JUGEMテーマ:株・投資
第1回目の記事という事でこれからの記事の内容をどのように展開していくか非常に悩んだのだが、皆様が億の単位のお金を手にした時の後に目にする金融機関、金融商品、海外投資情報を提供するのが私の役目だと思い筆をとった。
○プライベートバンクとは
今までの仕事の中で国内外の富裕層(HNWI−High Net Worth Individuals)の方々とお付き合いをさせて頂く事が多かったのだが、それらの方々の多くはプライベートバンクを活用されている。
ここで言うプライベートバンクとは、邦銀、外資がこぞって現在日本で展開しているようなものではもちろん無い。確かに本場のプライベートバンクのような見せ掛けの店舗を構えている所はあるが、それはあくまでも見せ掛けであり本質ではない。
プライベートバンクはサブプライムローン問題のような大不況だけではなく、戦争、戦乱、通貨破綻、国家破綻しても、お客様の資産を永続的に保全していく金融機関の事を言う。
またプライベートバンクという言葉は日本では間違って使われている。本来、プライベートバンクとはスイスプライベートバンカーズ協会(Swiss Private Bankers Association)に登録されている、単独のパートナー、または登録されたパートナーシップ、有限パートナーシップ、または持ち株式有限パートナーシップによる銀行に限るとしている。ただし、パートナーのうち、いずれか1名またはそれ以上が無限責任を負う形式でなければいけない。
同協会に登録されているプライベートバンクは下記リストの14行の銀行のみであり、どの銀行も150年〜200年の歴史がある由緒ある銀行である。本来はこのスイスプライベートバンカー協会に属するプライベートバンクに勤務するバンカーに限ってプライベートバンカーと呼ぶ事ができる。これはスイスの銀行法で明確に規定されている。
【スイスプライベートバンカー協会に属するプライベートバンク】
Baumann & Cie www.baumann-banquiers.com
Bordier & Cie www.bordier.com
E. Gutzwiller & Cie Banquiers www.gutzwiller.ch
Gonet & Cie www.banquegonet.ch
Hottinger & Cie www.hottinger.com
Landolt & Cie www.landoltetcie.ch
La Roche & Co Banquiers www.larochebanquiers.ch
Lombard Odier Darier Hentsch & Cie www.lodh.com
Mirabaud & Cie www.mirabaud.com
Mourgue d'Algue & Cie www.mabank.ch
Pictet & Cie www.pictet.com
Rahn & Bodmer www.rahnbodmer.com
Reichmuth & Co www.reichmuthco.ch
Wegelin & Co.Gesellschafter Bruderer, Hummler, Tolle & Co www.wegelin.com
(出典:http://www.swissprivatebankers.com/en)
Pictet & Cie 、Lombard Odier Darier Hentsch & Cieの2行はプライベートバンクの中では大手であり日本の読者の方も耳にした事があるかもしれない。
しかし、プライベートバンクは大々的な宣伝を行わない為、知る人ぞ知る銀行と言わざるをえない。
○プライベートバンクに口座を開設するには
プライベートバンクは誰もが口座開設をする事ができるわけではなく、一定の事前審査が銀行によって行われ(口座保有者、会計事務所等の紹介であれば事前審査における問題はない事が多い。)問題がなければ、面談が行われ口座が開設できるという仕組みになっているのが一般的である。面談時には形式的な質問、資産形成の方法、事業内容等がヒヤリングされる。銀行によっては更に踏み込んだプライベートな質問をしてくるようである。これは後々に顧客との訴訟、損失補償などの問題を回避する為や、ひいては銀行自身の信用、ブランド、そして既存のお客様を守る為に行われている。
また気になる最低入金金額も銀行によって程度の差があれ、ある程度纏まった資金が必要である。例えば、最低入金金額が1億円の銀行に1億円預け入れたとしても、それ程良いサービスは受ける事はできないであろう。本格的な資産保全対策を構築するにはやはり5億以上は最低限でも必要であろう。最近面談をした某プライベートバンカーの方は20億円以上ないとスイスのプライベートバンク口座を利用するのは難しいと話をされていた。
次回はプライベートバンクでは預金は全額保護?を掲載予定。
(番頭さん)
【筆者プロフィール】
大学卒業後、某都市銀行6年間勤務、某外資銀行2年間勤務を経て、現在はイギリスに母体のある会計士の団体の日本法人を設立中、(日本法人はコンサルティングファームとして設立中)専門は個人富裕層業務。
幼少期に6年間ドイツで過ごし帰国、その時の経験が後の人生に大きく影響。日本人の基本的なフィナンシャルリテラシーの向上を願いつつ日々奔走中。
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても当方は一切の責任を負いません。)
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