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投資情報メールマガジン 創刊第3号 99/11/16
イ意 の 近 道
?プロが導く「億」資産への近道? 週3?4回発行
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【ご挨拶】
金融ビッグバンで投資家自己責任が増す中、既存の証券会社が常に個人投資
家にとって必ずしも良い情報提供をしているとは思いません。将来の資産形成
のために個人投資家の方にも機関投資家並み、もしくはそれ以上の情報提供を
したいと考えています。
執筆陣は証券業界に身を置いているか、元証券業界の人間ばかりです。プロの
目から見た各種分析や銘柄を参考にして、「億」の資産を目指しましょう!
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?本日の目次?
◎本日の株式相場・・・・・・・・・・・・テクアナI氏
◎オプション戦略・・・・・・・・・・・・テクアナI氏
◎株式指標
◎トピックス
◆緊急コラム:相場の転換点はいつ?・・両津勘吉
◆特別寄稿:一口相場コメント・・・・・炎のファンドマネージャー
◆近未来株式小説・・・・・・・・・・・炎のファンドマネージャー
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◎本日の株式相場
米FOMC(連邦公開市場委員会)を今晩に控え、模様眺め。FOMCに関
しての市場予測は据え置きが圧倒的であったが、ここに来て利上げ観測も一部
で出ており、取り敢えずは「結果を見たい」として様子見気分が強まった。
朝方は情報通信関連銘柄に利益確定の売りが先行した為、日経平均は一時1
万8100円割れの1万8090円まで値下りしたが押し目買い気運が強く、
大きな下振れには繋がらなかった。主力の通信関連銘柄の下げに対しても単な
る調整、上げピッチが早かったことで利食いが出るのも当然と冷静な見方が大
半で、むしろ底堅い相場を評価する声が多い。(日経平均前場・18243.
74△45.65 出来高3億1062万株)
◎オプション戦略
18500円以上の頭は重いが去りとて直近では1万8000円を割り込む
事も考えにくい状況。1万8000円台の値固めから再度、高値にトライと判
断していいでしょう。
昨日は目先の上限ライン1万8500円台に一時的に乗せた事から、12月
限170Pに打診買いを指示しておきましたが、幸いにして55円で拾えた方
はプレミアム価格倍増での110円にて元本確保が出来た筈。残り半分只の物
に対しへッジを兼ね190Cの100円?105円で拾い一時的に変則的なス
トラングルのストラテジーにしておくことを奨めておこう。理由は米FOMC
での政策決定で利上げあるなしで一寸した振れが考えられるからです。
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◎株式指標
日経平均 18155.14 -42.95
TOPIX 1580.39 -8.77
2部指数 2638.01 -40.88
日経店頭 2355.00 -64.38
JQ-INDEX 91.63 -3.17
◎新高値銘柄(17銘柄)
高値
2593 伊藤園 12320
4461 一工薬 530
4502 武 田 6420
5801 古河電 933
6717 富通装 4340
6758 ソニー 19100
7451 菱 食 5900
7967 バンダイ 3260
8035 東エレク 12500
8227 しまむら 18000
8264 イトヨカ堂 10610
9075 福山運 787
9682 データ通 14700
9737 CSK 10600
9742 アイネス 2500
9746 TKC 5650
9777 日本電子計算 4950
◎値上率上位
値上率
1 2003 日東粉 +27.77%
2 6808 シントム +21.42%
3 6796 クラリオン +18.38%
4 2051 農産工 +17.22%
5 7226 極東開 +16.46%
6 8172 第一家 +16.43%
7 1867 植木組 +16.12%
8 5210 日山村硝 +16.02%
9 2211 不二家 +15.76%
10 4183 三井化学 +15.22%
◎値下率上位 値下率
1 9433 DDI -13.01%
2 8136 サンリオ -12.89%
3 8201 さが美 -12.66%
4 9431 KDD -12.59%
5 6845 山 武 -12.19%
6 6381 アネスト岩田 -10.52%
7 6217 津田駒 -10.19%
8 7305 新家工 -10.00%
9 1851 大木建 -9.27%
10 6997 日ケミコン -9.22%
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◆緊急コラム:相場の転換点はいつ?◆
両津勘吉
本日の相場は昨日と一変して情報通信関連の利食い売りが広い範囲で起こ
ったが、利益確定を急ぐ向きは少なく、まだまだ2極化の流れという意見が
多く、場中中頃からは押し目の買いが入った。
テクニカルアナリストが上述しているが本日は01銘柄(4桁のコード番
号の後ろ2桁が01でセクター内の代表銘柄)の反発が散見される。この2
極化上昇相場で全く相手にされず安値圏まで叩かれた01・02銘柄群は去
年年末、今年年初と機関投資家のポーション引上げがあったが、ベンチマー
クをアウトパフォームするために既にリバランスしたところが多く、この安
値圏まで叩いているのはやはり個人投資家であろう。上がるものにつけとば
かりに絶好の買い場を提供してしまったのではなかろうか。
その中でチャート分析上妙味がでてきているのが食品・金属製品・不動産
にある。
食品では
キリン(2503)6/13高値1665円?11/12安値1000円
アサヒ(2502)8/23高値1772円?11/16安値1162円
金属製品で
東洋製缶(5901)6/11高値2930円?11/15安値1750円
不動産では
三井不動(8801)3/26高値1260円?11/15安値644円
三菱地所(8802)3/18高値1374円?11/ 5安値900円
アサヒ及び三菱地所はもう少し押しが欲しいところ。
ヘッジファンドのファンドマネージャーも、情報通信からの資金移動のタ
イミングを見計らっており、いつ機関投資家のリバランスが入ってくるのか
要注意。
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います)
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◆特別寄稿:相場一口コメント◆
炎のファンドマネージャー(日本証券アナリスト協会検定会員)
相場の二極化が際立ち、陽の銘柄と陰の銘柄で運用成果が明らかに異なっ
てきた。この流れは一体いつまで続くのか。投資家の心理には戸惑いが付き
まとい、下げ続ける株を投げてしまう衝動に駆られることになる。結果を見
て投げておいて良かったと思う方も、売却してできた資金を何に投資するか
は迷ってしまう。
陽の銘柄群へ今更投資するのも癪だし、さりとて下げ続ける陰の銘柄に改め
て投資しようという気にはなれない。相場の方向性が国家を挙げて情報通信
やベンチャー的成長の芽をもった企業に向いている為、陽の銘柄は途方もな
い天文学的なPERで買われても、時価総額極大化経営の名の下に正当化さ
れ、打ち消されてしまってはまともなモノサシでは判断できない。所詮、バ
ブルとはそんなもの。
ただ、このバブルと思しき現象は未来の夢、現実の収益向上によってバブ
ルではなくなるから難しい。すべての企業が抱く夢が現実のものとなるかは
判らない。
今やベンチャーのリスクが低く、安定した老舗企業の方がリスクが高いと
投資家は評価し始めているに違いない。市場参加者も旧勢力と新勢力に分か
れて綱の引き合いをやっているようなもの。こうした状況が毎日、毎日繰り
返されて今のような二極化が未来永劫に続いていく。でも果たしてどこまで
続いていくのか。
その答えは陽の銘柄についてはNY株の動向が鍵を握る。既に陽の銘柄群
は日経平均で言うと4万円以上の水準になっている。逆に陰の銘柄群は日経
平均で言うと1万円の水準なのかも知れない。こうした二極化によって、陽
の銘柄は訳も無く突然の大きな下げに襲われたり、陰の銘柄は長らくの下げ
トレンドに終止符を打つかのように突然の大きな上昇が発生する。
こうした一時的にしろ大逆転の可能性を秘めながら年末相場を迎えようと
している。ここではそれぞれが冷静に判断し、長期的スタンスから割安銘柄
を見つけていく努力が必要だ。PER10倍割れ、3%前後の高い配当利回
り銘柄など、過去の歴史の中で証明してくれた効率的な運用成果をもたらす
割安銘柄への投資チャンスは徐々に高まっていると言えないだろうか。
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◆近未来連続株式小説 きょうかあすか◆
(この小説はあくまでフィクションであり事実に基づいた内容ではありません)
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主人公:さすらいの旅人 杉尾 久 聖護院大学教授 松江 雅彦
杉尾の株式投資の師匠 佐藤 国秋 平和証券営業マン 両津 順三
その他登場人物:ドーナル食品 社長 小川 優
街の金貸し屋 杉田 次男
日本ホース 社長 横浜 良久
女相場師 中田 八重子 中田の友人 黒岩 環
銀座のバー「再起」のママ 八芳 園子
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第3話 : 偶然
京都の街は秋の紅葉を求めて訪れた観光客で賑わっていた。ママに電話を
かけ終えた杉尾は安心したのか、人ごみにもまれるように先斗町や京極とい
った観光客でごった返す町中を歩き回った。いつしか空腹を覚え、時計の2
本の針が重なりあっていることにふと気がついた。空腹を満たそうとあたり
を見渡した杉尾は彼の友人の一人である中田八重子から教えてもらった京料
理の店「おくむら」の落着いた色合いの暖簾を見つけた。
中田とはインターネットのメール仲間であり、彼とその仲間で開いた有力
株式WEB「株式投資情報宅配便」を通じて知り合った間柄であった。中田
は株式投資歴10年とは言うが、杉尾が一度会った時の印象は少し濃い目の
化粧をしたやり手の相場師という感じであった。杉尾は中田より5、6歳年
上で、杉尾がもしもっと若い時に出会っていればお互い株好き同士で意気投
合し、結婚していただろうと思える程だった。お互いに相場に勝利した時に
は勢力的な愛欲で燃え上がり、子孫繁栄のための儀式が繰り広げられていた
に違いない。
杉尾は今から一ヶ月前に中田と初めて会い、八丁堀の京風割烹料理屋で中
田の友人である黒岩 環(たまき)とともに一晩中、儲け話に花を咲かせて
いた。中田はその時、杉尾が近く京都に行く予定であることを聞き、一度こ
の店を尋ねたらと教えてくれていた。
「杉尾さん、何か良い銘柄はない?」
と最後の儲け話の結論にむさぼりつくかの様に中田は杉尾からご馳走しても
らったことも忘れてあつかましくも、色気よりも儲けと言わんばかりに聞い
ていた。
「それなら私の先生が注目している日本ホースがいいよ。今年から来年3月
にかけて10倍になるという話だよ。」
杉尾はそっと彼女の耳元に息をふきかけるように小声で囁いた。
中田は黒岩に目をやりながら、
「じゃー、少し買っておくわ。」
と色気のある声で杉尾にも微笑みを返していた。そうした彼女のほのかな色
香漂う表情を思い出しながら杉尾は「おくむら」の暖簾をくぐった。
昼時ということもあって、店は多勢の客で溢れていた。杉尾はそこで偶然
にも彼の大学の恩師である聖護院大学の松江教授の姿を見つけたのだった。
続きはほなまた次回…
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編集者:億の近道発行プロジェクト email:chikamichi_oku@hotmail.com
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