言えよう。

■3.大型ハイテク株−例、ソニー
今は昔?プライドを捨てるな トリニトロンを出したソニーのTVは、米国で20‐30割のプレミアム(他のメーカーの同じサイズなら20‐30割は高く、Quality of moneyがアピールできた)がついていた。この10年で大きく変わった。日本の量販店でSONYを指名買いする人は減り、FP−TVでは、PanasonicのVeriaやシャープの液晶TV(亀山工場製を指名する人がいる)。ソニーの新ブランドQualia、ソニーショップ(米国)の横に別格として販売されている。品質に差別化が難しいと言われるデジタル家電の分野でステータスを追求しはじめた。成否は、数年後に決まる。「誰もが持てないQualiaブランド、持つことにステータスが付くか、単なる高い買物になるのか」ソニーがRobert Mondaviが造ったような「価値」をデジタル家電の分野で世界の新興富裕層及び富裕層にアピールできるかどうか。目先、ソニーのCB#4、90年2月14日発行の3,000億円、Coupon:1.4%、転換率がわずか4.1%、3月30日に償還を迎える。どのような手段でリファイナンスをするか市場関係者で一時話題になったが、最近ではソニーそのそのものに対する興味が市場で消えた(年初の業績下方修正、いつも市場関係者に「緊急ミィーティング」と称して招集)。前回はさすがに同社関係者を除くと数十名だったと聞く。これは、「Bellwether」だと思う。ゼロクーポンに借り替えただけで年間42億円(たった1千億円程度のOPしか産まない企業にとって4.2%の増益効果)。最早、Cell搭載のゲーム機(PSIII)やソニーのTVに対して期待を持つ投資家は、筆者の知るところ皆無。
ソニーのQualia見学、http://www.sony.jp/products/Consumer/QUALIA/jp/index.html
「トリルミナス」画像処理チップ搭載、店頭に行って「ソニーの復権」を少し感じた。*ラスベガスのベネチアンホテルのショッピングモールにその威勢堂々たる姿を見た。Qualiaブランド、日本の店頭でも見ることができが、買える人は一握り。

■3.Consumer & Service/飛躍を狙う日本のアパレル、コスメティクス、デパートアジアでブランド価値を持っているのは資生堂(4911)Y1,465、時価総
額:6,214億円、だが、同社をカバーしているセルサイドのアナリストには海外ブランド化粧品愛好家が多い。”Their”「母親若しくはおばあちゃんが資生堂を愛用」しているからか、また国内の収益が改善しないからか、高い評価をつける人は少ない。ところが、海外の投資家からは、「割安」という見方もある。例えば、Estee Lauder (ELEquity) $44.38, Market cap: $9,999 mil.約1兆円の時価総額。EV/EBIDTAで見ると、ELが11倍、資生堂、リストラ費用を除くと9倍程度、EL、Aramis, Origins,Clinique,などのブランドを持つが、中国、香港では資生堂の人気は別格で、ブランド価値が高い。同じようにブランド力を育成中なのが、ワコール(3591)やワールド(3596)がブランド価値を高めている。過去にも指摘したが、台湾の三越、上海の伊勢丹、「日本の店ばかり見ていると、投資価値を見逃し、美味しいところを外国人投資家に買われてしまう」。ディオール(CD)はアジア限定版を出すと言う。

■4:投資へのアイディア: ネタとしては昨年来指摘してきた銘柄群
Seven Eleven (SE) $23, 2004年の年間株価上昇率+44%を記録。ヨーカ堂が67.4%保有、セブンイレブン・ジャパンが2.8%所有、時価総額が25億ドルにも達している。同社の2003年のレポートを見ると、世界全体での店舗数は、20,012店、日本:10,080店、約半分程度、台湾:3,470店、同市場のコンビニで約53%のシェアを握る、タイ:2,397店、韓国:1,277店、米国:489店、香港:484店、メキシコ:421店、オーストラリア:308店、その他、欧州にも進出。世界のどこのセブンイレブンに行っても、明るい店、整った商品陳列、店員の挨拶、サービスの良さは、マクドナルドと比べて遜色ない。寧ろサービス面では上回っていると思う。
ファミリーマート(8028)Taiwan Family Mart (5903 TT) のシェアが15%、韓国でもFマートの看板は随所に見られるが、現地資本の出資比率が高く、直接恩恵を得られる部分は少ないが、アジアでの認知度はという観点からは、今後に期待できる可能性はある。
良品計画(7453)Y5,320、時価総額:1,493億円、PER(予):21倍、欧州進出で苦戦したが、リストラが進み、英:14店、仏:6店、アイルランド:1店、スウェーデン:3店、イタリア:1店、米:1店、台湾:4店、シンガポール:2店、香港:4店、アジアでの収益は早くもブレークイーブン水準にあり、アジア重視の姿勢に期待したい。ロッテグループと組んで商品提供から始め、今後出店も含めて検討している模様。
ファーストリテーリング(9983)Y7,130、時価総額:7,563億円、アジア進出に力を入れる。ロッテグループと提携し、3年後に20‐30店開店する計画。同社も良品と同様欧州での苦戦をバネにアジアに進出、米国での事業(情報収集も兼ねていると思われる)、世界のカジュアル衣料事業に挑む。
モスフードサービス(8153)Y1,575、時価総額:504億円、日本国内:1,467店(直営:144店、FC:1,323)、海外:120店、(台湾:102店、シンガポール:17店、ハワイ:1)、韓国から台湾に頻繁に出張する同僚から「味、サービス」は高くても受け入れられると太鼓判を押す。今後のアジア進出に期待したい。
三越(2779)Y533、台湾に8店、上海、香港に1店づつ、ドイツ(3店)やロンドンにもあるが、アジアの華僑にとって「三越」や「そごう」は、日本の高級ブランドイメージの一角と写る。これはフランスのプランタンも同様、既に「旬の時期」は過ぎてパリジャンはそっぽを向いているものの、中国やアジア圏からの旅行客にとって立ち寄るスポットである。三越の台湾の利益が前期2倍になったが、アジアの消費(日本以上に貧富の差が明確で、階層別消費がはっきりしている)大国化の果実を収穫できるポジションにいる。日本の投資家には理解し辛い。
三城(7455)Y2,585、時価総額:1,449億円、台湾:4店、香港:1店、中国:約76件(毎回ホームページを見るたびに増えているようだ。1983年から中国の天津にて協力関係を構築してきただけに中国での展開力は群を抜く。
日本のアパレルメーカー:これまでの生産拠点から販売拠点としての中国ワールド(3596)Y3,670、時価総額:1,912億円、若年女性向け「オゾック」を日本、香港、台湾の百貨店に展開既に170店店舗に商品を卸している。
オンワード(8016)Y1,548、時価総額:2,676億円、2005年秋にアジア向け新ブランドをたちあげ、100%出資の販売会社を設立する方針。

■研究テーマ:マスコミの市場先見性
ライブドアの堀江氏の指摘する新しい経済紙の登場は必要である。日本には日経新聞社グループと東洋経済の2つがメインだが、ハイテクから健康に至るまで日経グループがダントツで弊害も多い。当たり外れは誰しも経験することであるが、明らかに市場タイミングを逸することも多々ある。週末に資料を整理して出てきた雑誌。例えば、2004年3月15日付け「マンション大異変、出口のない叩きうりが始まった」、過去52週間で見て、藤和不動産(8834)Y367、+77%、住友不動産(8830)Y1,374、+26%、三井不動産(8801)+18%、ゴールドクレスト(8871)+26%。最近でこそ日経金融新聞の裏面のスクランブルには明るい話題も出るようになったが、高い購読料を払って朝電車の中で「根拠なき弱気論」は疲れる。恐らく書いている記者には、相場に対する警鐘とか、警戒ということを書くことに生きがいを感じているのかもしれないが、「代行返上に関する需給話」しかり、多くの日本の投資家が「チャンス」を逃したとも言える。マスコミ批判をするつもりはないが、「奢り」を感じる。最近のライブドアの件も同様。もう少し前向きな議論を展開してもらいたいものである。あるハイテク企業のエンジニアも「朝から自分の会社に関する憶測(観測)記事が出て数日仕事にならない」と。国富、企業価値の破壊につながる行為は慎んでもらいたい。対抗馬になる経済雑誌、新聞が登場することは望ましい。ちなみに今週の日経ビジネスのタイトル「その値上げは通らない−侮るな素材インフレ」、結論は「素材インフレは2008年まで続くと見られる。略、コスト増を吸収できなければ、素材高の波に企業は沈む。従来の手法にとらわれず、コスト削減の発想自体を見直すしかない。」と結んでいる。コストが上昇している中で、企業経営者が考えることは「どうコスト上昇を販売価格に転嫁するか」だと思う。ボトルネックインフレの意味をもっと理解して書いてもらいたい。マスコミと言う業界にも新風(異業種からの転向組、能力給で叩きあげられた人材、市場を知り尽くした業界人)が必要だと思う。*毎年数十万円近く、日
経グループに支払い個人購読している読者の一人として一言くらい言わせてもらってもよかろう。
最近、自動車、Capital Goodsの話題がThe Brokerで扱うことが減ったように見えるが現在充電中。

(菊川半蔵)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

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