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投資情報メールマガジン 2020/09/14
イ意 の 近 道
−プロが導く「億」資産への近道− 週5回発行
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【ご挨拶】
将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!
★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★
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−本日の目次−
(本日の担当:炎のファンドマネージャ)
◆コラム「株式投資のリスク」
◆コラム「マイナス金利時代の株式投資」
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■もうすぐ締め切り!四季報セミナー ガチャ氏×山本潤氏 四季報の裏側、
全部お話しします! その3
「記者一人あたり何社担当?」「社長に取材しているの?」
「業績予想の表現の違いは?」「企業から圧力はあるの?」
「新人記者が担当する企業は?」など四季報の疑問が解消します!
四季報執筆&調査に5年間携わっていたガチャ氏が、その裏側と興味深い
トピックを全部開示。
実際に携わってきた人間だけが分かる深い話が聞けます!
また、事前にご質問を募集いたしますので、普段から疑問に思っていること、
ぜひ聞いてみたいことなどをお寄せ下さい。当日セミナー内で回答致します。
※時間の都合上、全ての質問にお答え出来ないことをご了承下さい。
また第2部では、ダイヤモンドフィナンシャルリサーチ運用者の山本潤氏を
加え、企業情報誌のポイントや活用法を含む裏側を語り合ってもらいます。
※山本氏は以前、ダイヤモンド株データブック(ダイヤモンド版四季報)を
立ち上げ、世に出したことがあります。
■日時:9月19日(土) 14:00〜16:30(開場13:45)
(最大15分ほどの延長あり)
リアル参加もオンライン参加も可能です。
詳しくはこちら ⇒
http://okuchika.net/?eid=9393
主催:NPO法人イノベーターズ・フォーラム
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◆コラム「株式投資のリスク」
コロナ禍による世界経済の混乱が続く中で株式相場は引き続き上昇トレンド
を継続している。
多くの投資家はその恩恵を何らかの形で受けておられるものと拝察するが、
実際にはいかがだろうか。
筆者の回りを見渡すと確かに顔色が良くなった投資家が多くなってきたと感
じる。
億の近道をスタートして20年になるが個人資産1億円は当然の時代となっ
てきたとも言える。
退職金を安定運用して1億円程度の規模に至る事例はざらにある。但し、そ
の時々の相場の変動で資産規模に変化が出てくるのは致し方ない。
このところはコロナショックが起きた3月をボトムに投資家の資産はその前
の水準を超えてきた状況だろうと推察される。
株式投資にリスク(不確実性)は付き物。問題はこれからだ。
株価上昇は金融政策を思い切って緩和した各国の施策が背景になっている。
特にコロナ禍の影響を大きく受けた米国トランプ大統領の政策対応がNAS
DAQなどの株価指数を押し上げた。NYダウはまだ年初の高値水準を超えて
いないが、NASDAQはコロナ禍でメリットを受けやすい銘柄がリード役と
なり1万2000ポイント水準まで上昇を見せた。
リスクのことなど心配しないでイケイケどんどんの投資家ほど利益を上げて
きた可能性がある。
日本株より米国株、その中でもNASDAQ指数を押し上げてきた限られた
銘柄にリスクテイクした投資家が多大なリターンを得たことは容易に想像がつ
く。
この潮流に乗ろうとしたのが実際には日本企業、ソフトバンクGだったとは
何とも言いようがないが目ざといとしか言いようがない。彼らは上場前のAI
ベンチャーに投資するファンド(ビジョンファンド)を立ち上げた筈ではなか
ったのか?気が付くと既存の上場企業に彼らのリスクマネーを投じていたこと
になる。そうして、しっかりとオプションを使ってリスクヘッジをしていたと
いう話ではあるが、摩訶不思議な企業になってきた印象がある。
この話が伝わり出した頃、NYダウもNASDAQもやや波乱の動きになり
つつある。
日本株は日経平均に採用されているこのソフトバンクGの上昇が止まってか
らはやはり波乱含みにはあるが、むしろ出遅れ気味だった個別銘柄に活路を見
出そうとしている印象が強い。
どうやらお金はまだまだ余っている。一方でかつてのバブル時代とは異なり
個別株の株価水準は低いものが多い。ここではそうしたお金がどこに向かうか
が関心事となるが、直近IPO銘柄の活躍が顕著なのもそうしたお金が余って
いる証拠とも言えるが、結果としてマザーズ指数は右肩上がりの展開を強めつ
つある。
出遅れ中小型銘柄やAIなどのテーマ銘柄を物色する流れが見出せるように
なってきた。一方で物色対象の時流には乗りにくい銘柄を見切り売りする入れ
代わりの激しい展開が見出せる。
中小型株はちょっとした業績の変動で株価は乱高下する。まさに投資家心理
次第で株価は上にも下にもいきやすいのが特徴。
先週は今年3月にマザーズに上場したMacbee Planet(709
5)がストップ安。1Q決算は悪くないのに発表された通期見通しが四季報に
比べやや慎重な見通しで売られたというのがストップ安の理由のようですが、
投資家の思惑が外れたということになります。
成長企業だと思って投資しても発表される内容には投資家の期待を下回るこ
とは日常茶飯事です。
企業の成長には必ずしっかりとした名目の先行投資が必要です。それによっ
て一時的には投資家の期待を裏切るような業績発表を行うことはよくあります。
しっかり吟味すれば株価の下落は起こるべくして起きたとも言えます。上が
り過ぎた株が行き過ぎた水準から妥当な評価に変わることはありがちです。
中長期投資家が持ちこたえるられるだけのビジネスモデルかどうかを吟味す
る必要がありますが、後は需給です。
同社の場合は300万株の発行済み株式数で時価総額は120億円。浮動株
は18%なので20億円程度が売買の対象。WEB広告データ分析・管理シス
テムを基盤にした成長を背景に5690円までついた株価の上場後初めての大
幅な調整場面を迎えることになりますが、当面は割安感が出るのを待つことに
なります。
投資対象は投資家のマインドで変化していきますが、こうした業績の見通し
などで株価の変動は生じがち。つまりリスクを伴うことになります。
先々週は私の友人と会った際にぼやき節を聞かされました。買った途端にス
トップ安した銘柄の話で、私も職業柄、その話を聞くことにしたのですが、銘
柄はウチダエスコ(4699)。
「学校のICT投資の活発化で業績向上中の銘柄ということで買ったのにス
トップ安しやがった。」
いかにもくやしそうな口ぶりだったのでなぐさめの意味も込めて、一言アド
バイス。
「株にはリスクがつきもの。中身は時流に乗るビジネスだから頑張って・・。
光通信も買っているからまた見直されるよ・・。」
後からチェックしてみたが、確かに地味な同社株は親会社の内田洋行ととも
に過去2年程度の期間に2度にわたって乱高下。ダイナミックな展開を見せて
いる。先日のストップ安も急騰した後の動きだから致し方ない。しかもこれも
四季報の今期見通しを新しい決算見通しが下回った(しかも減益見通し)のが
原因。
コロナで決算見通しを慎重に出しただけで、小中学で一人1台のPCを配布
する文科省が掲げるGIGAスクール構想で今期も特需的な需要が生まれそう
だとの印象が持たれるから下落する株価をがっかりせずにむしろ投資チャンス
が出てきたぐらいに思ってほしいが、果たしてこの後の株価はどうなるか。
また、先週末に決算発表した岡山を地盤とする建設コンサルタント会社のウ
エスコHD(6091)は前7月期決算を予定通り発表したが、前期は3Qま
での業績進捗が良かったのに対して最終着地ではやや物足らない業績に留まっ
た点と今期の業績見通しが小幅減益となった(これはいつものこと)点でやや
失望感を呼んでいる。
結果として株価は決算への期待感が高まった9月10日の高値534円から
先週末は480円の安値引けとなった。決算発表前の動きだけにやや訝しげに
見る投資家も多いのかも知れない。株高後の乱高下は今後も想定されるが自然
災害関連銘柄としての期待感を残している点は変わらない。
多くの銘柄が連想ゲーム的に買われる地合いの中で先駆した株価が上がった
銘柄には利益確定売りが見い出せるが、事業の内容を十分に吟味してリスクを
十分に見極めて頂く必要がありそうだ。
一人でも多くの国民が株式投資のリスクを理解して「億」を目指して頑張っ
て頂きたい。本メルマガがその一助となるのであれば本望だ。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
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◆コラム「マイナス金利時代の株式投資」
三井住友銀行がユーロ建てで1260億円分の担保付社債(満期5年)をマ
イナス金利で発行することが話題を呼んでいる。日本企業が社債市場からマイ
ナス金利で資金調達するのは初めてだとされる。
借り手が金利を受け取れるのだから、これまでの金融市場の常識を覆す出来
事と言える。
日本でマイナス金利政策が導入され始めたのは2016年1月。日本銀行と
民間銀行の間での金利政策だが、民間銀行から企業への貸し出しを増やしデフ
レを脱却するために導入されてはや4年以上の年月が経過。この間、デフレ脱
却どころか、日本では消費税率の引き上げや今年に入ってのコロナ禍で消費が
落ち込みますます不景気が続く。
ゼロ金利を通り越しマイナス金利となる時代を横目に株式市場は今後どうな
っていくのか、モノを保有していても価値を生まない時代。インフレに強いと
される株式だが、そうした視点では投資対象とはなり得ないが、理屈抜きでキ
ャピタルゲイン狙いを求めてリスクマネーが市場を彷徨っている。
日銀や年金資金(GPIF)がETF買いを通じて市場から主力銘柄の株式
を吸い上げてきたことで需給はタイトになり、コロナショック後のボトムから
株価はジリ高歩調。多くの銘柄は同じ動きを見せつつあるが、個別にはPBR
0.5倍水準の銘柄が数多く存在し、4%程度の配当利回りの銘柄も見出せる。
運用のプロである機関投資家のみならず個人投資家もますます投資対象を求
めて動くことになりそうだ。
マイナス金利下での投資方法としてはインデックス連動型銘柄の変動をうま
くとらえる方法、IPO銘柄への投資、マザーズなど新興市場銘柄投資、テー
マ銘柄投資、好業績成長銘柄投資、キャッシュリッチなバリュー銘柄投資(以
下の事例を参照)などいくつかのパターンが存在する。
それぞれにリスクは考えられるが、やりようによっては大きなリターンを上
げるチャンスもある。
皆さんもしっかり研究し、運用成果を高めて頂きたい。
【参考:時価総額が現預金を下回っているテノックス】
テノックス(1905・JQ)
時価869円 直近高値930円 3月安値642円
同社の時価総額は現在約60億円。
3月安値時は44.4億円 直近高値時64.3億円
保有現預金は前期末93.3億円、1Q末88.9億円
建設基礎工事の大手企業。本年7月1日で設立50周年を迎えた企業。
コロナ禍で今期の業績が減収減益見通しとなる中で株価の頭重い展開が継続
中。
4−6月期は54百万円の経常赤字となったが通期は680百万円(前期比
▲42.3%)EPS61.8円を見込む。中間期11円、期末22円(うち
10円が記念配)、年間33円(配当性向53.4%)の配当金が株価を下支
え。時価の配当利回りは3.8%。
PBRは0.51倍、期末予想PBR0.49倍。
今期の業績ダウンで見切り売りが出て、流動性に乏しい中、先週は827円
の安値まで売られる動きが見られた。大型工事の端境期を経て来期以降は大阪
万博まで再び受注増を期待。
再び活躍する時期を2年後と見てじっくり投資するスタンスを堅持。
浮動株は12.9%で約100万株。8.7億円が売買の対象となる。自己
株を除く筆頭株主は住商セメント、2位が三菱商事で現在の社長は住商出身。
保有現預金が約90億円(運営上必要な資金は50億円と推察)で自己株買
いの余力は豊富。
中間期説明会開催については未定だが、何らかの形で通期見通しについての
説明が求められるだろう。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
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