株の玉手箱 老後資産1億円達成への相場道#14




 まさに“政治の秋”と言われる通り、株式市場でも今年は例年以上に政治の話題が注目を集めています。

 世界中が注目する米大統領選のゆくえも気になるところですが、アラブ・イスラエル間の国交正常化やBLMがもはやデモではなく暴徒と化していることなどもトランプ陣営にとっては追い風に変わってきつつあります。

 しかし、今はご存知のとおりに我が国も政治的にとても重要な局面を迎えています。

 事前観測もありましたが8月28日に安倍首相が辞意を表明したことで、にわかにポスト安倍をめぐる政局が慌ただしくなり始め、昨日の自民党総裁選で前評判の高かった菅官房長官が党内派閥に担ぎ上げられる形で自民党総裁に選出されることとなりました。

 これまで安倍政権の中枢を担う官房長官として官僚のコントロールに邁進してきた菅氏は今回の総裁選出馬にあたり、経済政策は従来のアベノミクスを踏襲することをふまえつつ、独自色として役所・官僚の縦割り行政の打破を掲げ、総務大臣を経験した経緯から携帯業界の料金値下げについてメスを入れるほか、地銀の再編を促す発言したことなど色々と物議を醸しています。

 同時に、アベノミクスで実現が難しかった第三の矢「成長戦略」にしたがっては「デジタル庁」創設の意向を示し、既得権益の多い産業界とりわけ経済産業省にも食い込んでいく姿勢を鮮明にしたと言えます。

 菅氏は自民党内でも無派閥で、しがらみの無い政治信念の下、安倍政権下における内政実務を取り仕切って支えてきたという自負がおありなんだと思います。

 一方、安倍総理はどちらかと言うと外交・安全保障に力点を置きながら国際社会の中で存在感を示してきた印象がありますので、アベノミクスを踏襲するとしながらもやはり内政に重きを置いた政権運営を志向していくのでしょう。

 そうすると銘柄選びは【内需寄り】で考えていくのが良いということになりますが、ただ新政権がまだ発足してもいないところで、早速にも早期解散の声があがっていますので、実際のところは非常に難しい局面です。


 株式市場では菅新政権への期待から“スガノミクス”と囃して地銀再編思惑の関連株が一斉高という現象も見受けられます。

 島根銀行(7150)やじもとHD(7161)、筑波銀行(8338)、富山銀行(8365)、福島銀行(8562)などが華々しく物色されていますが、あまりに期待先行と言えるでしょう。

 長期安定政権を築いてきたアベノミクスからさらに一歩踏み込んだ経済政策を打ち出し、かつ実行できるかどうかが問われるところではあります。

 しかし、無派閥の菅氏が思ったように政策運営する上では国民の信を得たという裏付けが無ければおそらく何も進められない、あくまで暫定的な政権としての見方を払拭する必要がある、だからこその早期解散なのだと思います。

 ただ、ここで何よりもまず重要なのは政局よりも、新型コロナウイルスで打撃を受けた実体経済を回復軌道に乗せられるかどうかであり、株式市場としてはコロナ対策にかこつけた第3次補正予算を組んで財政出動ができるかどうかの方がよほど大事な点と言えるでしょう。

 足元では新型コロナウイルス感染症(COVID−19)を指定感染症から外して、「Go To トラベル」を来月から東京発着旅行も対象に加えるとの動きもみられていますが、一方で欧州あるいは中東の諸地域で再び感染拡大が続いており、今冬にはまたパンデミックが広がる懸念も出始めてきました。

 直近の株式市場では日経平均・TOPIXともに2月以来7か月ぶりとなる水準に回復し、新高値銘柄数は今年最高の130を数えるレベルに来ています。

 騰落レシオも25日で125ポイント超え、6日で200ポイント超えですから、おそらく投資家心理は熱狂とまではいきませんが、それなりの株高に陶酔感が出てきているところと言えるでしょう。

 したがって、ここから今週の立会日は残り3日、週末は「敬老の日」「秋分の日」を含めて4連休となりますので、連休前にしっかりと利食い、もしくは損切りも交えてポジションの縮小を図りましょう。

 買いポジションをどうしても減らしたくない場合にはインバース型のETFや個別株のツナギ売りなどでヘッジポジションを構築、場合によっては先物・オプションを取引する方であれば保険的に売りポジションを組んでおくのもよいでしょう。


 過度な楽観も悲観も必要ありませんが、“政治の秋”は必ずと言ってよいほど相場は波乱含みとなります。

 市場の後手に回るのではなく事前の備えを万端にしておいて、マーケットの急変や暴落商状でこそ柔軟な対応、そして積極的に買い出動できる態勢を作っておきましょう。


(あすなろ産業調査部 加藤あきら)


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株式会社あすなろ/関東財務局長(金商)第686号/加入協会 一般社団法人日本投資顧問業協会


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有料メルマガライブラリから(353)「平成の最後のバーゲンセールが始まったのかもしれない」

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 有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
 自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。


=コラム「平成の最後のバーゲンセールが始まったのかもしれない」
 (有料メルマガ第503回・2018/10/16配信号)


※2018年10月現在の内容です。留意してお読み下さい。


【前略】


 今回の暴落で新たに買った、今日の副題に書いた企業のことを書く前に、少しだけ株で安定的に利益を出せるようになった時のことを書いておきます。

 私が徐々に株式投資の利益の額が上がってきたとき、株式投資での損に対処する考え方が変化していることに気がつきました。成績がだんだん良くなってきた時、どんな考えかたに変わったので成績が上がってきたかを、今日は紹介しておきます。

 株式投資を始めたばかりの頃は、買った株全部で儲けようと思っていました。実際ビギナーズラックで1300万円まで儲けた時は、儲かるまで絶対売らずに投資したすべての株で利益を上げることが出来ました。

 下がったら絶対売らないと決めていました。だから損したことはなくて全部の株で利益を上げられました。しかし自分の買い値を割り込んで下がっていく株をナンピン買い下がりで持ち株を増やしていくので、座敷牢(←含み損状態)に押し込められて出るに出れない状態が長く続くことが多くありました。

 その当時は、株の儲けは我慢料だと考えていました。その我慢は座敷牢の中にいる時ばかりではなく、自分の買い値を株価が上回り、売れば利益になる含み益の状態の時我慢することだと考えていました。


 今回の状況でいうと昭和電工を6470円どころで売却すれば1000万円近い売却益を得られる。しかし昭和電工の株価はまだまだ上ると考えて売るのを我慢するという状況です。

 我慢した結果、含み益の半分は消えてしまったことになります。いま時点ではという話です。もし昭和電工の株価が下がり続ければ、含み益は更に減ります。しかし私が考えているように、11月にある昭和電工の第3四半期の決算発表で、四半期ごとの業績上方修正があり、もし増配の発表があれば、昭和電工の株価は大きくリバウンドして、高値の6470円を大きく超えていく可能性も大きいと考えての我慢です。このような我慢が本来的な株式投資の我慢だと考えています。

 このような我慢は前向きな我慢ですが、買ってから予想に反して大きく下げて、含み損が増えて、しかも含み損の状態が長い株を我慢して持ち続けるのは、余り精神的に良くない上に、投資効率を考えるとあまり効率的ではない我慢です。

 効率のことにも意識が向くようになると、すべての株で買値より高く売って利益を上げると考えの欠点も見えてきました。

 株であまり利益を上げられなかった当時は、割安株投資ではなく、上がりそうな株探しの投資をしていました。

 しかし全部の株で儲けようとすると、どうしても含み損状態で我慢することが多くなってしまいます。投資資金もそれほど多くないため、現在投資中の株より割安の株が見つかっても、いま持っている株を売らないと買えない。そんなジレンマで悶々としてストレスを貯めまることが多かったのです。


 そのうちA株で損しても他の株で儲けてとり返せばOKだと思うようになりました。こう考えてはじめて損切りがスムーズにできるようになりました。

 投資の能力が一歩前進したわけです。
 資産を増やすためには、アセット・アロケーションで株に配分すると決めた資金の50%以上は株に投資したままにしたい。しかし相場が下がるときにはどんなに自分が割安で価値があると思っていても、需給という光があたらなくなるので株価は下がってしまいます。

 株価が下がると思っているのに買うのは辛い。下がってから買えばもっと儲かると思えてなかなか手が出ない。そんな状態がよくありました。そして我慢しているうちに株価が反転して上がってしまう。そうするともう買えなくなってしまいチャンスを逃すことが多くなりました。

 そのうちに自分の持ち株の中で配当がよく株主優待が大きくて割安なのに、ちっとも上がらない株があることに気がつきました。そのかわりこの株は他の株が下がるときもあまり下がりません。

 そこでどうしても怖いときは、例えばA株を売って、下げにくい株(=いまでいうと京阪神ビルディングのような企業です)に資金を移しておいて、売ったA株が京阪神ビルディングの値下がり率より大きく下がり、もう一度買い戻してもいいかな〜と思えるようになったとき買い戻しをする。


【中略】


 話を元に戻して、ある株の損を他の株の利益で取り戻してもいいと考えるようになっていたときより、更に成績が良くなったのは、株での損は別に株で取り返さなくてもいいと考えられるようになったときからです。
 株での損でも資産運用全体で取り返せばいい。お給料で取り返してもいい。そう思えるようになったのです。

 2003年の4月に日経225が8000円を割り込んだときに、「怖い、怖い」といいながら、キャッシュ・ポジションをゼロ(←株に配分した資金のキャッシュ・ポジションをゼロにしてフルインベストに持っていけたということで、最初から現・預金に配分している分はちゃんとキャッシュのままですから、誤解しないでください。この当時も現・預金に配分している資金も持っていました)近くまで引き下げることが出来ました。

 2002年以前は株で年間300万円から600万円くらいしか儲けることが出来なかったのに、2003年に一気に1800万円も儲けられたのは、一時的に含み損状態になっても、その損は不動産収入やサラリー収入でカバーすればいいと腹をくくって大底近辺で株を買えたからだと分析しています。
 それが成果に結びつきました。

 自分の資産運用全体で利益を安定的に伸ばし資産をトータルで増やすことができるなら、あるアセット部分(=例えば株とかゴールドとか)で損をしても気にしない。トータルで利益を上げ、資産の蓄積を増やしていければいいと考えられるようになったことで、リスクを従来より果敢にとっていけるようになったということです。

 私の場合だけではなく、このように「投資の損は何で取り返しても良い」と思えるようになれれば、あらゆる投資で従来よりリスクを取れるようになるのではないかと考えているので、今回のコラムで取り上げました。


【後略】


経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎


■□この有料メルマガの全文が読めます!
 岡谷鋼機(7485)研究銘柄レポート+コラムの構成です。
 コラムではSUMCOや上方修正された企業のチェックなどを掲載しています。
  以下のリンクからどうぞ。(一部無料で読めます)

  こちらから ⇒ http://bit.ly/rin20181016


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)





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億の近道2020/09/15


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
投資情報メールマガジン                  2020/09/15号

              イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
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【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

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             −本日の目次−
      (本日の担当:石川臨太郎&あすなろ産業調査部)


  ◆コラム「有料メルマガライブラリから(353)」
  ◆コラム「株の玉手箱 老後資産1億円達成への相場道#14」
      :あすなろ産業調査部


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■締切迫る!!四季報セミナー ガチャ氏×山本潤氏 四季報の裏側、全部お
 話しします! その3


「記者が強気なときはどんな表現?」「重要視している指標は?」
「出入り禁止の会社はあるの?」「何人でつくってるの?」
など四季報の疑問が解消します!

 四季報執筆&調査に5年間携わっていたガチャ氏が、その裏側と興味深い
トピックを全部開示。
 実際に携わってきた人間だけが分かる深い話が聞けます!

 また、事前にご質問を募集いたしますので、普段から疑問に思っていること、
ぜひ聞いてみたいことなどをお寄せ下さい。当日セミナー内で回答致します。
※時間の都合上、全ての質問にお答え出来ないことをご了承下さい。


 また第2部では、ダイヤモンドフィナンシャルリサーチ運用者の山本潤氏を
加え、企業情報誌のポイントや活用法を含む裏側を語り合ってもらいます。
※山本氏は以前、ダイヤモンド株データブック(ダイヤモンド版四季報)を
 立ち上げ、世に出したことがあります。


■日時:9月19日(土) 14:00〜16:30(開場13:45)
            (最大15分ほどの延長あり)

リアル参加もオンライン参加も可能です。

詳しくはこちら ⇒ http://okuchika.net/?eid=9393


主催:NPO法人イノベーターズ・フォーラム


★注目!★
【ツイキャスでオンライン参加される方へ】

視聴方法などはお支払い後にツイキャスより「購入完了メール」が届いており
ますので、内容をご確認の上、当日ご視聴下さい。

チケット購入後完了メールが届かない場合はこちらをご参照下さい。
 ヘルプ ⇒ https://twitcasting.tv/helpcenter.php?pid=5306

当日視聴の方法はこちらをご参照下さい。
 ヘルプ ⇒ https://twitcasting.tv/helpcenter.php?pid=HELP_PREMIER_LIVE_BUY#view

当日視聴が出来ない場合はこちらをご参照下さい。
 ヘルプ ⇒ https://twitcasting.tv/helpcenter.php?pid=5052

セミナー講師への質問は事前にお知らせ下さい。
ツイキャスのメッセージで送信することが出来ます。
 やり方 ⇒ https://twitcasting.tv/helpcenter.php?pid=5297


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■ お知らせ ■


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 今週は、ユニークな社風と技術的優位性を持ち成長する企業を分析。
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定期購読は10,000円+税/1か月です。
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 前田工繊、ファンデリー、レック、KeePer技研、eBASE、
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 ロジザード、日本ホスピス、ギフト、ビオフェルミン製薬、太陽化学、
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 じげん、シーアールイー、プロシップ、OATアグリオ、島津製作所、
 識学、日本セラミック、グリムス、エアトリ、小田原エンジニアリング、
 アンビスホールディングス、MKシステム、CYBERDYNE、
 カチタス、レーザーテック、フルキャスト、図研、ベネフィット・ワン、
 QBハウス、メディアドゥ、HOYA、メドピア、アイル、
 プロレド・パートナーズ、インソース

 バックナンバーはこちら ⇒ https://note.com/okuchika/m/m647eb0613650


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◆コラム「有料メルマガライブラリから(353)」


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ブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
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ないことを予めご了承下さい。


=コラム「平成の最後のバーゲンセールが始まったのかもしれない」
 (有料メルマガ第503回・2018/10/16配信号)

※2018年10月現在の内容です。留意してお読み下さい。


【前略】


 今回の暴落で新たに買った、今日の副題に書いた企業のことを書く前に、少
しだけ株で安定的に利益を出せるようになった時のことを書いておきます。

 私が徐々に株式投資の利益の額が上がってきたとき、株式投資での損に対処
する考え方が変化していることに気がつきました。成績がだんだん良くなって
きた時、どんな考えかたに変わったので成績が上がってきたかを、今日は紹介
しておきます。

 株式投資を始めたばかりの頃は、買った株全部で儲けようと思っていました。
実際ビギナーズラックで1300万円まで儲けた時は、儲かるまで絶対売らず
に投資したすべての株で利益を上げることが出来ました。

 下がったら絶対売らないと決めていました。だから損したことはなくて全部
の株で利益を上げられました。しかし自分の買い値を割り込んで下がっていく
株をナンピン買い下がりで持ち株を増やしていくので、座敷牢(←含み損状態)
に押し込められて出るに出れない状態が長く続くことが多くありました。

 その当時は、株の儲けは我慢料だと考えていました。その我慢は座敷牢の中
にいる時ばかりではなく、自分の買い値を株価が上回り、売れば利益になる含
み益の状態の時我慢することだと考えていました。


 今回の状況でいうと昭和電工を6470円どころで売却すれば1000万円
近い売却益を得られる。しかし昭和電工の株価はまだまだ上ると考えて売るの
を我慢するという状況です。

 我慢した結果、含み益の半分は消えてしまったことになります。いま時点で
はという話です。もし昭和電工の株価が下がり続ければ、含み益は更に減りま
す。しかし私が考えているように、11月にある昭和電工の第3四半期の決算
発表で、四半期ごとの業績上方修正があり、もし増配の発表があれば、昭和電
工の株価は大きくリバウンドして、高値の6470円を大きく超えていく可能
性も大きいと考えての我慢です。このような我慢が本来的な株式投資の我慢だ
と考えています。

 このような我慢は前向きな我慢ですが、買ってから予想に反して大きく下げ
て、含み損が増えて、しかも含み損の状態が長い株を我慢して持ち続けるのは、
余り精神的に良くない上に、投資効率を考えるとあまり効率的ではない我慢で
す。

 効率のことにも意識が向くようになると、すべての株で買値より高く売って
利益を上げると考えの欠点も見えてきました。

 株であまり利益を上げられなかった当時は、割安株投資ではなく、上がりそ
うな株探しの投資をしていました。

 しかし全部の株で儲けようとすると、どうしても含み損状態で我慢すること
が多くなってしまいます。投資資金もそれほど多くないため、現在投資中の株
より割安の株が見つかっても、いま持っている株を売らないと買えない。そん
なジレンマで悶々としてストレスを貯めまることが多かったのです。


 そのうちA株で損しても他の株で儲けてとり返せばOKだと思うようになり
ました。こう考えてはじめて損切りがスムーズにできるようになりました。

 投資の能力が一歩前進したわけです。
 資産を増やすためには、アセット・アロケーションで株に配分すると決めた
資金の50%以上は株に投資したままにしたい。しかし相場が下がるときには
どんなに自分が割安で価値があると思っていても、需給という光があたらなく
なるので株価は下がってしまいます。

 株価が下がると思っているのに買うのは辛い。下がってから買えばもっと儲
かると思えてなかなか手が出ない。そんな状態がよくありました。そして我慢
しているうちに株価が反転して上がってしまう。そうするともう買えなくなっ
てしまいチャンスを逃すことが多くなりました。

 そのうちに自分の持ち株の中で配当がよく株主優待が大きくて割安なのに、
ちっとも上がらない株があることに気がつきました。そのかわりこの株は他の
株が下がるときもあまり下がりません。

 そこでどうしても怖いときは、例えばA株を売って、下げにくい株(=いま
でいうと京阪神ビルディングのような企業です)に資金を移しておいて、売っ
たA株が京阪神ビルディングの値下がり率より大きく下がり、もう一度買い戻
してもいいかな〜と思えるようになったとき買い戻しをする。


【中略】


 話を元に戻して、ある株の損を他の株の利益で取り戻してもいいと考えるよ
うになっていたときより、更に成績が良くなったのは、株での損は別に株で取
り返さなくてもいいと考えられるようになったときからです。
 株での損でも資産運用全体で取り返せばいい。お給料で取り返してもいい。
そう思えるようになったのです。

 2003年の4月に日経225が8000円を割り込んだときに、「怖い、
怖い」といいながら、キャッシュ・ポジションをゼロ(←株に配分した資金の
キャッシュ・ポジションをゼロにしてフルインベストに持っていけたというこ
とで、最初から現・預金に配分している分はちゃんとキャッシュのままですか
ら、誤解しないでください。この当時も現・預金に配分している資金も持って
いました)近くまで引き下げることが出来ました。

 2002年以前は株で年間300万円から600万円くらいしか儲けること
が出来なかったのに、2003年に一気に1800万円も儲けられたのは、一
時的に含み損状態になっても、その損は不動産収入やサラリー収入でカバーす
ればいいと腹をくくって大底近辺で株を買えたからだと分析しています。
 それが成果に結びつきました。

 自分の資産運用全体で利益を安定的に伸ばし資産をトータルで増やすことが
できるなら、あるアセット部分(=例えば株とかゴールドとか)で損をしても
気にしない。トータルで利益を上げ、資産の蓄積を増やしていければいいと考
えられるようになったことで、リスクを従来より果敢にとっていけるようにな
ったということです。

 私の場合だけではなく、このように「投資の損は何で取り返しても良い」と
思えるようになれれば、あらゆる投資で従来よりリスクを取れるようになるの
ではないかと考えているので、今回のコラムで取り上げました。


【後略】


経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎


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 コラムではSUMCOや上方修正された企業のチェックなどを掲載しています。
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  こちらから ⇒ http://bit.ly/rin20181016


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、
当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が
変化している可能性があります。)


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[第2号] http://bit.ly/ishiken02
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[第5号] http://bit.ly/ishiken05
[第6号] http://bit.ly/ishiken06
[第7号] http://bit.ly/ishiken07
[第8号] http://bit.ly/ishiken08
[第9号] http://bit.ly/ishiken09
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 まさに“政治の秋”と言われる通り、株式市場でも今年は例年以上に政治の
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などもトランプ陣営にとっては追い風に変わってきつつあります。

 しかし、今はご存知のとおりに我が国も政治的にとても重要な局面を迎えて
います。

 事前観測もありましたが8月28日に安倍首相が辞意を表明したことで、に
わかにポスト安倍をめぐる政局が慌ただしくなり始め、昨日の自民党総裁選で
前評判の高かった菅官房長官が党内派閥に担ぎ上げられる形で自民党総裁に選
出されることとなりました。

 これまで安倍政権の中枢を担う官房長官として官僚のコントロールに邁進し
てきた菅氏は今回の総裁選出馬にあたり、経済政策は従来のアベノミクスを踏
襲することをふまえつつ、独自色として役所・官僚の縦割り行政の打破を掲げ、
総務大臣を経験した経緯から携帯業界の料金値下げについてメスを入れるほか、
地銀の再編を促す発言したことなど色々と物議を醸しています。

 同時に、アベノミクスで実現が難しかった第三の矢「成長戦略」にしたがっ
ては「デジタル庁」創設の意向を示し、既得権益の多い産業界とりわけ経済産
業省にも食い込んでいく姿勢を鮮明にしたと言えます。

 菅氏は自民党内でも無派閥で、しがらみの無い政治信念の下、安倍政権下に
おける内政実務を取り仕切って支えてきたという自負がおありなんだと思いま
す。

 一方、安倍総理はどちらかと言うと外交・安全保障に力点を置きながら国際
社会の中で存在感を示してきた印象がありますので、アベノミクスを踏襲する
としながらもやはり内政に重きを置いた政権運営を志向していくのでしょう。

 そうすると銘柄選びは【内需寄り】で考えていくのが良いということになり
ますが、ただ新政権がまだ発足してもいないところで、早速にも早期解散の声
があがっていますので、実際のところは非常に難しい局面です。


 株式市場では菅新政権への期待から“スガノミクス”と囃して地銀再編思惑
の関連株が一斉高という現象も見受けられます。

 島根銀行(7150)やじもとHD(7161)、筑波銀行(8338)、
富山銀行(8365)、福島銀行(8562)などが華々しく物色されていま
すが、あまりに期待先行と言えるでしょう。

 長期安定政権を築いてきたアベノミクスからさらに一歩踏み込んだ経済政策
を打ち出し、かつ実行できるかどうかが問われるところではあります。

 しかし、無派閥の菅氏が思ったように政策運営する上では国民の信を得たと
いう裏付けが無ければおそらく何も進められない、あくまで暫定的な政権とし
ての見方を払拭する必要がある、だからこその早期解散なのだと思います。

 ただ、ここで何よりもまず重要なのは政局よりも、新型コロナウイルスで打
撃を受けた実体経済を回復軌道に乗せられるかどうかであり、株式市場として
はコロナ対策にかこつけた第3次補正予算を組んで財政出動ができるかどうか
の方がよほど大事な点と言えるでしょう。

 足元では新型コロナウイルス感染症(COVID−19)を指定感染症から
外して、「Go To トラベル」を来月から東京発着旅行も対象に加えると
の動きもみられていますが、一方で欧州あるいは中東の諸地域で再び感染拡大
が続いており、今冬にはまたパンデミックが広がる懸念も出始めてきました。

 直近の株式市場では日経平均・TOPIXともに2月以来7か月ぶりとなる
水準に回復し、新高値銘柄数は今年最高の130を数えるレベルに来ています。

 騰落レシオも25日で125ポイント超え、6日で200ポイント超えです
から、おそらく投資家心理は熱狂とまではいきませんが、それなりの株高に陶
酔感が出てきているところと言えるでしょう。

 したがって、ここから今週の立会日は残り3日、週末は「敬老の日」「秋分
の日」を含めて4連休となりますので、連休前にしっかりと利食い、もしくは
損切りも交えてポジションの縮小を図りましょう。

 買いポジションをどうしても減らしたくない場合にはインバース型のETF
や個別株のツナギ売りなどでヘッジポジションを構築、場合によっては先物・
オプションを取引する方であれば保険的に売りポジションを組んでおくのもよ
いでしょう。


 過度な楽観も悲観も必要ありませんが、“政治の秋”は必ずと言ってよいほ
ど相場は波乱含みとなります。

 市場の後手に回るのではなく事前の備えを万端にしておいて、マーケットの
急変や暴落商状でこそ柔軟な対応、そして積極的に買い出動できる態勢を作っ
ておきましょう。


(あすなろ産業調査部 加藤あきら)


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