執筆後記

確率過程と書くと、なにやら難しいものと響くかもしれません。
しかし、萌絵さんのオプション取引入門でも何回も取り上げたように、ランダムな事象を扱うとき、確率過程が非常に楽チンなツールになります。
そして、定常状態のみを扱うのであれば紙一枚だけでプロ野球のモデリングが可能になります。
定常状態とは、たとえば、イチローの調子の波がない状態で、いつも3割7分の確率で打つという前提を置くことです。
調子の波は誰にでもあります。それを一定だという前提には無理があります。
しかし、モデリングとは、事象の全体像を把握することが目的です。
そのためには、単純なモデルであっても、本質を言い当てることができるものです。
たとえば、ランダムウォークの理論は、カーボンナノチューブの生成プロセスの計算に用いられています。
また、DNAのコンピューティングにも確率過程で計算します。
同様にオプション取引も確率過程でリスクを管理するのです。
萌絵さんは、理論編をマスターしましたので、いま、実際の売買を始めたそうです。
結果が楽しみですね。

(山本 潤)
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技術を評価できる個人投資家の養成講座(34)

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(34)メモリー(2)

 今回は、メモリーの市場規模についてお話したいと思います。
 NOR、PSRAM、NAND、SRAM、SDRAM・・・等々いろいろメモリーはありますが、ここでは、NORとPSRAMは高価であると覚えておいてください。

 携帯電話で使われるすべてのメモリーをあわせ約4000円とすると、月10万セットの売り上げで約4億円の売り上げ、月100万セットで40億円の売り上げとなります。メモリーメーカにとっては、携帯電話の市場は大変魅力ある市場といえるでしょう。

 では、反対にメモリーを買わなくてはいけない携帯電話開発メーカは、この高価なメモリーどのように考えるでしょうか、メモリーメーカから言えばお客さんです。彼らは、携帯電話のコストを圧迫するこの高いメモリーをいかに安くしようかと考えます。

 当然、コストダウン交渉を行いますがそれは、根本的な威力を発揮しません。メーカは知恵をしぼり、安いメモリーだけをつかってどうにかシステムを構築していこうとします。では、どのメモリーが高価なのでしょうか。そこに白羽の矢がたちます。

 電源を切っても記憶した内容が消えず(不揮発性)記憶の出し入れのスピードが速いというのが、主な高価な理由となります。NORとPSRAMがそれにあたります。逆に、電源を切ったら、記憶がきえてしまい(揮発性)、あまり記憶の出し入れが得意でないメモリーは安価ということになります。SDRAMがそれにあたります。

 これらの高いメモリー使わずに安いメモリーに代用すれば、安くシステムを構築できるのです。当然、技術的課題はたくさんありますし、ハードウェア、ソフトウェアお互いにカバーしなければいけない問題がありますが、コストダウンのためには、解決しなければなりません。

 高価なメモリーは確かに性能がよく、技術者にとっては使い勝手のいいものです。それだけ、市場調査をし、技術者のニーズを反映した商品といえるでしょう。市場でのコストダウンの圧力にも負けない商品といえるでしょう。しばらくは、市場を独占状態にできる商品もあるでしょう。

 しかし、そこにも、コストダウンの圧力は、技術の置き換えという形でかかってくるのです。

彼岸
技術のわかる個人投資家への道
Road to Investor with Technology Sense

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

夢見るチカラ、未来を変える(11)

=株式投資では誰と戦っているのか=

 少し前まで株式投資で戦う相手は他人だと思っていました。スポーツなどの世界では自分が戦う相手が見えています。将棋や囲碁の世界でも戦う相手は分かっています。プロの世界では実力が分かっている相手と戦います。プロと素人との真剣試合が組まれることはまず有りません。

 オリンピックなどアマチュアスポーツの世界では実力差が大きい対戦相手にあたることがありますが、それでも相手の実力は想像がつきます。

 しかし株式投資は戦う相手が見えません。世界チャンピオンクラスのプロと私たちアマチュアが戦っていることも多い世界です。プロの山本さんが売っている銘柄を私が拾っていることがありました。私の惨敗。(笑い)

 だから2部株など機関投資家が入ってこれないリングで戦うのが好きだなんて考えていました。

 でも最近考えているのは、株式市場で自分が戦っている相手は他人ではなく自分自身とであると思うようになりました。

 つまり相場で戦わなければならない一番の強敵は自分の弱い心なのではないかと考えるようになりました。

 確かに自分が買いたい銘柄があっても売ってくれる相手がいなければ買えません。また売りたいときに買ってくれる方がなければ売れません。相場で自分と反対の行動をとってくれる人がいなければ動きが取れません。その取引の結果、自分の買った株が上がれば自分の勝ちで相手の負け、下がれば自分の負けで相手の勝ちという考えはありえます。多くの投資家がそのように考えていると思います。

 しかし、買った瞬間に間違ったと考えを変えて売ってしまう相手もいます。だから相手が自分と反対の収益になっているとは限りません。よくよく考えれば戦う相手は自分の恐怖と欲であることが分かると思います。

 それでは相場で勝つとはどういうことでしょうか。これは答えがはっきりしています。投資した金額が増えれば勝で、減れば負けということです。そしてこの結果はすぐに出るようで、実は結論が出るまでには時間がかかります。買い値より下がっても持ちつづけていて、その株が買い値を超えて上がってくると利益が出るようになります。しかし売らなければその利益をポケットに入れることはできません。そして自分の買い値より高い値段で売れれば利益を上げたことになります。しかし持ちつづけていて一時的に自分の買い値を上回っていた株価が、また下げて自分の買い値を下回れば損をしていることになります。

 その株を持ちつづける以上、そんなことが起こります。それでは持ち株が自分の買い値を上回った時、売ってしまえばいいのでしょうか。売れば確かに利益は自分のものとなります。しかし売ってしまった株が、更にドンドン上昇していったらどうでしょうか。自分はすでに売ってしまっているので、その利益は自分のものにはなりません。この場合、投資家は儲けそこなった、損したと感じます。相場に負けたと感じてしまうわけです。利益が上がっているのに、得べかりし利益を取りそこなった、と感じるわけです。

 相場ではできるだけ利益を大きくしたい。損はできるだけ小さくしたい。こう思って相場に参加します。デイトレードの場合、特にその時々の株価の動きを感じながら、なるべく利益を多く得ようとします。そして損を少なくしようとします。そして自分の相場観などに従い、すばやく行動をとります。ここで心の強さが出てきます。

 少しでも損が大きくなっていると不安になって売ってしまいます。損の少ないうちに損切りしようと思うからです。売った瞬間、更に下がると良かったと思い安心しますが、売ってから株価が反転して上昇に転じ売り値を上回っていってしまうと、しまった失敗したと感じます。これはデイトレードの場合だけではなくスウィングトレードなどの短期投資でも、うねり取りなどの中期投資でも、長期投資でも同じ事が起こります。

 心の弱い投資家はすでに行なってしまった自分の投資行動に囚われてしまいます。しかしすでに行なってしまった行為は取り返しがつきません。過去の行為はどう悔やんでも悩んでも、心を乱しても変わることは有りません。過去の行為は取り返しがつかないのです。だからそれに囚われて心を乱し、現在やるべき行為から集中をそらしてはいけないのです。

経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

確率過程と野球哲学

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■お金じゃ買えない価値(勝ち)がある■

 先週の木曜日、愛知県在住の友達のSさんから電話がありました。中日ドラゴンズの優勝が決まった日のゲームの券があるから来ないかと誘われました。ナゴヤドームにかけつけてOさんと二人で優勝を祝いました。Sさんに感謝しています。負けて優勝の瞬間を見ることが出来ました!(笑)

 さて、今期のプロ野球、ストライキや五輪期間の選手の派遣など、いろいろありました。

 今年は、やっぱり巨人が優勝じゃないの?という意見が多かった中で、最下位予想の中日が優勝したことは驚きです。
お金で選手を集めた巨人が優勝できませんでした。お金をまったくかけなかった中日が優勝しました。
中日の落合監督は、トレードも補強も行なわず、なおかつ「リストラはしない」と宣言しました。
誰一人として首にした選手はいません。

みんながそれぞれに10%上手くなれば優勝できると就任時には宣言していました。
「やるのは選手」といい、星野さんや長島さんのようにマスコミに目立つ人ではありません。主役は監督ではなくて選手なのだという意識があるからでしょうか。

負けて胴上げとなりましたが、ベンチから選手が出てくる、出てくる。
なんと裏方さんや2軍の選手たちまでがグランドに集結して胴上げを行ないました。
優勝の記念撮影も2軍を含めて全軍での撮影となりました。
ドームではファンが一体となり、球場にいるという臨場感は格別でした。

海の向こうでは単打を積み重ねたイチロー選手がとてつもない記録をつくりました。
そして、セリーグでは、チームプレーに徹した中日が勝ちました。

■確率過程■

これを確率の問題として捉えてみて、改めて納得したことがあります。

極端なケースを考えてみました。

すべての先発選手が年間50本以上のホームランが打てるチームをAとします。
チームAは、シングルヒットは打ちません。バットに当たったら即、本塁打とします。ところが、このチームは、本塁打以外の打席では三振します。
「ホームランか三振か」という打者を9人並べるのです。
チーム本塁打数は400本以上という驚異的な集団です。
三振かホームランか。その推移を確率で考えると、1イニングあたりの得点の期待値が2項分布により計算できます。
計算の結果、このチームの一試合あたりの得点は3.7点程度に過ぎないことがわかりました。
このチームの打線はつながりが悪く、攻撃をする際には、1イニングで5番目の打者まで回ることが滅多にありません。
淡白な試合が続きます。

もうひとつの極端なBチームを紹介します。
Bチームは、長打がゼロです。ヒットは打てるのですが、すべてシングルヒットです。当然、二塁打や三塁打もゼロです。年間本塁打はゼロです。
ただし、Bチームにはチームプレイがあります。
それはなにか。アウトになってもランナーを進める進塁打が打てることです。

そして、野球の醍醐味である走塁や足の速さがあります。
ランナーはシングルヒットで二塁から生還できます。
また、9人のバッターは選球眼がよいのです。

この進塁打の存在とスコアリングポジションである二塁からのワンヒットでの生還という条件をつけると、打率が3割台でなくても得点をAチーム並みに上げることができます。

出塁率が3割(打率が2割7分でエラーや四球による出塁があれば出塁率は3割になる)であれば、3点をとることができるのです。

出塁率が3割5分あれば、つまり、打率が3割近く打てるバッターが揃えば、年間本塁打ゼロ、年間三塁打ゼロ、年間二塁打ゼロでも得点は4点以上奪える計算になります。
これも2項分布で得点の期待値は計算できます。

また、守備がよいということは、対戦相手の出塁率を押し下げます。なぜならば、失策が少ないからです。ヒット性の当たりを好捕するからです。そして、相手の進塁を阻止するからです。投手がよいということは、相手の出塁率を押し下げます。なぜならば、打たせないということも重要ですが、四死球が少ないということも同じぐらい重要です。

確率を勉強している監督であれば、

打者としての勲章は出塁率ということになります。
また、守備を重視することになります。
そして、投手は球速ではなくて、緩急2種類の玉を持つことと、そして、なによりもコントロールということになります。

■進塁打■


 1イニングで、打者が5人の場合、ヒットが2本出る確率は、コンビネーションで考えます。
C(5、2)p^2q^3です。
C(5,2)=5!/2!(5−2)!=10です。
つまり、10通りの打者5人ではパターンが考えられるのです。
pは出塁率。qは(1−出塁率)です。

出塁をp、アウトをqとするとき、
pqpqqという順列と
qqppqという順列は同様に起こりえるものです。
なぜならば、両者ともp^2q^3の確率ですから。
しかし、得点は変わってきます。

2人の出塁を簡略化のため、シングルヒットとします。
ケース1はpqqpqです。
ヒット、進塁打、進塁打、ヒット、アウトという流れです。これで1点取れます。

しかし、qqppqというのは、アウト、アウト、ヒット、ヒット、アウトという順列ですから、進塁打がありません。せっかくのヒット2本が台無しです。

もう少し考えてみましょう。
年間250本以上の本塁打を放った巨人ですが、一試合で1.8本程度となります。この数字を打席数で割り、本塁打を打てる確率に直すと、約5%となります。

巨人のような球団のシーズン本塁打の記録を塗り替えるぐらいよく打つ球団でも、「ああ、ここでホームランがほしいな」という場面で期待しても、5%ぐらいしかホームランにならないわけです。

1本の本塁打に頼るのは危険すぎる戦略なのです。

野球の戦略としては、以下のような戦略がより有効だと思います。

まず、チーム全体の中で、もっとも出塁率の高い選手を先頭に置く。
2番バッターは、もっとも進塁打の打てる選手を置く。
3番と4番は、もっとも打率の高い選手を置く。

この打「線」は以下のように機能します。
もっとも出塁率の高い選手の出塁率を40%とします。
犠打の打てる確率を90%とします。
つまり最低でも約36%の確率で(40%×90%)で、ワンアウト、ランナー2塁以上の状況が生まれるわけです。
あとは、3番と4番が共に凡退する確率は50%しかありません(凡打確率は70%で70%の2乗=約5割)。
36%の50%ですから、ほぼ18%確率で1点取れるわけです。

一つのヒットと一つのバント。そして、タイムリーで1点です。
一本のソロホームランは、四球と犠打とヒットのシーケンスと同等です。

■スター性と経済性■

 なによりも大事なのは、打率が一見低いが選球眼がよく、進塁打が打てて、守備が上手いという選手は、年間50本の本塁打が打てるけれど守れない選手よりも重要だということです。
しかし、現状は、HRが打てるというだけでその選手の給料は高くなります。
出塁率がそこそこでも地味な選手の給料は安い場合があるのです。

同じ結果を出すときに、チーム運営を10億円でできる場合と50億円もかかる場合とどちらが優れているでしょうか。

落合監督は「無視満塁でゲッツーで1点もらえれば上出来だ」といいます。
そして、いまの中日の野球は、「投げて、守って、打って、走る昔の野球だ」といいます。
落合監督は、「読売だって守りの野球はできる」といいます。ただ、「あまりにも打てるのでそこに手を加えなかっただけだ」と。

そして、イチローです。テレビで見る内野安打はつまらないかもしれません。
ただし、球場にいけば、違うのです。
足の速い選手がゴロで一塁に間一髪でアウトになる。とってもスリリングです。
そのスリルは球場にいかなければわかりません。

大味な試合ばかりになり、全力疾走を怠ったり、審判に抗議したり、そういうことをやめて、ただ、全力で走り、守り、投げるという本来の野球に戻ってほしいなと思います。

山本 潤
スローインベストメント
ゆっくり考えゆったり投資

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

億の近道2004/10/05

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■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
投資情報メールマガジン                  2004/10/05号
             イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週4回発行
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。火曜日版は証券・金融業界に身を置い
ている人間に加え、個人投資家も執筆に加わっています。各種分析や銘柄を参
考にして、「億」の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

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             −本日の目次−
    (本日の担当:山本潤&深田萌絵&石川臨太郎&彼岸先生)

 ◆コラム「確率過程と野球哲学」:山本潤
 ◆コラム「深田萌絵の小額オプション投資入門(23)」:深田萌絵
 ◆コラム「連載 夢見るチカラ、未来を変える(11)」:石川 臨太郎
 ◆コラム「連載 技術のわかる個人投資家(34)メモリー」:彼岸

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◆コラム「確率過程と野球哲学」

■お金じゃ買えない価値(勝ち)がある■

 先週の木曜日、愛知県在住の友達のSさんから電話がありました。中日ドラ
ゴンズの優勝が決まった日のゲームの券があるから来ないかと誘われました。
ナゴヤドームにかけつけてOさんと二人で優勝を祝いました。Sさんに感謝し
ています。負けて優勝の瞬間を見ることが出来ました!(笑)

 さて、今期のプロ野球、ストライキや五輪期間の選手の派遣など、いろいろ
ありました。

 今年は、やっぱり巨人が優勝じゃないの?という意見が多かった中で、最下
位予想の中日が優勝したことは驚きです。
お金で選手を集めた巨人が優勝できませんでした。お金をまったくかけなかっ
た中日が優勝しました。
中日の落合監督は、トレードも補強も行なわず、なおかつ「リストラはしない」
と宣言しました。
誰一人として首にした選手はいません。

みんながそれぞれに10%上手くなれば優勝できると就任時には宣言していま
した。
「やるのは選手」といい、星野さんや長島さんのようにマスコミに目立つ人で
はありません。主役は監督ではなくて選手なのだという意識があるからでしょ
うか。

負けて胴上げとなりましたが、ベンチから選手が出てくる、出てくる。
なんと裏方さんや2軍の選手たちまでがグランドに集結して胴上げを行ないま
した。
優勝の記念撮影も2軍を含めて全軍での撮影となりました。
ドームではファンが一体となり、球場にいるという臨場感は格別でした。

海の向こうでは単打を積み重ねたイチロー選手がとてつもない記録をつくりま
した。
そして、セリーグでは、チームプレーに徹した中日が勝ちました。

■確率過程■

これを確率の問題として捉えてみて、改めて納得したことがあります。

極端なケースを考えてみました。

すべての先発選手が年間50本以上のホームランが打てるチームをAとします。
チームAは、シングルヒットは打ちません。バットに当たったら即、本塁打と
します。ところが、このチームは、本塁打以外の打席では三振します。
「ホームランか三振か」という打者を9人並べるのです。
チーム本塁打数は400本以上という驚異的な集団です。
三振かホームランか。その推移を確率で考えると、1イニングあたりの得点の
期待値が2項分布により計算できます。
計算の結果、このチームの一試合あたりの得点は3.7点程度に過ぎないこと
がわかりました。
このチームの打線はつながりが悪く、攻撃をする際には、1イニングで5番目
の打者まで回ることが滅多にありません。
淡白な試合が続きます。

もうひとつの極端なBチームを紹介します。
Bチームは、長打がゼロです。ヒットは打てるのですが、すべてシングルヒッ
トです。当然、二塁打や三塁打もゼロです。年間本塁打はゼロです。
ただし、Bチームにはチームプレイがあります。
それはなにか。アウトになってもランナーを進める進塁打が打てることです。

そして、野球の醍醐味である走塁や足の速さがあります。
ランナーはシングルヒットで二塁から生還できます。
また、9人のバッターは選球眼がよいのです。

この進塁打の存在とスコアリングポジションである二塁からのワンヒットでの
生還という条件をつけると、打率が3割台でなくても得点をAチーム並みに上
げることができます。

出塁率が3割(打率が2割7分でエラーや四球による出塁があれば出塁率は3
割になる)であれば、3点をとることができるのです。

出塁率が3割5分あれば、つまり、打率が3割近く打てるバッターが揃えば、
年間本塁打ゼロ、年間三塁打ゼロ、年間二塁打ゼロでも得点は4点以上奪える
計算になります。
これも2項分布で得点の期待値は計算できます。

また、守備がよいということは、対戦相手の出塁率を押し下げます。なぜなら
ば、失策が少ないからです。ヒット性の当たりを好捕するからです。そして、
相手の進塁を阻止するからです。投手がよいということは、相手の出塁率を押
し下げます。なぜならば、打たせないということも重要ですが、四死球が少な
いということも同じぐらい重要です。

確率を勉強している監督であれば、

打者としての勲章は出塁率ということになります。
また、守備を重視することになります。
そして、投手は球速ではなくて、緩急2種類の玉を持つことと、そして、なに
よりもコントロールということになります。

■進塁打■

 1イニングで、打者が5人の場合、ヒットが2本出る確率は、コンビネーシ
ョンで考えます。
C(5、2)p^2q^3です。
C(5,2)=5!/2!(5−2)!=10です。
つまり、10通りの打者5人ではパターンが考えられるのです。
pは出塁率。qは(1−出塁率)です。

出塁をp、アウトをqとするとき、
pqpqqという順列と
qqppqという順列は同様に起こりえるものです。
なぜならば、両者ともp^2q^3の確率ですから。
しかし、得点は変わってきます。

2人の出塁を簡略化のため、シングルヒットとします。
ケース1はpqqpqです。
ヒット、進塁打、進塁打、ヒット、アウトという流れです。これで1点取れま
す。

しかし、qqppqというのは、アウト、アウト、ヒット、ヒット、アウトと
いう順列ですから、進塁打がありません。せっかくのヒット2本が台無しです。

もう少し考えてみましょう。
年間250本以上の本塁打を放った巨人ですが、一試合で1.8本程度となり
ます。この数字を打席数で割り、本塁打を打てる確率に直すと、約5%となり
ます。

巨人のような球団のシーズン本塁打の記録を塗り替えるぐらいよく打つ球団で
も、「ああ、ここでホームランがほしいな」という場面で期待しても、5%ぐ
らいしかホームランにならないわけです。

1本の本塁打に頼るのは危険すぎる戦略なのです。

野球の戦略としては、以下のような戦略がより有効だと思います。

まず、チーム全体の中で、もっとも出塁率の高い選手を先頭に置く。
2番バッターは、もっとも進塁打の打てる選手を置く。
3番と4番は、もっとも打率の高い選手を置く。

この打「線」は以下のように機能します。
もっとも出塁率の高い選手の出塁率を40%とします。
犠打の打てる確率を90%とします。
つまり最低でも約36%の確率で(40%×90%)で、ワンアウト、ランナ
ー2塁以上の状況が生まれるわけです。
あとは、3番と4番が共に凡退する確率は50%しかありません(凡打確率は
70%で70%の2乗=約5割)。
36%の50%ですから、ほぼ18%確率で1点取れるわけです。

一つのヒットと一つのバント。そして、タイムリーで1点です。
一本のソロホームランは、四球と犠打とヒットのシーケンスと同等です。

■スター性と経済性■

 なによりも大事なのは、打率が一見低いが選球眼がよく、進塁打が打てて、
守備が上手いという選手は、年間50本の本塁打が打てるけれど守れない選手
よりも重要だということです。
しかし、現状は、HRが打てるというだけでその選手の給料は高くなります。
出塁率がそこそこでも地味な選手の給料は安い場合があるのです。

同じ結果を出すときに、チーム運営を10億円でできる場合と50億円もかか
る場合とどちらが優れているでしょうか。

落合監督は「無視満塁でゲッツーで1点もらえれば上出来だ」といいます。
そして、いまの中日の野球は、「投げて、守って、打って、走る昔の野球だ」
といいます。
落合監督は、「読売だって守りの野球はできる」といいます。ただ、「あまり
にも打てるのでそこに手を加えなかっただけだ」と。

そして、イチローです。テレビで見る内野安打はつまらないかもしれません。
ただし、球場にいけば、違うのです。
足の速い選手がゴロで一塁に間一髪でアウトになる。とってもスリリングです。
そのスリルは球場にいかなければわかりません。

大味な試合ばかりになり、全力疾走を怠ったり、審判に抗議したり、そういう
ことをやめて、ただ、全力で走り、守り、投げるという本来の野球に戻ってほ
しいなと思います。

山本 潤
スローインベストメント
ゆっくり考えゆったり投資

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

===================================

◆コラム「深田萌絵の小額オプション投資入門(23)」:深田萌絵

 皆さん、こんにちは☆萌絵です。
 先週はイタリア旅行に出ていましたのでお休みをいただきました。ありがと
うございました(^^) お土産は、私のHPで抽選会をしておりますので良かっ
たら参加してくださいね♪

 久々のヨーロッパは、やっぱり素敵でした!・・・が、インフレ気味なので
しょうか?物価が高くなった気がしました。ううん、ヨーロッパ経済は回復し
ているのかしらと考えてみると、「あ、そうだった!ユーロが強くなったんだ
った!」という結論に達しました。スリや浮浪者で有名なローマも、景気の快
復のおかげか治安も良くなった様子で安心して観光できました(^^) 

 イタリアは美しくて美味しい国です☆皆さんも良かったら観光してきてくだ
さい!ヴェネツィアなんて街全てがおとぎの国そのものでした(*^^*) 


◆ついにオプションを売りました!◆

 このオプションの連載が始まってからおおよそ半年ほどが経ちました。連載
が始まった頃は「こんなに難しいものが理解できるかしら?」と悩みながらも
必死に勉強しました。
 今ではその甲斐あって、当時よりはオプションの仕組みについて理解するこ
とができたと思います。でも、これだけで終わっては「頭でっかち」で終わっ
てしまいます。
 バックテストも色々したけど、これを現実の市場に当てはめて本当に利益が
上がるかしら?とうんうん考えていましたところ、電話がかかってきました。

リンリンリン♪と携帯にでると講師の山本さんでした。

山本「山本です。深田さん、今週は実践に入ってください」
萌絵「つ、ついにこの日が来たのですね!頑張ります!」
山本「では、健闘を祈ります」

プーッ、プーッと電話の音を聞きながら、胸がドキドキしてきました・・・
つ、ついに「オプション」を売る日がやって来たのですね!

しかし、10月限オプションのSQまでは9日間しかないし、11月限オプシ
ョンのSQまでは32日もあるので私の希望する「残存期間25日〜15日」
という希望に対しては『帯に短し、たすきに長し』状態です。

 バックテスト通りにやりたいけれど、どうしたらいいのかしら??そう思っ
て計量分析をベースに置いたトレードをしている方に相談してみました。

リンリンリン♪あっ、つながりました(^^)

「あ、また深田さんですか?相場の状況が希望にそぐわないのですか?日数の
問題でしたら待てばいいだけです。でも、あなたはまだ経験が足りないから、
実際の相場で失敗することを通してモデルを改良していくしかないでしょう。
まずは実践あるのみです」
との返事でした。

 うーん、やっぱり実践あるのみかしら?バックテスト上、コールの売りは残
存期間が長ければ長いほど勝率が高まる傾向にありました。

なので、残存期間が長いものを売るのは良いのですが、同時に残存期間は長く
なれば長くなるほどストライクプライスにヒットするリスクも高まってしまい
ます。

「ええい!考えているだけでは、何にもなりません!まずは経験値を積みまし
ょう!」ということで10月5日の朝の寄り付きで売ってしまいました。
11月限の12,000円コールオプションの価格は10月4日の終値で45
円です。「さあ、売ります!」

 と張り切ったものの、証券会社から届いた「約定」メールを見て愕然としま
した。
『深田様 いつも弊社をご利用いただきありがとうございます。 日経225
オプション◆10月限 12,000円コール 2円で約定いたしました』

「この10月限って何かしら?」と一瞬考え込みました。
「ああ!私ったら、また注文間違えてる!!!」と思わずパソコンの前で絶叫☆
そういえば、株を始めたころも注文のときにしょっちゅう間違えていたことを
思い出しました。 

 出した注文は取り消せない。バックテスト云々以前に注文を間違えないよう
に気をつけるべきでした。トホホ・・・

= = = =

 さて、約定してしまったものは仕方がありません。10月限の12,000
円のコールを間違えて売ってしまいました。これは大変です、慌てて山本さん
に報告の電話をしました。

萌絵「もしもし、山本さんですか!すみません。大失敗をしてしまいました。」
と事の成り行きを話しましたところ、山本さんは冷静に対処してくださいました。

山本「深田さん、では今回は練習ということにしておきましょう。10月のS
Qまでは3日しかないので、まあ日経平均が12000円に達する確率は低い
でしょう。それよりも、ロスカットは置きましたか?」

萌絵「いえ、まだです。実はさきほど損切り価格を計算してみたんです。残存
期間5日以下のコールの勝率が30%ほどなので、2円×0.3≧0.7aと公
式に当て嵌めたところ答えが0.857円で、バッファーは1円以下になって
しまったので、損切りをいくらにするか相談しようかと思っていたのです」

山本「今回は練習ですし、あまり厳密に考えずに行ったほうがいいかもしれま
せん。とりあえず、10円でロスカット注文を出しておいて、次回にまた挑戦
したらいいでしょう」

 ふぅ、やはり、本と机でガリガリ勉強しているだけの私と違って、実戦経験
を積んでいらっしゃる山本さんは違います。

 ということで、今回はうまい具合に大失敗の例が出来上がってしまいました
(笑)でも、ぜんぜんめげてませんよ!一回目に失敗するということは、非常
に幸運なことなんです。(慎重になれるので)


☆まとめ☆

今回は10月限の日経225¥12,000コールを売りました。

約定代金      2円
手数料     800円
保証金 14万5000円

ロスカット    10円

 今回はロスカットは10円となりました。厳密な計算に基づいたものではあ
りませんが、山本さんの経験上から判断していただきました。仮にこの価格で
約定して勝率が9割で計算するとロスカットが18円、8割だと8円になりま
す。

受け取りプレミアムは2×1000から手数料を引いて¥1200です。
(権利消滅を狙っているので、帰り道の手数料は計算に入れません)

 でも、考えてみると1200円は元本50万円からすると0.24%の月利
です。これを12ヶ月続けて複利運用すると年率2.9%と悪くありません。

貯金の金利はもちろんのこと、下手したら株の配当利回りよりも良いかもしれ
ません☆


◆今回の教訓◆

●限月を間違えてはいけません!
●手数料を取られるので、あまり低い単価の約定は避けましょう!
●とにかく経験を積む!

こんな感じでどうでしょうか(^^;
(深田萌絵)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

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◆コラム「連載:夢見るチカラ、未来を変える(11)」

=株式投資では誰と戦っているのか=

 少し前まで株式投資で戦う相手は他人だと思っていました。スポーツなどの
世界では自分が戦う相手が見えています。将棋や囲碁の世界でも戦う相手は分
かっています。プロの世界では実力が分かっている相手と戦います。プロと素
人との真剣試合が組まれることはまず有りません。

 オリンピックなどアマチュアスポーツの世界では実力差が大きい対戦相手に
あたることがありますが、それでも相手の実力は想像がつきます。

 しかし株式投資は戦う相手が見えません。世界チャンピオンクラスのプロと
私たちアマチュアが戦っていることも多い世界です。プロの山本さんが売って
いる銘柄を私が拾っていることがありました。私の惨敗。(笑い)

 だから2部株など機関投資家が入ってこれないリングで戦うのが好きだなん
て考えていました。

 でも最近考えているのは、株式市場で自分が戦っている相手は他人ではなく
自分自身とであると思うようになりました。

 つまり相場で戦わなければならない一番の強敵は自分の弱い心なのではない
かと考えるようになりました。

 確かに自分が買いたい銘柄があっても売ってくれる相手がいなければ買えま
せん。また売りたいときに買ってくれる方がなければ売れません。相場で自分
と反対の行動をとってくれる人がいなければ動きが取れません。その取引の結
果、自分の買った株が上がれば自分の勝ちで相手の負け、下がれば自分の負け
で相手の勝ちという考えはありえます。多くの投資家がそのように考えている
と思います。

 しかし、買った瞬間に間違ったと考えを変えて売ってしまう相手もいます。
だから相手が自分と反対の収益になっているとは限りません。よくよく考えれ
ば戦う相手は自分の恐怖と欲であることが分かると思います。

 それでは相場で勝つとはどういうことでしょうか。これは答えがはっきりし
ています。投資した金額が増えれば勝で、減れば負けということです。そして
この結果はすぐに出るようで、実は結論が出るまでには時間がかかります。買
い値より下がっても持ちつづけていて、その株が買い値を超えて上がってくる
と利益が出るようになります。しかし売らなければその利益をポケットに入れ
ることはできません。そして自分の買い値より高い値段で売れれば利益を上げ
たことになります。しかし持ちつづけていて一時的に自分の買い値を上回って
いた株価が、また下げて自分の買い値を下回れば損をしていることになります。

 その株を持ちつづける以上、そんなことが起こります。それでは持ち株が自
分の買い値を上回った時、売ってしまえばいいのでしょうか。売れば確かに利
益は自分のものとなります。しかし売ってしまった株が、更にドンドン上昇し
ていったらどうでしょうか。自分はすでに売ってしまっているので、その利益
は自分のものにはなりません。この場合、投資家は儲けそこなった、損したと
感じます。相場に負けたと感じてしまうわけです。利益が上がっているのに、
得べかりし利益を取りそこなった、と感じるわけです。

 相場ではできるだけ利益を大きくしたい。損はできるだけ小さくしたい。こ
う思って相場に参加します。デイトレードの場合、特にその時々の株価の動き
を感じながら、なるべく利益を多く得ようとします。そして損を少なくしよう
とします。そして自分の相場観などに従い、すばやく行動をとります。ここで
心の強さが出てきます。

 少しでも損が大きくなっていると不安になって売ってしまいます。損の少な
いうちに損切りしようと思うからです。売った瞬間、更に下がると良かったと
思い安心しますが、売ってから株価が反転して上昇に転じ売り値を上回ってい
ってしまうと、しまった失敗したと感じます。これはデイトレードの場合だけ
ではなくスウィングトレードなどの短期投資でも、うねり取りなどの中期投資
でも、長期投資でも同じ事が起こります。

 心の弱い投資家はすでに行なってしまった自分の投資行動に囚われてしまい
ます。しかしすでに行なってしまった行為は取り返しがつきません。過去の行
為はどう悔やんでも悩んでも、心を乱しても変わることは有りません。過去の
行為は取り返しがつかないのです。だからそれに囚われて心を乱し、現在やる
べき行為から集中をそらしてはいけないのです。

経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

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◆コラム「連載:技術を評価できる個人投資家の養成講座(34)」

(34)メモリー(2)」

 今回は、メモリーの市場規模についてお話したいと思います。
 NOR、PSRAM、NAND、SRAM、SDRAM・・・等々いろいろ
メモリーはありますが、ここでは、NORとPSRAMは高価であると覚えて
おいてください。

 携帯電話で使われるすべてのメモリーをあわせ約4000円とすると、月1
0万セットの売り上げで約4億円の売り上げ、月100万セットで40億円の
売り上げとなります。メモリーメーカにとっては、携帯電話の市場は大変魅力
ある市場といえるでしょう。

 では、反対にメモリーを買わなくてはいけない携帯電話開発メーカは、この
高価なメモリーどのように考えるでしょうか、メモリーメーカから言えばお客
さんです。彼らは、携帯電話のコストを圧迫するこの高いメモリーをいかに安
くしようかと考えます。

 当然、コストダウン交渉を行いますがそれは、根本的な威力を発揮しません。
メーカは知恵をしぼり、安いメモリーだけをつかってどうにかシステムを構築
していこうとします。では、どのメモリーが高価なのでしょうか。そこに白羽
の矢がたちます。

 電源を切っても記憶した内容が消えず(不揮発性)記憶の出し入れのスピー
ドが速いというのが、主な高価な理由となります。NORとPSRAMがそれ
にあたります。逆に、電源を切ったら、記憶がきえてしまい(揮発性)、あま
り記憶の出し入れが得意でないメモリーは安価ということになります。SDR
AMがそれにあたります。

 これらの高いメモリー使わずに安いメモリーに代用すれば、安くシステムを
構築できるのです。当然、技術的課題はたくさんありますし、ハードウェア、
ソフトウェアお互いにカバーしなければいけない問題がありますが、コストダ
ウンのためには、解決しなければなりません。

 高価なメモリーは確かに性能がよく、技術者にとっては使い勝手のいいもの
です。それだけ、市場調査をし、技術者のニーズを反映した商品といえるでし
ょう。市場でのコストダウンの圧力にも負けない商品といえるでしょう。しば
らくは、市場を独占状態にできる商品もあるでしょう。

 しかし、そこにも、コストダウンの圧力は、技術の置き換えという形でかか
ってくるのです。

彼岸
技術のわかる個人投資家への道
Road to Investor with Technology Sense

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
 ては御自身の責任と判断で願います。)

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┏━┓━┓
┃執┃筆┃
┏━┓━┓
┃後┃記┃
┗━┗━┛

確率過程と書くと、なにやら難しいものと響くかもしれません。
しかし、萌絵さんのオプション取引入門でも何回も取り上げたように、ランダ
ムな事象を扱うとき、確率過程が非常に楽チンなツールになります。
そして、定常状態のみを扱うのであれば紙一枚だけでプロ野球のモデリングが
可能になります。
定常状態とは、たとえば、イチローの調子の波がない状態で、いつも3割7分
の確率で打つという前提を置くことです。
調子の波は誰にでもあります。それを一定だという前提には無理があります。
しかし、モデリングとは、事象の全体像を把握することが目的です。
そのためには、単純なモデルであっても、本質を言い当てることができるもの
です。
たとえば、ランダムウォークの理論は、カーボンナノチューブの生成プロセス
の計算に用いられています。
また、DNAのコンピューティングにも確率過程で計算します。
同様にオプション取引も確率過程でリスクを管理するのです。
萌絵さんは、理論編をマスターしましたので、いま、実際の売買を始めたそう
です。
結果が楽しみですね。

(山本 潤)

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