東日本大震災を契機に今まで動かなかったような日本の富裕層の方が、海外への資産移転、移住をし始めている。カントリーリスクを真剣にリスクとして捉え始めたのである。先日ある講演会で各国の人の国民性を下記のように話されている人がいました。
海に一隻の様々な国籍の人が乗っている豪華客船が沈みかけていました。救助ボートは全員分用意されておらず、船長は女性と子供を優先させ、男性は海に飛び込むように呼びかけなければなりませんでした。
パニック状態の男性諸君を納得させるためには:
イタリア人には「飛び込めばもてる」と言えば飛び込む。
イギリス人には「紳士ならば飛び込んで当然」と言えば飛び込む。
アメリカ人には「飛び込んだらヒーローになれる」と言えば飛び込む。
ドイツ人には「規則だから」と言えば飛び込む。
日本人には「周りの人も皆さん飛び込んでいます」と言えば飛び込む。
各国の国民性を良く表したものだと思います。そんな日本人ですが今まさにこのような状況が起きつつあると思います。この豪華客船が日本の現状です。そのようななか、かなりの方がキャピタルフライトを実施してはじめています。
1998年の外為法改正により日本の居住者も、海外の銀行に、資産運用を目的として口座開設し、海外投資の決済口座として利用する為に認可を受けた一部の外国為替銀行を通さなくても開設する事が可能になりました。
海外投資、資産分散という意味で海外口座を利用するのは他国では普通に行われている事ですが、日本でも護送船団方式がまだ存在した頃、少しでも利率の高い銀行にお金を預けていたように、世界では国を跨いで少しでも有利な条件の所に資金が流れています。お金は条件の良い所に集まっています。
ポルトガルが大地震の後から衰退していったように、日本ではそれが起きようとしています。このような中でカントリーリスクを考えない方がおかしいと思うのは私だけでしょうか。今回、被災地ではおそらく多くの方々が残念な事に不動産、動産、などの様々な財産を流されていると思います。また、日本人では良く箪笥預金をされている方がいらっしゃいますが、このような方も多かったのではないでしょうか。
資産保全という観点からはヨーロッパのように国境が隣接している国々では、歴史的に常に戦乱があったり、政権、税制が変わったりした歴史があり、国民が自分の資産を守る為に常に様々な資産防衛対策を行ってきました。国を分散し自分の資産保全をするという考えも、その中から自然と生まれてきた方法なのでしょう。今まさに我々もこのような教えを学ばなければならないのではないでしょうか。
これから数年で各国政府そして日本政府がどのようになるかなんていうのは全く分からないのが現状ではないだでしょうか。そんな時代であるからこそ最悪のケースから自分の資産を保全する準備は着々と進めたいものです。過去に日本でも預金封鎖があったように何が起きてもおかしくない状況に現在は陥ってます。
1998年より日本から海外への門は開きましたが、この門がいつまでも大きく開いた状況にあるとは限りません。出来るうちに様々な対処をしておくのが良いのではないでしょうか。
(番頭さん)
【筆者プロフィール】
大学卒業後、某都市銀行勤務、某外資銀行勤務を経て独立。専門は個人富裕層業務。
幼少期に6年間ドイツで過ごし帰国、その時の経験が後の人生に大きく影響。
日本人の基本的なフィナンシャルリテラシーの向上を願いつつ日々奔走中。
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても当方は一切の責任を負いません。)
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海に一隻の様々な国籍の人が乗っている豪華客船が沈みかけていました。救助ボートは全員分用意されておらず、船長は女性と子供を優先させ、男性は海に飛び込むように呼びかけなければなりませんでした。
パニック状態の男性諸君を納得させるためには:
イタリア人には「飛び込めばもてる」と言えば飛び込む。
イギリス人には「紳士ならば飛び込んで当然」と言えば飛び込む。
アメリカ人には「飛び込んだらヒーローになれる」と言えば飛び込む。
ドイツ人には「規則だから」と言えば飛び込む。
日本人には「周りの人も皆さん飛び込んでいます」と言えば飛び込む。
各国の国民性を良く表したものだと思います。そんな日本人ですが今まさにこのような状況が起きつつあると思います。この豪華客船が日本の現状です。そのようななか、かなりの方がキャピタルフライトを実施してはじめています。
1998年の外為法改正により日本の居住者も、海外の銀行に、資産運用を目的として口座開設し、海外投資の決済口座として利用する為に認可を受けた一部の外国為替銀行を通さなくても開設する事が可能になりました。
海外投資、資産分散という意味で海外口座を利用するのは他国では普通に行われている事ですが、日本でも護送船団方式がまだ存在した頃、少しでも利率の高い銀行にお金を預けていたように、世界では国を跨いで少しでも有利な条件の所に資金が流れています。お金は条件の良い所に集まっています。
ポルトガルが大地震の後から衰退していったように、日本ではそれが起きようとしています。このような中でカントリーリスクを考えない方がおかしいと思うのは私だけでしょうか。今回、被災地ではおそらく多くの方々が残念な事に不動産、動産、などの様々な財産を流されていると思います。また、日本人では良く箪笥預金をされている方がいらっしゃいますが、このような方も多かったのではないでしょうか。
資産保全という観点からはヨーロッパのように国境が隣接している国々では、歴史的に常に戦乱があったり、政権、税制が変わったりした歴史があり、国民が自分の資産を守る為に常に様々な資産防衛対策を行ってきました。国を分散し自分の資産保全をするという考えも、その中から自然と生まれてきた方法なのでしょう。今まさに我々もこのような教えを学ばなければならないのではないでしょうか。
これから数年で各国政府そして日本政府がどのようになるかなんていうのは全く分からないのが現状ではないだでしょうか。そんな時代であるからこそ最悪のケースから自分の資産を保全する準備は着々と進めたいものです。過去に日本でも預金封鎖があったように何が起きてもおかしくない状況に現在は陥ってます。
1998年より日本から海外への門は開きましたが、この門がいつまでも大きく開いた状況にあるとは限りません。出来るうちに様々な対処をしておくのが良いのではないでしょうか。
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