96歳のおばさんのこと

JUGEMテーマ:株・投資


 皆さんのご支援のお陰で1月は私も久しぶりに生まれ故郷の九州を訪れることができました。私の故郷は佐賀県伊万里市。焼き物で有名なこの町に住む私のおばさんには約7年ほど会っていなかったが、今回の旅で久しぶりのご対面となった。
 さびれた田舎町、伊万里のあちらこちらには橋がかかっていて、そのたもとには焼き物の置物が飾ってある。その豪華な焼き物の飾りつけが目につく橋を渡って辿りついた私は玄関の戸をがらがらと開けて、ごめん下さい・・・。と一言。すると中からなつかしい顔が表われたのだが、開口一番。「どちら様でしょうか?」どうやら分かっていない様子。名前を告げて説明するのだが、「今日は何か売りに来られたとえすか?」とまだ分かっていない。しまいに大声で再び名前とわかるようにおふくろの名前を告げる。すると「あーあ、◎◎さんね。」「よう来なさった、なつかしか」と九州弁丸出しで一声。
 その後、家の中に通された私はそのおばさんの余りに元気な姿に思わず、握手してしまった。
 今年で96歳にもなる長寿のおばさんは昔から私のおふくろと株仲間。証券会社(その当時は大井証券)に通い、あれで儲かった、あれで損したなどと話していた日々が懐かしい。
 今でもおばさんは一番最初に50円で買ったトヨタ(7203)の株を後生大事に持っていて、それを切り売りしながら生計をたてているとのこと。このほかこのご時勢で配当利回りの高い九州電力株をじっくり持っていてこれで年金とともに生活をしているご様子。長期投資で良い株をじっくり持つ姿勢のおばさんがトヨタ株を少しずつ売却しながら100歳を超えるまで意識をしっかり持って長生きされる姿をこの目で見たい。きっとおばさんは100歳を超えても株式投資に関心をもち続けることだろう!!
 皆さんも私のおばさんのように株式投資を続けて資産株を持ち、ついでに健康で元気に過ごされることを心より希望します。
(炎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

過ぎ去った1月の投資成果

JUGEMテーマ:株・投資


 2005年1月もあっという間に過ぎ去り、ついこの間、新年の挨拶をしたかと思うと1年で最も寒い時期となる2月を迎えることとなった。期待の幕開けとなった2005年の1月相場。日経平均はほとんど横ばい、上昇したのはJASDAQ指数ぐらい。結局小型銘柄で成果を上げられた方が勝利者と言える。

 ここでの投資スタンスは上にもいかず下にもいかず、狭いレンジの中での推移をどう効率よく限られた資金を活用していくかがポイント。主力銘柄が動きにくい中にあって小型材料株を中心に乱舞する姿をうまく捉えて成果を上げられた方と、変動についていけずにおとなしく指をくわえて見ているしかなかった方とに2分されるでしょう。

 さて、読者の皆さんはどちらでしょうか?きっと頑張って相場についていこうとされたのかも知れません。

 いくら頑張ってついていこうとしても相場というのは非情なもの。余り欲張り過ぎると儲けにはつながらず、残念な結果となって切腹となってしまいますから注意しましょう。

 1月の全体相場は以下の通りに推移しました。

日経平均 12月30日 11488.76
         高値 11580.69(11日)
         安値 11212.63(24日)
      1月31日 11387.59(▲0.88%)

TOPIX 12月30日 1149.63
          高値 1158.43(11日)
          安値 1128.75(21日)
      1月31日  1146.14(▲0.30%)

JASDAQ平均 12月30日 90.33
             高値 96.65(26日)
             安値 90.17(4日)
          1月31日 95.69(△5.9%)


 何だ、1月は株価が下落してしまったのか・・・。と気がつけば安堵の気持ちが生じるはず。やはりハイテク系主力銘柄を中心にして停滞局面が続いているとの認識を持っておいたら気が休まる。

 だが、しかしJASDAQ指数は日経平均やTOPIXなど全体相場を象徴するものと比べ断トツの成果を収めた。私はこうしたJASDAQ銘柄など一つも買ってない!!そう悔しがっても時既に遅し!!・・・とまああきらめずに研究だけはこれからに備えてしておきたいものです。

 多くの投資家が主力銘柄で成果が上げられない時に自分だけは成果が上がってきたとほくそ笑む方々がいても誰も文句は言えないだろう。これは相場の流れというものなのです。

 この流れをうまく読みながらその時、その時のうまい魚を食して人生を楽しむのが億の近道流とも言えるのでしょうが、私はそのエッセンスを私の有料メルマガで提供し、生活の糧としています。

 お陰様で1月はそうした小型株の人気から皆さんの関心も高くなり、私の活動もかなり活発になったようです。私を支援して頂いた大勢の読者の皆さんにこの場をお借りして心より感謝申し上げます。

 小型株は韓流ブームと同じ・・・などと冷ややかに見る方もいらっしゃるでしょうが、私は過去15年にわたり小型株相場を見てきた経験から、まだまだ続くと見ています。時に行き過ぎの反省はありますが、基調の変化はないでしょう。多くの成長指向の企業が活躍することが日本の経済活性化にもつながると言う事ができますから、これは国を挙げて歓迎すべきことなのです。
 あれほどかつて異端視されたソフトバンクがダイエーホークスを買収し、エスタブリッシュメントの仲間入りしている現実や楽天、ライブドアなどIT系企業の認知度アップなど見ていると小型株に応援したくなるものです。というのもこれらはついこの間まで貧弱な小規模企業だったからです。
 今にして思えば、あの時こうした小型株を買っていたらと悔やんでいる方もいるでしょうが、実はこれからまだ開花していない小型株がわんさかとあって、皆さんの投資成果を高めてくれる対象となろうとしているのです。

 それでは実際にはどの銘柄が該当するのか・・・早く教えろ!!と言われてもそこは簡単に教えるわけには行きません。候補はたくさんあります。皆さんが自ら研究して小型成長企業を見出し、育てていく必要があるのです。もったいぶるな!!と言われても「億の近道」読者は賢い方が集まっているのできっとそれぞれに見出しておられるに違いない。1月相場に続く2月相場。そこでもこうした小型株への流れは継続するものと大いに期待しておこう。

 全体相場も今年の安値が日経平均11200円で1月だと想定していたことを思い出してもらえればそろそろ積極的に出ても良い頃なのかも知れない。
 4月、5月に向け株式は案外底堅い。唯一NY株が弱いことを除くと大きく下振れする要素はないと感じているが、果たしてどうなるのか??

 日本列島にはこれから大寒波が到来しようとしています。今年一番の寒さの中、くれぐれも風邪をひかないで頑張って2月も投資成果を上げてください。配当をじっくり取るぐらいのスタンスで臨むと成果は結果として上がるとの認識を持って進んでください。さあ、一緒に2月も頑張りましょう。
(炎)

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億の近道2005/01/31

JUGEMテーマ:株・投資



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投資情報メールマガジン                  2005/01/31号
             イ意 の 近 道

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【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。火曜日版は証券・金融業界に身を置い
ている人間に加え、個人投資家も執筆に加わっています。各種分析や銘柄を参
考にして、「億」の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

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             −本日の目次−
        (本日の担当:炎のファンドマネジャー)

      ◆コラム「過ぎ去った1月の投資成果」
      ◆コラム「96歳のおばさんのこと」

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◆コラム「過ぎ去った1月の投資成果」

 2005年1月もあっという間に過ぎ去り、ついこの間、新年の挨拶をした
かと思うと1年で最も寒い時期となる2月を迎えることとなった。期待の幕開
けとなった2005年の1月相場。日経平均はほとんど横ばい、上昇したのは
JASDAQ指数ぐらい。結局小型銘柄で成果を上げられた方が勝利者と言え
る。

 ここでの投資スタンスは上にもいかず下にもいかず、狭いレンジの中での推
移をどう効率よく限られた資金を活用していくかがポイント。主力銘柄が動き
にくい中にあって小型材料株を中心に乱舞する姿をうまく捉えて成果を上げら
れた方と、変動についていけずにおとなしく指をくわえて見ているしかなかっ
た方とに2分されるでしょう。

 さて、読者の皆さんはどちらでしょうか?きっと頑張って相場についていこ
うとされたのかも知れません。

 いくら頑張ってついていこうとしても相場というのは非情なもの。余り欲張
り過ぎると儲けにはつながらず、残念な結果となって切腹となってしまいます
から注意しましょう。

 1月の全体相場は以下の通りに推移しました。

日経平均 12月30日 11488.76
         高値 11580.69(11日)
         安値 11212.63(24日)
      1月31日 11387.59(▲0.88%)

TOPIX 12月30日 1149.63
          高値 1158.43(11日)
          安値 1128.75(21日)
      1月31日  1146.14(▲0.30%)

JASDAQ平均 12月30日 90.33
             高値 96.65(26日)
             安値 90.17(4日)
          1月31日 95.69(△5.9%)


 何だ、1月は株価が下落してしまったのか・・・。と気がつけば安堵の気持
ちが生じるはず。やはりハイテク系主力銘柄を中心にして停滞局面が続いてい
るとの認識を持っておいたら気が休まる。

 だが、しかしJASDAQ指数は日経平均やTOPIXなど全体相場を象徴
するものと比べ断トツの成果を収めた。私はこうしたJASDAQ銘柄など一
つも買ってない!!そう悔しがっても時既に遅し!!・・・とまああきらめず
に研究だけはこれからに備えてしておきたいものです。

 多くの投資家が主力銘柄で成果が上げられない時に自分だけは成果が上がっ
てきたとほくそ笑む方々がいても誰も文句は言えないだろう。これは相場の流
れというものなのです。

 この流れをうまく読みながらその時、その時のうまい魚を食して人生を楽し
むのが億の近道流とも言えるのでしょうが、私はそのエッセンスを私の有料メ
ルマガで提供し、生活の糧としています。

 お陰様で1月はそうした小型株の人気から皆さんの関心も高くなり、私の活
動もかなり活発になったようです。私を支援して頂いた大勢の読者の皆さんに
この場をお借りして心より感謝申し上げます。

 小型株は韓流ブームと同じ・・・などと冷ややかに見る方もいらっしゃるで
しょうが、私は過去15年にわたり小型株相場を見てきた経験から、まだまだ
続くと見ています。時に行き過ぎの反省はありますが、基調の変化はないでし
ょう。多くの成長指向の企業が活躍することが日本の経済活性化にもつながる
と言う事ができますから、これは国を挙げて歓迎すべきことなのです。
 あれほどかつて異端視されたソフトバンクがダイエーホークスを買収し、エ
スタブリッシュメントの仲間入りしている現実や楽天、ライブドアなどIT系
企業の認知度アップなど見ていると小型株に応援したくなるものです。という
のもこれらはついこの間まで貧弱な小規模企業だったからです。
 今にして思えば、あの時こうした小型株を買っていたらと悔やんでいる方も
いるでしょうが、実はこれからまだ開花していない小型株がわんさかとあって、
皆さんの投資成果を高めてくれる対象となろうとしているのです。

 それでは実際にはどの銘柄が該当するのか・・・早く教えろ!!と言われて
もそこは簡単に教えるわけには行きません。候補はたくさんあります。皆さん
が自ら研究して小型成長企業を見出し、育てていく必要があるのです。もった
いぶるな!!と言われても「億の近道」読者は賢い方が集まっているのできっ
とそれぞれに見出しておられるに違いない。1月相場に続く2月相場。そこで
もこうした小型株への流れは継続するものと大いに期待しておこう。

 全体相場も今年の安値が日経平均11200円で1月だと想定していたこと
を思い出してもらえればそろそろ積極的に出ても良い頃なのかも知れない。
 4月、5月に向け株式は案外底堅い。唯一NY株が弱いことを除くと大きく
下振れする要素はないと感じているが、果たしてどうなるのか??

 日本列島にはこれから大寒波が到来しようとしています。今年一番の寒さの
中、くれぐれも風邪をひかないで頑張って2月も投資成果を上げてください。
配当をじっくり取るぐらいのスタンスで臨むと成果は結果として上がるとの認
識を持って進んでください。さあ、一緒に2月も頑張りましょう。
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◆コラム「96歳のおばさんのこと」

 皆さんのご支援のお陰で1月は私も久しぶりに生まれ故郷の九州を訪れるこ
とができました。私の故郷は佐賀県伊万里市。焼き物で有名なこの町に住む私
のおばさんには約7年ほど会っていなかったが、今回の旅で久しぶりのご対面
となった。
 さびれた田舎町、伊万里のあちらこちらには橋がかかっていて、そのたもと
には焼き物の置物が飾ってある。その豪華な焼き物の飾りつけが目につく橋を
渡って辿りついた私は玄関の戸をがらがらと開けて、ごめん下さい・・・。と
一言。すると中からなつかしい顔が表われたのだが、開口一番。「どちら様で
しょうか?」どうやら分かっていない様子。名前を告げて説明するのだが、
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声で再び名前とわかるようにおふくろの名前を告げる。すると「あーあ、◎◎
さんね。」「よう来なさった、なつかしか」と九州弁丸出しで一声。
 その後、家の中に通された私はそのおばさんの余りに元気な姿に思わず、握
手してしまった。
 今年で96歳にもなる長寿のおばさんは昔から私のおふくろと株仲間。証券
会社(その当時は大井証券)に通い、あれで儲かった、あれで損したなどと話
していた日々が懐かしい。
 今でもおばさんは一番最初に50円で買ったトヨタ(7203)の株を後生
大事に持っていて、それを切り売りしながら生計をたてているとのこと。この
ほかこのご時勢で配当利回りの高い九州電力株をじっくり持っていてこれで年
金とともに生活をしているご様子。長期投資で良い株をじっくり持つ姿勢のお
ばさんがトヨタ株を少しずつ売却しながら100歳を超えるまで意識をしっか
り持って長生きされる姿をこの目で見たい。きっとおばさんは100歳を超え
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 季節ごとに咲く花が違うように、株式市場に咲く花も異なっています。

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インクジェット元年

JUGEMテーマ:株・投資


1月26日号(水曜版)で億近産業調査部所属アナリストの佐藤氏がインクジェットプリンターについて記述している。私が言うのもなんだが、彼のリサーチ能力は着実にアップしており本当に嬉しく思う。

 彼の文章にもあったが、現在のインクジェットプリンターはキャノンなどが用いているバブルジェット方式とブラザーやエプソンのピエゾ方式に大別される。バブルジェットはノズルの胴体を高周波コイルで巻きつけ電流を流し熱を与え気泡を発生させ、この気泡の膨張力を利用しインクを吐出させている。(キャノンバブルジェットはサーマルタイプと若干異なる)

 それに対してピエゾは水晶発振のように電圧を与えると変形する素子(セラミックス)を微少加工し、振動させることでポンプとして応用している。

 この2方式の最大の違いは熱。バブルジェットは最大300度まで上昇する。

 エプソンインクジェットプリンターのピエゾ素子納入業者の1社である日本ガイシはこれをDNAチップに応用したが、ライバルキャノンも同様にこの市場にアタック。ところがDNA溶液に高温高圧がかかるためDNAの裁断やDNA溶液の固定化反応前に乾いてしまう問題をクリアーするために、溶媒の組成、溶液濃度を調整している。つまりなんでもかんでも噴射できるわけではなく、バブルジェットは溶媒を選んでしまうことが今後のアプリケーション拡大の阻害要因といえよう。特に高分子は難しい。
 その点、ピエゾは楽ですな。しかも泡で吹かせているわけではないから高周波特性も良い。エプソンさんは良い製品をお持ちですね。

 さてこのインクジェットですが応用が利くことは何年か前の億近で書きましたが、記憶にある読者の方はいらっしゃいますか?

 佐藤氏がインクジェットについて触れたことについては驚きですが、2005年は証券市場にとってインクジェット元年になるかもしれません。

 インクジェットプリンターのノズル応用がそろそろ発表されそうですね。証券アナリストならきっと“カラーフィルター”とお思いになることでしょう。凸版の反転印刷法に対抗すべく大日本のインクジェットが本当に出てくるのか?

 某欧州系証券アナリストは「絶対インクエジェットで印刷法は出てこない」と宣言していたが、別のアナリストは「印刷法有利」という。最近業績好調を伝えたカラーフィルター関連企業は全くコメントしないし、両印刷メーカーに行ってもほとんど無駄足と聞く。かといって三菱ヘビーに行っても仕方ない。このリサーチは証券会社に任せ、億近産業調査部ならではの話題でいきますか。

 プリンターでないインクジェットノズルから噴射されるのはなにも色のついたインクでなくても構わない。金属だって飛ばせる。おっと金属なる言葉が出てきましたがボール位の大きさのものを噴射させるわけではありませんよ。もっと小さい、いやもっと極小の金属を飛ばそうじゃありませんか。えっ極小?
 微粉末金属のようなものを飛ばすわけですが伝導性の高い金属で、その微粒子はナノレベルの粒子径です。だけどやっかいなことがありまして、アプリケーションを考えますと、これに適した金属は酸化しやすく微粒子としてインクジェットノズルから噴出されますと酸素と触れ合うと爆発してしまう。だから爆発しないようにそれなりの溶媒と混ぜなくてはなりません。こうして出来たものを飛ばしますと画期的ですな。

 残念ながら証券界を去ってしまったリーマンブラザース証券の大山アナリストは2年前にこのことを書いた唯一のアナリストでした。
 しかし緻密にモルガンスタンレー証券がリサーチしてますし、メリルリンチ証券も相当の知識を保有しております。ダントツのトップはやはりJPモルガン証券でして、ここの調査レベルは雲の上?

 インクジェット元年、まずはアルバックに訪問しましょう。
 早く行かないと○○○○○○新製品を見逃すことになりましょう。
(億近産業調査部)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

リサイクルインクカートリッジ

JUGEMテーマ:株・投資


 大型家電量販店において、リサイクル品(詰め替え)の売り場が拡大しています。ある家電量販店では、純正品とリサイクル品が売り場の半分ずつを占めている。
 そのパッケージには、堂々とA社対応などとうたってある。価格は、最大で80%OFF。

 プリンターメーカーはハードで利益を稼ぐのではなく、消耗品で稼ぐビジネスモデルです。リサイクル品の台頭は、プリンターメーカーを脅かすにいたるのでしょうか。

■ハードで利鞘を稼がず、消耗品で稼ぐメーカーのビジネスモデルは崩れる?

 純正品を使用する理由として考えられることは2つあります。

1)メーカー保証を受けられなくなることが嫌だから(海賊を使用して壊れた場合はメーカー保証外)。
2)綺麗に印刷したいから(やはり、メーカーの推奨するものは綺麗に印刷できる)。

 消費者が本質的に消費者は「安い」ものを求めているのは確かだが、消費者全員がリサイクル品を選ぶという訳ではありません。デジカメの普及により、「より綺麗に印刷したい!!」というニーズがあるからです。

 確かに、白黒印刷だけなら安いリサイクル品を選択する方もいらっしゃると思いますが、「綺麗に印刷したい」というニーズがあることも確かなのです。ただし、キヤノンがリサイクルメーカーを相手取り訴訟を起こすなど、リサイクル品の台頭によりメーカー側が少なからず影響を受けています。

 次に、リサイクル品への対応を見ていきます。

■考えられるリサイクル品への対応策

 現状、メーカーのリサイクル品への対応は大きく分けて以下の2つです。

1)海賊しにくい顔料インクを採用する。
2)カートリッジにICを埋め込む。

まずは、インクから見ていきます。

〓インクの種類とその特性〓

 以下に、インクジェットプリンターにおける主なインクの長所と短所を記載します。何故、顔料インクがリサイクルしにくいのか、技術的にひも解いていきます。

 インクには、染料インクと顔料インクの2種類があります。

1)染料インク

長所 ・発色が良い。
短所 ・溶媒に溶ける。
   ・色あせしやすい。
   ・専用紙でないと本来の発色が得られない。
   ・耐水性に乏しい。

2)顔料インク

長所 ・耐水性、保存性に優れている。
   ・コントラストが強い。
短所 ・粒子が大きく、ノズルを詰まらせる恐れがある。

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インクジェットプリンターの世界では、染料インクが主流です。
一般的には、顔料インクが印刷物の90%以上を占めています。
にもかかわらず、染料インクが主流になっているのは顔料インクの短所によるものです(粒子が大きく、ノズルを詰まらせる恐れがある)。
こういった理由で、顔料インクのインクカートリッジは開発が難しく、リサイクル品に真似されにくい特徴があります。
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では、顔料インクを採用するにはどのような改善が必要なのでしょうか。

■顔料インクを採用するにあたり改良を行った点

1)顔料粒子を極力小さくし、ノズル詰まりが発生しにくいようにした。
2)顔料粒子を樹脂でカプセル化し、印刷後の光沢性・耐擦性を向上させた。
3)顔料特性を考慮し、インクカートリッジの色組み合わせ変更
 (染料のようなインクの重ね合わせによる発色は苦手)
4)グロスオプティマイザーの採用。

どのプリンターメーカーでも、簡単に対応できるわけではありません。
(もちろん、顔料インクを採用しないという選択肢もあります)

顔料インク対応の先駆者はエプソンです。

■何故エプソンが顔料インクにすばやく対応できたのか?

それは、インクの排出方法によるものだと考えられます。
主なインクジェットプリンターのインクの排出方法は、以下の2つです。

1)バブルジェット方式
  ノズルの上にあるヒーターを一瞬で加熱し、ヒーター付近のインクを突沸させてその圧力でノズルからインク滴を出す技術だ。

2)ピエゾ方式
  圧電素子に電圧を加えるところの部分が伸縮し、それに合わせて振動版が凹凸運動することで、ノズルからインク滴が出る構造になっている。

エプソンは、インクを排出させる方法としてピエゾ方式を採用しています。

〓顔料インクへの対応するにあたってのポイント〓

1)インクを排出するにあたっての加熱の有無。
2)顔料の短所にある、大きな粒子によるノズル詰まりへの対応だ。

 ピエゾ方式は、上記にも記載した通り加熱しない。
これが、「耐熱性を考慮せずにインク材料を選ぶ」ことを可能にしました。
そして、ノズル詰まりも「ノズル径を絞らずに圧電素子を制御し微小インクを吐出」することで対応できました。

同業他社に先駆けて、顔料インクに対応できたのはこのような理由があったわけです。
顔料インクは、このような技術的困難があり、リサイクル品の参入を防いでいるのです。

■ICチップを搭載する

顔料インク以外にも、リサイクル品が発売されていない製品があります。
何故でしょうか?
理由は、インクカートリッジに印刷枚数をカウントするICチップがついているためだと考えられます。

インクを補充しただけでは、チップの情報が更新されず使い古しのカートリッジと認識してしまうというカラクリです。
メーカーは、故障を防ぐためと言うのかもしれませんが、本音はリサイクル対策かもしれません。

しかし、リサイクルメーカーも黙ってはいません。

ICチップを初期化するリプログラムが存在するのです。
リサイクルメーカーは、常に後を追いかけているのが実情です。

「綺麗に印刷したい!!」と考える消費者がいる一方で、「印刷できればいい」と考える消費者がいることも事実です。
よって、やはりメーカーはリサイクル品に少しでも市場を取られたくないのが心情でしょう。

〓消耗品は儲かるのですから〓

そういった流れから、キヤノンはリサイクルメーカーを相手取り特許侵害で訴訟を起こしました。
地方裁の判決は、「特許侵害にあたらない」との判決でした。
キヤノンは、控訴しておりますので第二審の判決がどうなるか見物です。

プリンターメーカーとリサイクルメーカーのイタチゴッコは、しばらく続きそうですね。

(佐藤 貴士)

<スローガン>
仲間と共に理想社会への投資をはじめよう!
−投資活動によって理想社会を実現する−

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億の近道2005/01/26

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の億近同様、応援をよろしくお願い致します。

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      −本日の目次−(本日の担当:億近産業調査部)

 ◆コラム「リサイクルインクカートリッジ」:億近産業調査部 佐藤貴士

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◆コラム「リサイクルインクカートリッジ」

 大型家電量販店において、リサイクル品(詰め替え)の売り場が拡大してい
ます。ある家電量販店では、純正品とリサイクル品が売り場の半分ずつを占め
ている。
 そのパッケージには、堂々とA社対応などとうたってある。価格は、最大で
80%OFF。

 プリンターメーカーはハードで利益を稼ぐのではなく、消耗品で稼ぐビジネ
スモデルです。リサイクル品の台頭は、プリンターメーカーを脅かすにいたる
のでしょうか。

■ハードで利鞘を稼がず、消耗品で稼ぐメーカーのビジネスモデルは崩れる?

 純正品を使用する理由として考えられることは2つあります。

1)メーカー保証を受けられなくなることが嫌だから(海賊を使用して壊れた
  場合はメーカー保証外)。
2)綺麗に印刷したいから(やはり、メーカーの推奨するものは綺麗に印刷で
  きる)。

 消費者が本質的に消費者は「安い」ものを求めているのは確かだが、消費者
全員がリサイクル品を選ぶという訳ではありません。デジカメの普及により、
「より綺麗に印刷したい!!」というニーズがあるからです。

 確かに、白黒印刷だけなら安いリサイクル品を選択する方もいらっしゃると
思いますが、「綺麗に印刷したい」というニーズがあることも確かなのです。
ただし、キヤノンがリサイクルメーカーを相手取り訴訟を起こすなど、リサイ
クル品の台頭によりメーカー側が少なからず影響を受けています。

 次に、リサイクル品への対応を見ていきます。

■考えられるリサイクル品への対応策

 現状、メーカーのリサイクル品への対応は大きく分けて以下の2つです。

1)海賊しにくい顔料インクを採用する。
2)カートリッジにICを埋め込む。

まずは、インクから見ていきます。

〓インクの種類とその特性〓

 以下に、インクジェットプリンターにおける主なインクの長所と短所を記載
します。何故、顔料インクがリサイクルしにくいのか、技術的にひも解いてい
きます。

 インクには、染料インクと顔料インクの2種類があります。

1)染料インク

長所 ・発色が良い。
短所 ・溶媒に溶ける。
   ・色あせしやすい。
   ・専用紙でないと本来の発色が得られない。
   ・耐水性に乏しい。

2)顔料インク

長所 ・耐水性、保存性に優れている。
   ・コントラストが強い。
短所 ・粒子が大きく、ノズルを詰まらせる恐れがある。

〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓
インクジェットプリンターの世界では、染料インクが主流です。
一般的には、顔料インクが印刷物の90%以上を占めています。
にもかかわらず、染料インクが主流になっているのは顔料インクの短所による
ものです(粒子が大きく、ノズルを詰まらせる恐れがある)。
こういった理由で、顔料インクのインクカートリッジは開発が難しく、リサイ
クル品に真似されにくい特徴があります。
〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓

では、顔料インクを採用するにはどのような改善が必要なのでしょうか。

■顔料インクを採用するにあたり改良を行った点

1)顔料粒子を極力小さくし、ノズル詰まりが発生しにくいようにした。
2)顔料粒子を樹脂でカプセル化し、印刷後の光沢性・耐擦性を向上させた。
3)顔料特性を考慮し、インクカートリッジの色組み合わせ変更
 (染料のようなインクの重ね合わせによる発色は苦手)
4)グロスオプティマイザーの採用。

どのプリンターメーカーでも、簡単に対応できるわけではありません。
(もちろん、顔料インクを採用しないという選択肢もあります)

顔料インク対応の先駆者はエプソンです。

■何故エプソンが顔料インクにすばやく対応できたのか?

それは、インクの排出方法によるものだと考えられます。
主なインクジェットプリンターのインクの排出方法は、以下の2つです。

1)バブルジェット方式
  ノズルの上にあるヒーターを一瞬で加熱し、ヒーター付近のインクを突沸
  させてその圧力でノズルからインク滴を出す技術だ。

2)ピエゾ方式
  圧電素子に電圧を加えるところの部分が伸縮し、それに合わせて振動版が
  凹凸運動することで、ノズルからインク滴が出る構造になっている。

エプソンは、インクを排出させる方法としてピエゾ方式を採用しています。

〓顔料インクへの対応するにあたってのポイント〓

1)インクを排出するにあたっての加熱の有無。
2)顔料の短所にある、大きな粒子によるノズル詰まりへの対応だ。

 ピエゾ方式は、上記にも記載した通り加熱しない。
これが、「耐熱性を考慮せずにインク材料を選ぶ」ことを可能にしました。
そして、ノズル詰まりも「ノズル径を絞らずに圧電素子を制御し微小インクを
吐出」することで対応できました。

同業他社に先駆けて、顔料インクに対応できたのはこのような理由があったわ
けです。
顔料インクは、このような技術的困難があり、リサイクル品の参入を防いでい
るのです。

■ICチップを搭載する

顔料インク以外にも、リサイクル品が発売されていない製品があります。
何故でしょうか?
理由は、インクカートリッジに印刷枚数をカウントするICチップがついてい
るためだと考えられます。

インクを補充しただけでは、チップの情報が更新されず使い古しのカートリッ
ジと認識してしまうというカラクリです。
メーカーは、故障を防ぐためと言うのかもしれませんが、本音はリサイクル対
策かもしれません。

しかし、リサイクルメーカーも黙ってはいません。

ICチップを初期化するリプログラムが存在するのです。
リサイクルメーカーは、常に後を追いかけているのが実情です。

「綺麗に印刷したい!!」と考える消費者がいる一方で、「印刷できればいい」
と考える消費者がいることも事実です。
よって、やはりメーカーはリサイクル品に少しでも市場を取られたくないのが
心情でしょう。

〓消耗品は儲かるのですから〓

そういった流れから、キヤノンはリサイクルメーカーを相手取り特許侵害で訴
訟を起こしました。
地方裁の判決は、「特許侵害にあたらない」との判決でした。
キヤノンは、控訴しておりますので第二審の判決がどうなるか見物です。

プリンターメーカーとリサイクルメーカーのイタチゴッコは、しばらく続きそ
うですね。

(佐藤 貴士)

<スローガン>
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−投資活動によって理想社会を実現する−

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

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執筆後記

JUGEMテーマ:株・投資


ゆとり教育の反省から、来期から、息子の通う小学校が土曜日も開校することになりました。ゆとり教育に対して危機感を覚えていた多くの親たちは学校の決定を概ね歓迎しているようです。

ゆとり教育を始めた反省は、そもそも、詰め込み式の教育でした。
「役に立たないような物事を暗記させるようなものは意味がない」
「それよりは、考える力をつけさせよう」
というのが、ゆとり教育の原点だったのではないでしょうか。

ところが、暗記をするのをやめたとたん、考える力も萎えてしまった。
教育の現場をこれほど混乱させてしまったのは、一体、なんだったのでしょうか。
ふと、人間の持つ偏見がその原因ではないかなあと考えました。

わたしたちは、いつも、二者択一の判断に偏りがちです。
「考える力をつける」という目的と
「基本的な事柄を覚える」という目的とを二者択一の問題として捉えてしまう。
両者は、基本的に、学力を構成する2つの重要な要素です。
どちらも大切な事柄です。

「AかBか」という議論をするのではなく、
「AもBも」という議論が重要なのです。

一般に、
2つの事柄(事柄Aと事柄B)を考える場合、
1)Bは重要ではなく、Aのみが重要
2)Aは重要ではなく、Bのみが重要
3)AもBも重要
4)Aも重要ではなく、Bも重要ではない
という4つの大きな分類が考えられます。
(この分類でさえ、大まかすぎるほどいい加減な分類です。重要度の尺度がゼロサムになっているためです)

社会人として、物事を議論するときは、必ず、すべての枠組みを議論するべきでしょう。
ところが、政策の多くはどちらかを選べば、どちらかは諦めなければならないような選択をさせる場合が多いのです。
たとえば、福祉水準を保つためには、税金を上げるべきだという主張です。
富を独占している「金持ちの税金を上げて、社会全体の福祉水準を保とう」という主張は政治の選択肢には上がりません。
なぜならば、金持ちが政策の主導権を握っているからです。

経験上、人生に二者択一という判断をしなければならないことはまずありません。なぜならば、自らが関わるほとんどすべての事柄は何かしらの意味を持っているからです。
そして、ほとんど無価値に思えるものであっても、人間が知らないところで、他の存在を助けている場合が多いのです。
(たとえば、人間には無意味で役に立たないバクテリアであっても、人間にとって意味のある植物を助けているという場合があるのです)

仮に、これまでのゆとり教育が詰め込みを否定していたとしたら、それは大きな過ちでしょう。
単純な暗記作業であっても、考える力を形作る訓練として重要です。
ギタリストがスケール(音階)の練習をしなかったとしたら、表現力は失われるでしょう。
演奏者にとって、スケールの練習が単調であると思い込むのは、リスクが高い発想です。
スケールほど、変化を持たせたり、工夫の余地が大きな練習はないのです。
ですからほとんどすべての演奏者は、スケールを練習するのです。

学生も、英単語を覚えることが単調で無意味だと思い込むのではなく、自分が所属する学会で、世界でもっとも面白い論文は英語で書かれている可能性が高いのだと思えば、なぜ英語がどこでも必須である理由がわかろうというものです。

暗記とは、常に新しいことを暗記する一方で、古いことを忘れないよう努力することです。
覚える力と考える力との両方を育むことが重要なのでしょう。
考える力がなければ、覚える力をつけることの重要性がわからないのです。
また、覚える力は、考える力を手助けするものです。
(山本 潤)

マーケットを切る!(26)

JUGEMテーマ:株・投資


■要点:今週のキーワード”Patriotism is when love of your own people comes first. Nationalism is when hate for people other than your won comes first” by Charles De Gaulle (French president and WWII general 1890-
1970, May 1969).
Bush政権2期目、”Spread freedom and defeat tyranny” を掲げ”When you stand for your liberty, we will stand with you”の発言の裏側にあるものは何か。いつ何が起こっても不思議でもない覚悟が必要。今週のBarrons紙のコラムニスト、Randall W. Forsyth氏は、John F. Kennedyが1961年の大統領就任演説で用いた言葉、”Let every nation know, whether it wishes us well or ill, that we shall pay any price, bear any burden, meet any hardship, support any friend,oppose any foe, in order to assure the survival and the success of liberty”とGeorge W. Bush大統領の就任演説を比較していたが、時代の変化というよりは、質の差か。

“Early Warning” system、このシリーズを長年愛読されている方はご存知だろうが、米国株式市場環境(その年)の位置付けは最初の5日間(1950年以来85%の確率、例外は戦争等)で決まる。今年のSP500(1202.08でスタート、5日目1186.19)と先週まで3週間のダウ30種の動向(新年3週間で165ポイント下落、1982年以来の動き)を見ると、「波瀾含み」のスタートと言わざるを得ない。
「例年以上に悪材料出尽くしで買い向い、好材料出尽くしを想定して利食う」スマートさが要求される年だ」と筆者は思う。「情報を見極める」眼力を養う好機とも言える。

■1.Technology Insight/VOD(Video On Demand)予想以上の成長/今TVが面白い
テレビとPCの垣根争いは、予想以上のスピードで進展したいる。既に7事業者(受像機別では2つがPCを主体、残り5社がTVをベース)が多チャンネルビジネスに力をいれている。1本あたりのコンテンツ利用料金は100−500円程度まで様々。

AVパソコンの普及(解像度の高い画面と高速データ処理ができる環境が必要)、テレビ放送のデジタル化の普及、そして毎週末に「光ファイバー利用」を呼びかける広告(有線ブロードバンド、電力会社、キャリアー)が郵便ポストに入る状況だ。多くの市場関係者は、日々の多忙な仕事に追われテレビ番組を見る時間も殆どない現状で、VODと言われても「ピンとこない」かも知れない。しかし、今年の大型IPO案件或いは資金調達に動くのではないかと注目されているのがこの関連企業である。例えばCATV大手のJ-COM(住友商事、Microsoft, Liberty Mediaが出資)、ニフティ、有線ブロードバンドに続いて他社も資金ニーズは高そうだ。電力系、キャリアー系子会社も新興市場に出てこないとも限らない。2005年の市場テーマの一つとしてこれらのVODは、資金調達・上場(指定替え)、大型設備投資、コンテンツ争奪戦、新しいテーマ(2004年の韓流に次ぐ)やブームを巻き起こしてくれる可能性も期待したい。

■VODの現状を探る:PC環境サービス名称:
スカパーBB、事業者:スカイパーフェクト(4795)Y104,000、時価総額:2,359億円、タイトル数:500、1本あたり300‐500円、利用環境:インターネット接続(事業者推奨環境)EACCESS(9427)、Y96,000, 時価総額:1,304億円とNTT西日本。http://spbb.jp/top.html
Eoホームサーバー、事業者:ケイ・オプティコム(関西電力系)FTTHを利用、タイトル数:約700、1本あたり300‐400円、利用環境:ブロードバンドルーター/STB(セットトップボックス)。
テレビ環境では5社が競合:
BBケーブルTV、事業者名:ソフトバンク・ブロードメディア(ADSLを利用)、タイトル数:約5,000、1本あたり:150円の均一料金。利用環境:STBレンタル(月額:525円)。http://www.bbcable.tv/
ジュピターVOD:ジュピターテレコム(CATVを利用)タイトル数:約1,500、1本あたり:200‐400円、利用環境:デジタルSTB http://www.jcom.co.jp/
Nextensive VOD:トーカイ・ブロードバンドコミュニケーションズ(CATVを利用)タイトル数:約1,000、1本あたり100‐400円、利用環境:インターネット接続/専用モデム/VOD専用STB http://www.neoinc.jp/
KDDI光プラス:KDDI(9433)FTTH専用線利用、タイトル数:約3, 000、1本あたり:100‐500円、利用環境:STB無償レンタル
http://www.rbbtoday.com/rbbcorp/1260.html
4th MEDIA:オンラインティーヴィ(FTTH専用線利用)タイトル:約1, 000、1本あたり:200−400円、利用環境:対応チューナー購入 (15,750)。
http://www.nifty.com/tv/?top4 (ニフティ)

時代を先取りする妙味−民間カルチャーセンターに通うと(業界関係者から離れ)、これまで耳にすることがなかった情報が飛び交う。CATVによる中国語教室や聞いたこともない中国映画など。他にも様々な専門情報番組(動画)が配信されているそうだ。料理番組、趣味の番組、住宅リフォーム、旅行番組などその時に必要な情報が必要とする人に提供されている。これまで動画広告に慎重なスタンスだった大企業が乗り出すのも理解できる。特に「オタク消費」の時代には、キー局(一般情報、非専門情報)と差別化が出来ていく。
TVが主役の時代:米ホテルに設置されているTVは既にPCに代わる情報端末になっている。無線キーボードがついており、ブロードバンドアクセスが可能(解像度がまだ低いTVが主なので小さな文字は見にくい)。インターネット、周辺情報、イベント情報、Earlyチェックアウトなど必要なことは全て部屋のTVで対応できる。重いノートPCを持ち歩き、空港で厳しくチェックされる手間も省ける。IBMがPCビジネスをLenovoに売却した理由もこのあたりにありそうだ。日本の家電メーカーも情報端末としてのTVという位置付けにしてもっとアピールしていかないと、買い換え促進が遅れ、価格低下のデメリットばかりが業績面に出てきてしまう。Livingルームを占拠して、友達、離れたところにいる身内の写真やビデオクリップを家族や友人で楽しめる時代が到来しているにも関わらず、画像が綺麗、消費電力が低いなど相変わらずの宣伝文句では消費者は財布の紐をひろげない。最近、大型FP-TVを購入したという知り合いからメッセージもらう(価格が買いたいレベルまで来た、1インチ1万円以下、7,000円弱まで来ている)。ホームネットワーク、コンテンツへのアクセス(広告媒体への誘導)など力を入れてもらいたい。

■2. 銘柄へのインプリケーション
家電銘柄−基本的にPricing powerがない。日本メーカーでは、唯一シャープ(6753)Y1,598が垂直型のビジネスモデル(パネル製造のBuyingパワー)と販路・販売力をLCD-TVで持っていると筆者は思う。

産業エレクトロニクス−東芝(6502)Y427、PCを捨てきれなかったことで市場関係者から落胆の声が聞かれた銘柄だが、SEDの本格量産化、来年には「Cell」を搭載したSED-TVの市場投入が期待できる。ソニー、IBMそしてNvidia(NVDA)との「合作」はPC及びデジタル家電陣営にとって脅威となる筈だ。キーディバイスの東芝(PCとTVを製造)を指摘するアナリストも皆無に近い。期待値の低い銘柄だけに仕込み場があると思う。

中小型株:常時カバーしていないので見逃している銘柄も気になる。例えば角川書店(9477)など。
割安株:スターキャット・ケーブルネットワーク(4339)Y147,000、時価総額:88億円、PER:12倍、愛知県を中心とする地域CATV会社、地上波デジタル、ネット、CATVの3本柱。有線ブロードバンド(4842)Y2,570、時価総額:1,625億円、ブロードバンドの赤字を除けば(先行投資負担)有線・コンテンツ取得・管理ノウハウがありEV/EBITDAで割安感がある。JSAT(9442)Y300,000、時価総額:1,150億円、PER:17倍、CATV向けコンテンツ配信、東映アニメーション(4816)Y4,450、時価総額:311億円、PER:13倍、「Japan Cool」Japanese animation コンテンツプロバイダー企業の代表格の一つ、トムス・エンタテイメント(3585)Y560、時価総額:247億円、PER:17倍、懐かしいアニメ供給と新作続々と製作。
割高株:ネクシィーズ(4346)Y210,000、時価総額:631億円、PER:124倍、ブロードバンドや衛星放送を取次ぎ、テレマーケティング。

リストラ銘柄:WOWOW(4839)Y250,000、時価総額:360億円、PER:16倍、第三者割り当て増資、ガバナンスと今後の経営方針(船頭多くして船陸に上がる)。
東北新社(2329)Y2,740、時価総額:640億円、PER:19倍、衛星放送に力を入れ過ぎたことが裏目に出た。ブロードバンドをどのように経営に活かすかが鍵。
成長型:GMO(9449)Y2,495、時価総額:1,536億円、PER:63倍、OPMが13.3%まで上昇、サイバーエージェント(4751)Y410,000、時価総額:1,336億円、月次売上が前年比50%増続くグロースステージ、

インフラ:住友電工(5802)と日立電線(5812)、動画の配信増加によりトラフィク量が激増中。ライストワンマイルのインフラ整備、パンパシフィクトラフィクインフラ(近い将来特集予定)

■3.Consumer & Service/注目しておきたいインフレヘッジ策−価値あるものへの投資−土地、不動産
年初にラスベガスのCES見学の後、サンフランシスコに飛んだ。週末だったので顧客訪問はしなかったが、資産インフレの実態、それから過去30年で高いブランド価値と価格・生産増に成功したカリフォルニアワイン(Opus One高値の華になったRobert Mondavi のワイナリーについて)その筋のプロと実際にワイナリーとその周辺業者を訪問してこれまでの歴史、経緯、どのようにして価値を高めたか関係者に話しを詳しく聞くことができた。この話題については、今後をお楽しみに。(カリフォルニアワイン対ボルドーワイン、数10年後の価格差逆転?)

命題:膨らむ財政赤字―インフレ、ヘッジする策を考える。2005年元旦から「偽札」騒動が起こり、キャシュカードの偽造事件の発覚。個人金融資産の55%超が現預金。富裕層や資産家の間で「デフレを現預金」で乗り切ってきたが、次なる手段を模索する人が増えている。年末・年始に身内(金融機関勤務)で話題になったのが、タンス株の特定口座への預け入れラッシュ(12月)と旧紙幣(土の香り、湿気が高いところに保存されていたと見られる紙幣、機械が通らないので手で数える)を新紙幣への交換ラッシュ。異例とも言える日銀の金融機関への新紙幣への交換要請。今週、多くの企業が給料日を迎えるが、出て
くる1万円札はほとんどが新紙幣の筈だ。キャシュカード偽造対策も本格化(ICカード化、一回の引き落とし制限、暗証番号の変更など)あるが、即日換金されない金融商品へのシフト(投信、債券、一部株式、外貨預金、等)、流動性を多少犠牲にしてでも換金プロセスをボタン一つから時間と本人確認など厳重なものへのシフトが一部で起こっている。ただそれだけでは不安なのが資産家(諸外国と違い見た目では分からない)の本心。最近売れている雑誌・書籍が「借家、賃貸マンション経営」など不動産関係である。ペイオフ解禁は、ともかく富裕層や資産家の公的年金削減は、切実な問題。休眠資産の活用、現預金を適正水準まで引き下げる策(リゾート会員権が最近良く売れている等)を真剣に考える人が増えている。

資金シフト−不動産及び資産証券へのシフトの動き/財政赤字縮小を狙う官僚達サンフランシスコの不動産事情は、多くの日本人にとって信じられないほどの不動産バブル現象である。太平洋の地震多発地帯の上にあるもかかわらずサンフランシスコの不動産価格は高騰。空港から10分程度のところにある90年前に建てられた「長屋/Duplex、数件の家が繋がって建っている」は、間取りが2ベッドルームと狭いリビング、これでおよそ6,000‐7,000万円。街に近い一軒家は、2‐3億円、ツインピーク(2つのこぶ山)周辺は、5億円前後、映画プレデシオの男達で有名になった元軍事基地周辺の住宅街は、10億円前後。サンフランシスコ固有の問題もある。景観を守るために住宅の立替制限があること、低いところにある家が高いところにある家の景観を侵してはならないなど、日本も参考にすべき内容の建築制限だらけである。有名大学周辺の一戸建ては、3‐5億円で買えればラッキーか。米著名人が好んで住みたがるのがサンフランシスコ。ニコラス・ケイジ、シャローン・ストーン、ジョージ・ルーカスなどが住むトレジャーアイランド周辺から見るサンフランシスコ湾は格別(絶景だそうだ)。

80年代の不動産バブル再来?の背景−歴史の紐も解くと、レーガン大統領時代に実施された財政赤字縮小のための奇策: 評価額(買った値段)に対し1.5%の税金を取ったことから1980年代に不動産バブルが起こった。正しくはBubbleを利用した。所得税は引き上げることができなかったので固定資産税から税収を取る奇策。これが当たった。円高で行き場を求めていたジャパン・マネーを取り込みに成功。ペブルビーチ(ゴルフ場)やアパートなどを日本の個人、法人が買いあさった。地元の人の話では、NN(野沢N子さん)もその一人だが、買値の5‐6倍で売却してNYに引っ越したとそうだ。日本のバブル崩壊で投げ出した物件は、現在その何倍もの値段がついている。買ったのは、ITバブルマネー(ストックオプションや株式公開後に売却した利益)が値段を吊り上げた。ITバブル崩壊後も値段が崩れるどころか逆に上昇を続けている背景には、「株式、投資信託、保険などに対する不信感」の裏返しではないかという見方がある。「実物資産へのシフト」、「価値のあるものは下がらない」という信頼があるそうだ。

地元の土地持ち資産家に言わせると、海を越えた日本(ゴールデンゲートブリッジを超えて直線距離上に日本がある)の土地は、サンフランシスコに比べればバーゲン価格だそうだ。アジアへのアクセス(上海、北京、香港、ソウル、台北)何れも東京からなら空路2時間、空港までのアクセスを考えても5時間(2時間の空の旅、2つの空港と街との交通機関、待ち時間1時間)。西海岸からだと空路12時間プラスセキュリティチェック1時間、空港アクセス2時間、プラス待ち時間1.5時間、計15.5時間。ペリー来航が米国捕鯨船の燃料、水、食料の補給基地だった。米企業のアジア進出のGatewayとして今、日本の不動産が注目されていても何ら不思議はない。

海外の資産価格上昇の波が日本に波及?ロンドン、NYの同僚だけでなく、最近は韓国の同僚からも「何故日本の不動産価格はこんなに安いのか」実際に買いたいという声も聞く。ソウル市の南側にある高級マンションの賃貸料金は、月400万円のところもあると聞く。但し、日本の不動産取得には居住者でなければ手続きが極めて煩雑になる。上海のマンションを買うことはお金があれば簡単だが、日本の麻布や松涛のマンションを購入するには資産管理会社経由にならざるを得ない。ある程度の手数料を払ってでも安い水準に近づいているように感じる。既に不動産ファンド(私募)などに外国人投資家の資金がかなり入っていると聞く。

■4.日本株へのインプリケーション:注目したイベントと銘柄
1月22日に住宅に関する世論調査の結果を内閣府が発表「住宅を所有したい」人は1998年の前回調査より2.3ポイント増の79.0%となり、「住宅を所有する必要はない」と考える人は1.1%、2.6ポイント減った。「土地価格の低下など」が反映し「持ち家派」が増えているとみられると新聞各誌は報じている。政府の陰謀かどうかは不明だが、1月19日の日銀福井総裁コメントにも不動産価格上昇(宅地が商業地を上回っている)。

注目される公示地価―3月22日前後に発表。先週発表になったミサワエム・ディーアールによると14年ぶりに東京圏の住宅価格が+0.1%上昇(2004年12月時点)したと報じている。昨年の公示地価調査では、東京圏の上昇地点は52点、前年よりも13増。横ばいも16増え70地点。

1.REIT:既に米国のREITは年明けから調整ムードが漂う。筆者がここで良く使う、モルガンスタンレーREITインデックス(RMS Index)は、年初から‐5.2%下落。既に2桁調整しているREITもある。Corporate Office Properties (OFC)は‐10.7%下落、Equity One Inc (EQY)も‐10.7%。ヘッジファンドが考えそうなことは、割高なREITを空売りして割安なREITを買うこと。日本のREITはその対象にならないか(キャリートレード、ドルを売り建て、円資産を買う)。
例えば、日本リテールファンド投資法人(8953)Y860,000、Div:3.2%、商業用店舗をメインにしているところが特徴。他にもGlobal one (8958)Y887,000 Div:2.8%, 森トラスト(8961)Y863,000、Div:3.94%、JREIT(8952)Y859,000、Div:3.59%、日本ビルファンド(8951)Y852,000、Div:3.85%、ORIX(8954)Y660,000、Div:3.94%、東急REIT(8957)Y701,000、Div:3.57%、プレミア(8956)Y707,000、Div:3.96%(ケン・コーポレーション:外国人エクスパート向け不動産http://www.kencorp.co.jp/ の不動産需給は注目。最近、いい物件は需給がタイト)

2.流動性の高い2番手不動産株
東京建物(8804)Y720、時価総額:1,830億円、PER:19倍、東急不動産(8815)Y437、時価総額:2,011億円、PER:38倍だが特損(減損処理を見込む)、処理後の修正PERでは11倍前後。両社に共通することは、SPCを活用することで収益を引き上げている。保有物件をSPCに移管、そこからの配当金収入、資産効率化と節税の1石3鳥効果。不動産実物やREITよりも流動性に優れる。

3.電鉄株―住宅・不動産株としての顔を持つ
京王電鉄(9008)Y602、時価総額:3,870億円、ホテル、百貨店などの経営は順調、OPMが同業他社、京王百貨店のOPMは2桁もある。セグメンテーションに優れている。IRや財務体質も強固。小田急電鉄(9007)Y590、時価総額:4,340億円、通勤・通学以外に、観光客を取りこめる鉄道−最近、英語、中国語、韓国語でホームページ作成、最近、同鉄道及び関連事業価値向上に力をいれる。世田谷複複線化により近距離利用者にとって便利になる。
東急電鉄(9005)Y552、時価総額:6,320億円、憧れの東急田園都市線、東横線、2007年に地下鉄13号線:池袋から渋谷開通で東京北部から東急沿線へのアクセスが便利になる。
リスク及び不透明要因:人口が目に見えて減少する2007年以降どうなるか、誰にもわからない。シンガポールも韓国も少子高齢化が急速に進んでいるが、不動産価格がこの2年くらい上昇傾向。利用価値を考えると東京中心部は、住みやすいところだと思う。(郊外に住んでいてつくづくそう思う)。20年ぶりに人手不足、設備投資上向き、そして不動産への資金回帰の流れ。レーガン政権が取り入れた「資産効果」も、現在のブッシュ政権で「テロとの闘い」で再び財政赤字が深刻化。次にどんな奇策が登場するか注目したい。サンフランシスコでは、足許、不動産売買件数が低下傾向にあると聞く。不動産賃貸利回りの低下と金利動向が懸念材料だが、ここまで価格を引き上げて次に誰が買うのか興味深い。更に利食った資金の行き先にはもっと興味が湧く。

(菊川半蔵)

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(2)キーパッド

 今回は、携帯電話のキーパッドについてお話したいと思います。電話をかける時、数字を押したり、携帯電話の電話帳機能で検索をする時に押したり、携帯電話に入力する時に押すボタンのことを、キーパッドと言います。

 これは、一見なんの変哲のないボタンですが、携帯電話の市場から意見を吸い上げつつ、デザインするため、毎機種ごとに違うほど、実に多彩な仕様になっています。トレンドも携帯電話のデザインに左右されるため、コロコロ変わるのが常となっています。

 キーパッドを、感覚的に説明してみましょう。

 まず、キーパッドの材質は、シリコンラバーです。これは、ゴムという風にとらえてみてください。ボタンは押されたら、戻ってこなければなりません。携帯電話のボタンは何回も押されますので、この耐久性にこのシリコンラバーが適しているのです。

 次に構造は、大半がこのシリコンラバーをベース部分に使い、その上のボタン部分に、プラスチックを使ったり、シート状の印刷物を載せたりするのが一般的な構造になっています。実際に押す部分は、プラスチックになっているのが大半です。

 以前の機種は、シリコンラバーをむき出しにしたものが大半を占めていましたが、多様なデザインと、メールの普及により、ボタンの感触を考えると実際に触れる部分は硬い方が使いやすいため、次第に、シリコンラバーむき出しのタイプは姿を消していきました。

 国内向けのキーボードは、上記の様に、シリコンラバーの上に別の部材を貼り付け、シリコンラバーとは違った外観を作り出し、国内の多種多様なデザインに対応しています。一方海外向けキーボードは、最近は、国内モデルのものが出ていますが、シリコンラバーのみでキーパッドをつくる廉価版が大半を占めています。

 シリコンを大量に使いますので、材料メーカの子会社は、商売を有利に進めることが出来るでしょう。しかし、海外キーパッドメーカ、特に、台湾、中国メーカが、海外モデルの廉価版に入り込んでいますので、どの様にして市場で生き残るか、考えなくてはならないでしょう。

 次回は、市場規模、メーカの考察をしてみたいと思います。

彼岸
技術のわかる個人投資家への道
Road to Investor with Technology Sense

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夢見るチカラ、未来を変える(25)

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=人の儲けの金額を気にしない、投資成果を人と比べない=

 私が株式投資をするのは株式投資をして稼ぐためです。だから投資で稼いだ自分の利益の額をきちんと把握するのは重要です。しかし投資家の中には自分がきちんと稼いでいるのに、人の儲けを気にして、人が自分より稼いでいるとうらやんだり妬んだりする人がいます。極端な人は自分と比べている人の持ち株が下がればいいなんてとんでもないことを考える人も出てきます。

 投資はあくまでも自分の資金を増やすことを目的にやっているので、人のパフォーマンスなんてどうでもいいことです。関係ないこと。ところが人間とは厄介なもので、どうしても他人の成績が気になり、ついつい比較したり、自分より成績のよい人間の足を引っ張ることを願ってしまうことがあります。

 でもこれはマイナスの感情です。人を貶めるようなことを願うと確実に自分に跳ね返ってきます。自分の持ち株が下がってしまうなんてはめに陥るのです。ゴルフだってマッチプレーをして相手がバーディーパットをするとき「はずせ!!」なんて心の中で祈ったことがある方、いませんか。その結果、自分のパットをしっかりはずしてしまったなんて経験、ないでしょうか。

 「自分が与えたことは自分に返ってくる」ということは、投資やスポーツばかりでなく、あらゆることで経験できることです。会社でも相手に対してプラスの感情や行動で接すれば、そのような感情や行動が自分に返ってくることを体験されている方は多いと思います。逆にマイナスの感情や行動を人に与えると、やはりそれはマイナスとなって自分に跳ね返ってきます。でもわかっちゃいるけどやめられないのが人間というものです。特に対人関係となると、相手がマイナスの感情や行動で動いてくるとどうしても自分も同じように「目には目を、歯には歯を・・・」ということになってしまいがちですね。(笑い)

 せめて自分の中で自己完結できる株式投資だけでもプラスの感情で対処していきたいと思っています。人の成功を喜び、人が株で稼いでいるのを、いっしょに自分のことのように喜んでいると、確実に自分の成績を向上してきます。これは経験上確かなことです。(笑い)

経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎

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