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億の近道2012/12/11


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投資情報メールマガジン                   2012/12/11

             イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
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【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

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             −本日の目次−
          (本日の担当:石川臨太郎)

 ◆コラム「有料メルマガライブラリから(41)」:石川 臨太郎
 ◆コラム「特別配信・有料メルマガ研究銘柄レポート2」:石川 臨太郎

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◆コラム「有料メルマガライブラリから(41)」

 有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライ
ブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を再編集して毎週掲載い
たします。自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致し
ないことを予めご了承下さい。

 特別に直近のコラムを掲載する全4回シリーズの、今日は3回目となります。
現状の市場の状況と読み合わせながら、投資戦略&戦術の参考にどうぞ!

==「条件付きでポートフォリオに冒険的銘柄を加えてもいい時期か」==
  (有料メルマガ第202回・2012/11/13配信号)

 オバマ大統領が再選されたことで、米国の株式市場が大きく下げました。米
国株は7日、8日と連日で大きく下げました。しかしすでに大きく売り込まれ
ていた日本の企業の株価は下げはしましたが、予想したほどは大きく下げてこ
ないという印象を受けました。

 オバマ大統領が再選を決めた選挙から一夜明けた7日と8日に、米株式相場
は連続して大きく下げました。議会選で上下両院の多数派が異なる「ねじれ」
が続くことが確定して、「財政の崖」問題への対応が遅れるとの警戒感が市場
関係者の間で強まったためだと説明されています。

 いままでは、米国株が上がっても、ちっとも上がらなかった日本株ですが、
米国市場の株が下げると(米国株と違ってまったく上げていないのに)、米国
以上に大きく下落することが多かった日本の株式市場という印象が強かったの
ですが、すこし違うように感じました。

 今回の日本の株式市場では、いままで下げすぎていたこともあるかもしれま
せんが、7日には輸出関連の大型株には下げ渋ってプラスで終わるものも散見
されました。流石に2日連続で米国株が下げると下げ圧力が高まりましたが、
それでもほとんど下げずに頑張った大型株もありました。

 先週の研究銘柄としては、久々に技術力の高い大型株を選びたいと考えて、
事業領域がそれほど広くないので強さを分析し易いE社を調べていました。

 しかし残念ながら、E社は11月1日に大きな業績下方修正を発表して、
翌営業日に一時892円まで下げました。

 2013年3月期の純利益が3億円、一株利益でみると2.17円という減
益予想は衝撃的で、もしも9月までの相場環境ならばストップ安比例配分でも
しょうがないと考えました。しかし実際には、E社の株価は予想以上に強く、
米国の株価が大きく下落した翌日の11月8日も、E社の株価は一時的に下げ
ても、最終的には951円まで戻して終わりました。9日も947円で踏ん張
りました。

 E社は日本を代表する高技術企業で、リーマンショック時にも1258円ま
でしか下げませんでした。リーマンショック後に株価は3635円まで戻す、
強い反発力を示しています。

 E社の現在の主力事業は、電子関連事業とセラミック関連事業です。電子関
連事業ではプリント配線基板やプラスチックパッケージなど、セラミック関連
事業では特殊炭素製品やDPFなど、すべての分野で世界トップクラスの企業
と協業しながら、技術革新のイニシアティブを取って成長している企業です。

 もし、年末に向けてE社や日本を代表する大型株の株価が上昇傾向を示して
いくなら、E社も研究銘柄として取り上げたいとも考えています。世界の中央
銀行により放出された過剰なマネーが、上がリスクオン状態になった時に流れ
込むのは、日本を代表する高技術銘柄だと予想しているからです。

 しかし、当面は内需系の業績の良い高配当優待銘柄を分散投資の対象として、
研究銘柄に選ぶことを優先したいと考えています。

 『安定収入減少期』の投資対象として相応しいと考えている高配当利回り、
または高配当優待利回り銘柄は、世界市場の株価の急落時などの投資環境の悪
化時にはツレ安する銘柄もありますが、減配とか優待廃止がなければ、安くな
ればなるほど配当利回りや配当優待利回りが高くなるということであり、業績
などに不安が無ければ配当や優待の権利月が近くなるにつれて、株価が戻しや
すくなり、また投資環境が悪化しても株価の下支え効果は強くなっていくと予
想しているからです。

 6月12日号のコラムで次のように書いた、リックコーポレーションなどの
株価を見ながら、高配当優待利回り銘柄の株価下支え効果を感じています。

『例えば、100株で2000円の三井三菱VJAギフトカードの優待を貰え
るリックコーポレーションなどは、配当が年間7円なので、株価が270円以
下ならば100株だけの投資なら配当優待利回りが10%を超えてしまいます。
 低PER、低PBRでも、自己資本比率が低いので、高配当優待利回りのま
まですが100株だけの投資なら、魅力があります。しかしまだ株価推移を見
ている状況です。』

 リックコーポレーションは、右肩上がりで上昇してきて、11月9日にはつ
いに340円になりました。

リックコーポレーションのチャートです。
http://www.nikkei.com/markets/company/chart/chart.aspx?scode=3147&ba=9&type=6month

 研究銘柄として、キャピタル・ゲインに重点を置いた銘柄も選んでみたいと
も考えてはいるのですが、まだまだ優待や配当の権利月に向け株価が上がって
いくような銘柄を重視して選んでいくほうが、結果的には運用成績が良いとい
う状況になるという思いも強いです。

 今後の研究銘柄の候補として検討している優待のある2銘柄と、冒険的銘柄
(キャピタル・ゲイン狙いの銘柄)の2銘柄を、コラム銘柄として取り上げて
おきます。
 冒険的銘柄の1つは、小型株で業績も良く、配当利回りも4%以上ある銘柄
です。もう1銘柄は業績は悪いですが、高い技術力を持っており、キャピタル
・ゲイン狙いの冒険銘柄として考えているE社以外のもう1銘柄です。


□ 3月に魅力的は優待、または高額配当のある銘柄 □

○I社

 配当は年1回 3月のみで91円の配当予想です。100株で1000円の
クオカードがもらえます。

○T社

 配当は3月と9月です。業績に応じて配当額を変化させます。現在の年間予
想配当額は39.5円(9月16.5円 3月23円)。3月に100株で5
000円のポイント(=選べるギフトセット)がもらえます。

□ 冒険的銘柄 □

○N社

 N社は、1978年に**の企画・開発・生産を手がける企業として、設立
されました。メーカーとして世界第2位のグループで、売上の90%は海外と
なっている企業です。円高の中にあっても強い収益力を持っていますが、20
12年9月期に厚生年金基金からの脱退を決め、脱退に伴う特別掛け金4億8
300万円を特別損失に計上したことなどから減益修正となりました。年1回
の9月の配当20円の権利落ち後は、配当20円の4倍以上の下落を見せて一
時401円まで急落し、その後株価は回復途上にあります。

 しかし11月6日に、この特別損失はあるものの、予想以上に業績が戻した
という業績上方修正のIRをだしました。

 2012年9月期の決算短信の発表は11月12日の予定です。来期は特別
損失がなくなりますし、業績が良くなれば、いずれ株価の見直しが期待できる
かもしれないと考えています。しかし、研究銘柄として取り上げるのは11月
12日の発表を確認してからにしたいと考えています。

○T社

 10月11日に2013年5月期の第1四半期の決算短信を発表しましたが、
通期の業績予想を未定に修正し、上場来の安値を更新しました。

 業績修正の理由は以下のようなものです。

 『最近の当企業グループを取り巻く状況は、特に市場が主力の中国をはじめ
として世界的に想定以上の低迷を続けていることに加えて、段階的な回復を期
待していたLED用も調整にいまだ時間を要しており、いずれも少なくとも当
面の回復は見込めない状況です。
 そのような状況の下、比較的堅調な一般産業分野を中心に需要の掘り起しに
努めるとともに、固定費の抑制等に注力しておりますが、当第1四半期連結累
計期間の業績結果ならびに、影響の大きい中国子会社の業績が決算期の関係上
ほぼ固まりつつあることも踏まえて、当初計画の達成は難しいと判断いたしま
した。つきましては、当第2四半期連結累計期間の業績予想を上記の通り修正
いたします。
 なお、通期の連結業績予想につきましては、特に**用や**用の先行きの
不透明性が増していること、ならびに等方性黒鉛素材の生産調整の検討も避け
られなくなりつつあること等も含めて状況を精査のうえ、第2四半期連結決算
発表時には公表する予定です。』

 T社は古くから炭素に関わってきた企業です。もともとは掃除機や電動工具
などに用いられているカーボンブラシの製造からスタートした企業です。T社
は、このカーボンが秘める無限の可能性に早くから着目し、研究・開発を推進
してきました。その結果、1974年に日本で初めて「等方性黒鉛」の開発に
成功しました。以来、高機能分野に特化した独創的で革新的なカーボンの追求
に挑戦し、身近な生活空間から宇宙航空・医療などの最先端分野まで、そして
特に太陽電池・原子力などの環境・エネルギー分野など、様々な領域でT社の
カーボン製品と技術が使用されています。しかしながらカーボンの可能性はま
だまだ未知数で、さらには金属やセラミックス等の異種元素・材料との結合や
複合化により、カーボンが果たす役割と展開領域は今後ますます拡がっていく
ことが期待できます。

 「等方性黒鉛」は約3000度の高温処理により誕生する黒鉛です。整った
結晶構造を持ち、電気をよく通す性質があります。「等方性黒鉛」には、熱及
び電気伝導性にすぐれ、高温や薬品への耐性が高く、軽量で加工が容易、摩擦
・磨耗が起こりにくい、という特性があります。このことから高い信頼性を要
求される原子力分野、放電加工分野、半導体分野などを中心に、幅広い産業分
野で活躍しています。

 一時的な業績の低迷で上場来の安値をつけて、少し株価が戻した位置にいま
すが、まだまだ売り込まれて安くなる可能性は充分あります。もしT社の技術
力と近い将来の業績回復を信じることが出来るならば、大底近辺の株価を拾っ
て将来のキャピタル・ゲインの獲得を目指す冒険的投資の対象として、調査し
て検討する価値があると考えているところです。

経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎

★有料メルマガはこのほかにも特定銘柄を挙げて詳細研究する「銘柄研究」が
あります。本日はミライアル(4238)の研究レポートを掲載していますの
で、ご覧いただいたのち、ご興味がある方はぜひ一度ご購読下さい。

 本日配信の有料メルマガでは、資産背景に不安が無く、高い技術で世界中に
受け入れられる製品を作り出すとともに、世界中に販売網を拡大している、T
OBも期待できる企業を、研究銘柄として掲載しています。
 また、コラムでは、2013年相場を見据え、割安な銘柄の情報やウオッチ
している研究銘柄候補群に言及しております。
 今週金曜までに購読された方には、もれなく今週配信号も差し上げます。
 是非この機会にご購読下さい。

有料メルマガは週1回・火曜日配信です。
詳細は http://www.iforum.jp/magazine.htm をご参照下さい。

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、
当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が
変化している可能性があります。)

このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
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◆コラム「特別配信・有料メルマガ研究銘柄レポート(2)」

 2回連続で石川臨太郎の有料メールマガジンのメイン記事、「研究銘柄」の
過去分を配信いたします。石川氏の定評ある独自調査による濃密な内容です。
今回は、2012/7/3に配信した「ミライアル(4238)」をお届けし
ます。ぜひ参考にしてください。
 もしお気に入りましたら、有料購読もよろしくお願いいたします。


◇銘柄研究 ミライアル(4238)

 本日は、1968年(昭和43年)創業以来、高機能プラスチックの研究開
発、精密成形・加工をとおして、電子材料や半導体産業の分野に必要不可欠な
独自製品を供給している、ミライアルを研究対象として再度取り上げます。

 ミライアルは、半導体の分野にかかわる製品を製造・開発しています。半導
体は「シリコンウエハ」という素材からつくります。そして、シリコンウエハ
から半導体を製造するときに欠かせない製品をつくっているのがミライアルで
す。

http://www.miraial.co.jp/product/#searchcategory-2

ミライアルの製品情報
http://www.miraial.co.jp/product/index.html

 半導体業界においては、エルピーダメモリが倒産したり、ミライアルの売上
シェアの約30%(シリコンウエハ出荷容器については約50%)を占める主
力販売先であるSUMCOが、2012年1月期に834億円の巨額赤字を計
上し、大型増資を実行すると共に、太陽電池用Siウエハー事業からの撤退や、
国内工場の再編を含む「事業再生計画」を行ないました。

 SUMCOは親会社の出資などで倒産の心配は少なかったのですが、同社の
業績不振はミライアルの2013年1月期の業績低迷を想像させ、減配などの
リスクが不安視されました。

http://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr1/tdnetg3/20120309/7czvvc/140120120308092888.pdf

 しかし、3月9日に発表された2012年1月期の決算短信において、20
13年1月期は前期比減益ながら配当は年間60円を維持することが確認され
ました。

 そして、6月8日に発表されたミライアルの2013年1月期第1四半期の
業績は順調で、前年同期比では増収増益を確保しています。


 投資環境の悪化で上昇し、1400円を大きくクリアして、高値1499円
(4月13日)までとどいた株価も5月以降20%以上下落しましたが、7月
の配当権利月にむけて回復傾向を示してきました。

ミライアルの株価チャートです。
http://www.nikkei.com/markets/company/chart/chart.aspx?scode=4238&ba=1&type=6month

 そしてシリコンウエハ業界では、現在の業界での主流の300ミリのシリコ
ンウエハから、450ミリに移行する動きが着実に進んでいます。ミライアル
はトップ企業として、この流れに合わせて対応を準備しています。

 ミライアルの決算説明資料などを確認すると、450ミリ関連設備投資は、
2013年1月期のミライアルの総設備投資額13.9億円のうち10.6億
円を占め、建物等は1月着工夏頃竣工予定、機械設備が夏頃導入予定、金型秋
口完成が中心となっています。

 半導体デバイスは、高集積化、高性能化、経済合理性の向上を繰り返して進
歩してきました。これらの進歩に大きく寄与してきたのが、シリコンウエハ大
口径化です。

 一例を挙げると、シリコンウエハの口径を拡大することで、ウエハ1枚から
より多くの半導体デバイスを作ることが可能となり、その生産性が大幅に高ま
り、経済合理性を向上させることができます。従って、中期的にはシリコンウ
エハ業界は450ミリの製造が可能になれば、競争で優位に立つために450
ミリシリコンウエハの製造を増加させ、ミライアルの450ミリ対応シリコン
ウエハ出荷容器「FOSB」の売上も増加していくことが予想できます。

 シリコンウエハ出荷容器の再利用(=リユース)については、シリコンウエ
ハメーカーの経費削減のため、全体の容器量の内、30%前後で推移している
と予想されていますが、450ミリについては新製品なので、全て新製品を使
用するしかなく、ミライアルの利益率も増加すると期待されます。

 ミライアルの主力製品シリコンウエハ出荷容器「FOSB」を簡単にいえば、
シリコンウエハを運ぶための「箱」です。ミライアルが占める「FOSB」の
現在の主力口径の300ミリウエハ出荷容器は、会社四季報2012年夏号
(東洋経済新報社)によると世界首位で、シェア5割超といわれています。

 パソコンや携帯電話、自動車や冷蔵庫などあらゆる製品に使用されている半
数以上の半導体は、ミライアルのシリコンウエハ出荷容器「FOSB」が運ん
でいるといっても過言ではないと思います。

 本日の研究銘柄としてミライアルを選んだ一番の理由は以下の5つです。

1)ミライアルの業績はこれから中期的には回復していくことが期待されてい
 ること。

2)配当利回りがまだ4.72%(=株価1270円)と高配当利回りである
 こと。

3)配当権利月が1月と7月で、7月には配当が30円分得られることから、
 株価の下値を支えてくれる可能性があること。

4)ミライアルの主力製品である「シリコンウエハ搬送容器」の業界は、技術
 という壁に守られ参入障壁の高い業界であると。

5)ミライアルの財務内容が良好であること。


<ミライアルの主力製品である「シリコンウエハ搬送容器」>

 容器の製造には、寸法精度、シーリング性能、耐熱、耐摩擦性などにおいて、
高いスキルが要求されます。高度な技術を開発するには、他の企業が行うとな
ると、莫大な時間と資金を必要とします。そのため、この業界に参入しように
も、まず技術面の条件ではじかれてしまいます。そのため、競合となる企業は、
世界で数社に限られています。

 シリコンウエハは99.999999999%(通称イレブンナイン)とい
う高純度のシリコン(Si)からできています。とてもデリケートな素材なの
で、持ち運びにはシリコンウエハ出荷容器「FOSB」のような専用の容器が
必要になります。人の手に触れることはもってのほかです。外気に触れること
もご法度です。振動や気圧、温度の変化にも敏感に反応してしまいます。普通
のプラスチック容器に入れると、その容器から発せられる微量のガスでさえ、
シリコンウエハにとって有害になってしまうのです。シリコンウエハ出荷容器
「FOSB」に入れることでしか、運ぶことができません。

http://www.miraial.co.jp/product/index.html#searchcategory-2

 シリコンウエハ出荷容器「FOSB」には、高度なテクノロジーがいたると
ころに注ぎ込まれています。ミクロン単位のチリやほこりさえ侵入できない難
攻不落の要塞空間のようなものです。しかしその空間は気圧、温度、振動など
極限まで抑えた快適さを誇ります。容器から発生するガスは限りなく0、潔癖
ともいえるほどの清浄度です。あらゆる脅威からシリコンウエハを守り、半導
体メーカーに届けるシリコンウエハ出荷容器「FOSB」は、高い技術なくし
ては製造できません。当然、簡単にはつくれません。世界中を見ても、高品質
な製品を提供できるのは、現在世界に数社のみで、その世界シェアNO1がミ
ライアルです。

 シリコンウエハは、1〜2年後に月産400万枚に増加すると言われていま
す。自動車に使用される半導体も増加しており、電子機器などに使われる半導
体も増加しています。多くの製品への半導体の使用が増えている現状から、こ
の推測は実現する可能性が高いと考えています。現在が月産300万枚前後な
ので、ミライアルの業績もシリコンウエハ生産増に伴って伸びていくと予想さ
れます。高技術による製品で世界トップシェアを保持しているからです。

 2011年以降、直径450ミリのシリコンウエハが製品化に向けて着々と
開発が進められています。そしてミライアルは、450ミリシリコンウエハを
運ぶために不可欠な容器の生産準備に追われています。

 ミライアルは今後も、このような業界の規格に適合しつつ、ミライアル独自
の強みを持った製品を開発していくと考えられます。

 ミライアルは、シリコンウエアの伸びが将来止まったときも想定して、他事
業への進出を真剣に考えて準備しています。シリコンウエハ出荷容器の世界で
発揮した競合他社が真似できない技術を、ミライアルは持っています。ほかの
プラスチック製造で、この技術を生かして収益性の高い製品を開発できると考
えています。それを実証するために、新規事業立ち上げのための新たな部署を
創設しています。医療や食品、農業にいたるさまざまな分野を視野に入れ、大
学との共同研究なども積極的に進めながら、次の「世界一」を狙っています。

 もちろん新規事業に関しては、時間の面でも、費用の面でも、大きな投資が
必要です。ミライアルは過去の利益で充分な現金性資産と、技術の蓄積を確保
しています。シリコンウエハ出荷容器「FOSB」も、完成までにかかった時
間は5年ということです。この経験を生かして新分野でも成功できる企業だと
考えます。

 ミライアルの経常利益と純利益、一株利益の額を2005年のジャスダック
上場時点から並べてみます。

2005年1月期 23.5億円 14.2億円 190.7円
2006年1月期 29.1億円 18.3億円 186.7円
2007年1月期 44.0億円 26.6億円 262.5円
2008年1月期 51.3億円 32.0億円 315.9円
2009年1月期 23.2億円 13.0億円 128.9円
2010年1月期 19.4億円  9.5億円  94.2円
2011年1月期 31.8億円 21.9億円 216.6円
2012年1月期 24.7億円 13.4億円 133.2円
2013年1月期予22.0億円 12.4億円 122.5円

 ミライアルの過去の実績からみて、着実に黒字を出す収益力を持っている企
業です。

 いつものようにバランス・シートを確認して資産価値から見ていきます。

http://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr1/tdnetg3/20120608/7hdbl9/140120120521038253.pdf

 平成25年1月期の第1四半期の決算短信から調べました。必ず自分の眼で
確認する癖をつけてください。

 現・預金106.9億円
+投資有価証券0.3億円
+受取手形及び売掛金30.0億円
+在庫9.0億円
+土地簿価20.5億円
−全部の負債(=流動負債+固定負債=他人資本全部)46.7億円
=120.0億円

 時価総額は、原稿執筆時(6月29日終値)の株価1270円で計算すると、
128.5億円になります。決算短信発表時の自己株式は株数に含めず計算し
ています。

 有価証券報告書に開示されている賃貸不動産の簿価は963,283千円、
時価は993,460千円です。含み益は0.57億円です。

 ただ、自社使用の工場の底地などを近隣公示地・基準値の価格を時価として
推計しても、含み益は見込めそうもありませんでした。

 資産価値だけで考えると、現在の時価総額は相応な状況です。

 私は今回の強烈な株価下落が起こるまでは、4つの経済サイクルのうち一番
短い3年〜4年でサイクルを描く在庫循環を参考に、企業の4年間の平均経常
利益を計算し、その5年分つまり5倍を事業価値と考えるようにしていました。
事業価値はバランス・シート上に載っていないビジネス・モデルや企業の信用
力、社長や社員の能力、ネットワークの力などで利益を稼ぎだせる力を現金換
算しなければ計算できません。しかしこれを簡単に算出することは不可能です。
したがって過去の企業の経常利益で代用し、事業価値を把握するようにしてい
ます。
 ミライアルの場合は、シリコンウエハ出荷容器「FOSB」の世界的にトッ
プの市場シェアを確保できる技術力が事業力だと考えます。

 ミライアルの経常利益の推移を百万円単位で再度確認します。2009年1
月期から2324百万円→1942百万円→3179百万円→2475百万円。
4年間の平均は2480百万円です。この5倍の124億円を事業価値として
採用したいと考えます。

 ミライアルは企業価値(=資産価値+事業価値)から判断して、充分に割安
な水準にあると考えます。

 固定資産など、上記の資産価値に計上しなかった、資産を見てみます。

 建物等(含む建設仮勘定)20.4億円
+設備等5.3億円
+その他資産17.2億円
=42.9億円

 では続いて事業価値を定性的に考えてみます。

 ミライアルの事業分野に関する知的財産権については、特許権、意匠権、商
標権を取得しています。2011年1月期の有価証券報告書に書かれている技
術面で最重要の特許権については、国内・海外を含めて現存する特許出願は9
9件、登録済み特許権は115件です。2012年1月期の有価証券報告書に
は特許関連の情報が開示されていなかったので、2011年1月期の有価証券
報告書の数字を載せておきます。2011年に行なったミライアルの特許申請
などの情報は、以下のサイトに情報があります。2011年1月から12月ま
での期間の日本における特許登録数(=特許取得件数)は19件のようです。

http://ipforce.jp/invention-8488-4-1-2011.htm?tabid=2

 ミライアルの知的財産権については、製品化のノウハウをミライアル内に蓄
積しているため、知的財産権が侵害されることによりミライアルグループの業
績が重大な影響を受けることは想定されません。ただし、類似製品が市場に参
入してきた場合には、ミライアルの業績に影響を与える可能性が考えられます。

<ミライアルの事業領域>

http://www.miraial.co.jp/company/area.html

 竪型射出成形機、金型、高付加価値のプラスチック成形品など、プラスチッ
ク関連の高い技術ノウハウを広く蓄積しています。ミライアルはプラスチック
の新たな可能性をトータルに創造しています。

○半導体関連製品
 半導体関連製品事業はミライアルの柱の一つです。1970年代に半導体業
界の先駆けとして、1.5インチウエハ用カセットを国産第1号として提供し
て以来、目覚ましいテンポで発展を遂げてきた日本国における半導体製造業の
時代要求に的確に対応して成長してきました。

 その過程では、自動化推進に寄与し半導体製造の効率化、歩留まり向上に大
きく貢献して、ユーザーから高い評価を得てきました。 長年培った知識、デ
ータ、開発力を結集して、近年ではウエハ出荷容器・工程内容器だけではなく、
容器を開閉する装置などの周辺機器にも事業領域を広げています。

http://www.miraial.co.jp/product_search/index.php

○フルイドシステム製品
 フルイドシステムとは、腐食性の強い薬液を、純度を保ち安全かつ確実に移
送するトータルシステムで、ミライアルの製品は、半導体関連、化学業界、ラ
ボラトリーなどで使用されています。代表的な製品には、フッ素樹脂の継手・
バルブ・弁・ポンプなどのプラント配管製品や、工業薬品用フィルター部品、
医用理化学製品などがあります。なお、フッ素樹脂以外の高機能プラスチック
の製品も手掛けています。

http://www.miraial.co.jp/product_search/index.php

○電子部品
 ミライアルは、設立当初から電気絶縁材料の成形、加工を手掛けてきており、
広くエレクトロニクス分野に高機能プラスチックの精密加工技術を提供してい
ます。電子、通信、計測機器、宇宙、航空分野等、幅広い産業に対して、フッ
素樹脂などの高機能プラスチックの特性を生かした数多くの製品を供給してい
ます。

http://www.miraial.co.jp/product_search/index.php

<2012年第1四半期(暦年)の世界的なシリコンウエハの出荷状況
 SEMIの情報>

 半導体・FPD・ナノテクノロジー・MEMS・太陽光発電・その他関連技
術の製造装置・材料・関連サービスを提供している企業の、国際的な工業会で
あるSEMIが、2012年5月に公表したプレスリリースがあります。SE
MIはマイクロエレクトロニクスやFPDの主要生産地域に事務所を開設し、
イベントを主催するなど様々な活動を展開しています。

http://www.semi.org/jp/node/16586

 この5月7日に米国カリフォルニア州で5月7日(現地時間)に発表された
プレスリリースによると、2012年第1四半期(暦年)の世界シリコンウエ
ハ出荷面積は2011年第4四半期からわずかに増加したようです。
 2012年第1四半期に出荷されたシリコンウエハ面積は、20億3,30
0万平方インチとなり、2011年第4四半期の20億900万平方インチか
ら1%増加したとのことです。ただし、前年同期比では11%減でした。
 SEMI SMGのチェアマンで、MEMCのセミコンダクター・プロダク
ト・マーケティング シニア・ディレクターのブルース・ケラーマン氏(Dr.
Bruce Kellerman)は、「年頭の四半期のシリコンウエハ出荷
量には季節性の軟調傾向が見られますが、今年は前期比ではいくらか改善を示
すことになりました。2012年は半導体産業の穏やかな成長が予測されてお
り、シリコンウエハ出荷面積もポジティブな勢いが続くと楽観しています。」
とコメントしています。

 次に、ミライアルの2012年1月期有価証券報告書で、最近の研究開発の
取り組み状況を確認します。

<450ミリ FOSBの開発>
 現在、300ミリが主流であるシリコンウエハは、徐々に450ミリに向け
て開発が動きつつあります。ミライアルは、その動向を注視し、タイムリーな
上市を目指して開発に取り組んでいます。

<Auto Door FOSBの開発>
 300ミリシリコンウエハ出荷容器は、最終顧客であるデバイスメーカーの
要求で、オートメーション開閉機能を持った新製品であるAuto Door FOSBへの
転換が進んでいます。
 ミライアルは、Auto Door FOSBとして、いち早く開発・上市することで、ウ
エハ搬送及び受入工程の高度な自動化を実現し、ユーザーの生産工程の合理化
に大きく貢献しています。今後も合理化・コストダウンの要求に伴い、自動化
ライン導入は必須で、Auto Door FOSBの需要は引続き拡大していくものと思わ
れます。今後、ますます高度化する品質要求を見据え、継続的な改善・改良に
取り組んでいます。

<シリコンウエハ工程内容器及びその他のユーザー仕様品の開発>
 300ミリシリコンウエハでの半導体製造が進んでいる中、工程内容器には
より高い清浄度と安全性が要求されます。ユーザーの要求水準を満たすため、
300ミリシリコンウエハ工程内容器「FOUP」の改良・更新を推進すると
ともに、200ミリ以下の工程内バスケット/ボックスについて、特定ユーザ
ー向けの特殊仕様品の開発を継続的に進めています。
 FOSB同様、新規顧客の獲得と同時に、多様な顧客要求に応え、新たな材
料や多様な性能を満たした製品開発活動を行なっています。

<高機能プラスチック樹脂の選定・開発>
 高機能プラスチック樹脂の選定・開発に関しては、さらなる顧客満足のため
に、原料メーカーとの共同作業による新グレードの開発、既存グレードの改良
作業を継続して推進しています。特に新たな原料グレードの開発については、
現状の問題点を解決し、他社製品との差別化を実現する高品質・高付加価値製
品の具体化を目標に研究を継続しています。

<次世代竪型射出成形機の開発>
 株式会社山城精機製作所が、長年にわたって培ってきた竪型成形機の多彩な
ノウハウを活用し、コスト競争力ある全電動機開発を推進しシリーズ化を急ぐ
一方で、年々進化する特殊な樹脂に対応した先端の成形機開発にも注力してい
ます。

 以上を合わせて、2012年1月期の研究開発費の総額は、0.86億円と
なっています。

 ミライアルをより良く理解するために、2013年1月期第1四半期決算説
明資料もチェックすることをお勧めします。

http://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr1/tdnetg3/20120608/7ie1cp/140120120607051257.pdf

 ミライアルの主力事業領域であるシリコンウエハ関連製品は、半導体を作る
うえで必要不可欠なものです。世界経済の影響は受けますが、半導体は自動車
や新しい電子機器などに、今後もますます多く使用されるようになると考えら
れます。

 ミライアルは、上場以来利益を積み重ねているので、現金性資産を充分にバ
ランス・シートに蓄積していることと、自己資本比率77.8%ということか
ら、ユーロ諸国の財務危機が長引き、世界の金融システム不安が投資環境をさ
らに悪化させたとしても、また世界経済の低迷期が今後も続いていくと仮定し
ても、充分生き残り、中長期的に成長を続けられる企業だと考えます。

 2009年3月期のように、サブプライム問題に端を発した世界経済の大幅
な落ち込みの時期にも、また今期のような東日本大震災のあとでも、経常段階
でも税引き後の最終段階でも黒字を維持している強い収益基盤を持っているミ
ライアルの株価が、投資環境の悪化で高配当利回りの状況に低迷している段階
で、投資を検討するのは意味があると考えて本日の研究銘柄として取り上げま
した。

経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎

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